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JPH11161026A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH11161026A
JPH11161026A JP32333197A JP32333197A JPH11161026A JP H11161026 A JPH11161026 A JP H11161026A JP 32333197 A JP32333197 A JP 32333197A JP 32333197 A JP32333197 A JP 32333197A JP H11161026 A JPH11161026 A JP H11161026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
developing roller
developer
roller
degrees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32333197A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Asami
彰 浅見
Atsuya Oojiya
篤哉 大慈彌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP32333197A priority Critical patent/JPH11161026A/ja
Publication of JPH11161026A publication Critical patent/JPH11161026A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径多段ローラを用いる場合でも「連れ回
り」現象を発生することがなく、かつ、現像剤受け渡し
の際に充分な剤撹乱を行うことのできる現像装置を提供
する。 【解決手段】 現像ローラ5,6の受け渡し磁極
(P01,P02及びP11)を同極性(S極)とする。ま
た、現像ローラ5,6の中心を結ぶ線をαとすると、線
αと磁極P01との角度をθ1とし、磁極P11との角度を
θ2とする。そして、θ 1=26度、θ2=20度に設定
する。従って、θ1≧5度であり、θ1−θ2≦11度と
なる。これにより、現像ローラ5から6への現像剤受け
渡しの際の剤の撹乱を良好にし、また、現像剤の連れ回
りを防止する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式二成分現像剤
を用いる現像装置に関し、さらに詳しくいえば複数の現
像ローラを備える現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機,ファクシミリ,プリンタ等の画
像形成装置に装着され、潜像担持体上に形成された静電
潜像を現像するための、乾式二成分現像剤を用いる現像
装置は周知である。
【0003】従来の現像装置において、現像手段(現像
ローラ)を小径にして、内蔵磁石の主極角度を適正化す
ることで画像の後端カスレを改善することができ、ま
た、複数の現像ローラを設けて多段ローラとすることで
現像の回数を増やし、小径ローラでも現像能力を上げる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小径多
段ローラ、特にローラ径が25mm程度以下で、現像ロー
ラの周速が500mm/sec程度以上の高速機の場合には、
上流側(潜像担持体移動方向)の現像ローラから下流側
の現像ローラに現像剤を搬送する際に、内蔵磁石の極間
が短く、かつ現像剤の運動エネルギーが大きいために、
一部の現像剤が下流側ローラに搬送されず上流側ローラ
の背後に回り込んでしまう「連れ回り」現象が発生する
という問題がある。
【0005】また、隣接する現像ローラの現像剤受け渡
しで現像剤を充分に撹乱する(現像剤を攪拌して剤をほ
ぐす)のは難しく、特に高速・小径ローラの場合は難し
く、小径多段ローラによる現像能力向上の効果が充分に
発揮されない場合があるという問題がある。
【0006】本発明は、従来の現像装置における上述の
問題を解決し、小径多段ローラを用いる場合でも「連れ
回り」現象を発生することがなく、かつ、現像剤受け渡
しの際に充分な剤撹乱を行うことのできる現像装置を提
供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
り、回転する非磁性スリーブとその内部に固定配置され
た磁石とからなる現像ローラを潜像担持体の移動方向に
沿って複数配設し、隣接する現像ローラの現像剤受け渡
し磁極が同一極性である現像装置において、前記隣接す
る現像ローラの前記スリーブ中心を結ぶ線と前記潜像担
持体移動方向上流側現像ローラの受け渡し磁極との角度
をθ1とし、隣接する現像ローラの前記スリーブ中心を
結ぶ線と前記潜像担持体移動方向下流側現像ローラの受
け渡し磁極との角度をθ2とすると、θ1≧5度かつθ1
−θ2≦11度であることにより解決される。
【0008】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、前記複数の現像ローラのうちの前記潜像担持体移動
方向最下流現像ローラの前記スリーブ中心と前記潜像担
持体の中心とを結ぶ線と、該最下流現像ローラの主極と
の角度をθ3とすると、0度≦θ3≦15度であることを
提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明現像装置の一実施
形態を示す断面構成図であり、図2は、その現像装置の
現像ローラ部を詳しく示す部分拡大図である。
【0010】現像装置1は、現像容器1Aとトナー補給
部1Bとで構成されている。現像容器1Aは、画像形成
装置における潜像担持体としてのドラム状の感光体(以
下、感光体ドラムという)10の近傍に配置され、トナ
ー補給部1Bは現像容器1Aに搭載されている。
【0011】本実施形態の現像装置は従来周知の一般的
な画像形成装置に装着可能である。画像形成装置自体の
構造については説明を省略する。なお、感光体ドラム1
0は矢印Mで示す方向に移動(回転)可能に構成され、
その周囲には周知の帯電手段,画像露光手段(いずれも
図示せず)等が設けられ、感光体ドラム10上に静電潜
像が形成される。
【0012】現像容器1Aの内部には、攪拌ローラ3,
パドルホイール4,現像ローラ5及び6,ドクターブレ
ード7,セパレータ8,搬送スクリュー9が設けられて
いる。攪拌ローラ3により攪拌混合されて互いに逆極性
に摩擦帯電させられた磁性あるいは非磁性のトナーと磁
性キャリアとからなる2成分系現像剤がパドルホイール
4により、感光体ドラム10に近接配置された複数(本
実施形態では2本)の現像ローラ5,6へ供給される。
【0013】トナー補給部1Bは、例えば感光体ドラム
10に供給されるトナーの濃度が低下した場合に、トナ
ー補給ローラ2の回転によりトナーTを攪拌ローラ3に
向け繰り出すようになっている。
【0014】現像ローラ5,6は、感光体ドラム10の
移動方向に沿って上流側及び下流側に配置されている。
上流側に位置するものを第1の現像ローラ5とし、下流
側に位置するものを第2の現像ローラ6とする。
【0015】第1、第2の現像ローラ5,6はそれぞ
れ、図示しない駆動部により図において反時計方向に回
転するスリーブ5A,6Aとこのスリーブ5A,6Aの
内部に固定的に配置されているマグネットローラ5B,
6Bとを主要部として備えている。スリーブ5A,6A
は、アルミニウムあるいはステンレス鋼等の非磁性体で
構成されている。マグネットローラ5B,6Bは、フェ
ライト磁石あるいはゴム磁石さらにはナイロン粉末とフ
ェライト粉末とを混練して成形した磁極を周方向に沿っ
て複数配置した構造である。なお、この磁極の極性や位
置関係に関しては、後に詳述する。
【0016】ドクターブレード7は、第1の現像ローラ
5の周面が感光体ドラム10と対向する前に現像ローラ
5に担持されている磁気ブラシの層厚を規制する。セパ
レータ8は、一端部8Aをドクターブレード7の近傍に
位置させ、他端部8Bを攪拌ローラ3の上部に位置させ
ている。セパレータ8の端部8Bには、回転可能な搬送
スクリュー9が配設されている。
【0017】パドルホイール4の回転によって汲み上げ
られ、その回転の遠心力によって第1の現像ローラ5の
方へ供給された現像剤の一部は、矢印A1で示すよう
に、直接第1の現像ローラ5に供給されてそのスリーブ
5Aの表面に担持される。また、放出される現像剤の他
の一部は、矢印A2で示すように、第2の現像ローラ6
のスリーブ6Aに突き当たることにより跳ね返り、マグ
ネットローラ5Bの磁力によりスリーブ5Aの表面に担
持される。
【0018】第1の現像ローラ5への現像剤の供給を第
2の現像ローラ6側からも行うようにするために、スリ
ーブ6Aからの跳ね返り量を多くする目的でパドルホイ
ール4の回転速度を高速化し、遠心力を増大させてい
る。
【0019】スリーブ5Aに担持された現像剤は、その
回転によりドクターブレード7によって層厚を規制され
た上で、現像ローラ5と感光体ドラム10とが対向する
第1の現像領域D1に達して一部が感光体ドラム10上
の潜像に移動して現像を行い、その他は更に搬送されて
第2の現像ローラ6側で、そのスリーブ6Aの回転及び
マグネットローラ6Bからの磁力によって、破線で示す
ように、第2の現像ローラ6と感光体ドラム10とが対
向する第2の現像領域D2に向け搬送されて現像を行
い、更に搬送されてマグネットローラ6Bの磁力が作用
しなくなる位置で現像容器1Aの底部に落下してパドル
ホイール4の方に移動し、再度、パドルホイール4によ
り攪拌される。
【0020】ドクターブレード7によって掻き取られた
現像剤は、セパレータ8によってその端部8Bに位置す
る搬送スクリュー9に向け案内され、搬送スクリュー9
により攪拌ローラ3上に降り落とされるようになってい
る。このため、端部8Bには、現像剤を落下させるため
のスリットが攪拌ローラ3と対向する位置に形成されて
いる。
【0021】現像剤で現像された感光体ドラム10上の
可視像は、周知の転写手段(図示せず)により、感光体
ドラム10の回転と同期して搬送されてきた記録紙に転
写され、記録紙上のトナー像が周知の定着装置(図示せ
ず)で定着される。トナー像定着後の記録紙は排紙トレ
ー(図示せず)上に排出される。一方、転写後の感光体
ドラム10は周知のクリーニング手段(図示せず)によ
りクリーニングされる。感光体ドラム10上の可視像
は、直接記録紙に転写するのではなく、周知の転写ベル
ト等を介して転写紙に転写してもよい。その場合、現像
装置は感光体ドラムに対して複数配置される。
【0022】本実施形態における現像ローラ5,6に設
けられているマグネットローラ5B,6Bは、磁極の配
列をそれぞれ次のように設定されている。図2におい
て、現像ローラ内に示された一点鎖線は、磁極の中心線
を示すものであり、第1の現像ローラ5の磁極は、符号
01〜P05で示すように周方向に沿って奇数個配置され
ている。第2の現像ローラ6の磁極も、符号P11〜P13
で示すように周方向に沿って奇数個配置されている。
【0023】これらの磁極による現像剤の搬送順序は、
02→P03→P04→P05→P01→P 11→P12→P13の順
に設定され、この搬送を可能とするために各磁極の極性
は、上記搬送順序に従って、S極(P02)→N極
(P03)→S極(P04)→N極(P 05)→S極(P01
→S極(P11)→N極(P12)→S極(P13)というよ
うに、磁極P01とP11との間で同極に配置されているの
を除いて交互に異極が配置されている。
【0024】第1の現像ローラ5においては、磁極P01
と磁極P02とが同極すなわちS極同士で並んでおり、こ
の同極同士が並ぶ位置は、現像ローラ5,6同士が最も
接近している位置に対して、磁極P01が第1の現像ロー
ラ5の回転方向上流側に、磁極P02が回転方向下流側に
それぞれ配置されている。
【0025】第2の現像ローラ6においては、第1の現
像ローラ5内のP01とP02と同極のS極であるP11が、
現像ローラ5,6同士の最も接近している位置に対応し
て配置されている。
【0026】従って、第1の現像ローラ5と第2の現像
ローラ6とが最も接近している部分のこれら両ローラ
5,6間には、すべて同極とされた磁極P01,P02及び
11により 反発磁界が形成され、現像剤に対し、いわ
ゆるバリアを形成している。
【0027】本実施形態において、パドルホイール4か
ら第1の現像ローラ5に向け供給された現像剤は、第1
の現像ローラ5に担持されながら第1の現像領域D1に
向け搬送され、第1の現像領域D1を通過した現像剤が
磁極P01の位置に達すると、この磁極と同極に設定され
ている磁極P02との間に発生している反発磁界によっ
て、現像ローラ5,6が最も接近している位置に進入す
るのを阻まれる。
【0028】ここで、従来例を図5により説明すると、
図5に示す従来例では、2段の現像ローラ15,16の
最近接部において、下段の現像ローラ16の磁極P31
上段の現像ローラ15の磁極P21,P22と異極になって
おり、磁極P21とP22との間に発生している反発磁界に
よって進入を拒まれた現像剤Gは、磁極P31に引き寄せ
られて第2の現像ローラ16に受け渡される。
【0029】これに対し、本実施形態では磁極P11が磁
極P01,P02と同極であるので、磁極P11によっても反
発磁界が発生しており、行き場のない現像剤は瞬間的に
は磁極P01で停滞し、第2の現像ローラ6にすぐには受
け渡されない。しかし、現像剤は第1の現像ローラ5の
スリーブ5Aの回転により連続的に磁極P01に向かって
搬送されてくるため、図3に示すように、停滞していた
現像剤は押し出されて矢印A3で示すように飛翔し、飛
翔した現像剤は磁極P01に最も近接している磁極P11
補足されてスリーブ6Aに担持される。スリーブ上に保
持された現像剤を符号Gで示す。本実施形態では、現像
剤の移送方向はこのように第2の現像ローラ6に向かう
方向に強制的に設定されて第2の現像ローラ6に受け渡
される。
【0030】本実施形態におけるこの作用(両現像ロー
ラ間の反発磁界により現像剤を飛翔させる作用)は、図
5に示す従来技術における作用(両現像ローラ間の磁極
の極性が異なることを利用して現像剤を受け渡す作用)
と著しく異なっており、この従来技術よりも確実に上連
れ回りを防止している。
【0031】さらに、図6に示すように、従来技術で
は、上流側の現像ローラ15内の磁極P21、P22の極性
Sと下流側の現像ローラ16内のP31の極性Nとは異極
であるため、矢印17のように一旦は上流側の現像ロー
ラ15に供給された現像剤が矢印18のように下流側の
現像ローラ16側に吸引されることにより下連れ回りが
発生していたが、本実施形態では第1の現像ローラ5と
第2の現像ローラ6とが最も近接している位置には反発
磁界が形成されるため、そのような下連れ回りをも回避
することができる。
【0032】ところで、上記のように、隣接する受け渡
し磁極を同極性に設けることにより、多段現像ローラに
おける現像剤受け渡し特性を改善することができる。あ
るいは、現像剤受け渡し特性の改善には、下流側ローラ
(現像ローラ6)の受け渡し部の磁極(P11)を磁束密
度の大きいものにすることが考えられる。しかしなが
ら、それだけでは(その構成だけでは)現像剤が充分に
撹乱されずに下流側ローラに受け渡されてしまうという
不具合が発生する。そこで、本発明においては、以下に
説明する構成を採用することにより、現像剤受け渡しの
際に充分な剤撹乱を行い、現像能力を向上させるように
している。
【0033】さて、本発明においては、複数配設された
現像ローラの隣接する2本の現像ローラは、内蔵マグネ
ットローラの現像剤受け渡し磁極が同極性に設けられて
いる。そして、隣接する2本の現像ローラの中心を結ぶ
線と上流側現像ローラの受け渡し極との角度をθ1
し、隣接する2本の現像ローラの中心を結ぶ線と下流側
現像ローラの受け渡し極との角度をθ2とすると、θ1
5度かつθ1−θ2≦11度となるように構成されてい
る。
【0034】すなわち、本実施形態では、図2に示すよ
うに、現像ローラ5,6の現像剤受け渡し磁極(P01
02及びP11)が同極性のS極とされている。そして、
図4に示すように、現像ローラ5,6の中心を結ぶ線を
αとすると、線αと磁極P01との角度をθ1とし、線α
と磁極P11との角度をθ2とすると、θ1=26度、θ2
=20度となるように構成されている。従って、θ
1(26度)≧5度である。また、θ1(26度)−θ2
(20度)=6度であり、θ1−θ2≦11度である。な
お、図4において、θ1は線αを基準にして時計回り方
向を正(+)に、θ2は反時計回り方向を正(+)にと
っている。
【0035】現像剤受け渡し磁極をθ1≧5度かつθ1
θ2≦11度の範囲に設定する理由について説明する。
θ1をあまり小さく(5度未満)設定すると、上流側現
像ローラに担持されて搬送される現像剤の運動エネルギ
ーが受け渡し部における反発磁界に打ち勝ってしまい、
「上連れ回り(上流側現像ローラから下流側現像ローラ
に受け渡されずに上流側現像ローラに保持されたまま連
れ回りする現像剤が発生すること)」を引き起こしてし
まう。しかし、θ1≧5度と設定することにより、この
「上連れ回り」現象を発生させず、問題ないレベルとす
ることができる。
【0036】また、θ1−θ2の値が大きい(11度より
大きい)場合というのは、線αに対して磁極P01のなす
角度(θ1)と磁極P11のなす角度(θ2)に違いが大き
いということになる。この場合、同極性である磁極P01
と磁極P11の位置が離れていることを意味する。すると
磁極P01と磁極P11間の反発磁界が弱くなり、磁極P 01
近傍で現像剤が停滞する時間が短く、現像剤が撹乱され
にくいことを意味する。一方、θ1−θ2の値が小さい
(11度以下)場合というのは、磁極P01と磁極P11
の反発磁界が強く、磁極P01近傍で現像剤が停滞する時
間が長くなり、その間に現像剤の撹乱が起こる。その
後、上流側現像ローラの回転に伴って上側ローラの磁極
から下側ローラの磁極へと現像剤が飛翔するため、受け
渡し時の現像剤撹乱が非常に良好となる。よって、現像
能力を向上させることができる。
【0037】ここで、仮に、θ1=26度、θ2=10度
と仮定すると、θ1−θ2=16度となり、磁極P01と磁
極P11が離れ、反発磁界が弱いために現像剤停滞時間が
短く、現像剤が撹乱されにくい。それに比較して。本実
施形態では、θ1=26度、θ2=20度に設定されてお
り、θ1−θ2=6度であり、磁極P01と磁極P11が近く
反発磁界が強い。そのため、磁極P01近傍で現像剤が停
滞する時間がθ1−θ2=16度の場合よりわずかに長く
なり、その間に現像剤の撹乱が起こる。そして、上流側
の現像ローラ5の回転に伴って磁極P01から磁極P11
と現像剤が飛翔し、受け渡し時の現像剤の撹乱が良好に
行われる。
【0038】この様に、本実施形態ではθ1=26度、
θ2=20度となるように設定することで、θ1≧5度、
かつ、θ1−θ2≦11度である。これにより、現像ロー
ラ5,6の現像剤受け渡し部において、現像剤受け渡し
の際の剤の撹乱を良好にし、また、現像剤の連れ回りを
防止することができる。
【0039】上記の効果を次の表1に示す。
【0040】
【表1】 この表では、現像ローラ5の磁極P01と線αのなす角度
(θ1)を26度とし、現像ローラ6の磁極P11と線α
のなす角度(θ2)を夫々10,15,20度と変えた
場合で、先端ハーフトーン地の黒ベタ(又は白ベタ)文
字画像を現像したときの画像状態(白抜けの有無)を○
△×(良、中程度、悪)で示している。ここで、先端ハ
ーフトーン地の黒ベタ(又は白ベタ)文字画像とは、画
像先端部がハーフトーン地であり、そこに太目の黒文字
(黒ベタ文字)又は白抜き文字(白ベタ文字)があるよ
うな画像のことを言う。このような画像を現像すると、
現像剤が充分に撹乱されていない場合は、画像先端部に
おいて、地のハーフトーンの部分(文字がない地の部
分)に文字と同じ形状の白抜けが発生する症状が現われ
ることがあった。そのような症状の発生状態を○△×で
示した。なお、表1には後述する「後端カスレ」の状態
も一緒に示されているが、ここではハーフトーン地の画
像状態について説明する。
【0041】θ2の値が小さく(10,15度)、すな
わちθ1−θ2の値が大きく、現像ローラ5から6への現
像剤受け渡しの際に剤撹乱があまりされないときは、現
像ローラ5で上記画像を現像した場合に穂の先端(磁気
ブラシの先端)のトナー濃度がやや低いまま現像ローラ
6での現像が行われるため、コピー濃度がわずかに薄く
なる。そのため、画像先端部においてハーフトーン白抜
けが発生する。しかし、θ2の値を20度にすること
で、その白抜けが改善される。本願発明者らによる実験
では、θ1−θ2=11度を境にして良好な状態となる。
表1において、θ 2=10度では「×」であり、15度
で「△」、20度で「○」である。
【0042】次に、「後端カスレ」を改善するための構
成について説明する。多段現像ローラの場合、最下流
(最下段)の現像ローラの主極を、現像能力が最大にな
る位置(角度)より下流側に向けることで「後端カス
レ」の改善に効果があることが従来より知られている。
すなわち、主極角度を下流側に向けると、現像能力がや
や低下する。また、主極角度を下流側に向けると地肌汚
れやキャリア付着といった面では不利であるが、後端カ
スレ画像やラインIDの縦横比(ライン画像を現像した
場合の縦及び横方向の線の太さ)については改善され
る。多段現像ローラ方式の場合、後端カスレ及び地肌汚
れに影響するのは最終段の現像ローラである。しかしな
がら、その最終段の現像ローラにおいて、隣接する現像
ローラ(上流側ローラ)からの現像剤受け渡しの際に剤
撹乱が不十分な場合には、最下段現像ローラの主極を下
げた効果が充分に発揮されない。そこで、本願発明にお
いては、最下段現像ローラの中心と感光体の中心とを結
んだ線と最下段現像ローラの主極とのなす角度をθ3
すると、0度≦θ3≦15度となるように構成してい
る。これによって隣接する現像ローラの磁極の関係を適
正化し、受け渡し時に現像剤を充分攪拌する構成(前述
のθ1及びθ2の構成)において、最下段現像ローラの主
極角度下げの効果を充分に発揮できるようにしている。
【0043】すなわち、図4において、現像ローラ6の
中心と感光体ドラム10の中心とを結ぶ線をβとする
と、現像ローラ6の主極(磁極P12)は線βよりやや下
流側に向いて設定されている。そして、線βと磁極P12
のなす角度をθ3とすると、本実施形態ではθ3=約8度
に設定している。
【0044】最下段現像ローラの主極角度を下げすぎる
(θ3を大きくしすぎる)と現像能力が低下して不具合
が大きくなってしまうが、本発明のようにθ3を0度か
ら15度の範囲とすることにより、後端カスレを改善し
つつ地肌汚れやキャリア付着を極力抑えることができ
る。なお、現像剤の種類によっては主極角度下げの効果
に違いはあるが、15度程度までであれば許容できる範
囲である。
【0045】後端カスレに対する効果を表1を参照して
説明する。表1には、θ3を−7,0,3,15度の4
段階に設定した場合が示されている。ここでθ3は、線
βを基準にして反時計回りの場合の角度を正(+)に、
時計回りの場合の角度を負(−)とした。そして、4段
階のθ3について前述のθ2が異なる場合が示されている
(θ1は26度である)。また、暗めの画像を現像した
場合と明るめの画像を現像した場合の後端カスレの状態
が数値で示されているが、この数値が大きいほど後端カ
スレの状態が良い、すなわちカスレが少ないことを示す
ものである。
【0046】表1において、θ3が−7度の場合、すな
わち磁極P12が線βよりも上流側を向いて設定された場
合は、暗めの画像に対する後端カスレが4.5、明るめ
の画像に対する後端カスレが3.5または4である。
【0047】θ3を0,3,15度に設定した場合でθ2
を10度に設定した場合は、暗めの画像・明るめの画像
とも後端カスレはθ3が−7度の場合と同様であるが、
画像先端ハーフトーン白抜けの状態が良くない。
【0048】そして、θ3を0,3,15度に設定した
場合でθ2を20度に設定した場合は、暗めの画像の数
値が5、明るめの画像の数値が4と後端カスレの改善が
見られ、かつ、画像先端ハーフトーン白抜けの状態も良
となる。ただし、前述のように、主極角度を下げすぎる
(θ3を大きくしすぎる)と現像能力が低下して不具合
が大きくなる。そのため、本発明ではθ3の範囲を0度
から15度の間に規定している。つまるところ、θ1
びθ2に関連して(θ1≧5度、かつ、θ1−θ2≦11度
の範囲で)θ3を設定する場合、θ3を0度から15度の
間に設定してやれば、画像先端ハーフトーン白抜けを良
好な状態にする(現像剤が充分に撹乱されたことを示
す)とともに、最下段現像ローラの主極を下流側に向け
た効果を充分に引き出すことができ、後端カスレの状態
を改善することができる。
【0049】なお、本実施形態では、図1に示すよう
に、感光体ドラム10の回転方向の上流側・下流側に配
置された2段の現像ローラ5,6の上段・下段と天地と
が一致している。そのため、感光体ドラム10の回転方
向の最下流ローラもしくは最下段ローラ(現像ローラ
6)が図の下側(現像ローラ5よりも現像ローラ6が下
側)にあるが、画像形成装置の構成(現像装置の配置場
所)によっては、最下流ローラが上(天地の天側)とな
る場合もある。そのように配置された現像装置に対して
も本発明は適用可能であり、そのような場合には現像装
置の最下流ローラもしくは最下段ローラが図面では上に
来るかもしれないが、用いる言葉と天地が一致しなくと
も、本発明の適用は可能である。
【0050】また、本実施形態では2段の現像ローラを
備える現像装置で説明したが、本発明は3段以上の現像
ローラを備える現像装置にも適用できるものであり、隣
接する現像ローラにおいて、感光体ドラムの回転方向
(感光体移動方向)の上流側から下流側現像ローラへの
受け渡し部における磁極角度や、最下流の現像ローラの
主極角度などを、本発明にしたがって設定してやればよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、複数配設された現像ローラの隣接する2本の
現像ローラは、その受け渡し磁極が同極性に設けられ、
隣接する2本の現像ローラの中心を結ぶ線と上流側現像
ローラの受け渡し極との角度をθ1とし、隣接する2本
の現像ローラの中心を結ぶ線と下流側現像ローラの受け
渡し極との角度をθ2とすると、θ1≧5度かつθ1−θ2
≦11度となるように構成されるので、隣接する現像ロ
ーラの現像剤受け渡し部において、現像剤受け渡しの際
の剤の撹乱を良好にし、また、現像剤の連れ回りを防止
することができる。
【0052】請求項2の構成により、最下段現像ローラ
の中心と感光体の中心とを結んだ線と最下段現像ローラ
の主極とのなす角度をθ3とし、0度≦θ3≦15度とす
ることによって、隣接する現像ローラの磁極の関係を適
正化するので、最下段現像ローラの主極角度下げの効果
を充分に発揮して、後端カスレを改善しつつ地肌汚れや
キャリア付着等を極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明現像装置の一実施形態を示す断面構成図
である。
【図2】その現像装置の現像ローラ部を詳しく示す部分
拡大図である。
【図3】その現像装置における、隣接する現像ローラ間
の現像剤受け渡し作用を説明する模式図である。
【図4】その現像装置における、隣接する現像ローラの
磁極角度等を説明する模式図である。
【図5】従来の現像装置の一例における、隣接する現像
ローラ間の現像剤受け渡し作用を説明する模式図であ
る。
【図6】その従来例における、現像剤の下連れ回りを説
明する模式図である。
【符号の説明】
1 現像装置 1A 現像容器 1B トナー補給部 3 攪拌ローラ 4 パドルホイール 5,15 第1現像ローラ 5A,6A スリーブ 5B,6B マグネットローラ 6,16 第2現像ローラ 10 感光体ドラム D1,D2 現像領域 G 現像剤 P01〜P31 現像ローラ内の磁極 T トナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する非磁性スリーブとその内部に固
    定配置された磁石とからなる現像ローラを潜像担持体の
    移動方向に沿って複数配設し、隣接する現像ローラの現
    像剤受け渡し磁極が同一極性である現像装置において、 前記隣接する現像ローラの前記スリーブ中心を結ぶ線と
    前記潜像担持体移動方向上流側現像ローラの受け渡し磁
    極との角度をθ1とし、隣接する現像ローラの前記スリ
    ーブ中心を結ぶ線と前記潜像担持体移動方向下流側現像
    ローラの受け渡し磁極との角度をθ2とすると、θ1≧5
    度かつθ1−θ2≦11度であることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の現像ローラのうちの前記潜像
    担持体移動方向最下流現像ローラの前記スリーブ中心と
    前記潜像担持体の中心とを結ぶ線と、該最下流現像ロー
    ラの主極との角度をθ3とすると、0度≦θ3≦15度で
    あることを特徴とする、請求項1に記載の現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098756A (ja) * 2001-09-19 2003-04-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004109584A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009244905A (ja) * 2002-10-07 2009-10-22 Canon Inc 現像装置

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