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JPH11134461A - Icカード用モジュールおよびこれを内蔵したicカード - Google Patents

Icカード用モジュールおよびこれを内蔵したicカード

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Publication number
JPH11134461A
JPH11134461A JP29742797A JP29742797A JPH11134461A JP H11134461 A JPH11134461 A JP H11134461A JP 29742797 A JP29742797 A JP 29742797A JP 29742797 A JP29742797 A JP 29742797A JP H11134461 A JPH11134461 A JP H11134461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
chip
bonding
wiring base
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29742797A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoharu Horio
友春 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP29742797A priority Critical patent/JPH11134461A/ja
Priority to EP98929675A priority patent/EP0952542B1/en
Priority to DE69819299T priority patent/DE69819299T2/de
Priority to KR1019997001432A priority patent/KR100330652B1/ko
Priority to US09/242,748 priority patent/US6160526A/en
Priority to PCT/JP1998/002833 priority patent/WO1998059318A1/ja
Priority to CNB988010356A priority patent/CN1144155C/zh
Publication of JPH11134461A publication Critical patent/JPH11134461A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基材を安価な材質としつつも、その配線
基材とICチップとの接合を強固に維持することができ
るICカード用モジュールを提供する。 【解決手段】 配線基材10上にICチップ11を接合
搭載した一体構造をもってICカードに内蔵されるIC
カード用モジュールBであって、上記配線基材10に上
記ICチップ11を端子間導通させた状態で接合させる
異方性導電接着剤よりなる接着層14と、その接着層1
4によって上記ICチップ11が接合される上記配線基
材10の接合面部に、その接着層14との接着性が良好
な銅箔をエッチングすることにより表面形成された線条
の接合パターン13とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、配線基材上にI
Cチップを接合搭載した一体構造をもってICカードに
内蔵されるICカード用モジュール、およびこれを内蔵
したICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カードには、メモリチップなどの
ICチップを内蔵した、いわゆるICカードがある。こ
のようなICカードは、長矩形状のプラスチックカード
内にICチップを内蔵しており、さらに記憶容量を増大
させたメモリチップやCPUなど、あるいはアンテナコ
イルをカード本体内に組み込んで、より高度な情報処理
機能や通信機能をもたせた非接触型のICカードも提案
されている。将来、このようなICカードは、テレホン
カードや電子マネーに関連する情報携帯ツールとして利
用されることが予想される。
【0003】また、非接触型のICカードとして、IC
チップを配線基材上に接合搭載した一体構造を有する、
いわゆるICカード用モジュールを内蔵したものが提案
されている。このICカード用モジュールは、ポリイミ
ド樹脂でできた薄膜フィルムを配線基材とし、その配線
基材表面にアンテナコイルを有するものである。そし
て、アンテナコイルの中心部付近に形成された端子を介
してそのアンテナコイルとICチップとが導通接続され
ている。また、このような導通接続状態を保ちながらI
Cチップを接合した配線基材の接合面部には、ICチッ
プとの接合間隔の方向、すなわち端子間方向にのみ導電
性を有する異方性導電接着フィルム(以下、略称してA
CFという)が製造過程において仮圧着される。このA
CFは、エポキシ樹脂系の接着剤を母材としたものであ
って、端子間の導電性を確保しながら熱硬化によって所
望の接着力を発揮するものである。
【0004】一方、上記ポリイミド樹脂でできた薄膜フ
ィルムは高価であることから、今後、配線基材として
は、たとえばポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、
略称してPETという)などでできた安価な薄膜フィル
ムが用いられる傾向にあり、ICカード自体の単価を下
げることが要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術の項で説明したように、安価なPETなどの薄膜フィ
ルムを配線基材としたICカード用モジュールでは、配
線基材とICチップとの間に所望の接着力を確保するこ
とができず、配線基材に接合されたICチップが外れや
すいという不具合があった。具体的に説明すると、接着
層となるACFは、分子レベルでの水素結合によって被
着体との間に強固な接着力を発揮する。また、ACF
は、被着体が金属である場合にも良好な接着性を有し、
ICチップとの間に大きな接着力が生じることが知られ
ている。それに対し、被着体の材質がPETなどの場
合、水素結合を生起する起因分子が存在しないために、
ACFとPETとの間に強い接着力を確保できないとさ
れている。したがって、ACFを接着層とした場合、安
価なPETなどの配線基材とICチップとを互いに強固
に接合させることができなかった。
【0006】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、配線基材を安価な材質としつつ
も、その配線基材とICチップとの接合を強固に維持す
ることができるICカード用モジュール、およびこれを
内蔵したICカードを提供することをその課題とする。
【0007】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供されるICカード用モジュールは、配線基材上にIC
チップを接合搭載した一体構造をもってICカードに内
蔵されるICカード用モジュールであって、上記配線基
材に上記ICチップを端子間導通させた状態で接合させ
る接着層と、上記接着層によって上記ICチップが接合
される上記配線基材の接合面部に、その接着層との接着
性が良好な材質をもって表面形成された接合パターンと
を備えたことを特徴としている。
【0009】上記技術的手段が講じられた第1の側面に
より提供されるICカード用モジュールでは、配線基材
とICチップとは、互いに端子間導通した状態で接着層
によって接合されている。すなわち、配線基材とICチ
ップとの間には、接着層が介在した状態とされ、ICチ
ップを接合した配線基材の接合面部には、接着層が密着
した状態となる。このような接合面部には、接着層との
接着性が良好な材質の接合パターンが表面形成されてい
るため、この接合パターンに接着層が直接密着すること
となる。よって、配線基材自体が安価なものであって接
着層との接着性が悪くても、接合パターンを介して接着
層による大きな接着力が確保されることから、配線基材
とICチップとの接合が接着層を媒体として強固に保た
れる。
【0010】したがって、第1の側面により提供される
ICカード用モジュールによれば、配線基材自体が安価
なものであって接着層との接着性が悪くても、ICチッ
プが接合される配線基材の接合面部には、接合パターン
を介して接着層による接着力が確保されるので、配線基
材を安価な材質としつつも、その配線基材とICチップ
との接合を接着層を媒体として強固に維持することがで
きる。
【0011】なお、上記配線基材の材質としては、たと
えばPETなどの熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性樹脂
が適用され、接着層との接着性が悪いその他の材質でも
適用可能である。
【0012】また、上記接着層としては、エポキシ樹脂
系の接着剤を主成分として形成したものが好ましい。
【0013】好ましい実施の形態においては、上記接着
層は、上記配線基材と上記ICチップとの接合間隔の方
向にのみ導電性を有する異方性導電接着剤よりなる。
【0014】このような実施形態によれば、接着層は、
配線基材とICチップとの接合間隔の方向にのみ導電性
を有する異方性導電接着剤よりなるので、配線基材およ
びICチップの両端子が対峙した状態とされると、それ
ら両端子間に異方性導電接着剤が介在することとなり、
この異方性導電接着剤を介して端子間の導通接続が確実
に行われつつも、配線基材とICチップとの接合を強固
とすることができる。
【0015】なお、上記異方性導電性接着剤としては、
エポキシ樹脂系の接着剤を母材としてその中に金属粒子
を分散混入して薄膜化した、いわゆる異方性導電接着フ
ィルム(ACF)やのり状の異方性導電接着ペーストが
好適であり、配線基材とICチップとの接合間隔の方
向、つまり端子間の方向にのみ導通性を有し、その接合
間隔に対して水平方向には絶縁性が保たれるものが望ま
しい。
【0016】他の好ましい実施の形態においては、上記
接合パターンは、互いに所定の間隔をあけて密集形成さ
れている。
【0017】このような実施形態によれば、接合パター
ンは、互いに所定の間隔をあけて密集形成されているの
で、接合工程において熱硬化や熱圧着により溶融状態と
される接着層は、それら接合パターンの間隔に流動しつ
つ均一化され、これにより配線基材とICチップとの平
行性が一様に保たれることから、配線基材上のICチッ
プを安定した姿勢で接合させることができる。
【0018】また、他の好ましい実施の形態において
は、上記接合パターンは、上記配線基材上の端子を回避
して形成されている。
【0019】このような実施形態によれば、接合パター
ンは、配線基材上の端子を回避して形成されているの
で、ICチップとの導通接続に関与する配線基材上の互
いに異なる端子を短絡させることなく、配線基材とIC
チップとの導通接続を確実に保証することができる。
【0020】さらに、他の好ましい実施の形態において
は、上記接合パターンは、上記配線基材上の端子と同様
の導電性部材により形成されている。
【0021】このような実施形態によれば、接合パター
ンは、配線基材上の端子と同様の導電性部材により形成
されているので、配線基材上に導電性部材よりなる金属
パターンの端子を形成する際、同時に接合パターンを形
成するだけでよく、接合パターンを形成するために特別
な工程を必要としないことから、既存の製造プロセスに
よって接合パターンを形成することができる。
【0022】さらに、他の好ましい実施の形態において
は、上記配線基材には、端子を介して上記ICチップに
導通接続されたアンテナコイルが形成されており、その
アンテナコイルの一部が上記接合パターンの一部を形成
している。
【0023】このような実施形態によれば、配線基材に
は、端子を介してICチップに導通接続されたアンテナ
コイルが形成されているので、このアンテナコイルを介
してICチップ外部との信号送受信や電力供給を無接点
方式により非接触で行うことができる。
【0024】また、本願発明の第2の側面により提供さ
れるICカードは、請求項1ないし請求項6のいずれか
に記載のICカード用モジュールを内蔵していることを
特徴としている。
【0025】上記技術的手段が講じられた第2の側面に
より提供されるICカードによれば、本願発明の第1の
側面によって提供されるICカード用モジュールによっ
て得られるのと同様の効果が期待できる。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0028】図1は、本願発明にかかるICカードの一
実施形態を示した外観斜視図、図2は、図1におけるX
−X線断面を分解して示した分解断面図であって、これ
らの図によく示されるように、ICカードAは、平面視
形状が長矩形状であり、カード本体1、2枚のカバーシ
ート2a,2b、およびICカード用モジュールBを具
備して構成されている。このようなICカードA全体の
大きさは、キャッシュカードやテレホンカードなどとほ
ぼ同程度の大きさである。
【0029】カード本体1は、たとえばPETまたはポ
リ塩化ビニル(以下、略称してPVCという)などの合
成樹脂製であり、その一部分には、後述するICカード
用モジュールBを収容配置するための収容部1aがあけ
られている。
【0030】2枚のカバーシート2a,2bは、上記カ
ード本体1に合致する平面視形状に形成されており、そ
のカード本体1の厚みより薄く形成されている。このカ
バーシート2a,2bも、カード本体1の材質と同様
に、たとえばPETまたはPVCなどの合成樹脂製であ
る。これら2枚のカバーシート2a,2bは、上記収容
部1aにICカード用モジュールBが収容配置された後
に、カード本体1の表裏面に貼着されるものである。し
たがって、収容部1aの上下開口部は、カバーシート2
a,2bによって閉塞され、ICカード用モジュールB
は、収容部1a内に封入された状態でICカードAに内
蔵されている。
【0031】次に、図3は、上記ICカードAに内蔵さ
れる本願発明にかかるICカード用モジュールBの一実
施形態を示した断面図であって、この図に示すように、
ICカード用モジュールBは、配線基材10、ICチッ
プ11、アンテナコイル12、接合パターン13、接着
層14、および保護カバー15を具備して概略構成され
ている。このICカード用モジュールBは、配線基材1
0上にICチップ11を接合搭載して一体構造化したも
のである。
【0032】さらに、図4は、図3に示すICカード用
モジュールBの一部部材を省略して示した平面図、図5
は、図4に示すICカード用モジュールBの要部を拡大
して示した拡大断面図であって、これらの図も参照して
ICカード用モジュールBの各構成部材について詳細に
説明する。なお、図4および図5においては、保護カバ
ー15を省略した。
【0033】配線基材10は、たとえばPETなどの安
価な薄膜フィルムで可撓性を有するものである。この配
線基材10は、その全体の平面視形状を円形状としてい
る。また、配線基材10上には、後述するアンテナコイ
ル12やその端子(以下、ランドという)12aが形成
されているとともに、アンテナコイル12の一部を含ん
で後述する接合パターン13が形成されている。このよ
うな配線基材10の中心部付近を接合面部として後述す
るICチップ11が接合搭載される。
【0034】ICチップ11は、主に情報記憶機能を有
するメモリとして用いられ、後述するアンテナコイル1
2で生起される誘導起電力に基づいて駆動される。この
ICチップ11は、図5によく示されるように、その主
面(接合面)に設けられている端子(以下、バンプとい
う)11aが、アンテナコイル12との接点となる上記
配線基材10上のランド12aに対峙した状態で接合さ
れる。
【0035】アンテナコイル12は、上記配線基材10
の表面に形成されている。このアンテナコイル12は、
配線基材10の表面に形成された銅箔などの導電層をエ
ッチングすることにより所定のパターン形状に形成され
ている。図4によく示されるように、アンテナコイル1
2は、配線基材10の円形状と略同心円状の渦巻き部1
2bと、この渦巻き部12bからその内方へ向かう延入
部12cとを有している。この延入部12cは、アンテ
ナコイル12の線条が互いに短絡しないように、配線基
材10の接合面部に配置された上記2つのランド12
a,12aを回避するようにして配線されている。これ
ら2つのランド12a,12aは、アンテナコイル12
の線条両端に導通接続されている。このようなアンテナ
コイル12は、上記ICカードA外に存在する所定の送
受信機との間で電波(電磁波)を送受信するデバイスと
して機能する。すなわち、アンテナコイル12は、所定
の電波を受信したときは、電磁誘導効果により誘導起電
力を生起してICチップ11にこの電力を供給する一
方、ICチップ11から所定の信号出力が合ったとき
は、この信号に見合う電波を発生させる。
【0036】接合パターン13は、上記ICチップ11
が接合される配線基材12の接合面部に形成されてい
る。この接合パターン13とは、上記2つのランド12
a,12a間を回避するように配線された上記延入部1
2cの配線パターン一部分を含んで、その他の部分に捨
てパターン13aを表面形成したものである。捨てパタ
ーン13aは、上記アンテナコイル12と同様に、銅箔
などの導電層をエッチングすることにより線条パターン
に形成されている。そのパターン形状は、ランド12a
や延入部12cの線条に短絡しないように、互いに所定
の間隔をあけて密集形成した形状とされている。特に図
4によく示されるように、捨てパターン13aの一部
は、上記延入部12cの配線パターンに沿って屈曲状に
形成されており、その他の部分は、直線状に形成されて
いる。このような接合パターン13が形成された接合面
部上に対して、後述する接着層14を媒体としてICチ
ップ11が接合されることとなる。
【0037】接着層14は、たとえばエポキシ樹脂系の
接着剤を主成分として形成されたものであって、上記接
合面部のランド12aと上記ICチップ11のバンプ1
1aとを端子間導通させた状態で、これら接合面部とI
Cチップ11とを接合させるものである。このような接
着層14は、接合工程において上記接合面部に異方性導
電性接着フィルム(ACF)や異方性導電性接着ペース
トを仮圧着し、さらにその上にICチップ11を載せた
状態で熱硬化や熱圧着して形成される。このACFや異
方性導電性接着ペーストとは、図5によく示されるよう
に、エポキシ樹脂系の接着剤を母材14aとしてその中
に金属粒子14bを分散混入したものであり、前者は薄
膜フィルム状で、後者はのり状のものである。また、A
CFや異方性導電性接着ペーストは、配線基材10とI
Cチップ11との接合間隔の方向、つまり互いの端子間
方向にのみ導通性を有し、その接合間隔に対して水平方
向には絶縁性を保つという特性を有する。これにより、
上記ランド12aと上記バンプ11aとの間に接着層1
4が介在した状態でこれら端子の導通接続が保たれてい
る。さらに、接着層14は、接合面部における上記接合
パターン13の全体に密着した状態で接着している一
方、ICチップ11の接合面全体に密着した状態とされ
ている。このような接着層14は、その主成分などの特
性により、金属やポリイミド樹脂などの高価な薄膜フィ
ルムに対して良好な接着性を示すが、上記配線基材10
にて例示したような安価なPETなどの薄膜フィルムに
対しては、所望の接着力を得ることができないものであ
る。しかしながら、この接着層14は、その大部分が配
線基材10の表面に形成された金属からなる接合パター
ン13に直接密着しているため、大きな接着力が確保さ
れている。なお、この接着層14の接着作用の詳細につ
いては、後述の作用の説明に委ねる。
【0038】保護カバー15は、上記配線基材10上に
ICチップ11が接合搭載された状態で金型を用いて樹
脂成形されたものであり、上記配線基材10と平面視形
状が同様の円形状に形成されている。この保護カバー1
5は、たとえばPETやアクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン樹脂(ABS樹脂)製である。これにより、
ICチップ11は、保護カバー15に覆われた状態で配
線基材10に接合搭載されている。
【0039】次に、上記ICカードAおよびICカード
用モジュールBの作用について説明する。
【0040】まず、ICカードAは、全体が薄肉扁平状
であって、可撓性を有するために、使用者の取り扱い時
において、それらの全体または一部が曲げられる場合が
ある。それに応じて、ICカードAに内蔵されたICカ
ード用モジュールBにも変形が生じ、配線基材10とI
Cチップ11との接合状態が不安定となる。
【0041】ここで、配線基材10とICチップ11と
の間には、接着層14が介在した状態とされ、ICチッ
プ11を接合した配線基材10の接合面部には、接着層
14が密着した状態となっている。このような接合面部
には、接着層14との接着性が良好な銅箔などの金属か
らなる接合パターン13が表面全体に形成されているた
め、この接合パターン13に接着層14が直接密着する
こととなる。
【0042】一方、上記従来の技術の項目でも詳述した
ように、接着層14となるACFや異方性導電接着ペー
ストは、分子レベルでの水素結合によって被着体との間
に強固な接着力を発揮し、被着体が金属である場合にも
良好な接着性を有するものである。そのため、接着層1
4は、ICチップ11との間に大きな接着力が生じると
ともに、他方の金属からなる接合パターン13を介して
配線基材10に強固に接着した状態となる。つまり、接
着層14は、所望の接着力を確保できないPETなどを
材質とした配線基材10のみに密着するのではなく、接
着性のよい接合パターン13に密着することで強い接着
力が確保されている。したがって、安価なPETなどの
配線基材10とICチップ11との接合は、ACFなど
からなる接着層14を媒体として強固に保たれた状態と
なっている。
【0043】このようにして接合媒体となる接着層14
は、配線基材10とICチップ11との接合工程におい
てACFや異方性導電接着ペーストを熱硬化および熱圧
着することにより形成される。この際、溶融状態とされ
たACFや異方性導電接着ペーストは、接合パターン1
3の間隔に流動しつつ均一化することとなる。これによ
り、配線基材10とICチップ11との平行性が一様に
保たれることから、配線基材10上のICチップ11
は、安定した姿勢で接合搭載されている。
【0044】したがって、上記構成、作用を有するIC
カード用モジュールBによれば、配線基材10自体の材
質が安価なPETなどであって接着層14との接着性が
悪くても、ICチップ11が接合される配線基材10の
接合面部には、接合パターン13を介して接着層14に
よる接着力が確保されるので、配線基材10を安価な材
質としつつも、その配線基材10とICチップ11との
接合を接着層14を媒体として強固に維持することがで
きる。
【0045】また、そのような優れた効果を有するIC
カード用モジュールBを内蔵することによって、カード
自体の単価を抑えつつも所望の接合性・信頼性に優れた
ICカードAを作製することができる。
【0046】なお、本実施形態にかかる接合パターン1
3は、図4によく示されるように、線条パターンとされ
ているが、特にそのようなパターン形状に限られるもの
ではない。たとえば、図6に示されるように、曲線状の
捨てパターン23aなどによって曲線の接合パターン2
3としてもよい。あるいは、図7に示されるように、点
線状の捨てパターン33aなどによって接合パターン3
3を点在化させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるICカードの一実施形態を示
した外観斜視図である。
【図2】図1におけるX−X線断面を分解して示した分
解断面図である。
【図3】図1に示したICカードに内蔵される本願発明
にかかるICカード用モジュールの一実施形態を示した
断面図である。
【図4】図3に示すICカード用モジュールの一部部材
を省略して示した平面図である。
【図5】図4に示すICカード用モジュールの要部を拡
大して示した拡大断面図である。
【図6】本願発明にかかるICカード用モジュールの他
の実施形態を示した平面図である。
【図7】本願発明にかかるICカード用モジュールの他
の実施形態を示した平面図である。
【符号の説明】
A ICカード B ICカード用モジュール 10 配線基材 11 ICチップ 11a バンプ(ICチップの端子) 12 アンテナコイル 12a ランド(アンテナコイルの端子) 13,23,33 接合パターン 14 接着層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線基材上にICチップを接合搭載した
    一体構造をもってICカードに内蔵されるICカード用
    モジュールであって、 上記配線基材に上記ICチップを端子間導通させた状態
    で接合させる接着層と、 上記接着層によって上記ICチップが接合される上記配
    線基材の接合面部に、その接着層との接着性が良好な材
    質をもって表面形成された接合パターンと、 を備えたことを特徴とする、ICカード用モジュール。
  2. 【請求項2】 上記接着層は、上記配線基材と上記IC
    チップとの接合間隔の方向にのみ導電性を有する異方性
    導電接着剤よりなる、請求項1に記載のICカード用モ
    ジュール。
  3. 【請求項3】 上記接合パターンは、互いに所定の間隔
    をあけて密集形成されている、請求項1または請求項2
    に記載のICカード用モジュール。
  4. 【請求項4】 上記接合パターンは、上記配線基材上の
    端子を回避して形成されている、請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載のICカード用モジュール。
  5. 【請求項5】 上記接合パターンは、上記配線基材上の
    端子と同様の導電性部材により形成されている、請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載のICカード用モジ
    ュール。
  6. 【請求項6】 上記配線基材には、端子を介して上記I
    Cチップに導通接続されたアンテナコイルが形成されて
    おり、そのアンテナコイルの一部が上記接合パターンの
    一部を形成している、請求項1ないし請求項5のいずれ
    かに記載のICカード用モジュール。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のICカード用モジュールを内蔵していることを特徴
    とする、ICカード。
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