JPH0884962A - 瓶選別方法 - Google Patents
瓶選別方法Info
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- JPH0884962A JPH0884962A JP22168494A JP22168494A JPH0884962A JP H0884962 A JPH0884962 A JP H0884962A JP 22168494 A JP22168494 A JP 22168494A JP 22168494 A JP22168494 A JP 22168494A JP H0884962 A JPH0884962 A JP H0884962A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濃色瓶だけでなく淡色瓶についても正確に瓶
選別する。 【構成】 取得データから彩度C/明度Lを演算してガ
ラス瓶51の濃淡を判別し、濃色の場合は誤差を含む一
般的な色度法で色判別し、淡色の場合は、座標原点が照
明の色成分と一致するよう座標補正し、色判別を行う。
この時点で透明と判別した場合は、ガラス瓶51の底部
を側方から見て色判別する。 【効果】 ガラス瓶51が透明に近い場合でも正確に色
判別できる。
選別する。 【構成】 取得データから彩度C/明度Lを演算してガ
ラス瓶51の濃淡を判別し、濃色の場合は誤差を含む一
般的な色度法で色判別し、淡色の場合は、座標原点が照
明の色成分と一致するよう座標補正し、色判別を行う。
この時点で透明と判別した場合は、ガラス瓶51の底部
を側方から見て色判別する。 【効果】 ガラス瓶51が透明に近い場合でも正確に色
判別できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料等を収容するガラ
ス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する瓶選別方
法に関する。
ス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する瓶選別方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に資源の有効利用等の観点から、ガ
ラス瓶の分別回収とその再利用が盛んに行われている。
各家庭から出されるガラス瓶の収集形態は、専用の色別
箱による回収や一括した袋回収等各自治体により若干の
違いがあるが、多くの場合、回収瓶は自治体の資源化セ
ンター等で色分類され、カレットとして回収業者に引き
渡されてガラスの原料として再生する。回収瓶の色分別
作業は人手により実施される場合が多いが、労働条件の
改善や、分別作業および色識別作業の効率向上等の必要
性から、近年その自動化のニーズが大きくなっている。
かかる傾向から、CCDカメラ等を利用したガラス瓶選
別装置が開発されている。
ラス瓶の分別回収とその再利用が盛んに行われている。
各家庭から出されるガラス瓶の収集形態は、専用の色別
箱による回収や一括した袋回収等各自治体により若干の
違いがあるが、多くの場合、回収瓶は自治体の資源化セ
ンター等で色分類され、カレットとして回収業者に引き
渡されてガラスの原料として再生する。回収瓶の色分別
作業は人手により実施される場合が多いが、労働条件の
改善や、分別作業および色識別作業の効率向上等の必要
性から、近年その自動化のニーズが大きくなっている。
かかる傾向から、CCDカメラ等を利用したガラス瓶選
別装置が開発されている。
【0003】{第1の従来例}図15に第1の従来例の
ガラス瓶選別装置(特開平6−142618号公報参
照)を示す。第1の従来例では、ガラス瓶Gを連続的に
移送するローラコンベア11と、ローラコンベア11上
のガラス瓶を撮影するテレビカメラ12と、ローラコン
ベア11の下方にてテレビカメラ12と対向させて設け
られた照明13と、テレビカメラ12からの画像信号に
基づいてガラス瓶Gの色を判別する色選別装置14と、
色の判別が行われたガラス瓶Gを映し出すモニタ15と
から、ガラス瓶選別装置を構成している。
ガラス瓶選別装置(特開平6−142618号公報参
照)を示す。第1の従来例では、ガラス瓶Gを連続的に
移送するローラコンベア11と、ローラコンベア11上
のガラス瓶を撮影するテレビカメラ12と、ローラコン
ベア11の下方にてテレビカメラ12と対向させて設け
られた照明13と、テレビカメラ12からの画像信号に
基づいてガラス瓶Gの色を判別する色選別装置14と、
色の判別が行われたガラス瓶Gを映し出すモニタ15と
から、ガラス瓶選別装置を構成している。
【0004】そして、色選別装置14を、ガラス瓶Gの
外形を検出するとともにガラス瓶Gに色の判別箇所とな
る複数の検出エリアを設定するエリア設定部と、検出エ
リアの色を検出して判別する判別部と、ガラス瓶Gの基
準外形およびガラス瓶Gに着色される複数の色および色
調からなる基準色情報が記憶された記憶部とから構成し
ている。
外形を検出するとともにガラス瓶Gに色の判別箇所とな
る複数の検出エリアを設定するエリア設定部と、検出エ
リアの色を検出して判別する判別部と、ガラス瓶Gの基
準外形およびガラス瓶Gに着色される複数の色および色
調からなる基準色情報が記憶された記憶部とから構成し
ている。
【0005】動作時に、ローラコンベア11によって移
送されるガラス瓶Gがテレビカメラ12によって撮影さ
れると、このテレビカメラ12から画像信号が色選別装
置14へ出力される。そして、色選別装置14からの画
像信号に基づいて、色選別装置14のエリア設定部がガ
ラス瓶の外形を検出するとともに、記憶部からガラス瓶
Gの基準外形を引き出し、検出したガラス瓶Gの外形
と、記憶部から引き出した基準外形とを比較して大きさ
の比率を求め、この求めた比率に基づいてガラス瓶Gへ
複数の検出エリアを比例的に設定する。さらに、判別部
が、エリア設定部にて設定された検出エリアの色を検出
し、これら検出エリアの内少なくとも一つの検出エリア
の色が検出されれば、この検出した色を記憶部に記憶さ
れた基準色情報と比較してその色がどの色に属するかを
判別していた。
送されるガラス瓶Gがテレビカメラ12によって撮影さ
れると、このテレビカメラ12から画像信号が色選別装
置14へ出力される。そして、色選別装置14からの画
像信号に基づいて、色選別装置14のエリア設定部がガ
ラス瓶の外形を検出するとともに、記憶部からガラス瓶
Gの基準外形を引き出し、検出したガラス瓶Gの外形
と、記憶部から引き出した基準外形とを比較して大きさ
の比率を求め、この求めた比率に基づいてガラス瓶Gへ
複数の検出エリアを比例的に設定する。さらに、判別部
が、エリア設定部にて設定された検出エリアの色を検出
し、これら検出エリアの内少なくとも一つの検出エリア
の色が検出されれば、この検出した色を記憶部に記憶さ
れた基準色情報と比較してその色がどの色に属するかを
判別していた。
【0006】{第2の従来例}図16は第2の従来例の
瓶選別方法(特開平6−142617号公報参照)を示
す概略図である。第2の従来例では、整列装置21にて
ガラス瓶Aの長手方向をコンベアの搬送ベルト幅方向に
揃えて整列せしめ、制御装置23にて整列装置21で平
層化されたガラス瓶A群を正確に一本ずつ分別装置22
に受け渡すように調整し、ここから送られるガラス瓶A
を分別装置22にて一本ずつその形状および色によって
分別していた。
瓶選別方法(特開平6−142617号公報参照)を示
す概略図である。第2の従来例では、整列装置21にて
ガラス瓶Aの長手方向をコンベアの搬送ベルト幅方向に
揃えて整列せしめ、制御装置23にて整列装置21で平
層化されたガラス瓶A群を正確に一本ずつ分別装置22
に受け渡すように調整し、ここから送られるガラス瓶A
を分別装置22にて一本ずつその形状および色によって
分別していた。
【0007】{第3の従来例}図17は第3の従来例の
瓶選別方法(特開平6−31251号公報参照)を示す
概略図である。第3の従来例では、ホッパー32に投入
されたガラス瓶31を振動フィルター33によって処理
能力に見合う分だけ振動整列機36に送り込まれる。振
動整列機36に供給されたガラス瓶はエリア37で整列
され、エリア38で間隔があけられ、通過センサー42
を通過して行く。画像処理装置41は通過センサー42
の信号と同期してガラス瓶31の色を判別し、この判定
結果を基に瓶選別コントローラ43で瓶選別装置44を
制御していた。なお、40はカメラ、39は照明装置で
ある
瓶選別方法(特開平6−31251号公報参照)を示す
概略図である。第3の従来例では、ホッパー32に投入
されたガラス瓶31を振動フィルター33によって処理
能力に見合う分だけ振動整列機36に送り込まれる。振
動整列機36に供給されたガラス瓶はエリア37で整列
され、エリア38で間隔があけられ、通過センサー42
を通過して行く。画像処理装置41は通過センサー42
の信号と同期してガラス瓶31の色を判別し、この判定
結果を基に瓶選別コントローラ43で瓶選別装置44を
制御していた。なお、40はカメラ、39は照明装置で
ある
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例、第
2の従来例および第3の従来例では、比較的透明度の低
いガラス瓶の場合には判定が容易であるが、透明に近い
有色瓶の判定は、比較するデータの差が小さいため困難
である。かかる課題を解決するため、次の第4の従来例
の瓶選別方法が開示されている。
2の従来例および第3の従来例では、比較的透明度の低
いガラス瓶の場合には判定が容易であるが、透明に近い
有色瓶の判定は、比較するデータの差が小さいため困難
である。かかる課題を解決するため、次の第4の従来例
の瓶選別方法が開示されている。
【0009】{第4の従来例}図18に第4の従来例の
瓶選別方法を示す。第4の従来例では、拡散板1を介し
て画像処理用高周波照明2によりガラス瓶3の透過光を
CCDカメラ4a,4bにより撮影し、カメラコントロ
ーラ5および画像処理装置6にてそのR(赤)、G
(緑)、B(青)成分より判定する方式を採用してい
る。この場合、透明に近い有色瓶の判定は、照明の明る
さを大にすればする程困難となる。そこで、CCDカメ
ラは一台(4a)だけでなく、照明の光量を下げたもう
一台のCCDカメラ(4b)を設けて瓶の色選別を行っ
ている。
瓶選別方法を示す。第4の従来例では、拡散板1を介し
て画像処理用高周波照明2によりガラス瓶3の透過光を
CCDカメラ4a,4bにより撮影し、カメラコントロ
ーラ5および画像処理装置6にてそのR(赤)、G
(緑)、B(青)成分より判定する方式を採用してい
る。この場合、透明に近い有色瓶の判定は、照明の明る
さを大にすればする程困難となる。そこで、CCDカメ
ラは一台(4a)だけでなく、照明の光量を下げたもう
一台のCCDカメラ(4b)を設けて瓶の色選別を行っ
ている。
【0010】しかしながら、第4の従来例の場合、二台
のカメラの像を処理する必要があり、部品コストが高く
つくといった欠点がある。
のカメラの像を処理する必要があり、部品コストが高く
つくといった欠点がある。
【0011】本発明は、上記課題に鑑み、透明に近い淡
色瓶の選別が可能で、かつ比較的安いコストで効率的な
瓶選別方法を提供することを目的とする。
色瓶の選別が可能で、かつ比較的安いコストで効率的な
瓶選別方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色
別に選別する選別方法であって、前記瓶の両側端線の座
標を検出する両側端座標検出工程と、前記両側端線の座
標の中間線の座標を前記瓶の中心線座標として算出する
中心線座標算出工程と、該中心線座標算出工程にて算出
された前記中心線座標にて前記瓶を撮像する撮像工程
と、前記撮像工程で撮像された画像を処理して色判定を
行う色判定工程とを備える。
課題解決手段は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色
別に選別する選別方法であって、前記瓶の両側端線の座
標を検出する両側端座標検出工程と、前記両側端線の座
標の中間線の座標を前記瓶の中心線座標として算出する
中心線座標算出工程と、該中心線座標算出工程にて算出
された前記中心線座標にて前記瓶を撮像する撮像工程
と、前記撮像工程で撮像された画像を処理して色判定を
行う色判定工程とを備える。
【0013】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
前記両側端座標検出工程は、載置手段にて前記瓶を横倒
状態で載置し、前記瓶の背後側に配置された照明手段か
ら光を照射しつつ、前記瓶の手前側に配置された輝度検
出器を前記瓶の中心軸方向に直交する縦走査方向に所定
間隔で間欠的に下降走査させ、前記輝度検出器で検出し
た輝度が一定の輝度差以上に低下したときの前記縦走査
方向の座標を前記瓶の上端座標として検出する上端座標
検出工程と、前記載置手段と前記瓶との接触点の前記縦
走査方向における座標を前記瓶の下端座標として検出す
る下端座標検出工程とを含む。
前記両側端座標検出工程は、載置手段にて前記瓶を横倒
状態で載置し、前記瓶の背後側に配置された照明手段か
ら光を照射しつつ、前記瓶の手前側に配置された輝度検
出器を前記瓶の中心軸方向に直交する縦走査方向に所定
間隔で間欠的に下降走査させ、前記輝度検出器で検出し
た輝度が一定の輝度差以上に低下したときの前記縦走査
方向の座標を前記瓶の上端座標として検出する上端座標
検出工程と、前記載置手段と前記瓶との接触点の前記縦
走査方向における座標を前記瓶の下端座標として検出す
る下端座標検出工程とを含む。
【0014】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する選別
方法であって、彩度検出手段にて前記瓶の彩度を検出す
る彩度検出工程と、明度検出手段にて前記瓶の明度を検
出する明度検出工程と、前記彩度検出工程で検出した彩
度と前記明度検出工程で検出した明度との比を演算する
彩度/明度比演算工程と、前記彩度/明度比演算工程で
演算した前記比の値が一定の基準値より大きいときに濃
色瓶であると認定し、前記一定の基準値より小さいとき
に淡色瓶であると認定する認定工程と、前記認定工程で
濃色瓶であると認定したときに濃色瓶用の色選別を行う
濃色瓶選別工程と、前記認定工程で淡色瓶であると認定
したときに淡色瓶用の色選別を行う淡色瓶選別工程とを
備える。
ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する選別
方法であって、彩度検出手段にて前記瓶の彩度を検出す
る彩度検出工程と、明度検出手段にて前記瓶の明度を検
出する明度検出工程と、前記彩度検出工程で検出した彩
度と前記明度検出工程で検出した明度との比を演算する
彩度/明度比演算工程と、前記彩度/明度比演算工程で
演算した前記比の値が一定の基準値より大きいときに濃
色瓶であると認定し、前記一定の基準値より小さいとき
に淡色瓶であると認定する認定工程と、前記認定工程で
濃色瓶であると認定したときに濃色瓶用の色選別を行う
濃色瓶選別工程と、前記認定工程で淡色瓶であると認定
したときに淡色瓶用の色選別を行う淡色瓶選別工程とを
備える。
【0015】本発明の請求項4に係る課題解決手段は、
前記濃色瓶選別工程は、前記瓶の所定の色成分を検出す
る第1の色成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出
した色成分の検出値を濃色瓶用の座標空間上に配置する
第1のマップ工程と、該第1のマップ工程で配置された
前記濃色瓶用の座標空間上で、前記色成分検出工程で検
出した前記色成分の検出値の色識別を行う第1の色識別
工程とを含み、前記淡色瓶選別工程は、前記瓶を照射す
る照明手段の色成分が座標原点と一致するよう、前記濃
色瓶用の座標空間を淡色瓶用の座標空間に変換する座標
変換工程と、前記瓶の所定の色成分を検出する第2の色
成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出した色成分
の検出値を前記淡色瓶用の座標空間上に配置する第2の
マップ工程と、該第2のマップ工程で配置された前記淡
色瓶用の座標空間上で、前記色成分検出工程で検出した
前記色成分の検出値の色識別を行う第2の色識別工程と
を含む。
前記濃色瓶選別工程は、前記瓶の所定の色成分を検出す
る第1の色成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出
した色成分の検出値を濃色瓶用の座標空間上に配置する
第1のマップ工程と、該第1のマップ工程で配置された
前記濃色瓶用の座標空間上で、前記色成分検出工程で検
出した前記色成分の検出値の色識別を行う第1の色識別
工程とを含み、前記淡色瓶選別工程は、前記瓶を照射す
る照明手段の色成分が座標原点と一致するよう、前記濃
色瓶用の座標空間を淡色瓶用の座標空間に変換する座標
変換工程と、前記瓶の所定の色成分を検出する第2の色
成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出した色成分
の検出値を前記淡色瓶用の座標空間上に配置する第2の
マップ工程と、該第2のマップ工程で配置された前記淡
色瓶用の座標空間上で、前記色成分検出工程で検出した
前記色成分の検出値の色識別を行う第2の色識別工程と
を含む。
【0016】本発明の請求項5に係る課題解決手段は、
前記撮像工程は、前記瓶の前記中心線座標周りの複数の
検出点を含む所定領域を撮像する工程を含み、前記色判
定工程は、前記所定領域内の前記複数の検出点における
所定の色成分を夫々検出する色成分検出工程と、前記色
成分検出工程で検出された前記所定の色成分の各々につ
いて前記複数の検出点についての和または平均値を演算
する演算工程とを含む。
前記撮像工程は、前記瓶の前記中心線座標周りの複数の
検出点を含む所定領域を撮像する工程を含み、前記色判
定工程は、前記所定領域内の前記複数の検出点における
所定の色成分を夫々検出する色成分検出工程と、前記色
成分検出工程で検出された前記所定の色成分の各々につ
いて前記複数の検出点についての和または平均値を演算
する演算工程とを含む。
【0017】本発明の請求項6に係る課題解決手段は、
前記所定領域は、前記瓶の中心線を中心として上下対称
に設定される。
前記所定領域は、前記瓶の中心線を中心として上下対称
に設定される。
【0018】本発明の請求項7に係る課題解決手段は、
前記演算工程は、前記所定領域内の全検出点の前記所定
の色成分の平均値を算出する第1の平均値算出工程と、
前記所定領域内の全検出点のうち、前記第1の平均値算
出工程で算出された前記平均値と相対的に異なる検出値
を示す複数の異値検出点を認識する異値認識工程と、前
記所定領域内の全検出点から前記異値検出点を除外した
残りの検出点の前記所定の色成分の平均値を算出する第
2の平均値算出工程とを含む。
前記演算工程は、前記所定領域内の全検出点の前記所定
の色成分の平均値を算出する第1の平均値算出工程と、
前記所定領域内の全検出点のうち、前記第1の平均値算
出工程で算出された前記平均値と相対的に異なる検出値
を示す複数の異値検出点を認識する異値認識工程と、前
記所定領域内の全検出点から前記異値検出点を除外した
残りの検出点の前記所定の色成分の平均値を算出する第
2の平均値算出工程とを含む。
【0019】本発明の請求項8に係る課題解決手段は、
前記異値認識工程は、前記平均値と比較して最も値差の
大きな検出点から順番に所定の数の検出点を選定し前記
異値検出点とする工程を含む。
前記異値認識工程は、前記平均値と比較して最も値差の
大きな検出点から順番に所定の数の検出点を選定し前記
異値検出点とする工程を含む。
【0020】本発明の請求項9に係る課題解決手段は、
請求項7記載の瓶選別方法において、前記所定領域を前
記瓶の表面の付着物から回避するよう特定する領域特定
工程をさらに備える。
請求項7記載の瓶選別方法において、前記所定領域を前
記瓶の表面の付着物から回避するよう特定する領域特定
工程をさらに備える。
【0021】本発明の請求項10に係る課題解決手段
は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する
選別方法であって、前記瓶の手前側に配置された撮像装
置の撮像画像中の所定領域が前記瓶の底部側面に合うよ
う位置決めする位置決め工程と、前記瓶の背後側に配置
された照明手段から光を照射しつつ、前記撮像装置にて
前記瓶の底部側面を前記瓶の手前側側方から撮像する撮
像工程と、前記撮像工程で撮像された画像を処理して色
判定を行う色判定工程とを備える。
は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する
選別方法であって、前記瓶の手前側に配置された撮像装
置の撮像画像中の所定領域が前記瓶の底部側面に合うよ
う位置決めする位置決め工程と、前記瓶の背後側に配置
された照明手段から光を照射しつつ、前記撮像装置にて
前記瓶の底部側面を前記瓶の手前側側方から撮像する撮
像工程と、前記撮像工程で撮像された画像を処理して色
判定を行う色判定工程とを備える。
【0022】本発明の請求項11に係る課題解決手段
は、前記色判定工程は、前記所定領域内の複数の検出点
における所定の色成分を夫々検出する色成分検出工程
と、前記色成分検出工程で検出された前記所定の色成分
のうち、予め設定された透明データから最も差の大きな
値、または該最も差の大きな値から順番に一定の数の値
群を選定する選定工程と、該選定工程にて選定された値
または値群についてのみ色判定を行う選定値判定工程と
を含む。
は、前記色判定工程は、前記所定領域内の複数の検出点
における所定の色成分を夫々検出する色成分検出工程
と、前記色成分検出工程で検出された前記所定の色成分
のうち、予め設定された透明データから最も差の大きな
値、または該最も差の大きな値から順番に一定の数の値
群を選定する選定工程と、該選定工程にて選定された値
または値群についてのみ色判定を行う選定値判定工程と
を含む。
【0023】本発明の請求項12に係る課題解決手段
は、前記色判定工程は、色判定に用いる座標空間の原点
と、前記瓶を照射する照明手段の色成分とが一致するよ
う、前記座標空間を補正する座標補正工程と、前記所定
領域内の複数の検出点における所定の色成分を夫々検出
する色成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出した
前記色成分の検出値を、前記座標補正工程で補正された
座標空間上に配置するマップ工程と、補正された前記座
標空間上での前記各色成分の検出値の原点からの距離を
演算する原点距離演算工程と、前記原点距離演算工程で
演算された前記色成分の検出値のうち最も大きな値、ま
たは該最も大きな値から順番に一定の数の値群を選定す
る選定工程と、該選定工程にて選定された値または値群
についてのみ色判定を行う選定値判定工程とを含む。
は、前記色判定工程は、色判定に用いる座標空間の原点
と、前記瓶を照射する照明手段の色成分とが一致するよ
う、前記座標空間を補正する座標補正工程と、前記所定
領域内の複数の検出点における所定の色成分を夫々検出
する色成分検出工程と、前記色成分検出工程で検出した
前記色成分の検出値を、前記座標補正工程で補正された
座標空間上に配置するマップ工程と、補正された前記座
標空間上での前記各色成分の検出値の原点からの距離を
演算する原点距離演算工程と、前記原点距離演算工程で
演算された前記色成分の検出値のうち最も大きな値、ま
たは該最も大きな値から順番に一定の数の値群を選定す
る選定工程と、該選定工程にて選定された値または値群
についてのみ色判定を行う選定値判定工程とを含む。
【0024】本発明の請求項13に係る課題解決手段
は、前記照明手段の色成分を検出する照明色検出工程を
さらに備え、該照明色検出工程は、前記照明手段の色成
分を複数の検出点において夫々検出する工程と、前記複
数の検出点についての前記色成分の和または平均値を演
算する工程とを含む。
は、前記照明手段の色成分を検出する照明色検出工程を
さらに備え、該照明色検出工程は、前記照明手段の色成
分を複数の検出点において夫々検出する工程と、前記複
数の検出点についての前記色成分の和または平均値を演
算する工程とを含む。
【0025】本発明の請求項14に係る課題解決手段
は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する
選別方法であって、前記瓶が所定の透明度を有するか否
かを判断する透明度判断工程を実行し、前記透明度判断
工程で前記所定の透明度を有すると判断したときに、請
求項10記載の位置決め工程、撮像工程および色判定工
程を順次実行することを特徴とする。
は、ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別に選別する
選別方法であって、前記瓶が所定の透明度を有するか否
かを判断する透明度判断工程を実行し、前記透明度判断
工程で前記所定の透明度を有すると判断したときに、請
求項10記載の位置決め工程、撮像工程および色判定工
程を順次実行することを特徴とする。
【0026】本発明の請求項15に係る課題解決手段
は、前記透明度判断工程は、色判定に用いる座標空間の
原点と、前記瓶を照射する照明手段の色成分とが一致す
るよう、前記座標空間を補正する座標補正工程と、前記
瓶の所定の色成分を検出する色成分検出工程と、前記色
成分検出工程で検出した前記色成分の検出値を前記座標
補正工程で補正された座標空間上に配置するマップ工程
と、補正された前記座標空間上で、前記色成分検出工程
で検出した前記色成分の検出値の色識別を行う色識別工
程とを含む。
は、前記透明度判断工程は、色判定に用いる座標空間の
原点と、前記瓶を照射する照明手段の色成分とが一致す
るよう、前記座標空間を補正する座標補正工程と、前記
瓶の所定の色成分を検出する色成分検出工程と、前記色
成分検出工程で検出した前記色成分の検出値を前記座標
補正工程で補正された座標空間上に配置するマップ工程
と、補正された前記座標空間上で、前記色成分検出工程
で検出した前記色成分の検出値の色識別を行う色識別工
程とを含む。
【0027】
【作用】本発明請求項1に係る瓶選別方法では、瓶の中
心線で色判定を行うので、瓶の曲率半径による影響を受
けずに済み、ばらつきの少ないデータ取得を実施でき
る。
心線で色判定を行うので、瓶の曲率半径による影響を受
けずに済み、ばらつきの少ないデータ取得を実施でき
る。
【0028】本発明請求項2に係る瓶選別方法では、瓶
の上端の座標検出を行った後は、下端の座標を上端と同
様にして求める必要がなく、故に極めて短時間でかつ確
実に中心線を求めることができる。
の上端の座標検出を行った後は、下端の座標を上端と同
様にして求める必要がなく、故に極めて短時間でかつ確
実に中心線を求めることができる。
【0029】一般に、飲料等を収容するガラス瓶は、中
身を外光等から保護する目的で濃色に設定された濃色瓶
と、中身を外部から見やすくするために透明度が高めら
れた淡色瓶の二種類に大別される。このことに鑑み、本
発明請求項3に係る瓶選別方法では、瓶の彩度と明度と
の比に基づいて濃色瓶であるか淡色瓶であるかを認定
し、夫々異なる選別工程によって色選別を行う。そうす
ると、特に透明度が高くて色選別が困難な場合に選別精
度を高めることで正確な選別を行うことができる。特
に、本発明請求項4に係る瓶選別方法では、淡色瓶選別
工程の座標変換工程において、座標原点を照明手段の色
成分に一致させているので、透明度が極めて高く彩色を
判断しにくい場合でも正確な判断を行い得る。
身を外光等から保護する目的で濃色に設定された濃色瓶
と、中身を外部から見やすくするために透明度が高めら
れた淡色瓶の二種類に大別される。このことに鑑み、本
発明請求項3に係る瓶選別方法では、瓶の彩度と明度と
の比に基づいて濃色瓶であるか淡色瓶であるかを認定
し、夫々異なる選別工程によって色選別を行う。そうす
ると、特に透明度が高くて色選別が困難な場合に選別精
度を高めることで正確な選別を行うことができる。特
に、本発明請求項4に係る瓶選別方法では、淡色瓶選別
工程の座標変換工程において、座標原点を照明手段の色
成分に一致させているので、透明度が極めて高く彩色を
判断しにくい場合でも正確な判断を行い得る。
【0030】本発明請求項5に係る瓶選別方法では、所
定領域内の複数の検出点について所定の色成分を検出
し、その和または平均値にて瓶選別を行うことで、取得
データの信頼性を飛躍的に高め得る。
定領域内の複数の検出点について所定の色成分を検出
し、その和または平均値にて瓶選別を行うことで、取得
データの信頼性を飛躍的に高め得る。
【0031】本発明請求項6に係る瓶選別方法では、所
定領域を、瓶の中心線について上下対称に設定すること
で、瓶の曲率半径による影響を比較的受けずに済み、ば
らつきの少ないデータ取得を実施できる。
定領域を、瓶の中心線について上下対称に設定すること
で、瓶の曲率半径による影響を比較的受けずに済み、ば
らつきの少ないデータ取得を実施できる。
【0032】本発明請求項7に係る瓶選別方法では、所
定領域内の全検出点の色成分の平均値を算出した後、平
均値と大きく異なる検出値を認識し、これを除外した残
りの検出点のみの平均値を算出して瓶選別を行う。これ
により、瓶の表面にラベル等を貼付していたり、汚れの
部分があったり、あるいは部分的にハレーションが発生
している場合等に、かかる部分を除去して瓶選定を行う
ことができるので、取得データの信頼性を飛躍的に高め
得る。特に、本発明請求項8に係る瓶選別方法では、平
均値と比較して最も値差の大きな検出点から順番に所定
の数の検出点を選定し異値検出点としているので、効率
よくデータのばらつきを軽減できる。
定領域内の全検出点の色成分の平均値を算出した後、平
均値と大きく異なる検出値を認識し、これを除外した残
りの検出点のみの平均値を算出して瓶選別を行う。これ
により、瓶の表面にラベル等を貼付していたり、汚れの
部分があったり、あるいは部分的にハレーションが発生
している場合等に、かかる部分を除去して瓶選定を行う
ことができるので、取得データの信頼性を飛躍的に高め
得る。特に、本発明請求項8に係る瓶選別方法では、平
均値と比較して最も値差の大きな検出点から順番に所定
の数の検出点を選定し異値検出点としているので、効率
よくデータのばらつきを軽減できる。
【0033】本発明請求項9に係る瓶選別方法では、瓶
の表面においてラベルや汚れ等の付着物ある場合に、か
かる部分から所定領域を予め除外しておくことができ
る。これにより、第1の平均値算出工程における平均値
が、瓶の表面のみのデータからかけ離れるのを防ぐこと
ができ、異値認識工程で異値を正確に認識することがで
き、ひいては第2の平均値算出工程での平均値の算出が
正確になる。
の表面においてラベルや汚れ等の付着物ある場合に、か
かる部分から所定領域を予め除外しておくことができ
る。これにより、第1の平均値算出工程における平均値
が、瓶の表面のみのデータからかけ離れるのを防ぐこと
ができ、異値認識工程で異値を正確に認識することがで
き、ひいては第2の平均値算出工程での平均値の算出が
正確になる。
【0034】本発明請求項10に係る瓶選別方法では、
特に淡色瓶の瓶選別の場合に、瓶の底部側面を通り抜け
る光について色判定を行うことで、照明手段からの透過
光の方向に最も厚い部分について色判定でき、彩度の高
い有色瓶として正確に瓶選別できる。
特に淡色瓶の瓶選別の場合に、瓶の底部側面を通り抜け
る光について色判定を行うことで、照明手段からの透過
光の方向に最も厚い部分について色判定でき、彩度の高
い有色瓶として正確に瓶選別できる。
【0035】本発明請求項11に係る瓶選別方法では、
所定領域内の複数の検出点について所定の色成分を検出
し、その和または平均値にて瓶選別を行うことで、取得
データの信頼性を飛躍的に高め得る。
所定領域内の複数の検出点について所定の色成分を検出
し、その和または平均値にて瓶選別を行うことで、取得
データの信頼性を飛躍的に高め得る。
【0036】本発明請求項12に係る瓶選別方法では、
淡色瓶選別工程の座標補正工程において、座標原点を照
明手段の色成分に一致させているので、透明度が極めて
高く彩色を判断しにくい場合でも正確な判断を行い得
る。また、補正された座標空間上での各色成分の検出値
の原点からの距離を演算し、このうち最も大きな値、ま
たは最も大きな値から順番に一定の数の値群を選定して
色判定を行っているので、極めて単純な演算で瓶の透明
色に対する違いを正確に判断できる。したがって、多大
な演算処理時間を要さずに瓶選別できる。
淡色瓶選別工程の座標補正工程において、座標原点を照
明手段の色成分に一致させているので、透明度が極めて
高く彩色を判断しにくい場合でも正確な判断を行い得
る。また、補正された座標空間上での各色成分の検出値
の原点からの距離を演算し、このうち最も大きな値、ま
たは最も大きな値から順番に一定の数の値群を選定して
色判定を行っているので、極めて単純な演算で瓶の透明
色に対する違いを正確に判断できる。したがって、多大
な演算処理時間を要さずに瓶選別できる。
【0037】本発明請求項13に係る瓶選別方法では、
瓶から外れた空間中の複数の検出点について照明手段の
色成分を検出し、その和または平均値にて照明手段の色
成分の信頼性を高めているので、淡色瓶用に変換または
補正して座標空間の原点を照明手段の色成分に正確に一
致でき、故に色判定を正確に行い得る。
瓶から外れた空間中の複数の検出点について照明手段の
色成分を検出し、その和または平均値にて照明手段の色
成分の信頼性を高めているので、淡色瓶用に変換または
補正して座標空間の原点を照明手段の色成分に正確に一
致でき、故に色判定を正確に行い得る。
【0038】本発明請求項14に係る瓶選別方法では、
瓶が所定の透明度を有する場合のみ、請求項10記載の
位置決め工程、撮像工程および色判定工程を順次実行し
て色選別を行うことで、特に透明瓶の色選別を正確に行
い得る。また、透明瓶以外の場合は、位置決めを要しな
い通常の方法で色選別を行えばよく、透明瓶の場合に比
べて処理を迅速に行い得る。
瓶が所定の透明度を有する場合のみ、請求項10記載の
位置決め工程、撮像工程および色判定工程を順次実行し
て色選別を行うことで、特に透明瓶の色選別を正確に行
い得る。また、透明瓶以外の場合は、位置決めを要しな
い通常の方法で色選別を行えばよく、透明瓶の場合に比
べて処理を迅速に行い得る。
【0039】本発明請求項15に係る瓶選別方法では、
請求項14の透明度判断工程について色判断する際に、
座標空間の原点を照明手段の色成分に一致させているの
で、透明度の判断を正確に行うことができる。
請求項14の透明度判断工程について色判断する際に、
座標空間の原点を照明手段の色成分に一致させているの
で、透明度の判断を正確に行うことができる。
【0040】
<構成>図1は本発明の一実施例の瓶選別装置の全体構
成を示す平面図である。図1中の51はガラス瓶、52
はガラス瓶51を搬送する搬送コンベア(ローラコンベ
アまたはベルトコンベア:載置手段)、53はガラス瓶
51の色認識を行う色認識部、54は色認識部53内で
ガラス瓶51を照明する照明装置(照明手段)、55は
照明装置54で照明されたガラス瓶51を撮像するカメ
ラ(撮像装置)、56はカメラ55で撮像された画像を
処理する画像処理部、57は色認識部53で認識された
色別にガラス瓶51を選別する選別部、58は選別部5
7中にあって黒色瓶を回収する黒色瓶回収器、59は茶
色瓶を回収する茶色瓶回収器、61は濃緑色瓶を回収す
る濃緑色瓶回収器、62は無色瓶を回収する無色瓶回収
器、63はその他の色の瓶を回収する異種色瓶回収器、
64は画像処理部56で画像処理されたデータに基づい
て選別部57の選別動作を制御する制御部、65はガラ
ス瓶51の有無を検出する瓶検出センサである。
成を示す平面図である。図1中の51はガラス瓶、52
はガラス瓶51を搬送する搬送コンベア(ローラコンベ
アまたはベルトコンベア:載置手段)、53はガラス瓶
51の色認識を行う色認識部、54は色認識部53内で
ガラス瓶51を照明する照明装置(照明手段)、55は
照明装置54で照明されたガラス瓶51を撮像するカメ
ラ(撮像装置)、56はカメラ55で撮像された画像を
処理する画像処理部、57は色認識部53で認識された
色別にガラス瓶51を選別する選別部、58は選別部5
7中にあって黒色瓶を回収する黒色瓶回収器、59は茶
色瓶を回収する茶色瓶回収器、61は濃緑色瓶を回収す
る濃緑色瓶回収器、62は無色瓶を回収する無色瓶回収
器、63はその他の色の瓶を回収する異種色瓶回収器、
64は画像処理部56で画像処理されたデータに基づい
て選別部57の選別動作を制御する制御部、65はガラ
ス瓶51の有無を検出する瓶検出センサである。
【0041】ここで、本実施例で取り扱うガラス瓶51
は、飲料等を収容する一般的なもので、サイズや色等の
特性については多種様々である。一般に、該ガラス瓶5
1は、中身を外光等から保護する目的で濃色に設定され
た濃色瓶と、中身を外部から見やすくするために透明度
が高められた淡色瓶の二種類に大別される。ここで、濃
色瓶の場合、彩度の高い緑色または茶色等の彩色が施さ
れかつ明度が低く設定されているため、彩度をC、明度
をLとすると、前者はC/Lが非常に大(“0.5”以
上)となる。なお、肉眼では一見して略黒色に見える瓶
についても、実際には濃緑色の彩色が施されているた
め、C/Lは非常に大きな値を示す。一方、淡色瓶の場
合はC/Lが非常に小(すなわち“0.1”より小さい
程度)となる。そして、中間値、すなわちC/Lが
“0.1”以上で“0.5”未満のものは極む少数であ
る。本実施例の瓶選別装置は、後述のように、前記濃色
瓶および前記淡色瓶のいずれについても、正確な色選別
を行うよう構成される。また、該ガラス瓶51は、横倒
状態で前記搬送コンベア52上に載置され、前記色認識
部53および前記選別部57に搬送される。なお、搬送
コンベア52上でのガラス瓶51の向きは、瓶の口側お
よび底側のいずれが進行方向に位置してもよい。
は、飲料等を収容する一般的なもので、サイズや色等の
特性については多種様々である。一般に、該ガラス瓶5
1は、中身を外光等から保護する目的で濃色に設定され
た濃色瓶と、中身を外部から見やすくするために透明度
が高められた淡色瓶の二種類に大別される。ここで、濃
色瓶の場合、彩度の高い緑色または茶色等の彩色が施さ
れかつ明度が低く設定されているため、彩度をC、明度
をLとすると、前者はC/Lが非常に大(“0.5”以
上)となる。なお、肉眼では一見して略黒色に見える瓶
についても、実際には濃緑色の彩色が施されているた
め、C/Lは非常に大きな値を示す。一方、淡色瓶の場
合はC/Lが非常に小(すなわち“0.1”より小さい
程度)となる。そして、中間値、すなわちC/Lが
“0.1”以上で“0.5”未満のものは極む少数であ
る。本実施例の瓶選別装置は、後述のように、前記濃色
瓶および前記淡色瓶のいずれについても、正確な色選別
を行うよう構成される。また、該ガラス瓶51は、横倒
状態で前記搬送コンベア52上に載置され、前記色認識
部53および前記選別部57に搬送される。なお、搬送
コンベア52上でのガラス瓶51の向きは、瓶の口側お
よび底側のいずれが進行方向に位置してもよい。
【0042】前記照明装置54は、図2の如く、図示し
ない保持体にて立設支持された複数個の(例えば四個)
の白色蛍光灯71と、該白色蛍光灯71からの光を前記
ガラス瓶51に対して拡散させるガラス製または透光樹
脂製の拡散板72とを備える。
ない保持体にて立設支持された複数個の(例えば四個)
の白色蛍光灯71と、該白色蛍光灯71からの光を前記
ガラス瓶51に対して拡散させるガラス製または透光樹
脂製の拡散板72とを備える。
【0043】前記カメラ55は、一般的なCCD(ch
arge coupled device)等が用いら
れ、該カメラ55の撮像領域は、市場に出荷されている
一般的なガラス瓶51の大部分について画像内に収まる
程度に大きく設定されている。
arge coupled device)等が用いら
れ、該カメラ55の撮像領域は、市場に出荷されている
一般的なガラス瓶51の大部分について画像内に収まる
程度に大きく設定されている。
【0044】前記画像処理部56は、前記黒色瓶回収器
58、前記茶色瓶回収器59、前記濃緑色瓶回収器6
1、前記無色瓶回収器62および前記異種色瓶回収器6
3のうちのいずれに前記ガラス瓶51を回収するかを決
定するもので、図3の如く、前記カメラ55で撮像され
た撮像領域中のm個の所定領域をウィンドウ74とし
て、さらに図4の如く、各ウィンドウ74内でn1×n2
個の検出点Pを設定し、該各検出点Pについて後述の画
像処理を行い、ガラス瓶51の色判別を行う。該ウィン
ドウ74としては、例えば20mm×20mmとされ、
検出点Pは例えば100点程度に設定される。また、デ
ータ取得ラインとしてガラス瓶51の中心線を求める場
合に、前記カメラ55および前記画像処理部56はガラ
ス瓶51を通過する照明装置54からの光の輝度を検出
する輝度検出器として機能する。
58、前記茶色瓶回収器59、前記濃緑色瓶回収器6
1、前記無色瓶回収器62および前記異種色瓶回収器6
3のうちのいずれに前記ガラス瓶51を回収するかを決
定するもので、図3の如く、前記カメラ55で撮像され
た撮像領域中のm個の所定領域をウィンドウ74とし
て、さらに図4の如く、各ウィンドウ74内でn1×n2
個の検出点Pを設定し、該各検出点Pについて後述の画
像処理を行い、ガラス瓶51の色判別を行う。該ウィン
ドウ74としては、例えば20mm×20mmとされ、
検出点Pは例えば100点程度に設定される。また、デ
ータ取得ラインとしてガラス瓶51の中心線を求める場
合に、前記カメラ55および前記画像処理部56はガラ
ス瓶51を通過する照明装置54からの光の輝度を検出
する輝度検出器として機能する。
【0045】前記選別部57は、前記制御部64からの
指令信号に基づいて、前記搬送コンベア52で搬送され
てきたガラス瓶51を図示しないハンドリング装置にて
前記黒色瓶回収器58、前記茶色瓶回収器59、前記濃
緑色瓶回収器61、前記無色瓶回収器62および前記異
種色瓶回収器63へ移動させる。
指令信号に基づいて、前記搬送コンベア52で搬送され
てきたガラス瓶51を図示しないハンドリング装置にて
前記黒色瓶回収器58、前記茶色瓶回収器59、前記濃
緑色瓶回収器61、前記無色瓶回収器62および前記異
種色瓶回収器63へ移動させる。
【0046】前記制御部64は、前記画像処理部56で
選別された前記黒色瓶回収器58、前記茶色瓶回収器5
9、前記濃緑色瓶回収器61、前記無色瓶回収器62お
よび前記異種色瓶回収器63のうちのいずれかへ前記ガ
ラス瓶51を回収するよう、前記選別部57のハンドリ
ング装置を駆動制御するものである。
選別された前記黒色瓶回収器58、前記茶色瓶回収器5
9、前記濃緑色瓶回収器61、前記無色瓶回収器62お
よび前記異種色瓶回収器63のうちのいずれかへ前記ガ
ラス瓶51を回収するよう、前記選別部57のハンドリ
ング装置を駆動制御するものである。
【0047】<動作> 1.)全体の動作フロー 上記構成の瓶選別装置の動作を説明する。図5の如く、
まず、ガラス瓶51がカメラ55の撮像領域に入らない
状態で、図2に示した照明装置54を撮像し、照明装置
54の色成分データ(以下、照明データと称す)
(RL,GL,BL)を取り込む(ステップS1)。この
際、複数の検出点について照明データを繰り返し検出す
る(ステップS2およびS3)。そして、画像処理部5
6にて、前記複数の検出点Pについての照明データの平
均値(または和)を演算し記憶しておく。
まず、ガラス瓶51がカメラ55の撮像領域に入らない
状態で、図2に示した照明装置54を撮像し、照明装置
54の色成分データ(以下、照明データと称す)
(RL,GL,BL)を取り込む(ステップS1)。この
際、複数の検出点について照明データを繰り返し検出す
る(ステップS2およびS3)。そして、画像処理部5
6にて、前記複数の検出点Pについての照明データの平
均値(または和)を演算し記憶しておく。
【0048】ここで、サイズの小さいガラス瓶51の場
合は撮像領域内にガラス瓶51を収容することができる
が、サイズの大きいガラス瓶51の場合は、撮像領域内
に完全に収容することができない場合がある。そこで、
ガラス瓶51が搬送された状態が口側が先頭が底部側が
先頭かを判断し(ステップS5)、特に後述する透明瓶
の場合のガラス瓶51の底部位置を確認する。具体的に
は、搬送されてきたガラス瓶51が撮像領域内に少しだ
け入った時点で、係る撮像領域の複数の点についての輝
度データを仮のデータ(センサデータ)として入力する
(ステップS4)。そして、該センサデータから、ガラ
ス瓶51の最も搬送コンベア52に近接する点の縦走査
方向(y方向)の座標を検出し、搬送コンベア52から
のガラス瓶51の離間距離を算出する。該離間距離が予
め設定されたしきい値より大の場合は、撮像領域に写し
出されたガラス瓶51の部分が口側であると判定する
(瓶方向の判定:ステップS5)。そして、搬送コンベ
ア52による搬送を行いつつ、ガラス瓶51の底部が撮
像領域(視野)に入るまで、繰り返して画像取り込みを
行い、縦走査方向(y方向)についての全ての点につい
てその輝度が照明データと等しくなったとき、口側から
底部側まで搬送するのに要した時間を算出する(必要遅
延時間決定:ステップS5)。しかる後、実際に瓶選定
を行うための本データとしての瓶データを入力する(ス
テップS6)。一方、ステップS5にて、搬送コンベア
52からのガラス瓶51の離間距離が予め設定されたし
きい値より小の場合は、撮像領域に写し出されたガラス
瓶51の部分が底部側であると判定する。そして、予め
設定された所定の若干寸法だけ搬送した後、実際に瓶選
定を行うための本データとしての瓶データを入力する
(ステップS6)。そして、有効データの範囲を決定
(ステップS7)した後、ガラス瓶51が黒色、茶色、
濃緑色、無色およびその他の色のうちのいずれであるか
を認識し(ステップS8)、結果を制御部64に出力す
る(ステップS9)。以後、複数のガラス瓶51につい
て同様の処理を行う(ステップS10)。
合は撮像領域内にガラス瓶51を収容することができる
が、サイズの大きいガラス瓶51の場合は、撮像領域内
に完全に収容することができない場合がある。そこで、
ガラス瓶51が搬送された状態が口側が先頭が底部側が
先頭かを判断し(ステップS5)、特に後述する透明瓶
の場合のガラス瓶51の底部位置を確認する。具体的に
は、搬送されてきたガラス瓶51が撮像領域内に少しだ
け入った時点で、係る撮像領域の複数の点についての輝
度データを仮のデータ(センサデータ)として入力する
(ステップS4)。そして、該センサデータから、ガラ
ス瓶51の最も搬送コンベア52に近接する点の縦走査
方向(y方向)の座標を検出し、搬送コンベア52から
のガラス瓶51の離間距離を算出する。該離間距離が予
め設定されたしきい値より大の場合は、撮像領域に写し
出されたガラス瓶51の部分が口側であると判定する
(瓶方向の判定:ステップS5)。そして、搬送コンベ
ア52による搬送を行いつつ、ガラス瓶51の底部が撮
像領域(視野)に入るまで、繰り返して画像取り込みを
行い、縦走査方向(y方向)についての全ての点につい
てその輝度が照明データと等しくなったとき、口側から
底部側まで搬送するのに要した時間を算出する(必要遅
延時間決定:ステップS5)。しかる後、実際に瓶選定
を行うための本データとしての瓶データを入力する(ス
テップS6)。一方、ステップS5にて、搬送コンベア
52からのガラス瓶51の離間距離が予め設定されたし
きい値より小の場合は、撮像領域に写し出されたガラス
瓶51の部分が底部側であると判定する。そして、予め
設定された所定の若干寸法だけ搬送した後、実際に瓶選
定を行うための本データとしての瓶データを入力する
(ステップS6)。そして、有効データの範囲を決定
(ステップS7)した後、ガラス瓶51が黒色、茶色、
濃緑色、無色およびその他の色のうちのいずれであるか
を認識し(ステップS8)、結果を制御部64に出力す
る(ステップS9)。以後、複数のガラス瓶51につい
て同様の処理を行う(ステップS10)。
【0049】2.)瓶データの入力フロー [データ取得ラインの割り出し] 次に、図5に示したステップS4の動作を詳述する。ま
ず、瓶データを入力するためのデータ取得ラインを求め
る(図6中のステップS11)。データ取得ラインとし
ては、ベース面としての搬送コンベア52の載置面から
一定の高さのデータをとる方法もあるが、画像の安定性
からはガラス瓶51の中心線上が最も望ましい。ここ
で、図7はガラス瓶51の中心線M−Mを求める動作を
示している。図1の如く、搬送コンベア52にてガラス
瓶51を横倒状態で載置し、ガラス瓶51の背後側に配
置された照明装置54から光を照射しつつ、ガラス瓶5
1の手前側に配置されたカメラ55によって、図7のよ
うにガラス瓶51の中心線M−Mの方向に直交する縦走
査方向(y方向)であって下降する方向に画像走査した
場合、画像処理部56で検出する輝度は、図7中のLg
に示すように、走査線がガラス瓶51に当たっときにガ
ラス瓶51の種類に無関係に常に一度大きく輝度レベル
が低下する。この現象を利用して、輝度レベルが一定の
輝度差(図7中のdR)以上に低下したときのy座標U
をガラス瓶51の上端座標として検出する(上端座標検
出工程)。
ず、瓶データを入力するためのデータ取得ラインを求め
る(図6中のステップS11)。データ取得ラインとし
ては、ベース面としての搬送コンベア52の載置面から
一定の高さのデータをとる方法もあるが、画像の安定性
からはガラス瓶51の中心線上が最も望ましい。ここ
で、図7はガラス瓶51の中心線M−Mを求める動作を
示している。図1の如く、搬送コンベア52にてガラス
瓶51を横倒状態で載置し、ガラス瓶51の背後側に配
置された照明装置54から光を照射しつつ、ガラス瓶5
1の手前側に配置されたカメラ55によって、図7のよ
うにガラス瓶51の中心線M−Mの方向に直交する縦走
査方向(y方向)であって下降する方向に画像走査した
場合、画像処理部56で検出する輝度は、図7中のLg
に示すように、走査線がガラス瓶51に当たっときにガ
ラス瓶51の種類に無関係に常に一度大きく輝度レベル
が低下する。この現象を利用して、輝度レベルが一定の
輝度差(図7中のdR)以上に低下したときのy座標U
をガラス瓶51の上端座標として検出する(上端座標検
出工程)。
【0050】具体的には、y=0から微少間隔Δyで画
像をとり、色成分(R,G,B)の内の一つあるいはこ
れらの平均値の大きさを調べ、いずれかの互いに隣接す
る検出点のデータ(例えば赤色成分Rの場合はRi,R
i+1)について |Ri+1−Ri|>dR のとき、Ri+1はガラス瓶51の画像にかかっていると
するものである。ここで、上記iはy=0から微少間隔
Δyでカメラ55の撮像領域中で検出点の間欠走査させ
たときの間欠ステップ移動回数である。これによって、
y方向の走査線がガラス瓶51にあたるときのy座標y
jのうちの最小値yjminが前記の値Uとして得られる。
また、搬送コンベア52とガラス瓶51との接触点のy
座標yB=Bをガラス瓶51の下端座標として検出して
おく(下端座標検出工程)。そして、画像処理部56に
て、上端座標と下端座標の中間点の座標{(yjmin+y
B)/2}={(U+B)/2}=Dをガラス瓶51の
中心線座標として算出する(中心線座標算出工程)。こ
のような中心線座標は、図8の如く、ある微少間隔Δx
毎に複数のx方向の点について割り出すことで、中心線
M−Mの位置をデータ取得ラインDLとして正確に求め
る。このように、ガラス瓶51の中心線でデータを取得
することにより、ばらつきの少ないデータ取得を実施で
きる。
像をとり、色成分(R,G,B)の内の一つあるいはこ
れらの平均値の大きさを調べ、いずれかの互いに隣接す
る検出点のデータ(例えば赤色成分Rの場合はRi,R
i+1)について |Ri+1−Ri|>dR のとき、Ri+1はガラス瓶51の画像にかかっていると
するものである。ここで、上記iはy=0から微少間隔
Δyでカメラ55の撮像領域中で検出点の間欠走査させ
たときの間欠ステップ移動回数である。これによって、
y方向の走査線がガラス瓶51にあたるときのy座標y
jのうちの最小値yjminが前記の値Uとして得られる。
また、搬送コンベア52とガラス瓶51との接触点のy
座標yB=Bをガラス瓶51の下端座標として検出して
おく(下端座標検出工程)。そして、画像処理部56に
て、上端座標と下端座標の中間点の座標{(yjmin+y
B)/2}={(U+B)/2}=Dをガラス瓶51の
中心線座標として算出する(中心線座標算出工程)。こ
のような中心線座標は、図8の如く、ある微少間隔Δx
毎に複数のx方向の点について割り出すことで、中心線
M−Mの位置をデータ取得ラインDLとして正確に求め
る。このように、ガラス瓶51の中心線でデータを取得
することにより、ばらつきの少ないデータ取得を実施で
きる。
【0051】なお、この処理で入力した画像データは、
ガラス瓶51を一度だけ撮像した後、所定の記憶容量を
有する記憶部にて全ての彩度、明度のデータを記憶する
とともに、後述する色度法に基づいたデータを記憶して
おき、後の選別処理に活用するのが望ましい。
ガラス瓶51を一度だけ撮像した後、所定の記憶容量を
有する記憶部にて全ての彩度、明度のデータを記憶する
とともに、後述する色度法に基づいたデータを記憶して
おき、後の選別処理に活用するのが望ましい。
【0052】[瓶の濃淡の認定]上述の通り、ガラス瓶
51は濃色瓶と淡色瓶の二種類に大別される。そして、
濃色瓶の場合は色判別が容易であるが、淡色瓶の場合は
取得データに誤差が生じると誤認定してしまう。そこ
で、まず、瓶の濃淡の認定を行い(図6中のステップS
12)、濃色瓶の場合と淡色瓶の場合とで異なる処理方
法により色判別を行う。
51は濃色瓶と淡色瓶の二種類に大別される。そして、
濃色瓶の場合は色判別が容易であるが、淡色瓶の場合は
取得データに誤差が生じると誤認定してしまう。そこ
で、まず、瓶の濃淡の認定を行い(図6中のステップS
12)、濃色瓶の場合と淡色瓶の場合とで異なる処理方
法により色判別を行う。
【0053】ガラス瓶51を透過する照明装置54から
の光をカメラ55で撮像し画像処理部56で画像処理す
る際に、画像中の所定の点の彩度をC、明度をLとする
と、濃色瓶の場合はC/Lが非常に大(“0.5”以
上)となり、淡色瓶の場合はC/Lが非常に小(すなわ
ち“0.1”より小さい程度)となる。そこで、 (C/L)2≦0.008 を満たす場合には淡色瓶と認定し、 (C/L)2>0.008 の場合には濃色瓶と認定する。
の光をカメラ55で撮像し画像処理部56で画像処理す
る際に、画像中の所定の点の彩度をC、明度をLとする
と、濃色瓶の場合はC/Lが非常に大(“0.5”以
上)となり、淡色瓶の場合はC/Lが非常に小(すなわ
ち“0.1”より小さい程度)となる。そこで、 (C/L)2≦0.008 を満たす場合には淡色瓶と認定し、 (C/L)2>0.008 の場合には濃色瓶と認定する。
【0054】ここで、赤色成分をR、青色成分をB、緑
色成分をGとすると、黄色成分Y=(0.3R+0.5
9G+0.11B)となり、これらの値から、上記Cお
よびLを次の数1および数2にて算出できる。
色成分をGとすると、黄色成分Y=(0.3R+0.5
9G+0.11B)となり、これらの値から、上記Cお
よびLを次の数1および数2にて算出できる。
【0055】
【数1】
【0056】
【数2】
【0057】なお、ここで取得したデータは、後述する
濃色瓶の色判別処理および淡色瓶の色判別処理において
も用いるようにする。濃色瓶の色成分(R,G,B)
は、色座標空間の原点からいずれかの方向へはっきり離
間した傾向をもっているので、少数のデータで信頼性の
高い判定が可能であるが、淡色瓶の場合は色成分(R,
G,B)データのわずかの差に注目して判定を行わなけ
ればならないので、少数のデータではどうしても信頼性
の高い判定は困難である。そこで、図3の如く、データ
取得線(中心線M−M)上のm個の位置に長方形または
正方形のウィンドウ74を設け、さらに図4の如く、そ
の内のn1×n2の検出点Pについてのデータの和あるい
は平均値をm点の内の各々の点のデータとして処理する
ようにする。m点のデータを平均して一個の値として判
定してもよいし、あるいは、m点の各々について判定
し、多数決的に最終判定するのもよい。このようにする
ことにより、データのばらつきが小さくなり、より信頼
性の高い判定が可能となる。
濃色瓶の色判別処理および淡色瓶の色判別処理において
も用いるようにする。濃色瓶の色成分(R,G,B)
は、色座標空間の原点からいずれかの方向へはっきり離
間した傾向をもっているので、少数のデータで信頼性の
高い判定が可能であるが、淡色瓶の場合は色成分(R,
G,B)データのわずかの差に注目して判定を行わなけ
ればならないので、少数のデータではどうしても信頼性
の高い判定は困難である。そこで、図3の如く、データ
取得線(中心線M−M)上のm個の位置に長方形または
正方形のウィンドウ74を設け、さらに図4の如く、そ
の内のn1×n2の検出点Pについてのデータの和あるい
は平均値をm点の内の各々の点のデータとして処理する
ようにする。m点のデータを平均して一個の値として判
定してもよいし、あるいは、m点の各々について判定
し、多数決的に最終判定するのもよい。このようにする
ことにより、データのばらつきが小さくなり、より信頼
性の高い判定が可能となる。
【0058】該ウィンドウ74の設定位置は、該ウィン
ドウ74の中心線が前述のデータ取得ラインとしてのガ
ラス瓶51の中心線M−Mに一致するように設定する。
すなわち、ウィンドウ74は、中心線M−Mを中心とし
て上下対称に設定されている。
ドウ74の中心線が前述のデータ取得ラインとしてのガ
ラス瓶51の中心線M−Mに一致するように設定する。
すなわち、ウィンドウ74は、中心線M−Mを中心とし
て上下対称に設定されている。
【0059】また、図8の如く、ウィンドウ74の表面
にラベル76が貼付されていたり、汚れの部分(図示せ
ず)があったり、あるいは部分的にハレーションが発生
(図示せず)している場合等には、ウィンドウ74内の
全データの和を単純に計算して判定してしまうと誤判定
の原因となる。かかる事態を防止するためには、ウィン
ドウ74内の大きさの似たデータについて和または平均
をとることが望ましい。本実施例では、ウィンドウ74
内のn1×n2の検出点Pについてデータの平均をとる場
合、雑音成分を除去する目的で、平均から大きく距離の
あるデータを除外する。
にラベル76が貼付されていたり、汚れの部分(図示せ
ず)があったり、あるいは部分的にハレーションが発生
(図示せず)している場合等には、ウィンドウ74内の
全データの和を単純に計算して判定してしまうと誤判定
の原因となる。かかる事態を防止するためには、ウィン
ドウ74内の大きさの似たデータについて和または平均
をとることが望ましい。本実施例では、ウィンドウ74
内のn1×n2の検出点Pについてデータの平均をとる場
合、雑音成分を除去する目的で、平均から大きく距離の
あるデータを除外する。
【0060】具体的には、まず、ウィンドウ74内の全
検出点Pの各色成分(R,G,B)の平均値を算出し
(第1の平均値算出工程)、ウィンドウ74内の全検出
点Pのうち、第1の平均値算出工程で算出された平均値
と相対的に異なる検出値を示す複数の異値検出点を認識
し(異値認識工程)。該異値認識工程では、平均値と比
較して最も値差の大きな検出点から順番に所定の数(n
s)の検出点を選定して異値検出点とする。その後、ウ
ィンドウ74内の全検出点Pから異値検出点を除外した
残りの検出点の色成分(R,G,B)の平均値を算出す
る(第2の平均値算出工程)。
検出点Pの各色成分(R,G,B)の平均値を算出し
(第1の平均値算出工程)、ウィンドウ74内の全検出
点Pのうち、第1の平均値算出工程で算出された平均値
と相対的に異なる検出値を示す複数の異値検出点を認識
し(異値認識工程)。該異値認識工程では、平均値と比
較して最も値差の大きな検出点から順番に所定の数(n
s)の検出点を選定して異値検出点とする。その後、ウ
ィンドウ74内の全検出点Pから異値検出点を除外した
残りの検出点の色成分(R,G,B)の平均値を算出す
る(第2の平均値算出工程)。
【0061】なお、図8の如く、ガラス瓶51の表面に
ラベル76が貼付される場合がある。そして、通常、ガ
ラス瓶51中においてラベル76の貼付位置は製品によ
って予め解っているため、ラベル76の貼付位置から原
則的にウィンドウ74の設定を除外するよう設定位置を
特定しておく。具体的には、ラベル76の両端のx座標
xL1,xL2の間の区間にはウィンドウ74を設定しない
ようにすればよい。
ラベル76が貼付される場合がある。そして、通常、ガ
ラス瓶51中においてラベル76の貼付位置は製品によ
って予め解っているため、ラベル76の貼付位置から原
則的にウィンドウ74の設定を除外するよう設定位置を
特定しておく。具体的には、ラベル76の両端のx座標
xL1,xL2の間の区間にはウィンドウ74を設定しない
ようにすればよい。
【0062】これにより、実測データ中にラベル76の
貼付位置でのデータが混入しても、かかる混入データの
データ数と、正規のデータのデータ数の割合から、混入
データを例外的なデータであると認識できる。
貼付位置でのデータが混入しても、かかる混入データの
データ数と、正規のデータのデータ数の割合から、混入
データを例外的なデータであると認識できる。
【0063】[濃色瓶の色判別]一般に、濃色瓶につい
ては色度法による判定結果が肉眼による色覚と一致する
ことが多い。そこで、ステップS12において濃色瓶と
認定された場合は、人間の色覚と比較的よく一致してい
る方法である一般的な色度法で色判別を行う(図6中の
ステップS13)。該色度法は、物質の彩色を認識する
方法として一般に知られている周知の色変換法であり、
図9の如く、横軸(x)方向に青色成分(B)から黄色
成分(Y)を減算した値(B−Y)をとり、縦軸(y)
方向に赤色成分(R)から黄色成分(Y)を減算した値
(R−Y)をとった色成分座標を想定し、該色成分座標
において「茶」、「黒」、「緑」、「青」、および「そ
の他」というように領域分けを行う。具体的には、次の
数3の様にしてY、R−Y、およびB−Yを算出する。
ては色度法による判定結果が肉眼による色覚と一致する
ことが多い。そこで、ステップS12において濃色瓶と
認定された場合は、人間の色覚と比較的よく一致してい
る方法である一般的な色度法で色判別を行う(図6中の
ステップS13)。該色度法は、物質の彩色を認識する
方法として一般に知られている周知の色変換法であり、
図9の如く、横軸(x)方向に青色成分(B)から黄色
成分(Y)を減算した値(B−Y)をとり、縦軸(y)
方向に赤色成分(R)から黄色成分(Y)を減算した値
(R−Y)をとった色成分座標を想定し、該色成分座標
において「茶」、「黒」、「緑」、「青」、および「そ
の他」というように領域分けを行う。具体的には、次の
数3の様にしてY、R−Y、およびB−Yを算出する。
【0064】
【数3】
【0065】図9において色判別の基準となる各領域の
境界線は、色成分座標のx軸を0゜とした角度Hの直線
を設定している。ここで、角度Hは次の数4のように表
すことができる。
境界線は、色成分座標のx軸を0゜とした角度Hの直線
を設定している。ここで、角度Hは次の数4のように表
すことができる。
【0066】
【数4】
【0067】すなわち、角度H=14゜から90゜まで
を「その他」、角度H=90゜から160゜までを
「茶」、角度H=160゜から180゜までを「黒」、
角度H=180゜から270゜までを「緑」、角度H=
270゜から300゜までを「その他」、角度H=30
0゜から360゜(=0゜)までおよび0゜から14゜
までを「青」と認定する。
を「その他」、角度H=90゜から160゜までを
「茶」、角度H=160゜から180゜までを「黒」、
角度H=180゜から270゜までを「緑」、角度H=
270゜から300゜までを「その他」、角度H=30
0゜から360゜(=0゜)までおよび0゜から14゜
までを「青」と認定する。
【0068】なお、かかる各成分のデータ取得において
は、瓶の濃淡の認定処理において取得したデータをその
まま利用すればよい。この場合、取得データは複数にな
るため、その平均値を求める。
は、瓶の濃淡の認定処理において取得したデータをその
まま利用すればよい。この場合、取得データは複数にな
るため、その平均値を求める。
【0069】[淡色瓶の色判別]一方、淡色瓶の色判別
については、使用する照明によって光線の彩色への影響
が大きいため、上述の色度法による判別結果と肉眼によ
る色覚とが一致しないことが少なくない。
については、使用する照明によって光線の彩色への影響
が大きいため、上述の色度法による判別結果と肉眼によ
る色覚とが一致しないことが少なくない。
【0070】図9に示した色度法の色成分座標に示され
た黒丸印LSは、照明からの直射光の色度データ(以
下、照明データと称す)を色度法でマッピングしたもの
である。本来、照明データは、原点Oに一致しているの
が望ましいが、現実の照明は無彩色ではなく、幾分かの
彩度を有しているため、実際には理論的な無彩色の状態
を示す原点Oから図9中の右上の方向にずれている。か
かる状態で、例えば極めて透明度の高い淡色瓶の色度認
識を行うときに、照明の彩色の影響でデータが右上方向
にずれてしまい、彩色認識を誤ったり認識不能といった
事態が生じてしまう。そこで、本実施例では、ステップ
S12において淡色瓶と判断された場合に、濃色瓶の場
合と異なる淡色瓶用の座標空間を想定して原点補正しか
つ値の大きさの正規化を行っている(LND法)。
た黒丸印LSは、照明からの直射光の色度データ(以
下、照明データと称す)を色度法でマッピングしたもの
である。本来、照明データは、原点Oに一致しているの
が望ましいが、現実の照明は無彩色ではなく、幾分かの
彩度を有しているため、実際には理論的な無彩色の状態
を示す原点Oから図9中の右上の方向にずれている。か
かる状態で、例えば極めて透明度の高い淡色瓶の色度認
識を行うときに、照明の彩色の影響でデータが右上方向
にずれてしまい、彩色認識を誤ったり認識不能といった
事態が生じてしまう。そこで、本実施例では、ステップ
S12において淡色瓶と判断された場合に、濃色瓶の場
合と異なる淡色瓶用の座標空間を想定して原点補正しか
つ値の大きさの正規化を行っている(LND法)。
【0071】まず、瓶データを(R,G,B)とし、図
5中のステップS1で取り込んだ照明データの実測値を
(RL,GL,BL)、nをデータ取得番号とすると、
5中のステップS1で取り込んだ照明データの実測値を
(RL,GL,BL)、nをデータ取得番号とすると、
【0072】
【数5】
【0073】となる変数Lnを想定し、該Lnを用いて赤
色成分(rn)、青色成分(bn)および緑色成分
(gn)を数6から数8までのようにして算出する。
色成分(rn)、青色成分(bn)および緑色成分
(gn)を数6から数8までのようにして算出する。
【0074】
【数6】
【0075】
【数7】
【0076】
【数8】
【0077】そして、横(x)軸に数9で演算したxn
を、縦(y)軸に数10で演算したynをとって、デー
タをマッピングする。
を、縦(y)軸に数10で演算したynをとって、デー
タをマッピングする。
【0078】
【数9】
【0079】
【数10】
【0080】図10は、上述のように演算されたデータ
をマッピングする淡色瓶用の座標空間であり、照明デー
タの実測値(RL,GL,BL)が原点Oに一致するよう
座標変換されている。そして、図10に示された各色別
の領域のいずれに含まれるかを判断し、ガラス瓶51の
色判別を行う(図6中のステップS14)。
をマッピングする淡色瓶用の座標空間であり、照明デー
タの実測値(RL,GL,BL)が原点Oに一致するよう
座標変換されている。そして、図10に示された各色別
の領域のいずれに含まれるかを判断し、ガラス瓶51の
色判別を行う(図6中のステップS14)。
【0081】このように、若干の彩度を有する照明を用
いても、そのことによる誤認識を防止できる。また、実
際の瓶選別作業の直前に実測した各座標位置の照明デー
タを使用し、かかる実測値を用いて座標変換(座標補
正)しているので、瓶選別装置の設置場所を移動したり
室内の照明環境を変更したりした場合でも、かかる環境
の変化後の条件下で座標補正を行うことができ、環境の
変化によるデータへの影響を低減することができる。
いても、そのことによる誤認識を防止できる。また、実
際の瓶選別作業の直前に実測した各座標位置の照明デー
タを使用し、かかる実測値を用いて座標変換(座標補
正)しているので、瓶選別装置の設置場所を移動したり
室内の照明環境を変更したりした場合でも、かかる環境
の変化後の条件下で座標補正を行うことができ、環境の
変化によるデータへの影響を低減することができる。
【0082】なお、上述した濃色瓶の色成分(R,G,
B)は原点からいずれかの方向へはっきり離間した傾向
をもっているので、少数のデータで信頼性の高い判定が
可能であるが、淡色瓶の場合は色成分(R,G,B)デ
ータのわずかの差に注目して判定を行わなければならな
いので、少数のデータではどうしても信頼性の高い判定
は困難である。そこで、図3の如く、データ取得線(中
心線M−M)上のm個の位置に長方形または正方形のウ
ィンドウ74を設け、さらに図4の如く、その内のn1
×n2のデータの和あるいは平均値をm点の内の各々の
点のデータとして処理するようにしている。m点のデー
タを平均して一個の値として判定とてもよいし、あるい
は、m点の各々について判定し、多数決的に最終判定す
るのもよい。このようにすることにより、データのばら
つきが小さくなり、より信頼性の高い判定が可能とな
る。
B)は原点からいずれかの方向へはっきり離間した傾向
をもっているので、少数のデータで信頼性の高い判定が
可能であるが、淡色瓶の場合は色成分(R,G,B)デ
ータのわずかの差に注目して判定を行わなければならな
いので、少数のデータではどうしても信頼性の高い判定
は困難である。そこで、図3の如く、データ取得線(中
心線M−M)上のm個の位置に長方形または正方形のウ
ィンドウ74を設け、さらに図4の如く、その内のn1
×n2のデータの和あるいは平均値をm点の内の各々の
点のデータとして処理するようにしている。m点のデー
タを平均して一個の値として判定とてもよいし、あるい
は、m点の各々について判定し、多数決的に最終判定す
るのもよい。このようにすることにより、データのばら
つきが小さくなり、より信頼性の高い判定が可能とな
る。
【0083】なお、かかる各成分のデータ取得において
は、瓶の濃淡の認定処理において取得したデータをその
まま利用すればよい。この場合、取得データは複数にな
るため、その平均値を求める。
は、瓶の濃淡の認定処理において取得したデータをその
まま利用すればよい。この場合、取得データは複数にな
るため、その平均値を求める。
【0084】[透明瓶の場合の処理]上述の淡色瓶の色
判別(ステップS14)において透明瓶であると判別さ
れたガラス瓶51について再度判定し、透明と誤認識さ
れていた有色瓶を正確に選別しようとするものである。
具体的には、図6中のステップS15で透明瓶である旨
を認識し、透明瓶であると認識した場合は、ガラス瓶5
1の底部を側方から見ることで、照明装置54からの透
過光の方向に最も肉の厚い部分を見て色判別する(BT
法)。
判別(ステップS14)において透明瓶であると判別さ
れたガラス瓶51について再度判定し、透明と誤認識さ
れていた有色瓶を正確に選別しようとするものである。
具体的には、図6中のステップS15で透明瓶である旨
を認識し、透明瓶であると認識した場合は、ガラス瓶5
1の底部を側方から見ることで、照明装置54からの透
過光の方向に最も肉の厚い部分を見て色判別する(BT
法)。
【0085】図11のように、ウィンドウBTW(例え
ば10mm×40mmで検出点Pが100点程度)をガ
ラス瓶51の底部BT近辺で前後および上下に移動さ
せ、各検出点Pについて上記数5から数10までの演算
を行い、上述した淡色瓶の色判別処理と同様の座標空間
(図10)上で(xn,yn)を計算する。そして、図5
中のステップS1で取り込んだ照明データ(RL,GL,
BL)に対応する点からの距離が最も大である一個の点
を選出し、かかる一点での取得データを瓶データとす
る。ここで、図5中のステップS1で取り込んだ照明デ
ータ(RL,GL,BL)を図10の座標空間に変換した
点は常に原点O(0,0)となるので、(y(r-g) 2+x
(b-g) 2)の最も大きな点がデータ取得の最適点であるこ
とが解る。
ば10mm×40mmで検出点Pが100点程度)をガ
ラス瓶51の底部BT近辺で前後および上下に移動さ
せ、各検出点Pについて上記数5から数10までの演算
を行い、上述した淡色瓶の色判別処理と同様の座標空間
(図10)上で(xn,yn)を計算する。そして、図5
中のステップS1で取り込んだ照明データ(RL,GL,
BL)に対応する点からの距離が最も大である一個の点
を選出し、かかる一点での取得データを瓶データとす
る。ここで、図5中のステップS1で取り込んだ照明デ
ータ(RL,GL,BL)を図10の座標空間に変換した
点は常に原点O(0,0)となるので、(y(r-g) 2+x
(b-g) 2)の最も大きな点がデータ取得の最適点であるこ
とが解る。
【0086】なお、図12中の横軸は画素数を、縦軸は
図10の座標空間上でのx(b−g)およびy(r−
g)の値を示している。このようにして実測したx(b
−g)およびy(r−g)を淡緑色瓶用の座標空間にマ
ッピングした状態の例を図13に示す。図13では、透
明瓶について複数個の異なる瓶を対象とし、各々同一瓶
について10回試行している。また、透明と淡緑色の判
別の境界線としてはy=−0.6x−10で示される直
線を用いている。しかる後、色判別結果を制御部64に
送信する(図6中のステップS17)。
図10の座標空間上でのx(b−g)およびy(r−
g)の値を示している。このようにして実測したx(b
−g)およびy(r−g)を淡緑色瓶用の座標空間にマ
ッピングした状態の例を図13に示す。図13では、透
明瓶について複数個の異なる瓶を対象とし、各々同一瓶
について10回試行している。また、透明と淡緑色の判
別の境界線としてはy=−0.6x−10で示される直
線を用いている。しかる後、色判別結果を制御部64に
送信する(図6中のステップS17)。
【0087】なお、図13で対象とした淡緑色瓶および
透明瓶と同じ瓶について底部を側方から見る方法(BT
法)ではなく、図6中のLND法にて淡色瓶用座標空間
(淡色瓶の色判別処理参照)にマッピングした図を図1
4に示す。図14では、淡緑色瓶および透明瓶の判別が
極めて困難であるが、図13では両者を明確に分離で
き、極めて淡色である瓶についても色判別を正確に行い
得ることが解る。
透明瓶と同じ瓶について底部を側方から見る方法(BT
法)ではなく、図6中のLND法にて淡色瓶用座標空間
(淡色瓶の色判別処理参照)にマッピングした図を図1
4に示す。図14では、淡緑色瓶および透明瓶の判別が
極めて困難であるが、図13では両者を明確に分離で
き、極めて淡色である瓶についても色判別を正確に行い
得ることが解る。
【0088】また、一旦淡色瓶用の座標空間に変換した
後は、データ取得の最適点を求めるための距離計算を、
単純な2次関数で計算できるので、極めて速い演算速度
で演算できる。
後は、データ取得の最適点を求めるための距離計算を、
単純な2次関数で計算できるので、極めて速い演算速度
で演算できる。
【0089】{変形例} (1)上記実施例では、いずれかの互いに隣接する検出
点のデータ(例えば赤色成分Rの場合はRi,Ri+1)に
ついて |Ri+1−Ri|>dR のとき、Ri+1はガラス瓶51の画像にかかっていると
するものとしていたが、予め取り込んでいる照明データ
BL(x,y)を利用して、それと撮像データBbとの差
を所定のしきい値BMAXとを比較し、 |BL(x,y)−Bb(x,y)|>BMAX のときにBb(x,y)を瓶データと判定してもよい。
これにより、同じ座標のデータの差をとることにより、
場所による照明の明るさのばらつきが大きいような場合
でも、ガラス瓶51の境界を安定的に検出できる。
点のデータ(例えば赤色成分Rの場合はRi,Ri+1)に
ついて |Ri+1−Ri|>dR のとき、Ri+1はガラス瓶51の画像にかかっていると
するものとしていたが、予め取り込んでいる照明データ
BL(x,y)を利用して、それと撮像データBbとの差
を所定のしきい値BMAXとを比較し、 |BL(x,y)−Bb(x,y)|>BMAX のときにBb(x,y)を瓶データと判定してもよい。
これにより、同じ座標のデータの差をとることにより、
場所による照明の明るさのばらつきが大きいような場合
でも、ガラス瓶51の境界を安定的に検出できる。
【0090】(2)上記実施例では、透明瓶の場合の処
理の原点距離演算工程において、演算された色成分の検
出値のうち最も大きな値のみを選定していたが、最も大
きな値から順番に一定の数の値群を選定してもよい。
理の原点距離演算工程において、演算された色成分の検
出値のうち最も大きな値のみを選定していたが、最も大
きな値から順番に一定の数の値群を選定してもよい。
【0091】(3)この発明は、ガラス瓶だけでなく、
透光性樹脂製等の他の瓶についても適用可能である。
透光性樹脂製等の他の瓶についても適用可能である。
【0092】(4)上記実施例では、ガラス瓶51の搬
送される状態が口側が先頭か底部側が先頭かについて自
動的に判断していたが、予め手作業にて例えばガラス瓶
51の口側を先頭にして搬送するように決めておけば、
搬送状態の判断工程を省略できる。
送される状態が口側が先頭か底部側が先頭かについて自
動的に判断していたが、予め手作業にて例えばガラス瓶
51の口側を先頭にして搬送するように決めておけば、
搬送状態の判断工程を省略できる。
【0093】
【発明の効果】本発明請求項1によると、瓶の中心線で
色判定を行うので、瓶の曲率半径による影響を受けずに
済み、ばらつきの少ないデータ取得を実施できるという
効果がある。
色判定を行うので、瓶の曲率半径による影響を受けずに
済み、ばらつきの少ないデータ取得を実施できるという
効果がある。
【0094】本発明請求項2によると、瓶の上端の座標
検出を行った後は、下端の座標を上端と同様にして求め
る必要がないので、極めて短時間でかつ確実に中心線を
求めることができるという効果がある。
検出を行った後は、下端の座標を上端と同様にして求め
る必要がないので、極めて短時間でかつ確実に中心線を
求めることができるという効果がある。
【0095】本発明請求項3によると、瓶の彩度と明度
との比に基づいて濃色瓶であるか淡色瓶であるかを認定
し、夫々異なる選別工程によって色選別を行うので、特
に透明度が高くて色選別が困難な場合に選別精度を高め
ることで正確な選別を行うことができる。特に、本発明
請求項4によると、淡色瓶選別工程の座標変換工程にお
いて、座標原点を照明手段の色成分に一致させているの
で、透明度が極めて高く彩色を判断しにくい場合でも正
確な判断を行い得るという効果がある。
との比に基づいて濃色瓶であるか淡色瓶であるかを認定
し、夫々異なる選別工程によって色選別を行うので、特
に透明度が高くて色選別が困難な場合に選別精度を高め
ることで正確な選別を行うことができる。特に、本発明
請求項4によると、淡色瓶選別工程の座標変換工程にお
いて、座標原点を照明手段の色成分に一致させているの
で、透明度が極めて高く彩色を判断しにくい場合でも正
確な判断を行い得るという効果がある。
【0096】本発明請求項5によると、所定領域内の複
数の検出点について所定の色成分を検出し、その和また
は平均値にて瓶選別を行っているので、取得データの信
頼性を飛躍的に高め得るという効果がある。
数の検出点について所定の色成分を検出し、その和また
は平均値にて瓶選別を行っているので、取得データの信
頼性を飛躍的に高め得るという効果がある。
【0097】本発明請求項6によると、所定領域を、瓶
の中心線について上下対称に設定しているで、瓶の曲率
半径による影響を比較的受けずに済み、ばらつきの少な
いデータ取得を実施できるという効果がある。
の中心線について上下対称に設定しているで、瓶の曲率
半径による影響を比較的受けずに済み、ばらつきの少な
いデータ取得を実施できるという効果がある。
【0098】本発明請求項7によると、所定領域内の全
検出点の色成分の平均値を算出した後、平均値と大きく
異なる検出値を認識し、これを除外した残りの検出点の
みの平均値を算出して瓶選別を行うので、瓶の表面にラ
ベル等を貼付していたり、汚れの部分があったり、ある
いは部分的にハレーションが発生している場合等に、か
かる部分を除去して瓶選定を行うことができ、取得デー
タの信頼性を飛躍的に高め得る。特に、本発明請求項8
によると、平均値と比較して最も値差の大きな検出点か
ら順番に所定の数の検出点を選定し異値検出点としてい
るので、効率よくデータのばらつきを軽減できるという
効果がある。
検出点の色成分の平均値を算出した後、平均値と大きく
異なる検出値を認識し、これを除外した残りの検出点の
みの平均値を算出して瓶選別を行うので、瓶の表面にラ
ベル等を貼付していたり、汚れの部分があったり、ある
いは部分的にハレーションが発生している場合等に、か
かる部分を除去して瓶選定を行うことができ、取得デー
タの信頼性を飛躍的に高め得る。特に、本発明請求項8
によると、平均値と比較して最も値差の大きな検出点か
ら順番に所定の数の検出点を選定し異値検出点としてい
るので、効率よくデータのばらつきを軽減できるという
効果がある。
【0099】本発明請求項9によると、瓶の表面におい
てラベルや汚れ等の付着物ある場合に、かかる部分から
所定領域を予め除外しておくことができるので、第1の
平均値算出工程における平均値が、瓶の表面のみのデー
タからかけ離れるのを防ぐことができ、異値認識工程で
異値を正確に認識することができ、ひいては第2の平均
値算出工程での平均値の算出が正確になるという効果が
ある。
てラベルや汚れ等の付着物ある場合に、かかる部分から
所定領域を予め除外しておくことができるので、第1の
平均値算出工程における平均値が、瓶の表面のみのデー
タからかけ離れるのを防ぐことができ、異値認識工程で
異値を正確に認識することができ、ひいては第2の平均
値算出工程での平均値の算出が正確になるという効果が
ある。
【0100】本発明請求項10によると、特に淡色瓶の
瓶選別の場合に、瓶の底部側面を通り抜ける光について
色判定を行っていので、照明手段からの透過光の方向に
最も厚い部分について色判定でき、彩度の高い有色瓶と
して正確に瓶選別できるという効果がある。
瓶選別の場合に、瓶の底部側面を通り抜ける光について
色判定を行っていので、照明手段からの透過光の方向に
最も厚い部分について色判定でき、彩度の高い有色瓶と
して正確に瓶選別できるという効果がある。
【0101】本発明請求項11によると、所定領域内の
複数の検出点について所定の色成分を検出し、その和ま
たは平均値にて瓶選別を行っているので、取得データの
信頼性を飛躍的に高め得るという効果がある。
複数の検出点について所定の色成分を検出し、その和ま
たは平均値にて瓶選別を行っているので、取得データの
信頼性を飛躍的に高め得るという効果がある。
【0102】本発明請求項12によると、淡色瓶選別工
程の座標補正工程において、座標原点を照明手段の色成
分に一致させているので、透明度が極めて高く彩色を判
断しにくい場合でも正確な判断を行い得る。また、補正
された座標空間上での各色成分の検出値の原点からの距
離を演算し、このうち最も大きな値、または最も大きな
値から順番に一定の数の値群を選定して色判定を行って
いるので、極めて単純な演算で瓶の透明色に対する違い
を正確に判断できる。したがって、多大な演算処理時間
を要さずに瓶選別できるという効果がある。
程の座標補正工程において、座標原点を照明手段の色成
分に一致させているので、透明度が極めて高く彩色を判
断しにくい場合でも正確な判断を行い得る。また、補正
された座標空間上での各色成分の検出値の原点からの距
離を演算し、このうち最も大きな値、または最も大きな
値から順番に一定の数の値群を選定して色判定を行って
いるので、極めて単純な演算で瓶の透明色に対する違い
を正確に判断できる。したがって、多大な演算処理時間
を要さずに瓶選別できるという効果がある。
【0103】本発明請求項13によると、瓶から外れた
空間中の複数の検出点について照明手段の色成分を検出
し、その和または平均値にて照明手段の色成分の信頼性
を高めているので、淡色瓶用に変換または補正して座標
空間の原点を照明手段の色成分に正確に一致でき、故に
色判定を正確に行い得るという効果がある。
空間中の複数の検出点について照明手段の色成分を検出
し、その和または平均値にて照明手段の色成分の信頼性
を高めているので、淡色瓶用に変換または補正して座標
空間の原点を照明手段の色成分に正確に一致でき、故に
色判定を正確に行い得るという効果がある。
【0104】本発明請求項14によると、瓶が所定の透
明度を有する場合のみ、請求項10記載の位置決め工
程、撮像工程および色判定工程を順次実行して色選別を
行っているので、特に透明瓶の色選別を正確に行い得る
という効果がある。
明度を有する場合のみ、請求項10記載の位置決め工
程、撮像工程および色判定工程を順次実行して色選別を
行っているので、特に透明瓶の色選別を正確に行い得る
という効果がある。
【0105】本発明請求項15によると、請求項14の
透明度判断工程について色判断する際に、座標空間の原
点を照明手段の色成分に一致させているので、透明度の
判断を正確に行うことができるという効果がある。
透明度判断工程について色判断する際に、座標空間の原
点を照明手段の色成分に一致させているので、透明度の
判断を正確に行うことができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例の瓶選別装置の全体構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】本発明の一実施例の照明装置を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の画像処理部における画像処
理動作を示す図である。
理動作を示す図である。
【図4】本発明の一実施例の画像処理部における画像処
理動作におけるウィンドウを示す図である。
理動作におけるウィンドウを示す図である。
【図5】本発明の一実施例の瓶選別方法を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】本発明の一実施例の瓶選別方法を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】本発明の一実施例において瓶の中心線を求める
方法を示す原理図である。
方法を示す原理図である。
【図8】本発明の一実施例において瓶の中心線上でのデ
ータ取得動作を示す原理図である。
ータ取得動作を示す原理図である。
【図9】本発明の一実施例の濃色瓶用座標を示す図であ
る。
る。
【図10】本発明の一実施例の淡色瓶用座標を示す図で
ある。
ある。
【図11】本発明の一実施例において瓶の底部にて色判
別を行う動作を示す図である。
別を行う動作を示す図である。
【図12】本発明の一実施例の瓶の底部での位置と淡色
瓶用座標との関係を示す図である。
瓶用座標との関係を示す図である。
【図13】本発明の一実施例においてデータを淡色瓶用
の座標空間にマッピングした状態を示す図である。
の座標空間にマッピングした状態を示す図である。
【図14】本発明の一実施例においてデータを濃色瓶用
の座標空間にマッピングした状態を示す図である。
の座標空間にマッピングした状態を示す図である。
【図15】第1の従来例の瓶選別方法を示す図である。
【図16】第2の従来例の瓶選別方法を示す図である。
【図17】第3の従来例の瓶選別方法を示す図である。
【図18】第4の従来例の瓶選別方法を示す図である。
51 ガラス瓶 52 搬送コンベア 53 色認識部 54 照明装置 55 カメラ 56 画像処理部 57 選別部 58 黒色瓶回収器 59 茶色瓶回収器 61 濃緑色瓶回収器 62 無色瓶回収器 63 異種色瓶回収器 64 制御部 65 瓶検出センサ 71 白色蛍光灯 72 拡散板 74,BTW ウィンドウ 76 ラベル BT 底部
Claims (15)
- 【請求項1】 ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別
に選別する選別方法であって、 前記瓶の両側端線の座標を検出する両側端座標検出工程
と、 前記両側端線の座標の中間線の座標を前記瓶の中心線座
標として算出する中心線座標算出工程と、 該中心線座標算出工程にて算出された前記中心線座標に
て前記瓶を撮像する撮像工程と、 前記撮像工程で撮像された画像を処理して色判定を行う
色判定工程とを備える瓶選別方法。 - 【請求項2】 前記両側端座標検出工程は、 載置手段にて前記瓶を横倒状態で載置し、前記瓶の背後
側に配置された照明手段から光を照射しつつ、前記瓶の
手前側に配置された輝度検出器を前記瓶の中心軸方向に
直交する縦走査方向に所定間隔で間欠的に下降走査さ
せ、前記輝度検出器で検出した輝度が一定の輝度差以上
に低下したときの前記縦走査方向の座標を前記瓶の上端
座標として検出する上端座標検出工程と、 前記載置手段と前記瓶との接触点の前記縦走査方向にお
ける座標を前記瓶の下端座標として検出する下端座標検
出工程とを含む、請求項1記載の瓶選別方法。 - 【請求項3】 ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色別
に選別する選別方法であって、 彩度検出手段にて前記瓶の彩度を検出する彩度検出工程
と、 明度検出手段にて前記瓶の明度を検出する明度検出工程
と、 前記彩度検出工程で検出した彩度と前記明度検出工程で
検出した明度との比を演算する彩度/明度比演算工程
と、 前記彩度/明度比演算工程で演算した前記比の値が一定
の基準値より大きいときに濃色瓶であると認定し、前記
一定の基準値より小さいときに淡色瓶であると認定する
認定工程と、 前記認定工程で濃色瓶であると認定したときに濃色瓶用
の色選別を行う濃色瓶選別工程と、 前記認定工程で淡色瓶であると認定したときに淡色瓶用
の色選別を行う淡色瓶選別工程とを備える瓶選別方法。 - 【請求項4】 前記濃色瓶選別工程は、 前記瓶の所定の色成分を検出する第1の色成分検出工程
と、 前記色成分検出工程で検出した色成分の検出値を濃色瓶
用の座標空間上に配置する第1のマップ工程と、 該第1のマップ工程で配置された前記濃色瓶用の座標空
間上で、前記色成分検出工程で検出した前記色成分の検
出値の色識別を行う第1の色識別工程とを含み、 前記淡色瓶選別工程は、 前記瓶を照射する照明手段の色成分が座標原点と一致す
るよう、前記濃色瓶用の座標空間を淡色瓶用の座標空間
に変換する座標変換工程と、 前記瓶の所定の色成分を検出する第2の色成分検出工程
と、 前記色成分検出工程で検出した色成分の検出値を前記淡
色瓶用の座標空間上に配置する第2のマップ工程と、 該第2のマップ工程で配置された前記淡色瓶用の座標空
間上で、前記色成分検出工程で検出した前記色成分の検
出値の色識別を行う第2の色識別工程とを含む、請求項
3記載の瓶選別方法。 - 【請求項5】 前記撮像工程は、前記瓶の前記中心線座
標周りの複数の検出点を含む所定領域を撮像する工程を
含み、 前記色判定工程は、 前記所定領域内の前記複数の検出点における所定の色成
分を夫々検出する色成分検出工程と、 前記色成分検出工程で検出された前記所定の色成分の各
々について前記複数の検出点についての和または平均値
を演算する演算工程とを含む、請求項1記載の瓶選別方
法。 - 【請求項6】 前記所定領域は、前記瓶の中心線を中心
として上下対称に設定される、請求項5記載の瓶選別方
法。 - 【請求項7】 前記演算工程は、 前記所定領域内の全検出点の前記所定の色成分の平均値
を算出する第1の平均値算出工程と、 前記所定領域内の全検出点のうち、前記第1の平均値算
出工程で算出された前記平均値と相対的に異なる検出値
を示す複数の異値検出点を認識する異値認識工程と、 前記所定領域内の全検出点から前記異値検出点を除外し
た残りの検出点の前記所定の色成分の平均値を算出する
第2の平均値算出工程とを含む、請求項5記載の瓶選別
方法。 - 【請求項8】 前記異値認識工程は、前記平均値と比較
して最も値差の大きな検出点から順番に所定の数の検出
点を選定し前記異値検出点とする工程を含む、請求項7
記載の瓶選別方法。 - 【請求項9】 請求項7記載の瓶選別方法において、前
記所定領域を前記瓶の表面の付着物から回避するよう特
定する領域特定工程をさらに備える瓶選別方法。 - 【請求項10】 ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色
別に選別する選別方法であって、 前記瓶の手前側に配置された撮像装置の撮像画像中の所
定領域が前記瓶の底部側面に合うよう位置決めする位置
決め工程と、 前記瓶の背後側に配置された照明手段から光を照射しつ
つ、前記撮像装置にて前記瓶の底部側面を前記瓶の手前
側側方から撮像する撮像工程と、 前記撮像工程で撮像された画像を処理して色判定を行う
色判定工程とを備える瓶選別方法。 - 【請求項11】 前記色判定工程は、 前記所定領域内の複数の検出点における所定の色成分を
夫々検出する色成分検出工程と、 前記色成分検出工程で検出された前記所定の色成分のう
ち、予め設定された透明データから最も差の大きな値、
または該最も差の大きな値から順番に一定の数の値群を
選定する選定工程と、 該選定工程にて選定された値または値群についてのみ色
判定を行う選定値判定工程とを含む、請求項10記載の
瓶選別方法。 - 【請求項12】 前記色判定工程は、 色判定に用いる座標空間の原点と、前記瓶を照射する照
明手段の色成分とが一致するよう、前記座標空間を補正
する座標補正工程と、 前記所定領域内の複数の検出点における所定の色成分を
夫々検出する色成分検出工程と、 前記色成分検出工程で検出した前記色成分の検出値を、
前記座標補正工程で補正された座標空間上に配置するマ
ップ工程と、 補正された前記座標空間上での前記各色成分の検出値の
原点からの距離を演算する原点距離演算工程と、 前記原点距離演算工程で演算された前記色成分の検出値
のうち最も大きな値、または該最も大きな値から順番に
一定の数の値群を選定する選定工程と、 該選定工程にて選定された値または値群についてのみ色
判定を行う選定値判定工程とを含む、請求項10記載の
瓶選別方法。 - 【請求項13】 前記照明手段の色成分を検出する照明
色検出工程をさらに備え、 該照明色検出工程は、 前記照明手段の色成分を複数の検出点において夫々検出
する工程と、 前記複数の検出点についての前記色成分の和または平均
値を演算する工程とを含む、請求項4または請求項12
記載の瓶選別方法。 - 【請求項14】 ガラス製または透光樹脂製等の瓶を色
別に選別する選別方法であって、 前記瓶が所定の透明度を有するか否かを判断する透明度
判断工程を実行し、 前記透明度判断工程で前記所定の透明度を有すると判断
したときに、請求項10記載の位置決め工程、撮像工程
および色判定工程を順次実行することを特徴とする瓶選
別方法。 - 【請求項15】 前記透明度判断工程は、 色判定に用いる座標空間の原点と、前記瓶を照射する照
明手段の色成分とが一致するよう、前記座標空間を補正
する座標補正工程と、 前記瓶の所定の色成分を検出する色成分検出工程と、 前記色成分検出工程で検出した前記色成分の検出値を前
記座標補正工程で補正された座標空間上に配置するマッ
プ工程と、 補正された前記座標空間上で、前記色成分検出工程で検
出した前記色成分の検出値の色識別を行う色識別工程と
を含む、請求項14記載の瓶選別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22168494A JP3318809B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 瓶選別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22168494A JP3318809B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 瓶選別方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884962A true JPH0884962A (ja) | 1996-04-02 |
JP3318809B2 JP3318809B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=16770662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22168494A Expired - Fee Related JP3318809B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 瓶選別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3318809B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016040A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Pura Techno Material:Kk | キャップ分別装置 |
JP2012024709A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Dainippon Printing Co Ltd | コーナーカット検査装置 |
CN105944973A (zh) * | 2016-04-25 | 2016-09-21 | 江苏齐光玻璃科技有限公司 | 一种玻璃加工生产线 |
JP2021127159A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
CN115338275A (zh) * | 2022-08-24 | 2022-11-15 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种指挥天车吊卷的标记方法 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22168494A patent/JP3318809B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016040A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Pura Techno Material:Kk | キャップ分別装置 |
JP2012024709A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Dainippon Printing Co Ltd | コーナーカット検査装置 |
CN105944973A (zh) * | 2016-04-25 | 2016-09-21 | 江苏齐光玻璃科技有限公司 | 一种玻璃加工生产线 |
JP2021127159A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
CN115338275A (zh) * | 2022-08-24 | 2022-11-15 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种指挥天车吊卷的标记方法 |
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---|---|
JP3318809B2 (ja) | 2002-08-26 |
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