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JPH11124216A - 自励振動型振動装置 - Google Patents

自励振動型振動装置

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Publication number
JPH11124216A
JPH11124216A JP30658797A JP30658797A JPH11124216A JP H11124216 A JPH11124216 A JP H11124216A JP 30658797 A JP30658797 A JP 30658797A JP 30658797 A JP30658797 A JP 30658797A JP H11124216 A JPH11124216 A JP H11124216A
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JP
Japan
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vibration
value
amplitude
power amplifier
self
Prior art date
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Application number
JP30658797A
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English (en)
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JP4066481B2 (ja
Inventor
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP30658797A priority Critical patent/JP4066481B2/ja
Publication of JPH11124216A publication Critical patent/JPH11124216A/ja
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Publication of JP4066481B2 publication Critical patent/JP4066481B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動時の、振動開始から所定の振幅で振動す
るまでの立ち上がり時間及び/又は停止時の、制動開始
から完全に振幅が停止するまでの制動時間を、容易に、
任意に変えることのできる自励振動型振動装置を提供す
ること。 【解決手段】 振動機械21の振動変位xの出力信号を
自励発振コントローラ3に負帰還し、ここで可変ゲイン
0 によって増幅した後、可変の飽和要素を有した電力
増幅器30によって増幅する。更に、これを電磁石の振
動駆動源17に供給して、振動機械21を振動させる。
この振動の起動時に、電力増幅器30の飽和要素の値B
を、起動開始から所定時間T’となるまで、時間の経過
と共に、漸次、比例的に増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自励振動型振動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自励振動型振動装置は、共振点
を自動的に追尾する利点を持つ。しかしながら、自励振
動型振動装置では、発生する振動の振幅を一定に保つた
めに何らかの制御を必要とする。例えば、コントローラ
あるいは電力増幅器に飽和要素を持たせ、この飽和要素
の値を、検出された振動機器の実際の振幅と振幅指令値
との偏差Δrに応じて調節することにより、振動駆動源
の出力に制限を加え、発生する振動の振幅を調節する方
法や、検出された振動機器の実際の振幅と振幅指令値と
の偏差Δrの大きさによって、フィードバックゲインを
可変にすることにより、発生する振動の振幅を調節する
方法がある。
【0003】自励振動型振動装置の一例として、図14
には、フィードバックゲインK0 の値を変えることによ
り振幅を一定に制御する振動パーツフィーダ2が示され
ている。また、図15には、この自励振動型振動装置で
ある振動パーツフィーダ2を伝達関数で表したブロック
線図が示されている。振動パーツフィーダ2は、その可
動部であるボウル10が質量mをもち、加速度d2 x/
dt2 で振動している時、1/s(sはラプラス変換子
−以下同様)の積分要素を介すると、速度dx/dtと
なり、これに振動パーツフィーダ2の粘性係数cをかけ
たものが振動減衰力として質量mに作用する。また、速
度dx/dtが積分要素1/sを介すると、変位xとな
り、これに振動パーツフィーダ2のばね定数kをかけた
ものが復元力として質量mに作用する。なお、このボウ
ル10は、実際には、図14で示すように、下方のベー
スブロック11に、等角度間隔に配設された複数の傾斜
板ばね12により結合されている。ベースブロック11
上には固定電磁石13が固定されており、これにコイル
14が巻装されている。また、傾斜板ばね12の上端部
に近接しうず電流型のセンサ16が配設されていて、こ
れはベースブロック11上に支柱を介して支持されてい
る。このセンサ16は、ボウル10の振動の変位xを検
出している。
【0004】センサ16により検出される変位xの出力
信号は、図14に示される電気回路4内のDCカットフ
ィルタ(ハイパスフィルタ)8を介して、振幅検出器5
と、自励発振コントローラ3とに供給される。振幅検出
器5では、公知のように検出された変位xの絶対値Ab
sを取り、ローパスフィルタ50で平滑化して、変位x
からボウル10の振幅x’(これは、変位xの出力信号
に相当する直流レベルである)を得ている。なお、この
振幅検出器5は、半波整流型やrms回路などであって
もよい。そして、この振幅x’を出力として、振幅コン
トローラ6に供給する。振幅コントローラ6は、振幅
x’と、目標振幅値である振幅指令値xrとの偏差Δr
に基づいて定めた可変ゲインK0 の値を、図14に示す
自励発振コントローラ3の可変増幅器7が取り得るよう
に、可変増幅器7の増幅率を変えるものである。他方、
自励発振コントローラ3は、可変増幅器7の可変ゲイン
0の値で、フィードバックされた変位xの信号を増幅
している。自励発振コントローラ3の出力は、電力増幅
器9に供給されて、増幅される。なお、図14に示され
る従来の電力増幅器9は、実際には無限大にならずある
有限の一定値を有しているため、飽和要素を有するとし
て示されている。そして、これが固定電磁石13のコイ
ルに供給されて、振動パーツフィーダ2のボウル10を
加振する。
【0005】なお、振幅コントローラ6は、図15に示
すように、加減算器24で振幅指令値xrと振幅値x’
と偏差Δr(但し、これらは両方とも実効値に直して算
出されている)が算出され(すなわち振幅指令値xrか
ら振幅値x’が減算され)、この得られた偏差Δrに基
づいて、可変ゲインK0 を与えるゲインKが算出されて
いる。このゲインKは、偏差Δrを係数K1 で増幅して
いる比例値算出部25の出力と、乗算器19で求められ
た(Δr)3 を係数K3 で増幅している3乗値算出部2
6の出力と、偏差Δrを係数Ks で増幅した後、積分要
素1/sを介している積分値算出部27からの出力と
が、加算器28において加算され、この値に、(例えば
基準状態で取り得る安定限界ゲインなどの)設定されて
いる安定限界ゲインKcrを加算器28に加えたものであ
る。すなわち、振幅コントローラ6は、K=K1 ・Δr
+K3 ・(Δr)3 +Ks ・∫Δrdt+Kcrを計算
し、ゲインKを求めている。なお、図15に示している
振幅コントローラ6では、積分値算出部27に入力され
る偏差△rを振動開始直後には入力せず(積分制御がO
FFである)、一定時間Tの経過後から△rを入力して
いる。すなわち、積分値算出部27は、スイッチ32を
有しており、スイッチ32を介して、一定値0(零)又
は偏差Δrが供給されている。このスイッチ32は、時
計33から1/Tの増幅率を有する増幅器34を介して
供給される切換信号Dが1となったときに切り換わり、
偏差Δrが供給される。従って、所定時間Tを経過した
後に、積分要素たるKs ・∫ΔrdtがゲインKに追加
される。そして、ゲインKは、ゲインリミッタ29に供
給され、ここにおいて、このゲインKがプラスの値を有
したときには、そのままの値を出力し、このゲインKが
マイナスの値を有したときには、零の値を出力する。す
なわち、このとき、ゲインK>0のときには可変ゲイン
0 =ゲインKであるが、ゲインK≦0のときには可変
ゲインK0 =0としている。
【0006】図14の振動パーツフィーダ2は、図15
に示すような閉ループで概念的に示されるが、ボウル1
0の伝達関数において共振周波数では、力と変位との間
で90度(π/2)位相が遅れる。更に、振動駆動源と
して電磁石を用いたため、フィードバックゲインが90
度(π/2)遅延する。従って、開ループにおいて18
0度(π)の位相差が生じ、可変ゲインK0 が安定限界
ゲインより大きいときに、この振動系が発振して、振幅
が成長する。すなわち、検出された振幅が振幅指令値よ
り小さいときには、この可変ゲインK0 を安定限界ゲイ
ンより大きくし、定常状態では、可変ゲインK0 を安定
限界ゲインとして、振動を発振させ、振幅を一定値とし
ている。
【0007】このような一般の自励振動型振動装置で
は、所望の振幅で安定して振動を行うために(所望の振
幅になるべく早くなるようにするために)、振動振幅の
立ち上がりに要する時間をなるべく短くする技術が行わ
れている。この技術としては、例えば、本願出願人が先
に出願した特願平7−97740号公報や特願平9−1
32841号公報などがある。
【0008】しかしながら、立ち上がりに要する時間を
必ず最短時間で行うのがよいとは限らない。例えば、振
動パーツフィーダにツーリングが設けられている場合な
どには、その起動時に短時間で大きな振動を発生させる
と、このツーリング上にある部品が飛び跳ねて、反対向
きの部品が次工程へ流れていってしまったり、又シュー
トの継ぎ目にぶつかって、騒音を発生したりそこに停滞
するということが起こる。すなわち、振動パーツフィー
ダの部品選別を確実に行って、所定の姿勢で次工程へ搬
送できないという問題が生じる。また、各振動機器の停
止に要する最短時間は、それぞれの振動機器が有する質
量、減衰率、ばね定数などにより定まっているため、振
動機器ごとに、停止に要する最短時間が定まっている。
そのため、複数の振動機器を用いて部品を搬送する場合
には、それぞれの振動機器を最短時間で停止しようとす
ると、例えば、その中間にツーリング装置が配設される
場合には、この装置のみが先に停止することも考えら
れ、この場合には、このツーリング装置の作用を全く受
けずに、部品が、このツーリング装置の直下流に配設さ
れている振動機器に搬送されてしまい、部品を所定の姿
勢で確実に搬送できないという問題が生じることがあ
る。この問題を解決するためには、各振動機器の停止時
間が同じとなるようにそれぞれの停止時間を調節して、
すべての振動機器を同時に停止させることが必要とな
る。すなわち、上述したような問題を防止するために
は、振動機器の起動及び/及び停止を最短時間で行うの
ではなく、その立ち上がり速度又は/及び制動速度を任
意に変えて、調節する必要があった。
【0009】そこで、図16に示すように、振幅指令値
をランプ形状として、すなわち時間が経過するにつれて
振幅指令値がリニア的に増大して最終目標値に達するよ
うに(図16では、最終目標値を100とし、起動開始
(これを0秒としている)から400秒後にこの最終目
標値に達するように)振幅指令値を与えている。なお、
この場合の電力増幅器9の出力電圧の波形を図17、こ
のときに得られたボウル10の振動の振幅波形(これは
図15のオシロスコープ20に示される波形である)を
図18に示す。この場合、図18に示すように、振動の
振幅波形は、起動開始から約270秒程度から立ち上が
り始め、約420秒程度で立ち上がりが完了する。とこ
ろで、図19に示されるように振幅指令値を一定とした
場合の電力増幅器9の出力電圧の波形を図20、その振
動の振幅波形を図21に示す。図21に示すように、こ
の場合の振動の振幅波形は、起動開始の0秒から立ち上
がり始め、約140秒程度で立ち上がりが完了してい
る。図18と図21とから明らかなように、振幅指令値
をランプ形状で入力した場合(すなわち400秒かけて
振幅指令値にリニア的に変化させた場合)と、振幅指令
値を起動開始時から定常振幅の値で一定として入力した
場合では、立ち上がり始めてから最終目標値に達するま
での時間は、ほとんど同じである。すなわち、ランプ形
状の振幅指令値を入力しても、立ち上がり速度を変える
ことは、ほとんど変えることができなかった。
【0010】これは、通常、振幅を調節するために変え
られる可変ゲインK0 は、ある1つの振幅指令値におい
て最も立ち上がり特性がよくなるように設定されている
ため、すなわち、可変ゲインK0 を与える定数K1 、K
3 、KS 、Kcrが、ある1つの振幅指令値において良好
となるように設定されているため、その設定対象となっ
た振幅指令値より小さい振幅指令値では、立ち上がりに
時間がかかり、逆に、その設定対象となった振幅指令値
より大きい振幅指令値では立ち上がりが短時間に起こる
ためである。なお、この振幅指令値が変わっても、立ち
上がり時間を同じにする技術として、本願出願人は、与
える振幅指令値に応じて、可変ゲインK0 を与える定数
1 、K3 、KS 、Kcrを定めるという特長を有する技
術を開示している(特願平9−132842号)。この
技術を用いれば、上述したようにランプ形状で振幅指令
値を入力して、立ち上がり速度を変えることができる。
しかしながら、この場合には、起動時に、時々刻々と変
化する振幅指令値に応じて可変ゲインK0 を与える定数
1 、K3 、KS 、Kcrを変えなければならず、制御が
容易ではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、例えば、振動パーツフィーダなどの振動
機器の起動時の立ち上がり速度及び/又は停止時の制動
速度を、容易に、任意の速度に変えることのできる、す
なわち調節することのできる自励振動型振動装置を提供
することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、振動機器
(例えば、実施例の21;以下、同様)の振動速度を検
出する振動速度検出手段(42)と、該振動速度検出手
段(42)の出力を正帰還信号として増幅するコントロ
ーラ(3)と、可変の飽和要素を有し、該コントローラ
(3)の出力を電力増幅する電力増幅器(30)と、該
電力増幅器(30)の出力を受け前記振動機器(21)
を加振する振動駆動源(17’)と、前記振動速度検出
手段(42)の出力から前記振動機器(21)の振幅を
検出する振幅検出手段(5)とを備え、前記振動機器
(21)の起動時に、前記電力増幅器(30)の前記飽
和要素の値(B)を、漸次、増加させるようにした及び
/又は前記振動機器(21)の停止時に、前記電力増幅
器(30)の前記飽和要素の値を、漸次、減少させるよ
うにしたことを特徴とする自励振動型振動装置、によっ
て解決される。
【0013】又、以上の課題は、振動機器(21)の振
動変位を検出する振動変位検出手段(22)と、該振動
変位検出手段(22)の出力を負帰還信号として増幅
し、積分要素又は一次遅れ要素で位相遅れ制御するコン
トローラ(3’)と、可変の飽和要素を有し、該コント
ローラ(3’)の出力を電力増幅する電力増幅器(3
0)と、該電力増幅器(30)の出力を受け前記振動機
器(21)を加振する振動駆動源(17’)と、前記振
動変位検出手段(22)の出力から前記振動機器(2
1)の振幅を検出する振幅検出手段(5)とを備え、前
記振動機器(21)の起動時に、前記電力増幅器(3
0)の前記飽和要素の値(B)を、漸次、増加させるよ
うにした及び/又は前記振動機器(21)の停止時に、
前記電力増幅器(30)の前記飽和要素の値を、漸次、
減少させるようにしたことを特徴とする自励振動型振動
装置、によって解決される。
【0014】又、以上の課題は、振動機器(21)の振
動変位を検出する振動変位検出手段(22)と、該振動
変位検出手段(22)の出力を負帰還信号として増幅す
るコントローラ(3、3”)と、可変の飽和要素を有
し、該コントローラ(3、3”)の出力を電力増幅する
電力増幅器(30)と、該電力増幅器(30)の出力を
受け、前記振動機器(21)を加振するための磁気吸引
力を発生する電磁石(17)と、前記振動変位検出手段
(22)の出力から前記振動機器(21)の振幅を検出
する振幅検出手段(5)とを備え、前記振動機器(2
1)の起動時に、前記電力増幅器(30)の前記飽和要
素の値(B)を、漸次、増加させるようにした及び/又
は前記振動機器(21)の停止時に、前記電力増幅器
(30)の前記飽和要素の値を、漸次、減少させるよう
にしたことを特徴とする自励振動型振動装置、によって
解決される。
【0015】このような構成にすることにより、例えば
振幅コントローラ内の可変ゲインを与える定数を変えず
とも、すなわち容易に、振動機器の振動振幅の立ち上が
り速度及び/又は制動速度を、任意の速度に変えること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】自励振動型振動装置において、コ
ントローラからの出力を電力増幅し、振動機器を加振す
るための振動駆動源又は電磁石に出力を与える電力増幅
器の飽和要素の値(この値の絶対値より小さい入力値の
ときには、入力値に比例する出力を出すが、この値の絶
対値を越えると一定値の値を出すというときの値を指
す)を可変とし、振動機器の起動時に、この電力増幅器
の飽和要素の値を、漸次、増加させるようにする及び/
又は振動機器の停止時に、電力増巾器の飽和要素の値
を、漸次、減少させるようにする。すなわち、電力増幅
器から振動駆動源又は電磁石に与えられる供給エネルギ
ーを、電力増幅器において、起動時には漸次、増加する
ように、制動時には漸次、減少させるように制御する。
これにより、振動機器の振動振幅の立ち上がり速度及び
又は制動速度を、容易に、任意の速度に変えることがで
きる。
【0017】本発明において、増加させる電力増幅器の
飽和要素の値は、起動開始時から所定時間が経過するま
で、ずっと、漸次、増加させるようにしてもよい。この
ときには、起動開始時から振動機器がすぐに振動すると
いうことはないが、制御が容易である。また、起動開始
時に、電力増幅器の飽和要素の値が、振動機器の振動が
立ち上がり始めるに充分な所定値とすれば、起動開始時
から時間遅れなく、振動機器がすぐに振動し始めるの
で、速度調節の幅を大きくすることができる。なお、こ
の場合、起動開始時の電力増幅器の飽和要素の値は、振
動振幅が立ち上がり始めるに充分な所定値であればよ
い。この所定値とは、例えば、図3に示すように、起動
開始時から約400秒後に定常振動時の値となるように
設定された飽和要素の値を有する電力増幅器30の場合
では、次のような値である。電力増幅器30の出力を受
けた電磁石により振動される振動機器21の振動は、図
5に示すように、起動開始後t’(t’=約80秒)で
立ち上がりが始まっている。この振動振幅が立ち上がっ
たとき、すなわちここでは時刻t’における電力増幅器
30の飽和要素の値Bt の値であれば、振動機器21の
振動振幅は立ち上がり始めるはずである。すなわち、こ
の場合では、振動振幅が立ち上がり始めるに充分な所定
値とは、Bt 以上の値を示す。すなわち、電力増幅器の
飽和要素の値が、図3に一点鎖線で示すように増加させ
てもよい。また、起動開始時に、その振動が立ち上がり
始めた後に、電力増幅器の飽和要素の値を一旦小さく
し、その後、この飽和要素の値を、漸次、増加させるよ
うにしてもよい。この場合には、起動開始時から時間遅
れなく、振動機器がすぐに振動し始めるし、かつより長
い時間をかけて振動振幅の立ち上がりを調節することが
できる(すなわち、調節の自由度が大きくなる)。
【0018】また、減少させる電力増幅器の飽和要素の
値は、停止開始時から所定時間が経過するまで、ずっ
と、漸次、減少させるようにしてもよい。この場合に
は、制御が容易であるし、例えば、振幅指令値を一定と
し、振動速度検出手段の出力を正帰還信号として増幅す
るコントローラに、振動速度検出手段の出力を負帰還し
たり、振動変位検出手段の出力を負帰還信号として増幅
するコントローラに、振動変位検出手段の出力を正帰還
したりして制動する場合には、停止開始時からすぐにそ
の振動機器を停止することができる。
【0019】更に、振動機器の起動時に、電力増幅器の
飽和要素の値を漸次、増加する際及び/又は停止時に、
電力増幅器の飽和要素の値を、漸次、減少する際には、
増加及び/又は減少はリニア的に変化するように設定す
れば制御も容易であるが、例えば指数関数的に変化して
も何ら問題はない。
【0020】なお、本発明の自励振動型振動装置は、振
動機器の振動速度を検出する振動速度検出手段と、該振
動速度検出手段の出力を正帰還信号として増幅するコン
トローラと、可変の飽和要素を有し、該コントローラの
出力を電力増幅する電力増幅器と、該電力増幅器の出力
を受け前記振動機器を加振する振動駆動源と、前記振動
速度検出手段の出力から前記振動機器の振幅を検出する
振幅検出手段とを備えているか、振動機器の振動変位を
検出する振動変位検出手段と、該振動変位検出手段の出
力を負帰還信号として増幅し、積分要素又は一次遅れ要
素で位相遅れ制御するコントローラと、可変の飽和要素
を有し、該コントローラの出力を電力増幅する電力増幅
器と、該電力増幅器の出力を受け前記振動機器を加振す
る振動駆動源と、前記振動変位検出手段の出力から前記
振動機器の振幅を検出する振幅検出手段とを備えている
か、又は、振動機器の振動変位を検出する振動変位検出
手段と、該振動変位検出手段の出力を負帰還信号として
増幅するコントローラと、可変の飽和要素を有し、該コ
ントローラの出力を電力増幅する電力増幅器と、該電力
増幅器の出力を受け、前記振動機器を加振するための磁
気吸引力を発生する電磁石と、前記振動変位検出手段の
出力から前記振動機器の振幅を検出する振幅検出手段と
を備えているものである。
【0021】なおまた、本発明の自励振動型振動装置の
コントローラは、従来のコントローラでよく、例えば、
振幅検出手段から検出された振幅と振幅指令値との差で
ある振幅偏差に関して、所定の関数で変化するゲインを
出力する可変ゲインで、振動速度検出手段の出力又は振
動変位手段の出力を増幅するコントローラや、振幅検出
手段から検出された振幅と振幅指令値との差である振幅
偏差に関して増幅率を変化させる飽和要素を有し、この
飽和要素の値を変えることにより、振動速度検出手段の
出力又は振動変位手段の出力を増幅するコントローラと
すればよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て説明するが、上記従来例と同様な部分については、同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0023】図1は本発明の第1実施例の自励振動型振
動装置である振動機械21のブロック図を示すものであ
るが、図において振動機械21は、本実施例では振動パ
ーツフィーダに限らず、一般の振動機器とする。なお、
この振動機械21は、従来例の振動パーツフィーダ2と
同様に、質量mが加速度d2 x/dt2 で振動している
時、1/s(sはラプラス変換子−以下同様)の積分要
素を介すると、速度dx/dtとなり、これに粘性係数
cをかけたものが振動減衰力として質量mに作用する。
また、速度dx/dtが積分要素1/sを介すると、変
位xとなり、これにばね定数kをかけたものが復元力と
して質量mに作用する。振動機械21の変位xは、上記
従来例と同様に、センサから構成される振動変位検出器
22により検出される。この検出された変位xの出力信
号は、振幅検出器5及び自励発振コントローラ3に供給
される。振幅検出器5は、従来例と同様に、変位xの信
号から振動機械21の振幅を求めて、振幅コントローラ
6に供給される。なお、本実施例では、振幅コントロー
ラ6に供給される振幅指令値は、図19で示されるよう
に、振動開始時から100の一定値である。
【0024】自励発振コントローラ3は、振幅コントロ
ーラ6が与える可変ゲインK0 を受け、可変増幅器7に
おいて、この可変ゲインK0 の増幅率で、フィードバッ
クされた変位xの信号を増幅する。なお、自励発振コン
トローラ3に供給される変位xの信号には、ノイズnが
加わることがある。そして、更に、これが飽和要素を有
する電力増幅器30で増幅される。この電力増幅器30
の出力を、振動機械21に加振力を与える振動駆動源1
7に供給する。本実施例では、この振動駆動源17は、
電磁石であり、90度(π/2)の位相遅れを有してい
る。従って、開ループにおいて180度(π)の位相遅
れが生じ、可変ゲインK0 が安定限界ゲインより大きけ
れば、自励振動を生じて、振動が成長する。
【0025】次に、本発明に係る電力増幅器30につい
て、更に詳しく説明する。
【0026】本実施例の電力増幅器30は、飽和要素設
定部51によって、飽和要素の値を図3の実線で示すよ
うに、可変とされる。図2に示されるように、飽和要素
設定部51は、スイッチ52を有しており、このスイッ
チ52は、時計53から1/T’の増幅率を有する増幅
器54を介して供給される切換信号Eが1となったとき
に切り換わるものである。切換信号Eが0のときには、
すなわち起動開始後、所定時間T’(本実施例ではT’
=400秒)までは、ゲインKB の増幅率を有する増幅
器55で増幅された値、いわばKB ・t(tは時間)で
示される値(すなわち時間の経過によってのみに比例的
にゲインKB で増加する値)BB が、飽和要素設定部5
1から出力Bとして出力される。そして、切換信号Eが
1になった後には、すなわち、所定時間T’を経過した
後には、定常振動時に与えられる電力増幅器30の定常
振動時の飽和要素の値Br (これは図3において2とし
て示されている)が出力Bとして出力される。この飽和
要素設定部51の出力に応じて、電力増幅器30の飽和
要素の値が設定される。なお、本実施例では、図3に示
すように、切換信号Eが切り換わる直前の増幅器55の
出力は、値Br と同じに設定されている。
【0027】本発明の実施例は上述のように構成される
が、次に、この作用について説明する。
【0028】図示せずとも、図1の電力増幅器30には
直流電源がスイッチを介して接続されており、振動機械
21の自励発振駆動にあたっては、このスイッチを閉じ
て電力増幅器30を作動状態におく。その他、自励発振
コントローラ3、振幅コントローラ6なども同様に作動
状態に置かれる。振幅コントローラ6においては最初
は、外部ノイズnなどの微小な信号により振動が発振さ
れ、振動機械21の可動部の振幅が零であることにより
振幅偏差Δrは最大となり、振幅偏差Δrに応じて可変
ゲインK0 が求まり、これは安定限界ゲインより大きい
ため、自励振動が発生しようとする。このとき、本実施
例では、電力増幅器30の飽和要素の値が図3に示すよ
うに変化する。また、この場合の電力増幅器30の出力
は図4に示すようになる。そして、この電力増幅器30
の出力により機械振動21の振幅波形(これは上記従来
例と同様に、図2のオシロスコープ20に示される波形
である)は図5に示すように変化することになる。
【0029】すなわち、本実施例では、図4に示される
ように、起動開始後、約80秒(=t’)から約300
秒までは、電力増幅器30の飽和要素の値を変えたこと
により、電力増幅器30の出力は、リニア的に制限され
ている。これに伴って、本実施例の振動機械21の振幅
は、図5に示すように、起動開始後、約80秒から立ち
上がり始め、徐々に振幅が増加して、約300秒過ぎで
立ち上がりが完了している。すなわち、振動機械21の
振幅が零の状態から所定の振幅100になるまでに約2
00秒強程度の時間を要している。従って、本実施例の
立ち上がり時間は、従来例として示した場合の約2倍の
時間となっている(すなわち振動機械21の振幅は従来
の約1/2倍の速さによって所定の振幅(定常振幅値)
となっている)。本実施例では、図3に示すように起動
開始後400秒で、電力増幅器30の飽和要素の値を、
定常振幅時の飽和要素の値(このときの飽和要素の値は
最大値である)を取るようにしているが、その電力増幅
器30の飽和要素の値を、よりゆっくりと上昇させれば
その立ち上がりに要する時間は大きくなり、より早く上
昇させればその立ち上がりに要する時間は小さくなるこ
とは明らかであり、この飽和要素の値の変化の状態を変
えれば、振動機械21の振動振幅の立ち上がり速度を、
容易に、所望の速度に変えることが可能である。
【0030】次に、本発明の第2実施例について図6乃
至図9を参照して説明するが、本実施例は、電力増幅器
30の飽和要素の値を可変にする設定の仕方が異なるだ
けであり、すなわち図1及び図2に示される上記第1実
施例の飽和要素設定部51の代わりに、図6に示す飽和
要素設定部51’を設けたものである。他の部分は上記
実施例と同様であるので、その部分についての図示及び
説明は省略する。
【0031】本実施例の飽和要素設定部51’は、図6
に示されているように、時計53からの出力が、増幅器
54、54’、55、55’に供給されている。本実施
例では、ゲインKB を有する増幅器55の出力は、スイ
ッチ52ではなくスイッチ52’に供給されている。こ
のスイッチ52’は、その出力をスイッチ52に供給し
ており、時計53から1/T”の増幅率を有する増幅器
54’を介して供給される切換信号Fが1となったとき
に切り換わるものである。切換信号Fが0のときには、
すなわち起動開始後、所定時間T”(本実施例ではT”
=40秒)までは、加減算器56の出力BF が出力BE
として出力される。また、切換信号Fが1となったとき
には、すなわち、所定時間T”を経過した後には、ゲイ
ンKB の増幅率を有する増幅器55で増幅された、いわ
ばKB ・t(tは時間)で示される値(すなわち時間の
経過によってのみに比例的にゲインKB で増加する値)
B が出力BE として出力される。なお、加減算器56
の出力は、本実施例では、定常振幅時の電力増幅器30
の飽和要素の値Br から、増幅器55の増幅率KBより
大きい増幅率KF を有する増幅器54の出力、すなわち
E ・tで示される値を引いた値である。
【0032】すなわち、本実施例では、図7に示すよう
に、電力増幅器30の飽和要素の値は、起動時には、定
常振幅時の飽和要素の値Br 、すなわち最大値となって
いるが、起動開始直後から比例的に、かつ急激に(ゲイ
ンKE の傾きで)減少し、起動開始後約40秒後には、
振動機械21の定常状態時の飽和値の約10%まで減少
するように設定されている。更に、その後、電力増幅器
30の飽和要素の値は、上記第1実施例の起動開始後4
00秒までの変化と同じ速度変化で比例的に(すなわち
ゲインKB の傾きで)上昇し、起動開始後約400秒
で、振幅定常状態時に与えられる電力増幅器30の飽和
要素の値Br (本実施例でも、図7において2として示
されている)となる。なお、本実施例では、図7に示す
ように、所定時間T”における直前の信号BF の値は、
所定時間T”における振動BB の値とほぼ同じに設定さ
れている。
【0033】本実施例では、電力増幅器30からの出力
は、図8に示す状態となる。この電力増幅器30の出力
は、起動開始時から起動開始後40秒までは、比例的
に、かつ急激に減少し、40秒後から約300秒まで
は、徐々に、比例的に上昇している。これは、約300
秒まで電力増幅器30の飽和要素値の変化に伴って変化
している。更に、このときの振動機器21の振動波形
は、図9に示すような形状となる。すなわち、ほぼ起動
開始時に振動振幅は立ち上がり始め、起動開始後約30
秒で、その立ち上がりが停滞するが、起動開始後約50
秒で再び、立ち上がり始め、起動開始後約300秒後に
所望の振幅値100になっている。
【0034】すなわち、本実施例では、起動開始直後に
振動振幅がすぐに生じ始め、また、立ち上がりに要する
時間は約300秒程度となっている。すなわち、本実施
例においても、定常状態の飽和要素の値を変化させれ
ば、振動機械21の振動振幅の立ち上がり速度を、容易
に、所望の速度に変えることが可能である。なお、本実
施例では、起動時の飽和要素の値を漸次、増加させる時
間的変化は、上記第1実施例の飽和要素の増加の変化と
ほぼ同じとして飽和要素の値を変えたが、上記第1実施
例よりも、立ち上がり時間を遅くなっており、その速度
調節の幅が大きくなる。
【0035】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0036】例えば、以上の実施例では、振動機械21
の振動変位を検出し、この検出信号を自励発振コントロ
ーラ3に負帰還し、振動駆動源として電圧と加振力との
間に90度(π/2)の位相遅れがある電磁石を用い
た。しかしながら、振動駆動源として、電圧と加振力と
の間に位相遅れがない場合、図10に示すように、例え
ば動電型や圧電型などの振動駆動源17’を用いる場合
には、90度(π/2)の位相遅れ(図10では一次遅
れ要素で示されているが、積分要素でもよい)を生じさ
せるような位相コントローラ41を具備した自励発振コ
ントローラ3’を用いれば、本発明は適用可能である。
なお、この位相遅れがない振動駆動源17’を用いた自
励振動型振動装置としては、例えば図11に示す振動パ
ーツフィーダ2’がある。これは、トラック10a’が
形成された可動部であるボウル10’がベースブロック
11’と複数の等角度間隔で配設された傾斜板ばね1
2’によって結合されている。ベースブロック11’は
床上に防振ゴム43により支持されている。ボウル1
0’とベースブロック11’の間には公知の駆動質量体
44が配設され、これはベースブロック11’とほぼ水
平でかつ等角度間隔で配設された板ばね45で結合され
ている。各板ばね15の両面には、圧電素子46a、4
6bが貼着され、図示しない交流電圧が印加されてい
る。従って、交流電圧の印加により、圧電素子が46
a、46bが位相遅れなく、板ばね15に曲げ振動は発
生し、振動パーツフィーダが振動される。なお、図10
に示す自励発振コントローラ3’では、位相コントロー
ラ41は可変増幅器7の前に設けたが、可変増幅器7の
後に設けてもよい。また、上記実施例では、振幅検出器
として、全波整流型の検出器、すなわち絶対値変換とロ
ーパスフィルタとを使用したが、この他の方法によっ
て、例えば、半波整流型の検出器、又はrms回路を用
いた検出器を使用してもよい。
【0037】また、図12に示すように、振動機械21
の振動速度を検出し、これを正帰還し、振動速度から振
幅を得る(例えば積分器を有する)振幅検出器からの出
力を受ける振幅コントローラ6が与える可変ゲインK0
により増幅して、自励振動を発生させる自励振動型振動
装置としてもよい。
【0038】更に、上記実施例では、自励発振コントロ
ーラ3”として、可変ゲインK0 によって増幅される自
励振動型振動装置を示したが、可変ゲインK0 でフィー
ドバックゲインを調節する可変増幅器7に変えて、図1
3に示すように、自励発振コントローラ3”に、飽和要
素を有する可変増幅器7’を設け、この可変増幅器7’
の飽和要素により、振幅を一定に調節するようにしても
よい。なお、この場合には、自励発振コントローラ3”
と、電力増幅器30との2つの作用を兼ねることのでき
る装置を設けるようにしてもよい。
【0039】また、上記実施例では、振動機械21の起
動時の振動振幅の立ち上げ時間を、任意に変えることの
できる自励振動型振動装置である振動機械21について
説明したが、振動機械21の停止時の制動時間(制動開
始から完全に振動が停止するまでの時間)を、電力増幅
器の飽和要素の値を、漸次、減少させれば、電力増幅器
からの出力を受け、供給振動機械を振動させる振動駆動
し又は電磁石に供給されるエネルギーが、漸次、減少さ
せることができるので、振動機器の停止時の速度を、容
易に、任意の速度に変えることができる。
【0040】更に、上記実施例では、電力増幅器30の
飽和要素の値を比例的に増加させるようにしたが、漸
次、電力増幅器30の飽和要素の値を増加又は減少させ
る際には、比例的に増加せずとも、例えば、指数関数的
に増加又は減少させてもよいし、正弦波の一部の形状の
ようにして、増加又は減少させてもよい。なお、上記実
施例では、電力増幅器30の飽和要素の値を設定する飽
和要素部51、51’を、上述のような構成としたが、
勿論、他の構成、例えば、予め時間の経過に応じて飽和
要素の値を定めた表を使用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による自励振
動型振動装置によれば、その振動の起動時及び/又は制
動時の時間、すなわち振動開始から所望の一定振幅で振
動するまでに要する時間(立ち上がり時間)及び/又は
一定振幅で振動している状態から完全に振動が停止する
までの時間を、容易に、任意の時間に変えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による自励振動型振動装置
のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例によるシミュレーションを
行なったモデルのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例による自励振動型振動装置
の電力増幅器の飽和要素の値の時間的変化を示すタイム
チャートである。
【図4】本発明の第1実施例による自励振動型振動装置
の電力増幅器の出力電圧の波形を示すタイムチャートで
ある。
【図5】本発明の第1実施例による自励振動型振動装置
の振動機械の振幅波形の時間的変化を示すタイムチャー
トである。
【図6】本発明の第2実施例による電力増幅器に与える
飽和要素設定部のモデルのブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例による自励振動型振動装置
の電力増幅器の飽和要素の値の時間的変化を示すタイム
チャートである。
【図8】本発明の第2実施例による自励振動型振動装置
の電力増幅器の出力電圧の波形を示すタイムチャートで
ある。
【図9】本発明の第2実施例による自励振動型振動装置
の振動機械の振幅波形の時間的変化を示すタイムチャー
トである。
【図10】本発明の第1変形例による自励振動型振動装
置のブロック図である。
【図11】本発明の第1変形例が適用された振動パーツ
フィーダの斜視図である。
【図12】本発明の第2変形例による自励振動型振動装
置のブロック図である。
【図13】本発明の第3変形例による自励振動型振動装
置のブロック図である。
【図14】従来例による自励振動型振動装置のブロック
図である。
【図15】従来例によるシミュレーションを行なったモ
デルのブロック図である。
【図16】従来例において振幅指令値をランプ入力した
場合の、自励振動型振動装置に与えた振幅指令値の時間
的変化を示すタイムチャートである。
【図17】従来例において振幅指令値をランプ入力した
場合の、自励振動型振動装置の電力増幅器の出力電圧の
波形を示すタイムチャートである。
【図18】従来例において振幅指令値をランプ入力した
場合の、自励振動型振動装置の振動機械の振幅波形の時
間的変化を示すタイムチャートである。
【図19】従来例において振幅指令値を一定値とした
(ステップ入力した)場合の、自励振動型振動装置に与
えた振幅指令値の時間的変化を示すタイムチャートであ
る。
【図20】従来例において振幅指令値を一定値とした
(ステップ入力した)場合の、自励振動型振動装置の電
力増幅器の出力電圧の波形を示すタイムチャートであ
る。
【図21】従来例において振幅指令値を一定値とした
(ステップ入力した)場合の、自励振動型振動装置の振
動機械の振幅波形の時間的変化を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
3 自励発振コントローラ 3’ 自励発振コントローラ 3” 自励発振コントローラ 5 振幅検出器 6 振幅コントローラ 7 可変増幅器 7’ 可変増幅器 17 電磁石 17’ 振動駆動源 21 振動機械 22 振動変位検出器 30 電力増幅器 41 位相コントローラ 42 振動速度検出器 51 飽和要素設定部 51’ 飽和要素設定部 52 スイッチ 52’ スイッチ 53 時計 54 増幅器 54’ 増幅器 55 増幅器 55’ 増幅器 B 出力 Br 定常振幅時の飽和要素の値 Bt 値 E 切換信号 F 切換信号 K0 可変ゲイン t 時間 T’ 所定時間 T” 所定時間 x 変位

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動機器の振動速度を検出する振動速度
    検出手段と、該振動速度検出手段の出力を正帰還信号と
    して増幅するコントローラと、可変の飽和要素を有し、
    該コントローラの出力を電力増幅する電力増幅器と、該
    電力増幅器の出力を受け前記振動機器を加振する振動駆
    動源と、前記振動速度検出手段の出力から前記振動機器
    の振幅を検出する振幅検出手段とを備え、前記振動機器
    の起動時に、前記電力増幅器の前記飽和要素の値を、漸
    次、増加させるようにした及び/又は前記振動機器の停
    止時に、前記電力増幅器の前記飽和要素の値を、漸次、
    減少させるようにしたことを特徴とする自励振動型振動
    装置。
  2. 【請求項2】 振動機器の振動変位を検出する振動変位
    検出手段と、該振動変位検出手段の出力を負帰還信号と
    して増幅し、積分要素又は一次遅れ要素で位相遅れ制御
    するコントローラと、可変の飽和要素を有し、該コント
    ローラの出力を電力増幅する電力増幅器と、該電力増幅
    器の出力を受け前記振動機器を加振する振動駆動源と、
    前記振動変位検出手段の出力から前記振動機器の振幅を
    検出する振幅検出手段とを備え、前記振動機器の起動時
    に、前記電力増幅器の前記飽和要素の値を、漸次、増加
    させるようにした及び/又は前記振動機器の停止時に、
    前記電力増幅器の前記飽和要素の値を、漸次、減少させ
    るようにしたことを特徴とする自励振動型振動装置。
  3. 【請求項3】 振動機器の振動変位を検出する振動変位
    検出手段と、該振動変位検出手段の出力を負帰還信号と
    して増幅するコントローラと、可変の飽和要素を有し、
    該コントローラの出力を電力増幅する電力増幅器と、該
    電力増幅器の出力を受け、前記振動機器を加振するため
    の磁気吸引力を発生する電磁石と、前記振動変位検出手
    段の出力から前記振動機器の振幅を検出する振幅検出手
    段とを備え、前記振動機器の起動時に、前記電力増幅器
    の前記飽和要素の値を、漸次、増加させるようにした及
    び/又は前記振動機器の停止時に、前記電力増幅器の前
    記飽和要素の値を、漸次、減少させるようにしたことを
    特徴とする自励振動型振動装置。
  4. 【請求項4】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値が、
    前記振動機器の振動開始時から所定時間が経過するま
    で、漸次、増加するようにした請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の自励振動型振動装置。
  5. 【請求項5】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値が、
    前記振動機器の振動開始時には、前記振動機器の振動振
    幅が立ち上がり始めるに充分な所定値になっている請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載の自励振動型振動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値が、
    前記振動機器の振動開始時に、前記振動機器の振動振幅
    が立ち上がり始めるに充分な所定値になっており、前記
    振動機器の前記振動振幅が立ち上がり始めた後に前記飽
    和要素の値を一旦小さくし、その後、前記飽和要素の値
    を、漸次、増加するようにした請求項1乃至請求項4の
    何れかに記載の自励振動型振動装置。
  7. 【請求項7】 前記所定値が、前記振動機器の定常振動
    時の飽和要素の値であることを請求項6に記載の自励振
    動型振動装置。
  8. 【請求項8】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値が、
    漸次、増加するときには、比例的に増加する請求項1乃
    至請求項7の何れかに記載の自励振動型振動装置。
  9. 【請求項9】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値が、
    前記振動機器の停止開始時から所定時間が経過するま
    で、漸次、減少する請求項1乃至請求項8の何れかに記
    載の自励振動型振動装置。
  10. 【請求項10】 前記電力増幅器の前記飽和要素の値
    が、比例的に減少する請求項9に記載の自励振動型振動
    装置。
  11. 【請求項11】 前記コントローラが、前記振幅検出手
    段から検出された振幅と前記振幅指令値との差である振
    幅偏差に関して、所定の関数で変化するゲインを出力す
    る可変ゲインで、前記振動速度検出手段の出力又は前記
    振動変位手段の出力を増幅しているコントローラである
    請求項1乃至請求項10の何れかに記載の自励振動型振
    動装置。
  12. 【請求項12】 前記コントローラが、前記振幅検出手
    段から検出された振幅と前記振幅指令値との差である振
    幅偏差に関して増幅率を変化させる飽和要素を有し、該
    飽和要素の値を変えることにより、前記振動速度検出手
    段の出力又は前記振動変位手段の出力を増幅しているコ
    ントローラである請求項1乃至請求項10の何れかに記
    載の自励振動型振動装置。
  13. 【請求項13】 前記振幅指令値は、常に、一定の値で
    ある請求項1乃至請求項12の何れかに記載の自励振動
    型振動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI694958B (zh) * 2018-04-16 2020-06-01 日商Towa股份有限公司 粉粒體供給裝置、樹脂成形裝置、粉粒體供給方法、及樹脂成形品的製造方法

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TWI694958B (zh) * 2018-04-16 2020-06-01 日商Towa股份有限公司 粉粒體供給裝置、樹脂成形裝置、粉粒體供給方法、及樹脂成形品的製造方法

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