JPH11102923A - リードフレームの自動積載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス装置によって打ち抜き加工された短冊
状リードフレームを乗せて搬送する整列用ストックコン
ベアから、短冊状リードフレームを移送用の積載コンテ
ナに移載する場合、移載時の短冊状リードフレームの変
形、あるいは端面の不揃いを防止できるリードフレーム
の自動積載装置を提供する。 【解決手段】 打ち抜き加工された短冊状リードフレー
ムを乗せて搬送する整列ストックコンベア４と、移送用
の積載コンテナ９との間に、短冊状リードフレーム２を
通した状態で吊り上げできる棒状の製品支持具５と、前
記を棒状の製品支持具５を旋回または移動させる積載装
置１を有することを特徴とするリードフレームの自動積
載装置に構成する。また、自動積載装置１には、製品支
持具５の先端部６を把持できるフック８を有する補助吊
具７を備え、整列された短冊状リードフレーム２を安全
に吊り上げて積載コンテナ９に移載できるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プレス装置により
打ち抜き加工された短冊状リードフレームを積載コンテ
ナに整列収納する装置、特に所定枚数の短冊状リードフ
レームを搬送する整列ストックコンベアから積載コンテ
ナに自動的に整列収納するリードフレームの自動積載装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】プレス装置により打ち抜き加工された短
冊状リードフレームは、一旦、整列用のストックコンベ
アに乗せて搬送し、その後、短冊状リードフレームを移
送する専用の積載コンテナに移載するのが一般的な方法
である。

【０００３】図５は、従来の移載装置を示し、プレス装
置（図示せず）により打ち抜き加工された短冊状リード
フレーム２を、順次、整列手段（図示せず）によって整
列して整列ストックコンベア４の上に積載する。整列ス
トックコンベア４の上に短冊状リードフレーム２が満載
になったとき、センサーが感知してプレス装置と整列ス
トックコンベア４を停止させ、整列ストックコンベア４
に乗せてある短冊状リードフレーム２を積載コンテナ
（図示せず）に移載する。この移載作業の間、プレス装
置による短冊状リードフレームの打ち抜き加工と、製品
を搬送する整列ストックコンベア４の回転は停止され
る。このように従来の移載装置は、加工した製品の移載
するときに、プレス装置と整列ストックコンベアを停止
させるため、製造機械の生産効率を低下させている。

【０００４】また、プレス装置と整列ストックコンベア
４を停止させないで短冊状リードフレームを移送させる
移載装置としては、例えば、特開平８−１０８９３８公
報、特開平４−１６４６０公報、特公平５−１２２５０
公報、特公平５−１５６１０公報、特公平５−４８９４
０公報、および特開平５−２４３２８５公報に記載され
ているものがある。

【０００５】これらの短冊状リードフレームの移送装置
では、プレス装置により成形加工されたのち、整列用ス
トックコンベア上に乗せられた短冊状リードフレームを
斜めの滑り台により移送したり、落下させて重ねたり、
あるいは滑り台を経て落下させて重ねることにより積載
コンテナに移載している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の短冊状
リードフレームの移送装置によると、ストックコンベア
から滑らせ、落下させて重ねるため、移載時に短冊状リ
ードフレームが変形したり、あるいは端面が不揃いのま
ま積載コンテナに積み込まれるという問題があった。

【０００７】それ故、本発明の目的は、プレス装置によ
り打ち抜き加工された短冊状リードフレームを乗せて搬
送する整列ストックコンベアから、短冊状リードフレー
ムを移送用の積載コンテナに移載する場合、移載時の短
冊状リードフレームの変形、あるいは端面の不揃いを防
止できるリードフレームの自動積載装置を提供すること
にある。

【０００８】また、本発明の他の目的は、打ち抜き加工
された短冊状リードフレームを乗せて搬送する整列スト
ックコンベアを停止させないで、短冊状リードフレーム
を移送用の積載コンテナに移載できるリードフレームの
自動積載装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
実現するため、プレス装置により打ち抜き加工された短
冊状リードフレームを乗せて搬送する整列ストックコン
ベアと、短冊状リードフレーム移送用の積載コンテナと
を備えたリードフレームの積載装置において、整列スト
ックコンベアと積載コンテナの間に設けられ、前記整列
ストックコンベア上に整列させられた、複数の短冊状リ
ードフレームを通した状態で吊り上げできる棒状の製品
支持具と、前記棒状の製品支持具を旋回または移動して
前記複数の短冊状リードフレームを前記積載コンテナへ
積載する積載手段を有することを特徴とするリードフレ
ームの自動積載装置を提供する。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のリードフレーム
の自動積載装置を含んだリードフレームの製造ラインを
示し、板状部材を打ち抜いてリードフレームを製造する
上金型１０Ａおよび下金型１０Ｂを有したプレス装置１
０と、製造されたリードフレームを搬送する搬送コンベ
ア１１と、搬送コンベア１１によって搬送されたリード
フレームを整列手段（図示せず）により整列した後所定
の積載位置まで移送する整列ストックコンベア４（コン
ベア架台３上に位置する）と、整列させられたリードフ
レームを整列ストックコンベア４から積載コンテナ９へ
積載する自動積載装置１を備えている。自動積載装置１
は後述する製品支持具５と補助吊具７を有する。

【００１１】図２と図３は、本発明リードフレームの自
動積載装置１の実施の形態を示す図である。図２は、短
冊状リードフレーム２を棒状の製品支持具５によって吊
り上げる直前の状態を示している。積載装置は、プレス
装置１０により打ち抜き成形加工された短冊状リードフ
レーム２を乗せて搬送する整列ストックコンベア４と、
積載コンテナ９とを備えている。整列ストックコンベア
４と積載コンテナ９の間には、短冊状リードフレーム２
を通した状態で吊り上げできる棒状の製品支持具５と、
製品支持具５を移動させる自動積載装置１を有する。自
動積載装置１は、モーター駆動によるアンテナロッドの
ように伸縮自在な棒状の製品支持具５の二組が水平に並
列させて設置してあり、棒状の製品支持具５は、整列ス
トックコンベア４の上に伸びるように装備してある。ま
た、二組の伸縮自在な棒状の製品支持具５の真上には、
短冊状リードフレーム２を安全に吊り上げられるよう
に、二組の水平に並列させた補助吊具７とフック８が装
備されている。そして自動積載装置１は、前記棒状の製
品支持具５に所定の枚数の短冊状リードフレーム２を通
したのち、棒状の製品支持具５の先端部６を補助吊具７
のフック８よって把持させて、短冊状リードフレーム２
の整列を崩すことなく正確に維持しながら安全に吊り上
げて、旋回したり移動したり出来るように構成されてい
る。さらに、水平に並列させて設置してある二組の棒状
の製品支持具５の伸縮動作、ならびに補助吊具７のフッ
ク８と先端部６の結合動作は、それぞれ二組が連動して
行えるように制御されている。

【００１２】図２の整列ストックコンベア４に乗せてあ
る短冊状リードフレーム２が、所定の枚数（例えば２０
０枚とか、５００枚）に達したとき、整列ストックコン
ベア４から棒状の製品支持具５により吊り上げられる。
この場合、製品支持具５により短冊状リードフレーム２
を吊り上げる関係には二通りある。その一つは、自動積
載装置１に備えた棒状の製品支持具５を予め伸ばして置
いて、打ち抜き成形加工された短冊状リードフレーム２
の打ち抜かれた窓の部分（図示せず）を、順次整列させ
ながら棒状の製品支持具５に通して行き所定の枚数にす
る方法である。二つ目は、打ち抜き加工された短冊状リ
ードフレーム２を順次整列させながらストックコンベア
４に乗せて行き、所定の枚数に達したときに短冊状リー
ドフレーム２にある打ち抜かれた窓の部分（図示せず）
に棒状の製品支持具５を伸ばして行き通す方法である。
これらにより、所定の枚数の短冊状リードフレーム２は
棒状の製品支持具５に一括される。その後、補助吊具７
のフック８が棒状の製品支持具５の先端部６を把持し、
安全な状態にサポートしたうえで、所定の枚数の短冊状
リードフレーム２を吊り上げる。短冊状リードフレーム
２の吊り上げと、積載コンテナ側への移動の操作は、棒
状の製品支持具５と補助吊具７が一体になって自動積載
装置１の旋回または移動によって行われる。

【００１３】図３は、棒状の製品支持具５により吊り上
げた短冊状リードフレーム２を積載コンテナ９に移載し
た直後の状態を示している。短冊状リードフレーム２を
通した棒状の製品支持具５の先端部６は、補助吊具７の
フック８によってサポートされた状態で、所定の枚数の
短冊状リードフレーム２を吊り上げて積載コンテナ９に
安全に移載する。積載コンテナ９の側面には、図４に示
すように棒状の製品支持具５を吊り降ろすときに必要な
切欠部９Ａ、９Ｂが設けられている。短冊状リードフレ
ーム２を積載コンテナ９に吊り降ろした後は、製品支持
具５の先端部６から補助吊具７のフック８を外し、棒状
の製品支持具５を縮ませて短冊状リードフレーム２から
抜き取ることにより、積載コンテナ９への短冊状リード
フレーム２の移載を完了する。

【００１４】本発明の実施の形態によると、これら整列
ストックコンベア４に乗せてある短冊状リードフレーム
２の積載コンテナ９への移載は、打ち抜き加工された短
冊状リードフレーム２が所定の枚数（例えば１００枚と
か、５００枚）に達する毎に繰り返され実行される。し
かも、水平に並列させて二組設置されている棒状の製品
支持具５の先端部６は、補助吊具７のフック８により把
持された状態で短冊状リードフレーム２の吊り上げを行
うから安全が確保され、整列された短冊状リードフレー
ム２はその配列が崩れることなく正確に維持しながら吊
り上げられて移送作業が行われるものである。

【００１５】図２と図３に示す本発明の実施の形態にお
ける短冊状リードフレーム２の材質としては、通常、
銅、４２合金、銅ジルコニウム合金などが使用されてい
る。

【００１６】また、図３に示す本発明の実施の形態にお
ける積載コンテナ９は、リードフレームの種類、リード
フレームのメーカーとユーザー関係等によって、材質、
形状、サイズ等が存在するが、本発明においては、棒状
の製品支持具５と補助吊具７を備えた自動積載装置１の
旋回移動により、短冊状リードフレーム２の吊り上げ
と、積載コンテナへの旋回または移動の操作とを、円滑
に行うことができるので、種々のサイズの積載コンテナ
９に対応できる。

【００１７】

【発明の効果】本発明のリードフレームの自動積載装置
によると、短冊状リードフレーム２の吊り上げは、水平
に並列させて二組設置されている棒状の製品支持具５
と、その先端部６を把持するフック８を有する補助吊具
７により行われるから、整列された短冊状リードフレー
ム２はその配列が崩れることなく正確に維持した状態で
安全に吊り上げられ移送作業が行われるという効果があ
る。その結果、短冊状リードフレームを移送用の積載コ
ンテナに移載する場合の短冊状リードフレームの変形、
あるいは端面の不揃いを防止できるという効果が得られ
る。

【００１８】また、本発明のリードフレームの自動積載
装置によると、短冊状リードフレーム２の吊り上げは、
整列ストックコンベア４と、移送用の積載コンテナ９と
の間に旋回移動できるように設置した積載装置１の、伸
縮自在な棒状の製品支持具５と先端部６を把持する補助
吊具７のフック８により行われるから、打ち抜き加工作
業や短冊状リードフレームを乗せて搬送する整列用スト
ックコンベアを停止させないで、短冊状リードフレーム
を移送用の積載コンテナに移載できるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のリードフレームの自動積載装置を含ん
だリードフレームの製造ラインを示す説明図。

【図２】本発明の実施の形態によるリードフレームの自
動積載装置を示す説明図。

【図３】本発明の実施の形態による移送用の積載コンテ
ナを示す説明図。

【図４】本発明の実施の形態による移送用の積載コンテ
ナを示す側面図。

【図５】従来のリードフレームの積載装置を示す説明
図。

【符号の説明】

１． 自動積載装置 ２． 短冊状リードフレーム ３． コンベア架台 ４． 整列ストックコンベア ５． 棒状の製品支持具 ６． 製品支持具の先端部 ７． 補助吊具 ８． フック ９． 積載コンテナ ９Ａ．切欠部 ９Ｂ．切欠部 １０． プレス装置 １０Ａ．上金型 １０Ｂ．下金型 １１． 搬送コンベア

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プレス装置により打ち抜き加工された短
   冊状リードフレームを乗せて搬送する整列ストックコン
   ベアと、短冊状リードフレーム移送用の積載コンテナと
   を備えたリードフレームの積載装置において、整列スト
   ックコンベアと積載コンテナの間に設けられ、前記整列
   ストックコンベア上に整列させられた、複数の短冊状リ
   ードフレームを通した状態で吊り上げできる棒状の製品
   支持具と、前記棒状の製品支持具を旋回または移動して
   前記複数の短冊状リードフレームを前記積載コンテナへ
   積載する積載手段を有することを特徴とするリードフレ
   ームの自動積載装置。
2. 【請求項２】 前記製品支持具は、前記整列ストックコ
   ンベア上の前記複数の短冊状リードフレームを通すとき
   に伸び、前記積載コンテナへ積載するときに縮む構成を
   有し、前記積載手段は、前記複数の短冊状リードフレー
   ムに通された前記製品支持具の先端にフックを掛ける手
   段を有することを特徴とする請求項１に記載のリードフ
   レームの自動積載装置。