JPH11163480A - 回路基板 - Google Patents
回路基板Info
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- JPH11163480A JPH11163480A JP32120497A JP32120497A JPH11163480A JP H11163480 A JPH11163480 A JP H11163480A JP 32120497 A JP32120497 A JP 32120497A JP 32120497 A JP32120497 A JP 32120497A JP H11163480 A JPH11163480 A JP H11163480A
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- JP
- Japan
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- wiring
- signal
- electromagnetic wave
- pattern
- circuit board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】回路基板の側面から放射される電磁波を抑制す
る。 【解決手段】第1のFRP基板11の上面に電源配線2
1が形成され、下面に下層信号配線22aが形成されて
いる。そして、第1のFRP基板11及び電源配線21
上に、第2のFRP基板12を介してグランドパターン
23及び放射電磁波防止配線24が形成されている。放
射電磁波を抑制する放射電磁波防止配線24は、グラン
ド層のグランドパターン23の端に沿って形成され、内
部にクロック信号に対して極性が反転した極性反転信号
が印加される。グランドパターン23及び放射電磁波防
止配線24上に第3のFRP基板13を介して上層信号
配線22bが形成されている。
る。 【解決手段】第1のFRP基板11の上面に電源配線2
1が形成され、下面に下層信号配線22aが形成されて
いる。そして、第1のFRP基板11及び電源配線21
上に、第2のFRP基板12を介してグランドパターン
23及び放射電磁波防止配線24が形成されている。放
射電磁波を抑制する放射電磁波防止配線24は、グラン
ド層のグランドパターン23の端に沿って形成され、内
部にクロック信号に対して極性が反転した極性反転信号
が印加される。グランドパターン23及び放射電磁波防
止配線24上に第3のFRP基板13を介して上層信号
配線22bが形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に使用さ
れる回路基板に係わり、特に回路基板から放射される不
要電磁ノイズを抑制する回路基板に関する。
れる回路基板に係わり、特に回路基板から放射される不
要電磁ノイズを抑制する回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアの発展に伴い、高
速なデータ処理やデータ通信の要求が増している。これ
らの要求に対し、ハードウェア及びソフトウェアの研究
開発が活発に行われ、著しい性能の向上がなされてき
た。特に、半導体技術分野では、コンピュータの核とな
るマイクロプロセッサの高速・高機能化やメモリの高速
化・容量増加が進み、安価なパーソナルコンピュータで
も高速なデータ処理やデータ通信が可能になっている。
速なデータ処理やデータ通信の要求が増している。これ
らの要求に対し、ハードウェア及びソフトウェアの研究
開発が活発に行われ、著しい性能の向上がなされてき
た。特に、半導体技術分野では、コンピュータの核とな
るマイクロプロセッサの高速・高機能化やメモリの高速
化・容量増加が進み、安価なパーソナルコンピュータで
も高速なデータ処理やデータ通信が可能になっている。
【0003】ところが、システムの高速・高機能化に伴
い電子機器から放射される不要電磁波が問題となってき
た。この電磁波は、他の電子機器へ悪影響を与えるばか
りでなく、人体への影響も懸念されている。
い電子機器から放射される不要電磁波が問題となってき
た。この電磁波は、他の電子機器へ悪影響を与えるばか
りでなく、人体への影響も懸念されている。
【0004】不要電磁波放射の多くは、LSIや受動部
品を実装した回路基板で、信号反射や配線間クロストー
ク、半導体素子のスイッチングなどにより、信号配線や
電源層とグランド層間に誘起されるノイズが原因であ
る。このノイズにより不要電磁波が回路基板から放射さ
れ、さらに筐体の放熱用穴などから機器外部に放射され
る。
品を実装した回路基板で、信号反射や配線間クロストー
ク、半導体素子のスイッチングなどにより、信号配線や
電源層とグランド層間に誘起されるノイズが原因であ
る。このノイズにより不要電磁波が回路基板から放射さ
れ、さらに筐体の放熱用穴などから機器外部に放射され
る。
【0005】これらの不要電磁波放射は、高速信号が伝
搬する回路パターンが形成された表面からの放射と、電
源層とグランド層間での共振現象による基板側面からの
放射に分けられる。回路パターンが形成された表面から
の不要電磁波放出は、例えば特開平8−228055号
公報に記載されているように、回路パターン表面上に絶
縁体を介して銅ペーストを塗布し、この銅ペーストをグ
ランドに落としてシールドする方法が知られている。
搬する回路パターンが形成された表面からの放射と、電
源層とグランド層間での共振現象による基板側面からの
放射に分けられる。回路パターンが形成された表面から
の不要電磁波放出は、例えば特開平8−228055号
公報に記載されているように、回路パターン表面上に絶
縁体を介して銅ペーストを塗布し、この銅ペーストをグ
ランドに落としてシールドする方法が知られている。
【0006】鋼ペーストによるシールド法は、ソルダレ
ジスト等の上に高価な銅ペースト膜を形成しなければな
らないため価格の増加をまねく。加えて、銅ペーストと
ソルダレジストの密着力が弱いため剥離が生じ信頼性に
問題があった。
ジスト等の上に高価な銅ペースト膜を形成しなければな
らないため価格の増加をまねく。加えて、銅ペーストと
ソルダレジストの密着力が弱いため剥離が生じ信頼性に
問題があった。
【0007】また別のシールド方法として、特開平9−
18099号公報に記載されているように、分岐した信
号配線間にグランド配線を形成し、それぞれの配線から
誘起される電磁波を相互にキャンセルすることによって
不要電磁波の発生自体を防ぐ方法も知られている。
18099号公報に記載されているように、分岐した信
号配線間にグランド配線を形成し、それぞれの配線から
誘起される電磁波を相互にキャンセルすることによって
不要電磁波の発生自体を防ぐ方法も知られている。
【0008】この方法では、配線層にグランド配線を追
加したり、信号配線を2本に分岐しなければならないた
め配線密度の低下により層数の増加をまねき、しいては
価格の増加をまねくという問題があった。
加したり、信号配線を2本に分岐しなければならないた
め配線密度の低下により層数の増加をまねき、しいては
価格の増加をまねくという問題があった。
【0009】さらに電源層とグランド層間での共振現象
による電磁波放射に対しては、回路実装学会第11回回
路実装学術講演大会講演論文集「プリント配線板の電源
・グランド層に起因する不要輻射低減手法」に記載され
ているように、電源層の両面に絶縁層を介してグランド
層を形成することで電磁波放射を抑制する方法が提案さ
れている。しかし、この方法でも、通常必要のないグラ
ンド層を1層追加しなければならないため、コストの増
加は必須である。
による電磁波放射に対しては、回路実装学会第11回回
路実装学術講演大会講演論文集「プリント配線板の電源
・グランド層に起因する不要輻射低減手法」に記載され
ているように、電源層の両面に絶縁層を介してグランド
層を形成することで電磁波放射を抑制する方法が提案さ
れている。しかし、この方法でも、通常必要のないグラ
ンド層を1層追加しなければならないため、コストの増
加は必須である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電磁波放射を防止する回路基板では、製造工程数が増
加し、製造コストが増加するという問題点があった。ま
た、信頼性に欠けるという問題点があった。本発明の目
的は、信頼性の低下、且つコスト増加を伴わずに、電磁
波放射を防止することができる回路基板を提供すること
にある。
の電磁波放射を防止する回路基板では、製造工程数が増
加し、製造コストが増加するという問題点があった。ま
た、信頼性に欠けるという問題点があった。本発明の目
的は、信頼性の低下、且つコスト増加を伴わずに、電磁
波放射を防止することができる回路基板を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1) 本発明(請求項1)は、信号配線領域と別の領
域に電源パターンとグランドパターンが形成された回路
基板において、前記電源配線パターン或いはグランドパ
ターンが形成された領域の少なくとも一方に、前記信号
配線を伝搬する信号から選択された信号に対し、逆極性
或いは位相が180±10度ずれた信号が伝搬する放射
電磁波防止配線が形成されていることを特徴とする。
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1) 本発明(請求項1)は、信号配線領域と別の領
域に電源パターンとグランドパターンが形成された回路
基板において、前記電源配線パターン或いはグランドパ
ターンが形成された領域の少なくとも一方に、前記信号
配線を伝搬する信号から選択された信号に対し、逆極性
或いは位相が180±10度ずれた信号が伝搬する放射
電磁波防止配線が形成されていることを特徴とする。
【0012】本発明の好ましい実施態様を以下に示す。
前記放射電磁波防止配線は、前記グランドパターン又は
電源パターンの周囲に沿って形成されている。
前記放射電磁波防止配線は、前記グランドパターン又は
電源パターンの周囲に沿って形成されている。
【0013】前記信号配線と、前記電源パターン又はグ
ランドパターンとは、別の層に形成されている。前記選
択された信号はクロック信号である。
ランドパターンとは、別の層に形成されている。前記選
択された信号はクロック信号である。
【0014】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。信号配線を伝搬する信号から選
択された信号に対し、逆極性,或いは位相が180±1
0度ずれた信号を印加することによって、二つの信号が
打ち消しあい、放射電磁波を抑制することができる。
の作用・効果を有する。信号配線を伝搬する信号から選
択された信号に対し、逆極性,或いは位相が180±1
0度ずれた信号を印加することによって、二つの信号が
打ち消しあい、放射電磁波を抑制することができる。
【0015】選択された信号として、信号の立ち上がり
や立ち下がりが急峻な信号で、且つ伝搬する配線長が長
い信号を選択すると効果が大きい。従って、多くのデジ
タル回路では、クロック信号を選択することが望まし
い。
や立ち下がりが急峻な信号で、且つ伝搬する配線長が長
い信号を選択すると効果が大きい。従って、多くのデジ
タル回路では、クロック信号を選択することが望まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る回路基板の構成を示す図である。図1(a)は回路基
板10の平面図、図1(b)は回路基板10の断面図で
ある。
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る回路基板の構成を示す図である。図1(a)は回路基
板10の平面図、図1(b)は回路基板10の断面図で
ある。
【0017】第1のFRP基板11の上面に電源配線パ
ターン21が形成され、下面に下層信号配線22aが形
成されている。そして、第1のFRP基板11及び電源
配線パターン21上に、第2のFRP基板12を介して
グランドパターン23及び放射電磁波防止配線24が形
成されている。グランドパターン23及び放射電磁波防
止配線24上に第3のFRP基板13を介して上層信号
配線22bが形成されている。
ターン21が形成され、下面に下層信号配線22aが形
成されている。そして、第1のFRP基板11及び電源
配線パターン21上に、第2のFRP基板12を介して
グランドパターン23及び放射電磁波防止配線24が形
成されている。グランドパターン23及び放射電磁波防
止配線24上に第3のFRP基板13を介して上層信号
配線22bが形成されている。
【0018】放射電磁波を抑制する放射電磁波防止配線
24は、グランドパターン23と同層,且つグランドパ
ターン23の周囲に沿って形成されている。放射電磁波
防止配線24の線幅は、極性反転信号が良好な波形を保
ったまま伝送できる特性インピーダンス、例えば50〜
100Ω程度が得られる線幅を選べば良く、歩留りを考
慮すると100ミクロン程度の線幅が適当である。
24は、グランドパターン23と同層,且つグランドパ
ターン23の周囲に沿って形成されている。放射電磁波
防止配線24の線幅は、極性反転信号が良好な波形を保
ったまま伝送できる特性インピーダンス、例えば50〜
100Ω程度が得られる線幅を選べば良く、歩留りを考
慮すると100ミクロン程度の線幅が適当である。
【0019】放射電磁波防止配線24は、一般的なプリ
ント基板形成プロセスにより容易に実現することができ
る。すなわち、グランドパターン23を形成する際のマ
スクに、放射電磁波防止配線24のパターンを書いてお
けば、特別な工程を追加しなくともグランドパターン2
3を形成する工程で所望のパターンが得られる。このよ
うに、本実施形態においては放射電磁波を抑制するパタ
ーンを挿入したとしても、コストの増加はない。
ント基板形成プロセスにより容易に実現することができ
る。すなわち、グランドパターン23を形成する際のマ
スクに、放射電磁波防止配線24のパターンを書いてお
けば、特別な工程を追加しなくともグランドパターン2
3を形成する工程で所望のパターンが得られる。このよ
うに、本実施形態においては放射電磁波を抑制するパタ
ーンを挿入したとしても、コストの増加はない。
【0020】次に、放射電磁波防止配線24に印加する
極性反転信号について説明する。図2は、0−5Vのク
ロック信号とクロック信号に対して極性反転した極性反
転信号の波形を示す図である。極性反転信号は、クロッ
ク信号が0Vから5Vに立ち上がる際、0Vから−5V
に立ち下がり、またクロック信号が5Vから0Vに立ち
下がる際、−5Vから0Vに立ち上がる、つまり極性が
反転した信号である。なお、5V系を例にとり説明して
いるが、他の電圧系例えば3.3V系などにおいても後
述する放射電磁波の抑制効果が得られる。
極性反転信号について説明する。図2は、0−5Vのク
ロック信号とクロック信号に対して極性反転した極性反
転信号の波形を示す図である。極性反転信号は、クロッ
ク信号が0Vから5Vに立ち上がる際、0Vから−5V
に立ち下がり、またクロック信号が5Vから0Vに立ち
下がる際、−5Vから0Vに立ち上がる、つまり極性が
反転した信号である。なお、5V系を例にとり説明して
いるが、他の電圧系例えば3.3V系などにおいても後
述する放射電磁波の抑制効果が得られる。
【0021】次に、本発明の効果を実験結果より説明す
る。図1に示した回路基板の配線22(22a,22
b)に1MHzのクロック信号を伝搬させた際の基板か
らの放射電磁波を測定した。図3は、1MHzから30
0MHzの範囲で測定した放射電界スペクトルを示す特
性図である。図3(a)は放射電磁波防止配線を持たな
い従来構造の基板の結果、図3(b)は図1に示したプ
リント基板の結果を示す特性図である。従来構造の基板
では、35MHz付近に大きなピークが現れているが、
本実施形態の基板ではピークが非常に小さくなってい
る。以上の実験結果より、放射電磁波防止配線を形成す
ることによって放射電磁波を効果的に抑制できることが
明らかである。
る。図1に示した回路基板の配線22(22a,22
b)に1MHzのクロック信号を伝搬させた際の基板か
らの放射電磁波を測定した。図3は、1MHzから30
0MHzの範囲で測定した放射電界スペクトルを示す特
性図である。図3(a)は放射電磁波防止配線を持たな
い従来構造の基板の結果、図3(b)は図1に示したプ
リント基板の結果を示す特性図である。従来構造の基板
では、35MHz付近に大きなピークが現れているが、
本実施形態の基板ではピークが非常に小さくなってい
る。以上の実験結果より、放射電磁波防止配線を形成す
ることによって放射電磁波を効果的に抑制できることが
明らかである。
【0022】なお、極性が逆の信号だけでなく、図4に
示すように、クロック信号に対して位相が180度ずれ
た信号を放射電磁波防止配線に印加することによって
も、放射電磁波を防止する効果を得ることができる。し
かし、実験の結果、位相が180度ずれた信号より逆極
性の信号のほうが放射電磁波を防止することが高いこと
が確認されている。
示すように、クロック信号に対して位相が180度ずれ
た信号を放射電磁波防止配線に印加することによって
も、放射電磁波を防止する効果を得ることができる。し
かし、実験の結果、位相が180度ずれた信号より逆極
性の信号のほうが放射電磁波を防止することが高いこと
が確認されている。
【0023】なお、放射電磁波防止配線に印加する信号
は、クロック信号に対し180度ずれたものである必要
はなく、180±10度ずれた信号であれば放射電磁波
を抑制する効果がある。位相差を160から200度に
ふった信号を放射電磁波防止配線に印加したときの放射
電磁波の低減率を測定した結果を図5及び6に示す。図
5及び6に示したように、位相差は、180±10度の
範囲にあれば放射電磁波は50%以下に抑制されること
が分かる。
は、クロック信号に対し180度ずれたものである必要
はなく、180±10度ずれた信号であれば放射電磁波
を抑制する効果がある。位相差を160から200度に
ふった信号を放射電磁波防止配線に印加したときの放射
電磁波の低減率を測定した結果を図5及び6に示す。図
5及び6に示したように、位相差は、180±10度の
範囲にあれば放射電磁波は50%以下に抑制されること
が分かる。
【0024】さらに、図7に示すように、放射電磁波防
止配線24を電源層とグランド層との両方に形成しても
良い。電源層とグランド層の両方に形成すると片方の場
合に比べ、さらに効果が増す。
止配線24を電源層とグランド層との両方に形成しても
良い。電源層とグランド層の両方に形成すると片方の場
合に比べ、さらに効果が増す。
【0025】また、放射電磁波防止配線24はグランド
パターンの周囲を全て覆う必要はなく、図8に示すよう
な特殊な形状の基板10の場合は、放射電磁波防止配線
24を部分的に形成してもよい。放射電磁波防止配線2
4を部分的に形成した構成においても、十分な放射電磁
波抑制効果が得られる。
パターンの周囲を全て覆う必要はなく、図8に示すよう
な特殊な形状の基板10の場合は、放射電磁波防止配線
24を部分的に形成してもよい。放射電磁波防止配線2
4を部分的に形成した構成においても、十分な放射電磁
波抑制効果が得られる。
【0026】またさらには、信号配線22,電源パター
ン21及びグランドパターン23が同層に形成されてい
る回路基板10に対しても、図9に示すように、本発明
の放射電磁波防止配線24を適用することができる。
ン21及びグランドパターン23が同層に形成されてい
る回路基板10に対しても、図9に示すように、本発明
の放射電磁波防止配線24を適用することができる。
【0027】以上、本発明の実施形態を実験結果ととも
に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態において一般的な
プリント配線基板に適用した場合を説明したが、ビルド
アップ型のプリント基板,マルチチップモジュール(M
CM)等の薄膜多層基板,厚膜ハイブリツド基板,集積
回路等、電源・グランドパターンが形成されている回路
には全て適用することができる。
に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態において一般的な
プリント配線基板に適用した場合を説明したが、ビルド
アップ型のプリント基板,マルチチップモジュール(M
CM)等の薄膜多層基板,厚膜ハイブリツド基板,集積
回路等、電源・グランドパターンが形成されている回路
には全て適用することができる。
【0028】また、ベタに形成されたグランドパターン
だけでなく、メッシュグランドパターンに対しても適用
することができる。また、ストライプグランドパターン
の場合、グランド配線と放射電磁波防止配線とを交互に
配置することによって放射電磁波を抑制することができ
る。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して実施することが可能である。
だけでなく、メッシュグランドパターンに対しても適用
することができる。また、ストライプグランドパターン
の場合、グランド配線と放射電磁波防止配線とを交互に
配置することによって放射電磁波を抑制することができ
る。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して実施することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源パターン或いはグランドパターンの形成領域に、信号
配線に印加される信号から選択された信号に対して逆極
性或いは位相が180度ずれた信号が伝搬する放射電磁
波防止配線を形成することによって、回路基板における
コストの増加や信頼性の低減を伴わない電磁波放射対策
を提供することができる。
源パターン或いはグランドパターンの形成領域に、信号
配線に印加される信号から選択された信号に対して逆極
性或いは位相が180度ずれた信号が伝搬する放射電磁
波防止配線を形成することによって、回路基板における
コストの増加や信頼性の低減を伴わない電磁波放射対策
を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係わる回路基板の構成を
示す図。
示す図。
【図2】図1の回路基板に印加されるクロック信号及び
極性反転信号の波形を示す図。
極性反転信号の波形を示す図。
【図3】放射電磁波の周波数依存性を示す図。
【図4】図2の極性反転信号と異なる極性反転信号の波
形を示す図。
形を示す図。
【図5】クロック信号に対し位相を160から200度
ずらした信号を放射電磁波防止配線に印加したときの、
放射電磁波のピークを示す図。
ずらした信号を放射電磁波防止配線に印加したときの、
放射電磁波のピークを示す図。
【図6】図5における放射電磁波の位相差依存性を示す
特性図。
特性図。
【図7】本発明の一実施形態に係わる回路基板の構成を
示す断面図。
示す断面図。
【図8】本発明の一実施形態に係わる回路基板の構成を
示す断面図。
示す断面図。
【図9】本発明の一実施形態に係わる回路基板の構成を
示す断面図。
示す断面図。
10…回路基板 11…第1のFRP基板 12…第2のFRP基板 13…第3のFRP基板 21…電源パターン 22…信号配線 22a…下層信号配線 22b…上層信号配線 23…グランドパターン 24…放射電磁波防止配線
Claims (4)
- 【請求項1】信号配線が形成されている領域と別の領域
に電源配線パターンとグランドパターンが形成された回
路基板において、 前記電源配線パターン或いはグランドパターンが形成さ
れた領域の少なくとも一方に、前記信号配線を伝搬する
信号から選択された信号に対し、逆極性或いは位相が1
80±10度ずれた信号が伝搬する放射電磁波防止配線
が形成されていることを特徴とする回路基板。 - 【請求項2】前記放射電磁波防止配線は、前記グランド
パターン又は電源パターンの周囲に沿って形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。 - 【請求項3】前記信号配線と、前記電源パターン又はグ
ランドパターンとは別の層に形成されていることを特徴
とする請求項1に記載の回路基板。 - 【請求項4】前記選択された信号はクロック信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32120497A JPH11163480A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 回路基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32120497A JPH11163480A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 回路基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11163480A true JPH11163480A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18129967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32120497A Pending JPH11163480A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 回路基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11163480A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065618A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-03-15 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 |
JP2007225760A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器 |
JP2020043321A (ja) * | 2018-09-12 | 2020-03-19 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 半導体パッケージ及びパッケージ実装基板 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32120497A patent/JPH11163480A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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