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JPH1088923A - 防虫網付きサッシ - Google Patents

防虫網付きサッシ

Info

Publication number
JPH1088923A
JPH1088923A JP24626296A JP24626296A JPH1088923A JP H1088923 A JPH1088923 A JP H1088923A JP 24626296 A JP24626296 A JP 24626296A JP 24626296 A JP24626296 A JP 24626296A JP H1088923 A JPH1088923 A JP H1088923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
sash
insect
frame
shoji
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24626296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeto Koizumi
重人 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Aluminium Industry Co Ltd filed Critical Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
Priority to JP24626296A priority Critical patent/JPH1088923A/ja
Publication of JPH1088923A publication Critical patent/JPH1088923A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Bay Windows, Entrances, And Structural Adjustments Related Thereto (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 障子の開閉にともなって防虫網の引き出しと
収納を行えるサッシにおいて、防虫網の移動を滑らか
に、収納を確実に、しかも、サッシ外観の良い防虫網付
きサッシの提供。 【解決手段】 サッシ枠2の縦枠5、6に網収納空間1
7とワイヤ収納空間18を室内外方向に設け、網装置4
(a,b)を防虫網37とガイドワイヤ38で構成し、
防虫網37を網収納空間17に、ガイドワイヤ38をワ
イヤ収納空間18の巻き取り軸48に取り付ける。障子
3(a,b)の開閉にともなって、防虫網37を引き出
し、また、収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦枠に防虫網を収
納して障子の移動と共に引き出すタイプの、防虫網付き
サッシに関する。
【0002】
【従来の技術】網戸は、建物の開口部(窓、出入り口な
ど)に防虫機能を持たせるためのものであるが、通常、
框組した枠に防虫網を張設し、サッシ枠に障子と共に装
着する。このため、網戸は、不使用時に障子と重合して
採光の邪魔となる。また、取り外すと保管場所を必要と
する。
【0003】従来から防虫網を巻き取り式にし、障子の
開閉にともなって引き出しと巻き取りを行う方式が多く
提案されている(実開昭61−11998号公報、実開
昭64−41595号公報、実開平3−62999号公
報、実開平4−66296号公報など多数)。これによ
れば、防虫機能を必要としないときに網戸が残存して障
子と重合する事態を解決することができ、また、他の場
所に格別な収納箇所を必要とすることもない。
【0004】しかし、この構造は、防虫網を引き出すと
き、巻き取り軸に付与してある巻き戻し力に抗して引き
出すので、防虫網が伸びて波打ちを生じて見苦しくなる
ことがある。また、巻き癖をともないやすい。さらに、
巻き取った防虫網はかさばり、径が大きくなるので、縦
枠における網収納空間は大きくなり、サッシ枠の室内外
方向の寸法や正面からの見付け寸法を大きくする必要が
ある。縦枠に十分な大きさの網収納空間を確保できない
ときは、サッシ枠に収納ケースを付属させるなどしてい
る。いずれの場合も、サッシの外観を損ない易く、ある
いは建物に形成する開口の形態を格別なものとする必要
がある。
【0005】伸びや巻き癖を生じない点では、交互に山
折りと谷折りを繰り返して折り重ねた折り畳み防虫網、
いわゆるプリーツ網が好適であり、これを採用した防虫
機能を有するサッシも提案されている(特開平7−24
7775号公報)。しかし、プリーツ網は山あるいは谷
となった折り部にある程度の剛性があるので、そのまま
では、収納部からの引き出し時や収納部への押し込み時
に、サッシ枠との摩擦により折り部の単位で種々に傾
き、引き出しや収納がぎこちなくなる傾向がある。ま
た、収納時に折り部がもっている弾性で、収納状態が捌
けてしまい、収納部からはみ出してくるなど、確実な収
納状態を得ぬくい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、障子の開閉
にともなって網体の引き出しと収納を行えるサッシにお
いて、網体の移動を滑らかに、収納を確実に、しかも、
サッシ外観の良い防虫網付きサッシの提供を課題とす
る。
【0007】
【課題を達成するための手段】サッシ枠と障子および網
装置を備えたサッシとする。サッシ枠は上下の横枠と左
右の縦枠を矩形に組み付けた構造とし、枠材はアルミ合
金などの押し出し型材である。この内、縦枠は横断面に
おいて、網収納空間とワイヤ収納空間を室内外方向に有
するものとする。これらの空間は一連につながっていて
もよいが、強度の上から通常は中壁によって室内外方向
に区画してある。
【0008】なお、縦枠の室内外方向の寸法は、通常の
引き戸サッシ(片引きサッシ、引き違いサッシ)のもの
とほぼ同じである。また、引き違いサッシの場合、左縦
枠と右縦枠とでは障子の位置(室内側か室外側か)によ
って網収納空間とワイヤ収納空間の位置が室内外方向で
逆になることもあって、同じ断面形状の型材を使用する
ことができる。
【0009】そして、縦枠のワイヤ収納空間に巻き取り
軸を配置する。巻き取り軸は、ガイドワイヤを巻き取る
だけなのでほとんどの場合、滑車に近い形をしており、
高さ方向の寸法は小さく、ワイヤ収納空間にステーなど
でしっかりと固定してある。また、渦巻きバネなどで常
時巻き取り回転の方向に付勢してある。
【0010】網装置は、防虫網とガイドワイヤからな
る。防虫網は、網戸に用いる網やロール方式で用いる網
と同様のものであり、ただ、四周をほつれないように折
り返して止めるとか、テープなどで止めてある。山折り
と谷折りを交互に繰り返して折り畳んであり、伸張と縮
退が可能である。
【0011】ガイドワイヤは、柔軟であるが強靱な撚り
鋼線などを使用し、防虫網の伸張方向に沿って適宜間隔
毎に表裏交互に貫通させ、防虫網と組み合わせる。防虫
網とガイドワイヤのこのような状態は、折り畳んである
防虫網に厚み方向に一方から他方へワイヤ挿通孔を形成
して、この孔にガイドワイヤを貫通させることで一挙に
達成することができる。
【0012】ガイドワイヤは防虫網に対して、1本でも
よいが、通常上辺部と下辺部に1本ずつ2本を使用す
る。場合によっては、中間部も配置することがある。ま
た、折り畳みの形態はいわゆるプリーツ網のように折り
目の明確なものや、収納部に収まるにつれて自然に折り
曲げられて行く、折り目の明確でない場合もある。
【0013】ガイドワイヤの基端部を巻き取り軸に連結
すると共に防虫網の基端縁を縦枠側に連結し、ガイドワ
イヤの先端と防虫網の先端縁を連結した後、双方を障子
の戸先框に着脱可能に係合する。すなわち、ガイドワイ
ヤは、基端部を巻き取り軸に連結し、先端をワイヤ収納
空間から網収納空間に差し込み(中壁に両側の空間に通
じる貫通孔を設ける)、ついで、防虫網に形成してある
ワイヤ挿通用の孔に通し、障子の戸先框に係合する。こ
の場合、ガイドワイヤは中壁の貫通箇所で室内外方向か
ら、左右方向に屈曲し、貫通孔を形成している壁に接触
するので、屈曲部分に小さなローラーを設けてガイドワ
イヤの移動を軽くすることがある。
【0014】ガイドワイヤと障子の戸先框との着脱可能
な係合は、レバーを回転すると着脱できるような操作の
簡単な構造でも、工具を用いて着脱するようないわば固
定的なものでもよい。通常はレバーでフックを操作して
着脱するなど操作の簡単な構造とする。
【0015】防虫網は、基端縁を縦枠側、すなわち、網
収納空間を形成している壁に固定し先端縁を障子の戸先
框に係合する。これによって、障子を移動して防虫網を
引き出しても、基端縁側が共に引き出されてくることは
ない。防虫網の先端縁と障子の戸先框との係合はレバー
などの操作で着脱が可能のものであっても、工具を必要
とする固定的なものであってもよい。通常は、レバーな
どの操作で着脱可能とする。
【0016】したがって、障子を開けると縦枠の網収納
空間に納まっている防虫網が引き出され、防虫機能を発
揮し、障子を閉じると、防虫網は縦枠の網収納空間に収
納される。このとき、防虫網は、基端を巻き取り軸に固
定し、かつ、巻き取り方向に付勢して緊張してあるガイ
ドワイヤに案内されるので、防虫網の上辺部や下辺部が
サッシ枠に接触していても、滑らかに直線的に伸張、ま
た、縮退する。
【0017】さらに、冬期など、防虫機能を必要としな
い場合は、網装置と障子の戸先框との係合を解いて、網
装置のガイドワイヤを縦框のワイヤ収納空間に、防虫網
を網収納空間に収納する。これによって網装置はサッシ
の開口部から退避して採光などの邪魔になることがな
い。しかも、収納された網装置の防虫網は、巻き取り軸
が巻き取り方向に常時付勢されていることにより、ガイ
ドワイヤを介して縦枠側に引き寄せられており、サッシ
枠の開口部内に捌けてくるということがない。
【0018】サッシ枠の上枠に2条のフィンで構成する
案内溝を設け、網装置における防虫網の伸張、縮退時に
その上辺部を溝に嵌め込んで案内すると共に、同様に下
枠に2条のフィンによる案内溝を設け、防虫網の下辺部
を溝に嵌め込んで案内することがある。2条のフィンの
内少なくとも一方を障子のレールで兼用してもよい。逆
に言えば、2条のフィンの内少なくとも一方を障子のレ
ールとしてもよい。
【0019】この構成は、網装置における防虫網の伸張
と縮退を直線的として開閉をより滑らかにし、また、防
虫網の上下辺部と上枠あるいは下枠との間に生じ易い間
隙を塞ぎ、防虫効果を向上する。フィンの内の一方を障
子のレールにすると、上枠と下枠、ひいては左右の縦枠
の室内外方向の寸法を抑制することができる。
【0020】防虫網は収納ケースに納めてから、サッシ
枠に取り付けることがある。収納ケースは縦枠の網収納
空間に着脱可能に装着する。収納ケースにはガイドワイ
ヤが通過できる貫通孔を設けておく。収納ケ−スは中空
の押出し型材であり、断面において、縦枠の網収納空間
より一回り小さく形成される。そして、通常は、収納ケ
ースをサッシ枠の内周側から網収納空間にはめ込み、ビ
ス等の適宜固定具によって固定しておき、防虫網を交換
する場合等に、網収納空間から取り外す。この構成であ
ると、縦枠に対する網装置の取り付けや交換が容易にな
り、作業効率が向上する。
【0021】網装置における防虫網の先端縁に網の高さ
寸法に相当する引き出し枠を取り付け、引き出し枠にワ
イヤーの先端を取り付けることがある。網装置と障子の
戸先框との係合の着脱、すなわち、網体先端縁およびガ
イドワイヤ先端と障子の戸先框との係合の着脱を引き出
し枠と障子の戸先框との係合の着脱に変えることがで
き、網装置の着脱が簡単になる。
【0022】さらに、引き出し枠は、網装置を縦枠に収
めたとき、縦枠に設けた防虫網の引き出し口および収納
ケースに設けた引き出し口の蓋体として機能し、防虫機
能を必要としない場合に、サッシ枠の外観を整える機能
がある。引き出し枠の上部と下部を、上枠と下枠のそれ
ぞれに設けたフィンにガイドさせることがある。網装置
の開閉をより滑らかにすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図は引違いサッシの形態を備えた
防虫網付きサッシ1(以下、単にサッシ1という)に関
する。サッシ1(図7)は、サッシ枠2と室外側と室内
側の障子3(a,b)および左右の網装置4(a,b)
を備える。
【0024】サッシ枠2は、アルミニウム合金の押し出
し型材からなる左右の縦枠5,6と上枠7および下枠8
を矩形に組み付けて構成しており、通常の引き違いサッ
シ枠と外観上で何ら異なるところはない。左縦枠5(図
2)は、横断面において、外周壁9、内周壁10、外壁
11、内壁12および中壁13を備え、内周壁10の室
内外方向中央に区画フィン14が突出して外壁11、内
壁12と共に、室外側の戸当たり溝15と室内側の戸当
たり溝16を構成しており、また、外周壁9と内周壁1
0との間に中壁13で区画した室外側の網収納空間17
およびワイヤ収納空間18を有している。
【0025】ワイヤ収納空間18の内周壁部分は切り欠
いて網装置4aの引き出し口19とし、中壁13にはワ
イヤ収納空間18と網収納空間17に連通する貫通孔2
0を形成している。引き出し口19は、縦枠5の長手方
向に連続して形成してある。これは、型材の押し出し成
形時に形成しておいても良く、成形後に切り欠き加工し
ても良い。図2において、符号21はタイト材、同22
は戸当たり部材である。右縦枠6は、左縦枠5に対して
P点(図2)を中心とした点対称の断面形状を備えたも
ので、室外側にワイヤ収納空間18が、室内側に網収納
空間17を備える。
【0026】右縦枠6の構成は左縦枠5の構成に実質的
に同一なので、具体的な説明を省略する。なお左右の縦
枠5,6は、一本の型材から形成することができる。上
枠7(図3)は、室外側に低く傾斜した外周壁23と水
平な内周壁24を備え、外周壁23と内周壁24との間
に中空部を有し、内周壁24の内周面に室外側から外フ
ィン25、区画フィン26および内フィン27を突出し
て設けてある。外フィン25と区画フィン26は室外側
障子3aの案内溝(上障子案内溝28a)を構成し、中
央部にフィンを設け室外側上レ−ル29aとし、区画フ
ィン26と内フィン27は室内側障子3bの案内溝(上
障子案内溝28b)を構成し、中央部にフィンを設け室
内側上レ−ル29bとしている。
【0027】下枠8は、室外側へ低く階段状に傾斜した
外周壁30の内周面(上面)に、室外側から外フィン3
1、区画フィン32および内フィン33を突出して設
け、外フィン31と区画フィン32の間を下障子案内溝
34aに、区画フィン32と内フィン33の間を下障子
案内溝34bに形成し、それぞれの案内溝34(a,
b)のそれぞれにフィンを設け、室外側下レ−ル35a
と室内側下レ−ル35bとしている。
【0028】上障子案内溝28(a,b)と下障子案内
溝34(a,b)は上下でそれぞれが対応し、左右で戸
当たり溝15,16に対応する。上レ−ル29(a,
b)と下レ−ル35(a,b)は上下でそれぞれが対応
する。
【0029】障子3(a,b)は框組に硝子板を装着し
た通常のもので、上框を上障子案内溝28(a,b)
に、下框を下障子案内溝34(a,b)にそれぞれはめ
込んで、上レ−ル29(a,b)と下レ−ル35(a,
b)にガイドさせてある(図3)。なお、障子3(a,
b)における閉じ方向先端側の縦框を戸先框36と称す
ることにする(図1、図5、図7)。左のプリ−ツ網4
a(図4)は、網体37とガイドワイヤ38からなる。
【0030】防虫網37は、網戸に用いる防虫網と同様
のナイロンフィラメントを格子に編んだもので、障子1
枚とほぼ同じ大きさの縦横寸法を有し、四周をほつれな
いように折り返して縫い付けてある。そして、山折りと
谷折りを交互に繰り返して比較的細かなプリーツ折り
(引き延ばしても折り状態が復帰する)とし、先端縁
(引出し側)に防虫網37の高さ寸法に相当する引き出
し枠39を取り付けてある。引き出し枠39は単純な断
面形状の型材から切り出して形成してある。
【0031】ガイドワイヤ38は、細く柔軟な撚り鋼線
であり、防虫網37を折り重ねてその上下部に貫通孔を
形成し、その貫通孔にそれぞれ1本づつ通してある。す
なわち、ガイドワイヤ38は、防虫網37の伸張方向に
沿って折り幅の間隔毎に表裏交互に貫通した状態となっ
ている。
【0032】この実施形態において、網装置4aにおけ
る防虫網37は、収納ケ−ス40(図1)に納められて
おり、収納ケ−ス40ごと網体収納空間17に装着す
る。収納ケ−ス40は押し出し成形材から切り出した筒
状体で、サッシ枠2における内周側に引き出し口41を
有し、また、中壁13側に貫通孔42を有している。
【0033】防虫網37は基端縁を収納ケ−ス40に固
定し、先端縁を引き出し枠39に固定している。ガイド
ワイヤ38は基端を収納ケ−ス40の貫通孔42から外
部に引き出しておき、先端を引き出し枠39に固定して
おく。収納ケ−ス40における引き出し口41の室内外
方向の幅は、防虫網37に取り付けた引き出し枠39の
室内外方向の幅にほぼ等しく、貫通孔42は、収納ケ−
ス40を網体収納空間17に装着したとき中壁13の貫
通孔20と整列する。
【0034】なお、引き出し枠39は内周側面に係合孔
43(図4,5)を有し、これに対向する戸先框36は
フック44(図1,5,6)とこれを操作する操作具4
5を備えている。また、引き出し枠39は上下部に上端
あるいは下端が開いているU字形溝46を有している。
【0035】ワイヤ収納空間18には、上下にそれぞれ
ステ−47(図1)を介して巻き取り軸46を回転可能
に軸支してある。巻き取り軸48は、巻き取り方向へ回
転するよう、渦巻きばねで常時、付勢してある。縦枠5
に対して、網装置4aは、収納ケ−ス40の貫通孔42
から伸び出しているガイドワイヤ38を縦枠5の中壁1
3における貫通孔20に通して先端を巻き取り軸48に
固定すると共に巻き付け、収納ケ−ス40を網収納空間
17に取り付けて装着する。防虫網37の先端縁に取り
付けた引き出し枠39は、上下のU字形溝46で室外側
の上レ−ル29aと下レ−ル35aに案内させる。
【0036】以上、左の縦枠5と左の網装置4aおよび
室外側障子3aについて説明したが、右の縦枠6の構成
と右の網装置4bの構成および室内側障子3bを含めた
これらの位置関係は左の場合と同じなので、詳細な説明
を省略する。網装置4(a,b)を備えたサッシ枠2を
建物の開口部に取り付け、サッシ枠2に障子3(a,
b)を、上障子案内溝28(a,b)と下障子案内溝3
4(a,b)に上部と下部を嵌め、上レール29(a,
b)と下レール35(a,b)に案内させて装着する。
【0037】網装置4(a,b)を利用するときは、窓
を一度閉じて、障子3(a,b)の戸先側框36を左縦
枠5あるいは右縦枠6の戸当たり溝15,16に嵌め込
み、引き出し枠39に当接させる。操作具45を回して
フック44を引き出し枠39の係合孔45に差し込み、
網装置4(a,b)を障子3(a,b)に係合する。こ
の状態で、障子3(a,b)を開き方向に移動すると、
サッシ枠2の開口部が開くと共にその分だけ網装置4
(a,b)の防虫網37が引き出されて、開口部を覆
い、防虫機能を発揮する。逆に、障子3(a,b)を閉
じると、網装置4(a,b)のガイドワイヤ38が巻き
取り軸48に巻き取られると共に防虫網37が折り畳ま
れながら収納ケース40に納まる。
【0038】このとき、室外側の網装置4aにおける防
虫網37の上辺部は、外フィン25と上レール29aが
作る網案内溝に嵌まり込み、上枠7との間隙が遮蔽さ
れ、下辺部は外フィン31と下レール35aが作る網案
内溝に嵌まり込み、下枠8との間隙が遮蔽される。室内
側の網装置4bについても同様で、上辺部が区画フィン
26と上レール29bが形成する網案内溝に、下辺部が
区画フィン32と下レール35bが作る網案内溝にそれ
ぞれ嵌まり込み、室内外方向の間隙が遮蔽される。
【0039】防虫機能を必要としない時は、障子3
(a,b)を閉じた状態で戸先框36の操作具45を操
作してフック44を引き出し枠39と障子3(a,b)
との係合を解く。すると、網装置4(a,b)は、巻き
取り軸48に与えてある付勢によって、縦枠5、6の網
収納空間17に引き込まれ、引出し口19は蓋を兼ねた
引き出し枠39で閉鎖される。障子3(a,b)はそれ
ぞれ単独で開閉することができる。そして、必要によっ
て縦枠5,6から網装置4(a,b)を格納した収納ケ
ース40を取り外してしまうこともできる。
【0040】以上の構成であって、簡単な操作で必要時
にのみ網装置4(a,b)を引き出してサッシ1に防虫
機能を付与することができ、また、防虫機能が不用の時
には、網装置4(a,b)が縦枠内に収納されて目立た
ず、サッシ1の外観を損なうことがない。また、防虫網
37は折り畳み式でガイドワイヤ38および巻き取り軸
48とは別個に配置するので、網収納空間17、ワイヤ
収納空間18は大きなものを必要とせず、縦枠5,6に
設ける補強用の中空部などを利用できる。この結果、サ
ッシ1の外観は通常のものと変わらない。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば;サッシ
に防虫機能が不用の場合には、防虫網を簡単に縦枠に収
納し、通常のサッシとすることができる。防虫網をガイ
ドワイヤを案内に伸張、縮退できるので、防虫網の移動
を滑らかに行うことができる。
【0042】縦枠が備えた室内側の空間と室外側の空間
に防虫網とガイドワイヤを別個に収納するので、縦枠の
見付け寸法が大きくならず、サッシの外観を損なわな
い。ガイドワイヤを巻き取り軸によって常時巻き取り方
向に付勢しているので、収納した防虫網は常時折り畳ん
だ状態で圧迫されており、不測に捌けて、サッシ枠の開
口部に張り出してくることがない。
【0043】請求項2に記載の構成によれば、防虫網の
移動がよりスムーズになると共に防虫網の上辺と上枠と
の間隙、防虫網の下辺と下枠との間隙がフィンで遮蔽さ
れて、防虫機能がより向上する。請求項3に記載の構成
によれば、障子のために設けるレール1本をフィンとす
ることで、網案内溝のために縦枠の室内外方向寸法が拡
大してサッシの外観が劣化するのを抑制することができ
る。
【0044】請求項4に記載の構成によれば、サッシ枠
に対する網装置の着脱を行い易く、工場での取付け作業
や保守点検の際の交換作業の効率が向上する。また、不
用時にサッシ枠から外した網装置を他の箇所に保管して
おきやすい。請求項5に記載の構成によれば、引き出し
枠を介することによって、網装置と障子の戸先框との係
合を行い易く、防虫網付きサッシの操作性が向上する。
また、防虫網が上下方向の中間部で撓み、網案内溝から
外れてしまうのを防止することができる。
【0045】請求項6に記載の構成によれば、防虫網の
室内外方向での位置が定まり、防虫網が直線的に伸張、
縮退する。請求項7,8に記載の構成によれば、引き出
し枠が防虫網の引出し口を閉鎖するので、防虫網を用い
ない場合にもサッシの外観が損なわれない。請求項9に
記載の構成によれば、防虫網の上辺部と下辺部を2本の
ガイドワイヤで支持し、また、案内するので、上枠ある
いは下枠と防虫網とが接触して伸張、縮退にある程度の
抵抗が生じても、防虫網を滑らかに移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の横断面図
【図2】サッシ枠の横断面図
【図3】概略で示すサッシの縦断面図
【図4】防虫網と網案内溝を示す斜視図
【図5】操作具の部分を示す斜視図
【図6】操作具の部分を示す縦断面図
【図7】サッシの正面図(室内側)
【符号の説明】
1 防虫網付きサッシ 2 サッシ枠 3(a,b) 障子 4(a,b) 網装置 5 左縦枠 6 右縦枠 7 上枠 8 下枠 9 外周壁 10 内周壁 11 外壁 12 内壁 13 中壁 14 区画フィン 15 室外側の戸当たり溝 16 室内側の戸当たり溝 17 網収納空間 18 ワイヤ収納空間 19 引き出し口 20 貫通孔 21 タイト材 22 戸当り部材 23 外周壁 24 内周壁 25 外フィン 26 内フィン 27 区画フィン 28(a,b) 上障子案内溝 29(a,b) 上レール 30 外周枠(下枠の) 31 外フィン 32 区画フィン 33 内フィン 34(a,b) 下障子案内溝 35(a,b) 下レール 36 戸先框 37 防虫網 38 ガイドワイヤ 39 引き出し枠 40 収納ケース 41 引き出し口(収納ケースの) 42 貫通孔 43 係合孔 44 フック 45 操作具 46 U字形溝 47 ステー 48 巻き取り軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ枠と障子および網装置を備え、サ
    ッシ枠は上下の横枠と左右の縦枠を矩形に組み付けてな
    り、縦枠は横断面において、網収納空間とワイヤ収納空
    間を屋内外方向に有し、ワイヤ収納空間に巻き取り軸を
    配置してあり、網装置は折畳んだ防虫網とガイドワイヤ
    を備え、防虫網にガイドワイヤを、防虫網の伸張方向に
    沿って適宜間隔毎に表裏交互に貫通しており、ガイドワ
    イヤの基端部を巻き取り軸に連結すると共に防虫網の基
    端縁を縦枠側に固定し、ガイドワイヤの先端と防虫網の
    先端縁を連結した後、双方を障子の戸先框に着脱可能に
    係合してあることを特徴とした防虫網付きサッシ。
  2. 【請求項2】 サッシ枠の上枠に2条のフィンで構成す
    る網案内溝を設け、防虫網の開閉時にその上辺部をこの
    溝に嵌め込んで案内すると共に、同様に下枠に2条のフ
    ィンによる網案内溝を設け、防虫網の開閉時にその下辺
    部をこの溝に嵌め込んで案内することを特徴とした請求
    項1に記載の防虫網付きサッシ。
  3. 【請求項3】 網案内溝を構成する2条のフィンの内少
    なくとも一方が障子のレールであることを特徴とした請
    求項2に記載の防虫網付きサッシ。
  4. 【請求項4】 網装置の防虫網を収納ケースに納め、収
    納ケースをサッシ枠の網収納空間に着脱可能に装着して
    あることを特徴とした請求項1〜3のいずれか1つに記
    載の防虫網付きサッシ。
  5. 【請求項5】 防虫網の先端縁に網の高さ寸法に相当す
    る引き出し枠を取り付け、引き出し枠にガイドワイヤの
    先端を取り付けると共に、引き出し枠を障子の戸先框に
    着脱可能に係合することにより、ガイドワイヤの先端と
    防虫網の先端縁を障子の戸先框に着脱可能に係合してあ
    ることを特徴とした請求項1〜4に記載の防虫網付きサ
    ッシ。
  6. 【請求項6】 引き出し枠の上部と下部が、防虫網の開
    閉時に上枠と下枠に設けたフィンにガイドされることを
    特徴とした請求項5に記載の防虫網付きサッシ。
  7. 【請求項7】 引き出し枠を網収納空間の閉鎖部材とし
    てあることを特徴とした請求項2〜6のいずれか1つに
    記載の防虫網付きサッシ。
  8. 【請求項8】 引き出し枠を収納ケースの閉鎖部材とし
    てあることを特徴とした請求項2〜6のいずれか1つに
    記載の防虫網付きサッシ。
  9. 【請求項9】 ガイドワイヤが防虫網の上辺部と下辺部
    に配置した2本であることを特徴とした請求項1〜7の
    いずれか1つに記載の防虫網付きサッシ。
JP24626296A 1996-09-18 1996-09-18 防虫網付きサッシ Pending JPH1088923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021152265A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 株式会社Lixil 建具

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JP2021152265A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 株式会社Lixil 建具

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