JPH11138109A - ガラスびん選別装置 - Google Patents
ガラスびん選別装置Info
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- JPH11138109A JPH11138109A JP30383797A JP30383797A JPH11138109A JP H11138109 A JPH11138109 A JP H11138109A JP 30383797 A JP30383797 A JP 30383797A JP 30383797 A JP30383797 A JP 30383797A JP H11138109 A JPH11138109 A JP H11138109A
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- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃色びん
の識別を効率的に精度よく行えるガラスびん選別装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】画像のヒストグラムを求め、該ヒストグラ
ム中のガラス肉厚部のピーク値及びガラス肉薄部のピー
ク値を求めるヒストグラム計算手段6aと、ヒストグラ
ム計算手段6aの結果より濃色、透明、淡彩色を判定す
る色型判定手段6bと、色型判定手段6bの結果により
ガラスびんの画像から色計測領域を抽出する領域計測手
段6cと、領域計測手段6cにより抽出された領域の色
を識別するびん色識別手段6dとを設ける。
の識別を効率的に精度よく行えるガラスびん選別装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】画像のヒストグラムを求め、該ヒストグラ
ム中のガラス肉厚部のピーク値及びガラス肉薄部のピー
ク値を求めるヒストグラム計算手段6aと、ヒストグラ
ム計算手段6aの結果より濃色、透明、淡彩色を判定す
る色型判定手段6bと、色型判定手段6bの結果により
ガラスびんの画像から色計測領域を抽出する領域計測手
段6cと、領域計測手段6cにより抽出された領域の色
を識別するびん色識別手段6dとを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみの中で、
特にリサイクル資源の対象となる廃ガラスびんの回収等
に用いられるガラスびん選別装置に関するものである。
特にリサイクル資源の対象となる廃ガラスびんの回収等
に用いられるガラスびん選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、都市ごみの各種ごみ処理の中でリ
サイクルの対象として、廃ガラスびんの回収が積極的に
実施されるようになってきた。これらは主に色毎に分別
し、破砕してカレットとし、新しい同色のガラスびんを
製造する原料として使用される。また、一部の自治体は
リターナブルびんとして回収する。
サイクルの対象として、廃ガラスびんの回収が積極的に
実施されるようになってきた。これらは主に色毎に分別
し、破砕してカレットとし、新しい同色のガラスびんを
製造する原料として使用される。また、一部の自治体は
リターナブルびんとして回収する。
【0003】カレットとしては、特に透明ガラスびんが
有価価値があり、この透明ガラスびんの選別精度を高め
ることが重要な技術課題となっているが、これらは全て
作業者の目によるか、あるいは不完全な色検知装置に頼
らねばならなかった。
有価価値があり、この透明ガラスびんの選別精度を高め
ることが重要な技術課題となっているが、これらは全て
作業者の目によるか、あるいは不完全な色検知装置に頼
らねばならなかった。
【0004】そこで、上記問題点を考慮した従来技術と
して、特開平8−108145号公報(「空びん分別装
置」日本鋼管(株))に開示されているように、ガラス
びん底をカメラで撮像し、淡彩色のびん色はその画像の
びん底周辺部(透過散乱光の選択吸収の多い部分)の領
域、濃色のびん色はびん底中央部(透過散乱光の選択吸
収の少ない部分)の領域の特定色相範囲内にある画素数
により色判定するものと、特開平7−96254号公報
(「ガラスびんの色分別方法」三菱重工業(株))に開
示されているように、光源に光分布を均一にする光拡散
板を備え、ガラスびん側面をカメラで撮像し、画像処理
装置で取得画像を多くの小領域に区分し、各領域毎の輝
度と光拡散板の輝度及び各領域毎の色合いと光拡散板の
色合い(赤色、緑色、青色の成分比。以下RGB比と記
す)との違いから色判定を行う小領域を選定し、同領域
のRGB比から色の判別を行っている。
して、特開平8−108145号公報(「空びん分別装
置」日本鋼管(株))に開示されているように、ガラス
びん底をカメラで撮像し、淡彩色のびん色はその画像の
びん底周辺部(透過散乱光の選択吸収の多い部分)の領
域、濃色のびん色はびん底中央部(透過散乱光の選択吸
収の少ない部分)の領域の特定色相範囲内にある画素数
により色判定するものと、特開平7−96254号公報
(「ガラスびんの色分別方法」三菱重工業(株))に開
示されているように、光源に光分布を均一にする光拡散
板を備え、ガラスびん側面をカメラで撮像し、画像処理
装置で取得画像を多くの小領域に区分し、各領域毎の輝
度と光拡散板の輝度及び各領域毎の色合いと光拡散板の
色合い(赤色、緑色、青色の成分比。以下RGB比と記
す)との違いから色判定を行う小領域を選定し、同領域
のRGB比から色の判別を行っている。
【0005】また、特開平7−110262号公報
(「びん自動色選別方法及び装置」三菱重工業(株))
に開示されているように、絞りの異なる2台のカメラで
ガラスびんの透過光を観測し、絞りの小さいカメラで画
像処理し、透明か濃色かを判定する第1段処理と、絞り
の大きいカメラで第1段処理の透明びんのい色を判定す
る第2段処理を設けることにより、それぞれの色を識別
してガラスびんの選別を行っている。あるいはまた、特
開平8−1098号公報(「びんの色選別装置」神鋼電
機(株))に開示されているように、高い光強度の光源
とそれに対応するカメラと、低い光強度の光源とそれに
対応するカメラとを組合せて、通常のびん色は高い光強
度の光源のカメラで識別し、透明度の高い薄いびん色は
次段の低い光強度の光源のカメラで識別することによ
り、それぞれの色毎に選別することが行われている。
(「びん自動色選別方法及び装置」三菱重工業(株))
に開示されているように、絞りの異なる2台のカメラで
ガラスびんの透過光を観測し、絞りの小さいカメラで画
像処理し、透明か濃色かを判定する第1段処理と、絞り
の大きいカメラで第1段処理の透明びんのい色を判定す
る第2段処理を設けることにより、それぞれの色を識別
してガラスびんの選別を行っている。あるいはまた、特
開平8−1098号公報(「びんの色選別装置」神鋼電
機(株))に開示されているように、高い光強度の光源
とそれに対応するカメラと、低い光強度の光源とそれに
対応するカメラとを組合せて、通常のびん色は高い光強
度の光源のカメラで識別し、透明度の高い薄いびん色は
次段の低い光強度の光源のカメラで識別することによ
り、それぞれの色毎に選別することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
のガラスびん選別装置においては、以下の問題がある。
のガラスびん選別装置においては、以下の問題がある。
【0007】びん色には主に透明、茶色、青色、緑色、
黒色があり、茶色、濃青色、濃緑色等の濃色びんについ
ては作業者による手選別において比較的識別は容易であ
るが、透明、薄青色、薄緑色等の淡彩色びんの識別につ
いては識別は困難である。
黒色があり、茶色、濃青色、濃緑色等の濃色びんについ
ては作業者による手選別において比較的識別は容易であ
るが、透明、薄青色、薄緑色等の淡彩色びんの識別につ
いては識別は困難である。
【0008】つまり、作業者による手選別においては、 (1)作業者の負担が大きい。
【0009】(2)作業者の識別個人差や、長時間作業
による疲れや、環境照度の変化による識別誤差が生じ
る。
による疲れや、環境照度の変化による識別誤差が生じ
る。
【0010】また、自動選別については、 (1)びん色計測を行う際、色測定領域の特定色相範囲
内の画素数をカウントしてびん色を判定し、あるいは画
像を小領域に区分し、色測定領域を決定しその領域の色
を計測するといった計算量が膨大な判定方法を行ってお
り、色判定に時間がかかっていた。
内の画素数をカウントしてびん色を判定し、あるいは画
像を小領域に区分し、色測定領域を決定しその領域の色
を計測するといった計算量が膨大な判定方法を行ってお
り、色判定に時間がかかっていた。
【0011】(2)びん色選別処理の前処理として、び
ん底部をカメラ側に向ける処理、またはびん上下が逆転
してもびん底部が見えるように画像入力系を2つ用意す
る処理が必要となる。
ん底部をカメラ側に向ける処理、またはびん上下が逆転
してもびん底部が見えるように画像入力系を2つ用意す
る処理が必要となる。
【0012】(3)色判定領域を設定する際、無彩色系
のびん、特に透明びんの場合、光拡散板の輝度及び色差
dの差がある領域を色判定領域としているため、色判定
領域の誤設定により、色を誤認識するおそれがある。
のびん、特に透明びんの場合、光拡散板の輝度及び色差
dの差がある領域を色判定領域としているため、色判定
領域の誤設定により、色を誤認識するおそれがある。
【0013】(4)色判定を任意の小領域で行うため、
ガラスびんに付着するごみや汚れの影響を受けやすい。
ガラスびんに付着するごみや汚れの影響を受けやすい。
【0014】(5)透明びんと淡彩色びんの区別が困難
である。
である。
【0015】といった問題がある。
【0016】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃色
びんの選別を効率的に精度よく行えるガラスびん選別装
置を提供することを目的とする。
れたもので、簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃色
びんの選別を効率的に精度よく行えるガラスびん選別装
置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明においては、画像処理装置に、画像のヒスト
グラムを求め、該ヒストグラム中のガラス肉厚部のピー
ク値及びガラス肉薄部のピーク値を求めるヒストグラム
計算手段と、上記ヒストグラム計算手段の結果より濃
色、透明、淡彩色を判定する色型判定手段と、上記色型
判定手段の結果により上記ガラスびんの画像から色計測
領域を抽出する領域計測手段と、上記領域計測手段によ
り抽出された領域の色を識別するびん色識別手段とを設
ける。
め、本発明においては、画像処理装置に、画像のヒスト
グラムを求め、該ヒストグラム中のガラス肉厚部のピー
ク値及びガラス肉薄部のピーク値を求めるヒストグラム
計算手段と、上記ヒストグラム計算手段の結果より濃
色、透明、淡彩色を判定する色型判定手段と、上記色型
判定手段の結果により上記ガラスびんの画像から色計測
領域を抽出する領域計測手段と、上記領域計測手段によ
り抽出された領域の色を識別するびん色識別手段とを設
ける。
【0018】また、上記画像処理装置に、上記撮像装置
のカラー画像から赤信号、緑信号、青信号が一致する領
域を除去する色成分抽出手段と、上記カラー画像の画素
群面積を計算する画素面積計算手段と、上記画素群面積
としきい値を比較する画素面積比較手段とを設ける。
のカラー画像から赤信号、緑信号、青信号が一致する領
域を除去する色成分抽出手段と、上記カラー画像の画素
群面積を計算する画素面積計算手段と、上記画素群面積
としきい値を比較する画素面積比較手段とを設ける。
【0019】また、上記カラー画像の画素面積中の赤信
号、緑信号、青信号の成分比を計測するRGB信号比計
算手段と、上記RGB信号比計算手段の結果を基に色計
測のために色空間へ変換する表色系変換手段とを設け
る。
号、緑信号、青信号の成分比を計測するRGB信号比計
算手段と、上記RGB信号比計算手段の結果を基に色計
測のために色空間へ変換する表色系変換手段とを設け
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るガラスびん選
別装置の第1の実施の形態を示す全体構成図である。図
に示すように、ガラスびん2に投光するための明度分布
が一様な面光源3と、面光源3からガラスびん2を透過
した透過光を撮像する撮像装置としてのカラーカメラ5
とを暗箱1内に設置し、暗箱1内には、ガラスびん2を
1本ずつ搬送する搬送路2aが貫通して設けられてい
る。さらに、搬送路2a上を搬送中のカラスびん2が所
定位置に到着したことを検知するびん検知センサ4、カ
ラーカメラ5に撮像された画像を処理する画像処理装置
6が設けられ、画像処理装置6には、画像のヒストグラ
ムを求め、該ヒストグラム中のガラス肉厚部のピーク値
及びガラス肉薄部のピーク値を求めるヒストグラム計算
手段6aと、ヒストグラム計算手段6aの結果より濃
色、透明、淡彩色を判定する色型判定手段6bと、色型
判定手段6bの結果によりガラスびん2の画像から色計
測領域を抽出する領域計測手段6cと、領域計測手段6
cにより抽出された領域の色を識別するびん色識別手段
6dとを設ける。また、びん色を識別されたガラスびん
を色毎に選別する選別ダンパ7a、7b、および、色び
ん毎に選別回収する回収ボックス8a、8b、8cが設
けられている。
別装置の第1の実施の形態を示す全体構成図である。図
に示すように、ガラスびん2に投光するための明度分布
が一様な面光源3と、面光源3からガラスびん2を透過
した透過光を撮像する撮像装置としてのカラーカメラ5
とを暗箱1内に設置し、暗箱1内には、ガラスびん2を
1本ずつ搬送する搬送路2aが貫通して設けられてい
る。さらに、搬送路2a上を搬送中のカラスびん2が所
定位置に到着したことを検知するびん検知センサ4、カ
ラーカメラ5に撮像された画像を処理する画像処理装置
6が設けられ、画像処理装置6には、画像のヒストグラ
ムを求め、該ヒストグラム中のガラス肉厚部のピーク値
及びガラス肉薄部のピーク値を求めるヒストグラム計算
手段6aと、ヒストグラム計算手段6aの結果より濃
色、透明、淡彩色を判定する色型判定手段6bと、色型
判定手段6bの結果によりガラスびん2の画像から色計
測領域を抽出する領域計測手段6cと、領域計測手段6
cにより抽出された領域の色を識別するびん色識別手段
6dとを設ける。また、びん色を識別されたガラスびん
を色毎に選別する選別ダンパ7a、7b、および、色び
ん毎に選別回収する回収ボックス8a、8b、8cが設
けられている。
【0021】図2は本発明の処理手順を示すフローチャ
ートである。図に示すように、21は画像処理可能な所
定の位置にガラスびん2が到着したかどうかを検知する
びん検知処理、22はびん到着検知後、カラーカメラ5
によりガラスびん2を撮像し、画像情報を処理するカメ
ラ入力処理、24はカメラ入力処理22で処理された画
像のヒストグラムの特徴より濃色型か透明か淡彩色型か
を判定する色型判定処理、25は色型判定処理24で判
定された色型により色計測領域を抽出する領域計測処
理、26は領域計測処理25により抽出された領域の色
を識別するびん色識別処理、27はびん色識別処理26
のびん色結果に基づいて各選別ダンパの開閉を行うびん
選別処理である。
ートである。図に示すように、21は画像処理可能な所
定の位置にガラスびん2が到着したかどうかを検知する
びん検知処理、22はびん到着検知後、カラーカメラ5
によりガラスびん2を撮像し、画像情報を処理するカメ
ラ入力処理、24はカメラ入力処理22で処理された画
像のヒストグラムの特徴より濃色型か透明か淡彩色型か
を判定する色型判定処理、25は色型判定処理24で判
定された色型により色計測領域を抽出する領域計測処
理、26は領域計測処理25により抽出された領域の色
を識別するびん色識別処理、27はびん色識別処理26
のびん色結果に基づいて各選別ダンパの開閉を行うびん
選別処理である。
【0022】本第1の実施の形態では、説明の簡単のた
めびん色を透明、茶、その他の3色分別について述べて
いく。
めびん色を透明、茶、その他の3色分別について述べて
いく。
【0023】まず、びん検知センサ4はカラーカメラ5
より上流側の搬送路2上に配設され、ガラスびん選別装
置上流側より(図示しないが搬送路2の上流側ではガラ
スびん2を長手方向に整列させた後、1本ずつ供給する
整列装置がある)ガラスびん2が搬送されてきて、びん
検知センサ4の前を通過したとき、所定の位置でカラー
カメラ5がガラスびん2の画像を入力するためのびん到
着信号を検知センサ4が画像処理装置6へ出力する。ガ
ラスびん2の到着信号を受けた画像処理装置6は、カラ
ーカメラ5にて画像入力を行う。
より上流側の搬送路2上に配設され、ガラスびん選別装
置上流側より(図示しないが搬送路2の上流側ではガラ
スびん2を長手方向に整列させた後、1本ずつ供給する
整列装置がある)ガラスびん2が搬送されてきて、びん
検知センサ4の前を通過したとき、所定の位置でカラー
カメラ5がガラスびん2の画像を入力するためのびん到
着信号を検知センサ4が画像処理装置6へ出力する。ガ
ラスびん2の到着信号を受けた画像処理装置6は、カラ
ーカメラ5にて画像入力を行う。
【0024】入力された画像について、次のようなカメ
ラ入力処理22を行う。すなわち、図3aのように入力
画像の搬送路部は画像処理領域外として予め除外し、図
3aの入力画像のヒストグラムを求める。図6に示す入
力画像のヒストグラムはラベル部または搬送路(透過光
像のため、画像は影となる)、ガラスびん部、背景部
(光源の光が直接撮像されている)と分布するため、図
6のヒストグラムのラベル部、背景部を除去するしきい
値により図3bのように入力画像よりガラスびんのみの
画像を抽出する。次に、ヒストグラム計算手段を用いて
抽出されたガラスびんのみの画像についてのヒストグラ
ムを求め、ヒストグラム中のガラス肉厚部のピーク値及
びガラス肉薄部のピーク値を求める。図4にヒストグラ
ム計算手段の計算結果の一例として、濃色びん(例、ビ
ールびん:茶)と透明、淡彩色びん(例、ラムネ:薄
青)のびん部分のヒストグラムを示した。
ラ入力処理22を行う。すなわち、図3aのように入力
画像の搬送路部は画像処理領域外として予め除外し、図
3aの入力画像のヒストグラムを求める。図6に示す入
力画像のヒストグラムはラベル部または搬送路(透過光
像のため、画像は影となる)、ガラスびん部、背景部
(光源の光が直接撮像されている)と分布するため、図
6のヒストグラムのラベル部、背景部を除去するしきい
値により図3bのように入力画像よりガラスびんのみの
画像を抽出する。次に、ヒストグラム計算手段を用いて
抽出されたガラスびんのみの画像についてのヒストグラ
ムを求め、ヒストグラム中のガラス肉厚部のピーク値及
びガラス肉薄部のピーク値を求める。図4にヒストグラ
ム計算手段の計算結果の一例として、濃色びん(例、ビ
ールびん:茶)と透明、淡彩色びん(例、ラムネ:薄
青)のびん部分のヒストグラムを示した。
【0025】各ヒストグラムについて、濃色びんの場
合、ヒストグラムの分布は暗い方向(左側)に大きなク
ラスが集中しているが、透明、淡彩色びんの場合、ヒス
トグラムの分布はなだらかで暗い方向(左側)と明るい
方向(右側)に2つのクラスが存在している。
合、ヒストグラムの分布は暗い方向(左側)に大きなク
ラスが集中しているが、透明、淡彩色びんの場合、ヒス
トグラムの分布はなだらかで暗い方向(左側)と明るい
方向(右側)に2つのクラスが存在している。
【0026】また、濃色びんは透過光を通しにくく、ガ
ラスびんのガラス肉厚部は殆ど光を透過させないため色
計測は不可能となる。反対に透明、淡彩色びんは殆んど
どの部分も光を透過させるが、肉薄部ではハレーション
が生じ、その部分の画像は白くなるため色計測は不可能
となる。
ラスびんのガラス肉厚部は殆ど光を透過させないため色
計測は不可能となる。反対に透明、淡彩色びんは殆んど
どの部分も光を透過させるが、肉薄部ではハレーション
が生じ、その部分の画像は白くなるため色計測は不可能
となる。
【0027】そこで、濃色びんではガラス肉薄領域を、
透明、淡彩色びんではガラス肉厚領域をそれぞれの色計
測領域とする。
透明、淡彩色びんではガラス肉厚領域をそれぞれの色計
測領域とする。
【0028】色型判定処理24では、ガラスびんのみの
画像のヒストグラムより、図4aのような濃色びん型の
ヒストグラムか、図4bのような透明、淡彩色びん型の
ヒストグラムかを次の方法で判定する。すなわち、ガラ
ス肉厚領域のピーク値とガラス肉薄領域のピーク値を比
較し、該各領域が例えば、ガラス肉厚領域のピーク値と
ガラス肉薄領域のピーク値の差が小さければ濃色びん型
のヒストグラム、ガラス肉厚領域のピーク値とガラス肉
薄領域のピーク値の差が大きければ透明、淡彩色びん型
のヒストグラムと判定する色型判定手段を用いる。
画像のヒストグラムより、図4aのような濃色びん型の
ヒストグラムか、図4bのような透明、淡彩色びん型の
ヒストグラムかを次の方法で判定する。すなわち、ガラ
ス肉厚領域のピーク値とガラス肉薄領域のピーク値を比
較し、該各領域が例えば、ガラス肉厚領域のピーク値と
ガラス肉薄領域のピーク値の差が小さければ濃色びん型
のヒストグラム、ガラス肉厚領域のピーク値とガラス肉
薄領域のピーク値の差が大きければ透明、淡彩色びん型
のヒストグラムと判定する色型判定手段を用いる。
【0029】領域計測処理25では、上記判定結果より
びんが透明、淡彩色びん型ならば、図4bのガラス肉厚
領域に相当する図3cの領域を抽出し、濃色びん型なら
ば図4aのガラス肉薄領域に相当する図3dの領域を抽
出する領域計測手段を用いる。
びんが透明、淡彩色びん型ならば、図4bのガラス肉厚
領域に相当する図3cの領域を抽出し、濃色びん型なら
ば図4aのガラス肉薄領域に相当する図3dの領域を抽
出する領域計測手段を用いる。
【0030】びん色識別処理26では、上記の色計測領
域の画像データであるR(赤)G(緑)B(青)信号を
以下の通り算出する。色計測領域画像のR、G、B画像
それぞれのヒストグラムを取り、R、G、Bそれぞれの
ヒストグラムのピーク値とそのピーク値の画素数を求
め、R、G、B各成分の存在比を求める。上記R、G、
B存在比に重み付けしたR、G、B信号をHSI変換
(H:色相、S:彩度、I:明度、図5参照)し、色識
別を行う。ここで、HSI変換処理について、図5を用
い説明する。変換処理の前にまずカメラ出力信号である
RGB信号をRGB信号値の最大値で割り正規化を行
う。例えばRGBの各信号が256階調で表現されるな
らばRGB信号をそれぞれ255で割ることである。
域の画像データであるR(赤)G(緑)B(青)信号を
以下の通り算出する。色計測領域画像のR、G、B画像
それぞれのヒストグラムを取り、R、G、Bそれぞれの
ヒストグラムのピーク値とそのピーク値の画素数を求
め、R、G、B各成分の存在比を求める。上記R、G、
B存在比に重み付けしたR、G、B信号をHSI変換
(H:色相、S:彩度、I:明度、図5参照)し、色識
別を行う。ここで、HSI変換処理について、図5を用
い説明する。変換処理の前にまずカメラ出力信号である
RGB信号をRGB信号値の最大値で割り正規化を行
う。例えばRGBの各信号が256階調で表現されるな
らばRGB信号をそれぞれ255で割ることである。
【0031】次に色相(H)、彩度(S)、明度(I)
については以下の式により算出する。
については以下の式により算出する。
【0032】
【数1】 H=tan{SQRT3(g−b)/(2r−g−b)} ここで、値域は〔0,2π〕。
【0033】
【数2】 S=SQRT{{(r−g)+(g−b)+(b−r)}/2
M} ここで、値域は〔0,2〕。M:rgb中の最大値。
M} ここで、値域は〔0,2〕。M:rgb中の最大値。
【0034】
【数3】I=r+g+b ここで、値域は〔0,3〕。
【0035】rgb:正規化後のRGB信号。値域は
〔0,1〕。
〔0,1〕。
【0036】図5に示すHSI座標で、色相、彩度、明
度の値より色識別を行う。図5において、色識別結果が
明度(I)軸上の一定の円筒状X(点線)の範囲内にプ
ロットされれば透明、色相(H)彩度(S)面上のX以
外のところにプロットされれば有彩色と判定される。つ
まり、彩度Sが小さいとき、びん色は透明と識別するび
ん色識別手段を用いる。
度の値より色識別を行う。図5において、色識別結果が
明度(I)軸上の一定の円筒状X(点線)の範囲内にプ
ロットされれば透明、色相(H)彩度(S)面上のX以
外のところにプロットされれば有彩色と判定される。つ
まり、彩度Sが小さいとき、びん色は透明と識別するび
ん色識別手段を用いる。
【0037】びん選別処理27は、上記識別結果によ
り、例えば、色識別が茶色ならば茶色選別ダンパ7aを
閉じ、茶びんを茶びん回収ボックス8aへ流し回収し、
また、色識別が透明ならば透明選別ダンパ7bを閉じ、
透明びんを透明びん回収ボックス8bへ流し回収し、上
記以外の色ならば茶びん、透明びん選別ダンパ7a、7
bは開き、その他のびん用回収ボックス8cへ流し回収
する。
り、例えば、色識別が茶色ならば茶色選別ダンパ7aを
閉じ、茶びんを茶びん回収ボックス8aへ流し回収し、
また、色識別が透明ならば透明選別ダンパ7bを閉じ、
透明びんを透明びん回収ボックス8bへ流し回収し、上
記以外の色ならば茶びん、透明びん選別ダンパ7a、7
bは開き、その他のびん用回収ボックス8cへ流し回収
する。
【0038】以上、本発明の第1の実施の形態について
説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0039】(1)以上の説明では、領域抽出処理25
のときに、ガラスびんのみの画像のヒストグラムを利用
し、濃色びん色計測領域と透明、淡彩色びん色計測領域
抽出を行ったが、これに代えて原画像(背景部とガラス
びんを含む画像)のヒストグラムより色計測領域抽出処
理し、上記各領域計測を行っても良い。
のときに、ガラスびんのみの画像のヒストグラムを利用
し、濃色びん色計測領域と透明、淡彩色びん色計測領域
抽出を行ったが、これに代えて原画像(背景部とガラス
びんを含む画像)のヒストグラムより色計測領域抽出処
理し、上記各領域計測を行っても良い。
【0040】例えば、原画像のヒストグラムは、図7に
示すように、(a)は透明びん、(b)は淡彩色びん、
磨りガラス系びん、(c)は濃色びんの3通りのヒスト
グラムとなる。図7の(b)、(c)については、画像
のびん部分がヒストグラム中の背景部と独立(背景部の
山に含まれない)しているため容易に色計測領域が設定
できる。また、透明びんの場合は、ヒストグラムの見か
け上は背景部の山しか現れないが、ガラスびんを透過し
た明度は背景部の明度に比べ暗くなるため、ヒストグラ
ムの山の暗部を抽出すれば、透明びんの色計測領域が得
られる。
示すように、(a)は透明びん、(b)は淡彩色びん、
磨りガラス系びん、(c)は濃色びんの3通りのヒスト
グラムとなる。図7の(b)、(c)については、画像
のびん部分がヒストグラム中の背景部と独立(背景部の
山に含まれない)しているため容易に色計測領域が設定
できる。また、透明びんの場合は、ヒストグラムの見か
け上は背景部の山しか現れないが、ガラスびんを透過し
た明度は背景部の明度に比べ暗くなるため、ヒストグラ
ムの山の暗部を抽出すれば、透明びんの色計測領域が得
られる。
【0041】(2)また、以上の例では、びん色識別処
理27のときに、HSI表色系を用いたが、これに換え
てRGB成分比、L*a*b*表色系、xy色度図とい
った各種表色系を用い色識別処理を行っても良い。
理27のときに、HSI表色系を用いたが、これに換え
てRGB成分比、L*a*b*表色系、xy色度図とい
った各種表色系を用い色識別処理を行っても良い。
【0042】以上説明したように、本発明は、入力画像
から画像のヒストグラムを求めヒストグラム中のガラス
肉厚部のピーク値及びガラス肉薄部のピーク値を計算
し、ガラス肉厚部及びガラス肉薄部のピーク値から濃
色、透明、淡彩色を判定し、その判定結果より入力画像
から色計測領域を抽出し、抽出領域の色を識別し、びん
色を識別されたガラスびんを選別装置により色毎に選別
しているので、簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃
色びんの選別を効率的に精度よく行うことができる。
から画像のヒストグラムを求めヒストグラム中のガラス
肉厚部のピーク値及びガラス肉薄部のピーク値を計算
し、ガラス肉厚部及びガラス肉薄部のピーク値から濃
色、透明、淡彩色を判定し、その判定結果より入力画像
から色計測領域を抽出し、抽出領域の色を識別し、びん
色を識別されたガラスびんを選別装置により色毎に選別
しているので、簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃
色びんの選別を効率的に精度よく行うことができる。
【0043】図8は本発明に係るびん検知装置の第2の
実施の形態を示す全体構成図である。図に示すように、
3はびんに投光するための明度分布が一様な面光源、2
は計測対象ガラスびん、5は面光源3からの透過光をガ
ラスびん2を介して撮像する撮像装置としてのカラーカ
メラ、6はカラーカメラ5からの入力カラー画像を処理
する画像処理装置、2bはガラスびん2を保持するびん
保持台、1は面光源3とびん保持台2bとカラーカメラ
5を囲む暗箱である。さらに、画像処理装置6には、上
記カラー画像から赤信号、緑信号、青信号が一致する領
域を除去する色成分抽出手段6eと、上記カラー画像の
画素面積を計算する画素面積計算手段6fと、上記画素
面積としきい値を比較する画素面積比較手段6gと、上
記カラー画像の画素面積中の赤信号、緑信号、青信号の
成分比を計測するRGB信号比計算手段6hと、RGB
信号比計算手段6hの結果を基に色計測のために色空間
へ変換する表色系変換手段6iとを設ける。
実施の形態を示す全体構成図である。図に示すように、
3はびんに投光するための明度分布が一様な面光源、2
は計測対象ガラスびん、5は面光源3からの透過光をガ
ラスびん2を介して撮像する撮像装置としてのカラーカ
メラ、6はカラーカメラ5からの入力カラー画像を処理
する画像処理装置、2bはガラスびん2を保持するびん
保持台、1は面光源3とびん保持台2bとカラーカメラ
5を囲む暗箱である。さらに、画像処理装置6には、上
記カラー画像から赤信号、緑信号、青信号が一致する領
域を除去する色成分抽出手段6eと、上記カラー画像の
画素面積を計算する画素面積計算手段6fと、上記画素
面積としきい値を比較する画素面積比較手段6gと、上
記カラー画像の画素面積中の赤信号、緑信号、青信号の
成分比を計測するRGB信号比計算手段6hと、RGB
信号比計算手段6hの結果を基に色計測のために色空間
へ変換する表色系変換手段6iとを設ける。
【0044】図9は本発明の処理手順を示すフローチャ
ート図である。図に示すように、10は画像入力処理、
11は入力画像の赤信号、緑信号、青信号(以下RGB
信号と記す)の一致した画素を除去する色成分抽出処
理、12は上記処理後の画像の画素面積を計算する画素
面積計算処理、13は上記画素面積(a)と面積しきい
値(A)とを比較する画素面積比較処理、14は画素面
積比較処理13の比較結果がA<aのとき、画像のRG
B信号比を計算する画像RGB信号比計算処理、15は
上記RGB信号比結果を基に色計測のために色空間へ変
換する表色系変換処理、16は上記表色系変換後びん色
がどの範囲に該当するか識別する色びん識別処理、17
は画素面積比較処理13の比較結果がA≧aのとき、透
明びんと識別する透明(白)びん識別処理である。
ート図である。図に示すように、10は画像入力処理、
11は入力画像の赤信号、緑信号、青信号(以下RGB
信号と記す)の一致した画素を除去する色成分抽出処
理、12は上記処理後の画像の画素面積を計算する画素
面積計算処理、13は上記画素面積(a)と面積しきい
値(A)とを比較する画素面積比較処理、14は画素面
積比較処理13の比較結果がA<aのとき、画像のRG
B信号比を計算する画像RGB信号比計算処理、15は
上記RGB信号比結果を基に色計測のために色空間へ変
換する表色系変換処理、16は上記表色系変換後びん色
がどの範囲に該当するか識別する色びん識別処理、17
は画素面積比較処理13の比較結果がA≧aのとき、透
明びんと識別する透明(白)びん識別処理である。
【0045】図8において、まず、びん保持台2bにガ
ラスびん2が置かれたとき、カラーカメラ5により面光
源3から投光されたガラスびん2の透過光画像を入力す
る(画像入力処理10)。次に、その入力画像の色成分
を抽出するため、入力画像のRGB信号成分が一致する
画素の除去する色成分抽出手段により、色成分抽出処理
11を行う。具体例としては入力画像をR画像、G画
像、B画像に分離し全ての画像の論理積の負論理処理を
行い、その処理画像をR画像、G画像、B画像との論理
積をとり、その後R画像、G画像、B画像を合成する事
により白、灰、黒といった無彩色成分を除去する。
ラスびん2が置かれたとき、カラーカメラ5により面光
源3から投光されたガラスびん2の透過光画像を入力す
る(画像入力処理10)。次に、その入力画像の色成分
を抽出するため、入力画像のRGB信号成分が一致する
画素の除去する色成分抽出手段により、色成分抽出処理
11を行う。具体例としては入力画像をR画像、G画
像、B画像に分離し全ての画像の論理積の負論理処理を
行い、その処理画像をR画像、G画像、B画像との論理
積をとり、その後R画像、G画像、B画像を合成する事
により白、灰、黒といった無彩色成分を除去する。
【0046】ここで、ガラスびん2が色びんの場合、処
理後の画像にはびん色成分の画素群があらわれ、一方、
ガラスびん2が透明(白)びんの場合、処理後の画像に
は色成分があらわれない。当然、この時の撮像画像の背
景は無彩色成分しか持たないものとする。具体的には、
面光源3は白色発光、びん保持台2bは無彩色塗装であ
り、カラーカメラ5はそれ以外の背景を撮像しないよう
に設定するものとする。
理後の画像にはびん色成分の画素群があらわれ、一方、
ガラスびん2が透明(白)びんの場合、処理後の画像に
は色成分があらわれない。当然、この時の撮像画像の背
景は無彩色成分しか持たないものとする。具体的には、
面光源3は白色発光、びん保持台2bは無彩色塗装であ
り、カラーカメラ5はそれ以外の背景を撮像しないよう
に設定するものとする。
【0047】しかしながら、透明(白)びんを計測する
ときの色成分抽出処理11について考えると、理論的に
は透明(白)びんは無彩色であるため(透明びんは背景
の色成分がそのまま現れるため)、色成分抽出後の画像
においては何も現れないが、実際には図10に示すよう
に、びん端部においては、ガラスびんと光がレンズにお
ける光の反射、屈折、透過のふるまいを起こす。一般的
にガラスの持つ材質による分散のため、光の波長により
屈折率が変化し、そのため各波長毎に異なる点で結像す
る色収差という現象が生じることが知られている。つま
り、白色光Cがびん端部に入射されると白色光Cはびん
の色収差により本来は透明であるにも関わらず色づきを
起こしてしまう。
ときの色成分抽出処理11について考えると、理論的に
は透明(白)びんは無彩色であるため(透明びんは背景
の色成分がそのまま現れるため)、色成分抽出後の画像
においては何も現れないが、実際には図10に示すよう
に、びん端部においては、ガラスびんと光がレンズにお
ける光の反射、屈折、透過のふるまいを起こす。一般的
にガラスの持つ材質による分散のため、光の波長により
屈折率が変化し、そのため各波長毎に異なる点で結像す
る色収差という現象が生じることが知られている。つま
り、白色光Cがびん端部に入射されると白色光Cはびん
の色収差により本来は透明であるにも関わらず色づきを
起こしてしまう。
【0048】そのため、透明(白)びんは色成分抽出処
理11を行うと、びん輪郭が抽出される。言い換えれ
ば、色成分抽出処理11後の画像に何もない場合は、び
んが無い状態であると言える。
理11を行うと、びん輪郭が抽出される。言い換えれ
ば、色成分抽出処理11後の画像に何もない場合は、び
んが無い状態であると言える。
【0049】本発明では、上記現象を利用し色成分抽出
処理画像において、 画素面積有り:色びん びん輪郭抽出:透明(白)びん 画像無し :びん無し と分類できる。
処理画像において、 画素面積有り:色びん びん輪郭抽出:透明(白)びん 画像無し :びん無し と分類できる。
【0050】よって、処理後の画像に対し、画素面積計
算手段6fにより、画素面積計算処理12を行い、この
結果を、所定の面積しきい値Aと比較し、画素面積比較
手段6gにより、画素面積比較処理13を行う。比較結
果が面積しきい値Aより大きい場合、計測対象びん2を
色びんと認識する。さらに、画素面積中のRGB信号比
をRGB信号比計算手段6hにより求める画像RGB信
号比計算処理14を行う。その結果を表色系変換手段6
iによりHSI変換する表色系変換処理15を行い、色
びんの色を識別する色びん識別処理16を行う。具体例
としてはRGB信号をHSI変換し、その色空間から色
相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Intensit
y)が得られ、びん色を識別できる。また、処理後の画
像の画素面積計算結果が面積しきい値Aより小さい場
合、ガラスびん2を透明(白)びんと識別する(透明
(白)びん識別処理17)。
算手段6fにより、画素面積計算処理12を行い、この
結果を、所定の面積しきい値Aと比較し、画素面積比較
手段6gにより、画素面積比較処理13を行う。比較結
果が面積しきい値Aより大きい場合、計測対象びん2を
色びんと認識する。さらに、画素面積中のRGB信号比
をRGB信号比計算手段6hにより求める画像RGB信
号比計算処理14を行う。その結果を表色系変換手段6
iによりHSI変換する表色系変換処理15を行い、色
びんの色を識別する色びん識別処理16を行う。具体例
としてはRGB信号をHSI変換し、その色空間から色
相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Intensit
y)が得られ、びん色を識別できる。また、処理後の画
像の画素面積計算結果が面積しきい値Aより小さい場
合、ガラスびん2を透明(白)びんと識別する(透明
(白)びん識別処理17)。
【0051】以上、本発明の第2の実施の形態について
説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0052】以上説明したように、本発明は、面光源か
らガラスびんを透過した透過光画像をカラーカメラ5撮
像し、びん色を識別する色成分抽出手段、画素面積計算
手段、画素面積比較手段に接続された画像処理装置によ
り、撮像したカラー画像から、R(赤)、G(緑)、B
(青)信号が一致する領域を除去し、画像の画素群面積
を計算し、その画素群面積としきい値を比較し、その結
果により、例えば画素面積がしきい値Aより大きい場合
は色びん、小さい場合は透明(白)びんと識別し、色び
んと識別されたものについては、その画素面積中のRG
B信号成分によりびん色を識別することができるので、
簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃色びんの選別を
効率的に精度よく行うことができる。
らガラスびんを透過した透過光画像をカラーカメラ5撮
像し、びん色を識別する色成分抽出手段、画素面積計算
手段、画素面積比較手段に接続された画像処理装置によ
り、撮像したカラー画像から、R(赤)、G(緑)、B
(青)信号が一致する領域を除去し、画像の画素群面積
を計算し、その画素群面積としきい値を比較し、その結
果により、例えば画素面積がしきい値Aより大きい場合
は色びん、小さい場合は透明(白)びんと識別し、色び
んと識別されたものについては、その画素面積中のRG
B信号成分によりびん色を識別することができるので、
簡単な構成で透明びん、淡彩色びん、濃色びんの選別を
効率的に精度よく行うことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な構成で透明、薄
青色、薄緑色(淡彩色びん)の効率的で精度良い選別が
可能になり、(1)作業者の負担の大幅な軽減。(2)
長時間運転及び選別精度の確保。(3)1系統のガラス
びん選別装置による透明びん、淡彩色びん、濃色びんの
色選別の実現。(4)高速選別処理かつガラスびんの汚
れの影響を受けにくい。(5)有価物である透明(白)
びんの容易かつ高精度な選別が可能。といった効果があ
る。
青色、薄緑色(淡彩色びん)の効率的で精度良い選別が
可能になり、(1)作業者の負担の大幅な軽減。(2)
長時間運転及び選別精度の確保。(3)1系統のガラス
びん選別装置による透明びん、淡彩色びん、濃色びんの
色選別の実現。(4)高速選別処理かつガラスびんの汚
れの影響を受けにくい。(5)有価物である透明(白)
びんの容易かつ高精度な選別が可能。といった効果があ
る。
【図1】本発明に係るガラスびん選別装置の第1の実施
の形態を示す全体構成図である。
の形態を示す全体構成図である。
【図2】第1の実施の形態の処理手順を示すフローチャ
ート図である。
ート図である。
【図3】画像処理部の画像処理結果を示す図である。
【図4】ガラスびん画像のヒストグラムを示す図であ
る。
る。
【図5】HSI表色系の説明図である。
【図6】入力画像のヒストグラムの一例を示す図であ
る。
る。
【図7】ヒストグラム上のびん色計測領域の説明図であ
る。
る。
【図8】本発明に係るガラスびん選別装置の第2の実施
の形態を示す全体構成図である。
の形態を示す全体構成図である。
【図9】第2の実施の形態の処理手順を示すフローチャ
ート図である。
ート図である。
【図10】ガラスびん端部での色収差概念図である。
1 暗箱 2 ガラスびん 2a 搬送路 2b びん保持台 3 面光源 4 びん検知センサ 5 カラーカメラ 6 画像処理装置 6a ヒストグラム計算手段 6b 色型判定手段 6c 領域計測手段 6d びん色識別手段 6e 色成分抽出手段 6f 画素面積計算手段 6g 画素面積比較手段 6h RGB信号比計算手段 6i 表色系変換手段 7a 茶びん選別ダンパ 7b 透明びん選別ダンパ 8a 茶びん用回収ボックス 8b 透明びん用回収ボックス 8c その他のびん用回収ボックス 10 画像入力処理 11 色成分抽出処理 12 画像面積計算処理 13 画像面積比較処理 14 画像RGB信号比計算処理 15 表色系変換処理 16 色びん識別処理 17 透明(白)びん識別処理 21 びん検知処理 22 カメラ入力処理 24 色型判定処理 25 領域計測処理 26 びん色識別処理 27 びん選別処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒澤 友浩 横浜市磯子区磯子一丁目2番10号 バブコ ック日立株式会社横浜エンジニアリングセ ンタ内
Claims (3)
- 【請求項1】ガラスびんに投光する光源と、上記光源か
ら上記ガラスびんを透過した透過光を撮像する撮像装置
と、上記撮像装置に撮像された画像を処理、選別する画
像処理装置とを備えたガラスびん選別装置において、上
記画像処理装置に、上記画像のヒストグラムを求め該ヒ
ストグラム中のガラス肉厚部のピーク値及びガラス肉薄
部のピーク値を求めるヒストグラム計算手段と、上記ヒ
ストグラム計算手段の結果より濃色、透明、淡彩色を判
定する色型判定手段と、上記色型判定手段の結果により
上記ガラスびんの画像から色計測領域を抽出する領域計
測手段と、上記領域計測手段により抽出された領域の色
を識別するびん色識別手段とを設けることを特徴とする
ガラスびん選別装置。 - 【請求項2】ガラスびんに投光する光源と、上記光源か
ら上記ガラスびんを透過した透過光を撮像する撮像装置
と、上記撮像装置に撮像された画像を処理、選別する画
像処理装置とを備えたガラスびん選別装置において、上
記画像処理装置に、上記撮像装置のカラー画像から赤信
号、緑信号、青信号が一致する領域を除去する色成分抽
出手段と、上記カラー画像の画素群面積を計算する画素
面積計算手段と、上記画素群面積としきい値を比較する
画素面積比較手段とを設けることを特徴とするガラスび
ん選別装置。 - 【請求項3】上記カラー画像の画素面積中の赤信号、緑
信号、青信号の成分比を計測するRGB信号比計算手段
と、上記RGB信号比計算手段の結果を基に色計測のた
めに色空間へ変換する表色系変換手段とを有することを
特徴とする請求項2に記載のガラスびん選別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30383797A JPH11138109A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガラスびん選別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30383797A JPH11138109A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガラスびん選別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138109A true JPH11138109A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17925916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30383797A Pending JPH11138109A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | ガラスびん選別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138109A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167642A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Npo Hiroshima Junkangata Shakai Suishin Kiko | 透明容器の識別方法 |
JP2012173016A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Yayi Yang | 検査システムの制御方法 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30383797A patent/JPH11138109A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167642A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Npo Hiroshima Junkangata Shakai Suishin Kiko | 透明容器の識別方法 |
JP2012173016A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Yayi Yang | 検査システムの制御方法 |
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