JPH1110268A - 外面溝付管の製造方法 - Google Patents
外面溝付管の製造方法Info
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- JPH1110268A JPH1110268A JP16692997A JP16692997A JPH1110268A JP H1110268 A JPH1110268 A JP H1110268A JP 16692997 A JP16692997 A JP 16692997A JP 16692997 A JP16692997 A JP 16692997A JP H1110268 A JPH1110268 A JP H1110268A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ローレット転造加工方法により外面溝付管を
製造する際において、管の変形や不均一な溝形成を防止
しつつ、管の溝加工部の外径よりも大きい外径の平滑部
を形成することができる外面溝付管の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 金属製の素管1を一方向へ引抜きなが
ら、外周面が平滑な縮径用ロール2を前記素管1に対し
て遊星回転させつつ押し付けて当該素管1を所定量縮径
する縮径工程と、前記縮径工程の直後に、外周面へロー
レット加工した溝加工ロール3を前記素管1に対して遊
星回転させつつ押し付けて、前記縮径用ロール2によっ
て縮径された前記素管1の縮径部分の縮径量を微量に抑
制した状態で当該該縮径部分の外周面へ多数の溝10を
加工する工程とを含むことを特徴とする。
製造する際において、管の変形や不均一な溝形成を防止
しつつ、管の溝加工部の外径よりも大きい外径の平滑部
を形成することができる外面溝付管の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 金属製の素管1を一方向へ引抜きなが
ら、外周面が平滑な縮径用ロール2を前記素管1に対し
て遊星回転させつつ押し付けて当該素管1を所定量縮径
する縮径工程と、前記縮径工程の直後に、外周面へロー
レット加工した溝加工ロール3を前記素管1に対して遊
星回転させつつ押し付けて、前記縮径用ロール2によっ
て縮径された前記素管1の縮径部分の縮径量を微量に抑
制した状態で当該該縮径部分の外周面へ多数の溝10を
加工する工程とを含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばシェルア
ントチューブ型熱交換器に使用される外面溝付管(伝熱
管)の製造方法に関するものである。
ントチューブ型熱交換器に使用される外面溝付管(伝熱
管)の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外周面に多数の溝を有する外面溝付管を
製造する方法の一つには、例えば図12で示すように、
金属製の素管1を一方向aに沿って引き抜きながら、前
記素管1の周りに一定の角度間隔に配置された溝加工ロ
ール3を遊星回転させつつ、当該溝加工ロール3を前記
素管1に押し付け、溝加工ロール3の外周面にローレッ
ト加工された平行な多数の凸条30を、前記素管1の外
周面に転写することにより溝10を加工するいわゆるロ
ーレット転造加工方法がある。溝加工ロール3は、素管
1に対して通常120°の角度間隔に配置される。前記
方法において、素管1が銅管又は銅合金管のように比較
的柔らかい材質であるときは、素管1内にプラグ4を挿
入し、前記溝加工ロール3により素管1の周壁を前記プ
ラグ4の表面へ押し付ける要領で溝加工をする。溝加工
ロール3の外周面に形成されている凸条30は、当該ロ
ール3の軸31と平行に形成され、あるいは前記軸31
に対して所定のねじれ角(75°以下)を有する状態に
形成されている。管1の外周面に溝のない平滑な未加工
部が必要な場合には、素管1の当該部分では、溝加工ロ
ール3を素管1から半径方向へ離すことによって管1の
外周面に平滑な未加工部を形成する。
製造する方法の一つには、例えば図12で示すように、
金属製の素管1を一方向aに沿って引き抜きながら、前
記素管1の周りに一定の角度間隔に配置された溝加工ロ
ール3を遊星回転させつつ、当該溝加工ロール3を前記
素管1に押し付け、溝加工ロール3の外周面にローレッ
ト加工された平行な多数の凸条30を、前記素管1の外
周面に転写することにより溝10を加工するいわゆるロ
ーレット転造加工方法がある。溝加工ロール3は、素管
1に対して通常120°の角度間隔に配置される。前記
方法において、素管1が銅管又は銅合金管のように比較
的柔らかい材質であるときは、素管1内にプラグ4を挿
入し、前記溝加工ロール3により素管1の周壁を前記プ
ラグ4の表面へ押し付ける要領で溝加工をする。溝加工
ロール3の外周面に形成されている凸条30は、当該ロ
ール3の軸31と平行に形成され、あるいは前記軸31
に対して所定のねじれ角(75°以下)を有する状態に
形成されている。管1の外周面に溝のない平滑な未加工
部が必要な場合には、素管1の当該部分では、溝加工ロ
ール3を素管1から半径方向へ離すことによって管1の
外周面に平滑な未加工部を形成する。
【0003】外面溝付管を製造する方法の他の一つに
は、例えば特開昭59−100396号公報に記載され
た方法がある。前記公報に記載されている製造方法は、
図14で示すように、金属製の素管1内にプラグ4を挿
入し、当該素管1を一方向aに沿って引き抜きながら、
前記素管1の周りに一定の角度間隔(120°)に配置
された転造工具5を遊星回転させつつ、当該転造工具5
を前記素管1に押し付けて、素管1を縮径しながらその
外周面に螺旋状の溝10を加工するいわゆるフィン転造
加工方法である。転造工具5は、図のように引抜き方向
の後方へ行くに従って徐々に小径となるように構成され
た多数のディスク50によって構成され、各ディスク5
0を素管1の外周壁へ順次深く押し込むことによって、
素管1の外周面に螺旋状の溝10を形成するとともに、
溝10相互の間の部分の管肉を外周方向へ盛り上げるよ
うにしてフィン11を形成する。管1の外周面にフィン
のない平滑な未加工部が必要な場合には、素管1の当該
部分では、転造工具5を素管1から半径方向へ離すこと
によって管1の外周面に平滑な未加工部を形成する。
は、例えば特開昭59−100396号公報に記載され
た方法がある。前記公報に記載されている製造方法は、
図14で示すように、金属製の素管1内にプラグ4を挿
入し、当該素管1を一方向aに沿って引き抜きながら、
前記素管1の周りに一定の角度間隔(120°)に配置
された転造工具5を遊星回転させつつ、当該転造工具5
を前記素管1に押し付けて、素管1を縮径しながらその
外周面に螺旋状の溝10を加工するいわゆるフィン転造
加工方法である。転造工具5は、図のように引抜き方向
の後方へ行くに従って徐々に小径となるように構成され
た多数のディスク50によって構成され、各ディスク5
0を素管1の外周壁へ順次深く押し込むことによって、
素管1の外周面に螺旋状の溝10を形成するとともに、
溝10相互の間の部分の管肉を外周方向へ盛り上げるよ
うにしてフィン11を形成する。管1の外周面にフィン
のない平滑な未加工部が必要な場合には、素管1の当該
部分では、転造工具5を素管1から半径方向へ離すこと
によって管1の外周面に平滑な未加工部を形成する。
【0004】前述のローレット転造加工方法とフィン転
造加工方法との相違は、以下のとおりである。ローレッ
ト転造加工方法によれば、溝加工ロール3により素管1
の外周面に溝10が加工される際、図13のように、素
管1の管肉に溝加工ロール3の凸条30が押し込まれ、
隣合う凸条30相互の間の管肉を外周方向へ盛り上げて
フィン11を形成するので、多数のフィン11の頂部が
形成する管の外径は、素管1の外面が平滑な部分の外径
よりも大きくなる。また、溝10を深くするのには限界
がある反面、素管1の肉厚が薄くかつ微細な溝10を高
速で加工するのに適している。他方、フィン転造加工方
法によれば、前述のように転造工具5を形成する多数の
ディスク50によって、素管1を縮径しながらその外周
面へ螺旋状のフィン11を形成するので、多数のフィン
11の頂部が形成する外径は素管1の外径よりも小さく
なり、溝10を深く形成することができる反面、素管1
の肉厚が小さい場合には溝10を加工することができな
いとともに、前者の方法と比べて加工速度がはるかに低
速になる。
造加工方法との相違は、以下のとおりである。ローレッ
ト転造加工方法によれば、溝加工ロール3により素管1
の外周面に溝10が加工される際、図13のように、素
管1の管肉に溝加工ロール3の凸条30が押し込まれ、
隣合う凸条30相互の間の管肉を外周方向へ盛り上げて
フィン11を形成するので、多数のフィン11の頂部が
形成する管の外径は、素管1の外面が平滑な部分の外径
よりも大きくなる。また、溝10を深くするのには限界
がある反面、素管1の肉厚が薄くかつ微細な溝10を高
速で加工するのに適している。他方、フィン転造加工方
法によれば、前述のように転造工具5を形成する多数の
ディスク50によって、素管1を縮径しながらその外周
面へ螺旋状のフィン11を形成するので、多数のフィン
11の頂部が形成する外径は素管1の外径よりも小さく
なり、溝10を深く形成することができる反面、素管1
の肉厚が小さい場合には溝10を加工することができな
いとともに、前者の方法と比べて加工速度がはるかに低
速になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外面溝付管
をシェルアントチューブ型熱交換器に組み込む際、シェ
ルの複数の管板に伝熱管を貫通させる孔を形成し、この
孔の部分に溝を形成しない未加工部が位置する状態に伝
熱管を挿入し、伝熱管の溝未加工部を拡管(拡管工具に
よる)して、管板の各孔に伝熱管の溝未加工部を密着固
定している。外面溝付管をシェルアンドチューブ型熱交
換器に組み込むには、このように、管の外周面の所要の
部分に溝のない未加工部を形成する必要があるが、前述
のローレット転造加工方法によって、所要部分に溝未加
工部を有する外面溝付管を製造すると、溝加工部は溝未
加工部よりも外径が僅かではあるが大径になるので、管
板の孔に管を挿入することができないか、又は、管板の
孔に管を挿入する際に、管外周面の溝間のフィンが破壊
されて伝熱性能が低下という課題があった。このような
課題を解決するために、素管1内にその内径よりも小さ
な外径のプラグ4を挿入して当該素管1を溝加工ロール
3によって縮径しながら溝加工を行うと、素管の内径と
プラグ外径とのクリアランスが大きいために、安定的に
均一なサイズの溝が形成されないとともに管が非円形に
変形するなどの不具合を生じる。
をシェルアントチューブ型熱交換器に組み込む際、シェ
ルの複数の管板に伝熱管を貫通させる孔を形成し、この
孔の部分に溝を形成しない未加工部が位置する状態に伝
熱管を挿入し、伝熱管の溝未加工部を拡管(拡管工具に
よる)して、管板の各孔に伝熱管の溝未加工部を密着固
定している。外面溝付管をシェルアンドチューブ型熱交
換器に組み込むには、このように、管の外周面の所要の
部分に溝のない未加工部を形成する必要があるが、前述
のローレット転造加工方法によって、所要部分に溝未加
工部を有する外面溝付管を製造すると、溝加工部は溝未
加工部よりも外径が僅かではあるが大径になるので、管
板の孔に管を挿入することができないか、又は、管板の
孔に管を挿入する際に、管外周面の溝間のフィンが破壊
されて伝熱性能が低下という課題があった。このような
課題を解決するために、素管1内にその内径よりも小さ
な外径のプラグ4を挿入して当該素管1を溝加工ロール
3によって縮径しながら溝加工を行うと、素管の内径と
プラグ外径とのクリアランスが大きいために、安定的に
均一なサイズの溝が形成されないとともに管が非円形に
変形するなどの不具合を生じる。
【0006】他方、前述のフィン転造加工方法によっ
て、所要部分に溝未加工部分を有する外面溝付管を製造
した場合には、当該伝熱管の溝未加工部分は溝加工部分
の外径よりも大径であるので、前述のような不具合はな
いが、管の肉厚を薄くすることができないので熱交換器
が大型になるほか、加工速度の点で生産性が大幅に低下
するという課題があった。
て、所要部分に溝未加工部分を有する外面溝付管を製造
した場合には、当該伝熱管の溝未加工部分は溝加工部分
の外径よりも大径であるので、前述のような不具合はな
いが、管の肉厚を薄くすることができないので熱交換器
が大型になるほか、加工速度の点で生産性が大幅に低下
するという課題があった。
【0007】この発明の目的は、ローレット転造加工方
法により外面溝付管を製造する際において、管の溝加工
部におけるフィン頂部が形成する外径よりも溝未加工部
の外径を大きく形成することができる外面溝付管の製造
方法を提供することにある。この発明の他の目的は、管
の変形や不均一な溝形成を防止することができる外面溝
付管の製造方法を提供することにある。
法により外面溝付管を製造する際において、管の溝加工
部におけるフィン頂部が形成する外径よりも溝未加工部
の外径を大きく形成することができる外面溝付管の製造
方法を提供することにある。この発明の他の目的は、管
の変形や不均一な溝形成を防止することができる外面溝
付管の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による外面溝付
管の製造方法は、前述の課題を解決するため以下のよう
に構成したものである。すなわち、請求項1に記載の外
面溝付管の製造方法は、金属製の素管1を一方向へ引抜
きながら、外周面が平滑な縮径用ロール2を前記素管1
に対して遊星回転させつつ押し付けて当該素管1を所定
量縮径する縮径工程と、前記縮径工程の直後に、外周面
へローレット加工した溝加工ロール3を前記素管1に対
して遊星回転させつつ押し付けて、前記縮径用ロール2
によって縮径された前記素管1の縮径部分の縮径量を微
量に抑制した状態で当該縮径部分の外周面へ多数の溝1
0を加工する工程とを含むことを特徴としている。
管の製造方法は、前述の課題を解決するため以下のよう
に構成したものである。すなわち、請求項1に記載の外
面溝付管の製造方法は、金属製の素管1を一方向へ引抜
きながら、外周面が平滑な縮径用ロール2を前記素管1
に対して遊星回転させつつ押し付けて当該素管1を所定
量縮径する縮径工程と、前記縮径工程の直後に、外周面
へローレット加工した溝加工ロール3を前記素管1に対
して遊星回転させつつ押し付けて、前記縮径用ロール2
によって縮径された前記素管1の縮径部分の縮径量を微
量に抑制した状態で当該縮径部分の外周面へ多数の溝1
0を加工する工程とを含むことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の外面溝付管の製造方法
は、請求項1の製造方法において、前記縮径用ロール2
及び溝加工ロール3の前記素管1に対する押付力の作用
側における前記縮径用ロール2の外周面は、前記溝加工
ロール3の外周面に形成されている多数の凸条30の頂
部を連続させた延長面と、前記多数の凸条30の基部
(溝底)を連続させた延長面との間に位置されているこ
とを特徴としている。
は、請求項1の製造方法において、前記縮径用ロール2
及び溝加工ロール3の前記素管1に対する押付力の作用
側における前記縮径用ロール2の外周面は、前記溝加工
ロール3の外周面に形成されている多数の凸条30の頂
部を連続させた延長面と、前記多数の凸条30の基部
(溝底)を連続させた延長面との間に位置されているこ
とを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の外面溝付管の製造方法
は、請求項1の製造方法において、前記縮径用ロール2
と前記溝加工ロール3とを同軸に連続又は近接して有
し、前記縮径用ロール2の直径は、前記溝加工ロール3
の外周面に形成されている多数の凸条30の頂部が形成
する外径よりも小さく、前記多数の凸条30の基部(溝
底)が形成する径よりも大きく形成されていることを特
徴としている。
は、請求項1の製造方法において、前記縮径用ロール2
と前記溝加工ロール3とを同軸に連続又は近接して有
し、前記縮径用ロール2の直径は、前記溝加工ロール3
の外周面に形成されている多数の凸条30の頂部が形成
する外径よりも小さく、前記多数の凸条30の基部(溝
底)が形成する径よりも大きく形成されていることを特
徴としている。
【0011】この発明による外面溝付管の製造方法で
は、素管1の引抜き方向に沿って順に配置された複数組
の溝加工ロール3,3aにより、素管1の縮径直後にそ
の外周面へねじれ角の異なった螺旋溝を順に形成するこ
とができる。この場合においては、引抜き方向の前方位
置の溝加工ロール3aの凸条30の頂部相互が形成する
径及び当該凸条30の基部相互が形成する径を、当該ロ
ール3aよりも引抜き方向後方位置の溝加工ロール3
(素管1の縮径部へ最初に接触する溝加工ロール)の凸
条30の頂部相互が形成する径及び当該凸条30の基部
相互が形成する径よりもそれぞれ僅かに小さく形成し、
縮径直後の素管1の外周面へ、先ず深い溝10を加工
し、ついでその溝10とクロスするように僅かに浅い溝
10aを加工するのが好ましい。このように、深い溝1
0の次に浅い溝10を形成することにより、最初に形成
された溝10相互間のフィン頂部を破壊するのを防止す
ることができる。このような場合には、請求項2及び3
において、縮径用ロール2の押圧力作用側の外周面の位
置又は当該縮径用ロール2の外径は、凸条30の頂部相
互が形成する径の大きい方の溝加工ロール3を基準に設
定する。
は、素管1の引抜き方向に沿って順に配置された複数組
の溝加工ロール3,3aにより、素管1の縮径直後にそ
の外周面へねじれ角の異なった螺旋溝を順に形成するこ
とができる。この場合においては、引抜き方向の前方位
置の溝加工ロール3aの凸条30の頂部相互が形成する
径及び当該凸条30の基部相互が形成する径を、当該ロ
ール3aよりも引抜き方向後方位置の溝加工ロール3
(素管1の縮径部へ最初に接触する溝加工ロール)の凸
条30の頂部相互が形成する径及び当該凸条30の基部
相互が形成する径よりもそれぞれ僅かに小さく形成し、
縮径直後の素管1の外周面へ、先ず深い溝10を加工
し、ついでその溝10とクロスするように僅かに浅い溝
10aを加工するのが好ましい。このように、深い溝1
0の次に浅い溝10を形成することにより、最初に形成
された溝10相互間のフィン頂部を破壊するのを防止す
ることができる。このような場合には、請求項2及び3
において、縮径用ロール2の押圧力作用側の外周面の位
置又は当該縮径用ロール2の外径は、凸条30の頂部相
互が形成する径の大きい方の溝加工ロール3を基準に設
定する。
【0012】
第1実施形態 図1〜図5により、この発明による外面溝付管の製造方
法の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態の
製造方法を実施するローレット転造加工装置と加工中の
管とを示す部分断面図、図2は図1の矢印A−Aに沿う
断面図、図3は図1の装置の縮径用ロールと溝加工ロー
ルの拡大断面図、図4は図1の装置により製造された外
面溝付管の半裁正面図、図5は図1の装置によって素管
が縮径,溝加工される状態を模式的に示した拡大図であ
る。
法の第1実施形態を説明する。図1は、第1実施形態の
製造方法を実施するローレット転造加工装置と加工中の
管とを示す部分断面図、図2は図1の矢印A−Aに沿う
断面図、図3は図1の装置の縮径用ロールと溝加工ロー
ルの拡大断面図、図4は図1の装置により製造された外
面溝付管の半裁正面図、図5は図1の装置によって素管
が縮径,溝加工される状態を模式的に示した拡大図であ
る。
【0013】金属製の素管1の引抜き部位の周方向に
は、図1及び図2で示すように、外周面が平滑な縮径用
ロール2と、外周面へ軸心に対して所定のねじれ角を有
する多数の平行な凸条30が形成された溝加工ロール3
とが、120°の角度間隔にそれぞれ一組ずつ設置され
ている。溝加工ロール3は、前記縮径用ロール2の引抜
き方向の前方側へ近接するように設置されている。この
実施形態において、引抜き方向に沿って同位置にある各
縮径用ロール2と溝加工ロール3は、同じ軸20へ取り
付けられた状態で図示されていない加工スタンドに設置
されており、図示しないアクチュエータにより所定の範
囲内で引抜き中心(管軸)に向かって近接,離反し得る
ように、かつ、駆動機構により引抜き中心に対して遊星
回転するよう構成されている。
は、図1及び図2で示すように、外周面が平滑な縮径用
ロール2と、外周面へ軸心に対して所定のねじれ角を有
する多数の平行な凸条30が形成された溝加工ロール3
とが、120°の角度間隔にそれぞれ一組ずつ設置され
ている。溝加工ロール3は、前記縮径用ロール2の引抜
き方向の前方側へ近接するように設置されている。この
実施形態において、引抜き方向に沿って同位置にある各
縮径用ロール2と溝加工ロール3は、同じ軸20へ取り
付けられた状態で図示されていない加工スタンドに設置
されており、図示しないアクチュエータにより所定の範
囲内で引抜き中心(管軸)に向かって近接,離反し得る
ように、かつ、駆動機構により引抜き中心に対して遊星
回転するよう構成されている。
【0014】図3で示すように、前記縮径用ロール2の
直径R2は、前記溝加工ロール3の外周面に形成されて
いる多数の凸条30の頂部相互が形成する外径R3より
も小さく、前記多数の凸条30の基部(溝底)が形成す
る径r3よりも大きく形成されている。すなわち、各ロ
ール2,3の素管1に対する押付力の作用側において、
縮径用ロール2の外周面は、溝加工ロール3の多数の凸
条30の頂部相互の延長面と凸条30の基部相互の延長
面の間に位置している。
直径R2は、前記溝加工ロール3の外周面に形成されて
いる多数の凸条30の頂部相互が形成する外径R3より
も小さく、前記多数の凸条30の基部(溝底)が形成す
る径r3よりも大きく形成されている。すなわち、各ロ
ール2,3の素管1に対する押付力の作用側において、
縮径用ロール2の外周面は、溝加工ロール3の多数の凸
条30の頂部相互の延長面と凸条30の基部相互の延長
面の間に位置している。
【0015】素管1の外周面に溝加工する際には、素管
1の内部へプラグロッド40に取り付けられたプラグ4
を挿入し、素管1を図1の矢印aの方向へ引抜きなが
ら、当該素管1に対して各縮径用ロール2及び各溝加工
ロール3を遊星回転させつつ素管1の外周壁をプラグ4
の外周面へ押し付ける。管の外周面に、溝未加工部分を
形成することが必要な場合には、その都度各縮径用ロー
ル2及び各加工ロール3を素管1から所定時間半径方向
へ離す。この方法によれば、各縮径用ロール2により素
管1が縮径され、その直後に縮径部分の外周面へ各溝加
工ロール3の凸条30が転写されることにより、図4の
ように、外周面へ管軸に対して所定のねじれ角の多数の
溝10を有し、所要部分に溝未加工部分である平滑部1
2を有する外面溝付管1aが製造される。溝形成領域で
ある縮径部分には、その引き抜き方向後端に縮径用ロー
ル2の後端部と溝加工ロール3の後端部までに相当する
長さの平滑部13が形成され、その引き抜き方向前端部
分に、溝加工ロール3のみによって縮径されかつ溝加工
された不完全加工部分(溝が不完全に加工された部分)
13aが形成される。
1の内部へプラグロッド40に取り付けられたプラグ4
を挿入し、素管1を図1の矢印aの方向へ引抜きなが
ら、当該素管1に対して各縮径用ロール2及び各溝加工
ロール3を遊星回転させつつ素管1の外周壁をプラグ4
の外周面へ押し付ける。管の外周面に、溝未加工部分を
形成することが必要な場合には、その都度各縮径用ロー
ル2及び各加工ロール3を素管1から所定時間半径方向
へ離す。この方法によれば、各縮径用ロール2により素
管1が縮径され、その直後に縮径部分の外周面へ各溝加
工ロール3の凸条30が転写されることにより、図4の
ように、外周面へ管軸に対して所定のねじれ角の多数の
溝10を有し、所要部分に溝未加工部分である平滑部1
2を有する外面溝付管1aが製造される。溝形成領域で
ある縮径部分には、その引き抜き方向後端に縮径用ロー
ル2の後端部と溝加工ロール3の後端部までに相当する
長さの平滑部13が形成され、その引き抜き方向前端部
分に、溝加工ロール3のみによって縮径されかつ溝加工
された不完全加工部分(溝が不完全に加工された部分)
13aが形成される。
【0016】前述の素管1の縮径及びその後の縮径部へ
の溝加工は、以下のような要領で行われる。図5で拡大
して模式的に示すように、縮径用ロール2の外周面によ
り、素管1は先ず図5の二点鎖線の状態から実線の状態
に縮径される。次いで、素管1の外周面には、溝加工ロ
ール3の多数の凸条30が押し込まれて当該部分の管肉
が凸条30相互間の溝側に盛り上げられることにより、
前記凸条30に対応する溝10が形成される。縮径用ロ
ール2の外周面は、押付力の作用側において、溝加工ロ
ール3の多数の凸条30が形成する延長面と、多数の凸
条30の基部の溝31相互が形成する延長面との間に位
置するので、前記素管1の外周面に溝10が形成される
過程では、当該素管1の縮径部は前記溝加工ロール3に
より極微量に縮径されるのみである。
の溝加工は、以下のような要領で行われる。図5で拡大
して模式的に示すように、縮径用ロール2の外周面によ
り、素管1は先ず図5の二点鎖線の状態から実線の状態
に縮径される。次いで、素管1の外周面には、溝加工ロ
ール3の多数の凸条30が押し込まれて当該部分の管肉
が凸条30相互間の溝側に盛り上げられることにより、
前記凸条30に対応する溝10が形成される。縮径用ロ
ール2の外周面は、押付力の作用側において、溝加工ロ
ール3の多数の凸条30が形成する延長面と、多数の凸
条30の基部の溝31相互が形成する延長面との間に位
置するので、前記素管1の外周面に溝10が形成される
過程では、当該素管1の縮径部は前記溝加工ロール3に
より極微量に縮径されるのみである。
【0017】前述ように製造された外面溝付管1aは、
外周面に溝10を加工した部分の外径(溝10相互間の
フィン頂部相互が形成する外径)よりも、平滑部12の
外径が大きくなる。したがって、この平滑部12が図示
しないシェルの管板の孔(この孔は、平滑部12の外径
よりも僅かに大きく形成される)に位置するように、外
面溝付管を管板の孔に挿入し、当該平滑部12を図示し
ない拡管工具で拡管して前記孔に密着状に固定すると
き、管の溝加工部が前記孔へ挿入不能になることはない
し、また、溝10相互間のフィン頂部が破壊されること
はないので、外面溝付管1aの伝熱性能を低下させるこ
となくシェルアンドチューブ型熱交換器を組み立てるこ
とができる。素管1の溝加工部分はあらかじめ縮径用ロ
ール2によって所定量縮径されており、当該縮径部分へ
溝加工ロール3によって溝加工するとき、前記縮径部分
は微量に縮径されるのみであるので、溝加工により前記
縮径部分を非円形に変形させることなく、安定でより均
一な溝加工を行うことができる。縮径直後に縮径部分の
外周面に対して溝加工するので、図4で示す縮径部分の
平滑部13は最小限に抑えられ、前記平滑部13の領域
が広くなることによる伝熱性能を低下を極力抑えること
ができる。また、縮径用ロール2と溝加工ロール3は同
軸に取り付けられているので、それらの押付力その他の
制御が容易である。
外周面に溝10を加工した部分の外径(溝10相互間の
フィン頂部相互が形成する外径)よりも、平滑部12の
外径が大きくなる。したがって、この平滑部12が図示
しないシェルの管板の孔(この孔は、平滑部12の外径
よりも僅かに大きく形成される)に位置するように、外
面溝付管を管板の孔に挿入し、当該平滑部12を図示し
ない拡管工具で拡管して前記孔に密着状に固定すると
き、管の溝加工部が前記孔へ挿入不能になることはない
し、また、溝10相互間のフィン頂部が破壊されること
はないので、外面溝付管1aの伝熱性能を低下させるこ
となくシェルアンドチューブ型熱交換器を組み立てるこ
とができる。素管1の溝加工部分はあらかじめ縮径用ロ
ール2によって所定量縮径されており、当該縮径部分へ
溝加工ロール3によって溝加工するとき、前記縮径部分
は微量に縮径されるのみであるので、溝加工により前記
縮径部分を非円形に変形させることなく、安定でより均
一な溝加工を行うことができる。縮径直後に縮径部分の
外周面に対して溝加工するので、図4で示す縮径部分の
平滑部13は最小限に抑えられ、前記平滑部13の領域
が広くなることによる伝熱性能を低下を極力抑えること
ができる。また、縮径用ロール2と溝加工ロール3は同
軸に取り付けられているので、それらの押付力その他の
制御が容易である。
【0018】実施例 素管1には外径φ15.88mm、肉厚0.75mmのリン
脱酸銅管を使用し、この素管1内に外径φ13.60mm
のプラグ4を挿入し、外径φR2=18.50mm,厚さ
10mmで片面取りした三個一組の縮径用ロール2と、凸
条30の頂部相互が形成する外径φR3=φ19.00
mm,凸条30の基部相互が形成する外径φr3=18.
00mm,高さ0.50mm,ねじれ角20°,凸条数5
1,厚さ10mmで両面取りした三個一組の溝加工ロール
3とを使用した。そして、各縮径用ロール2及び各溝加
工ロール3を素管1の外周面へ均一に押し付け、必要部
分では素管1から各ロール2,3を同時に同量離す要領
で、各ロール2,3の遊星回転数500rpm、素管引
抜き速度2m/minに設定して外面溝付管を製造し
た。この要領により、溝10相互間のフィン頂部が形成
する最大外径φ15.80mm、溝10の底部相互が形成
する外径φ14.80mm、溝10の深さ0.50mm、溝
10のねじれ角20°、溝数42、溝底肉厚0.50m
m、平滑部外径φ15.30mm、内径13.80の外面
溝付管を製造することができた。
脱酸銅管を使用し、この素管1内に外径φ13.60mm
のプラグ4を挿入し、外径φR2=18.50mm,厚さ
10mmで片面取りした三個一組の縮径用ロール2と、凸
条30の頂部相互が形成する外径φR3=φ19.00
mm,凸条30の基部相互が形成する外径φr3=18.
00mm,高さ0.50mm,ねじれ角20°,凸条数5
1,厚さ10mmで両面取りした三個一組の溝加工ロール
3とを使用した。そして、各縮径用ロール2及び各溝加
工ロール3を素管1の外周面へ均一に押し付け、必要部
分では素管1から各ロール2,3を同時に同量離す要領
で、各ロール2,3の遊星回転数500rpm、素管引
抜き速度2m/minに設定して外面溝付管を製造し
た。この要領により、溝10相互間のフィン頂部が形成
する最大外径φ15.80mm、溝10の底部相互が形成
する外径φ14.80mm、溝10の深さ0.50mm、溝
10のねじれ角20°、溝数42、溝底肉厚0.50m
m、平滑部外径φ15.30mm、内径13.80の外面
溝付管を製造することができた。
【0019】第2実施形態 図6は、第2実施形態の製造方法を実施するローレット
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図である。
この実施形態では、素管1の引抜き中心の周囲に、12
0°の等角度間隔に配置された三個一組の縮径用ロール
2と、三個一組の溝加工ロール3,3aとを、引抜き方
向後方より近接して順に設置し、各組の縮径用ロール
2,溝加工ロール3,3aとを同じ軸20へ取り付けて
いる。各縮径ロール2及び各溝加工ロール3,3aは、
素管1に対して同速度で遊星回転され、管軸の方向へ同
時に近接離反し得るように設置されている。溝加工ロー
ル3と3aの外周面の各凸条30,30はねじれ角は等
しくねじれ方向を異にしている。
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図である。
この実施形態では、素管1の引抜き中心の周囲に、12
0°の等角度間隔に配置された三個一組の縮径用ロール
2と、三個一組の溝加工ロール3,3aとを、引抜き方
向後方より近接して順に設置し、各組の縮径用ロール
2,溝加工ロール3,3aとを同じ軸20へ取り付けて
いる。各縮径ロール2及び各溝加工ロール3,3aは、
素管1に対して同速度で遊星回転され、管軸の方向へ同
時に近接離反し得るように設置されている。溝加工ロー
ル3と3aの外周面の各凸条30,30はねじれ角は等
しくねじれ方向を異にしている。
【0020】素管1内に図1の場合と同様にプラグを挿
入し、素管1を同図の矢印a方向へ引抜きながら、当該
素管1に対して各ロール2,3,3aを遊星回転させつ
つ、素管1の外周壁へ押し付けて、各縮径用ロール2に
より素管1を少量均一に縮径し、その縮径の直後に縮径
部に対して、各溝加工ロール3により管軸に対して所定
方向へねじれた多数の溝10を形成し、次いで、各溝加
工ロール3aにより前記溝10とは逆方向へねじれた多
数の溝10aを形成することにより、縮径部にクロス溝
を有する外面溝付管1aが製造される。
入し、素管1を同図の矢印a方向へ引抜きながら、当該
素管1に対して各ロール2,3,3aを遊星回転させつ
つ、素管1の外周壁へ押し付けて、各縮径用ロール2に
より素管1を少量均一に縮径し、その縮径の直後に縮径
部に対して、各溝加工ロール3により管軸に対して所定
方向へねじれた多数の溝10を形成し、次いで、各溝加
工ロール3aにより前記溝10とは逆方向へねじれた多
数の溝10aを形成することにより、縮径部にクロス溝
を有する外面溝付管1aが製造される。
【0021】この実施形態では、素管1の縮径部へ最初
に接触する溝加工ロール3の凸条30の頂部相互が形成
する径と、当該凸条30の基部相互が形成する径を、次
に縮径部へ接触する溝加工ロール3aの凸条30の頂部
相互が形成する径、及び当該凸条30の基部相互が形成
する径よりも、それぞれ僅かに大きく形成し、縮径ロー
ル2の外径は、最初に素管1の縮径部に接触する溝加工
ロール3の凸条30の頂部相互が形成する径よりも小さ
く、当該凸条30の基部相互が形成する径よりも大きく
設定されている。このように構成することにより、素管
1の縮径部表面へ最初に形成された溝10相互間のフィ
ン頂部(溝10aの形成部分以外の部分のフィン頂部)
が、前記縮径部表面へ次に接触する溝加工ロール3aに
よって破壊されるのを防止している。第2実施形態の製
造方法における他の構成や作用,効果は、第1実施形態
の製造方法と同様であるので、それらの説明は省略す
る。
に接触する溝加工ロール3の凸条30の頂部相互が形成
する径と、当該凸条30の基部相互が形成する径を、次
に縮径部へ接触する溝加工ロール3aの凸条30の頂部
相互が形成する径、及び当該凸条30の基部相互が形成
する径よりも、それぞれ僅かに大きく形成し、縮径ロー
ル2の外径は、最初に素管1の縮径部に接触する溝加工
ロール3の凸条30の頂部相互が形成する径よりも小さ
く、当該凸条30の基部相互が形成する径よりも大きく
設定されている。このように構成することにより、素管
1の縮径部表面へ最初に形成された溝10相互間のフィ
ン頂部(溝10aの形成部分以外の部分のフィン頂部)
が、前記縮径部表面へ次に接触する溝加工ロール3aに
よって破壊されるのを防止している。第2実施形態の製
造方法における他の構成や作用,効果は、第1実施形態
の製造方法と同様であるので、それらの説明は省略す
る。
【0022】第3実施形態 図7は、第3実施形態の製造方法を実施するローレット
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図、図8は
図7の加工装置における縮径用ロールと溝加工ロールの
押付力作用方向の外周面の位置関係を模式的に示す拡大
図である。この実施形態の製造方法においては、各縮径
用ロール2の外径よりも各溝加工ロール3の径が大き
く、それらのロール2,3はそれぞれ別の軸20,32
に取り付けられている。その他の構成は、第1実施形態
の場合とほぼ同様である。
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図、図8は
図7の加工装置における縮径用ロールと溝加工ロールの
押付力作用方向の外周面の位置関係を模式的に示す拡大
図である。この実施形態の製造方法においては、各縮径
用ロール2の外径よりも各溝加工ロール3の径が大き
く、それらのロール2,3はそれぞれ別の軸20,32
に取り付けられている。その他の構成は、第1実施形態
の場合とほぼ同様である。
【0023】この実施形態における各縮径用ロール2と
各溝加工ロール3は、径を異にするとともに別の軸2
0,32へそれぞれ取り付けられているので、図8で拡
大して示すように、縮径用ロール2の回転軸心P2は溝
加工ロール3の回転軸心P3よりも、遊星回転の中心へ
近寄った位置にある。このような場合には、各ロール
2,3の素管(図示しない)に対する押付力が作用する
側(図8の下方の側、素管と接触する側)において、縮
径用ロール2の外周面21が、溝加工ロール3の各凸条
30の頂部相互が形成する延長面33と、各凸条30の
基部(溝底)相互が形成する延長面34との間に常時位
置するように設計される。
各溝加工ロール3は、径を異にするとともに別の軸2
0,32へそれぞれ取り付けられているので、図8で拡
大して示すように、縮径用ロール2の回転軸心P2は溝
加工ロール3の回転軸心P3よりも、遊星回転の中心へ
近寄った位置にある。このような場合には、各ロール
2,3の素管(図示しない)に対する押付力が作用する
側(図8の下方の側、素管と接触する側)において、縮
径用ロール2の外周面21が、溝加工ロール3の各凸条
30の頂部相互が形成する延長面33と、各凸条30の
基部(溝底)相互が形成する延長面34との間に常時位
置するように設計される。
【0024】図7のように、素管1内に図1と同様なプ
ラグを挿入し、矢印aの方向へ素管1を引抜きながら、
各縮径用ロール2と各溝加工ロール3とを図8で示す位
置関係に保った状態で遊星回転させ、各ロール2,3を
素管1の外周面へ押し付けると、素管1は縮径用ロール
2によって所定量縮径され、縮径直後にその縮径部の外
周面へ溝加工ロール3の凸条30が転写されることによ
り、前記縮径部表面へ多数の平行な溝10を有する外面
溝付管1aが製造される。必要な部分では、縮径用ロー
ル2と溝加工ロール3とを素管1から所定時間離すこと
により、外面溝付管1aには溝加工部よりも外径の大き
い平滑部が形成される。この実施形態の製造方法におい
ては、各ロール2,3の素管に対する押付力が作用する
側において、縮径用ロール2の外周面21が、溝加工ロ
ール3の各凸条30の頂部相互の延長面33と、各凸条
30の基部(溝底)相互が形成する延長面34との間に
常時位置するように設計されているので、縮径用ロール
2により素管1を縮径した直後に、溝加工ロール3によ
り当該縮径部表面へ溝10が加工されるとき、当該縮径
部は微小量縮径されるのみである。この実施形態の製造
方法の他の作用,効果は、第1実施形態の製造方法とほ
ぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
ラグを挿入し、矢印aの方向へ素管1を引抜きながら、
各縮径用ロール2と各溝加工ロール3とを図8で示す位
置関係に保った状態で遊星回転させ、各ロール2,3を
素管1の外周面へ押し付けると、素管1は縮径用ロール
2によって所定量縮径され、縮径直後にその縮径部の外
周面へ溝加工ロール3の凸条30が転写されることによ
り、前記縮径部表面へ多数の平行な溝10を有する外面
溝付管1aが製造される。必要な部分では、縮径用ロー
ル2と溝加工ロール3とを素管1から所定時間離すこと
により、外面溝付管1aには溝加工部よりも外径の大き
い平滑部が形成される。この実施形態の製造方法におい
ては、各ロール2,3の素管に対する押付力が作用する
側において、縮径用ロール2の外周面21が、溝加工ロ
ール3の各凸条30の頂部相互の延長面33と、各凸条
30の基部(溝底)相互が形成する延長面34との間に
常時位置するように設計されているので、縮径用ロール
2により素管1を縮径した直後に、溝加工ロール3によ
り当該縮径部表面へ溝10が加工されるとき、当該縮径
部は微小量縮径されるのみである。この実施形態の製造
方法の他の作用,効果は、第1実施形態の製造方法とほ
ぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0025】第4実施形態 図9は、第4実施形態の製造方法を実施するローレット
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図である。
この実施形態の製造方法は、第2実施形態の装置におい
て素管1へ最後に接触する溝加工ロール3aを、最初に
接触する溝加工ロール3よりも大径に形成するととも
に、引き抜き方向の前後方位置で隣合う縮径用ロール2
と溝加工ロール3とを同じ軸20に取り付けるととも
に、溝加工ロール3aを別の軸32へ取り付けている。
転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図である。
この実施形態の製造方法は、第2実施形態の装置におい
て素管1へ最後に接触する溝加工ロール3aを、最初に
接触する溝加工ロール3よりも大径に形成するととも
に、引き抜き方向の前後方位置で隣合う縮径用ロール2
と溝加工ロール3とを同じ軸20に取り付けるととも
に、溝加工ロール3aを別の軸32へ取り付けている。
【0026】縮径用ロール2の外径は、隣の溝加工ロー
ル3の外周面の凸条30の頂部相互が形成する径よりも
小さく、当該凸条30の基部相互が形成する径よりも大
きく形成されている。溝加工ロール3,3aの素管1へ
の押付力の作用側において、溝加工ロール3aの凸条3
0の頂部相互が形成する延長面は、縮径用ロール2の隣
の溝加工ロール3の凸条30相互が形成する延長面より
も、軸32の方向へ僅かに離れて位置するように構成さ
れている。
ル3の外周面の凸条30の頂部相互が形成する径よりも
小さく、当該凸条30の基部相互が形成する径よりも大
きく形成されている。溝加工ロール3,3aの素管1へ
の押付力の作用側において、溝加工ロール3aの凸条3
0の頂部相互が形成する延長面は、縮径用ロール2の隣
の溝加工ロール3の凸条30相互が形成する延長面より
も、軸32の方向へ僅かに離れて位置するように構成さ
れている。
【0027】素管1内に図1の実施形態と同様なプラグ
を挿入し、この素管1を図9の矢印a方向へ引き抜きな
がら、縮径用ロール2とその隣の溝加工ロール3、及び
その前方に隣接する溝加工ロール3aを、前記素管1に
対して遊星回転させつつその外周面に押し付けることに
より、縮径用ロール2によって縮径された素管1の縮径
部分の表面に、多数のクロス溝10,10aを有する外
面溝付管1aが製造される。前記製造工程の最初及びそ
の過程において、各ロール2,3,3aを素管1から所
定時間離すことにより、必要な部分に大径の平滑部を形
成する。この実施形態の他の構成や作用,効果は、第2
実施形態の場合とほぼ同様であるのでそれらの説明は省
略する。
を挿入し、この素管1を図9の矢印a方向へ引き抜きな
がら、縮径用ロール2とその隣の溝加工ロール3、及び
その前方に隣接する溝加工ロール3aを、前記素管1に
対して遊星回転させつつその外周面に押し付けることに
より、縮径用ロール2によって縮径された素管1の縮径
部分の表面に、多数のクロス溝10,10aを有する外
面溝付管1aが製造される。前記製造工程の最初及びそ
の過程において、各ロール2,3,3aを素管1から所
定時間離すことにより、必要な部分に大径の平滑部を形
成する。この実施形態の他の構成や作用,効果は、第2
実施形態の場合とほぼ同様であるのでそれらの説明は省
略する。
【0028】第5実施形態 図10は、第5実施形態の製造方法を実施するローレッ
ト転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図であ
る。この実施形態において、溝加工ロール3の外周面に
は所定のねじれ角をもってクロスする状態の多数の凸条
30が形成されているので、素管1内にプラグを挿入し
て当該素管1を矢印aの方向へ引き抜きながら、各ロー
ル2,3を遊星回転させつつ素管1の外周面に押し付け
ると、縮径用ロール2によって縮径された縮径部分に多
数のクロス状の溝10を有する外面溝付管1aが製造さ
れる。この実施形態の製造方法は、一つの溝加工ロール
3によって、素管1の外周面へクロス状の溝10を形成
することができる点を除けば、その他の構成や作用,効
果は第2実施形態の製造方法とほぼ同様であるのでそれ
らの説明は省略する。
ト転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図であ
る。この実施形態において、溝加工ロール3の外周面に
は所定のねじれ角をもってクロスする状態の多数の凸条
30が形成されているので、素管1内にプラグを挿入し
て当該素管1を矢印aの方向へ引き抜きながら、各ロー
ル2,3を遊星回転させつつ素管1の外周面に押し付け
ると、縮径用ロール2によって縮径された縮径部分に多
数のクロス状の溝10を有する外面溝付管1aが製造さ
れる。この実施形態の製造方法は、一つの溝加工ロール
3によって、素管1の外周面へクロス状の溝10を形成
することができる点を除けば、その他の構成や作用,効
果は第2実施形態の製造方法とほぼ同様であるのでそれ
らの説明は省略する。
【0029】第6実施形態 図11は、第6実施形態の製造方法を実施するローレッ
ト転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図であ
る。この実施形態の製造方法では、素管1の引き抜き方
向に沿って、ダイス7を設置するとともに、第1実形態
とほぼ同様な構成の各縮径用ロール2と溝加工ロール3
とを120度間隔に設置し、素管1内には、互いに連結
軸41で連結されたフローティングプラグ7と当該フロ
ーティングプラグ7よりも小径なプラグ4とを、前記ダ
イス7と各ロール2,3に対応する位置へ挿入する。前
記素管1を図の矢印a方向へ引き抜きながら、各縮径用
ロール2と溝加工ロール3を素管1に対して遊星回転さ
せつつ押し付け、前記素管1を前記フローティングプラ
グ6とダイス7とで縮径し、さらに前記縮径用ロール
2,溝加工ロール3とプラグ4とで縮径するとともに当
該縮径部表面に溝加工することにより、外面溝付管1a
を製造するように構成されている。外面溝付管1aの所
要部分に大径の平滑部を形成する際には、各縮径用ロー
ル2と各溝加工ロール3とを縮径された素管1から必要
な時間半径方向へ離す。
ト転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図であ
る。この実施形態の製造方法では、素管1の引き抜き方
向に沿って、ダイス7を設置するとともに、第1実形態
とほぼ同様な構成の各縮径用ロール2と溝加工ロール3
とを120度間隔に設置し、素管1内には、互いに連結
軸41で連結されたフローティングプラグ7と当該フロ
ーティングプラグ7よりも小径なプラグ4とを、前記ダ
イス7と各ロール2,3に対応する位置へ挿入する。前
記素管1を図の矢印a方向へ引き抜きながら、各縮径用
ロール2と溝加工ロール3を素管1に対して遊星回転さ
せつつ押し付け、前記素管1を前記フローティングプラ
グ6とダイス7とで縮径し、さらに前記縮径用ロール
2,溝加工ロール3とプラグ4とで縮径するとともに当
該縮径部表面に溝加工することにより、外面溝付管1a
を製造するように構成されている。外面溝付管1aの所
要部分に大径の平滑部を形成する際には、各縮径用ロー
ル2と各溝加工ロール3とを縮径された素管1から必要
な時間半径方向へ離す。
【0030】一般に小径な銅系の素管は長尺でコイル状
に巻かれており、第1実施形態〜第5実施形態の製造方
法においては、素管1は直管に限られるので、コイル材
を伸ばして所定の長さに切断して使用しなければなず、
一本の素管への溝加工が終了する都度次の素管をセット
しなければならないのでその分コスト高になる。この点
第6実施形態の製造方法によれば、コイル状の素管をそ
のまま使用することができ、一定長さにわたって加工す
る毎に切断して次の加工に移行することができるので、
稼働率及び生産性をより向上させることができる。この
実施形態の製造方法における他の構成や作用,効果は、
第1実施形態とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略
する。
に巻かれており、第1実施形態〜第5実施形態の製造方
法においては、素管1は直管に限られるので、コイル材
を伸ばして所定の長さに切断して使用しなければなず、
一本の素管への溝加工が終了する都度次の素管をセット
しなければならないのでその分コスト高になる。この点
第6実施形態の製造方法によれば、コイル状の素管をそ
のまま使用することができ、一定長さにわたって加工す
る毎に切断して次の加工に移行することができるので、
稼働率及び生産性をより向上させることができる。この
実施形態の製造方法における他の構成や作用,効果は、
第1実施形態とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略
する。
【0031】その他の実施形態 この発明に係る製造方法では、銅ないし銅合金管のみで
なく、アルミニウム系の管,鉄系の管やステンレス管に
対しても外周面に溝加工することができる。第1〜第5
実施形態において、例えば鉄やステンレスの管のように
硬い金属管の外周面に溝加工する場合には、管内にプラ
グを挿入することを要しない。また、縮径用ロール2と
溝加工ロール3は連続して一体に構成することができ
る。
なく、アルミニウム系の管,鉄系の管やステンレス管に
対しても外周面に溝加工することができる。第1〜第5
実施形態において、例えば鉄やステンレスの管のように
硬い金属管の外周面に溝加工する場合には、管内にプラ
グを挿入することを要しない。また、縮径用ロール2と
溝加工ロール3は連続して一体に構成することができ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の外面溝付管の製造方法
によれば、外周面が平滑な縮径用ロール2によって素管
1を縮径した直後に、外周面へローレット加工した溝加
工ロール3によりその縮径部分の縮径量を微量に抑制し
た状態で当該部分の外周面へ溝加工するので、管の変形
や不均一な溝加工を防止しつつ、外周面へ溝加工した部
分よりも大径の平滑部を所要部分に有する外面溝付管を
生産性よく製造することができる。また、素管1を縮径
した直後に当該縮径部分へ溝加工するので、縮径部分に
おける溝の未加工部分を最小限に抑えることができる。
によれば、外周面が平滑な縮径用ロール2によって素管
1を縮径した直後に、外周面へローレット加工した溝加
工ロール3によりその縮径部分の縮径量を微量に抑制し
た状態で当該部分の外周面へ溝加工するので、管の変形
や不均一な溝加工を防止しつつ、外周面へ溝加工した部
分よりも大径の平滑部を所要部分に有する外面溝付管を
生産性よく製造することができる。また、素管1を縮径
した直後に当該縮径部分へ溝加工するので、縮径部分に
おける溝の未加工部分を最小限に抑えることができる。
【0033】請求項2に記載の外面溝付管の製造方法に
よれば、縮径用ロール2及び溝加工ロール3の素管1に
対する押付力の作用側において、前記縮径用ロール2の
外周面を、前記溝加工ロール3の外周面に形成されてい
る多数の凸条30の頂部を連続させた延長面と、前記多
数の凸条30の基部(溝底)を連続させた延長面との間
に位置させているので、請求項1の製造方法をより円滑
かつ確実に実施することができる。
よれば、縮径用ロール2及び溝加工ロール3の素管1に
対する押付力の作用側において、前記縮径用ロール2の
外周面を、前記溝加工ロール3の外周面に形成されてい
る多数の凸条30の頂部を連続させた延長面と、前記多
数の凸条30の基部(溝底)を連続させた延長面との間
に位置させているので、請求項1の製造方法をより円滑
かつ確実に実施することができる。
【0034】請求項3に記載の外面溝付管の製造方法に
よれば、縮径用ロール2と前記溝加工ロール3とを同軸
に連続又は近接して有し、前記縮径用ロール2の直径
は、前記溝加工ロール3の外周面に形成されている多数
の凸条30の頂部が形成する外径よりも小さく、前記多
数の凸条30の基部(溝底)が形成する径よりも大きく
形成されているので、請求項1の製造方法を円滑かつ確
実に実施することができるとともに、縮径用ロール2と
溝加工ロール3とを同時に作動させることができるか
ら、これらのロールの制御がより容易である。
よれば、縮径用ロール2と前記溝加工ロール3とを同軸
に連続又は近接して有し、前記縮径用ロール2の直径
は、前記溝加工ロール3の外周面に形成されている多数
の凸条30の頂部が形成する外径よりも小さく、前記多
数の凸条30の基部(溝底)が形成する径よりも大きく
形成されているので、請求項1の製造方法を円滑かつ確
実に実施することができるとともに、縮径用ロール2と
溝加工ロール3とを同時に作動させることができるか
ら、これらのロールの制御がより容易である。
【図1】この発明による第1実施形態の製造方法を実施
するためのローレット転造加工装置と加工中の管とを示
す部分断面図である。
するためのローレット転造加工装置と加工中の管とを示
す部分断面図である。
【図2】図1の矢印A−Aに沿う断面図である。
【図3】図1の装置の縮径用ロールと溝加工ロールの拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】図1の装置により製造された外面溝付管の半裁
正面図である。
正面図である。
【図5】図1の装置によって素管が縮径,溝加工される
状態を模式的に示した部分拡大図である。
状態を模式的に示した部分拡大図である。
【図6】第2実施形態の製造方法を実施するためのロー
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
【図7】第3実施形態の製造方法を実施するためのロー
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
【図8】図7の加工装置における縮径用ロールと溝加工
ロールの押付力作用方向の外周面の位置関係を模式的に
示す部分拡大図である。
ロールの押付力作用方向の外周面の位置関係を模式的に
示す部分拡大図である。
【図9】第4実施形態の製造方法を実施するためのロー
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
レット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図で
ある。
【図10】第5実施形態の製造方法を実施するためのロ
ーレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図
である。
ーレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図
である。
【図11】第6実施形態の製造方法を実施するためのロ
ーレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図
である。
ーレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断面図
である。
【図12】従来の外面溝付管の製造方法を説明するため
のローレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断
面図である。
のローレット転造加工装置と加工中の管とを示す部分断
面図である。
【図13】図12の装置によって素管へ溝加工される状
態を模式的に示す部分拡大図である。
態を模式的に示す部分拡大図である。
【図14】従来の外面溝(フィン)付管の製造方法を説
明するためのフィン転造加工装置と加工中の管とを示す
部分断面図である。
明するためのフィン転造加工装置と加工中の管とを示す
部分断面図である。
a 矢印 R2 縮径用ロールの外径 R3 溝加工ロールの凸条の頂部相互が形成する径 r3 溝加工ロールの凸条の基部相互が形成する径 P2,P3 回転軸心 1 素管 1a 外面溝付管 10,10a 溝 11 フィン 12 大径の平滑部 13 平滑部 13a 不完全加工部分 2 縮径用ロール 20 軸 3,3a 溝加工ロール 30,30a 凸条 31 溝 32 軸 4 プラグ 40 プラグロッド 41 連結軸 5 転造工具 50 ディスク 6 フローティングプラグ 7 ダイス
Claims (3)
- 【請求項1】 金属製の素管1を一方向へ引抜きなが
ら、 外周面が平滑な縮径用ロール2を前記素管1に対して遊
星回転させつつ押し付けて当該素管1を所定量縮径する
縮径工程と、 前記縮径工程の直後に、外周面へローレット加工した溝
加工ロール3を前記素管1に対して遊星回転させつつ押
し付けて、前記縮径用ロール2によって縮径された前記
素管1の縮径部分の縮径量を微量に抑制した状態で当該
縮径部分の外周面へ多数の溝10を加工する工程とを含
むことを特徴とする、 外面溝付管の製造方法。 - 【請求項2】 前記縮径用ロール2及び溝加工ロール3
の前記素管1に対する押付力の作用側において、前記縮
径用ロール2の外周面は、前記溝加工ロール3の外周面
に形成されている多数の凸条30の頂部を連続させた延
長面と、前記多数の凸条30の基部(溝底)を連続させ
た延長面との間に位置されていることを特徴とする、請
求項1に記載の外面溝付管の製造方法。 - 【請求項3】 前記縮径用ロール2と前記溝加工ロール
3とを同軸に連続又は近接して有し、前記縮径用ロール
2の直径は、前記溝加工ロール3の外周面に形成されて
いる多数の凸条30の頂部が形成する外径よりも小さ
く、前記多数の凸条30の基部(溝底)が形成する径よ
りも大きく形成されていることを特徴とする、請求項1
に記載の外面溝付管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16692997A JPH1110268A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 外面溝付管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16692997A JPH1110268A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 外面溝付管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110268A true JPH1110268A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15840285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16692997A Pending JPH1110268A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | 外面溝付管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110268A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830724B1 (ko) * | 2007-01-12 | 2008-05-20 | (주)바오텍 | 나선형 핀튜브의 제조장치 |
JP2010266142A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
JP2010266141A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Tlv Co Ltd | 熱交換器 |
KR101017890B1 (ko) | 2009-01-02 | 2011-03-04 | 최진봉 | 파이프 외주연의 마름모형상 성형금형 및 이를 이용한 성형방법 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP16692997A patent/JPH1110268A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830724B1 (ko) * | 2007-01-12 | 2008-05-20 | (주)바오텍 | 나선형 핀튜브의 제조장치 |
KR101017890B1 (ko) | 2009-01-02 | 2011-03-04 | 최진봉 | 파이프 외주연의 마름모형상 성형금형 및 이를 이용한 성형방법 |
JP2010266142A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
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