JPH11148696A - 環境試験装置の温度及び湿度制御装置 - Google Patents
環境試験装置の温度及び湿度制御装置Info
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- JPH11148696A JPH11148696A JP9335059A JP33505997A JPH11148696A JP H11148696 A JPH11148696 A JP H11148696A JP 9335059 A JP9335059 A JP 9335059A JP 33505997 A JP33505997 A JP 33505997A JP H11148696 A JPH11148696 A JP H11148696A
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Landscapes
- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Air Humidification (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 相対湿度の測定精度を上げ環境試験装置の温
湿度の制御精度を良くする。 【解決手段】 相対湿度及び温度素子21、22を試験
室1内に配置してプローブ24を介して室外のアンプボ
ックス23に接続した相対湿度計4とその近傍に温度セ
ンサ3とを設け、これらの検出値を温湿度調節器4の計
算部41に入力し、検出した相対湿度を温度センサ3の
検出値で補正し、補正相対湿度と温度センサ3の温度と
を用いて環境試験装置100の加熱器12及び加湿器1
3の制御出力を発生させる。 【効果】 試験室1の内外で温度差があり、プローブ及
びアンプ部の熱伝達によって検出部の雰囲気温度が変動
したときでも、正確な温湿度を得て精度の良い制御をす
ることができる。又、環境試験装置を広範囲の温湿度に
適用でき、検出部の風速増加による試料等への影響も軽
減される。
湿度の制御精度を良くする。 【解決手段】 相対湿度及び温度素子21、22を試験
室1内に配置してプローブ24を介して室外のアンプボ
ックス23に接続した相対湿度計4とその近傍に温度セ
ンサ3とを設け、これらの検出値を温湿度調節器4の計
算部41に入力し、検出した相対湿度を温度センサ3の
検出値で補正し、補正相対湿度と温度センサ3の温度と
を用いて環境試験装置100の加熱器12及び加湿器1
3の制御出力を発生させる。 【効果】 試験室1の内外で温度差があり、プローブ及
びアンプ部の熱伝達によって検出部の雰囲気温度が変動
したときでも、正確な温湿度を得て精度の良い制御をす
ることができる。又、環境試験装置を広範囲の温湿度に
適用でき、検出部の風速増加による試料等への影響も軽
減される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱壁で囲われた
本体内に温度及び湿度の制御される試験室を備えた環境
試験装置の温度及び湿度の制御装置に関する。
本体内に温度及び湿度の制御される試験室を備えた環境
試験装置の温度及び湿度の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環境試験装置の温度及び湿度制御装置と
しては、従来、温度及び湿度制御のために図3に示すよ
うな相対湿度計を使用した装置が知られている。この相
対湿度計2は、環境試験装置の試験室1内に位置する先
端部分に感湿素子21とサーミスタ等の感温素子22が
取り付けられていて、それぞれの検出信号を試験室1の
外に取り付けられたアンプボックス23の部分で電気信
号に変換し、相対湿度と温度とを出力させるように構成
されていて、これらの信号を温度及び湿度制御に利用で
きるようにした測定装置である。先端部とアンプ部とは
プローブ24で結合されている。このようにアンプ部を
試験室外に配置すると、湿度センサが広範囲の温度に耐
えられるという利点がある。
しては、従来、温度及び湿度制御のために図3に示すよ
うな相対湿度計を使用した装置が知られている。この相
対湿度計2は、環境試験装置の試験室1内に位置する先
端部分に感湿素子21とサーミスタ等の感温素子22が
取り付けられていて、それぞれの検出信号を試験室1の
外に取り付けられたアンプボックス23の部分で電気信
号に変換し、相対湿度と温度とを出力させるように構成
されていて、これらの信号を温度及び湿度制御に利用で
きるようにした測定装置である。先端部とアンプ部とは
プローブ24で結合されている。このようにアンプ部を
試験室外に配置すると、湿度センサが広範囲の温度に耐
えられるという利点がある。
【0003】しかし、プローブ24の形状や材質によっ
ては、その熱伝導率や保有する熱容量の影響を受け、室
内の素子部と室外のアンプ部との間で熱移動が起こるた
め、素子部の雰囲気温度が本来の正しい温度でなくな
り、本来の正しい温度と同じである素子部近傍の室内と
の間で温度差を生ずる。そのため、室内が高温時には、
素子部からプローブとアンプ部とを介して外部へ熱が放
散することによって素子部の温度が近傍の室内温度より
下がり、相対湿度が本来の正しい値よりも高く測定さ
れ、一方室内が低温の時には、外部からの熱伝達によっ
て素子部の温度が近傍温度より上がり、相対湿度が正し
い値よりも低く測定される。この傾向は、素子部の風速
が小さい程大きくなる。
ては、その熱伝導率や保有する熱容量の影響を受け、室
内の素子部と室外のアンプ部との間で熱移動が起こるた
め、素子部の雰囲気温度が本来の正しい温度でなくな
り、本来の正しい温度と同じである素子部近傍の室内と
の間で温度差を生ずる。そのため、室内が高温時には、
素子部からプローブとアンプ部とを介して外部へ熱が放
散することによって素子部の温度が近傍の室内温度より
下がり、相対湿度が本来の正しい値よりも高く測定さ
れ、一方室内が低温の時には、外部からの熱伝達によっ
て素子部の温度が近傍温度より上がり、相対湿度が正し
い値よりも低く測定される。この傾向は、素子部の風速
が小さい程大きくなる。
【0004】その結果、相対湿度や温度に測定誤差が生
じ、環境試験装置の温湿度制御の精度を低下させるとい
う問題があった。この場合、素子部の風速を大きくる
と、その部分の温度が本来の正しい温度に近づいて測定
の精度が良くなるが、試験室で試験される対象物に与え
る風速によるストレスが大きくなると共に、素子部の機
械的劣化を促進させることにもなる。
じ、環境試験装置の温湿度制御の精度を低下させるとい
う問題があった。この場合、素子部の風速を大きくる
と、その部分の温度が本来の正しい温度に近づいて測定
の精度が良くなるが、試験室で試験される対象物に与え
る風速によるストレスが大きくなると共に、素子部の機
械的劣化を促進させることにもなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、被試験物に与えるストレスを大
きくしたり温湿度検出部の機械的劣化を促進させること
なく測定精度を向上させ、広範囲の温湿度条件を精度良
く制御できる環境試験装置の温度及び湿度制御装置を提
供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、被試験物に与えるストレスを大
きくしたり温湿度検出部の機械的劣化を促進させること
なく測定精度を向上させ、広範囲の温湿度条件を精度良
く制御できる環境試験装置の温度及び湿度制御装置を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、断熱壁で囲われた本体内に温度及び湿度の
制御される試験室を備えた環境試験装置の温度及び湿度
の制御装置において、温度及び相対湿度を測定する第1
測定手段であって前記本体内の測定位置に配置された検
出部と前記本体外に配置されていて前記検出部で検出さ
れた検出値を電気信号に変換する変換部と該変換部と前
記検出部とを接続する接続部とを備えた第1測定手段
と、前記測定位置の近傍に配置され前記近傍の温度を測
定する第2測定手段と、湿り空気の状態変数のうち加熱
又は冷却されたときにほぼ一定値を保つ状態変数を媒介
させて前記温度における相対湿度を前記近傍の温度に補
正して補正相対湿度を計算する計算部と該補正相対湿度
及び前記近傍の温度を含む制御条件から制御出力を発生
させる出力部とを備えた調節手段と、を有することを特
徴とする。
するために、断熱壁で囲われた本体内に温度及び湿度の
制御される試験室を備えた環境試験装置の温度及び湿度
の制御装置において、温度及び相対湿度を測定する第1
測定手段であって前記本体内の測定位置に配置された検
出部と前記本体外に配置されていて前記検出部で検出さ
れた検出値を電気信号に変換する変換部と該変換部と前
記検出部とを接続する接続部とを備えた第1測定手段
と、前記測定位置の近傍に配置され前記近傍の温度を測
定する第2測定手段と、湿り空気の状態変数のうち加熱
又は冷却されたときにほぼ一定値を保つ状態変数を媒介
させて前記温度における相対湿度を前記近傍の温度に補
正して補正相対湿度を計算する計算部と該補正相対湿度
及び前記近傍の温度を含む制御条件から制御出力を発生
させる出力部とを備えた調節手段と、を有することを特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した環境試験
装置の温度及び湿度制御装置の全体構成の一例を示す。
環境試験装置の温度及び湿度制御装置は、断熱壁11で
囲われた本体内に温度及び湿度の制御される試験室1を
備えた環境試験装置100の一部分を成し、温度及び相
対湿度を測定する第1測定手段としての相対湿度計2、
第2測定手段としての温度センサ3、調節手段としての
温湿度調節器4等を有する。
装置の温度及び湿度制御装置の全体構成の一例を示す。
環境試験装置の温度及び湿度制御装置は、断熱壁11で
囲われた本体内に温度及び湿度の制御される試験室1を
備えた環境試験装置100の一部分を成し、温度及び相
対湿度を測定する第1測定手段としての相対湿度計2、
第2測定手段としての温度センサ3、調節手段としての
温湿度調節器4等を有する。
【0008】環境試験装置100の本体内には、図示し
ないが、試験室1と同様に断熱壁11で囲われた空調室
が隣接配置され、その中には、通常装備される機器とし
て、冷凍回路によって冷却される蒸発器、加熱器12、
加湿器13で発生した水蒸気を発散させる加湿部、循環
送風機等が適宜設けられる。
ないが、試験室1と同様に断熱壁11で囲われた空調室
が隣接配置され、その中には、通常装備される機器とし
て、冷凍回路によって冷却される蒸発器、加熱器12、
加湿器13で発生した水蒸気を発散させる加湿部、循環
送風機等が適宜設けられる。
【0009】相対湿度計2は、本体内で空調室から空気
が吹き出される位置である試験室1の上部の測定位置A
に配置された検出部としての感湿素子21及び感温素子
22、試験室1外に配置され検出部で検出された検出値
を電気信号に変換する増幅回路等を備えた変換部として
のアンプボックス23、変換部と検出部とを接続する接
続部として断熱壁11を貫通して配設されたプローブ2
4等で構成されていて、測定位置Aの相対湿度及び温度
を測定する。
が吹き出される位置である試験室1の上部の測定位置A
に配置された検出部としての感湿素子21及び感温素子
22、試験室1外に配置され検出部で検出された検出値
を電気信号に変換する増幅回路等を備えた変換部として
のアンプボックス23、変換部と検出部とを接続する接
続部として断熱壁11を貫通して配設されたプローブ2
4等で構成されていて、測定位置Aの相対湿度及び温度
を測定する。
【0010】相対湿度計2としては、例えば、相対湿度
によって変化する感湿素子21の静電容量を電流や電圧
に変換する形式のものが用いられる。感温素子22とし
てはサーミスタ等が用いられる。これらの検出部は、試
験室内と導通するように穴の開いた保護キャップ25で
囲われている。
によって変化する感湿素子21の静電容量を電流や電圧
に変換する形式のものが用いられる。感温素子22とし
てはサーミスタ等が用いられる。これらの検出部は、試
験室内と導通するように穴の開いた保護キャップ25で
囲われている。
【0011】温度センサ3は、測定位置Aの近傍に配置
されていて、近傍位置Bの温度を測定する。位置AとB
とは近傍であるため共に同じ温度になるので、測定位置
Aが外部と導通する相対湿度計2による熱影響を全く受
けることなく、測定位置Aが本来の正しい温度を示して
いるとすれば、温度センサ3は測定位置Aの温度を測定
していることにもなる。
されていて、近傍位置Bの温度を測定する。位置AとB
とは近傍であるため共に同じ温度になるので、測定位置
Aが外部と導通する相対湿度計2による熱影響を全く受
けることなく、測定位置Aが本来の正しい温度を示して
いるとすれば、温度センサ3は測定位置Aの温度を測定
していることにもなる。
【0012】温湿度調節器4は、計算部41、出力部4
2、設定部43等を備えている。計算部41は、湿り空
気の状態変数のうち加熱又は冷却されたときにほぼ一定
値を保つ状態変数を媒介させ、測定位置Aの温度におけ
る相対湿度を近傍の温度に補正して補正相対湿度を計算
する。媒介させる状態変数としては、絶対湿度、水蒸気
分圧、露点温度、湿球温度等が用いられる。
2、設定部43等を備えている。計算部41は、湿り空
気の状態変数のうち加熱又は冷却されたときにほぼ一定
値を保つ状態変数を媒介させ、測定位置Aの温度におけ
る相対湿度を近傍の温度に補正して補正相対湿度を計算
する。媒介させる状態変数としては、絶対湿度、水蒸気
分圧、露点温度、湿球温度等が用いられる。
【0013】即ち、測定位置Aの検出した温度及び相対
湿度をそれぞれt1 、Φ1 、絶対湿度や水蒸気分圧等の
媒介状態変数をx、近傍の測定温度をt2 、補正相対湿
度をΦ2 とすると、計算部41は、例えば、t、Φ、x
の関係式や数値表を予めストックしておくと共に、まず
入力されるt1 、Φ1 からxを求め、このxを用いて、
入力されるt2 からΦ2 を求める計算を行う。なお、こ
のような計算方法は一例であり、他の適当な計算方法を
用いることができる。
湿度をそれぞれt1 、Φ1 、絶対湿度や水蒸気分圧等の
媒介状態変数をx、近傍の測定温度をt2 、補正相対湿
度をΦ2 とすると、計算部41は、例えば、t、Φ、x
の関係式や数値表を予めストックしておくと共に、まず
入力されるt1 、Φ1 からxを求め、このxを用いて、
入力されるt2 からΦ2 を求める計算を行う。なお、こ
のような計算方法は一例であり、他の適当な計算方法を
用いることができる。
【0014】出力部42は、上記補正相対湿度Φ2 及び
近傍の温度t2 を含む制御条件から制御出力を発生させ
る。即ち、これらのφ2 及びt2 と設定部43で設定さ
れた設定温度ts及び設定相対湿度Φsを入力し、測定
値と設定値との偏差等から加熱器12及び加湿器13を
制御する出力Pd及びPhを発信する。
近傍の温度t2 を含む制御条件から制御出力を発生させ
る。即ち、これらのφ2 及びt2 と設定部43で設定さ
れた設定温度ts及び設定相対湿度Φsを入力し、測定
値と設定値との偏差等から加熱器12及び加湿器13を
制御する出力Pd及びPhを発信する。
【0015】以上のような温度及び湿度制御装置は次の
ような作用をなす。環境試験装置100の試験室1内に
試験されるべき試料が入れられ、加熱器、加湿器、冷凍
機、循環送風機等の諸機器が運転され、設定部43で試
験すべき温度及び相対湿度が設定されると、温度及び湿
度制御装置が制御を開始する。即ち、相対湿度計2で測
定位置Aの相対湿度Φ1 及び温度t1 が測定されると共
に温度センサ3で近傍温度t2 が測定され、これらが温
湿度調節器4の計算部41に送られる。
ような作用をなす。環境試験装置100の試験室1内に
試験されるべき試料が入れられ、加熱器、加湿器、冷凍
機、循環送風機等の諸機器が運転され、設定部43で試
験すべき温度及び相対湿度が設定されると、温度及び湿
度制御装置が制御を開始する。即ち、相対湿度計2で測
定位置Aの相対湿度Φ1 及び温度t1 が測定されると共
に温度センサ3で近傍温度t2 が測定され、これらが温
湿度調節器4の計算部41に送られる。
【0016】このとき、環境試験装置の外部が常温であ
り、設定部43で例えば温度60℃、相対湿度95%の
高湿度条件が設定されているとすれば、相対湿度計2の
感湿素子21及び感温素子22を覆う雰囲気の熱がプロ
ーブ24を伝わってアンプボックス23から外部に放散
され、これらの雰囲気温度がその近傍の試験室温度より
低くなる。このような温度低下が例えば1℃であるとす
ると、相対湿度計では、試験室1内よりも約4.5%高
い相対湿度が検出されることになる。
り、設定部43で例えば温度60℃、相対湿度95%の
高湿度条件が設定されているとすれば、相対湿度計2の
感湿素子21及び感温素子22を覆う雰囲気の熱がプロ
ーブ24を伝わってアンプボックス23から外部に放散
され、これらの雰囲気温度がその近傍の試験室温度より
低くなる。このような温度低下が例えば1℃であるとす
ると、相対湿度計では、試験室1内よりも約4.5%高
い相対湿度が検出されることになる。
【0017】計算部41では、このようにして検出され
た温度t1 及び相対湿度Φ1 から、絶対湿度や水蒸気分
圧等の媒介状態変数xが計算される。このxは、この部
分の湿り空気がプローブ24を介する熱伝達によって加
熱又は冷却されても変化しないと共に、測定位置Aとそ
の近傍とでは殆ど同じ値になっている。従って、計算部
41では、このxと熱影響のない実際の試験室1内の温
度t2 とから、正しい補正相対湿度Φ2 を計算すること
ができる。このような計算過程は、例えば湿り空気のモ
リエ線図上では図2のように表される。
た温度t1 及び相対湿度Φ1 から、絶対湿度や水蒸気分
圧等の媒介状態変数xが計算される。このxは、この部
分の湿り空気がプローブ24を介する熱伝達によって加
熱又は冷却されても変化しないと共に、測定位置Aとそ
の近傍とでは殆ど同じ値になっている。従って、計算部
41では、このxと熱影響のない実際の試験室1内の温
度t2 とから、正しい補正相対湿度Φ2 を計算すること
ができる。このような計算過程は、例えば湿り空気のモ
リエ線図上では図2のように表される。
【0018】出力部42には、このように補正された測
定精度の高い相対湿度Φ2 と温度t2 が入力され、これ
らと設定温度ts及び設定相対湿度Φsから加熱器12
及び加湿器13の制御出力Pd及びPhが発信されるの
で、試験室1内の温度及び湿度を精度良く制御すること
ができる。又、このように、測定位置A部分の風速を大
きくしなくても測定精度及び制御精度が良くなるので、
試験室で試験される対象物に対する風速によるストレス
を大幅に軽減できると共に、風速による素子部の機械的
劣化を防止することができる。更に、相対湿度計2のプ
ローブ24の形状や材質、素子部の風速等の選定上の制
約が解消され、環境試験装置が広範囲の環境条件に対応
できるものとなる。
定精度の高い相対湿度Φ2 と温度t2 が入力され、これ
らと設定温度ts及び設定相対湿度Φsから加熱器12
及び加湿器13の制御出力Pd及びPhが発信されるの
で、試験室1内の温度及び湿度を精度良く制御すること
ができる。又、このように、測定位置A部分の風速を大
きくしなくても測定精度及び制御精度が良くなるので、
試験室で試験される対象物に対する風速によるストレス
を大幅に軽減できると共に、風速による素子部の機械的
劣化を防止することができる。更に、相対湿度計2のプ
ローブ24の形状や材質、素子部の風速等の選定上の制
約が解消され、環境試験装置が広範囲の環境条件に対応
できるものとなる。
【0019】なお、図1では相対湿度計2と温度センサ
3とを別置きにしているが、温度センサが相対湿度計か
ら熱的影響を受けないように配慮することにより、これ
らを一体的に取り扱える構造にすることも可能である。
3とを別置きにしているが、温度センサが相対湿度計か
ら熱的影響を受けないように配慮することにより、これ
らを一体的に取り扱える構造にすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、第1測定手
段の変換部は試験室内の検出部から接続部を介して試験
室外に配置されているので、試験室内が高温・高湿から
低温・低湿まで広範囲の環境条件に制御されても、変換
部の電気回路等がそのような環境条件の影響を受けず、
第1測定手段を広範囲の環境条件下で使用することが可
能になる。
段の変換部は試験室内の検出部から接続部を介して試験
室外に配置されているので、試験室内が高温・高湿から
低温・低湿まで広範囲の環境条件に制御されても、変換
部の電気回路等がそのような環境条件の影響を受けず、
第1測定手段を広範囲の環境条件下で使用することが可
能になる。
【0021】検出部の配置された測定位置の近傍には第
2測定手段が設けられているので、試験室内と外部との
温度差が大きいときに、外部に配置された変換部及びそ
の接続部の熱伝達により、検出部の温度が実際の温度と
異なった温度になっても、第2測定手段によって本来の
正しい測定位置の温度を測定することができる。
2測定手段が設けられているので、試験室内と外部との
温度差が大きいときに、外部に配置された変換部及びそ
の接続部の熱伝達により、検出部の温度が実際の温度と
異なった温度になっても、第2測定手段によって本来の
正しい測定位置の温度を測定することができる。
【0022】調節手段の計算部は、第1測定手段で測定
した温度に対応する相対湿度を、湿り空気の状態変数の
うち例えば絶対湿度等の加熱又は冷却されたときにほぼ
一定値を保つ状態変数を媒介させて、検出部の近傍の温
度に補正して補正相対湿度を計算するので、第1測定手
段の変換部から接続部を介して相対湿度の検出部が試験
室外の温度の影響を受けているときに、試験室内の実際
の正しい温度に補正された正しい相対湿度を計算によっ
て求めることができる。
した温度に対応する相対湿度を、湿り空気の状態変数の
うち例えば絶対湿度等の加熱又は冷却されたときにほぼ
一定値を保つ状態変数を媒介させて、検出部の近傍の温
度に補正して補正相対湿度を計算するので、第1測定手
段の変換部から接続部を介して相対湿度の検出部が試験
室外の温度の影響を受けているときに、試験室内の実際
の正しい温度に補正された正しい相対湿度を計算によっ
て求めることができる。
【0023】調節手段の出力部は、このような正確な補
正相対湿度及び近傍の温度であって正確な測定位置の温
度を含む制御条件から制御出力を発生させるので、広範
囲の試験室の温度及び湿度条件を精度良く制御すること
ができる。
正相対湿度及び近傍の温度であって正確な測定位置の温
度を含む制御条件から制御出力を発生させるので、広範
囲の試験室の温度及び湿度条件を精度良く制御すること
ができる。
【0024】以上の如く本発明によれば、温湿度を測定
する通常の第1測定手段を利用して温湿度が広範囲に変
化しある程度高温環境にもなる環境試験装置に使用可能
にすると共に、環境試験装置内部と外部とに大きな温度
差があって第1測定手段の検出温度が本来の正しい温度
でない場合にも、その検出温度を利用してこれを第2測
定手段の検出温度で補正することによって正しい相対湿
度を算出し、これと第2検出手段の正しい検出温度とを
組み合わせることにより、検出手段の検出値を全て有効
に活用して上記のように精度の良い温湿度制御をするこ
とができる。
する通常の第1測定手段を利用して温湿度が広範囲に変
化しある程度高温環境にもなる環境試験装置に使用可能
にすると共に、環境試験装置内部と外部とに大きな温度
差があって第1測定手段の検出温度が本来の正しい温度
でない場合にも、その検出温度を利用してこれを第2測
定手段の検出温度で補正することによって正しい相対湿
度を算出し、これと第2検出手段の正しい検出温度とを
組み合わせることにより、検出手段の検出値を全て有効
に活用して上記のように精度の良い温湿度制御をするこ
とができる。
【0025】そしてこの場合、測定位置部分の風速を大
きくしなくても測定精度及び制御精度が良くなるので、
試験室で試験される対象物に対する風速によるストレス
を大幅に軽減できると共に、風速による検出部の機械的
劣化を防止することができる。更に、第1測定手段の接
続部の形状や材質、検出部の風速等の選定上の制約が解
消され、環境試験装置を広範囲の環境条件に対応させる
ことができる。
きくしなくても測定精度及び制御精度が良くなるので、
試験室で試験される対象物に対する風速によるストレス
を大幅に軽減できると共に、風速による検出部の機械的
劣化を防止することができる。更に、第1測定手段の接
続部の形状や材質、検出部の風速等の選定上の制約が解
消され、環境試験装置を広範囲の環境条件に対応させる
ことができる。
【図1】本発明を適用して環境試験装置の温度及び湿度
制御装置の一例を示す説明図で、(a)は全体構成を示
し(b)は(a)の検出部を拡大した状態を示す。
制御装置の一例を示す説明図で、(a)は全体構成を示
し(b)は(a)の検出部を拡大した状態を示す。
【図2】相対湿度の補正方法の一例を示す曲線図であ
る。
る。
【図3】従来の環境試験装置の温度及び湿度制御装置の
相対湿度計部分の構造を示す説明図である。
相対湿度計部分の構造を示す説明図である。
1 試験室 2 相対湿度計(第1測定手段) 3 温度センサ(第2測定手段) 4 温湿度調節器(調節手段) 11 断熱壁 21 感湿素子(検出部) 22 感温素子(検出部) 23 アンプボックス(変換部) 24 プローブ(接続部) 41 計算部 42 出力部 100 環境試験装置 A 測定位置
Claims (1)
- 【請求項1】 断熱壁で囲われた本体内に温度及び湿度
の制御される試験室を備えた環境試験装置の温度及び湿
度の制御装置において、 温度及び相対湿度を測定する第1測定手段であって前記
本体内の測定位置に配置された検出部と前記本体外に配
置されていて前記検出部で検出された検出値を電気信号
に変換する変換部と該変換部と前記検出部とを接続する
接続部とを備えた第1測定手段と、前記測定位置の近傍
に配置され前記近傍の温度を測定する第2測定手段と、
湿り空気の状態変数のうち加熱又は冷却されたときにほ
ぼ一定値を保つ状態変数を媒介させて前記温度における
相対湿度を前記近傍の温度に補正して補正相対湿度を計
算する計算部と該補正相対湿度及び前記近傍の温度を含
む制御条件から制御出力を発生させる出力部とを備えた
調節手段と、 を有することを特徴とする環境試験装置の温度及び湿度
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335059A JPH11148696A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 環境試験装置の温度及び湿度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9335059A JPH11148696A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 環境試験装置の温度及び湿度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148696A true JPH11148696A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18284303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9335059A Pending JPH11148696A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 環境試験装置の温度及び湿度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11148696A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102539637A (zh) * | 2012-02-06 | 2012-07-04 | 中国检验检疫科学研究院 | 一种环境测试装置 |
JP2015203612A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | エスペック株式会社 | 環境試験装置及び温湿度制御方法 |
US9557084B2 (en) | 2009-12-23 | 2017-01-31 | Thermo King Corporation | Apparatus for controlling relative humidity in a container |
CN112379060A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-02-19 | 广州市优仪科技股份有限公司 | 试验箱的湿度测量方法、装置、电子设备和存储介质 |
CN115854482A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-03-28 | 小米科技(武汉)有限公司 | 温度调节方法、装置、空调、可读存储介质及芯片 |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP9335059A patent/JPH11148696A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9557084B2 (en) | 2009-12-23 | 2017-01-31 | Thermo King Corporation | Apparatus for controlling relative humidity in a container |
CN102539637A (zh) * | 2012-02-06 | 2012-07-04 | 中国检验检疫科学研究院 | 一种环境测试装置 |
JP2015203612A (ja) * | 2014-04-14 | 2015-11-16 | エスペック株式会社 | 環境試験装置及び温湿度制御方法 |
CN112379060A (zh) * | 2020-12-25 | 2021-02-19 | 广州市优仪科技股份有限公司 | 试验箱的湿度测量方法、装置、电子设备和存储介质 |
CN115854482A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-03-28 | 小米科技(武汉)有限公司 | 温度调节方法、装置、空调、可读存储介质及芯片 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080624 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090310 |