JPH11144412A - 記録媒体記録再生装置 - Google Patents
記録媒体記録再生装置Info
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- JPH11144412A JPH11144412A JP31236597A JP31236597A JPH11144412A JP H11144412 A JPH11144412 A JP H11144412A JP 31236597 A JP31236597 A JP 31236597A JP 31236597 A JP31236597 A JP 31236597A JP H11144412 A JPH11144412 A JP H11144412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、磁気ヘッドが磁気ディスクに当接
する際に磁性膜の損傷を防止することを課題とする。 【解決手段】 磁気ディスク装置11は、ディスクカー
トリッジ(図示せず)が挿入されるディスクホルダ12
と、前後方向に摺動してディスクホルダ12を昇降させ
るスライダ13とがフレーム14上に取り付けられてい
る。ディスクホルダ12の上面には、トーションバネ3
3のバネ力によりスライダ13の動作を減速してディス
クホルダ12の降下速度を減速するダンパ機構31が配
設されている。また、ディスクホルダ12の天板12a
には、ヘッドアーム20の突出部20aに当接してキャ
リッジ用ストッパ45の揺動動作によりリフタ25が係
止されてヘッドアーム20を間欠的に降下動作させる。
よって、磁気ヘッド16,17は、十分に減速されて磁
気ディスクに当接する。
する際に磁性膜の損傷を防止することを課題とする。 【解決手段】 磁気ディスク装置11は、ディスクカー
トリッジ(図示せず)が挿入されるディスクホルダ12
と、前後方向に摺動してディスクホルダ12を昇降させ
るスライダ13とがフレーム14上に取り付けられてい
る。ディスクホルダ12の上面には、トーションバネ3
3のバネ力によりスライダ13の動作を減速してディス
クホルダ12の降下速度を減速するダンパ機構31が配
設されている。また、ディスクホルダ12の天板12a
には、ヘッドアーム20の突出部20aに当接してキャ
リッジ用ストッパ45の揺動動作によりリフタ25が係
止されてヘッドアーム20を間欠的に降下動作させる。
よって、磁気ヘッド16,17は、十分に減速されて磁
気ディスクに当接する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体記録再生装
置に係り、特に記録媒体移送機構による記録媒体の移送
に連動してヘッドを記録媒体に近接させるヘッド移動機
構とを有する記録媒体記録再生装置に関する。
置に係り、特に記録媒体移送機構による記録媒体の移送
に連動してヘッドを記録媒体に近接させるヘッド移動機
構とを有する記録媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルコンピュータあるい
はワードプロセッサ等の電子装置では、情報を記録させ
る手段として磁気ディスク装置が装備されている。そし
て、磁気ディスク装置は、記録媒体としてのディスクカ
ートリッジが装着されると、ディスクカートリッジ内に
収容された磁気ディスクが回転駆動されると共に、磁気
ヘッドが磁気ディスクに摺接して磁気記録再生を行う。
はワードプロセッサ等の電子装置では、情報を記録させ
る手段として磁気ディスク装置が装備されている。そし
て、磁気ディスク装置は、記録媒体としてのディスクカ
ートリッジが装着されると、ディスクカートリッジ内に
収容された磁気ディスクが回転駆動されると共に、磁気
ヘッドが磁気ディスクに摺接して磁気記録再生を行う。
【0003】また、上記のような磁気ディスク装置にお
いては、ディスクカートリッジが挿入されるディスクホ
ルダと、ディスクカートリッジの挿入操作により摺動し
てディスクホルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置
からカートリッジ装着位置へ移動させるスライダとから
なる記録媒体移送機構を有する構成になっている。スラ
イダは、コイルバネ等により一方向に付勢されており、
ディスクカートリッジが挿入されるとラッチレバーがデ
ィスクカートリッジの端部に押圧されて回動するととも
にラッチレバーによるスライダの掛止が解除される。こ
れにより、スライダは付勢方向に摺動してディスクホル
ダをカートリッジ装着位置へ移動させる。その際、ディ
スクホルダは、カートリッジ挿入・イジェクト位置から
カートリッジ装着位置に降下することにより、ディスク
カートリッジ内のディスクをターンテーブル上にチャッ
キングさせることになる。
いては、ディスクカートリッジが挿入されるディスクホ
ルダと、ディスクカートリッジの挿入操作により摺動し
てディスクホルダをカートリッジ挿入・イジェクト位置
からカートリッジ装着位置へ移動させるスライダとから
なる記録媒体移送機構を有する構成になっている。スラ
イダは、コイルバネ等により一方向に付勢されており、
ディスクカートリッジが挿入されるとラッチレバーがデ
ィスクカートリッジの端部に押圧されて回動するととも
にラッチレバーによるスライダの掛止が解除される。こ
れにより、スライダは付勢方向に摺動してディスクホル
ダをカートリッジ装着位置へ移動させる。その際、ディ
スクホルダは、カートリッジ挿入・イジェクト位置から
カートリッジ装着位置に降下することにより、ディスク
カートリッジ内のディスクをターンテーブル上にチャッ
キングさせることになる。
【0004】このようなディスクホルダの装着動作を確
実に行うため、スライダを付勢するバネ力が強く設定さ
れている。ところが、スライダは強いバネ力によりカー
トリッジ挿入初期からカートリッジ装着までの間に加速
されほぼ一定の速度になるので、スライダが摺動完了位
置に至るころには、必要力量になると磁気ヘッドが磁気
ディスクに接触する際の衝撃が強過ぎて磁気ディスク表
面の磁性膜を傷つけてしまうといった問題があった。
実に行うため、スライダを付勢するバネ力が強く設定さ
れている。ところが、スライダは強いバネ力によりカー
トリッジ挿入初期からカートリッジ装着までの間に加速
されほぼ一定の速度になるので、スライダが摺動完了位
置に至るころには、必要力量になると磁気ヘッドが磁気
ディスクに接触する際の衝撃が強過ぎて磁気ディスク表
面の磁性膜を傷つけてしまうといった問題があった。
【0005】そこで、従来の装置には、スライダの摺動
動作を減速させるためのダンパが設けられていた。この
種のダンパとしては、スライダに設けられたラックに噛
合するギヤと、ギヤと共に回転する回転体と、内部にグ
リースが充填され且つ回転体が収納された容器とよりな
るオイルダンパがある。このオイルダンパは、容器内に
設けられた回転体がスライダの摺動動作により回転する
と、容器内に充填されたグリースの粘性抵抗により減衰
力が発生し、その結果スライダの摺動動作を減速させる
ことができるようになっている。
動作を減速させるためのダンパが設けられていた。この
種のダンパとしては、スライダに設けられたラックに噛
合するギヤと、ギヤと共に回転する回転体と、内部にグ
リースが充填され且つ回転体が収納された容器とよりな
るオイルダンパがある。このオイルダンパは、容器内に
設けられた回転体がスライダの摺動動作により回転する
と、容器内に充填されたグリースの粘性抵抗により減衰
力が発生し、その結果スライダの摺動動作を減速させる
ことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
磁気ディスク装置においては、オイルダンパに充填され
たオイルの粘性が温度に依存するため、低温ではオイル
の粘性抵抗が大きくなり過ぎて磁気ディスクを確実に装
着することができず、また高温ではオイルの粘性抵抗が
低くなるので、装着動作の勢いが強くなってしまい磁気
ディスクの磁性膜を傷めるおそれがある。
磁気ディスク装置においては、オイルダンパに充填され
たオイルの粘性が温度に依存するため、低温ではオイル
の粘性抵抗が大きくなり過ぎて磁気ディスクを確実に装
着することができず、また高温ではオイルの粘性抵抗が
低くなるので、装着動作の勢いが強くなってしまい磁気
ディスクの磁性膜を傷めるおそれがある。
【0007】また、磁気ディスク装置においては、ディ
スク回転速度を高くすることにより記憶容量の高密度化
を図り、磁気ディスクの記憶容量の大容量化が進められ
ている。この種の大容量の磁気ディスク装置では、磁気
ディスクの高速回転に伴って発生する空気流による浮上
力が磁気ヘッドに付与されるため、磁気ヘッドが磁気デ
ィスク表面を傷つけないように僅かに浮上した状態で磁
気記録再生を行うことができる。
スク回転速度を高くすることにより記憶容量の高密度化
を図り、磁気ディスクの記憶容量の大容量化が進められ
ている。この種の大容量の磁気ディスク装置では、磁気
ディスクの高速回転に伴って発生する空気流による浮上
力が磁気ヘッドに付与されるため、磁気ヘッドが磁気デ
ィスク表面を傷つけないように僅かに浮上した状態で磁
気記録再生を行うことができる。
【0008】そのため、記憶容量の大容量化と共に磁気
ディスクの記録密度が高くなるが、停止状態において磁
気ヘッドに対して浮上力が作用しないため、磁気ディス
クの回転数が低い状態で磁気ヘッドを磁気ディスクに近
接させる際には、磁気ヘッドが磁気ディスクに接触し、
磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷させてし
まう可能性が高かった。
ディスクの記録密度が高くなるが、停止状態において磁
気ヘッドに対して浮上力が作用しないため、磁気ディス
クの回転数が低い状態で磁気ヘッドを磁気ディスクに近
接させる際には、磁気ヘッドが磁気ディスクに接触し、
磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷させてし
まう可能性が高かった。
【0009】そこで、本発明は上記問題を解決した記録
媒体記録再生装置を提供することを目的とする。
媒体記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、記録媒体が挿入されると共に、該記録媒
体を所定の装着位置に装着する記録媒体移送機構と、該
記録媒体に情報の書き込み又は該記録媒体に記録された
情報の読み取りを行うヘッドと、該記録媒体移送機構に
よる該記録媒体の移送に連動して該ヘッドを該記録媒体
に近接させるヘッド移動機構とを有する記録媒体記録再
生装置において、前記ヘッド移動機構は、前記記録媒体
が挿入される挿入位置から前記記録媒体が前記ヘッドに
よる記録再生可能な装着位置に至る動作過程で前記ヘッ
ドを間欠的に動作させるよう構成されたことを特徴とす
るものである。
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、記録媒体が挿入されると共に、該記録媒
体を所定の装着位置に装着する記録媒体移送機構と、該
記録媒体に情報の書き込み又は該記録媒体に記録された
情報の読み取りを行うヘッドと、該記録媒体移送機構に
よる該記録媒体の移送に連動して該ヘッドを該記録媒体
に近接させるヘッド移動機構とを有する記録媒体記録再
生装置において、前記ヘッド移動機構は、前記記録媒体
が挿入される挿入位置から前記記録媒体が前記ヘッドに
よる記録再生可能な装着位置に至る動作過程で前記ヘッ
ドを間欠的に動作させるよう構成されたことを特徴とす
るものである。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、記
録媒体が挿入される挿入位置から記録媒体がヘッドによ
る記録再生可能な装着位置に至る動作過程でヘッドを間
欠的に動作させるため、ヘッドが記録媒体に近接する際
の動作が段階的に行われる。よって、記録媒体装着時の
ヘッド動作が抑制されてヘッドが記録媒体に勢い良く衝
突せず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷するこ
とを防止できる。
録媒体が挿入される挿入位置から記録媒体がヘッドによ
る記録再生可能な装着位置に至る動作過程でヘッドを間
欠的に動作させるため、ヘッドが記録媒体に近接する際
の動作が段階的に行われる。よって、記録媒体装着時の
ヘッド動作が抑制されてヘッドが記録媒体に勢い良く衝
突せず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷するこ
とを防止できる。
【0012】また、上記請求項2記載の発明は、前記請
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記記録
媒体が、磁気記録再生される磁気ディスクよりなること
を特徴とするものである。従って、請求項2記載の発明
によれば、記録媒体が磁気記録再生される磁気ディスク
よりなるため、ディスク装着時のヘッド動作が抑制され
てヘッドが記録媒体に衝突せず、ヘッドの当接動作によ
る記録媒体の損傷を防止できる。
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記記録
媒体が、磁気記録再生される磁気ディスクよりなること
を特徴とするものである。従って、請求項2記載の発明
によれば、記録媒体が磁気記録再生される磁気ディスク
よりなるため、ディスク装着時のヘッド動作が抑制され
てヘッドが記録媒体に衝突せず、ヘッドの当接動作によ
る記録媒体の損傷を防止できる。
【0013】また、上記請求項3記載の発明は、前記請
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記ヘッ
ド移動機構が、前記記録媒体が所定の回転数で回転され
た状態で前記ヘッドを前記記録媒体に近接させることを
特徴とするものである。従って、請求項3記載の発明に
よれば、記録媒体が所定の回転数で回転された状態でヘ
ッドを記録媒体に近接させるため、記録媒体の回転に伴
う空気流による浮上力がヘッドに作用する状態でヘッド
を記録媒体に近接することができる。
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記ヘッ
ド移動機構が、前記記録媒体が所定の回転数で回転され
た状態で前記ヘッドを前記記録媒体に近接させることを
特徴とするものである。従って、請求項3記載の発明に
よれば、記録媒体が所定の回転数で回転された状態でヘ
ッドを記録媒体に近接させるため、記録媒体の回転に伴
う空気流による浮上力がヘッドに作用する状態でヘッド
を記録媒体に近接することができる。
【0014】また、上記請求項4記載の発明は、前記請
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記ヘッ
ド移動機構は、イジェクトモード及び前記ヘッドを間欠
的に動作させる待機モードのとき前記ヘッドを移動不可
状態とすることを特徴とするものである。
求項1記載の記録媒体記録再生装置であって、前記ヘッ
ド移動機構は、イジェクトモード及び前記ヘッドを間欠
的に動作させる待機モードのとき前記ヘッドを移動不可
状態とすることを特徴とするものである。
【0015】従って、請求項4記載の発明によれば、イ
ジェクトモード及びヘッドを間欠的に動作させる待機モ
ードのときヘッドを移動不可状態とするため、ヘッドが
記録又は再生を行わない記録再生モード以外のときには
ヘッドを移動不可状態とすることができ、イジェクトモ
ード及び待機モードで外部振動が入力された場合にヘッ
ドが勝手に移動することを防止できる。また、輸送中等
の振動等が作用してもヘッドが勝手に移動することを防
止できるので、ヘッドの移動動作による記録媒体の損傷
を防止できる。
ジェクトモード及びヘッドを間欠的に動作させる待機モ
ードのときヘッドを移動不可状態とするため、ヘッドが
記録又は再生を行わない記録再生モード以外のときには
ヘッドを移動不可状態とすることができ、イジェクトモ
ード及び待機モードで外部振動が入力された場合にヘッ
ドが勝手に移動することを防止できる。また、輸送中等
の振動等が作用してもヘッドが勝手に移動することを防
止できるので、ヘッドの移動動作による記録媒体の損傷
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明になる記録
媒体記録再生装置の一実施例について説明する。図1は
本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例としての
磁気ディスク装置11の平面図である。また、図2は磁
気ディスク装置11の概略構成を示す分解斜視図であ
る。
媒体記録再生装置の一実施例について説明する。図1は
本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例としての
磁気ディスク装置11の平面図である。また、図2は磁
気ディスク装置11の概略構成を示す分解斜視図であ
る。
【0017】図1及び図2に示されるように、磁気ディ
スク装置11は、ディスクカートリッジ(図示せず)が
挿入されるディスクホルダ12と、前後方向に摺動して
ディスクホルダ12を昇降させるスライダ13とがフレ
ーム14上に取り付けられている。スライダ13はフレ
ーム14上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディス
クカートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してホル
ダ12をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカート
リッジ装着位置へ降下させる。
スク装置11は、ディスクカートリッジ(図示せず)が
挿入されるディスクホルダ12と、前後方向に摺動して
ディスクホルダ12を昇降させるスライダ13とがフレ
ーム14上に取り付けられている。スライダ13はフレ
ーム14上をA,B方向に摺動自在に設けられ、ディス
クカートリッジの挿入操作によりA方向に摺動してホル
ダ12をカートリッジ挿入・イジェクト位置からカート
リッジ装着位置へ降下させる。
【0018】フレーム14の平面14a上には、ディス
ク回転用のモータに駆動されるターンテーブル15と、
磁気ヘッド16,17を支持するヘッドキャリッジ18
とが設けられている。また、フレーム14の下面側に
は、制御回路を有する回路基板(図示せず)が取り付け
られている。ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側
磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体19と、先端
下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体19
に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム20とを
有する。
ク回転用のモータに駆動されるターンテーブル15と、
磁気ヘッド16,17を支持するヘッドキャリッジ18
とが設けられている。また、フレーム14の下面側に
は、制御回路を有する回路基板(図示せず)が取り付け
られている。ヘッドキャリッジ18は、先端上面に下側
磁気ヘッド16を支持するキャリッジ本体19と、先端
下面に上側磁気ヘッド17を支持しキャリッジ本体19
に対し回動可能に取り付けられたヘッドアーム20とを
有する。
【0019】また、ヘッドキャリッジ18は、前後方向
(A,B方向)に延在するガイドシャフト21,24に
ガイドされて移動可能に設けられている。ヘッドキャリ
ッジ18の左右側面には、ガイドシャフト21,24が
摺動可能に嵌合する軸受け部18a,18bが設けられ
ている。尚、軸受部18aは、メインのガイドシャフト
21が貫通する円形の孔からなり、ヘッドキャリッジ1
8の移動方向、左右方向、高さ位置を規制するためのメ
インの軸受けである。また、軸受部18bは、ガイドシ
ャフト21が嵌合するコ字状に形成された軸受けである
ので移動方向及び左右方向を規制せず、ヘッドキャリッ
ジ18の高さ位置のみを規制する。
(A,B方向)に延在するガイドシャフト21,24に
ガイドされて移動可能に設けられている。ヘッドキャリ
ッジ18の左右側面には、ガイドシャフト21,24が
摺動可能に嵌合する軸受け部18a,18bが設けられ
ている。尚、軸受部18aは、メインのガイドシャフト
21が貫通する円形の孔からなり、ヘッドキャリッジ1
8の移動方向、左右方向、高さ位置を規制するためのメ
インの軸受けである。また、軸受部18bは、ガイドシ
ャフト21が嵌合するコ字状に形成された軸受けである
ので移動方向及び左右方向を規制せず、ヘッドキャリッ
ジ18の高さ位置のみを規制する。
【0020】ヘッドキャリッジ18は、後述するボイス
コイルモータ52からの駆動力によりガイドシャフト2
1及びガイドシャフト24にガイドされてA,B方向に
移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持さ
れた磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。
コイルモータ52からの駆動力によりガイドシャフト2
1及びガイドシャフト24にガイドされてA,B方向に
移動する。これにより、ヘッドキャリッジ18に支持さ
れた磁気ヘッド16,17は、ディスクカートリッジ内
に収納された磁気ディスク(図示せず)の所望とするト
ラックに摺接させて磁気記録・再生を行うことができ
る。
【0021】そして、スライダ13の下面には、ダンパ
機構31が配設されている。すなわち、スライダ13の
下面には、ダンパ機構31のダンパプレート32を回動
自在に支承する軸34と、トーションバネ33の一端を
掛止する掛止部35とが設けられている。このダンパ機
構31は、オイルダンパではなくバネ力を利用してスラ
イダ13の摺動動作を減速するようにスライダ13を付
勢する機械式のダンパ機構である。すなわち、ダンパ機
構31は、スライダ13の下面に回動自在に設けられた
ダンパプレート32と、このダンパプレート32を付勢
するトーションバネ33とよりなる。
機構31が配設されている。すなわち、スライダ13の
下面には、ダンパ機構31のダンパプレート32を回動
自在に支承する軸34と、トーションバネ33の一端を
掛止する掛止部35とが設けられている。このダンパ機
構31は、オイルダンパではなくバネ力を利用してスラ
イダ13の摺動動作を減速するようにスライダ13を付
勢する機械式のダンパ機構である。すなわち、ダンパ機
構31は、スライダ13の下面に回動自在に設けられた
ダンパプレート32と、このダンパプレート32を付勢
するトーションバネ33とよりなる。
【0022】また、ダンパ機構31は、ディスクホルダ
12がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置への移動初期にはスライダ13を移動方向
と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ13が摺動する
過程でダンパプレート32が所定以上回動したときスラ
イダ13を移動方向(A方向)に付勢するように構成さ
れている。そのため、ディスク装着動作時、ダンパ機構
31は、トーションバネ33のバネ力によりスライダ1
3の動作を減速してディスクホルダ12の降下速度、す
なわちディスク装着速度を減速する。
12がカートリッジ挿入・イジェクト位置からカートリ
ッジ装着位置への移動初期にはスライダ13を移動方向
と逆方向(B方向)に付勢し、スライダ13が摺動する
過程でダンパプレート32が所定以上回動したときスラ
イダ13を移動方向(A方向)に付勢するように構成さ
れている。そのため、ディスク装着動作時、ダンパ機構
31は、トーションバネ33のバネ力によりスライダ1
3の動作を減速してディスクホルダ12の降下速度、す
なわちディスク装着速度を減速する。
【0023】次に、上記のように構成された各主要部の
構成について個別に説明する。ディスクホルダ12は、
天板12aと、天板12aの両側からディスクカートリ
ッジを抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部
12b,12cとからなる。従って、天板12aと両側
のカートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間
がカートリッジ挿入部となる。
構成について個別に説明する。ディスクホルダ12は、
天板12aと、天板12aの両側からディスクカートリ
ッジを抱え込むように折曲されたカートリッジガイド部
12b,12cとからなる。従って、天板12aと両側
のカートリッジガイド部12b,12cに囲まれた空間
がカートリッジ挿入部となる。
【0024】ディスクホルダ12の天板12aには、ヘ
ッドキャリッジ18が移動するため開口12dが設けら
れ、開口12dの右側にはヘッドアーム20の両側より
突出する突出部20aに当接するリフタ25が揺動可能
に取り付けられている。そのため、ヘッドアーム20
は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動して磁気ヘッ
ド17を間欠的に昇降動作させるように設けられてい
る。従って、ディスクホルダ12、ヘッドアーム20、
リフタ25等によりヘッド移動機構が構成されている。
ッドキャリッジ18が移動するため開口12dが設けら
れ、開口12dの右側にはヘッドアーム20の両側より
突出する突出部20aに当接するリフタ25が揺動可能
に取り付けられている。そのため、ヘッドアーム20
は、ディスクホルダ12の昇降動作に連動して磁気ヘッ
ド17を間欠的に昇降動作させるように設けられてい
る。従って、ディスクホルダ12、ヘッドアーム20、
リフタ25等によりヘッド移動機構が構成されている。
【0025】また、上記リフタ25は、本体25aの両
端から突出する軸25bがディスクホルダ12の天板1
2aに起立された支持部12hにより支持される。その
ため、リフタ25は、キャリッジ移動方向(A,B方
向)と直交するE,F方向に回動可能に取り付けられ
る。さらに、ディスクホルダ12の両側には、スライダ
13に係合する係合ピン12eが一対ずつ設けられ、デ
ィスクホルダ12の両側中央にはガイド部12f,12
gが突出している。このガイド部12f,12gは、フ
レーム14の側壁14b,14cに設けられたガイド溝
14d,14eに嵌合してディスクホルダ12の昇降動
作をガイドする。
端から突出する軸25bがディスクホルダ12の天板1
2aに起立された支持部12hにより支持される。その
ため、リフタ25は、キャリッジ移動方向(A,B方
向)と直交するE,F方向に回動可能に取り付けられ
る。さらに、ディスクホルダ12の両側には、スライダ
13に係合する係合ピン12eが一対ずつ設けられ、デ
ィスクホルダ12の両側中央にはガイド部12f,12
gが突出している。このガイド部12f,12gは、フ
レーム14の側壁14b,14cに設けられたガイド溝
14d,14eに嵌合してディスクホルダ12の昇降動
作をガイドする。
【0026】そして、ディスクホルダ12の天板12a
に設けられたリフタ25は、後述するようにディスクホ
ルダ12の昇降動作と共に、係止部25cがヘッドアー
ム20の突出部20aに当接して段階的にヘッドアーム
20を降下させるように回動動作する。尚、係止部25
cは、ディスクの最内周トラック位置から最外周トラッ
ク位置に対応した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ
18のストロークに対応した長さに延在形成されてい
る。
に設けられたリフタ25は、後述するようにディスクホ
ルダ12の昇降動作と共に、係止部25cがヘッドアー
ム20の突出部20aに当接して段階的にヘッドアーム
20を降下させるように回動動作する。尚、係止部25
cは、ディスクの最内周トラック位置から最外周トラッ
ク位置に対応した長さ寸法、すなわちヘッドキャリッジ
18のストロークに対応した長さに延在形成されてい
る。
【0027】スライダ13は、ディスクホルダ12の上
方で摺動可能に取り付けられており、J字状の平板13
aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13
b,13cと、側面13b,13cに設けられディスク
ホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13d
と、フレーム14の両側面中央に突出する突部14fに
係合する係合孔13eとを有する。さらに、スライダ1
3は前部右側に突出する突出片13gを有し、この突出
片13gにはイジェクト釦40が固着される。また、ス
ライダ13はコイルスプリング41によりA方向に付勢
されている。
方で摺動可能に取り付けられており、J字状の平板13
aと、平板13aの両側より下方に折曲された側面13
b,13cと、側面13b,13cに設けられディスク
ホルダ12の係合ピン12eが嵌合する傾斜溝13d
と、フレーム14の両側面中央に突出する突部14fに
係合する係合孔13eとを有する。さらに、スライダ1
3は前部右側に突出する突出片13gを有し、この突出
片13gにはイジェクト釦40が固着される。また、ス
ライダ13はコイルスプリング41によりA方向に付勢
されている。
【0028】図3はディスク装置の正面図である。図3
に示されるように、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口26を有する前面ベゼル27が取り付けられ
ている。また、前面ベゼル27の上端右側には、イジェ
クト釦40が摺動可能に嵌合される凹部27aが設けら
れている。尚、前面ベゼル27の裏側には、ディスク挿
入口26を内側から閉塞するフラップ28が開閉方向に
回動可能に設けられている。
に示されるように、フレーム14の前側端部には、ディ
スク挿入口26を有する前面ベゼル27が取り付けられ
ている。また、前面ベゼル27の上端右側には、イジェ
クト釦40が摺動可能に嵌合される凹部27aが設けら
れている。尚、前面ベゼル27の裏側には、ディスク挿
入口26を内側から閉塞するフラップ28が開閉方向に
回動可能に設けられている。
【0029】図4はディスクホルダ12とスライダ13
とが組み合わされた状態を示す側面図である。図4に示
されるように、スライダ13の傾斜溝13dには、ディ
スクホルダ12の係合ピン12eが嵌合しているため、
スライダ13の摺動動作により係合ピン12eが傾斜溝
13dに沿って駆動される。そのため、スライダ13が
B方向に摺動すると、ディスクホルダ12はカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上昇し、スライダ13がA方
向に摺動するとカートリッジ装着位置に降下する。従っ
て、ディスクホルダ12とスライダ13とにより記録媒
体移送機構が構成されている。
とが組み合わされた状態を示す側面図である。図4に示
されるように、スライダ13の傾斜溝13dには、ディ
スクホルダ12の係合ピン12eが嵌合しているため、
スライダ13の摺動動作により係合ピン12eが傾斜溝
13dに沿って駆動される。そのため、スライダ13が
B方向に摺動すると、ディスクホルダ12はカートリッ
ジ挿入・イジェクト位置に上昇し、スライダ13がA方
向に摺動するとカートリッジ装着位置に降下する。従っ
て、ディスクホルダ12とスライダ13とにより記録媒
体移送機構が構成されている。
【0030】ここで、図1に戻って説明する。ラッチ機
構36は、ディスクホルダ12の上面に回動自在に支承
されたラッチレバー38と、ラッチレバー38を反時計
方向に回動付勢するコイルスプリング41とより構成さ
れている。尚、コイルスプリング41は、スライダ13
をA方向に付勢するスライダ復帰用バネと、ラッチレバ
ー38を付勢するラッチレバー復帰用バネとを兼ねてい
る。
構36は、ディスクホルダ12の上面に回動自在に支承
されたラッチレバー38と、ラッチレバー38を反時計
方向に回動付勢するコイルスプリング41とより構成さ
れている。尚、コイルスプリング41は、スライダ13
をA方向に付勢するスライダ復帰用バネと、ラッチレバ
ー38を付勢するラッチレバー復帰用バネとを兼ねてい
る。
【0031】ラッチレバー38は、ディスクカートリッ
ジのシャッタ(図示せず)を開閉するためのレバー部3
8aと、スライダ13の被掛止部13hを掛止する円弧
状の掛止部38bとを有する。ラッチレバー38は、デ
ィスクカートリッジがディスクホルダ12に挿入される
と共に、ディスクカートリッジ前端に押圧されて時計方
向に回動する。そして、円弧状の掛止部38bがスライ
ダ13の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリ
ング41により付勢されているスライダ13はA方向に
摺動する。
ジのシャッタ(図示せず)を開閉するためのレバー部3
8aと、スライダ13の被掛止部13hを掛止する円弧
状の掛止部38bとを有する。ラッチレバー38は、デ
ィスクカートリッジがディスクホルダ12に挿入される
と共に、ディスクカートリッジ前端に押圧されて時計方
向に回動する。そして、円弧状の掛止部38bがスライ
ダ13の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリ
ング41により付勢されているスライダ13はA方向に
摺動する。
【0032】このようにラッチレバー38が回動するこ
とにより、レバー部38aの先端38cがディスクカー
トリッジのシャッタ(図示せず)を開方向に押圧して磁
気ヘッド16,17が磁気ディスクに摺接できるように
する。また、イジェクト釦40がB方向に押圧されてス
ライダ13が同方向に摺動すると、スライダ13の被掛
止部13hの側面に当接していた掛止部38bの掛止が
解除されるため、ラッチレバー38はコイルスプリング
41のバネ力により反時計方向に回動する。
とにより、レバー部38aの先端38cがディスクカー
トリッジのシャッタ(図示せず)を開方向に押圧して磁
気ヘッド16,17が磁気ディスクに摺接できるように
する。また、イジェクト釦40がB方向に押圧されてス
ライダ13が同方向に摺動すると、スライダ13の被掛
止部13hの側面に当接していた掛止部38bの掛止が
解除されるため、ラッチレバー38はコイルスプリング
41のバネ力により反時計方向に回動する。
【0033】45はキャリッジ用ストッパで、後述する
ようにイジェクト時にヘッドキャリッジ18を係止し
て、磁気ヘッド16,17が磁気ディスク(図示せず)
に摺接することを防止するロック部材である。このキャ
リッジ用ストッパ45は、本体部45aがガイドシャフ
ト24の右側方に対向するようにA,B方向に延在する
向きで取り付けられており、フレーム14上に形成され
た軸受け部(図示せず)により前述したリフタ25と同
様にE,F方向に回動可能に支持される。そして、キャ
リッジ用ストッパ45は、ヘッドキャリッジ18を係止
するためのラック45bと、リフタ25の端部から突出
する係合ピン25dが係合するV字状凹部45cとを有
する。
ようにイジェクト時にヘッドキャリッジ18を係止し
て、磁気ヘッド16,17が磁気ディスク(図示せず)
に摺接することを防止するロック部材である。このキャ
リッジ用ストッパ45は、本体部45aがガイドシャフ
ト24の右側方に対向するようにA,B方向に延在する
向きで取り付けられており、フレーム14上に形成され
た軸受け部(図示せず)により前述したリフタ25と同
様にE,F方向に回動可能に支持される。そして、キャ
リッジ用ストッパ45は、ヘッドキャリッジ18を係止
するためのラック45bと、リフタ25の端部から突出
する係合ピン25dが係合するV字状凹部45cとを有
する。
【0034】尚、ヘッドキャリッジ18の右側面には、
ラック45bに対向する可動ラック56が設けられてい
る。ラック45bは、ディスクの最内周トラック位置か
ら最外周トラック位置に対応した長さ寸法、すなわちヘ
ッドキャリッジ18のストロークに対応した長さに延在
形成されている。そのため、キャリッジ用ストッパ45
はE方向に回動することにより、ラック45bが可動ラ
ック56に噛合してヘッドキャリッジ18をロックす
る。
ラック45bに対向する可動ラック56が設けられてい
る。ラック45bは、ディスクの最内周トラック位置か
ら最外周トラック位置に対応した長さ寸法、すなわちヘ
ッドキャリッジ18のストロークに対応した長さに延在
形成されている。そのため、キャリッジ用ストッパ45
はE方向に回動することにより、ラック45bが可動ラ
ック56に噛合してヘッドキャリッジ18をロックす
る。
【0035】46はストッパ結合レバーで、フレーム1
4上に設けられた軸44により回動自在に支持されてい
る。また、ストッパ結合レバー46は、A方向に延在す
るアーム部46aと、A方向とほぼ直交する側方に延在
するバネ係止部46bとを有する。アーム部46aのつ
け根部分には、キャリッジ用ストッパ45の本体部45
aの上面後部から突出する突出ピン45dが係合する長
円形の係合孔46cが設けられている。
4上に設けられた軸44により回動自在に支持されてい
る。また、ストッパ結合レバー46は、A方向に延在す
るアーム部46aと、A方向とほぼ直交する側方に延在
するバネ係止部46bとを有する。アーム部46aのつ
け根部分には、キャリッジ用ストッパ45の本体部45
aの上面後部から突出する突出ピン45dが係合する長
円形の係合孔46cが設けられている。
【0036】ストッパ結合レバー46のバネ係止部46
bには、トーションバネ47の一端47aが掛止されて
いる。また、トーションバネ47の他端47bはフレー
ム14の後部内壁に当接している。そのため、ストッパ
結合レバー46は、トーションバネ47のバネ力により
時計方向、すなわちキャリッジ係止方向に付勢されてい
る。
bには、トーションバネ47の一端47aが掛止されて
いる。また、トーションバネ47の他端47bはフレー
ム14の後部内壁に当接している。そのため、ストッパ
結合レバー46は、トーションバネ47のバネ力により
時計方向、すなわちキャリッジ係止方向に付勢されてい
る。
【0037】48はソレノイドで、制御回路(図示せ
ず)からの指令により励磁されてプランジャ49をD方
向に吸引する。また、プランジャ49の端部は、ストッ
パ結合レバー46のアーム部46aの先端に連結されて
いる。そのため、ストッパ結合レバー46は、ソレノイ
ド48が励磁されてプランジャ49がD方向に吸引され
ると、反時計方向すなわちキャリッジ係止解除方向に回
動する。
ず)からの指令により励磁されてプランジャ49をD方
向に吸引する。また、プランジャ49の端部は、ストッ
パ結合レバー46のアーム部46aの先端に連結されて
いる。そのため、ストッパ結合レバー46は、ソレノイ
ド48が励磁されてプランジャ49がD方向に吸引され
ると、反時計方向すなわちキャリッジ係止解除方向に回
動する。
【0038】また、停電等によりソレノイド48が励磁
されないときは、プランジャ49がC方向に復帰するた
め、ストッパ結合レバー46は、時計方向すなわちキャ
リッジ係止方向に回動する。50は保持部材で、フレー
ム14に固定されることによりガイドシャフト24、ス
トッパ結合レバー46、ソレノイド48、トーションバ
ネ47を上方から押圧して固定するように板金により形
成されている。
されないときは、プランジャ49がC方向に復帰するた
め、ストッパ結合レバー46は、時計方向すなわちキャ
リッジ係止方向に回動する。50は保持部材で、フレー
ム14に固定されることによりガイドシャフト24、ス
トッパ結合レバー46、ソレノイド48、トーションバ
ネ47を上方から押圧して固定するように板金により形
成されている。
【0039】51はガイドシャフト押圧部材で、ガイド
シャフト21の端部を軸方向と直交するD方向に押圧し
た状態でフレーム14に固定される。52はボイスコイ
ルモータで、コイル53がヘッドキャリッジ18の左側
面に一体的に設けられている。このボイスコイルモータ
52は、ヘッドキャリッジ18の重心近傍に配されたガ
イドシャフト21の左側に位置するように設けられてい
る。そのため、ヘッドキャリッジ18は、1つのボイス
コイルモータ52によりA,B方向に駆動されて磁気ヘ
ッド16,17をシーク動作させることができる。よっ
て、ヘッドキャリッジ18の両側に一対のボイスコイル
モータを設ける構成のものよりもヘッドキャリッジ18
が小型化され、キャリッジ18の移動スペースも小さく
なり、磁気ディスク装置11の小型化にも寄与しうる。
シャフト21の端部を軸方向と直交するD方向に押圧し
た状態でフレーム14に固定される。52はボイスコイ
ルモータで、コイル53がヘッドキャリッジ18の左側
面に一体的に設けられている。このボイスコイルモータ
52は、ヘッドキャリッジ18の重心近傍に配されたガ
イドシャフト21の左側に位置するように設けられてい
る。そのため、ヘッドキャリッジ18は、1つのボイス
コイルモータ52によりA,B方向に駆動されて磁気ヘ
ッド16,17をシーク動作させることができる。よっ
て、ヘッドキャリッジ18の両側に一対のボイスコイル
モータを設ける構成のものよりもヘッドキャリッジ18
が小型化され、キャリッジ18の移動スペースも小さく
なり、磁気ディスク装置11の小型化にも寄与しうる。
【0040】ここで、ヘッドキャリッジ18の周辺部分
の構成について説明する。図5は記録再生モード時のヘ
ッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図で
ある。図5に示されるように、ヘッドアーム20は、ヘ
ッドキャリッジ18の支持台57に板バネ58を介して
上下方向に回動可能に支持されている。また、ヘッドア
ーム20は、支持台57の後部に設けられた軸59に巻
回された状態で掛止されたトーションバネ60からA方
向に延在する押圧部60aにより下方に付勢されてい
る。
の構成について説明する。図5は記録再生モード時のヘ
ッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図で
ある。図5に示されるように、ヘッドアーム20は、ヘ
ッドキャリッジ18の支持台57に板バネ58を介して
上下方向に回動可能に支持されている。また、ヘッドア
ーム20は、支持台57の後部に設けられた軸59に巻
回された状態で掛止されたトーションバネ60からA方
向に延在する押圧部60aにより下方に付勢されてい
る。
【0041】そのため、ヘッドアーム20より側方に突
出する突出部20aは、トーションバネ60のバネ力に
よりリフタ25の係止部25cの上面に押圧される。リ
フタ25は、端部から突出する係合ピン25dがキャリ
ッジ用ストッパ45の端部に設けられたV字状凹部45
cに係合しているため、後述するようにキャリッジ用ス
トッパ45の回動動作に連動して間欠動作しながら回動
する。
出する突出部20aは、トーションバネ60のバネ力に
よりリフタ25の係止部25cの上面に押圧される。リ
フタ25は、端部から突出する係合ピン25dがキャリ
ッジ用ストッパ45の端部に設けられたV字状凹部45
cに係合しているため、後述するようにキャリッジ用ス
トッパ45の回動動作に連動して間欠動作しながら回動
する。
【0042】ソレノイド48に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されている。また、ストッパ結合レバー4
6は、バネ係止部46bがトーションバネ47のバネ力
により時計方向に付勢されている。そのため、ストッパ
結合レバー46の係合孔46cに突出ピン45dが係合
するキャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ47
のバネ力によりキャリッジ係止方向(E方向)に回動す
る。これにより、キャリッジ用ストッパ45のラック4
5bがヘッドキャリッジ18の可動ラック56に噛合し
てヘッドキャリッジ18をロックする。
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されている。また、ストッパ結合レバー4
6は、バネ係止部46bがトーションバネ47のバネ力
により時計方向に付勢されている。そのため、ストッパ
結合レバー46の係合孔46cに突出ピン45dが係合
するキャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ47
のバネ力によりキャリッジ係止方向(E方向)に回動す
る。これにより、キャリッジ用ストッパ45のラック4
5bがヘッドキャリッジ18の可動ラック56に噛合し
てヘッドキャリッジ18をロックする。
【0043】また、フレーム14の後部には、スライダ
13がイジェクト方向に摺動したことを検出するイジェ
クト検出スイッチ54が設けられている。このイジェク
ト検出スイッチ54は、イジェクト釦40がB方向に押
圧操作されることにより同方向に摺動するスライダ13
の端部に押圧されて閉成状態に切り替わる。次に上記の
ように構成された磁気ディスク装置11のディスク装着
動作について説明する。
13がイジェクト方向に摺動したことを検出するイジェ
クト検出スイッチ54が設けられている。このイジェク
ト検出スイッチ54は、イジェクト釦40がB方向に押
圧操作されることにより同方向に摺動するスライダ13
の端部に押圧されて閉成状態に切り替わる。次に上記の
ように構成された磁気ディスク装置11のディスク装着
動作について説明する。
【0044】図1及び図4に示されるように、ディスク
カートリッジ(図示せず)が前面ベゼル27のディスク
挿入口26からディスクホルダ12内に挿入されると、
ラッチレバー38が押圧されて時計方向に回動する。そ
して、ラッチレバー38の掛止部38bがスライダ13
の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリング4
1により付勢されているスライダ13はA方向に摺動す
る。
カートリッジ(図示せず)が前面ベゼル27のディスク
挿入口26からディスクホルダ12内に挿入されると、
ラッチレバー38が押圧されて時計方向に回動する。そ
して、ラッチレバー38の掛止部38bがスライダ13
の被掛止部13hから離間すると、コイルスプリング4
1により付勢されているスライダ13はA方向に摺動す
る。
【0045】このようにラッチレバー38が時計方向に
回動することにより、スライダ13の掛止が解除される
と共に、レバー部38aの先端38cがディスクカート
リッジのシャッタ(図示せず)を開く。ディスクホルダ
12は、両側がフレーム14の左右側面に対し、上下方
向のみに移動可能に支持されている。そのため、スライ
ダ13がA方向に摺動すると、ディスクホルダ12の係
合ピン12eが傾斜溝13dに沿って駆動されるため、
ディスクホルダ12はカートリッジ挿入・イジェクト位
置からカートリッジ装着位置に降下する。
回動することにより、スライダ13の掛止が解除される
と共に、レバー部38aの先端38cがディスクカート
リッジのシャッタ(図示せず)を開く。ディスクホルダ
12は、両側がフレーム14の左右側面に対し、上下方
向のみに移動可能に支持されている。そのため、スライ
ダ13がA方向に摺動すると、ディスクホルダ12の係
合ピン12eが傾斜溝13dに沿って駆動されるため、
ディスクホルダ12はカートリッジ挿入・イジェクト位
置からカートリッジ装着位置に降下する。
【0046】図6はイジェクトモード時のヘッドキャリ
ッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図である。図6
に示されるように、イジェクトモード時は、スライダ1
3のB方向に延在する端部がイジェクト検出スイッチ5
4に当接してイジェクト検出スイッチ54を閉成させて
いる。そのため、イジェクト検出スイッチ54は、イジ
ェクト検出信号を制御回路(図示せず)に出力する。こ
れにより、ソレノイド48は、消磁されてプランジャ4
9をC方向に変位させる。
ッジ18の周辺部分を拡大して示す平面図である。図6
に示されるように、イジェクトモード時は、スライダ1
3のB方向に延在する端部がイジェクト検出スイッチ5
4に当接してイジェクト検出スイッチ54を閉成させて
いる。そのため、イジェクト検出スイッチ54は、イジ
ェクト検出信号を制御回路(図示せず)に出力する。こ
れにより、ソレノイド48は、消磁されてプランジャ4
9をC方向に変位させる。
【0047】また、イジェクトモード時は、ソレノイド
48が励磁されていないので、ストッパ結合レバー46
がトーションバネ47のバネ力Faにより時計方向に回
動している。そのため、キャリッジ用ストッパ45がヘ
ッドキャリッジ18側へ回動して、ラック45bをヘッ
ドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合させてい
る。
48が励磁されていないので、ストッパ結合レバー46
がトーションバネ47のバネ力Faにより時計方向に回
動している。そのため、キャリッジ用ストッパ45がヘ
ッドキャリッジ18側へ回動して、ラック45bをヘッ
ドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合させてい
る。
【0048】また、トーションバネ47のバネ力Fa
は、ストッパ結合レバー46の係合孔46cに係合する
突出ピン45dをC方向に押圧する押圧力Fbとして作
用する。ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモータ
52によりA,B方向に駆動されるため、例えば停電時
等でボイスコイルモータ52からの駆動力がないとき
は、何ら拘束されることがないので、勝手に移動しやす
い。しかしながら、イジェクトモード時には、キャリッ
ジ用ストッパ45のラック45bがヘッドキャリッジ1
8側の可動ラック56に噛合してヘッドキャリッジ18
をロックしているので、ヘッドキャリッジ18が勝手に
移動することを防止できる。
は、ストッパ結合レバー46の係合孔46cに係合する
突出ピン45dをC方向に押圧する押圧力Fbとして作
用する。ヘッドキャリッジ18は、ボイスコイルモータ
52によりA,B方向に駆動されるため、例えば停電時
等でボイスコイルモータ52からの駆動力がないとき
は、何ら拘束されることがないので、勝手に移動しやす
い。しかしながら、イジェクトモード時には、キャリッ
ジ用ストッパ45のラック45bがヘッドキャリッジ1
8側の可動ラック56に噛合してヘッドキャリッジ18
をロックしているので、ヘッドキャリッジ18が勝手に
移動することを防止できる。
【0049】また、他の動作モード中に停電が発生した
場合でも、上記と同様にボイスコイルモータ52からの
駆動力がなくなると共に、ソレノイド48が消磁される
ため、ヘッドキャリッジ18をロックして、ヘッドキャ
リッジ18が勝手に移動することを防止できる。図7は
記録再生モード時のヘッドキャリッジ18の周辺部分を
拡大して示す平面図である。
場合でも、上記と同様にボイスコイルモータ52からの
駆動力がなくなると共に、ソレノイド48が消磁される
ため、ヘッドキャリッジ18をロックして、ヘッドキャ
リッジ18が勝手に移動することを防止できる。図7は
記録再生モード時のヘッドキャリッジ18の周辺部分を
拡大して示す平面図である。
【0050】図7に示されるように、記録再生モード時
でスタンバイ状態又はスリープ状態等の待機状態である
ときは、ヘッドキャリッジ18をシーク動作させること
がないので、その場合にはソレノイド48を消磁させ
る。これにより、前述した図6に示すイジェクトモード
時と同様にストッパ結合レバー46がトーションバネ4
7のバネ力Faにより時計方向に回動するため、キャリ
ッジ用ストッパ45がヘッドキャリッジ18側へ回動す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のラック45
bは、キャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。
でスタンバイ状態又はスリープ状態等の待機状態である
ときは、ヘッドキャリッジ18をシーク動作させること
がないので、その場合にはソレノイド48を消磁させ
る。これにより、前述した図6に示すイジェクトモード
時と同様にストッパ結合レバー46がトーションバネ4
7のバネ力Faにより時計方向に回動するため、キャリ
ッジ用ストッパ45がヘッドキャリッジ18側へ回動す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のラック45
bは、キャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。
【0051】これにより、記録再生モード時で待機状態
であるときは、ヘッドキャリッジ18がA,B方向への
移動不可状態にロックされる。次に、上記キャリッジ用
ストッパ45、ストッパ結合レバー46、トーションバ
ネ47、ソレノイド48の動作に連動するヘッドアーム
20の動作について説明する。
であるときは、ヘッドキャリッジ18がA,B方向への
移動不可状態にロックされる。次に、上記キャリッジ用
ストッパ45、ストッパ結合レバー46、トーションバ
ネ47、ソレノイド48の動作に連動するヘッドアーム
20の動作について説明する。
【0052】図8は記録再生モード時でシーク動作を行
う場合のヘッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示
す平面図である。図8に示されるように、記録再生モー
ド時、ディスクホルダ12に挿入されたディスクカート
リッジが記録再生位置に移動すると、ディスクセンサ
(図示せず)がオンに切り替わり、ターンテーブル15
を駆動するディスクモータ(図示せず)の回転数が規定
の高速回転数に達した後、ソレノイド48を励磁させ
る。
う場合のヘッドキャリッジ18の周辺部分を拡大して示
す平面図である。図8に示されるように、記録再生モー
ド時、ディスクホルダ12に挿入されたディスクカート
リッジが記録再生位置に移動すると、ディスクセンサ
(図示せず)がオンに切り替わり、ターンテーブル15
を駆動するディスクモータ(図示せず)の回転数が規定
の高速回転数に達した後、ソレノイド48を励磁させ
る。
【0053】よって、記録再生モード時、ソレノイド4
8は励磁されてプランジャ49をD方向に吸引する。こ
れにより、プランジャ49に連結されたストッパ結合レ
バー46が反時計方向に回動してキャリッジ用ストッパ
45のラック45bをヘッドキャリッジ18の可動ラッ
ク45cから離間させる。その結果、キャリッジ用スト
ッパ45によるヘッドキャリッジ18に対するロックが
解除される。
8は励磁されてプランジャ49をD方向に吸引する。こ
れにより、プランジャ49に連結されたストッパ結合レ
バー46が反時計方向に回動してキャリッジ用ストッパ
45のラック45bをヘッドキャリッジ18の可動ラッ
ク45cから離間させる。その結果、キャリッジ用スト
ッパ45によるヘッドキャリッジ18に対するロックが
解除される。
【0054】よって、ヘッドキャリッジ18は、ボイス
コイルモータ52の駆動力によりディスク半径方向
(A,B方向)にシーク動作して、磁気ヘッド16,1
7を所望のトラックに対向させることができる。ソレノ
イド48の励磁によりD方向に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されているので、ソレノイド48の吸引力
Fdはてこの原理により拡大されてアーム部46aの長
手方向の中間に設けられた係合孔46cに係合する突出
ピン45d及びトーションバネ47を押圧する力Fe,
Ffとなる。また、ソレノイド48の吸引力Fdは、キ
ャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cがリフタ2
5の係合ピン25dをD方向に押圧する押圧力Fgとし
て作用する。
コイルモータ52の駆動力によりディスク半径方向
(A,B方向)にシーク動作して、磁気ヘッド16,1
7を所望のトラックに対向させることができる。ソレノ
イド48の励磁によりD方向に吸引されるプランジャ4
9は、ストッパ結合レバー46のアーム部46aの先端
46dに係合されているので、ソレノイド48の吸引力
Fdはてこの原理により拡大されてアーム部46aの長
手方向の中間に設けられた係合孔46cに係合する突出
ピン45d及びトーションバネ47を押圧する力Fe,
Ffとなる。また、ソレノイド48の吸引力Fdは、キ
ャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cがリフタ2
5の係合ピン25dをD方向に押圧する押圧力Fgとし
て作用する。
【0055】そのため、ソレノイド48の吸引力Fdが
小さくてもストッパ結合レバー46により拡大されてキ
ャリッジ用ストッパ45及びリフタ25に伝達されるた
め、ソレノイド48は小型でも十分な駆動力を得ること
ができる。これにより、ソレノイド48は消費電力を削
減できると共に、ソレノイド48の設置スペースを省ス
ペース化して装置の小型化にも対応することができる。
小さくてもストッパ結合レバー46により拡大されてキ
ャリッジ用ストッパ45及びリフタ25に伝達されるた
め、ソレノイド48は小型でも十分な駆動力を得ること
ができる。これにより、ソレノイド48は消費電力を削
減できると共に、ソレノイド48の設置スペースを省ス
ペース化して装置の小型化にも対応することができる。
【0056】図9はヘッドキャリッジ18に対するキャ
リッジ用ストッパ45の動作を説明するための正面図で
ある。図9(A)には、イジェクトモード時の動作状態
が示されており、ストッパ結合レバー46がトーション
バネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。その
ため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ4
7のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bがヘ
ッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。よ
って、ヘッドキャリッジ18は、キャリッジ用ストッパ
45にロックされる。
リッジ用ストッパ45の動作を説明するための正面図で
ある。図9(A)には、イジェクトモード時の動作状態
が示されており、ストッパ結合レバー46がトーション
バネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。その
ため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ4
7のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bがヘ
ッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合する。よ
って、ヘッドキャリッジ18は、キャリッジ用ストッパ
45にロックされる。
【0057】図9(B)には、待機モード時の動作状態
が示されている。この待機モード時は、上記イジェクト
モード時と同様にストッパ結合レバー46がトーション
バネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。その
ため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ4
7のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bがヘ
ッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合してヘッ
ドキャリッジ18をロックする。
が示されている。この待機モード時は、上記イジェクト
モード時と同様にストッパ結合レバー46がトーション
バネ47のバネ力によりC方向に押圧されている。その
ため、キャリッジ用ストッパ45は、トーションバネ4
7のバネ力によりE方向に回動して、ラック45bがヘ
ッドキャリッジ18側の可動ラック56に噛合してヘッ
ドキャリッジ18をロックする。
【0058】図9(C)には、記録再生モード時の動作
状態が示されている。この記録再生モード時は、前述し
たようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レバ
ー46がD方向に駆動される。そのため、キャリッジ用
ストッパ45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向
に回動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の
可動ラック56から離間してヘッドキャリッジ18のロ
ックを解除する。これにより、ヘッドキャリッジ18は
A,B方向にシーク動作することが可能となる。
状態が示されている。この記録再生モード時は、前述し
たようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レバ
ー46がD方向に駆動される。そのため、キャリッジ用
ストッパ45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向
に回動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の
可動ラック56から離間してヘッドキャリッジ18のロ
ックを解除する。これにより、ヘッドキャリッジ18は
A,B方向にシーク動作することが可能となる。
【0059】図10はヘッドアーム20に対するキャリ
ッジ用ストッパ45及びリフタ25の動作を説明するた
めの正面図である。図10(A)には、イジェクトモー
ド時の動作状態が示されており、キャリッジ用ストッパ
45は、トーションバネ47のバネ力によりE方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56に噛合する。そして、ディスクホルダ12が
ディスクイジェクト・挿入位置に上昇しているので、リ
フタ25も上昇している。
ッジ用ストッパ45及びリフタ25の動作を説明するた
めの正面図である。図10(A)には、イジェクトモー
ド時の動作状態が示されており、キャリッジ用ストッパ
45は、トーションバネ47のバネ力によりE方向に回
動して、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動
ラック56に噛合する。そして、ディスクホルダ12が
ディスクイジェクト・挿入位置に上昇しているので、リ
フタ25も上昇している。
【0060】また、保持部材61には、リフタ25の高
さ位置を調整する調整ボルト74が螺入されている。調
整ボルト74の下端部は、リフタ25の端部から延在さ
れた当接部75に当接する。そのため、調整ボルト74
は、保持部材61に対するねじ込み量が変更されること
によりリフタ25のリフト量を調整することができる。
さ位置を調整する調整ボルト74が螺入されている。調
整ボルト74の下端部は、リフタ25の端部から延在さ
れた当接部75に当接する。そのため、調整ボルト74
は、保持部材61に対するねじ込み量が変更されること
によりリフタ25のリフト量を調整することができる。
【0061】また、ディスクホルダ12がディスクイジ
ェクト・挿入位置に上昇する過程において、リフタ25
と一体に設けられた当接部75は調整ボルト74の下端
部に当接する。リフタ25は、ディスクホルダ12の上
面で軸25bを中心としてE,F方向に揺動するように
支持されている。そのため、ディスクホルダ12の上動
に伴ってリフタ25の右方向に延在された当接部75が
調整ボルト74の下端部に当接することによりリフタ2
5は、F方向に回動する。
ェクト・挿入位置に上昇する過程において、リフタ25
と一体に設けられた当接部75は調整ボルト74の下端
部に当接する。リフタ25は、ディスクホルダ12の上
面で軸25bを中心としてE,F方向に揺動するように
支持されている。そのため、ディスクホルダ12の上動
に伴ってリフタ25の右方向に延在された当接部75が
調整ボルト74の下端部に当接することによりリフタ2
5は、F方向に回動する。
【0062】また、リフタ25の左側に設けられた係止
部25cには、ヘッドアーム20より側方に突出する突
出部20aが係止されている。そのため、リフタ25は
ディスクホルダ12の上動と共にF方向に回動して、ヘ
ッドアーム20の突出部20aを上方に持ち上げる。こ
れにより、ヘッドアーム20は、上側の磁気ヘッド17
を下側の磁気ヘッド16から離間させた上動位置に保持
される。
部25cには、ヘッドアーム20より側方に突出する突
出部20aが係止されている。そのため、リフタ25は
ディスクホルダ12の上動と共にF方向に回動して、ヘ
ッドアーム20の突出部20aを上方に持ち上げる。こ
れにより、ヘッドアーム20は、上側の磁気ヘッド17
を下側の磁気ヘッド16から離間させた上動位置に保持
される。
【0063】また、このときリフタ25の係合ピン25
dは、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cか
ら離間している。図10(B)には、待機モード時の動
作状態が示されている。この待機モード時では、ヘッド
アーム20がディスクイジェクト・挿入位置とディスク
装着位置との間の中間位置で一時的に停止する。すなわ
ち、ディスクホルダ12の降下動作と共にリフタ25の
端部からB方向に突出する係合ピン25dがキャリッジ
用ストッパ45のV字状凹部45cに進入する。そし
て、リフタ25の係合ピン25dは、キャリッジ用スト
ッパ45のV字状凹部45cに向かい入れられると共
に、V字状凹部45cの傾斜部分に当接する。
dは、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部45cか
ら離間している。図10(B)には、待機モード時の動
作状態が示されている。この待機モード時では、ヘッド
アーム20がディスクイジェクト・挿入位置とディスク
装着位置との間の中間位置で一時的に停止する。すなわ
ち、ディスクホルダ12の降下動作と共にリフタ25の
端部からB方向に突出する係合ピン25dがキャリッジ
用ストッパ45のV字状凹部45cに進入する。そし
て、リフタ25の係合ピン25dは、キャリッジ用スト
ッパ45のV字状凹部45cに向かい入れられると共
に、V字状凹部45cの傾斜部分に当接する。
【0064】これで、リフタ25は、ディスクイジェク
ト・挿入位置からディスク装着位置に至る途中の中間位
置で停止される。そのため、リフタ25に連動するヘッ
ドアーム20の回動動作が一時的に停止される。この待
機モードでは、ヘッドアーム20がディスク装着位置に
降下する手前の中間位置で停止しているため、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17がキャ
リッジ本体19の先端部分に支持された磁気ヘッド16
と所定間隔Sを介して対向している。そのため、上側の
磁気ヘッド17は、磁気ディスク(図示せず)の上方に
位置する。
ト・挿入位置からディスク装着位置に至る途中の中間位
置で停止される。そのため、リフタ25に連動するヘッ
ドアーム20の回動動作が一時的に停止される。この待
機モードでは、ヘッドアーム20がディスク装着位置に
降下する手前の中間位置で停止しているため、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17がキャ
リッジ本体19の先端部分に支持された磁気ヘッド16
と所定間隔Sを介して対向している。そのため、上側の
磁気ヘッド17は、磁気ディスク(図示せず)の上方に
位置する。
【0065】また、下側の磁気ヘッド16は、ディスク
ホルダ12がディスク装着位置に降下するまで磁気ディ
スクと非接触であるが、ディスクホルダ12の降下動作
と共にヘッドアーム20が下方に回動したとき、上側の
磁気ヘッド17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当
接する。図10(C)には、記録再生モード時の動作状
態が示されている。この記録再生モード時は、前述した
ようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レバー
46がD方向に駆動されるため、キャリッジ用ストッパ
45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向に回動し
て、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動ラッ
ク56から離間する。その結果、ヘッドキャリッジ18
のロックが解除される。
ホルダ12がディスク装着位置に降下するまで磁気ディ
スクと非接触であるが、ディスクホルダ12の降下動作
と共にヘッドアーム20が下方に回動したとき、上側の
磁気ヘッド17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当
接する。図10(C)には、記録再生モード時の動作状
態が示されている。この記録再生モード時は、前述した
ようにソレノイド48が励磁されてストッパ結合レバー
46がD方向に駆動されるため、キャリッジ用ストッパ
45は、ソレノイド48の駆動力によりF方向に回動し
て、ラック45bがヘッドキャリッジ18側の可動ラッ
ク56から離間する。その結果、ヘッドキャリッジ18
のロックが解除される。
【0066】キャリッジ用ストッパ45がF方向に回動
すると共に、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部4
5cがリフタ25の係合ピン25dをE方向に押圧す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のF方向への
回動に連動してリフタ25がE方向に回動してリフタ2
5の係止部25cが降下する。これにより、ヘッドアー
ム20も降下する。よって、ヘッドアーム20に支持さ
れた磁気ヘッド17は、上記待機モードで磁気ディスク
(図示せず)に近接した位置で停止した後、ヘッドアー
ム20の降下動作により下側の磁気ヘッド16と磁気デ
ィスクを挟持するように当接する。
すると共に、キャリッジ用ストッパ45のV字状凹部4
5cがリフタ25の係合ピン25dをE方向に押圧す
る。そのため、キャリッジ用ストッパ45のF方向への
回動に連動してリフタ25がE方向に回動してリフタ2
5の係止部25cが降下する。これにより、ヘッドアー
ム20も降下する。よって、ヘッドアーム20に支持さ
れた磁気ヘッド17は、上記待機モードで磁気ディスク
(図示せず)に近接した位置で停止した後、ヘッドアー
ム20の降下動作により下側の磁気ヘッド16と磁気デ
ィスクを挟持するように当接する。
【0067】このように、磁気ヘッド17が間欠的な動
作で磁気ディスクに摺接する記録再生位置へ移動するた
め、高速回転している磁気ディスクに対する衝撃が緩和
され、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷さ
せることを防止できる。尚、イジェクト動作は、上記装
着動作と逆の動作となるので、その説明は省略する。
作で磁気ディスクに摺接する記録再生位置へ移動するた
め、高速回転している磁気ディスクに対する衝撃が緩和
され、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜を損傷さ
せることを防止できる。尚、イジェクト動作は、上記装
着動作と逆の動作となるので、その説明は省略する。
【0068】図11はディスク装着動作に関連する磁気
ヘッド17の高さ方向の変化を示す実験結果である。図
11において、グラフIは、ダンパ無しの従来装置の特
性を示す。また、グラフIIは、粘性ダンパによりスライ
ダの動作速度を減速させるダンパ機構を有する従来装置
の特性を示す。そして、グラフIII は、本発明の如くヘ
ッドアーム20が段階的に降下する場合の特性を示す。
ヘッド17の高さ方向の変化を示す実験結果である。図
11において、グラフIは、ダンパ無しの従来装置の特
性を示す。また、グラフIIは、粘性ダンパによりスライ
ダの動作速度を減速させるダンパ機構を有する従来装置
の特性を示す。そして、グラフIII は、本発明の如くヘ
ッドアーム20が段階的に降下する場合の特性を示す。
【0069】このグラフI,II,III を比較すると、次
のような差違があることが分かる。まず、ダンパ無しの
グラフIの場合、ディスクカートリッジの装着動作を緩
衝するダンパが設けられていないため、スライダの摺動
動作と共にディスクホルダ及びヘッドアームが急激に降
下する。そのため、ダンパ無しの磁気ディスク装置で
は、ディスクカートリッジの装着動作によりヘッドアー
ムに支持された上側の磁気ヘッドが勢い良く降下して磁
気ディスクを下側の磁気ヘッドに押圧する。
のような差違があることが分かる。まず、ダンパ無しの
グラフIの場合、ディスクカートリッジの装着動作を緩
衝するダンパが設けられていないため、スライダの摺動
動作と共にディスクホルダ及びヘッドアームが急激に降
下する。そのため、ダンパ無しの磁気ディスク装置で
は、ディスクカートリッジの装着動作によりヘッドアー
ムに支持された上側の磁気ヘッドが勢い良く降下して磁
気ディスクを下側の磁気ヘッドに押圧する。
【0070】その結果、上側の磁気ヘッドが下側の磁気
ヘッドに衝突した際の反力により上側の磁気ヘッドがバ
ウンドして磁気ディスクへの衝突を繰り返す。これによ
り、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜が損傷して
しまう。また、ダンパ付きのグラフIIの場合には、磁気
ヘッドの動作速度が減速されているが、ディスクホルダ
及びヘッドアームがディスクイジェクト・挿入位置から
ディスク装着位置へ一気に降下するため、ヘッドアーム
の位置エネルギが高いので、ダンパによる減速が十分で
ない。そのため、ダンパによりディスクカートリッジの
装着動作を緩衝することができるが、磁気ヘッドは磁気
ディスクに当接するときの動作速度が加速されながら磁
気ディスクに当接する。よって、ダンパ付きの磁気ディ
スク装置では、上記ダンパ無しの場合よりも磁気ヘッド
の降下速度が減速されるが、ヘッドアームの減速が十分
ではないため、上側の磁気ヘッドが下側の磁気ヘッドに
衝突した際のバウンドにより磁気ディスクへの衝突を繰
り返す。これにより、磁気ディスクの表面に形成された
磁性膜が損傷してしまう可能性が高い。
ヘッドに衝突した際の反力により上側の磁気ヘッドがバ
ウンドして磁気ディスクへの衝突を繰り返す。これによ
り、磁気ディスクの表面に形成された磁性膜が損傷して
しまう。また、ダンパ付きのグラフIIの場合には、磁気
ヘッドの動作速度が減速されているが、ディスクホルダ
及びヘッドアームがディスクイジェクト・挿入位置から
ディスク装着位置へ一気に降下するため、ヘッドアーム
の位置エネルギが高いので、ダンパによる減速が十分で
ない。そのため、ダンパによりディスクカートリッジの
装着動作を緩衝することができるが、磁気ヘッドは磁気
ディスクに当接するときの動作速度が加速されながら磁
気ディスクに当接する。よって、ダンパ付きの磁気ディ
スク装置では、上記ダンパ無しの場合よりも磁気ヘッド
の降下速度が減速されるが、ヘッドアームの減速が十分
ではないため、上側の磁気ヘッドが下側の磁気ヘッドに
衝突した際のバウンドにより磁気ディスクへの衝突を繰
り返す。これにより、磁気ディスクの表面に形成された
磁性膜が損傷してしまう可能性が高い。
【0071】これに対し、本発明のようにメカニカルな
ダンパ機構31によりスライダ13の動作速度を減速さ
せると共に、ヘッドアーム20の降下を間欠動作させた
場合、図11中のグラフIII に示されるように、磁気ヘ
ッド17の高さ方向の動作速度が段階的に変化して最も
ゆっくりであることが分かる。本発明の磁気ディスク装
置11の場合、ディスクホルダ12及びヘッドアーム2
0の装着動作が前述した図10(A)〜(C)を参照し
て説明したように、待機モード時では、リフタ25及び
ヘッドアーム20をディスクイジェクト・挿入位置とデ
ィスク装着位置との間の中間位置で一時的に停止させ
る。
ダンパ機構31によりスライダ13の動作速度を減速さ
せると共に、ヘッドアーム20の降下を間欠動作させた
場合、図11中のグラフIII に示されるように、磁気ヘ
ッド17の高さ方向の動作速度が段階的に変化して最も
ゆっくりであることが分かる。本発明の磁気ディスク装
置11の場合、ディスクホルダ12及びヘッドアーム2
0の装着動作が前述した図10(A)〜(C)を参照し
て説明したように、待機モード時では、リフタ25及び
ヘッドアーム20をディスクイジェクト・挿入位置とデ
ィスク装着位置との間の中間位置で一時的に停止させ
る。
【0072】すなわち、この待機モードでは、ヘッドア
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17が磁気
ディスクに近接した中間位置で停止しているが、下側の
磁気ヘッド16は、ディスクホルダ12が降下している
ので磁気ディスクと接触している。しかし、磁気ディス
クは自重のみで磁気ヘッド16と接触しているので傷つ
きません。そして、この待機モードの間にターンテーブ
ル15を駆動ディスクモータの回転が規定回転数に達し
たとき、ソレノイド48が励磁されてヘッドキャリッジ
18のロックが解除されると同時にリフタ25及びヘッ
ドアーム20の降下動作が再開される。
ーム20の先端部分に支持された磁気ヘッド17が磁気
ディスクに近接した中間位置で停止しているが、下側の
磁気ヘッド16は、ディスクホルダ12が降下している
ので磁気ディスクと接触している。しかし、磁気ディス
クは自重のみで磁気ヘッド16と接触しているので傷つ
きません。そして、この待機モードの間にターンテーブ
ル15を駆動ディスクモータの回転が規定回転数に達し
たとき、ソレノイド48が励磁されてヘッドキャリッジ
18のロックが解除されると同時にリフタ25及びヘッ
ドアーム20の降下動作が再開される。
【0073】そして、リフタ25の降下動作と共にヘッ
ドアーム20が下方に回動したとき、上側の磁気ヘッド
17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当接する。し
かしながら、磁気ヘッド17は、待機モードで停止した
中間位置から磁気ディスクに当接するまでの加速度が小
さいので、磁気ヘッド16への衝撃が減少する。よっ
て、磁気ヘッド17は磁気ディスクに近接した位置から
ゆっくりとした動作速度で当接するため、磁気ディスク
に当接した際にバウンドせず、磁性膜の損傷が確実に防
止される。
ドアーム20が下方に回動したとき、上側の磁気ヘッド
17に押圧された磁気ディスクが瞬間的に当接する。し
かしながら、磁気ヘッド17は、待機モードで停止した
中間位置から磁気ディスクに当接するまでの加速度が小
さいので、磁気ヘッド16への衝撃が減少する。よっ
て、磁気ヘッド17は磁気ディスクに近接した位置から
ゆっくりとした動作速度で当接するため、磁気ディスク
に当接した際にバウンドせず、磁性膜の損傷が確実に防
止される。
【0074】さらに、グラフIII からも分かるように待
機モードでヘッドアーム20の降下動作が一時的に止ま
るため、磁気ヘッド17が磁気ディスクに当接する際の
速度が十分に減速され、且つこの待機状態の間にターン
テーブル15を回転駆動させるディスクモータの回転数
が規定回転数まで上昇していることを電気的に検出した
後にソレノイド48を励磁させて磁気ヘッド17を降下
させているので、磁気ヘッド17は磁気ディスクに当接
する際にディスク表面の空気流による浮力を受けて磁気
ディスク当接時の衝撃が緩和される。
機モードでヘッドアーム20の降下動作が一時的に止ま
るため、磁気ヘッド17が磁気ディスクに当接する際の
速度が十分に減速され、且つこの待機状態の間にターン
テーブル15を回転駆動させるディスクモータの回転数
が規定回転数まで上昇していることを電気的に検出した
後にソレノイド48を励磁させて磁気ヘッド17を降下
させているので、磁気ヘッド17は磁気ディスクに当接
する際にディスク表面の空気流による浮力を受けて磁気
ディスク当接時の衝撃が緩和される。
【0075】尚、上記実施例では、磁気ディスク装置を
例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例え
ば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置あるいは
メモリカード等のカード状の記録媒体が装着される記録
再生装置等にも適用できるのは勿論である。また、上記
実施例では、スライダがディスクホルダの上方を摺動す
る構成を一例として説明したが、これに限らず、例えば
スライダがディスクホルダの下方を摺動する構成のもの
にも本発明を適用することができる。
例に挙げて説明したが、これに限らず、これ以外の例え
ば光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置あるいは
メモリカード等のカード状の記録媒体が装着される記録
再生装置等にも適用できるのは勿論である。また、上記
実施例では、スライダがディスクホルダの上方を摺動す
る構成を一例として説明したが、これに限らず、例えば
スライダがディスクホルダの下方を摺動する構成のもの
にも本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、記録媒体が挿入される挿入位置から記録媒体がヘッ
ドによる記録再生可能な装着位置に至る動作過程でヘッ
ドを間欠的に動作させるため、ヘッドが記録媒体に近接
する際の動作が段階的に行われる。よって、ヘッドが記
録媒体に近接した位置からゆっくりとした動作速度で当
接するため、記録媒体に当接する際のヘッド動作速度が
十分に減速されてヘッドが記録媒体に勢い良く衝突せ
ず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷することを
防止できる。
ば、記録媒体が挿入される挿入位置から記録媒体がヘッ
ドによる記録再生可能な装着位置に至る動作過程でヘッ
ドを間欠的に動作させるため、ヘッドが記録媒体に近接
する際の動作が段階的に行われる。よって、ヘッドが記
録媒体に近接した位置からゆっくりとした動作速度で当
接するため、記録媒体に当接する際のヘッド動作速度が
十分に減速されてヘッドが記録媒体に勢い良く衝突せ
ず、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷することを
防止できる。
【0077】また、ヘッドを停止させた後にヘッドを動
作させる際は、電気的に任意のタイミングでヘッドを記
録再生位置に移動させることができるので、例えば記録
媒体に磁気ディスクが用いられる場合、磁気ディスクが
規定回転数に達してからヘッドを記録再生位置に移動さ
せることにより空気流による浮上力がヘッドに作用する
状態でヘッドを磁気ディスクに近接させることができ
る。
作させる際は、電気的に任意のタイミングでヘッドを記
録再生位置に移動させることができるので、例えば記録
媒体に磁気ディスクが用いられる場合、磁気ディスクが
規定回転数に達してからヘッドを記録再生位置に移動さ
せることにより空気流による浮上力がヘッドに作用する
状態でヘッドを磁気ディスクに近接させることができ
る。
【0078】また、請求項2記載の発明によれば、記録
媒体が磁気記録再生される磁気ディスクよりなるため、
磁気ディスクが高速回転で駆動される場合でも、ディス
ク装着時のヘッド動作が抑制され、記録媒体に当接する
際のヘッド動作速度が十分に減速されてヘッドの当接動
作による記録媒体の損傷を防止できる。また、請求項3
記載の発明によれば、記録媒体が所定の回転数で回転さ
れた状態でヘッドを記録媒体に近接させるため、記録媒
体の回転に伴う空気流による浮上力がヘッドに作用する
状態でヘッドを記録媒体に近接させることができる。よ
って、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷すること
を防止できる。
媒体が磁気記録再生される磁気ディスクよりなるため、
磁気ディスクが高速回転で駆動される場合でも、ディス
ク装着時のヘッド動作が抑制され、記録媒体に当接する
際のヘッド動作速度が十分に減速されてヘッドの当接動
作による記録媒体の損傷を防止できる。また、請求項3
記載の発明によれば、記録媒体が所定の回転数で回転さ
れた状態でヘッドを記録媒体に近接させるため、記録媒
体の回転に伴う空気流による浮上力がヘッドに作用する
状態でヘッドを記録媒体に近接させることができる。よ
って、ヘッドの当接動作により記録媒体が損傷すること
を防止できる。
【0079】また、請求項4記載の発明によれば、イジ
ェクトモード及びヘッドを間欠的に動作させる待機モー
ドのときヘッドを移動不可状態とするため、ヘッドが記
録又は再生を行わない記録再生モード以外のときにはヘ
ッドを移動不可状態とすることができ、イジェクトモー
ド及び待機モードで外部振動が入力された場合にヘッド
が勝手に移動することを防止できる。また、輸送中等の
振動が作用してもヘッドが勝手に移動することを防止で
きるので、ヘッドの移動動作による記録媒体の損傷を防
止できる。
ェクトモード及びヘッドを間欠的に動作させる待機モー
ドのときヘッドを移動不可状態とするため、ヘッドが記
録又は再生を行わない記録再生モード以外のときにはヘ
ッドを移動不可状態とすることができ、イジェクトモー
ド及び待機モードで外部振動が入力された場合にヘッド
が勝手に移動することを防止できる。また、輸送中等の
振動が作用してもヘッドが勝手に移動することを防止で
きるので、ヘッドの移動動作による記録媒体の損傷を防
止できる。
【図1】本発明になる記録媒体記録再生装置の一実施例
としての磁気ディスク装置の平面図である。
としての磁気ディスク装置の平面図である。
【図2】磁気ディスク装置の概略構成を示す分解斜視図
である。
である。
【図3】ディスク装置の正面図である。
【図4】ディスクホルダとスライダとが組み合わされた
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図5】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺部
分を拡大して示す平面図である。
分を拡大して示す平面図である。
【図6】イジェクトモード時のヘッドキャリッジの周辺
部分を拡大して示す平面図である。
部分を拡大して示す平面図である。
【図7】記録再生モード時のヘッドキャリッジの周辺部
分を拡大して示す平面図である。
分を拡大して示す平面図である。
【図8】記録再生モード時でシーク動作を行う場合のヘ
ッドキャリッジの周辺部分を拡大して示す平面図であ
る。
ッドキャリッジの周辺部分を拡大して示す平面図であ
る。
【図9】ヘッドキャリッジに対するキャリッジ用ストッ
パの動作を説明するための正面図である。
パの動作を説明するための正面図である。
【図10】ヘッドアームに対するキャリッジ用ストッパ
及びリフタの動作を説明するための正面図である。
及びリフタの動作を説明するための正面図である。
【図11】ディスク装着動作に関連する磁気ヘッドの高
さ方向の変化を示す実験結果である。
さ方向の変化を示す実験結果である。
11 ディスク装置 12 ホルダ 13 スライダ 14 フレーム 16,17 磁気ヘッド 18 ヘッドキャリッジ 21,24 ガイドシャフト 25 リフタ 25d 係合ピン 31 ダンパ機構 33 トーションバネ 36 ラッチ機構 38 ラッチレバー 45 キャリッジ用ストッパ 45b ラック 45c V字状凹部 46 ストッパ結合レバー 47 トーションバネ 48 ソレノイド 49 プランジャ 50 保持部材 51 ガイドシャフト押圧部材 52 ボイスコイルモータ 56 可動ラック
Claims (4)
- 【請求項1】 記録媒体が挿入されると共に、該記録媒
体を所定の装着位置に装着する記録媒体移送機構と、該
記録媒体に情報の書き込み又は該記録媒体に記録された
情報の読み取りを行うヘッドと、該記録媒体移送機構に
よる該記録媒体の移送に連動して該ヘッドを該記録媒体
に近接させるヘッド移動機構とを有する記録媒体記録再
生装置において、 前記ヘッド移動機構は、前記記録媒体が挿入される挿入
位置から前記記録媒体が前記ヘッドによる記録再生可能
な装着位置に至る動作過程で前記ヘッドを間欠的に動作
させるよう構成されたことを特徴とする記録媒体記録再
生装置。 - 【請求項2】 前記請求項1記載の記録媒体記録再生装
置であって、 前記記録媒体は、磁気記録再生される磁気ディスクより
なることを特徴とする記録媒体記録再生装置。 - 【請求項3】 前記請求項1記載の記録媒体記録再生装
置であって、 前記ヘッド移動機構は、前記記録媒体が所定の回転数で
回転された状態で前記ヘッドを前記記録媒体に近接させ
ることを特徴とする記録媒体記録再生装置。 - 【請求項4】 前記請求項1記載の記録媒体記録再生装
置であって、 前記ヘッド移動機構は、イジェクトモード及び前記ヘッ
ドを間欠的に動作させる待機モードのとき前記ヘッドを
移動不可状態とすることを特徴とする記録媒体記録再生
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31236597A JPH11144412A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 記録媒体記録再生装置 |
TW087118547A TW408316B (en) | 1997-11-13 | 1998-11-06 | Recording medium recording and reproducing apparatus |
KR1019980048153A KR100323122B1 (ko) | 1997-11-13 | 1998-11-11 | 기록매체기록재생장치 |
US09/190,310 US6313968B1 (en) | 1997-11-13 | 1998-11-12 | Recording medium recording and reproducing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31236597A JPH11144412A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 記録媒体記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11144412A true JPH11144412A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18028389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31236597A Pending JPH11144412A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 記録媒体記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11144412A (ja) |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP31236597A patent/JPH11144412A/ja active Pending
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