JPH11107851A - 多気筒エンジン - Google Patents
多気筒エンジンInfo
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- JPH11107851A JPH11107851A JP27155297A JP27155297A JPH11107851A JP H11107851 A JPH11107851 A JP H11107851A JP 27155297 A JP27155297 A JP 27155297A JP 27155297 A JP27155297 A JP 27155297A JP H11107851 A JPH11107851 A JP H11107851A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- bolt
- engine
- bearing cap
- crankshaft
- Prior art date
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- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 8
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 3
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 互いに並列する複数のシリンダを有するシリ
ンダブロックの下部に、そのシリンダ配列方向に間隔を
おいて並ぶ複数のジャーナル壁を一体に連設し、その複
数のジャーナル壁の下端と、それらジャーナル壁に対応
する複数のベアリングキャップとをそれぞれ接合させる
と共に、その接合面間にクランク軸を回転自在に支持し
た多気筒エンジンにおいて、上記接合面間をボルトで上
方より締結しても、ベアリングキャップを小型化できる
ようにする。 【解決手段】 シリンダ配列方向の少なくとも一端に位
置するジャーナル壁13,13′及びベアリングキャッ
プ51 ,55 相互の接合面f1 ,f5 間を、その接合面
f1 ,f5 に対する直交線に対しエンジンの内方下向き
に傾斜したボルトBe,Be′を以て上方より締結す
る。
ンダブロックの下部に、そのシリンダ配列方向に間隔を
おいて並ぶ複数のジャーナル壁を一体に連設し、その複
数のジャーナル壁の下端と、それらジャーナル壁に対応
する複数のベアリングキャップとをそれぞれ接合させる
と共に、その接合面間にクランク軸を回転自在に支持し
た多気筒エンジンにおいて、上記接合面間をボルトで上
方より締結しても、ベアリングキャップを小型化できる
ようにする。 【解決手段】 シリンダ配列方向の少なくとも一端に位
置するジャーナル壁13,13′及びベアリングキャッ
プ51 ,55 相互の接合面f1 ,f5 間を、その接合面
f1 ,f5 に対する直交線に対しエンジンの内方下向き
に傾斜したボルトBe,Be′を以て上方より締結す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに並列する複
数のシリンダを有するシリンダブロックの下部に、その
シリンダ配列方向に間隔をおいて並ぶ複数のジャーナル
壁を一体に連設し、その複数のジャーナル壁の下端と、
それらジャーナル壁に対応する複数のベアリングキャッ
プとをそれぞれ接合させると共に、その接合面間にクラ
ンク軸を回転自在に支持するようにした多気筒エンジン
に関する。
数のシリンダを有するシリンダブロックの下部に、その
シリンダ配列方向に間隔をおいて並ぶ複数のジャーナル
壁を一体に連設し、その複数のジャーナル壁の下端と、
それらジャーナル壁に対応する複数のベアリングキャッ
プとをそれぞれ接合させると共に、その接合面間にクラ
ンク軸を回転自在に支持するようにした多気筒エンジン
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記多気筒エンジンにおいて、各ジャー
ナル壁及びベアリングキャップ相互の接合面間を、その
接合面に対して直交するボルトを以て下方より締結する
構造は従来より知られている(例えば特開平4−177
59号公報参照)。
ナル壁及びベアリングキャップ相互の接合面間を、その
接合面に対して直交するボルトを以て下方より締結する
構造は従来より知られている(例えば特開平4−177
59号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記多気筒エ
ンジンにおいて、各ベアリングキャップの取付ボルトを
上方より締結できるようにすれば、ベアリングキャップ
下方に空間的に余裕の無い場合等においてもボルト締結
作業を支障なく容易に行える利点があり、特に複数のベ
アリングキャップをオイルパン本体と一体構造としたベ
アリングキャップ一体型ロアブロック構造の多気筒エン
ジン等においては、オイルパン本体がそのボルト締結作
業の邪魔とならない等の利点がある。
ンジンにおいて、各ベアリングキャップの取付ボルトを
上方より締結できるようにすれば、ベアリングキャップ
下方に空間的に余裕の無い場合等においてもボルト締結
作業を支障なく容易に行える利点があり、特に複数のベ
アリングキャップをオイルパン本体と一体構造としたベ
アリングキャップ一体型ロアブロック構造の多気筒エン
ジン等においては、オイルパン本体がそのボルト締結作
業の邪魔とならない等の利点がある。
【0004】ところが上記従来構造のようにジャーナル
壁及びベアリングキャップ相互の接合面に対し直交させ
たボルトを、上方より(即ちシリンダブロック外側よ
り)締結可能とするためには、該ボルトがねじ込まれる
ベアリングキャップをそれだけ大型化する必要があり、
特にシリンダ配列方向端部に位置するベアリングキャッ
プについてはクランク軸方向外方への張出し量が大きく
なって、エンジンブロックがクランク軸方向に大型化し
てしまう不都合がある。
壁及びベアリングキャップ相互の接合面に対し直交させ
たボルトを、上方より(即ちシリンダブロック外側よ
り)締結可能とするためには、該ボルトがねじ込まれる
ベアリングキャップをそれだけ大型化する必要があり、
特にシリンダ配列方向端部に位置するベアリングキャッ
プについてはクランク軸方向外方への張出し量が大きく
なって、エンジンブロックがクランク軸方向に大型化し
てしまう不都合がある。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、前記ボルトを上方から締結しても前記不都合のない
多気筒エンジンを提供することを目的とする。
で、前記ボルトを上方から締結しても前記不都合のない
多気筒エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1の発明は、互いに並列する複数のシリンダを
有するシリンダブロックの下部に、そのシリンダ配列方
向に間隔をおいて並ぶ複数のジャーナル壁を一体に連設
し、その複数のジャーナル壁の下端と、それらジャーナ
ル壁に対応する複数のベアリングキャップとをそれぞれ
接合させると共に、その接合面間にクランク軸を回転自
在に支持した多気筒エンジンにおいて、シリンダ配列方
向の少なくとも一端に位置するジャーナル壁及びベアリ
ングキャップ相互の接合面間を、その接合面に対する直
交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜したボルトを以
て上方より締結したことを特徴としている。この特徴に
よれば、ボルト締結作業の利便性を図るべくシリンダ配
列方向端部側のベアリングキャップのボルトを上方から
締結できるようにしても、そのボルトの上記傾斜によ
り、そのベアリングキャップがクランク軸方向外方へ張
出すことが極力抑えられる。
に請求項1の発明は、互いに並列する複数のシリンダを
有するシリンダブロックの下部に、そのシリンダ配列方
向に間隔をおいて並ぶ複数のジャーナル壁を一体に連設
し、その複数のジャーナル壁の下端と、それらジャーナ
ル壁に対応する複数のベアリングキャップとをそれぞれ
接合させると共に、その接合面間にクランク軸を回転自
在に支持した多気筒エンジンにおいて、シリンダ配列方
向の少なくとも一端に位置するジャーナル壁及びベアリ
ングキャップ相互の接合面間を、その接合面に対する直
交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜したボルトを以
て上方より締結したことを特徴としている。この特徴に
よれば、ボルト締結作業の利便性を図るべくシリンダ配
列方向端部側のベアリングキャップのボルトを上方から
締結できるようにしても、そのボルトの上記傾斜によ
り、そのベアリングキャップがクランク軸方向外方へ張
出すことが極力抑えられる。
【0007】また請求項2の発明は、上記請求項1の発
明の特徴に加えて、各ベアリングキャップと、これに対
応する各ジャーナル壁との接合面間を全て、その接合面
に対する直交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜した
ボルトを以て上方より締結したことを特徴とする。この
特徴によれば、ボルト締結作業の利便性を図るべく全ベ
アリングキャップのボルトを上方から締結できるように
しても、その全ボルトを上記のように傾斜させたこと
で、該ボルトがねじ込まれる全ベアリングキャップのう
ち、特にクランク軸方向両端のキャップについてはクラ
ンク軸方向外方への張出しが極力抑えられ、また同方向
中間のキャップについては横方向(即ちクランク軸を横
切る方向)外方への張出しが極力抑えられる。
明の特徴に加えて、各ベアリングキャップと、これに対
応する各ジャーナル壁との接合面間を全て、その接合面
に対する直交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜した
ボルトを以て上方より締結したことを特徴とする。この
特徴によれば、ボルト締結作業の利便性を図るべく全ベ
アリングキャップのボルトを上方から締結できるように
しても、その全ボルトを上記のように傾斜させたこと
で、該ボルトがねじ込まれる全ベアリングキャップのう
ち、特にクランク軸方向両端のキャップについてはクラ
ンク軸方向外方への張出しが極力抑えられ、また同方向
中間のキャップについては横方向(即ちクランク軸を横
切る方向)外方への張出しが極力抑えられる。
【0008】更に請求項3の発明は、上記各請求項の発
明の特徴に加えて、エンジン本体の一端面は、補機駆動
用のチェン伝動機構を収容するチェンケースで覆われて
おり、そのチェンケース内に臨むベアリングキャップの
外面に、前記ボルトの軸部外周に対応したボルトボス部
を突設し、そのボルトボス部にチェンガイドを装着した
ことを特徴とする。この特徴によれば、上記ボルトの傾
斜によりクランク軸方向張出しが抑えられたベアリング
キャップのボルトボス部にチェンガイドを装着したこと
で、そのチェンガイドを強固に支持しながら、同ガイド
のクランク軸外方への張出しが極力抑えられてエンジン
の同方向への小型化が図られる。
明の特徴に加えて、エンジン本体の一端面は、補機駆動
用のチェン伝動機構を収容するチェンケースで覆われて
おり、そのチェンケース内に臨むベアリングキャップの
外面に、前記ボルトの軸部外周に対応したボルトボス部
を突設し、そのボルトボス部にチェンガイドを装着した
ことを特徴とする。この特徴によれば、上記ボルトの傾
斜によりクランク軸方向張出しが抑えられたベアリング
キャップのボルトボス部にチェンガイドを装着したこと
で、そのチェンガイドを強固に支持しながら、同ガイド
のクランク軸外方への張出しが極力抑えられてエンジン
の同方向への小型化が図られる。
【0009】更に請求項4の発明は、上記各請求項の発
明の特徴に加えて、シリンダ配列方向の少なくとも一端
に位置するベアリングキャップの外面には、複数の前記
ボルトの軸部外周にそれぞれ対応した複数のボルトボス
部と、それらボルトボス部相互を連結するリブとを突設
したことを特徴とし、この特徴によれば、ベアリングキ
ャップ側のボルトボス部の、ボルトに対する支持剛性が
高められる。
明の特徴に加えて、シリンダ配列方向の少なくとも一端
に位置するベアリングキャップの外面には、複数の前記
ボルトの軸部外周にそれぞれ対応した複数のボルトボス
部と、それらボルトボス部相互を連結するリブとを突設
したことを特徴とし、この特徴によれば、ベアリングキ
ャップ側のボルトボス部の、ボルトに対する支持剛性が
高められる。
【0010】更に請求項5の発明は、上記各請求項の発
明の特徴に加えて、シリンダ配列方向の少なくとも一端
に位置するジャーナル壁の外面には、複数のボルトの軸
部外周にそれぞれ対応し上端部がボルト座面となる複数
のボルトボス部と、それらボルトボス部相互を連結する
リブとを突設したことを特徴とし、この特徴により、ジ
ャーナル壁側のボルトボス部の、ボルトに対する支持剛
性が高められる。
明の特徴に加えて、シリンダ配列方向の少なくとも一端
に位置するジャーナル壁の外面には、複数のボルトの軸
部外周にそれぞれ対応し上端部がボルト座面となる複数
のボルトボス部と、それらボルトボス部相互を連結する
リブとを突設したことを特徴とし、この特徴により、ジ
ャーナル壁側のボルトボス部の、ボルトに対する支持剛
性が高められる。
【0011】更にまた請求項6の発明は、上記各請求項
の発明の特徴に加えて、前記シリンダブロックとシリン
ダヘッドとが一体構造であることを特徴とする。この特
徴によれば、所謂モノブロック構造のエンジンであって
も、ボルト締結作業を上方、即ちシリンダブロック側よ
り容易に行うことができる。
の発明の特徴に加えて、前記シリンダブロックとシリン
ダヘッドとが一体構造であることを特徴とする。この特
徴によれば、所謂モノブロック構造のエンジンであって
も、ボルト締結作業を上方、即ちシリンダブロック側よ
り容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】この実施例は、本発明を直列四気筒の四サ
イクルエンジンに実施した場合の実施例であって、図1
は、エンジンの側面図、図2は、図1の2−2線に沿う
エンジンの縦断面図、図3は、図1の3−3線に沿うエ
ンジンの縦断面図、図4は、図1の4−4線に沿うエン
ジンブロックの底面図、図5は、図1の5−5線に沿う
エンジンブロックの部分縦断面図、図6は、図3の6矢
視部の拡大図、図7は、図1の7−7線に沿うエンジン
の縦断面図、図8は、図7の8−8線に沿うエンジンの
一部拡大断面図、図9は、図1の9矢視より見たエンジ
ンの端面図、図10は、図9の10−10線に沿うエン
ジンの一部拡大断面図である。
イクルエンジンに実施した場合の実施例であって、図1
は、エンジンの側面図、図2は、図1の2−2線に沿う
エンジンの縦断面図、図3は、図1の3−3線に沿うエ
ンジンの縦断面図、図4は、図1の4−4線に沿うエン
ジンブロックの底面図、図5は、図1の5−5線に沿う
エンジンブロックの部分縦断面図、図6は、図3の6矢
視部の拡大図、図7は、図1の7−7線に沿うエンジン
の縦断面図、図8は、図7の8−8線に沿うエンジンの
一部拡大断面図、図9は、図1の9矢視より見たエンジ
ンの端面図、図10は、図9の10−10線に沿うエン
ジンの一部拡大断面図である。
【0014】直列四気筒四サイクルエンジンのエンジン
本体Eは、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とを
一体に成形したモノブロック1と、このモノブロック1
の下面に、パッキンを挟んで複数の連結ボルトBe,B
・・,Be′により一体に結合されるロアブロック5と
より構成されており、そのロアブロック5は、クランク
軸方向に並ぶ複数のベアリングキャップ51 〜55 をオ
イルパン本体50 の上部に継ぎ目無く一体に結合して構
成される。そしてそれらベアリングキャップ5 1 〜55
とオイルパン本体50 との間には、それらを区画するバ
ッフルプレート22が一体に形成されている。
本体Eは、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とを
一体に成形したモノブロック1と、このモノブロック1
の下面に、パッキンを挟んで複数の連結ボルトBe,B
・・,Be′により一体に結合されるロアブロック5と
より構成されており、そのロアブロック5は、クランク
軸方向に並ぶ複数のベアリングキャップ51 〜55 をオ
イルパン本体50 の上部に継ぎ目無く一体に結合して構
成される。そしてそれらベアリングキャップ5 1 〜55
とオイルパン本体50 との間には、それらを区画するバ
ッフルプレート22が一体に形成されている。
【0015】シリンダブロック2はシリンダバレル部2
bと、クランクケース部2cとより構成されており、こ
のクランクケース部2cとロアブロック5の上部とで、
クランク軸Scを収容するクランク室7が画成され、ま
たシリンダヘッド3には、後述する動弁機構Mvを収容
する動弁室8が形成される。
bと、クランクケース部2cとより構成されており、こ
のクランクケース部2cとロアブロック5の上部とで、
クランク軸Scを収容するクランク室7が画成され、ま
たシリンダヘッド3には、後述する動弁機構Mvを収容
する動弁室8が形成される。
【0016】前記シリンダバレル部2bには、4つの第
1〜第4シリンダ61 〜64 がクランク軸方向に直列し
て設けられており、これらのシリンダ61 〜64 の配列
方向からみて相隣り合う2つのシリンダのシリンダ軸線
は、動弁室8側で互いに交叉し、またクランク室7側で
互いに離間するように延びており、4つのシリンダ6 1
〜64 のクランク室7側の端部は、図4に示すようにシ
リンダブロック2の下面からみて千鳥状に配置され、こ
れにより後に述べるようにクランク軸Scの軸受面積を
十分に確保しながらクランク室7側から各シリンダ61
〜64 へのピストンPの組み込み作業を行なうことがで
きる。
1〜第4シリンダ61 〜64 がクランク軸方向に直列し
て設けられており、これらのシリンダ61 〜64 の配列
方向からみて相隣り合う2つのシリンダのシリンダ軸線
は、動弁室8側で互いに交叉し、またクランク室7側で
互いに離間するように延びており、4つのシリンダ6 1
〜64 のクランク室7側の端部は、図4に示すようにシ
リンダブロック2の下面からみて千鳥状に配置され、こ
れにより後に述べるようにクランク軸Scの軸受面積を
十分に確保しながらクランク室7側から各シリンダ61
〜64 へのピストンPの組み込み作業を行なうことがで
きる。
【0017】次に相隣り合う2つのシリンダとして、第
1シリンダ61 と第2シリンダ62を選び、それらの相
対配置関係について、主に図2〜4を参照して詳述する
と、第1シリンダ61 の軸心を通る第1シリンダ軸線L
1 と、第2シリンダ62 の軸心を通る第2シリンダ軸線
L2 は、クランク軸方向すなわち4つのシリンダ61〜
64 の配列方向からみて、上側から下側すなわち動弁室
8側からクランク室7側に向かって互いに離れる方向に
延長されており、それら第1,第2シリンダ軸線L1 ,
L2 は、クランク軸Scの軸心と、動弁カム軸10の軸
心とを結ぶ軸心線Lcに対して互いに反対方向にα°傾
斜され、それらのシリンダ軸線L1 ,L 2 は動弁カム軸
10の軸心O上で互いに交叉している。
1シリンダ61 と第2シリンダ62を選び、それらの相
対配置関係について、主に図2〜4を参照して詳述する
と、第1シリンダ61 の軸心を通る第1シリンダ軸線L
1 と、第2シリンダ62 の軸心を通る第2シリンダ軸線
L2 は、クランク軸方向すなわち4つのシリンダ61〜
64 の配列方向からみて、上側から下側すなわち動弁室
8側からクランク室7側に向かって互いに離れる方向に
延長されており、それら第1,第2シリンダ軸線L1 ,
L2 は、クランク軸Scの軸心と、動弁カム軸10の軸
心とを結ぶ軸心線Lcに対して互いに反対方向にα°傾
斜され、それらのシリンダ軸線L1 ,L 2 は動弁カム軸
10の軸心O上で互いに交叉している。
【0018】ところで相隣り合う2つのシリンダたとえ
ば第1、第2シリンダ61 ,62 の第1、第2シリンダ
軸線L1 ,L2 が前述のような配置関係にあることによ
り、4つの第1〜第4シリンダ61 〜64 の、クランク
室8に臨む下端部は、図4に示すように、クランク軸S
cのクランク軸線LScを挟んでその左右に齟齬して千
鳥状に配置される。
ば第1、第2シリンダ61 ,62 の第1、第2シリンダ
軸線L1 ,L2 が前述のような配置関係にあることによ
り、4つの第1〜第4シリンダ61 〜64 の、クランク
室8に臨む下端部は、図4に示すように、クランク軸S
cのクランク軸線LScを挟んでその左右に齟齬して千
鳥状に配置される。
【0019】図4に示すように、シリンダブロック2の
下半部を形成するクランクケース部2cには、相隣り合
うシリンダ間、すなわち第1,2シリンダ61 ,6
2 間、第2,3シリンダ62 ,63 間および第3,4シ
リンダ63 ,64 間にそれぞれ中間部ジャーナル壁12
・・が形成されると共に第1シリンダと第4シリンダの
外側壁、すなわちシリンダブロック2の長手方向の両端
壁には、端部ジャーナル壁13,13′が形成され、こ
れらの中間部および端部ジャーナル壁12・・,13,
13′の下端面には、それぞれクランク軸Scを支承す
るための半円状の軸受半部121 ・・,131 ,131
が形成されている。各中間部ジャーナル壁12・・の両
側面には、それぞれクランク軸線LScの両側に互いに
齟齬させて横断面円弧状の凹部14,14が形成され、
それらの凹部14,14に相隣り合うシリンダたとえば
第1、第2シリンダ61 ,62 の円弧状一部が受容され
て一体に成形され、また前記端部ジャーナル壁13,1
3′の内側面にもクランク軸線LScの一方に偏らせて
横断面円弧状の凹部15が形成され、この凹部15に
は、両端のシリンダ、たとえば第1シリンダ61 の円弧
状一部が受容されて一体に成形される。
下半部を形成するクランクケース部2cには、相隣り合
うシリンダ間、すなわち第1,2シリンダ61 ,6
2 間、第2,3シリンダ62 ,63 間および第3,4シ
リンダ63 ,64 間にそれぞれ中間部ジャーナル壁12
・・が形成されると共に第1シリンダと第4シリンダの
外側壁、すなわちシリンダブロック2の長手方向の両端
壁には、端部ジャーナル壁13,13′が形成され、こ
れらの中間部および端部ジャーナル壁12・・,13,
13′の下端面には、それぞれクランク軸Scを支承す
るための半円状の軸受半部121 ・・,131 ,131
が形成されている。各中間部ジャーナル壁12・・の両
側面には、それぞれクランク軸線LScの両側に互いに
齟齬させて横断面円弧状の凹部14,14が形成され、
それらの凹部14,14に相隣り合うシリンダたとえば
第1、第2シリンダ61 ,62 の円弧状一部が受容され
て一体に成形され、また前記端部ジャーナル壁13,1
3′の内側面にもクランク軸線LScの一方に偏らせて
横断面円弧状の凹部15が形成され、この凹部15に
は、両端のシリンダ、たとえば第1シリンダ61 の円弧
状一部が受容されて一体に成形される。
【0020】以上のように第1〜第4シリンダ61 〜6
4 のクランク室8に臨む端部がクランク軸線LScを挟
んでその両側に千鳥状に配置されることにより、相隣り
合う2つのシリンダたとえば第1、第2シリンダ61 ,
62 間の間隔Dを狭めながら、中間部および端部のジャ
ーナル壁12・・,13,13′の必要な軸受面積を確
保することができ、しかも第1〜第4シリンダ61 〜6
4 の端部はクランク室8内に開放され、クランク室8側
からそれらのシリンダにピストンPを挿入して組み付け
ることができる。
4 のクランク室8に臨む端部がクランク軸線LScを挟
んでその両側に千鳥状に配置されることにより、相隣り
合う2つのシリンダたとえば第1、第2シリンダ61 ,
62 間の間隔Dを狭めながら、中間部および端部のジャ
ーナル壁12・・,13,13′の必要な軸受面積を確
保することができ、しかも第1〜第4シリンダ61 〜6
4 の端部はクランク室8内に開放され、クランク室8側
からそれらのシリンダにピストンPを挿入して組み付け
ることができる。
【0021】前記中間部ジャーナル壁12・・及び端部
ジャーナル壁13,13′の下端面には、対応するベア
リングキャップ52 〜54 ,51 ,55 の上端面が、各
々クランク軸Scを挟む左右一対のボルトB,B;B
e,Be;Be′,Be′により一体的に接合される。
それらベアリングキャップ52 〜54 ,51 ,55 の上
端面には、ジャーナル壁12・・,13,13′の前記
軸受半部121 ・・,131 ,131 に対応する半円状
の軸受半部5a2 〜5a4 ,5a1 ,5a5 がそれぞれ
形成され、その上下の軸受半部間にクランク軸Scが回
転自在に支持される。
ジャーナル壁13,13′の下端面には、対応するベア
リングキャップ52 〜54 ,51 ,55 の上端面が、各
々クランク軸Scを挟む左右一対のボルトB,B;B
e,Be;Be′,Be′により一体的に接合される。
それらベアリングキャップ52 〜54 ,51 ,55 の上
端面には、ジャーナル壁12・・,13,13′の前記
軸受半部121 ・・,131 ,131 に対応する半円状
の軸受半部5a2 〜5a4 ,5a1 ,5a5 がそれぞれ
形成され、その上下の軸受半部間にクランク軸Scが回
転自在に支持される。
【0022】図5にも示すように各中間部ジャーナル壁
12と、対応するベアリングキャップ52 〜54 との略
水平な接合面f2 〜f4 間を各々一体に締結する左右一
対のボルトB,Bは、その接合面f2 〜f4 に対する直
交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜(図示例ではク
ランク軸Scの軸線と直交する鉛直面内でエンジンの中
央に向かって下側に傾斜)して、シリンダブロック2の
外側上方より締結可能に構成される。これらボルトB,
Bの傾斜によれば、該ボルトがねじ込まれる各ベアリン
グキャップ52 〜54 の左右両側面を該ボルトの傾斜軸
線に略沿わせることができるため、ボルトB,Bを上方
から締結するようにしても、各ベアリングキャップ52
〜54 の左右方向(クランク軸を横切る方向)外方への
各張出しが極力抑えられ、それだけ該キャップ52 〜5
4 を同方向に小型化することができる。また前記ボルト
B,Bのネジ軸部は、中間のベアリングキャップ52 〜
5 4 とオイルパン本体50 との結合部30よりもクラン
ク軸Sc寄りに配置されるが、各ボルトBを前述のよう
に傾斜させたことで、ベアリングキャップ52 〜5 4 の
ネジ部より外側部分(該結合部30に至るまでの部分)
の肉厚を十分に確保でき、従って前記結合部30の剛性
が向上すると共に、該キャップのボルトBに対する支持
剛性も高められ、クランク軸Scの安定した支持が可能
となる。
12と、対応するベアリングキャップ52 〜54 との略
水平な接合面f2 〜f4 間を各々一体に締結する左右一
対のボルトB,Bは、その接合面f2 〜f4 に対する直
交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜(図示例ではク
ランク軸Scの軸線と直交する鉛直面内でエンジンの中
央に向かって下側に傾斜)して、シリンダブロック2の
外側上方より締結可能に構成される。これらボルトB,
Bの傾斜によれば、該ボルトがねじ込まれる各ベアリン
グキャップ52 〜54 の左右両側面を該ボルトの傾斜軸
線に略沿わせることができるため、ボルトB,Bを上方
から締結するようにしても、各ベアリングキャップ52
〜54 の左右方向(クランク軸を横切る方向)外方への
各張出しが極力抑えられ、それだけ該キャップ52 〜5
4 を同方向に小型化することができる。また前記ボルト
B,Bのネジ軸部は、中間のベアリングキャップ52 〜
5 4 とオイルパン本体50 との結合部30よりもクラン
ク軸Sc寄りに配置されるが、各ボルトBを前述のよう
に傾斜させたことで、ベアリングキャップ52 〜5 4 の
ネジ部より外側部分(該結合部30に至るまでの部分)
の肉厚を十分に確保でき、従って前記結合部30の剛性
が向上すると共に、該キャップのボルトBに対する支持
剛性も高められ、クランク軸Scの安定した支持が可能
となる。
【0023】また各中間部ジャーナル壁12と、対応す
るベアリングキャップ52 〜54 との接合面f2 〜f4
間には、クランク軸Scの一側において該接合面f2 〜
f4を直交貫通して該ジャーナル壁12及びベアリング
キャップ52 〜54 相互を接合面f2 〜f4 に沿う方向
(特にクランク軸Scを横切る方向)に位置決めするた
めの1個の位置決めピンPが抜き差し可能に設けられて
おり、そのピンPに近いボルトBが前述のように傾斜し
ていることで、該ボルトの締付け力の横方向(前記接合
面fに沿う方向)分力が前記位置決めピンPに作用する
ようになっている。即ちそのボルト締付力の横方向分力
は位置決めピンPに対し、それとジャーナル壁12,ベ
アリングキャップ52 〜54 との間の係合力を強めるよ
うに働いて、該ピンPの位置決め機能を有効に発揮させ
ることができるため、ジャーナル壁12及びベアリング
キャップ52 〜54 相互をそれらの接合面f2 〜f4 に
沿う方向に常に的確に位置決めすることができる。
るベアリングキャップ52 〜54 との接合面f2 〜f4
間には、クランク軸Scの一側において該接合面f2 〜
f4を直交貫通して該ジャーナル壁12及びベアリング
キャップ52 〜54 相互を接合面f2 〜f4 に沿う方向
(特にクランク軸Scを横切る方向)に位置決めするた
めの1個の位置決めピンPが抜き差し可能に設けられて
おり、そのピンPに近いボルトBが前述のように傾斜し
ていることで、該ボルトの締付け力の横方向(前記接合
面fに沿う方向)分力が前記位置決めピンPに作用する
ようになっている。即ちそのボルト締付力の横方向分力
は位置決めピンPに対し、それとジャーナル壁12,ベ
アリングキャップ52 〜54 との間の係合力を強めるよ
うに働いて、該ピンPの位置決め機能を有効に発揮させ
ることができるため、ジャーナル壁12及びベアリング
キャップ52 〜54 相互をそれらの接合面f2 〜f4 に
沿う方向に常に的確に位置決めすることができる。
【0024】尚、エンジンの組立に際しては、各中間部
ジャーナル壁12及びベアリングキャップ52 〜54 相
互の接合面f2 〜f4 において、位置決めピンPに近い
側のボルトBを他方の(即ちピンPから遠い側の)ボル
トBに先行して締結するようにして、該ピンPによる位
置決め作用が有効に発揮されるようにする。
ジャーナル壁12及びベアリングキャップ52 〜54 相
互の接合面f2 〜f4 において、位置決めピンPに近い
側のボルトBを他方の(即ちピンPから遠い側の)ボル
トBに先行して締結するようにして、該ピンPによる位
置決め作用が有効に発揮されるようにする。
【0025】シリンダブロック2の両外側面には、中間
部ジャーナル壁12・・に対応する凹所2aが、該外側
面の対をなす縦リブ2L,2L間にそれぞれ形成されて
おり、その凹所2aの底部には、ボルトBの頭部を受け
るボルト座面2asが形成される。斯かる凹所2a及び
座面2asの特設によれば、各ボルトBに対して、該ボ
ルトBを徒らに長く形成することなく、シリンダブロッ
ク2の両側上方からでも支障なく締付作業することがで
きる。
部ジャーナル壁12・・に対応する凹所2aが、該外側
面の対をなす縦リブ2L,2L間にそれぞれ形成されて
おり、その凹所2aの底部には、ボルトBの頭部を受け
るボルト座面2asが形成される。斯かる凹所2a及び
座面2asの特設によれば、各ボルトBに対して、該ボ
ルトBを徒らに長く形成することなく、シリンダブロッ
ク2の両側上方からでも支障なく締付作業することがで
きる。
【0026】エンジン本体Eの一端面は、該本体Eに対
しボルト止めされたチェンケースCで覆われており、こ
のケースC内には、補機駆動用のチェン伝動機構Tが収
容され、図示例では該機構Tによりオイルパン内のオイ
ルポンプOPがクランク軸Scに連動連結される。また
このチェンケースCにより、ロアブロック5におけるオ
イルパン本体50 の開放端部が閉じられており、従って
該ケースCの下部とオイルパン本体50 とでオイルパン
が構成される。
しボルト止めされたチェンケースCで覆われており、こ
のケースC内には、補機駆動用のチェン伝動機構Tが収
容され、図示例では該機構Tによりオイルパン内のオイ
ルポンプOPがクランク軸Scに連動連結される。また
このチェンケースCにより、ロアブロック5におけるオ
イルパン本体50 の開放端部が閉じられており、従って
該ケースCの下部とオイルパン本体50 とでオイルパン
が構成される。
【0027】一方の端部ジャーナル壁13と、対応する
ベアリングキャップ51 とは前記チェンケースC内に臨
んでおり、その両者13,51 の接合面f1 間を締結す
べくクランク軸Scの両側に配置される左右一対のボル
トBe,Beは、該接合面f 1 に対する直交線に対しエ
ンジンの内方下向きに傾斜(図示例ではクランク軸Sc
の軸線と平行な鉛直面内でエンジンの中央に向かって下
側に傾斜)している。そのベアリングキャップ51 の外
面には、左右のボルトBe,Beの軸部外周にそれぞれ
対応してその軸線に略沿うように傾斜する一対のボルト
ボス部5b,5bが、また前記一方の端部ジャーナル壁
13には、前記ボルトボス部5b,5bの上端に連なる
同じく傾斜した一対のボルトボス部13b,13bがそ
れぞれ一体に膨出形成されており、その端部ジャーナル
壁13のボルトボス部13b,13bの、上方外向きに
傾斜した上端面が、ボルトBeの頭部を受けるボルト座
面となる。更にその端部ジャーナル壁13の外面には、
両ボルトボス部13b,13b相互を一体に連結すべく
クランク軸Scの外周に沿って略円弧状に延びる連結リ
ブ13Lが一体に突設され、このリブ13Lの特設によ
り、端部ジャーナル壁13のボルトBeに対する支持剛
性が高められる。
ベアリングキャップ51 とは前記チェンケースC内に臨
んでおり、その両者13,51 の接合面f1 間を締結す
べくクランク軸Scの両側に配置される左右一対のボル
トBe,Beは、該接合面f 1 に対する直交線に対しエ
ンジンの内方下向きに傾斜(図示例ではクランク軸Sc
の軸線と平行な鉛直面内でエンジンの中央に向かって下
側に傾斜)している。そのベアリングキャップ51 の外
面には、左右のボルトBe,Beの軸部外周にそれぞれ
対応してその軸線に略沿うように傾斜する一対のボルト
ボス部5b,5bが、また前記一方の端部ジャーナル壁
13には、前記ボルトボス部5b,5bの上端に連なる
同じく傾斜した一対のボルトボス部13b,13bがそ
れぞれ一体に膨出形成されており、その端部ジャーナル
壁13のボルトボス部13b,13bの、上方外向きに
傾斜した上端面が、ボルトBeの頭部を受けるボルト座
面となる。更にその端部ジャーナル壁13の外面には、
両ボルトボス部13b,13b相互を一体に連結すべく
クランク軸Scの外周に沿って略円弧状に延びる連結リ
ブ13Lが一体に突設され、このリブ13Lの特設によ
り、端部ジャーナル壁13のボルトBeに対する支持剛
性が高められる。
【0028】また前記ベアリングキャップ51 の外面に
は、前記両ボルトボス部5b,5bの下部にそれぞれ重
なる左右一対のガイドボス部5g,5gと、両ボルトボ
ス部5b,5b相互を直接或いはガイドボス部5gを介
して一体に連結すべく略水平に延びるリブ5Lとが一体
に突設されており、そのリブ5Lによりベアリングキャ
ップ51 のボルトBeに対する支持剛性が高められ、ま
た各ガイドボス部5gには、チェン伝動機構Tのチェン
を案内するチェンガイドGが装着されているので、チェ
ンガイドGの取付剛性も向上する。上記のようなボルト
Be,Beの傾斜配置によれば、ベアリングキャップ5
1 の外面(図示例ではボルトボス部5bの外面)を該ボ
ルトBeの軸線に略沿うように傾斜させることができる
ため、該キャップ51 のクランク軸Sc方向外方への張
出しが極力抑えられる。
は、前記両ボルトボス部5b,5bの下部にそれぞれ重
なる左右一対のガイドボス部5g,5gと、両ボルトボ
ス部5b,5b相互を直接或いはガイドボス部5gを介
して一体に連結すべく略水平に延びるリブ5Lとが一体
に突設されており、そのリブ5Lによりベアリングキャ
ップ51 のボルトBeに対する支持剛性が高められ、ま
た各ガイドボス部5gには、チェン伝動機構Tのチェン
を案内するチェンガイドGが装着されているので、チェ
ンガイドGの取付剛性も向上する。上記のようなボルト
Be,Beの傾斜配置によれば、ベアリングキャップ5
1 の外面(図示例ではボルトボス部5bの外面)を該ボ
ルトBeの軸線に略沿うように傾斜させることができる
ため、該キャップ51 のクランク軸Sc方向外方への張
出しが極力抑えられる。
【0029】一方、エンジン本体Eの他端面には、図示
しない変速機のミッションケースが結合可能となってお
り、そのミッションケースに臨む他方の端部ジャーナル
壁13′と、対応するベアリングキャップ55 との接合
面f5 間を締結する左右一対のボルトBe′,Be′
は、該接合面f5 に対する直交線に対しエンジンの内方
下向きに傾斜(図示例ではクランク軸Scの軸線と平行
な鉛直面内でエンジンの中央に向かって下側に傾斜)し
ている。そのベアリングキャップ55 の外面には、左右
のボルトBe′,Be′の軸部外周にそれぞれ対応して
その軸線に略沿うように傾斜する一対のボルトボス部5
b′,5b′が、また前記他方の端部ジャーナル壁1
3′には、前記ボルトボス部5b′,5b′の上端に連
なる同じく傾斜した一対のボルトボス部13b′,13
b′がそれぞれ一体に膨出形成されており、その端部ジ
ャーナル壁13′のボルトボス部13b′,13b′
の、上方外向きに傾斜した上端面が、ボルトBe′の頭
部を受けるボルト座面となる。更にその端部ジャーナル
壁13′の外面には、両ボルトボス部13b′,13
b′相互を一体に連結すべくクランク軸Scの外周に沿
って略円弧状に延びる連結リブ13L′が一体に突設さ
れ、このリブ13L′の特設により、端部ジャーナル壁
13′のボルトBe′に対する支持剛性が高められる。
しない変速機のミッションケースが結合可能となってお
り、そのミッションケースに臨む他方の端部ジャーナル
壁13′と、対応するベアリングキャップ55 との接合
面f5 間を締結する左右一対のボルトBe′,Be′
は、該接合面f5 に対する直交線に対しエンジンの内方
下向きに傾斜(図示例ではクランク軸Scの軸線と平行
な鉛直面内でエンジンの中央に向かって下側に傾斜)し
ている。そのベアリングキャップ55 の外面には、左右
のボルトBe′,Be′の軸部外周にそれぞれ対応して
その軸線に略沿うように傾斜する一対のボルトボス部5
b′,5b′が、また前記他方の端部ジャーナル壁1
3′には、前記ボルトボス部5b′,5b′の上端に連
なる同じく傾斜した一対のボルトボス部13b′,13
b′がそれぞれ一体に膨出形成されており、その端部ジ
ャーナル壁13′のボルトボス部13b′,13b′
の、上方外向きに傾斜した上端面が、ボルトBe′の頭
部を受けるボルト座面となる。更にその端部ジャーナル
壁13′の外面には、両ボルトボス部13b′,13
b′相互を一体に連結すべくクランク軸Scの外周に沿
って略円弧状に延びる連結リブ13L′が一体に突設さ
れ、このリブ13L′の特設により、端部ジャーナル壁
13′のボルトBe′に対する支持剛性が高められる。
【0030】また前記ベアリングキャップ55 の外面に
は、前記両ボルトボス部5b′,5b′の下部相互を一
体に連結すべくクランク軸Scの外周に沿って略円弧状
に延びるリブ5L′が一体に突設されており、そのリブ
5L′によりベアリングキャップ55 のボルトBe′に
対する支持剛性が高められる。上記のようなボルトB
e′,Be′の傾斜によれば、ベアリングキャップ55
の外面(図示例ではボルトボス部5b′の外面)を該ボ
ルトBe′の軸線に略沿うように傾斜させることができ
るため、該キャップ55 のクランク軸Sc方向外方への
張出しが極力抑えられる。
は、前記両ボルトボス部5b′,5b′の下部相互を一
体に連結すべくクランク軸Scの外周に沿って略円弧状
に延びるリブ5L′が一体に突設されており、そのリブ
5L′によりベアリングキャップ55 のボルトBe′に
対する支持剛性が高められる。上記のようなボルトB
e′,Be′の傾斜によれば、ベアリングキャップ55
の外面(図示例ではボルトボス部5b′の外面)を該ボ
ルトBe′の軸線に略沿うように傾斜させることができ
るため、該キャップ55 のクランク軸Sc方向外方への
張出しが極力抑えられる。
【0031】図4に示すように各シリンダ61 〜64 と
クランク軸Scを隔てた対向側のモノブロック1の壁部
には、それぞれ複数本のオイル戻り通路17とブローバ
イガス通路18が、4つのシリンダ61 〜64 に対向し
て交互に設けられており、すなわちモノブロック1の壁
部には、第1、第3シリンダ61 ,63 に対応して2本
のオイル戻り通路17,17が、また第2、第4シリン
ダ62 ,64 に対応して2本のブローバイガス通路1
8,18がそれぞれ設けられる。そしてこのような配置
をとることにより、オイル戻り通路17と、ブローバイ
ガス通路18の通路面積を、比較的余裕をもって確保す
ることが可能になり、それらの通路を形成するためにモ
ノブロック1に特別に駄肉を形成する必要がない。オイ
ル戻り通路17の上端は動弁室8に開口され、またその
下端はオイルパン5内に開口される。またブローバイ通
路18の上端は、図示しないブリーザ室に開口され、そ
の下端はクランク室7に開口される。
クランク軸Scを隔てた対向側のモノブロック1の壁部
には、それぞれ複数本のオイル戻り通路17とブローバ
イガス通路18が、4つのシリンダ61 〜64 に対向し
て交互に設けられており、すなわちモノブロック1の壁
部には、第1、第3シリンダ61 ,63 に対応して2本
のオイル戻り通路17,17が、また第2、第4シリン
ダ62 ,64 に対応して2本のブローバイガス通路1
8,18がそれぞれ設けられる。そしてこのような配置
をとることにより、オイル戻り通路17と、ブローバイ
ガス通路18の通路面積を、比較的余裕をもって確保す
ることが可能になり、それらの通路を形成するためにモ
ノブロック1に特別に駄肉を形成する必要がない。オイ
ル戻り通路17の上端は動弁室8に開口され、またその
下端はオイルパン5内に開口される。またブローバイ通
路18の上端は、図示しないブリーザ室に開口され、そ
の下端はクランク室7に開口される。
【0032】クランク軸Scの複数のクランクピンに
は、通常のようにコンロッドRcの大端部が回転自在に
連結され、各コンロッドRcの小端部には、前述のよう
にクランクケース8側からシリンダ61 〜64 に摺動自
在に嵌合されたピストンPのピストンピンが回転自在に
連結される。
は、通常のようにコンロッドRcの大端部が回転自在に
連結され、各コンロッドRcの小端部には、前述のよう
にクランクケース8側からシリンダ61 〜64 に摺動自
在に嵌合されたピストンPのピストンピンが回転自在に
連結される。
【0033】ところで相隣り合う2つのシリンダたとえ
ば第1、第2シリンダ61 ,62 の第1、第2シリンダ
軸線L1 ,L2 が動弁室8側で互いに交叉するように、
それらのシリンダが配置されることにより、コンロッド
Rcが所定の運動軌跡に沿って移動したとき、そのコン
ロッドRcの桿部と各シリンダ61 〜64 のクランク室
7側の最下端縁との干渉を避けるために、図6に明瞭に
示すように、各シリンダ61 〜64 の最下端縁には、そ
の干渉回避用の切欠21が形成される。そしてピストン
Pが下死点にきたときに、そのオイルリング溝Goがそ
の切欠21の上縁まで達しないように、その切欠21の
上下寸法が設定される。
ば第1、第2シリンダ61 ,62 の第1、第2シリンダ
軸線L1 ,L2 が動弁室8側で互いに交叉するように、
それらのシリンダが配置されることにより、コンロッド
Rcが所定の運動軌跡に沿って移動したとき、そのコン
ロッドRcの桿部と各シリンダ61 〜64 のクランク室
7側の最下端縁との干渉を避けるために、図6に明瞭に
示すように、各シリンダ61 〜64 の最下端縁には、そ
の干渉回避用の切欠21が形成される。そしてピストン
Pが下死点にきたときに、そのオイルリング溝Goがそ
の切欠21の上縁まで達しないように、その切欠21の
上下寸法が設定される。
【0034】シリンダブロック2のシリンダバレル部2
bには、4つのシリンダ61 〜64を囲むようにウオー
タジャケット24が形成されており、またこのシリンダ
バレル部2bの、クランク軸方向に沿う前後外側壁に
は、少なくとも相隣り合うシリンダを連結するように、
補強用の補強リブ25が一体に形成されており、これら
の補強リブ25は、前記シリンダの配置と相まってシリ
ンダブロック2全体の剛性を従来の直列型多気筒シリン
ダブロックよりも高めることができる。
bには、4つのシリンダ61 〜64を囲むようにウオー
タジャケット24が形成されており、またこのシリンダ
バレル部2bの、クランク軸方向に沿う前後外側壁に
は、少なくとも相隣り合うシリンダを連結するように、
補強用の補強リブ25が一体に形成されており、これら
の補強リブ25は、前記シリンダの配置と相まってシリ
ンダブロック2全体の剛性を従来の直列型多気筒シリン
ダブロックよりも高めることができる。
【0035】モノブロック1の上半部を形成するシリン
ダヘッド3には、通常のようにピストン上面の4つの燃
焼室28と、各燃焼室28にそれぞれ連通するユニフロ
ー型の吸気ポート29および排気ポート30と、それら
の吸、排気ポート29,30の上方の動弁室8等が形成
されている。そして動弁室8には、SOHC型の動弁機
構Mvが設けられる。この動弁機構Mvはクランク軸S
cと平行に延びてシリンダヘッド3に回転自在に支持さ
れる動弁カム軸10と、吸気ポート29および排気ポー
ト30をそれぞれ開閉する吸気弁31および排気弁32
と、前記動弁カム軸10の動弁カム101 と吸気弁31
および排気弁32間に連接されてそれらを開閉作動させ
るロッカアーム33,34とを備えている。
ダヘッド3には、通常のようにピストン上面の4つの燃
焼室28と、各燃焼室28にそれぞれ連通するユニフロ
ー型の吸気ポート29および排気ポート30と、それら
の吸、排気ポート29,30の上方の動弁室8等が形成
されている。そして動弁室8には、SOHC型の動弁機
構Mvが設けられる。この動弁機構Mvはクランク軸S
cと平行に延びてシリンダヘッド3に回転自在に支持さ
れる動弁カム軸10と、吸気ポート29および排気ポー
ト30をそれぞれ開閉する吸気弁31および排気弁32
と、前記動弁カム軸10の動弁カム101 と吸気弁31
および排気弁32間に連接されてそれらを開閉作動させ
るロッカアーム33,34とを備えている。
【0036】シリンダヘッド3の上面には、パッキン2
7を介してヘッドカバー35が被着される。
7を介してヘッドカバー35が被着される。
【0037】第1〜第4シリンダ61 〜64 の下端は、
クランク室7側に開放されているので、4つのシリンダ
61 〜64 には、クランク室7側からピストンPを容易
に挿入して、そこに組み込むことができる。そして相隣
り合う2つのシリンダの中心軸線が、前述したように動
弁室8側からクランク室7側にいくにつれて漸次離れる
方向に延長されていることにより、相隣れる2つのシリ
ンダたとえば第1シリンダ61 と第2シリンダ62 のク
ランク軸Sc方向の間隔を狭めても中間部ジャーナル壁
12には、必要な間隔を確保することができ、これによ
り前記従来のエンジンに比べてシリンダの配列方向の長
さを短縮させながら、必要なクランク軸受面積を確保す
ることができる。また相隣り合う2つのシリンダ、たと
えば第1シリンダ61 と第2シリンダ62 の第1、第2
シリンダ中心軸線L1 ,L2 は、動弁カム軸10の軸心
Oで相互に交叉されているので、シリンダブロック2の
頭部すなわちシリンダヘッド3部をコンパクトに形成す
ることができる。また動弁機構Mvは、吸気系と排気系
とを対称的に形成することが可能となり、部品点数の削
減と、構造の簡素化が可能になる。
クランク室7側に開放されているので、4つのシリンダ
61 〜64 には、クランク室7側からピストンPを容易
に挿入して、そこに組み込むことができる。そして相隣
り合う2つのシリンダの中心軸線が、前述したように動
弁室8側からクランク室7側にいくにつれて漸次離れる
方向に延長されていることにより、相隣れる2つのシリ
ンダたとえば第1シリンダ61 と第2シリンダ62 のク
ランク軸Sc方向の間隔を狭めても中間部ジャーナル壁
12には、必要な間隔を確保することができ、これによ
り前記従来のエンジンに比べてシリンダの配列方向の長
さを短縮させながら、必要なクランク軸受面積を確保す
ることができる。また相隣り合う2つのシリンダ、たと
えば第1シリンダ61 と第2シリンダ62 の第1、第2
シリンダ中心軸線L1 ,L2 は、動弁カム軸10の軸心
Oで相互に交叉されているので、シリンダブロック2の
頭部すなわちシリンダヘッド3部をコンパクトに形成す
ることができる。また動弁機構Mvは、吸気系と排気系
とを対称的に形成することが可能となり、部品点数の削
減と、構造の簡素化が可能になる。
【0038】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、本発明を四気筒直列型エンジンに実施した場合
を説明したが、これを他の多気筒エンジンにも実施でき
ることは勿論であり、また前記実施例では、中間部ジャ
ーナル壁12とベアリングキャップ52 〜54 との位置
決めのために位置決めピンPを設けたが、本発明では、
このような位置決めピンPを省略してもよい。
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、本発明を四気筒直列型エンジンに実施した場合
を説明したが、これを他の多気筒エンジンにも実施でき
ることは勿論であり、また前記実施例では、中間部ジャ
ーナル壁12とベアリングキャップ52 〜54 との位置
決めのために位置決めピンPを設けたが、本発明では、
このような位置決めピンPを省略してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
シリンダ配列方向の少なくとも一端に位置するジャーナ
ル壁及びベアリングキャップ相互の接合面間を、その接
合面に対する直交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜
したボルトを以て上方より締結したので、ボルト締結作
業の利便性を図るべく上記ボルトを上方から締結して
も、そのボルトの上記傾斜によりベアリングキャップの
クランク軸方向外方への張出しを極力抑えることがで
き、従ってそのベアリングキャップのクランク軸方向小
型化を図ることができる。
シリンダ配列方向の少なくとも一端に位置するジャーナ
ル壁及びベアリングキャップ相互の接合面間を、その接
合面に対する直交線に対しエンジンの内方下向きに傾斜
したボルトを以て上方より締結したので、ボルト締結作
業の利便性を図るべく上記ボルトを上方から締結して
も、そのボルトの上記傾斜によりベアリングキャップの
クランク軸方向外方への張出しを極力抑えることがで
き、従ってそのベアリングキャップのクランク軸方向小
型化を図ることができる。
【0040】また特に請求項2の発明によれば、各ベア
リングキャップと、これに対応する各ジャーナル壁との
接合面間を全て、その接合面に対する直交線に対しエン
ジンの内方下向きに傾斜したボルトを以て上方より締結
したので、ボルト締結作業の利便性を図るべく全ベアリ
ングキャップのボルトを上方から締結しても、その全ボ
ルトの上記傾斜により全ベアリングキャップの、クラン
ク軸方向外方又は同軸を横切る方向外方への各張出しを
極力抑えることができ、従って全ベアリングキャップの
小型化が図られる。
リングキャップと、これに対応する各ジャーナル壁との
接合面間を全て、その接合面に対する直交線に対しエン
ジンの内方下向きに傾斜したボルトを以て上方より締結
したので、ボルト締結作業の利便性を図るべく全ベアリ
ングキャップのボルトを上方から締結しても、その全ボ
ルトの上記傾斜により全ベアリングキャップの、クラン
ク軸方向外方又は同軸を横切る方向外方への各張出しを
極力抑えることができ、従って全ベアリングキャップの
小型化が図られる。
【0041】また特に請求項3の発明によれば、前記ボ
ルトの傾斜によりクランク軸方向張出しが抑えられたベ
アリングキャップのボルトボス部にチェンガイドを装着
するので、そのチェンガイドを強固に支持し得ると共
に、同ガイドのクランク軸外方への張出しが極力抑えら
れてエンジンの同方向への小型化に寄与し得る。
ルトの傾斜によりクランク軸方向張出しが抑えられたベ
アリングキャップのボルトボス部にチェンガイドを装着
するので、そのチェンガイドを強固に支持し得ると共
に、同ガイドのクランク軸外方への張出しが極力抑えら
れてエンジンの同方向への小型化に寄与し得る。
【0042】また特に請求項4の発明によれば、シリン
ダ配列方向の少なくとも一端に位置するベアリングキャ
ップの外面に突設した複数のボルトボス部相互を、同外
面に突設したリブで連結したので、該ベアリングキャッ
プ側のボルトボス部のボルトに対する支持剛性が高めら
れ、該ボルトによる接合強度が向上する。
ダ配列方向の少なくとも一端に位置するベアリングキャ
ップの外面に突設した複数のボルトボス部相互を、同外
面に突設したリブで連結したので、該ベアリングキャッ
プ側のボルトボス部のボルトに対する支持剛性が高めら
れ、該ボルトによる接合強度が向上する。
【0043】また特に請求項5の発明は、シリンダ配列
方向の少なくとも一端に位置するジャーナル壁の外面に
突設した複数のボルトボス部相互をリブで連結したの
で、該ジャーナル壁側のボルトボス部の、ボルトに対す
る支持剛性が高められ、該ボルトによる接合強度が向上
する。
方向の少なくとも一端に位置するジャーナル壁の外面に
突設した複数のボルトボス部相互をリブで連結したの
で、該ジャーナル壁側のボルトボス部の、ボルトに対す
る支持剛性が高められ、該ボルトによる接合強度が向上
する。
【0044】また特に請求項6の発明によれば、シリン
ダブロックとシリンダヘッドとを一体化した所謂モノブ
ロック構造のエンジンであっても、ボルト締結作業を上
方、即ちシリンダブロック側より容易に行うことがで
き、組立作業性が高められる。
ダブロックとシリンダヘッドとを一体化した所謂モノブ
ロック構造のエンジンであっても、ボルト締結作業を上
方、即ちシリンダブロック側より容易に行うことがで
き、組立作業性が高められる。
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンの側面図
【図2】図1の2−2線に沿うエンジンの縦断面図
【図3】図1の3−3線に沿うエンジンの縦断面図
【図4】図1の4−4線に沿うエンジンの底面図
【図5】図1の5−5線に沿うエンジンの部分縦断面図
【図6】図3の6線矢視の拡大図
【図7】図1の7−7線に沿うエンジンの縦断面図
【図8】図7の8−8線に沿うエンジンの一部拡大断面
図
図
【図9】図1の9矢視より見たエンジンの端面図
【図10】図9の10−10線に沿うエンジンの一部拡
大断面図
大断面図
2・・・・・・・・・・・シリンダブロック 3・・・・・・・・・・・シリンダヘッド 50 ・・・・・・・・・・オイルパン本体 51 〜55 ・・・・・・・ベアリングキャップ 5b,5b′・・・・・・ボルトボス部 5g・・・・・・・・・・ガイドボス部 5L,5L′・・・・・・リブ 61 〜64 ・・・・・・・第1〜第4シリンダ 12・・・・・・・・・・中間部ジャーナル壁 13,13′・・・・・・端部ジャーナル壁 13L,13L′・・・・リブ B,Be,Be′・・・・ボルト C・・・・・・・・・・・チェンケース G・・・・・・・・・・・チェンガイド T・・・・・・・・・・・チェン伝動機構 f1 〜f5 ・・・・・・・接合面 Sc・・・・・・・・・・クランク軸
フロントページの続き (72)発明者 渡部 澄子 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 石塚 和久 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに並列する複数のシリンダ(61 〜
64 )を有するシリンダブロック(2)の下部に、その
シリンダ配列方向に間隔をおいて並ぶ複数のジャーナル
壁(13,12・・,13′)を一体に連設し、その複
数のジャーナル壁(13,12・・,13′)の下端
と、それらジャーナル壁に対応する複数のベアリングキ
ャップ(51 〜55 )とをそれぞれ接合させると共に、
その接合面(f1 〜f5 )間にクランク軸(Sc)を回
転自在に支持してなる多気筒エンジンにおいて、 シリンダ配列方向の少なくとも一端に位置するジャーナ
ル壁(13,13′)及びベアリングキャップ(51 ,
55 )相互の接合面(f1 ,f5 )間を、その接合面
(f1 ,f5 )に対する直交線に対しエンジンの内方下
向きに傾斜したボルト(Be,Be′)を以て上方より
締結したことを特徴とする、多気筒エンジン。 - 【請求項2】 各ベアリングキャップ(51 〜55 )
と、これに対応する各ジャーナル壁(13,12・・,
13′)との接合面(f1 〜f5 )間を全て、その接合
面(f1 〜f5 )に対する直交線に対しエンジンの内方
下向きに傾斜したボルト(Be,B・・,Be′)を以
て上方より締結したことを特徴とする、請求項1に記載
の多気筒エンジン。 - 【請求項3】 エンジン本体(E)の一端面は、補機駆
動用のチェン伝動機構(T)を収容するチェンケース
(C)で覆われており、そのチェンケース(C)内に臨
むベアリングキャップ(51 )の外面に、前記ボルト
(Be)の軸部外周に対応したボルトボス部(5b)を
突設し、そのボルトボス部(5b)にチェンガイド
(G)を装着したことを特徴とする、請求項1又は2に
記載の多気筒エンジン。 - 【請求項4】 シリンダ配列方向の少なくとも一端に位
置するベアリングキャップ(51 ,55 )の外面には、
複数の前記ボルト(Be,Be;Be′,Be′)の軸
部外周にそれぞれ対応した複数のボルトボス部(5b,
5b;5b′,5b′)と、それらボルトボス部(5
b,5b;5b′,5b′)相互を連結するリブ(5
L,5L′)とを突設したことを特徴とする、請求項
1,2又は3に記載の多気筒エンジン。 - 【請求項5】 シリンダ配列方向の少なくとも一端に位
置するジャーナル壁(13,13′)の外面には、複数
の前記ボルト(Be,Be;Be′,Be′)の軸部外
周にそれぞれ対応し上端部がボルト座面となる複数のボ
ルトボス部(13b,13b;13b′,13b′)
と、それらボルトボス部(13b,13b;13b′,
13b′)相互を連結するリブ(13L,13L′)と
を突設したことを特徴とする、請求項1,2,3又は4
に記載の多気筒エンジン。 - 【請求項6】 前記シリンダブロック(2)とシリンダ
ヘッド(3)とが一体構造であることを特徴とする、請
求項1,2,3,4又は5に記載の多気筒エンジン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27155297A JPH11107851A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 多気筒エンジン |
US09/161,302 US6158402A (en) | 1997-10-03 | 1998-09-28 | Engine block structure in multi-cylinder engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27155297A JPH11107851A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 多気筒エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107851A true JPH11107851A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17501668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27155297A Pending JPH11107851A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 多気筒エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11107851A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004338463A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Honda Motor Co Ltd | 船外機のカバー構造 |
JP2010185294A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nissan Motor Co Ltd | V型多気筒エンジン |
KR20170142877A (ko) * | 2016-06-17 | 2017-12-28 | 산드빅 마이닝 앤드 컨스트럭션 오와이 | 충격 유닛에서의 배열체 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27155297A patent/JPH11107851A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004338463A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Honda Motor Co Ltd | 船外機のカバー構造 |
JP2010185294A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Nissan Motor Co Ltd | V型多気筒エンジン |
KR20170142877A (ko) * | 2016-06-17 | 2017-12-28 | 산드빅 마이닝 앤드 컨스트럭션 오와이 | 충격 유닛에서의 배열체 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050610 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050622 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060614 |