JPH11110245A - エバリュエーションパッケージ - Google Patents
エバリュエーションパッケージInfo
- Publication number
- JPH11110245A JPH11110245A JP9270989A JP27098997A JPH11110245A JP H11110245 A JPH11110245 A JP H11110245A JP 9270989 A JP9270989 A JP 9270989A JP 27098997 A JP27098997 A JP 27098997A JP H11110245 A JPH11110245 A JP H11110245A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage area
- specific
- area
- ram
- rom
- Prior art date
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- Debugging And Monitoring (AREA)
- Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、エバリュエーションパッケージに
関し、実時間性の確認を含む総合的なデバッグを安価に
確度高く行えることを目的とする。 【解決手段】 プログラムが予め格納されて書き換えが
可能であるROMと、そのプログラムを命令単位に解析
する実行制御手段と、解析された命令の演算実行を行う
演算実行手段と、ROMより記憶領域のサイズが小さ
く、かつアクセス時間が短いRAMと、ROMの記憶領
域の内、アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域につ
いて、RAMの記憶領域に対するマッピングを行うマッ
ピング手段と、実行制御手段が解析すべき命令が格納さ
れた記憶領域が特定の記憶領域であるか否かの判別を行
う特定領域判別手段とを備え、実行制御手段は、その判
別の結果が真であるときに、この結果を与える特定の記
憶領域がマッピングされた記憶領域に格納された命令を
解析の対象として構成される。
関し、実時間性の確認を含む総合的なデバッグを安価に
確度高く行えることを目的とする。 【解決手段】 プログラムが予め格納されて書き換えが
可能であるROMと、そのプログラムを命令単位に解析
する実行制御手段と、解析された命令の演算実行を行う
演算実行手段と、ROMより記憶領域のサイズが小さ
く、かつアクセス時間が短いRAMと、ROMの記憶領
域の内、アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域につ
いて、RAMの記憶領域に対するマッピングを行うマッ
ピング手段と、実行制御手段が解析すべき命令が格納さ
れた記憶領域が特定の記憶領域であるか否かの判別を行
う特定領域判別手段とを備え、実行制御手段は、その判
別の結果が真であるときに、この結果を与える特定の記
憶領域がマッピングされた記憶領域に格納された命令を
解析の対象として構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、量産機に搭載され
るべきパーケージと互換性があるパーケージに収納さ
れ、かつLSI化されてプログラム内蔵方式に基づき所
定の処理を行うエバリュエーションパッケージに関す
る。
るべきパーケージと互換性があるパーケージに収納さ
れ、かつLSI化されてプログラム内蔵方式に基づき所
定の処理を行うエバリュエーションパッケージに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムの端末その他の
小型の電子機器は、安価で性能が高く、かつ消費電力が
少ないマイクロプロセッサやDSPが搭載されることに
よって多くの機能を有し、多様なニーズに柔軟に適応可
能となりつつある。
小型の電子機器は、安価で性能が高く、かつ消費電力が
少ないマイクロプロセッサやDSPが搭載されることに
よって多くの機能を有し、多様なニーズに柔軟に適応可
能となりつつある。
【0003】また、このような電子機器の内、特に、実
時間性が要求され、かつ上述したマイクロプロセッサや
DSPの機能を決定するプログラムが量産に際してマス
クROMに書き込まれる装置については、その実時間性
の確認を含むプログラムのデバッグの工程と、このマス
クROMについて並行して進められるべきマスクパター
ンの設計、エンジニアサンプルの製造等にかかわる工程
とは、総合的な生産工程の流れを左右する要因となる可
能性が高い。
時間性が要求され、かつ上述したマイクロプロセッサや
DSPの機能を決定するプログラムが量産に際してマス
クROMに書き込まれる装置については、その実時間性
の確認を含むプログラムのデバッグの工程と、このマス
クROMについて並行して進められるべきマスクパター
ンの設計、エンジニアサンプルの製造等にかかわる工程
とは、総合的な生産工程の流れを左右する要因となる可
能性が高い。
【0004】したがって、このような装置の開発の過程
では、フィールドにおける動作環境を確度高く模擬しつ
つ、上述した実時間性を含む総合的な試験を効率的に行
うために、書き換えが可能なPROMがマスクROMに
代えて適用され、かつ差し替えが可能であるエバリュエ
ーションパッケージが多く利用されている。図6は、量
産機に搭載されるDSPの構成例を示す図である。
では、フィールドにおける動作環境を確度高く模擬しつ
つ、上述した実時間性を含む総合的な試験を効率的に行
うために、書き換えが可能なPROMがマスクROMに
代えて適用され、かつ差し替えが可能であるエバリュエ
ーションパッケージが多く利用されている。図6は、量
産機に搭載されるDSPの構成例を示す図である。
【0005】図において、入出力ポートを形成する入出
力レジスタ91に併せてレジスタファイル92、データ
メモリ93および演算部94は内部バス95に接続さ
れ、これらの入出力レジスタ91、レジスタファイル9
2、データメモリ93および演算部94はプログラム制
御部96の対応する入出力端子に接続される。プログラ
ム制御部96の出力はマスクROM97のアドレス端子
に接続され、そのマスクROM97のデータ出力は命令
レジスタ98および命令デコーダ99を介してプログラ
ム制御96の対応する入力に接続される。
力レジスタ91に併せてレジスタファイル92、データ
メモリ93および演算部94は内部バス95に接続さ
れ、これらの入出力レジスタ91、レジスタファイル9
2、データメモリ93および演算部94はプログラム制
御部96の対応する入出力端子に接続される。プログラ
ム制御部96の出力はマスクROM97のアドレス端子
に接続され、そのマスクROM97のデータ出力は命令
レジスタ98および命令デコーダ99を介してプログラ
ム制御96の対応する入力に接続される。
【0006】このような構成のDSPでは、所望の信号
処理を実現するプログラムがマスクROM97に予め格
納され、そのマスクROM97は、プログラム制御部9
6によって指定されるアドレスに格納された命令コード
(機械語)を命令レジスタ98に保持する。命令デコー
ダ99はその命令コードをデコードし、プログラム制御
部96は、そのデコードの結果に基づいて後続する命令
コードが格納されたマスクROM97の領域を決定する
(以下、このような動作を「実行制御」という。)。さ
らに、プログラム制御部96は、入出力レジスタ91、
レジスタファイル92、データメモリ93および演算部
94の内、上述したようにデコードされた命令の実行に
かかわるものに、その命令の実行に必要な動作を指令す
る。
処理を実現するプログラムがマスクROM97に予め格
納され、そのマスクROM97は、プログラム制御部9
6によって指定されるアドレスに格納された命令コード
(機械語)を命令レジスタ98に保持する。命令デコー
ダ99はその命令コードをデコードし、プログラム制御
部96は、そのデコードの結果に基づいて後続する命令
コードが格納されたマスクROM97の領域を決定する
(以下、このような動作を「実行制御」という。)。さ
らに、プログラム制御部96は、入出力レジスタ91、
レジスタファイル92、データメモリ93および演算部
94の内、上述したようにデコードされた命令の実行に
かかわるものに、その命令の実行に必要な動作を指令す
る。
【0007】一方、入出力レジスタ91は、プログラム
制御部96の配下で外部とレジスタファイル92あるい
はデータメモリ93との間における所定の情報の引き渡
しを行う。また、演算部94は、同様にしてプログラム
制御部96の配下でレジスタファイル92とデータメモ
リ93との双方あるいは何れか一方に格納されたデータ
に演算を施し、その演算の結果をこれらのレジスタファ
イル92あるいはデータメモリ93に格納する。
制御部96の配下で外部とレジスタファイル92あるい
はデータメモリ93との間における所定の情報の引き渡
しを行う。また、演算部94は、同様にしてプログラム
制御部96の配下でレジスタファイル92とデータメモ
リ93との双方あるいは何れか一方に格納されたデータ
に演算を施し、その演算の結果をこれらのレジスタファ
イル92あるいはデータメモリ93に格納する。
【0008】すなわち、入出力レジスタ91、レジスタ
ファイル92、データメモリ93および演算部94は、
マスクROM97に予め格納されたプログラムによって
決定される手順に応じて適宜上述した動作を反復するの
で、プログラム内蔵方式に基づく信号処理が実現され
る。ところで、マスクROM97に格納されるべきプロ
グラムの開発やデバッグの過程では、そのマスクROM
97が本来的に書き換え可能なメモリ素子ではないの
で、例えば、図7に示すように、そのメモリ素子を代替
するPROM101と、後述するスキャンパス(ここで
は、簡単のため、JTAG(Joint Test Action Group)
/IEEE1149.1の標準規格に準拠し、かつスキャンテ
ストとの共用が可能であると仮定する。)102と、そ
のスキャンパス102およびプログラム制御部96との
双方によるPROM101のアクセスを可能とするアド
レスバッファ(AB)103とが備えられてなるエバリ
ュエーションパッケージが用いられる。
ファイル92、データメモリ93および演算部94は、
マスクROM97に予め格納されたプログラムによって
決定される手順に応じて適宜上述した動作を反復するの
で、プログラム内蔵方式に基づく信号処理が実現され
る。ところで、マスクROM97に格納されるべきプロ
グラムの開発やデバッグの過程では、そのマスクROM
97が本来的に書き換え可能なメモリ素子ではないの
で、例えば、図7に示すように、そのメモリ素子を代替
するPROM101と、後述するスキャンパス(ここで
は、簡単のため、JTAG(Joint Test Action Group)
/IEEE1149.1の標準規格に準拠し、かつスキャンテ
ストとの共用が可能であると仮定する。)102と、そ
のスキャンパス102およびプログラム制御部96との
双方によるPROM101のアクセスを可能とするアド
レスバッファ(AB)103とが備えられてなるエバリ
ュエーションパッケージが用いられる。
【0009】なお、以下では、上述したエバリュエーシ
ョンパッケージを「第一の従来例」という。このような
エバリュエーションパッケージでは、PROM101に
格納されたプログラムが更新されるべき場合には、スキ
ャンパス102は、そのPROM101に、外部から新
たなプログラムを示す命令コードの列と、これらの命令
コードが書き込まれるべき領域のアドレスと、書き込み
の指令とを与える。
ョンパッケージを「第一の従来例」という。このような
エバリュエーションパッケージでは、PROM101に
格納されたプログラムが更新されるべき場合には、スキ
ャンパス102は、そのPROM101に、外部から新
たなプログラムを示す命令コードの列と、これらの命令
コードが書き込まれるべき領域のアドレスと、書き込み
の指令とを与える。
【0010】したがって、PROM101の内容は適宜
書き換えられ、その内容が更新されることによって上述
したプログラムのデバッグが進められる。なお、本願発
明に関連する先行技術(以下、「第二の従来例」とい
う。)としては、例えば、特願平4−199425号公
報に掲載されるように、PROMに併せて、そのPRO
Mの記憶領域の全ての内容が複写されることによってマ
スクROMを代替し、かつデバッグに供されるスタティ
ックRAM(以下、「SRAM」という。)が搭載され
てなる制御プログラム開発用装置がある。
書き換えられ、その内容が更新されることによって上述
したプログラムのデバッグが進められる。なお、本願発
明に関連する先行技術(以下、「第二の従来例」とい
う。)としては、例えば、特願平4−199425号公
報に掲載されるように、PROMに併せて、そのPRO
Mの記憶領域の全ての内容が複写されることによってマ
スクROMを代替し、かつデバッグに供されるスタティ
ックRAM(以下、「SRAM」という。)が搭載され
てなる制御プログラム開発用装置がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
一の従来例では、PROM101のアクセス時間がマス
クROM97のアクセス時間より長いために、例えば、
「フレーム単位に分割された音声信号の処理がそのフレ
ームの周期毎に確実に完結すること」のような実時間性
の確認を含むデバッグは不可能であった。
一の従来例では、PROM101のアクセス時間がマス
クROM97のアクセス時間より長いために、例えば、
「フレーム単位に分割された音声信号の処理がそのフレ
ームの周期毎に確実に完結すること」のような実時間性
の確認を含むデバッグは不可能であった。
【0012】さらに、このような実時間性の確認を行う
手法としては、デバッグの対象となるべきプログラムを
構成するモジュールの内、機能単位に関連するモジュー
ルの組み合わせが個別にPROM101に書き込まれて
なる複数のエバリュエーションパッケージが用意され、
これらのエバリュエーションパッケージがデバッグの過
程で適宜差し替えられる手法がある。
手法としては、デバッグの対象となるべきプログラムを
構成するモジュールの内、機能単位に関連するモジュー
ルの組み合わせが個別にPROM101に書き込まれて
なる複数のエバリュエーションパッケージが用意され、
これらのエバリュエーションパッケージがデバッグの過
程で適宜差し替えられる手法がある。
【0013】しかし、このような手法では、デバッグの
工程がエバリュエーションパッケージの差し替えに伴っ
て無用に分割されるために非効率的であり、かつ総合的
な実時間性の確認は不可能であった。また、上述した第
二の従来例では、SRAMは、PROMやマスクROM
に比べてアクセス時間が短いが、記憶領域当たりの回路
規模が大きいために、マスクROMが搭載されるべきチ
ップの領域の内、マスクROMが配置されるべき領域に
代替の回路としては配置され難かった。
工程がエバリュエーションパッケージの差し替えに伴っ
て無用に分割されるために非効率的であり、かつ総合的
な実時間性の確認は不可能であった。また、上述した第
二の従来例では、SRAMは、PROMやマスクROM
に比べてアクセス時間が短いが、記憶領域当たりの回路
規模が大きいために、マスクROMが搭載されるべきチ
ップの領域の内、マスクROMが配置されるべき領域に
代替の回路としては配置され難かった。
【0014】すなわち、エバリュエーションパッケージ
に収納されるチップ上のレイアウトがマスクROMが搭
載されるべきチップのレイアウトと異なるために、無用
のコストを要し、かつSRAM以外の回路の特性につい
ては、必ずしもそのチップとの互換性は得られなかっ
た。さらに、マスクROMが搭載されるべきチップに比
べて大きなチップの採用が不可欠である場合には、その
大きなチップを収納可能であるパッケージのサイズも大
きくなるために、量産機に搭載されるべきパッケージと
差し替えが可能なエバリュエーションパッケージの実現
は困難であった。
に収納されるチップ上のレイアウトがマスクROMが搭
載されるべきチップのレイアウトと異なるために、無用
のコストを要し、かつSRAM以外の回路の特性につい
ては、必ずしもそのチップとの互換性は得られなかっ
た。さらに、マスクROMが搭載されるべきチップに比
べて大きなチップの採用が不可欠である場合には、その
大きなチップを収納可能であるパッケージのサイズも大
きくなるために、量産機に搭載されるべきパッケージと
差し替えが可能なエバリュエーションパッケージの実現
は困難であった。
【0015】本発明は、実時間性を含む総合的なデバッ
グを安価に確度高く行うことを可能とするエバリュエー
ションパッケージを提供することを目的とする。
グを安価に確度高く行うことを可能とするエバリュエー
ションパッケージを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜5に
記載の発明の原理ブロック図である。
記載の発明の原理ブロック図である。
【0017】請求項1に記載の発明は、プログラムが予
め格納され、かつ書き換えが可能であるROM11と、
ROM11に格納されたプログラムを命令単位に読み取
って解析する実行制御手段12と、実行制御手段12に
よって解析された命令の演算実行を行う演算実行手段1
3と、ROM11より記憶領域のサイズが小さく、かつ
アクセス時間が短いRAM14と、ROM11の記憶領
域の内、プログラムの実行の過程でアクセスされる頻度
が高い特定の記憶領域について、RAM14の記憶領域
に対するマッピングを行うマッピング手段15と、RO
M11の記憶領域の内、実行制御手段12によって解析
される命令が格納された記憶領域が特定の記憶領域であ
るか否かの判別を行う特定領域判別手段16とを備え、
実行制御手段12は、特定領域判別手段16によって行
われた判別の結果が真であるときに、RAM14の記憶
領域の内、その判別の結果が得られた特定の記憶領域が
マッピングされた記憶領域に格納された命令を解析の対
象とすることを特徴とする。
め格納され、かつ書き換えが可能であるROM11と、
ROM11に格納されたプログラムを命令単位に読み取
って解析する実行制御手段12と、実行制御手段12に
よって解析された命令の演算実行を行う演算実行手段1
3と、ROM11より記憶領域のサイズが小さく、かつ
アクセス時間が短いRAM14と、ROM11の記憶領
域の内、プログラムの実行の過程でアクセスされる頻度
が高い特定の記憶領域について、RAM14の記憶領域
に対するマッピングを行うマッピング手段15と、RO
M11の記憶領域の内、実行制御手段12によって解析
される命令が格納された記憶領域が特定の記憶領域であ
るか否かの判別を行う特定領域判別手段16とを備え、
実行制御手段12は、特定領域判別手段16によって行
われた判別の結果が真であるときに、RAM14の記憶
領域の内、その判別の結果が得られた特定の記憶領域が
マッピングされた記憶領域に格納された命令を解析の対
象とすることを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のエバリュエーションパッケージにおいて、特定の記憶
領域は、ROM11に格納された情報として示されるこ
とを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、ROM
11の記憶領域に格納された単一または複数の命令毎
に、実行制御手段12によって解析される頻度を計測
し、その頻度の降順に、これらの命令が格納された記憶
領域をRAM14の記憶領域のサイズの範囲で特定の記
憶領域として選択する特定領域選択手段21を備え、マ
ッピング手段15は、特定領域選択手段21によって選
択された特定領域について、マッピングを行うことを特
徴とする。
のエバリュエーションパッケージにおいて、特定の記憶
領域は、ROM11に格納された情報として示されるこ
とを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、ROM
11の記憶領域に格納された単一または複数の命令毎
に、実行制御手段12によって解析される頻度を計測
し、その頻度の降順に、これらの命令が格納された記憶
領域をRAM14の記憶領域のサイズの範囲で特定の記
憶領域として選択する特定領域選択手段21を備え、マ
ッピング手段15は、特定領域選択手段21によって選
択された特定領域について、マッピングを行うことを特
徴とする。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載のエバリュエーションパッ
ケージにおいて、実行制御手段12は、RAM14の記
憶領域の内、特定領域判別手段16によって行われた判
別の結果が真となる特定の記憶領域がマッピングされた
記憶領域について、命令の読み取りに要するサイクル時
間をそのRAM14のアクセス時間に適応した値に短縮
する手段を有することを特徴とする。
請求項3の何れか1項に記載のエバリュエーションパッ
ケージにおいて、実行制御手段12は、RAM14の記
憶領域の内、特定領域判別手段16によって行われた判
別の結果が真となる特定の記憶領域がマッピングされた
記憶領域について、命令の読み取りに要するサイクル時
間をそのRAM14のアクセス時間に適応した値に短縮
する手段を有することを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4の何れか1項に記載のエバリュエーションパッ
ケージにおいて、予め決められた形式で与えられる演算
対象毎に、演算実行手段13によって行われる演算実行
の手順で施される処理の実行所要時間を計測し、その実
行所要時間について予め設定された上限値とこの実行所
要時間とを比較し、両者の大小関係を得る処理遅延監視
手段31を備えたことを特徴とする。
請求項4の何れか1項に記載のエバリュエーションパッ
ケージにおいて、予め決められた形式で与えられる演算
対象毎に、演算実行手段13によって行われる演算実行
の手順で施される処理の実行所要時間を計測し、その実
行所要時間について予め設定された上限値とこの実行所
要時間とを比較し、両者の大小関係を得る処理遅延監視
手段31を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項1に記載の発明にかかわるエバリュ
エーションパッケージでは、ROM11には、プログラ
ムが予め格納される。マッピング手段15は、ROM1
1の記憶領域の内、上述したプログラムの実行の過程で
アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域について、R
AM14の記憶領域に対するマッピングを行う。実行制
御手段12は上述したプログラムを命令単位に読み取っ
て解析し、かつ演算実行手段13はこのようにして解析
された命令の演算実行を行う。
エーションパッケージでは、ROM11には、プログラ
ムが予め格納される。マッピング手段15は、ROM1
1の記憶領域の内、上述したプログラムの実行の過程で
アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域について、R
AM14の記憶領域に対するマッピングを行う。実行制
御手段12は上述したプログラムを命令単位に読み取っ
て解析し、かつ演算実行手段13はこのようにして解析
された命令の演算実行を行う。
【0022】このようにして演算実行が行われる過程で
は、特定領域判別手段16は、ROM11の記憶領域の
内、上述したように実行制御手段12によって解析され
る命令が格納された記憶領域が既述の特定の記憶領域で
あるか否かの判別を行う。実行制御手段12は、その判
別の結果が真であるときに、RAM14の記憶領域の
内、その判別の結果が得られた特定の記憶領域がマッピ
ングされた記憶領域に格納された命令を解析の対象とす
る。
は、特定領域判別手段16は、ROM11の記憶領域の
内、上述したように実行制御手段12によって解析され
る命令が格納された記憶領域が既述の特定の記憶領域で
あるか否かの判別を行う。実行制御手段12は、その判
別の結果が真であるときに、RAM14の記憶領域の
内、その判別の結果が得られた特定の記憶領域がマッピ
ングされた記憶領域に格納された命令を解析の対象とす
る。
【0023】また、RAM14については、ROM11
に比べて記憶領域のサイズが小さく、かつアクセス時間
が短い。したがって、そのサイズがROM11の記憶領
域の内、主要な特定の領域のサイズの和以上である限
り、ROM11の書き換えが適宜行われることによっ
て、RAM14のサイズが小さく抑えられつつ実時間性
の確認を含む上述したプログラムのデバッグが効率的に
確度高く行われる。
に比べて記憶領域のサイズが小さく、かつアクセス時間
が短い。したがって、そのサイズがROM11の記憶領
域の内、主要な特定の領域のサイズの和以上である限
り、ROM11の書き換えが適宜行われることによっ
て、RAM14のサイズが小さく抑えられつつ実時間性
の確認を含む上述したプログラムのデバッグが効率的に
確度高く行われる。
【0024】請求項2に記載の発明にかかわるエバリュ
エーションパッケージでは、請求項1に記載のエバリュ
エーションパッケージにおいて、特定の記憶領域は、R
OM11に格納された情報として示される。すなわち、
ROM11の記憶領域の内、RAM14の記憶領域にマ
ッピングされるべき特定の記憶領域が専用の外部端子や
テスト用のスキャンパス等を介することなく確実に指定
されるので、デバッグの効率や信頼性が高められる。
エーションパッケージでは、請求項1に記載のエバリュ
エーションパッケージにおいて、特定の記憶領域は、R
OM11に格納された情報として示される。すなわち、
ROM11の記憶領域の内、RAM14の記憶領域にマ
ッピングされるべき特定の記憶領域が専用の外部端子や
テスト用のスキャンパス等を介することなく確実に指定
されるので、デバッグの効率や信頼性が高められる。
【0025】請求項3に記載の発明にかかわるエバリュ
エーションパッケージでは、請求項1または請求項2に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、特定領
域選択手段21は、ROM11の記憶領域に格納された
単一または複数の命令毎に、実行制御手段12によって
解析される頻度を計測し、その頻度の降順に、これらの
命令が格納された記憶領域をRAM14の記憶領域のサ
イズの範囲で特定の記憶領域として選択する。さらに、
マッピング手段15は、このようにして選択された特定
領域についてマッピングを行う。
エーションパッケージでは、請求項1または請求項2に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、特定領
域選択手段21は、ROM11の記憶領域に格納された
単一または複数の命令毎に、実行制御手段12によって
解析される頻度を計測し、その頻度の降順に、これらの
命令が格納された記憶領域をRAM14の記憶領域のサ
イズの範囲で特定の記憶領域として選択する。さらに、
マッピング手段15は、このようにして選択された特定
領域についてマッピングを行う。
【0026】したがって、ROM11の記憶領域の内、
アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域が何らかの要
因によって変化する場合であっても、請求項1または請
求項2に記載のエバリュエーションパッケージと同様に
して、実時間性の確認を含むプログラムのデバッグが効
率的に確度高く行われる。請求項4に記載の発明にかか
わるエバリュエーションパッケージでは、請求項1ない
し請求項3の何れか1項に記載のエバリュエーションパ
ッケージにおいて、実行制御手段12は、RAM14の
記憶領域の内、特定領域判別手段16によって行われた
判別の結果が真となる特定の記憶領域がマッピングされ
た記憶領域について、命令の読み取りに要するサイクル
時間をそのRAM14のアクセス時間に適応した値に短
縮する。
アクセスされる頻度が高い特定の記憶領域が何らかの要
因によって変化する場合であっても、請求項1または請
求項2に記載のエバリュエーションパッケージと同様に
して、実時間性の確認を含むプログラムのデバッグが効
率的に確度高く行われる。請求項4に記載の発明にかか
わるエバリュエーションパッケージでは、請求項1ない
し請求項3の何れか1項に記載のエバリュエーションパ
ッケージにおいて、実行制御手段12は、RAM14の
記憶領域の内、特定領域判別手段16によって行われた
判別の結果が真となる特定の記憶領域がマッピングされ
た記憶領域について、命令の読み取りに要するサイクル
時間をそのRAM14のアクセス時間に適応した値に短
縮する。
【0027】すなわち、特定の記憶領域にマッピングさ
れた命令はRAM14のアクセス時間が短いほど高速に
読み出されるので、演算実行手段13によって行われる
演算実行の所要時間の内、ROM11の記憶領域に格納
された命令の読み出しに際して生じた遅延分は確実に圧
縮される。請求項5に記載の発明にかかわるエバリュエ
ーションパッケージでは、請求項1ないし請求項4の何
れか1項に記載のエバリューエーションパッケージにお
いて、処理遅延監視手段31は、予め決められた形式で
与えられる演算対象毎に、演算実行手段13によって行
われる演算実行の手順で施される処理の実行所要時間を
計測し、その実行所要時間について予め設定された上限
値とこの実行所要時間とを比較して両者の大小関係を得
る。
れた命令はRAM14のアクセス時間が短いほど高速に
読み出されるので、演算実行手段13によって行われる
演算実行の所要時間の内、ROM11の記憶領域に格納
された命令の読み出しに際して生じた遅延分は確実に圧
縮される。請求項5に記載の発明にかかわるエバリュエ
ーションパッケージでは、請求項1ないし請求項4の何
れか1項に記載のエバリューエーションパッケージにお
いて、処理遅延監視手段31は、予め決められた形式で
与えられる演算対象毎に、演算実行手段13によって行
われる演算実行の手順で施される処理の実行所要時間を
計測し、その実行所要時間について予め設定された上限
値とこの実行所要時間とを比較して両者の大小関係を得
る。
【0028】すなわち、所望の実時間性や応答性が達成
されているか否かが実時間で判別されるので、デバッグ
の確度が高められる。
されているか否かが実時間で判別されるので、デバッグ
の確度が高められる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
施形態について詳細に説明する。
【0030】図2は、請求項1〜5に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図7に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図7に示す従来例との構成の相違点は、PROM
101に併せて、記憶容量がそのPROM101より小
さいRAM61が備えられ、プログラム制御部96に代
えてプログラム制御部62が備えられ、そのプログラム
制御部62とスキャンパス102とに接続された転送実
行制御部63が備えられ、アドレスバッファ103に代
えてアドレスバッファ(AB)103aが備えられ、転
送実行制御部63の第一の出力がアドレスバッファ10
3aを介してPROM101のアドレス入力に接続さ
れ、転送実行制御部63の第二の出力がアドレスバッフ
ァ(AB)64の一方の入力に接続され、プログラム制
御部62のアドレス出力がアドレスバッファ103aの
対応する入力とアドレスバッファ64の他方の入力に接
続され、そのアドレスバッファ64の出力がRAM61
のアドレス入力に接続された点にある。
した実施形態を示す図である。図において、図7に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図7に示す従来例との構成の相違点は、PROM
101に併せて、記憶容量がそのPROM101より小
さいRAM61が備えられ、プログラム制御部96に代
えてプログラム制御部62が備えられ、そのプログラム
制御部62とスキャンパス102とに接続された転送実
行制御部63が備えられ、アドレスバッファ103に代
えてアドレスバッファ(AB)103aが備えられ、転
送実行制御部63の第一の出力がアドレスバッファ10
3aを介してPROM101のアドレス入力に接続さ
れ、転送実行制御部63の第二の出力がアドレスバッフ
ァ(AB)64の一方の入力に接続され、プログラム制
御部62のアドレス出力がアドレスバッファ103aの
対応する入力とアドレスバッファ64の他方の入力に接
続され、そのアドレスバッファ64の出力がRAM61
のアドレス入力に接続された点にある。
【0031】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、PROM101はROM11
に対応し、プログラム制御部62は実行制御手段12に
対応し、命令レジスタ98、命令デコーダ99およびプ
ログラム制御部62は演算実行手段13に対応し、RA
M61はRAM14に対応し、スキャンパス102、転
送実行制御部63およびアドレスバッファ103a、6
4はマッピング手段15、特定領域判別手段16および
特定領域選択手段21に対応する。
との対応関係については、PROM101はROM11
に対応し、プログラム制御部62は実行制御手段12に
対応し、命令レジスタ98、命令デコーダ99およびプ
ログラム制御部62は演算実行手段13に対応し、RA
M61はRAM14に対応し、スキャンパス102、転
送実行制御部63およびアドレスバッファ103a、6
4はマッピング手段15、特定領域判別手段16および
特定領域選択手段21に対応する。
【0032】図3は、請求項1、2、4に記載の発明に
対応した本実施形態の動作を説明する図である。以下、
図2および図3を参照して請求項1、2、4に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する。
対応した本実施形態の動作を説明する図である。以下、
図2および図3を参照して請求項1、2、4に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する。
【0033】PROM101には、従来例と同様にして
デバッグの対象となるプログラムが予め格納される。こ
のようなプログラムを構成する命令コードの内、頻繁に
実行される演算(例えば、濾波処理を実現するために高
い頻度で積和を算出する演算)の手順を示す命令コード
の列が格納された領域(以下、「被複写領域」とい
う。)のアドレスとサイズとは、該当するプログラムの
構成に基づいて予め特定され、かつスキャンパス102
を介して転送実行制御部63に与えられる。
デバッグの対象となるプログラムが予め格納される。こ
のようなプログラムを構成する命令コードの内、頻繁に
実行される演算(例えば、濾波処理を実現するために高
い頻度で積和を算出する演算)の手順を示す命令コード
の列が格納された領域(以下、「被複写領域」とい
う。)のアドレスとサイズとは、該当するプログラムの
構成に基づいて予め特定され、かつスキャンパス102
を介して転送実行制御部63に与えられる。
【0034】なお、これらの被複写領域のアドレスおよ
びサイズについては、簡単のため、図3に示すように、
PROM101の記憶領域の内、アドレスA1 で示され
る領域に隣接するN1 ワードの領域(以下、「第一の領
域」という。)と、アドレスA2 で示される領域に隣接
するN2 ワードの領域(以下、「第二の領域」とい
う。)とから構成されると仮定する。
びサイズについては、簡単のため、図3に示すように、
PROM101の記憶領域の内、アドレスA1 で示され
る領域に隣接するN1 ワードの領域(以下、「第一の領
域」という。)と、アドレスA2 で示される領域に隣接
するN2 ワードの領域(以下、「第二の領域」とい
う。)とから構成されると仮定する。
【0035】転送実行制御部63は、上述した第一の領
域と第二の領域とについてアドレスおよびサイズの組み
合わせ(A1、N1)、(A2、N2)が与えられると、こ
れらの組み合わせを一旦保持し、これらの第一の領域と
第二の領域とに格納された命令コードや定数の列をRA
M61の記憶領域の内、先頭のN1 バイトの領域と後続
するN2 バイトの領域とに複写した後に、その旨をプロ
グラム制御部62に通知する。
域と第二の領域とについてアドレスおよびサイズの組み
合わせ(A1、N1)、(A2、N2)が与えられると、こ
れらの組み合わせを一旦保持し、これらの第一の領域と
第二の領域とに格納された命令コードや定数の列をRA
M61の記憶領域の内、先頭のN1 バイトの領域と後続
するN2 バイトの領域とに複写した後に、その旨をプロ
グラム制御部62に通知する。
【0036】プログラム制御部62は、その通知を認識
すると従来例と同様に実行制御を行うことによってPR
OM101に順次アドレスを出力する。 転送実行制御
部63は、このようなアドレスがA1〜A1+(N1-1)あ
るいはA2〜A2+(N2-1)の何れか(第一の領域と第二
の領域との何れかを示すアドレス)に該当するか否かを
判別し、その判別の結果が偽である場合にはRAM61
の読み出しを規制し、かつPROM101の読み出しを
許容する。
すると従来例と同様に実行制御を行うことによってPR
OM101に順次アドレスを出力する。 転送実行制御
部63は、このようなアドレスがA1〜A1+(N1-1)あ
るいはA2〜A2+(N2-1)の何れか(第一の領域と第二
の領域との何れかを示すアドレス)に該当するか否かを
判別し、その判別の結果が偽である場合にはRAM61
の読み出しを規制し、かつPROM101の読み出しを
許容する。
【0037】PROM101は、プログラム制御部62
によって与えられるアドレスで示される領域に格納され
た命令コードを命令レジスタ98に与える。しかし、上
述した判別の結果が真である場合には、転送実行制御部
63は、反対にPROM101の読み出しを規制すると
共に、そのPROM101に代わるRAM61の読み出
しを許容する。
によって与えられるアドレスで示される領域に格納され
た命令コードを命令レジスタ98に与える。しかし、上
述した判別の結果が真である場合には、転送実行制御部
63は、反対にPROM101の読み出しを規制すると
共に、そのPROM101に代わるRAM61の読み出
しを許容する。
【0038】また、転送実行制御部63は、第一の領域
と第二の領域との内、上述した読み出しが許容された一
方に対する正規のアドレッシングに適用されるべきオフ
セットアドレスを出力する。さらに、RAM61は、ア
ドレスバッファ64を介して上述したオフセットアドレ
スと、プログラム制御部62によって与えられるアドレ
スの一部との和で示されるマッピングアドレスが与えら
れ、そのマッピングアドレスで示される領域に格納され
た命令コードを命令レジスタ98に与える。
と第二の領域との内、上述した読み出しが許容された一
方に対する正規のアドレッシングに適用されるべきオフ
セットアドレスを出力する。さらに、RAM61は、ア
ドレスバッファ64を介して上述したオフセットアドレ
スと、プログラム制御部62によって与えられるアドレ
スの一部との和で示されるマッピングアドレスが与えら
れ、そのマッピングアドレスで示される領域に格納され
た命令コードを命令レジスタ98に与える。
【0039】また、転送実行制御部63は、上述した判
別の結果が偽である場合には、プログラム制御部62に
WAIT信号を与えるが、反対に真である場合にはその
WAIT信号を何ら与えない。このように本実施形態に
よれば、アクセス時間が短いRAM61には、頻繁に実
行される可能性が高い命令コードの列のみが格納され、
これらの命令コードの列に含まれない命令コードがPR
OM101に格納されると共に、これらの命令コードは
RAM61のアクセス時間が最大限に利用されつつ高速
に順次実行される。
別の結果が偽である場合には、プログラム制御部62に
WAIT信号を与えるが、反対に真である場合にはその
WAIT信号を何ら与えない。このように本実施形態に
よれば、アクセス時間が短いRAM61には、頻繁に実
行される可能性が高い命令コードの列のみが格納され、
これらの命令コードの列に含まれない命令コードがPR
OM101に格納されると共に、これらの命令コードは
RAM61のアクセス時間が最大限に利用されつつ高速
に順次実行される。
【0040】すなわち、搭載されるべきRAM61のサ
イズが小さく抑えられつつ実時間性が高い確度で確保さ
れるので、第一および第二の従来例に比べて、総合的な
デバッグや性能の確認が安価に、かつ効率的に行われ
る。なお、本実施形態では、第一の領域および第二の領
域のアドレスおよびサイズが外部からスキャンパス10
2を介して転送実行制御部63に与えられているが、こ
れらのアドレスおよびサイズは、例えば、PROM10
1の記憶領域の内、予め決められた領域に書き込まれ、
かつ始動時に転送実行制御部63がこれらの領域を読み
取ることによって同様にして与えられてもよい。
イズが小さく抑えられつつ実時間性が高い確度で確保さ
れるので、第一および第二の従来例に比べて、総合的な
デバッグや性能の確認が安価に、かつ効率的に行われ
る。なお、本実施形態では、第一の領域および第二の領
域のアドレスおよびサイズが外部からスキャンパス10
2を介して転送実行制御部63に与えられているが、こ
れらのアドレスおよびサイズは、例えば、PROM10
1の記憶領域の内、予め決められた領域に書き込まれ、
かつ始動時に転送実行制御部63がこれらの領域を読み
取ることによって同様にして与えられてもよい。
【0041】また、本実施形態では、第一の領域および
第二の領域の内容が転送実行制御部63によってRAM
61の対応する領域に対して複写されているが、例え
ば、PROM101に書き込まれた初期化プログラムの
実行の過程で同様にして複写が行われてもよい。さら
に、本実施形態では、既述のWAIT信号については、
パルス幅が何ら示されず、かつRAM61に対してアク
セスが行われるバスサイクルにはプログラム制御部62
に対して何ら与えられていない。しかし、そのWAIT
信号は、実時間性の確認を伴うプログラムのデバッグが
確実に行われるならば、パルス幅は如何なる値であって
もよく、かつRAM61に対してアクセスが行われるバ
スサイクルにプログラム制御部62に与えられてもよ
い。
第二の領域の内容が転送実行制御部63によってRAM
61の対応する領域に対して複写されているが、例え
ば、PROM101に書き込まれた初期化プログラムの
実行の過程で同様にして複写が行われてもよい。さら
に、本実施形態では、既述のWAIT信号については、
パルス幅が何ら示されず、かつRAM61に対してアク
セスが行われるバスサイクルにはプログラム制御部62
に対して何ら与えられていない。しかし、そのWAIT
信号は、実時間性の確認を伴うプログラムのデバッグが
確実に行われるならば、パルス幅は如何なる値であって
もよく、かつRAM61に対してアクセスが行われるバ
スサイクルにプログラム制御部62に与えられてもよ
い。
【0042】図4は、請求項3に記載の発明に対応した
本実施形態の動作を説明する図である。本実施形態と請
求項1、2、4に記載の発明に対応した実施形態との相
違点は、PROM101の記憶領域の内、内容がRAM
61の記憶領域に複写され、そのRAM61によって代
替されるべき領域が下記のように適宜更新される点にあ
る。
本実施形態の動作を説明する図である。本実施形態と請
求項1、2、4に記載の発明に対応した実施形態との相
違点は、PROM101の記憶領域の内、内容がRAM
61の記憶領域に複写され、そのRAM61によって代
替されるべき領域が下記のように適宜更新される点にあ
る。
【0043】なお、以下では、簡単のため、始動時には
PROM101の何れの記憶領域もRAM61の記憶領
域では代替されないと仮定する。転送実行制御部63
は、図4に示すように、PROM101およびRAM6
1の記憶領域を予め決められたサイズ(ここでは、簡単
のため64ワードであると仮定する。)で隣接する領域
からなるブロック毎に管理する。
PROM101の何れの記憶領域もRAM61の記憶領
域では代替されないと仮定する。転送実行制御部63
は、図4に示すように、PROM101およびRAM6
1の記憶領域を予め決められたサイズ(ここでは、簡単
のため64ワードであると仮定する。)で隣接する領域
からなるブロック毎に管理する。
【0044】なお、以下では、PROM101の領域は
K個のブロックで構成され、かつRAM61の領域はL
(<K)個のブロックで構成されると仮定する。さらに、
転送実行制御部63は、これらのK個のブロックに個別
に対応した計数レジスタを有する。
K個のブロックで構成され、かつRAM61の領域はL
(<K)個のブロックで構成されると仮定する。さらに、
転送実行制御部63は、これらのK個のブロックに個別
に対応した計数レジスタを有する。
【0045】また、転送実行制御部63は、プログラム
制御部62によって与えられるアドレスの内、上述した
K個のブロックの識別に供される上位ビットのみからな
るアドレス(以下、「上位アドレス」という。)を抽出
し、これらのブロックに対応したK個の計数レジスタの
内、その上位アドレスに対応した計数レジスタの値を移
動平均法に基づいて積算する。
制御部62によって与えられるアドレスの内、上述した
K個のブロックの識別に供される上位ビットのみからな
るアドレス(以下、「上位アドレス」という。)を抽出
し、これらのブロックに対応したK個の計数レジスタの
内、その上位アドレスに対応した計数レジスタの値を移
動平均法に基づいて積算する。
【0046】したがって、K個の計数レジスタには、図
4に示すように、それぞれPROM101の記憶領域の
内、第1ないし第Kのブロックに格納された命令コード
が実行される頻度(ヒストグラム)を示す積算値が得ら
れる。以下、このようにして積算値が得られる過程を
「トレーニング」という。また、転送実行制御部63
は、例えば、予め決められた数のフレームにかかわる信
号処理が完了し、あるいは所定の期間が経過する度に、
上述したK個の計数レジスタの内、保持された積算値の
降順に第一番目ないし第L番目のレジスタに対応したP
ROM101のブロック(以下、「被代替ブロック」と
いう。)を特定する。
4に示すように、それぞれPROM101の記憶領域の
内、第1ないし第Kのブロックに格納された命令コード
が実行される頻度(ヒストグラム)を示す積算値が得ら
れる。以下、このようにして積算値が得られる過程を
「トレーニング」という。また、転送実行制御部63
は、例えば、予め決められた数のフレームにかかわる信
号処理が完了し、あるいは所定の期間が経過する度に、
上述したK個の計数レジスタの内、保持された積算値の
降順に第一番目ないし第L番目のレジスタに対応したP
ROM101のブロック(以下、「被代替ブロック」と
いう。)を特定する。
【0047】さらに、転送実行制御部63は、RAM6
1が有するL個のブロックの領域管理を行い、これらの
ブロックの内、継続して同じ被代替ブロックに割り付け
られるべきブロック以外のブロック(以下、「新代替ブ
ロック」といい、かつその新代替ブロックが割り付けら
れるべきブロックを「新被代替ブロック」という。)の
割り付けをこの領域管理の下で行う。
1が有するL個のブロックの領域管理を行い、これらの
ブロックの内、継続して同じ被代替ブロックに割り付け
られるべきブロック以外のブロック(以下、「新代替ブ
ロック」といい、かつその新代替ブロックが割り付けら
れるべきブロックを「新被代替ブロック」という。)の
割り付けをこの領域管理の下で行う。
【0048】また、転送実行制御部63は、このように
して新たに割り付けられた個々の新代替ブロックについ
ては、対応する新被代替ブロックの内容を順次サイクル
スチール方式に基づいて複写し、その複写が完了したと
きに既存の「代替ブロック」として識別すると共に、対
応する新被代替ブロックを既存の「被代替ブロック」と
して識別する。
して新たに割り付けられた個々の新代替ブロックについ
ては、対応する新被代替ブロックの内容を順次サイクル
スチール方式に基づいて複写し、その複写が完了したと
きに既存の「代替ブロック」として識別すると共に、対
応する新被代替ブロックを既存の「被代替ブロック」と
して識別する。
【0049】さらに、転送実行制御部63は、上述した
領域管理の下で個々の被代替ブロックと代替ブロックと
の対応関係を管理し、かつこれらの代替ブロックi(1≦
i≦L)については、先頭のアドレスAiとサイズNi と
の組み合わせ(Ai、Ni)がプログラム制御部62によ
って与えられアドレスで示される領域に相当するか否か
を判別すると共に、その判別の結果が偽である場合に
は、RAM61の読み出しを規制しつつPROM101
の読み出しを許容する。
領域管理の下で個々の被代替ブロックと代替ブロックと
の対応関係を管理し、かつこれらの代替ブロックi(1≦
i≦L)については、先頭のアドレスAiとサイズNi と
の組み合わせ(Ai、Ni)がプログラム制御部62によ
って与えられアドレスで示される領域に相当するか否か
を判別すると共に、その判別の結果が偽である場合に
は、RAM61の読み出しを規制しつつPROM101
の読み出しを許容する。
【0050】しかし、上述した判別の結果が真である場
合には、転送実行制御部63は、反対にPROM101
の読み出しを規制しつつRAM61の読み出しを許容す
る。すなわち、本実施形態によれば、PROM101の
領域に対するアクセスの頻度がブロック単位に監視さ
れ、その頻度が高いブロックがRAM61の領域によっ
て代替されるので、このようにして代替されるべきブロ
ックや領域がプログラムの構造等に基づいて予め決定さ
れ、そのプログラムが実行される過程では更新されない
請求項1、2、4に記載の発明に対応した実施形態に比
べて、RAM61の領域が実時間性の確認を含むデバッ
グに柔軟に活用され、かつチップに搭載可能なRAM6
1のサイズの上限に応じたデバッグの制約が緩和され
る。
合には、転送実行制御部63は、反対にPROM101
の読み出しを規制しつつRAM61の読み出しを許容す
る。すなわち、本実施形態によれば、PROM101の
領域に対するアクセスの頻度がブロック単位に監視さ
れ、その頻度が高いブロックがRAM61の領域によっ
て代替されるので、このようにして代替されるべきブロ
ックや領域がプログラムの構造等に基づいて予め決定さ
れ、そのプログラムが実行される過程では更新されない
請求項1、2、4に記載の発明に対応した実施形態に比
べて、RAM61の領域が実時間性の確認を含むデバッ
グに柔軟に活用され、かつチップに搭載可能なRAM6
1のサイズの上限に応じたデバッグの制約が緩和され
る。
【0051】なお、本実施形態では、移動平均法が適用
されているが、例えば、処理の対象となるフレーム単位
に単純積分による計数、あるいは指数平滑法に基づく積
算が行われてもよい。また、本実施形態では、ブロック
のサイズが一定に保たれているが、そのサイズは、例え
ば、後述する請求項5に記載の発明に対応した実施形態
が適用されることによって、実時間性が確保されない状
態が頻繁に検出される場合には、適宜増減されてもよ
い。
されているが、例えば、処理の対象となるフレーム単位
に単純積分による計数、あるいは指数平滑法に基づく積
算が行われてもよい。また、本実施形態では、ブロック
のサイズが一定に保たれているが、そのサイズは、例え
ば、後述する請求項5に記載の発明に対応した実施形態
が適用されることによって、実時間性が確保されない状
態が頻繁に検出される場合には、適宜増減されてもよ
い。
【0052】さらに、本実施形態では、RAM61のサ
イズの算出方法が何ら示されていないが、そのサイズに
ついては、PROM101の記憶領域の内、そのRAM
61によって並行して代替されるべきブロックのサイズ
と数との積以上であるならば、如何なる値に設定されて
もよい。
イズの算出方法が何ら示されていないが、そのサイズに
ついては、PROM101の記憶領域の内、そのRAM
61によって並行して代替されるべきブロックのサイズ
と数との積以上であるならば、如何なる値に設定されて
もよい。
【0053】以下、請求項5に記載の発明に対応した実
施形態について説明する。本実施形態と請求項1〜4に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、図
2に点線で示すように、プログラム制御部62の制御出
力とスキャンパス102の対応する出力とに実時間性判
定部65が接続され、その実時間性判定部65の出力に
は後述する判定信号が得られる点にある。
施形態について説明する。本実施形態と請求項1〜4に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、図
2に点線で示すように、プログラム制御部62の制御出
力とスキャンパス102の対応する出力とに実時間性判
定部65が接続され、その実時間性判定部65の出力に
は後述する判定信号が得られる点にある。
【0054】図5は、実時間判定部の構成を示す図であ
る。図において、閾値レジスタ71の入力には上述した
スキャンパス102の対応する出力が接続され、その閾
値レジスタ71の出力は比較器72の一方の入力に接続
される。比較器72の他方の入力には実行サイクルカウ
ンタ73の出力が接続され、その実行サイクルカウンタ
73の計数入力には図示されないクロック発生回路から
クロック信号が与えられる。実行サイクルカウンタ73
のリセット入力には、プログラム制御部62の制御出力
に接続される。
る。図において、閾値レジスタ71の入力には上述した
スキャンパス102の対応する出力が接続され、その閾
値レジスタ71の出力は比較器72の一方の入力に接続
される。比較器72の他方の入力には実行サイクルカウ
ンタ73の出力が接続され、その実行サイクルカウンタ
73の計数入力には図示されないクロック発生回路から
クロック信号が与えられる。実行サイクルカウンタ73
のリセット入力には、プログラム制御部62の制御出力
に接続される。
【0055】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、実時間性判定部65が処理遅
延監視手段31に対応する点を除いて、既述の対応関係
と同じである。以下、図2および図5を参照して本実施
形態の動作を説明する。閾値レジスタ71には、信号処
理の対象となるフレーム(ここでは、簡単のため、音声
フレームであると仮定する。)単位に、その信号処理を
実時間で完結するために要する実行所要時間の最大値を
示すビット列が予め外部からスキャンパス102を介し
て与えられる。
との対応関係については、実時間性判定部65が処理遅
延監視手段31に対応する点を除いて、既述の対応関係
と同じである。以下、図2および図5を参照して本実施
形態の動作を説明する。閾値レジスタ71には、信号処
理の対象となるフレーム(ここでは、簡単のため、音声
フレームであると仮定する。)単位に、その信号処理を
実時間で完結するために要する実行所要時間の最大値を
示すビット列が予め外部からスキャンパス102を介し
て与えられる。
【0056】また、プログラム制御部62は、上述した
信号処理の対象となるフレームが何ら与えられない場合
には、実時間処理を何ら行う必要がないので、実行サイ
クルカウンタ73を強制的にリセットすることによっ
て、その実行サイクルカウンタ73がクロック信号を計
数することを規制する。
信号処理の対象となるフレームが何ら与えられない場合
には、実時間処理を何ら行う必要がないので、実行サイ
クルカウンタ73を強制的にリセットすることによっ
て、その実行サイクルカウンタ73がクロック信号を計
数することを規制する。
【0057】さらに、新たなフレームについて既述の信
号処理を開始するときには、プログラム制御部62は実
行サイクルカウンタ73の計数動作を許容し、その実行
サイクルカウンタ73はこのような信号処理が行われる
期間には既述のクロック信号を計数する。したがって、
実行サイクルカウンタ73が与える計数値は、上述した
フレーム毎の信号処理に所要した時間を示す。
号処理を開始するときには、プログラム制御部62は実
行サイクルカウンタ73の計数動作を許容し、その実行
サイクルカウンタ73はこのような信号処理が行われる
期間には既述のクロック信号を計数する。したがって、
実行サイクルカウンタ73が与える計数値は、上述した
フレーム毎の信号処理に所要した時間を示す。
【0058】比較器72は、その計数値と上述したよう
に閾値レジスタ71に保持された最大値とを比較し、前
者が後者を上回った場合には、その旨を示す判定信号を
出力する。このように本実施形態によれば、実時間性が
維持されない程度に演算所要時間が長くなったことが、
確実に識別されるので、デバッグおよび本実施形態にか
かわるDSPが搭載された機器の総合的な性能の評価を
確度高く行うことが可能となり、かつ既述のブロックの
サイズや数に併せて、RAM61のサイズおよびPRO
M101に格納されるプログラムの配置を効率的に適正
化することが可能となる。
に閾値レジスタ71に保持された最大値とを比較し、前
者が後者を上回った場合には、その旨を示す判定信号を
出力する。このように本実施形態によれば、実時間性が
維持されない程度に演算所要時間が長くなったことが、
確実に識別されるので、デバッグおよび本実施形態にか
かわるDSPが搭載された機器の総合的な性能の評価を
確度高く行うことが可能となり、かつ既述のブロックの
サイズや数に併せて、RAM61のサイズおよびPRO
M101に格納されるプログラムの配置を効率的に適正
化することが可能となる。
【0059】なお、本実施形態では、上述した判定信号
がDSPの外部に特定のピンを介して出力されている
が、例えば、スキャンパス102を介して同様に外部に
出力されてもよく、さらに、レジスタファイル92を構
成する特定のステータスレジスタ(図示されない。)に
保持され、あるいはデータメモリ93の特定の領域に格
納されることによって信号処理を実現するプログラムの
処理の過程で適宜参照され、かつ適切な処理の起動要因
等として利用されてもよい。
がDSPの外部に特定のピンを介して出力されている
が、例えば、スキャンパス102を介して同様に外部に
出力されてもよく、さらに、レジスタファイル92を構
成する特定のステータスレジスタ(図示されない。)に
保持され、あるいはデータメモリ93の特定の領域に格
納されることによって信号処理を実現するプログラムの
処理の過程で適宜参照され、かつ適切な処理の起動要因
等として利用されてもよい。
【0060】また、上述した各実施形態では、固定語長
の命令体系を有するDSPにおいて、デバッグの対象と
なるプログラムを構成する命令コードが格納されたPR
OM101の記憶領域がRAM61の記憶領域で代替さ
れているが、本発明は、可変語長の命令体系を有するD
SPにも適用可能である。
の命令体系を有するDSPにおいて、デバッグの対象と
なるプログラムを構成する命令コードが格納されたPR
OM101の記憶領域がRAM61の記憶領域で代替さ
れているが、本発明は、可変語長の命令体系を有するD
SPにも適用可能である。
【0061】さらに、このようにして代替されるPRO
M101の記憶領域については、命令コードが格納され
た記憶領域に限定されず、例えば、濾波特性を定義する
係数等の定数が格納された記憶領域についても、アクセ
スされる頻度が高い場合には同様にして代替される。ま
た、上述した各実施形態では、請求項1〜5に記載の発
明がDSPに適用されているが、これらの発明は、DS
Pに限定されず、プログラム内蔵方式に基づいて所定の
情報処理を行うプロセッサであってLSI化され、その
情報処理が実時間で行われることが要求されるならば、
マイクロプロセッサその他の如何なる情報処理装置にも
適用可能である。
M101の記憶領域については、命令コードが格納され
た記憶領域に限定されず、例えば、濾波特性を定義する
係数等の定数が格納された記憶領域についても、アクセ
スされる頻度が高い場合には同様にして代替される。ま
た、上述した各実施形態では、請求項1〜5に記載の発
明がDSPに適用されているが、これらの発明は、DS
Pに限定されず、プログラム内蔵方式に基づいて所定の
情報処理を行うプロセッサであってLSI化され、その
情報処理が実時間で行われることが要求されるならば、
マイクロプロセッサその他の如何なる情報処理装置にも
適用可能である。
【0062】さらに、上述した各実施形態では、転送実
行制御部63および実時間性判定部65が専用のハード
ウエアとして構成されているが、これらの転送実行制御
部63および実時間性判定部65については、その一部
または全ては、等価な機能を実現する単一または複数の
プロセッサによって構成されてもよい。また、上述した
各実施形態では、RAM61の形式が何ら示されていな
いが、PROM101よりアクセス時間が短く、消費電
力その他の環境条件に適応するならば、スタティックR
AMに限定されず、ダイナミックRAMが適用されても
よい。
行制御部63および実時間性判定部65が専用のハード
ウエアとして構成されているが、これらの転送実行制御
部63および実時間性判定部65については、その一部
または全ては、等価な機能を実現する単一または複数の
プロセッサによって構成されてもよい。また、上述した
各実施形態では、RAM61の形式が何ら示されていな
いが、PROM101よりアクセス時間が短く、消費電
力その他の環境条件に適応するならば、スタティックR
AMに限定されず、ダイナミックRAMが適用されても
よい。
【0063】さらに、上述した各実施形態では、個々の
ブロックが予め決められた複数のワードの集合として構
成されているが、領域管理とその領域管理に基づくマッ
ピングが確実に行われるならば、これらのブロックは、
単一のワード、あるいは異なる数のワードで構成されて
もよい。
ブロックが予め決められた複数のワードの集合として構
成されているが、領域管理とその領域管理に基づくマッ
ピングが確実に行われるならば、これらのブロックは、
単一のワード、あるいは異なる数のワードで構成されて
もよい。
【0064】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、RAMのサイズがROMの記憶領域の内、主要な特
定の領域のサイズの和以上である限り、そのROMの書
き換えが適宜行われることによって、RAMのサイズが
小さく抑えられつつ実時間性の確認を含むデバッグが効
率的に確度高く行われる。
は、RAMのサイズがROMの記憶領域の内、主要な特
定の領域のサイズの和以上である限り、そのROMの書
き換えが適宜行われることによって、RAMのサイズが
小さく抑えられつつ実時間性の確認を含むデバッグが効
率的に確度高く行われる。
【0065】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明に比べてデバッグの効率や信頼性が高め
られる。さらに、請求項3に記載の発明では、ROMの
記憶領域の内、アクセスされる頻度が高い特定の記憶領
域が何らかの要因によって変化する場合であっても、請
求項1または請求項2に記載の発明と同様にして、実時
間性の確認を含むプログラムのデバッグが効率的に確度
高く行われる。
1に記載の発明に比べてデバッグの効率や信頼性が高め
られる。さらに、請求項3に記載の発明では、ROMの
記憶領域の内、アクセスされる頻度が高い特定の記憶領
域が何らかの要因によって変化する場合であっても、請
求項1または請求項2に記載の発明と同様にして、実時
間性の確認を含むプログラムのデバッグが効率的に確度
高く行われる。
【0066】また、請求項4に記載の発明では、演算所
要時間の内、ROMの記憶領域に格納された命令の読み
出しに際して生じた遅延分が確実に圧縮される。さら
に、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項
4に記載の発明に比べて、デバッグの確度が高められ
る。すなわち、これらの発明が適用された電子機器は、
フィールドにおける動作環境にほぼ同じ環境において総
合的な機能および性能の検査と特性の確認とが安定に、
かつ精度よく安価に行われるので、信頼性の向上と低廉
化とがはかられる。
要時間の内、ROMの記憶領域に格納された命令の読み
出しに際して生じた遅延分が確実に圧縮される。さら
に、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項
4に記載の発明に比べて、デバッグの確度が高められ
る。すなわち、これらの発明が適用された電子機器は、
フィールドにおける動作環境にほぼ同じ環境において総
合的な機能および性能の検査と特性の確認とが安定に、
かつ精度よく安価に行われるので、信頼性の向上と低廉
化とがはかられる。
【図1】請求項1〜5に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
ある。
【図2】請求項1〜5に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図3】請求項1、2、4に記載の発明に対応した本実
施形態の動作を説明する図である。
施形態の動作を説明する図である。
【図4】請求項3に記載の発明に対応した本実施形態の
動作を説明する図である。
動作を説明する図である。
【図5】実時間性判定部の構成を示す図である。
【図6】量産機に搭載されるDSPの構成例を示す図で
ある。
ある。
【図7】図6に示すDSPのエバリュエーションパッケ
ージの構成例を示す図である。
ージの構成例を示す図である。
11 ROM 12 実行制御手段 13 演算実行手段 14,61 RAM 15 マッピング手段 16 特定領域判別手段 21 特定領域選択手段 31 処理遅延監視手段 62,96 プログラム制御部 63 転送実行制御部 64,103,103a アドレスバッファ(AB) 65 実時間性判定部 71 閾値レジスタ 72 比較器 73 実行サイクルカウンタ 91 入出力レジスタ 92 レジスタファイル 93 データメモリ 94 演算部 95 内部バス 97 マスクROM 98 命令レジスタ 99 命令デコーダ 101 PROM 102 スキャンパス
Claims (5)
- 【請求項1】 プログラムが予め格納され、かつ書き換
えが可能であるROMと、 前記ROMに格納されたプログラムを命令単位に読み取
って解析する実行制御手段と、 前記実行制御手段によって解析された命令の演算実行を
行う演算実行手段と、 前記ROMより記憶領域のサイズが小さく、かつアクセ
ス時間が短いRAMと、 前記ROMの記憶領域の内、前記プログラムの実行の過
程でアクセスされる頻度が高い特定の記憶領域につい
て、前記RAMの記憶領域に対するマッピングを行うマ
ッピング手段と、 前記ROMの記憶領域の内、前記実行制御手段によって
解析される命令が格納された記憶領域が前記特定の記憶
領域であるか否かの判別を行う特定領域判別手段とを備
え、 前記実行制御手段は、 前記特定領域判別手段によって行われた判別の結果が真
であるときに、前記RAMの記憶領域の内、その判別の
結果が得られた特定の記憶領域がマッピングされた記憶
領域に格納された命令を解析の対象とすることを特徴と
するエバリュエーションパッケージ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のエバリュエーションパ
ッケージにおいて、 特定の記憶領域は、 ROMに格納された情報として示されることを特徴とす
るエバリュエーションパッケージ。 - 【請求項3】 請求項1に記載のエバリュエーションパ
ッケージにおいて、 ROMの記憶領域に格納された単一または複数の命令毎
に、実行制御手段によって解析される頻度を計測し、そ
の頻度の降順に、これらの命令が格納された記憶領域を
RAMの記憶領域のサイズの範囲で特定の記憶領域とし
て選択する特定領域選択手段を備え、 マッピング手段は、 前記特定領域選択手段によって選択された特定領域につ
いて、マッピングを行うことを特徴とするエバリュエー
ションパッケージ。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、 実行制御手段は、 RAMの記憶領域の内、特定領域判別手段によって行わ
れた判別の結果が真となる特定の記憶領域がマッピング
された記憶領域について、命令の読み取りに要するサイ
クル時間をそのRAMのアクセス時間に適応した値に短
縮する手段を有することを特徴とするエバリュエーショ
ンパッケージ。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れか1項に
記載のエバリュエーションパッケージにおいて、 予め決められた形式で与えられる演算対象毎に、演算実
行手段によって行われる演算実行の手順で施される処理
の実行所要時間を計測し、その実行所要時間について予
め設定された上限値とこの実行所要時間とを比較し、両
者の大小関係を得る処理遅延監視手段を備えたことを特
徴とするエバリュエーションパッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9270989A JPH11110245A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エバリュエーションパッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9270989A JPH11110245A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エバリュエーションパッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11110245A true JPH11110245A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17493854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9270989A Withdrawn JPH11110245A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エバリュエーションパッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11110245A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182793A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Lexar Media Inc | 頻繁にアクセスされたセクタの動作による不揮発性メモリに対するより速い書込み動作 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP9270989A patent/JPH11110245A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182793A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Lexar Media Inc | 頻繁にアクセスされたセクタの動作による不揮発性メモリに対するより速い書込み動作 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |