JPH11157410A - 側突用エアバッグ装置 - Google Patents
側突用エアバッグ装置Info
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- JPH11157410A JPH11157410A JP9341941A JP34194197A JPH11157410A JP H11157410 A JPH11157410 A JP H11157410A JP 9341941 A JP9341941 A JP 9341941A JP 34194197 A JP34194197 A JP 34194197A JP H11157410 A JPH11157410 A JP H11157410A
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- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims abstract description 52
- 238000007664 blowing Methods 0.000 abstract 1
- 238000009958 sewing Methods 0.000 description 13
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 4
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグ本体の幅方向の膨張を規制するテ
ザーの縫着部が別布等を用いなくてもガス圧により破損
するのを防止する。 【解決手段】 袋状に形成されたエアバッグ本体4を、
シートバック2側面に埋設されたエアバッグケース5内
にインフレータ6とともに収納した側突用エアバッグ装
置において、上記エアバッグ本体4内に、エアバッグ本
体4が幅方向へ膨張するのを規制するテザー7を設ける
と共に、上記インフレータ6の前方に設けられたテザー
7とインフレータ6の間に、インフレータ6より噴出す
る高温ガスが直接テザー7や、テザー7とエアバッグ本
体4の縫着部に当るのを防止する防炎布9を設けたもの
で、テザー7やテザー7の縫着部が熱害により破損する
ことがないので、エアバッグ本体4を瞬時に所定形状に
膨張展開することができる。
ザーの縫着部が別布等を用いなくてもガス圧により破損
するのを防止する。 【解決手段】 袋状に形成されたエアバッグ本体4を、
シートバック2側面に埋設されたエアバッグケース5内
にインフレータ6とともに収納した側突用エアバッグ装
置において、上記エアバッグ本体4内に、エアバッグ本
体4が幅方向へ膨張するのを規制するテザー7を設ける
と共に、上記インフレータ6の前方に設けられたテザー
7とインフレータ6の間に、インフレータ6より噴出す
る高温ガスが直接テザー7や、テザー7とエアバッグ本
体4の縫着部に当るのを防止する防炎布9を設けたもの
で、テザー7やテザー7の縫着部が熱害により破損する
ことがないので、エアバッグ本体4を瞬時に所定形状に
膨張展開することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両の側面衝突か
ら乗員を保護する側突用エアバッグ装置に関する。
ら乗員を保護する側突用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の側突用エアバッグ装置とし
ては、例えば特開平9−220994号公報に記載され
たものが公知である。
ては、例えば特開平9−220994号公報に記載され
たものが公知である。
【0003】上記公報の側突用エアバッグ装置は、シー
トバックフレームの側部に、エアバッグ袋体を収容した
エアバッグケースを設けたもので、側突時エアバッグ装
置が作動すると、膨張するエアバッグ袋体に押圧され
て、エアバッグケースの蓋が展開すると共に、その際に
蓋の前方に位置するシートパッドが蓋により内側へ圧縮
されてエアバッグの展開軌道が拡大されるため、エアバ
ッグの展開完了時間を短縮できる上、展開形状を安定さ
せることができるという効果を有する。
トバックフレームの側部に、エアバッグ袋体を収容した
エアバッグケースを設けたもので、側突時エアバッグ装
置が作動すると、膨張するエアバッグ袋体に押圧され
て、エアバッグケースの蓋が展開すると共に、その際に
蓋の前方に位置するシートパッドが蓋により内側へ圧縮
されてエアバッグの展開軌道が拡大されるため、エアバ
ッグの展開完了時間を短縮できる上、展開形状を安定さ
せることができるという効果を有する。
【0004】また別の側突用エアバッグ装置としては、
例えば特開平6−72267号公報や、特開平9−39
710号公報に記載されたものが公知である。
例えば特開平6−72267号公報や、特開平9−39
710号公報に記載されたものが公知である。
【0005】上記特開平6−72267号公報に記載の
ものは、エアバッグ本体のフロント側の基布とリア側の
基布の間に、フロント側の基布が乗員側へ向って大きく
膨張するのを規制する吊りベルトを設けると共に、吊り
ベルトの長さをエアバッグ本体の膨出時の幅より大きく
形成し、かつ長く形成されたベルト部の中間部に摘み縫
を施したもので、縫着作業が容易に行えるため、作業性
が向上する効果を有する。
ものは、エアバッグ本体のフロント側の基布とリア側の
基布の間に、フロント側の基布が乗員側へ向って大きく
膨張するのを規制する吊りベルトを設けると共に、吊り
ベルトの長さをエアバッグ本体の膨出時の幅より大きく
形成し、かつ長く形成されたベルト部の中間部に摘み縫
を施したもので、縫着作業が容易に行えるため、作業性
が向上する効果を有する。
【0006】一方上記特開平9−39710号公報に記
載のものは、一つの袋体にメインバッグ部とサブバッグ
部を設けて、側突時まずメインバッグ部が膨張展開して
乗員の胸部を保護し、胸部によりメインバッグが押し潰
される動作を利用してサブバッグ部を膨張展開させて、
乗員の頭部を保護するようにしたもので、メインバッグ
部を膨張展開させるだけのガス量で乗員の頭部も保護す
ることができるため、小型のインフレータが採用できる
効果を有する。
載のものは、一つの袋体にメインバッグ部とサブバッグ
部を設けて、側突時まずメインバッグ部が膨張展開して
乗員の胸部を保護し、胸部によりメインバッグが押し潰
される動作を利用してサブバッグ部を膨張展開させて、
乗員の頭部を保護するようにしたもので、メインバッグ
部を膨張展開させるだけのガス量で乗員の頭部も保護す
ることができるため、小型のインフレータが採用できる
効果を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の側突用エア
バッグ装置では、何れも側面衝突による衝撃を感知する
と、インフレータが瞬時に大量のガスを発生して、エア
バッグ本体を膨張させ、乗員を側突による衝撃から保護
するように構成されている。
バッグ装置では、何れも側面衝突による衝撃を感知する
と、インフレータが瞬時に大量のガスを発生して、エア
バッグ本体を膨張させ、乗員を側突による衝撃から保護
するように構成されている。
【0008】しかし近年では、長期間が経過してもガス
の発生能力が低下することの少ない燃焼型のインフレー
タが採用されるようになってきている。
の発生能力が低下することの少ない燃焼型のインフレー
タが採用されるようになってきている。
【0009】この燃焼型のインフレータは、ガス発生
時、熱も発生するため、上記従来の側突用エアバッグの
ように、インフレータより発生したガスを直接エアバッ
グ本体内へ送り込んでエアバッグ本体を膨張展開させる
ようにしたものでは、インフレータ近傍のエアバッグ基
布が熱害を受ける不具合がある。
時、熱も発生するため、上記従来の側突用エアバッグの
ように、インフレータより発生したガスを直接エアバッ
グ本体内へ送り込んでエアバッグ本体を膨張展開させる
ようにしたものでは、インフレータ近傍のエアバッグ基
布が熱害を受ける不具合がある。
【0010】特にインフレータの前方に、エアバッグ本
体の幅方向の膨張を規制するテザー(吊りベルト)を設
けた側突用エアバッグ装置では、エアバッグ本体とテザ
ーの縫着部分に直接高温ガスが当るため、縫着部分が熱
害を受けて破損し、エアバッグ本体の幅方向の膨張を規
制できなくなる。
体の幅方向の膨張を規制するテザー(吊りベルト)を設
けた側突用エアバッグ装置では、エアバッグ本体とテザ
ーの縫着部分に直接高温ガスが当るため、縫着部分が熱
害を受けて破損し、エアバッグ本体の幅方向の膨張を規
制できなくなる。
【0011】これを防止するため、従来ではエアバッグ
本体とテザーの縫着部分に別布を当ててこの部分を補強
するなどの対策を行っているが、この方法では、部品点
数が多くなる上、縫製に手間がかかるため、コストアッ
プを招くなどの不具合がある。
本体とテザーの縫着部分に別布を当ててこの部分を補強
するなどの対策を行っているが、この方法では、部品点
数が多くなる上、縫製に手間がかかるため、コストアッ
プを招くなどの不具合がある。
【0012】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、インフレータの前方に防炎布を
設けることにより、エアバッグ本体とテザーの縫着部に
高温ガスが直接当らないようにした側突用エアバッグ装
置を提供して、高温ガスによりテザーの縫着部が別布等
を用いなくとも破損するのを未然に防止することを目的
とするものである。
ためになされたもので、インフレータの前方に防炎布を
設けることにより、エアバッグ本体とテザーの縫着部に
高温ガスが直接当らないようにした側突用エアバッグ装
置を提供して、高温ガスによりテザーの縫着部が別布等
を用いなくとも破損するのを未然に防止することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、インフレータの前方に設けられたテザーと
インフレータの間に、インフレータより噴出される高温
ガスが直接テザーや、テザーとエアバッグ本体の縫着部
に当るのを防止する防炎布を設けたもので、熱害によっ
てテザーやテザーとエアバッグ本体の縫着部が破損する
ことがないため、エアバッグ本体を瞬時に所定形状に膨
張展開することができるようになる。
成するため、インフレータの前方に設けられたテザーと
インフレータの間に、インフレータより噴出される高温
ガスが直接テザーや、テザーとエアバッグ本体の縫着部
に当るのを防止する防炎布を設けたもので、熱害によっ
てテザーやテザーとエアバッグ本体の縫着部が破損する
ことがないため、エアバッグ本体を瞬時に所定形状に膨
張展開することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の請求項1記載の発明
は、袋状に形成されたエアバッグ本体を、シートバック
側面に埋設されたエアバッグケース内にインフレータと
ともに収納した側突用エアバッグ装置において、上記エ
アバッグ本体内に、エアバッグ本体が幅方向へ膨張する
のを規制するテザーを設けると共に、上記インフレータ
の前方に設けられたテザーとインフレータの間に、イン
フレータより噴出する高温ガスが直接テザーや、テザー
とエアバッグ本体の縫着部に当るのを防止する防炎布を
設けたものである。
は、袋状に形成されたエアバッグ本体を、シートバック
側面に埋設されたエアバッグケース内にインフレータと
ともに収納した側突用エアバッグ装置において、上記エ
アバッグ本体内に、エアバッグ本体が幅方向へ膨張する
のを規制するテザーを設けると共に、上記インフレータ
の前方に設けられたテザーとインフレータの間に、イン
フレータより噴出する高温ガスが直接テザーや、テザー
とエアバッグ本体の縫着部に当るのを防止する防炎布を
設けたものである。
【0015】上記構成により、側突による衝撃によりイ
ンフレータより発生された高温ガスがテザーに向けて噴
出されても、防炎布が高温ガスを受けて、テザーや、テ
ザーとエアバッグ本体の縫着部に直接当るのを防止する
ため、熱害によりテザーやテザーとエアバッグ本体の縫
着部が破損されることがない。
ンフレータより発生された高温ガスがテザーに向けて噴
出されても、防炎布が高温ガスを受けて、テザーや、テ
ザーとエアバッグ本体の縫着部に直接当るのを防止する
ため、熱害によりテザーやテザーとエアバッグ本体の縫
着部が破損されることがない。
【0016】この発明の請求項2記載の発明は、防炎布
の幅及び長さをテザーの幅及び長さより大きく形成し
て、両端をインフレータの近傍でエアバッグ本体に縫着
したものである。
の幅及び長さをテザーの幅及び長さより大きく形成し
て、両端をインフレータの近傍でエアバッグ本体に縫着
したものである。
【0017】上記構成により、ガスの圧力に対して防炎
布が伸張してこれを吸収するため、テザーの縫製部に大
きな引張力が作用することがないと共に、高温ガスがテ
ザーに直接当るのを防止することができる。
布が伸張してこれを吸収するため、テザーの縫製部に大
きな引張力が作用することがないと共に、高温ガスがテ
ザーに直接当るのを防止することができる。
【0018】この発明の請求項3記載の発明は、防炎布
の幅及び長さをテザーの幅及び長さより大きく形成し
て、テザーの両端をエアバッグ本体に縫製する他、該デ
ザーの両端を防炎布の両端と共にエアバッグ本体に縫着
したものである。
の幅及び長さをテザーの幅及び長さより大きく形成し
て、テザーの両端をエアバッグ本体に縫製する他、該デ
ザーの両端を防炎布の両端と共にエアバッグ本体に縫着
したものである。
【0019】上記構成により、高温ガスがテザーに直接
当るのを防止することができると共に、テザーと防炎布
が同時に縫着できるため、縫製作業が容易になる。
当るのを防止することができると共に、テザーと防炎布
が同時に縫着できるため、縫製作業が容易になる。
【0020】以下この発明の実施の形態を図面を参照し
て詳述する。
て詳述する。
【0021】図1は側突用エアバッグ装置が設けられた
シートの斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、
図3はエアバッグ本体の展開図、図4は防炎布付近の斜
視図、図5ないし図7は側突時の作用説明図である。
シートの斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、
図3はエアバッグ本体の展開図、図4は防炎布付近の斜
視図、図5ないし図7は側突時の作用説明図である。
【0022】図1において1は車両のシートで、シート
バッグ2のドア側の上部側面に、側突用エアバッグ装置
を構成するエアバッグ本体4が樹脂製のエアバッグケー
ス5に収容された状態で埋設されている。
バッグ2のドア側の上部側面に、側突用エアバッグ装置
を構成するエアバッグ本体4が樹脂製のエアバッグケー
ス5に収容された状態で埋設されている。
【0023】上記エアバッグケース5は、平時は閉塞さ
れ、エアバッグ本体4の膨張展開時に、エアバッグ本体
4により押圧されて開放する蓋体5aを有しており、こ
のエアバッグケース5内に、側突を感知すると、瞬時に
大量のガスを発生する燃焼型のインフレータ6と、折り
畳まれた上記エアバッグ本体4が収容されている。
れ、エアバッグ本体4の膨張展開時に、エアバッグ本体
4により押圧されて開放する蓋体5aを有しており、こ
のエアバッグケース5内に、側突を感知すると、瞬時に
大量のガスを発生する燃焼型のインフレータ6と、折り
畳まれた上記エアバッグ本体4が収容されている。
【0024】上記エアバッグ本体4は図3に示すよう
に、側突時乗員の胸部を保護するメインバッグ部4
1と、乗員の頭部を保護するサブバッグ部42を一体化
した構造で、インフレータ6より発生されたガスにより
所定の形状に膨張展開するよう表皮布4aと裏皮布4b
の周囲を縫製することにより袋状に形成されている。
に、側突時乗員の胸部を保護するメインバッグ部4
1と、乗員の頭部を保護するサブバッグ部42を一体化
した構造で、インフレータ6より発生されたガスにより
所定の形状に膨張展開するよう表皮布4aと裏皮布4b
の周囲を縫製することにより袋状に形成されている。
【0025】そしてメインバッグ部41内にインフレー
タ6が位置するようにエアバッグケース4内に取付けら
れていると共に、メインバッグ部41と、サブバッグ部
42の境界には、隔壁4cが形成されていて、この隔壁
4cに、メインバッグ部41とサブバッグ部42に間を
連通する連通孔4dが形成されている。
タ6が位置するようにエアバッグケース4内に取付けら
れていると共に、メインバッグ部41と、サブバッグ部
42の境界には、隔壁4cが形成されていて、この隔壁
4cに、メインバッグ部41とサブバッグ部42に間を
連通する連通孔4dが形成されている。
【0026】上記連通孔4dは、インフレータ6より発
生されたガスがサブバッグ部42内に流入するのを規制
することにより、まずメインバッグ部41が膨張展開さ
れ、次にサブバッグ部42が膨張展開されるようにする
もので、オリフィスにより形成されている。
生されたガスがサブバッグ部42内に流入するのを規制
することにより、まずメインバッグ部41が膨張展開さ
れ、次にサブバッグ部42が膨張展開されるようにする
もので、オリフィスにより形成されている。
【0027】一方上記エアバッグ本体4内には、膨張展
開時メインバッグ部41及びサブバッグ部42がドア
(図示せず)とアームレスト3の間の隙間に沿って瞬時
に膨張展開されるよう、エアバッグ本体4の幅方向の膨
張を規制するテザー7がインフレータ6の前方に位置す
るよう複数個所設けられている。
開時メインバッグ部41及びサブバッグ部42がドア
(図示せず)とアームレスト3の間の隙間に沿って瞬時
に膨張展開されるよう、エアバッグ本体4の幅方向の膨
張を規制するテザー7がインフレータ6の前方に位置す
るよう複数個所設けられている。
【0028】上記テザー7は図4に示すように、エアバ
ッグ本体4と同材質の基布により帯状に形成されてい
て、両端が縫製糸8によりエアバッグ本体4の表皮布4
aと、裏皮布4bの内面に縫着されている。
ッグ本体4と同材質の基布により帯状に形成されてい
て、両端が縫製糸8によりエアバッグ本体4の表皮布4
aと、裏皮布4bの内面に縫着されている。
【0029】またインフレータ6前方に設けられたテザ
ー7は、インフレータ6より噴出される高温ガスが直接
当ってテザー7や縫製糸8が熱害を受けるので、これを
防止するためインフレータ6とテザー7の間には、防炎
布9が設けられている。
ー7は、インフレータ6より噴出される高温ガスが直接
当ってテザー7や縫製糸8が熱害を受けるので、これを
防止するためインフレータ6とテザー7の間には、防炎
布9が設けられている。
【0030】上記防炎布7はテザー7と同材質または、
耐熱性を有する基布により、テザー7より幅が広く、か
つ長さの長い帯状に形成されていて、両端部はインフレ
ータ6の近傍においてメインバッグ部41の表皮布4a
と裏皮布4bの内側に縫製糸10により縫着されてい
る。
耐熱性を有する基布により、テザー7より幅が広く、か
つ長さの長い帯状に形成されていて、両端部はインフレ
ータ6の近傍においてメインバッグ部41の表皮布4a
と裏皮布4bの内側に縫製糸10により縫着されてい
る。
【0031】また中間部はほぼU字形に屈曲された状態
でテザー7まで延長され、中間部がテザー7の前面に縫
製糸11により縫着されていて、インフレータ6により
噴出される高温ガスをこの防炎布9が直接受けることに
より、テザー7やテザー7の両端を縫着している縫製糸
8に直接当らないようにしている。
でテザー7まで延長され、中間部がテザー7の前面に縫
製糸11により縫着されていて、インフレータ6により
噴出される高温ガスをこの防炎布9が直接受けることに
より、テザー7やテザー7の両端を縫着している縫製糸
8に直接当らないようにしている。
【0032】次に上記構成された側突用エアバッグ装置
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0033】平時はバッグシート2の側面上部に埋設さ
れたエアバッグケース5内に折り畳まれた状態でエアバ
ッグ本体4が収納されており、エアバッグケース5の蓋
体5aも図2に示すように閉鎖された状態にある。
れたエアバッグケース5内に折り畳まれた状態でエアバ
ッグ本体4が収納されており、エアバッグケース5の蓋
体5aも図2に示すように閉鎖された状態にある。
【0034】次にこの状態で図示しないセンサが側突時
の衝撃を感知すると、インフレータ6より大量のガスが
発生されて、防炎布11に向けて図5に示すように噴出
され、エアバッグ本体4のメインバッグ部41が膨張を
開始するが、インフレータ6より噴出された高温ガスを
直接受けた防炎布9は、図5に示すようにほぼU字形に
伸張してガス圧を吸収するため、テザー7の縫着部に
は、高温ガスが直接当ったり、ガス圧による張力が直接
加わることがない。
の衝撃を感知すると、インフレータ6より大量のガスが
発生されて、防炎布11に向けて図5に示すように噴出
され、エアバッグ本体4のメインバッグ部41が膨張を
開始するが、インフレータ6より噴出された高温ガスを
直接受けた防炎布9は、図5に示すようにほぼU字形に
伸張してガス圧を吸収するため、テザー7の縫着部に
は、高温ガスが直接当ったり、ガス圧による張力が直接
加わることがない。
【0035】これによってテザー7の縫着部が高温ガス
による熱害や、過大な引張力により破損することがない
ため、メインバッグ部41の幅方向の膨張を規制して、
ドアーとアームレスト3の間の隙間に沿ってメインバッ
グ部41が速やかに膨張展開すると共に、このとき高温
ガスやガス圧による過大な引張力で防炎布9が破損して
も、メインバッグ部41の展開形状には影響を与えるこ
とがない。
による熱害や、過大な引張力により破損することがない
ため、メインバッグ部41の幅方向の膨張を規制して、
ドアーとアームレスト3の間の隙間に沿ってメインバッ
グ部41が速やかに膨張展開すると共に、このとき高温
ガスやガス圧による過大な引張力で防炎布9が破損して
も、メインバッグ部41の展開形状には影響を与えるこ
とがない。
【0036】一方メインバッグ部41を膨張展開させた
ガスは、連通孔4dよりサブバッグ部42内へ流入し
て、サブバッグ部42を図6及び図7に示すように膨張
展開させる。
ガスは、連通孔4dよりサブバッグ部42内へ流入し
て、サブバッグ部42を図6及び図7に示すように膨張
展開させる。
【0037】これによってまずメインバッグ部41が乗
員の胸部を側突時の衝撃から保護し、続いてサブバッグ
部42により乗員の頭部を保護するため、側突時の衝撃
から乗員を確実に保護することができるようになる。
員の胸部を側突時の衝撃から保護し、続いてサブバッグ
部42により乗員の頭部を保護するため、側突時の衝撃
から乗員を確実に保護することができるようになる。
【0038】なお上記実施の形態では、テザー7の表面
に防炎布9の中間部を縫着して、テザー7に対して防炎
布9の位置がずれないようにしているが、この縫着は必
ずしも必要としない。
に防炎布9の中間部を縫着して、テザー7に対して防炎
布9の位置がずれないようにしているが、この縫着は必
ずしも必要としない。
【0039】またエアバッグ本体4のメインバッグ部4
1とサブバッグ部42の間に設けた隔壁4cの近傍に位
置するテザー7の幅や位置を変更して、連通孔4dより
サブバッグ部42内へ流入するガスの流入量や流入時間
を調整することにより、サブバッグ部42の膨張展開時
期を任意に調整することが可能である。
1とサブバッグ部42の間に設けた隔壁4cの近傍に位
置するテザー7の幅や位置を変更して、連通孔4dより
サブバッグ部42内へ流入するガスの流入量や流入時間
を調整することにより、サブバッグ部42の膨張展開時
期を任意に調整することが可能である。
【0040】一方図8はテザー7の両端をエアバッグ本
体4の表皮布4aと裏皮布4bの内面に縫着している縫
製糸8によりテザー7と防炎布9の両端を同時に表皮布
4a及び裏皮布4bに縫着した別の実施の形態を示すも
ので、この場合も防炎布9はテザー7の幅及び長さより
大きくなっていて、高温ガスが直接テザー7に当るのを
防止するようになっている。
体4の表皮布4aと裏皮布4bの内面に縫着している縫
製糸8によりテザー7と防炎布9の両端を同時に表皮布
4a及び裏皮布4bに縫着した別の実施の形態を示すも
ので、この場合も防炎布9はテザー7の幅及び長さより
大きくなっていて、高温ガスが直接テザー7に当るのを
防止するようになっている。
【0041】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、インフ
レータの前方に設けられたテザーとインフレータの間
に、インフレータから噴出されるガスを直接受ける防炎
布を設けたことから、側突時インフレータより発生され
る高温ガスが直接テザーや、テザーとエアバッグ本体の
縫着部に当たることがない。
レータの前方に設けられたテザーとインフレータの間
に、インフレータから噴出されるガスを直接受ける防炎
布を設けたことから、側突時インフレータより発生され
る高温ガスが直接テザーや、テザーとエアバッグ本体の
縫着部に当たることがない。
【0042】また防炎布をテザーの幅より広く、かつ十
分に長さの長い帯状に形成したことから、インフレータ
より噴出されるガスの圧力に対して、防炎布の長さがテ
ザーの長さより長いので、テザーの縫着部に大きな引張
力が作用することがないと共に、高温ガスがテザーや縫
着部に直接当ることがないので、テザーや縫着部が熱害
により破損されるのを確実に防止することができる。
分に長さの長い帯状に形成したことから、インフレータ
より噴出されるガスの圧力に対して、防炎布の長さがテ
ザーの長さより長いので、テザーの縫着部に大きな引張
力が作用することがないと共に、高温ガスがテザーや縫
着部に直接当ることがないので、テザーや縫着部が熱害
により破損されるのを確実に防止することができる。
【0043】さらにテザーの縫着部に別布を縫製するな
どの作業を必要としないので、部品点数の低減や、縫製
作業に要する工数が低減できるため、側突用エアバッグ
装置のコストダウンも図れるようになる。
どの作業を必要としないので、部品点数の低減や、縫製
作業に要する工数が低減できるため、側突用エアバッグ
装置のコストダウンも図れるようになる。
【図1】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置が設けられたシートの斜視図である。
装置が設けられたシートの斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置に使用したエアバッグ本体の展開図である。
装置に使用したエアバッグ本体の展開図である。
【図4】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置のエアバッグ本体に設けられた防炎布付近の斜視図
である。
装置のエアバッグ本体に設けられた防炎布付近の斜視図
である。
【図5】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置の作用説明図である。
装置の作用説明図である。
【図6】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置の作用説明図である。
装置の作用説明図である。
【図7】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置の作用説明図である。
装置の作用説明図である。
【図8】この発明の実施の形態になる側突用エアバッグ
装置の防炎布の他の形態を示す説明図である。
装置の防炎布の他の形態を示す説明図である。
1 シート 2 シートバック 3 アームレスト 4 エアバッグ本体 41 メインバッグ部 42 サブバッグ部 4a 表皮布 4b 裏皮布 4c 隔壁 4d 連通孔 5 エアバッグケース 6 インフレータ 7 テザー 8 縫製糸 9 防炎布 10 縫製糸 11 縫製糸
Claims (3)
- 【請求項1】 袋状に形成されたエアバッグ本体を、シ
ートバック側面に埋設されたエアバッグケース内にイン
フレータとともに収納した側突用エアバッグ装置におい
て、上記エアバッグ本体内に、エアバッグ本体が幅方向
へ膨張するのを規制するテザーを設けると共に、上記イ
ンフレータの前方に設けられたテザーとインフレータの
間に、インフレータより噴出する高温ガスが直接テザー
や、テザーとエアバッグ本体の縫着部に当るのを防止す
る防炎布を設けたことを特徴とする側突用エアバッグ装
置。 - 【請求項2】 防炎布の幅及び長さをテザーの幅及び長
さより大きく形成して、両端をインフレータの近傍でエ
アバッグ本体に縫着してなる請求項1記載の側突用エア
バッグ装置。 - 【請求項3】 防炎布の幅及び長さをテザーの幅及び長
さより大きく形成して、テザーの両端をエアバッグ本体
に縫着する他、該テザーの両端を前記防炎布の両端と共
にエアバッグ本体に縫着してなる請求項1記載の側突用
エアバッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341941A JPH11157410A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 側突用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341941A JPH11157410A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 側突用エアバッグ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157410A true JPH11157410A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18349954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9341941A Pending JPH11157410A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | 側突用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157410A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2389822A (en) * | 2002-06-21 | 2003-12-24 | Autoliv Dev | Airbag with internal seam enclosures |
US7093851B2 (en) * | 2001-03-13 | 2006-08-22 | Delphi Technologies, Inc. | Tunable control side air bag cushion |
WO2010092454A1 (en) * | 2009-02-12 | 2010-08-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Side airbag system and method of manufacturing side airbag |
JP2014037154A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Autoliv Development Ab | 車両用エアバッグ |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP9341941A patent/JPH11157410A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2389822B (en) * | 2002-06-21 | 2005-09-28 | Autoliv Dev | Improvements in or relating to an air-bag |
WO2010092454A1 (en) * | 2009-02-12 | 2010-08-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Side airbag system and method of manufacturing side airbag |
CN102317122A (zh) * | 2009-02-12 | 2012-01-11 | 丰田自动车株式会社 | 侧面安全气囊系统和制造侧面安全气囊的方法 |
US8419060B2 (en) | 2009-02-12 | 2013-04-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Side airbag system and method of manufacturing side airbag |
JP2014037154A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Autoliv Development Ab | 車両用エアバッグ |
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