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JPH11126893A - 固体撮像素子とその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子とその製造方法

Info

Publication number
JPH11126893A
JPH11126893A JP9309638A JP30963897A JPH11126893A JP H11126893 A JPH11126893 A JP H11126893A JP 9309638 A JP9309638 A JP 9309638A JP 30963897 A JP30963897 A JP 30963897A JP H11126893 A JPH11126893 A JP H11126893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
semiconductor substrate
transistor
charge storage
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9309638A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kamashita
敦 釜下
Satoshi Suzuki
智 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9309638A priority Critical patent/JPH11126893A/ja
Priority to US09/177,254 priority patent/US6281531B1/en
Publication of JPH11126893A publication Critical patent/JPH11126893A/ja
Priority to US09/925,905 priority patent/US7186595B2/en
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F39/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
    • H10F39/10Integrated devices
    • H10F39/12Image sensors
    • H10F39/18Complementary metal-oxide-semiconductor [CMOS] image sensors; Photodiode array image sensors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F39/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
    • H10F39/011Manufacture or treatment of image sensors covered by group H10F39/12
    • H10F39/014Manufacture or treatment of image sensors covered by group H10F39/12 of CMOS image sensors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10FINORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
    • H10F39/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
    • H10F39/80Constructional details of image sensors
    • H10F39/803Pixels having integrated switching, control, storage or amplification elements

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォトダイオード部から増幅トランジスタ部
へ電荷を完全に転送し、残像の発生を抑制できる固体撮
像素子とその製造方法を提供する。 【構成】 固体撮像素子におけるフォトダイオードの電
荷蓄積領域(103)は、トランジスタ部と対向する側
の端部がトランスファーゲート(110)の下にあり、
空乏化防止領域(104)のトランジスタ部と対向する
側の端部とオンラインまたはこれよりもトランジスタ部
側にあり、そして基板(101)の表面とは接しないよ
うに形成される。フォトダイオード部からトランジスタ
部への電荷転送時の電荷転送経路におけるポテンシャル
に瘤や窪みが生じないので、電荷を完全に転送し、残像
の発生を抑制することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子とそ
の製造方法に関し、特に固体撮像素子の受光部の構造と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の感度を高めるため
に画素部に信号増幅用のトランジスタを設けた増幅型固
体撮像素子と呼ばれる種々の素子が提案されている。そ
の一つが、例えば特開平8−293591号に開示され
ている。ここで開示されている素子は、受光部における
入射光に応じて生成された電荷を蓄積する電荷蓄積部
と、受け取った電荷に応じた信号を出力する増幅トラン
ジスタが分離して形成され、それらの間に設けられたト
ランスファーゲート(TG)によって電荷蓄積部から増
幅トランジスタへの電荷の転送を制御するものであり、
複数の例が開示されている。その中には、受光部のフォ
トダイオードを埋込みフォトダイオード(BPD)と
し、増幅トランジスタを接合型電界効果トランジスタ
(JFET)とした例も開示されている。この場合の固
体撮像素子の単位画素の概略的な平面図を図13に示
す。また、このような単位画素を使用した固体撮像素子
の全体の回路構成の一例を図18に示す。
【0003】図13に示される従来の固体撮像素子の単
位画素は、受光部または光電変換部であるBPD301
と、光電変換された電荷を増幅するJFET302と、
BPD301からJFET302への電荷の転送を制御
するTG303と、JFETのゲートにリセット電位を
与えるリセットドレイン(RSD)304と、JFET
のリセット動作を制御するリセットゲート(RSG)3
05などから構成されている。
【0004】図14は、図13に示される固体撮像素子
のX−X′線に沿った断面図である。図14に示される
ように、P型基板201中にN型ウエル202が設けら
れている。このN型ウエル202中に、BPDのP型電
荷蓄積層203、N型空乏化防止層204、JFETの
基板表面側のゲートとして用いられるP型ゲート20
5、JFETのチャネルとして用いられるN型チャネル
206、JFETのチャネルの下側のゲートとして用い
られる深部P型ゲート207、JFETのソースとして
用いられるN型ソース208、およびJFETのドレイ
ンや素子分離に用いられるN型ドレイン209が設けら
れている。
【0005】これらの各領域は、通常、半導体基板の表
面に選択的にイオンを注入し、その後熱拡散することに
よって形成されるので、半導体基板の深部程不純物濃度
が薄くなり、またイオン注入時のマスク端近傍の領域に
おいても横方向拡散によって徐々に不純物濃度が薄くな
っている。更に、基板201の表面上にBPDからJF
ETへの電荷の転送を制御する電極であるTG210
が、図示しない絶縁膜など、例えばシリコン酸化膜など
を介して設けられている。また、P型ゲート205およ
び深部P型ゲート207と、N型ウエル202およびN
型空乏化防止層204は、それぞれ図示しない部分で接
続されて同電位となっている。更に図14では、JFE
TのN型ソース108に接続されるアルミ配線などは省
略してある。
【0006】このような構成の従来の固体撮像素子のB
PDからTGにかけての部分の、特にP型電荷蓄積層2
03およびN型空乏化防止層204は、一般に、図17
の概略図に示されるような方法により製造される。ただ
し、これらの図では、図14におけるJFET302、
RSD304およびRSG305などに対応する領域に
ついては省略してある。
【0007】公知の半導体技術を用いて、P型半導体基
板201中にN型ウエル202が形成され、基板201
表面上に比較的薄い絶縁膜であるプロテクト酸化膜21
4がN型ウエル202の形成前または後に形成されてい
る。このような基板201表面上のプロテクト酸化膜2
14上にレジストマスク215が形成される。レジスト
マスク215をマスクとしてP型イオン221が基板2
01の表面付近に注入され、その後熱拡散することによ
ってN型ウエル202中に、BPDのP型電荷蓄積層2
03が形成される(図17(a))。
【0008】同じくレジストマスク215をマスクとし
てN型のイオン222が基板201の表面付近に注入さ
れ、その後熱拡散することによってN型空乏化防止層2
04がP型電荷蓄積層203中に形成される(図17
(b))。熱拡散によるP型電荷蓄積層203およびN
型空乏化防止層204の形成は、P型イオン221の注
入およびN型イオン222の注入の後にまとめて一度の
熱処理で行うこともできる。
【0009】レジストマスク215が除去され、例えば
プロテクト酸化膜214の厚みを若干厚くすることなど
により基板201表面上にゲート酸化膜213が形成さ
れ、ゲート酸化膜213上にポリシリコンなどによるT
G210が形成される(図17(c))。
【0010】レジストマスク215を用いずに、TG2
10の少なくとも一部分をマスクとしてP型イオンおよ
びN型イオンを注入してP型電荷蓄積層203およびN
型空乏化防止層204を形成することもできるが、いず
れの場合も、P型電荷蓄積層203のイオン注入用マス
ク端は、N型空乏化防止層204のイオン注入用マスク
端に対して同一位置か、あるいは、JFET側にある。
【0011】次に、このような従来の固体撮像素子のP
型電荷蓄積層203からJFETへの電荷の転送動作に
ついて説明する。
【0012】例えば基板電位を0V、N型ウエル202
およびN型空乏化防止層204を5Vとする。BPDに
電荷を蓄積する状態では、TG210を5VにしてOF
F状態にする。また、RSG305を電圧を印加するな
どしてONし、RSD304を−5Vに設定することに
よって、JFETのP型ゲートをRSD304の電位と
同じ−5Vにし、JFETをOFF状態にする。この
時、P型電荷蓄積層203の半導体基板201表面に接
する部分はN型に反転するので、この部分での暗電流発
生速度は十分に遅くなる。BPDのP型電荷蓄積層20
3に電荷が蓄積されるとともにP型電荷蓄積層203の
電位は上昇し、ある電位以上になると電荷は基板にオー
バーフローする。
【0013】BPDからJFETに電荷を転送する場合
は、まずRSG305をONしてRSD304を−2V
に設定することによってJFETのP型ゲートを−2V
にする。次にRSG305をOFFしてJFETのP型
ゲートをフローティングにする。次にTG210を−2
VにしてONし、BPDのP型電荷蓄積層203からJ
FETのP型ゲート205に電荷を転送する。
【0014】P型ゲート205や深部P型ゲート207
に電荷が転送されてくるにつれて、P型電荷蓄積層20
3の電位は下がり、JFETのP型ゲート205や深部
P型ゲート207の電位は上昇する。JFETのN型ソ
ース208に繋げられた図示しない読み出し回路により
JFETのN型ソース208の電位を例えば約0Vに設
定しておけば、JFETのP型ゲート205の電位が約
0Vを越えるとPN接合が順方向になってJFETのN
型ソース208に電荷が排出される。このため、JFE
TのP型ゲート205の電位は最大で約OVまでしか上
昇しない。従って、P型電荷蓄積層203の空乏化電圧
を約5V以下に設定すれば、このような電荷転送動作に
よってP型電荷蓄積層203を空乏化させることができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図15に、図14にお
ける電荷転送時のBPDのP型電荷蓄積層203からJ
FETのP型ゲート205への電荷転送経路OPQRS
に沿ったポテンシャル分布を示す。また、図16に図1
4の位置T〜U〜Vにかけての水平方向の不純物濃度分
布を示す。
【0016】P型電荷蓄積層203を基板201表面付
近に注入したP型イオンを熱拡散することによって形成
した場合、図16に示されるようにP型電荷蓄積層20
3の端部(位置Uに対応)付近では、不純物濃度が均一
とはならず徐々に小さくなっていく。このため、この付
近では、図15のO〜Pに示されるように、ポテンシャ
ルが上昇し、ポテンシャルに瘤を生じる。また、図15
のP〜Rに示されるTG210下の領域においては、P
型部分ではポテンシャルが低くなりN型部分ではポテン
シャルが高くなるので、電荷転送経路P点付近でポテン
シャルに窪みを生じる。
【0017】図14に示されるオーバーラップの大きさ
を小さくすれば、すなわちN型ウエル202表面におけ
るN型空乏化防止層204のJFETに対向する側の端
部からP型電荷蓄積層203のJFETに対向する側の
端部までの距離を小さくすれば、このポテンシャルの窪
みは小さくなるが、ポテンシャルの瘤は大きくなる。逆
に、図14に示されるオーバーラップを大きくすれば、
ポテンシャルの瘤は小さくなるが、ポテンシャルの窪み
は大きくなる。このため、オーバーラップの大きさを制
御するだけでは、このようなポテンシャルの瘤と窪みを
同時に無くすことはできなかった。従来の固体撮像素子
では、このようなポテンシャルの瘤や窪みを完全に無く
すことはできないため、BPDからJFETに電荷を完
全に転送することができず、残像を発生させてしまい、
問題であった。
【0018】また、従来の固体撮像素子の製造方法にお
いては、P型電荷蓄積層203およびN型空乏化防止層
204を、同一のマスクを用いてイオン注入し、その後
の熱処理を制御することにより形成していたが、P型電
荷蓄積層203およびN型空乏化防止層204を形成す
るそれぞれの不純物イオンの拡散係数が異なるため、横
方向拡散量が互いに異なりあるいは制御困難であり、オ
ーバーラップの大きさを精密に制御することが難しいと
いう問題があった。
【0019】また、拡散係数の違いによる横方向拡散量
の差異によってオーバーラップを形成する場合は、例え
ば0.4ミクロン程度のオーバーラップを形成するには
過剰な熱処理が必要となってしまい、また制御も困難で
あった。過剰な熱処理は、他の拡散層へ影響を与えてし
まい、あるいはウエハにそりを生じさせ、更に素子の特
性にばらつきを生じさせてしまう恐れがあった。
【0020】本発明の目的は、このような従来の固体撮
像素子の問題点に鑑み、フォトダイオードから増幅トラ
ンジスタへ電荷を完全に転送し、残像の発生を抑制する
固体撮像素子とその製造方法を提供することである。
【0021】本発明の他の目的は、フォトダイオードか
ら増幅トランジスタへ電荷を完全に転送し、残像の発生
を抑制するために、P型電荷蓄積層とN型空乏化防止層
のオーバーラップを制御性よく形成できる固体撮像素子
とその製造方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、第1導電型の半導体基板領域と、
前記半導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄
積領域と、前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面
との間に設けられた第1導電型の空乏化防止領域と、前
記半導体基板領域における前記電荷蓄積領域および空乏
化防止領域と対向する領域中に設けられかつ電荷増幅に
用いるためのトランジスタと、前記空乏化防止領域と前
記トランジスタが設けられた領域との間でかつ前記半導
体基板領域表面上に設けられて前記電荷蓄積領域から前
記トランジスタへの電荷の転送を制御するMOSゲート
とを備えた固体撮像素子が提供され、該固体撮像素子は
前記電荷蓄積領域の前記トランジスタと対向する側の端
部が前記MOSゲートの下にあり、前記空乏化防止領域
の前記トランジスタと対向する側の端部とオンラインす
なわち同一水平位置またはこれよりも前記トランジスタ
側にあり、そして前記半導体基板領域表面には接してい
ないよう構成される。このような構成により、固体撮像
素子においてフォトダイオードの電荷蓄積領域から増幅
トランジスタへ電荷を完全に転送し、残像の発生を抑制
することができる。
【0023】この場合、前記トランジスタが接合型電界
効果トランジスタであるよう構成することもできる。こ
れによって、固体撮像素子の感度を的確に高めることが
できる。
【0024】またこの場合、前記トランジスタがバイポ
ーラトランジスタであるよう構成することもできる。こ
れによって、固体撮像素子の感度を的確に高めることが
できる。
【0025】またこの場合、前記トランジスタがMOS
トランジスタであるよう構成することもできる。これに
よって、固体撮像素子の感度を的確に高めることができ
る。
【0026】またこの場合、前記電荷蓄積領域の前記ト
ランジスタと対向する側の端部が前記空乏化防止領域の
前記トランジスタと対向する側の端部よりも前記トラン
ジスタ側にある距離が0.0〜0.2μmであるよう構
成することもできる。これによって、電荷転送時の電荷
蓄積領域からトランジスタへの電荷転送経路におけるポ
テンシャルに瘤や窪みが生じないので、電荷をより完全
にかつ的確に転送でき、残像の発生をより的確に抑制す
ることができる。
【0027】また、本発明によれば、第1導電型の半導
体基板領域と、前記半導体基板領域中に設けられた第2
導電型の電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域と前記半導
体基板領域表面との間に設けられた第1導電型の空乏化
防止領域と、前記半導体基板領域における前記電荷蓄積
領域および空乏化防止領域と対向する領域中に設けられ
かつ電荷増幅に用いるためのトランジスタと、前記空乏
化防止領域と前記トランジスタが設けられた領域との間
でかつ前記半導体基板領域表面上に設けられて前記電荷
蓄積領域から前記トランジスタへの電荷の転送を制御す
るMOSゲートとを具備する固体撮像素子の製造方法が
提供され、該固体撮像素子の製造方法は前記MOSゲー
トをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオン
を前記半導体基板領域に対して斜め方向に注入しそれに
よって前記電荷蓄積領域を前記半導体基板領域中にかつ
前記半導体基板領域表面には接しないように形成する工
程と、前記MOSゲートをマスクの少なくとも一部とし
て前記半導体基板領域に対して前記第2導電型のイオン
の注入よりも垂直に近い方向に第1導電型のイオンを注
入しそれによって前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領
域表面との間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トランジス
タと対向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記トラ
ンジスタと対向する側の端部よりも前記トランジスタ側
にあるように前記空乏化防止領域を形成する工程とを具
備する。これによって、電荷蓄積領域と空乏化防止領域
を所望のプロファイルに制御よく形成することができ、
フォトダイオードの電荷蓄積領域から増幅トランジスタ
へ電荷を完全に転送しかつ残像の発生を抑制することが
可能な固体撮像素子を容易かつ的確に製造することがで
きる。
【0028】また、本発明によれば、第1導電型の半導
体基板領域と、前記半導体基板領域中に設けられた第2
導電型の電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域と前記半導
体基板領域表面との間に設けられた第1導電型の空乏化
防止領域と、前記半導体基板領域における前記電荷蓄積
領域および空乏化防止領域と対向する領域中に設けられ
かつ電荷増幅に用いるためのトランジスタと、前記空乏
化防止領域と前記トランジスタが設けられた領域との間
でかつ前記半導体基板領域表面上に設けられて前記電荷
蓄積領域から前記トランジスタへの電荷の転送を制御す
るMOSゲートとを具備する固体撮像素子の製造方法が
提供され、該固体撮像素子の製造方法は前記MOSゲー
トをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオン
を前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記半導
体基板領域中にかつ前記半導体基板領域表面には接しな
いように前記電荷蓄積領域を形成する工程と、前記MO
Sゲートの少なくとも一部を酸化する工程と、前記酸化
されたMOSゲートをマスクの少なくとも一部として第
1導電型のイオンを前記半導体基板領域中に注入しそれ
によって前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面と
の間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トランジスタと対向
する側の端部が前記空乏化防止領域の前記トランジスタ
と対向する側の端部よりも前記トランジスタ側にあるよ
うに前記空乏化防止領域を形成する工程とを具備する。
これによって、電荷蓄積領域と空乏化防止領域を所望の
プロファイルに制御よく形成することができ、フォトダ
イオードの電荷蓄積領域から増幅トランジスタへ電荷を
完全に転送しかつ残像の発生を抑制することが可能な固
体撮像素子を容易かつ的確に製造することができる。
【0029】また、本発明によれば、第1導電型の半導
体基板領域と、前記半導体基板領域中に設けられた第2
導電型の電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域と前記半導
体基板領域表面との間に設けられた第1導電型の空乏化
防止領域と、前記半導体基板領域における前記電荷蓄積
領域および空乏化防止領域と対向する領域中に設けられ
かつ電荷増幅に用いるためのトランジスタと、前記空乏
化防止領域と前記トランジスタが設けられた領域との間
でかつ前記半導体基板領域表面上に設けられて前記電荷
蓄積領域から前記トランジスタへの電荷の転送を制御す
るMOSゲートとを具備する固体撮像素子の製造方法が
提供され、該固体撮像素子の製造方法は前記MOSゲー
トをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオン
を前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記半導
体基板領域中にかつ前記半導体基板領域表面には接しな
いように前記電荷蓄積領域を形成する工程と、前記半導
体基板領域およびMOSゲート上に絶縁膜を形成する工
程と、前記絶縁膜をエッチしそれによって前記MOSゲ
ートの側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
前記サイドウォール絶縁膜をマスクの少なくとも一部と
して第1導電型のイオンを前記半導体基板領域中に注入
しそれによって前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域
表面との間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トランジスタ
と対向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記トラン
ジスタと対向する側の端部よりも前記トランジスタ側に
あるように前記空乏化防止領域を形成する工程とを具備
する。これによって、電荷蓄積領域と空乏化防止領域を
所望のプロファイルに制御よく形成することができ、フ
ォトダイオードの電荷蓄積領域から増幅トランジスタへ
電荷を完全に転送しかつ残像の発生を抑制することが可
能な固体撮像素子を容易かつ的確に製造することができ
る。
【0030】また、本発明によれば、第1導電型の半導
体基板領域と、前記半導体基板領域中に設けられた第2
導電型の電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域と前記半導
体基板領域表面との間に設けられた第1導電型の空乏化
防止領域と、前記半導体基板領域における前記電荷蓄積
領域および空乏化防止領域と対向する領域中に設けられ
かつ電荷増幅に用いるためのトランジスタと、前記空乏
化防止領域と前記トランジスタが設けられた領域との間
でかつ前記半導体基板領域表面上に設けられて前記電荷
蓄積領域から前記トランジスタへの電荷の転送を制御す
るMOSゲートとを具備する固体撮像素子の製造方法が
提供され、該固体撮像素子の製造方法は前記半導体基板
領域上にマスク層を形成する工程と、前記マスク層をマ
スクとして第2導電型のイオンを前記半導体基板領域中
に注入しそれによって前記半導体基板領域中にかつ前記
半導体基板領域表面には接しないように前記電荷蓄積領
域を形成する工程と、前記マスク層を除去する工程と、
前記MOSゲートの前記電荷蓄積領域側の端部の位置が
前記マスク層の前記電荷蓄積領域側の端部の位置よりも
前記電荷蓄積領域側にあるように前記MOSゲートを前
記半導体基板領域上に形成する工程と、前記MOSゲー
トをマスクの少なくとも一部として第1導電型のイオン
を前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記電荷
蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間にかつ前記電
荷蓄積領域の前記トランジスタと対向する側の端部が前
記空乏化防止領域の前記トランジスタと対向する側の端
部よりも前記トランジスタ側にあるように前記空乏化防
止領域を形成する工程とを具備する。これによって、電
荷蓄積領域と空乏化防止領域を所望のプロファイルに制
御よく形成することができ、フォトダイオードの電荷蓄
積領域から増幅トランジスタへ電荷を完全に転送しかつ
残像の発生を抑制することが可能な固体撮像素子を容易
かつ的確に製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体撮像素子
につき図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施
形態に係る固体撮像素子のBPD〜TG〜JFETにか
けての部分の断面図であり、図14にほぼ対応する部分
である。
【0032】本実施形態の固体撮像素子では、図1に示
されるように、例えば5×1014cm−3の不純物濃
度を有するP型半導体基板101中に例えば7×10
15cm−3の不純物濃度を有するN型ウエル102が
設けられている。このN型ウエル102中に、BPDの
例えば3×1016cm−3の不純物濃度を有するP型
電荷蓄積層103、例えば3×1017cm−3の不純
物濃度を有するN型空乏化防止層104、JFETの半
導体基板表面側のゲートとして用いられる例えば5×1
17cm−3の不純物濃度を有するP型ゲート10
5、JFETのチャネルとして用いられる例えば5×1
16cm−3の不純物濃度を有するN型チャネル10
6、JFETのチャネルの下側のゲートとして用いられ
る例えば5×1017cm−3の不純物濃度を有する深
部P型ゲート107、JFETのソースとして用いられ
る例えば5×1020cm−3の不純物濃度を有するN
型ソース108、およびJFETのドレインや素子分離
に用いられる例えば5×1020cm−3の不純物濃度
を有するN型ドレイン109が設けられている。
【0033】更に、N型空乏化防止層104およびJF
ETのP型ゲート105の間でかつ基板101の表面上
には、BPDからJFETへの電荷の転送を制御する電
極であるTG110が図示しない絶縁膜など、例えばシ
リコン酸化膜を介して設けられている。TG110は例
えばポリシリコンよりなる。
【0034】本実施形態の固体撮像素子では、図14に
示される従来の固体撮像素子とは異なり、P型電荷蓄積
層103のJFETと対向する側の端部は、N型空乏化
防止層104のJFETと対向する側の端部より若干J
FET側にありすなわち若干JFET側に突き出してお
り、かつ基板101の表面すなわちN型ウエル102の
表面とは接しないように形成されている。また、P型ゲ
ート105および深部P型ゲート107と、N型ウエル
102およびN型空乏化防止層104は、それぞれ図示
しない部分で接続されて同電位となっている。更に図1
では、JFETのN型ソース108に接続されるアルミ
配線などは省略してある。
【0035】図2は、電荷転送時の図1の電荷転送経路
KLMNに沿ったポテンシャルの分布を示すグラフであ
る。図3は、図1のH〜I〜Jにかけての水平方向の不
純物濃度分布を示すグラフである。
【0036】本実施形態の固体撮像素子では、TG11
0を負のバイアスを印加してONにし、電荷をP型電荷
蓄積層103からJFETのP型ゲート105に転送し
ても、P型電荷蓄積層103のJFETと対向する側の
端部が半導体基板101の表面とは接していないので、
TG110下の半導体基板表面における電荷転送経路で
ポテンシャルの窪みは生じにくい。
【0037】また、P型電荷蓄積層103内(H〜I)
においては、図3に示されるように、P型電荷蓄積層1
03の端部すなわち位置Iの極めて近傍の領域を除いて
不純物濃度分布がほぼ一定である。このような不純物濃
度分布を有するP型電荷蓄積層103は、後述の製造方
法などにより形成することができる。このため、信号電
荷をJFETに転送して読み出す過程では、P型電荷蓄
積層103が一様に空乏化し、P型電荷蓄積層103内
でポテンシャルの瘤は生じにくい。従って、図2に示さ
れるように、電荷転送経路KLMNに沿ったポテンシャ
ルに窪みや瘤が生じないので、BPDからJFETに電
荷を完全に転送することができる。
【0038】図9は、本実施形態の固体撮像素子とは異
なり、P型電荷蓄積層103のJFETと対向する側の
端部がN型空乏化防止層104のJFETと対向する側
の端部に対して大きくJFET側に突き出るように形成
されている場合の比較例である。図10は、電荷転送時
の図9の電荷転送経路K1′に沿った
ポテンシャルの分布を示すグラフである。
【0039】P型電荷蓄積層103のN型空乏化防止層
104よりもJFET側に突き出ている領域(位置K
1′付近)では、N型空乏化防止層104からの逆バイ
アスが十分にかからないために空乏化しにくくなり、ポ
テンシャルの窪みを生じやすい。また、このP型電荷蓄
積層103のN型空乏化防止層104より突き出ている
領域上でかつTG110下にある半導体基板表面(位置
L1付近)においては、P型電荷蓄積層103の影響を
受けてポテンシャルに窪みを生じやすい。
【0040】図11は、N型空乏化防止層104のJF
ETと対向する側の端部がP型電荷蓄積層103のJF
ETと対向する側の端部よりもJFET側にあるように
形成されている場合の比較例である。図12は、電荷転
送時の図11の電荷転送経路K2′
沿ったポテンシャルの分布を示すグラフである。
【0041】TG110の端部では、N型空乏化防止層
104の下にP型電荷蓄積層103が無い領域ができて
おり、この領域(位置K2′付近)ではポテンシャルが
高くなりポテンシャルの瘤を生じやすい。図12にも示
されているこの位置K2′付近で生じるポテンシャルの
瘤の高さは、P型電荷蓄積層103とJFETのP型ゲ
ート105の電位差によって異なり、この電位差が小さ
い程高くなり、電位差が大きい程低くなり、電位差があ
る値以上になると瘤が消滅する傾向にある。
【0042】通常、固体撮像素子では、P型電荷蓄積層
103とN型空乏化防止層104の電位差は例えば1〜
5V程度である。この電位差を考慮して、P型電荷蓄積
層103のJFETと対向する側の端部がN型空乏化防
止層104のJFETと対向する側の端部からJFET
側へ突き出している距離を検討したところ、この突き出
している距離が0.0(オンライン)〜0.2μmの場
合に、図12のようなポテンシャルの瘤が消滅し、かつ
図10のようなポテンシャルの窪みが十分浅くなること
が分かった。このため、P型電荷蓄積層103がN型空
乏化防止層104から突き出している距離が0.0〜
0.2μmであれば、BPDからJFETへ電荷を完全
に転送することができ、好ましい。
【0043】図4は、図1に示されるような本実施形態
の固体撮像素子において、P型電荷蓄積層103がN型
空乏化防止層104から突き出している距離を変えた場
合の残像の量を示したグラフである。P型電荷蓄積層か
らJFETへの電荷の転送動作の条件は、前述の従来の
固体撮像素子の場合とほぼ同様である。P型電荷蓄積層
103がN型空乏化防止層104から突き出している距
離が0.0〜0.2μmの領域では、BPDからJFE
Tへ電荷をほぼ完全に転送できるので、残像量を0.1
%以下と極めて小さな値にすることができる。従来の固
体撮像素子の残像量でも十分使用には耐え得るが、本実
施形態の固体撮像素子では、従来の固体撮像素子よりも
はるかに残像量を減少させることができるので、製品の
高性能化が可能となり、より好ましい。
【0044】次に、このような構造を有する本発明に係
る固体撮像素子の、特に受光部の製造方法について図面
を参照して説明する。図5〜8は、P型電荷蓄積層のJ
FETと対向する側の端部がN型空乏化防止層のJFE
Tと対向する側の端部から突き出している距離を所望の
値に制御して、P型電荷蓄積層とN型空乏化防止層を形
成できる種々の製造方法を示す概略図である。これらの
図に示される製造方法は、P型電荷蓄積層が空乏化防止
層104から突き出している距離を0.0〜0.2μm
の範囲内に制御する場合に特に適したものである。
【0045】図5は、P型電荷蓄積層がN型空乏化防止
層から突き出している距離を所望の値に制御して、P型
電荷蓄積層とN型空乏化防止層を形成するための第1の
方法を示す概略図である。
【0046】公知の半導体製造技術などを用いて、P型
半導体基板101中にN型ウエル102が形成され、基
板101表面にはゲート酸化膜などの絶縁膜113が形
成され、絶縁膜113上にポリシリコンなどからなるT
G110が形成されている(図5(a))。
【0047】第1の方法においては、TG110をマス
クの一部としかつ絶縁膜113を通して、P型の不純物
イオン121がN型ウエル102の内部に基板101に
対して斜め方向に注入され、P型電荷蓄積層103が形
成される(図5(b))。P型不純物イオン121の傾
斜注入は必要に応じて任意の角度傾斜させることができ
るが、P型不純物イオン121を注入する方向を基板1
01表面に垂直な方向に対して10゜〜60゜傾斜させ
ることが好ましく、30゜〜50゜傾斜させて注入を行
えばより好ましい。また、注入の加速電圧を制御するこ
とによって、Nウエル102の表面から例えば0.3〜
1μm程度の深さにP型電荷蓄積層103の不純物濃度
のピークがくるように調整される。
【0048】P型電荷蓄積層103の形成後、N型の不
純物イオン122が基板101表面に実質的に垂直な方
向で注入され、N型空乏化防止層104がN型ウエル1
02内でかつP型電荷蓄積層103と基板101表面す
なわちN型ウエル102表面との間の領域に形成される
(図5(c))。
【0049】必要であれば、N型の不純物イオン122
を注入する方向を基板101表面に垂直な方向に対して
若干、例えば7゜程度、傾斜させる場合もある。また、
P型の不純物イオン121やN型の不純物イオン122
の注入後に熱処理を行ってもよいが、不純物イオンを活
性化させかつ不純物イオンの拡散を生じさせない程度の
熱処理とすれば、P型電荷蓄積層103などの不純物濃
度が端部付近でもそれほど不均一とはならず、例えば図
3に示されるような不純物濃度分布を有するようになる
ので好ましい。
【0050】第1の方法においては、P型不純物イオン
121の注入はN型不純物イオン122の注入よりも傾
けて行われるので、P型電荷蓄積層103の端部はN型
空乏化防止層104の端部から突き出し、よりJFET
側にあるように形成される。P型不純物イオン121お
よびN型不純物イオン122の注入角度や加速電圧を制
御することによって、P型電荷蓄積層103およびN型
空乏化防止層104を所望のプロファイル形状に形成す
ることができる。このため、P型電荷蓄積層103がN
型空乏化防止層104から突き出している距離を正確に
制御することができる。
【0051】図6は、P型電荷蓄積層がN型空乏化防止
層から突き出している距離を所望の値に制御して、P型
電荷蓄積層とN型空乏化防止層を形成するための第2の
方法を示す概略図である。
【0052】第2の方法においては、P型電荷蓄積層1
03は、ポリシリコンなどからなるTG110をマスク
の一部としてP型の不純物イオン121をNウエル10
2中に注入して形成される(図6(a))。注入の加速
電圧を制御することによって、Nウエル102の表面か
ら例えば0.3〜1μm程度の深さにP型電荷蓄積層1
03の不純物濃度のピークがくるように調整される。
【0053】P型電荷蓄積層103の形成後、TG11
0を酸化する(図6(b))。TG110の表面および
側面領域は酸化によって酸化膜116を形成するが、酸
化により体積も増大する。このため、酸化膜116の側
壁部分に対応する酸化膜端部111は、酸化前のTG1
10の端部よりもP型電荷蓄積層103側にある。この
酸化膜116をマスクの一部として、N型の不純物イオ
ン122がNウエル102中に注入され、N型空乏化防
止層104がN型ウエル102内でかつP型電荷蓄積層
103とN型ウエル102表面との間の領域に形成され
る(図6(c))。
【0054】P型不純物イオン121やN型不純物イオ
ン122の注入は、必要があれば基板101表面に垂直
な方向に対して若干、例えば7゜程度、傾斜させる場合
もある。また、P型の不純物イオン121やN型の不純
物イオン122の注入後に熱処理を行ってもよいが、不
純物イオンを活性化させかつ不純物イオンの拡散を生じ
させない程度の熱処理とすれば、P型電荷蓄積層103
などの不純物濃度が端部付近でもそれほど不均一とはな
らず、例えば図3に示されるような不純物濃度分布を有
するようになるので好ましい。
【0055】第2の方法においては、P型不純物イオン
121の注入とN型不純物イオン122の注入で、マス
クの端部の位置が異なるので、P型電荷蓄積層103の
端部はN型空乏化防止層104の端部から突き出すよう
に形成される。P型電荷蓄積層103がN型空乏化防止
層104から突き出している距離は、酸化膜116の厚
みすなわちTG110の酸化量を調整することによっ
て、極めて容易に制御することができる。
【0056】図7は、P型電荷蓄積層がN型空乏化防止
層から突き出している距離を所望の値に制御して、P型
電荷蓄積層とN型空乏化防止層を形成するための第3の
方法を示す概略図である。
【0057】第3の方法においては、前述の第2の方法
と同様の方法でP型電荷蓄積層103が形成される(図
7(a))。P型電荷蓄積層103の形成後、TG11
0の側壁にサイドウォール絶縁膜112が形成される。
サイドウォール絶縁膜112は、例えばMOSトランジ
スタのLDD(lightly doped drai
n)形成時に用いられる技術と同様の技術を用いて形成
することができ、ゲート酸化膜113およびTG110
上に層間絶縁膜としてPSG膜などをデポジットし、エ
ッチバックすることによりTG110の側壁にサイドウ
ォール絶縁膜112が形成される(図7(b))。この
サイドウォール絶縁膜112をマスクの一部として、N
型の不純物イオン122がN型ウエル102中に注入さ
れ、N型空乏化防止層104がN型ウエル102内でか
つP型電荷蓄積層103とN型ウエル102表面との間
の領域に形成される(図7(c))。
【0058】P型不純物イオン121やN型不純物イオ
ン122の注入は、必要があれば基板101表面に垂直
な方向に対して若干、例えば7゜程度、傾斜させる場合
もある。また、P型の不純物イオン121やN型の不純
物イオン122の注入後に熱処理を行ってもよいが、不
純物イオンを活性化させかつ不純物イオンの拡散を生じ
させない程度の熱処理とすれば、P型電荷蓄積層103
などの不純物濃度が端部付近でもそれほど不均一とはな
らず、例えば図3に示されるような不純物濃度分布を有
するようになるので好ましい。
【0059】第3の方法においては、P型不純物イオン
121の注入とN型不純物イオン122の注入で、マス
クの端部の位置が異なるので、P型電荷蓄積層103の
端部はN型空乏化防止層104の端部から突き出すよう
に形成される。サイドウォール絶縁膜112の幅は堆積
した層間絶縁膜の初期厚みとほぼ等しく、このサイドウ
ォール絶縁膜112の幅を調整することでP型電荷蓄積
層103がN型空乏化防止層104から突き出している
距離を容易に制御することができる。
【0060】図8は、P型電荷蓄積層がN型空乏化防止
層から突き出している距離を所望の値に制御して、P型
電荷蓄積層とN型空乏化防止層を形成するための第4の
方法を示す概略図である。
【0061】第4の方法においては、基板101の表面
(すなわちNウエル102の表面)上に形成されている
プロテクト酸化膜114上に、フォトリソグラフィーな
どによりレジスト115が形成される(図8(a))。
レジスト115をマスクとして、P型の不純物イオン1
21をNウエル102中に注入することで、Nウエル1
02中にP型電荷蓄積層103が形成される(図8
(b))。注入の加速電圧を制御することによって、N
ウエル102の表面から例えば0.3〜1μm程度の深
さにP型電荷蓄積層103の不純物濃度のピークがくる
ように調整される。
【0062】P型電荷蓄積層103の形成後、レジスト
115が除去される。ゲート酸化膜113を形成した
後、ポリシリコンなどよりなるTG110が基板101
上のゲート酸化膜113上に形成される。このとき、T
G110のP型電荷蓄積層103側の端部の位置がレジ
スト115の端部の位置よりも、よりP型電荷蓄積層1
03側にあるようにする。TG110をマスクの一部と
して、N型の不純物イオン122がN型ウエル102中
に注入され、N型空乏化防止層104がN型ウエル10
2内でかつP型電荷蓄積層103とN型ウエル102表
面との間の領域に形成される(図8(c))。
【0063】P型不純物イオン121やN型不純物イオ
ン122の注入は、必要があれば基板101表面に垂直
な方向に対して若干、例えば7゜程度、傾斜させる場合
もある。また、P型の不純物イオン121やN型の不純
物イオン122の注入後に熱処理を行ってもよいが、不
純物イオンを活性化させかつ不純物イオンの拡散を生じ
させない程度の熱処理とすれば、P型電荷蓄積層103
などの不純物濃度が端部付近でもそれほど不均一とはな
らず、例えば図3に示されるような不純物濃度分布を有
するようになるので好ましい。
【0064】第4の方法においては、P型不純物イオン
121の注入とN型不純物イオン122の注入で、マス
クの端部の位置が異なるので、P型電荷蓄積層103の
端部はN型空乏化防止層104の端部から突き出すよう
に形成される。P型電荷蓄積層103がN型空乏化防止
層104から突き出している距離は、レジスト115と
TG110を形成する位置をアライメント精度が良いス
テッパーなどにより調整することで、容易に制御するこ
とができる。
【0065】
【実施例】次に、本発明に係る固体撮像素子とその製造
方法を具体的な実施例によりさらに詳細に説明する。
【0066】(実施例1)この実施例は、図5に示され
る固体撮像素子の製造方法に関するものである。P型半
導体基板101中にはN型ウエル102が形成され、基
板101表面にはゲート酸化膜である絶縁膜113が形
成され、絶縁膜113上にポリシリコンよりなるTG1
10が形成されている。P型電荷蓄積層103を形成す
るために、傾斜イオン注入法により、ボロンを1〜5×
1012cm−2、加速電圧50keV〜2MeVで注
入し、窒素雰囲気中で約30分間、800〜1000℃
で熱処理を施した。熱処理は、場合によっては急速熱加
熱(RTA)により行ってもよい。
【0067】更にN型空乏化防止層104を形成するた
めに、リンを1〜5×1013cm−2、加速電圧約8
0keVで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、800
〜950℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によって
は急速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0068】(実施例2)この実施例は、図6に示され
る固体撮像素子の製造方法に関するものである。P型半
導体基板101中にはN型ウエル102が形成され、基
板101表面にはゲート酸化膜である絶縁膜113が形
成され、絶縁膜113上にポリシリコンよりなるTG1
10が形成されている。P型電荷蓄積層103を形成す
るために、TG110をマスクの一部としてボロンを1
〜5×1012cm−2、加速電圧50keV〜2Me
Vで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、800〜10
00℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によっては急
速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0069】その後、パイロ酸化により900〜950
℃で5〜30分間、TG110を酸化し、0.1〜1μ
m程度の酸化膜を形成した。更にN型空乏化防止層10
4を形成するために、酸化されたTG110をマスクの
一部としてリンを1〜5×1013cm−2、加速電圧
約80keVで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、8
00〜950℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によ
っては急速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0070】(実施例3)この実施例は、図7に示され
る固体撮像素子の製造方法に関するものである。P型半
導体基板101中にはN型ウエル102が形成され、基
板101表面にはゲート酸化膜である絶縁膜113が形
成され、絶縁膜113上にポリシリコンよりなるTG1
10が形成されている。P型電荷蓄積層103を形成す
るために、TG110をマスクの一部としてボロンを1
〜5×1012cm−2、加速電圧50keV〜2Me
Vで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、800〜10
00℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によっては急
速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0071】その後、層間絶縁膜としてPSG膜を20
00〜5000オングストロームデポジットし、エッチ
バックによりサイドウォール絶縁膜112を形成した。
更にN型空乏化防止層104を形成するために、サイド
ウォール絶縁膜112およびTG110をマスクの一部
としてリンを1〜5×1013cm−2、加速電圧約8
0keVで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、800
〜950℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によって
は急速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0072】(実施例4)この実施例は、図8に示され
る固体撮像素子の製造方法に関するものである。P型半
導体基板101中にはN型ウエル102が形成され、基
板101表面にはプロテクト酸化膜114が形成され、
プロテクト酸化膜114上にレジストマスク115が形
成されている。P型電荷蓄積層103を形成するため
に、レジストマスク115をマスクの一部としてボロン
を1〜5×1012cm−2、加速電圧50keV〜2
MeVで注入し、窒素雰囲気中で約30分間、800〜
1000℃で熱処理を施した。熱処理は、場合によって
は急速熱加熱(RTA)により行ってもよい。
【0073】その後、レジストマスク115を除去し、
ゲート酸化膜である絶縁膜113を形成した後、TG1
10を形成した。更にN型空乏化防止層104を形成す
るために、TG110をマスクの一部としてリンを1〜
5×1013cm−2、加速電圧約80keVで注入
し、窒素雰囲気中で約30分間、800〜950℃で熱
処理を施した。熱処理は、場合によっては急速熱加熱
(RTA)により行ってもよい。
【0074】具体的な実施形態をあげたが、本発明は、
固体撮像素子において、受光部の電荷蓄積層のトランジ
スタと対向する側の端部が空乏化防止層のトランジスタ
と対向する側の端部とオンラインまたはこれより若干ト
ランジスタ側にあり、かつ基板の表面とは接しないよう
な構成であればよく、前述の実施形態には限定されな
い。
【0075】P型とN型を逆とした構成も可能であり、
また、素子領域はウエル領域中に形成しても、あるいは
ウエル領域を形成せず直接半導体基板に形成してもよ
い。電荷増幅用のトランジスタはJFETに限定される
ものではなく、バイポーラトランジスタやMOSトラン
ジスタとすることもできる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明の固体撮像素子に
よれば、フォトダイオードの電荷蓄積層から増幅用トラ
ンジスタへの電荷転送時の電荷転送経路のポテンシャル
において瘤や窪みの発生を抑制することができる。この
ため、フォトダイオードから増幅用トランジスタへほぼ
完全に電荷を転送することができ、残像の発生も抑える
ことができる。
【0077】また、本発明の固体撮像素子の製造方法に
よれば、フォトダイオードの電荷蓄積層と空乏化防止層
を所望のプロファイルに制御よく形成することができる
ので、フォトダイオードから増幅用トランジスタへ完全
に電荷を転送し、残像の発生を抑制することが可能な固
体撮像素子を、容易かつ的確に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る固体撮像素子のBP
D〜TG〜JFETにかけての部分の概略的な断面図で
ある。
【図2】図1の固体撮像素子の電荷転送時の電荷転送経
路KLMNに沿ったポテンシャル分布を示すグラフであ
る。
【図3】図1の固体撮像素子のH〜I〜Jにかけての不
純物濃度分布を示すグラフである。
【図4】図1の固体撮像素子のP型電荷蓄積層の端部が
N型空乏化防止層の端部から突き出している距離を変え
た場合の残像量を示すグラフである。
【図5】図1の固体撮像素子のP型電荷蓄積層とN型空
乏化防止層を形成するための第1の方法を示す概略図で
ある。
【図6】図1の固体撮像素子のP型電荷蓄積層とN型空
乏化防止層を形成するための第2の方法を示す概略図で
ある。
【図7】図1の固体撮像素子のP型電荷蓄積層とN型空
乏化防止層を形成するための第3の方法を示す概略図で
ある。
【図8】図1の固体撮像素子のP型電荷蓄積層とN型空
乏化防止層を形成するための第4の方法を示す概略図で
ある。
【図9】P型電荷蓄積層のJFETと対向する側の端部
がN型空乏化防止層のJFETと対向する側の端部に対
して大きくJFET側に突き出るように形成されている
場合の比較例である。
【図10】図9の電荷転送時の電荷転送経路K1′
に沿ったポテンシャル分布を示すグラフで
ある。
【図11】N型空乏化防止層のJFETと対向する側の
端部がP型電荷蓄積層のJFETと対向する側の端部よ
りもJFET側にあるように形成されている場合の比較
例である。
【図12】図11の電荷転送時の電荷転送経路K
2′に沿ったポテンシャルの分布を示すグ
ラフである。
【図13】従来の固体撮像素子の単位画素の概略的な平
面図である。
【図14】図13の従来の固体撮像素子のX−X′線に
沿った概略的な断面図である。
【図15】図14の従来の固体撮像素子の電荷転送時の
電荷転送経路OPQRSに沿ったポテンシャル分布を示
すグラフである。
【図16】図14の従来の固体撮像素子のT〜U〜Vに
かけての不純物濃度分布を示すグラフである。
【図17】図14の従来の固体撮像素子のP型電荷蓄積
層とN型空乏化防止層を形成するための方法を示す概略
図である。
【図18】図13の単位画素を使用した固体撮像素子の
全体の回路構成図である。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 N型ウエル 103 P型電荷蓄積層 104 N型空乏化防止層 105 P型ゲート 106 N型チャネル 107 P型ゲート 108 N型ソース 109 N型ドレイン 110 トランスファーゲート 111 酸化膜端部 112 サイドウォール絶縁膜 113 ゲート酸化膜 114 プロテクト酸化膜 115 レジストマスク 116 酸化膜 121 P型不純物イオン 122 N型不純物イオン 201 半導体基板 202 N型ウエル 203 P型電荷蓄積層 204 N型空乏化防止層 205 P型ゲート 206 N型チャネル 207 P型ゲート 208 N型ソース 209 N型ドレイン 210 トランスファーゲート 213 ゲート酸化膜 214 プロテクト酸化膜 215 レジストマスク 221 P型不純物イオン 222 N型不純物イオン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板領域と、 前記半導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄
    積領域と、 前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間に設
    けられた第1導電型の空乏化防止領域と、 前記半導体基板領域における前記電荷蓄積領域および空
    乏化防止領域と対向する領域中に設けられ、かつ電荷増
    幅に用いるためのトランジスタと、 前記空乏化防止領域と前記トランジスタが設けられた領
    域との間でかつ前記半導体基板領域表面上に設けられて
    前記電荷蓄積領域から前記トランジスタへの電荷の転送
    を制御するMOSゲートと、 を具備し、前記電荷蓄積領域の前記トランジスタと対向
    する側の端部は前記MOSゲートの下にあり、前記空乏
    化防止領域の前記トランジスタと対向する側の端部とオ
    ンラインまたはこれよりも前記トランジスタ側にあり、
    そして前記半導体基板領域表面には接していないことを
    特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記トランジスタが接合型電界効果トラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1に記載の固体
    撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記トランジスタがバイポーラトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像
    素子。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタがMOSトランジスタ
    であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素
    子。
  5. 【請求項5】 前記電荷蓄積領域の前記トランジスタと
    対向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記トランジ
    スタと対向する側の端部よりも前記トランジスタ側にあ
    る距離が0.0〜0.2μmであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基板領域と、前記半
    導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄積領域
    と、前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間
    に設けられた第1導電型の空乏化防止領域と、前記半導
    体基板領域における前記電荷蓄積領域および空乏化防止
    領域と対向する領域中に設けられかつ電荷増幅に用いる
    ためのトランジスタと、前記空乏化防止領域と前記トラ
    ンジスタが設けられた領域との間でかつ前記半導体基板
    領域表面上に設けられて前記電荷蓄積領域から前記トラ
    ンジスタへの電荷の転送を制御するMOSゲートとを具
    備する固体撮像素子の製造方法であって、前記MOSゲ
    ートをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオ
    ンを前記半導体基板領域に対して斜め方向に注入しそれ
    によって前記電荷蓄積領域を前記半導体基板領域中にか
    つ前記半導体基板領域表面には接しないように形成する
    工程と、前記MOSゲートをマスクの少なくとも一部と
    して前記半導体基板領域に対して前記第2導電型のイオ
    ンの注入よりも垂直に近い方向に第1導電型のイオンを
    注入しそれによって前記電荷蓄積領域と前記半導体基板
    領域表面との間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トランジ
    スタと対向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記ト
    ランジスタと対向する側の端部よりも前記トランジスタ
    側にあるように前記空乏化防止領域を形成する工程とを
    具備することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1導電型の半導体基板領域と、前記半
    導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄積領域
    と、前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間
    に設けられた第1導電型の空乏化防止領域と、前記半導
    体基板領域における前記電荷蓄積領域および空乏化防止
    領域と対向する領域中に設けられかつ電荷増幅に用いる
    ためのトランジスタと、前記空乏化防止領域と前記トラ
    ンジスタが設けられた領域との間でかつ前記半導体基板
    領域表面上に設けられて前記電荷蓄積領域から前記トラ
    ンジスタへの電荷の転送を制御するMOSゲートとを具
    備する固体撮像素子の製造方法であって、前記MOSゲ
    ートをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオ
    ンを前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記半
    導体基板領域中にかつ前記半導体基板領域表面には接し
    ないように前記電荷蓄積領域を形成する工程と、前記M
    OSゲートの少なくとも一部を酸化する工程と、前記酸
    化されたMOSゲートをマスクの少なくとも一部として
    第1導電型のイオンを前記半導体基板領域中に注入しそ
    れによって前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面
    との間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トランジスタと対
    向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記トランジス
    タと対向する側の端部よりも前記トランジスタ側にある
    ように前記空乏化防止領域を形成する工程とを具備する
    ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1導電型の半導体基板領域と、前記半
    導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄積領域
    と、前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間
    に設けられた第1導電型の空乏化防止領域と、前記半導
    体基板領域における前記電荷蓄積領域および空乏化防止
    領域と対向する領域中に設けられかつ電荷増幅に用いる
    ためのトランジスタと、前記空乏化防止領域と前記トラ
    ンジスタが設けられた領域との間でかつ前記半導体基板
    領域表面上に設けられて前記電荷蓄積領域から前記トラ
    ンジスタへの電荷の転送を制御するMOSゲートとを具
    備する固体撮像素子の製造方法であって、前記MOSゲ
    ートをマスクの少なくとも一部として第2導電型のイオ
    ンを前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記半
    導体基板領域中にかつ前記半導体基板領域表面には接し
    ないように前記電荷蓄積領域を形成する工程と、前記半
    導体基板領域およびMOSゲート上に絶縁膜を形成する
    工程と、前記絶縁膜をエッチングしそれによって前記M
    OSゲートの側壁にサイドウォール絶縁膜を形成する工
    程と、前記サイドウォール絶縁膜をマスクの少なくとも
    一部として第1導電型のイオンを前記半導体基板領域中
    に注入しそれによって前記電荷蓄積領域と前記半導体基
    板領域表面との間にかつ前記電荷蓄積領域の前記トラン
    ジスタと対向する側の端部が前記空乏化防止領域の前記
    トランジスタと対向する側の端部よりも前記トランジス
    タ側にあるように前記空乏化防止領域を形成する工程と
    を具備することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 第1導電型の半導体基板領域と、前記半
    導体基板領域中に設けられた第2導電型の電荷蓄積領域
    と、前記電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間
    に設けられた第1導電型の空乏化防止領域と、前記半導
    体基板領域における前記電荷蓄積領域および空乏化防止
    領域と対向する領域中に設けられかつ電荷増幅に用いる
    ためのトランジスタと、前記空乏化防止領域と前記トラ
    ンジスタが設けられた領域との間でかつ前記半導体基板
    領域表面上に設けられて前記電荷蓄積領域から前記トラ
    ンジスタへの電荷の転送を制御するMOSゲートとを具
    備する固体撮像素子の製造方法であって、前記半導体基
    板領域上にマスク層を形成する工程と、前記マスク層を
    マスクとして第2導電型のイオンを前記半導体基板領域
    中に注入しそれによって前記半導体基板領域中にかつ前
    記半導体基板領域表面には接しないように前記電荷蓄積
    領域を形成する工程と、前記マスク層を除去する工程
    と、前記MOSゲートの前記電荷蓄積領域側の端部の位
    置が前記マスク層の前記電荷蓄積領域側の端部の位置よ
    りも前記電荷蓄積領域側にあるように前記MOSゲート
    を前記半導体基板領域上に形成する工程と、前記MOS
    ゲートをマスクの少なくとも一部として第1導電型のイ
    オンを前記半導体基板領域中に注入しそれによって前記
    電荷蓄積領域と前記半導体基板領域表面との間にかつ前
    記電荷蓄積領域の前記トランジスタと対向する側の端部
    が前記空乏化防止領域の前記トランジスタと対向する側
    の端部よりも前記トランジスタ側にあるように前記空乏
    化防止領域を形成する工程とを具備することを特徴とす
    る固体撮像素子の製造方法。
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