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JPH11147709A - 粒状シリカの製造方法 - Google Patents

粒状シリカの製造方法

Info

Publication number
JPH11147709A
JPH11147709A JP31239397A JP31239397A JPH11147709A JP H11147709 A JPH11147709 A JP H11147709A JP 31239397 A JP31239397 A JP 31239397A JP 31239397 A JP31239397 A JP 31239397A JP H11147709 A JPH11147709 A JP H11147709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular silica
gel
sol
granular
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31239397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Okamoto
朋己 岡本
Noboru Ishibashi
昇 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP31239397A priority Critical patent/JPH11147709A/ja
Publication of JPH11147709A publication Critical patent/JPH11147709A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/10Forming beads
    • C03B19/1005Forming solid beads
    • C03B19/106Forming solid beads by chemical vapour deposition; by liquid phase reaction
    • C03B19/1065Forming solid beads by chemical vapour deposition; by liquid phase reaction by liquid phase reactions, e.g. by means of a gel phase

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テトラアルコキシシランからゾル−ゲル法に
より粒状シリカを製造する方法として、界面活性剤等の
添加剤を使用することなく、また機械的な粉砕を行うこ
となく、任意のゲル化条件でゲル化が可能で、且つ凝集
のない、滑らかな表面形状を有する粒状シリカを高収率
で製造する方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、テトラアルコキシシランを加
水分解してゾル水溶液とし、これをゲル化し、乾燥して
乾燥ゲルとし、次いで焼成する粒状シリカの製造方法に
おいて、テトラアルコキシシランを加水分解して得たゾ
ル水溶液と、水に相溶しない有機溶媒とを混合、攪拌し
てW/O型懸濁液とし、次いで攪拌しながらゾル水溶液
をゲル化させることを特徴とする粒状シリカの製造方法
であり、本発明により、粉砕工程を経ることなしに40
〜500μm程度の粒状シリカを効率よく製造すること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状シリカの製造方法
に関し、さらに詳しくは光ファイバー、シリコン単結晶
引き上げ用坩堝、LSIの封止剤等半導体関連分野等に
適した高純度合成石英ガラス製品製造用の粒状シリカを
高収率で得るための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体産業、光通信分野等に使用される
石英ガラス製品用原料の粒状シリカは、従来、天然石英
を粉砕して得た粉末が原料として用いられてきたが、天
然石英は良質のものでも種々の金属不純物を含有してお
り、純度、均一性の点で十分満足できるものではなかっ
た。これに対し、特に純度を向上させる手段として四塩
化珪素の酸水素炎中での分解で生じたヒュームを基体に
付着・成長させて得られたヒュームの固まりを用いる酸
水素炎法、テトラアルコキシシラン等の有機珪素化合物
を原料として得られたゲルを用いる、ゾル−ゲル法等が
検討されている。酸水素炎法は、気相反応であるため不
純物の混入は極めて低くできるが、多くのエネルギーを
要し、製造コストが高いという難点がある。一方、ゾル
−ゲル法は低温での液相反応であり、安価に高純度品が
得られるという利点がある。
【0003】しかし、ゾル−ゲル法においても、得られ
たゲルを粉砕する工程、或いはゲル破砕体やこれを焼成
して得た粒状シリカが装置、配管等の内壁を削り取るこ
とに由来する不純物の混入を完全に防ぐことは出来な
い。そこで、特に高純度を要する目的には、上記ゾル−
ゲル法における粉砕工程を省略し、かつ装置、配管等の
内壁を削り取ることの無いよう、粒状で、滑らかな表面
形状を有する粒状シリカを製造する方法が望まれてい
た。かかる目的には、テトラアルコキシシランを加水分
解して得たゾル水溶液のゲル化の段階でゲルを粒状化
し、乾燥して凝集のない粒状の乾燥ゲルを効率よく得、
さらにこれを焼成して粒状シリカとすることが必要とな
る。
【0004】なお、上記の目的で使用される粒状シリカ
は、ハンドリング性等の点から、数十〜数百μm程度の
粒径のものが好適に用いられている。即ち、本発明の目
的とするところは、数十〜数百μm程度の高純度粒状シ
リカを高収率で得ることである。
【0005】テトラアルコキシシランからゾル−ゲル法
により粒状シリカを製造する方法としては、 水に不溶の有機溶媒とゾル水溶液を界面活性剤の存在
下にW/Oエマルジョンとし、ゲル化反応を行う方法
(特開平01−103904)、 ゾル水溶液を振動流動乾燥機中で乾燥させながら粉砕
する方法(特開平01−234318)、等が知られて
いる。
【0006】これらのうち、は、安定したW/Oエマ
ルジョンを得るためには、界面活性剤の添加が必要であ
る。かかる界面活性剤は、得られたゲルを乾燥・焼成し
て粒状シリカとする課程で、カーボン成分として残留す
る可能性があり、高純度の粒状シリカの製造方法として
適切ではない。またW/O型エマルジョンとするため、
得られる粒状シリカの粒径は通常、0.1〜数μmであ
り、本発明の目的とする用途には、粒径が小さすぎる。
一方の方法は、ゲル化の段階で機械的な粉砕を行うも
のであり、やはり不純物の混入を完全に防ぐことが出来
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、テトラアルコ
キシシランからゾル−ゲル法により粒状シリカを製造す
る方法として、界面活性剤等の添加剤を使用することな
く、また機械的な粉砕を行うことなくゲル化が可能で、
且つ凝集のない、滑らかな表面形状を有する粒状シリカ
を高収率で製造する方法が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解決のために鋭意検討を重ねた結果、テトラアルコキ
シシランを加水分解して得たゾル水溶液に、特定の有機
溶媒を混合、攪拌しながらゲル化を行うことにより、上
記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0009】即ち、本発明は、テトラアルコキシシラン
を加水分解してゾル水溶液とし、これをゲル化し、乾燥
して乾燥ゲルとし、次いで焼成する粒状シリカの製造方
法において、テトラアルコキシシランを加水分解して得
たゾル水溶液と、水に相溶しない有機溶媒とを混合、攪
拌してW/O型懸濁液とし、次いで攪拌しながらゾル水
溶液をゲル化させることを特徴とする粒状シリカの製造
方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用するテトラアルコキシシランは、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキ
シシラン、テトラブトキシシラン、テトラペントキシシ
ラン、テトラヘキシロキシシラン等が挙げられるが、好
ましくは炭素数1〜4のアルコキシ基を有するものであ
り、特にテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン
が反応速度が大きいため好ましい。
【0011】本発明において、テトラアルコキシシラン
を加水分解してゾル水溶液を得る方法としては、テトラ
アルコキシシランと水、及び必要に応じて触媒、アルコ
ールを添加した混合物を5〜50℃、好ましくは20〜
40℃の一定温度に保ち、攪拌すればよい。水は、テト
ラアルコキシシランに対し1倍当量から20倍当量程度
仕込み、静置もしくは攪拌下、加水分解反応を進行さ
せ、ゾル水溶液とする。なお、加水分解反応の進行に伴
い、水が消費されるので、反応途中に水を追加しても良
い。また高純度の粒状シリカを製造する目的に対して
は、水はイオン交換水、或いは超純水を用いることが好
ましい。また触媒は、反応を促進する目的で適宜添加し
ても良い。かかる触媒としては、金属を含まない触媒が
好ましく、塩酸、炭酸、酢酸、又はアンモニア水等が好
ましい。またアルコールは、テトラアルコキシシランと
水との相溶化のために適宜添加しても良いが、テトラア
ルコキシシランの加水分解反応が進行するにつれてアル
コールが生成するので、必ずしも添加する必要はない。
かかるアルコールとしては、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等が挙げられる。
【0012】本発明において、ゾル水溶液をゲル化させ
る際、水に相溶しない有機溶媒をゾル水溶液に混合、攪
拌することが特に重要である。具体的には、20℃にお
ける水に対する溶解度が5w/w%以下のものが特に好
ましく使用できる。水に対する溶解度が5w/w%以下
の場合は、ゾル水溶液と混合してゲル化させる際、容易
にW/O型の懸濁液を得ることができ、収率よく粒状ゲ
ルとすることができる。また得られるゲルに含まれる溶
剤成分が少ないため、続いて行われる乾燥・焼成工程の
後にカーボン成分として残留する可能性が小さく、好ま
しい。
【0013】また、本発明の方法により得られる粒状シ
リカの粒径制御、或いは収率向上の目的には、以下に述
べる有機溶媒を使用することが特に好ましい。
【0014】即ち、本発明に使用する有機溶媒は、表面
張力が33dyn/cm以下である事が好ましい。ゾル
水溶液の表面張力は35〜45dyn/cm程度である
ため、ゾル水溶液よりも低い表面張力の有機溶媒と混合
すればゾル水溶液は液滴になりやすく、W/O型の懸濁
液を容易に得ることができる。従って、表面張力が33
dyn/cm以下の有機溶媒を用いることで、高収率
で、シャープな粒度分布を持つ粒状ゲルを得ることがで
きる。また、ゾル水溶液との表面張力の差が大きいほ
ど、得られるゲルの粒径を小さくすることができる。
【0015】また、本発明に使用する有機溶媒は、ポリ
マーハンドブック 3rd.Ed.,ジョン ワイリィ
アンド サンズ.インク.,1989,VII.ソル
ビリティ パラメーター バリューズ(Poymer Handboo
k 3rd.Ed.,John Wiley & Sons.Inc.,1989,VII.SOLUBILI
TY PARAMETER VALUES)の項に記載されている水素結合
強度が『medium』である溶剤が好ましく、具体的
に例示すると、ケトン類、エステル類、エーテル類の有
機溶媒の中から選ばれた1種又は2種類以上の有機溶媒
である。なお、水素結合強度とは、化合物の分子構造、
すなわち官能基の種類に起因する水素結合による分子間
相互作用の強弱を示したものであり、分子の凝集エネル
ギーの1/2乗で定義される溶解度パラメータと併せ
て、異種化合物間の相溶性の尺度として用いられるもの
である。かかる有機溶媒は、ゾル水溶液に対し適度な親
和性を有するため、ゾル水溶液と混合した際、安定した
W/O型懸濁液が生成すると考えられる。かかる有機溶
媒を混合、攪拌することで、ゾル水溶液と有機溶媒のW
/O型懸濁液を容易に得ることができ、ゾル水溶液を液
滴状のままゲル化することで、ゾル水溶液を高収率で、
所望の粒径の、凝集のない、かつ滑らかな表面形状を有
する粒状ゲルとすることが出来る。
【0016】本発明に使用する有機溶媒は、上記の各条
件を満足するものが特に好ましく、これらを具体的に例
示すると、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテ
ル、ジエチルカーボネート、ジエチルケトン、メチルn
−ブチルケトン、ジn−プロピルケトン、メチルイソブ
チルケトン、ジイソブトルケトン、n−プロピルアセテ
ート、n−ブチルアセテート、n−アミルアセテート、
イソブチルアセテート、イソプロピルアセテート、イソ
アミルアセテート、エチルプロピオネート、n−ブチル
プロピオネート、イソアミルプロピオネート、メチルブ
チレート、エチルブチレート、イソアミルブチレート、
イソホロン等が挙げられる。なお、ゲル化後の乾燥、焼
成により上記溶剤を完全に除去するためには、揮発性、
及び熱分解性の良好なジエチルカーボネート或いはジエ
チルケトンが特に好ましい。
【0017】本発明において、かかる有機溶媒の混合量
は特に制限されないが、ゾル水溶液100容量部に対
し、50〜200容量部程度用いるのが好ましい。有機
溶媒の混合量が前記範囲内であれば、ゲル化前後の攪拌
に要する動力の変動が小さく、粒状ゲル粒子の粒径制御
が容易である。
【0018】本発明において使用する容器及び攪拌装置
は、ゾル水溶液を液滴状に維持してゲル化させる目的か
ら、少なくともその表面がポリエチレン、ポリプロピレ
ン、テフロン等の疎水性材料により構成されていること
が好ましい。また前記有機溶媒を混合した後の攪拌条件
は、ゲル化を行う反応容器及び攪拌機構により異なる
が、安定したW/O型懸濁液を形成する程度の攪拌、例
えば、200〜600rpmの範囲から採用すればよ
い。1例を挙げれば、内径90mmφ、高さ150mm
の円筒型容器、及び75×20mmの長方形の羽根が2
枚付いた撹拌羽根を用い、ゾル水溶液と有機溶媒の合計
量が約300gである場合は、250〜350rpm程
度の撹拌速度で撹拌すれば良い。
【0019】本発明において、ゲル化の条件は任意に選
択でき、一般的には20〜80℃で10分〜6時間程度
の条件でゲル化すれば良い。また、高純度の粒状シリカ
を得るためには、焼成段階で完全に残留アルコキシ基を
揮発させるのに十分な大きさの細孔径を持つ粒状ゲルを
得ることが好ましい。かかる目的に対しては、アンモニ
ア水等のアルカリ触媒を用い、ゲル化を40〜60℃で
30〜60分程度行うことが特に好ましい。
【0020】本発明において、粒状ゲルの粒径は、ゾル
水溶液の調製に用いる水の添加量、ゲル化の際に用いる
有機溶媒の種類、及び攪拌条件等により制御でき、乾燥
後の粒径が80〜700μm程度の粒径の粒状ゲルを得
ることが出来る。
【0021】本発明により得られた粒状ゲルは、粉砕工
程を経ることなく、乾燥、焼成を行えば粒状シリカを得
ることが出来る。かかる乾燥は、残留溶剤及び水分を除
去する目的で行われ、減圧機構と加熱機構を備えた装置
であれば特に制限されず使用できる。具体的な乾燥機を
例示すれば、バッチ式の真空乾燥機、コニカルドライヤ
ー、円筒型乾燥機等が挙げられる。
【0022】本発明により得られた粒状の乾燥ゲルは、
続いて焼成を行い、残留シラノール基及び水分を完全に
除去し、閉孔させ粒状シリカとする。焼成炉は、静置
式、流動層式、又は移動層式のいずれの方法でも良く、
必要に応じ空気、窒素、アルゴン、ヘリウム等のガスを
流通させながら、1000〜1300℃の温度下で焼成
すれば良い。なお、焼成によりゲルは収縮するため、本
発明の方法で得られる粒状シリカの粒径は、40〜50
0μm程度となる。
【0023】
【効果】本発明は、テトラアルコキシシランを加水分解
して得たゾル水溶液に、水に相溶しない有機溶媒を混
合、撹拌してW/O型懸濁液とし、ゾル水溶液をゲル化
させることを特徴とする粒状シリカの製造方法であり、
ゲル化の段階で粒状化を行い、凝集のない粒径80〜7
00μm程度の、滑らかな表面形状を有する粒状ゲルが
得られるため、粉砕工程を必要とせず、そのまま焼成を
行い粒径40〜500μm程度の粒状シリカを得ること
が出来る。また、界面活性剤等の添加剤を使用したり、
機械的な粉砕をする必要がなく、製造工程での不純物の
混入をほぼ完全に除去することが可能であり、且つ高収
率で粒状シリカを製造できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために実施
例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】実施例1〜7、比較例1〜3 内径90mmφ、高さ150mmの円筒形ポリプロピレ
ン製容器に、テトラメトキシシラン60g、及びテトラ
メトキシシランに対し10倍当量の0.01%アンモニ
ア水を投入し、75×20mmのテフロン製攪拌羽根で
200rpmの速度で攪拌し、20℃、60分反応させ
てゾル水溶液を得た。続いて表1.に示した有機溶媒
を、ゾル水溶液と同量の容積分投入し、300rpm、
60℃、60分の条件でゲル化させた。得られた粒状の
シリカゲルを濾過し、真空乾燥機にて100℃8時間、
160℃2時間の条件で乾燥させた。得られた乾燥粒状
ゲルを、適当な開口径のメッシュで篩い、乾燥粒状ゲル
を分離して重量をはかり、収率を算出した。また乾燥粒
状ゲルを、ビデオマイクロスコープにて観察し、形状の
観察、凝集の有無、及び粒径の測定を行った。一連の測
定結果を表1.に併せて示した。実施例1〜5で得られ
た乾燥粒状ゲルは、90〜400μmの凝集のない、球
〜楕円状の滑らかな表面形状を有する粒状体であった。
また、実施例6,7で得られた乾燥粒状ゲルは、一部塊
状となり、乾燥粒状ゲルの収率は80〜72%となっ
た。また乾燥粒状ゲルの一部が凝集した状態で得られ
た。これらについては続いて焼成を行い、粒状シリカと
した。粒状化ができなかった比較例1〜3の乾燥ゲルに
ついては、焼成を行わなかった。実施例4の乾燥粒状ゲ
ルの形状を、図1.に示した。
【0026】焼成は、実施例1〜7で得られた乾燥粒状
ゲルを石英製坩堝に入れ、室温から800℃までを2℃
/分、800℃から1250℃までを4℃/分で昇温
し,1250℃で2時間保持する条件で行った。焼成後
の粒状シリカの粒径、及び気泡の有無はビデオマイクロ
スコープによる観察により求め、黒点数は、焼成後の粒
状シリカ2.5gを白紙の上に広げ、目視により黒点数
をカウントして求めた。その結果、得られた粒状シリカ
は、粒径が40〜500μmであり、黒点として検出さ
れる異常粒子或いは気泡の混入は全くみられなかった。
また実施例4の粒状シリカについて、FT−IRによる
残留ヒドロキシ基の分析を行った結果、ヒドロキシ基は
80ppm以下であった。
【0027】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例4で得た乾燥ゲルをビデオマイ
クロスコープにより撮影した粒子形状を示す写真であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラアルコキシシランを加水分解してゾ
    ル水溶液とし、これをゲル化し、乾燥して乾燥ゲルと
    し、次いで焼成する粒状シリカの製造方法において、テ
    トラアルコキシシランを加水分解して得たゾル水溶液
    と、水に相溶しない有機溶媒とを混合、攪拌してW/O
    型懸濁液とし、次いで攪拌しながらゾル水溶液をゲル化
    させることを特徴とする粒状シリカの製造方法。
JP31239397A 1997-11-13 1997-11-13 粒状シリカの製造方法 Pending JPH11147709A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539903A (ja) * 2013-11-26 2016-12-22 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung 無機粒子状材料を生成するためのプロセス
RU2759942C2 (ru) * 2017-01-18 2021-11-18 Эвоник Оперейшенс ГмбХ Гранулированный теплоизоляционный материал и способ его получения
CN120097351A (zh) * 2025-05-12 2025-06-06 中南大学 一种基于液液两相界面法制备二氧化硅的方法

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