JPH11115822A - ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製床板 - Google Patents
ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製床板Info
- Publication number
- JPH11115822A JPH11115822A JP28186397A JP28186397A JPH11115822A JP H11115822 A JPH11115822 A JP H11115822A JP 28186397 A JP28186397 A JP 28186397A JP 28186397 A JP28186397 A JP 28186397A JP H11115822 A JPH11115822 A JP H11115822A
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- Japan
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- plate member
- aluminum
- vessel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベッセルの大巾な重量増加を招かず、しかも
耐磨耗性に優れ、且つ製作も容易に行えるようにする。 【解決手段】 磨耗し易い箇所に用いられる第一床板部
材2と、磨耗し易い箇所以外の箇所に用いられる第二床
板部材3とよりなり、第一床板部材2は第二床板部材3
よりも厚くなされ、第一床板部材2と第二床板部材3の
隣り合う端部2a・3a同士が溶接され、且つ両部材2
・3の上面2b・3bが面一となされている。
耐磨耗性に優れ、且つ製作も容易に行えるようにする。 【解決手段】 磨耗し易い箇所に用いられる第一床板部
材2と、磨耗し易い箇所以外の箇所に用いられる第二床
板部材3とよりなり、第一床板部材2は第二床板部材3
よりも厚くなされ、第一床板部材2と第二床板部材3の
隣り合う端部2a・3a同士が溶接され、且つ両部材2
・3の上面2b・3bが面一となされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンプトラックの
ベッセルにおけるアルミニウム製床板に関する。
ベッセルにおけるアルミニウム製床板に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、例えば、ベッセルが後方に傾くダンプトラックで
は、ベッセルを傾けてその中に積載された土砂等を滑り
落とす際、ベッセルにおけるアルミニウム製床板の後部
上面が磨耗し易いという問題があった。
来、例えば、ベッセルが後方に傾くダンプトラックで
は、ベッセルを傾けてその中に積載された土砂等を滑り
落とす際、ベッセルにおけるアルミニウム製床板の後部
上面が磨耗し易いという問題があった。
【0003】そのため、例えば、アルミニウム製床板の
上面に、ステンレス板やゴム板を張り付けたり、或いは
磨耗し難い他のアルミニウム板をプラグ溶接したりして
いた。
上面に、ステンレス板やゴム板を張り付けたり、或いは
磨耗し難い他のアルミニウム板をプラグ溶接したりして
いた。
【0004】しかしながら、上述したいずれの場合にお
いても、床板上面にステンレス板やゴム板、或いはアル
ミニウム板を取付けるのに手間と時間とを要するという
問題があった。
いても、床板上面にステンレス板やゴム板、或いはアル
ミニウム板を取付けるのに手間と時間とを要するという
問題があった。
【0005】また、ステンレス板を張り付けた場合に
は、ベッセルの重量増加が大きくなり、ゴム板を張り付
けた場合にはベッセルの重量増加の問題はないものの、
耐磨耗性が低いという欠点があった。また、別途アルミ
ニウム板をプラグ溶接した場合には、溶接箇所に段差が
生じ易い等の不都合があった。
は、ベッセルの重量増加が大きくなり、ゴム板を張り付
けた場合にはベッセルの重量増加の問題はないものの、
耐磨耗性が低いという欠点があった。また、別途アルミ
ニウム板をプラグ溶接した場合には、溶接箇所に段差が
生じ易い等の不都合があった。
【0006】本発明の目的は、ベッセルの大巾な重量増
加を招かず、しかも耐磨耗性に優れ、且つ製作も容易な
アルミニウム製床板を提供することにある。
加を招かず、しかも耐磨耗性に優れ、且つ製作も容易な
アルミニウム製床板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダンプトラ
ックのベッセルにおけるアルミニウム製床板は、磨耗し
易い箇所に用いられる第一床板部材と、磨耗し易い箇所
以外の箇所に用いられる第二床板部材とよりなり、第一
床板部材は第二床板部材よりも厚くなされ、第一床板部
材と第二床板部材の隣り合う端部同士が溶接され、且つ
両部材の上面が面一となされているものである。
ックのベッセルにおけるアルミニウム製床板は、磨耗し
易い箇所に用いられる第一床板部材と、磨耗し易い箇所
以外の箇所に用いられる第二床板部材とよりなり、第一
床板部材は第二床板部材よりも厚くなされ、第一床板部
材と第二床板部材の隣り合う端部同士が溶接され、且つ
両部材の上面が面一となされているものである。
【0008】第一床板部材の厚さは、第二床板部材の厚
さの1.3〜2.0倍とするのが好ましい。
さの1.3〜2.0倍とするのが好ましい。
【0009】床板において、上記磨耗し易い箇所はダン
プトラックのベッセルの傾斜形式によって相違し、例え
ば、ベッセルが後方へ傾くリアダンプでは、床板の後部
が磨耗し易い箇所であり、ベッセルが左右へ傾くサイド
ダンプでは、床板の左右部が磨耗し易い箇所となる。
プトラックのベッセルの傾斜形式によって相違し、例え
ば、ベッセルが後方へ傾くリアダンプでは、床板の後部
が磨耗し易い箇所であり、ベッセルが左右へ傾くサイド
ダンプでは、床板の左右部が磨耗し易い箇所となる。
【0010】第一床板部材と第二床板部材の端部同士を
溶接する手段としては、摩擦攪拌溶接、TIG溶接、M
IG溶接等が挙げられる。
溶接する手段としては、摩擦攪拌溶接、TIG溶接、M
IG溶接等が挙げられる。
【0011】なお、本明細書において、「アルミニウ
ム」とは、純アルミニウムとアルミニウム合金の両方を
含むものとする。
ム」とは、純アルミニウムとアルミニウム合金の両方を
含むものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明をベッセルが後方へ
傾くリアダンプにおける床板に適用した場合の実施形態
について、図面を参照しつつ説明する。
傾くリアダンプにおける床板に適用した場合の実施形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1〜図3において、アルミニウム製の床
板(1) は、磨耗し易い後部に用いられる第一床板部材
(2) と、後部以外の部分、すなわち中央部から前部に用
いられる第二床板部材(3) とよりなり、第一床板部材
(2) は第二床板部材(3) よりも厚くなされ、第一床板部
材(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)同士
が溶接され、且つ両部材(2)(3)の上面(2b)(3b)が面一と
なされているものである。なお、図中、(4) は、床板
(1) の下側に設けられたベッセルの縦フレームを示す。
板(1) は、磨耗し易い後部に用いられる第一床板部材
(2) と、後部以外の部分、すなわち中央部から前部に用
いられる第二床板部材(3) とよりなり、第一床板部材
(2) は第二床板部材(3) よりも厚くなされ、第一床板部
材(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)同士
が溶接され、且つ両部材(2)(3)の上面(2b)(3b)が面一と
なされているものである。なお、図中、(4) は、床板
(1) の下側に設けられたベッセルの縦フレームを示す。
【0014】第一床板部材(2) と第二床板部材(3) の隣
り合う端部(2a)(3a)同士の溶接は、以下に述べる摩擦攪
拌溶接により行う。
り合う端部(2a)(3a)同士の溶接は、以下に述べる摩擦攪
拌溶接により行う。
【0015】すなわち、図4および図5に示すように、
第一床板部材(2) と第二床板部材(3) とを、それらの上
面(2b)(3b)が面一となるように配置し、第一床板部材
(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)間にモ
ータによって回転する鋼鉄製の摩擦攪拌機(5) の軸部(5
a)を介在させる。そして、該軸部(5a)が第一床板部材
(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)間に挟
まれた状態で回転しながら矢印A方向へ移動する。この
際、回転する軸部(5a)が第一床板部材(2) と第二床板部
材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)に接触して摩擦熱が発生
し、該熱によって端部(2a)(3a)同士を溶接する。また、
この際、第一床板部材(2) と第二床板部材(3) の隣り合
う端部(2a)(3a)同士が突き合わされるように、両側から
両床板部材(2)(3)を加圧するのが好ましい。
第一床板部材(2) と第二床板部材(3) とを、それらの上
面(2b)(3b)が面一となるように配置し、第一床板部材
(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)間にモ
ータによって回転する鋼鉄製の摩擦攪拌機(5) の軸部(5
a)を介在させる。そして、該軸部(5a)が第一床板部材
(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)間に挟
まれた状態で回転しながら矢印A方向へ移動する。この
際、回転する軸部(5a)が第一床板部材(2) と第二床板部
材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)に接触して摩擦熱が発生
し、該熱によって端部(2a)(3a)同士を溶接する。また、
この際、第一床板部材(2) と第二床板部材(3) の隣り合
う端部(2a)(3a)同士が突き合わされるように、両側から
両床板部材(2)(3)を加圧するのが好ましい。
【0016】なお、図中(5b)は、摩擦攪拌機(5) の軸部
(5a)上側に該軸部(5a)よりも大きい径で形成された円柱
部(5b)を示す。
(5a)上側に該軸部(5a)よりも大きい径で形成された円柱
部(5b)を示す。
【0017】上述した摩擦攪拌溶接によれば、第一床板
部材(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)同
士が溶接された部分において、余盛が生じず、第一床板
部材(2) の上面(2b)と第二床板部材(3) の上面(3b)が面
一の状態となる。従って、本実施形態によれば、余盛を
削って第一床板部材(2) の上面(2b)と第二床板部材(3)
の上面(3b)を面一にする必要もない。
部材(2) と第二床板部材(3) の隣り合う端部(2a)(3a)同
士が溶接された部分において、余盛が生じず、第一床板
部材(2) の上面(2b)と第二床板部材(3) の上面(3b)が面
一の状態となる。従って、本実施形態によれば、余盛を
削って第一床板部材(2) の上面(2b)と第二床板部材(3)
の上面(3b)を面一にする必要もない。
【0018】
【実施例】更に、上記アルミニウム製の床板(1) とし
て、以下のものを用いて実際に摩擦攪拌溶接を行った
が、床板(1) を構成する第一床板部材(2) と第二床板部
材(3)の隣り合う端部(2a)(3a)同士の溶接が良好に行え
た。
て、以下のものを用いて実際に摩擦攪拌溶接を行った
が、床板(1) を構成する第一床板部材(2) と第二床板部
材(3)の隣り合う端部(2a)(3a)同士の溶接が良好に行え
た。
【0019】 第一および第二床板部材(2)(3)の材質: Al−Mg系高力合金 5083、5052、5056 第一床板部材(2) : 2200(w)×2500(l)×10(t) 第二床板部材(3) : 2200(w)×7500(l)× 6(t)
【0020】
【発明の効果】本発明は、床板を、磨耗し易い箇所に用
いられる第一床板部材と磨耗し易い箇所以外の箇所に用
いられる第二床板部材とに分け、第一床板部材を第二床
板部材よりも厚くして、第一床板部材と第二床板部材の
隣り合う端部同士を溶接したものであるため、従来のア
ルミニウム製床板のように、磨耗対策として、アルミニ
ウム製床板の上面に別途、ステンレス板やゴム板、或い
は別のアルミニウム板を取付ける必要がない。そのた
め、これら板の取付作業に要する手間と時間が省略でき
る。
いられる第一床板部材と磨耗し易い箇所以外の箇所に用
いられる第二床板部材とに分け、第一床板部材を第二床
板部材よりも厚くして、第一床板部材と第二床板部材の
隣り合う端部同士を溶接したものであるため、従来のア
ルミニウム製床板のように、磨耗対策として、アルミニ
ウム製床板の上面に別途、ステンレス板やゴム板、或い
は別のアルミニウム板を取付ける必要がない。そのた
め、これら板の取付作業に要する手間と時間が省略でき
る。
【0021】また、本発明によれば、ステンレス板の取
付けの場合のような重量増加の問題やゴム板の場合のよ
うな耐磨耗性の問題も解消される。更に、別途アルミニ
ウム板をプラグ溶接した場合のような段差の問題も解消
される。
付けの場合のような重量増加の問題やゴム板の場合のよ
うな耐磨耗性の問題も解消される。更に、別途アルミニ
ウム板をプラグ溶接した場合のような段差の問題も解消
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す床板の斜視図であ
る。
る。
【図2】同じく床板の正面図である。
【図3】床板がベッセルの縦フレーム上に配置された状
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図4】第一床板部材と第二床板部材の摩擦攪拌溶接の
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図5】図4における摩擦溶接機の下部正面図である。
(1) : 床板 (2) : 第一床板部材 (2a): 第一床板部材の端部 (2b): 第一床板部材の上面 (3) : 第二床板部材 (3a): 第二床板部材の端部 (3b): 第二床板部材の上面
Claims (1)
- 【請求項1】 磨耗し易い箇所に用いられる第一床板部
材と、磨耗し易い箇所以外の箇所に用いられる第二床板
部材とよりなり、第一床板部材は第二床板部材よりも厚
くなされ、第一床板部材と第二床板部材の隣り合う端部
同士が溶接され、且つ両部材の上面が面一となされてい
る、ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製
床板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28186397A JPH11115822A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製床板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28186397A JPH11115822A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製床板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115822A true JPH11115822A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17645052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28186397A Withdrawn JPH11115822A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | ダンプトラックのベッセルにおけるアルミニウム製床板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115822A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4261109A1 (en) | 2022-04-14 | 2023-10-18 | "WIELTON" Spolka Akcyjna | Flooring element, tipper body utilizing said flooring element and method for constructing a tipper |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28186397A patent/JPH11115822A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4261109A1 (en) | 2022-04-14 | 2023-10-18 | "WIELTON" Spolka Akcyjna | Flooring element, tipper body utilizing said flooring element and method for constructing a tipper |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |