JPH11145709A - 誘電体共振器及びそれを用いた誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、発振器、高周波モジュール - Google Patents
誘電体共振器及びそれを用いた誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、発振器、高周波モジュールInfo
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- JPH11145709A JPH11145709A JP9304355A JP30435597A JPH11145709A JP H11145709 A JPH11145709 A JP H11145709A JP 9304355 A JP9304355 A JP 9304355A JP 30435597 A JP30435597 A JP 30435597A JP H11145709 A JPH11145709 A JP H11145709A
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Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 共振部に対して入出力電極や伝送線路を容易
にかつ高い位置精度で強く結合させることができ、全体
的に小形化が可能で、自由に配線設計が行える誘電体共
振器を提供する。 【解決手段】 1つの円形状の開口部を有する導体2
a、2bが両主面の開口部が互いに対向するように両主
面に形成された誘電体基板2の導体2a側に絶縁体層2
cを形成し、絶縁体層2c上に電極4を形成し、誘電体
基板2から間隔を隔てて誘電体基板2を挟むように導体
板3a、3bを配置固定する。
にかつ高い位置精度で強く結合させることができ、全体
的に小形化が可能で、自由に配線設計が行える誘電体共
振器を提供する。 【解決手段】 1つの円形状の開口部を有する導体2
a、2bが両主面の開口部が互いに対向するように両主
面に形成された誘電体基板2の導体2a側に絶縁体層2
cを形成し、絶縁体層2c上に電極4を形成し、誘電体
基板2から間隔を隔てて誘電体基板2を挟むように導体
板3a、3bを配置固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯やミ
リ波帯で使用される、誘電体フィルタや発振器等に関
し、さらには、この誘電体フィルタや発振器を用いた高
周波モジュールに関する。
リ波帯で使用される、誘電体フィルタや発振器等に関
し、さらには、この誘電体フィルタや発振器を用いた高
周波モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信システムの需要の急速
な増加およびマルチメディア化に対応して大容量で且つ
高速な通信システムが要求されている。このような通信
すべき情報量の拡大に伴って、マイクロ波帯からミリ波
帯へ使用周波数帯域が拡大されようとしている。このよ
うなミリ波帯でも、従来から知られている円柱形状の誘
電体からなるTE01δ モード誘電体共振器をマイクロ
波帯と同様に使用することが可能である。しかしなが
ら、一般的なTE01δ モード誘電体共振器の周波数は
円柱形状の誘電体の外形寸法で決定されていたため厳し
い加工精度が必要となっていた。また、TE01δ モー
ド誘電体共振器を複数個、所定間隔を隔てて金属ケース
内に配置することによって誘電体フィルタを構成した場
合、金属ループ等の入出力端子手段と誘電体共振器、ま
たは、誘電体共振器と誘電体共振器との結合は、相互間
の距離によって決定されるため、高い位置精度で配置さ
れることが必要とされていた。
な増加およびマルチメディア化に対応して大容量で且つ
高速な通信システムが要求されている。このような通信
すべき情報量の拡大に伴って、マイクロ波帯からミリ波
帯へ使用周波数帯域が拡大されようとしている。このよ
うなミリ波帯でも、従来から知られている円柱形状の誘
電体からなるTE01δ モード誘電体共振器をマイクロ
波帯と同様に使用することが可能である。しかしなが
ら、一般的なTE01δ モード誘電体共振器の周波数は
円柱形状の誘電体の外形寸法で決定されていたため厳し
い加工精度が必要となっていた。また、TE01δ モー
ド誘電体共振器を複数個、所定間隔を隔てて金属ケース
内に配置することによって誘電体フィルタを構成した場
合、金属ループ等の入出力端子手段と誘電体共振器、ま
たは、誘電体共振器と誘電体共振器との結合は、相互間
の距離によって決定されるため、高い位置精度で配置さ
れることが必要とされていた。
【0003】そこで、本願出願人は特願平7−6262
5号でこれらの問題を解消した加工精度に優れた誘電体
共振器及び誘電体フィルタを提案している。
5号でこれらの問題を解消した加工精度に優れた誘電体
共振器及び誘電体フィルタを提案している。
【0004】上記出願に係る誘電体フィルタの基本的な
構成を図9に示す。図9は上記出願に係る誘電体フィル
タの分解斜視図である。
構成を図9に示す。図9は上記出願に係る誘電体フィル
タの分解斜視図である。
【0005】図9に示すように、誘電体フィルタ101
は、誘電体基板102と導電体板103a、103bか
ら構成されている。
は、誘電体基板102と導電体板103a、103bか
ら構成されている。
【0006】誘電体基板102は、一定の比誘電率を有
しており、その両主面に2つの円形状の開口部を有する
電極102a、102bが、その開口部が互いに対向す
るように配置して形成されることにより構成されてい
る。
しており、その両主面に2つの円形状の開口部を有する
電極102a、102bが、その開口部が互いに対向す
るように配置して形成されることにより構成されてい
る。
【0007】誘電体基板102導体102a側(図9に
おける上側)には、2つの開口部それぞれに近接するよ
うに入力端子用コプレナー線路104aと出力端子用コ
プレナー線路104bが形成されている。
おける上側)には、2つの開口部それぞれに近接するよ
うに入力端子用コプレナー線路104aと出力端子用コ
プレナー線路104bが形成されている。
【0008】導電体板103a、103bは、開口部付
近で基板102から間隔を隔てて、誘電体基板102を
挟むように配置固定されており、入力端子用コプレナー
線路104aと出力端子用コプレナー線路104bは、
導電体板103a、103bから外方に突出している。
また、導電体板103aには、入力端子用コプレナー線
路104a及び出力端子用コプレナー線路104bと接
触しないように切り欠きが設けられている。また、導電
体板103aと誘電体基板102の電極102aは電気
的に接続されており、導電体板103bと誘電体基板1
02の電極102bは電気的に接続されている。
近で基板102から間隔を隔てて、誘電体基板102を
挟むように配置固定されており、入力端子用コプレナー
線路104aと出力端子用コプレナー線路104bは、
導電体板103a、103bから外方に突出している。
また、導電体板103aには、入力端子用コプレナー線
路104a及び出力端子用コプレナー線路104bと接
触しないように切り欠きが設けられている。また、導電
体板103aと誘電体基板102の電極102aは電気
的に接続されており、導電体板103bと誘電体基板1
02の電極102bは電気的に接続されている。
【0009】このような構成により、対向する電極10
2a、102bの開口部に挟まれた部分付近の誘電体基
板102に電磁界エネルギーが閉じ込められ、2つの共
振部が形成される。それぞれの共振部が個別の共振部と
なり、隣接する共振部同士で結合して2段の共振部を有
する誘電体フィルタが構成される。
2a、102bの開口部に挟まれた部分付近の誘電体基
板102に電磁界エネルギーが閉じ込められ、2つの共
振部が形成される。それぞれの共振部が個別の共振部と
なり、隣接する共振部同士で結合して2段の共振部を有
する誘電体フィルタが構成される。
【0010】以上のように、共振部を電極の開口部の大
きさで規定できるので、製造時にエッチング等の手法を
用いることができ、周波数に対する共振部の寸法精度を
極めて正確に再現した誘電体共振器を作成することがで
きるようになり、入出力端子手段と誘電体共振器、また
は、誘電体共振器と誘電体共振器とを高い位置精度で配
置して所望の結合の強さを得ることができるようになっ
た。
きさで規定できるので、製造時にエッチング等の手法を
用いることができ、周波数に対する共振部の寸法精度を
極めて正確に再現した誘電体共振器を作成することがで
きるようになり、入出力端子手段と誘電体共振器、また
は、誘電体共振器と誘電体共振器とを高い位置精度で配
置して所望の結合の強さを得ることができるようになっ
た。
【0011】このような誘電体フィルタ101では、対
向する電極102a、102bの開口部に挟まれた誘電
体基板102により構成される共振部が電磁界エネルギ
ーの閉じ込め性が高いため、入出力端子手段をコプレナ
ー線路104a、104bで形成した場合、共振部と入
出力端子手段との結合が弱く、電極102a,102b
の開口部とコプレナー線路104a、104bとの間隔
をできるだけ狭くすることで、共振部と入出力端子手段
との結合を強くしていた。
向する電極102a、102bの開口部に挟まれた誘電
体基板102により構成される共振部が電磁界エネルギ
ーの閉じ込め性が高いため、入出力端子手段をコプレナ
ー線路104a、104bで形成した場合、共振部と入
出力端子手段との結合が弱く、電極102a,102b
の開口部とコプレナー線路104a、104bとの間隔
をできるだけ狭くすることで、共振部と入出力端子手段
との結合を強くしていた。
【0012】また、従来、誘電体共振器を用いた装置と
して電圧制御発振器が知られている。このような電圧制
御発振器には、図10に示すようなものがあった。
して電圧制御発振器が知られている。このような電圧制
御発振器には、図10に示すようなものがあった。
【0013】図10に示すように、電圧制御発振器11
1には円柱形状のTE01δ モード誘電体共振器112
が用いられている。
1には円柱形状のTE01δ モード誘電体共振器112
が用いられている。
【0014】TE01δ モード誘電体共振器112は低
誘電率の支持台112aを介して配線基板113上に載
置されている。配線基板113の下面には図示しないア
ース電極が形成されている。また、配線基板113は、
上金属ケース130と下金属ケース131内に収納され
ている。
誘電率の支持台112aを介して配線基板113上に載
置されている。配線基板113の下面には図示しないア
ース電極が形成されている。また、配線基板113は、
上金属ケース130と下金属ケース131内に収納され
ている。
【0015】配線基板113上には、主線路を構成する
マイクロストリップ線路114と副線路を構成するマイ
クロストリップ線路115がTE01δ モード誘電体共
振器112と図10の上から下を見た方向において重な
るように形成されている。
マイクロストリップ線路114と副線路を構成するマイ
クロストリップ線路115がTE01δ モード誘電体共
振器112と図10の上から下を見た方向において重な
るように形成されている。
【0016】マイクロストリップ線路114はその一端
がチップ抵抗116を介してアース電極117に接続さ
れており、その他端が電界効果トランジスタ118のゲ
ートに接続されている。
がチップ抵抗116を介してアース電極117に接続さ
れており、その他端が電界効果トランジスタ118のゲ
ートに接続されている。
【0017】この主線路を構成するマイクロストリップ
線路114とTE01δ モード誘電体共振器112とが
電磁界結合することにより、共振回路が構成される。
線路114とTE01δ モード誘電体共振器112とが
電磁界結合することにより、共振回路が構成される。
【0018】マイクロストリップ線路115はその一端
がバラクタダイオード119を介してアース電極117
に接続されており、他端が開放端になっている。
がバラクタダイオード119を介してアース電極117
に接続されており、他端が開放端になっている。
【0019】この副線路を構成するマイクロストリップ
線路115とバラクタダイオード119により、発振周
波数可変回路を構成している。
線路115とバラクタダイオード119により、発振周
波数可変回路を構成している。
【0020】電界効果トランジスタ118は、ドレイン
がマイクロストリップ線路121を介して入力端子電極
122に接続されており、ソースがマイクロストリップ
線路123の一端に接続されている。
がマイクロストリップ線路121を介して入力端子電極
122に接続されており、ソースがマイクロストリップ
線路123の一端に接続されている。
【0021】マイクロストリップ線路121には電界効
果トランジスタ118のドレインとの接続点に整合用の
スタブ124が接続されている。
果トランジスタ118のドレインとの接続点に整合用の
スタブ124が接続されている。
【0022】マイクロストリップ線路123は、他端が
チップ抵抗125を介してアース電極117に接続され
ている。また、マイクロストリップ線路123は、電磁
気的に結合するように、その途中でマイクロストリップ
線路126と一定の間隔をおいて平行に形成されてい
る。
チップ抵抗125を介してアース電極117に接続され
ている。また、マイクロストリップ線路123は、電磁
気的に結合するように、その途中でマイクロストリップ
線路126と一定の間隔をおいて平行に形成されてい
る。
【0023】マイクロストリップ線路126はチップ抵
抗127を介して出力端子電極128に接続されてい
る。
抗127を介して出力端子電極128に接続されてい
る。
【0024】入力端子電極122には、マイクロストリ
ップ線路121に並列にチップコンデンサ124が接続
されている。
ップ線路121に並列にチップコンデンサ124が接続
されている。
【0025】出力端子端子128には、チップ抵抗12
7に並列にチップコンデンサ129が接続されている。
7に並列にチップコンデンサ129が接続されている。
【0026】以上のような構成で、バラクタダイオード
119が印加電圧に応じて可変容量となり、TE01δ
モード誘電体共振器112の共振周波数を変化させ、発
振周波数が変化するようになっている。
119が印加電圧に応じて可変容量となり、TE01δ
モード誘電体共振器112の共振周波数を変化させ、発
振周波数が変化するようになっている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、図9
に示す誘電体フィルタ101では、電極102a,10
2bの開口部とコプレナー線路104a、104bとの
間隔をできるだけ狭くすることで共振部と入出力端子手
段との結合を強くしていた。
に示す誘電体フィルタ101では、電極102a,10
2bの開口部とコプレナー線路104a、104bとの
間隔をできるだけ狭くすることで共振部と入出力端子手
段との結合を強くしていた。
【0028】しかしながら、電極102a、102bの
開口部とコプレナー線路104a、104bの誘電体基
板露出部分とが繋がってしまうと、共振部の電磁界が乱
れて、フィルタ特性が変化する恐れがあるため、電極1
02a,102bの開口部とコプレナー線路104a、
104bとの間隔を狭くすることにも限界があった。
開口部とコプレナー線路104a、104bの誘電体基
板露出部分とが繋がってしまうと、共振部の電磁界が乱
れて、フィルタ特性が変化する恐れがあるため、電極1
02a,102bの開口部とコプレナー線路104a、
104bとの間隔を狭くすることにも限界があった。
【0029】また、基板102の一方主面に形成した入
出力端子用のコプレナー線路104a、104bを形成
することにより、基板102の共振部配列方向の長さが
長くなるため、誘電体フィルタ101の長さ自体も長く
なっていた。したがって、コプレナー線路104a、1
04b等の入出力端子手段用のスペースが誘電体フィル
タ101を小型化する上での障害となっていた。
出力端子用のコプレナー線路104a、104bを形成
することにより、基板102の共振部配列方向の長さが
長くなるため、誘電体フィルタ101の長さ自体も長く
なっていた。したがって、コプレナー線路104a、1
04b等の入出力端子手段用のスペースが誘電体フィル
タ101を小型化する上での障害となっていた。
【0030】さらに、図10に示す電圧制御発振器11
1では、TE01δ モード誘電体共振器112と主線路
を構成するマイクロストリップ線路114及び副線路を
構成するマイクロストリップ線路115との結合の大き
さは、TE01δ モード誘電体共振器112とマイクロ
ストリップ線路114及びマイクロストリップ線路11
5と間の相対的な距離で決定されていた。したがって、
TE01δ モード誘電体共振器112とマイクロストリ
ップ線路114及びマイクロストリップ線路115とを
高い位置精度で配置することが必要とされていた。
1では、TE01δ モード誘電体共振器112と主線路
を構成するマイクロストリップ線路114及び副線路を
構成するマイクロストリップ線路115との結合の大き
さは、TE01δ モード誘電体共振器112とマイクロ
ストリップ線路114及びマイクロストリップ線路11
5と間の相対的な距離で決定されていた。したがって、
TE01δ モード誘電体共振器112とマイクロストリ
ップ線路114及びマイクロストリップ線路115とを
高い位置精度で配置することが必要とされていた。
【0031】また、TE01δ モード誘電体共振器11
2の電磁界はTE01δ モード誘電体共振器112の周
辺に大きく広がるので、マイクロストリップ線路114
及びマイクロストリップ線路115以外のマイクロスト
リップ線路121、123等と結合してしまうという問
題があった。このような不要結合が生じると電圧制御発
振器111の発振周波数が不安定になる恐れがあった。
従来では、このような不要結合による不具合を抑えるた
めに、TE01δ モード誘電体共振器112に結合させ
たくないマイクロストリップ線路121、123を、T
E01δ モード誘電体共振器112からできるだけ離す
ように配線設計していた。
2の電磁界はTE01δ モード誘電体共振器112の周
辺に大きく広がるので、マイクロストリップ線路114
及びマイクロストリップ線路115以外のマイクロスト
リップ線路121、123等と結合してしまうという問
題があった。このような不要結合が生じると電圧制御発
振器111の発振周波数が不安定になる恐れがあった。
従来では、このような不要結合による不具合を抑えるた
めに、TE01δ モード誘電体共振器112に結合させ
たくないマイクロストリップ線路121、123を、T
E01δ モード誘電体共振器112からできるだけ離す
ように配線設計していた。
【0032】しかしながら、主線路及び副線路以外のマ
イクロストリップ線路をTE01δ モード誘電体共振器1
12からできるだけ離すようにするということは、それ
だけ配線基板113の大きさが大きくなるということで
あり、結果的に電圧制御発振器111自体の大きさも大
きくなっていた。
イクロストリップ線路をTE01δ モード誘電体共振器1
12からできるだけ離すようにするということは、それ
だけ配線基板113の大きさが大きくなるということで
あり、結果的に電圧制御発振器111自体の大きさも大
きくなっていた。
【0033】また、TE01δ モード誘電体共振器11
2に結合させたくないマイクロストリップ線路121、
123を、TE01δ モード誘電体共振器112からで
きるだけ離すという条件のもとに配線設計を行っていた
ため、配線設計の自由度が少なかった。
2に結合させたくないマイクロストリップ線路121、
123を、TE01δ モード誘電体共振器112からで
きるだけ離すという条件のもとに配線設計を行っていた
ため、配線設計の自由度が少なかった。
【0034】そして、TE01δ モード誘電体共振器1
12を配線基板113上に配置し、配線基板113上を
TE01δ モード誘電体共振器112の電磁界を閉じ込
めるための上金属ケース130で覆っており、この上金
属ケース130の高さはTE01δ モード誘電体共振器
112の高さよりもさらに高くする必要があったため、
電圧制御発振器111自体の高さも高くなっていた。
12を配線基板113上に配置し、配線基板113上を
TE01δ モード誘電体共振器112の電磁界を閉じ込
めるための上金属ケース130で覆っており、この上金
属ケース130の高さはTE01δ モード誘電体共振器
112の高さよりもさらに高くする必要があったため、
電圧制御発振器111自体の高さも高くなっていた。
【0035】本発明は、これらの問題点を鑑みてなされ
たもので、誘電体共振器に対して入出力端子手段や伝送
線路を容易にかつ高い位置精度で強く結合させることが
でき、全体的に小形化が可能で、自由に配線設計が行え
る誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレク
サ、発振器、高周波モジュールを提供することを目的と
している。
たもので、誘電体共振器に対して入出力端子手段や伝送
線路を容易にかつ高い位置精度で強く結合させることが
でき、全体的に小形化が可能で、自由に配線設計が行え
る誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレク
サ、発振器、高周波モジュールを提供することを目的と
している。
【0036】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に係る
誘電体共振器は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方
主面に形成された第1の導体と、前記誘電体基板の他方
主面に形成された第2の導体と、前記第1の導体から前
記誘電体基板が露出するように前記第1の導体に形成さ
れた第1の開口部と、前記第2の導体から前記誘電体基
板が露出するように前記第2の導体に形成された第2の
開口部と、少なくとも前記第1の開口部を覆うように前
記第1の導体から間隔を隔てて配置された第1の導電体
板と、少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第
2の導体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板
と、前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定さ
れる共振部と、前記第1の導体または前記第2の導体の
うち少なくとも一方の上に形成された絶縁体と、前記絶
縁体上に形成された電極とを有している。
誘電体共振器は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方
主面に形成された第1の導体と、前記誘電体基板の他方
主面に形成された第2の導体と、前記第1の導体から前
記誘電体基板が露出するように前記第1の導体に形成さ
れた第1の開口部と、前記第2の導体から前記誘電体基
板が露出するように前記第2の導体に形成された第2の
開口部と、少なくとも前記第1の開口部を覆うように前
記第1の導体から間隔を隔てて配置された第1の導電体
板と、少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第
2の導体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板
と、前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定さ
れる共振部と、前記第1の導体または前記第2の導体の
うち少なくとも一方の上に形成された絶縁体と、前記絶
縁体上に形成された電極とを有している。
【0037】請求項2に係る誘電体共振器では、前記絶
縁体を薄膜で形成している。
縁体を薄膜で形成している。
【0038】請求項3に係る誘電体共振器では、前記電
極が前記第1の開口部または第2の開口部の少なくとも
どちらか一方に重なるように形成されている。
極が前記第1の開口部または第2の開口部の少なくとも
どちらか一方に重なるように形成されている。
【0039】請求項4に係る誘電体共振器では、前記絶
縁体が前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成され
ている。
縁体が前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成され
ている。
【0040】請求項5に係る誘電体共振器では、前記第
2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異なる位
置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には導電
体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性基板
の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記第1
絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように第1絶
縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第1絶
縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成され
る収容部とから構成されており、前記電極が形成された
面を下方にして前記電極の一部と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異なる位
置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には導電
体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性基板
の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記第1
絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように第1絶
縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第1絶
縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成され
る収容部とから構成されており、前記電極が形成された
面を下方にして前記電極の一部と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
【0041】請求項6に係る誘電体フィルタは、誘電体
基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の
導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の
導体と、前記第1の導体に形成された第1の開口部と、
前記第2の導体に形成された第2の開口部と、少なくと
も前記第1の開口部を覆うように前記第1の導体から間
隔を隔てて配置された第1の導電体板と、少なくとも前
記第2の開口部を覆うように前記第2の導体から間隔を
隔てて配置された第2の導電体板と、前記第1の開口部
と前記第2の開口部により決定される共振部と、前記第
1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の
上に形成された絶縁体と、前記絶縁体上に形成され、前
記共振部に電磁界結合する入力端子電極または出力端子
電極とを有している。
基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の
導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の
導体と、前記第1の導体に形成された第1の開口部と、
前記第2の導体に形成された第2の開口部と、少なくと
も前記第1の開口部を覆うように前記第1の導体から間
隔を隔てて配置された第1の導電体板と、少なくとも前
記第2の開口部を覆うように前記第2の導体から間隔を
隔てて配置された第2の導電体板と、前記第1の開口部
と前記第2の開口部により決定される共振部と、前記第
1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の
上に形成された絶縁体と、前記絶縁体上に形成され、前
記共振部に電磁界結合する入力端子電極または出力端子
電極とを有している。
【0042】請求項7記載の誘電体フィルタでは、前記
第1の開口部及び前記第2の開口部が複数存在すること
により、前記第1の開口部と前記第2の開口部により決
定される共振部が複数存在している。
第1の開口部及び前記第2の開口部が複数存在すること
により、前記第1の開口部と前記第2の開口部により決
定される共振部が複数存在している。
【0043】請求項8記載の誘電体フィルタでは、前記
絶縁体上に前記複数の共振部間を電磁界結合させる結合
電極を形成している。
絶縁体上に前記複数の共振部間を電磁界結合させる結合
電極を形成している。
【0044】請求項9に係る誘電体フィルタでは、前記
絶縁体を薄膜で形成している。
絶縁体を薄膜で形成している。
【0045】請求項10に係る誘電体フィルタでは、前
記入力端子電極または出力端子電極は前記第1の開口部
または第2の開口部の少なくともどちらか一方に重なる
ように形成されている。
記入力端子電極または出力端子電極は前記第1の開口部
または第2の開口部の少なくともどちらか一方に重なる
ように形成されている。
【0046】請求項11に係る誘電体フィルタでは、前
記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成
されている。
記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成
されている。
【0047】請求項12に係る誘電体フィルタでは、前
記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異な
る位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には
導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性
基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記
第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように第
1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第
1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成
される収容部とから構成されており、前記入力端子電極
または出力端子電極が形成された面を下方にして前記入
力端子電極または出力端子電極と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異な
る位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には
導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性
基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記
第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように第
1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第
1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成
される収容部とから構成されており、前記入力端子電極
または出力端子電極が形成された面を下方にして前記入
力端子電極または出力端子電極と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
【0048】請求項13に係る誘電体デュプレクサは、
誘電体基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された
第1の導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された
第2の導体と、前記第1の導体に形成された複数の第1
の開口部と、前記第2の導体に形成された複数の第2の
開口部と、少なくとも前記複数の第1の開口部を覆うよ
うに前記第1の導体から間隔を隔てて配置された第1の
導電体板と、少なくとも前記複数の第2の開口部を覆う
ように前記第2の導体から間隔を隔てて配置された第2
の導電体板と、前記複数の第1の開口部と前記複数の第
2の開口部により決定される複数の共振部と、前記複数
の共振部のうちの第1の共振部群により構成される第1
のフィルタと、前記複数の共振部のうち前記第1の共振
部群とは異なる第2の共振部群により構成される第2の
フィルタと、前記第1の導体または前記第2の導体のう
ち少なくとも一方の上に形成された絶縁体と、前記絶縁
体上に形成される前記第1のフィルタの入力端子電極
と、前記絶縁体上に形成される前記第2のフィルタの出
力端子電極と、前記絶縁体上に形成され、前記第1のフ
ィルタの出力端子電極であり、かつ、前記第2のフィル
タの入力端子電極であるアンテナ端子電極とを有してい
る。
誘電体基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された
第1の導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された
第2の導体と、前記第1の導体に形成された複数の第1
の開口部と、前記第2の導体に形成された複数の第2の
開口部と、少なくとも前記複数の第1の開口部を覆うよ
うに前記第1の導体から間隔を隔てて配置された第1の
導電体板と、少なくとも前記複数の第2の開口部を覆う
ように前記第2の導体から間隔を隔てて配置された第2
の導電体板と、前記複数の第1の開口部と前記複数の第
2の開口部により決定される複数の共振部と、前記複数
の共振部のうちの第1の共振部群により構成される第1
のフィルタと、前記複数の共振部のうち前記第1の共振
部群とは異なる第2の共振部群により構成される第2の
フィルタと、前記第1の導体または前記第2の導体のう
ち少なくとも一方の上に形成された絶縁体と、前記絶縁
体上に形成される前記第1のフィルタの入力端子電極
と、前記絶縁体上に形成される前記第2のフィルタの出
力端子電極と、前記絶縁体上に形成され、前記第1のフ
ィルタの出力端子電極であり、かつ、前記第2のフィル
タの入力端子電極であるアンテナ端子電極とを有してい
る。
【0049】請求項14に係る誘電体デュプレクサで
は、前記第1の共振部群を構成する前記複数の第1の開
口部及び前記複数の第2の開口部の形状と、前記第2の
共振部群を構成する前記複数の第1の開口部及び前記複
数の第2の開口部の形状とが異なっている。
は、前記第1の共振部群を構成する前記複数の第1の開
口部及び前記複数の第2の開口部の形状と、前記第2の
共振部群を構成する前記複数の第1の開口部及び前記複
数の第2の開口部の形状とが異なっている。
【0050】請求項15に係る誘電体デュプレクサは、
前記第1の共振部群を構成する前記複数の第1の開口部
及び前記複数の第2の開口部内で、または、前記第2の
共振部群を構成する前記複数の第1の開口部及び前記複
数の第2の開口部内で、異なる形状の前記複数の第1の
開口部及び前記複数の第2の開口部を有している。
前記第1の共振部群を構成する前記複数の第1の開口部
及び前記複数の第2の開口部内で、または、前記第2の
共振部群を構成する前記複数の第1の開口部及び前記複
数の第2の開口部内で、異なる形状の前記複数の第1の
開口部及び前記複数の第2の開口部を有している。
【0051】請求項16に係る誘電体デュプレクサで
は、前記絶縁体を薄膜で形成している。
は、前記絶縁体を薄膜で形成している。
【0052】請求項17に係る誘電体デュプレクサで
は、前記入力端子電極または出力端子電極またはアンテ
ナ端子電極は前記第1の開口部または第2の開口部の少
なくともどちらか一方に重なるように形成されている。
は、前記入力端子電極または出力端子電極またはアンテ
ナ端子電極は前記第1の開口部または第2の開口部の少
なくともどちらか一方に重なるように形成されている。
【0053】請求項18に係る誘電体デュプレクサで
は、前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料
で形成されている。
は、前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料
で形成されている。
【0054】請求項19に係る誘電体デュプレクサで
は、前記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子と
は異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底
面には導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1
絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴か
ら前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するよ
うに第1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、
前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴と
で構成される収容部とから構成されており、前記入力端
子電極または出力端子電極またはアンテナ端子電極が形
成された面を下方にして前記入力端子電極または出力端
子電極またはアンテナ端子電極と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
は、前記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子と
は異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底
面には導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1
絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴か
ら前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するよ
うに第1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、
前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴と
で構成される収容部とから構成されており、前記入力端
子電極または出力端子電極またはアンテナ端子電極が形
成された面を下方にして前記入力端子電極または出力端
子電極またはアンテナ端子電極と前記外部端子が直接接
続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収容され
ている。
【0055】請求項20に係る発振器では、誘電体基板
と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体
と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体
と、前記第1の導体に形成された第1の開口部と、前記
第2の導体に形成された第2の開口部と、少なくとも前
記第1の開口部を覆うように前記第1の導体から間隔を
隔てて配置された第1の導電体板と、少なくとも前記第
2の開口部を覆うように前記第2の導体から間隔を隔て
て配置された第2の導電体板と、前記第1の開口部と前
記第2の開口部により決定される共振部と、前記第1の
導体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の上に
形成された絶縁体と、前記絶縁体上に形成され、前記共
振部に電磁界結合することにより共振回路を構成する主
線路と、前記共振回路に接続される負性抵抗回路とを有
している。
と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体
と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体
と、前記第1の導体に形成された第1の開口部と、前記
第2の導体に形成された第2の開口部と、少なくとも前
記第1の開口部を覆うように前記第1の導体から間隔を
隔てて配置された第1の導電体板と、少なくとも前記第
2の開口部を覆うように前記第2の導体から間隔を隔て
て配置された第2の導電体板と、前記第1の開口部と前
記第2の開口部により決定される共振部と、前記第1の
導体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の上に
形成された絶縁体と、前記絶縁体上に形成され、前記共
振部に電磁界結合することにより共振回路を構成する主
線路と、前記共振回路に接続される負性抵抗回路とを有
している。
【0056】請求項21に係る発振器は、前記共振回路
は発振周波数可変回路を有している。
は発振周波数可変回路を有している。
【0057】請求項22に係る発振器は、前記発振周波
数可変回路は電圧によって制御されている。
数可変回路は電圧によって制御されている。
【0058】請求項23に係る発振器では、前記絶縁体
を薄膜で形成している。
を薄膜で形成している。
【0059】請求項24に係る発振器では、前記主線路
は前記第1の開口部または第2の開口部の少なくともど
ちらか一方に重なるように形成されている。
は前記第1の開口部または第2の開口部の少なくともど
ちらか一方に重なるように形成されている。
【0060】請求項25に係る発振器では、前記絶縁体
は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成されてい
る。
は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形成されてい
る。
【0061】請求項26に係る発振器では、前記第2の
導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異なる位置に
凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には導電体が
形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹
部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記第1絶縁
性基板の外部端子及び凹部が露出するように第1絶縁性
基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第1絶縁性
基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成される収
容部とから構成されており、前記共振回路に接続された
出力端子電極が形成された面を下方にして前記出力端子
電極の一部と前記外部端子が直接接続されるように前記
誘電体基板が前記収容部に収容されている。
導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異なる位置に
凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面には導電体が
形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹
部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前記第1絶縁
性基板の外部端子及び凹部が露出するように第1絶縁性
基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記第1絶縁性
基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構成される収
容部とから構成されており、前記共振回路に接続された
出力端子電極が形成された面を下方にして前記出力端子
電極の一部と前記外部端子が直接接続されるように前記
誘電体基板が前記収容部に収容されている。
【0062】請求項27に係る高周波モジュールは、誘
電体基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第
1の導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第
2の導体と、前記第1の導体に形成された第1の開口部
と、前記第2の導体に形成された第2の開口部と、少な
くとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導体か
ら間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、少なくと
も前記第2の開口部を覆うように前記第2の導体から間
隔を隔てて配置された第2の導電体板と、前記第1の導
体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の上に形
成された絶縁体と、前記第1の開口部と前記第2の開口
部により決定される共振部と、前記絶縁体上に形成され
た配線電極と、前記配線電極に接続される電子部品素子
とを有している。
電体基板と、前記誘電体基板の一方主面に形成された第
1の導体と、前記誘電体基板の他方主面に形成された第
2の導体と、前記第1の導体に形成された第1の開口部
と、前記第2の導体に形成された第2の開口部と、少な
くとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導体か
ら間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、少なくと
も前記第2の開口部を覆うように前記第2の導体から間
隔を隔てて配置された第2の導電体板と、前記第1の導
体または前記第2の導体のうち少なくとも一方の上に形
成された絶縁体と、前記第1の開口部と前記第2の開口
部により決定される共振部と、前記絶縁体上に形成され
た配線電極と、前記配線電極に接続される電子部品素子
とを有している。
【0063】請求項28に係る高周波モジュールでは、
前記絶縁体を薄膜で形成している。
前記絶縁体を薄膜で形成している。
【0064】請求項29に係る高周波モジュールでは、
前記配線電極の一部が前記第1の開口部または第2の開
口部の少なくともどちらか一方に重なるように形成され
ている。
前記配線電極の一部が前記第1の開口部または第2の開
口部の少なくともどちらか一方に重なるように形成され
ている。
【0065】請求項30に係る高周波モジュールでは、
前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形
成されている。
前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘電率の材料で形
成されている。
【0066】請求項31に係る高周波モジュールでは、
前記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異
なる位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面に
は導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁
性基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前
記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように
第1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記
第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構
成される収容部とから構成されており、前記配線電極が
形成された面を下方にして前記配線電極の一部と前記外
部端子が直接接続されるように前記誘電体基板が前記収
容部に収容されている。
前記第2の導電体板は、外部端子と前記外部端子とは異
なる位置に凹部が形成され前記凹部の少なくとも底面に
は導電体が形成された第1絶縁性基板と、前記第1絶縁
性基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し前記穴から前
記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露出するように
第1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性基板と、前記
第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基板の穴とで構
成される収容部とから構成されており、前記配線電極が
形成された面を下方にして前記配線電極の一部と前記外
部端子が直接接続されるように前記誘電体基板が前記収
容部に収容されている。
【0067】上記したように、請求項1に係る誘電体共
振器、請求項6に係る誘電体フィルタ、請求項13に係
る誘電体デュプレクサ、請求項20に係る発振器では、
誘電体基板の導体上に絶縁体を介して電極や線路を形成
しているので、共振部と電極との間の距離を固定するこ
とができる。このように誘電体基板の導体上に絶縁体を
介して電極を形成しているので、共振部と電極や線路と
の間の距離を固定することができる。
振器、請求項6に係る誘電体フィルタ、請求項13に係
る誘電体デュプレクサ、請求項20に係る発振器では、
誘電体基板の導体上に絶縁体を介して電極や線路を形成
しているので、共振部と電極との間の距離を固定するこ
とができる。このように誘電体基板の導体上に絶縁体を
介して電極を形成しているので、共振部と電極や線路と
の間の距離を固定することができる。
【0068】上記したように、請求項2に係る誘電体共
振器、 請求項9に係る誘電体フィルタ、請求項16に
係るデュプレクサ、請求項23に係る発振器、請求項2
8に係る高周波モジュールでは、絶縁体を薄膜にするこ
とで、その膜厚を制御することで共振部と電極や線路の
位置関係をより高精度に設定できる。
振器、 請求項9に係る誘電体フィルタ、請求項16に
係るデュプレクサ、請求項23に係る発振器、請求項2
8に係る高周波モジュールでは、絶縁体を薄膜にするこ
とで、その膜厚を制御することで共振部と電極や線路の
位置関係をより高精度に設定できる。
【0069】上記したように、請求項3に係る誘電体共
振器、請求項10に係る誘電体フィルタ、請求項17に
係る誘電体デュプレクサ、請求項24に係る発振器、請
求項29に係る高周波モジュールでは、このように第1
の導体に形成された第1の開口部と前記第2の導体の開
口部との間に位置する誘電体基板とで構成される共振部
上に絶縁体を介して電極や線路を形成しているので、共
振部と電極や線路との結合を強くすることができる。
振器、請求項10に係る誘電体フィルタ、請求項17に
係る誘電体デュプレクサ、請求項24に係る発振器、請
求項29に係る高周波モジュールでは、このように第1
の導体に形成された第1の開口部と前記第2の導体の開
口部との間に位置する誘電体基板とで構成される共振部
上に絶縁体を介して電極や線路を形成しているので、共
振部と電極や線路との結合を強くすることができる。
【0070】上記したように、請求項4に係る誘電体共
振器、 請求項11に係る誘電体フィルタ、請求項18
に係る誘電体デュプレクサ、請求項25に係る発振器、
請求項30に係る高周波モジュールでは、このように絶
縁体を誘電体基板よりも低誘電率の材料を用いているの
で、共振部の共振周波数や無負荷Qへの影響を少なくす
ることができ、誘電体基板上の絶縁体に形成された電極
間や線路間で余分な浮遊容量が発生することを抑えるこ
とができる。
振器、 請求項11に係る誘電体フィルタ、請求項18
に係る誘電体デュプレクサ、請求項25に係る発振器、
請求項30に係る高周波モジュールでは、このように絶
縁体を誘電体基板よりも低誘電率の材料を用いているの
で、共振部の共振周波数や無負荷Qへの影響を少なくす
ることができ、誘電体基板上の絶縁体に形成された電極
間や線路間で余分な浮遊容量が発生することを抑えるこ
とができる。
【0071】上記したように、請求項5に係る誘電体共
振器、 請求項12に係る誘電体フィルタ、請求項19
に係る誘電体デュプレクサ、請求項26に係る発振器、
請求項31に係る高周波モジュールでは、第2の導電体
板を外部端子を有する絶縁性パッケージにして、絶縁体
上に形成された配線電極の一部をこの絶縁性パッケージ
の外部端子に直接接続したので、接続用のワイヤー等の
部品が不要になり、高周波における不要インダクタンス
を無くすことができる。
振器、 請求項12に係る誘電体フィルタ、請求項19
に係る誘電体デュプレクサ、請求項26に係る発振器、
請求項31に係る高周波モジュールでは、第2の導電体
板を外部端子を有する絶縁性パッケージにして、絶縁体
上に形成された配線電極の一部をこの絶縁性パッケージ
の外部端子に直接接続したので、接続用のワイヤー等の
部品が不要になり、高周波における不要インダクタンス
を無くすことができる。
【0072】上記したように、請求項7に係る誘電体フ
ィルタでは、共振部が複数存在しているので、多段の共
振部を得ることができる。
ィルタでは、共振部が複数存在しているので、多段の共
振部を得ることができる。
【0073】上記したように、請求項8に係る誘電体フ
ィルタでは、絶縁体上に複数の共振部間を電磁界結合さ
せる結合電極を形成しているので、複数の共振部間の結
合を強くすることができる。
ィルタでは、絶縁体上に複数の共振部間を電磁界結合さ
せる結合電極を形成しているので、複数の共振部間の結
合を強くすることができる。
【0074】上記したように、請求項14に係る誘電体
デュプレクサでは、前記第1の共振部群の形状と、前記
第2の共振部群の形状とが異なっているので、前記第1
の共振部群が構成する第1のフィルタの通過帯域やスプ
リアス特性と前記第2の共振部群が構成する第2のフィ
ルタの通過帯域やスプリアス特性を異ならせることがで
きる。
デュプレクサでは、前記第1の共振部群の形状と、前記
第2の共振部群の形状とが異なっているので、前記第1
の共振部群が構成する第1のフィルタの通過帯域やスプ
リアス特性と前記第2の共振部群が構成する第2のフィ
ルタの通過帯域やスプリアス特性を異ならせることがで
きる。
【0075】上記したように、請求項15に係る誘電体
デュプレクサでは、前記第1の共振部群を構成する前記
複数の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部内で、
または、前記第2の共振部群を構成する前記複数の第1
の開口部及び前記複数の第2の開口部内異なる形状の前
記複数の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部を有
しているので、前記第1の共振部群が構成する第1のフ
ィルタの通過帯域特性やスプリアス特性、または、前記
第2の共振部群が構成する第2のフィルタの通過帯域特
性やスプリアス特性を、この開口部の形状や配置で所望
の値にすることができる。
デュプレクサでは、前記第1の共振部群を構成する前記
複数の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部内で、
または、前記第2の共振部群を構成する前記複数の第1
の開口部及び前記複数の第2の開口部内異なる形状の前
記複数の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部を有
しているので、前記第1の共振部群が構成する第1のフ
ィルタの通過帯域特性やスプリアス特性、または、前記
第2の共振部群が構成する第2のフィルタの通過帯域特
性やスプリアス特性を、この開口部の形状や配置で所望
の値にすることができる。
【0076】上記したように、請求項21に係る発振器
では、前記共振回路が発振周波数可変回路を有している
ので、発振周波数を可変することができる。
では、前記共振回路が発振周波数可変回路を有している
ので、発振周波数を可変することができる。
【0077】上記したように、請求項22に係る発振器
では、前記発振周波数可変回路が電圧によって制御され
ているので、電圧制御発振器を得ることができる。
では、前記発振周波数可変回路が電圧によって制御され
ているので、電圧制御発振器を得ることができる。
【0078】請求項27に係る高周波モジュールでは、
共振部を構成している誘電体基板をそのまま配線基板と
して用い、その配線電極に電子部品素子を接続している
ので、高周波モジュールを集積化することができる。
共振部を構成している誘電体基板をそのまま配線基板と
して用い、その配線電極に電子部品素子を接続している
ので、高周波モジュールを集積化することができる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1を用いて説明する。図1は第1の実施の形態に係
る誘電体共振器の分解斜視図である。
を図1を用いて説明する。図1は第1の実施の形態に係
る誘電体共振器の分解斜視図である。
【0080】図1に示すように、誘電体共振器1は、誘
電体基板2と導電体板3a、3bから構成されている。
電体基板2と導電体板3a、3bから構成されている。
【0081】誘電体基板2は、一定の比誘電率を有して
おり、その両主面に1つの円形状の開口部を有する導体
2a、2bが両主面の開口部が互いに対向するように形
成されることにより構成されている。また、誘電体基板
2の導体2a、2bの開口部は所定の周波数に応じた大
きさに設定されている。
おり、その両主面に1つの円形状の開口部を有する導体
2a、2bが両主面の開口部が互いに対向するように形
成されることにより構成されている。また、誘電体基板
2の導体2a、2bの開口部は所定の周波数に応じた大
きさに設定されている。
【0082】誘電体基板2の導体2a側には、導体2a
上に薄膜形成技術により絶縁体層2cが形成されてい
る。この絶縁体層2cはポリテトラフルオロエチレン等
の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁体層2c
上には電極4が形成されている。
上に薄膜形成技術により絶縁体層2cが形成されてい
る。この絶縁体層2cはポリテトラフルオロエチレン等
の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁体層2c
上には電極4が形成されている。
【0083】導電体板3a、3bは、開口部付近で誘電
体基板2から間隔を隔てて、誘電体基板2を挟むように
配置固定されており、電極4と導電体板3a、3bは絶
縁されている。また、電極4は導電体板3a、3bから
導出されている。
体基板2から間隔を隔てて、誘電体基板2を挟むように
配置固定されており、電極4と導電体板3a、3bは絶
縁されている。また、電極4は導電体板3a、3bから
導出されている。
【0084】このように構成することにより、開口部及
びそれに挟まれた部分の誘電体基板が共振部として働く
ので、1つの共振部を有する誘電体共振器1が得られ
る。また、このように、本実施の形態の構成では、電極
を開口部に近付けて構成できるので、より強い入出力端
子結合が得られる。また、絶縁体層2cは薄膜で形成さ
れているので、その厚みを自由にコントロールすること
ができ、入出力端子電極と共振部との距離設定を高精度
に行うことができる。さらに、高誘電率の誘電体基板に
比べて絶縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘
電率の材料で構成されているため、同一面に形成された
他の電極と不要な結合が生じることによる特性劣化を防
ぐことができる。また、絶縁体層を低誘電率の材料で構
成しているので、低損失にすることができ、共振部の共
振周波数や無負荷Qに与える影響を少なくすることがで
きる。
びそれに挟まれた部分の誘電体基板が共振部として働く
ので、1つの共振部を有する誘電体共振器1が得られ
る。また、このように、本実施の形態の構成では、電極
を開口部に近付けて構成できるので、より強い入出力端
子結合が得られる。また、絶縁体層2cは薄膜で形成さ
れているので、その厚みを自由にコントロールすること
ができ、入出力端子電極と共振部との距離設定を高精度
に行うことができる。さらに、高誘電率の誘電体基板に
比べて絶縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘
電率の材料で構成されているため、同一面に形成された
他の電極と不要な結合が生じることによる特性劣化を防
ぐことができる。また、絶縁体層を低誘電率の材料で構
成しているので、低損失にすることができ、共振部の共
振周波数や無負荷Qに与える影響を少なくすることがで
きる。
【0085】なお、図1では絶縁体層2cは誘電体基板
2の導体2a側にのみ形成されたがこれに限るものでは
なく、例えば、図2に示すように、誘電体基板2の導体
2b側に設けてもよい。
2の導体2a側にのみ形成されたがこれに限るものでは
なく、例えば、図2に示すように、誘電体基板2の導体
2b側に設けてもよい。
【0086】次に、本発明の第2の実施の形態を図2を
用いて説明する。図2は第2の実施の形態に係る誘電体
フィルタの分解斜視図である。
用いて説明する。図2は第2の実施の形態に係る誘電体
フィルタの分解斜視図である。
【0087】図2に示すように、誘電体フィルタ11
は、誘電体基板12と導電体板13a、13bから構成
されている。
は、誘電体基板12と導電体板13a、13bから構成
されている。
【0088】誘電体基板12は、一定の比誘電率を有し
ており、その両主面に2つの円形状の開口部を有する導
体12a、12bが両主面の開口部が互いに対向するよ
うに形成されることにより構成されている。また、誘電
体基板12の導体12a、12bの開口部は所定の周波
数に応じた大きさに設定されている。
ており、その両主面に2つの円形状の開口部を有する導
体12a、12bが両主面の開口部が互いに対向するよ
うに形成されることにより構成されている。また、誘電
体基板12の導体12a、12bの開口部は所定の周波
数に応じた大きさに設定されている。
【0089】誘電体基板12の導体12a側には、導体
12a上に薄膜形成技術により絶縁体層12cが形成さ
れている。この絶縁体層12cはポリテトラフルオロエ
チレン等の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁
体層12c上には入力端子電極14a、出力端子電極1
4bが形成されている。
12a上に薄膜形成技術により絶縁体層12cが形成さ
れている。この絶縁体層12cはポリテトラフルオロエ
チレン等の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁
体層12c上には入力端子電極14a、出力端子電極1
4bが形成されている。
【0090】導電体板13a、13bは、開口部付近で
誘電体基板12から間隔を隔てて、誘電体基板12を挟
むように配置固定されており、入力端子電極14aと出
力端子用電極14bと導電体板13a、13bは絶縁さ
れている。また、入力端子電極14aと出力端子電極1
4bは導電体板13a、13bから導出されている。
誘電体基板12から間隔を隔てて、誘電体基板12を挟
むように配置固定されており、入力端子電極14aと出
力端子用電極14bと導電体板13a、13bは絶縁さ
れている。また、入力端子電極14aと出力端子電極1
4bは導電体板13a、13bから導出されている。
【0091】このように構成することにより、開口部及
びそれに挟まれた部分の誘電体基板が共振部として働く
ので、2段の共振部を有する誘電体フィルタ11が得ら
れる。また、このように、本実施の形態の構成では、従
来の構造に比べて入出力端子電極を開口部に近付けて構
成できるので、より強い入出力結合が得られる。また、
絶縁体層12cは薄膜で形成されているので、その厚み
を自由にコントロールすることができ、入出力端子電極
と共振部との距離設定を高精度に行うことができる。さ
らに、高誘電率の誘電体基板に比べて絶縁体層はポリテ
トラフルオロエチレン等の低誘電率の材料で構成されて
いるため、入出力端子電極間あるいは同一面に形成され
た他の電極と不要な結合が生じることによる特性劣化を
防ぐことができる。また、絶縁体層を低誘電率の材料で
構成しているので、低損失にすることができ、共振部の
共振周波数や無負荷Qに与える影響を少なくすることが
できる。
びそれに挟まれた部分の誘電体基板が共振部として働く
ので、2段の共振部を有する誘電体フィルタ11が得ら
れる。また、このように、本実施の形態の構成では、従
来の構造に比べて入出力端子電極を開口部に近付けて構
成できるので、より強い入出力結合が得られる。また、
絶縁体層12cは薄膜で形成されているので、その厚み
を自由にコントロールすることができ、入出力端子電極
と共振部との距離設定を高精度に行うことができる。さ
らに、高誘電率の誘電体基板に比べて絶縁体層はポリテ
トラフルオロエチレン等の低誘電率の材料で構成されて
いるため、入出力端子電極間あるいは同一面に形成され
た他の電極と不要な結合が生じることによる特性劣化を
防ぐことができる。また、絶縁体層を低誘電率の材料で
構成しているので、低損失にすることができ、共振部の
共振周波数や無負荷Qに与える影響を少なくすることが
できる。
【0092】なお、図2では2段の共振部を構成した誘
電体フィルタについて説明したがこれに限るものではな
く、3段以上の共振部を有する誘電体フィルタを構成し
てもよい。
電体フィルタについて説明したがこれに限るものではな
く、3段以上の共振部を有する誘電体フィルタを構成し
てもよい。
【0093】また、図2では絶縁体層12cは誘電体基
板12の導体12a側にのみ形成されたがこれに限るも
のではなく、例えば、図2に示すように、誘電体基板1
2の導体12b側に設けてもよい。
板12の導体12a側にのみ形成されたがこれに限るも
のではなく、例えば、図2に示すように、誘電体基板1
2の導体12b側に設けてもよい。
【0094】さらに、本発明の第2の実施の形態の変形
例を図3を用いて説明する。図3は、誘電体基板12の
導体12a側及び導体12b側の両方に絶縁体層12
c、12dを形成した誘電体フィルタ11aの分解斜視
図である。なお、図2と同じ部分には同じ符号を付し、
詳細な説明は省略する。
例を図3を用いて説明する。図3は、誘電体基板12の
導体12a側及び導体12b側の両方に絶縁体層12
c、12dを形成した誘電体フィルタ11aの分解斜視
図である。なお、図2と同じ部分には同じ符号を付し、
詳細な説明は省略する。
【0095】図3に示すように、図2と異なる点は、絶
縁体層12dが形成されている点と、結合調整用電極1
4cが形成されている点である。
縁体層12dが形成されている点と、結合調整用電極1
4cが形成されている点である。
【0096】誘電体基板12の導体12a側には、絶縁
体層12cが形成されており、絶縁体層12c上には入
力端子電極14aが形成されている。さらに、誘電体基
板12の導体12b側には、絶縁体層12dが形成され
ており、絶縁体層12d上には出力端子電極14bが形
成されている。
体層12cが形成されており、絶縁体層12c上には入
力端子電極14aが形成されている。さらに、誘電体基
板12の導体12b側には、絶縁体層12dが形成され
ており、絶縁体層12d上には出力端子電極14bが形
成されている。
【0097】また、絶縁体層12c上には、導体12a
の2つの開口部に重なるように結合電極14cを形成し
ている。
の2つの開口部に重なるように結合電極14cを形成し
ている。
【0098】このように、入力端子電極14aと出力端
子電極14bとを誘電体基板12の異なる面に形成した
ので、入出力端子電極14a、14b間で電磁気的に結
合することを防止することができる。また、結合電極1
4cを形成することによって、2つの共振部間の結合を
強めることができる。この結合電極14cの大きさを調
整することによって共振部間の結合を自由に設定でき
る。
子電極14bとを誘電体基板12の異なる面に形成した
ので、入出力端子電極14a、14b間で電磁気的に結
合することを防止することができる。また、結合電極1
4cを形成することによって、2つの共振部間の結合を
強めることができる。この結合電極14cの大きさを調
整することによって共振部間の結合を自由に設定でき
る。
【0099】以下、本発明の第3の実施の形態を図4を
用いて説明する。図4は第3の実施の形態に係る誘電体
デュプレクサの分解斜視図である。
用いて説明する。図4は第3の実施の形態に係る誘電体
デュプレクサの分解斜視図である。
【0100】図4に示すように、誘電体デュプレクサ7
1は、誘電体基板72と導電体板73a、73bから構
成されている。
1は、誘電体基板72と導電体板73a、73bから構
成されている。
【0101】誘電体基板72は、一定の比誘電率を有し
ており、その両主面に4つの円形状の開口部を有する導
体72a、72bが両主面の開口部が互いに対向するよ
うに形成されることにより構成されている。また、誘電
体基板72の導体72a、72bの開口部は所定の周波
数に応じた大きさに設定されている。
ており、その両主面に4つの円形状の開口部を有する導
体72a、72bが両主面の開口部が互いに対向するよ
うに形成されることにより構成されている。また、誘電
体基板72の導体72a、72bの開口部は所定の周波
数に応じた大きさに設定されている。
【0102】このように構成することにより、導体72
a、72bの開口部及びそれに挟まれた部分の誘電体基
板が共振するので、4つの共振部が形成されることにな
る。この4つの共振部のうち2つが第1の共振部群75
を構成して送信フィルタとして機能し、4つの共振部の
うち残る2つが第2の共振部群76を構成して受信フィ
ルタとして機能する。
a、72bの開口部及びそれに挟まれた部分の誘電体基
板が共振するので、4つの共振部が形成されることにな
る。この4つの共振部のうち2つが第1の共振部群75
を構成して送信フィルタとして機能し、4つの共振部の
うち残る2つが第2の共振部群76を構成して受信フィ
ルタとして機能する。
【0103】誘電体基板72の導体72a側には、導体
72a上に薄膜形成技術により絶縁体層72cが形成さ
れている。この絶縁体層72cはポリテトラフルオロエ
チレン等の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁
体層72c上には入力端子電極74a、出力端子電極7
4b、アンテナ端子電極74cが形成されている。
72a上に薄膜形成技術により絶縁体層72cが形成さ
れている。この絶縁体層72cはポリテトラフルオロエ
チレン等の低誘電率の材料を用いている。さらに、絶縁
体層72c上には入力端子電極74a、出力端子電極7
4b、アンテナ端子電極74cが形成されている。
【0104】入力端子電極74aは第1の共振部群75
に電磁界結合して送信フィルタの入力端子電極として機
能し、アンテナ端子電極74cは第1の共振部群75に
電磁界結合して送信フィルタの出力端子電極として機能
する。アンテナ端子電極74cは第2の共振部群76に
電磁界結合して受信フィルタの入力端子電極として機能
し、出力端子電極74bは第2の共振部群75に電磁界
結合して受信フィルタの出力端子電極として機能する。
に電磁界結合して送信フィルタの入力端子電極として機
能し、アンテナ端子電極74cは第1の共振部群75に
電磁界結合して送信フィルタの出力端子電極として機能
する。アンテナ端子電極74cは第2の共振部群76に
電磁界結合して受信フィルタの入力端子電極として機能
し、出力端子電極74bは第2の共振部群75に電磁界
結合して受信フィルタの出力端子電極として機能する。
【0105】導電体板73a、73bは、開口部付近で
誘電体基板72から間隔を隔てて、誘電体基板72を挟
むように配置固定されており、入力端子電極74a及び
出力端子用電極74b、アンテナ端子電極74cと導電
体板73a、73bは絶縁されている。また、入力端子
電極74a及び出力端子電極74b、アンテナ端子電極
74cは導電体板73a、73bから導出されている。
誘電体基板72から間隔を隔てて、誘電体基板72を挟
むように配置固定されており、入力端子電極74a及び
出力端子用電極74b、アンテナ端子電極74cと導電
体板73a、73bは絶縁されている。また、入力端子
電極74a及び出力端子電極74b、アンテナ端子電極
74cは導電体板73a、73bから導出されている。
【0106】このように構成することにより、2段の共
振部を有する送信フィルタと2段の共振部を有する受信
フィルタとから構成される誘電体デュプレクサが得られ
る。また、このように、本実施の形態の構成では、従来
の構造に比べて入出力端子電極を開口部に近付けて構成
できるので、より強い入出力端子結合が得られる。ま
た、絶縁体層2cは薄膜で形成されているので、その厚
みを自由にコントロールすることができ、入出力端子電
極と共振部との距離設定を高精度に行うことができる。
したがって、送信フィルタと受信フィルタとの距離設定
も高精度に行うことができ、互いの不必要な結合を防ぐ
ことができる。
振部を有する送信フィルタと2段の共振部を有する受信
フィルタとから構成される誘電体デュプレクサが得られ
る。また、このように、本実施の形態の構成では、従来
の構造に比べて入出力端子電極を開口部に近付けて構成
できるので、より強い入出力端子結合が得られる。ま
た、絶縁体層2cは薄膜で形成されているので、その厚
みを自由にコントロールすることができ、入出力端子電
極と共振部との距離設定を高精度に行うことができる。
したがって、送信フィルタと受信フィルタとの距離設定
も高精度に行うことができ、互いの不必要な結合を防ぐ
ことができる。
【0107】さらに、高誘電率の誘電体基板に比べて絶
縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘電率の材
料で構成されているため、入出力端子電極間、アンテナ
端子電極あるいは同一面に形成された他の電極等と不要
な結合が生じることによる特性劣化を防ぐことができ
る。また、絶縁体層を低誘電率の材料で構成しているの
で、低損失にすることができ、共振部の共振周波数や無
負荷Qに与える影響を少なくすることができる。
縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘電率の材
料で構成されているため、入出力端子電極間、アンテナ
端子電極あるいは同一面に形成された他の電極等と不要
な結合が生じることによる特性劣化を防ぐことができ
る。また、絶縁体層を低誘電率の材料で構成しているの
で、低損失にすることができ、共振部の共振周波数や無
負荷Qに与える影響を少なくすることができる。
【0108】次に、第3の実施形態の変形例について図
5を用いて説明する。本変形例の誘電体デュプレクサ8
1は、送信フィルタを構成する第1の共振部群85の形
状と受信フィルタを構成する第2の共振部群86の形状
を異ならせた点で、図7で説明した誘電体デュプレクサ
71と異なる。
5を用いて説明する。本変形例の誘電体デュプレクサ8
1は、送信フィルタを構成する第1の共振部群85の形
状と受信フィルタを構成する第2の共振部群86の形状
を異ならせた点で、図7で説明した誘電体デュプレクサ
71と異なる。
【0109】すなわち、第1の共振部群を構成する2つ
の共振部の一つ当たりの大きさを、第2の共振部群を構
成する3つの共振部の一つ当たりの大きさよりも大きく
している。
の共振部の一つ当たりの大きさを、第2の共振部群を構
成する3つの共振部の一つ当たりの大きさよりも大きく
している。
【0110】このように送信フィルタを構成する第1の
共振部群85の形状と受信フィルタを構成する第2の共
振部群86の形状を異ならせることにより、送信フィル
タと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を異なら
せることができる。
共振部群85の形状と受信フィルタを構成する第2の共
振部群86の形状を異ならせることにより、送信フィル
タと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を異なら
せることができる。
【0111】なお、本変形例では送信フィルタを構成す
る第1の共振部群の大きさを受信フィルタを構成する第
2の共振部群の大きさよりも大きく設定しているが、こ
れに限るものではなく、逆に第1の共振部群の大きさを
第2の共振部群の大きさよりも小さくしてもよい。
る第1の共振部群の大きさを受信フィルタを構成する第
2の共振部群の大きさよりも大きく設定しているが、こ
れに限るものではなく、逆に第1の共振部群の大きさを
第2の共振部群の大きさよりも小さくしてもよい。
【0112】また、本変形例では第1の共振部群の大き
さと第2の共振部群の大きさを異ならせることにより、
送信フィルタと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特
性を異ならせたが、これに限るものではなく、例えば、
第1の共振部群の開口部の形状を矩形にし、第2の共振
部群の開口部の形状を円形にすることにより、送信フィ
ルタと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を異な
らせてもよい。
さと第2の共振部群の大きさを異ならせることにより、
送信フィルタと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特
性を異ならせたが、これに限るものではなく、例えば、
第1の共振部群の開口部の形状を矩形にし、第2の共振
部群の開口部の形状を円形にすることにより、送信フィ
ルタと受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を異な
らせてもよい。
【0113】さらに、第3の実施形態の他の変形例につ
いて図6を用いて説明する。本変形例の誘電体デュプレ
クサ91は、送信フィルタを構成する第1の共振部群9
5内での開口部の形状を異ならせている点及び受信フィ
ルタを構成する第2の共振部群96の開口部の形状を異
ならせている点で、図4で説明した誘電体デュプレクサ
91と異なる。
いて図6を用いて説明する。本変形例の誘電体デュプレ
クサ91は、送信フィルタを構成する第1の共振部群9
5内での開口部の形状を異ならせている点及び受信フィ
ルタを構成する第2の共振部群96の開口部の形状を異
ならせている点で、図4で説明した誘電体デュプレクサ
91と異なる。
【0114】すなわち、第1の共振部群を構成する2つ
の共振部をそれぞれ異なる大きさにしている。また、第
2の共振部群を構成する3つの共振部を異なる大きさ及
び異なる形状にしている。
の共振部をそれぞれ異なる大きさにしている。また、第
2の共振部群を構成する3つの共振部を異なる大きさ及
び異なる形状にしている。
【0115】このように送信フィルタを構成する第1の
共振部群95内または受信フィルタを構成する第2の共
振部群96内の形状を異ならせることにより、送信フィ
ルタまたは受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を
所望の値に設定することができる。
共振部群95内または受信フィルタを構成する第2の共
振部群96内の形状を異ならせることにより、送信フィ
ルタまたは受信フィルタの通過帯域やスプリアス特性を
所望の値に設定することができる。
【0116】次に、第4の実施の形態について図7を用
いて説明する。図7は第4の実施の形態に係る電圧制御
発振器の分解斜視図である。
いて説明する。図7は第4の実施の形態に係る電圧制御
発振器の分解斜視図である。
【0117】図7に示すように、電圧制御発振器21
は、誘電体基板22と導電体板23a、23bから構成
されている。
は、誘電体基板22と導電体板23a、23bから構成
されている。
【0118】一定の比誘電率を有する誘電体基板22の
両主面に1つの円形状の開口部を有する電極22a、2
2bが両主面の開口部が互いに対向するように形成され
ている。
両主面に1つの円形状の開口部を有する電極22a、2
2bが両主面の開口部が互いに対向するように形成され
ている。
【0119】誘電体基板22の導体22a、22bの開
口部は所定の周波数に応じた大きさに設定されている。
また、誘電体基板22の導体22a側には、ポリテトラ
フルオロエチレン等の低誘電率の絶縁体層22cが形成
されている。
口部は所定の周波数に応じた大きさに設定されている。
また、誘電体基板22の導体22a側には、ポリテトラ
フルオロエチレン等の低誘電率の絶縁体層22cが形成
されている。
【0120】絶縁体層22c上には、主線路を構成する
マイクロストリップ線路24と副線路を構成するマイク
ロストリップ線路25が導体22aの開口部と図7にお
ける上下方向で重なるように形成されている。
マイクロストリップ線路24と副線路を構成するマイク
ロストリップ線路25が導体22aの開口部と図7にお
ける上下方向で重なるように形成されている。
【0121】マイクロストリップ線路24はその一端が
抵抗膜26を介してアース電極27に接続されており、
その他端が電界効果トランジスタ28のゲートに接続さ
れている。
抵抗膜26を介してアース電極27に接続されており、
その他端が電界効果トランジスタ28のゲートに接続さ
れている。
【0122】この主線路を構成するマイクロストリップ
線路24と、導体22a、22bの開口部及びそれに挟
まれた部分の誘電体基板により構成される共振部とが電
磁界結合することにより、共振回路が構成される。
線路24と、導体22a、22bの開口部及びそれに挟
まれた部分の誘電体基板により構成される共振部とが電
磁界結合することにより、共振回路が構成される。
【0123】マイクロストリップ線路25はその一端が
バラクタダイオード29を介してアース電極27に接続
されており、他端は開放端になっている。
バラクタダイオード29を介してアース電極27に接続
されており、他端は開放端になっている。
【0124】この副線路を構成するマイクロストリップ
線路25とバラクタダイオード29により、発振周波数
可変回路を構成している。
線路25とバラクタダイオード29により、発振周波数
可変回路を構成している。
【0125】また、マイクロストリップ線路25のバラ
クタダイオード29の接続端には並列にインダクタ30
が接続されており、インダクタ30は抵抗膜31を介し
てバイアス電圧を加えるためのバイアス電極32に接続
されている。またバイアス電極32には主線路を構成す
るマイクロストリップ線路24が抵抗膜26を介して接
続されているア−ス電極27に接続されている。
クタダイオード29の接続端には並列にインダクタ30
が接続されており、インダクタ30は抵抗膜31を介し
てバイアス電圧を加えるためのバイアス電極32に接続
されている。またバイアス電極32には主線路を構成す
るマイクロストリップ線路24が抵抗膜26を介して接
続されているア−ス電極27に接続されている。
【0126】電界効果トランジスタ28は、ドレインが
マイクロストリップ線路34を介して入力端子電極35
aに接続されており、ソースがマイクロストリップ線路
36の一端に接続されている。また、入力端子電極35
aは、コンデンサ40を介してアース電極27に接続さ
れている。
マイクロストリップ線路34を介して入力端子電極35
aに接続されており、ソースがマイクロストリップ線路
36の一端に接続されている。また、入力端子電極35
aは、コンデンサ40を介してアース電極27に接続さ
れている。
【0127】マイクロストリップ線路34には電界効果
トランジスタ28のドレインとの接続点に整合用のスタ
ブ37が接続されている。
トランジスタ28のドレインとの接続点に整合用のスタ
ブ37が接続されている。
【0128】マイクロストリップ線路36は、他端が抵
抗膜38を介してアース電極27に接続されている。ま
た、マイクロストリップ線路36は、電磁気的に結合す
るように、マイクロストリップ線路39と一定の間隔を
おいて平行に形成されている。
抗膜38を介してアース電極27に接続されている。ま
た、マイクロストリップ線路36は、電磁気的に結合す
るように、マイクロストリップ線路39と一定の間隔を
おいて平行に形成されている。
【0129】マイクロストリップ線路39は出力端子電
極35bに接続されている。
極35bに接続されている。
【0130】さらに、すべてのアース電極27はスルー
ホールを介して導体22aに接続されている。
ホールを介して導体22aに接続されている。
【0131】絶縁性パッケージ23は、第1の絶縁性基
板23aと第2の絶縁性基板23bとから構成されてい
る。
板23aと第2の絶縁性基板23bとから構成されてい
る。
【0132】第1の絶縁性基板23aは凹部23cを有
しており、凹部23cを取り巻くように外部端子23d
が形成されている。また、凹部23cの底面には導体2
3eが形成されている第2の絶縁性基板23bは第1の
絶縁性基板23aの凹部23cよりも大きい穴23fが
形成されており、この穴23fから第1の絶縁性基板2
3aの凹部23cと外部端子23dが露出するように積
層されている。
しており、凹部23cを取り巻くように外部端子23d
が形成されている。また、凹部23cの底面には導体2
3eが形成されている第2の絶縁性基板23bは第1の
絶縁性基板23aの凹部23cよりも大きい穴23fが
形成されており、この穴23fから第1の絶縁性基板2
3aの凹部23cと外部端子23dが露出するように積
層されている。
【0133】この穴23fに、上記誘電体基板22が、
絶縁層22c側を下面にして、入出力端子電極及びバイ
アス電極やアース電極が外部端子23dにそれぞれ接続
されるように収納され、図示しない導電体板で封止され
る。
絶縁層22c側を下面にして、入出力端子電極及びバイ
アス電極やアース電極が外部端子23dにそれぞれ接続
されるように収納され、図示しない導電体板で封止され
る。
【0134】以上のような構成で、バラクタダイオード
29が印加電圧に応じて可変容量となり、導体22a、
22bの開口部とその間に位置する部分の誘電体基板2
2により構成される共振部の共振周波数を変化させ、発
振周波数が変化するようになっている。
29が印加電圧に応じて可変容量となり、導体22a、
22bの開口部とその間に位置する部分の誘電体基板2
2により構成される共振部の共振周波数を変化させ、発
振周波数が変化するようになっている。
【0135】このように、本実施の形態の構成では、従
来構造に比べて共振部の厚みを大幅に薄くすることがで
きるので、電圧制御発振器自体の高さも従来構造に比べ
て薄くすることができる。また、共振部と主線路を構成
するマイクロストリップ線路24及び副線路を構成する
マイクロストリップ線路25を従来の構造よりも近付け
て構成できるので、より強い入出力端子結合が得られ
る。また、絶縁体層22cは薄膜で形成されているの
で、その厚みを自由にコントロールすることができ、マ
イクロストリップ線路と共振部との距離設定を高精度に
行うことができる。
来構造に比べて共振部の厚みを大幅に薄くすることがで
きるので、電圧制御発振器自体の高さも従来構造に比べ
て薄くすることができる。また、共振部と主線路を構成
するマイクロストリップ線路24及び副線路を構成する
マイクロストリップ線路25を従来の構造よりも近付け
て構成できるので、より強い入出力端子結合が得られ
る。また、絶縁体層22cは薄膜で形成されているの
で、その厚みを自由にコントロールすることができ、マ
イクロストリップ線路と共振部との距離設定を高精度に
行うことができる。
【0136】さらに、高誘電率の誘電体基板に比べて絶
縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘電率の材
料で構成されているため、配線電極間、主線路と副線路
あるいは同一面に形成された他の電極等と不要な結合が
生じることによる特性劣化を防ぐことができる。また、
絶縁体層を低誘電率の材料で構成しているので、低損失
にすることができ、共振部の共振周波数や無負荷Qに与
える影響を少なくすることができる。
縁体層はポリテトラフルオロエチレン等の低誘電率の材
料で構成されているため、配線電極間、主線路と副線路
あるいは同一面に形成された他の電極等と不要な結合が
生じることによる特性劣化を防ぐことができる。また、
絶縁体層を低誘電率の材料で構成しているので、低損失
にすることができ、共振部の共振周波数や無負荷Qに与
える影響を少なくすることができる。
【0137】また、本実施の形態のような共振部は従来
のTE01δモード誘電体共振器に比べてエネルギーの
閉じ込め性がよいので、主線路を構成するマイクロスト
リップ線路24及び副線路を構成するマイクロストリッ
プ線路25以外の線路や部品と不要な結合が生じない。
したがって、従来に比べて自由な配線設計を行うことが
できる。また、本実施の形態では、絶縁性パッケージの
外部端子に入出力端子電極及びバイアス電極やアース電
極を直接接続したので、ボンディングワイヤが不要にな
り、高周波での不要なインダクタンスを無くすことがで
きる。
のTE01δモード誘電体共振器に比べてエネルギーの
閉じ込め性がよいので、主線路を構成するマイクロスト
リップ線路24及び副線路を構成するマイクロストリッ
プ線路25以外の線路や部品と不要な結合が生じない。
したがって、従来に比べて自由な配線設計を行うことが
できる。また、本実施の形態では、絶縁性パッケージの
外部端子に入出力端子電極及びバイアス電極やアース電
極を直接接続したので、ボンディングワイヤが不要にな
り、高周波での不要なインダクタンスを無くすことがで
きる。
【0138】なお、本実施の形態では電圧制御発振器を
用いて説明したがこれに限るものではなく、例えば制御
機能のない通常の発振器を構成することも可能である。
用いて説明したがこれに限るものではなく、例えば制御
機能のない通常の発振器を構成することも可能である。
【0139】また、本実施の形態で説明した第2の導電
体板となる絶縁性パッケージは、発振器だけでなく、第
1の実施の形態の誘電体共振器、第2の実施の形態の誘
電体フィルタ、第3の実施の形態の誘電体デュプレクサ
にも適用できるものである。
体板となる絶縁性パッケージは、発振器だけでなく、第
1の実施の形態の誘電体共振器、第2の実施の形態の誘
電体フィルタ、第3の実施の形態の誘電体デュプレクサ
にも適用できるものである。
【0140】次に、第5の実施の形態について図8を用
いて説明する。図8は第5の実施の形態に係る高周波送
受信モジュール41の分解斜視図である。
いて説明する。図8は第5の実施の形態に係る高周波送
受信モジュール41の分解斜視図である。
【0141】図8に示すように、高周波送受信モジュー
ル41は、誘電体基板42と導電体板43a、43bか
ら構成されている。
ル41は、誘電体基板42と導電体板43a、43bか
ら構成されている。
【0142】一定の比誘電率を有する誘電体基板42の
両主面に9つの円形状の開口部を有する電極22a、2
2bが両主面の開口部が互いに対向するように形成され
ている。
両主面に9つの円形状の開口部を有する電極22a、2
2bが両主面の開口部が互いに対向するように形成され
ている。
【0143】この9つの対向する開口部及びその間に挟
まれた部分の誘電体基板42が、間隔をおいて配置され
た導電体板43a、43bに挟まれることにより、共振
部となる。
まれた部分の誘電体基板42が、間隔をおいて配置され
た導電体板43a、43bに挟まれることにより、共振
部となる。
【0144】この、共振部がデュプレクサ46やバンド
パスフィルタ47、48、電圧制御発振器49に用いら
れている。なお、誘電体基板42の導体42a、42b
の開口部は所定の周波数に応じた大きさに設定されてい
る。
パスフィルタ47、48、電圧制御発振器49に用いら
れている。なお、誘電体基板42の導体42a、42b
の開口部は所定の周波数に応じた大きさに設定されてい
る。
【0145】誘電体基板42の導体42a側には、ポリ
テトラフルオロエチレン等の低誘電率の絶縁体層42c
が形成されている。
テトラフルオロエチレン等の低誘電率の絶縁体層42c
が形成されている。
【0146】絶縁体層42c上には、配線電極が形成さ
れており、各回路部を接続している。
れており、各回路部を接続している。
【0147】導電体板43aにはスロットアンテナ43
cが形成されている。
cが形成されている。
【0148】スロットアンテナ43cにはデュプレクサ
46が接続されている。
46が接続されている。
【0149】デュプレクサ46は上記9つの共振部のう
ち4つを用いている。4つの共振部のうち2つは送信用
フィルタを構成しており、残る2つにより受信用フィル
タが構成されている。
ち4つを用いている。4つの共振部のうち2つは送信用
フィルタを構成しており、残る2つにより受信用フィル
タが構成されている。
【0150】デュプレクサ46の受信用フィルタにはロ
ーノイズアンプ50が接続されており、ローノイズアン
プ50にはバンドパスフィルタ47が接続されている。
バンドパスフィルタ47には、ミキサー51が接続され
ている。ミキサー51はバンドパスフィルタ47からの
受信信号と電圧制御発振器49からのローカル信号を合
成してバンドパスフィルタ52を介して受信端子53に
出力端子される。
ーノイズアンプ50が接続されており、ローノイズアン
プ50にはバンドパスフィルタ47が接続されている。
バンドパスフィルタ47には、ミキサー51が接続され
ている。ミキサー51はバンドパスフィルタ47からの
受信信号と電圧制御発振器49からのローカル信号を合
成してバンドパスフィルタ52を介して受信端子53に
出力端子される。
【0151】デュプレクサ46の送信側フィルタにはパ
ワーアンプ54が接続されており、パワーアンプ54に
はバンドパスフィルタ48が接続されている。バンドパ
スフィルタ48にはミキサー55が接続されている。ミ
キサー55は送信端子56からバンドパスフィルタ57
を介して入力端子された送信信号と電圧制御発振器49
からのローカル信号を合成してバンドパスフィルタ48
に入力端子している。
ワーアンプ54が接続されており、パワーアンプ54に
はバンドパスフィルタ48が接続されている。バンドパ
スフィルタ48にはミキサー55が接続されている。ミ
キサー55は送信端子56からバンドパスフィルタ57
を介して入力端子された送信信号と電圧制御発振器49
からのローカル信号を合成してバンドパスフィルタ48
に入力端子している。
【0152】電圧制御発振器49には、増幅用FET5
8、59が接続されており、増幅用FET58はミキサ
ー51、55に接続されている。増幅用FET59は2
つのプリスケーラ60、61を介してフェイズロックル
ープIC62に接続されている。フェイズロックループ
IC62はローパスフィルタ63を介して電圧制御発振
器49に接続されている。
8、59が接続されており、増幅用FET58はミキサ
ー51、55に接続されている。増幅用FET59は2
つのプリスケーラ60、61を介してフェイズロックル
ープIC62に接続されている。フェイズロックループ
IC62はローパスフィルタ63を介して電圧制御発振
器49に接続されている。
【0153】このように構成することにより、送受信モ
ジュールの集積化が可能となり小形化が図れる。
ジュールの集積化が可能となり小形化が図れる。
【0154】なお、本実施の形態の第2の導電体板43
bを、図7に示した第4の実施の形態の導電体板23b
のような絶縁性パッケージにしてもよい。
bを、図7に示した第4の実施の形態の導電体板23b
のような絶縁性パッケージにしてもよい。
【0155】以上、本発明を第1の実施の形態から第5
の実施の形態まで説明したが、本発明は第1〜第5の実
施の形態の用途に限らず、共振部を用いた装置であれ
ば、どのような装置であっても、どのような高周波モジ
ュールであっても適用が可能である。
の実施の形態まで説明したが、本発明は第1〜第5の実
施の形態の用途に限らず、共振部を用いた装置であれ
ば、どのような装置であっても、どのような高周波モジ
ュールであっても適用が可能である。
【0156】
【発明の効果】以上のように、本発明では、共振部を構
成した誘電体基板の上に絶縁体を設けて電極や線路を形
成することにより、共振部と電極との距離を固定するこ
とができ、共振部と電極や線路の位置関係を高精度に設
定した誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレ
クサ、発振器を得ることができる。
成した誘電体基板の上に絶縁体を設けて電極や線路を形
成することにより、共振部と電極との距離を固定するこ
とができ、共振部と電極や線路の位置関係を高精度に設
定した誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレ
クサ、発振器を得ることができる。
【0157】また、絶縁体に形成した配線電極を配線パ
ターンに用いることで、誘電体共振器装置の集積化がで
きるため、送受信モジュール等の高周波モジュールの小
形化が可能となる。
ターンに用いることで、誘電体共振器装置の集積化がで
きるため、送受信モジュール等の高周波モジュールの小
形化が可能となる。
【図1】第1の実施形態に係る誘電体共振器の分解斜視
図である。
図である。
【図2】第2の実施形態に係る誘電体フィルタの分解斜
視図である。
視図である。
【図3】第2の実施形態の変形例に係る誘電体フィルタ
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図4】第3の実施形態に係る誘電体デュプレクサの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】第3の実施形態の変形例に係る誘電体デュプレ
クサの分解斜視図である。
クサの分解斜視図である。
【図6】第3の実施形態の他の変形例に係る誘電体デュ
プレクサの分解斜視図である。
プレクサの分解斜視図である。
【図7】第4の実施形態に係る電圧制御発振器の分解斜
視図である。
視図である。
【図8】第4の実施形態に係る高周波送受信モジュール
の一部破砕斜視図である。
の一部破砕斜視図である。
【図9】本願出願人が先に提案した誘電体フィルタの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図10】従来の誘電体共振器を用いた電圧制御発振器
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
1 誘電体共振器 2 誘電体基板 2a、2b 導体 2c 絶縁体層 3a、3b 導電体板 4 電極
フロントページの続き (72)発明者 平塚 敏郎 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 園田 富哉 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 三上 重幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (31)
- 【請求項1】誘電体基板と、 前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体と、 前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体と、 前記第1の導体から前記誘電体基板が露出するように前
記第1の導体に形成された第1の開口部と、 前記第2の導体から前記誘電体基板が露出するように前
記第2の導体に形成された第2の開口部と、 少なくとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導
体から間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、 少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第2の導
体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板と、 前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定される
共振部と、 前記第1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも
一方の上に形成された絶縁体と、 前記絶縁体上に形成された電極とを有することを特徴と
する誘電体共振器。 - 【請求項2】前記絶縁体が薄膜であることを特徴とする
請求項1記載の誘電体共振器。 - 【請求項3】前記電極が前記第1の開口部または第2の
開口部の少なくともどちらか一方に重なるように形成さ
れたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の誘
電体共振器。 - 【請求項4】前記絶縁体が前記誘電体基板よりも低誘電
率の材料で形成されたことを特徴とする請求項1、請求
項2または請求項3記載の誘電体共振器。 - 【請求項5】前記第2の導電体板が、外部端子と前記外
部端子とは異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少な
くとも底面には導電体が形成された第1絶縁性基板と、
前記第1絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を有し
前記穴から前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部が露
出するように第1絶縁性基板上に積層される第2絶縁性
基板と、前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁性基
板の穴とで構成される収容部とから構成されており、 前記電極が形成された面を下方にして前記電極の一部と
前記外部端子が直接接続されるように前記誘電体基板が
前記収容部に収容されたことを特徴とする請求項1、請
求項2、請求項3または請求項4記載の誘電体共振器。 - 【請求項6】誘電体基板と、 前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体と、 前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体と、 前記第1の導体に形成された第1の開口部と、 前記第2の導体に形成された第2の開口部と、 少なくとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導
体から間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、 少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第2の導
体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板と、 前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定される
共振部と、 前記第1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも
一方の上に形成された絶縁体と、 前記絶縁体上に形成され、前記共振部に電磁界結合する
入力端子電極または出力端子電極と、を有することを特
徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項7】前記第1の開口部及び前記第2の開口部が
複数存在することにより、前記第1の開口部と前記第2
の開口部により決定される共振部が複数存在することを
特徴とする請求項6記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項8】前記絶縁体上に前記複数の共振部間を電磁
界結合させる結合電極を形成することを特徴とする請求
項7記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項9】前記絶縁体が薄膜であることを特徴とする
請求項6、請求項7または請求項8記載の誘電体フィル
タ。 - 【請求項10】前記入力端子電極または出力端子電極は
前記第1の開口部または第2の開口部のうち少なくとも
一つに重なるように形成されたことを特徴とする請求項
6、請求項7、請求項8または請求項9記載の誘電体フ
ィルタ。 - 【請求項11】前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘
電率の材料で形成されたことを特徴とする請求項6、請
求項7、請求項8、請求項9または請求項10記載の誘
電体フィルタ。 - 【請求項12】前記第2の導電体板は、外部端子と前記
外部端子とは異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少
なくとも底面には導電体が形成された第1絶縁性基板
と、前記第1絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を
有し前記穴から前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部
が露出するように第1絶縁性基板上に積層される第2絶
縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁
性基板の穴とで構成される収容部とから構成されてお
り、 前記入力端子電極または出力端子電極が形成された面を
下方にして前記入力端子電極または出力端子電極と前記
外部端子が直接接続されるように前記誘電体基板が前記
収容部に収容されたことを特徴とする請求項6、請求項
7、請求項8、請求項9、請求項10または請求項11
記載の誘電体フィルタ。 - 【請求項13】誘電体基板と、 前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体と、 前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体と、 前記第1の導体に形成された複数の第1の開口部と、 前記第2の導体に形成された複数の第2の開口部と、 少なくとも前記複数の第1の開口部を覆うように前記第
1の導体から間隔を隔てて配置された第1の導電体板
と、 少なくとも前記複数の第2の開口部を覆うように前記第
2の導体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板
と、 前記複数の第1の開口部と前記複数の第2の開口部によ
り決定される複数の共振部と、 前記複数の共振部のうちの第1の共振部群により構成さ
れる第1のフィルタと、 前記複数の共振部のうち前記第1の共振部群とは異なる
第2の共振部群により構成される第2のフィルタと、 前記第1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも
一方の上に形成された絶縁体と、 前記絶縁体上に形成される前記第1のフィルタの入力端
子電極と、 前記絶縁体上に形成される前記第2のフィルタの出力端
子電極と、 前記絶縁体上に形成され、前記第1のフィルタの出力端
子電極であり、かつ、前記第2のフィルタの入力端子電
極であるアンテナ端子電極と、を有することを特徴とす
る誘電体デュプレクサ。 - 【請求項14】前記第1の共振部群を構成する前記複数
の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部の形状と、
前記第2の共振部群を構成する前記複数の第1の開口部
及び前記複数の第2の開口部の形状とが異なることを特
徴とする請求項13記載の誘電体デュプレクサ。 - 【請求項15】前記第1の共振部群を構成する前記複数
の第1の開口部及び前記複数の第2の開口部の形状内
で、異なる形状の前記複数の第1の開口部及び前記複数
の第2の開口部を有することを特徴とする請求項13ま
たは請求項14記載の誘電体デュプレクサ。 - 【請求項16】前記絶縁体が薄膜であることを特徴とす
る請求項13、請求項14または請求項15記載の誘電
体デュプレクサ。 - 【請求項17】前記入力端子電極または出力端子電極ま
たはアンテナ端子電極は前記第1の開口部または第2の
開口部の少なくともどれか一つに重なるように形成され
たことを特徴とする請求項13、請求項14、請求項1
5または請求項16記載の誘電体デュプレクサ。 - 【請求項18】前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘
電率の材料で形成されたことを特徴とする請求項13、
請求項14、請求項15、請求項16または請求項17
記載の誘電体デュプレクサ。 - 【請求項19】前記第2の導電体板は、外部端子と前記
外部端子とは異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少
なくとも底面には導電体が形成された第1絶縁性基板
と、前記第1絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を
有し前記穴から前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部
が露出するように第1絶縁性基板上に積層される第2絶
縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁
性基板の穴とで構成される収容部とから構成されてお
り、 前記入力端子配線または出力端子電極またはアンテナ端
子電極が形成された面を下方にして前記入力端子配線ま
たは出力端子電極またはアンテナ端子電極と前記外部端
子が直接接続されるように前記誘電体基板が前記収容部
に収容されたことを特徴とする請求項13、請求項1
4、請求項15、請求項16、請求項17または請求項
18記載の誘電体デュプレクサ。 - 【請求項20】誘電体基板と、 前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体と、 前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体と、 前記第1の導体に形成された第1の開口部と、 前記第2の導体に形成された第2の開口部と、 少なくとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導
体から間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、 少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第2の導
体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板と、 前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定される
共振部と、 前記第1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも
一方の上に形成された絶縁体と、 前記絶縁体上に形成され、前記共振部に電磁界結合する
ことにより共振回路を構成する主線路と、 前記共振回路に接続される負性抵抗回路と、を有するこ
とを特徴とする発振器。 - 【請求項21】前記共振回路は発振周波数可変回路を有
することを特徴とする請求項20記載の発振器。 - 【請求項22】前記発振周波数可変回路は電圧によって
制御されることを特徴とする請求項21記載の発振器。 - 【請求項23】前記絶縁体が薄膜であることを特徴とす
る請求項20、請求項21または請求項22記載の発振
器。 - 【請求項24】前記主線路は前記第1の開口部または第
2の開口部の少なくともどちらか一方に重なるように形
成されたことを特徴とする請求項20、請求項21、請
求項22または請求項23記載の発振器。 - 【請求項25】前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘
電率の材料で形成されたことを特徴とする請求項20、
請求項21、請求項22、請求項23または請求項24
記載の発振器。 - 【請求項26】前記第2の導電体板は、外部端子と前記
外部端子とは異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少
なくとも底面には導電体が形成された第1絶縁性基板
と、前記第1絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を
有し前記穴から前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部
が露出するように第1絶縁性基板上に積層される第2絶
縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁
性基板の穴とで構成される収容部とから構成されてお
り、 前記共振回路に接続された出力端子電極が形成された面
を下方にして前記出力端子電極の一部と前記外部端子が
直接接続されるように前記誘電体基板が前記収容部に収
容されたことを特徴とする請求項20、請求項21、請
求項22、請求項23、請求項24または請求項25記
載の発振器。 - 【請求項27】誘電体基板と、 前記誘電体基板の一方主面に形成された第1の導体と、 前記誘電体基板の他方主面に形成された第2の導体と、 前記第1の導体に形成された第1の開口部と、 前記第2の導体に形成された第2の開口部と、 少なくとも前記第1の開口部を覆うように前記第1の導
体から間隔を隔てて配置された第1の導電体板と、 少なくとも前記第2の開口部を覆うように前記第2の導
体から間隔を隔てて配置された第2の導電体板と、 前記第1の導体または前記第2の導体のうち少なくとも
一方の上に形成された絶縁体と、 前記第1の開口部と前記第2の開口部により決定される
共振部と、 前記絶縁体上に形成された配線電極と、 前記配線電極に接続される電子部品素子とを有すること
を特徴とする高周波モジュール。 - 【請求項28】前記絶縁体が薄膜であることを特徴とす
る請求項27記載の高周波モジュール。 - 【請求項29】前記配線電極の一部が前記第1の開口部
または第2の開口部の少なくともどちらか一方に重なる
ように形成されたことを特徴とする請求項27または請
求項28記載の高周波モジュール。 - 【請求項30】前記絶縁体は前記誘電体基板よりも低誘
電率の材料で形成されたことを特徴とする請求項27、
請求項28または請求項29記載の高周波モジュール。 - 【請求項31】前記第2の導電体板は、外部端子と前記
外部端子とは異なる位置に凹部が形成され前記凹部の少
なくとも底面には導電体が形成された第1絶縁性基板
と、前記第1絶縁性基板の凹部の開口よりも大きい穴を
有し前記穴から前記第1絶縁性基板の外部端子及び凹部
が露出するように第1絶縁性基板上に積層される第2絶
縁性基板と、前記第1絶縁性基板の凹部と前記第2絶縁
性基板の穴とで構成される収容部とから構成されてお
り、 前記配線電極が形成された面を下方にして前記配線電極
の一部と前記外部端子が直接接続されるように前記誘電
体基板が前記収容部に収容されたことを特徴とする請求
項27、請求項28、請求項29または請求項30記載
の高周波モジュール。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304355A JPH11145709A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 誘電体共振器及びそれを用いた誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、発振器、高周波モジュール |
EP97119474A EP0841714B1 (en) | 1996-11-06 | 1997-11-06 | Dielectric resonator apparatus and high-frequency module |
KR1019970058565A KR100263643B1 (ko) | 1996-11-06 | 1997-11-06 | 유전체 공진 장치 및 고주파수 모듈 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9304355A JPH11145709A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 誘電体共振器及びそれを用いた誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、発振器、高周波モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11145709A true JPH11145709A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17932029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9304355A Pending JPH11145709A (ja) | 1996-11-06 | 1997-11-06 | 誘電体共振器及びそれを用いた誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、発振器、高周波モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11145709A (ja) |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP9304355A patent/JPH11145709A/ja active Pending
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