JPH11101451A - 床暖房構造 - Google Patents
床暖房構造Info
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- JPH11101451A JPH11101451A JP28304697A JP28304697A JPH11101451A JP H11101451 A JPH11101451 A JP H11101451A JP 28304697 A JP28304697 A JP 28304697A JP 28304697 A JP28304697 A JP 28304697A JP H11101451 A JPH11101451 A JP H11101451A
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Landscapes
- Central Heating Systems (AREA)
- Floor Finish (AREA)
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】床表面材としてタイル及びこれよりも厚みの厚
い木材板とを用いた場合において、床面に段差を生ぜし
めることなく床面を面一に形成できる床暖房構造を提供
する。 【解決手段】床板16の上に床暖房用媒体を流通させる
配管30とその保持体26とを有する所定厚みの配管埋
設層18を敷設した上、更にその上に床表面材を敷設し
て床暖房構造を構築するに際し、床面の所定範囲部分を
厚みの薄い陶磁器タイル20で、また他の範囲部分をそ
れよりも厚みの厚い木材板22で構成する。そしてタイ
ル20の下側において配管埋設層18と床板16との間
にスペーサ板34を介挿し、床面全面を面一平面に仕上
げる。
い木材板とを用いた場合において、床面に段差を生ぜし
めることなく床面を面一に形成できる床暖房構造を提供
する。 【解決手段】床板16の上に床暖房用媒体を流通させる
配管30とその保持体26とを有する所定厚みの配管埋
設層18を敷設した上、更にその上に床表面材を敷設し
て床暖房構造を構築するに際し、床面の所定範囲部分を
厚みの薄い陶磁器タイル20で、また他の範囲部分をそ
れよりも厚みの厚い木材板22で構成する。そしてタイ
ル20の下側において配管埋設層18と床板16との間
にスペーサ板34を介挿し、床面全面を面一平面に仕上
げる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は床暖房構造に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている温風暖房で
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
は、温められた空気は軽くなって上昇し、床面付近には
重く冷たい空気が入り込んでくることから、天井付近の
温度が高く、床面付近の、即ち通常の生活レベル空間で
は温度が低くなってしまうといった問題がある。
【0003】これに対して床暖房の場合、この方式は床
面からの輻射・熱伝導により暖房するものであるから、
床面付近の生活レベル空間が暖かく、また天井付近まで
の温度差が小さく、ほぼ均一の温度分布が得られる利点
がある。加えて吹出ファンによる運転音がなく、静かで
あって、埃や塵等も撒き散らされることがない利点を有
している。
面からの輻射・熱伝導により暖房するものであるから、
床面付近の生活レベル空間が暖かく、また天井付近まで
の温度差が小さく、ほぼ均一の温度分布が得られる利点
がある。加えて吹出ファンによる運転音がなく、静かで
あって、埃や塵等も撒き散らされることがない利点を有
している。
【0004】従来、一般的な床暖房のための施工構造は
図4に示すようなものであった。図4中(A)は根太上
設置型の場合の例で、この例では根太200上の床板
(床下地材)202の上側に配管埋設層203を形成
し、更にその上側に床表面材210を敷設して床暖房構
造を構築したものである。
図4に示すようなものであった。図4中(A)は根太上
設置型の場合の例で、この例では根太200上の床板
(床下地材)202の上側に配管埋設層203を形成
し、更にその上側に床表面材210を敷設して床暖房構
造を構築したものである。
【0005】ここで配管埋設層203は、床暖房用の媒
体を流通させる配管204と、これを保持する拡熱板
(金属板)206及び断熱材208から成っている。配
管204は、拡熱板206と同じく金属製の伝熱板21
4に形成された、上面が開口する形態の保持溝212内
部に下向きに挿入保持されており、その伝熱板214の
拡熱板206への固定によって、かかる拡熱板206に
取付・保持されている。尚、216は大引きである。
体を流通させる配管204と、これを保持する拡熱板
(金属板)206及び断熱材208から成っている。配
管204は、拡熱板206と同じく金属製の伝熱板21
4に形成された、上面が開口する形態の保持溝212内
部に下向きに挿入保持されており、その伝熱板214の
拡熱板206への固定によって、かかる拡熱板206に
取付・保持されている。尚、216は大引きである。
【0006】一方、図4(B)は根太間設置型の場合の
例で、この例は、拡熱板206に保持溝212を形成し
てそこに配管204を下向きに挿入保持させ、その状態
でそれらを根太200と200との間に断熱材208と
ともに挿入して配管埋設層203を形成し、そしてその
上に床板202及び床表面材210を敷設して、床暖房
構造を構築している。
例で、この例は、拡熱板206に保持溝212を形成し
てそこに配管204を下向きに挿入保持させ、その状態
でそれらを根太200と200との間に断熱材208と
ともに挿入して配管埋設層203を形成し、そしてその
上に床板202及び床表面材210を敷設して、床暖房
構造を構築している。
【0007】しかしながらこれらの床暖房構造の場合、
配管204同士の接続を含む現場施工が大変で、作業に
熟練を要するといった問題がある。そこで配管を収容保
持する保持溝を所定配列で備えたパネルを予め用意して
おいて、そのパネル(配管モジュール)を施工現場に搬
入して敷設施工し、その保持溝に配管を挿入セットして
配管埋没層を形成し、その上側から床表面材を敷設施工
して床暖房構造を構築することが提案されている。
配管204同士の接続を含む現場施工が大変で、作業に
熟練を要するといった問題がある。そこで配管を収容保
持する保持溝を所定配列で備えたパネルを予め用意して
おいて、そのパネル(配管モジュール)を施工現場に搬
入して敷設施工し、その保持溝に配管を挿入セットして
配管埋没層を形成し、その上側から床表面材を敷設施工
して床暖房構造を構築することが提案されている。
【0008】図5はこの種床暖房構造において、床表面
材としてタイルを用いた場合の例で、図中218は予め
複数の保持溝212が所定配列で形成されて成るパネル
であって、その保持溝212のそれぞれに配管204が
上側から下向きに挿入保持された上、上面には金属製の
拡熱板206が接着固定され、もって配管埋設層203
が構成されている。そしてその拡熱板206の上面に床
表面材としてのタイル220が所定配列で並べられた
上、接着剤によって拡熱板206に固着されている。
材としてタイルを用いた場合の例で、図中218は予め
複数の保持溝212が所定配列で形成されて成るパネル
であって、その保持溝212のそれぞれに配管204が
上側から下向きに挿入保持された上、上面には金属製の
拡熱板206が接着固定され、もって配管埋設層203
が構成されている。そしてその拡熱板206の上面に床
表面材としてのタイル220が所定配列で並べられた
上、接着剤によって拡熱板206に固着されている。
【0009】ここで拡熱板206は配管204からの熱
を拡散させる拡熱板としての働きと、床表面材としての
タイル220の裏打材としての働きを兼ねたもので、こ
の拡熱板206の裏打材としての働きによって、タイル
220の強度が効果的に増大し、タイル床面に充分な強
度が付与される。
を拡散させる拡熱板としての働きと、床表面材としての
タイル220の裏打材としての働きを兼ねたもので、こ
の拡熱板206の裏打材としての働きによって、タイル
220の強度が効果的に増大し、タイル床面に充分な強
度が付与される。
【0010】床表面材としてこのような陶磁器タイルを
用いた場合、熱伝導率が木材板から成るフローリングに
比べて著しく優れているため、床暖房時の立ち上がりが
速く、しかも夏はひんやりとして気持ちが良く、また床
表面が水濡れに強い等の数々の利点が得られる。
用いた場合、熱伝導率が木材板から成るフローリングに
比べて著しく優れているため、床暖房時の立ち上がりが
速く、しかも夏はひんやりとして気持ちが良く、また床
表面が水濡れに強い等の数々の利点が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種床暖房
構造において、床面全体をタイル床とせずに例えば半分
程度をタイル床とし、他の半分程度をフローリング、つ
まり木材板の床とすることが考えられる。
構造において、床面全体をタイル床とせずに例えば半分
程度をタイル床とし、他の半分程度をフローリング、つ
まり木材板の床とすることが考えられる。
【0012】しかしながら例えばタイルの場合には一般
に厚みが9mm程度のものが、また木材板の場合には1
2mm程度の厚みのものが多く使われる等、両者の間で
厚みが通常異なっており、従ってそのまま床暖房構造を
構築すると、タイル床面と木材板の床面とで段差が生じ
てしまうといった不都合が生じる。
に厚みが9mm程度のものが、また木材板の場合には1
2mm程度の厚みのものが多く使われる等、両者の間で
厚みが通常異なっており、従ってそのまま床暖房構造を
構築すると、タイル床面と木材板の床面とで段差が生じ
てしまうといった不都合が生じる。
【0013】以上床面をタイルと木材板との二種の床表
面材で構成した場合について説明したが、この問題は厚
みの異なる二種類の床表面材で床面を構成した場合にお
いて共通して生ずる問題である。
面材で構成した場合について説明したが、この問題は厚
みの異なる二種類の床表面材で床面を構成した場合にお
いて共通して生ずる問題である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1の床暖房構造は、床下地材の上に床暖房用媒体を流
通させる配管とその保持体とを有する所定厚みの配管埋
設層を敷設した上、更にその上に床表面材を敷設して成
る床暖房構造において、床面の所定範囲部分を厚みの薄
い第一の床表面材で、また他の範囲部分を該第一の床表
面材に対して相対的に厚みの厚い第二の床表面材にて構
成するとともに、前記配管埋設層の下側においてそれら
第一の床表面材と第二の床表面材との厚みの差を解消す
る厚みのスペーサ板を、前記厚みの薄い側の第一床表面
材の下側に介挿したことを特徴とする。
課題を解決するためになされたものである。而して請求
項1の床暖房構造は、床下地材の上に床暖房用媒体を流
通させる配管とその保持体とを有する所定厚みの配管埋
設層を敷設した上、更にその上に床表面材を敷設して成
る床暖房構造において、床面の所定範囲部分を厚みの薄
い第一の床表面材で、また他の範囲部分を該第一の床表
面材に対して相対的に厚みの厚い第二の床表面材にて構
成するとともに、前記配管埋設層の下側においてそれら
第一の床表面材と第二の床表面材との厚みの差を解消す
る厚みのスペーサ板を、前記厚みの薄い側の第一床表面
材の下側に介挿したことを特徴とする。
【0015】請求項2の床暖房構造は、床下地材の上に
床暖房用媒体を流通させる配管とその保持体とを有する
所定厚みの配管埋設層を敷設した上、更にその上に床表
面材を敷設して成る床暖房構造において、前記床面の所
定範囲部分を陶磁器タイルから成る床表面材で、また他
の範囲部分を木材板から成る床表面材にて構成したこと
を特徴とする。
床暖房用媒体を流通させる配管とその保持体とを有する
所定厚みの配管埋設層を敷設した上、更にその上に床表
面材を敷設して成る床暖房構造において、前記床面の所
定範囲部分を陶磁器タイルから成る床表面材で、また他
の範囲部分を木材板から成る床表面材にて構成したこと
を特徴とする。
【0016】請求項3の床暖房構造は、請求項1におい
て、前記第一の床表面材の下側の前記配管埋設層と、前
記第二の床表面材の下側の配管埋設層との間に所定の間
隔を形成したことを特徴とする。
て、前記第一の床表面材の下側の前記配管埋設層と、前
記第二の床表面材の下側の配管埋設層との間に所定の間
隔を形成したことを特徴とする。
【0017】請求項4の床暖房構造は、請求項1,3の
何れかにおいて、前記第一の床表面材が木材板から成
り、前記第二の床表面材が陶磁器タイルから成ることを
特徴とする。
何れかにおいて、前記第一の床表面材が木材板から成
り、前記第二の床表面材が陶磁器タイルから成ることを
特徴とする。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の床暖房
構造は、床面を第一の床表面材と第二の床表面材との厚
みの異なる二種類の床表面材で形成し、そして配管埋設
層の下側において、厚みの薄い側の第一床表面材の下側
にそれら第一床表面材と第二床表面材との厚みの差を解
消する厚さのスペーサ板を介在させるようになしたもの
で、この床暖房構造によれば、厚みの異なる床表面材を
用いた場合においても床面に段差を生ぜしめることな
く、床面を面一の状態に仕上げることができる。
構造は、床面を第一の床表面材と第二の床表面材との厚
みの異なる二種類の床表面材で形成し、そして配管埋設
層の下側において、厚みの薄い側の第一床表面材の下側
にそれら第一床表面材と第二床表面材との厚みの差を解
消する厚さのスペーサ板を介在させるようになしたもの
で、この床暖房構造によれば、厚みの異なる床表面材を
用いた場合においても床面に段差を生ぜしめることな
く、床面を面一の状態に仕上げることができる。
【0019】尚、スペーサ板を第一の床表面材とその下
側の配管埋設層との間の部分に介挿するといったことも
考えられるが、この場合、例えば第一の床表面材として
陶磁器タイルを用いた場合、配管埋設層、具体的には配
管から第一の床表面材への熱の伝達が、それらの間に介
挿したスペーサ板によって遮断ないし抑制されてしま
い、タイルの特徴であるところの熱伝導率の良さ,床暖
房開始時の立上りの速さの特長が減殺されてしまう不都
合を生ずる。
側の配管埋設層との間の部分に介挿するといったことも
考えられるが、この場合、例えば第一の床表面材として
陶磁器タイルを用いた場合、配管埋設層、具体的には配
管から第一の床表面材への熱の伝達が、それらの間に介
挿したスペーサ板によって遮断ないし抑制されてしま
い、タイルの特徴であるところの熱伝導率の良さ,床暖
房開始時の立上りの速さの特長が減殺されてしまう不都
合を生ずる。
【0020】しかるに配管埋設層の下側においてスペー
サ板を介挿することで、このような不都合を生じること
なく、タイル面を均等な面一平面に形成することが可能
となる。
サ板を介挿することで、このような不都合を生じること
なく、タイル面を均等な面一平面に形成することが可能
となる。
【0021】請求項2の床暖房構造は、床面の所定範囲
部分を陶磁器タイルからなる床表面材で、他の範囲部分
を木材板から成る床表面材にて構成したものである。
部分を陶磁器タイルからなる床表面材で、他の範囲部分
を木材板から成る床表面材にて構成したものである。
【0022】即ち、床面のある部分をタイル床とし、他
の部分を木材板から成るフローリング床としたものであ
り、このようにすることで、同一の暖房床をタイル床と
フローリング床とに区分けでき、これにより暖房床の使
い勝手を良好なものとなすことができる。
の部分を木材板から成るフローリング床としたものであ
り、このようにすることで、同一の暖房床をタイル床と
フローリング床とに区分けでき、これにより暖房床の使
い勝手を良好なものとなすことができる。
【0023】請求項3の床暖房構造は、第一の床表面材
の下側の配管埋設層と、第二の床表面材の下側の配管埋
設層との間に所定の間隔を形成したもので、このように
することによって、熱媒体を流通させるための配管が、
第一の床表面材の下側の配管埋設層と第二の床表面材の
下側の配管埋設層とにまたがる場合において、それら配
管埋設層の段差(スペーサ板の介挿による)に起因する
配管の曲りを、その間隔部分で良好に吸収することがで
きる。
の下側の配管埋設層と、第二の床表面材の下側の配管埋
設層との間に所定の間隔を形成したもので、このように
することによって、熱媒体を流通させるための配管が、
第一の床表面材の下側の配管埋設層と第二の床表面材の
下側の配管埋設層とにまたがる場合において、それら配
管埋設層の段差(スペーサ板の介挿による)に起因する
配管の曲りを、その間隔部分で良好に吸収することがで
きる。
【0024】即ち、このような間隔形成によって配管を
緩やかに回曲させることができ、配管に無理な力が働く
のを防ぐことができる。尚、この間隔としては5mm〜
20mmが適当である。
緩やかに回曲させることができ、配管に無理な力が働く
のを防ぐことができる。尚、この間隔としては5mm〜
20mmが適当である。
【0025】上記のように請求項1及び請求項3の床暖
房構造は、床表面材の厚みの差を解消するスペーサ板を
配管埋設層の下側に介挿するもので、かかる床暖房構造
は、第一の床表面材として木材板を、また第二の床表面
材として陶磁器タイルを用いた場合に適用して特に効果
が大きい(請求項4)。
房構造は、床表面材の厚みの差を解消するスペーサ板を
配管埋設層の下側に介挿するもので、かかる床暖房構造
は、第一の床表面材として木材板を、また第二の床表面
材として陶磁器タイルを用いた場合に適用して特に効果
が大きい(請求項4)。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は大引き,12は大引き1
0の上に固設された根太であって、14は根太12と1
2との間に充填された断熱材、16は根太12の上に敷
設された床下地材としての床板である。
説明する。図1において10は大引き,12は大引き1
0の上に固設された根太であって、14は根太12と1
2との間に充填された断熱材、16は根太12の上に敷
設された床下地材としての床板である。
【0027】床板16の上には配管埋設層18が敷設さ
れており、そしてその配管埋設層18の上に、床表面材
としての陶磁器タイル20と木材板22とが敷設されて
いる。この例では、境界Pより図中右側の部分がタイル
床とされ、また左側の部分が木材板の床、つまりフロー
リング床とされている。
れており、そしてその配管埋設層18の上に、床表面材
としての陶磁器タイル20と木材板22とが敷設されて
いる。この例では、境界Pより図中右側の部分がタイル
床とされ、また左側の部分が木材板の床、つまりフロー
リング床とされている。
【0028】尚、本例ではタイル20として厚みT1=
9mmのものが用いられ、また木材床22として厚みT
2=12mmのものが用いられている。即ち本例では、
床表面材として厚みの差が3mmの2種類の床表面材が
用いられている。但しタイル床と木材床とは表面に段差
がなく面一に形成されており、またタイル床と木材床と
は実質上隙間のない密接状態とされている。
9mmのものが用いられ、また木材床22として厚みT
2=12mmのものが用いられている。即ち本例では、
床表面材として厚みの差が3mmの2種類の床表面材が
用いられている。但しタイル床と木材床とは表面に段差
がなく面一に形成されており、またタイル床と木材床と
は実質上隙間のない密接状態とされている。
【0029】配管埋設層18は、上面が開放された形態
の保持溝24(図2参照)が所定パターンで形成され
た、断熱材から成る保持体としてのパネル(配管モジュ
ール)26と、タイル20の裏打材を兼ねた金属製の拡
熱板28と、床暖房用媒体(この例では温湯)を流通さ
せるための配管(この例では架橋ポリエチレンから成る
配管)30とを有している。
の保持溝24(図2参照)が所定パターンで形成され
た、断熱材から成る保持体としてのパネル(配管モジュ
ール)26と、タイル20の裏打材を兼ねた金属製の拡
熱板28と、床暖房用媒体(この例では温湯)を流通さ
せるための配管(この例では架橋ポリエチレンから成る
配管)30とを有している。
【0030】拡熱板28は、パネル26における保持溝
24に対応する部分が断面U字状に凹陥させられていて
その内側に溝32が形成されており、そこに配管30が
嵌め込まれ、保持されている。
24に対応する部分が断面U字状に凹陥させられていて
その内側に溝32が形成されており、そこに配管30が
嵌め込まれ、保持されている。
【0031】上記パネル26及び拡熱板28は、境界P
で図中左右方向に分離遮断されており、そしてタイル床
の側において拡熱板28の上面にタイル20が接着剤に
て接着固定されている。ここでタイル20の下側のパネ
ル26と木材板22の下側のパネル26との間には所定
の間隔d(本例ではd=5〜10mm)が形成されてい
る。
で図中左右方向に分離遮断されており、そしてタイル床
の側において拡熱板28の上面にタイル20が接着剤に
て接着固定されている。ここでタイル20の下側のパネ
ル26と木材板22の下側のパネル26との間には所定
の間隔d(本例ではd=5〜10mm)が形成されてい
る。
【0032】上記のようにタイル20と木材板22とは
厚みが異なっており、図1(B)に示しているようにタ
イル20の下面と木材板22の下面との間には段差が生
じている。一方でタイル20の下側のパネル26(厳密
には配管埋設層18)と木材板22の下側のパネル26
とは何れも同じ厚みのものが用いられており且つタイル
20の下側の配管埋設層18はタイル20の下面に直接
接着固定されている。この結果タイル20の下側の配管
埋設層18と床板16との間には、タイル20と木材板
22の厚みの差分だけ隙間が生じることとなる。
厚みが異なっており、図1(B)に示しているようにタ
イル20の下面と木材板22の下面との間には段差が生
じている。一方でタイル20の下側のパネル26(厳密
には配管埋設層18)と木材板22の下側のパネル26
とは何れも同じ厚みのものが用いられており且つタイル
20の下側の配管埋設層18はタイル20の下面に直接
接着固定されている。この結果タイル20の下側の配管
埋設層18と床板16との間には、タイル20と木材板
22の厚みの差分だけ隙間が生じることとなる。
【0033】ここにおいて本例ではそのタイル20の下
側の配管埋設層18と床板16との間に、それらの厚み
の差を解消する厚みを有する、具体的には3mmの厚み
を有するスペーサ板34が介挿されている。この結果、
タイル20の上面と木材板22の上面との間には、それ
らに厚みの差があるにも拘らず段差のない面一面に仕上
げられている。
側の配管埋設層18と床板16との間に、それらの厚み
の差を解消する厚みを有する、具体的には3mmの厚み
を有するスペーサ板34が介挿されている。この結果、
タイル20の上面と木材板22の上面との間には、それ
らに厚みの差があるにも拘らず段差のない面一面に仕上
げられている。
【0034】上記のように配管30は、タイル床と木材
板の床とに跨って配管されている。ここでタイル20の
下側の配管埋設層18と木材板22の下側の配管埋設層
18との間には上下に段差が存在しているが、図1
(B)に示しているようにそれら配管埋設層18の間に
は間隔dが形成されているため、配管30はこの間隔d
の存在によってゆるやかに曲り変形でき、配管30に無
理な歪みや力が加わるのが回避されている。
板の床とに跨って配管されている。ここでタイル20の
下側の配管埋設層18と木材板22の下側の配管埋設層
18との間には上下に段差が存在しているが、図1
(B)に示しているようにそれら配管埋設層18の間に
は間隔dが形成されているため、配管30はこの間隔d
の存在によってゆるやかに曲り変形でき、配管30に無
理な歪みや力が加わるのが回避されている。
【0035】このように本例の床暖房構造は、床面の所
定範囲部分を陶磁器タイル20からなるタイル床とし、
他の範囲部分を木材板22から成るフローリング床とし
て構成しており、このようにすることで、同一の暖房床
をタイル床とフローリング床とに使い分けすることがで
き、暖房床の使い勝手を良好なものとなすことができ
る。またタイル20と木材板22との間に厚みの差があ
るにも拘らず、スペーサ板34を介挿することによっ
て、タイル床と木材板の床とで床面を段差のない面一の
状態に仕上げることができる。
定範囲部分を陶磁器タイル20からなるタイル床とし、
他の範囲部分を木材板22から成るフローリング床とし
て構成しており、このようにすることで、同一の暖房床
をタイル床とフローリング床とに使い分けすることがで
き、暖房床の使い勝手を良好なものとなすことができ
る。またタイル20と木材板22との間に厚みの差があ
るにも拘らず、スペーサ板34を介挿することによっ
て、タイル床と木材板の床とで床面を段差のない面一の
状態に仕上げることができる。
【0036】更に本例の床暖房構造では、そのスペーサ
板34をタイル20とその下側の配管埋設層18との間
ではなく、配管埋設層18とその下側の床板16との間
に介挿しているため、配管埋設層18、具体的には配管
30からの熱をタイル20に対して良好に伝えることが
でき、床表面材として陶磁器タイル20を用いた場合の
利点を殺すことなく、その特長を良好に発揮させること
ができる。
板34をタイル20とその下側の配管埋設層18との間
ではなく、配管埋設層18とその下側の床板16との間
に介挿しているため、配管埋設層18、具体的には配管
30からの熱をタイル20に対して良好に伝えることが
でき、床表面材として陶磁器タイル20を用いた場合の
利点を殺すことなく、その特長を良好に発揮させること
ができる。
【0037】加えて本例の床暖房構造では、タイル20
の下側の配管埋設層18と木材板22の下側の配管埋設
層18との間に所定の間隔dを形成していることから、
熱媒体を流通させるための配管30をタイル床と木材板
の床とに跨って配管した場合において、配管30に無理
な歪みや力が加わることなくこれをゆるやかに変形させ
得、配管30に損傷が生じるのを防止することができ
る。
の下側の配管埋設層18と木材板22の下側の配管埋設
層18との間に所定の間隔dを形成していることから、
熱媒体を流通させるための配管30をタイル床と木材板
の床とに跨って配管した場合において、配管30に無理
な歪みや力が加わることなくこれをゆるやかに変形させ
得、配管30に損傷が生じるのを防止することができ
る。
【0038】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記実施例では拡熱板28
に溝32を形成してそこに配管30を嵌め込むようにし
ているが、図3に示しているように拡熱板28を、その
ような溝32を有しない平坦なプレート状に形成する一
方、配管30をパネル26の保持溝24内部に直接嵌め
込んで保持させ、そしてその上側に平坦なプレート状の
拡熱板28を配置することも可能である。
くまで一例示である。例えば上記実施例では拡熱板28
に溝32を形成してそこに配管30を嵌め込むようにし
ているが、図3に示しているように拡熱板28を、その
ような溝32を有しない平坦なプレート状に形成する一
方、配管30をパネル26の保持溝24内部に直接嵌め
込んで保持させ、そしてその上側に平坦なプレート状の
拡熱板28を配置することも可能である。
【0039】また上記実施例では床表面材として木材板
と陶磁器タイルとを用いているが、かかるタイルとして
石材から成るタイルを用いることも可能である。この場
合において、タイルの厚みの方が木材板の厚みよりも厚
くなる場合には、木材板の下側の配管埋設層18の下側
にスペ−サ板を介挿することによって、床面を段差のな
い面一面と成すことができる。
と陶磁器タイルとを用いているが、かかるタイルとして
石材から成るタイルを用いることも可能である。この場
合において、タイルの厚みの方が木材板の厚みよりも厚
くなる場合には、木材板の下側の配管埋設層18の下側
にスペ−サ板を介挿することによって、床面を段差のな
い面一面と成すことができる。
【0040】その他、本発明は上記以外の材質、形態の
異なる異なった厚みの複数種類の床表面材を用いる場合
においても適用可能であるし、また上例のように床板1
6の上に配管埋設層18を敷設するのではなく、根太1
2を直接床下地材としてその上に配管埋設層18を積層
配置したり、或いは既設の床仕上面の上に、更に配管埋
設層18を敷設した上でその上に新たに床表面材を敷設
して床暖房構造を構築することもできる等、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態
で構成可能である。
異なる異なった厚みの複数種類の床表面材を用いる場合
においても適用可能であるし、また上例のように床板1
6の上に配管埋設層18を敷設するのではなく、根太1
2を直接床下地材としてその上に配管埋設層18を積層
配置したり、或いは既設の床仕上面の上に、更に配管埋
設層18を敷設した上でその上に新たに床表面材を敷設
して床暖房構造を構築することもできる等、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態
で構成可能である。
【図1】本発明の1実施例である床暖房構造を示す図で
ある。
ある。
【図2】図1の床暖房構造を各部材に分解して示す図で
ある。
ある。
【図3】本発明の他の実施例の床暖房構造を示す図であ
る。
る。
【図4】床暖房構造の従来の例を示す図である。
【図5】床表面材としてタイルを用いた場合の床暖房構
造の構築例を示す図である。
造の構築例を示す図である。
【符号の説明】 18 配管埋設層 20 陶磁器タイル(床表面材) 22 木材板(床表面材) 26 パネル(配管モジュール) 30 配管 34 スペーサ板 d 間隔
Claims (4)
- 【請求項1】 床下地材の上に床暖房用媒体を流通させ
る配管とその保持体とを有する所定厚みの配管埋設層を
敷設した上、更にその上に床表面材を敷設して成る床暖
房構造において床面の所定範囲部分を厚みの薄い第一の
床表面材で、また他の範囲部分を該第一の床表面材に対
して相対的に厚みの厚い第二の床表面材にて構成すると
ともに、前記配管埋設層の下側においてそれら第一の床
表面材と第二の床表面材との厚みの差を解消する厚みの
スペーサ板を、前記厚みの薄い側の第一床表面材の下側
に介挿したことを特徴とする床暖房構造。 - 【請求項2】 床下地材の上に床暖房用媒体を流通させ
る配管とその保持体とを有する所定厚みの配管埋設層を
敷設した上、更にその上に床表面材を敷設して成る床暖
房構造において前記床面の所定範囲部分を陶磁器タイル
から成る床表面材で、また他の範囲部分を木材板から成
る床表面材にて構成したことを特徴とする床暖房構造。 - 【請求項3】 請求項1において、前記第一の床表面材
の下側の前記配管埋設層と、前記第二の床表面材の下側
の配管埋設層との間に所定の間隔を形成したことを特徴
とする床暖房構造。 - 【請求項4】 請求項1,3の何れかにおいて、前記第
一の床表面材が木材板から成り、前記第二の床表面材が
陶磁器タイルから成ることを特徴とする床暖房構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28304697A JPH11101451A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 床暖房構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28304697A JPH11101451A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 床暖房構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11101451A true JPH11101451A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17660520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28304697A Pending JPH11101451A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 床暖房構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11101451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2383057A (en) * | 2001-12-12 | 2003-06-18 | Nu Heat Uk Ltd | Prefabricated underfloor heating tile |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP28304697A patent/JPH11101451A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2383057A (en) * | 2001-12-12 | 2003-06-18 | Nu Heat Uk Ltd | Prefabricated underfloor heating tile |
GB2383057B (en) * | 2001-12-12 | 2005-07-13 | Nu Heat Uk Ltd | Prefabricated underfloor heating tile |
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