JPH11152300A - 新規レセプター蛋白質およびその用途 - Google Patents
新規レセプター蛋白質およびその用途Info
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- JPH11152300A JPH11152300A JP10114450A JP11445098A JPH11152300A JP H11152300 A JPH11152300 A JP H11152300A JP 10114450 A JP10114450 A JP 10114450A JP 11445098 A JP11445098 A JP 11445098A JP H11152300 A JPH11152300 A JP H11152300A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ヒト樹状細胞由来の新規レセプター蛋白質の提
供。 【解決手段】ヒト樹状細胞由来のレセプター蛋白質,そ
の部分ペプチドまたはそれらの塩、該レセプター蛋白質
の製造法、該レセプター蛋白質に対する抗体、該レセプ
ター蛋白質に対するリガンドの決定方法、リガンドと該
レセプター蛋白質との結合性を変化させる化合物のスク
リーニング方法/スクリーニング用キット、該スクリー
ニングで得られる化合物、該化合物を含有する医薬な
ど。 【効果】本発明のレセプター蛋白質、その部分ペプチド
またはそれらの塩は、リガンド,アゴニスト,アンタゴ
ニストなどをスクリーニングするための試薬として有用
である。本発明の抗体は、被検液中の本発明のレセプタ
ー蛋白質の濃度を定量するための試薬として有用であ
る。
供。 【解決手段】ヒト樹状細胞由来のレセプター蛋白質,そ
の部分ペプチドまたはそれらの塩、該レセプター蛋白質
の製造法、該レセプター蛋白質に対する抗体、該レセプ
ター蛋白質に対するリガンドの決定方法、リガンドと該
レセプター蛋白質との結合性を変化させる化合物のスク
リーニング方法/スクリーニング用キット、該スクリー
ニングで得られる化合物、該化合物を含有する医薬な
ど。 【効果】本発明のレセプター蛋白質、その部分ペプチド
またはそれらの塩は、リガンド,アゴニスト,アンタゴ
ニストなどをスクリーニングするための試薬として有用
である。本発明の抗体は、被検液中の本発明のレセプタ
ー蛋白質の濃度を定量するための試薬として有用であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト樹状細胞由来
の新規レセプター蛋白質およびその用途に関する。
の新規レセプター蛋白質およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】樹状細胞(dendritic cell)は、骨髄に
存在するCD34陽性の前駆細胞より成熟、分化し、他
の単球系の細胞とは形態、運動性、貪食能の程度により
区別されている細胞である。本細胞は、末梢血中に遊走
していたり、皮膚組織や心、肺などの非リンパ組織、お
よびリンパ節、胸腺などのリンパ組織に広く分布し、生
体防御の最前線で主として皮膚感作物質、ウイルス抗
原、腫瘍関連抗原などのT細胞への抗原提示細胞として
重要な役割を果たしている。例えば、この樹状細胞ファ
ミリーに属する細胞の一種であるランゲルハンス細胞
は、皮膚組織、特に表皮細胞層に広く分布し、アレルギ
ー性の炎症性皮膚疾患(例えばアレルギー性接触皮膚
炎、アトピー性皮膚炎)の発症におけるエフェクター細
胞として深く関与していることが知られている〔臨床免
疫、27巻、1013-1018頁(1995)〕。また、その抗原提
示能の強さから、抗腫瘍免疫療法や各種感染症における
免疫賦活療法を適用する際のマクロファージに代わる新
しい材料として近年注目されている〔イムノロジー・ト
ゥデイ(Immunology Today)、18巻、102-104頁(199
7)〕。しかし、ごく最近になるまで、その細胞機能や
各種生物活性を詳細に検討する上で必須である、該細胞
の大量単離精製技術が確立されていなかったため、マク
ロファージなど他の類縁関係にある細胞に比べ、その研
究が著しく遅れていた。
存在するCD34陽性の前駆細胞より成熟、分化し、他
の単球系の細胞とは形態、運動性、貪食能の程度により
区別されている細胞である。本細胞は、末梢血中に遊走
していたり、皮膚組織や心、肺などの非リンパ組織、お
よびリンパ節、胸腺などのリンパ組織に広く分布し、生
体防御の最前線で主として皮膚感作物質、ウイルス抗
原、腫瘍関連抗原などのT細胞への抗原提示細胞として
重要な役割を果たしている。例えば、この樹状細胞ファ
ミリーに属する細胞の一種であるランゲルハンス細胞
は、皮膚組織、特に表皮細胞層に広く分布し、アレルギ
ー性の炎症性皮膚疾患(例えばアレルギー性接触皮膚
炎、アトピー性皮膚炎)の発症におけるエフェクター細
胞として深く関与していることが知られている〔臨床免
疫、27巻、1013-1018頁(1995)〕。また、その抗原提
示能の強さから、抗腫瘍免疫療法や各種感染症における
免疫賦活療法を適用する際のマクロファージに代わる新
しい材料として近年注目されている〔イムノロジー・ト
ゥデイ(Immunology Today)、18巻、102-104頁(199
7)〕。しかし、ごく最近になるまで、その細胞機能や
各種生物活性を詳細に検討する上で必須である、該細胞
の大量単離精製技術が確立されていなかったため、マク
ロファージなど他の類縁関係にある細胞に比べ、その研
究が著しく遅れていた。
【0003】現在のところ、樹状細胞の成熟は、いわゆ
る2ステップモデルで考えられており、微生物などの外
来抗原やサイトカイン(IL−1β,GM−CSF,T
NF−α)からのシグナルを介したイニシャル・マチュ
レーション(Initial Maturation)と細胞表層分子(C
D40L)や新たなサイトカインシグナル(IFN−
γ)を介したターミナル・マチュレーション(Terminal
Maturation)で進行するとされている〔イムノロジー
・トゥデイ(Immunology Today)、18巻、102-104頁(1
997)〕。また、前述のランゲルハンス細胞が抗原提示
細胞としてヘルパーT細胞を活性化する際、Class II抗
原とT細胞レセプターを介するシグナルと、B7−1,
B7−2などのいわゆるCostimulatory moleculeによる
2つのシグナルが必要であることも報告されている〔イ
ムノロジー・トゥデイ(ImmunologyToday)、15巻、464
−469頁(1994)〕。ところで、TNFレセプター1型
および2型、低親和性NGFレセプター、Fas抗原、
CD27、CD30、CD40などの1型膜蛋白質群
は、いわゆるTNFレセプターファミリーとよばれてお
り、お互いのアミノ酸レベルでの相同性は低いものの、
いずれも細胞外領域に特徴的なシステイン残基に富んだ
リガンド結合領域を有しており、三量体を形成した2型
膜蛋白質に属するレセプター特異的なリガンドと結合
し、クロスリンクすることによって個々のレセプターの
多様な生物活性につながるシグナル伝達を誘導するもの
と考えられている。また細胞内領域にも互いに共通のモ
チーフ構造が見られるものもあり、例えば、TNFレセ
プター1型やFas抗原などのアポトーシス誘導能を有
するレセプターにはデス・ドメイン(Death Domain)と
呼ばれる領域が存在する(セル(Cell)、81巻、479−4
82頁(1995))。
る2ステップモデルで考えられており、微生物などの外
来抗原やサイトカイン(IL−1β,GM−CSF,T
NF−α)からのシグナルを介したイニシャル・マチュ
レーション(Initial Maturation)と細胞表層分子(C
D40L)や新たなサイトカインシグナル(IFN−
γ)を介したターミナル・マチュレーション(Terminal
Maturation)で進行するとされている〔イムノロジー
・トゥデイ(Immunology Today)、18巻、102-104頁(1
997)〕。また、前述のランゲルハンス細胞が抗原提示
細胞としてヘルパーT細胞を活性化する際、Class II抗
原とT細胞レセプターを介するシグナルと、B7−1,
B7−2などのいわゆるCostimulatory moleculeによる
2つのシグナルが必要であることも報告されている〔イ
ムノロジー・トゥデイ(ImmunologyToday)、15巻、464
−469頁(1994)〕。ところで、TNFレセプター1型
および2型、低親和性NGFレセプター、Fas抗原、
CD27、CD30、CD40などの1型膜蛋白質群
は、いわゆるTNFレセプターファミリーとよばれてお
り、お互いのアミノ酸レベルでの相同性は低いものの、
いずれも細胞外領域に特徴的なシステイン残基に富んだ
リガンド結合領域を有しており、三量体を形成した2型
膜蛋白質に属するレセプター特異的なリガンドと結合
し、クロスリンクすることによって個々のレセプターの
多様な生物活性につながるシグナル伝達を誘導するもの
と考えられている。また細胞内領域にも互いに共通のモ
チーフ構造が見られるものもあり、例えば、TNFレセ
プター1型やFas抗原などのアポトーシス誘導能を有
するレセプターにはデス・ドメイン(Death Domain)と
呼ばれる領域が存在する(セル(Cell)、81巻、479−4
82頁(1995))。
【0004】CD40は、1986年、Bリンパ球の活
性化シグナルを伝達する抗原として報告された分子量約
50kDの該レセプターファミリーの一つである。ま
た、本レセプターのリガンドCD40L(CD40リガ
ンド)は1993年に単離され、約35kDの2型膜蛋
白質としてT細胞表面上などに発現していることが知ら
れている。最近になって、CD40を介したシグナル
が、胚中心Bリンパ球やBリンパ球細胞株および正常B
リンパ球のアポトーシスを阻害することが明らかにさ
れ、また該分子はBリンパ球の増殖やクラススイッチの
誘導など種々の作用が認められ、Tリンパ球依存性抗体
反応の様々なステップで重要な役割を果たしていること
が考えられている。さらに、CD40Lを介してもシグ
ナルが伝達され、このシグナルがTリンパ球の活性化に
関与することが明らかになってきた。こうしたCD40
分子の発現が前述の樹状細胞表面上にも認められるた
め、本細胞においてもCD40によるB細胞同様のアポ
トーシスの制御、Tリンパ球の活性化能等が示唆されて
いる。しかしながら、個体レベルにおいてCD40Lを
欠損した場合、血清IgMは正常ないし高値を示すが、
ほかのアイソタイプの抗体産生は著しく低下し、いわゆ
る伴性高IgM症候群と呼ばれる免疫不全を呈すること
等から、CD40を介するシグナルが、Bリンパ球の活
性化・分化に重要なことは認識されているものの、樹状
細胞における生理的意義は未だ不明な点も多い。したが
って、こうした既存の遺伝子の機能と前述した細胞の成
熟、T細胞の活性化機構等に関する現状のモデルだけで
本来の樹状細胞の生理機能、ひいては各種疾患との関わ
りを明確に説明することは困難であるのが現状である。
そこで、樹状細胞の機能をより詳細に明らかにしていく
だけでなく、今後、樹状細胞を標的にした各種疾患の治
療・予防薬の開発、あるいは樹状細胞を用いた免疫療法
を効果的に行う上で、樹状細胞に由来する新しい細胞機
能調節遺伝子の単離とその生理機能の解明が望まれてい
た。
性化シグナルを伝達する抗原として報告された分子量約
50kDの該レセプターファミリーの一つである。ま
た、本レセプターのリガンドCD40L(CD40リガ
ンド)は1993年に単離され、約35kDの2型膜蛋
白質としてT細胞表面上などに発現していることが知ら
れている。最近になって、CD40を介したシグナル
が、胚中心Bリンパ球やBリンパ球細胞株および正常B
リンパ球のアポトーシスを阻害することが明らかにさ
れ、また該分子はBリンパ球の増殖やクラススイッチの
誘導など種々の作用が認められ、Tリンパ球依存性抗体
反応の様々なステップで重要な役割を果たしていること
が考えられている。さらに、CD40Lを介してもシグ
ナルが伝達され、このシグナルがTリンパ球の活性化に
関与することが明らかになってきた。こうしたCD40
分子の発現が前述の樹状細胞表面上にも認められるた
め、本細胞においてもCD40によるB細胞同様のアポ
トーシスの制御、Tリンパ球の活性化能等が示唆されて
いる。しかしながら、個体レベルにおいてCD40Lを
欠損した場合、血清IgMは正常ないし高値を示すが、
ほかのアイソタイプの抗体産生は著しく低下し、いわゆ
る伴性高IgM症候群と呼ばれる免疫不全を呈すること
等から、CD40を介するシグナルが、Bリンパ球の活
性化・分化に重要なことは認識されているものの、樹状
細胞における生理的意義は未だ不明な点も多い。したが
って、こうした既存の遺伝子の機能と前述した細胞の成
熟、T細胞の活性化機構等に関する現状のモデルだけで
本来の樹状細胞の生理機能、ひいては各種疾患との関わ
りを明確に説明することは困難であるのが現状である。
そこで、樹状細胞の機能をより詳細に明らかにしていく
だけでなく、今後、樹状細胞を標的にした各種疾患の治
療・予防薬の開発、あるいは樹状細胞を用いた免疫療法
を効果的に行う上で、樹状細胞に由来する新しい細胞機
能調節遺伝子の単離とその生理機能の解明が望まれてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒト樹状細
胞由来の新規レセプター蛋白質,その部分ペプチドまた
はそれらの塩、該レセプター蛋白質またはその塩の製造
法、該レセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれ
らの塩に対する抗体、該レセプターに対するリガンドの
決定方法、該レセプターに対するリガンド、該リガンド
と該レセプター蛋白質との結合性を変化させる化合物の
スクリーニング方法、該スクリーニング用キット、該ス
クリーニング方法もしくはスクリーニング用キットを用
いて得られるリガンドと該レセプター蛋白質との結合性
を変化させる化合物、およびリガンドと該レセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物を含有してなる医薬
などを提供する。
胞由来の新規レセプター蛋白質,その部分ペプチドまた
はそれらの塩、該レセプター蛋白質またはその塩の製造
法、該レセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれ
らの塩に対する抗体、該レセプターに対するリガンドの
決定方法、該レセプターに対するリガンド、該リガンド
と該レセプター蛋白質との結合性を変化させる化合物の
スクリーニング方法、該スクリーニング用キット、該ス
クリーニング方法もしくはスクリーニング用キットを用
いて得られるリガンドと該レセプター蛋白質との結合性
を変化させる化合物、およびリガンドと該レセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物を含有してなる医薬
などを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、ヒト樹状細胞由来の
新規レセプター蛋白質をコードするcDNAを単離し、
その全塩基配列およびそれにコードされる該レセプター
蛋白質の全アミノ酸配列を解析することに成功した。本
発明者らは、これらの知見に基づいて、さらに研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、ヒト樹状細胞由来の
新規レセプター蛋白質をコードするcDNAを単離し、
その全塩基配列およびそれにコードされる該レセプター
蛋白質の全アミノ酸配列を解析することに成功した。本
発明者らは、これらの知見に基づいて、さらに研究を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミ
ノ酸配列)と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有することを特徴とするレセプター蛋白質またはそ
の塩、(2)TNFレセプターファミリーに属する樹状
細胞由来のレセプター蛋白質である第(1)項記載のレ
セプター蛋白質。(3)第(1)項記載のレセプター蛋
白質の部分ペプチドまたはその塩、(4)第(1)項記
載のレセプター蛋白質をコードするDNAを含有する組
換えベクターで形質転換させた形質転換体を培養し、レ
セプター蛋白質を生成、蓄積せしめ、これを採取するこ
とを特徴とする第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩の製造法、(5)第(1)項記載のレセプター
蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの
塩に対する抗体、(6)第(1)項記載のレセプター蛋
白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
を用いることを特徴とする第(1)項記載のレセプター
蛋白質またはその塩に対するリガンドの決定方法、
(7)第(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項
記載の部分ペプチドまたはそれらの塩を用いることを特
徴とするリガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質
との結合性を変化させる化合物またはその塩をスクリー
ニングする方法、(8)第(1)項記載のレセプター蛋
白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
を含有することを特徴とするリガンドと第(1)項記載
のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化させ
る化合物またはその塩のスクリーニング用キット、
(9)第(7)項記載のスクリーニング方法または第
(8)項記載のスクリーニング用キットを用いて得られ
る、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩、
および(10)第(7)項記載のスクリーニング方法ま
たは第(8)項記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白
質またはその塩との結合性を変化させる化合物またはそ
の塩を含有してなる医薬を提供する。
で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミ
ノ酸配列)と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を含有することを特徴とするレセプター蛋白質またはそ
の塩、(2)TNFレセプターファミリーに属する樹状
細胞由来のレセプター蛋白質である第(1)項記載のレ
セプター蛋白質。(3)第(1)項記載のレセプター蛋
白質の部分ペプチドまたはその塩、(4)第(1)項記
載のレセプター蛋白質をコードするDNAを含有する組
換えベクターで形質転換させた形質転換体を培養し、レ
セプター蛋白質を生成、蓄積せしめ、これを採取するこ
とを特徴とする第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩の製造法、(5)第(1)項記載のレセプター
蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの
塩に対する抗体、(6)第(1)項記載のレセプター蛋
白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
を用いることを特徴とする第(1)項記載のレセプター
蛋白質またはその塩に対するリガンドの決定方法、
(7)第(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項
記載の部分ペプチドまたはそれらの塩を用いることを特
徴とするリガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質
との結合性を変化させる化合物またはその塩をスクリー
ニングする方法、(8)第(1)項記載のレセプター蛋
白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
を含有することを特徴とするリガンドと第(1)項記載
のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化させ
る化合物またはその塩のスクリーニング用キット、
(9)第(7)項記載のスクリーニング方法または第
(8)項記載のスクリーニング用キットを用いて得られ
る、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩、
および(10)第(7)項記載のスクリーニング方法ま
たは第(8)項記載のスクリーニング用キットを用いて
得られる、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白
質またはその塩との結合性を変化させる化合物またはそ
の塩を含有してなる医薬を提供する。
【0008】より具体的には、(11)配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ
酸配列)と実質的に同一のアミノ酸配列が、配列番号:
1で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:
1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のア
ミノ酸配列)と約40%以上(好ましくは約50%以
上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは約8
0%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好まし
くは約95%以上)の相同性を有するアミノ酸配列であ
る第(1)項記載のタンパク質。(12)配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミ
ノ酸配列)と実質的に同一のアミノ酸配列が、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目
のアミノ酸配列)中の1または2個以上(好ましくは、
1〜30個程度)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好ましく
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜
616番目のアミノ酸配列)に1または2個以上(好ま
しくは、1〜30個程度)のアミノ酸が付加したアミノ
酸配列、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好
ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第
30〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以
上(好ましくは、1〜30個程度)のアミノ酸が他のア
ミノ酸で置換されたアミノ酸配列、またはそれらを組
み合わせたアミノ酸配列である第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質またはその塩、(13)配列番号:2で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を有する第(3)項記載の部分ペプチド、(1
4)可溶性である第(13)項記載の部分ペプチド、
表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で
表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ
酸配列)と実質的に同一のアミノ酸配列が、配列番号:
1で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:
1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のア
ミノ酸配列)と約40%以上(好ましくは約50%以
上、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは約8
0%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も好まし
くは約95%以上)の相同性を有するアミノ酸配列であ
る第(1)項記載のタンパク質。(12)配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1
で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミ
ノ酸配列)と実質的に同一のアミノ酸配列が、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目
のアミノ酸配列)中の1または2個以上(好ましくは、
1〜30個程度)のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好ましく
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜
616番目のアミノ酸配列)に1または2個以上(好ま
しくは、1〜30個程度)のアミノ酸が付加したアミノ
酸配列、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好
ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第
30〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以
上(好ましくは、1〜30個程度)のアミノ酸が他のア
ミノ酸で置換されたアミノ酸配列、またはそれらを組
み合わせたアミノ酸配列である第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質またはその塩、(13)配列番号:2で表わ
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を有する第(3)項記載の部分ペプチド、(1
4)可溶性である第(13)項記載の部分ペプチド、
【0009】(15)第(1)項記載のレセプター蛋白
質をコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
A、(16)配列番号:4で表わされる塩基配列(好ま
しくは、配列番号:4で表わされる塩基配列の第88〜
1848番目の塩基配列)を有する第(14)項記載の
DNA、(17)第(16)項記載のDNAを含有する
組換えベクター、(18)第(17)項記載の組換えベ
クターで形質転換させた形質転換体、(19)配列番
号:4で表わされる塩基配列(好ましくは、配列番号:
4で表わされる塩基配列の第88〜1848番目の塩基
配列)とハイストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズする塩基配列を有するDNAを含有するDNA、(2
0)第(19)項記載のDNAを含有する組換えベクタ
ー、(21)第(20)項記載の組換えベクターで形質
転換させた形質転換体、(22)第(21)項記載の形
質転換体を培養し、レセプター蛋白質を生成し、蓄積せ
しめることを特徴とする第(19)項記載のDNAにコ
ードされるレセプター蛋白質またはその塩の製造法、
(23)第(22)項記載の製造法で製造されるレセプ
ター蛋白質またはその塩、(24)第(3)項または第
(13)項記載の部分ペプチドをコードするDNAを含
有するDNA、(25)配列番号:5で表わされる塩基
配列を有する第(24)項記載のDNA、(26)第
(25)項記載のDNAを含有する組換えベクター、
(27)第(26)項記載の組換えベクターで形質転換
させた形質転換体、(28)第(27)項記載の形質転
換体を培養し、ペプチドを生成、蓄積せしめ、これを採
取することを特徴とする第(3)項または第(13)項
記載の部分ペプチドまたはその塩の製造法。(29)配
列番号:3で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を有するシグナルペプチドま
たはその塩、(30)第(29)項記載のシグナルペプ
チドをコードするDNAを含有するDNA、(31)配
列番号:6で表わされる塩基配列を有する第(30)項
記載のDNA、
質をコードする塩基配列を有するDNAを含有するDN
A、(16)配列番号:4で表わされる塩基配列(好ま
しくは、配列番号:4で表わされる塩基配列の第88〜
1848番目の塩基配列)を有する第(14)項記載の
DNA、(17)第(16)項記載のDNAを含有する
組換えベクター、(18)第(17)項記載の組換えベ
クターで形質転換させた形質転換体、(19)配列番
号:4で表わされる塩基配列(好ましくは、配列番号:
4で表わされる塩基配列の第88〜1848番目の塩基
配列)とハイストリンジェントな条件下でハイブリダイ
ズする塩基配列を有するDNAを含有するDNA、(2
0)第(19)項記載のDNAを含有する組換えベクタ
ー、(21)第(20)項記載の組換えベクターで形質
転換させた形質転換体、(22)第(21)項記載の形
質転換体を培養し、レセプター蛋白質を生成し、蓄積せ
しめることを特徴とする第(19)項記載のDNAにコ
ードされるレセプター蛋白質またはその塩の製造法、
(23)第(22)項記載の製造法で製造されるレセプ
ター蛋白質またはその塩、(24)第(3)項または第
(13)項記載の部分ペプチドをコードするDNAを含
有するDNA、(25)配列番号:5で表わされる塩基
配列を有する第(24)項記載のDNA、(26)第
(25)項記載のDNAを含有する組換えベクター、
(27)第(26)項記載の組換えベクターで形質転換
させた形質転換体、(28)第(27)項記載の形質転
換体を培養し、ペプチドを生成、蓄積せしめ、これを採
取することを特徴とする第(3)項または第(13)項
記載の部分ペプチドまたはその塩の製造法。(29)配
列番号:3で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を有するシグナルペプチドま
たはその塩、(30)第(29)項記載のシグナルペプ
チドをコードするDNAを含有するDNA、(31)配
列番号:6で表わされる塩基配列を有する第(30)項
記載のDNA、
【0010】(32)第(1)項記載のレセプター蛋白
質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
と、試験化合物とを接触させることを特徴とする第
(6)項記載のリガンドの決定方法、(33)第(6)
項記載のリガンドの決定方法で得られるリガンド、(3
4)TNF(例、TNF−α)、リンホトキシン(例、
リンホトキシン−α、リンホトキシン−β)、Fasリ
ガンド、NGF、CD40リガンド、CD27リガン
ド、CD30リガンド、OX−40リガンド、4−1B
BリガンドまたはApo−2L(TRAIL)である第
(33)項記載のリガンド、(35)(i)第(1)項
記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチ
ドまたはそれらの塩と、リガンドとを接触させた場合
と、(ii)第(1)項記載のレセプター蛋白質、第
(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩と、リガ
ンドおよび試験化合物とを接触させた場合との比較を行
なうことを特徴とする第(7)項記載のスクリーニング
方法、(36)(i)標識したリガンドを第(1)項記
載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチド
またはそれらの塩に接触させた場合と、(ii)標識した
リガンドおよび試験化合物を第(1)項記載のレセプタ
ー蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれら
の塩に接触させた場合における、標識したリガンドの第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合量を測定し、
比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記載の
レセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化させる
化合物またはその塩のスクリーニング方法、(37)
(i)標識したリガンドを第(1)項記載のレセプター
蛋白質を含有する細胞に接触させた場合と、(ii)標識
したリガンドおよび試験化合物を第(1)項記載のレセ
プター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合におけ
る、標識したリガンドの該細胞に対する結合量を測定
し、比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記
載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(3
8)(i)標識したリガンドを第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質を含有する細胞の膜画分に接触させた場合
と、(ii)標識したリガンドおよび試験化合物を第
(1)項記載のレセプター蛋白質を含有する細胞の膜画
分に接触させた場合における、標識したリガンドの該細
胞膜画分に対する結合量を測定し、比較することを特徴
とするリガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質ま
たはその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩
のスクリーニング方法、
質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩
と、試験化合物とを接触させることを特徴とする第
(6)項記載のリガンドの決定方法、(33)第(6)
項記載のリガンドの決定方法で得られるリガンド、(3
4)TNF(例、TNF−α)、リンホトキシン(例、
リンホトキシン−α、リンホトキシン−β)、Fasリ
ガンド、NGF、CD40リガンド、CD27リガン
ド、CD30リガンド、OX−40リガンド、4−1B
BリガンドまたはApo−2L(TRAIL)である第
(33)項記載のリガンド、(35)(i)第(1)項
記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチ
ドまたはそれらの塩と、リガンドとを接触させた場合
と、(ii)第(1)項記載のレセプター蛋白質、第
(3)項記載の部分ペプチドまたはそれらの塩と、リガ
ンドおよび試験化合物とを接触させた場合との比較を行
なうことを特徴とする第(7)項記載のスクリーニング
方法、(36)(i)標識したリガンドを第(1)項記
載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチド
またはそれらの塩に接触させた場合と、(ii)標識した
リガンドおよび試験化合物を第(1)項記載のレセプタ
ー蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれら
の塩に接触させた場合における、標識したリガンドの第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩に対する結合量を測定し、
比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記載の
レセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化させる
化合物またはその塩のスクリーニング方法、(37)
(i)標識したリガンドを第(1)項記載のレセプター
蛋白質を含有する細胞に接触させた場合と、(ii)標識
したリガンドおよび試験化合物を第(1)項記載のレセ
プター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合におけ
る、標識したリガンドの該細胞に対する結合量を測定
し、比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記
載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(3
8)(i)標識したリガンドを第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質を含有する細胞の膜画分に接触させた場合
と、(ii)標識したリガンドおよび試験化合物を第
(1)項記載のレセプター蛋白質を含有する細胞の膜画
分に接触させた場合における、標識したリガンドの該細
胞膜画分に対する結合量を測定し、比較することを特徴
とするリガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質ま
たはその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩
のスクリーニング方法、
【0011】(39)(i)標識したリガンドを第(1
8)項または第(21)項記載の形質転換体を培養する
ことによって該形質転換体の細胞膜に発現したレセプタ
ー蛋白質に接触させた場合と、(ii)標識したリガンド
および試験化合物を第(18)項または第(21)項記
載の形質転換体を培養することによって該形質転換体の
細胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合に
おける、標識したリガンドの該レセプター蛋白質に対す
る結合量を測定し、比較することを特徴とするリガンド
と第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩との
結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニン
グ方法、(40)(i)第(1)項記載のレセプター蛋
白質またはその塩を活性化する物質を第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合と、
(ii)第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩
を活性化する物質および試験化合物を第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合にお
ける、レセプター蛋白質を介した細胞刺激活性を測定
し、比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記
載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(4
1)第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩を
活性化する物質を第(18)項または第(21)項記載
の形質転換体を培養することによって該形質転換体の細
胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合と、
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩を活性
化する物質および試験化合物を第(18)項または第
(21)項記載の形質転換体を培養することによって該
形質転換体の細胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触
させた場合における、レセプター蛋白質を介する細胞刺
激活性を測定し、比較することを特徴とするリガンドと
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩との結
合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング
方法、
8)項または第(21)項記載の形質転換体を培養する
ことによって該形質転換体の細胞膜に発現したレセプタ
ー蛋白質に接触させた場合と、(ii)標識したリガンド
および試験化合物を第(18)項または第(21)項記
載の形質転換体を培養することによって該形質転換体の
細胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合に
おける、標識したリガンドの該レセプター蛋白質に対す
る結合量を測定し、比較することを特徴とするリガンド
と第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩との
結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニン
グ方法、(40)(i)第(1)項記載のレセプター蛋
白質またはその塩を活性化する物質を第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合と、
(ii)第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩
を活性化する物質および試験化合物を第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞に接触させた場合にお
ける、レセプター蛋白質を介した細胞刺激活性を測定
し、比較することを特徴とするリガンドと第(1)項記
載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化さ
せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、(4
1)第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩を
活性化する物質を第(18)項または第(21)項記載
の形質転換体を培養することによって該形質転換体の細
胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合と、
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩を活性
化する物質および試験化合物を第(18)項または第
(21)項記載の形質転換体を培養することによって該
形質転換体の細胞膜に発現したレセプター蛋白質に接触
させた場合における、レセプター蛋白質を介する細胞刺
激活性を測定し、比較することを特徴とするリガンドと
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩との結
合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング
方法、
【0012】(42)第(1)項記載のレセプター蛋白
質を活性化する物質が、TNF(例、TNF−α)、リ
ンホトキシン(例、リンホトキシン−α、リンホトキシ
ン−β)、Fasリガンド、NGF、CD40リガン
ド、CD27リガンド、CD30リガンド、OX−40
リガンド、4−1BBリガンドまたはApo−2L(T
RAIL)である第(38)項または第(39)項記載
のスクリーニング方法、(43)第(35)項〜第(4
1)項記載のいずれかのスクリーニング方法で得られ
る、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩、
(44)第(35)項〜第(41)項記載のいずれかの
スクリーニング方法で得られる、リガンドと第(1)項
記載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化
させる化合物またはその塩を含有することを特徴とする
医薬、(45)第(1)項記載のレセプター蛋白質を含
有する細胞を含有することを特徴とする第(8)項記載
のスクリーニング用キット、(46)第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞の膜画分を含有するこ
とを特徴とする第(8)項記載のスクリーニング用キッ
ト、(47)第(18)項または第(21)項記載の形
質転換体を培養することによって該形質転換体の細胞膜
に発現したレセプター蛋白質を含有することを特徴とす
る第(8)項記載のスクリーニング用キット、(48)
第(45)項〜第(47)項記載のいずれかのスクリー
ニング用キットを用いて得られる、リガンドと第(1)
項記載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変
化させる化合物またはその塩、(49)第(45)項〜
第(47)項記載のいずれかのスクリーニング用キット
を用いて得られる、リガンドと第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質またはその塩との結合性を変化させる化合物
またはその塩を含有することを特徴とする医薬、
質を活性化する物質が、TNF(例、TNF−α)、リ
ンホトキシン(例、リンホトキシン−α、リンホトキシ
ン−β)、Fasリガンド、NGF、CD40リガン
ド、CD27リガンド、CD30リガンド、OX−40
リガンド、4−1BBリガンドまたはApo−2L(T
RAIL)である第(38)項または第(39)項記載
のスクリーニング方法、(43)第(35)項〜第(4
1)項記載のいずれかのスクリーニング方法で得られ
る、リガンドと第(1)項記載のレセプター蛋白質また
はその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩、
(44)第(35)項〜第(41)項記載のいずれかの
スクリーニング方法で得られる、リガンドと第(1)項
記載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化
させる化合物またはその塩を含有することを特徴とする
医薬、(45)第(1)項記載のレセプター蛋白質を含
有する細胞を含有することを特徴とする第(8)項記載
のスクリーニング用キット、(46)第(1)項記載の
レセプター蛋白質を含有する細胞の膜画分を含有するこ
とを特徴とする第(8)項記載のスクリーニング用キッ
ト、(47)第(18)項または第(21)項記載の形
質転換体を培養することによって該形質転換体の細胞膜
に発現したレセプター蛋白質を含有することを特徴とす
る第(8)項記載のスクリーニング用キット、(48)
第(45)項〜第(47)項記載のいずれかのスクリー
ニング用キットを用いて得られる、リガンドと第(1)
項記載のレセプター蛋白質またはその塩との結合性を変
化させる化合物またはその塩、(49)第(45)項〜
第(47)項記載のいずれかのスクリーニング用キット
を用いて得られる、リガンドと第(1)項記載のレセプ
ター蛋白質またはその塩との結合性を変化させる化合物
またはその塩を含有することを特徴とする医薬、
【0013】(50)第(7)項もしくは第(35)項
〜第(41)のいずれかのスクリーニング方法、または
第(8)項もしくは第(45)項〜第(47)項記載の
いずれかのスクリーニング用キットを用いて得られる、
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩に対す
るアゴニストを含有することを特徴とする医薬、(5
1)癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤である第(50)項記載の
医薬、(52)第(7)項もしくは第(35)項〜第
(41)のいずれかのスクリーニング方法、または第
(8)項もしくは第(45)項〜第(47)項記載のい
ずれかのスクリーニング用キットを用いて得られる、第
(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩に対する
アンタゴニストを含有することを特徴とする医薬、(5
3)アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接
触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症
(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマ
チ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェーグレン病な
ど)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予
防剤である第(52)項記載の医薬、
〜第(41)のいずれかのスクリーニング方法、または
第(8)項もしくは第(45)項〜第(47)項記載の
いずれかのスクリーニング用キットを用いて得られる、
第(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩に対す
るアゴニストを含有することを特徴とする医薬、(5
1)癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤である第(50)項記載の
医薬、(52)第(7)項もしくは第(35)項〜第
(41)のいずれかのスクリーニング方法、または第
(8)項もしくは第(45)項〜第(47)項記載のい
ずれかのスクリーニング用キットを用いて得られる、第
(1)項記載のレセプター蛋白質またはその塩に対する
アンタゴニストを含有することを特徴とする医薬、(5
3)アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接
触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症
(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマ
チ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェーグレン病な
ど)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予
防剤である第(52)項記載の医薬、
【0014】(54)第(5)項記載の抗体と、第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩とを接触させることを特徴
とする第(1)項のレセプター蛋白質、第(3)項記載
の部分ペプチドまたはそれらの塩の定量法、(55)第
(5)項記載の抗体と、被検液および標識化された第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩とを競合的に反応させ、該
抗体に結合した標識化された第(1)項記載のレセプタ
ー蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれら
の塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩の定量法、(56)被検液
と担体上に不溶化した第(5)項記載の抗体および標識
化された別の第(5)項記載の抗体とを同時あるいは連
続的に反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を
測定することを特徴とする被検液中の第(1)項記載の
レセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまた
はそれらの塩の定量法、(57)第(5)項記載の抗体
を含有してなる医薬、(58)アゴニスト様活性を有す
る第(5)項記載の抗体を含有してなる医薬、(59)
癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p
53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸
癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌
など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染
症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感染症、
ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイル
ス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲性ブド
ウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全身性真
菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス
脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖
尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン
性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結
核などの治療・予防剤である第(58)項記載の医薬、
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩とを接触させることを特徴
とする第(1)項のレセプター蛋白質、第(3)項記載
の部分ペプチドまたはそれらの塩の定量法、(55)第
(5)項記載の抗体と、被検液および標識化された第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩とを競合的に反応させ、該
抗体に結合した標識化された第(1)項記載のレセプタ
ー蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまたはそれら
の塩の割合を測定することを特徴とする被検液中の第
(1)項記載のレセプター蛋白質、第(3)項記載の部
分ペプチドまたはそれらの塩の定量法、(56)被検液
と担体上に不溶化した第(5)項記載の抗体および標識
化された別の第(5)項記載の抗体とを同時あるいは連
続的に反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を
測定することを特徴とする被検液中の第(1)項記載の
レセプター蛋白質、第(3)項記載の部分ペプチドまた
はそれらの塩の定量法、(57)第(5)項記載の抗体
を含有してなる医薬、(58)アゴニスト様活性を有す
る第(5)項記載の抗体を含有してなる医薬、(59)
癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p
53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸
癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌
など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染
症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感染症、
ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイル
ス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲性ブド
ウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全身性真
菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス
脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リン
パ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖
尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン
性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結
核などの治療・予防剤である第(58)項記載の医薬、
【0015】(60)アンタゴニスト様活性を有する第
(5)項記載の抗体を含有してなる医薬、(61)アレ
ルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤である
第(60)項記載の医薬、(62)第(14)項記載の
可溶性部分ペプチドを含有する医薬、(63)アレルギ
ー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、
肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身
性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、
糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤である第
(62)項記載の医薬、(64)第(15)項または第
(19)項記載のDNAに相補的または実質的に相補的
な塩基配列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を
有するアンチセンスDNA、(65)第(15)項また
は第(19)項記載のDNAに実質的に相補的な塩基配
列が、該DNAに相補的な塩基配列の全塩基配列あるい
は部分塩基配列と約70%以上(好ましくは約80%以
上、より好ましくは約90%以上、最も好ましくは約9
5%以上)の相同性を有する塩基配列である第(64)
項記載のアンチセンスDNA、および(66)第(6
4)項記載のアンチセンスDNAを含有してなる医薬、
および(67)アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性
皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症な
ど)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患
(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェ
ーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息な
どの治療・予防剤である第(66)項記載の医薬を提供
する。
(5)項記載の抗体を含有してなる医薬、(61)アレ
ルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤である
第(60)項記載の医薬、(62)第(14)項記載の
可溶性部分ペプチドを含有する医薬、(63)アレルギ
ー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、
肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身
性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、
糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤である第
(62)項記載の医薬、(64)第(15)項または第
(19)項記載のDNAに相補的または実質的に相補的
な塩基配列を有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を
有するアンチセンスDNA、(65)第(15)項また
は第(19)項記載のDNAに実質的に相補的な塩基配
列が、該DNAに相補的な塩基配列の全塩基配列あるい
は部分塩基配列と約70%以上(好ましくは約80%以
上、より好ましくは約90%以上、最も好ましくは約9
5%以上)の相同性を有する塩基配列である第(64)
項記載のアンチセンスDNA、および(66)第(6
4)項記載のアンチセンスDNAを含有してなる医薬、
および(67)アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性
皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症な
ど)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患
(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェ
ーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息な
どの治療・予防剤である第(66)項記載の医薬を提供
する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のレセプター蛋白質は、配
列番号:1で表わされるアミノ酸配列〔図1〕(好まし
くは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30
〜616番目のアミノ酸配列)と同一もしくは実質的に
同一のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質であ
る。本発明のレセプター蛋白質は、例えば、ヒトや哺乳
動物(例えば、モルモット、ラット、マウス、ウサギ、
ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、サルなど)のあらゆる細胞
(例えば、樹状細胞(例、ランゲルハンス細胞)、脾細
胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄細胞、メ
サンギウム細胞、ランゲルハンス細胞、表皮細胞、上皮
細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪
細胞、免疫細胞(例、マクロファージ、T細胞、B細
胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基
球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨
細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細胞もしくは
間質細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もしく
はガン細胞など、好ましくは、樹状細胞)や血球系の細
胞株(例えば、MEL,M1,CTLL−2,HT−
2,WEHI−3,HL−60,JOSK−1,K56
2,ML−1,MOLT−3,MOLT−4,MOLT
−10,CCRF−CEM,TALL−1,Jurka
t,CCRT−HSB−2,KE−37,SKW−3,
HUT−78,HUT−102,H9,U937,TH
P−1,HEL,JK−1,CMK,KO−812,M
EG−01など)、またはそれらの細胞が存在するまた
は由来するあらゆる組織、例えば、脳、脳の各部位
(例、嗅球、扁頭核、大脳基底球、海馬、視床、視床下
部、視床下核、大脳皮質、延髄、小脳、後頭葉、前頭
葉、側頭葉、被殻、尾状核、脳染、黒質)、脊髄、下垂
体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆のう、
骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、小
腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下腺、末梢血、末梢
血球、前立腺、精巣、卵巣、胎盤、子宮、骨、関節、骨
格筋など(特に、脳や脳の各部位)に由来するタンパク
質であってもよく、また合成タンパク質であってもよ
い。
列番号:1で表わされるアミノ酸配列〔図1〕(好まし
くは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30
〜616番目のアミノ酸配列)と同一もしくは実質的に
同一のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質であ
る。本発明のレセプター蛋白質は、例えば、ヒトや哺乳
動物(例えば、モルモット、ラット、マウス、ウサギ、
ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、サルなど)のあらゆる細胞
(例えば、樹状細胞(例、ランゲルハンス細胞)、脾細
胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄細胞、メ
サンギウム細胞、ランゲルハンス細胞、表皮細胞、上皮
細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細胞、脂肪
細胞、免疫細胞(例、マクロファージ、T細胞、B細
胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細胞、好中球、好塩基
球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜細胞、軟骨細胞、骨
細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細胞、肝細胞もしくは
間質細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もしく
はガン細胞など、好ましくは、樹状細胞)や血球系の細
胞株(例えば、MEL,M1,CTLL−2,HT−
2,WEHI−3,HL−60,JOSK−1,K56
2,ML−1,MOLT−3,MOLT−4,MOLT
−10,CCRF−CEM,TALL−1,Jurka
t,CCRT−HSB−2,KE−37,SKW−3,
HUT−78,HUT−102,H9,U937,TH
P−1,HEL,JK−1,CMK,KO−812,M
EG−01など)、またはそれらの細胞が存在するまた
は由来するあらゆる組織、例えば、脳、脳の各部位
(例、嗅球、扁頭核、大脳基底球、海馬、視床、視床下
部、視床下核、大脳皮質、延髄、小脳、後頭葉、前頭
葉、側頭葉、被殻、尾状核、脳染、黒質)、脊髄、下垂
体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、甲状腺、胆のう、
骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管(例、大腸、小
腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下腺、末梢血、末梢
血球、前立腺、精巣、卵巣、胎盤、子宮、骨、関節、骨
格筋など(特に、脳や脳の各部位)に由来するタンパク
質であってもよく、また合成タンパク質であってもよ
い。
【0017】配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同一
のアミノ酸配列としては、例えば、配列番号:1で表わ
されるアミノ酸配列と約40%以上、好ましくは約50
%以上、より好ましくは約70%以上、さらに好ましく
は約80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も
好ましくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列
などが挙げられる。配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に
同一のアミノ酸配列の具体例としては、例えば、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30番目〜第21
0番目のアミノ酸配列を有し、かつ、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸
配列)と約40%以上、好ましくは約50%以上、より
好ましくは約70%以上、さらに好ましくは約80%以
上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましくは約
95%以上の相同性を有するアミノ酸配列などが好まし
い。本発明の配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質としては、
例えば、前記した配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同
一のアミノ酸配列を有し、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸配列)を含
有するレセプター蛋白質と実質的に同質の活性を有する
レセプター蛋白質などが好ましい。実質的に同質の活性
としては、例えば、リガンド結合活性、シグナル情報伝
達作用などが挙げられる。実質的に同質とは、それらの
活性が性質的に(例、生理化学的に、または薬理学的
に)同質であることを示す。したがって、リガンド結合
活性やシグナル情報伝達作用などの活性が同等(例、約
0.01〜100倍、好ましくは約0.5〜20倍、よ
り好ましくは約0.5〜2倍)であることが好ましい
が、これらの活性の程度やレセプター蛋白質の分子量な
どの量的要素は異なっていてもよい。リガンド結合活性
やシグナル情報伝達作用などの活性の測定は、自体公知
の方法に準じて行なうことができるが、例えば、後述す
るリガンドの決定方法やスクリーニング方法に従って測
定することができる。
(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同一
のアミノ酸配列としては、例えば、配列番号:1で表わ
されるアミノ酸配列と約40%以上、好ましくは約50
%以上、より好ましくは約70%以上、さらに好ましく
は約80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も
好ましくは約95%以上の相同性を有するアミノ酸配列
などが挙げられる。配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に
同一のアミノ酸配列の具体例としては、例えば、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30番目〜第21
0番目のアミノ酸配列を有し、かつ、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸
配列)と約40%以上、好ましくは約50%以上、より
好ましくは約70%以上、さらに好ましくは約80%以
上、さらに好ましくは約90%以上、最も好ましくは約
95%以上の相同性を有するアミノ酸配列などが好まし
い。本発明の配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同一
のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質としては、
例えば、前記した配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列(好ましくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列の第30〜616番目のアミノ酸配列)と実質的に同
一のアミノ酸配列を有し、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸配列)を含
有するレセプター蛋白質と実質的に同質の活性を有する
レセプター蛋白質などが好ましい。実質的に同質の活性
としては、例えば、リガンド結合活性、シグナル情報伝
達作用などが挙げられる。実質的に同質とは、それらの
活性が性質的に(例、生理化学的に、または薬理学的
に)同質であることを示す。したがって、リガンド結合
活性やシグナル情報伝達作用などの活性が同等(例、約
0.01〜100倍、好ましくは約0.5〜20倍、よ
り好ましくは約0.5〜2倍)であることが好ましい
が、これらの活性の程度やレセプター蛋白質の分子量な
どの量的要素は異なっていてもよい。リガンド結合活性
やシグナル情報伝達作用などの活性の測定は、自体公知
の方法に準じて行なうことができるが、例えば、後述す
るリガンドの決定方法やスクリーニング方法に従って測
定することができる。
【0018】また、本発明のレセプター蛋白質として
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好まし
くは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30
〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜1
0個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))の
アミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸
配列)に1または2個以上(好ましくは、1〜30個程
度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数個(例、1〜5個))のアミノ酸が付加したアミノ酸
配列、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好ま
しくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第3
0〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜1
0個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))の
アミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、ま
たはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有する蛋
白質なども用いられる。上記のようにアミノ酸配列が欠
失、付加または置換されている場合、その欠失、付加ま
たは置換の位置としては、特に限定されないが、例え
ば、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30番
目〜第210番目のアミノ酸配列以外の位置などが挙げ
られる。なお、この配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第30番目〜第210番目のアミノ酸配列(すな
わち、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列)は、配
列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有する本発明
のレセプター蛋白質の細胞外領域のアミノ酸配列を示
し、好ましくはリガンド結合部位を示す。また、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目
のアミノ酸配列は、配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列のアミノ末端から後述する配列番号:3で表わされ
るアミノ酸配列(本発明のシグナルペプチドのアミノ酸
配列)を除いたものであり、本発明のレセプター蛋白質
の成熟体のアミノ酸配列を示す。
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好まし
くは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30
〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜1
0個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))の
アミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列(好ましくは、配列番号:1で表
わされるアミノ酸配列の第30〜616番目のアミノ酸
配列)に1または2個以上(好ましくは、1〜30個程
度、より好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは
数個(例、1〜5個))のアミノ酸が付加したアミノ酸
配列、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列(好ま
しくは、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第3
0〜616番目のアミノ酸配列)中の1または2個以上
(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1〜1
0個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))の
アミノ酸が他のアミノ酸で置換されたアミノ酸配列、ま
たはそれらを組み合わせたアミノ酸配列を含有する蛋
白質なども用いられる。上記のようにアミノ酸配列が欠
失、付加または置換されている場合、その欠失、付加ま
たは置換の位置としては、特に限定されないが、例え
ば、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第30番
目〜第210番目のアミノ酸配列以外の位置などが挙げ
られる。なお、この配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列の第30番目〜第210番目のアミノ酸配列(すな
わち、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列)は、配
列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有する本発明
のレセプター蛋白質の細胞外領域のアミノ酸配列を示
し、好ましくはリガンド結合部位を示す。また、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第30〜616番目
のアミノ酸配列は、配列番号:1で表わされるアミノ酸
配列のアミノ末端から後述する配列番号:3で表わされ
るアミノ酸配列(本発明のシグナルペプチドのアミノ酸
配列)を除いたものであり、本発明のレセプター蛋白質
の成熟体のアミノ酸配列を示す。
【0019】本明細書におけるレセプター蛋白質は、ペ
プチド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末
端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配列
番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有するレセプタ
ー蛋白質をはじめとする、本発明のレセプター蛋白質
は、C末端が通常カルボキシル基(−COOH)または
カルボキシレート(−COO-)であるが、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。ここでエステルにおけるRとしては、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもし
くはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ル基、例えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12ア
リール基、例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニ
ル−C1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなど
のα−ナフチル−C1-2アルキル基などのC7-14アラル
キル基のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロ
イルオキシメチル基などが用いられる。本発明のレセプ
ター蛋白質がC末端以外にカルボキシル基(またはカル
ボキシレート)を有している場合、カルボキシル基がア
ミド化またはエステル化されているものも本発明のレセ
プター蛋白質に含まれる。この場合のエステルとして
は、例えば上記したC末端のエステルなどが用いられ
る。さらに、本発明のレセプター蛋白質には、上記した
レセプター蛋白質において、N末端のメチオニン残基の
アミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基な
どのC1-6アシル基など)で保護されているもの、N端
側が生体内で切断され生成したグルタミル基がピログル
タミン化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基
(例えば、−OH、−COOH、アミノ基、イミダゾー
ル基、インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護
基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC1-6アシ
ル基など)で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合
したいわゆる糖レセプター蛋白質などの複合レセプター
蛋白質なども含まれる。本発明のレセプター蛋白質の具
体例としては、例えば、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列〔図1〕を含有するヒト樹状細胞由来のレセ
プター蛋白質、配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列の第30〜616番目のアミノ酸配列を含有するヒト
樹状細胞由来のレセプター蛋白質などが用いられる。
プチド標記の慣例に従って左端がN末端(アミノ末
端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配列
番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有するレセプタ
ー蛋白質をはじめとする、本発明のレセプター蛋白質
は、C末端が通常カルボキシル基(−COOH)または
カルボキシレート(−COO-)であるが、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。ここでエステルにおけるRとしては、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもし
くはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、例えば、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキ
ル基、例えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12ア
リール基、例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニ
ル−C1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなど
のα−ナフチル−C1-2アルキル基などのC7-14アラル
キル基のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロ
イルオキシメチル基などが用いられる。本発明のレセプ
ター蛋白質がC末端以外にカルボキシル基(またはカル
ボキシレート)を有している場合、カルボキシル基がア
ミド化またはエステル化されているものも本発明のレセ
プター蛋白質に含まれる。この場合のエステルとして
は、例えば上記したC末端のエステルなどが用いられ
る。さらに、本発明のレセプター蛋白質には、上記した
レセプター蛋白質において、N末端のメチオニン残基の
アミノ基が保護基(例えば、ホルミル基、アセチル基な
どのC1-6アシル基など)で保護されているもの、N端
側が生体内で切断され生成したグルタミル基がピログル
タミン化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基
(例えば、−OH、−COOH、アミノ基、イミダゾー
ル基、インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護
基(例えば、ホルミル基、アセチル基などのC1-6アシ
ル基など)で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合
したいわゆる糖レセプター蛋白質などの複合レセプター
蛋白質なども含まれる。本発明のレセプター蛋白質の具
体例としては、例えば、配列番号:1で表わされるア
ミノ酸配列〔図1〕を含有するヒト樹状細胞由来のレセ
プター蛋白質、配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列の第30〜616番目のアミノ酸配列を含有するヒト
樹状細胞由来のレセプター蛋白質などが用いられる。
【0020】本発明のレセプター蛋白質の部分ペプチド
(以下、本発明の部分ペプチドと略記する場合がある)
としては、前記した本発明のレセプター蛋白質の部分ペ
プチドであれば何れのものであってもよいが、例えば、
本発明のレセプター蛋白質分子のうち、細胞膜の外に露
出している部位であって、好ましくは、リガンド結合活
性を有するものなどが用いられる。さらに、本発明の部
分ペプチドは、可溶性であることが好ましい。具体的に
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を有するレ
セプター蛋白質の部分ペプチドとしては、疎水性プロッ
ト解析〔図2〕において細胞外領域(親水性(Hydrophi
lic)部位)であると分析された部分を含むペプチドで
ある。また、疎水性(Hydrophobic)部位を一部に含む
ペプチドも同様に用いることができる。個々のドメイン
を個別に含むペプチドも用い得るが、複数のドメインを
同時に含む部分のペプチドでも良い。本発明の部分ペプ
チドのアミノ酸の数は、前記した本発明のレセプター蛋
白質の構成アミノ酸配列のうち、少なくとも約20個以
上、好ましくは約50個以上、より好ましくは約100
個以上、さらに好ましくは約200個以上で、約300
個以下のアミノ酸配列を有するペプチドなどが好まし
い。具体的には、例えば、配列番号:2で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を有し、好ましくは、本発明のレセプター蛋白質と実質
的に同質の活性を有するペプチドなどが好ましく、さら
には可溶性であるペプチドが好適である。配列番号:2
で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列とは、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列と約4
0%以上、好ましくは約50%以上、より好ましくは約
70%以上、さらに好ましくは約80%以上、さらに好
ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の
相同性を有するアミノ酸配列を示す。ここで、「実質的
に同質の活性」とは、前記と同意義を示す。「実質的に
同質の活性」の測定は、後述するリガンドの決定方法や
スクリーニング方法に従って測定することができる。
(以下、本発明の部分ペプチドと略記する場合がある)
としては、前記した本発明のレセプター蛋白質の部分ペ
プチドであれば何れのものであってもよいが、例えば、
本発明のレセプター蛋白質分子のうち、細胞膜の外に露
出している部位であって、好ましくは、リガンド結合活
性を有するものなどが用いられる。さらに、本発明の部
分ペプチドは、可溶性であることが好ましい。具体的に
は、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を有するレ
セプター蛋白質の部分ペプチドとしては、疎水性プロッ
ト解析〔図2〕において細胞外領域(親水性(Hydrophi
lic)部位)であると分析された部分を含むペプチドで
ある。また、疎水性(Hydrophobic)部位を一部に含む
ペプチドも同様に用いることができる。個々のドメイン
を個別に含むペプチドも用い得るが、複数のドメインを
同時に含む部分のペプチドでも良い。本発明の部分ペプ
チドのアミノ酸の数は、前記した本発明のレセプター蛋
白質の構成アミノ酸配列のうち、少なくとも約20個以
上、好ましくは約50個以上、より好ましくは約100
個以上、さらに好ましくは約200個以上で、約300
個以下のアミノ酸配列を有するペプチドなどが好まし
い。具体的には、例えば、配列番号:2で表わされるア
ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列
を有し、好ましくは、本発明のレセプター蛋白質と実質
的に同質の活性を有するペプチドなどが好ましく、さら
には可溶性であるペプチドが好適である。配列番号:2
で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配
列とは、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列と約4
0%以上、好ましくは約50%以上、より好ましくは約
70%以上、さらに好ましくは約80%以上、さらに好
ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の
相同性を有するアミノ酸配列を示す。ここで、「実質的
に同質の活性」とは、前記と同意義を示す。「実質的に
同質の活性」の測定は、後述するリガンドの決定方法や
スクリーニング方法に従って測定することができる。
【0021】また、本発明の部分ペプチドは、上記アミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜10
個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))のア
ミノ酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1または
2個以上(好ましくは、1〜20個程度、より好ましく
は1〜10個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5
個))のアミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列
中の1または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、
より好ましくは数個(例、1〜5個))のアミノ酸が他
のアミノ酸で置換されていてもよい。また、本発明の部
分ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−COO
H)またはカルボキシレート(−COO-)であるが、
前記した本発明のレセプター蛋白質のごとく、C末端が
アミド(−CONH2)またはエステル(−COOR)
であってもよい。さらに、本発明の部分ペプチドには、
前記した本発明のレセプター蛋白質と同様に、N末端の
メチオニン残基のアミノ基が保護基で保護されているも
の、N端側が生体内で切断され生成したグルタミル基が
ピログルタミル化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上
の置換基が適当な保護基で保護されているもの、あるい
は糖鎖が結合したいわゆる糖ペプチドなどの複合ペプチ
ドなども含まれる。また、本発明の部分ペプチドはC末
端が通常カルボキシル基(−COOH)またはカルボキ
シレート(−COO-)であるが、前記した本発明のレセ
プター蛋白質のごとく、C末端がアミド(−CON
H2)またはエステル(−COOR)であってもよい。
本発明の部分ペプチドは抗体作成のための抗原として用
いることができるので、必ずしもレセプター活性を有す
る必要はない。
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜10
個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5個))のア
ミノ酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1または
2個以上(好ましくは、1〜20個程度、より好ましく
は1〜10個程度、さらに好ましくは数個(例、1〜5
個))のアミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列
中の1または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、
より好ましくは数個(例、1〜5個))のアミノ酸が他
のアミノ酸で置換されていてもよい。また、本発明の部
分ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−COO
H)またはカルボキシレート(−COO-)であるが、
前記した本発明のレセプター蛋白質のごとく、C末端が
アミド(−CONH2)またはエステル(−COOR)
であってもよい。さらに、本発明の部分ペプチドには、
前記した本発明のレセプター蛋白質と同様に、N末端の
メチオニン残基のアミノ基が保護基で保護されているも
の、N端側が生体内で切断され生成したグルタミル基が
ピログルタミル化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上
の置換基が適当な保護基で保護されているもの、あるい
は糖鎖が結合したいわゆる糖ペプチドなどの複合ペプチ
ドなども含まれる。また、本発明の部分ペプチドはC末
端が通常カルボキシル基(−COOH)またはカルボキ
シレート(−COO-)であるが、前記した本発明のレセ
プター蛋白質のごとく、C末端がアミド(−CON
H2)またはエステル(−COOR)であってもよい。
本発明の部分ペプチドは抗体作成のための抗原として用
いることができるので、必ずしもレセプター活性を有す
る必要はない。
【0022】本発明のシグナルペプチドは、例えば、配
列番号:3で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質
などが用いられる。本発明のシグナルペプチドは、例え
ば、上記したヒトや温血動物(例えば、モルモット、ラ
ット、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウ
シ、サルなど)の細胞またはそれらの細胞が存在するあ
らゆる組織などに由来するペプチドであってもよく、合
成ペプチドであってもよい。配列番号:3で表わされる
アミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列とは、配列
番号:3で表わされるアミノ酸配列と約70%以上、好
ましくは約80%以上、さらに好ましくは約90%以
上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有するアミ
ノ酸配列を示す。より具体的には、配列番号:3で表わ
されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有
し、シグナルペプチドとしての機能を発揮し得るペプチ
ドであれば何れのものであってもよい。したがって、レ
セプター蛋白質の分子量などの量的要素は異なっていて
もよい。
列番号:3で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実
質的に同一のアミノ酸配列を含有するレセプター蛋白質
などが用いられる。本発明のシグナルペプチドは、例え
ば、上記したヒトや温血動物(例えば、モルモット、ラ
ット、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウ
シ、サルなど)の細胞またはそれらの細胞が存在するあ
らゆる組織などに由来するペプチドであってもよく、合
成ペプチドであってもよい。配列番号:3で表わされる
アミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列とは、配列
番号:3で表わされるアミノ酸配列と約70%以上、好
ましくは約80%以上、さらに好ましくは約90%以
上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有するアミ
ノ酸配列を示す。より具体的には、配列番号:3で表わ
されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有
し、シグナルペプチドとしての機能を発揮し得るペプチ
ドであれば何れのものであってもよい。したがって、レ
セプター蛋白質の分子量などの量的要素は異なっていて
もよい。
【0023】また、本発明のシグナルペプチドは、その
アミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜
10個程度、好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1
〜3個)のアミノ酸が欠失し、または、そのアミノ酸配
列に1または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、
好ましくは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個)
のアミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列中の1
または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、好まし
くは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個)のアミ
ノ酸が他のアミノ酸(例えば、1〜10個程度、好まし
くは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個のアミノ
酸)で置換されていてもよい。また、本発明のシグナル
ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−COOH)
またはカルボキシレート(−COO-)であるが、前記
した本発明のレセプター蛋白質のごとく、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。さらに、本発明のシグナルペプチドには、
前記した本発明のレセプター蛋白質と同様に、N末端の
メチオニン残基のアミノ基が保護基で保護されているも
の、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基
で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆ
る糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。本発
明のシグナルペプチドの具体例としては、例えば、配列
番号:3で表わされるアミノ酸配列(すなわち、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜29番目のア
ミノ酸)を有するペプチドなどが用いられる。本発明の
シグナルペプチドは、本発明のレセプター蛋白質をはじ
めとする、種々の細胞外分泌レセプター蛋白質を効率よ
く細胞外に分泌させることができる。
アミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜
10個程度、好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1
〜3個)のアミノ酸が欠失し、または、そのアミノ酸配
列に1または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、
好ましくは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個)
のアミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列中の1
または2個以上(好ましくは、1〜10個程度、好まし
くは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個)のアミ
ノ酸が他のアミノ酸(例えば、1〜10個程度、好まし
くは1〜5個程度、さらに好ましくは1〜3個のアミノ
酸)で置換されていてもよい。また、本発明のシグナル
ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−COOH)
またはカルボキシレート(−COO-)であるが、前記
した本発明のレセプター蛋白質のごとく、C末端がアミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)であ
ってもよい。さらに、本発明のシグナルペプチドには、
前記した本発明のレセプター蛋白質と同様に、N末端の
メチオニン残基のアミノ基が保護基で保護されているも
の、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護基
で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆ
る糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。本発
明のシグナルペプチドの具体例としては、例えば、配列
番号:3で表わされるアミノ酸配列(すなわち、配列番
号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜29番目のア
ミノ酸)を有するペプチドなどが用いられる。本発明の
シグナルペプチドは、本発明のレセプター蛋白質をはじ
めとする、種々の細胞外分泌レセプター蛋白質を効率よ
く細胞外に分泌させることができる。
【0024】本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチド
またはシグナルペプチドの塩としては、とりわけ生理学
的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いら
れる。本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチド、シグ
ナルペプチドまたはそれらの塩は、前述したヒトや哺乳
動物の細胞または組織から自体公知のレセプター蛋白質
またはペプチドの精製方法に従って製造することもでき
るし、後述する本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチ
ドまたはシグナルペプチドをコードするDNAを含有す
る形質転換体を培養することによっても製造することが
できる。また、後述のペプチド合成法あるいはそれに準
じる方法に従って製造することもできる。これらレセプ
ター蛋白質またはペプチドをヒトや哺乳動物の組織また
は細胞から製造する場合、ヒトや哺乳動物の組織または
細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出を行ない、該
抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマト
グラフィーなどのクロマトグラフィーを組み合わせるこ
とにより精製単離することもできる。
またはシグナルペプチドの塩としては、とりわけ生理学
的に許容される酸付加塩が好ましい。この様な塩として
は、例えば無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素
酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ
酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いら
れる。本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチド、シグ
ナルペプチドまたはそれらの塩は、前述したヒトや哺乳
動物の細胞または組織から自体公知のレセプター蛋白質
またはペプチドの精製方法に従って製造することもでき
るし、後述する本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチ
ドまたはシグナルペプチドをコードするDNAを含有す
る形質転換体を培養することによっても製造することが
できる。また、後述のペプチド合成法あるいはそれに準
じる方法に従って製造することもできる。これらレセプ
ター蛋白質またはペプチドをヒトや哺乳動物の組織また
は細胞から製造する場合、ヒトや哺乳動物の組織または
細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出を行ない、該
抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマト
グラフィーなどのクロマトグラフィーを組み合わせるこ
とにより精製単離することもできる。
【0025】本発明のレセプター蛋白質、部分ペプチ
ド、シグナルペプチドもしくはそれらの塩、またはそれ
らのアミド体の合成には、通常市販のレセプター蛋白質
合成用樹脂を用いることができる。そのような樹脂とし
ては、例えば、クロロメチル樹脂、ヒドロキシメチル樹
脂、ベンズヒドリルアミン樹脂、アミノメチル樹脂、4
−ベンジルオキシベンジルアルコール樹脂、4−メチル
ベンズヒドリルアミン樹脂、PAM樹脂、4−ヒドロキシ
メチルメチルフェニルアセトアミドメチル樹脂、ポリア
クリルアミド樹脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−
ヒドロキシメチル)フェノキシ樹脂、4−(2',4'-ジメ
トキシフェニル−Fmocアミノエチル)フェノキシ樹脂な
どを挙げることができる。このような樹脂を用い、α−
アミノ基と側鎖官能基を適当に保護したアミノ酸を、目
的とするレセプター蛋白質の配列通りに、自体公知の各
種縮合方法に従い、樹脂上で縮合させる。反応の最後に
樹脂からレセプター蛋白質を切り出すとともに各種保護
基を除去し、さらに高希釈溶液中で分子内ジスルフィド
結合形成反応を実施し、目的のレセプター蛋白質、その
ペプチド(部分ペプチドまたはシグナルペプチド)また
はそれらのアミド体を取得する。上記した保護アミノ酸
の縮合に関しては、タンパク質合成に使用できる各種活
性化試薬を用いることができるが、特に、カルボジイミ
ド類がよい。カルボジイミド類としては、DCC、N,N'-ジ
イソプロピルカルボジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチ
ルアミノプロリル)カルボジイミドなどが用いられる。
これらによる活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、
HOBt, HOOBt)とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加す
るかまたは、対称酸無水物またはHOBtエステルあるいは
HOOBtエステルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化
を行なった後に、樹脂に添加することができる。
ド、シグナルペプチドもしくはそれらの塩、またはそれ
らのアミド体の合成には、通常市販のレセプター蛋白質
合成用樹脂を用いることができる。そのような樹脂とし
ては、例えば、クロロメチル樹脂、ヒドロキシメチル樹
脂、ベンズヒドリルアミン樹脂、アミノメチル樹脂、4
−ベンジルオキシベンジルアルコール樹脂、4−メチル
ベンズヒドリルアミン樹脂、PAM樹脂、4−ヒドロキシ
メチルメチルフェニルアセトアミドメチル樹脂、ポリア
クリルアミド樹脂、4−(2',4'-ジメトキシフェニル−
ヒドロキシメチル)フェノキシ樹脂、4−(2',4'-ジメ
トキシフェニル−Fmocアミノエチル)フェノキシ樹脂な
どを挙げることができる。このような樹脂を用い、α−
アミノ基と側鎖官能基を適当に保護したアミノ酸を、目
的とするレセプター蛋白質の配列通りに、自体公知の各
種縮合方法に従い、樹脂上で縮合させる。反応の最後に
樹脂からレセプター蛋白質を切り出すとともに各種保護
基を除去し、さらに高希釈溶液中で分子内ジスルフィド
結合形成反応を実施し、目的のレセプター蛋白質、その
ペプチド(部分ペプチドまたはシグナルペプチド)また
はそれらのアミド体を取得する。上記した保護アミノ酸
の縮合に関しては、タンパク質合成に使用できる各種活
性化試薬を用いることができるが、特に、カルボジイミ
ド類がよい。カルボジイミド類としては、DCC、N,N'-ジ
イソプロピルカルボジイミド、N-エチル-N'-(3-ジメチ
ルアミノプロリル)カルボジイミドなどが用いられる。
これらによる活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、
HOBt, HOOBt)とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加す
るかまたは、対称酸無水物またはHOBtエステルあるいは
HOOBtエステルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化
を行なった後に、樹脂に添加することができる。
【0026】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン,ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル,プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はレ
セプター蛋白質結合形成反応に使用され得ることが知ら
れている範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50
℃の範囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘
導体は通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリ
ン反応を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には
保護基の脱離を行うことなく縮合反応を繰り返すことに
より十分な縮合を行なうことができる。反応を繰り返し
ても十分な縮合が得られないときには、無水酢酸または
アセチルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチ
ル化して、後の反応に影響を及ぼさないようにすること
ができる。
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン,ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル,プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はレ
セプター蛋白質結合形成反応に使用され得ることが知ら
れている範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50
℃の範囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘
導体は通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリ
ン反応を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には
保護基の脱離を行うことなく縮合反応を繰り返すことに
より十分な縮合を行なうことができる。反応を繰り返し
ても十分な縮合が得られないときには、無水酢酸または
アセチルイミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチ
ル化して、後の反応に影響を及ぼさないようにすること
ができる。
【0027】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソボ
ルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニ
ル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホルミル、2
−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノ
チオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキシル基は、
例えば、アルキルエステル化(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2
−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もしくは環状アル
キルエステル化)、アラルキルエステル化(例えば、ベ
ンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、4−メ
トキシベンジルエステル、4−クロロベンジルエステ
ル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシルエステル
化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド化、t−ブト
キシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒドラジド化な
どによって保護することができる。セリンの水酸基は、
例えば、エステル化またはエーテル化によって保護する
ことができる。このエステル化に適する基としては、例
えば、アセチル基などの低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基などのアロイル基、ベンジルオキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基などの炭酸から誘導される基など
が用いられる。また、エーテル化に適する基としては、
例えば、ベンジル基、テトラヒドロピラニル基、t-ブチ
ル基などである。チロシンのフェノール性水酸基の保護
基としては、例えば、Bzl、Cl2-Bzl、2−ニトロベンジ
ル、Br-Z、t−ブチルなどが用いられる。ヒスチジンの
イミダゾールの保護基としては、例えば、Tos、4-メト
キシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル、DNP、ベン
ジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fmocなどが用いら
れる。
ば、Z、Boc、t−ペンチルオキシカルボニル、イソボ
ルニルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル、Cl-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニ
ル、トリフルオロアセチル、フタロイル、ホルミル、2
−ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノ
チオイル、Fmocなどが用いられる。カルボキシル基は、
例えば、アルキルエステル化(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、2
−アダマンチルなどの直鎖状、分枝状もしくは環状アル
キルエステル化)、アラルキルエステル化(例えば、ベ
ンジルエステル、4−ニトロベンジルエステル、4−メ
トキシベンジルエステル、4−クロロベンジルエステ
ル、ベンズヒドリルエステル化)、フェナシルエステル
化、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド化、t−ブト
キシカルボニルヒドラジド化、トリチルヒドラジド化な
どによって保護することができる。セリンの水酸基は、
例えば、エステル化またはエーテル化によって保護する
ことができる。このエステル化に適する基としては、例
えば、アセチル基などの低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基などのアロイル基、ベンジルオキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基などの炭酸から誘導される基など
が用いられる。また、エーテル化に適する基としては、
例えば、ベンジル基、テトラヒドロピラニル基、t-ブチ
ル基などである。チロシンのフェノール性水酸基の保護
基としては、例えば、Bzl、Cl2-Bzl、2−ニトロベンジ
ル、Br-Z、t−ブチルなどが用いられる。ヒスチジンの
イミダゾールの保護基としては、例えば、Tos、4-メト
キシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル、DNP、ベン
ジルオキシメチル、Bum、Boc、Trt、Fmocなどが用いら
れる。
【0028】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノ
ール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノー
ル、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフタ
ルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。原
料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、対
応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd黒あるいはPd-炭素
などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、ま
た、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれらの
混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなどに
よる塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによる
還元なども用いられる。上記酸処理による脱離反応は、
一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、酸処
理においては、例えば、アニソール、フェノール、チオ
アニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジメチ
ルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタンジチ
オールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効であ
る。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用い
られる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理に
より除去され、トリプトファンのインドール保護基とし
て用いられるホルミル基は上記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノ
ール、シアノメチルアルコール、パラニトロフェノー
ル、HONB、N-ヒドロキシスクシミド、N-ヒドロキシフタ
ルイミド、HOBt)とのエステル〕などが用いられる。原
料のアミノ基の活性化されたものとしては、例えば、対
応するリン酸アミドが用いられる。保護基の除去(脱
離)方法としては、例えば、Pd黒あるいはPd-炭素
などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、ま
た、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸あるいはこれらの
混合液などによる酸処理や、ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンなどに
よる塩基処理、また液体アンモニア中ナトリウムによる
還元なども用いられる。上記酸処理による脱離反応は、
一般に約−20℃〜40℃の温度で行なわれるが、酸処
理においては、例えば、アニソール、フェノール、チオ
アニソール、メタクレゾール、パラクレゾール、ジメチ
ルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタンジチ
オールなどのようなカチオン捕捉剤の添加が有効であ
る。また、ヒスチジンのイミダゾール保護基として用い
られる2,4-ジニトロフェニル基はチオフェノール処理に
より除去され、トリプトファンのインドール保護基とし
て用いられるホルミル基は上記の1,2-エタンジチオー
ル、1,4-ブタンジチオールなどの存在下の酸処理による
脱保護以外に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニア
などによるアルカリ処理によっても除去される。
【0029】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。本発明のレセプター蛋白質または
そのペプチドのアミド体を得る別の方法としては、例え
ば、まず、カルボキシ末端アミノ酸のα−カルボキシル
基をアミド化して保護した後、アミノ基側にペプチド鎖
(タンパク質鎖)を所望の鎖長まで延ばした後、該ペプ
チド鎖のN末端のα−アミノ基の保護基のみを除いたタ
ンパク質とC末端のカルボキシル基の保護基のみを除去
したタンパク質とを製造し、この両タンパク質を上記し
たような混合溶媒中で縮合させる。縮合反応の詳細につ
いては上記と同様である。縮合により得られた保護タン
パク質を精製した後、上記方法によりすべての保護基を
除去し、所望の粗タンパク質を得ることができる。この
粗タンパク質または粗ペプチドは既知の各種精製手段を
駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥することで所望の
タンパク質またはそのペプチドのアミド体を得ることが
できる。本発明のレセプター蛋白質またはそのペプチド
のエステル体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミ
ノ酸のα−カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合
しアミノ酸エステルとした後、レセプター蛋白質のアミ
ド体と同様にして、所望のレセプター蛋白質またはその
ペプチドのエステル体を得ることができる。
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。本発明のレセプター蛋白質または
そのペプチドのアミド体を得る別の方法としては、例え
ば、まず、カルボキシ末端アミノ酸のα−カルボキシル
基をアミド化して保護した後、アミノ基側にペプチド鎖
(タンパク質鎖)を所望の鎖長まで延ばした後、該ペプ
チド鎖のN末端のα−アミノ基の保護基のみを除いたタ
ンパク質とC末端のカルボキシル基の保護基のみを除去
したタンパク質とを製造し、この両タンパク質を上記し
たような混合溶媒中で縮合させる。縮合反応の詳細につ
いては上記と同様である。縮合により得られた保護タン
パク質を精製した後、上記方法によりすべての保護基を
除去し、所望の粗タンパク質を得ることができる。この
粗タンパク質または粗ペプチドは既知の各種精製手段を
駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥することで所望の
タンパク質またはそのペプチドのアミド体を得ることが
できる。本発明のレセプター蛋白質またはそのペプチド
のエステル体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミ
ノ酸のα−カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合
しアミノ酸エステルとした後、レセプター蛋白質のアミ
ド体と同様にして、所望のレセプター蛋白質またはその
ペプチドのエステル体を得ることができる。
【0030】本発明の部分ペプチド、シグナルペプチド
またはその塩は、自体公知のペプチドの合成法に従っ
て、あるいは本発明のレセプター蛋白質を適当なペプチ
ダーゼで切断することによって製造することができる。
ペプチドの合成法としては、例えば、固相合成法、液相
合成法のいずれによっても良い。すなわち、目的とする
ペプチドを構成し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と
残余部分とを縮合させ、生成物が保護基を有する場合は
保護基を脱離することにより目的のペプチドを製造する
ことができる。公知の縮合方法や保護基の脱離として
は、例えば、以下の〜に記載された方法が挙げられ
る。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, New York (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 レセ
プター蛋白質の化学IV、205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合
成、広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて、目的のペプチドを精製単
離することができる。上記方法で得られるペプチドが遊
離体である場合は、公知の方法あるいはそれに準じる方
法によって適当な塩に変換することができるし、逆に塩
で得られた場合は、公知の方法あるいはそれに準じる方
法によって遊離体または他の塩に変換することができ
る。
またはその塩は、自体公知のペプチドの合成法に従っ
て、あるいは本発明のレセプター蛋白質を適当なペプチ
ダーゼで切断することによって製造することができる。
ペプチドの合成法としては、例えば、固相合成法、液相
合成法のいずれによっても良い。すなわち、目的とする
ペプチドを構成し得る部分ペプチドもしくはアミノ酸と
残余部分とを縮合させ、生成物が保護基を有する場合は
保護基を脱離することにより目的のペプチドを製造する
ことができる。公知の縮合方法や保護基の脱離として
は、例えば、以下の〜に記載された方法が挙げられ
る。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, New York (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 レセ
プター蛋白質の化学IV、205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合
成、広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて、目的のペプチドを精製単
離することができる。上記方法で得られるペプチドが遊
離体である場合は、公知の方法あるいはそれに準じる方
法によって適当な塩に変換することができるし、逆に塩
で得られた場合は、公知の方法あるいはそれに準じる方
法によって遊離体または他の塩に変換することができ
る。
【0031】本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAとしては、前述した本発明のレセプター蛋白質をコ
ードする塩基配列を含有するものであればいかなるもの
であってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAラ
イブラリー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記
した細胞・組織由来のcDNAライブラリー、合成DN
Aのいずれでもよい。ライブラリーに使用するベクター
は、バクテリオファージ、プラスミド、コスミド、ファ
ージミドなどいずれであってもよい。また、前記した細
胞・組織よりtotal RNAまたはmRNA画分を調製し
たものを用いて直接Reverse Transcriptase Polymerase
Chain Reaction(以下、RT-PCR法と略称する)に
よって増幅することもできる。具体的には、本発明のレ
セプター蛋白質をコードするDNAとしては、例えば、
配列番号:4で表わされる塩基配列を含有するDNA、
または配列番号:4で表わされる塩基配列とハイストリ
ンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有
し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同質の活性
(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用など)
を有するレセプター蛋白質をコードするDNAであれば
何れのものでもよい。配列番号:4で表わされる塩基配
列とハイブリダイズできるDNAとしては、例えば、配
列番号:4で表わされる塩基配列と約70%以上、好ま
しくは約80%以上、より好ましくは約90%以上、最
も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩基配列を
含有するDNAなどが用いられる。
NAとしては、前述した本発明のレセプター蛋白質をコ
ードする塩基配列を含有するものであればいかなるもの
であってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAラ
イブラリー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記
した細胞・組織由来のcDNAライブラリー、合成DN
Aのいずれでもよい。ライブラリーに使用するベクター
は、バクテリオファージ、プラスミド、コスミド、ファ
ージミドなどいずれであってもよい。また、前記した細
胞・組織よりtotal RNAまたはmRNA画分を調製し
たものを用いて直接Reverse Transcriptase Polymerase
Chain Reaction(以下、RT-PCR法と略称する)に
よって増幅することもできる。具体的には、本発明のレ
セプター蛋白質をコードするDNAとしては、例えば、
配列番号:4で表わされる塩基配列を含有するDNA、
または配列番号:4で表わされる塩基配列とハイストリ
ンジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有
し、本発明のレセプター蛋白質と実質的に同質の活性
(例、リガンド結合活性、シグナル情報伝達作用など)
を有するレセプター蛋白質をコードするDNAであれば
何れのものでもよい。配列番号:4で表わされる塩基配
列とハイブリダイズできるDNAとしては、例えば、配
列番号:4で表わされる塩基配列と約70%以上、好ま
しくは約80%以上、より好ましくは約90%以上、最
も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩基配列を
含有するDNAなどが用いられる。
【0032】ハイブリダイゼーションは、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法、例えば、モレキュラー・
クローニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook
etal., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記
載の方法などに従って行なうことができる。また、市販
のライブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記
載の方法に従って行なうことができる。より好ましく
は、ハイストリンジェントな条件に従って行なうことが
できる。ハイストリンジェントな条件とは、例えば、ナ
トリウム濃度が約19〜40mM、好ましくは約19〜
20mMで、温度が約50〜70℃、好ましくは約60
〜65℃の条件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19
mMで温度が約65℃の場合が最も好ましい。より具体
的には、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有
するレセプター蛋白質をコードするDNAとしては、配
列番号:2で表わされる塩基配列を有するDNAなどが
用いられ、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第
30〜616番目のアミノ酸配列を含有するレセプター
蛋白質をコードするDNAとしては、配列番号:2で表
わされる塩基配列の第88〜1848番目の塩基配列を
有するDNAなどが用いられる。
法あるいはそれに準じる方法、例えば、モレキュラー・
クローニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook
etal., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記
載の方法などに従って行なうことができる。また、市販
のライブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記
載の方法に従って行なうことができる。より好ましく
は、ハイストリンジェントな条件に従って行なうことが
できる。ハイストリンジェントな条件とは、例えば、ナ
トリウム濃度が約19〜40mM、好ましくは約19〜
20mMで、温度が約50〜70℃、好ましくは約60
〜65℃の条件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19
mMで温度が約65℃の場合が最も好ましい。より具体
的には、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列を含有
するレセプター蛋白質をコードするDNAとしては、配
列番号:2で表わされる塩基配列を有するDNAなどが
用いられ、配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第
30〜616番目のアミノ酸配列を含有するレセプター
蛋白質をコードするDNAとしては、配列番号:2で表
わされる塩基配列の第88〜1848番目の塩基配列を
有するDNAなどが用いられる。
【0033】本発明の部分ペプチドをコードするDNA
としては、前述した本発明の部分ペプチドをコードする
塩基配列を含有するものであればいかなるものであって
もよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリ
ー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞
・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNAのいず
れでもよい。ライブラリーに使用するベクターは、バク
テリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミド
などいずれであってもよい。また、前記した細胞・組織
よりmRNA画分を調製したものを用いて直接RT-P
CR法によって増幅することもできる。具体的には、本
発明の部分ペプチドをコードするDNAとしては、例え
ば、配列番号:4で表わされる塩基配列を有するDN
Aの部分塩基配列を有するDNA、または配列番号:
4で表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件
下でハイブリダイズする塩基配列を有し、本発明のレセ
プター蛋白質ペプチドと実質的に同質の活性(例、リガ
ンド結合活性、シグナル情報伝達作用など)を有するレ
セプター蛋白質をコードするDNAの部分塩基配列を有
するDNAなどが用いられる。配列番号:4で表わされ
る塩基配列とハイブリダイズできるDNAとしては、例
えば、配列番号:4で表わされる塩基配列と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。より具体的
には、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列を有する
部分ペプチドをコードするDNAとしては、配列番号:
5で表わされる塩基配列、またはそれらとハイストリン
ジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有す
るDNAなどが用いられる。配列番号:5で表わされる
塩基配列とハイブリダイズできるDNAとしては、例え
ば、配列番号:5で表わされる塩基配列と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。ハイブリダ
イゼーションの方法およびハイストリンジェントな条件
は前記と同様のものが用いられる。
としては、前述した本発明の部分ペプチドをコードする
塩基配列を含有するものであればいかなるものであって
もよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリ
ー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記した細胞
・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNAのいず
れでもよい。ライブラリーに使用するベクターは、バク
テリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミド
などいずれであってもよい。また、前記した細胞・組織
よりmRNA画分を調製したものを用いて直接RT-P
CR法によって増幅することもできる。具体的には、本
発明の部分ペプチドをコードするDNAとしては、例え
ば、配列番号:4で表わされる塩基配列を有するDN
Aの部分塩基配列を有するDNA、または配列番号:
4で表わされる塩基配列とハイストリンジェントな条件
下でハイブリダイズする塩基配列を有し、本発明のレセ
プター蛋白質ペプチドと実質的に同質の活性(例、リガ
ンド結合活性、シグナル情報伝達作用など)を有するレ
セプター蛋白質をコードするDNAの部分塩基配列を有
するDNAなどが用いられる。配列番号:4で表わされ
る塩基配列とハイブリダイズできるDNAとしては、例
えば、配列番号:4で表わされる塩基配列と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。より具体的
には、配列番号:2で表わされるアミノ酸配列を有する
部分ペプチドをコードするDNAとしては、配列番号:
5で表わされる塩基配列、またはそれらとハイストリン
ジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有す
るDNAなどが用いられる。配列番号:5で表わされる
塩基配列とハイブリダイズできるDNAとしては、例え
ば、配列番号:5で表わされる塩基配列と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。ハイブリダ
イゼーションの方法およびハイストリンジェントな条件
は前記と同様のものが用いられる。
【0034】本発明のシグナルペプチドをコードするD
NAとしては、前述した本発明のシグナルペプチドをコ
ードする塩基配列を含有するものであればいかなるもの
であっもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライ
ブラリー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記し
た細胞・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNA
のいずれでもよい。本発明のシグナルペプチドをコード
するDNAとしては、例えば、配列番号:6で表わされ
る塩基配列を有するDNA、または配列番号:6で表わ
される塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイ
ブリダイズする塩基配列を有し、シグナルペプチドとし
ての機能を発揮し得るペプチドをコードするDNAなど
が用いられる。配列番号:6で表わされる塩基配列とハ
イブリダイズできるDNAとしては、例えば、配列番
号:6で表わされる塩基配列と約70%以上、好ましく
は約80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も
好ましくは約95%以上の相同性を有する塩基配列を含
有するDNAなどが用いられる。ハイブリダイゼーショ
ンの方法およびハイストリンジェントな条件は前記と同
様のものが用いられる。より具体的には、配列番号:3
で表わされるアミノ酸配列を有するシグナルペプチドを
コードするDNAとしては、配列番号:6で表わされる
塩基配列を有するDNAを含有するDNAなどが用いら
れる。
NAとしては、前述した本発明のシグナルペプチドをコ
ードする塩基配列を含有するものであればいかなるもの
であっもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライ
ブラリー、前記した細胞・組織由来のcDNA、前記し
た細胞・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNA
のいずれでもよい。本発明のシグナルペプチドをコード
するDNAとしては、例えば、配列番号:6で表わされ
る塩基配列を有するDNA、または配列番号:6で表わ
される塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイ
ブリダイズする塩基配列を有し、シグナルペプチドとし
ての機能を発揮し得るペプチドをコードするDNAなど
が用いられる。配列番号:6で表わされる塩基配列とハ
イブリダイズできるDNAとしては、例えば、配列番
号:6で表わされる塩基配列と約70%以上、好ましく
は約80%以上、さらに好ましくは約90%以上、最も
好ましくは約95%以上の相同性を有する塩基配列を含
有するDNAなどが用いられる。ハイブリダイゼーショ
ンの方法およびハイストリンジェントな条件は前記と同
様のものが用いられる。より具体的には、配列番号:3
で表わされるアミノ酸配列を有するシグナルペプチドを
コードするDNAとしては、配列番号:6で表わされる
塩基配列を有するDNAを含有するDNAなどが用いら
れる。
【0035】本発明のレセプター蛋白質またはその部分
ペプチド(以下、本発明のレセプター蛋白質等と略記す
る場合がある)を完全にコードするDNAのクローニン
グの手段としては、(1)本発明のレセプター蛋白質等
の部分塩基配列を有する合成DNAプライマーを用いて
PCR法によって増幅するか、または(2)適当なベク
ターに組み込んだDNAと、本発明のレセプター蛋白質
等の一部あるいは全領域をコードするDNA断片もしく
は合成DNAを標識したものとのハイブリダイゼーショ
ンによって選別すること、などが挙げられる。ハイブリ
ダイゼーションの方法は、例えば、モレキュラー・クロ
ーニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et
al., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の
方法などに従って行なうことができる。また、市販のラ
イブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の
方法に従って行なうことができる。本発明のシグナルペ
プチドをコードするDNAは、自体公知のオリゴヌクレ
オチドの合成法に従って、製造することができる。DN
Aの塩基配列の変換(欠失・付加・置換)は、公知のキ
ット、例えば、MutanTM-G(宝酒造(株))、MutanTM-K
(宝酒造(株))などを用いて、Gapped duplex法やKun
kel法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じる方
法に従って行なうことができる。クローン化されたレセ
プター蛋白質等をコードするDNAは、目的によりその
まま、または所望により制限酵素で消化したり、リンカ
ーを付加したりして使用することができる。該DNAは
その5’末端側に翻訳開始コドンとしてのATGを有
し、また3’末端側には翻訳終止コドンとしてのTA
A、TGAまたはTAGを有していてもよい。これらの
翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DNA
アダプターを用いて付加することもできる。本発明のレ
セプター蛋白質等の発現ベクターは、例えば、(イ)本
発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAから目的
とするDNA断片を切り出し、(ロ)該DNA断片を適
当な発現ベクター中のプロモーターの下流に連結するこ
とにより製造することができる。
ペプチド(以下、本発明のレセプター蛋白質等と略記す
る場合がある)を完全にコードするDNAのクローニン
グの手段としては、(1)本発明のレセプター蛋白質等
の部分塩基配列を有する合成DNAプライマーを用いて
PCR法によって増幅するか、または(2)適当なベク
ターに組み込んだDNAと、本発明のレセプター蛋白質
等の一部あるいは全領域をコードするDNA断片もしく
は合成DNAを標識したものとのハイブリダイゼーショ
ンによって選別すること、などが挙げられる。ハイブリ
ダイゼーションの方法は、例えば、モレキュラー・クロ
ーニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et
al., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の
方法などに従って行なうことができる。また、市販のラ
イブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の
方法に従って行なうことができる。本発明のシグナルペ
プチドをコードするDNAは、自体公知のオリゴヌクレ
オチドの合成法に従って、製造することができる。DN
Aの塩基配列の変換(欠失・付加・置換)は、公知のキ
ット、例えば、MutanTM-G(宝酒造(株))、MutanTM-K
(宝酒造(株))などを用いて、Gapped duplex法やKun
kel法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じる方
法に従って行なうことができる。クローン化されたレセ
プター蛋白質等をコードするDNAは、目的によりその
まま、または所望により制限酵素で消化したり、リンカ
ーを付加したりして使用することができる。該DNAは
その5’末端側に翻訳開始コドンとしてのATGを有
し、また3’末端側には翻訳終止コドンとしてのTA
A、TGAまたはTAGを有していてもよい。これらの
翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当な合成DNA
アダプターを用いて付加することもできる。本発明のレ
セプター蛋白質等の発現ベクターは、例えば、(イ)本
発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAから目的
とするDNA断片を切り出し、(ロ)該DNA断片を適
当な発現ベクター中のプロモーターの下流に連結するこ
とにより製造することができる。
【0036】ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミ
ド(例、pBR322,pBR325,pUC12,p
UC13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルスなどの他、p
A1−11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAI/Neoなどが用いられる。本発明で
用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用い
る宿主に対応して適切なプロモーターであればいかなる
ものでもよい。例えば、動物細胞を宿主として用いる場
合は、SRαプロモーター、SV40プロモーター、L
TRプロモーター、CMV(サイトメガロウイルス)プ
ロモーター、HSV-TKプロモーターなどが挙げられ
る。これらのうち、CMVプロモーター、SRαプロモ
ーターなどを用いるのが好ましい。宿主がエシェリヒア
属菌である場合は、trpプロモーター、lacプロモ
ーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、
lppプロモーターなどが、宿主がバチルス属菌である
場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモータ
ー、P10プロモーターなどが好ましい。
ド(例、pBR322,pBR325,pUC12,p
UC13)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルスなどの他、p
A1−11、pXT1、pRc/CMV、pRc/RS
V、pcDNAI/Neoなどが用いられる。本発明で
用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用い
る宿主に対応して適切なプロモーターであればいかなる
ものでもよい。例えば、動物細胞を宿主として用いる場
合は、SRαプロモーター、SV40プロモーター、L
TRプロモーター、CMV(サイトメガロウイルス)プ
ロモーター、HSV-TKプロモーターなどが挙げられ
る。これらのうち、CMVプロモーター、SRαプロモ
ーターなどを用いるのが好ましい。宿主がエシェリヒア
属菌である場合は、trpプロモーター、lacプロモ
ーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、
lppプロモーターなどが、宿主がバチルス属菌である
場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモータ
ー、P10プロモーターなどが好ましい。
【0037】発現ベクターには、以上の他に、所望によ
りエンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加
シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以
下、SV40oriと略称する場合がある)などを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとし
ては、例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、dhfr
と略称する場合がある)遺伝子〔メソトレキセート(M
TX)耐性〕、アンピシリン耐性遺伝子(以下、Amp
rと略称する場合がある)、ネオマイシン耐性遺伝子
(以下、Neoと略称する場合がある、G418耐性)
等が挙げられる。特に、dhfr遺伝子欠損チャイニー
ズハムスター細胞CHOを用いてdhfr遺伝子を選択
マーカーとして使用する場合、目的遺伝子で形質転換さ
れた細胞をチミジンを含まない培地によっても選択でき
る。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナル配列
を、本発明のレセプター蛋白質等のアミノ末端側に付加
する。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・
シグナル配列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバ
チルス属菌である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配
列、サブチリシン・シグナル配列などが、宿主が酵母で
ある場合は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナ
ル配列など、宿主が動物細胞である場合には、インシュ
リン・シグナル配列、α−インターフェロン・シグナル
配列、抗体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用でき
る。このようにして構築された本発明のレセプター蛋白
質等をコードするDNAを含有するベクターを用いて、
形質転換体を製造することができる。
りエンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加
シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以
下、SV40oriと略称する場合がある)などを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとし
ては、例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、dhfr
と略称する場合がある)遺伝子〔メソトレキセート(M
TX)耐性〕、アンピシリン耐性遺伝子(以下、Amp
rと略称する場合がある)、ネオマイシン耐性遺伝子
(以下、Neoと略称する場合がある、G418耐性)
等が挙げられる。特に、dhfr遺伝子欠損チャイニー
ズハムスター細胞CHOを用いてdhfr遺伝子を選択
マーカーとして使用する場合、目的遺伝子で形質転換さ
れた細胞をチミジンを含まない培地によっても選択でき
る。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナル配列
を、本発明のレセプター蛋白質等のアミノ末端側に付加
する。宿主がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・
シグナル配列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバ
チルス属菌である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配
列、サブチリシン・シグナル配列などが、宿主が酵母で
ある場合は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナ
ル配列など、宿主が動物細胞である場合には、インシュ
リン・シグナル配列、α−インターフェロン・シグナル
配列、抗体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用でき
る。このようにして構築された本発明のレセプター蛋白
質等をコードするDNAを含有するベクターを用いて、
形質転換体を製造することができる。
【0038】宿主としては、例えば、エシェリヒア属
菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞な
どが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、
エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・DH
1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,160
(1968)〕,JM103〔ヌクレイック・アシッズ・
リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,309
(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biolog
y)〕,120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
サチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジーン(G
ene),24巻,255(1983)〕,207−21
〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of
Biochemistry),95巻,87(1984)〕などが用
いられる。酵母としては、例えば、サッカロマイセス
セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,A
H22R-,NA87−11A,DKD−5D,20B
−12、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccha
romyces pombe)NCYC1913,NCYC203
6、ピキア パストリス(Pichia pastoris)などが用
いられる。
菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞な
どが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、
エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・DH
1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,160
(1968)〕,JM103〔ヌクレイック・アシッズ・
リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,309
(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biolog
y)〕,120巻,517(1978)〕,HB101
〔ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,4
1巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティック
ス(Genetics),39巻,440(1954)〕などが用
いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・
サチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジーン(G
ene),24巻,255(1983)〕,207−21
〔ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of
Biochemistry),95巻,87(1984)〕などが用
いられる。酵母としては、例えば、サッカロマイセス
セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,A
H22R-,NA87−11A,DKD−5D,20B
−12、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccha
romyces pombe)NCYC1913,NCYC203
6、ピキア パストリス(Pichia pastoris)などが用
いられる。
【0039】昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがA
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM細胞、Mamestra brassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞とし
ては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21
細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In Viv
o),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫とし
ては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以
下、CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニ
ーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhf
r-)細胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−2
0,マウスミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細
胞、293細胞、C127細胞、BALB3T3細胞、
Sp−2細胞などが用いられる。これらの中でも、CH
O細胞、CHO(dhfr-)細胞、293細胞などが
好ましい。
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM細胞、Mamestra brassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞とし
ては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21
細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In Viv
o),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫とし
ては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以
下、CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニ
ーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhf
r-)細胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−2
0,マウスミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細
胞、293細胞、C127細胞、BALB3T3細胞、
Sp−2細胞などが用いられる。これらの中でも、CH
O細胞、CHO(dhfr-)細胞、293細胞などが
好ましい。
【0040】エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。 バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレ
キュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mo
lecular & General Genetics),168巻,111(1
979)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。酵母を形質転換するには、例えば、メソッズ・イン
・エンザイモロジー(Methods in Enzymology),19
4巻,182−187(1991)、プロシージングズ
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
シイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad.
Sci. USA),75巻,1929(1978)などに記
載の方法に従って行なうことができる。昆虫細胞または
昆虫を形質転換するには、例えば、バイオ/テクノロジ
ー(Bio/Technology),6, 47-55(1988))などに記載の
方法に従って行なうことができる。動物細胞を形質転換
するには、例えば、細胞工学別冊8 新細胞工学実験プ
ロトコール.263−267(1995)(秀潤社発
行)、ヴィロロジー(Virology),52巻,456(1
973)に記載の方法に従って行なうことができる。発
現ベクターの細胞への導入方法としては、例えば、リン
酸カルシウム法〔Graham, F. L. and van der Eb, A.
J.ヴィロロジー(Virology) 52, 456-467(1973)〕、
電気穿孔法〔Neumann, E. et al. エンボ・ジャーナル
(EMBO J.) 1,841-845(1982)〕等が挙げられる。こ
のようにして、本発明のレセプター蛋白質等をコードす
るDNAを含有する発現ベクターで形質転換された形質
転換体が得られる。
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。 バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレ
キュラー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Mo
lecular & General Genetics),168巻,111(1
979)などに記載の方法に従って行なうことができ
る。酵母を形質転換するには、例えば、メソッズ・イン
・エンザイモロジー(Methods in Enzymology),19
4巻,182−187(1991)、プロシージングズ
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
シイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad.
Sci. USA),75巻,1929(1978)などに記
載の方法に従って行なうことができる。昆虫細胞または
昆虫を形質転換するには、例えば、バイオ/テクノロジ
ー(Bio/Technology),6, 47-55(1988))などに記載の
方法に従って行なうことができる。動物細胞を形質転換
するには、例えば、細胞工学別冊8 新細胞工学実験プ
ロトコール.263−267(1995)(秀潤社発
行)、ヴィロロジー(Virology),52巻,456(1
973)に記載の方法に従って行なうことができる。発
現ベクターの細胞への導入方法としては、例えば、リン
酸カルシウム法〔Graham, F. L. and van der Eb, A.
J.ヴィロロジー(Virology) 52, 456-467(1973)〕、
電気穿孔法〔Neumann, E. et al. エンボ・ジャーナル
(EMBO J.) 1,841-845(1982)〕等が挙げられる。こ
のようにして、本発明のレセプター蛋白質等をコードす
るDNAを含有する発現ベクターで形質転換された形質
転換体が得られる。
【0041】なお、動物細胞を用いて、本発明のレセプ
ター蛋白質等を安定に発現させる方法としては、上記の
動物細胞に導入された発現ベクターが染色体に組み込ま
れた細胞をクローン選択によって選択する方法がある。
具体的には、上記の選択マーカーを指標にして形質転換
体を選択する。さらに、このように選択マーカーを用い
て得られた動物細胞に対して、繰り返しクローン選択を
行なうことにより本発明のタンパク質の高発現能を有す
る安定な動物細胞株を得ることができる。また、dhf
r遺伝子を選択マーカーとして用いた場合、MTX濃度
を徐々に上げて培養し、耐性株を選択することにより、
dhfr遺伝子とともに、本発明のレセプター蛋白質等
をコードするDNAを細胞内で増幅させて、さらに高発
現の動物細胞株を得ることもできる。上記の形質転換体
を本発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAが発
現可能な条件下で培養し、本発明のレセプター蛋白質等
を生成、蓄積せしめることによって、本発明のタンパク
質またはその塩を製造することができる。宿主がエシェ
リヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養する
際、培養に使用される培地としては液体培地が適当であ
り、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源、窒
素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源として
は、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性澱粉、
ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニウム塩
類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプトン、カ
ゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの無
機または有機物質、無機物としては、例えば、塩化カル
シウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムな
どが挙げられる。また、酵母抽出液、ビタミン類、生長
促進因子などを添加してもよい。培地のpHは約5〜8
が望ましい。
ター蛋白質等を安定に発現させる方法としては、上記の
動物細胞に導入された発現ベクターが染色体に組み込ま
れた細胞をクローン選択によって選択する方法がある。
具体的には、上記の選択マーカーを指標にして形質転換
体を選択する。さらに、このように選択マーカーを用い
て得られた動物細胞に対して、繰り返しクローン選択を
行なうことにより本発明のタンパク質の高発現能を有す
る安定な動物細胞株を得ることができる。また、dhf
r遺伝子を選択マーカーとして用いた場合、MTX濃度
を徐々に上げて培養し、耐性株を選択することにより、
dhfr遺伝子とともに、本発明のレセプター蛋白質等
をコードするDNAを細胞内で増幅させて、さらに高発
現の動物細胞株を得ることもできる。上記の形質転換体
を本発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAが発
現可能な条件下で培養し、本発明のレセプター蛋白質等
を生成、蓄積せしめることによって、本発明のタンパク
質またはその塩を製造することができる。宿主がエシェ
リヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養する
際、培養に使用される培地としては液体培地が適当であ
り、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源、窒
素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源として
は、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性澱粉、
ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニウム塩
類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプトン、カ
ゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液などの無
機または有機物質、無機物としては、例えば、塩化カル
シウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシウムな
どが挙げられる。また、酵母抽出液、ビタミン類、生長
促進因子などを添加してもよい。培地のpHは約5〜8
が望ましい。
【0042】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics),431−
433,Cold Spring Harbor Laboratory, New York1
972〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを
効率よく働かせるために、例えば、3β−インドリルア
クリル酸のような薬剤を加えることができる。宿主がエ
シェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で約
3〜24時間行ない、必要により、通気や撹拌を加える
こともできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常
約30〜40℃で約6〜24時間行ない、必要により通
気や撹拌を加えることもできる。宿主が酵母である形質
転換体を培養する際、培地としては、例えば、バークホ
ールダー(Burkholder)最小培地〔Bostian, K. L.
ら、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),77巻,450
5(1980)〕や0.5%カザミノ酸を含有するSD培
地〔Bitter, G. A. ら、プロシージングズ・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ
・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. US
A),81巻,5330(1984)〕が挙げられる。
培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培養は
通常約20〜35℃で約24〜72時間行ない、必要に
応じて通気や撹拌を加える。
ては、例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics),431−
433,Cold Spring Harbor Laboratory, New York1
972〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを
効率よく働かせるために、例えば、3β−インドリルア
クリル酸のような薬剤を加えることができる。宿主がエ
シェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で約
3〜24時間行ない、必要により、通気や撹拌を加える
こともできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常
約30〜40℃で約6〜24時間行ない、必要により通
気や撹拌を加えることもできる。宿主が酵母である形質
転換体を培養する際、培地としては、例えば、バークホ
ールダー(Burkholder)最小培地〔Bostian, K. L.
ら、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),77巻,450
5(1980)〕や0.5%カザミノ酸を含有するSD培
地〔Bitter, G. A. ら、プロシージングズ・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ
・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. US
A),81巻,5330(1984)〕が挙げられる。
培地のpHは約5〜8に調整するのが好ましい。培養は
通常約20〜35℃で約24〜72時間行ない、必要に
応じて通気や撹拌を加える。
【0043】宿主が昆虫細胞または昆虫である形質転換
体を培養する際、培地としては、Grace's Insect Mediu
m(Grace, T.C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(196
2))に非働化した10%ウシ血清等の添加物を適宜加え
たものなどが用いられる。培地のpHは約6.2〜6.
4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3
〜5日間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿
主が動物細胞である形質転換体を培養する際、培地とし
ては、例えば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM
培地〔サイエンス(Science),122巻,501(19
52)〕,DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),
8巻,396(1959)〕,RPMI 1640培地
〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・ア
ソシエーション(The Journal of the American Medica
l Association)199巻,519(1967)〕,19
9培地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フ
ォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceeding o
fthe Society for the Biological Medicine),73
巻,1(1950)〕などが用いられる。pHは約6〜8
であるのが好ましい。培養は通常約30〜40℃で約1
5〜70時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加え
る。特に、CHO(dhfr-)細胞およびdhfr遺
伝子を選択マーカーとして用いる場合、チミジンをほと
んど含まない透析ウシ胎児血清を含むDMEM培地を用
いるのが好ましい。以上のようにして、形質転換体に本
発明のレセプター蛋白質等を生成せしめることができ
る。
体を培養する際、培地としては、Grace's Insect Mediu
m(Grace, T.C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(196
2))に非働化した10%ウシ血清等の添加物を適宜加え
たものなどが用いられる。培地のpHは約6.2〜6.
4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3
〜5日間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿
主が動物細胞である形質転換体を培養する際、培地とし
ては、例えば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM
培地〔サイエンス(Science),122巻,501(19
52)〕,DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),
8巻,396(1959)〕,RPMI 1640培地
〔ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・ア
ソシエーション(The Journal of the American Medica
l Association)199巻,519(1967)〕,19
9培地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フ
ォー・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceeding o
fthe Society for the Biological Medicine),73
巻,1(1950)〕などが用いられる。pHは約6〜8
であるのが好ましい。培養は通常約30〜40℃で約1
5〜70時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加え
る。特に、CHO(dhfr-)細胞およびdhfr遺
伝子を選択マーカーとして用いる場合、チミジンをほと
んど含まない透析ウシ胎児血清を含むDMEM培地を用
いるのが好ましい。以上のようにして、形質転換体に本
発明のレセプター蛋白質等を生成せしめることができ
る。
【0044】上記培養物から本発明のレセプター蛋白質
等を分離精製するには、例えば、下記の方法により行な
うことができる。本発明のレセプター蛋白質等を培養菌
体、昆虫あるいは細胞から抽出するに際しては、培養
後、公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを適当
な緩衝液に懸濁し、超音波、リゾチームおよび/または
凍結融解などによって、菌体、昆虫あるいは細胞を破壊
したのち、遠心分離やろ過によりレセプター蛋白質等の
粗抽出液を得る方法などが適宜用いられる。緩衝液の中
に尿素や塩酸グアニジンなどのタンパク質変性剤や、ト
リトンX−100TMなどの界面活性剤が含まれていても
よい。培養液中に部分ペプチドが分泌される場合には、
培養終了後、それ自体公知の方法で菌体あるいは細胞と
上清とを分離し、上清を集める。このようにして得られ
た培養上清、あるいは抽出液中に含まれるレセプター蛋
白質等の精製は、自体公知の分離・精製法を適切に組み
合わせて行なうことができる。これらの公知の分離、精
製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用す
る方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主として
分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフ
ィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティーク
ロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方法、
逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利
用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差を利用
する方法などが用いられる。かくして得られるレセプタ
ー蛋白質等が遊離体で得られた場合には、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。なお、組換え体が産生するレセプ
ター蛋白質等を、精製前または精製後に適当なタンパク
質修飾酵素を作用させることにより、任意に修飾を加え
たり、ポリペプチドを部分的に除去することもできる。
タンパク質修飾酵素としては、例えば、トリプシン、キ
モトリプシン、アルギニルエンドペプチダーゼ、プロテ
インキナーゼ、グリコシダーゼなどが用いられる。かく
して生成する本発明のレセプター蛋白質等またはその塩
の存在または活性は、標識したリガンドとの結合実験お
よび特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイなどに
より測定することができる。
等を分離精製するには、例えば、下記の方法により行な
うことができる。本発明のレセプター蛋白質等を培養菌
体、昆虫あるいは細胞から抽出するに際しては、培養
後、公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを適当
な緩衝液に懸濁し、超音波、リゾチームおよび/または
凍結融解などによって、菌体、昆虫あるいは細胞を破壊
したのち、遠心分離やろ過によりレセプター蛋白質等の
粗抽出液を得る方法などが適宜用いられる。緩衝液の中
に尿素や塩酸グアニジンなどのタンパク質変性剤や、ト
リトンX−100TMなどの界面活性剤が含まれていても
よい。培養液中に部分ペプチドが分泌される場合には、
培養終了後、それ自体公知の方法で菌体あるいは細胞と
上清とを分離し、上清を集める。このようにして得られ
た培養上清、あるいは抽出液中に含まれるレセプター蛋
白質等の精製は、自体公知の分離・精製法を適切に組み
合わせて行なうことができる。これらの公知の分離、精
製法としては、塩析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用す
る方法、透析法、限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法などの主として
分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマトグラフ
ィーなどの荷電の差を利用する方法、アフィニティーク
ロマトグラフィーなどの特異的親和性を利用する方法、
逆相高速液体クロマトグラフィーなどの疎水性の差を利
用する方法、等電点電気泳動法などの等電点の差を利用
する方法などが用いられる。かくして得られるレセプタ
ー蛋白質等が遊離体で得られた場合には、自体公知の方
法あるいはそれに準じる方法によって塩に変換すること
ができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の方法ある
いはそれに準じる方法により、遊離体または他の塩に変
換することができる。なお、組換え体が産生するレセプ
ター蛋白質等を、精製前または精製後に適当なタンパク
質修飾酵素を作用させることにより、任意に修飾を加え
たり、ポリペプチドを部分的に除去することもできる。
タンパク質修飾酵素としては、例えば、トリプシン、キ
モトリプシン、アルギニルエンドペプチダーゼ、プロテ
インキナーゼ、グリコシダーゼなどが用いられる。かく
して生成する本発明のレセプター蛋白質等またはその塩
の存在または活性は、標識したリガンドとの結合実験お
よび特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイなどに
より測定することができる。
【0045】本発明のレセプター蛋白質、その部分ペプ
チドまたはそれらの塩(本発明のレセプター蛋白質等)
に対する抗体は、本発明のレセプター蛋白質等を認識し
得る抗体であれば、ポリクローナル抗体、モノクローナ
ル抗体の何れであってもよい。さらには、本発明のレセ
プター蛋白質等に対する抗体は、本発明のレセプター蛋
白質等と結合して、該レセプター蛋白質等の活性を中和
する活性(アンタゴニスト様活性)を有するものであっ
てもよく、あるいは、本発明のレセプター蛋白質等と結
合して、該レセプター蛋白質等の活性を惹起する活性
(アゴニスト様活性)を有するものであってもよい。本
発明のレセプター蛋白質等に対する抗体は、本発明のレ
セプター蛋白質等を抗原として用い、自体公知の抗体ま
たは抗血清の製造法に従って製造することができる。
チドまたはそれらの塩(本発明のレセプター蛋白質等)
に対する抗体は、本発明のレセプター蛋白質等を認識し
得る抗体であれば、ポリクローナル抗体、モノクローナ
ル抗体の何れであってもよい。さらには、本発明のレセ
プター蛋白質等に対する抗体は、本発明のレセプター蛋
白質等と結合して、該レセプター蛋白質等の活性を中和
する活性(アンタゴニスト様活性)を有するものであっ
てもよく、あるいは、本発明のレセプター蛋白質等と結
合して、該レセプター蛋白質等の活性を惹起する活性
(アゴニスト様活性)を有するものであってもよい。本
発明のレセプター蛋白質等に対する抗体は、本発明のレ
セプター蛋白質等を抗原として用い、自体公知の抗体ま
たは抗血清の製造法に従って製造することができる。
【0046】〔モノクローナル抗体の作製〕 (a)モノクロナール抗体産生細胞の作製 本発明のレセプター蛋白質等は、哺乳動物に対して投与
により抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、
希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生能を
高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全フロ
イントアジュバントを投与してもよい。投与は通常2〜
6週毎に1回ずつ、計2〜10回程度行なわれる。用い
られる哺乳動物としては、例えば、サル、ウサギ、イ
ヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギが挙げ
られるが、マウスおよびラットが好ましく用いられる。
モノクローナル抗体産生細胞の作製に際しては、抗原で
免疫された温血動物、例えば、マウスから抗体価の認め
られた個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓または
リンパ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を同
種または異種動物の骨髄腫細胞と融合させることによ
り、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを調製する
ことができる。抗血清中の抗体価の測定は、例えば、後
記の標識化レセプター蛋白質等と抗血清とを反応させた
のち、抗体に結合した標識剤の活性を測定することによ
り行なうことができる。融合操作は既知の方法、例え
ば、ケーラーとミルスタインの方法〔ネイチャー(Natu
re)、256巻、495頁(1975年)〕に従い実施
することができる。融合促進剤としては、例えば、ポリ
エチレングリコール(PEG)やセンダイウィルスなど
が挙げられるが、好ましくはPEGが用いられる。骨髄
腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U1、SP2
/0、AP−aなどの温血動物の骨髄腫細胞などが挙げ
られるが、P3U1が好ましく用いられる。用いられる
抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好まし
い比率は1:1〜20:1程度であり、PEG(好まし
くは、PEG1000〜PEG6000)が10〜80
%程度の濃度で添加され、約20〜40℃、好ましくは
約30〜37℃で約1〜10分間インキュベートするこ
とにより効率よく細胞融合を実施できる。
により抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、
希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生能を
高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全フロ
イントアジュバントを投与してもよい。投与は通常2〜
6週毎に1回ずつ、計2〜10回程度行なわれる。用い
られる哺乳動物としては、例えば、サル、ウサギ、イ
ヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギが挙げ
られるが、マウスおよびラットが好ましく用いられる。
モノクローナル抗体産生細胞の作製に際しては、抗原で
免疫された温血動物、例えば、マウスから抗体価の認め
られた個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓または
リンパ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を同
種または異種動物の骨髄腫細胞と融合させることによ
り、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを調製する
ことができる。抗血清中の抗体価の測定は、例えば、後
記の標識化レセプター蛋白質等と抗血清とを反応させた
のち、抗体に結合した標識剤の活性を測定することによ
り行なうことができる。融合操作は既知の方法、例え
ば、ケーラーとミルスタインの方法〔ネイチャー(Natu
re)、256巻、495頁(1975年)〕に従い実施
することができる。融合促進剤としては、例えば、ポリ
エチレングリコール(PEG)やセンダイウィルスなど
が挙げられるが、好ましくはPEGが用いられる。骨髄
腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U1、SP2
/0、AP−aなどの温血動物の骨髄腫細胞などが挙げ
られるが、P3U1が好ましく用いられる。用いられる
抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好まし
い比率は1:1〜20:1程度であり、PEG(好まし
くは、PEG1000〜PEG6000)が10〜80
%程度の濃度で添加され、約20〜40℃、好ましくは
約30〜37℃で約1〜10分間インキュベートするこ
とにより効率よく細胞融合を実施できる。
【0047】モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの
スクリーニングには種々の方法が使用できるが、例え
ば、レセプター蛋白質等の抗原を直接あるいは担体とと
もに吸着させた固相(例、マイクロプレート)にハイブ
リドーマ培養上清を添加し、次に放射性物質や酵素など
で標識した抗免疫グロブリン抗体(細胞融合に用いられ
る細胞がマウスの場合、抗マウス免疫グロブリン抗体が
用いられる)またはプロテインAを加え、固相に結合し
たモノクローナル抗体を検出する方法、抗免疫グロブリ
ン抗体またはプロテインAを吸着させた固相にハイブリ
ドーマ培養上清を添加し、放射性物質や酵素などで標識
したレセプター蛋白質等を加え、固相に結合したモノク
ローナル抗体を検出する方法などが挙げられる。モノク
ローナル抗体の選別は、自体公知あるいはそれに準じる
方法に従って行なうことができるが、通常はHAT(ヒ
ポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加した
動物細胞用培地などで行なうことができる。選別および
育種用培地としては、ハイブリドーマが生育できるもの
ならばどのような培地を用いても良い。例えば、1〜2
0%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含むRP
MI 1640培地、1〜10%の牛胎児血清を含むG
IT培地(和光純薬工業(株))またはハイブリドーマ
培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬(株))
などを用いることができる。培養温度は、通常20〜4
0℃、好ましくは約37℃である。培養時間は、通常5
日〜3週間、好ましくは1〜2週間である。培養は、通
常5%炭酸ガス下で行なうことができる。ハイブリドー
マ培養上清の抗体価は、上記の抗血清中の抗体価の測定
と同様にして測定できる。
スクリーニングには種々の方法が使用できるが、例え
ば、レセプター蛋白質等の抗原を直接あるいは担体とと
もに吸着させた固相(例、マイクロプレート)にハイブ
リドーマ培養上清を添加し、次に放射性物質や酵素など
で標識した抗免疫グロブリン抗体(細胞融合に用いられ
る細胞がマウスの場合、抗マウス免疫グロブリン抗体が
用いられる)またはプロテインAを加え、固相に結合し
たモノクローナル抗体を検出する方法、抗免疫グロブリ
ン抗体またはプロテインAを吸着させた固相にハイブリ
ドーマ培養上清を添加し、放射性物質や酵素などで標識
したレセプター蛋白質等を加え、固相に結合したモノク
ローナル抗体を検出する方法などが挙げられる。モノク
ローナル抗体の選別は、自体公知あるいはそれに準じる
方法に従って行なうことができるが、通常はHAT(ヒ
ポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加した
動物細胞用培地などで行なうことができる。選別および
育種用培地としては、ハイブリドーマが生育できるもの
ならばどのような培地を用いても良い。例えば、1〜2
0%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含むRP
MI 1640培地、1〜10%の牛胎児血清を含むG
IT培地(和光純薬工業(株))またはハイブリドーマ
培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬(株))
などを用いることができる。培養温度は、通常20〜4
0℃、好ましくは約37℃である。培養時間は、通常5
日〜3週間、好ましくは1〜2週間である。培養は、通
常5%炭酸ガス下で行なうことができる。ハイブリドー
マ培養上清の抗体価は、上記の抗血清中の抗体価の測定
と同様にして測定できる。
【0048】(b)モノクロナール抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、通常のポリクローナ
ル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリンの分離精製法
〔例、塩析法、アルコール沈殿法、等電点沈殿法、電気
泳動法、イオン交換体(例、DEAE)による吸脱着
法、超遠心法、ゲルろ過法、抗原結合固相またはプロテ
インAあるいはプロテインGなどの活性吸着剤により抗
体のみを採取し、結合を解離させて抗体を得る特異的精
製法〕に従って行なうことができる。
ル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリンの分離精製法
〔例、塩析法、アルコール沈殿法、等電点沈殿法、電気
泳動法、イオン交換体(例、DEAE)による吸脱着
法、超遠心法、ゲルろ過法、抗原結合固相またはプロテ
インAあるいはプロテインGなどの活性吸着剤により抗
体のみを採取し、結合を解離させて抗体を得る特異的精
製法〕に従って行なうことができる。
【0049】〔ポリクローナル抗体の作製〕本発明のポ
リクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じ
る方法にしたがって製造することができる。例えば、免
疫抗原(レセプター蛋白質等抗原)自体、あるいはそれ
とキャリアー蛋白質との複合体をつくり、上記のモノク
ローナル抗体の製造法と同様に哺乳動物に免疫を行な
い、該免疫動物から本発明のレセプター蛋白質等に対す
る抗体含有物を採取して、抗体の分離精製を行なうこと
により製造できる。 哺乳動物を免疫するために用いら
れる免疫抗原とキャリアー蛋白質との複合体に関し、キ
ャリアー蛋白質の種類およびキャリアーとハプテンとの
混合比は、キャリアーに架橋させて免疫したハプテンに
対して抗体が効率良くできれば、どの様なものをどの様
な比率で架橋させてもよいが、例えば、ウシ血清アルブ
ミン、ウシサイログロブリン、キーホール・リンペット
・ヘモシアニン等を重量比でハプテン1に対し、約0.
1〜20、好ましくは約1〜5の割合でカップルさせる
方法が用いられる。また、ハプテンとキャリアーのカプ
リングには、種々の縮合剤を用いることができるが、グ
ルタルアルデヒドやカルボジイミド、マレイミド活性エ
ステル、チオール基、ジチオビリジル基を含有する活性
エステル試薬等が用いられる。縮合生成物は、温血動物
に対して、抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担
体、希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生
能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全
フロイントアジュバントを投与してもよい。投与は、通
常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜10回程度行なう
ことができる。ポリクローナル抗体は、上記の方法で免
疫された哺乳動物の血液、腹水など、好ましくは血液か
ら採取することができる。抗血清中のポリクローナル抗
体価の測定は、上記の血清中の抗体価の測定と同様にし
て測定できる。ポリクローナル抗体の分離精製は、上記
のモノクローナル抗体の分離精製と同様の免疫グロブリ
ンの分離精製法に従って行なうことができる。
リクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じ
る方法にしたがって製造することができる。例えば、免
疫抗原(レセプター蛋白質等抗原)自体、あるいはそれ
とキャリアー蛋白質との複合体をつくり、上記のモノク
ローナル抗体の製造法と同様に哺乳動物に免疫を行な
い、該免疫動物から本発明のレセプター蛋白質等に対す
る抗体含有物を採取して、抗体の分離精製を行なうこと
により製造できる。 哺乳動物を免疫するために用いら
れる免疫抗原とキャリアー蛋白質との複合体に関し、キ
ャリアー蛋白質の種類およびキャリアーとハプテンとの
混合比は、キャリアーに架橋させて免疫したハプテンに
対して抗体が効率良くできれば、どの様なものをどの様
な比率で架橋させてもよいが、例えば、ウシ血清アルブ
ミン、ウシサイログロブリン、キーホール・リンペット
・ヘモシアニン等を重量比でハプテン1に対し、約0.
1〜20、好ましくは約1〜5の割合でカップルさせる
方法が用いられる。また、ハプテンとキャリアーのカプ
リングには、種々の縮合剤を用いることができるが、グ
ルタルアルデヒドやカルボジイミド、マレイミド活性エ
ステル、チオール基、ジチオビリジル基を含有する活性
エステル試薬等が用いられる。縮合生成物は、温血動物
に対して、抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担
体、希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生
能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全
フロイントアジュバントを投与してもよい。投与は、通
常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜10回程度行なう
ことができる。ポリクローナル抗体は、上記の方法で免
疫された哺乳動物の血液、腹水など、好ましくは血液か
ら採取することができる。抗血清中のポリクローナル抗
体価の測定は、上記の血清中の抗体価の測定と同様にし
て測定できる。ポリクローナル抗体の分離精製は、上記
のモノクローナル抗体の分離精製と同様の免疫グロブリ
ンの分離精製法に従って行なうことができる。
【0050】本発明のレセプター蛋白質または部分ペプ
チドをコードするDNA(以下、本発明のDNAと略記
する場合がある)に相補的な、または実質的に相補的な
塩基配列を有するアンチセンスDNAとしては、本発明
のDNAに相補的、または実質的に相補的な塩基配列を
有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を有するもので
あれば、いずれのアンチセンスDNAであってもよい。
本発明のDNAに実質的に相補的な塩基配列としては、
例えば、本発明のDNAに相補的な塩基配列(すなわ
ち、本発明のDNAの相補鎖)の全塩基配列あるいは部
分塩基配列と約70%以上、好ましくは約80%以上、
より好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%
以上の相同性を有する塩基配列などが挙げられる。特
に、本発明のDNAの相補鎖の全塩基配列うち、本発明
のレセプター蛋白質またはその部分ペプチドのN末端部
位をコードする部分の塩基配列(例えば、開始コドン付
近の塩基配列など)の相補鎖と約70%以上、好ましく
は約80%以上、より好ましくは約90%以上、最も好
ましくは約95%以上の相同性を有するアンチセンスD
NAが好適である。これらのアンチセンスDNAは、公
知のDNA合成装置などを用いて製造することができ
る。
チドをコードするDNA(以下、本発明のDNAと略記
する場合がある)に相補的な、または実質的に相補的な
塩基配列を有するアンチセンスDNAとしては、本発明
のDNAに相補的、または実質的に相補的な塩基配列を
有し、該DNAの発現を抑制し得る作用を有するもので
あれば、いずれのアンチセンスDNAであってもよい。
本発明のDNAに実質的に相補的な塩基配列としては、
例えば、本発明のDNAに相補的な塩基配列(すなわ
ち、本発明のDNAの相補鎖)の全塩基配列あるいは部
分塩基配列と約70%以上、好ましくは約80%以上、
より好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%
以上の相同性を有する塩基配列などが挙げられる。特
に、本発明のDNAの相補鎖の全塩基配列うち、本発明
のレセプター蛋白質またはその部分ペプチドのN末端部
位をコードする部分の塩基配列(例えば、開始コドン付
近の塩基配列など)の相補鎖と約70%以上、好ましく
は約80%以上、より好ましくは約90%以上、最も好
ましくは約95%以上の相同性を有するアンチセンスD
NAが好適である。これらのアンチセンスDNAは、公
知のDNA合成装置などを用いて製造することができ
る。
【0051】本発明のレセプター蛋白質は、その構造上
の特徴からはTNFレセプターファミリー(例、TNF
レセプター1型、TNFレセプター2型、Fas、CD
40、CD30など)に属する。本ファミリーに属する
各タンパク質の生理機能は、細胞の分化、増殖、活性化
あるいは細胞死など極めて多岐にわたっているが〔セル
(Cell)、76巻、959-962頁(1994)〕、本発明のレセ
プター蛋白質が樹状細胞で発現していることや、同細胞
に代表される抗原提示能を有する細胞での生理機能
(例、細胞分化、増殖、活性化など)に関わるシグナル
伝達に重要な役割を果たしていることなどから、本発明
のレセプター蛋白質はアレルギー性疾患や自己免疫疾患
などの免疫機能の異常に起因する疾患や免疫機能の異常
を伴う疾患と関わっていると考えられる。本発明のレセ
プター蛋白質等またはそれをコードするDNAは、本
発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの決定、抗
体および抗血清の入手、組換え型レセプター蛋白質の
発現系の構築、同発現系を用いたレセプター結合アッ
セイ系の開発と医薬品候補化合物のスクリーニング、
構造的に類似したリガンド・レセプターとの比較にもと
づいたドラッグデザインの実施、遺伝子診断における
プローブやPCRプライマーの作成、トランスジェニ
ック動物の作製および遺伝子予防・治療剤などに用い
ることができる。特に、本発明の組換え型レセプター蛋
白質の発現系を用いたレセプター結合アッセイ系を用い
ることによって、ヒトや哺乳動物に特異的なレセプター
に対するリガンドの結合性を変化させる化合物(例、ア
ゴニスト、アンタゴニストなど)をスクリーニングする
ことができ、該アゴニストまたはアンタゴニストを各種
疾病の予防・治療剤などとして使用することができる。
本発明のレセプター蛋白質等、本発明のDNAおよび本
発明のレセプター蛋白質等に対する抗体(以下、本発明
の抗体と略記する場合がある)の用途について、以下に
具体的に説明する。
の特徴からはTNFレセプターファミリー(例、TNF
レセプター1型、TNFレセプター2型、Fas、CD
40、CD30など)に属する。本ファミリーに属する
各タンパク質の生理機能は、細胞の分化、増殖、活性化
あるいは細胞死など極めて多岐にわたっているが〔セル
(Cell)、76巻、959-962頁(1994)〕、本発明のレセ
プター蛋白質が樹状細胞で発現していることや、同細胞
に代表される抗原提示能を有する細胞での生理機能
(例、細胞分化、増殖、活性化など)に関わるシグナル
伝達に重要な役割を果たしていることなどから、本発明
のレセプター蛋白質はアレルギー性疾患や自己免疫疾患
などの免疫機能の異常に起因する疾患や免疫機能の異常
を伴う疾患と関わっていると考えられる。本発明のレセ
プター蛋白質等またはそれをコードするDNAは、本
発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの決定、抗
体および抗血清の入手、組換え型レセプター蛋白質の
発現系の構築、同発現系を用いたレセプター結合アッ
セイ系の開発と医薬品候補化合物のスクリーニング、
構造的に類似したリガンド・レセプターとの比較にもと
づいたドラッグデザインの実施、遺伝子診断における
プローブやPCRプライマーの作成、トランスジェニ
ック動物の作製および遺伝子予防・治療剤などに用い
ることができる。特に、本発明の組換え型レセプター蛋
白質の発現系を用いたレセプター結合アッセイ系を用い
ることによって、ヒトや哺乳動物に特異的なレセプター
に対するリガンドの結合性を変化させる化合物(例、ア
ゴニスト、アンタゴニストなど)をスクリーニングする
ことができ、該アゴニストまたはアンタゴニストを各種
疾病の予防・治療剤などとして使用することができる。
本発明のレセプター蛋白質等、本発明のDNAおよび本
発明のレセプター蛋白質等に対する抗体(以下、本発明
の抗体と略記する場合がある)の用途について、以下に
具体的に説明する。
【0052】(1)本発明のレセプター蛋白質に対する
リガンドの決定方法 本発明のレセプター蛋白質等は、本発明のレセプター蛋
白質に対するリガンド(アゴニスト)を決定または探索
するための試薬として有用である。すなわち、本発明
は、本発明のレセプター蛋白質等と試験化合物とを接触
させることを特徴とする本発明のレセプター蛋白質に対
するリガンドの決定方法を提供する。具体的には、本発
明のリガンド決定方法は、本発明のレセプター蛋白質等
を用いるか、または組換え型レセプター蛋白質等の発現
系を構築し、該発現系を用いたレセプター結合アッセイ
系を用いることによって、本発明のレセプター蛋白質に
結合して、細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性
化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生
成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細
胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fos活
性化、pHの低下などを促進する活性または抑制する活
性)を有する化合物(例えば、ペプチド、蛋白質、非ペ
プチド性化合物、合成化合物、発酵生産物など)または
その塩を決定する方法である。本発明のリガンド決定方
法においては、本発明のレセプター蛋白質等と試験化合
物とを接触させた場合の、例えば、該レセプター蛋白質
等に対する試験化合物の結合量や、該レセプター蛋白質
等を含有する細胞に対する細胞刺激活性などを測定する
ことを特徴とする。
リガンドの決定方法 本発明のレセプター蛋白質等は、本発明のレセプター蛋
白質に対するリガンド(アゴニスト)を決定または探索
するための試薬として有用である。すなわち、本発明
は、本発明のレセプター蛋白質等と試験化合物とを接触
させることを特徴とする本発明のレセプター蛋白質に対
するリガンドの決定方法を提供する。具体的には、本発
明のリガンド決定方法は、本発明のレセプター蛋白質等
を用いるか、または組換え型レセプター蛋白質等の発現
系を構築し、該発現系を用いたレセプター結合アッセイ
系を用いることによって、本発明のレセプター蛋白質に
結合して、細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性
化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生
成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細
胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fos活
性化、pHの低下などを促進する活性または抑制する活
性)を有する化合物(例えば、ペプチド、蛋白質、非ペ
プチド性化合物、合成化合物、発酵生産物など)または
その塩を決定する方法である。本発明のリガンド決定方
法においては、本発明のレセプター蛋白質等と試験化合
物とを接触させた場合の、例えば、該レセプター蛋白質
等に対する試験化合物の結合量や、該レセプター蛋白質
等を含有する細胞に対する細胞刺激活性などを測定する
ことを特徴とする。
【0053】より具体的には、本発明は、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質等
に接触させた場合における、標識した試験化合物の該レ
セプター蛋白質等に対する結合量を測定することを特徴
とする本発明のレセプター蛋白質またはその塩に対する
リガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質等
を含有する細胞またはその膜画分に接触させた場合にお
ける、標識した試験化合物の該細胞またはその膜画分に
対する結合量を測定することを特徴とする本発明のレセ
プター蛋白質またはその塩に対するリガンドの決定方
法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
コードするDNAを含有する形質転換体を培養すること
によって細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触さ
せた場合における、標識した試験化合物の該レセプター
蛋白質またはその塩に対する結合量を測定することを特
徴とする本発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの
決定方法、 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を含有する
細胞に接触させた場合における、レセプター蛋白質を介
した細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性化、TR
AF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン
遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内
cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、p
Hの低下などを促進する活性または抑制する活性など)
を測定することを特徴とする本発明のレセプター蛋白質
またはその塩に対するリガンドの決定方法、および試
験化合物を、本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAを含有する形質転換体を培養することによって細胞
膜上に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合にお
ける、レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例え
ば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラ
キドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を測定することを特徴
とする本発明のレセプター蛋白質またはその塩に対する
リガンドの決定方法を提供する。特に、上記〜の試
験を行ない、試験化合物が本発明のレセプター蛋白質に
結合することを確認した後に、上記〜の試験を行な
うことが好ましい。
に接触させた場合における、標識した試験化合物の該レ
セプター蛋白質等に対する結合量を測定することを特徴
とする本発明のレセプター蛋白質またはその塩に対する
リガンドの決定方法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質等
を含有する細胞またはその膜画分に接触させた場合にお
ける、標識した試験化合物の該細胞またはその膜画分に
対する結合量を測定することを特徴とする本発明のレセ
プター蛋白質またはその塩に対するリガンドの決定方
法、 標識した試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を
コードするDNAを含有する形質転換体を培養すること
によって細胞膜上に発現したレセプター蛋白質に接触さ
せた場合における、標識した試験化合物の該レセプター
蛋白質またはその塩に対する結合量を測定することを特
徴とする本発明のレセプター蛋白質に対するリガンドの
決定方法、 試験化合物を、本発明のレセプター蛋白質を含有する
細胞に接触させた場合における、レセプター蛋白質を介
した細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性化、TR
AF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン
遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内
cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変
動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、p
Hの低下などを促進する活性または抑制する活性など)
を測定することを特徴とする本発明のレセプター蛋白質
またはその塩に対するリガンドの決定方法、および試
験化合物を、本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NAを含有する形質転換体を培養することによって細胞
膜上に発現したレセプター蛋白質に接触させた場合にお
ける、レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性(例え
ば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラ
キドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を測定することを特徴
とする本発明のレセプター蛋白質またはその塩に対する
リガンドの決定方法を提供する。特に、上記〜の試
験を行ない、試験化合物が本発明のレセプター蛋白質に
結合することを確認した後に、上記〜の試験を行な
うことが好ましい。
【0054】まず、リガンド決定方法に用いるレセプタ
ー蛋白質標品としては、前記した本発明のレセプター蛋
白質等または本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞(例、樹状細胞など)であれば何れのものであっても
よいが、動物細胞を用いて大量発現させたレセプター蛋
白質が適している。本発明のレセプター蛋白質等を製造
するには、前述の発現方法が用いられるが、該レセプタ
ー蛋白質をコードするDNAを哺乳動物細胞や昆虫細胞
で発現することにより行なうことが好ましい。目的とす
るレセプター蛋白質部分をコードするDNA断片には、
通常、cDNAが用いられるが、必ずしもこれに制約さ
れるものではない。例えば、遺伝子断片や合成DNAを
用いてもよい。本発明のレセプター蛋白質等をコードす
るDNA断片を宿主動物細胞に導入し、それらを効率よ
く発現させるためには、該DNA断片を昆虫を宿主とす
るバキュロウイルスに属する核多角体病ウイルス(nucl
ear polyhedrosis virus;NPV)のポリヘドリンプロ
モーター、SV40由来のプロモーター、レトロウイル
スのプロモーター、メタロチオネインプロモーター、ヒ
トヒートショックプロモーター、サイトメガロウイルス
プロモーター、SRαプロモーターなどの下流に組み込
むのが好ましい。発現したレセプターの量と質の検査は
それ自体公知の方法で行うことができる。例えば、文献
〔Nambi,P.ら、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),267巻,19555〜19
559頁,1992年〕に記載の方法に従って行なうことができ
る。
ー蛋白質標品としては、前記した本発明のレセプター蛋
白質等または本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞(例、樹状細胞など)であれば何れのものであっても
よいが、動物細胞を用いて大量発現させたレセプター蛋
白質が適している。本発明のレセプター蛋白質等を製造
するには、前述の発現方法が用いられるが、該レセプタ
ー蛋白質をコードするDNAを哺乳動物細胞や昆虫細胞
で発現することにより行なうことが好ましい。目的とす
るレセプター蛋白質部分をコードするDNA断片には、
通常、cDNAが用いられるが、必ずしもこれに制約さ
れるものではない。例えば、遺伝子断片や合成DNAを
用いてもよい。本発明のレセプター蛋白質等をコードす
るDNA断片を宿主動物細胞に導入し、それらを効率よ
く発現させるためには、該DNA断片を昆虫を宿主とす
るバキュロウイルスに属する核多角体病ウイルス(nucl
ear polyhedrosis virus;NPV)のポリヘドリンプロ
モーター、SV40由来のプロモーター、レトロウイル
スのプロモーター、メタロチオネインプロモーター、ヒ
トヒートショックプロモーター、サイトメガロウイルス
プロモーター、SRαプロモーターなどの下流に組み込
むのが好ましい。発現したレセプターの量と質の検査は
それ自体公知の方法で行うことができる。例えば、文献
〔Nambi,P.ら、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー(J. Biol. Chem.),267巻,19555〜19
559頁,1992年〕に記載の方法に従って行なうことができ
る。
【0055】したがって、本発明のリガンド決定方法に
用いる本発明のレセプター蛋白質等としては、それ自体
公知の方法に従って精製したレセプター蛋白質等であっ
てもよいし、該レセプター蛋白質等を含有する細胞また
はその膜画分を用いてもよい。本発明のリガンド決定方
法において、本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞を用いる場合、該細胞をグルタルアルデヒド、ホルマ
リンなどで固定化してもよい。固定化方法はそれ自体公
知の方法に従って行なうことができる。本発明のレセプ
ター蛋白質等を含有する細胞としては、本発明のレセプ
ター蛋白質等を発現した宿主細胞をいうが、該宿主細胞
としては、大腸菌、枯草菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞
などが用いられる。細胞膜画分としては、細胞を破砕し
た後、それ自体公知の方法で得られる細胞膜が多く含ま
れる画分のことをいう。細胞の破砕方法としては、Pott
er−Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、
ワーリングブレンダーやポリトロン(Kinematica社製)
による破砕、超音波による破砕、フレンチプレスなどで
加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させることによ
る破砕などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画遠心
分離法や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分画法
が主として用いられる。例えば、細胞破砕液を低速(5
00rpm〜3000rpm)で短時間(通常、約1分
〜10分)遠心し、上清をさらに高速(15000rp
m〜30000rpm)で通常30分〜2時間遠心し、
得られる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現し
たレセプター蛋白質等と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質
などの膜成分が多く含まれる。該レセプター蛋白質等を
含有する細胞やその膜画分中のレセプター蛋白質等の量
は、1細胞当たり103〜108分子であるのが好まし
く、105〜107分子であるのが好適である。なお、発
現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結合活性(比活
性)が高くなり、高感度なスクリーニング系の構築が可
能になるばかりでなく、同一ロットで大量の試料を測定
できるようになる。
用いる本発明のレセプター蛋白質等としては、それ自体
公知の方法に従って精製したレセプター蛋白質等であっ
てもよいし、該レセプター蛋白質等を含有する細胞また
はその膜画分を用いてもよい。本発明のリガンド決定方
法において、本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞を用いる場合、該細胞をグルタルアルデヒド、ホルマ
リンなどで固定化してもよい。固定化方法はそれ自体公
知の方法に従って行なうことができる。本発明のレセプ
ター蛋白質等を含有する細胞としては、本発明のレセプ
ター蛋白質等を発現した宿主細胞をいうが、該宿主細胞
としては、大腸菌、枯草菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞
などが用いられる。細胞膜画分としては、細胞を破砕し
た後、それ自体公知の方法で得られる細胞膜が多く含ま
れる画分のことをいう。細胞の破砕方法としては、Pott
er−Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、
ワーリングブレンダーやポリトロン(Kinematica社製)
による破砕、超音波による破砕、フレンチプレスなどで
加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させることによ
る破砕などが挙げられる。細胞膜の分画には、分画遠心
分離法や密度勾配遠心分離法などの遠心力による分画法
が主として用いられる。例えば、細胞破砕液を低速(5
00rpm〜3000rpm)で短時間(通常、約1分
〜10分)遠心し、上清をさらに高速(15000rp
m〜30000rpm)で通常30分〜2時間遠心し、
得られる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現し
たレセプター蛋白質等と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質
などの膜成分が多く含まれる。該レセプター蛋白質等を
含有する細胞やその膜画分中のレセプター蛋白質等の量
は、1細胞当たり103〜108分子であるのが好まし
く、105〜107分子であるのが好適である。なお、発
現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結合活性(比活
性)が高くなり、高感度なスクリーニング系の構築が可
能になるばかりでなく、同一ロットで大量の試料を測定
できるようになる。
【0056】本発明のレセプター蛋白質に対するリガン
ドを決定する前記の〜の方法を実施するためには、
適当なレセプター蛋白質画分と、標識した試験化合物が
必要である。レセプター蛋白質画分としては、天然型の
レセプター蛋白質画分か、またはそれと同等の活性を有
する組換え型レセプター画分などが望ましい。ここで、
同等の活性とは、同等(例、約0.01〜100倍、好
ましくは約0.5〜20倍、より好ましくは約0.5〜
2倍)のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用など
を示す。試験化合物としては、公知のリガンド(例え
ば、TNF(例、TNF−α)、リンホトキシン(例、
リンホトキシン−α、リンホトキシン−β)、Fasリ
ガンド、NGF、CD40リガンド、CD27リガン
ド、CD30リガンド、OX−40リガンド、4−1B
BリガンドまたはApo−2L(TRAIL)など)や
それらの細胞外領域またはその一部を組換え体として作
製したものの他に、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例え
ば、マウス、ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サルなど)
の組織抽出物、細胞培養上清などが用いられる。例え
ば、該組織抽出物、細胞培養上清などを本発明のレセプ
ター蛋白質等またはそれを含有する細胞に添加し、リガ
ンド結合活性、細胞刺激活性などを測定しながら分画
し、最終的に単一のリガンドを得ることができる。試験
化合物の標識には、〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔
35S〕などの放射性物質が用いられる。
ドを決定する前記の〜の方法を実施するためには、
適当なレセプター蛋白質画分と、標識した試験化合物が
必要である。レセプター蛋白質画分としては、天然型の
レセプター蛋白質画分か、またはそれと同等の活性を有
する組換え型レセプター画分などが望ましい。ここで、
同等の活性とは、同等(例、約0.01〜100倍、好
ましくは約0.5〜20倍、より好ましくは約0.5〜
2倍)のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用など
を示す。試験化合物としては、公知のリガンド(例え
ば、TNF(例、TNF−α)、リンホトキシン(例、
リンホトキシン−α、リンホトキシン−β)、Fasリ
ガンド、NGF、CD40リガンド、CD27リガン
ド、CD30リガンド、OX−40リガンド、4−1B
BリガンドまたはApo−2L(TRAIL)など)や
それらの細胞外領域またはその一部を組換え体として作
製したものの他に、例えば、ヒトまたは哺乳動物(例え
ば、マウス、ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サルなど)
の組織抽出物、細胞培養上清などが用いられる。例え
ば、該組織抽出物、細胞培養上清などを本発明のレセプ
ター蛋白質等またはそれを含有する細胞に添加し、リガ
ンド結合活性、細胞刺激活性などを測定しながら分画
し、最終的に単一のリガンドを得ることができる。試験
化合物の標識には、〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔
35S〕などの放射性物質が用いられる。
【0057】具体的には、本発明のレセプター蛋白質ま
たはその塩に対するリガンドの決定方法〜を行なう
には、例えば、本発明のレセプター蛋白質を含有する細
胞またはその膜画分を、決定方法に適したバッファーに
懸濁することによりレセプター標品を調製する。バッフ
ァーには、pH約4〜10(望ましくはpH約6〜8)
のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなどのリ
ガンドとレセプター蛋白質との結合を阻害しないバッフ
ァーであればいずれでもよい。また、非特異的結合を低
減させる目的で、CHAPS、Tween−80TM(花
王−アトラス社)、ジギトニン、デオキシコレートなど
の界面活性剤やウシ血清アルブミンやゼラチンなどの各
種蛋白質をバッファーに加えることもできる。さらに、
プロテアーゼによるリセプターやリガンドの分解を抑え
る目的で、PMSF、ロイペプチン、E−64(ペプチ
ド研究所製)、ペプスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤
を添加することもできる。そして、0.01ml〜10
mlの該レセプター溶液に、一定量(5000cpm〜
500000cpm)の〔3H〕、〔125I〕、
〔14C〕、〔35S〕などで標識した試験化合物を共存さ
せる。非特異的結合量(NSB)を知るために大過剰の
未標識の試験化合物を加えた反応チューブも用意する。
反応は、約0〜50℃、望ましくは約4〜37℃で、約
20分〜24時間、望ましくは約30分〜3時間行な
う。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾過し、適量の同バッ
ファーで洗浄した後、ガラス繊維濾紙に残存する放射活
性を液体シンチレーションカウンターあるいはγ−カウ
ンターで計測する。全結合量(B)から非特異的結合量
(NSB)を引いたカウント(B−NSB)が0cpm
を越える試験化合物を本発明のレセプター蛋白質または
その塩に対するリガンド(アゴニスト)として選択する
ことができる。
たはその塩に対するリガンドの決定方法〜を行なう
には、例えば、本発明のレセプター蛋白質を含有する細
胞またはその膜画分を、決定方法に適したバッファーに
懸濁することによりレセプター標品を調製する。バッフ
ァーには、pH約4〜10(望ましくはpH約6〜8)
のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなどのリ
ガンドとレセプター蛋白質との結合を阻害しないバッフ
ァーであればいずれでもよい。また、非特異的結合を低
減させる目的で、CHAPS、Tween−80TM(花
王−アトラス社)、ジギトニン、デオキシコレートなど
の界面活性剤やウシ血清アルブミンやゼラチンなどの各
種蛋白質をバッファーに加えることもできる。さらに、
プロテアーゼによるリセプターやリガンドの分解を抑え
る目的で、PMSF、ロイペプチン、E−64(ペプチ
ド研究所製)、ペプスタチンなどのプロテアーゼ阻害剤
を添加することもできる。そして、0.01ml〜10
mlの該レセプター溶液に、一定量(5000cpm〜
500000cpm)の〔3H〕、〔125I〕、
〔14C〕、〔35S〕などで標識した試験化合物を共存さ
せる。非特異的結合量(NSB)を知るために大過剰の
未標識の試験化合物を加えた反応チューブも用意する。
反応は、約0〜50℃、望ましくは約4〜37℃で、約
20分〜24時間、望ましくは約30分〜3時間行な
う。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾過し、適量の同バッ
ファーで洗浄した後、ガラス繊維濾紙に残存する放射活
性を液体シンチレーションカウンターあるいはγ−カウ
ンターで計測する。全結合量(B)から非特異的結合量
(NSB)を引いたカウント(B−NSB)が0cpm
を越える試験化合物を本発明のレセプター蛋白質または
その塩に対するリガンド(アゴニスト)として選択する
ことができる。
【0058】本発明のレセプター蛋白質またはその塩に
対するリガンドを決定する前記の〜の方法を実施す
るためには、該レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性
(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、
イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白
質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを
促進する活性または抑制する活性など)を公知の方法ま
たは市販の測定用キットを用いて測定することができ
る。具体的には、まず、レセプター蛋白質等を含有する
細胞をマルチウェルプレート等に培養する。リガンド決
定を行なうにあたっては前もって新鮮な培地あるいは細
胞に毒性を示さない適当なバッファーに交換し、試験化
合物などを添加して一定時間インキュベートした後、細
胞を抽出あるいは上清液を回収して、生成した産物をそ
れぞれの方法に従って定量する。細胞刺激活性の指標と
する物質(例えば、アラキドン酸など)の生成が、細胞
が含有する分解酵素によって検定困難な場合は、該分解
酵素に対する阻害剤を添加してアッセイを行なってもよ
い。
対するリガンドを決定する前記の〜の方法を実施す
るためには、該レセプター蛋白質を介する細胞刺激活性
(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、
イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白
質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを
促進する活性または抑制する活性など)を公知の方法ま
たは市販の測定用キットを用いて測定することができ
る。具体的には、まず、レセプター蛋白質等を含有する
細胞をマルチウェルプレート等に培養する。リガンド決
定を行なうにあたっては前もって新鮮な培地あるいは細
胞に毒性を示さない適当なバッファーに交換し、試験化
合物などを添加して一定時間インキュベートした後、細
胞を抽出あるいは上清液を回収して、生成した産物をそ
れぞれの方法に従って定量する。細胞刺激活性の指標と
する物質(例えば、アラキドン酸など)の生成が、細胞
が含有する分解酵素によって検定困難な場合は、該分解
酵素に対する阻害剤を添加してアッセイを行なってもよ
い。
【0059】本発明のレセプター蛋白質に対するリガン
ドを決定するためのキットとしては、本発明のレセプタ
ー蛋白質等、本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞またはその膜画分などを含有するものが用いられる。
本発明のリガンド決定用キットの例としては、次のもの
が挙げられる。 1.リガンド決定用試薬 (i)測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 (ii)レセプター蛋白質標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2で2日間培養したもの。 (iii)標識試験化合物 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した化合物、または適当な方法で標識化したもの 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に測定用緩衝液にて1μMに希釈する。水に難
溶性を示す試験化合物については、ジメチルホルムアミ
ド、DMSO、メタノール等に溶解する。 (iv)非標識試験化合物 標識化合物と同じものを100〜1000倍濃い濃度に
調製する。
ドを決定するためのキットとしては、本発明のレセプタ
ー蛋白質等、本発明のレセプター蛋白質等を含有する細
胞またはその膜画分などを含有するものが用いられる。
本発明のリガンド決定用キットの例としては、次のもの
が挙げられる。 1.リガンド決定用試薬 (i)測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 (ii)レセプター蛋白質標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2で2日間培養したもの。 (iii)標識試験化合物 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識した化合物、または適当な方法で標識化したもの 水溶液の状態のものを4℃あるいは−20℃にて保存
し、用時に測定用緩衝液にて1μMに希釈する。水に難
溶性を示す試験化合物については、ジメチルホルムアミ
ド、DMSO、メタノール等に溶解する。 (iv)非標識試験化合物 標識化合物と同じものを100〜1000倍濃い濃度に
調製する。
【0060】2.測定法 (i)12穴組織培養用プレートにて培養した本発明のレ
セプター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1ml
で2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に
加える。 (ii)標識試験化合物を5μl加え、室温にて1時間反応
させる。非特異的結合量を知るためには非標識試験化合
物を5μl加えておく。 (iii)反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗
浄する。細胞に結合した標識試験化合物を0.2N N
aOH−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレー
ターA(和光純薬製)と混合する。 (iv)液体シンチレーションカウンター(ベックマン社
製)を用いて放射活性を測定する。 (v)放射活性が減少した場合、該試験化合物をリガンド
候補化合物として選択することができる。 (vi)このリガンド候補化合物を用いて、前記した〜
のスクリーニング方法を実施し、細胞刺激活性を有する
ものをリガンド(アゴニスト)として選択することがで
きる。 本発明のレセプター蛋白質に結合することができるリガ
ンドとしては、例えば、TNF(例、TNF−α)、リ
ンホトキシン(例、リンホトキシン−α、リンホトキシ
ン−β)、Fasリガンド、NGF、CD40リガン
ド、CD27リガンド、CD30リガンド、OX−40
リガンド、4−1BBリガンド、Apo−2L(TRA
IL)などが挙げられる。
セプター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1ml
で2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に
加える。 (ii)標識試験化合物を5μl加え、室温にて1時間反応
させる。非特異的結合量を知るためには非標識試験化合
物を5μl加えておく。 (iii)反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗
浄する。細胞に結合した標識試験化合物を0.2N N
aOH−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレー
ターA(和光純薬製)と混合する。 (iv)液体シンチレーションカウンター(ベックマン社
製)を用いて放射活性を測定する。 (v)放射活性が減少した場合、該試験化合物をリガンド
候補化合物として選択することができる。 (vi)このリガンド候補化合物を用いて、前記した〜
のスクリーニング方法を実施し、細胞刺激活性を有する
ものをリガンド(アゴニスト)として選択することがで
きる。 本発明のレセプター蛋白質に結合することができるリガ
ンドとしては、例えば、TNF(例、TNF−α)、リ
ンホトキシン(例、リンホトキシン−α、リンホトキシ
ン−β)、Fasリガンド、NGF、CD40リガン
ド、CD27リガンド、CD30リガンド、OX−40
リガンド、4−1BBリガンド、Apo−2L(TRA
IL)などが挙げられる。
【0061】(2)本発明のレセプター蛋白質の欠乏症
の治療・予防剤 本発明のレセプター蛋白質またはその部分ペプチドをコ
ードするDNA(本発明のDNA)は、本発明のレセプ
ター蛋白質の欠乏症の治療・予防剤などの医薬として使
用することができる。例えば、生体内において本発明の
レセプター蛋白質が減少しているためにリガンドの生理
作用が期待できない患者がいる場合に、(イ)本発明の
DNAを該患者に投与し発現させることによって、ある
いは(ロ)対象となる細胞に本発明のDNAを挿入し発
現させた後に、該細胞を該患者に移植することなどによ
って、患者の体内におけるレセプター蛋白質の量を増加
させ、リガンドの作用を充分に発揮させることができ
る。したがって、本発明のDNAは、安全で低毒性であ
り、本発明のレセプター蛋白質欠乏症、例えば、癌
(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p5
3変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌
(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌な
ど)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染症、
アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感染症、ヘリ
コバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感
染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲性ブドウ状
球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全身性真菌感
染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳
炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リンパ
性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖尿
病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン性
リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結核
などの治療・予防剤などの医薬として有用である。
の治療・予防剤 本発明のレセプター蛋白質またはその部分ペプチドをコ
ードするDNA(本発明のDNA)は、本発明のレセプ
ター蛋白質の欠乏症の治療・予防剤などの医薬として使
用することができる。例えば、生体内において本発明の
レセプター蛋白質が減少しているためにリガンドの生理
作用が期待できない患者がいる場合に、(イ)本発明の
DNAを該患者に投与し発現させることによって、ある
いは(ロ)対象となる細胞に本発明のDNAを挿入し発
現させた後に、該細胞を該患者に移植することなどによ
って、患者の体内におけるレセプター蛋白質の量を増加
させ、リガンドの作用を充分に発揮させることができ
る。したがって、本発明のDNAは、安全で低毒性であ
り、本発明のレセプター蛋白質欠乏症、例えば、癌
(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p5
3変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌
(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌な
ど)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染症、
アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感染症、ヘリ
コバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感
染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲性ブドウ状
球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全身性真菌感
染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳
炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リンパ
性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖尿
病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン性
リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結核
などの治療・予防剤などの医薬として有用である。
【0062】本発明のDNAを上記した疾患の治療・予
防剤として使用する場合は、本発明のDNAを単独ある
いはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従って
ヒトまたは温血動物に投与することができる。本発明の
DNAは、そのままで、あるいは摂取促進のための補助
剤などの生理学的に認められる担体とともに、遺伝子銃
やハイドロゲルカテーテルのようなカテーテルによって
投与できる。本発明のDNAを含有するベクターは、例
えば、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エ
リキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、
あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液と
の無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経
口的に使用できる。例えば、本発明のDNAを含有する
ベクターを生理学的に認められる担体、香味剤、賦形
剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合剤などとともに一
般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混
和することによって製造することができる。これら製剤
における有効成分量は指示された範囲の適当な容量が得
られるようにするものである。
防剤として使用する場合は、本発明のDNAを単独ある
いはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従って
ヒトまたは温血動物に投与することができる。本発明の
DNAは、そのままで、あるいは摂取促進のための補助
剤などの生理学的に認められる担体とともに、遺伝子銃
やハイドロゲルカテーテルのようなカテーテルによって
投与できる。本発明のDNAを含有するベクターは、例
えば、必要に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エ
リキシル剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、
あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液と
の無菌性溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経
口的に使用できる。例えば、本発明のDNAを含有する
ベクターを生理学的に認められる担体、香味剤、賦形
剤、ベヒクル、防腐剤、安定剤、結合剤などとともに一
般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混
和することによって製造することができる。これら製剤
における有効成分量は指示された範囲の適当な容量が得
られるようにするものである。
【0063】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80(TM)、HCO−50)などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどと併用してもよい。また、上記の治療・予防
剤には、例えば、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢
酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザ
ルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、
ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、
保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノールな
ど)、酸化防止剤などを配合してもよい。調製された注
射液などの医薬組成物は、通常、適当なアンプルに充填
される。
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80(TM)、HCO−50)などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどと併用してもよい。また、上記の治療・予防
剤には、例えば、緩衝剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢
酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザ
ルコニウム、塩酸プロカインなど)、安定剤(例えば、
ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコールなど)、
保存剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノールな
ど)、酸化防止剤などを配合してもよい。調製された注
射液などの医薬組成物は、通常、適当なアンプルに充填
される。
【0064】このようにして得られる製剤は安全で低毒
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明のDNAの
投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより
差異はあるが、例えば、癌治療の目的で本発明のDNA
を経口投与する場合、一般的に成人(60kgとして)
においては、一日につき該DNAを約0.1mg〜10
0mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましく
は約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与する場
合は、該DNAの1回投与量は投与対象、対象疾患など
によっても異なるが、例えば、癌治療の目的で本発明の
DNAを注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投
与する場合は、一日につき該DNAを約0.01〜30
mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好
ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与
するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当
たりに換算した量を投与することができる。
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明のDNAの
投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより
差異はあるが、例えば、癌治療の目的で本発明のDNA
を経口投与する場合、一般的に成人(60kgとして)
においては、一日につき該DNAを約0.1mg〜10
0mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましく
は約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与する場
合は、該DNAの1回投与量は投与対象、対象疾患など
によっても異なるが、例えば、癌治療の目的で本発明の
DNAを注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投
与する場合は、一日につき該DNAを約0.01〜30
mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好
ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与
するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当
たりに換算した量を投与することができる。
【0065】(3)遺伝子診断剤 本発明のDNAは、プローブとして使用することによ
り、ヒトまたは哺乳動物(例えば、ラット、ウサギ、ヒ
ツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)における本
発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAまたはm
RNAの異常(遺伝子異常)を検出することができるの
で、例えば、該DNAまたはmRNAの損傷、突然変異
あるいは発現低下や、該DNAまたはmRNAの増加あ
るいは発現過多などを検出するための遺伝子診断剤とし
て有用である。本発明のDNAを用いる上記の遺伝子診
断は、例えば、自体公知のノーザンハイブリダイゼーシ
ョンやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomic
s),第5巻,874〜879頁(1989年)、プロ
シージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceeding
s of the Natinal Academy of Sciences of the United
States of America),第86巻,2766〜2770
頁(1989年))などにより実施することができる。
例えば、ノーザンハイブリダイゼーションにより本発明
のレセプター蛋白質等をコードするmRNAの発現低下
が検出された場合は、例えば、癌(例、乳癌、前立腺
癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を伴う癌、脳
腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、
非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エイズ、感染
症(例、ヘルペスウイルス感染症、アデノウイルス感染
症、ボックスウイルス感染症、ヘリコバクター・ピロリ
感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感染症、ヒトパピロー
マウイルス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染症、インフ
ルエンザ感染症、重症全身性真菌感染症など)、急性バ
クテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候
群、バクテリア肺炎、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性
白血病、インシュリン依存性糖尿病(I型)、悪性黒色
腫、多発性骨髄種、非ホジキン性リンパ腫、消化性潰
瘍、敗血症、敗血症ショック、結核などの疾患である、
または将来罹患する可能性が高いと診断することができ
る。
り、ヒトまたは哺乳動物(例えば、ラット、ウサギ、ヒ
ツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)における本
発明のレセプター蛋白質等をコードするDNAまたはm
RNAの異常(遺伝子異常)を検出することができるの
で、例えば、該DNAまたはmRNAの損傷、突然変異
あるいは発現低下や、該DNAまたはmRNAの増加あ
るいは発現過多などを検出するための遺伝子診断剤とし
て有用である。本発明のDNAを用いる上記の遺伝子診
断は、例えば、自体公知のノーザンハイブリダイゼーシ
ョンやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomic
s),第5巻,874〜879頁(1989年)、プロ
シージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceeding
s of the Natinal Academy of Sciences of the United
States of America),第86巻,2766〜2770
頁(1989年))などにより実施することができる。
例えば、ノーザンハイブリダイゼーションにより本発明
のレセプター蛋白質等をコードするmRNAの発現低下
が検出された場合は、例えば、癌(例、乳癌、前立腺
癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を伴う癌、脳
腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、
非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エイズ、感染
症(例、ヘルペスウイルス感染症、アデノウイルス感染
症、ボックスウイルス感染症、ヘリコバクター・ピロリ
感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感染症、ヒトパピロー
マウイルス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染症、インフ
ルエンザ感染症、重症全身性真菌感染症など)、急性バ
クテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候
群、バクテリア肺炎、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性
白血病、インシュリン依存性糖尿病(I型)、悪性黒色
腫、多発性骨髄種、非ホジキン性リンパ腫、消化性潰
瘍、敗血症、敗血症ショック、結核などの疾患である、
または将来罹患する可能性が高いと診断することができ
る。
【0066】一方、ハイブリダイゼーションにより該m
RNAの発現過多が検出された場合は、例えば、アレル
ギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの疾患である、または
将来罹患する可能性が高いと診断することができる。ま
た、PCR−SSCP法によりDNAの突然変異が検出
された場合は、例えば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣
癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀
胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞
肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、
ヘルペスウイルス感染症、アデノウイルス感染症、ボッ
クスウイルス感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、
水痘−帯状疱疹ウイルス感染症、ヒトパピローマウイル
ス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ
感染症、重症全身性真菌感染症など)、急性バクテリア
髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バク
テリア肺炎、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、
インシュリン依存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発
性骨髄種、非ホジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血
症、敗血症ショック、結核、アレルギー性免疫疾患
(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性
鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、
自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマト
ーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、
気管支喘息などの疾患である、または将来罹患する可能
性が高いと診断することができる。
RNAの発現過多が検出された場合は、例えば、アレル
ギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの疾患である、または
将来罹患する可能性が高いと診断することができる。ま
た、PCR−SSCP法によりDNAの突然変異が検出
された場合は、例えば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣
癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀
胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞
肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、
ヘルペスウイルス感染症、アデノウイルス感染症、ボッ
クスウイルス感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、
水痘−帯状疱疹ウイルス感染症、ヒトパピローマウイル
ス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ
感染症、重症全身性真菌感染症など)、急性バクテリア
髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バク
テリア肺炎、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、
インシュリン依存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発
性骨髄種、非ホジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血
症、敗血症ショック、結核、アレルギー性免疫疾患
(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性
鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、
自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマト
ーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、
気管支喘息などの疾患である、または将来罹患する可能
性が高いと診断することができる。
【0067】(4)本発明のレセプター蛋白質に対する
リガンドの定量法 本発明のレセプター蛋白質等は、リガンドに対して結合
性を有しているので、生体内におけるリガンド濃度を感
度良く定量することができる。本発明の定量法は、例え
ば、競合法と組み合わせることによって用いることがで
きる。すなわち、被検体を本発明のレセプター蛋白質等
と接触させることによって被検体中のリガンド濃度を測
定することができる。具体的には、例えば、以下のま
たはなどに記載の方法あるいはそれに準じる方法に従
って用いることができる。 入江寛編「ラジオイムノアッセイ」(講談社、昭和4
9年発行) 入江寛編「続ラジオイムノアッセイ」(講談社、昭和
54年発行)
リガンドの定量法 本発明のレセプター蛋白質等は、リガンドに対して結合
性を有しているので、生体内におけるリガンド濃度を感
度良く定量することができる。本発明の定量法は、例え
ば、競合法と組み合わせることによって用いることがで
きる。すなわち、被検体を本発明のレセプター蛋白質等
と接触させることによって被検体中のリガンド濃度を測
定することができる。具体的には、例えば、以下のま
たはなどに記載の方法あるいはそれに準じる方法に従
って用いることができる。 入江寛編「ラジオイムノアッセイ」(講談社、昭和4
9年発行) 入江寛編「続ラジオイムノアッセイ」(講談社、昭和
54年発行)
【0068】(5)本発明のレセプター蛋白質とリガン
ドとの結合性を変化させる化合物のスクリーニング方法 本発明のレセプター蛋白質等を用いるか、または組換え
型レセプター蛋白質等の発現系を構築し、該発現系を用
いたレセプター結合アッセイ系を用いることによって、
リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を変化
させる化合物(例えば、ペプチド、蛋白質、非ペプチド
性化合物、合成化合物、発酵生産物など)またはその塩
を効率よくスクリーニングすることができる。このよう
な化合物には、(イ)レセプターを介して細胞刺激活性
(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生
成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内
蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下な
どを促進する活性または抑制する活性など)を有する化
合物(いわゆる、本発明のレセプター蛋白質に対するア
ゴニスト)、(ロ)該細胞刺激活性を有しない化合物
(いわゆる、本発明のレセプター蛋白質に対するアンタ
ゴニスト)、(ハ)リガンドと本発明のレセプター蛋白
質との結合力を増強する化合物、あるいは(ニ)リガン
ドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を減少させる
化合物などが含まれる(なお、上記(イ)の化合物は、
前記したリガンド決定方法によってスクリーニングする
ことが好ましい)。すなわち、本発明は、(i)本発明
のレセプター蛋白質等とリガンドとを接触させた場合と
(ii)本発明のレセプター蛋白質等とリガンドおよび試
験化合物とを接触させた場合との比較を行なうことを特
徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合
性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方
法を提供する。本発明のスクリーニング方法において
は、(i)と(ii)の場合における、例えば、本発明の
レセプター蛋白質等に対するリガンドの結合量、本発明
のレセプター蛋白質等を含有する細胞に対する細胞刺激
活性などを測定して、比較することを特徴とする。
ドとの結合性を変化させる化合物のスクリーニング方法 本発明のレセプター蛋白質等を用いるか、または組換え
型レセプター蛋白質等の発現系を構築し、該発現系を用
いたレセプター結合アッセイ系を用いることによって、
リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を変化
させる化合物(例えば、ペプチド、蛋白質、非ペプチド
性化合物、合成化合物、発酵生産物など)またはその塩
を効率よくスクリーニングすることができる。このよう
な化合物には、(イ)レセプターを介して細胞刺激活性
(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生
成、イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内
蛋白質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下な
どを促進する活性または抑制する活性など)を有する化
合物(いわゆる、本発明のレセプター蛋白質に対するア
ゴニスト)、(ロ)該細胞刺激活性を有しない化合物
(いわゆる、本発明のレセプター蛋白質に対するアンタ
ゴニスト)、(ハ)リガンドと本発明のレセプター蛋白
質との結合力を増強する化合物、あるいは(ニ)リガン
ドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を減少させる
化合物などが含まれる(なお、上記(イ)の化合物は、
前記したリガンド決定方法によってスクリーニングする
ことが好ましい)。すなわち、本発明は、(i)本発明
のレセプター蛋白質等とリガンドとを接触させた場合と
(ii)本発明のレセプター蛋白質等とリガンドおよび試
験化合物とを接触させた場合との比較を行なうことを特
徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合
性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方
法を提供する。本発明のスクリーニング方法において
は、(i)と(ii)の場合における、例えば、本発明の
レセプター蛋白質等に対するリガンドの結合量、本発明
のレセプター蛋白質等を含有する細胞に対する細胞刺激
活性などを測定して、比較することを特徴とする。
【0069】より具体的には、本発明は、 (i)標識したリガンドを、本発明のレセプター蛋白
質等に接触させた場合と、(ii)標識したリガンドおよ
び試験化合物を本発明のレセプター蛋白質等に接触させ
た場合における、標識したリガンドの該レセプター蛋白
質等に対する結合量を測定し、比較することを特徴とす
るリガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を変
化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、 (i)標識したリガンドを、本発明のレセプター蛋白
質等を含有する細胞またはその膜画分に接触させた場合
と、(ii)標識したリガンドおよび試験化合物を本発明
のレセプター蛋白質等を含有する細胞またはその膜画分
に接触させた場合における、標識したリガンドの該細胞
またはその膜画分に対する結合量を測定し、比較するこ
とを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質と
の結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、 (i)標識したリガンドを、本発明のDNAを含有す
る形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現し
たレセプター蛋白質等に接触させた場合と、(ii)標識
したリガンドおよび試験化合物を本発明のDNAを含有
する形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現
した本発明のレセプター蛋白質等に接触させた場合にお
ける、標識したリガンドの該レセプター蛋白質等に対す
る結合量を測定し、比較することを特徴とするリガンド
と本発明のレセプター蛋白質との結合性を変化させる化
合物またはその塩のスクリーニング方法、
質等に接触させた場合と、(ii)標識したリガンドおよ
び試験化合物を本発明のレセプター蛋白質等に接触させ
た場合における、標識したリガンドの該レセプター蛋白
質等に対する結合量を測定し、比較することを特徴とす
るリガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を変
化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、 (i)標識したリガンドを、本発明のレセプター蛋白
質等を含有する細胞またはその膜画分に接触させた場合
と、(ii)標識したリガンドおよび試験化合物を本発明
のレセプター蛋白質等を含有する細胞またはその膜画分
に接触させた場合における、標識したリガンドの該細胞
またはその膜画分に対する結合量を測定し、比較するこ
とを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質と
の結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、 (i)標識したリガンドを、本発明のDNAを含有す
る形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現し
たレセプター蛋白質等に接触させた場合と、(ii)標識
したリガンドおよび試験化合物を本発明のDNAを含有
する形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現
した本発明のレセプター蛋白質等に接触させた場合にお
ける、標識したリガンドの該レセプター蛋白質等に対す
る結合量を測定し、比較することを特徴とするリガンド
と本発明のレセプター蛋白質との結合性を変化させる化
合物またはその塩のスクリーニング方法、
【0070】(i)本発明のレセプター蛋白質等を活
性化する物質(例えば、本発明のレセプター蛋白質等に
対するリガンドなど)を本発明のレセプター蛋白質等を
含有する細胞に接触させた場合と、(ii)本発明のレセ
プター蛋白質等を活性化する物質および試験化合物を本
発明のレセプター蛋白質等を含有する細胞に接触させた
場合における、レセプターを介した細胞刺激活性(例え
ば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラ
キドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を測定し、比較するこ
とを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質と
の結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、および (i)本発明のレセプター蛋白質等を活性化する物質
(例えば、本発明のレセプター蛋白質等に対するリガン
ドなど)を本発明のDNAを含有する形質転換体を培養
することによって細胞膜上に発現した本発明のレセプタ
ー蛋白質等に接触させた場合と、(ii)本発明のレセプ
ター蛋白質等を活性化する物質および試験化合物を本発
明のDNAを含有する形質転換体を培養することによっ
て細胞膜上に発現した本発明のレセプター蛋白質等に接
触させた場合における、レセプターを介する細胞刺激活
性(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、
イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白
質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを
促進する活性または抑制する活性など)を測定し、比較
することを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物またはその塩のスク
リーニング方法を提供する。
性化する物質(例えば、本発明のレセプター蛋白質等に
対するリガンドなど)を本発明のレセプター蛋白質等を
含有する細胞に接触させた場合と、(ii)本発明のレセ
プター蛋白質等を活性化する物質および試験化合物を本
発明のレセプター蛋白質等を含有する細胞に接触させた
場合における、レセプターを介した細胞刺激活性(例え
ば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラ
キドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊
離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシ
トールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリ
ン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを促進す
る活性または抑制する活性など)を測定し、比較するこ
とを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋白質と
の結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニ
ング方法、および (i)本発明のレセプター蛋白質等を活性化する物質
(例えば、本発明のレセプター蛋白質等に対するリガン
ドなど)を本発明のDNAを含有する形質転換体を培養
することによって細胞膜上に発現した本発明のレセプタ
ー蛋白質等に接触させた場合と、(ii)本発明のレセプ
ター蛋白質等を活性化する物質および試験化合物を本発
明のDNAを含有する形質転換体を培養することによっ
て細胞膜上に発現した本発明のレセプター蛋白質等に接
触させた場合における、レセプターを介する細胞刺激活
性(例えば、NF−κBの活性化、TRAF分子結合活
性、アラキドン酸遊離、アセチルコリン遊離、細胞内C
a2+遊離、細胞内cAMP生成、細胞内cGMP生成、
イノシトールリン酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白
質のリン酸化、c−fosの活性化、pHの低下などを
促進する活性または抑制する活性など)を測定し、比較
することを特徴とするリガンドと本発明のレセプター蛋
白質との結合性を変化させる化合物またはその塩のスク
リーニング方法を提供する。
【0071】特に、本発明のヒト由来レセプター蛋白質
等が得られる以前は、レセプターアゴニストまたはアン
タゴニストをスクリーニングする場合、まずラットなど
のレセプター蛋白質を含む細胞、組織またはその細胞膜
画分を用いて候補化合物を得て(一次スクリーニン
グ)、その後に該候補化合物が実際にヒトのレセプター
蛋白質とリガンドとの結合を阻害するか否かを確認する
試験(二次スクリーニング)が必要であった。細胞、組
織または細胞膜画分をそのまま用いれば他のレセプター
蛋白質も混在するために、目的とするレセプター蛋白質
に対するアゴニストまたはアンタゴニストを実際にスク
リーニングすることは困難であった。しかしながら、例
えば、本発明のヒト由来レセプター蛋白質を用いること
によって、一次スクリーニングの必要がなくなり、リガ
ンドとレセプター蛋白質との結合を阻害する化合物を効
率良くスクリーニングすることができる。さらに、スク
リーニングされた化合物がアゴニストかアンタゴニスト
かを簡便に評価することができる。
等が得られる以前は、レセプターアゴニストまたはアン
タゴニストをスクリーニングする場合、まずラットなど
のレセプター蛋白質を含む細胞、組織またはその細胞膜
画分を用いて候補化合物を得て(一次スクリーニン
グ)、その後に該候補化合物が実際にヒトのレセプター
蛋白質とリガンドとの結合を阻害するか否かを確認する
試験(二次スクリーニング)が必要であった。細胞、組
織または細胞膜画分をそのまま用いれば他のレセプター
蛋白質も混在するために、目的とするレセプター蛋白質
に対するアゴニストまたはアンタゴニストを実際にスク
リーニングすることは困難であった。しかしながら、例
えば、本発明のヒト由来レセプター蛋白質を用いること
によって、一次スクリーニングの必要がなくなり、リガ
ンドとレセプター蛋白質との結合を阻害する化合物を効
率良くスクリーニングすることができる。さらに、スク
リーニングされた化合物がアゴニストかアンタゴニスト
かを簡便に評価することができる。
【0072】本発明のスクリーニング方法の具体的な説
明を以下に示す。まず、本発明のスクリーニング方法に
用いる本発明のレセプター蛋白質標品としては、前記し
た本発明のレセプター蛋白質等またはそれを含有する細
胞であれば何れのものであってもよいが、本発明のレセ
プター蛋白質等を含有する哺乳動物の臓器の細胞膜画分
が好適である。しかし、ヒト由来の臓器は入手が極めて
困難なことから、スクリーニングに用いられるものとし
ては、組換え体を用いて大量発現させたヒト由来のレセ
プター蛋白質等などが適している。本発明のレセプター
蛋白質等を製造するには、前述の方法が用いられるが、
本発明のDNAを哺乳細胞や昆虫細胞で発現することに
より行なうことが好ましい。目的とする蛋白質部分をコ
ードするDNA断片にはcDNAが用いられるが、必ず
しもこれに制約されるものではない。例えば、遺伝子断
片や合成DNAを用いてもよい。本発明のレセプター蛋
白質等をコードするDNA断片を宿主動物細胞に導入
し、それらを効率よく発現させるためには、該DNA断
片を昆虫を宿主とするバキュロウイルスに属する核多角
体病ウイルス(nuclear polyhedrosis virus;NPV)
のポリヘドリンプロモーター、SV40由来のプロモー
ター、レトロウイルスのプロモーター、メタロチオネイ
ンプロモーター、ヒトヒートショックプロモーター、C
MV(サイトメガロウイルス)プロモーター、SRαプ
ロモーターなどの下流に組み込むのが好ましい。発現し
たレセプターの量と質の検査はそれ自体公知の方法で行
うことができる。例えば、文献〔Nambi,P.ら、ザ・ジ
ャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. B
iol. Chem.),267巻,19555〜19559頁,1992年〕に記載の
方法に従って行なうことができる。したがって、本発明
のスクリーニング方法に用いる本発明のレセプター蛋白
質標品としては、それ自体公知の方法に従って精製した
レセプター蛋白質等であってもよいし、該レセプター蛋
白質等を含有する細胞を用いてもよく、また該レセプタ
ー蛋白質等を含有する細胞の膜画分を用いてもよい。
明を以下に示す。まず、本発明のスクリーニング方法に
用いる本発明のレセプター蛋白質標品としては、前記し
た本発明のレセプター蛋白質等またはそれを含有する細
胞であれば何れのものであってもよいが、本発明のレセ
プター蛋白質等を含有する哺乳動物の臓器の細胞膜画分
が好適である。しかし、ヒト由来の臓器は入手が極めて
困難なことから、スクリーニングに用いられるものとし
ては、組換え体を用いて大量発現させたヒト由来のレセ
プター蛋白質等などが適している。本発明のレセプター
蛋白質等を製造するには、前述の方法が用いられるが、
本発明のDNAを哺乳細胞や昆虫細胞で発現することに
より行なうことが好ましい。目的とする蛋白質部分をコ
ードするDNA断片にはcDNAが用いられるが、必ず
しもこれに制約されるものではない。例えば、遺伝子断
片や合成DNAを用いてもよい。本発明のレセプター蛋
白質等をコードするDNA断片を宿主動物細胞に導入
し、それらを効率よく発現させるためには、該DNA断
片を昆虫を宿主とするバキュロウイルスに属する核多角
体病ウイルス(nuclear polyhedrosis virus;NPV)
のポリヘドリンプロモーター、SV40由来のプロモー
ター、レトロウイルスのプロモーター、メタロチオネイ
ンプロモーター、ヒトヒートショックプロモーター、C
MV(サイトメガロウイルス)プロモーター、SRαプ
ロモーターなどの下流に組み込むのが好ましい。発現し
たレセプターの量と質の検査はそれ自体公知の方法で行
うことができる。例えば、文献〔Nambi,P.ら、ザ・ジ
ャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. B
iol. Chem.),267巻,19555〜19559頁,1992年〕に記載の
方法に従って行なうことができる。したがって、本発明
のスクリーニング方法に用いる本発明のレセプター蛋白
質標品としては、それ自体公知の方法に従って精製した
レセプター蛋白質等であってもよいし、該レセプター蛋
白質等を含有する細胞を用いてもよく、また該レセプタ
ー蛋白質等を含有する細胞の膜画分を用いてもよい。
【0073】本発明のスクリーニング方法において、本
発明のレセプター蛋白質等を含有する細胞を用いる場
合、該細胞をグルタルアルデヒド、ホルマリンなどで固
定化してもよい。固定化方法はそれ自体公知の方法に従
って行なうことができる。本発明のレセプター蛋白質等
を含有する細胞としては、該レセプター蛋白質等を発現
した宿主細胞をいうが、該宿主細胞としては、大腸菌、
枯草菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞などが好ましい。細
胞膜画分としては、細胞を破砕した後、それ自体公知の
方法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のことをい
う。細胞の破砕方法としては、Potter−Elvehjem型ホモ
ジナイザーで細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダ
ーやポリトロン(キネマティカ社製)のよる破砕、超音
波による破砕、フレンチプレスなどで加圧しながら細胞
を細いノズルから噴出させることによる破砕などが挙げ
られる。細胞膜の分画には、分画遠心分離法や密度勾配
遠心分離法などの遠心力による分画法が主として用いら
れる。例えば、細胞破砕液を低速(約500rpm〜約
3000rpm)で短時間(通常、約1分〜約10分)
遠心し、上清をさらに高速(約15000rpm〜約3
0000rpm)で通常約30分〜約2時間遠心し、得
られる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現した
レセプター蛋白質等と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質な
どの膜成分が多く含まれる。該レセプター蛋白質等を含
有する細胞やその膜画分中のレセプター蛋白質の量は、
1細胞当たり約103〜約108分子であるのが好まし
く、特に、約105〜約107分子であるのが好適であ
る。なお、発現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結
合活性(比活性)が高くなり、高感度なスクリーニング
系の構築が可能になるばかりでなく、同一ロットで大量
の試料を測定できるようになる。
発明のレセプター蛋白質等を含有する細胞を用いる場
合、該細胞をグルタルアルデヒド、ホルマリンなどで固
定化してもよい。固定化方法はそれ自体公知の方法に従
って行なうことができる。本発明のレセプター蛋白質等
を含有する細胞としては、該レセプター蛋白質等を発現
した宿主細胞をいうが、該宿主細胞としては、大腸菌、
枯草菌、酵母、昆虫細胞、動物細胞などが好ましい。細
胞膜画分としては、細胞を破砕した後、それ自体公知の
方法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のことをい
う。細胞の破砕方法としては、Potter−Elvehjem型ホモ
ジナイザーで細胞を押し潰す方法、ワーリングブレンダ
ーやポリトロン(キネマティカ社製)のよる破砕、超音
波による破砕、フレンチプレスなどで加圧しながら細胞
を細いノズルから噴出させることによる破砕などが挙げ
られる。細胞膜の分画には、分画遠心分離法や密度勾配
遠心分離法などの遠心力による分画法が主として用いら
れる。例えば、細胞破砕液を低速(約500rpm〜約
3000rpm)で短時間(通常、約1分〜約10分)
遠心し、上清をさらに高速(約15000rpm〜約3
0000rpm)で通常約30分〜約2時間遠心し、得
られる沈澱を膜画分とする。該膜画分中には、発現した
レセプター蛋白質等と細胞由来のリン脂質や膜蛋白質な
どの膜成分が多く含まれる。該レセプター蛋白質等を含
有する細胞やその膜画分中のレセプター蛋白質の量は、
1細胞当たり約103〜約108分子であるのが好まし
く、特に、約105〜約107分子であるのが好適であ
る。なお、発現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結
合活性(比活性)が高くなり、高感度なスクリーニング
系の構築が可能になるばかりでなく、同一ロットで大量
の試料を測定できるようになる。
【0074】リガンドと本発明のレセプター蛋白質等と
の結合性を変化させる化合物をスクリーニングする前記
の〜を実施するためには、例えば、適当なレセプタ
ー蛋白質画分と、標識したリガンドが必要である。レセ
プター蛋白質画分としては、天然型のレセプター蛋白質
画分か、またはそれと同等の活性を有する組換え型レセ
プター蛋白質画分などが望ましい。ここで、同等の活性
とは、同等のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用
などを示す。 リガンドとしては、前記のリガンドの決
定方法を用いて得られたリガンドや、そのアナログ化合
物が用いられる。標識したリガンドとしては、例えば〔
3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などの放射性物
質で標識された上記リガンドなどが用いられる。具体的
には、リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性
を変化させる化合物のスクリーニングを行なうには、ま
ず本発明のレセプター蛋白質を含有する細胞またはその
細胞膜画分を、スクリーニングに適したバッファーに懸
濁することによりレセプター蛋白質標品を調製する。バ
ッファーには、約pH4〜10(望ましくは約pH6〜
8)のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなど
のリガンドとレセプター蛋白質との結合を阻害しないバ
ッファーであればいずれでもよい。また、非特異的結合
を低減させる目的で、CHAPS、Tween−80TM
(花王−アトラス社)、ジギトニン、デオキシコレート
などの界面活性剤をバッファーに加えることもできる。
さらに、プロテアーゼによるレセプターやリガンドの分
解を抑える目的でPMSF、ロイペプチン、E−64
(ペプチド研究所製)、ペプスタチンなどのプロテアー
ゼ阻害剤を添加することもできる。約0.01ml〜1
0mlの該レセプター溶液に、一定量(約5000cp
m〜約500000cpm)の標識したリガンドを添加
し、同時に約10-4M〜約10-1Mの試験化合物を共存
させる。非特異的結合量(NSB)を知るために大過剰
の未標識のリガンドを加えた反応チューブも用意する。
反応は約0〜約50℃、望ましくは約4〜約37℃で、
約20分〜約24時間、望ましくは約30分〜約3時間
行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾過し、適量の同
バッファーで洗浄した後、ガラス繊維濾紙に残存する放
射活性を液体シンチレーションカウンターまたはγ−カ
ウンターで計測する。拮抗する物質がない場合のカウン
ト(B0)から非特異的結合量(NSB)を引いたカウン
ト(B0−NSB)を100%とした時、特異的結合量
(B−NSB)が、例えば、約80%以下、好ましくは
70%以下、より好ましくは約50%以下になる試験化
合物を拮抗阻害活性を有する候補物質として選択するこ
とができる。
の結合性を変化させる化合物をスクリーニングする前記
の〜を実施するためには、例えば、適当なレセプタ
ー蛋白質画分と、標識したリガンドが必要である。レセ
プター蛋白質画分としては、天然型のレセプター蛋白質
画分か、またはそれと同等の活性を有する組換え型レセ
プター蛋白質画分などが望ましい。ここで、同等の活性
とは、同等のリガンド結合活性、シグナル情報伝達作用
などを示す。 リガンドとしては、前記のリガンドの決
定方法を用いて得られたリガンドや、そのアナログ化合
物が用いられる。標識したリガンドとしては、例えば〔
3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などの放射性物
質で標識された上記リガンドなどが用いられる。具体的
には、リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性
を変化させる化合物のスクリーニングを行なうには、ま
ず本発明のレセプター蛋白質を含有する細胞またはその
細胞膜画分を、スクリーニングに適したバッファーに懸
濁することによりレセプター蛋白質標品を調製する。バ
ッファーには、約pH4〜10(望ましくは約pH6〜
8)のリン酸バッファー、トリス−塩酸バッファーなど
のリガンドとレセプター蛋白質との結合を阻害しないバ
ッファーであればいずれでもよい。また、非特異的結合
を低減させる目的で、CHAPS、Tween−80TM
(花王−アトラス社)、ジギトニン、デオキシコレート
などの界面活性剤をバッファーに加えることもできる。
さらに、プロテアーゼによるレセプターやリガンドの分
解を抑える目的でPMSF、ロイペプチン、E−64
(ペプチド研究所製)、ペプスタチンなどのプロテアー
ゼ阻害剤を添加することもできる。約0.01ml〜1
0mlの該レセプター溶液に、一定量(約5000cp
m〜約500000cpm)の標識したリガンドを添加
し、同時に約10-4M〜約10-1Mの試験化合物を共存
させる。非特異的結合量(NSB)を知るために大過剰
の未標識のリガンドを加えた反応チューブも用意する。
反応は約0〜約50℃、望ましくは約4〜約37℃で、
約20分〜約24時間、望ましくは約30分〜約3時間
行なう。反応後、ガラス繊維濾紙等で濾過し、適量の同
バッファーで洗浄した後、ガラス繊維濾紙に残存する放
射活性を液体シンチレーションカウンターまたはγ−カ
ウンターで計測する。拮抗する物質がない場合のカウン
ト(B0)から非特異的結合量(NSB)を引いたカウン
ト(B0−NSB)を100%とした時、特異的結合量
(B−NSB)が、例えば、約80%以下、好ましくは
70%以下、より好ましくは約50%以下になる試験化
合物を拮抗阻害活性を有する候補物質として選択するこ
とができる。
【0075】リガンドと本発明のレセプター蛋白質との
結合性を変化させる化合物スクリーニングする前記の
〜の方法を実施するためには、例えば、レセプター蛋
白質を介する細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性
化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca遊離、細胞内cAMP生成、
細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜
電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性
化、pHの低下などを促進する活性または抑制する活性
など)を公知の方法または市販の測定用キットを用いて
測定することができる。具体的には、まず、本発明のレ
セプター蛋白質を含有する細胞をマルチウェルプレート
等に培養する。スクリーニングを行なうにあたっては、
前もって新鮮な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当
なバッファーに交換し、試験化合物などを添加して一定
時間インキュベートした後、細胞を抽出あるいは上清液
を回収して、生成した産物をそれぞれの方法に従って定
量する。細胞刺激活性の指標とする物質(例えば、アラ
キドン酸など)の生成が、細胞が含有する分解酵素によ
って検定困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添
加してアッセイを行なってもよい。細胞刺激活性を測定
してスクリーニングを行なうには、適当なレセプター蛋
白質を発現した細胞が必要である。本発明のレセプター
蛋白質を発現した細胞としては、天然型の本発明のレセ
プター蛋白質を有する細胞株、前述の組換え型レセプタ
ー蛋白質を発現した細胞株などが望ましい。本発明のス
クリーニング方法に用いられる試験化合物としては、例
えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成
化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組
織抽出液などが用いられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。
結合性を変化させる化合物スクリーニングする前記の
〜の方法を実施するためには、例えば、レセプター蛋
白質を介する細胞刺激活性(例えば、NF−κBの活性
化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸遊離、アセチ
ルコリン遊離、細胞内Ca遊離、細胞内cAMP生成、
細胞内cGMP生成、イノシトールリン酸産生、細胞膜
電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c−fosの活性
化、pHの低下などを促進する活性または抑制する活性
など)を公知の方法または市販の測定用キットを用いて
測定することができる。具体的には、まず、本発明のレ
セプター蛋白質を含有する細胞をマルチウェルプレート
等に培養する。スクリーニングを行なうにあたっては、
前もって新鮮な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当
なバッファーに交換し、試験化合物などを添加して一定
時間インキュベートした後、細胞を抽出あるいは上清液
を回収して、生成した産物をそれぞれの方法に従って定
量する。細胞刺激活性の指標とする物質(例えば、アラ
キドン酸など)の生成が、細胞が含有する分解酵素によ
って検定困難な場合は、該分解酵素に対する阻害剤を添
加してアッセイを行なってもよい。細胞刺激活性を測定
してスクリーニングを行なうには、適当なレセプター蛋
白質を発現した細胞が必要である。本発明のレセプター
蛋白質を発現した細胞としては、天然型の本発明のレセ
プター蛋白質を有する細胞株、前述の組換え型レセプタ
ー蛋白質を発現した細胞株などが望ましい。本発明のス
クリーニング方法に用いられる試験化合物としては、例
えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成
化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組
織抽出液などが用いられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。
【0076】リガンドと本発明のレセプター蛋白質との
結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニン
グ用キットは、本発明のレセプター蛋白質等、本発明の
レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞膜画分
などを含有するものである。本発明のスクリーニング用
キットの例としては、次のものが挙げられる。 1.スクリーニング用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 レセプター標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2で2日間培養したもの。 標識リガンド 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識したリガンド 水溶液の状態のものを4℃あるいは
−20℃にて保存し、用時に測定用緩衝液にて1μMに
希釈する。 リガンド標準液 リガンドを0.1%ウシ血清アルブミン(シグマ社製)
を含むPBSで1mMとなるように溶解し、−20℃で
保存する。
結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニン
グ用キットは、本発明のレセプター蛋白質等、本発明の
レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞膜画分
などを含有するものである。本発明のスクリーニング用
キットの例としては、次のものが挙げられる。 1.スクリーニング用試薬 測定用緩衝液および洗浄用緩衝液 Hanks' Balanced Salt Solution(ギブコ社製)に、0.
05%のウシ血清アルブミン(シグマ社製)を加えたも
の。孔径0.45μmのフィルターで濾過滅菌し、4℃
で保存するか、あるいは用時調製しても良い。 レセプター標品 本発明のレセプター蛋白質を発現させたCHO細胞を、
12穴プレートに5×105個/穴で継代し、37℃、
5%CO2で2日間培養したもの。 標識リガンド 市販の〔3H〕、〔125I〕、〔14C〕、〔35S〕などで
標識したリガンド 水溶液の状態のものを4℃あるいは
−20℃にて保存し、用時に測定用緩衝液にて1μMに
希釈する。 リガンド標準液 リガンドを0.1%ウシ血清アルブミン(シグマ社製)
を含むPBSで1mMとなるように溶解し、−20℃で
保存する。
【0077】2.測定法 12穴組織培養用プレートにて培養した本発明のレセ
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、標識リガンドを5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の代わ
りに10-3Mのリガンドを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識リガンドを0.2N NaOH
−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーターA
(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。
プター蛋白質発現CHO細胞を、測定用緩衝液1mlで
2回洗浄した後、490μlの測定用緩衝液を各穴に加
える。 10-3〜10-10Mの試験化合物溶液を5μl加えた
後、標識リガンドを5μl加え、室温にて1時間反応さ
せる。非特異的結合量を知るためには試験化合物の代わ
りに10-3Mのリガンドを5μl加えておく。 反応液を除去し、1mlの洗浄用緩衝液で3回洗浄す
る。細胞に結合した標識リガンドを0.2N NaOH
−1%SDSで溶解し、4mlの液体シンチレーターA
(和光純薬製)と混合する。 液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)
を用いて放射活性を測定し、Percent Maximum Binding
(PMB)を次の式〔数1〕で求める。
【0078】
【数1】 PMB:Percent Maximum Binding B :検体を加えた時の値 NSB:Non-specific Binding(非特異的結合量) B0 :最大結合量
【0079】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を
変化させる作用を有する化合物であり、具体的には、
(イ)レセプターを介して細胞刺激活性(例えば、NF
−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸
遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内
cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン
酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c
−fosの活性化、pHの低下などを促進する活性また
は抑制する活性など)を有する化合物(いわゆる、本発
明のレセプター蛋白質に対するアゴニスト)、(ロ)該
細胞刺激活性を有しない化合物(いわゆる、本発明のレ
セプター蛋白質に対するアンタゴニスト)、(ハ)リガ
ンドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を増強する
化合物、あるいは(ニ)リガンドと本発明のレセプター
蛋白質との結合力を減少させる化合物である。該化合物
は、前述した試験化合物から得られるものであり、ペプ
チド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合物、発
酵生産物などが挙げられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。本発
明のレセプター蛋白質に対するアゴニストは、本発明の
レセプター蛋白質に対するリガンドが有する生理活性と
同様の作用を有しているので、該リガンド活性に応じて
安全で低毒性な医薬として有用である。該アゴニスト
は、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合性を
変化させる作用を有する化合物であり、具体的には、
(イ)レセプターを介して細胞刺激活性(例えば、NF
−κBの活性化、TRAF分子結合活性、アラキドン酸
遊離、アセチルコリン遊離、細胞内Ca2+遊離、細胞内
cAMP生成、細胞内cGMP生成、イノシトールリン
酸産生、細胞膜電位変動、細胞内蛋白質のリン酸化、c
−fosの活性化、pHの低下などを促進する活性また
は抑制する活性など)を有する化合物(いわゆる、本発
明のレセプター蛋白質に対するアゴニスト)、(ロ)該
細胞刺激活性を有しない化合物(いわゆる、本発明のレ
セプター蛋白質に対するアンタゴニスト)、(ハ)リガ
ンドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を増強する
化合物、あるいは(ニ)リガンドと本発明のレセプター
蛋白質との結合力を減少させる化合物である。該化合物
は、前述した試験化合物から得られるものであり、ペプ
チド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合物、発
酵生産物などが挙げられ、これら化合物は新規な化合物
であってもよいし、公知の化合物であってもよい。本発
明のレセプター蛋白質に対するアゴニストは、本発明の
レセプター蛋白質に対するリガンドが有する生理活性と
同様の作用を有しているので、該リガンド活性に応じて
安全で低毒性な医薬として有用である。該アゴニスト
は、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。
【0080】本発明のレセプター蛋白質等に対するアン
タゴニストは、本発明のレセプター蛋白質に対するリガ
ンドが有する生理活性を抑制することができるので、該
リガンド活性を抑制する安全で低毒性な医薬として有用
である。該アンタゴニストは、例えば、アレルギー性免
疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレル
ギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎な
ど)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリ
テマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体
腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤などの医薬として
有用である。リガンドと本発明のレセプター蛋白質との
結合力を増強する化合物は、本発明のレセプター蛋白質
に対するリガンドが有する生理活性を増強するための安
全で低毒性な医薬として有用である。該化合物は、例え
ば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を
減少させる化合物は、本発明のレセプター蛋白質に対す
るリガンドが有する生理活性を減少させるための安全で
低毒性な医薬として有用である。該化合物は、例えば、
アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、
関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節
炎、全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、
エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤な
どの医薬として有用である。
タゴニストは、本発明のレセプター蛋白質に対するリガ
ンドが有する生理活性を抑制することができるので、該
リガンド活性を抑制する安全で低毒性な医薬として有用
である。該アンタゴニストは、例えば、アレルギー性免
疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレル
ギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎な
ど)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリ
テマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体
腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤などの医薬として
有用である。リガンドと本発明のレセプター蛋白質との
結合力を増強する化合物は、本発明のレセプター蛋白質
に対するリガンドが有する生理活性を増強するための安
全で低毒性な医薬として有用である。該化合物は、例え
ば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ
腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合力を
減少させる化合物は、本発明のレセプター蛋白質に対す
るリガンドが有する生理活性を減少させるための安全で
低毒性な医薬として有用である。該化合物は、例えば、
アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性
皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、
関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節
炎、全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、
エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤な
どの医薬として有用である。
【0081】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
を上述の医薬として使用する場合、常套手段に従って実
施することができる。例えば、前記した本発明のDNA
を含有する医薬と同様にして、錠剤、カプセル剤、エリ
キシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液剤
などとすることができる。このようにして得られる製剤
は安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物
(例えば、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネ
コ、イヌ、サルなど)に対して投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、対象疾患、投与対
象、投与ルートなどにより差異はあるが、例えば、癌治
療の目的で本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニ
ストを経口投与する場合、一般的に成人(60kgとし
て)においては、一日につき該アンタゴニストを約0.
1mg〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、
より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経口的
に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、
対象疾患などによっても異なるが、例えば、癌治療の目
的で本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニストを
注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場
合は、一日につき該アゴニストを約0.01〜30mg
程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好まし
くは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与する
のが好都合である。他の動物の場合も、60kg当たり
に換算した量を投与することができる。また、例えば、
アレルギー性免疫疾患治療の目的で本発明のレセプター
蛋白質等に対するアンタゴニストを経口投与する場合、
一般的に成人(60kgとして)においては、一日につ
き該アンタゴニストを約0.1mg〜100mg、好ま
しくは約1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜
20mg投与する。非経口的に投与する場合は、該化合
物の1回投与量は投与対象、対象疾患などによっても異
なるが、例えば、アレルギー性免疫疾患治療の目的で本
発明のレセプター蛋白質等に対するアンタゴニストを注
射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場合
は、一日につき該アンタゴニストを約0.01〜30m
g程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ま
しくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与す
るのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当た
りに換算した量を投与することができる。
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
を上述の医薬として使用する場合、常套手段に従って実
施することができる。例えば、前記した本発明のDNA
を含有する医薬と同様にして、錠剤、カプセル剤、エリ
キシル剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液剤
などとすることができる。このようにして得られる製剤
は安全で低毒性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物
(例えば、ラット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネ
コ、イヌ、サルなど)に対して投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、対象疾患、投与対
象、投与ルートなどにより差異はあるが、例えば、癌治
療の目的で本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニ
ストを経口投与する場合、一般的に成人(60kgとし
て)においては、一日につき該アンタゴニストを約0.
1mg〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、
より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経口的
に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、
対象疾患などによっても異なるが、例えば、癌治療の目
的で本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニストを
注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場
合は、一日につき該アゴニストを約0.01〜30mg
程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好まし
くは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与する
のが好都合である。他の動物の場合も、60kg当たり
に換算した量を投与することができる。また、例えば、
アレルギー性免疫疾患治療の目的で本発明のレセプター
蛋白質等に対するアンタゴニストを経口投与する場合、
一般的に成人(60kgとして)においては、一日につ
き該アンタゴニストを約0.1mg〜100mg、好ま
しくは約1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜
20mg投与する。非経口的に投与する場合は、該化合
物の1回投与量は投与対象、対象疾患などによっても異
なるが、例えば、アレルギー性免疫疾患治療の目的で本
発明のレセプター蛋白質等に対するアンタゴニストを注
射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場合
は、一日につき該アンタゴニストを約0.01〜30m
g程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ま
しくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投与す
るのが好都合である。他の動物の場合も、60kg当た
りに換算した量を投与することができる。
【0082】(6)本発明のレセプター蛋白質、その部
分ペプチドまたはそれらの塩の定量本発明の抗体は、本
発明のレセプター蛋白質等を特異的に認識することがで
きるので、被検液中の本発明のレセプター蛋白質等の定
量、特にサンドイッチ免疫測定法による定量などに使用
することができる。すなわち、本発明は、例えば、
(i)本発明の抗体と、被検液および標識化レセプター
蛋白質等とを競合的に反応させ、該抗体に結合した標識
化レセプター蛋白質等の割合を測定することを特徴とす
る被検液中の本発明のレセプター蛋白質等の定量法、
(ii)被検液と担体上に不溶化した本発明の抗体および
標識化された別の本発明の抗体とを同時あるいは連続的
に反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定
することを特徴とする被検液中の本発明のレセプター蛋
白質等の定量法を提供する。上記(ii)においては、一
方の抗体が本発明のレセプター蛋白質等のN端部を認識
する抗体で、他方の抗体が本発明のレセプター蛋白質等
のC端部を認識する抗体であることが好ましい。
分ペプチドまたはそれらの塩の定量本発明の抗体は、本
発明のレセプター蛋白質等を特異的に認識することがで
きるので、被検液中の本発明のレセプター蛋白質等の定
量、特にサンドイッチ免疫測定法による定量などに使用
することができる。すなわち、本発明は、例えば、
(i)本発明の抗体と、被検液および標識化レセプター
蛋白質等とを競合的に反応させ、該抗体に結合した標識
化レセプター蛋白質等の割合を測定することを特徴とす
る被検液中の本発明のレセプター蛋白質等の定量法、
(ii)被検液と担体上に不溶化した本発明の抗体および
標識化された別の本発明の抗体とを同時あるいは連続的
に反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定
することを特徴とする被検液中の本発明のレセプター蛋
白質等の定量法を提供する。上記(ii)においては、一
方の抗体が本発明のレセプター蛋白質等のN端部を認識
する抗体で、他方の抗体が本発明のレセプター蛋白質等
のC端部を認識する抗体であることが好ましい。
【0083】本発明においては、本発明のレセプター蛋
白質等に対するモノクローナル抗体(以下、本発明のモ
ノクローナル抗体と略記する)を用いて本発明のレセプ
ター蛋白質等の測定を行なえるほか、組織染色等による
検出を行なうこともできる。これらの目的には、抗体分
子そのものを用いてもよく、また、抗体分子のF(a
b')2 、Fab'、あるいはFab画分を用いてもよ
い。本発明のレセプター蛋白質等に対する抗体を用いる
測定法は、特に制限されるべきものではなく、被測定液
中の抗原量(例えば、レセプター蛋白質量)に対応した
抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の量を化学的また
は物理的手段により検出し、これを既知量の抗原を含む
標準液を用いて作製した標準曲線より算出する測定法で
あれば、いずれの測定法を用いてもよい。例えば、ネフ
ロメトリー、競合法、イムノメトリック法およびサンド
イッチ法が好適に用いられるが、感度、特異性の点で、
後述するサンドイッチ法を用いるのが特に好ましい。標
識物質を用いる測定法に用いられる標識剤としては、例
えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質など
が用いられる。放射性同位元素としては、例えば、〔
125I〕、〔131I〕、〔3H〕、〔14C〕などが用いら
れる。上記酵素としては、安定で比活性の大きなものが
好ましく、例えば、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコ
シダーゼ、アルカリフォスファターゼ、パーオキシダー
ゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。蛍光物質と
しては、例えば、フルオレスカミン、フルオレッセンイ
ソチオシアネートなどが用いられる。発光物質として
は、例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェ
リン、ルシゲニンなどが用いられる。さらに、抗体また
は抗原と標識剤との結合にビオチン−アビジン系を用い
ることもできる。
白質等に対するモノクローナル抗体(以下、本発明のモ
ノクローナル抗体と略記する)を用いて本発明のレセプ
ター蛋白質等の測定を行なえるほか、組織染色等による
検出を行なうこともできる。これらの目的には、抗体分
子そのものを用いてもよく、また、抗体分子のF(a
b')2 、Fab'、あるいはFab画分を用いてもよ
い。本発明のレセプター蛋白質等に対する抗体を用いる
測定法は、特に制限されるべきものではなく、被測定液
中の抗原量(例えば、レセプター蛋白質量)に対応した
抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の量を化学的また
は物理的手段により検出し、これを既知量の抗原を含む
標準液を用いて作製した標準曲線より算出する測定法で
あれば、いずれの測定法を用いてもよい。例えば、ネフ
ロメトリー、競合法、イムノメトリック法およびサンド
イッチ法が好適に用いられるが、感度、特異性の点で、
後述するサンドイッチ法を用いるのが特に好ましい。標
識物質を用いる測定法に用いられる標識剤としては、例
えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質など
が用いられる。放射性同位元素としては、例えば、〔
125I〕、〔131I〕、〔3H〕、〔14C〕などが用いら
れる。上記酵素としては、安定で比活性の大きなものが
好ましく、例えば、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコ
シダーゼ、アルカリフォスファターゼ、パーオキシダー
ゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。蛍光物質と
しては、例えば、フルオレスカミン、フルオレッセンイ
ソチオシアネートなどが用いられる。発光物質として
は、例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェ
リン、ルシゲニンなどが用いられる。さらに、抗体また
は抗原と標識剤との結合にビオチン−アビジン系を用い
ることもできる。
【0084】抗原または抗体の不溶化に当っては、物理
吸着を用いてもよく、また通常、蛋白質あるいは酵素等
を不溶化、固定化するのに用いられる化学結合を用いる
方法でもよい。担体としては、例えば、アガロース、デ
キストラン、セルロースなどの不溶性多糖類、ポリスチ
レン、ポリアクリルアミド、シリコン等の合成樹脂、あ
るいはガラス等が用いられる。サンドイッチ法において
は不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検液を反
応させ(1次反応)、さらに標識化した別の本発明のモ
ノクローナル抗体を反応させ(2次反応)たのち、不溶
化担体上の標識剤の活性を測定することにより被検液中
の本発明のレセプター蛋白質量を定量することができ
る。1次反応と2次反応は逆の順序に行なっても、ま
た、同時に行なってもよいし時間をずらして行なっても
よい。標識化剤および不溶化の方法は前記のそれらに準
じることができる。また、サンドイッチ法による免疫測
定法において、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いら
れる抗体は必ずしも1種類である必要はなく、測定感度
を向上させる等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用
いてもよい。本発明のサンドイッチ法によるレセプター
蛋白質等の測定法においては、1次反応と2次反応に用
いられる本発明のモノクローナル抗体はレセプター蛋白
質等の結合する部位が相異なる抗体が好ましく用いられ
る。即ち、1次反応および2次反応に用いられる抗体
は、例えば、2次反応で用いられる抗体が、レセプター
蛋白質のC端部を認識する場合、1次反応で用いられる
抗体は、好ましくはC端部以外、例えばN端部を認識す
る抗体が用いられる。
吸着を用いてもよく、また通常、蛋白質あるいは酵素等
を不溶化、固定化するのに用いられる化学結合を用いる
方法でもよい。担体としては、例えば、アガロース、デ
キストラン、セルロースなどの不溶性多糖類、ポリスチ
レン、ポリアクリルアミド、シリコン等の合成樹脂、あ
るいはガラス等が用いられる。サンドイッチ法において
は不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検液を反
応させ(1次反応)、さらに標識化した別の本発明のモ
ノクローナル抗体を反応させ(2次反応)たのち、不溶
化担体上の標識剤の活性を測定することにより被検液中
の本発明のレセプター蛋白質量を定量することができ
る。1次反応と2次反応は逆の順序に行なっても、ま
た、同時に行なってもよいし時間をずらして行なっても
よい。標識化剤および不溶化の方法は前記のそれらに準
じることができる。また、サンドイッチ法による免疫測
定法において、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いら
れる抗体は必ずしも1種類である必要はなく、測定感度
を向上させる等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用
いてもよい。本発明のサンドイッチ法によるレセプター
蛋白質等の測定法においては、1次反応と2次反応に用
いられる本発明のモノクローナル抗体はレセプター蛋白
質等の結合する部位が相異なる抗体が好ましく用いられ
る。即ち、1次反応および2次反応に用いられる抗体
は、例えば、2次反応で用いられる抗体が、レセプター
蛋白質のC端部を認識する場合、1次反応で用いられる
抗体は、好ましくはC端部以外、例えばN端部を認識す
る抗体が用いられる。
【0085】本発明のモノクローナル抗体をサンドイッ
チ法以外の測定システム、例えば、競合法、イムノメト
リック法またはネフロメトリーなどに用いることができ
る。競合法では、被検液中の抗原と標識抗原とを抗体に
対して競合的に反応させたのち、未反応の標識抗原
(F)と、抗体と結合した標識抗原(B)とを分離し
(B/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定し、被
検液中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体として
可溶性抗体を用い、B/F分離をポリエチレングリコー
ル、前記抗体に対する第2抗体などを用いる液相法、お
よび、第1抗体として固相化抗体を用いるか、または、
第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として固相化抗
体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメトリック
法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識
化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する
か、または、被検液中の抗原と過剰量の標識化抗体とを
反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標識化抗体を
固相に結合させたのち、固相と液相を分離する。次に、
いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗原量を定量
する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内または溶液中
で抗原抗体反応の結果、生じた不溶性の沈降物の量を測
定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少量の沈降物
しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用するレー
ザーネフロメトリーなどが好適に用いられる。
チ法以外の測定システム、例えば、競合法、イムノメト
リック法またはネフロメトリーなどに用いることができ
る。競合法では、被検液中の抗原と標識抗原とを抗体に
対して競合的に反応させたのち、未反応の標識抗原
(F)と、抗体と結合した標識抗原(B)とを分離し
(B/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定し、被
検液中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体として
可溶性抗体を用い、B/F分離をポリエチレングリコー
ル、前記抗体に対する第2抗体などを用いる液相法、お
よび、第1抗体として固相化抗体を用いるか、または、
第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として固相化抗
体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメトリック
法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識
化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する
か、または、被検液中の抗原と過剰量の標識化抗体とを
反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標識化抗体を
固相に結合させたのち、固相と液相を分離する。次に、
いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗原量を定量
する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内または溶液中
で抗原抗体反応の結果、生じた不溶性の沈降物の量を測
定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少量の沈降物
しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用するレー
ザーネフロメトリーなどが好適に用いられる。
【0086】これら個々の免疫学的測定法を本発明の測
定方法に適用するにあたっては、特別の条件、操作等の
設定は必要とされない。それぞれの方法における通常の
条件、操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発
明のレセプター蛋白質またはその塩の測定系を構築すれ
ばよい。これらの一般的な技術手段の詳細については、
総説、成書などを参照することができる〔例えば、入江
寛編「ラジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和49年
発行)、入江 寛編「続ラジオイムノアッセイ〕(講談
社、昭和54年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定
法」(医学書院、昭和53年発行)、石川栄治ら編「酵
素免疫測定法」(第2版)(医学書院、昭和57年発
行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第3版)(医
学書院、昭和62年発行)、「メソッズ・イン・エンジ
モノジー(Methods in ENZYMOLOGY)」Vol. 70(Immunoch
emical Techniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunoch
emical Techniques(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunoch
emical Techniques(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunoch
emical Techniques(Part D:Selected Immunoassays))、
同書 Vol. 92(Immunochemical Techniques(Part E:Mon
oclonal Antibodies and General Immunoassay Method
s))、 同書 Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part
I:Hybridoma Technology and Monoclonal Antibodie
s))(以上、アカデミックプレス社発行)など参照〕。以
上のように、本発明の抗体を用いることによって、本発
明のレセプター蛋白質等を感度良く定量することができ
る。さらに、本発明の抗体を用いて本発明のレセプター
蛋白質等を定量することによって、本発明のレセプター
蛋白質が関与する種々の疾病の診断をすることができ
る。
定方法に適用するにあたっては、特別の条件、操作等の
設定は必要とされない。それぞれの方法における通常の
条件、操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発
明のレセプター蛋白質またはその塩の測定系を構築すれ
ばよい。これらの一般的な技術手段の詳細については、
総説、成書などを参照することができる〔例えば、入江
寛編「ラジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和49年
発行)、入江 寛編「続ラジオイムノアッセイ〕(講談
社、昭和54年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定
法」(医学書院、昭和53年発行)、石川栄治ら編「酵
素免疫測定法」(第2版)(医学書院、昭和57年発
行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第3版)(医
学書院、昭和62年発行)、「メソッズ・イン・エンジ
モノジー(Methods in ENZYMOLOGY)」Vol. 70(Immunoch
emical Techniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunoch
emical Techniques(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunoch
emical Techniques(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunoch
emical Techniques(Part D:Selected Immunoassays))、
同書 Vol. 92(Immunochemical Techniques(Part E:Mon
oclonal Antibodies and General Immunoassay Method
s))、 同書 Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part
I:Hybridoma Technology and Monoclonal Antibodie
s))(以上、アカデミックプレス社発行)など参照〕。以
上のように、本発明の抗体を用いることによって、本発
明のレセプター蛋白質等を感度良く定量することができ
る。さらに、本発明の抗体を用いて本発明のレセプター
蛋白質等を定量することによって、本発明のレセプター
蛋白質が関与する種々の疾病の診断をすることができ
る。
【0087】具体的には、本発明のレセプター蛋白質等
の濃度の減少が検出された場合は、例えば、癌(例、乳
癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を
伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/
直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エ
イズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染症、アデノウ
イルス感染症、ボックスウイルス感染症、ヘリコバクタ
ー・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感染症、ヒ
トパピローマウイルス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染
症、インフルエンザ感染症、重症全身性真菌感染症な
ど)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人
呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リンパ性白血
病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖尿病(I
型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン性リンパ
腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結核などの
疾患である、あるいは将来罹患する可能性が高いと診断
することができる。一方、本発明のレセプター蛋白質等
の濃度の増加が検出された場合は、例えば、アレルギー
性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ア
レルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝
炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性
エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸
球体腎炎、気管支喘息などの疾患である、あるいは将来
罹患する可能性が高いと診断することができる。このよ
うに、本発明の抗体は上記疾患の診断剤として有用であ
る。また、本発明の抗体は、体液や組織などの被検体中
に存在する本発明のレセプター蛋白質等を検出するため
に使用することができる。また、本発明のレセプター蛋
白質等を精製するために使用する抗体カラムの作製、精
製時の各分画中の本発明のレセプター蛋白質等の検出、
被検細胞内における本発明のレセプター蛋白質の挙動の
分析などのために使用することができる。
の濃度の減少が検出された場合は、例えば、癌(例、乳
癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リンパ腫、p53変異を
伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部癌、大腸癌(結腸/
直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、胃癌など)、エ
イズ、感染症(例、ヘルペスウイルス感染症、アデノウ
イルス感染症、ボックスウイルス感染症、ヘリコバクタ
ー・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹ウイルス感染症、ヒ
トパピローマウイルス感染症、侵襲性ブドウ状球菌感染
症、インフルエンザ感染症、重症全身性真菌感染症な
ど)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウイルス脳炎、成人
呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性リンパ性白血
病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依存性糖尿病(I
型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホジキン性リンパ
腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショック、結核などの
疾患である、あるいは将来罹患する可能性が高いと診断
することができる。一方、本発明のレセプター蛋白質等
の濃度の増加が検出された場合は、例えば、アレルギー
性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ア
レルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝
炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性
エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸
球体腎炎、気管支喘息などの疾患である、あるいは将来
罹患する可能性が高いと診断することができる。このよ
うに、本発明の抗体は上記疾患の診断剤として有用であ
る。また、本発明の抗体は、体液や組織などの被検体中
に存在する本発明のレセプター蛋白質等を検出するため
に使用することができる。また、本発明のレセプター蛋
白質等を精製するために使用する抗体カラムの作製、精
製時の各分画中の本発明のレセプター蛋白質等の検出、
被検細胞内における本発明のレセプター蛋白質の挙動の
分析などのために使用することができる。
【0088】(7)本発明の可溶性部分ペプチドを含有
する医薬 本発明の可溶性部分ペプチドは、リガンドと結合し、該
リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合を阻害す
ることができるので、該リガンドの生理活性を抑制する
ことができる。したがって、本発明の可溶性部分ペプチ
ドは、例えば、アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性
皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症な
ど)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患
(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェ
ーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息な
どの種々の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用す
ることができる。本発明の可溶性部分ペプチドを上記の
医薬として使用する場合、前記した本発明のDNAを含
有する医薬と同様にして製造し、ヒトまたは哺乳動物に
投与することができる。
する医薬 本発明の可溶性部分ペプチドは、リガンドと結合し、該
リガンドと本発明のレセプター蛋白質との結合を阻害す
ることができるので、該リガンドの生理活性を抑制する
ことができる。したがって、本発明の可溶性部分ペプチ
ドは、例えば、アレルギー性免疫疾患(例、アトピー性
皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症な
ど)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、自己免疫疾患
(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマトーデス、シェ
ーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、気管支喘息な
どの種々の疾病の治療・予防剤などの医薬として使用す
ることができる。本発明の可溶性部分ペプチドを上記の
医薬として使用する場合、前記した本発明のDNAを含
有する医薬と同様にして製造し、ヒトまたは哺乳動物に
投与することができる。
【0089】このようにして得られる製剤は安全で低毒
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明の可溶性部
分ペプチドの投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルー
トなどにより差異はあるが、例えば、アレルギー性免疫
疾患治療の目的で本発明の可溶性部分ペプチドを経口投
与する場合、一般的に成人(60kgとして)において
は、一日につき該可溶性部分ペプチドを約0.1mg〜
100mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ま
しくは約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与す
る場合は、該可溶性部分ペプチドの1回投与量は投与対
象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、自己免
疫疾患治療の目的で本発明の可溶性部分ペプチドを注射
剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場合
は、一日につき該可溶性部分ペプチドを約0.01〜3
0mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より
好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投
与するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg
当たりに換算した量を投与することができる。
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明の可溶性部
分ペプチドの投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルー
トなどにより差異はあるが、例えば、アレルギー性免疫
疾患治療の目的で本発明の可溶性部分ペプチドを経口投
与する場合、一般的に成人(60kgとして)において
は、一日につき該可溶性部分ペプチドを約0.1mg〜
100mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好ま
しくは約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与す
る場合は、該可溶性部分ペプチドの1回投与量は投与対
象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、自己免
疫疾患治療の目的で本発明の可溶性部分ペプチドを注射
剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場合
は、一日につき該可溶性部分ペプチドを約0.01〜3
0mg程度、好ましくは約0.1〜20mg程度、より
好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈注射により投
与するのが好都合である。他の動物の場合も、60kg
当たりに換算した量を投与することができる。
【0090】(8)本発明の抗体を含有する医薬 本発明のレセプター蛋白質等のレセプター活性を惹起す
る作用(アゴニスト様活性)を有する本発明の抗体は、
例えば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リン
パ腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの疾患の治療・予防剤などの医薬として有
用である。一方、 本発明のレセプター蛋白質等のレセ
プター活性を中和する作用(アンタゴニスト様活性)を
有する本発明の抗体は、例えば、アレルギー性免疫疾患
(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性
鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、
自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマト
ーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、
気管支喘息などの種々の疾病の治療・予防剤などの医薬
として使用することができる。
る作用(アゴニスト様活性)を有する本発明の抗体は、
例えば、癌(例、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、ろ胞性リン
パ腫、p53変異を伴う癌、脳腫瘍、膀胱癌、子宮頸部
癌、大腸癌(結腸/直腸癌)、非小細胞肺癌、小細胞肺
癌、胃癌など)、エイズ、感染症(例、ヘルペスウイル
ス感染症、アデノウイルス感染症、ボックスウイルス感
染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、水痘-帯状疱疹
ウイルス感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、侵襲
性ブドウ状球菌感染症、インフルエンザ感染症、重症全
身性真菌感染症など)、急性バクテリア髄膜炎、急性ウ
イルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢
性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、インシュリン依
存性糖尿病(I型)、悪性黒色腫、多発性骨髄種、非ホ
ジキン性リンパ腫、消化性潰瘍、敗血症、敗血症ショッ
ク、結核などの疾患の治療・予防剤などの医薬として有
用である。一方、 本発明のレセプター蛋白質等のレセ
プター活性を中和する作用(アンタゴニスト様活性)を
有する本発明の抗体は、例えば、アレルギー性免疫疾患
(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性
鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節炎、肝炎など)、
自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、全身性エリテマト
ーデス、シェーグレン病など)、エイズ、糸球体腎炎、
気管支喘息などの種々の疾病の治療・予防剤などの医薬
として使用することができる。
【0091】本発明の抗体を含有する上記疾患の治療・
予防剤は、そのまま液剤として、または適当な剤型の医
薬組成物として、ヒトまたは哺乳動物(例、ラット、ウ
サギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に
対して経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は、投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなど
によっても異なるが、例えば、成人の癌の治療・予防の
ために使用する場合には、本発明のレセプター蛋白質の
レセプター活性を惹起する抗体を1回量として、通常
0.01〜20mg/kg体重程度、好ましくは0.1〜
10mg/kg体重程度、さらに好ましくは0.1〜5
mg/kg体重程度を、1日1〜5回程度、好ましくは
1日1〜3回程度、静脈注射により投与するのが好都合
である。また、例えば、成人のアレルギー性免疫疾患の
治療・予防のために使用する場合には、本発明のレセプ
ター蛋白質のレセプター活性を中和する抗体を1回量と
して、通常0.01〜20mg/kg体重程度、好まし
くは0.1〜10mg/kg体重程度、さらに好ましく
は0.1〜5mg/kg体重程度を、1日1〜5回程
度、好ましくは1日1〜3回程度、静脈注射により投与
するのが好都合である。他の非経口投与および経口投与
の場合もこれに準ずる量を投与することができる。症状
が特に重い場合には、その症状に応じて増量してもよ
い。アゴニスト様活性またはアンタゴニスト活性を有す
る本発明の抗体は、それ自体または適当な医薬組成物と
して投与することができる。上記投与に用いられる医薬
組成物は、上記またはその塩と薬理学的に許容され得る
担体、希釈剤もしくは賦形剤とを含むものである。かか
る組成物は、経口または非経口投与に適する剤形として
提供される。すなわち、例えば、経口投与のための組成
物としては、固体または液体の剤形、具体的には錠剤
(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆
粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、
シロップ剤、乳剤、懸濁剤などがあげられる。かかる組
成物は自体公知の方法によって製造され、製剤分野にお
いて通常用いられる担体、希釈剤もしくは賦形剤を含有
するものである。例えば、錠剤用の担体、賦形剤として
は、乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネシウム
などが用いられる。
予防剤は、そのまま液剤として、または適当な剤型の医
薬組成物として、ヒトまたは哺乳動物(例、ラット、ウ
サギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に
対して経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は、投与対象、対象疾患、症状、投与ルートなど
によっても異なるが、例えば、成人の癌の治療・予防の
ために使用する場合には、本発明のレセプター蛋白質の
レセプター活性を惹起する抗体を1回量として、通常
0.01〜20mg/kg体重程度、好ましくは0.1〜
10mg/kg体重程度、さらに好ましくは0.1〜5
mg/kg体重程度を、1日1〜5回程度、好ましくは
1日1〜3回程度、静脈注射により投与するのが好都合
である。また、例えば、成人のアレルギー性免疫疾患の
治療・予防のために使用する場合には、本発明のレセプ
ター蛋白質のレセプター活性を中和する抗体を1回量と
して、通常0.01〜20mg/kg体重程度、好まし
くは0.1〜10mg/kg体重程度、さらに好ましく
は0.1〜5mg/kg体重程度を、1日1〜5回程
度、好ましくは1日1〜3回程度、静脈注射により投与
するのが好都合である。他の非経口投与および経口投与
の場合もこれに準ずる量を投与することができる。症状
が特に重い場合には、その症状に応じて増量してもよ
い。アゴニスト様活性またはアンタゴニスト活性を有す
る本発明の抗体は、それ自体または適当な医薬組成物と
して投与することができる。上記投与に用いられる医薬
組成物は、上記またはその塩と薬理学的に許容され得る
担体、希釈剤もしくは賦形剤とを含むものである。かか
る組成物は、経口または非経口投与に適する剤形として
提供される。すなわち、例えば、経口投与のための組成
物としては、固体または液体の剤形、具体的には錠剤
(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆
粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、
シロップ剤、乳剤、懸濁剤などがあげられる。かかる組
成物は自体公知の方法によって製造され、製剤分野にお
いて通常用いられる担体、希釈剤もしくは賦形剤を含有
するものである。例えば、錠剤用の担体、賦形剤として
は、乳糖、でんぷん、蔗糖、ステアリン酸マグネシウム
などが用いられる。
【0092】非経口投与のための組成物としては、例え
ば、注射剤、坐剤などが用いられ、注射剤は静脈注射
剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤
などの剤形を包含する。かかる注射剤は、自体公知の方
法に従って、例えば、上記抗体またはその塩を通常注射
剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁
または乳化することによって調製する。注射用の水性液
としては、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補
助薬を含む等張液などが用いられ、適当な溶解補助剤、
例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアルコー
ル(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン界面活性剤〔例、ポリソルベート80、
HCO−50(polyoxyethylene(50mol)adduct of
hydrogenated castor oil)〕などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどを併用してもよい。調製された注射液は、通
常、適当なアンプルに充填される。直腸投与に用いられ
る坐剤は、上記抗体またはその塩を通常の坐薬用基剤に
混合することによって調製される。上記の経口用または
非経口用医薬組成物は、活性成分の投与量に適合するよ
うな投薬単位の剤形に調製されることが好都合である。
かかる投薬単位の剤形としては、錠剤、丸剤、カプセル
剤、注射剤(アンプル)、坐剤などが例示され、それぞ
れの投薬単位剤形当たり通常5〜500mg、とりわけ
注射剤では5〜100mg、その他の剤形では10〜2
50mgの上記抗体が含有されていることが好ましい。
なお前記した各組成物は、上記抗体との配合により好ま
しくない相互作用を生じない限り他の活性成分を含有し
てもよい。
ば、注射剤、坐剤などが用いられ、注射剤は静脈注射
剤、皮下注射剤、皮内注射剤、筋肉注射剤、点滴注射剤
などの剤形を包含する。かかる注射剤は、自体公知の方
法に従って、例えば、上記抗体またはその塩を通常注射
剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に溶解、懸濁
または乳化することによって調製する。注射用の水性液
としては、例えば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補
助薬を含む等張液などが用いられ、適当な溶解補助剤、
例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアルコー
ル(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル)、非イオン界面活性剤〔例、ポリソルベート80、
HCO−50(polyoxyethylene(50mol)adduct of
hydrogenated castor oil)〕などと併用してもよい。
油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いら
れ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベンジルアル
コールなどを併用してもよい。調製された注射液は、通
常、適当なアンプルに充填される。直腸投与に用いられ
る坐剤は、上記抗体またはその塩を通常の坐薬用基剤に
混合することによって調製される。上記の経口用または
非経口用医薬組成物は、活性成分の投与量に適合するよ
うな投薬単位の剤形に調製されることが好都合である。
かかる投薬単位の剤形としては、錠剤、丸剤、カプセル
剤、注射剤(アンプル)、坐剤などが例示され、それぞ
れの投薬単位剤形当たり通常5〜500mg、とりわけ
注射剤では5〜100mg、その他の剤形では10〜2
50mgの上記抗体が含有されていることが好ましい。
なお前記した各組成物は、上記抗体との配合により好ま
しくない相互作用を生じない限り他の活性成分を含有し
てもよい。
【0093】(9)アンチセンスDNAを含有する医薬 本発明のDNAに相補的に結合し、該DNAの発現を抑
制することができるアンチセンスDNAは、生体内にお
ける本発明のレセプター蛋白質等またはDNA(mRN
A)の機能を抑制することができるので、例えば、アレ
ルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの種々の疾病の治療・
予防剤などの医薬として使用することができる。上記ア
ンチセンスDNAを上記の医薬として使用する場合、前
記した本発明のDNAを含有する医薬と同様にして製造
し、ヒトまたは哺乳動物に投与することができる。
制することができるアンチセンスDNAは、生体内にお
ける本発明のレセプター蛋白質等またはDNA(mRN
A)の機能を抑制することができるので、例えば、アレ
ルギー性免疫疾患(例、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚
炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)、炎症(例、関節
炎、肝炎など)、自己免疫疾患(例、リウマチ関節炎、
全身性エリテマトーデス、シェーグレン病など)、エイ
ズ、糸球体腎炎、気管支喘息などの種々の疾病の治療・
予防剤などの医薬として使用することができる。上記ア
ンチセンスDNAを上記の医薬として使用する場合、前
記した本発明のDNAを含有する医薬と同様にして製造
し、ヒトまたは哺乳動物に投与することができる。
【0094】このようにして得られる製剤は安全で低毒
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明のDNAの
投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより
差異はあるが、例えば、アレルギー性免疫疾患治療の目
的で本発明のDNAを経口投与する場合、一般的に成人
(60kgとして)においては、一日につき該DNAを
約0.1mg〜100mg、好ましくは約1.0〜50
mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非
経口的に投与する場合は、該DNAの1回投与量は投与
対象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、自己
免疫疾患治療の目的で本発明のDNAを注射剤の形で通
常成人(60kgとして)に投与する場合は、一日につ
き該DNAを約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。
性であるので、例えば、ヒトや哺乳動物(例えば、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルな
ど)に対して投与することができる。本発明のDNAの
投与量は、対象疾患、投与対象、投与ルートなどにより
差異はあるが、例えば、アレルギー性免疫疾患治療の目
的で本発明のDNAを経口投与する場合、一般的に成人
(60kgとして)においては、一日につき該DNAを
約0.1mg〜100mg、好ましくは約1.0〜50
mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非
経口的に投与する場合は、該DNAの1回投与量は投与
対象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、自己
免疫疾患治療の目的で本発明のDNAを注射剤の形で通
常成人(60kgとして)に投与する場合は、一日につ
き該DNAを約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。
【0095】(10)本発明のDNAを有する非ヒト動
物の作製 本発明のDNAを用いて、本発明のレセプター蛋白質等
を発現するトランスジェニック非ヒト動物を作製するこ
とができる。非ヒト動物としては、哺乳動物(例えば、
ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、
イヌ、サルなど)など(以下、動物と略記する)が挙げ
れるが、特に、マウス、ラット、ウサギなどが好適であ
る。本発明のDNAを対象動物に転移させるにあたって
は、該DNAを動物細胞で発現させうるプロモーターの
下流に結合した遺伝子コンストラクトとして用いるのが
一般に有利である。例えば、ウサギ由来の本発明のDN
Aを転移させる場合、これと相同性が高い動物由来のプ
ロモーターであって、本発明のDNAを動物細胞で発現
させうる各種プロモーターの下流に結合した遺伝子コン
ストラクトを、例えば、ウサギ受精卵へマイクロインジ
ェクションすることによって本発明のレセプター蛋白質
等を高産生するDNA転移動物を作出できる。このプロ
モーターとしては、例えば、ウイルス由来プロモータ
ー、メタロチオネイン等のユビキタスな発現プロモータ
ーも使用しうる。
物の作製 本発明のDNAを用いて、本発明のレセプター蛋白質等
を発現するトランスジェニック非ヒト動物を作製するこ
とができる。非ヒト動物としては、哺乳動物(例えば、
ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、
イヌ、サルなど)など(以下、動物と略記する)が挙げ
れるが、特に、マウス、ラット、ウサギなどが好適であ
る。本発明のDNAを対象動物に転移させるにあたって
は、該DNAを動物細胞で発現させうるプロモーターの
下流に結合した遺伝子コンストラクトとして用いるのが
一般に有利である。例えば、ウサギ由来の本発明のDN
Aを転移させる場合、これと相同性が高い動物由来のプ
ロモーターであって、本発明のDNAを動物細胞で発現
させうる各種プロモーターの下流に結合した遺伝子コン
ストラクトを、例えば、ウサギ受精卵へマイクロインジ
ェクションすることによって本発明のレセプター蛋白質
等を高産生するDNA転移動物を作出できる。このプロ
モーターとしては、例えば、ウイルス由来プロモータ
ー、メタロチオネイン等のユビキタスな発現プロモータ
ーも使用しうる。
【0096】受精卵細胞段階における本発明のDNAの
転移は、対象動物の胚芽細胞および体細胞の全てに存在
するように確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽
細胞において本発明のレセプター蛋白質等が存在するこ
とは、作出動物の子孫が全てその胚芽細胞及び体細胞の
全てに本発明のレセプター蛋白質等を有することを意味
する。遺伝子を受け継いだこの種の動物の子孫はその胚
芽細胞および体細胞の全てに本発明のレセプター蛋白質
等を有する。本発明のDNA転移動物は、交配により遺
伝子を安定に保持することを確認して、該DNA保有動
物として通常の飼育環境で飼育継代を行うことができ
る。さらに、目的DNAを保有する雌雄の動物を交配す
ることにより、導入遺伝子を相同染色体の両方に持つホ
モザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配する
ことによりすべての子孫が該DNAを有するように繁殖
継代することができる。本発明のDNAが転移された動
物は、本発明のレセプター蛋白質等が高発現させられて
いるので、本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング用の動物な
どとして有用である。本発明のDNA転移動物を、組織
培養のための細胞源として使用することもできる。例え
ば、本発明のDNA転移マウスの組織中のDNAもしく
はRNAを直接分析するか、または遺伝子により発現さ
れた本発明のレセプター蛋白質が存在する組織を分析す
ることにより、本発明のレセプター蛋白質等について分
析することができる。本発明のレセプター蛋白質等を有
する組織の細胞を標準組織培養技術により培養し、これ
らを使用して、例えば、脳や末梢組織(例、皮膚など)
由来のような一般に培養困難な組織からの細胞の機能を
研究することができる。また、その細胞を用いることに
より、例えば、各種組織の機能を高めるような医薬の選
択も可能である。また、高発現細胞株があれば、そこか
ら、本発明のレセプター蛋白質等を単離精製することも
可能である。
転移は、対象動物の胚芽細胞および体細胞の全てに存在
するように確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽
細胞において本発明のレセプター蛋白質等が存在するこ
とは、作出動物の子孫が全てその胚芽細胞及び体細胞の
全てに本発明のレセプター蛋白質等を有することを意味
する。遺伝子を受け継いだこの種の動物の子孫はその胚
芽細胞および体細胞の全てに本発明のレセプター蛋白質
等を有する。本発明のDNA転移動物は、交配により遺
伝子を安定に保持することを確認して、該DNA保有動
物として通常の飼育環境で飼育継代を行うことができ
る。さらに、目的DNAを保有する雌雄の動物を交配す
ることにより、導入遺伝子を相同染色体の両方に持つホ
モザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配する
ことによりすべての子孫が該DNAを有するように繁殖
継代することができる。本発明のDNAが転移された動
物は、本発明のレセプター蛋白質等が高発現させられて
いるので、本発明のレセプター蛋白質等に対するアゴニ
ストまたはアンタゴニストのスクリーニング用の動物な
どとして有用である。本発明のDNA転移動物を、組織
培養のための細胞源として使用することもできる。例え
ば、本発明のDNA転移マウスの組織中のDNAもしく
はRNAを直接分析するか、または遺伝子により発現さ
れた本発明のレセプター蛋白質が存在する組織を分析す
ることにより、本発明のレセプター蛋白質等について分
析することができる。本発明のレセプター蛋白質等を有
する組織の細胞を標準組織培養技術により培養し、これ
らを使用して、例えば、脳や末梢組織(例、皮膚など)
由来のような一般に培養困難な組織からの細胞の機能を
研究することができる。また、その細胞を用いることに
より、例えば、各種組織の機能を高めるような医薬の選
択も可能である。また、高発現細胞株があれば、そこか
ら、本発明のレセプター蛋白質等を単離精製することも
可能である。
【0097】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム
【0098】 Gly(またはG) :グリシン Ala(またはA) :アラニン Val(またはV) :バリン Leu(またはL) :ロイシン Ile(またはI) :イソロイシン Ser(またはS) :セリン Thr(またはT) :スレオニン Cys(またはC) :システイン Met(またはM) :メチオニン Glu(またはE) :グルタミン酸 Asp(またはD) :アスパラギン酸 Lys(またはK) :リジン Arg(またはR) :アルギニン His(またはH) :ヒスチジン Phe(またはF) :フェニルアラニン Tyr(またはY) :チロシン Trp(またはW) :トリプトファン Pro(またはP) :プロリン Asn(またはN) :アスパラギン Gln(またはQ) :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキ
サミド基
サミド基
【0099】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルフォニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェニル Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカルボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ− 1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシイミド DCC :N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルフォニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェニル Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカルボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ− 1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1-ヒドロキシ-5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシイミド DCC :N、N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
【0100】本明細書の配列表の配列番号は、以下の配
列を示す。 〔配列番号:1〕本発明のヒト樹状細胞由来レセプター
蛋白質のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:2〕本発明の可溶性部分ペプチドのアミノ
酸配列を示す。 〔配列番号:3〕本発明のシグナルペプチドのアミノ酸
配列を示す。 〔配列番号:4〕配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質
をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕配列番号:2で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明の可溶性部分ペプチドをコードするD
NAの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕配列番号:3で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のシグナルペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。
列を示す。 〔配列番号:1〕本発明のヒト樹状細胞由来レセプター
蛋白質のアミノ酸配列を示す。 〔配列番号:2〕本発明の可溶性部分ペプチドのアミノ
酸配列を示す。 〔配列番号:3〕本発明のシグナルペプチドのアミノ酸
配列を示す。 〔配列番号:4〕配列番号:1で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質
をコードするDNAの塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕配列番号:2で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明の可溶性部分ペプチドをコードするD
NAの塩基配列を示す。 〔配列番号:6〕配列番号:3で表わされるアミノ酸配
列を有する本発明のシグナルペプチドをコードするDN
Aの塩基配列を示す。
【0101】〔配列番号:7〕実施例1において、本発
明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質をコードするc
DNAの増幅に使用した合成プライマーの塩基配列を示
す。 〔配列番号:8〕実施例1において、本発明のヒト樹状
細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増幅
に使用した合成プライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:9〕実施例3および実施例4において、本
発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質をコードする
cDNAの増幅に使用したプライマーの塩基配列を示
す。 〔配列番号:10〕実施例3において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕実施例3において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕実施例4において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕実施例2において、抗原ペプチドと
して用いるために合成されたペプチドのアミノ酸配列を
示す。 〔配列番号:14〕実施例2において、抗原ペプチドと
して用いるために合成されたペプチドのアミノ酸配列を
示す。 〔配列番号:15〕実施例5において、本発明の蛋白質
をコードするcDNAの増幅に使用したプライマーの塩
基配列を示す。 〔配列番号:16〕実施例5において、本発明の蛋白質
をコードするcDNAの増幅に使用したプライマーの塩
基配列を示す。 〔配列番号:17〕実施例5において、ゲノミックPC
Rに用いられたプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕実施例5において、ゲノミックPC
Rに用いられたプライマーの塩基配列を示す。
明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質をコードするc
DNAの増幅に使用した合成プライマーの塩基配列を示
す。 〔配列番号:8〕実施例1において、本発明のヒト樹状
細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増幅
に使用した合成プライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:9〕実施例3および実施例4において、本
発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質をコードする
cDNAの増幅に使用したプライマーの塩基配列を示
す。 〔配列番号:10〕実施例3において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:11〕実施例3において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:12〕実施例4において、本発明のヒト樹
状細胞由来レセプター蛋白質をコードするcDNAの増
幅に使用したプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:13〕実施例2において、抗原ペプチドと
して用いるために合成されたペプチドのアミノ酸配列を
示す。 〔配列番号:14〕実施例2において、抗原ペプチドと
して用いるために合成されたペプチドのアミノ酸配列を
示す。 〔配列番号:15〕実施例5において、本発明の蛋白質
をコードするcDNAの増幅に使用したプライマーの塩
基配列を示す。 〔配列番号:16〕実施例5において、本発明の蛋白質
をコードするcDNAの増幅に使用したプライマーの塩
基配列を示す。 〔配列番号:17〕実施例5において、ゲノミックPC
Rに用いられたプライマーの塩基配列を示す。 〔配列番号:18〕実施例5において、ゲノミックPC
Rに用いられたプライマーの塩基配列を示す。
【0102】後述の実施例1で得られた形質転換体エシ
ェリヒア コリ(Escherichia coli)DH10B/pT
B1984は、平成9年9月16日から通商産業省工業
技術院生命工学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号
FERM BP−6102として、平成9年9月17日
から財団法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO
16113として寄託されている。
ェリヒア コリ(Escherichia coli)DH10B/pT
B1984は、平成9年9月16日から通商産業省工業
技術院生命工学工業技術研究所(NIBH)に寄託番号
FERM BP−6102として、平成9年9月17日
から財団法人・発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO
16113として寄託されている。
【0103】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより詳細に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法は、モレキ
ュラー・クローニング(Molecular cloning)に記載さ
れている方法に従った。
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。なお、大腸菌を用いての遺伝子操作法は、モレキ
ュラー・クローニング(Molecular cloning)に記載さ
れている方法に従った。
【0104】
【実施例1】ヒト樹状細胞由来のレセプター蛋白質をコ
ードするcDNAのクローニングと塩基配列の決定 本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAは、以下
のようなPCR法により取得した。まず、凍結保存され
たヒト樹状細胞cDNAライブラリー(ヒューマン・ゲ
ノム・サイエンシス(Human Genome Sciences)社、Lib
rary ID H0521)の大腸菌DH10Bを100μg/ml
のアンピシリンナトリウム塩(和光純薬(株))を含む
Terrific Broth(12g/l bacto-tryptone(ディフ
コ),24g/l bacto-yeast extract(ディフコ),
2.3g/l potassium dihydrogenphosphate,12.5
g/l potassium monohydrogen phosphate)で30℃、
16時間振とう培養し、プラスミドDNAを増幅した。
次に、キアジェンプラスミドキット(キアジェン社)で
該プラスミドDNAを精製し、DNA溶液を得た。該D
NA 0.63μgとDNA合成装置(Oligo 1000M、ベ
ックマン社)で合成した2種のオリゴDNA: 5'−GCCAGCCTGTCCCGCGCCATG−
3'(配列番号:7) 5'−CAGAATATGAAAGTCCCACCAC
AT−3'(配列番号:8) 各3.2pmol、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝酒造
(株))に含まれる、dNTP Mixture 8μl,10×
LA PCR Buffer II(Mg2+ plus)5μl,およびTakara
LA TaqTM 5.0Unitを含む混合液50μlを、サーマル
サイクラーGeneAmpRPCR System 2400(パーキンエルマ
ー社)を用いて、94℃・1分、続いて98℃・20秒
→68℃・15分のサイクルを30回繰り返して反応さ
せた。反応終了液を0.8%アガロースを用いて電気泳
動したところ、2.8kbの位置にPCRで増幅された
単一のバンドを確認した。
ードするcDNAのクローニングと塩基配列の決定 本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAは、以下
のようなPCR法により取得した。まず、凍結保存され
たヒト樹状細胞cDNAライブラリー(ヒューマン・ゲ
ノム・サイエンシス(Human Genome Sciences)社、Lib
rary ID H0521)の大腸菌DH10Bを100μg/ml
のアンピシリンナトリウム塩(和光純薬(株))を含む
Terrific Broth(12g/l bacto-tryptone(ディフ
コ),24g/l bacto-yeast extract(ディフコ),
2.3g/l potassium dihydrogenphosphate,12.5
g/l potassium monohydrogen phosphate)で30℃、
16時間振とう培養し、プラスミドDNAを増幅した。
次に、キアジェンプラスミドキット(キアジェン社)で
該プラスミドDNAを精製し、DNA溶液を得た。該D
NA 0.63μgとDNA合成装置(Oligo 1000M、ベ
ックマン社)で合成した2種のオリゴDNA: 5'−GCCAGCCTGTCCCGCGCCATG−
3'(配列番号:7) 5'−CAGAATATGAAAGTCCCACCAC
AT−3'(配列番号:8) 各3.2pmol、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝酒造
(株))に含まれる、dNTP Mixture 8μl,10×
LA PCR Buffer II(Mg2+ plus)5μl,およびTakara
LA TaqTM 5.0Unitを含む混合液50μlを、サーマル
サイクラーGeneAmpRPCR System 2400(パーキンエルマ
ー社)を用いて、94℃・1分、続いて98℃・20秒
→68℃・15分のサイクルを30回繰り返して反応さ
せた。反応終了液を0.8%アガロースを用いて電気泳
動したところ、2.8kbの位置にPCRで増幅された
単一のバンドを確認した。
【0105】キアクィックゲルエキストラクションキッ
ト(キアジェン社)を用いて該DNA断片を回収し、塩
基配列を決定するためにpT7Blue T-vector(ノバジ
ェン社)のT−クローニングサイトにサブクローニング
した。得られた該プラスミドDNA(pTB1984)
を鋳型に2種(PRM−007、PRM−008)の市
販プライマーDNA(東洋紡績(株))の他、DNA合
成装置(Oligo1000M、ベックマン社)で合成したオリゴ
DNAをプライマーDNAとし、ABI PRISMTMDye Termi
nator Cycle Sequencing FS Ready Reaction Kit(パー
キンエルマー社)を用いたシークエンス反応を添付資料
の条件に従ってGeneAmpRPCR System 2400で行なった
後、該試料をDNAシーケンサー373A(パーキンエルマ
ー社)で分析した。得られた塩基配列は、遺伝子解析ソ
フトレーザージーン(Lasergene、ディーエヌエースタ
ー(DNASTAR)社)で解析した。その結果、該クローン
のT−クローニングサイトには、配列番号:1で表わさ
れる616個のアミノ酸からなる新規レセプター蛋白質
をコードする、配列番号:2で表わされる1848個の
塩基配列からなるオープンリーディングフレーム(Open
reading frame)を含む2781個の塩基配列のDNA
断片が含まれていた〔図1〕および〔図2〕。また、本
レセプター蛋白質は、疎水性プロット解析から29番
(Gln)までの領域が分泌シグナル、211番(Le
u)から234番(Cys)の疎水性領域が膜貫通領域
の、いわゆる1型膜蛋白質であることが予想された〔図
3〕。本レセプター蛋白質は、公知の蛋白質との相同性
はヒトCD40前駆体蛋白質が最も高かったが、その相
同性はアミノ酸レベルで29%であった。また、本蛋白
質の30番(Ile)から210番(Tyr)の細胞外
領域と予想される領域には、TNFレセプターファミリ
ーのタンパク質群に共通して特徴的なシステインリッチ
リピートが存在し、本レセプター蛋白質が新規なTNF
レセプターファミリー蛋白質であることが明らかとなっ
た。本発明のヒト樹状細胞由来のレセプター蛋白質(以
下、DC2と略記する場合がある)をコードするDNA
を保持するプラスミドpTB1984を大腸菌(Escher
ichia coli)DH10Bに導入して、形質転換体:大腸
菌(Escherichia coli)DH10B/pTB1984を
得た。
ト(キアジェン社)を用いて該DNA断片を回収し、塩
基配列を決定するためにpT7Blue T-vector(ノバジ
ェン社)のT−クローニングサイトにサブクローニング
した。得られた該プラスミドDNA(pTB1984)
を鋳型に2種(PRM−007、PRM−008)の市
販プライマーDNA(東洋紡績(株))の他、DNA合
成装置(Oligo1000M、ベックマン社)で合成したオリゴ
DNAをプライマーDNAとし、ABI PRISMTMDye Termi
nator Cycle Sequencing FS Ready Reaction Kit(パー
キンエルマー社)を用いたシークエンス反応を添付資料
の条件に従ってGeneAmpRPCR System 2400で行なった
後、該試料をDNAシーケンサー373A(パーキンエルマ
ー社)で分析した。得られた塩基配列は、遺伝子解析ソ
フトレーザージーン(Lasergene、ディーエヌエースタ
ー(DNASTAR)社)で解析した。その結果、該クローン
のT−クローニングサイトには、配列番号:1で表わさ
れる616個のアミノ酸からなる新規レセプター蛋白質
をコードする、配列番号:2で表わされる1848個の
塩基配列からなるオープンリーディングフレーム(Open
reading frame)を含む2781個の塩基配列のDNA
断片が含まれていた〔図1〕および〔図2〕。また、本
レセプター蛋白質は、疎水性プロット解析から29番
(Gln)までの領域が分泌シグナル、211番(Le
u)から234番(Cys)の疎水性領域が膜貫通領域
の、いわゆる1型膜蛋白質であることが予想された〔図
3〕。本レセプター蛋白質は、公知の蛋白質との相同性
はヒトCD40前駆体蛋白質が最も高かったが、その相
同性はアミノ酸レベルで29%であった。また、本蛋白
質の30番(Ile)から210番(Tyr)の細胞外
領域と予想される領域には、TNFレセプターファミリ
ーのタンパク質群に共通して特徴的なシステインリッチ
リピートが存在し、本レセプター蛋白質が新規なTNF
レセプターファミリー蛋白質であることが明らかとなっ
た。本発明のヒト樹状細胞由来のレセプター蛋白質(以
下、DC2と略記する場合がある)をコードするDNA
を保持するプラスミドpTB1984を大腸菌(Escher
ichia coli)DH10Bに導入して、形質転換体:大腸
菌(Escherichia coli)DH10B/pTB1984を
得た。
【実施例2】抗DC2抗血清の調製まず、配列番号:1
で表される本件蛋白質の185番目(His)から206番目(G
lu)までのアミノ酸配列がシステインのカルボキシル基
に付加された配列番号:13(CHGTEKSDVVC
SSSLPARKPPNE)(A−789)、並びに64
番目(Ser)から85番目(Lys)までのアミノ酸配列がシ
ステインのカルボキシル基に付加された配列番号:14
(CSDSVCLPCGPDEYLDSWNEEDK)
(A−782)で表されるペプチドをそれぞれ自体公知
の方法により化学合成した。このペプチドをKLH(ke
yhole limpet hemocyanin)と結合させた後、抗原ペプ
チド1mg相当量をFCA(完全フロイントアジュバン
ト)とともにウサギ(SPF,Japanese White Rabbi
t)2羽に皮下注射し、一次免疫とした。以降、1週間お
きに6回同様に免疫を繰り返し、3ヶ月後には全採血を行
い、公知の方法により血清画分を取得して抗DC2抗血
清とした。抗体価の確認は、免疫原に用いた合成ペプチ
ドに対するドットブロット解析(2次抗体はアルカリフ
ォスファターゼ標識抗ウサギIgG抗体)並びにELIS
A法(2次抗体はペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG抗
体)により行った。表1に各抗血清(1000倍希釈液)を
用いて行ったドットブロット解析の結果を示す。両サン
プルとも免疫原の各合成ペプチドを5ngまで特異的に
検出することができた。
で表される本件蛋白質の185番目(His)から206番目(G
lu)までのアミノ酸配列がシステインのカルボキシル基
に付加された配列番号:13(CHGTEKSDVVC
SSSLPARKPPNE)(A−789)、並びに64
番目(Ser)から85番目(Lys)までのアミノ酸配列がシ
ステインのカルボキシル基に付加された配列番号:14
(CSDSVCLPCGPDEYLDSWNEEDK)
(A−782)で表されるペプチドをそれぞれ自体公知
の方法により化学合成した。このペプチドをKLH(ke
yhole limpet hemocyanin)と結合させた後、抗原ペプ
チド1mg相当量をFCA(完全フロイントアジュバン
ト)とともにウサギ(SPF,Japanese White Rabbi
t)2羽に皮下注射し、一次免疫とした。以降、1週間お
きに6回同様に免疫を繰り返し、3ヶ月後には全採血を行
い、公知の方法により血清画分を取得して抗DC2抗血
清とした。抗体価の確認は、免疫原に用いた合成ペプチ
ドに対するドットブロット解析(2次抗体はアルカリフ
ォスファターゼ標識抗ウサギIgG抗体)並びにELIS
A法(2次抗体はペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG抗
体)により行った。表1に各抗血清(1000倍希釈液)を
用いて行ったドットブロット解析の結果を示す。両サン
プルとも免疫原の各合成ペプチドを5ngまで特異的に
検出することができた。
【表1】
【0106】
【実施例3】COS細胞での本発明の組換えレセプター
蛋白質および可溶型組換えレセプター蛋白質の発現 実施例1で得られたDNAのコードするレセプター蛋白
質の動物細胞での発現には、発現ベクタープラスミドp
cDNA3.1(−)/Myc−His B(インビトロジ
ェン社)が用いられる。このベクターは、サイトメガロ
ウイルス(CMV)のエンハンサープロモーターを有
し、その下流にマルチクローニングサイトがあり、さら
にその下流にヒスチジン・タグをコードする塩基配列を
有することから、目的レセプター蛋白質をヒスチジン・
タグが付加された融合蛋白質として生産することができ
る。このプラスミドを用いることにより、COS細胞に
おける目的レセプター蛋白質の高い発現量が期待され
る。本発明のレセプター蛋白質をコードするcDNAを
保持するプラスミドpTB1984を大腸菌(Escheric
hia coli)DH10Bに導入して得られた形質転換体:
大腸菌DH10B/pTB1984より、公知の方法に
よりプラスミドを回収し、このプラスミドを鋳型にした
以下に述べるPCR反応を行ない、本発明のレセプター
蛋白質の全長および可溶型レセプター蛋白質をコードす
るDNA断片を各々単離する。
蛋白質および可溶型組換えレセプター蛋白質の発現 実施例1で得られたDNAのコードするレセプター蛋白
質の動物細胞での発現には、発現ベクタープラスミドp
cDNA3.1(−)/Myc−His B(インビトロジ
ェン社)が用いられる。このベクターは、サイトメガロ
ウイルス(CMV)のエンハンサープロモーターを有
し、その下流にマルチクローニングサイトがあり、さら
にその下流にヒスチジン・タグをコードする塩基配列を
有することから、目的レセプター蛋白質をヒスチジン・
タグが付加された融合蛋白質として生産することができ
る。このプラスミドを用いることにより、COS細胞に
おける目的レセプター蛋白質の高い発現量が期待され
る。本発明のレセプター蛋白質をコードするcDNAを
保持するプラスミドpTB1984を大腸菌(Escheric
hia coli)DH10Bに導入して得られた形質転換体:
大腸菌DH10B/pTB1984より、公知の方法に
よりプラスミドを回収し、このプラスミドを鋳型にした
以下に述べるPCR反応を行ない、本発明のレセプター
蛋白質の全長および可溶型レセプター蛋白質をコードす
るDNA断片を各々単離する。
【0107】まず、全長レセプター蛋白質をコードする
DNA断片は、プラスミドpTB1984を鋳型に、2
本の合成オリゴヌクレオチド、すなわち開始コドンの上
流にEcoRIにて切断されうる配列を有するオープン
リーディングフレームのアミノ末端領域に相当する合成
オリゴヌクレオチド: 5'−GAATTCATGGCCCCGCGCGCC−
3'(配列番号:9) と、配列中にXbaIにて切断されうる配列を有するオ
ープンリーディングフレームのカルボキシル末端領域に
相補的な合成オリゴヌクレオチド: 5'−TTCTAGAGCCTTGGCCCCGCC−
3'(配列番号:10) をプライマーとし、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝酒
造(株))を用いてサーマルサイクラーGeneAmpRPCR Sy
stem 2400(パーキンエルマー社)にて、94℃・1
分、98℃・20秒間→68℃・15分間を30回繰り
返すPCR反応を行ない増幅する。得られた該DNA断
片のアミノ末端およびカルボキシル末端を制限酵素Ec
oRIとXbaIを用いて消化した後、1%アガロース
ゲルを用いて電気泳動し、目的とするDNA断片を確認
した後、キアクイックゲル抽出キット(キアジェン社)
にて回収・精製する。このようにして得られたDNA断
片をF1とする。
DNA断片は、プラスミドpTB1984を鋳型に、2
本の合成オリゴヌクレオチド、すなわち開始コドンの上
流にEcoRIにて切断されうる配列を有するオープン
リーディングフレームのアミノ末端領域に相当する合成
オリゴヌクレオチド: 5'−GAATTCATGGCCCCGCGCGCC−
3'(配列番号:9) と、配列中にXbaIにて切断されうる配列を有するオ
ープンリーディングフレームのカルボキシル末端領域に
相補的な合成オリゴヌクレオチド: 5'−TTCTAGAGCCTTGGCCCCGCC−
3'(配列番号:10) をプライマーとし、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝酒
造(株))を用いてサーマルサイクラーGeneAmpRPCR Sy
stem 2400(パーキンエルマー社)にて、94℃・1
分、98℃・20秒間→68℃・15分間を30回繰り
返すPCR反応を行ない増幅する。得られた該DNA断
片のアミノ末端およびカルボキシル末端を制限酵素Ec
oRIとXbaIを用いて消化した後、1%アガロース
ゲルを用いて電気泳動し、目的とするDNA断片を確認
した後、キアクイックゲル抽出キット(キアジェン社)
にて回収・精製する。このようにして得られたDNA断
片をF1とする。
【0108】また、可溶型レセプター蛋白質に相当する
DNA断片は、プラスミドpTB1984を鋳型に、本
発明のレセプター蛋白質の細胞外領域のカルボキシル末
端をコードする塩基配列に相補的な配列にXbaIで切
断しうる配列を連結させた合成オリゴヌクレオチド: 5'−TTCTAGAAAGTAAACATGGGG−
3'(配列番号:11) と上記の合成オリゴヌクレオチド(配列番号:9)を
プライマーとして、上記と同様な条件でPCR反応を行
ない増幅する。得られたDNA断片のアミノ末端および
カルボキシル末端を制限酵素EcoRIとXbaIで消
化した後、1%アガロースゲルを用いて電気泳動し、目
的とするDNA断片を確認した後、キアクイックゲル抽
出キット(キアジェン社)にて回収・精製する。このよ
うにして得られたDNA断片をF2とする。一方、pc
DNA3.1(−)/Myc−His Bは制限酵素Eco
RIおよびXbaIを用いて線状化した後、公知の方法
によりアルカリフォスファターゼ処理を行ない、末端リ
ン酸基の脱リン酸化を行なう。反応後の該プラスミドD
NAは1%アガロースを用いて電気泳動し、目的とする
DNA断片を確認した後、キアクイックゲル抽出キット
(キアジェン社)にて回収・精製する。該ベクターDN
AをV1とする。
DNA断片は、プラスミドpTB1984を鋳型に、本
発明のレセプター蛋白質の細胞外領域のカルボキシル末
端をコードする塩基配列に相補的な配列にXbaIで切
断しうる配列を連結させた合成オリゴヌクレオチド: 5'−TTCTAGAAAGTAAACATGGGG−
3'(配列番号:11) と上記の合成オリゴヌクレオチド(配列番号:9)を
プライマーとして、上記と同様な条件でPCR反応を行
ない増幅する。得られたDNA断片のアミノ末端および
カルボキシル末端を制限酵素EcoRIとXbaIで消
化した後、1%アガロースゲルを用いて電気泳動し、目
的とするDNA断片を確認した後、キアクイックゲル抽
出キット(キアジェン社)にて回収・精製する。このよ
うにして得られたDNA断片をF2とする。一方、pc
DNA3.1(−)/Myc−His Bは制限酵素Eco
RIおよびXbaIを用いて線状化した後、公知の方法
によりアルカリフォスファターゼ処理を行ない、末端リ
ン酸基の脱リン酸化を行なう。反応後の該プラスミドD
NAは1%アガロースを用いて電気泳動し、目的とする
DNA断片を確認した後、キアクイックゲル抽出キット
(キアジェン社)にて回収・精製する。該ベクターDN
AをV1とする。
【0109】DNA断片F1またはF2を、ベクターV
1にT4 DNAリガーゼを用いて公知の方法により挿
入・連結させた後、大腸菌DH5αに導入して得られる
アンピシリン耐性株より目的のプラスミドDNAを選択
・単離する。クローン化されたDNA断片の塩基配列に
ついては、実施例1に記載と同様の方法でDNAシーク
エンスを行なって確認する。このようにして得られたD
NA断片F1が挿入された組換えプラスミドをP1とす
る。また、DNA断片F2が挿入された組換えプラスミ
ドをP2とする。COS細胞(発酵研究所、大阪)は、
10%ウシ胎児血清(FBS)を含むDMEM培地(バ
イオウイッカー社)を用いて50%コンフルエントに達
するまで培養する。該COS細胞に、トランスフェクタ
ム(ニッポンジーン(株))を用いて組換えプラスミド
P1またはP2を導入する。このCOS細胞をFBS非
存在下で5%CO2、37℃で4時間培養した後、該C
OS細胞に最終濃度10%のFBSを添加する。さら
に、20時間培養した後、無血清DMEM培地に交換す
る。培養3日後に培養上清を採取するとともに、細胞を
RIPA緩衝液(150mM NaCl,1% NP−4
0,0.1% SDS,0.5% DOC,40mM トリ
ス塩酸(pH7.5))で溶解する。得られた細胞溶解
液は、10,000×g,10分間の遠心操作を行な
い、上澄みを粗抽出液として回収する。培養上清中また
は粗抽出液中の目的蛋白質の発現は、実施例2で得られ
た抗DC2抗血清やヒスチジン・タグに対する特異的な
抗体Anti−His(C−term)(インビトロジ
ェン社)を用いたウェスタン・ブロット解析で確認す
る。また、目的蛋白質の精製は、ニッケルキレートカラ
ムを用いたアフィニティークロマトグラフィーにて行な
う。
1にT4 DNAリガーゼを用いて公知の方法により挿
入・連結させた後、大腸菌DH5αに導入して得られる
アンピシリン耐性株より目的のプラスミドDNAを選択
・単離する。クローン化されたDNA断片の塩基配列に
ついては、実施例1に記載と同様の方法でDNAシーク
エンスを行なって確認する。このようにして得られたD
NA断片F1が挿入された組換えプラスミドをP1とす
る。また、DNA断片F2が挿入された組換えプラスミ
ドをP2とする。COS細胞(発酵研究所、大阪)は、
10%ウシ胎児血清(FBS)を含むDMEM培地(バ
イオウイッカー社)を用いて50%コンフルエントに達
するまで培養する。該COS細胞に、トランスフェクタ
ム(ニッポンジーン(株))を用いて組換えプラスミド
P1またはP2を導入する。このCOS細胞をFBS非
存在下で5%CO2、37℃で4時間培養した後、該C
OS細胞に最終濃度10%のFBSを添加する。さら
に、20時間培養した後、無血清DMEM培地に交換す
る。培養3日後に培養上清を採取するとともに、細胞を
RIPA緩衝液(150mM NaCl,1% NP−4
0,0.1% SDS,0.5% DOC,40mM トリ
ス塩酸(pH7.5))で溶解する。得られた細胞溶解
液は、10,000×g,10分間の遠心操作を行な
い、上澄みを粗抽出液として回収する。培養上清中また
は粗抽出液中の目的蛋白質の発現は、実施例2で得られ
た抗DC2抗血清やヒスチジン・タグに対する特異的な
抗体Anti−His(C−term)(インビトロジ
ェン社)を用いたウェスタン・ブロット解析で確認す
る。また、目的蛋白質の精製は、ニッケルキレートカラ
ムを用いたアフィニティークロマトグラフィーにて行な
う。
【0110】
【実施例4】バキュロウイルス発現系を用いた本発明の
組換えレセプター蛋白質の発現 本発明のレセプター蛋白質の昆虫細胞での発現は、Ba
c−To−Bacバキュロウイルス発現システム(ギブ
コ・ビーアールエル社)を用いて行なうことができる。
本システムは、以下の4ステップからなる。 (1)目的遺伝子をドナープラスミドpFastBac
1に挿入し、得られた組換えプラスミドを大腸菌DH1
0Bacへ導入する。 (2)該組換えプラスミドに挿入された目的遺伝子を、
DH10Bacが保持するバキュロウイルスベクター
(バックミド)へ転位させる。 (3)目的遺伝子が挿入された組換えバックミドを保持
する大腸菌株を選択した後、該菌体からバックミドDN
Aを単離する。 (4)得られたバックミドDNAを昆虫細胞に感染さ
せ、目的遺伝子を発現させる。
組換えレセプター蛋白質の発現 本発明のレセプター蛋白質の昆虫細胞での発現は、Ba
c−To−Bacバキュロウイルス発現システム(ギブ
コ・ビーアールエル社)を用いて行なうことができる。
本システムは、以下の4ステップからなる。 (1)目的遺伝子をドナープラスミドpFastBac
1に挿入し、得られた組換えプラスミドを大腸菌DH1
0Bacへ導入する。 (2)該組換えプラスミドに挿入された目的遺伝子を、
DH10Bacが保持するバキュロウイルスベクター
(バックミド)へ転位させる。 (3)目的遺伝子が挿入された組換えバックミドを保持
する大腸菌株を選択した後、該菌体からバックミドDN
Aを単離する。 (4)得られたバックミドDNAを昆虫細胞に感染さ
せ、目的遺伝子を発現させる。
【0111】本発明のレセプター蛋白質をコードするD
NA断片は、実施例3で構築した組換えプラスミドP1
を鋳型にし、実施例3で用いた合成オリゴヌクレオチド
(配列番号:9)と配列中にHindIIIにて切断さ
れうる配列を有するよう設計された本遺伝子のオープン
リーディングフレームのカルボキシル末端領域に相補的
な合成オリゴヌクレオチド: 5'−AAGCTTTCAATGATGATGATG−
3'(配列番号:12) とをプライマーとし、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝
酒造(株))を用いてサーマルサイクラーGeneAmpRPCR
System 2400(パーキンエルマー社)にて、94℃・1
分、98℃・20秒間→68℃・15分間を30回繰り
返すPCR反応を行ない増幅する。得られた該DNA断
片は、制限酵素EcoRIとHindIIIを用いてアミ
ノ末端およびカルボキシル末端を消化した後、1%アガ
ロースゲルを用いて電気泳動し、目的とするDNA断片
を確認した後、キアクイックゲル抽出キット(キアジェ
ン社)にて回収・精製する。このようにして得られたD
NA断片をF3とする。一方、ドナープラスミドとして
用いるpFastBac1は、制限酵素EcoRI及び
HindIIIを用いて線状化した後、公知の方法により
アルカリフォスファターゼ処理を行ない、末端リン酸基
の脱リン酸化を行なう。反応後の該プラスミドDNAは
1%アガロースを用いて電気泳動し、目的とするDNA
断片を確認した後、キアクイックゲル抽出キット(キア
ジェン社)にて回収・精製する。該ベクターDNAをV
2とする。DNA断片F3は、プラスミドV2にT4
DNAリガーゼを用いて公知の方法により挿入・連結さ
せた後、大腸菌DH5αに導入して得られるアンピシリ
ン耐性株より目的プラスミドDNAを選択・単離する。
クローン化されたDNA断片の塩基配列とその挿入形態
については、実施例1に記載と同様の方法にてDNAシ
ークエンスを行ない確認する。このようにして得られた
本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAを挿入し
た組換えプラスミドをP3とする。
NA断片は、実施例3で構築した組換えプラスミドP1
を鋳型にし、実施例3で用いた合成オリゴヌクレオチド
(配列番号:9)と配列中にHindIIIにて切断さ
れうる配列を有するよう設計された本遺伝子のオープン
リーディングフレームのカルボキシル末端領域に相補的
な合成オリゴヌクレオチド: 5'−AAGCTTTCAATGATGATGATG−
3'(配列番号:12) とをプライマーとし、Takara LA PCRTM Kit Ver.2(宝
酒造(株))を用いてサーマルサイクラーGeneAmpRPCR
System 2400(パーキンエルマー社)にて、94℃・1
分、98℃・20秒間→68℃・15分間を30回繰り
返すPCR反応を行ない増幅する。得られた該DNA断
片は、制限酵素EcoRIとHindIIIを用いてアミ
ノ末端およびカルボキシル末端を消化した後、1%アガ
ロースゲルを用いて電気泳動し、目的とするDNA断片
を確認した後、キアクイックゲル抽出キット(キアジェ
ン社)にて回収・精製する。このようにして得られたD
NA断片をF3とする。一方、ドナープラスミドとして
用いるpFastBac1は、制限酵素EcoRI及び
HindIIIを用いて線状化した後、公知の方法により
アルカリフォスファターゼ処理を行ない、末端リン酸基
の脱リン酸化を行なう。反応後の該プラスミドDNAは
1%アガロースを用いて電気泳動し、目的とするDNA
断片を確認した後、キアクイックゲル抽出キット(キア
ジェン社)にて回収・精製する。該ベクターDNAをV
2とする。DNA断片F3は、プラスミドV2にT4
DNAリガーゼを用いて公知の方法により挿入・連結さ
せた後、大腸菌DH5αに導入して得られるアンピシリ
ン耐性株より目的プラスミドDNAを選択・単離する。
クローン化されたDNA断片の塩基配列とその挿入形態
については、実施例1に記載と同様の方法にてDNAシ
ークエンスを行ない確認する。このようにして得られた
本発明のレセプター蛋白質をコードするDNAを挿入し
た組換えプラスミドをP3とする。
【0112】次に、プラスミドP3に挿入されたF3
DNAをバックミドへ転位させるため、該プラスミドを
大腸菌DH10Bacへ導入する。まず、プラスミドP
31ngを100μlのDH10Bacコンピテント大腸
菌懸濁液に添加し、30分間氷中で放置した後、42℃
で45秒間加温し、さらに氷中で2分間放置する。その
後900μlのSOC培地を添加し、37℃で4時間培
養を行なう。培養後、大腸菌を各濃度に希釈し、50μ
g/ml カナマイシン、7μg/ml ゲンタマイシン、
10μg/ml テトラサイクリン、100μg/ml Bl
uo-gal(ギブコ・ビーアールエル社)および40μg/
ml IPTGを含むルリア寒天培地に塗布し、37℃
にて一晩培養する。出現したコロニーの中から、白色を
呈するコロニーを選択する。得られた組換えバックミド
を有する大腸菌は50μg/mlカナマイシン、7μg/
ml ゲンタマイシン、および10μg/ml テトラサ
イクリンを含有したLB培地2mlに植菌し、37℃で
一晩培養する。次に、該大腸菌より以下の方法によりバ
ックミドを単離・精製する。まず、培養液から遠心操作
により回収した菌体に対し、0.3mlの溶液I(15
mM トリス塩酸緩衝液pH8.0、10mM EDT
A、100μg/ml RNase A)および0.3ml
の溶液II(0.2N 水酸化ナトリウム、1% SDS)
を加えてゆっくりと混合し、室温で5分間放置する。そ
の後、0.3mlの3M 酢酸カリウム(pH5.5)を
加え撹拌し、10分間氷中に放置する。室温にて14,
000×gで15分間遠心した後、上澄みを回収し、こ
れにイソプロパノールを0.8ml添加する。数回撹拌し
氷中に10分間放置した後、室温にて14,000×g
で15分間遠心を行う。上澄みを除き、0.5mlエタノ
ールを添加し数回撹拌した後、さらに室温にて14,0
00×gで15分間遠心を行なう。上澄みを除き、室温
で10分間放置しペレットを乾燥した後、40μlのT
E緩衝液に溶解して組換えバックミドDNA溶液とす
る。
DNAをバックミドへ転位させるため、該プラスミドを
大腸菌DH10Bacへ導入する。まず、プラスミドP
31ngを100μlのDH10Bacコンピテント大腸
菌懸濁液に添加し、30分間氷中で放置した後、42℃
で45秒間加温し、さらに氷中で2分間放置する。その
後900μlのSOC培地を添加し、37℃で4時間培
養を行なう。培養後、大腸菌を各濃度に希釈し、50μ
g/ml カナマイシン、7μg/ml ゲンタマイシン、
10μg/ml テトラサイクリン、100μg/ml Bl
uo-gal(ギブコ・ビーアールエル社)および40μg/
ml IPTGを含むルリア寒天培地に塗布し、37℃
にて一晩培養する。出現したコロニーの中から、白色を
呈するコロニーを選択する。得られた組換えバックミド
を有する大腸菌は50μg/mlカナマイシン、7μg/
ml ゲンタマイシン、および10μg/ml テトラサ
イクリンを含有したLB培地2mlに植菌し、37℃で
一晩培養する。次に、該大腸菌より以下の方法によりバ
ックミドを単離・精製する。まず、培養液から遠心操作
により回収した菌体に対し、0.3mlの溶液I(15
mM トリス塩酸緩衝液pH8.0、10mM EDT
A、100μg/ml RNase A)および0.3ml
の溶液II(0.2N 水酸化ナトリウム、1% SDS)
を加えてゆっくりと混合し、室温で5分間放置する。そ
の後、0.3mlの3M 酢酸カリウム(pH5.5)を
加え撹拌し、10分間氷中に放置する。室温にて14,
000×gで15分間遠心した後、上澄みを回収し、こ
れにイソプロパノールを0.8ml添加する。数回撹拌し
氷中に10分間放置した後、室温にて14,000×g
で15分間遠心を行う。上澄みを除き、0.5mlエタノ
ールを添加し数回撹拌した後、さらに室温にて14,0
00×gで15分間遠心を行なう。上澄みを除き、室温
で10分間放置しペレットを乾燥した後、40μlのT
E緩衝液に溶解して組換えバックミドDNA溶液とす
る。
【0113】次に、この組換えバックミドDNAを以下
に述べる方法で昆虫細胞Sf9に形質導入して目的蛋白
質の発現を行なう。まず、抗生物質(50units/ml
ペニシリン、50μg/ml ストレプトマイシン)不含
のSF−900II SFM培地(ギブコ・ビーアールエ
ル社)100μlで希釈したセルフェクチン試薬(ギブ
コ・ビーアールエル社)をよく混合した後、室温で45
分間放置し、そこにSF−900II SFM培地を0.8
ml添加して1mlの脂質−DNA溶液を調製する。一
方、9×105個のSf9細胞をプラスチック製35m
m培養皿に播き、抗生物質(50units/ml ペニシリ
ン、50μg/ml ストレプトマイシン)を含有したS
f−900II SFM培地 2mlで、27℃で1時間培
養後、抗生物質不含のSf−900II SFM培地 2m
lで1回細胞を洗う。この細胞に先に調製した脂質−D
NA溶液を1ml添加して27℃で5時間培養した後、こ
の混合液を除き、抗生物質(50units/ml ペニシリ
ン、50μg/ml ストレプトマイシン)を含むSf−
900II SFM培地2mlを加えて2日間培養する。
このようにして得られた細胞を遠心操作により回収した
後、5mlの細胞溶解液(50mM トリス塩酸(pH
8.5),10mM 2−メルカプトエタノ−ル,1mM
PMSF,1% NP−40)で溶解し、10,000
×g,10分間の遠心を行ない、その上澄みを粗抽出液
として回収する。得られた粗抽出液中の目的蛋白質の発
現は、実施例2で得られた抗DC2抗血清やヒスチジン
・タグに対する特異的な抗体Anti−His(C−t
erm)(インビトロジェン社)を用いたウェスタン・
ブロット解析で確認する。また、目的蛋白質の精製は、
ニッケルキレートカラムを用いたアフィニティークロマ
トグラフィーにて行なう。
に述べる方法で昆虫細胞Sf9に形質導入して目的蛋白
質の発現を行なう。まず、抗生物質(50units/ml
ペニシリン、50μg/ml ストレプトマイシン)不含
のSF−900II SFM培地(ギブコ・ビーアールエ
ル社)100μlで希釈したセルフェクチン試薬(ギブ
コ・ビーアールエル社)をよく混合した後、室温で45
分間放置し、そこにSF−900II SFM培地を0.8
ml添加して1mlの脂質−DNA溶液を調製する。一
方、9×105個のSf9細胞をプラスチック製35m
m培養皿に播き、抗生物質(50units/ml ペニシリ
ン、50μg/ml ストレプトマイシン)を含有したS
f−900II SFM培地 2mlで、27℃で1時間培
養後、抗生物質不含のSf−900II SFM培地 2m
lで1回細胞を洗う。この細胞に先に調製した脂質−D
NA溶液を1ml添加して27℃で5時間培養した後、こ
の混合液を除き、抗生物質(50units/ml ペニシリ
ン、50μg/ml ストレプトマイシン)を含むSf−
900II SFM培地2mlを加えて2日間培養する。
このようにして得られた細胞を遠心操作により回収した
後、5mlの細胞溶解液(50mM トリス塩酸(pH
8.5),10mM 2−メルカプトエタノ−ル,1mM
PMSF,1% NP−40)で溶解し、10,000
×g,10分間の遠心を行ない、その上澄みを粗抽出液
として回収する。得られた粗抽出液中の目的蛋白質の発
現は、実施例2で得られた抗DC2抗血清やヒスチジン
・タグに対する特異的な抗体Anti−His(C−t
erm)(インビトロジェン社)を用いたウェスタン・
ブロット解析で確認する。また、目的蛋白質の精製は、
ニッケルキレートカラムを用いたアフィニティークロマ
トグラフィーにて行なう。
【実施例5】CHO細胞での本発明の組換えレセプター
蛋白質の発現 (1)発現ベクターの構築 まず、本発明の全長レセプター蛋白質をコードするDN
A断片を以下の要領で取得する。まず実施例1で得られ
た該レセプター蛋白質をコードするDNAを含むプラス
ミドpTB1984を鋳型に、また配列番号:15(A
GGATCCCCTGTCCCGCGCCATGGC
C)、配列番号:16(AAAGCTTAAGCCTT
GGCCCCGCCTTGCTCC)で表される2本の
合成オリゴヌクレオチドをプライマーとし、Takara LA
PCRTMKit Ver.2(宝酒造(株))を用いてサーマルサイ
クラーGeneAmpRPCR System 2400(パーキンエルマー
社)にて、94℃・1分、続いて98℃・20秒→55
℃・20秒→72℃・4分を25サイクル繰り返した
後、72℃・5分のプログラムでPCR反応を行い増幅
産物を得る。次に、制限酵素 BamHI、HindIIIを用いて
両末端を消化した後、1%アガロースゲルを用いて電気
泳動をし、目的とするDNA断片を確認後、キアクイッ
クゲル抽出キットにて回収・精製する。一方、ベクター
DNAとして用いるpcDNA3.1(-)(インビトロジェン(I
nvitrogen)社)も制限酵素 BamHI、HindIIIを用いて切
断、線状化後、上述の精製DNAをT4 DNAリガー
ゼにより挿入・連結させる。目的のプラスミドDNAは
大腸菌DH5αに導入して得られるアンピシリン耐性株
より選択・単離し、挿入DNAの塩基配列については実
施例1に記載と同様の方法でシーケンス反応を行って確
認する。 (2)組換えレセプター蛋白質発現CHO細胞の取得 まず、CHO細胞を60mmカルチャーディッシュ上で10
%FBSを含む核酸含有α−MEM培地(日研生物学研
究所(NIKKEN BIO MEDICAL LABORATORY))を用いて3
×105個になるまで培養する。該CHO細胞に、実施
例3で用いたトランスフェクタムを用いて上記(1)で得
られた発現ベクタープラスミドを導入する。5%C
O2、37℃で24時間培養後、G418を最終濃度5
00μg/mlになるように添加し、培養を継続するこ
とで、そこで生育可能な薬剤耐性株を選択する。得られ
た薬剤耐性株を限界希釈法で単一クローン化した後、各
々の染色体DNAを調製し、それらを鋳型に配列番号:
17(TTGCCCGGTTTAATAATTCTGC
TTCTCTTC)、配列番号:18(TGTATTC
ATCTTCTGTGGGCATCTGTCTG)で表
される2本の合成オリゴヌクレオチドをプライマーとし
てゲノミックPCRを行い、該レセプター蛋白質をコー
ドするDNAに由来する418塩基対の増幅DNA断片
が確認された株を候補株として選択する。目的蛋白質の
発現は抗DC2抗体(例えば実施例2で得られた抗血清
等)を用いて細胞粗抽出物やその膜画分に対するウエス
タンブロット解析で確認する。ここで得られた細胞株
は、該レセプター蛋白質のリガンド探索や該レセプター
蛋白質の機能を促進或いは抑制する物質のスクリーニン
グ等に有効である。
蛋白質の発現 (1)発現ベクターの構築 まず、本発明の全長レセプター蛋白質をコードするDN
A断片を以下の要領で取得する。まず実施例1で得られ
た該レセプター蛋白質をコードするDNAを含むプラス
ミドpTB1984を鋳型に、また配列番号:15(A
GGATCCCCTGTCCCGCGCCATGGC
C)、配列番号:16(AAAGCTTAAGCCTT
GGCCCCGCCTTGCTCC)で表される2本の
合成オリゴヌクレオチドをプライマーとし、Takara LA
PCRTMKit Ver.2(宝酒造(株))を用いてサーマルサイ
クラーGeneAmpRPCR System 2400(パーキンエルマー
社)にて、94℃・1分、続いて98℃・20秒→55
℃・20秒→72℃・4分を25サイクル繰り返した
後、72℃・5分のプログラムでPCR反応を行い増幅
産物を得る。次に、制限酵素 BamHI、HindIIIを用いて
両末端を消化した後、1%アガロースゲルを用いて電気
泳動をし、目的とするDNA断片を確認後、キアクイッ
クゲル抽出キットにて回収・精製する。一方、ベクター
DNAとして用いるpcDNA3.1(-)(インビトロジェン(I
nvitrogen)社)も制限酵素 BamHI、HindIIIを用いて切
断、線状化後、上述の精製DNAをT4 DNAリガー
ゼにより挿入・連結させる。目的のプラスミドDNAは
大腸菌DH5αに導入して得られるアンピシリン耐性株
より選択・単離し、挿入DNAの塩基配列については実
施例1に記載と同様の方法でシーケンス反応を行って確
認する。 (2)組換えレセプター蛋白質発現CHO細胞の取得 まず、CHO細胞を60mmカルチャーディッシュ上で10
%FBSを含む核酸含有α−MEM培地(日研生物学研
究所(NIKKEN BIO MEDICAL LABORATORY))を用いて3
×105個になるまで培養する。該CHO細胞に、実施
例3で用いたトランスフェクタムを用いて上記(1)で得
られた発現ベクタープラスミドを導入する。5%C
O2、37℃で24時間培養後、G418を最終濃度5
00μg/mlになるように添加し、培養を継続するこ
とで、そこで生育可能な薬剤耐性株を選択する。得られ
た薬剤耐性株を限界希釈法で単一クローン化した後、各
々の染色体DNAを調製し、それらを鋳型に配列番号:
17(TTGCCCGGTTTAATAATTCTGC
TTCTCTTC)、配列番号:18(TGTATTC
ATCTTCTGTGGGCATCTGTCTG)で表
される2本の合成オリゴヌクレオチドをプライマーとし
てゲノミックPCRを行い、該レセプター蛋白質をコー
ドするDNAに由来する418塩基対の増幅DNA断片
が確認された株を候補株として選択する。目的蛋白質の
発現は抗DC2抗体(例えば実施例2で得られた抗血清
等)を用いて細胞粗抽出物やその膜画分に対するウエス
タンブロット解析で確認する。ここで得られた細胞株
は、該レセプター蛋白質のリガンド探索や該レセプター
蛋白質の機能を促進或いは抑制する物質のスクリーニン
グ等に有効である。
【0114】
【発明の効果】本発明のレセプター蛋白質,その部分ペ
プチドまたはそれらの塩は、リガンド、アゴニスト、ア
ンタゴニストなどをスクリーニングするための試薬とし
て有用である。該アゴニストは、癌,エイズ,感染症な
どの治療・予防剤として、該アンタゴニストは、アレル
ギー性免疫疾患、炎症、自己免疫疾患、エイズ、糸球体
腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤として有用であ
る。本発明の抗体を用いることによって、被検液中の本
発明のレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれ
らの塩の濃度を定量することができる。
プチドまたはそれらの塩は、リガンド、アゴニスト、ア
ンタゴニストなどをスクリーニングするための試薬とし
て有用である。該アゴニストは、癌,エイズ,感染症な
どの治療・予防剤として、該アンタゴニストは、アレル
ギー性免疫疾患、炎症、自己免疫疾患、エイズ、糸球体
腎炎、気管支喘息などの治療・予防剤として有用であ
る。本発明の抗体を用いることによって、被検液中の本
発明のレセプター蛋白質、その部分ペプチドまたはそれ
らの塩の濃度を定量することができる。
【0115】
【配列番号:1】 配列の長さ:616 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Ala Pro Arg Ala Arg Arg Arg Arg Pro Leu Phe Ala Leu Leu leu 1 5 10 15 Leu Cys Ala Leu Leu Ala Arg Leu Gln Val Ala Leu Gln Ile Ala Pro 20 25 30 Pro Cys Thr Ser Glu Lys His Tyr Glu His Leu Gly Arg Cys Cys Asn 35 40 45 Lys Cys Glu Pro Gly Lys Tyr Met Ser Ser Lys Cys Thr Thr Thr Ser 50 55 60 Asp Ser Val Cys Leu Pro Cys Gly Pro Asp Glu Tyr Leu Asp Ser Trp 65 70 75 80 Asn Glu Glu Asp Lys Cys Leu Leu His Lys Val Cys Asp Thr Gly Lys 85 90 95 Ala Leu Val Ala Val Val Ala Gly Asn Ser Thr Thr Pro Arg Arg Cys 100 105 110 Ala Cys Thr Ala Gly Tyr His Trp Ser Gln Asp Cys Glu Cys Cys Arg 115 120 125 Arg Asn Thr Glu Cys Ala Pro Gly Leu Gly Ala Gln His Pro Leu Gln 130 135 140 Leu Asn Lys Asp Thr Val Cys Lys Pro Cys Leu Ala Gly Tyr Phe Ser 145 150 155 160 Asp Ala Phe Ser Ser Thr Asp Lys Cys Arg Pro Trp Thr Asn Cys Thr 165 170 175 Phe Leu Gly Lys Arg Val Glu His His Gly Thr Glu Lys Ser Asp Val 180 185 190 Val Cys Ser Ser Ser Leu Pro Ala Arg Lys Pro Pro Asn Glu Pro His 195 200 205 Val Tyr Leu Pro Gly Leu Ile Ile Leu Leu Leu Phe Ala Ser Val Ala 210 215 220 Leu Val Ala Ala Ile Ile Phe Gly Val Cys Tyr Arg Lys Lys Gly Lys 225 230 235 240 Ala Leu Thr Ala Asn Leu Trp His Trp Ile Asn Glu Ala Cys Gly Arg 245 250 255 Leu Ser Gly Asp Lys Glu Ser Ser Gly Asp Ser Cys Val Ser Thr His 260 265 270 Thr Ala Asn Phe Gly Gln Gln Gly Ala Cys Glu Gly Val Leu Leu Leu 275 280 285 Thr Leu Glu Glu Lys Thr Phe Pro Glu Asp Met Cys Tyr Pro Asp Gln 290 295 300 Gly Gly Val Cys Gln Gly Thr Cys Val Gly Gly Gly Pro Tyr Ala Gln 305 310 315 320 Gly Glu Asp Ala Arg Met Leu Ser Leu Val Ser Lys Thr Glu Ile Glu 325 330 335 Glu Asp Ser Phe Arg Gln Met Pro Thr Glu Asp Glu Tyr Met Asp Arg 340 345 350 Pro Ser Gln Pro Thr Asp Gln Leu Leu Phe Leu Thr Glu Pro Gly Ser 355 360 365 Lys Ser Thr Pro Pro Phe Ser Glu Pro Leu Glu Val Gly Glu Asn Asp 370 375 380 Ser Leu Ser Gln Cys Phe Thr Gly Thr Gln Ser Thr Val Gly Ser Glu 385 390 395 400 Ser Cys Asn Cys Thr Glu Pro Leu Cys Arg Thr Asp Trp Thr Pro Met 405 410 415 Ser Ser Glu Asn Tyr Leu Gln Lys Glu Val Asp Ser Gly His Cys Pro 420 425 430 His Trp Ala Ala Ser Pro Ser Pro Asn Trp Ala Asp Val Cys Thr Gly 435 440 445 Cys Arg Asn Pro Pro Gly Glu Asp Cys Glu Pro Leu Val Gly Ser Pro 450 455 460 Lys Arg Gly Pro Leu Pro Gln Cys Ala Tyr Gly Met Gly Leu Pro Pro 465 470 475 480 Glu Glu Glu Ala Ser Arg Thr Glu Ala Arg Asp Gln Pro Glu Asp Gly 485 490 495 Ala Asp Gly Arg Leu Pro Ser Ser Ala Arg Ala Gly Ala Gly Ser Gly 500 505 510 Ser Ser Pro Gly Gly Gln Ser Pro Ala Ser Gly Asn Val Thr Gly Asn 515 520 525 Ser Asn Ser Thr Phe Ile Ser Ser Gly Gln Val Met Asn Phe Lys Gly 530 535 540 Asp Ile Ile Val Val Tyr Val Ser Gln Thr Ser Gln Glu Gly Ala Ala 545 550 555 560 Ala Ala Ala Glu Pro Met Gly Arg Pro Val Gln Glu Glu Thr Leu Ala 565 570 575 Arg Arg Asp Ser Phe Ala Gly Asn Gly Pro Arg Phe Pro Asp Pro Cys 580 585 590 Gly Gly Pro Glu Gly Leu Arg Glu Pro Glu Lys Ala Ser Arg Pro Val 595 600 605 Gln Glu Gln Gly Gly Ala Lys Ala 610 615
【0116】
【配列番号:2】 配列の長さ:181 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ile Ala Pro Pro Cys Thr Ser Glu Lys His Tyr Glu His Leu Gly Arg 1 5 10 15 Cys Cys Asn Lys Cys Glu Pro Gly Lys Tyr Met Ser Ser Lys Cys Thr 20 25 30 Thr Thr Ser Asp Ser Val Cys Leu Pro Cys Gly Pro Asp Glu Tyr Leu 35 40 45 Asp Ser Trp Asn Glu Glu Asp Lys Cys Leu Leu His Lys Val Cys Asp 50 55 60 Thr Gly Lys Ala Leu Val Ala Val Val Ala Gly Asn Ser Thr Thr Pro 65 70 75 80 Arg Arg Cys Ala Cys Thr Ala Gly Tyr His Trp Ser Gln Asp Cys Glu 85 90 95 Cys Cys Arg Arg Asn Thr Glu Cys Ala Pro Gly Leu Gly Ala Gln His 100 105 110 Pro Leu Gln Leu Asn Lys Asp Thr Val Cys Lys Pro Cys Leu Ala Gly 115 120 125 Tyr Phe Ser Asp Ala Phe Ser Ser Thr Asp Lys Cys Arg Pro Trp Thr 130 135 140 Asn Cys Thr Phe Leu Gly Lys Arg Val Glu His His Gly Thr Glu Lys 145 150 155 160 Ser Asp Val Val Cys Ser Ser Ser Leu Pro Ala Arg Lys Pro Pro Asn 165 170 175 Glu Pro His Val Tyr 180
【0117】
【配列番号:3】 配列の長さ:29 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Met Ala Pro Arg Ala Arg Arg Arg Arg Pro Leu Phe Ala Leu Leu leu 1 5 10 15 Leu Cys Ala Leu Leu Ala Arg Leu Gln Val Ala Leu Gln 20 25
【0118】
【配列番号:4】 配列の長さ:1848 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATGGCCCCGC GCGCCCGGCG GCGCCGCCCG CTGTTCGCGC TGCTGCTGCT CTGCGCGCTG 60 CTCGCCCGGC TGCAGGTGGC TTTGCAGATC GCTCCTCCAT GTACCAGTGA GAAGCATTAT 120 GAGCATCTGG GACGGTGCTG TAACAAATGT GAACCAGGAA AGTACATGTC TTCTAAATGC 180 ACTACTACCT CTGACAGTGT ATGTCTGCCC TGTGGCCCGG ATGAATACTT GGATAGCTGG 240 AATGAAGAAG ATAAATGCTT GCTGCATAAA GTTTGTGATA CAGGCAAGGC CCTGGTGGCC 300 GTGGTCGCCG GCAACAGCAC GACCCCCCGG CGCTGCGCGT GCACGGCTGG GTACCACTGG 360 AGCCAGGACT GCGAGTGCTG CCGCCGCAAC ACCGAGTGCG CGCCGGGCCT GGGCGCCCAG 420 CACCCGTTGC AGCTCAACAA GGACACAGTG TGCAAACCTT GCCTTGCAGG CTACTTCTCT 480 GATGCCTTTT CCTCCACGGA CAAATGCAGA CCCTGGACCA ACTGTACCTT CCTTGGAAAG 540 AGAGTAGAAC ATCATGGGAC AGAGAAATCC GATGTGGTTT GCAGTTCTTC TCTGCCAGCT 600 AGAAAACCAC CAAATGAACC CCATGTTTAC TTGCCCGGTT TAATAATTCT GCTTCTCTTC 660 GCGTCTGTGG CCCTGGTGGC TGCCATCATC TTTGGCGTTT GCTATAGGAA AAAAGGGAAA 720 GCACTCACAG CTAATTTGTG GCACTGGATC AATGAGGCTT GTGGCCGCCT AAGTGGAGAT 780 AAGGAGTCCT CAGGTGACAG TTGTGTCAGT ACACACACGG CAAACTTTGG TCAGCAGGGA 840 GCATGTGAAG GTGTCTTACT GCTGACTCTG GAGGAGAAGA CATTTCCAGA AGATATGTGC 900 TACCCAGATC AAGGTGGTGT CTGTCAGGGC ACGTGTGTAG GAGGTGGTCC CTACGCACAA 960 GGCGAAGATG CCAGGATGCT CTCATTGGTC AGCAAGACCG AGATAGAGGA AGACAGCTTC 1020 AGACAGATGC CCACAGAAGA TGAATACATG GACAGGCCCT CCCAGCCCAC AGACCAGTTA 1080 CTGTTCCTCA CTGAGCCTGG AAGCAAATCC ACACCTCCTT TCTCTGAACC CCTGGAGGTG 1140 GGGGAGAATG ACAGTTTAAG CCAGTGCTTC ACGGGGACAC AGAGCACAGT GGGTTCAGAA 1200 AGCTGCAACT GCACTGAGCC CCTGTGCAGG ACTGATTGGA CTCCCATGTC CTCTGAAAAC 1260 TACTTGCAAA AAGAGGTGGA CAGTGGCCAT TGCCCGCACT GGGCAGCCAG CCCCAGCCCC 1320 AACTGGGCAG ATGTCTGCAC AGGCTGCCGG AACCCTCCTG GGGAGGACTG TGAACCCCTC 1380 GTGGGTTCCC CAAAACGTGG ACCCTTGCCC CAGTGCGCCT ATGGCATGGG CCTTCCCCCT 1440 GAAGAAGAAG CCAGCAGGAC GGAGGCCAGA GACCAGCCCG AGGATGGGGC TGATGGGAGG 1500 CTCCCAAGCT CAGCGAGGGC AGGTGCCGGG TCTGGAAGCT CCCCTGGTGG CCAGTCCCCT 1560 GCATCTGGAA ATGTGACTGG AAACAGTAAC TCCACGTTCA TCTCCAGCGG GCAGGTGATG 1620 AACTTCAAGG GCGACATCAT CGTGGTCTAC GTCAGCCAGA CCTCGCAGGA GGGCGCGGCG 1680 GCGGCTGCGG AGCCCATGGG CCGCCCGGTG CAGGAGGAGA CCCTGGCGCG CCGAGACTCC 1740 TTCGCGGGGA ACGGCCCGCG CTTCCCGGAC CCGTGCGGCG GCCCCGAGGG GCTGCGGGAG 1800 CCGGAGAAGG CCTCGAGGCC GGTGCAGGAG CAAGGCGGGG CCAAGGCT 1848
【0119】
【配列番号:5】 配列の長さ:543 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATCGCTCCTC CATGTACCAG TGAGAAGCAT TATGAGCATC TGGGACGGTG CTGTAACAAA 60 TGTGAACCAG GAAAGTACAT GTCTTCTAAA TGCACTACTA CCTCTGACAG TGTATGTCTG 120 CCCTGTGGCC CGGATGAATA CTTGGATAGC TGGAATGAAG AAGATAAATG CTTGCTGCAT 180 AAAGTTTGTG ATACAGGCAA GGCCCTGGTG GCCGTGGTCG CCGGCAACAG CACGACCCCC 240 CGGCGCTGCG CGTGCACGGC TGGGTACCAC TGGAGCCAGG ACTGCGAGTG CTGCCGCCGC 300 AACACCGAGT GCGCGCCGGG CCTGGGCGCC CAGCACCCGT TGCAGCTCAA CAAGGACACA 360 GTGTGCAAAC CTTGCCTTGC AGGCTACTTC TCTGATGCCT TTTCCTCCAC GGACAAATGC 420 AGACCCTGGA CCAACTGTAC CTTCCTTGGA AAGAGAGTAG AACATCATGG GACAGAGAAA 480 TCCGATGTGG TTTGCAGTTC TTCTCTGCCA GCTAGAAAAC CACCAAATGA ACCCCATGTT 540 TAC 543
【0120】
【配列番号:6】 配列の長さ:87 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列 ATGGCCCCGC GCGCCCGGCG GCGCCGCCCG CTGTTCGCGC TGCTGCTGCT CTGCGCGCTG 60 CTCGCCCGGC TGCAGGTGGC TTTGCAG 87
【0121】
【配列番号:7】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GCCAGCCTGT CCCGCGCCAT G 21
【0122】
【配列番号:8】 配列の長さ:24 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CAGAATATGA AAGTCCCACC ACAT 24
【0123】
【配列番号:9】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAATTCATGG CCCCGCGCGC C 21
【0124】
【配列番号:10】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCTAGAGCC TTGGCCCCGC C 21
【0125】
【配列番号:11】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCTAGAAAG TAAACATGGG G
21
21
【0126】
【配列番号:12】 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAGCTTTCAA TGATGATGAT G
21
21
【配列番号:13】 配列の長さ:23 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Cys His Gly Thr Glu Lys Ser Asp Val Val Cys Ser Ser Ser Leu Pro 1 5 10 15 Ala Arg Lys Pro Pro Asn Glu 20
【配列番号:14】 配列の長さ:23 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Cys Ser Asp Ser Val Cys Leu Pro Cys
Gly Pro Asp Glu Tyr Leu Asp 1 5
10 15 Ser Trp Asn Glu Glu Asp Lys 20
Gly Pro Asp Glu Tyr Leu Asp 1 5
10 15 Ser Trp Asn Glu Glu Asp Lys 20
【配列番号:15】 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AGGATCCCCT GTCCCGCGCC ATG
GCC 26
GCC 26
【配列番号:16】 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAAGCTTAAG CCTTGGCCCC GCCTTGCTCC 30
【配列番号:17】 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTGCCCGGTT TTATAATTCT GCTTCTCTTC 30
【配列番号:18】 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TGTATTCATC TTCTGTGGGC ATCTGTCTG 30
【0127】
【図1】実施例1で得られた本発明のヒト樹状細胞由来
の新規レセプター蛋白質をコードするDNAの塩基配列
(第1番目から第1320番目)、およびそれから推定され
るアミノ酸配列を示す(図2へ続く)。
の新規レセプター蛋白質をコードするDNAの塩基配列
(第1番目から第1320番目)、およびそれから推定され
るアミノ酸配列を示す(図2へ続く)。
【図2】実施例1で得られた本発明のヒト樹状細胞由来
の新規レセプター蛋白質をコードするDNAの塩基配列
(第1321番目から第2781番目)、およびそれから推定さ
れるアミノ酸配列を示す(図1の続き)。
の新規レセプター蛋白質をコードするDNAの塩基配列
(第1321番目から第2781番目)、およびそれから推定さ
れるアミノ酸配列を示す(図1の続き)。
【図3】図1および図2に示したアミノ酸配列をもとに
作成した、本発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質
の疎水性プロットを示す。Extracellular Domainは細胞
外領域を、Cytoplasmic Domainは細胞内領域を、Signal
Sequenceはシグナル配列を、Transmembrane Regionは
膜貫通領域を示す。
作成した、本発明のヒト樹状細胞由来レセプター蛋白質
の疎水性プロットを示す。Extracellular Domainは細胞
外領域を、Cytoplasmic Domainは細胞内領域を、Signal
Sequenceはシグナル配列を、Transmembrane Regionは
膜貫通領域を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12Q 1/02 A61K 48/00 // A61K 48/00 C12N 15/00 ZNAA C12N 5/10 5/00 B (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91)
Claims (10)
- 【請求項1】配列番号:1で表わされるアミノ酸配列と
同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有するこ
とを特徴とするレセプター蛋白質またはその塩。 - 【請求項2】TNFレセプターファミリーに属する樹状
細胞由来のレセプター蛋白質である請求項1記載のレセ
プター蛋白質。 - 【請求項3】請求項1記載のレセプター蛋白質の部分ペ
プチドまたはその塩。 - 【請求項4】請求項1記載のレセプター蛋白質をコード
するDNAを含有する組換えベクターで形質転換させた
形質転換体を培養し、レセプター蛋白質を生成、蓄積せ
しめ、これを採取することを特徴とする請求項1記載の
レセプター蛋白質またはその塩の製造法。 - 【請求項5】請求項1記載のレセプター蛋白質、請求項
3記載の部分ペプチドまたはそれらの塩に対する抗体。 - 【請求項6】請求項1記載のレセプター蛋白質、請求項
3記載の部分ペプチドまたはそれらの塩を用いることを
特徴とする請求項1記載のレセプター蛋白質またはその
塩に対するリガンドの決定方法。 - 【請求項7】請求項1記載のレセプター蛋白質、請求項
3記載の部分ペプチドまたはそれらの塩を用いることを
特徴とするリガンドと請求項1記載のレセプター蛋白質
またはその塩との結合性を変化させる化合物またはその
塩のスクリーニング方法。 - 【請求項8】請求項1記載のレセプター蛋白質、請求項
3記載の部分ペプチドまたはそれらの塩を含有すること
を特徴とするリガンドと請求項1記載のレセプター蛋白
質またはその塩との結合性を変化させる化合物またはそ
の塩のスクリーニング用キット。 - 【請求項9】請求項7記載のスクリーニング方法または
請求項8記載のスクリーニング用キットを用いて得られ
る、リガンドと請求項1記載のレセプター蛋白質または
その塩との結合性を変化させる化合物またはその塩。 - 【請求項10】請求項7記載のスクリーニング方法また
は請求項8記載のスクリーニング用キットを用いて得ら
れる、リガンドと請求項1記載のレセプター蛋白質また
はその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩を
含有してなる医薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114450A JPH11152300A (ja) | 1997-04-25 | 1998-04-24 | 新規レセプター蛋白質およびその用途 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10979897 | 1997-04-25 | ||
JP9-109798 | 1997-09-17 | ||
JP9-251867 | 1997-09-17 | ||
JP25186797 | 1997-09-17 | ||
JP10114450A JPH11152300A (ja) | 1997-04-25 | 1998-04-24 | 新規レセプター蛋白質およびその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152300A true JPH11152300A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=27311560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10114450A Withdrawn JPH11152300A (ja) | 1997-04-25 | 1998-04-24 | 新規レセプター蛋白質およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11152300A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125667A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-05-08 | Japan Science & Technology Corp | ウイルスrnaポリメラーゼの製法 |
JP2003180386A (ja) * | 2000-02-08 | 2003-07-02 | Sanagamo Biosciences Inc | 薬物の発見のための細胞 |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP10114450A patent/JPH11152300A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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