JPH11139335A - 車両の走行支援装置 - Google Patents
車両の走行支援装置Info
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- JPH11139335A JPH11139335A JP9310332A JP31033297A JPH11139335A JP H11139335 A JPH11139335 A JP H11139335A JP 9310332 A JP9310332 A JP 9310332A JP 31033297 A JP31033297 A JP 31033297A JP H11139335 A JPH11139335 A JP H11139335A
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Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は車両が走行レーンから逸脱するのを
防止する走行支援装置に関し、運転者の不注意により車
両が走行レーンから逸脱しそうになった場合にのみ、そ
の逸脱を防止するための措置を講ずることを目的とす
る。 【解決手段】 走行レーンからの逸脱を防止すべく操舵
制御を行う車両の走行支援装置を構成する。ビデオカメ
ラ12で車両前方を撮影して走行レーン内における車両
の位置を検出する。車両が走行レーンから逸脱しそうな
場合はモータ36に小トルクを発生させて運転者に警報
する。上記の警報の後、運転者がステアリングホイル2
6に操舵トルクを入力するか否かに基づいて運転者の覚
醒状態を判断する。運転者が覚醒していないと判別され
る場合は、モータ36に、車両を走行レーンの中央に向
かわせるための大トルクを発生させる。
防止する走行支援装置に関し、運転者の不注意により車
両が走行レーンから逸脱しそうになった場合にのみ、そ
の逸脱を防止するための措置を講ずることを目的とす
る。 【解決手段】 走行レーンからの逸脱を防止すべく操舵
制御を行う車両の走行支援装置を構成する。ビデオカメ
ラ12で車両前方を撮影して走行レーン内における車両
の位置を検出する。車両が走行レーンから逸脱しそうな
場合はモータ36に小トルクを発生させて運転者に警報
する。上記の警報の後、運転者がステアリングホイル2
6に操舵トルクを入力するか否かに基づいて運転者の覚
醒状態を判断する。運転者が覚醒していないと判別され
る場合は、モータ36に、車両を走行レーンの中央に向
かわせるための大トルクを発生させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行支援装
置に係り、特に、車両が走行レーンから逸脱するのを防
止する装置として好適な車両の走行支援装置に関する。
置に係り、特に、車両が走行レーンから逸脱するのを防
止する装置として好適な車両の走行支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平5−2979
39号に開示される如く、車両が走行レーンから逸脱し
そうな状況を検知すると、車両を走行レーンの中央に復
帰させるべく操舵制御を行う装置が知られている。上記
従来の装置によれば、運転者の不注意により車両が走行
レーンを逸脱するのを有効に防止することができる。
39号に開示される如く、車両が走行レーンから逸脱し
そうな状況を検知すると、車両を走行レーンの中央に復
帰させるべく操舵制御を行う装置が知られている。上記
従来の装置によれば、運転者の不注意により車両が走行
レーンを逸脱するのを有効に防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の走行中
には、運転者の不注意により車両が走行レーンの端部に
導かれることがある他、例えば障害物を回避する目的
で、運転者が意識的に車両を走行レーンの端部に導く場
合がある。上記従来の装置は、運転者の意図に関わりな
く、車両が走行レーンから逸脱しそうになると、常に車
両を走行レーンの中央に向かわせるための操舵トルクを
発生する。このため、上記従来の装置を搭載する車両に
おいては、意識的に車両を走行レーンの端部に導いた際
に、運転者が煩わしさを感ずる場合がある。
には、運転者の不注意により車両が走行レーンの端部に
導かれることがある他、例えば障害物を回避する目的
で、運転者が意識的に車両を走行レーンの端部に導く場
合がある。上記従来の装置は、運転者の意図に関わりな
く、車両が走行レーンから逸脱しそうになると、常に車
両を走行レーンの中央に向かわせるための操舵トルクを
発生する。このため、上記従来の装置を搭載する車両に
おいては、意識的に車両を走行レーンの端部に導いた際
に、運転者が煩わしさを感ずる場合がある。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、運転者の不注意により車両が走行レーンから逸
脱しそうになった場合にのみ、その逸脱を防止するため
の措置を講ずる車両の走行支援装置を提供することを目
的とする。
であり、運転者の不注意により車両が走行レーンから逸
脱しそうになった場合にのみ、その逸脱を防止するため
の措置を講ずる車両の走行支援装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、走行レーンからの逸脱を防止すべく操
舵制御を行う車両の走行支援装置において、前記走行レ
ーン内における車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出結果に基づいて運転者に対して
警報を発する警報手段と、前記警報に対する運転者の反
応を検出する反応検出手段と、前記反応検出手段の検出
結果に基づいて前記操舵制御の実行可否を判断する制御
可否判断手段と、を備える車両の走行支援装置により達
成される。
に記載する如く、走行レーンからの逸脱を防止すべく操
舵制御を行う車両の走行支援装置において、前記走行レ
ーン内における車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出結果に基づいて運転者に対して
警報を発する警報手段と、前記警報に対する運転者の反
応を検出する反応検出手段と、前記反応検出手段の検出
結果に基づいて前記操舵制御の実行可否を判断する制御
可否判断手段と、を備える車両の走行支援装置により達
成される。
【0006】本発明において、走行レーン内における車
両の位置に基づいて、車両が走行レーンから逸脱しそう
であること、または、逸脱していることが検出される
と、運転者に対して警報が発せられる。運転者が覚醒し
ている場合は、その警報に対し所定の反応が現れる。本
発明において、車両が走行レーンから逸脱するのを防止
するための操舵制御は、所定の反応が現れない場合にの
み実行される。このため、運転者が覚醒している場合は
操舵制御が実行されることがない。
両の位置に基づいて、車両が走行レーンから逸脱しそう
であること、または、逸脱していることが検出される
と、運転者に対して警報が発せられる。運転者が覚醒し
ている場合は、その警報に対し所定の反応が現れる。本
発明において、車両が走行レーンから逸脱するのを防止
するための操舵制御は、所定の反応が現れない場合にの
み実行される。このため、運転者が覚醒している場合は
操舵制御が実行されることがない。
【0007】尚、本発明において、警報には、警報ラン
プ等を用いた視覚的な警報、ブザー等を用いた聴覚的な
警報、ステアリング等を用いた触覚的な警報、芳香を用
いた臭覚的な警報等が含まれる。上記の目的は、請求項
2に記載する如く、上記請求項1記載の車両の走行支援
装置において、前記制御可否判断手段が、前記警報が発
せられた後、前記反応が検出されるまでの反応時間に基
づいて前記操舵制御の実行可否を判断する車両の走行支
援装置により達成される。
プ等を用いた視覚的な警報、ブザー等を用いた聴覚的な
警報、ステアリング等を用いた触覚的な警報、芳香を用
いた臭覚的な警報等が含まれる。上記の目的は、請求項
2に記載する如く、上記請求項1記載の車両の走行支援
装置において、前記制御可否判断手段が、前記警報が発
せられた後、前記反応が検出されるまでの反応時間に基
づいて前記操舵制御の実行可否を判断する車両の走行支
援装置により達成される。
【0008】本発明において、運転者に対して警報が発
せられた後、運転者が所定の反応を示すまでの反応時間
は、運転者が覚醒しているほど短時間となる。このた
め、運転者の覚醒度は、その反応時間に基づいて正確に
判断することができる。従って、本発明の手法によれ
ば、運転者が覚醒している状況下で操舵制御が実行され
るのを確実に防止することができる。
せられた後、運転者が所定の反応を示すまでの反応時間
は、運転者が覚醒しているほど短時間となる。このた
め、運転者の覚醒度は、その反応時間に基づいて正確に
判断することができる。従って、本発明の手法によれ
ば、運転者が覚醒している状況下で操舵制御が実行され
るのを確実に防止することができる。
【0009】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
上記請求項2記載の車両の走行支援装置において、前記
制御可否判断手段が、前記反応時間が所定時間以内であ
る場合に前記操舵制御の実行を許可すると共に、前記所
定時間を車両の環境に応じて設定する所定時間設定手段
を備える車両の走行支援装置により達成される。
上記請求項2記載の車両の走行支援装置において、前記
制御可否判断手段が、前記反応時間が所定時間以内であ
る場合に前記操舵制御の実行を許可すると共に、前記所
定時間を車両の環境に応じて設定する所定時間設定手段
を備える車両の走行支援装置により達成される。
【0010】本発明において、操舵制御の実行可否を判
断するしきい値である所定時間は、車両の環境に応じて
設定される。車両が例えば路肩の狭い走行レーンを走行
している場合は、車両が走行レーンから逸脱しそうにな
った後に即座に操舵制御を開始することが適切である。
従って、かかる環境下では、所定時間が短時間であるこ
とが望ましい。
断するしきい値である所定時間は、車両の環境に応じて
設定される。車両が例えば路肩の狭い走行レーンを走行
している場合は、車両が走行レーンから逸脱しそうにな
った後に即座に操舵制御を開始することが適切である。
従って、かかる環境下では、所定時間が短時間であるこ
とが望ましい。
【0011】また、夜間走行中や変化の少ない直線路を
走行している場合等、運転者が非覚醒状態に陥り易い環
境下では、車両が走行レーンから逸脱しそうになった後
に即座に操舵制御を開始することが適切である。従っ
て、かかる環境下では、所定時間が短時間であることが
望ましい。本発明において、所定時間は、車両が走行レ
ーンから逸脱しそうになった後に即座に操舵制御を開始
することが望ましい環境下では短時間に、一方、即座に
操舵制御を開始する必要性の低い環境下では長時間に設
定される。このため、本発明によれば、運転者に煩わし
さを与えることなく、有効に車両の逸脱を防止すること
ができる。
走行している場合等、運転者が非覚醒状態に陥り易い環
境下では、車両が走行レーンから逸脱しそうになった後
に即座に操舵制御を開始することが適切である。従っ
て、かかる環境下では、所定時間が短時間であることが
望ましい。本発明において、所定時間は、車両が走行レ
ーンから逸脱しそうになった後に即座に操舵制御を開始
することが望ましい環境下では短時間に、一方、即座に
操舵制御を開始する必要性の低い環境下では長時間に設
定される。このため、本発明によれば、運転者に煩わし
さを与えることなく、有効に車両の逸脱を防止すること
ができる。
【0012】尚、車両の環境には、走行レーンの路肩の
幅、走行レーン上における障害物の有無、対向車の有
無、車両の走行時間帯、走行中の道路の性質、および、
運転者の挙動等が含まれる。上記の目的は、請求項4に
記載する如く、上記請求項1乃至3記載の何れか1項記
載の車両の走行支援装置において、前記警報手段が、ス
テアリングホイルを介して運転者に警報を発する警報ト
ルク発生手段を備える車両の走行支援装置により達成さ
れる。
幅、走行レーン上における障害物の有無、対向車の有
無、車両の走行時間帯、走行中の道路の性質、および、
運転者の挙動等が含まれる。上記の目的は、請求項4に
記載する如く、上記請求項1乃至3記載の何れか1項記
載の車両の走行支援装置において、前記警報手段が、ス
テアリングホイルを介して運転者に警報を発する警報ト
ルク発生手段を備える車両の走行支援装置により達成さ
れる。
【0013】本発明において、運転者への警報は、ステ
アリングホイルを介して行われる。ステアリングホイル
を介して警報を発することによれば、運転者に対して操
舵に関する警報であることを直観的に認識させることが
できる。また、かかる手法によれば、視覚や聴覚を用い
た警報に比して外部環境に影響されることなく、確実な
警報が可能となる。。
アリングホイルを介して行われる。ステアリングホイル
を介して警報を発することによれば、運転者に対して操
舵に関する警報であることを直観的に認識させることが
できる。また、かかる手法によれば、視覚や聴覚を用い
た警報に比して外部環境に影響されることなく、確実な
警報が可能となる。。
【0014】また、上記の目的は、請求項5に記載する
如く、上記請求項4記載の車両の走行支援装置におい
て、前記警報トルク発生手段が発生するトルクを車速に
応じて設定する警報トルク設定手段を備える車両の走行
支援装置により達成される。本発明において、車両が高
速で走行している場合は、車両が低速で走行している場
合に比して操舵輪を容易に操舵することができる。この
ため、警報トルク発生手段が、高速走行中と低速走行中
とに同一のトルクを発生すると、ステアリングホイルを
介して運転者に伝達されるトルクに差異が生ずる。本発
明においては、警報トルク発生手段が発するトルクが、
上記の差異が生じないように車速に応じて設定される。
このため、本発明においては、車速に関わらず常にほぼ
一定のトルクが警報として運転者に付与される。
如く、上記請求項4記載の車両の走行支援装置におい
て、前記警報トルク発生手段が発生するトルクを車速に
応じて設定する警報トルク設定手段を備える車両の走行
支援装置により達成される。本発明において、車両が高
速で走行している場合は、車両が低速で走行している場
合に比して操舵輪を容易に操舵することができる。この
ため、警報トルク発生手段が、高速走行中と低速走行中
とに同一のトルクを発生すると、ステアリングホイルを
介して運転者に伝達されるトルクに差異が生ずる。本発
明においては、警報トルク発生手段が発するトルクが、
上記の差異が生じないように車速に応じて設定される。
このため、本発明においては、車速に関わらず常にほぼ
一定のトルクが警報として運転者に付与される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両の走行支援装置のシステム構成図を示す。本実施例
の走行支援装置は、電子制御ユニット10(以下、EC
U10と称す)を備えている。走行支援装置は、ECU
10によって制御される。走行支援装置は、ビデオカメ
ラ12を備えている。ビデオカメラ12は、車両前方の
路面を所定長にわたって撮影するためのカメラである。
ビデオカメラ12には画像処理装置14が接続されてい
る。ビデオカメラ12が出力する画像信号には、道路上
に描かれた白線、ガードレールおよび先行車等に対応す
る信号が含まれている。
車両の走行支援装置のシステム構成図を示す。本実施例
の走行支援装置は、電子制御ユニット10(以下、EC
U10と称す)を備えている。走行支援装置は、ECU
10によって制御される。走行支援装置は、ビデオカメ
ラ12を備えている。ビデオカメラ12は、車両前方の
路面を所定長にわたって撮影するためのカメラである。
ビデオカメラ12には画像処理装置14が接続されてい
る。ビデオカメラ12が出力する画像信号には、道路上
に描かれた白線、ガードレールおよび先行車等に対応す
る信号が含まれている。
【0016】画像処理装置14は、その画像信号から道
路上に描かれた白線や道路上の障害物等を抽出する。画
像処理装置14によって抽出される白線は、車両の走行
レーンの境界線と把握することができる。画像処理装置
14の出力信号はECU10に供給される。ECU10
は、その出力信号に基づいて車両の走行レーンや障害物
を認識する。
路上に描かれた白線や道路上の障害物等を抽出する。画
像処理装置14によって抽出される白線は、車両の走行
レーンの境界線と把握することができる。画像処理装置
14の出力信号はECU10に供給される。ECU10
は、その出力信号に基づいて車両の走行レーンや障害物
を認識する。
【0017】走行支援装置は、指示機レバーセンサ16
を備えている。指示機レバーセンサ16は、方向指示機
レバーが操作されている場合にオン信号を出力するセン
サである。ECU10は、指示機レバーセンサ16の出
力信号に基づいて、方向指示機が操作されているか否か
を判断する。走行支援装置は、ブレーキセンサ18を備
えている。ブレーキセンサ18は、ブレーキペダルが踏
み込まれている場合にオン信号を出力するセンサであ
る。ECU10は、ブレーキセンサ18の出力信号に基
づいてブレーキ操作が実行されているか否かを判断す
る。
を備えている。指示機レバーセンサ16は、方向指示機
レバーが操作されている場合にオン信号を出力するセン
サである。ECU10は、指示機レバーセンサ16の出
力信号に基づいて、方向指示機が操作されているか否か
を判断する。走行支援装置は、ブレーキセンサ18を備
えている。ブレーキセンサ18は、ブレーキペダルが踏
み込まれている場合にオン信号を出力するセンサであ
る。ECU10は、ブレーキセンサ18の出力信号に基
づいてブレーキ操作が実行されているか否かを判断す
る。
【0018】走行支援装置は、スロットルセンサ20を
備えている。スロットルセンサ20は、スロットルバル
ブの開度に応じた電気信号を出力するセンサである。E
CU10は、スロットルセンサ20の出力信号に基づい
てスロットルバルブの開度を検出する。走行支援装置
は、パネルスイッチセンサ22を備えている。パネルス
イッチセンサ22は、インスツルメントパネル(以下、
インパネと称す)に配置されたスイッチ類が操作される
ことによりオン信号を出力するセンサである。ECU1
0は、パネルスイッチセンサ22の出力信号に基づいて
インパネに配置されたスイッチ類が操作されたか否かを
判断する。
備えている。スロットルセンサ20は、スロットルバル
ブの開度に応じた電気信号を出力するセンサである。E
CU10は、スロットルセンサ20の出力信号に基づい
てスロットルバルブの開度を検出する。走行支援装置
は、パネルスイッチセンサ22を備えている。パネルス
イッチセンサ22は、インスツルメントパネル(以下、
インパネと称す)に配置されたスイッチ類が操作される
ことによりオン信号を出力するセンサである。ECU1
0は、パネルスイッチセンサ22の出力信号に基づいて
インパネに配置されたスイッチ類が操作されたか否かを
判断する。
【0019】走行支援装置はステアリングホイル26を
備えている。ステアリングホイル26にはステアリング
シャフト28が連結されている。ステアリングシャフト
28には、操舵角センサ30が配設されている。操舵角
センサ30は、ステアリングホイル26の操舵角θに応
じた出力信号を発生する。ECU10は、操舵角センサ
30の出力信号に基づいて操舵角θを検出する。
備えている。ステアリングホイル26にはステアリング
シャフト28が連結されている。ステアリングシャフト
28には、操舵角センサ30が配設されている。操舵角
センサ30は、ステアリングホイル26の操舵角θに応
じた出力信号を発生する。ECU10は、操舵角センサ
30の出力信号に基づいて操舵角θを検出する。
【0020】ステアリングシャフト28にはトルクセン
サ32が配設されている。トルクセンサ32は、ステア
リングシャフト28に伝達される操舵トルクTに応じた
電気信号を出力する。ECU10は、トルクセンサ32
の出力信号に基づいて操舵トルクTを検出する。ステア
リングシャフト28にはギヤ機構34を介してモータ3
6が連結されている。ギヤ機構34は、モータ36の発
するトルク(以下、モータトルクTMと称す)をステア
リングシャフト28に伝達する。モータ36は、駆動回
路38を介してECU10が接続されている。駆動回路
38は、モータ36に対して、ECU10の発する指令
信号に応じた駆動電流を供給する。従って、モータ36
は、ECU10の発する指令信号に応じたモータトルク
TMを発生する。
サ32が配設されている。トルクセンサ32は、ステア
リングシャフト28に伝達される操舵トルクTに応じた
電気信号を出力する。ECU10は、トルクセンサ32
の出力信号に基づいて操舵トルクTを検出する。ステア
リングシャフト28にはギヤ機構34を介してモータ3
6が連結されている。ギヤ機構34は、モータ36の発
するトルク(以下、モータトルクTMと称す)をステア
リングシャフト28に伝達する。モータ36は、駆動回
路38を介してECU10が接続されている。駆動回路
38は、モータ36に対して、ECU10の発する指令
信号に応じた駆動電流を供給する。従って、モータ36
は、ECU10の発する指令信号に応じたモータトルク
TMを発生する。
【0021】以下、図2乃至図4を参照して、本実施例
の走行支援装置の動作について説明する。図2は、本実
施例の走行支援装置を搭載する車両40と、車両40の
前方に延在する道路42の鳥瞰図を示す。道路42に
は、走行レーンの境界を表すための白線44,46が描
かれている。車両40に搭載されるビデオカメラ12に
は、車両40の前方においてこれらの白線44,46が
撮影される。画像処理装置14は、ビデオカメラ12か
ら供給される画像信号を処理することによりこれらの白
線44,46を抽出して、その位置等に関するデータを
ECU10に供給する。
の走行支援装置の動作について説明する。図2は、本実
施例の走行支援装置を搭載する車両40と、車両40の
前方に延在する道路42の鳥瞰図を示す。道路42に
は、走行レーンの境界を表すための白線44,46が描
かれている。車両40に搭載されるビデオカメラ12に
は、車両40の前方においてこれらの白線44,46が
撮影される。画像処理装置14は、ビデオカメラ12か
ら供給される画像信号を処理することによりこれらの白
線44,46を抽出して、その位置等に関するデータを
ECU10に供給する。
【0022】ECU10は、画像処理装置14から供給
される白線44,46のデータに基づいて、車両前方に
おける白線44,46の位置を認識する。そして、白線
44,46に挟まれる領域を車両40の走行レーン48
として認識する。ECU48は、更に、車両40の走行
状態に基づいて車両40の推定走行ラインを検出する。
される白線44,46のデータに基づいて、車両前方に
おける白線44,46の位置を認識する。そして、白線
44,46に挟まれる領域を車両40の走行レーン48
として認識する。ECU48は、更に、車両40の走行
状態に基づいて車両40の推定走行ラインを検出する。
【0023】ECU10は、車両40から所定長L0 だ
け前方の地点でその推定走行ラインと白線44,46と
の距離XL,XRを検出する。そして、距離XL,XR
に基づいて車両40が走行レーン48を逸脱しそうであ
るか否かを判別する。車両40は、運転者の不注意によ
り走行レーン48から逸脱しそうになることがある他、
障害物を回避する等の目的のため運転者が意識的に操舵
操作を行った場合にも走行レーン48から逸脱しそうに
なることがある。
け前方の地点でその推定走行ラインと白線44,46と
の距離XL,XRを検出する。そして、距離XL,XR
に基づいて車両40が走行レーン48を逸脱しそうであ
るか否かを判別する。車両40は、運転者の不注意によ
り走行レーン48から逸脱しそうになることがある他、
障害物を回避する等の目的のため運転者が意識的に操舵
操作を行った場合にも走行レーン48から逸脱しそうに
なることがある。
【0024】車両40が不注意により走行レーン48か
ら逸脱しそうな場合は、その逸脱を防止すべく、車両4
0が走行レーン48の中央に向かうように操舵角θを制
御すること、すなわち、操舵制御を実行することが望ま
しい。一方、運転者が意識的に車両40を走行レーン4
8から逸脱させようとしている場合は、その逸脱を防止
するための操舵制御は実行されないことが望ましい。
ら逸脱しそうな場合は、その逸脱を防止すべく、車両4
0が走行レーン48の中央に向かうように操舵角θを制
御すること、すなわち、操舵制御を実行することが望ま
しい。一方、運転者が意識的に車両40を走行レーン4
8から逸脱させようとしている場合は、その逸脱を防止
するための操舵制御は実行されないことが望ましい。
【0025】本実施例の走行支援装置は、車両40が走
行レーン48から逸脱しそうである場合に、その状況が
運転者の不注意により、特に、運転者が十分に覚醒して
いないことにより生じたものであるか、或いは、運転者
が十分に覚醒している状況下で生じたものであるかを判
別し、その状況が、運転者が十分に覚醒していないこと
に起因して生じたと判別される場合にのみ上記の操舵制
御を実行する点に特徴を有している。
行レーン48から逸脱しそうである場合に、その状況が
運転者の不注意により、特に、運転者が十分に覚醒して
いないことにより生じたものであるか、或いは、運転者
が十分に覚醒している状況下で生じたものであるかを判
別し、その状況が、運転者が十分に覚醒していないこと
に起因して生じたと判別される場合にのみ上記の操舵制
御を実行する点に特徴を有している。
【0026】図3は、上記の機能を実現すべくECU1
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図3に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰
り返し起動されるルーチンである。図3に示すルーチン
が起動されると、先ずステップ100の処理が実行され
る。ステップ100では、白線44,46までの距離X
L,XRが検出される。
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。図3に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰
り返し起動されるルーチンである。図3に示すルーチン
が起動されると、先ずステップ100の処理が実行され
る。ステップ100では、白線44,46までの距離X
L,XRが検出される。
【0027】ステップ102では、距離XL,XRが所
定のしきい値TH1に比して小さいか否かが判別され
る。その結果、上記の条件が成立しない場合は、車両4
0が走行レーン48から逸脱しそうな状況が生じていな
いと判断できる。この場合、以後、何ら処理が進められ
ることなく今回のルーチンが終了される。一方、距離X
L,XRが所定のしきい値TH1に比して小さいと判別
される場合は、次にステップ104の処理が実行され
る。
定のしきい値TH1に比して小さいか否かが判別され
る。その結果、上記の条件が成立しない場合は、車両4
0が走行レーン48から逸脱しそうな状況が生じていな
いと判断できる。この場合、以後、何ら処理が進められ
ることなく今回のルーチンが終了される。一方、距離X
L,XRが所定のしきい値TH1に比して小さいと判別
される場合は、次にステップ104の処理が実行され
る。
【0028】ステップ104では、ステアリングホイル
26の操舵角θが検出される。ステップ106では、操
舵角θが所定のしきい値TH2に比して大きいか否かが
判別される。θ>TH2が成立する場合は、運転者がス
テアリングホイル26を操舵していると判断できる。こ
の場合、運転者が十分に覚醒していると判断することが
できる。本ステップ106で上記の判別がなされた場合
は、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチ
ンが終了される。一方、本ステップ106で、θ>TH
2が成立しないと判別された場合は、次にステップ10
8の処理が実行される。
26の操舵角θが検出される。ステップ106では、操
舵角θが所定のしきい値TH2に比して大きいか否かが
判別される。θ>TH2が成立する場合は、運転者がス
テアリングホイル26を操舵していると判断できる。こ
の場合、運転者が十分に覚醒していると判断することが
できる。本ステップ106で上記の判別がなされた場合
は、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチ
ンが終了される。一方、本ステップ106で、θ>TH
2が成立しないと判別された場合は、次にステップ10
8の処理が実行される。
【0029】ステップ108では、操舵角θの変化率、
すなわち、ステアリングホイル26の操舵角速度ωが検
出される。ステップ110では、操舵角速度ωが所定の
しきい値TH3に比して大きいか否かが判別される。ω
>TH3が成立する場合は、運転者がステアリングホイ
ル26を操舵していると判断できる。この場合、運転者
が十分に覚醒していると判断することができる。本ステ
ップ110で上記の判別がなされた場合は、以後、何ら
処理が進められることなく今回のルーチンが終了され
る。一方、本ステップ110で、ω>TH3が成立しな
いと判別された場合は、次にステップ112の処理が実
行される。
すなわち、ステアリングホイル26の操舵角速度ωが検
出される。ステップ110では、操舵角速度ωが所定の
しきい値TH3に比して大きいか否かが判別される。ω
>TH3が成立する場合は、運転者がステアリングホイ
ル26を操舵していると判断できる。この場合、運転者
が十分に覚醒していると判断することができる。本ステ
ップ110で上記の判別がなされた場合は、以後、何ら
処理が進められることなく今回のルーチンが終了され
る。一方、本ステップ110で、ω>TH3が成立しな
いと判別された場合は、次にステップ112の処理が実
行される。
【0030】ステップ112では、指示機レバーセンサ
16の出力信号が取得される。ステップ114では、指
示機レバーセンサ16の出力信号に基づいて方向指示機
が操作されているか否かが判別される。その結果、方向
指示機が操作されていると判別される場合は、運転者が
十分に覚醒していると判断することができる。この場
合、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチ
ンが終了される。一方、方向指示機が操作されていない
と判別される場合は、次にステップ116の処理が実行
される。
16の出力信号が取得される。ステップ114では、指
示機レバーセンサ16の出力信号に基づいて方向指示機
が操作されているか否かが判別される。その結果、方向
指示機が操作されていると判別される場合は、運転者が
十分に覚醒していると判断することができる。この場
合、以後、何ら処理が進められることなく今回のルーチ
ンが終了される。一方、方向指示機が操作されていない
と判別される場合は、次にステップ116の処理が実行
される。
【0031】ステップ116では、ブレーキセンサ18
の出力信号が取得される。ステップ118では、ブレー
キセンサ18の出力信号に基づいてブレーキ操作が実行
されているか否かが判別される。その結果、ブレーキ操
作が実行されていると判別される場合は、運転者が十分
に覚醒していると判断することができる。この場合、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。一方、ブレーキ操作が実行されていないと判
別される場合は、次にステップ120の処理が実行され
る。
の出力信号が取得される。ステップ118では、ブレー
キセンサ18の出力信号に基づいてブレーキ操作が実行
されているか否かが判別される。その結果、ブレーキ操
作が実行されていると判別される場合は、運転者が十分
に覚醒していると判断することができる。この場合、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。一方、ブレーキ操作が実行されていないと判
別される場合は、次にステップ120の処理が実行され
る。
【0032】ステップ120では、スロットルセンサ2
0の出力信号に基づいてスロットル開度が検出される。
ステップ122では、スロットル開度が所定のしきい値
TH4に比して大きいか否かが判別される。その結果、
スロットル開度がしきい値TH4に比して大きいと判別
される場合は、運転者が十分に覚醒していると判断する
ことができる。この場合、以後、何ら処理が進められる
ことなく今回のルーチンが終了される。一方、スロット
ル開度がしきい値TH4に比して大きくないと判別され
る場合は、次にステップ124の処理が実行される。
0の出力信号に基づいてスロットル開度が検出される。
ステップ122では、スロットル開度が所定のしきい値
TH4に比して大きいか否かが判別される。その結果、
スロットル開度がしきい値TH4に比して大きいと判別
される場合は、運転者が十分に覚醒していると判断する
ことができる。この場合、以後、何ら処理が進められる
ことなく今回のルーチンが終了される。一方、スロット
ル開度がしきい値TH4に比して大きくないと判別され
る場合は、次にステップ124の処理が実行される。
【0033】ステップ124では、パネルスイッチセン
サ22の出力信号が取得される。ステップ126では、
パネルスイッチセンサ22の出力信号に基づいてインパ
ネのスイッチ類の操作が実行されたか否かが判別され
る。その結果、スイッチ類の操作が行われていると判別
される場合は、運転者が十分に覚醒していると判断する
ことができる。この場合、以後、何ら処理が進められる
ことなく今回のルーチンが終了される。一方、スイッチ
類の操作が実行されていないと判別される場合は、次に
ステップ128の処理が実行される。
サ22の出力信号が取得される。ステップ126では、
パネルスイッチセンサ22の出力信号に基づいてインパ
ネのスイッチ類の操作が実行されたか否かが判別され
る。その結果、スイッチ類の操作が行われていると判別
される場合は、運転者が十分に覚醒していると判断する
ことができる。この場合、以後、何ら処理が進められる
ことなく今回のルーチンが終了される。一方、スイッチ
類の操作が実行されていないと判別される場合は、次に
ステップ128の処理が実行される。
【0034】上記の処理によれば、ステップ128以降
の処理は、車両40が走行レーン48から逸脱しそうで
あり、かつ、運転者が覚醒していない可能性が認められ
る場合にのみ実行される。ステップ128では、タイマ
1がリセットされる。タイマ1は、後述する警報が発せ
られた後、運転者がその警報に反応するまでの反応時間
を計数するためのタイマである。
の処理は、車両40が走行レーン48から逸脱しそうで
あり、かつ、運転者が覚醒していない可能性が認められ
る場合にのみ実行される。ステップ128では、タイマ
1がリセットされる。タイマ1は、後述する警報が発せ
られた後、運転者がその警報に反応するまでの反応時間
を計数するためのタイマである。
【0035】ステップ130では、小ステアリングトル
クの指示が行われる。小ステアリングトルクは、車両4
0が走行レーン48から逸脱しそうであることを運転者
に警報するためのトルクである。上記ステップ130の
処理が実行されると、ECU10は、モータ36に所定
の小トルクを発生させる。所定の小トルクは、車両40
を走行レーン48の中央へ向かわせる方向を有してい
る。また、所定の小トルクは、運転者が覚醒している場
合に、運転者がトルクの発生を認識するために必要十分
な大きさに設定されている。従って、運転者が覚醒して
いる場合は、本ステップ130の処理を実行すること
で、車両40が走行レーン48から逸脱しそうであるこ
とを確実に運転者に報知することができる。
クの指示が行われる。小ステアリングトルクは、車両4
0が走行レーン48から逸脱しそうであることを運転者
に警報するためのトルクである。上記ステップ130の
処理が実行されると、ECU10は、モータ36に所定
の小トルクを発生させる。所定の小トルクは、車両40
を走行レーン48の中央へ向かわせる方向を有してい
る。また、所定の小トルクは、運転者が覚醒している場
合に、運転者がトルクの発生を認識するために必要十分
な大きさに設定されている。従って、運転者が覚醒して
いる場合は、本ステップ130の処理を実行すること
で、車両40が走行レーン48から逸脱しそうであるこ
とを確実に運転者に報知することができる。
【0036】ステップ132では、タイマ1がインクリ
メントされる。上記の処理によれば、タイマ1には、小
ステアリングトルクの指示が行われた後の経過時間が計
数される。ステップ134では、運転者からステアリン
グホイル26に入力された操舵トルクが所定のしきい値
TH5に比して大きいか否かが判別される。運転者が十
分に覚醒している場合、車両40は、運転者の不注意
により、または、運転者による意識的な操舵操作によ
り走行レーン48から逸脱しそうになることがある。
メントされる。上記の処理によれば、タイマ1には、小
ステアリングトルクの指示が行われた後の経過時間が計
数される。ステップ134では、運転者からステアリン
グホイル26に入力された操舵トルクが所定のしきい値
TH5に比して大きいか否かが判別される。運転者が十
分に覚醒している場合、車両40は、運転者の不注意
により、または、運転者による意識的な操舵操作によ
り走行レーン48から逸脱しそうになることがある。
【0037】上記の原因で車両40が走行レーン48
を逸脱しそうになった際に小ステアリングトルクが発生
すると、運転者は、車両40が走行レーン48から逸脱
しそうであることに気が付いて、車両40を走行レーン
48の中央へ向かわせるべく操舵操作を行う。この場
合、小ステアリングトルクが発生した後、ステアリング
ホイル26には、速やかに操舵トルクが入力される。
を逸脱しそうになった際に小ステアリングトルクが発生
すると、運転者は、車両40が走行レーン48から逸脱
しそうであることに気が付いて、車両40を走行レーン
48の中央へ向かわせるべく操舵操作を行う。この場
合、小ステアリングトルクが発生した後、ステアリング
ホイル26には、速やかに操舵トルクが入力される。
【0038】上記の原因で車両40が走行レーン48
を逸脱しそうになった場合は、小ステアリングトルクが
発生した後に、運転者は、そのトルクに抗う方向に操舵
操作を行う。従って、この場合にも、小ステアリングト
ルクが発生した後、ステアリングホイル26には、速や
かに操舵トルクが入力される。このように、本実施例の
システムによれば、運転者が十分に覚醒している場合
は、上述した小ステアリングトルクが発生した後、常に
運転者によってステアリングホイル26に操舵トルクが
入力される。上記ステップ136で用いられるしきい値
TH5は、かかる状況下で生ずる操舵トルクに比して僅
かに小さな値に設定されている。
を逸脱しそうになった場合は、小ステアリングトルクが
発生した後に、運転者は、そのトルクに抗う方向に操舵
操作を行う。従って、この場合にも、小ステアリングト
ルクが発生した後、ステアリングホイル26には、速や
かに操舵トルクが入力される。このように、本実施例の
システムによれば、運転者が十分に覚醒している場合
は、上述した小ステアリングトルクが発生した後、常に
運転者によってステアリングホイル26に操舵トルクが
入力される。上記ステップ136で用いられるしきい値
TH5は、かかる状況下で生ずる操舵トルクに比して僅
かに小さな値に設定されている。
【0039】従って、上記ステップ136で、操舵トル
ク>しきい値TH5が成立すると判別される場合は、小
ステアリングトルクに対して運転者が適当な反応を示し
た、すなわち、運転者が十分に覚醒していると判断でき
る。この場合、以後、何ら処理が進められることなく今
回のルーチンが終了される。一方、上記ステップ136
で操舵トルク>しきい値TH5が成立しないと判別され
る場合は、運転者が十分に覚醒していると判断すること
ができない。この場合、次にステップ138の処理が実
行される。
ク>しきい値TH5が成立すると判別される場合は、小
ステアリングトルクに対して運転者が適当な反応を示し
た、すなわち、運転者が十分に覚醒していると判断でき
る。この場合、以後、何ら処理が進められることなく今
回のルーチンが終了される。一方、上記ステップ136
で操舵トルク>しきい値TH5が成立しないと判別され
る場合は、運転者が十分に覚醒していると判断すること
ができない。この場合、次にステップ138の処理が実
行される。
【0040】ステップ138では、タイマ1の計数値が
所定のしきい値TH6に比して大きいか否かが判別され
る。しきい値6は、運転者が覚醒している場合に、小ス
テアリングトルクに反応して操舵トルクを発するために
必要な時間である。従って、本ステップ138で、タイ
マ1>TH6が成立しないと判別される場合は、操舵ト
ルクを発するために必要な時間が未だ経過していないと
判断できる。この場合、以後、上記ステップ132以降
の処理が再び実行される。
所定のしきい値TH6に比して大きいか否かが判別され
る。しきい値6は、運転者が覚醒している場合に、小ス
テアリングトルクに反応して操舵トルクを発するために
必要な時間である。従って、本ステップ138で、タイ
マ1>TH6が成立しないと判別される場合は、操舵ト
ルクを発するために必要な時間が未だ経過していないと
判断できる。この場合、以後、上記ステップ132以降
の処理が再び実行される。
【0041】一方、上記ステップ138でタイマ1>T
H6が成立すると判別される場合は、操舵トルクが検出
されないまま、操舵トルクの発生に必要な時間が経過し
たと判断することができる。上記ステップ138でかか
る判別がなされた場合は、運転者が非覚醒状態にあると
判断され、次いでステップ140の処理が実行される。
H6が成立すると判別される場合は、操舵トルクが検出
されないまま、操舵トルクの発生に必要な時間が経過し
たと判断することができる。上記ステップ138でかか
る判別がなされた場合は、運転者が非覚醒状態にあると
判断され、次いでステップ140の処理が実行される。
【0042】ステップ140では、大ステアリングトル
クの指示が行われる。本ステップ140の処理が実行さ
れると、ECU10は、モータ36に所定の大トルクを
発生させる。所定の大トルクは、車両40を走行レーン
48の中央へ向かわせるためのトルクである。本ステッ
プ140の処理が実行されると、運転者の操舵操作に頼
ることなく、車両40を走行レーン48の中央に向かわ
せることができる。
クの指示が行われる。本ステップ140の処理が実行さ
れると、ECU10は、モータ36に所定の大トルクを
発生させる。所定の大トルクは、車両40を走行レーン
48の中央へ向かわせるためのトルクである。本ステッ
プ140の処理が実行されると、運転者の操舵操作に頼
ることなく、車両40を走行レーン48の中央に向かわ
せることができる。
【0043】ステップ142では、白線44,46から
の距離XL,XRが検出される。ステップ144では、
その距離XL,XRが所定のしきい値TH7に比して小
さいか否かが判別される。その結果、未だ距離XL,X
Rが所定のしきい値TH7に比して小さいと判別される
場合は、再び上記ステップ142の処理が実行される。
一方、距離XL,XRがしきい値TH7に比して小さく
ないと判別される場合は、次にステップ146の処理が
実行される。
の距離XL,XRが検出される。ステップ144では、
その距離XL,XRが所定のしきい値TH7に比して小
さいか否かが判別される。その結果、未だ距離XL,X
Rが所定のしきい値TH7に比して小さいと判別される
場合は、再び上記ステップ142の処理が実行される。
一方、距離XL,XRがしきい値TH7に比して小さく
ないと判別される場合は、次にステップ146の処理が
実行される。
【0044】ステップ146では、ステアリングトルク
のリセットが指示される。本ステップ146の処理が実
行されると、以後、ECU10は、モータ36の駆動を
停止する。本ステップ146の処理が終了すると、今回
のルーチンが終了される。上述の如く、上記の処理によ
れば、運転者が覚醒していない場合にのみ、車両40が
走行レーン48から逸脱しそうになった際に、車両40
を走行レーン48の中央に向かわせる大ステアリングト
ルクを発生させることができる。すなわち、上記の処理
によれば、運転者が意識的に車両40を走行レーン48
から逸脱させようとした場合に、大ステアリングトルク
が生ずるのを防止することができる。このため、本実施
例の走行支援装置によれば、運転者に煩わしさを感じさ
せることなく、運転者の不注意で車両40が走行レーン
48から逸脱するのを確実に防止することができる。
のリセットが指示される。本ステップ146の処理が実
行されると、以後、ECU10は、モータ36の駆動を
停止する。本ステップ146の処理が終了すると、今回
のルーチンが終了される。上述の如く、上記の処理によ
れば、運転者が覚醒していない場合にのみ、車両40が
走行レーン48から逸脱しそうになった際に、車両40
を走行レーン48の中央に向かわせる大ステアリングト
ルクを発生させることができる。すなわち、上記の処理
によれば、運転者が意識的に車両40を走行レーン48
から逸脱させようとした場合に、大ステアリングトルク
が生ずるのを防止することができる。このため、本実施
例の走行支援装置によれば、運転者に煩わしさを感じさ
せることなく、運転者の不注意で車両40が走行レーン
48から逸脱するのを確実に防止することができる。
【0045】上述の如く、本実施例の走行支援装置は、
車両40が走行レーン48から逸脱しそうになった場合
に、モータ36に小ステアリングトルクを発生させるこ
とで運転者に対する警報を発している。また、その後運
転者が十分に覚醒していないと判別された場合に、モー
タ36に大ステアリングトルクを発生させることで車両
40を走行レーン48の中央に向かわせることとしてい
る。
車両40が走行レーン48から逸脱しそうになった場合
に、モータ36に小ステアリングトルクを発生させるこ
とで運転者に対する警報を発している。また、その後運
転者が十分に覚醒していないと判別された場合に、モー
タ36に大ステアリングトルクを発生させることで車両
40を走行レーン48の中央に向かわせることとしてい
る。
【0046】ところで、操舵輪を操舵させるために必要
なトルクは、車両が高速で走行しているほど小さくな
る。このため、モータ36が所定のトルクを発生した場
合にステアリングホイル26に伝達されるトルクは、車
両が高速で走行している場合に、車両が低速で走行して
いる場合に比して大きくなる。また、モータ36が所定
のトルクを発生した場合に、操舵輪に生ずる操舵角速度
は、車両が高速で走行している場合に、車両が低速で走
行している場合に比して大きくなる。
なトルクは、車両が高速で走行しているほど小さくな
る。このため、モータ36が所定のトルクを発生した場
合にステアリングホイル26に伝達されるトルクは、車
両が高速で走行している場合に、車両が低速で走行して
いる場合に比して大きくなる。また、モータ36が所定
のトルクを発生した場合に、操舵輪に生ずる操舵角速度
は、車両が高速で走行している場合に、車両が低速で走
行している場合に比して大きくなる。
【0047】従って、モータ36に小ステアリングトル
クを発生させることで常にほぼ同等の感覚を運転者に与
えるためには、小ステアリングトルクが車速に応じて異
なる値に設定されることが望ましい。同様に、モータ3
6に大ステアリングトルクを発生させることで常にほぼ
同等の挙動で車両40を走行レーン48の中央に復帰さ
せるためには、大ステアリングトルクが車速に応じて異
なる値に設定されることが望ましい。
クを発生させることで常にほぼ同等の感覚を運転者に与
えるためには、小ステアリングトルクが車速に応じて異
なる値に設定されることが望ましい。同様に、モータ3
6に大ステアリングトルクを発生させることで常にほぼ
同等の挙動で車両40を走行レーン48の中央に復帰さ
せるためには、大ステアリングトルクが車速に応じて異
なる値に設定されることが望ましい。
【0048】図4は、本実施例において、ECU10が
小ステアリングトルクおよび大ステアリングトルクを設
定する際に参照するマップを示す。図4に示す如く、本
実施例において、小ステアリングトルクおよび大ステア
リングトルクは、共に車速が高速であるほど小さな値と
なるように設定されている。このため、本実施例の走行
支援装置によれば、車速に影響されることなく、モータ
36に小ステアリングトルクを発生させることにより常
にほぼ同等の感覚を運転者に与えることができると共
に、モータ35に大ステアリングトルクを発生させるこ
とにより、常にほぼ同等の挙動で車両40を走行レーン
48の中央に向かわせることができる。
小ステアリングトルクおよび大ステアリングトルクを設
定する際に参照するマップを示す。図4に示す如く、本
実施例において、小ステアリングトルクおよび大ステア
リングトルクは、共に車速が高速であるほど小さな値と
なるように設定されている。このため、本実施例の走行
支援装置によれば、車速に影響されることなく、モータ
36に小ステアリングトルクを発生させることにより常
にほぼ同等の感覚を運転者に与えることができると共
に、モータ35に大ステアリングトルクを発生させるこ
とにより、常にほぼ同等の挙動で車両40を走行レーン
48の中央に向かわせることができる。
【0049】上述の如く、本実施例の走行支援装置は、
ステアリングホイル26に小ステアリングトルクが伝達
された後、タイマ1の計数値がしきい値TH6に達する
までの間に所定の反応が現れなかった場合に車両40を
走行レーン48の中央に向かわせる操舵制御を実行する
こととしている。従って、しきい値TH6が長時間であ
るほど、車両40は走行レーン48から大きく逸脱し易
くなる。
ステアリングホイル26に小ステアリングトルクが伝達
された後、タイマ1の計数値がしきい値TH6に達する
までの間に所定の反応が現れなかった場合に車両40を
走行レーン48の中央に向かわせる操舵制御を実行する
こととしている。従って、しきい値TH6が長時間であ
るほど、車両40は走行レーン48から大きく逸脱し易
くなる。
【0050】車両40が、例えば路肩幅の狭い道路を走
行している場合は、走行レーン48からの逸脱幅を小さ
く抑制することが適切である。従って、かかる環境下で
は、しきい値TH6が短時間に設定されていることが望
ましい。また、走行中の道路が変化の少ない直進路であ
る場合の如く、運転者が非覚醒状態に陥り易い環境下で
は、車両40が走行レーン48から大きく逸脱するまえ
に操舵制御を開始することが適切である。従って、かか
る環境下においても、しきい値TH6は短時間であるこ
とが望ましい。上述した観点より、本実施例において、
ECU10は、車両40の環境に応じてしきい値TH6
を設定することとしている。
行している場合は、走行レーン48からの逸脱幅を小さ
く抑制することが適切である。従って、かかる環境下で
は、しきい値TH6が短時間に設定されていることが望
ましい。また、走行中の道路が変化の少ない直進路であ
る場合の如く、運転者が非覚醒状態に陥り易い環境下で
は、車両40が走行レーン48から大きく逸脱するまえ
に操舵制御を開始することが適切である。従って、かか
る環境下においても、しきい値TH6は短時間であるこ
とが望ましい。上述した観点より、本実施例において、
ECU10は、車両40の環境に応じてしきい値TH6
を設定することとしている。
【0051】図5は、本実施例において、ECU10が
しきい値TH6を設定する際に参照するマップを示す。
図5に示す如く、ECU10には、道路の路肩幅の大
小、障害物の有無、対向車の有無、道路の特性
(変化の少ない直進路、或いは、変化の多い非直進
路)、運転者の挙動が正常であるか(頻繁に修正操舵
等を行っていないか等)、および、現在の時間帯(夜
間であるか日中であるか等)をパラメータとしてしきい
値TH6を定めたマップが記憶されている。
しきい値TH6を設定する際に参照するマップを示す。
図5に示す如く、ECU10には、道路の路肩幅の大
小、障害物の有無、対向車の有無、道路の特性
(変化の少ない直進路、或いは、変化の多い非直進
路)、運転者の挙動が正常であるか(頻繁に修正操舵
等を行っていないか等)、および、現在の時間帯(夜
間であるか日中であるか等)をパラメータとしてしきい
値TH6を定めたマップが記憶されている。
【0052】しきい値TH6は、路肩幅が大きい場合
にその幅が狭い場合に比して長時間に、障害物が存在
しない場合に障害物が存在する場合に比して長時間に、
対向車が存在しない場合に対向車が存在する場合に比
して長時間に、道路が非直進路である場合に道路が直
進路である場合に比して長時間に、運転者の挙動が正
常である場合にその挙動が異常である場合に比して長時
間に、また、日中の時間帯に夜間の時間帯に比して長
時間に設定される。上記の設定によれば、車両40を走
行レーン48から大きく逸脱させるべきでない場合、お
よび、車両40にある程度の逸脱が許容できる場合の双
方において、操舵制御の開始時期を適切に設定すること
ができる。
にその幅が狭い場合に比して長時間に、障害物が存在
しない場合に障害物が存在する場合に比して長時間に、
対向車が存在しない場合に対向車が存在する場合に比
して長時間に、道路が非直進路である場合に道路が直
進路である場合に比して長時間に、運転者の挙動が正
常である場合にその挙動が異常である場合に比して長時
間に、また、日中の時間帯に夜間の時間帯に比して長
時間に設定される。上記の設定によれば、車両40を走
行レーン48から大きく逸脱させるべきでない場合、お
よび、車両40にある程度の逸脱が許容できる場合の双
方において、操舵制御の開始時期を適切に設定すること
ができる。
【0053】上述の如く、本実施例の走行支援装置は、
車両40が走行レーン48から逸脱しそうになった場合
に、ステアリングホイル26を介して運転者に警報を発
することとしている。かかる手法によれば、運転者は、
直観的に操舵操作に関する警報が発せられたことを理解
することができる。また、かかる手法によれば、外乱光
や騒音に影響されることなく、運転者の触覚に訴えて確
実に警報を行うことができる。このため、本実施例の走
行支援装置によれば、車両40が走行レーン48から逸
脱しそうであることを確実に運転者に報知することがで
きる。
車両40が走行レーン48から逸脱しそうになった場合
に、ステアリングホイル26を介して運転者に警報を発
することとしている。かかる手法によれば、運転者は、
直観的に操舵操作に関する警報が発せられたことを理解
することができる。また、かかる手法によれば、外乱光
や騒音に影響されることなく、運転者の触覚に訴えて確
実に警報を行うことができる。このため、本実施例の走
行支援装置によれば、車両40が走行レーン48から逸
脱しそうであることを確実に運転者に報知することがで
きる。
【0054】尚、上記の実施例においては、ECU10
が、上記ステップ100の処理を実行することにより前
記請求項1記載の「位置検出手段」が、上記ステップ1
30の処理を実行することにより前記請求項1記載の
「警報手段」が、上記ステップ134の処理を実行する
ことにより前記請求項1記載の「反応検出手段」が、上
記ステップ132および136〜138の処理を実行す
ることにより前記請求項1乃至請求項3記載の「制御可
否判断手段」が、それぞれ実現されている。
が、上記ステップ100の処理を実行することにより前
記請求項1記載の「位置検出手段」が、上記ステップ1
30の処理を実行することにより前記請求項1記載の
「警報手段」が、上記ステップ134の処理を実行する
ことにより前記請求項1記載の「反応検出手段」が、上
記ステップ132および136〜138の処理を実行す
ることにより前記請求項1乃至請求項3記載の「制御可
否判断手段」が、それぞれ実現されている。
【0055】また、上記の実施例においては、しきい値
TH6が前記請求項3記載の「所定時間」に相当してい
ると共に、ECU10が、図5に示すマップを参照して
しきい値TH6を設定することにより前記請求項3記載
の「所定時間設定手段」が実現されている。また、上記
の実施例においては、ECU10が上記ステップ130
の処理を実行することにより前記請求項4記載の「警報
トルク発生手段」が実現されている。また、上記の実施
例においては、ECU10が、図4に示すマップを参照
して小ステアリングトルクを設定することにより前記請
求項5記載の「警報トルク設定手段」が実現されてい
る。
TH6が前記請求項3記載の「所定時間」に相当してい
ると共に、ECU10が、図5に示すマップを参照して
しきい値TH6を設定することにより前記請求項3記載
の「所定時間設定手段」が実現されている。また、上記
の実施例においては、ECU10が上記ステップ130
の処理を実行することにより前記請求項4記載の「警報
トルク発生手段」が実現されている。また、上記の実施
例においては、ECU10が、図4に示すマップを参照
して小ステアリングトルクを設定することにより前記請
求項5記載の「警報トルク設定手段」が実現されてい
る。
【0056】ところで、上記の実施例においては、運転
者に警報を発する手法が、ステアリングホイル26を介
して行う手法に限定されているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、運転者に対する警報は、警報ラン
プ、ブザー、芳香等を用いて、視覚的、聴覚的、また
は、嗅覚的に行うこととしてもよい。また、上記の実施
例においては、運転者の反応の有無を、ステアリングホ
イル26に操舵トルクが入力されるか否かに基づいて判
断することとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、確認スイッチ等を設けて、警報が
発せられた後、運転者が確認スイッチを操作するか否か
に基づいて反応の有無を判断することとしてもよい。
者に警報を発する手法が、ステアリングホイル26を介
して行う手法に限定されているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、運転者に対する警報は、警報ラン
プ、ブザー、芳香等を用いて、視覚的、聴覚的、また
は、嗅覚的に行うこととしてもよい。また、上記の実施
例においては、運転者の反応の有無を、ステアリングホ
イル26に操舵トルクが入力されるか否かに基づいて判
断することとしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、確認スイッチ等を設けて、警報が
発せられた後、運転者が確認スイッチを操作するか否か
に基づいて反応の有無を判断することとしてもよい。
【0057】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、運転者が覚醒している状況下で操舵制御が実行され
るのを防止することができる。このため、本発明の走行
支援装置によれば、運転者に煩わしさを与えることな
く、不注意により車両が走行レーンから逸脱するのを防
止することができる。
ば、運転者が覚醒している状況下で操舵制御が実行され
るのを防止することができる。このため、本発明の走行
支援装置によれば、運転者に煩わしさを与えることな
く、不注意により車両が走行レーンから逸脱するのを防
止することができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、反応時間に
基づいて操舵制御の可否を判断することで、運転者が覚
醒している状況下で操舵制御が実行されるのを確実に防
止することができる。請求項3記載の発明によれば、操
舵制御の実行可否を判断するしきい値である所定時間を
車両の環境に応じて変更することで、運転者に煩わしさ
を与えることなく、車両が走行レーンから逸脱するのを
確実に防止することができる。
基づいて操舵制御の可否を判断することで、運転者が覚
醒している状況下で操舵制御が実行されるのを確実に防
止することができる。請求項3記載の発明によれば、操
舵制御の実行可否を判断するしきい値である所定時間を
車両の環境に応じて変更することで、運転者に煩わしさ
を与えることなく、車両が走行レーンから逸脱するのを
確実に防止することができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、ステアリン
グホイルを介して警報を発することで、運転者に対して
操舵に関する警報であることを、直観的に、かつ、確実
に認識させることができる。また、請求項5記載の発明
によれば、車速に影響されることなく、警報時に、ステ
アリングホイルを介して常にほぼ一定のトルクを運転者
に与えることができる。
グホイルを介して警報を発することで、運転者に対して
操舵に関する警報であることを、直観的に、かつ、確実
に認識させることができる。また、請求項5記載の発明
によれば、車速に影響されることなく、警報時に、ステ
アリングホイルを介して常にほぼ一定のトルクを運転者
に与えることができる。
【図1】本発明の第1実施例の走行支援装置のシステム
構成図である。
構成図である。
【図2】図1に示す走行支援装置を搭載する車両と車両
前方に伸びる走行レーンとを表す鳥瞰図である。
前方に伸びる走行レーンとを表す鳥瞰図である。
【図3】本発明の第1実施例の走行支援装置において実
行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施例の走行支援装置において小
ステアリングトルクおよび大ステアリングトルクを設定
する際に参照されるマップである。
ステアリングトルクおよび大ステアリングトルクを設定
する際に参照されるマップである。
【図5】本発明の第1実施例の走行支援装置においてし
きい値TH6を設定する際に参照されるマップである。
きい値TH6を設定する際に参照されるマップである。
10 電子制御ユニット(ECU) 12 ビデオカメラ 26 ステアリングホイル 30 操舵角センサ 32 トルクセンサ 36 モータ 40 車両 44,46 白線 48 走行レーン
Claims (5)
- 【請求項1】 走行レーンからの逸脱を防止すべく操舵
制御を行う車両の走行支援装置において、 前記走行レーン内における車両の位置を検出する位置検
出手段と、 前記位置検出手段の検出結果に基づいて運転者に対して
警報を発する警報手段と、 前記警報に対する運転者の反応を検出する反応検出手段
と、 前記反応検出手段の検出結果に基づいて前記操舵制御の
実行可否を判断する制御可否判断手段と、 を備えることを特徴とする車両の走行支援装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両の走行支援装置にお
いて、 前記制御可否判断手段が、前記警報が発せられた後、前
記反応が検出されるまでの反応時間に基づいて前記操舵
制御の実行可否を判断することを特徴とする車両の走行
支援装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両の走行支援装置にお
いて、 前記制御可否判断手段が、前記反応時間が所定時間以内
である場合に前記操舵制御の実行を許可すると共に、 前記所定時間を車両の環境に応じて設定する所定時間設
定手段を備えることを特徴とする車両の走行支援装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載の何れか1項記載の
車両の走行支援装置において、 前記警報手段が、ステアリングホイルを介して運転者に
警報を発する警報トルク発生手段を備えることを特徴と
する車両の走行支援装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の車両の走行支援装置にお
いて、 前記警報トルク発生手段が発生するトルクを車速に応じ
て設定する警報トルク設定手段を備えることを特徴とす
る車両の走行支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310332A JPH11139335A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 車両の走行支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9310332A JPH11139335A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 車両の走行支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11139335A true JPH11139335A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18003966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9310332A Pending JPH11139335A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 車両の走行支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11139335A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-11-12 JP JP9310332A patent/JPH11139335A/ja active Pending
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