JPH1087602A - スルホンアミド誘導体、それを含有するトロンボキサン拮抗剤及び該化合物の製造中間体 - Google Patents
スルホンアミド誘導体、それを含有するトロンボキサン拮抗剤及び該化合物の製造中間体Info
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- JPH1087602A JPH1087602A JP25739496A JP25739496A JPH1087602A JP H1087602 A JPH1087602 A JP H1087602A JP 25739496 A JP25739496 A JP 25739496A JP 25739496 A JP25739496 A JP 25739496A JP H1087602 A JPH1087602 A JP H1087602A
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】TXA2に起因する疾患、例えば脳血栓症、冠
状動脈血栓症、肺塞栓症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管炎
などの血栓症、塞栓症などの治療、予防など、また、心
筋虚血、不安定狭心症、冠動脈攣縮、クモ膜下出血後の
脳血管攣縮、脳溢血、喘息の治療、緩和、予防に有用な
薬剤が望まれている。 【解決手段】下記式(I) 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ベンジル基、置換フェニル
基等を、R2はヒドロキシ基、カルボキシ基等を、R3は
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基を、Yは
アルキレン基、オキシメチレン基等を、k、mは0〜3
の整数を、nは0〜4の整数を示す。)で表される本発
明のスルホンアミド誘導体又はその塩は、優れたTXA
2拮抗作用を有し、かつ安全性も高いことから、TXA2
に起因する疾患症状の治療、緩和、予防などにおいて利
用することができる。
状動脈血栓症、肺塞栓症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管炎
などの血栓症、塞栓症などの治療、予防など、また、心
筋虚血、不安定狭心症、冠動脈攣縮、クモ膜下出血後の
脳血管攣縮、脳溢血、喘息の治療、緩和、予防に有用な
薬剤が望まれている。 【解決手段】下記式(I) 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ベンジル基、置換フェニル
基等を、R2はヒドロキシ基、カルボキシ基等を、R3は
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基を、Yは
アルキレン基、オキシメチレン基等を、k、mは0〜3
の整数を、nは0〜4の整数を示す。)で表される本発
明のスルホンアミド誘導体又はその塩は、優れたTXA
2拮抗作用を有し、かつ安全性も高いことから、TXA2
に起因する疾患症状の治療、緩和、予防などにおいて利
用することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野において
重要なトロンボキサンA2(以下「TXA2」ということ
がある)の作用に強力に拮抗し得るスルホンアミド誘導
体又はその塩に関し、さらに詳しくは、血栓症、血管攣
縮、喘息等その他TXA2に起因する疾患症状の治療、
予防に有用なスルホンアミド誘導体又はその塩、該化合
物を含有するトロンボキサン拮抗剤、及び該化合物の製
造中間体及び該化合物の製造法に関する。
重要なトロンボキサンA2(以下「TXA2」ということ
がある)の作用に強力に拮抗し得るスルホンアミド誘導
体又はその塩に関し、さらに詳しくは、血栓症、血管攣
縮、喘息等その他TXA2に起因する疾患症状の治療、
予防に有用なスルホンアミド誘導体又はその塩、該化合
物を含有するトロンボキサン拮抗剤、及び該化合物の製
造中間体及び該化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】TXA2は、動物の各種臓器、例えば、
肝臓、腎臓、肺、脳等に広く分布しているアラキドン酸
の代謝物であり、強力に血小板を凝集させ、血管を収縮
させることが知られ(「アラキドン酸カスケードと薬」
山本尚三,1985年,現代医療社)、またTXA2は気管支
及び気管平滑筋を強く収縮させることから広範な疾患に
関与しており、例えば、心筋梗塞症、狭心症、血栓症、
一過性脳虚血、偏頭痛、脳溢血、脳梗塞、アテローム性
動脈硬化症、末梢循環不全、高血圧、肺塞栓、気管支喘
息、気管支炎、肺炎、腎炎、肝炎、ショック等の疾患に
関与していることが知られている(「医学のあゆみ」Vo
l.143,No.5,医歯薬出版(株))。従って、TXA2の作用
を抑制することによって、上記疾患に対する治療効果が
得られることが期待され、現在までに数多くの研究がな
されている。例えば、特公昭57−35910号公報に
は、TXA2の作用に拮抗する化合物として4−(2−
フェニルスルホニルアミノエチル)フェノキシ酢酸誘導
体が、また、国際特許公開WO92/15558号公報には、T
XA2の作用に強力に拮抗し得るインダン誘導体が記載
されている。
肝臓、腎臓、肺、脳等に広く分布しているアラキドン酸
の代謝物であり、強力に血小板を凝集させ、血管を収縮
させることが知られ(「アラキドン酸カスケードと薬」
山本尚三,1985年,現代医療社)、またTXA2は気管支
及び気管平滑筋を強く収縮させることから広範な疾患に
関与しており、例えば、心筋梗塞症、狭心症、血栓症、
一過性脳虚血、偏頭痛、脳溢血、脳梗塞、アテローム性
動脈硬化症、末梢循環不全、高血圧、肺塞栓、気管支喘
息、気管支炎、肺炎、腎炎、肝炎、ショック等の疾患に
関与していることが知られている(「医学のあゆみ」Vo
l.143,No.5,医歯薬出版(株))。従って、TXA2の作用
を抑制することによって、上記疾患に対する治療効果が
得られることが期待され、現在までに数多くの研究がな
されている。例えば、特公昭57−35910号公報に
は、TXA2の作用に拮抗する化合物として4−(2−
フェニルスルホニルアミノエチル)フェノキシ酢酸誘導
体が、また、国際特許公開WO92/15558号公報には、T
XA2の作用に強力に拮抗し得るインダン誘導体が記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4−
(2−フェニルスルホニルアミノエチル)フェノキシ酢
酸誘導体は、医薬品としての効力、作用の持続性、副作
用といった面で必ずしも満足のいくものではない。ま
た、国際特許公開WO92/15558号公報記載のインダン誘
導体は強力なTXA2拮抗作用を有する化合物である
が、さらに有用な薬剤の開発が望まれている。
(2−フェニルスルホニルアミノエチル)フェノキシ酢
酸誘導体は、医薬品としての効力、作用の持続性、副作
用といった面で必ずしも満足のいくものではない。ま
た、国際特許公開WO92/15558号公報記載のインダン誘
導体は強力なTXA2拮抗作用を有する化合物である
が、さらに有用な薬剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情において上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、
一群のスルホンアミド誘導体が強いTXA2拮抗作用を
有することを見出し、本発明を完成するに至った。
情において上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、
一群のスルホンアミド誘導体が強いTXA2拮抗作用を
有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1は炭素数1〜12のアルキル
基、ベンジル基、スチリル基、ナフチル基、置換基を有
していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよ
いチエニル基を示し、R2はヒドロキシ基、カルボキシ
基、スルホ基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基
を示し、R3は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は
アミノ基を示し、Yは、−(CH2)p−(pは0〜5の
整数を示す。)で示される基、−CO−(CH2)q〜、
−CH(OH)−(CH2)q〜、−CH2CONH−
(CH2)q〜(qは1〜4の整数を示し、〜はR2と結
合することを意味する。)で示される基、オキシメチレ
ン基又はビニレン基を示し、k、mはそれぞれ0〜3の
整数(但し、kとmの和は2以上である。)を示し、n
は0〜4の整数を示す。但し、R3が水素原子の時、k
とmが共に1であり、かつnが1〜4であるものを除
く。]で表されるスルホンアミド誘導体又はその塩に関
する。
基、ベンジル基、スチリル基、ナフチル基、置換基を有
していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよ
いチエニル基を示し、R2はヒドロキシ基、カルボキシ
基、スルホ基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基
を示し、R3は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は
アミノ基を示し、Yは、−(CH2)p−(pは0〜5の
整数を示す。)で示される基、−CO−(CH2)q〜、
−CH(OH)−(CH2)q〜、−CH2CONH−
(CH2)q〜(qは1〜4の整数を示し、〜はR2と結
合することを意味する。)で示される基、オキシメチレ
ン基又はビニレン基を示し、k、mはそれぞれ0〜3の
整数(但し、kとmの和は2以上である。)を示し、n
は0〜4の整数を示す。但し、R3が水素原子の時、k
とmが共に1であり、かつnが1〜4であるものを除
く。]で表されるスルホンアミド誘導体又はその塩に関
する。
【0008】また、本発明は一般式(I)で表されるス
ルホンアミド誘導体又はその塩の製造中間体として有用
な一般式(II)
ルホンアミド誘導体又はその塩の製造中間体として有用
な一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R2、R3、Y、k、m、nは前記
と同意義を示す。但し、R3が水素原子の時、kとmが
共に1であり、かつnが1〜4であるものを除く。)で
表されるアミノアルキル誘導体又はその塩に関する。
と同意義を示す。但し、R3が水素原子の時、kとmが
共に1であり、かつnが1〜4であるものを除く。)で
表されるアミノアルキル誘導体又はその塩に関する。
【0011】さらに、本発明は一般式(II)で表される
アミノアルキル誘導体又はその塩と、下式(III)
アミノアルキル誘導体又はその塩と、下式(III)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1は前記と同意義を示し、Xは
ハロゲン原子を示す。)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、一般式(I)で表されるスルホン
アミド誘導体又はその塩の製造法に関する。
ハロゲン原子を示す。)で表される化合物とを反応させ
ることを特徴とする、一般式(I)で表されるスルホン
アミド誘導体又はその塩の製造法に関する。
【0014】さらにまた、本発明は一般式(I)で表さ
れるスルホンアミド誘導体又はその塩を有効成分とする
トロンボキサン拮抗剤に関する。
れるスルホンアミド誘導体又はその塩を有効成分とする
トロンボキサン拮抗剤に関する。
【0015】さらにまた、本発明は一般式(I)で表さ
れるスルホンアミド誘導体又はその塩からなる医薬に関
する。
れるスルホンアミド誘導体又はその塩からなる医薬に関
する。
【0016】本発明において「アルキル基」とは、環構
造を有してもよい直鎖状又は分枝状の炭素鎖からなる基
を意味する。したがって、「炭素数1〜4のアルキル
基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロ
ブチル基、シクロプロピルメチル基、1−メチルシクロ
プロピル基、2−メチルシクロプロピル基が挙げられ、
「炭素数1〜8のアルキル基」としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル基、
tert−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチ
ル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシクロ
プロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メ
チルブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、
1,2−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、1−エ
チルプロピル基、シクロペンチル基、1−メチルシクロ
ブチル基、2−メチルシクロブチル基、3−メチルシク
ロブチル基、シクロブチルメチル基、1−シクロプロピ
ルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、(1−メチ
ルシクロプロピル)メチル基、(2−メチルプロピル)
メチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メ
チルペンチル基、3−メチルペンチル基、イソヘキシル
基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1
−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,
3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、
2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル
基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1−エチル−
2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプロピ
ル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、シクロヘキ
シル基、シクロペンチルメチル基、1−メチルシクロペ
ンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシ
クロペンチル基、1−シクロブチルエチル基、2−シク
ロブチルエチル基、(1−メチルシクロブチル)メチル
基、(2−メチルシクロブチル)メチル基、(3−メチ
ルシクロブチル)メチル基、1,2−ジメチルシクロブ
チル基、1,3−ジメチルシクロブチル基、2,2−ジ
メチルシクロブチル基、2,3−ジメチルシクロブチル
基、3,3−ジメチルシクロブチル基、1−エチルシク
ロブチル基、2−エチルシクロブチル基、3−エチルシ
クロブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2
−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチ
ルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルヘキ
シル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル
基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペ
ンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメ
チルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3
−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、
3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチ
ル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピルブチ
ル基、1−イソプロピルブチル基、1−エチル−1−メ
チルブチル基、1,1,2−トリメチルブチル基、1,
1,3−トリメチルブチル基、1,2,2−トリメチル
ブチル基、1,2,3−トリメチルブチル基、1,3,
3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメチルブチ
ル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル基、2,
2−ジメチル−1−エチルプロピル基、シクロヘプチル
基、シクロヘキシルメチル基、1−メチルシクロヘキシ
ル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロ
ヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、1−シクロ
ヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、(1
−メチルシクロペンチル)メチル基、(2−メチルシク
ロペンチル)メチル基、(3−メチルシクロペンチル)
メチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメ
チルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3
−ジメチルシクロペンチル基、2,4−ジメチルシクロ
ペンチル基、2,5−ジメチルシクロペンチル基、3,
3−ジメチルシクロペンチル基、3,4−ジメチルシク
ロペンチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、1
−シクロブチル−2−プロピル基、オクチル基、ビシク
ロ[3.2.1]オクチル基等があげられ、さらに、
「炭素数1〜12のアルキル基」としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル
基、tert−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピル
メチル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシ
クロプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2
−メチルブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル
基、1,2−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、1
−エチルプロピル基、シクロペンチル基、1−メチルシ
クロブチル基、2−メチルシクロブチル基、3−メチル
シクロブチル基、シクロブチルメチル基、1−シクロプ
ロピルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、(1−
メチルシクロプロピル)メチル基、(2−メチルプロピ
ル)メチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2
−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、イソヘキ
シル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチ
ル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブ
チル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1−エチ
ル−2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプ
ロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチルメチル基、1−メチルシク
ロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチ
ルシクロペンチル基、1−シクロブチルエチル基、2−
シクロブチルエチル基、(1−メチルシクロブチル)メ
チル基、(2−メチルシクロブチル)メチル基、(3−
メチルシクロブチル)メチル基、1,2−ジメチルシク
ロブチル基、1,3−ジメチルシクロブチル基、2,2
−ジメチルシクロブチル基、2,3−ジメチルシクロブ
チル基、3,3−ジメチルシクロブチル基、1−エチル
シクロブチル基、2−エチルシクロブチル基、3−エチ
ルシクロブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチ
ルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキ
シル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチ
ルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−
ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、
2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチ
ル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチル
ペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピ
ルブチル基、1−イソプロピルブチル基、1−エチル−
1−メチルブチル基、1,1,2−トリメチルブチル
基、1,1,3−トリメチルブチル基、1,2,2−ト
リメチルブチル基、1,2,3−トリメチルブチル基、
1,3,3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメ
チルブチル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル
基、2,2−ジメチル−1−エチルプロピル基、シクロ
ヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、1−メチルシク
ロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチ
ルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、1
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル
基、(1−メチルシクロペンチル)メチル基、(2−メ
チルシクロペンチル)メチル基、(3−メチルシクロペ
ンチル)メチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,
3−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル
基、2,3−ジメチルシクロペンチル基、2,4−ジメ
チルシクロペンチル基、2,5−ジメチルシクロペンチ
ル基、3,3−ジメチルシクロペンチル基、3,4−ジ
メチルシクロペンチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
チル基、1−シクロブチル−2−プロピル基、オクチル
基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基、ノニル基、ス
ピロ[4.4]ノニル基、デシル基、アダマンチル基、
ボルナニル基、カンフェニル基、テルピニル基、メンチ
ル基、ピナニル基、ツヤニル基、カラニル基、ビシクロ
[4.4.0]デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
ビシクロヘキシル基等があげられる。
造を有してもよい直鎖状又は分枝状の炭素鎖からなる基
を意味する。したがって、「炭素数1〜4のアルキル
基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、 sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロ
ブチル基、シクロプロピルメチル基、1−メチルシクロ
プロピル基、2−メチルシクロプロピル基が挙げられ、
「炭素数1〜8のアルキル基」としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル基、
tert−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチ
ル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシクロ
プロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メ
チルブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、
1,2−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、1−エ
チルプロピル基、シクロペンチル基、1−メチルシクロ
ブチル基、2−メチルシクロブチル基、3−メチルシク
ロブチル基、シクロブチルメチル基、1−シクロプロピ
ルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、(1−メチ
ルシクロプロピル)メチル基、(2−メチルプロピル)
メチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メ
チルペンチル基、3−メチルペンチル基、イソヘキシル
基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1
−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,
3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、
2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル
基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1−エチル−
2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプロピ
ル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、シクロヘキ
シル基、シクロペンチルメチル基、1−メチルシクロペ
ンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシ
クロペンチル基、1−シクロブチルエチル基、2−シク
ロブチルエチル基、(1−メチルシクロブチル)メチル
基、(2−メチルシクロブチル)メチル基、(3−メチ
ルシクロブチル)メチル基、1,2−ジメチルシクロブ
チル基、1,3−ジメチルシクロブチル基、2,2−ジ
メチルシクロブチル基、2,3−ジメチルシクロブチル
基、3,3−ジメチルシクロブチル基、1−エチルシク
ロブチル基、2−エチルシクロブチル基、3−エチルシ
クロブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2
−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチ
ルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルヘキ
シル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル
基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチルペ
ンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−ジメ
チルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3
−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、
3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチルペンチ
ル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピルブチ
ル基、1−イソプロピルブチル基、1−エチル−1−メ
チルブチル基、1,1,2−トリメチルブチル基、1,
1,3−トリメチルブチル基、1,2,2−トリメチル
ブチル基、1,2,3−トリメチルブチル基、1,3,
3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメチルブチ
ル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル基、2,
2−ジメチル−1−エチルプロピル基、シクロヘプチル
基、シクロヘキシルメチル基、1−メチルシクロヘキシ
ル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロ
ヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、1−シクロ
ヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、(1
−メチルシクロペンチル)メチル基、(2−メチルシク
ロペンチル)メチル基、(3−メチルシクロペンチル)
メチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,3−ジメ
チルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、2,3
−ジメチルシクロペンチル基、2,4−ジメチルシクロ
ペンチル基、2,5−ジメチルシクロペンチル基、3,
3−ジメチルシクロペンチル基、3,4−ジメチルシク
ロペンチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、1
−シクロブチル−2−プロピル基、オクチル基、ビシク
ロ[3.2.1]オクチル基等があげられ、さらに、
「炭素数1〜12のアルキル基」としては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル
基、tert−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピル
メチル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシ
クロプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2
−メチルブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル
基、1,2−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、1
−エチルプロピル基、シクロペンチル基、1−メチルシ
クロブチル基、2−メチルシクロブチル基、3−メチル
シクロブチル基、シクロブチルメチル基、1−シクロプ
ロピルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、(1−
メチルシクロプロピル)メチル基、(2−メチルプロピ
ル)メチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2
−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、イソヘキ
シル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル
基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチ
ル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブ
チル基、1−メチル−1−エチルプロピル基、1−エチ
ル−2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプ
ロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチルメチル基、1−メチルシク
ロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチ
ルシクロペンチル基、1−シクロブチルエチル基、2−
シクロブチルエチル基、(1−メチルシクロブチル)メ
チル基、(2−メチルシクロブチル)メチル基、(3−
メチルシクロブチル)メチル基、1,2−ジメチルシク
ロブチル基、1,3−ジメチルシクロブチル基、2,2
−ジメチルシクロブチル基、2,3−ジメチルシクロブ
チル基、3,3−ジメチルシクロブチル基、1−エチル
シクロブチル基、2−エチルシクロブチル基、3−エチ
ルシクロブチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル
基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4
−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチ
ルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキ
シル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,2−ジメチ
ルペンチル基、1,3−ジメチルペンチル基、1,4−
ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、
2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチ
ル基、3,3−ジメチルペンチル基、3,4−ジメチル
ペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピ
ルブチル基、1−イソプロピルブチル基、1−エチル−
1−メチルブチル基、1,1,2−トリメチルブチル
基、1,1,3−トリメチルブチル基、1,2,2−ト
リメチルブチル基、1,2,3−トリメチルブチル基、
1,3,3−トリメチルブチル基、2,3,3−トリメ
チルブチル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル
基、2,2−ジメチル−1−エチルプロピル基、シクロ
ヘプチル基、シクロヘキシルメチル基、1−メチルシク
ロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチ
ルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、1
−シクロヘキシルエチル基、2−シクロヘキシルエチル
基、(1−メチルシクロペンチル)メチル基、(2−メ
チルシクロペンチル)メチル基、(3−メチルシクロペ
ンチル)メチル基、1,2−ジメチルペンチル基、1,
3−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル
基、2,3−ジメチルシクロペンチル基、2,4−ジメ
チルシクロペンチル基、2,5−ジメチルシクロペンチ
ル基、3,3−ジメチルシクロペンチル基、3,4−ジ
メチルシクロペンチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
チル基、1−シクロブチル−2−プロピル基、オクチル
基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基、ノニル基、ス
ピロ[4.4]ノニル基、デシル基、アダマンチル基、
ボルナニル基、カンフェニル基、テルピニル基、メンチ
ル基、ピナニル基、ツヤニル基、カラニル基、ビシクロ
[4.4.0]デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
ビシクロヘキシル基等があげられる。
【0017】本発明において、「置換基を有していても
よいフェニル基」とは、炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、トリフルオロメチル基、ト
リフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、ニトリル
基若しくはハロゲン原子により1乃至2個置換されたフ
ェニル基又は置換基を有していないフェニル基を示し、
また、「置換基を有していてもよいチエニル基」とは、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、フェニルスルホニル基、ハロゲン原子若しくはトリ
フルオロメチル基によって1乃至2個置換されたチエニ
ル基又は置換基を有していないチエニル基を示す。
よいフェニル基」とは、炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、トリフルオロメチル基、ト
リフルオロメトキシ基、ニトロ基、アミノ基、ニトリル
基若しくはハロゲン原子により1乃至2個置換されたフ
ェニル基又は置換基を有していないフェニル基を示し、
また、「置換基を有していてもよいチエニル基」とは、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基、フェニルスルホニル基、ハロゲン原子若しくはトリ
フルオロメチル基によって1乃至2個置換されたチエニ
ル基又は置換基を有していないチエニル基を示す。
【0018】「炭素数1〜4のアルコキシ基」として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、シクロプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、 sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、
シクロブトキシ基、シクロプロピルメトキシ基、1−メ
チルシクロプロポキシ基、2−メチルシクロプロポキシ
基が挙げられる。
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、シクロプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、 sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、
シクロブトキシ基、シクロプロピルメトキシ基、1−メ
チルシクロプロポキシ基、2−メチルシクロプロポキシ
基が挙げられる。
【0019】「炭素数2〜4のアルコキシカルボニル
基」とは、カルボニル基の炭素原子を含め2〜4個の炭
素原子を有するアルコキシカルボニル基を意味し、例え
ばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロ
ポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、シ
クロプロポキシカルボニル基が挙げられる。
基」とは、カルボニル基の炭素原子を含め2〜4個の炭
素原子を有するアルコキシカルボニル基を意味し、例え
ばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロ
ポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、シ
クロプロポキシカルボニル基が挙げられる。
【0020】本発明において「ハロゲン原子」とは、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味す
る。
ッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味す
る。
【0021】本発明の化合物(I)は、遊離の形あるい
はその塩のいずれも医薬用途に用いることができる。医
薬用途に用いる場合、上記の塩は薬理的に許容されるも
のであり、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩等の無機塩類又はアンモニウム
塩、ピリジン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミ
ン塩、塩基性アミノ酸塩等の有機塩類が好ましい。ま
た、本発明の化合物(I)の製造中間体(II)は、常法
にしたがって塩への変換を行うことができ、例えば塩酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩等の無機酸との酸付加塩、又は酢酸塩、シュウ
酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル
酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、メ
タンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の有機酸との
酸付加塩とすることができる。
はその塩のいずれも医薬用途に用いることができる。医
薬用途に用いる場合、上記の塩は薬理的に許容されるも
のであり、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩等の無機塩類又はアンモニウム
塩、ピリジン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミ
ン塩、塩基性アミノ酸塩等の有機塩類が好ましい。ま
た、本発明の化合物(I)の製造中間体(II)は、常法
にしたがって塩への変換を行うことができ、例えば塩酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩等の無機酸との酸付加塩、又は酢酸塩、シュウ
酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル
酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、メ
タンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の有機酸との
酸付加塩とすることができる。
【0022】本発明には、本発明の化合物(I)及び該
化合物の製造中間体(II)の水和物等の各種の溶媒和物
や結晶多形の物質も含まれ、さらには本発明の化合物
(I)及び該化合物の製造中間体(II)のラセミ体はも
とより、それぞれの光学異性体も全て含まれる。
化合物の製造中間体(II)の水和物等の各種の溶媒和物
や結晶多形の物質も含まれ、さらには本発明の化合物
(I)及び該化合物の製造中間体(II)のラセミ体はも
とより、それぞれの光学異性体も全て含まれる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)及び該化合
物の製造中間体(II)は、その基本骨格や基の特徴を考
慮し、種々の合成法を適用して製造することが可能であ
り、例えば、以下の方法により製造することができる。
物の製造中間体(II)は、その基本骨格や基の特徴を考
慮し、種々の合成法を適用して製造することが可能であ
り、例えば、以下の方法により製造することができる。
【0024】<A法>
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R1、R2、R3、X、Y、k、m
は前記と同意義を示す) 即ち、カルボニル化合物(IV)に対して公知の方法(Te
trahedron Letters,26,5579(1985))、例えばジヨード
メタン、亜鉛及び四塩化チタンを反応させることにより
(IV)の飽和環上のカルボニル基がメチレン基に変換さ
れた化合物(V)を得る。反応は通常、ルイス酸の存在
下で行い、ルイス酸としては、四塩化チタンの他、トリ
メチルアルミニウム、チタニウムテトライソプロポキシ
ド等が挙げられる。反応に用いられる溶媒としては、反
応に影響を及ぼさないものであればよく、通常はテトラ
ヒドロフラン、エーテル等のエーテル系溶媒が用いら
れ、反応は−15℃〜室温の範囲で行うことができる。
次いで(V)にボランを付加し、続けて過酸化水素及び
炭酸水素ナトリウムを反応させる(ヒドロボレーション
反応)ことによりヒドロキシメチル体(VI)を得る。ボ
ランの付加は通常、テトラヒドロフラン等の反応に影響
を及ぼさない溶媒を用い、−15℃〜室温の範囲で行
う。ボランによる付加反応終了後、続けてエタノール等
の溶媒を加え、過酸化水素及び炭酸水素ナトリウムを添
加して−15℃〜室温の範囲で反応を行う。(VI)に対
し、トリエチルアミン等の塩基の存在下、0℃〜室温の
範囲においてメタンスルホニルクロリドを反応させるこ
とにより(VI)のヒドロキシ基をメシル基に変換し、続
いてアジ化ナトリウムでアジド化し、さらにパラジウム
炭素を用いた水素添加反応により、アミノアルキル誘導
体(II)のうち、nが1である化合物(IIa)とするこ
とができる。アジド化の反応は、通常ジメチルホルムア
ミド等の溶媒を用い、室温〜100℃の温度範囲内で行
うことができる。水素添加反応は、水素雰囲気中、常温
常圧にて行うことができ、溶媒としてはメタノール、エ
タノール等のアルコール類、酢酸エチル等、反応に影響
を及ぼさないものが用いられる。なお、(IIa)は常法
により各種塩とすることができる。
は前記と同意義を示す) 即ち、カルボニル化合物(IV)に対して公知の方法(Te
trahedron Letters,26,5579(1985))、例えばジヨード
メタン、亜鉛及び四塩化チタンを反応させることにより
(IV)の飽和環上のカルボニル基がメチレン基に変換さ
れた化合物(V)を得る。反応は通常、ルイス酸の存在
下で行い、ルイス酸としては、四塩化チタンの他、トリ
メチルアルミニウム、チタニウムテトライソプロポキシ
ド等が挙げられる。反応に用いられる溶媒としては、反
応に影響を及ぼさないものであればよく、通常はテトラ
ヒドロフラン、エーテル等のエーテル系溶媒が用いら
れ、反応は−15℃〜室温の範囲で行うことができる。
次いで(V)にボランを付加し、続けて過酸化水素及び
炭酸水素ナトリウムを反応させる(ヒドロボレーション
反応)ことによりヒドロキシメチル体(VI)を得る。ボ
ランの付加は通常、テトラヒドロフラン等の反応に影響
を及ぼさない溶媒を用い、−15℃〜室温の範囲で行
う。ボランによる付加反応終了後、続けてエタノール等
の溶媒を加え、過酸化水素及び炭酸水素ナトリウムを添
加して−15℃〜室温の範囲で反応を行う。(VI)に対
し、トリエチルアミン等の塩基の存在下、0℃〜室温の
範囲においてメタンスルホニルクロリドを反応させるこ
とにより(VI)のヒドロキシ基をメシル基に変換し、続
いてアジ化ナトリウムでアジド化し、さらにパラジウム
炭素を用いた水素添加反応により、アミノアルキル誘導
体(II)のうち、nが1である化合物(IIa)とするこ
とができる。アジド化の反応は、通常ジメチルホルムア
ミド等の溶媒を用い、室温〜100℃の温度範囲内で行
うことができる。水素添加反応は、水素雰囲気中、常温
常圧にて行うことができ、溶媒としてはメタノール、エ
タノール等のアルコール類、酢酸エチル等、反応に影響
を及ぼさないものが用いられる。なお、(IIa)は常法
により各種塩とすることができる。
【0027】化合物(IIa)又はその塩は、化合物(II
I)を反応させることにより本発明の化合物(I)のう
ち、nが1である化合物(Ia)に導くことができる。
反応は塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属
炭酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン等のアルキルアミン類、ピ
リジン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピ
リジン類の存在下、あるいは非存在下で、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、トルエン等のベンゼン系溶媒等、反応に影響
を及ぼさない溶媒中、又は無溶媒中で行う。反応は通
常、室温〜加温下で行うことができる。さらに(Ia)
は常法により各種塩とすることができる。
I)を反応させることにより本発明の化合物(I)のう
ち、nが1である化合物(Ia)に導くことができる。
反応は塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属
炭酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン等のアルキルアミン類、ピ
リジン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピ
リジン類の存在下、あるいは非存在下で、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、トルエン等のベンゼン系溶媒等、反応に影響
を及ぼさない溶媒中、又は無溶媒中で行う。反応は通
常、室温〜加温下で行うことができる。さらに(Ia)
は常法により各種塩とすることができる。
【0028】本発明の化合物(I)及び該化合物の製造
中間体(II)の製造においては、R2は必要に応じてエ
ステル化、ベンジル化等の適当な方法により保護し、反
応後脱保護することができる。
中間体(II)の製造においては、R2は必要に応じてエ
ステル化、ベンジル化等の適当な方法により保護し、反
応後脱保護することができる。
【0029】<B法>
【0030】
【化8】
【0031】(式中、R1、Xは前記と同意義を示す) 4−フェニル無水グルタル酸(VII)を原料とし、これ
を公知の方法(Chem.Pharm.Bull.,30,915〜921)に従っ
て、ルイス酸の存在下α−クロロ−α−メチルチオ酢酸
エチルエステルと縮合(フリーデルクラフツ反応)さ
せ、次いで酢酸中で亜鉛により還元的に脱硫してジカル
ボン酸(VIII)を得る。これを無水酢酸に溶解し、加熱
還流することにより無水物(IX)とした後、ルイス酸を
用いてフリーデルクラフツ反応を行い1−カルボキシメ
チル−3−インダノン体(X)を製造する。ルイス酸と
しては、塩化アルミニウム等が用いられ、反応は−15
℃〜室温下で行う。(X)は国際特許公開WO92/15558
号公報記載の方法に準じてクルチウス転位反応の後、生
成したイソシアナートをベンジルアルコールとの反応に
付し、1−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−3
−インダノン体(XI)を得る。続いてパラジウム炭素、
シュウ酸を用いた水素添加反応によりアミノアルキル誘
導体(II)のうち、R2がエトキシカルボニル基、Yが
メチレン基、nが1である化合物(IIb)を得る。水素
添加反応における溶媒としては、テトラヒドロフランと
水の混合溶媒等を用い、反応は水素雰囲気中、室温〜加
温下、常圧にて行うことができる。(IIb)はA法に準
じて化合物(III)を反応させ、エステル加水分解を行
うことにより本発明の化合物(I)のうち、R2がカル
ボキシ基、Yがメチレン基、nが1である化合物(I
b)に導くことができる。さらに(Ib)は常法により各
種塩とすることができる。
を公知の方法(Chem.Pharm.Bull.,30,915〜921)に従っ
て、ルイス酸の存在下α−クロロ−α−メチルチオ酢酸
エチルエステルと縮合(フリーデルクラフツ反応)さ
せ、次いで酢酸中で亜鉛により還元的に脱硫してジカル
ボン酸(VIII)を得る。これを無水酢酸に溶解し、加熱
還流することにより無水物(IX)とした後、ルイス酸を
用いてフリーデルクラフツ反応を行い1−カルボキシメ
チル−3−インダノン体(X)を製造する。ルイス酸と
しては、塩化アルミニウム等が用いられ、反応は−15
℃〜室温下で行う。(X)は国際特許公開WO92/15558
号公報記載の方法に準じてクルチウス転位反応の後、生
成したイソシアナートをベンジルアルコールとの反応に
付し、1−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−3
−インダノン体(XI)を得る。続いてパラジウム炭素、
シュウ酸を用いた水素添加反応によりアミノアルキル誘
導体(II)のうち、R2がエトキシカルボニル基、Yが
メチレン基、nが1である化合物(IIb)を得る。水素
添加反応における溶媒としては、テトラヒドロフランと
水の混合溶媒等を用い、反応は水素雰囲気中、室温〜加
温下、常圧にて行うことができる。(IIb)はA法に準
じて化合物(III)を反応させ、エステル加水分解を行
うことにより本発明の化合物(I)のうち、R2がカル
ボキシ基、Yがメチレン基、nが1である化合物(I
b)に導くことができる。さらに(Ib)は常法により各
種塩とすることができる。
【0032】<C法>
【0033】
【化9】
【0034】(式中、R1、R2、X、Yは前記と同意義
を示し、sは1〜3の整数を示す。) 特開平8−113554号公報記載の方法に準じて、1
−オキソ体(XII)にパラホルムアルデヒド及びベンジ
ルアミンを反応させ2−(N−ベンジルアミノ)メチル
−1−オキソ体(XIII)とし、ついで還元反応によりア
ミノアルキル誘導体(II)のうち、k、mの少なくとも
一方が1であり、nが1である化合物(IIc)とするこ
とができる。(IIc)はA法に準じて本発明の化合物
(I)のうち、k、mの少なくとも一方が1であり、n
が1である化合物(Ic)に導くことができる。さらに
(Ic)は常法により各種塩とすることができる。
を示し、sは1〜3の整数を示す。) 特開平8−113554号公報記載の方法に準じて、1
−オキソ体(XII)にパラホルムアルデヒド及びベンジ
ルアミンを反応させ2−(N−ベンジルアミノ)メチル
−1−オキソ体(XIII)とし、ついで還元反応によりア
ミノアルキル誘導体(II)のうち、k、mの少なくとも
一方が1であり、nが1である化合物(IIc)とするこ
とができる。(IIc)はA法に準じて本発明の化合物
(I)のうち、k、mの少なくとも一方が1であり、n
が1である化合物(Ic)に導くことができる。さらに
(Ic)は常法により各種塩とすることができる。
【0035】<D法>本発明の化合物(I)において、
特にYがオキシメチレン基である場合は次の方法によっ
て製造することが好ましい。
特にYがオキシメチレン基である場合は次の方法によっ
て製造することが好ましい。
【0036】
【化10】
【0037】(式中、R1、X、k、mは前記と同意義
を示す。) ケトン化合物(XIV)に公知の方法、例えば水素化ナト
リウムとトリエチルホスホノアセテートより得られるジ
エチルホスホノ酢酸エステルを反応させてα,β−不飽
和エステル化合物(XV)を得る。溶媒はテトラヒドロフ
ラン等の反応に影響を及ぼさないものを用いる。次に
(XV)に対し、水素雰囲気中、常温常圧にてパラジウム
炭素を用いた水素添加反応を行い、続いて三臭化ホウ素
を反応させることにより酢酸誘導体(XVI)を得る。溶
媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタン等のハロゲン系溶媒を用いて反応を行うこ
とができる。(XVI)のカルボキシル基をベンジルブロ
マイドでベンジル化した後、ブロモ酢酸エチルを用いて
O−アルキル化を行いエトキシカルボニルメチルエーテ
ル体(XVII)を得、続いてパラジウム炭素による加水素
分解反応によりベンジル基を脱保護して酢酸化合物(XV
III)を製造する。(XVIII)は国際特許公開WO92/155
58号公報記載の方法及びA法を組み合わせることによ
り、本発明の化合物(I)のうち、R2がカルボキシ
基、Yがオキシメチレン基、nが1である化合物(I
d)に導くことができる。さらに(Id)は常法により各
種塩とすることができる。
を示す。) ケトン化合物(XIV)に公知の方法、例えば水素化ナト
リウムとトリエチルホスホノアセテートより得られるジ
エチルホスホノ酢酸エステルを反応させてα,β−不飽
和エステル化合物(XV)を得る。溶媒はテトラヒドロフ
ラン等の反応に影響を及ぼさないものを用いる。次に
(XV)に対し、水素雰囲気中、常温常圧にてパラジウム
炭素を用いた水素添加反応を行い、続いて三臭化ホウ素
を反応させることにより酢酸誘導体(XVI)を得る。溶
媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタン等のハロゲン系溶媒を用いて反応を行うこ
とができる。(XVI)のカルボキシル基をベンジルブロ
マイドでベンジル化した後、ブロモ酢酸エチルを用いて
O−アルキル化を行いエトキシカルボニルメチルエーテ
ル体(XVII)を得、続いてパラジウム炭素による加水素
分解反応によりベンジル基を脱保護して酢酸化合物(XV
III)を製造する。(XVIII)は国際特許公開WO92/155
58号公報記載の方法及びA法を組み合わせることによ
り、本発明の化合物(I)のうち、R2がカルボキシ
基、Yがオキシメチレン基、nが1である化合物(I
d)に導くことができる。さらに(Id)は常法により各
種塩とすることができる。
【0038】<E法>
【0039】
【化11】
【0040】(式中、R1、R2、Y、k、m、nは前記
と同意義を示す。) 本発明の化合物(I)において、R3がハロゲン原子、
ニトロ基又はアミノ基である化合物は、R3が水素原子
である化合物(XIX)を用いて製造することができる。
即ち、化合物(XIX)に硫酸及び硝酸を反応させること
によりR3がニトロ基である本発明化合物(Ie)を製造
することができる。反応は−15℃〜室温の範囲で行
う。本反応において、R3の置換位置の異なる異性体が
生成する場合には、それぞれの異性体をクロマトグラフ
ィー又は結晶化等により分離・分別する。(Ie)は、
さらに水素化リチウムアルミニウム等の金属水素化物で
還元することにより、R3がアミノ基である本発明化合
物(If)に導くことができる。溶媒としては、テトラ
ヒドロフラン等の反応に影響を及ぼさないものを使用
し、反応は室温〜加熱還流下で行うことができる。ま
た、(Ie)に例えばフッ化水素ピリジン及び亜硝酸ナ
トリウムを反応させることによりR3がフッ素原子であ
る本発明化合物(Ig)を得ることができる。必要に応
じて、(Ie)の置換基をエステル化、ベンジル化など
適当な方法により保護してからこれらの反応を行い、反
応後脱保護することもできる。これらの反応により(I
e)の置換基が還元された場合には、必要に応じてJones
試薬等のクロム酸の酸化剤を用いて酸化反応を行う。さ
らにまた、(Ie)、(If)、(Ig)は常法により各
種塩とすることができる。なお、本発明の化合物(I)
において、R3がハロゲン原子、ニトロ基又はアミノ基
であり、R2がオキシメチレン基である化合物は、国際
特許公開WO92/15558号公報の製造方法Aに記載の化合
物(3)を用いて本法の操作を行い、ハロゲン原子、ニ
トロ基又はアミノ基を導入し、その後国際特許公開WO
92/15558号公報の製造方法Aに従って製造することが好
ましい。
と同意義を示す。) 本発明の化合物(I)において、R3がハロゲン原子、
ニトロ基又はアミノ基である化合物は、R3が水素原子
である化合物(XIX)を用いて製造することができる。
即ち、化合物(XIX)に硫酸及び硝酸を反応させること
によりR3がニトロ基である本発明化合物(Ie)を製造
することができる。反応は−15℃〜室温の範囲で行
う。本反応において、R3の置換位置の異なる異性体が
生成する場合には、それぞれの異性体をクロマトグラフ
ィー又は結晶化等により分離・分別する。(Ie)は、
さらに水素化リチウムアルミニウム等の金属水素化物で
還元することにより、R3がアミノ基である本発明化合
物(If)に導くことができる。溶媒としては、テトラ
ヒドロフラン等の反応に影響を及ぼさないものを使用
し、反応は室温〜加熱還流下で行うことができる。ま
た、(Ie)に例えばフッ化水素ピリジン及び亜硝酸ナ
トリウムを反応させることによりR3がフッ素原子であ
る本発明化合物(Ig)を得ることができる。必要に応
じて、(Ie)の置換基をエステル化、ベンジル化など
適当な方法により保護してからこれらの反応を行い、反
応後脱保護することもできる。これらの反応により(I
e)の置換基が還元された場合には、必要に応じてJones
試薬等のクロム酸の酸化剤を用いて酸化反応を行う。さ
らにまた、(Ie)、(If)、(Ig)は常法により各
種塩とすることができる。なお、本発明の化合物(I)
において、R3がハロゲン原子、ニトロ基又はアミノ基
であり、R2がオキシメチレン基である化合物は、国際
特許公開WO92/15558号公報の製造方法Aに記載の化合
物(3)を用いて本法の操作を行い、ハロゲン原子、ニ
トロ基又はアミノ基を導入し、その後国際特許公開WO
92/15558号公報の製造方法Aに従って製造することが好
ましい。
【0041】<F法>
【0042】
【化12】
【0043】(式中、R1、R3、k、m、n、qは前記
と同意義を示す。) 本発明の化合物(I)において、Yが−CH2CONH
−(CH2)q〜(〜は前記と同意義を示す。)であり、
R2がスルホ基である化合物(XX)は、YがCH2であ
り、R2がカルボキシ基である化合物(XXI)とH2N−
(CH2)q−SO3Naで表されるアミノアルキルスル
ホン酸類とを縮合反応させることにより製造することが
できる。反応は必要に応じて1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド若しくはその塩
酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を用
いることができる。溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の反応に影響を及ぼさない
ものを用いる。なお、(XX)は常法により各種塩とする
ことができる。
と同意義を示す。) 本発明の化合物(I)において、Yが−CH2CONH
−(CH2)q〜(〜は前記と同意義を示す。)であり、
R2がスルホ基である化合物(XX)は、YがCH2であ
り、R2がカルボキシ基である化合物(XXI)とH2N−
(CH2)q−SO3Naで表されるアミノアルキルスル
ホン酸類とを縮合反応させることにより製造することが
できる。反応は必要に応じて1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド若しくはその塩
酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を用
いることができる。溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の反応に影響を及ぼさない
ものを用いる。なお、(XX)は常法により各種塩とする
ことができる。
【0044】本発明の化合物(I)又はその塩は、経口
的にも非経口的にも投与することができ、経口投与形態
としては、本発明化合物を適当な添加剤、例えば乳糖、
マンニット、トウモロコシデンプン、結晶セルロースな
どの賦形剤、セルロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチ
ンなどの結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ムなどの崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウムな
どの滑沢剤等々と適当に組み合わせることにより錠剤、
散剤、カプセル剤のごとき固形製剤とすることができ、
また液剤、懸濁剤、乳濁剤のごとき液体製剤とすること
もできる。非経口投与の形態としては、例えば水、エタ
ノール、グリセリンなどと組み合わせることにより注射
用液剤とすることができる。前記疾患の治療又は予防効
果に必要な本発明の化合物(I)又はその塩の投与量
は、その製剤形態、投与形態、年齢及び症状によって異
なるが、通常成人に対する1日の経口投与量は1〜10
00mgであり、好ましくは5〜500mgである。投与方
法としては、1日2〜3回に分けて投与することが好ま
しい。
的にも非経口的にも投与することができ、経口投与形態
としては、本発明化合物を適当な添加剤、例えば乳糖、
マンニット、トウモロコシデンプン、結晶セルロースな
どの賦形剤、セルロース誘導体、アラビアゴム、ゼラチ
ンなどの結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ムなどの崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウムな
どの滑沢剤等々と適当に組み合わせることにより錠剤、
散剤、カプセル剤のごとき固形製剤とすることができ、
また液剤、懸濁剤、乳濁剤のごとき液体製剤とすること
もできる。非経口投与の形態としては、例えば水、エタ
ノール、グリセリンなどと組み合わせることにより注射
用液剤とすることができる。前記疾患の治療又は予防効
果に必要な本発明の化合物(I)又はその塩の投与量
は、その製剤形態、投与形態、年齢及び症状によって異
なるが、通常成人に対する1日の経口投与量は1〜10
00mgであり、好ましくは5〜500mgである。投与方
法としては、1日2〜3回に分けて投与することが好ま
しい。
【0045】かくして得られる本発明の化合物(I)又
はその塩は、後述のごとく優れたTXA2拮抗作用を有
し、かつ安全性も高いので、血小板凝集抑制剤として有
用であり、TXA2に起因する疾患、例えば脳血栓症、
冠状動脈血栓症、肺塞栓症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管
炎などの血栓症、塞栓症の治療及び予防に用いることが
できる。
はその塩は、後述のごとく優れたTXA2拮抗作用を有
し、かつ安全性も高いので、血小板凝集抑制剤として有
用であり、TXA2に起因する疾患、例えば脳血栓症、
冠状動脈血栓症、肺塞栓症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管
炎などの血栓症、塞栓症の治療及び予防に用いることが
できる。
【0046】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明化合物(I)の製造中間体の製造例を参考例1〜
4に示す。
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明化合物(I)の製造中間体の製造例を参考例1〜
4に示す。
【0047】参考例1 エチル 1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテートの製造
フタレン−6−イルアセテートの製造
【0048】
【化13】
【0049】工程1 エチル 1−メチルチオ−1−(1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−6−イル)アセテートの製造
ラヒドロナフタレン−6−イル)アセテートの製造
【0050】2−クロロ−2−メチルチオ酢酸エチル4
2.2g及びテトラリン34mlを1,2−ジクロロエタ
ン350mlに溶解し、氷冷下にて四塩化すず36mlを加
えて室温で1時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、1
N塩酸及び塩化メチレンを加えて分液した。有機層を
水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、褐色油状物の
標記化合物70.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.73〜1.85(4H,m),
2.09(3H,s),2.68〜2.85(4H,m),4.08〜4.30(2H,m),4.42
(1H,s),6.99〜7.18(3H,m)
2.2g及びテトラリン34mlを1,2−ジクロロエタ
ン350mlに溶解し、氷冷下にて四塩化すず36mlを加
えて室温で1時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、1
N塩酸及び塩化メチレンを加えて分液した。有機層を
水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、褐色油状物の
標記化合物70.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.73〜1.85(4H,m),
2.09(3H,s),2.68〜2.85(4H,m),4.08〜4.30(2H,m),4.42
(1H,s),6.99〜7.18(3H,m)
【0051】工程2 エチル 1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
−イルアセテートの製造
【0052】工程1で得たエチル 1−メチルチオ−1
−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ル)アセテート70.2gを酢酸300mlに溶解し、亜
鉛末65.4gを加え、4時間加熱還流した。反応液を
吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
して、黄色油状物の標記化合物53.6gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.70〜1.88(4H,m),
2.64〜2.83(4H,m),3.53(2H,s),4.14(2H,q),6.93〜7.08
(3H,m) IR(neat) cm-1:1736 MS(EI) m/z:218(M+)
−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ル)アセテート70.2gを酢酸300mlに溶解し、亜
鉛末65.4gを加え、4時間加熱還流した。反応液を
吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
して、黄色油状物の標記化合物53.6gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.70〜1.88(4H,m),
2.64〜2.83(4H,m),3.53(2H,s),4.14(2H,q),6.93〜7.08
(3H,m) IR(neat) cm-1:1736 MS(EI) m/z:218(M+)
【0053】工程3 1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イル酢酸の製造
−6−イル酢酸の製造
【0054】工程2で得たエチル 1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート50.7g
を酢酸1500mlに溶解し、この液に三酸化クロム11
6gを水250mlと酢酸500mlの混合溶媒に溶解した
ものを1時間かけて滴下し、室温で6時間撹拌した。反
応液にイソプロピルアルコール100mlを加え10分間
撹拌した後、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解
し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した
後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)で精製した。精製物をメタノ
ール270mlに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液9
0mlを加えて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮
し、1N塩酸を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を酢
酸エチル200mlに溶解し、ジシクロヘキシルアミン2
3.6gを加えて減圧濃縮した後、エタノールを加えて
冷蔵庫で一夜放置した。析出した結晶を濾取し、エタノ
ールで洗浄した後、酢酸エチル30mlとエタノール10
mlの混合溶媒より再結晶し、得られた結晶を酢酸エチル
に溶解した。溶解液を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、標
記化合物1.88gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.07〜2.18(2H,m),2.65(2H,t),
2.96(2H,t),3.68(2H,s),7.19(1H,s),7.23(1H,d),8.01(1
H,d) IR(neat) cm-1:1734,1717,1684,1609 MS(EI) m/z:204(M+)
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート50.7g
を酢酸1500mlに溶解し、この液に三酸化クロム11
6gを水250mlと酢酸500mlの混合溶媒に溶解した
ものを1時間かけて滴下し、室温で6時間撹拌した。反
応液にイソプロピルアルコール100mlを加え10分間
撹拌した後、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解
し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した
後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、
残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)で精製した。精製物をメタノ
ール270mlに溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液9
0mlを加えて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮
し、1N塩酸を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を酢
酸エチル200mlに溶解し、ジシクロヘキシルアミン2
3.6gを加えて減圧濃縮した後、エタノールを加えて
冷蔵庫で一夜放置した。析出した結晶を濾取し、エタノ
ールで洗浄した後、酢酸エチル30mlとエタノール10
mlの混合溶媒より再結晶し、得られた結晶を酢酸エチル
に溶解した。溶解液を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、標
記化合物1.88gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.07〜2.18(2H,m),2.65(2H,t),
2.96(2H,t),3.68(2H,s),7.19(1H,s),7.23(1H,d),8.01(1
H,d) IR(neat) cm-1:1734,1717,1684,1609 MS(EI) m/z:204(M+)
【0055】工程4 エチル 1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテートの製造
フタレン−6−イルアセテートの製造
【0056】工程3で得た1−オキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸1.86gを
エタノール10mlに溶解し、塩酸のエタノール溶液(1
0ml)を加えて一夜加熱還流した。反応液を減圧濃縮
し、残留物を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して、褐色油状物の標記化合物1.
83gを得た。収率87%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.03〜2.19(2H,m),
2.65(2H,t),2.96(2H,t),3.63(2H,s),4.16(2H,q),7.18(1
H,s),7.22(1H,d),7.99(1H,d) IR(neat) cm-1:1736,1684,1609 MS(EI) m/z:232(M+)
−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸1.86gを
エタノール10mlに溶解し、塩酸のエタノール溶液(1
0ml)を加えて一夜加熱還流した。反応液を減圧濃縮
し、残留物を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して、褐色油状物の標記化合物1.
83gを得た。収率87%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.03〜2.19(2H,m),
2.65(2H,t),2.96(2H,t),3.63(2H,s),4.16(2H,q),7.18(1
H,s),7.22(1H,d),7.99(1H,d) IR(neat) cm-1:1736,1684,1609 MS(EI) m/z:232(M+)
【0057】参考例2 エチル 4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテートの製造
フタレン−6−イルアセテートの製造
【0058】
【化14】
【0059】工程1 4−[4−(1−エトキシカルボニル−1−メチルチオ
メチル)フェニル]酪酸の製造
メチル)フェニル]酪酸の製造
【0060】4−フェニル酪酸10gと2−クロロ−2
−メチルチオ酢酸エチル10.3gを1,2−ジクロロ
エタン100mlに溶解し、氷冷下にて四塩化すず8.5
6mlを30分間かけて滴下し、氷冷下で2時間、次いで
室温で1時間撹拌した。反応液を1N塩酸60mlと氷水
40mlの混合液に注ぎ、有機層を分液した。水層を塩化
メチレンで抽出し、先の有機層と合わせ、1N塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去して、黄色油状物の標記化合物19.2
gを得た。
−メチルチオ酢酸エチル10.3gを1,2−ジクロロ
エタン100mlに溶解し、氷冷下にて四塩化すず8.5
6mlを30分間かけて滴下し、氷冷下で2時間、次いで
室温で1時間撹拌した。反応液を1N塩酸60mlと氷水
40mlの混合液に注ぎ、有機層を分液した。水層を塩化
メチレンで抽出し、先の有機層と合わせ、1N塩酸、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去して、黄色油状物の標記化合物19.2
gを得た。
【0061】工程2 4−(4−エトキシカルボニルメチルフェニル)酪酸の
製造
製造
【0062】工程1で得た4−[4−(1−エトキシカ
ルボニル−1−メチルチオメチル)フェニル]酪酸5.
00gの酢酸30ml溶液に亜鉛末5.52gを加え、1
10℃で1時間激しく撹拌した。反応液を放冷した後濾
過し、残留物を酢酸エチルで洗浄し、洗浄液を先の濾液
に合わせ、減圧濃縮した。残留物を塩化メチレン50ml
に溶解し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して、標記化合物2.00gを得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.95(2H,m),2.37(2
H,t),2.66(2H,t),3.58(2H,s),4.15(2H,q),7.14(2H,d),
7.21(2H,d) IR(neat) cm-1:2872,2361,2341,1738,1705,1252,114
9,1032
ルボニル−1−メチルチオメチル)フェニル]酪酸5.
00gの酢酸30ml溶液に亜鉛末5.52gを加え、1
10℃で1時間激しく撹拌した。反応液を放冷した後濾
過し、残留物を酢酸エチルで洗浄し、洗浄液を先の濾液
に合わせ、減圧濃縮した。残留物を塩化メチレン50ml
に溶解し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して、標記化合物2.00gを得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.95(2H,m),2.37(2
H,t),2.66(2H,t),3.58(2H,s),4.15(2H,q),7.14(2H,d),
7.21(2H,d) IR(neat) cm-1:2872,2361,2341,1738,1705,1252,114
9,1032
【0063】工程3 エチル 4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテートの製造
フタレン−6−イルアセテートの製造
【0064】工程2で得た4−(4−エトキシカルボニ
ルメチルフェニル)酪酸2.00gを塩化チオニル1.
14gに溶解し、ジメチルホルムアミド1滴を加え室温
で2時間撹拌した。。反応液を減圧濃縮し、残留物を無
水塩化メチレンに溶解し、氷冷下にて塩化アルミニウム
2.00gを少しずつ加え、室温で一夜撹拌した。反応
液を氷水50ml中に注ぎ、分液した。有機層を飽和重曹
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム)で精製して、標記化合物2.00g
を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),2.13(2H,m),2.65(2
H,t),2.95(2H,t),3.63(2H,s),4.15(2H,q),7.23(2H,d),
7.41(2H,d) IR(KBr) cm-1:1732,1680,1610,1496,1429,1340,128
4,1228,1180,1038,775,556
ルメチルフェニル)酪酸2.00gを塩化チオニル1.
14gに溶解し、ジメチルホルムアミド1滴を加え室温
で2時間撹拌した。。反応液を減圧濃縮し、残留物を無
水塩化メチレンに溶解し、氷冷下にて塩化アルミニウム
2.00gを少しずつ加え、室温で一夜撹拌した。反応
液を氷水50ml中に注ぎ、分液した。有機層を飽和重曹
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム)で精製して、標記化合物2.00g
を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),2.13(2H,m),2.65(2
H,t),2.95(2H,t),3.63(2H,s),4.15(2H,q),7.23(2H,d),
7.41(2H,d) IR(KBr) cm-1:1732,1680,1610,1496,1429,1340,128
4,1228,1180,1038,775,556
【0065】参考例3 エチル 1−オキソインダン−5−イルアセテートの製
造
造
【0066】
【化15】
【0067】参考例1の工程1において、テトラリンの
代わりにインダンを用いた以外は参考例1と同様の操作
により、標記化合物を得た。
代わりにインダンを用いた以外は参考例1と同様の操作
により、標記化合物を得た。
【0068】参考例4 エチル 3−オキソインダン−5−イルアセテートの製
造
造
【0069】
【化16】
【0070】参考例2の工程1において、4−フェニル
酪酸の代わりに3−フェニルプロピオン酸を用いた以外
は参考例2と同様の操作により、標記化合物を得た。
酪酸の代わりに3−フェニルプロピオン酸を用いた以外
は参考例2と同様の操作により、標記化合物を得た。
【0071】実施例1 ナトリウム 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0072】
【化17】
【0073】工程1 エチル 3−ベンジルアミノメチル−1−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ートの製造
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ートの製造
【0074】参考例2で得たエチル 4−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート100mgをエタノール1.5mlに溶解し、パラホル
ムアルデヒド14mg及びベンジルアミン塩酸塩86mgを
加え、2時間還流した。反応液を濃縮し、クロロホルム
を加え水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製し、無色
結晶の標記化合物92mgを得た。収率55%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.90〜2.08(1H,m),
2.15〜2.25(1H,m),2.65〜2.85(3H,m),2.95〜3.10(3H,
m),3.62(2H,s),3.84(2H,s),4.14(2H,q),7.12〜7.45(7H,
m),7.89(1H,d)
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート100mgをエタノール1.5mlに溶解し、パラホル
ムアルデヒド14mg及びベンジルアミン塩酸塩86mgを
加え、2時間還流した。反応液を濃縮し、クロロホルム
を加え水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製し、無色
結晶の標記化合物92mgを得た。収率55%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.90〜2.08(1H,m),
2.15〜2.25(1H,m),2.65〜2.85(3H,m),2.95〜3.10(3H,
m),3.62(2H,s),3.84(2H,s),4.14(2H,q),7.12〜7.45(7H,
m),7.89(1H,d)
【0075】工程2 エチル 3−アミノメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−6−イルアセテート 塩酸塩の製造
ドロナフタレン−6−イルアセテート 塩酸塩の製造
【0076】エチル 3−ベンジルアミノメチル−1−
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの塩酸塩2.10gを酢酸15mlと水
15mlの混合溶媒に溶解し、濃硫酸2滴及び10%パラ
ジウム炭素1.05gを加え、水素雰囲気下、3.5〜
4.0気圧、70℃で6時間激しく振とうした。パラジ
ウム炭素を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残留物をエタ
ノールとヘキサンの混合溶媒から再結晶して、無色結晶
の標記化合物890mgを得た。収率65%。
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの塩酸塩2.10gを酢酸15mlと水
15mlの混合溶媒に溶解し、濃硫酸2滴及び10%パラ
ジウム炭素1.05gを加え、水素雰囲気下、3.5〜
4.0気圧、70℃で6時間激しく振とうした。パラジ
ウム炭素を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残留物をエタ
ノールとヘキサンの混合溶媒から再結晶して、無色結晶
の標記化合物890mgを得た。収率65%。
【0077】工程3 エチル 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0078】工程2で得たエチル 3−アミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート 塩酸塩150mgを水1mlに溶解し、酢酸エチ
ル1ml及び炭酸水素ナトリウム223mgを加えた。この
溶液に激しく撹拌しながら、p−クロロベンゼンスルホ
ニルクロリド147mgを加え、室温で2時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルを加え分離し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留物にヘ
キサンを加え結晶を濾取することにより、無色結晶の標
記化合物193mgを得た。収率87%。 融点:94.2〜95.0℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.40〜1.48(1H,m),
1.80〜1.98(2H,m),1.90(1H,dd),2.64〜2.87(3H,m),2.97
(1H,dd),3.53(2H,s),4.14(2H,q),4.66(1H,t),6.93(1H,
s),7.00(2H,s),7.49(2H,d),7.82(2H,d) IR(KBr) cm-1:3246,1728,1325,1105
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート 塩酸塩150mgを水1mlに溶解し、酢酸エチ
ル1ml及び炭酸水素ナトリウム223mgを加えた。この
溶液に激しく撹拌しながら、p−クロロベンゼンスルホ
ニルクロリド147mgを加え、室温で2時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルを加え分離し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留物にヘ
キサンを加え結晶を濾取することにより、無色結晶の標
記化合物193mgを得た。収率87%。 融点:94.2〜95.0℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.40〜1.48(1H,m),
1.80〜1.98(2H,m),1.90(1H,dd),2.64〜2.87(3H,m),2.97
(1H,dd),3.53(2H,s),4.14(2H,q),4.66(1H,t),6.93(1H,
s),7.00(2H,s),7.49(2H,d),7.82(2H,d) IR(KBr) cm-1:3246,1728,1325,1105
【0079】工程4 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0080】工程3で得たエチル 3−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート176mgを
1N水酸化ナトリウム1mlとメタノール2mlの混合溶媒
に懸濁し、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残留物を水に溶解した後、1N塩酸を加え析出した
結晶を濾取することにより、標記化合物144mgを得
た。収率87%。 融点:185.4〜185.8℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.20〜1.38(1H,m),1.70〜1.9
0(2H,m),2.22〜2.38(1H,m),2.55〜2.80(5H,m),3.43(2H,
s),6.87(1H,s),6.95(1H,d),6.96(1H,d),7.67(2H,d),7.7
8〜7.85(3H,m),12.15(1H,brs)
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート176mgを
1N水酸化ナトリウム1mlとメタノール2mlの混合溶媒
に懸濁し、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残留物を水に溶解した後、1N塩酸を加え析出した
結晶を濾取することにより、標記化合物144mgを得
た。収率87%。 融点:185.4〜185.8℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.20〜1.38(1H,m),1.70〜1.9
0(2H,m),2.22〜2.38(1H,m),2.55〜2.80(5H,m),3.43(2H,
s),6.87(1H,s),6.95(1H,d),6.96(1H,d),7.67(2H,d),7.7
8〜7.85(3H,m),12.15(1H,brs)
【0081】工程5 ナトリウム 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0082】工程4で得た3−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸120mgを水2mlに懸濁
し、炭酸水素ナトリウム35mgを加えて加熱溶解した。
反応液を放冷後、析出した結晶を濾取し、水で洗浄し
て、無色粉末の標記化合物98mgを得た。収率76%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.18〜1.33(1H,m),1.66〜1.90
(2H,m),2.30〜2.43(1H,m),2.53〜2.78(5H,m),3.09(2H,
s),6.80〜6.92(3H,m),7.67(2H,d),7.82(2H,d),7.92〜8.
04(1H,br) MS(FAB) m/z:416(MH+)
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸120mgを水2mlに懸濁
し、炭酸水素ナトリウム35mgを加えて加熱溶解した。
反応液を放冷後、析出した結晶を濾取し、水で洗浄し
て、無色粉末の標記化合物98mgを得た。収率76%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.18〜1.33(1H,m),1.66〜1.90
(2H,m),2.30〜2.43(1H,m),2.53〜2.78(5H,m),3.09(2H,
s),6.80〜6.92(3H,m),7.67(2H,d),7.82(2H,d),7.92〜8.
04(1H,br) MS(FAB) m/z:416(MH+)
【0083】実施例2 ナトリウム 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
【0084】
【化18】
【0085】工程1 エチル 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル
アセテートの製造
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル
アセテートの製造
【0086】実施例1の工程3において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例1と同様にして、
無色結晶の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.30〜1.45(1H,m),
1.83〜1.97(2H,m),2.38(1H,dd),2.45〜2.60(3H,m),2.99
(2H,dd),3.50(2H,s),4.13(2H,q),4.71(1H,t),6.88(1H,
s),6.98(2H,s),7.55〜7.69(2H,m),7.83〜8.00(4H,m),8.
45(1H,d)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例1と同様にして、
無色結晶の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.30〜1.45(1H,m),
1.83〜1.97(2H,m),2.38(1H,dd),2.45〜2.60(3H,m),2.99
(2H,dd),3.50(2H,s),4.13(2H,q),4.71(1H,t),6.88(1H,
s),6.98(2H,s),7.55〜7.69(2H,m),7.83〜8.00(4H,m),8.
45(1H,d)
【0087】工程2 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸の
製造
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸の
製造
【0088】実施例1の工程4に準じて無色結晶の標記
化合物を得た。 融点:178.6〜179.4℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.20〜1.48(1H,m),1.70〜1.90
(2H,m),2.20〜2.38(1H,m),2.55〜2.80(5H,m),3.42(2H,
s),6.83(1H,s),6.88〜6.98(2H,m),7.60〜7.75(2H,m),7.
78〜7.88(2H,m),8.00〜8.10(1H,m),8.10〜8.20(2H,m),
8.43(1H,s),12.19(1H,brs)
化合物を得た。 融点:178.6〜179.4℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.20〜1.48(1H,m),1.70〜1.90
(2H,m),2.20〜2.38(1H,m),2.55〜2.80(5H,m),3.42(2H,
s),6.83(1H,s),6.88〜6.98(2H,m),7.60〜7.75(2H,m),7.
78〜7.88(2H,m),8.00〜8.10(1H,m),8.10〜8.20(2H,m),
8.43(1H,s),12.19(1H,brs)
【0089】工程3 ナトリウム 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
【0090】実施例1の工程5に準じて無色結晶の標記
化合物を得た。 融点:250〜253℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.17〜1.33(1H,m),1.67〜1.9
0(2H,m),2.19〜2.32(1H,m),2.53〜2.81(5H,m),3.07(2H,
s),6.77〜6.91(3H,m),7.62〜7.74(2H,m),7.82〜7.88(1
H,m),7.90〜7.98(1H,m),8.00〜8.07(1H,m),8.10〜8.19
(2H,m),8.45(1H,s) IR(KBr) cm-1:3249,1561,1395,1321,1152 MS(FAB) m/z:432(MH+)
化合物を得た。 融点:250〜253℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.17〜1.33(1H,m),1.67〜1.9
0(2H,m),2.19〜2.32(1H,m),2.53〜2.81(5H,m),3.07(2H,
s),6.77〜6.91(3H,m),7.62〜7.74(2H,m),7.82〜7.88(1
H,m),7.90〜7.98(1H,m),8.00〜8.07(1H,m),8.10〜8.19
(2H,m),8.45(1H,s) IR(KBr) cm-1:3249,1561,1395,1321,1152 MS(FAB) m/z:432(MH+)
【0091】実施例3 ナトリウム 4−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0092】
【化19】
【0093】工程1 エチル 4−メチレン−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレン−6−イルアセテートの製造
ナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0094】アルゴン雰囲気下で、亜鉛粉末11.5g
をテトラヒドロフラン250mlに懸濁し、ジヨードメタ
ン26.2gを室温にて滴下した。次いで1M四塩化チ
タン−塩化メチレン溶液19.6mlを−5℃で滴下し、
30分間撹拌した。この液に参考例2で得たエチル 4
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−
6−イルアセテート4.56gのテトラヒドロフラン5
0ml溶液を17℃で滴下し、15分間撹拌した。反応液
に酢酸エチルを加え希釈し、1N塩酸、飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:ヘキサン=1:15)で精製し、無色油状物
の標記化合物1.68gを得た。収率37%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.95(2H,m),
2.53(2H,dd),2.81(2H,t),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.95
(1H,s),5.47(1H,s),7.03〜7.15(2H,m),7.54(1H,s)
をテトラヒドロフラン250mlに懸濁し、ジヨードメタ
ン26.2gを室温にて滴下した。次いで1M四塩化チ
タン−塩化メチレン溶液19.6mlを−5℃で滴下し、
30分間撹拌した。この液に参考例2で得たエチル 4
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−
6−イルアセテート4.56gのテトラヒドロフラン5
0ml溶液を17℃で滴下し、15分間撹拌した。反応液
に酢酸エチルを加え希釈し、1N塩酸、飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:ヘキサン=1:15)で精製し、無色油状物
の標記化合物1.68gを得た。収率37%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.95(2H,m),
2.53(2H,dd),2.81(2H,t),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.95
(1H,s),5.47(1H,s),7.03〜7.15(2H,m),7.54(1H,s)
【0095】工程2 エチル 4−ヒドロキシメチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
ラヒドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0096】工程1で得たエチル 4−メチレン−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート1.68gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、
氷冷下にて1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液3.5
4mlを滴下し、室温で1夜撹拌した。この液にエタノー
ル1ml及び飽和重曹水5mlを加え、氷冷下にて30%過
酸化水素水2mlを滴下し、1時間撹拌した後亜硫酸ナト
リウム0.5gを加え、さらに15分間撹拌した。反応
液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:5)により精製して、淡黄色油状物の標記
化合物0.91gを得た。収率52%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.59(1H,brs),1.70
〜2.00(4H,m),2.73〜2.80(2H,m),2.90〜3.00(1H,m),3.5
6(2H,s),3.79(2H,d),4.14(2H,q),7.05(2H,s),7.14(1H,
s) IR(neat) cm-1:3432,1738,1256,1152,1034
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート1.68gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、
氷冷下にて1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液3.5
4mlを滴下し、室温で1夜撹拌した。この液にエタノー
ル1ml及び飽和重曹水5mlを加え、氷冷下にて30%過
酸化水素水2mlを滴下し、1時間撹拌した後亜硫酸ナト
リウム0.5gを加え、さらに15分間撹拌した。反応
液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:5)により精製して、淡黄色油状物の標記
化合物0.91gを得た。収率52%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.59(1H,brs),1.70
〜2.00(4H,m),2.73〜2.80(2H,m),2.90〜3.00(1H,m),3.5
6(2H,s),3.79(2H,d),4.14(2H,q),7.05(2H,s),7.14(1H,
s) IR(neat) cm-1:3432,1738,1256,1152,1034
【0097】工程3 エチル 4−メチルスルホニルオキシメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテート
の製造
3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテート
の製造
【0098】工程2で得たエチル 4−ヒドロキシメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ルアセテート100mg及びトリエチルアミン61μlを
塩化メチレン2mlに溶解し、メタンスルホニルクロリド
34μlを加え、室温で30分間撹拌した。反応液に塩
化メチレンを加え希釈し、水、飽和重曹水、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、無色油状物の標記化合物130mgを得た。収
率100%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.65〜2.00(4H,m),
2.70〜2.80(2H,m),2.98(3H,s),3.18〜3.28(1H,m),3.55
(2H,m),4.14(2H,q),4.28(1H,dd),4.38(1H,dd),7.10〜7.
18(3H,m)
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ルアセテート100mg及びトリエチルアミン61μlを
塩化メチレン2mlに溶解し、メタンスルホニルクロリド
34μlを加え、室温で30分間撹拌した。反応液に塩
化メチレンを加え希釈し、水、飽和重曹水、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、無色油状物の標記化合物130mgを得た。収
率100%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.65〜2.00(4H,m),
2.70〜2.80(2H,m),2.98(3H,s),3.18〜3.28(1H,m),3.55
(2H,m),4.14(2H,q),4.28(1H,dd),4.38(1H,dd),7.10〜7.
18(3H,m)
【0099】工程4 エチル 4−アミノメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
ドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0100】工程3で得たエチル 4−メチルスルホニ
ルオキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−6−イルアセテート113mg及びアジ化ナトリウ
ム24mgをジメチルホルムアミド2mlに溶解し、60℃
で9時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、10%
パラジウム炭素50mgを加え、水素雰囲気下、1気圧で
2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、濾液を減圧
濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=5:1)で精製して、淡
褐色油状物の標記化合物11mgを得た。収率14%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.70〜1.90(4H,m),
2.29(2H,brs),2.70〜2.80(2H,m),2.80〜3.05(3H,m),3.5
6(2H,s),4.14(2H,q),7.00〜7.12(3H,m) IR(neat) cm-1:1734,1153,1032 MS(EI) m/z:248(M++1),247(M+)
ルオキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−6−イルアセテート113mg及びアジ化ナトリウ
ム24mgをジメチルホルムアミド2mlに溶解し、60℃
で9時間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、10%
パラジウム炭素50mgを加え、水素雰囲気下、1気圧で
2時間撹拌した。パラジウム炭素を濾去し、濾液を減圧
濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=5:1)で精製して、淡
褐色油状物の標記化合物11mgを得た。収率14%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.70〜1.90(4H,m),
2.29(2H,brs),2.70〜2.80(2H,m),2.80〜3.05(3H,m),3.5
6(2H,s),4.14(2H,q),7.00〜7.12(3H,m) IR(neat) cm-1:1734,1153,1032 MS(EI) m/z:248(M++1),247(M+)
【0101】工程5 エチル 4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0102】工程4で得たエチル 4−アミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート250mgを酢酸エチル10mlに溶解し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液10ml及びp−クロロベンゼン
スルホニルクロリド250mgを加え室温で2時間撹拌し
た。反応液を分液し、有機層を1N塩酸、飽和重曹水、
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後
溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製
して、無色油状物の標記化合物291mgを得た。収率6
8%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.60〜1.88(4H,m),
2.70(2H,t),2.90〜3.02(1H,m),3.19(3H,t),3.51(2H,s),
4.15(2H,q),4.50(1H,t),6.94〜7.12(3H,m),7.48(2H,d),
7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3300,1730,1333,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート250mgを酢酸エチル10mlに溶解し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液10ml及びp−クロロベンゼン
スルホニルクロリド250mgを加え室温で2時間撹拌し
た。反応液を分液し、有機層を1N塩酸、飽和重曹水、
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後
溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製
して、無色油状物の標記化合物291mgを得た。収率6
8%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.60〜1.88(4H,m),
2.70(2H,t),2.90〜3.02(1H,m),3.19(3H,t),3.51(2H,s),
4.15(2H,q),4.50(1H,t),6.94〜7.12(3H,m),7.48(2H,d),
7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3300,1730,1333,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
【0103】工程6 4−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0104】工程5で得たエチル 4−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート277mgを
1N水酸化ナトリウム水溶液2ml及びメタノール1mlに
懸濁し、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃
縮し、1N塩酸で酸性とした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾
燥した後、溶媒を減圧留去して無色結晶の標記化合物2
45mgを得た。収率95%。 融点:170〜171℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.55〜1.90(4H,m),2.58〜2.6
7(2H,m),2.72〜3.00(4H,m),3.45(2H,s),6.93〜6.98(3H,
m),7.66(2H,d),7.81(2H,d),7.94(1H,t),12.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3281,1696,1333,1159 MS(FAB) m/z:394(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート277mgを
1N水酸化ナトリウム水溶液2ml及びメタノール1mlに
懸濁し、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃
縮し、1N塩酸で酸性とした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム乾
燥した後、溶媒を減圧留去して無色結晶の標記化合物2
45mgを得た。収率95%。 融点:170〜171℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.55〜1.90(4H,m),2.58〜2.6
7(2H,m),2.72〜3.00(4H,m),3.45(2H,s),6.93〜6.98(3H,
m),7.66(2H,d),7.81(2H,d),7.94(1H,t),12.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3281,1696,1333,1159 MS(FAB) m/z:394(MH+)
【0105】工程7 ナトリウム 4−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0106】工程6で得た4−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸230mgを水5mlに懸濁
し、炭酸水素ナトリウム54mgを加えて加熱溶解した。
反応液を放冷後、ポリスチレンゲル(HP−20)30
ml中に通導した。メタノールで溶出し、溶出液を濃縮し
て凍結乾燥し、無色粉末の標記化合物216mgを得た。
収率89%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.90(4H,m),2.53〜2.6
3(1H,m),2.67〜2.96(4H,m),3.13(2H,s),6.80〜6.94(3H,
m),7.64(2H,d),7.81(2H,d),7.96〜8.11(1H,br) IR(KBr) cm-1:3300,1586,1392,1323,1161 MS(FAB) m/z:416(MH+)
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸230mgを水5mlに懸濁
し、炭酸水素ナトリウム54mgを加えて加熱溶解した。
反応液を放冷後、ポリスチレンゲル(HP−20)30
ml中に通導した。メタノールで溶出し、溶出液を濃縮し
て凍結乾燥し、無色粉末の標記化合物216mgを得た。
収率89%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.90(4H,m),2.53〜2.6
3(1H,m),2.67〜2.96(4H,m),3.13(2H,s),6.80〜6.94(3H,
m),7.64(2H,d),7.81(2H,d),7.96〜8.11(1H,br) IR(KBr) cm-1:3300,1586,1392,1323,1161 MS(FAB) m/z:416(MH+)
【0107】実施例4 ナトリウム 4−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
【0108】
【化20】
【0109】工程1 エチル 4−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル
アセテートの製造
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル
アセテートの製造
【0110】実施例3の工程5において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様にして、
無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.22(3H,t),1.60〜1.88(4H,m),
2.63〜2.72(2H,m),2.89〜3.01(1H,m),3.22(2H,t),3.45
(2H,s),4.11(2H,q),4.50〜4.58(1H,m),6.90〜7.05(3H,
m),7.57〜7.68(2H,m),7.77〜7.84(1H,m),7.88〜8.00(3
H,m),8.40〜8.45(1H,m)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様にして、
無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.22(3H,t),1.60〜1.88(4H,m),
2.63〜2.72(2H,m),2.89〜3.01(1H,m),3.22(2H,t),3.45
(2H,s),4.11(2H,q),4.50〜4.58(1H,m),6.90〜7.05(3H,
m),7.57〜7.68(2H,m),7.77〜7.84(1H,m),7.88〜8.00(3
H,m),8.40〜8.45(1H,m)
【0111】工程2 4−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸の
製造
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢酸の
製造
【0112】実施例3の工程6に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.91(4H,m),2.54〜2.6
3(2H,m),2.73〜3.03(4H,m),3.42(2H,s),6.90〜7.02(3H,
m),7.62〜7.73(2H,m),7.85(1H,dd),7.93(1H,t),8.00〜
8.05(1H,m),8.10〜8.18(2H,m),8.46(1H,s),12.10〜12.3
0(1H,br) IR(neat) cm-1:3300,1709,1323,1157 MS(FAB) m/z:410(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.91(4H,m),2.54〜2.6
3(2H,m),2.73〜3.03(4H,m),3.42(2H,s),6.90〜7.02(3H,
m),7.62〜7.73(2H,m),7.85(1H,dd),7.93(1H,t),8.00〜
8.05(1H,m),8.10〜8.18(2H,m),8.46(1H,s),12.10〜12.3
0(1H,br) IR(neat) cm-1:3300,1709,1323,1157 MS(FAB) m/z:410(MH+)
【0113】工程3 ナトリウム 4−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−
イルアセテートの製造
【0114】実施例3の工程7に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.48〜1.57(3H,m),1.79〜1.9
0(1H,m),2.52〜2.98(5H,m),3.07(2H,s),6.81〜6.90(3H,
m),7.61〜7.72(2H,m),7.81〜8.20(5H,m),8.43〜8.48(1
H,m) IR(KBr) cm-1:3300,1577,1389,1320,1156 MS(FAB) m/z:432(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.48〜1.57(3H,m),1.79〜1.9
0(1H,m),2.52〜2.98(5H,m),3.07(2H,s),6.81〜6.90(3H,
m),7.61〜7.72(2H,m),7.81〜8.20(5H,m),8.43〜8.48(1
H,m) IR(KBr) cm-1:3300,1577,1389,1320,1156 MS(FAB) m/z:432(MH+)
【0115】実施例5 ナトリウム 4−(4−メチルフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0116】
【化21】
【0117】工程1 エチル 4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0118】実施例3の工程5において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−トルエンスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様にして、
無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.60〜1.87(4H,m),
2.43(3H,s),2.64〜2.72(2H,m),2.88〜2.99(1H,m),3.12
〜3.21(2H,m),4.14(2H,q),4.34〜4.44(1H,m),6.90〜7.0
9(3H,m),7.30(2H,d),7.73(2H,d) IR(neat) cm-1:3300,1734,1327,1159 MS(EI) m/z:401(M+)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−トルエンスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様にして、
無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.60〜1.87(4H,m),
2.43(3H,s),2.64〜2.72(2H,m),2.88〜2.99(1H,m),3.12
〜3.21(2H,m),4.14(2H,q),4.34〜4.44(1H,m),6.90〜7.0
9(3H,m),7.30(2H,d),7.73(2H,d) IR(neat) cm-1:3300,1734,1327,1159 MS(EI) m/z:401(M+)
【0119】工程2 4−(4−メチルフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0120】実施例3の工程6に準じて無色針状晶の標
記化合物を得た。 融点:173〜174℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.54〜1.70(3H,m),1.75〜1.9
0(1H,m),2.37(3H,s),2.57〜2.66(2H,m),2.73〜2.93(3H,
m),3.44(2H,s),6.89〜6.97(3H,m),7.38(2H,d),7.66〜7.
77(3H,m),12.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3289,1696,1325,1157 MS(FAB) m/z:374(MH+)
記化合物を得た。 融点:173〜174℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.54〜1.70(3H,m),1.75〜1.9
0(1H,m),2.37(3H,s),2.57〜2.66(2H,m),2.73〜2.93(3H,
m),3.44(2H,s),6.89〜6.97(3H,m),7.38(2H,d),7.66〜7.
77(3H,m),12.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3289,1696,1325,1157 MS(FAB) m/z:374(MH+)
【0121】工程3 ナトリウム 4−(4−メチルフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0122】実施例3の工程7に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.90(4H,m),2.37(3H,
s),2.53〜2.62(1H,m),2.67〜2.91(4H,m),3.10(2H,s),6.
76〜6.93(3H,m),7.37(2H,d),7.69(2H,d),7.72〜7.82(1
H,br) MS(FAB) m/z:396(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.50〜1.90(4H,m),2.37(3H,
s),2.53〜2.62(1H,m),2.67〜2.91(4H,m),3.10(2H,s),6.
76〜6.93(3H,m),7.37(2H,d),7.69(2H,d),7.72〜7.82(1
H,br) MS(FAB) m/z:396(MH+)
【0123】実施例6 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0124】
【化22】
【0125】工程1 エチル 2−ベンジルアミノメチル−1−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ートの製造
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ートの製造
【0126】参考例1で得たエチル 1−オキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート622mgをエタノール10mlに溶解し、パラホルム
アルデヒド135mg及びベンジルアミン塩酸塩825mg
を加え、6時間還流した。反応液を減圧濃縮し、残留物
をエーテルで洗浄した後クロロホルムに溶解し、水、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮し、黄色結晶の標記化合物612mgを得
た。収率59%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.74〜1.92(1H,m),
2.28〜2.38(1H,m),2.87〜3.26(4H,m),3.35〜3.48(1H,
m),3.62(2H,s),4.07(1H,d),4.15(2H,q),4.36(1H,d),7.1
2〜7.23(2H,m),7.36〜7.46(3H,m),7.56〜7.63(2H,m),7.
90(1H,d)
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート622mgをエタノール10mlに溶解し、パラホルム
アルデヒド135mg及びベンジルアミン塩酸塩825mg
を加え、6時間還流した。反応液を減圧濃縮し、残留物
をエーテルで洗浄した後クロロホルムに溶解し、水、飽
和食塩水で順次洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮し、黄色結晶の標記化合物612mgを得
た。収率59%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.74〜1.92(1H,m),
2.28〜2.38(1H,m),2.87〜3.26(4H,m),3.35〜3.48(1H,
m),3.62(2H,s),4.07(1H,d),4.15(2H,q),4.36(1H,d),7.1
2〜7.23(2H,m),7.36〜7.46(3H,m),7.56〜7.63(2H,m),7.
90(1H,d)
【0127】工程2 エチル 2−アミノメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−6−イルアセテート 塩酸塩の製造
ドロナフタレン−6−イルアセテート 塩酸塩の製造
【0128】工程1で得たエチル 2−ベンジルアミノ
メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテート593mgをエタノール1
0mlに溶解し、10%パラジウム炭素300mgを加え、
水素雰囲気下、3気圧、70℃で5時間激しく振とうし
た。吸引濾過によりパラジウム炭素を濾去し、濾液を減
圧濃縮して、淡黄色結晶の標記化合物380mgを得た。
収率86%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.28〜1.94(5H,m),
2.24〜2.42(1H,m),2.72〜2.84(3H,m),3.53(2H,s),4.14
(2H,q),7.00(3H,s)
メチル−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−6−イルアセテート593mgをエタノール1
0mlに溶解し、10%パラジウム炭素300mgを加え、
水素雰囲気下、3気圧、70℃で5時間激しく振とうし
た。吸引濾過によりパラジウム炭素を濾去し、濾液を減
圧濃縮して、淡黄色結晶の標記化合物380mgを得た。
収率86%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.28〜1.94(5H,m),
2.24〜2.42(1H,m),2.72〜2.84(3H,m),3.53(2H,s),4.14
(2H,q),7.00(3H,s)
【0129】工程3 エチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0130】工程2で得たエチル 2−アミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート 塩酸塩380mgを酢酸エチル10mlに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム10mlを加えた。この溶液
に激しく撹拌しながら、p−クロロベンゼンスルホニル
クロリド340mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応
液を分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)で精製して、黄色油状物の標記化合物16
2mgを得た。収率29%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.32〜1.47(1H,m),
1.83〜1.98(2H,m),2.32〜2.44(1H,m),2.71〜2.87(3H,
m),2.97(2H,t),3.53(2H,s),4.14(2H,q),4.47〜4.55(1H,
m),6.94〜7.04(3H,m),7.50(2H,d),7.81(2H,d) IR(KBr) cm-1:3281,1732,1331,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート 塩酸塩380mgを酢酸エチル10mlに溶解
し、飽和炭酸水素ナトリウム10mlを加えた。この溶液
に激しく撹拌しながら、p−クロロベンゼンスルホニル
クロリド340mgを加え、室温で1時間撹拌した。反応
液を分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)で精製して、黄色油状物の標記化合物16
2mgを得た。収率29%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.32〜1.47(1H,m),
1.83〜1.98(2H,m),2.32〜2.44(1H,m),2.71〜2.87(3H,
m),2.97(2H,t),3.53(2H,s),4.14(2H,q),4.47〜4.55(1H,
m),6.94〜7.04(3H,m),7.50(2H,d),7.81(2H,d) IR(KBr) cm-1:3281,1732,1331,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
【0131】工程4 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0132】工程3で得たエチル 2−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート162mgを
メタノール2mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
1mlを加えて室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残留物に水5mlを加え、1N塩酸2mlで酸性とし、
析出した結晶を濾取・乾燥することにより、無色結晶の
標記化合物125mgを得た。収率83%。 融点:166〜168℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.20〜1.37(1H,m),1.70〜1.9
0(2H,m),2.13〜2.36(1H,m),2.58〜2.78(5H,m),3.44(2H,
s),6.90〜6.96(3H,m),7.68(2H,d),7.78〜7.86(3H,m),1
2.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3266,1701,1323,1156 MS(FAB) m/z:394(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート162mgを
メタノール2mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
1mlを加えて室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮
し、残留物に水5mlを加え、1N塩酸2mlで酸性とし、
析出した結晶を濾取・乾燥することにより、無色結晶の
標記化合物125mgを得た。収率83%。 融点:166〜168℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.20〜1.37(1H,m),1.70〜1.9
0(2H,m),2.13〜2.36(1H,m),2.58〜2.78(5H,m),3.44(2H,
s),6.90〜6.96(3H,m),7.68(2H,d),7.78〜7.86(3H,m),1
2.22(1H,s) IR(KBr) cm-1:3266,1701,1323,1156 MS(FAB) m/z:394(MH+)
【0133】工程5 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0134】工程4で得た2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸115mgに炭酸水素ナトリ
ウム27mgを加え水1mlに加熱溶解した。反応液を冷蔵
庫内に一晩放置した後、析出した結晶を濾取・乾燥し
て、無色プリズム状晶の標記化合物45mgを得た。収率
37%。 融点:245〜255℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.18〜1.35(1H,m),1.66〜1.9
0(2H,m),2.19〜2.32(1H,m),2.53〜2.78(5H,m),3.09(2H,
s),6.80〜6.92(3H,m),7.67(2H,d),7.82(2H,d),7.92〜8.
04(1H,br) IR(KBr) cm-1:3258,1588,1399,1323,1154 MS(FAB) m/z:416(MH+)
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸115mgに炭酸水素ナトリ
ウム27mgを加え水1mlに加熱溶解した。反応液を冷蔵
庫内に一晩放置した後、析出した結晶を濾取・乾燥し
て、無色プリズム状晶の標記化合物45mgを得た。収率
37%。 融点:245〜255℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.18〜1.35(1H,m),1.66〜1.9
0(2H,m),2.19〜2.32(1H,m),2.53〜2.78(5H,m),3.09(2H,
s),6.80〜6.92(3H,m),7.67(2H,d),7.82(2H,d),7.92〜8.
04(1H,br) IR(KBr) cm-1:3258,1588,1399,1323,1154 MS(FAB) m/z:416(MH+)
【0135】実施例7 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0136】
【化23】
【0137】工程1 エチル 1−メチレン−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレン−6−イルアセテートの製造
ナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0138】亜鉛粉末4.7gをテトラヒドロフラン8
0mlに懸濁し、ジヨードメタン32mlを加えて室温で3
0分間撹拌した。この液に、氷冷下にて1M四塩化チタ
ン−塩化メチレン溶液8mlを30分かけて滴下し、室温
で30分間撹拌した。次いで参考例1で得たエチル 1
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−
6−イルアセテート1.81gのテトラヒドロフラン1
6ml溶液を、内温20〜25℃に保ちながら滴下し、室
温で20分間撹拌した。反応混合物をエーテル600ml
と水400mlの混合溶媒中に注ぎ、1N塩酸200mlを
加え分液した。有機層を1N塩酸、飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒
を減圧留去し、黄色油状物の標記化合物1.99gを得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.92(2H,m),
2.49〜2.57(2H,m),2.83(2H,t),3.56(2H,s),4.15(2H,q),
4.93(1H,s),5.45(1H,s),7.00〜7.10(2H,m),7.60(1H,d) IR(neat) cm-1:1736 MS(FAB) m/z:231(MH+)
0mlに懸濁し、ジヨードメタン32mlを加えて室温で3
0分間撹拌した。この液に、氷冷下にて1M四塩化チタ
ン−塩化メチレン溶液8mlを30分かけて滴下し、室温
で30分間撹拌した。次いで参考例1で得たエチル 1
−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−
6−イルアセテート1.81gのテトラヒドロフラン1
6ml溶液を、内温20〜25℃に保ちながら滴下し、室
温で20分間撹拌した。反応混合物をエーテル600ml
と水400mlの混合溶媒中に注ぎ、1N塩酸200mlを
加え分液した。有機層を1N塩酸、飽和重曹水及び飽和
食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒
を減圧留去し、黄色油状物の標記化合物1.99gを得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.92(2H,m),
2.49〜2.57(2H,m),2.83(2H,t),3.56(2H,s),4.15(2H,q),
4.93(1H,s),5.45(1H,s),7.00〜7.10(2H,m),7.60(1H,d) IR(neat) cm-1:1736 MS(FAB) m/z:231(MH+)
【0139】工程2 エチル 1−ヒドロキシメチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
ラヒドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0140】工程1で得たエチル 1−メチレン−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート1.99gをテトラヒドロフラン8mlに溶解し、氷
冷下にて1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液24mlを
5分かけて滴下し、氷冷下、20分間撹拌した。この液
にエタノール3mlを加え10分間撹拌後、飽和重曹水1
6ml及び30%過酸化水素水8mlを加えて室温で1時間
撹拌した。反応液に0.5Mチオ硫酸ナトリウム水溶液
10mlを加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製し
て、淡黄色油状物の標記化合物970mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.37〜1.48(1H,b
r),1.62〜1.96(4H,m),2.70〜2.77(2H,m),2.91〜3.00(1
H,m),3.54(2H,s),3.79(2H,d),4.15(2H,q),6.99〜7.08(2
H,m),7.19(1H,d) IR(neat) cm-1:3400,1734 MS(FAB) m/z:249(MH+)
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテ
ート1.99gをテトラヒドロフラン8mlに溶解し、氷
冷下にて1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液24mlを
5分かけて滴下し、氷冷下、20分間撹拌した。この液
にエタノール3mlを加え10分間撹拌後、飽和重曹水1
6ml及び30%過酸化水素水8mlを加えて室温で1時間
撹拌した。反応液に0.5Mチオ硫酸ナトリウム水溶液
10mlを加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製し
て、淡黄色油状物の標記化合物970mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.37〜1.48(1H,b
r),1.62〜1.96(4H,m),2.70〜2.77(2H,m),2.91〜3.00(1
H,m),3.54(2H,s),3.79(2H,d),4.15(2H,q),6.99〜7.08(2
H,m),7.19(1H,d) IR(neat) cm-1:3400,1734 MS(FAB) m/z:249(MH+)
【0141】工程3 エチル 1−メチルスルホニルオキシメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテート
の製造
3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルアセテート
の製造
【0142】工程2で得たエチル 1−ヒドロキシメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ルアセテート755mgを塩化メチレン8mlに溶解し、ト
リエチルアミン0.5mlを加え、氷冷下にてメタンスル
ホニルクロリド383mgを加え、室温で10分間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸、飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
により精製して、無色油状物の標記化合物664mgを得
た。収率67%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.73〜1.97(4H,m),
2.72〜2.80(2H,m),2.96(3H,s),3.17〜3.27(1H,m),4.15
(2H,q),4.22〜4.41(2H,m),7.01〜7.19(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1356,1175 MS(FAB) m/z:327(MH+)
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イ
ルアセテート755mgを塩化メチレン8mlに溶解し、ト
リエチルアミン0.5mlを加え、氷冷下にてメタンスル
ホニルクロリド383mgを加え、室温で10分間撹拌し
た。反応混合物を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸、飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
により精製して、無色油状物の標記化合物664mgを得
た。収率67%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.73〜1.97(4H,m),
2.72〜2.80(2H,m),2.96(3H,s),3.17〜3.27(1H,m),4.15
(2H,q),4.22〜4.41(2H,m),7.01〜7.19(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1356,1175 MS(FAB) m/z:327(MH+)
【0143】工程4 エチル 1−アミノメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
ドロナフタレン−6−イルアセテートの製造
【0144】工程3で得たエチル 1−メチルスルホニ
ルオキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−6−イルアセテート624mgをジメチルホルムア
ミド7mlに溶解し、アジ化ナトリウム249mgを加え6
0℃で1夜撹拌した。反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、10%パラジウム炭素200mg
を加え、水素雰囲気下、1気圧で6時間撹拌した。反応
混合物を吸引濾過し、濾液を1N塩酸で抽出し、水層に
炭酸カリウムを加えてアルカリ性とした後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後溶媒を減圧留去して、黄色油状物の標
記化合物11mgを得た。収率62%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.60〜1.92(6H,m),
2.70〜3.00(5H,m),3.54(2H,s),4.15(2H,t),6.97〜7.18
(3H,m) IR(neat) cm-1:3381,1736 MS(EI) m/z:247(M+)
ルオキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−6−イルアセテート624mgをジメチルホルムア
ミド7mlに溶解し、アジ化ナトリウム249mgを加え6
0℃で1夜撹拌した。反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥し、10%パラジウム炭素200mg
を加え、水素雰囲気下、1気圧で6時間撹拌した。反応
混合物を吸引濾過し、濾液を1N塩酸で抽出し、水層に
炭酸カリウムを加えてアルカリ性とした後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後溶媒を減圧留去して、黄色油状物の標
記化合物11mgを得た。収率62%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.60〜1.92(6H,m),
2.70〜3.00(5H,m),3.54(2H,s),4.15(2H,t),6.97〜7.18
(3H,m) IR(neat) cm-1:3381,1736 MS(EI) m/z:247(M+)
【0145】工程5 エチル 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0146】工程4で得たエチル 1−アミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート150mgを酢酸エチル5mlに溶解し、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液5ml及びp−クロロベンゼンスル
ホニルクロリド154mgを加え室温で1時間撹拌した。
反応液を分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=4:1)で精製して、無色油状物の標記化合物1
96mgを得た。収率77%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.62〜1.86(4H,m),
2.68〜2.73(2H,m),2.89〜3.00(1H,m),3.15〜3.21(2H,
m),3.53(2H,s),4.15(2H,q),6.94〜7.04(3H,m),7.48(2H,
d),7.77(2H,d) IR(neat) cm-1:3289,1732,1333,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルア
セテート150mgを酢酸エチル5mlに溶解し、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液5ml及びp−クロロベンゼンスル
ホニルクロリド154mgを加え室温で1時間撹拌した。
反応液を分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=4:1)で精製して、無色油状物の標記化合物1
96mgを得た。収率77%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.27(3H,t),1.62〜1.86(4H,m),
2.68〜2.73(2H,m),2.89〜3.00(1H,m),3.15〜3.21(2H,
m),3.53(2H,s),4.15(2H,q),6.94〜7.04(3H,m),7.48(2H,
d),7.77(2H,d) IR(neat) cm-1:3289,1732,1333,1163 MS(FAB) m/z:422(MH+)
【0147】工程6 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0148】工程5で得たエチル 1−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート186mgを
メタノール2mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
1mlを加えて室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧
濃縮し、残留物に水1mlを加えた後、1N塩酸2mlで酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム乾燥した後、溶媒を減圧留去し
て、無色結晶の標記化合物171mgを得た。収率98
%。 融点:134〜136℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.62〜1.87(4H,m),2.67〜2.74
(2H,m),2.89〜3.00(1H,m),3.13〜3.21(2H,m),3.58(2H,
s),4.47(1H,t),7.00(3H,s),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(KBr) cm-1:3247,1728,1325,1154 MS(FAB) m/z:394(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−6−イルアセテート186mgを
メタノール2mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液
1mlを加えて室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧
濃縮し、残留物に水1mlを加えた後、1N塩酸2mlで酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウム乾燥した後、溶媒を減圧留去し
て、無色結晶の標記化合物171mgを得た。収率98
%。 融点:134〜136℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.62〜1.87(4H,m),2.67〜2.74
(2H,m),2.89〜3.00(1H,m),3.13〜3.21(2H,m),3.58(2H,
s),4.47(1H,t),7.00(3H,s),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(KBr) cm-1:3247,1728,1325,1154 MS(FAB) m/z:394(MH+)
【0149】工程7 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0150】工程6で得た1−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸72mg及び炭酸水素ナトリ
ウム17mgを水0.5mlに加熱溶解した。反応液を放冷
後、ポリスチレンゲル(HP−20)中に通導し、メタ
ノールで溶出した後、溶出液を濃縮して、無色粉末の標
記化合物70mgを得た。収率89%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.72〜1.88(4H,m),2.55〜2.9
5(5H,m),3.12(2H,s),6.83〜6.92(3H,m),7.65(2H,d),7.8
0(2H,d),7.90〜8.00(1H,br) IR(KBr) cm-1:3432,1573,1389,1325,1159 MS(FAB) m/z:416(MH+)
ルホニルアミノメチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−6−イル酢酸72mg及び炭酸水素ナトリ
ウム17mgを水0.5mlに加熱溶解した。反応液を放冷
後、ポリスチレンゲル(HP−20)中に通導し、メタ
ノールで溶出した後、溶出液を濃縮して、無色粉末の標
記化合物70mgを得た。収率89%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.72〜1.88(4H,m),2.55〜2.9
5(5H,m),3.12(2H,s),6.83〜6.92(3H,m),7.65(2H,d),7.8
0(2H,d),7.90〜8.00(1H,br) IR(KBr) cm-1:3432,1573,1389,1325,1159 MS(FAB) m/z:416(MH+)
【0151】実施例8 ナトリウム 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0152】
【化24】
【0153】工程1 エチル 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6
−イルアセテートの製造
【0154】実施例7の工程5において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−ブロモベンゼ
ンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様に
して、無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.62〜1.77(4H,m),
2.67〜2.74(2H,m),2.88〜3.00(1H,m),3.18(2H,t),3.53
(2H,s),4.15(2H,q),4.36〜4.44(1H,m),6.94〜7.04(3H,
m),7.62〜7.72(4H,m) IR(neat) cm-1:3285,1733,1333,1163 MS(FAB) m/z:466(MH+)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−ブロモベンゼ
ンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例3と同様に
して、無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.62〜1.77(4H,m),
2.67〜2.74(2H,m),2.88〜3.00(1H,m),3.18(2H,t),3.53
(2H,s),4.15(2H,q),4.36〜4.44(1H,m),6.94〜7.04(3H,
m),7.62〜7.72(4H,m) IR(neat) cm-1:3285,1733,1333,1163 MS(FAB) m/z:466(MH+)
【0155】工程2 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イル酢
酸の製造
【0156】実施例7の工程6に準じて無色結晶の標記
化合物を得た。 融点:140〜142℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.62〜1.85(4H,m),2.66〜2.74
(2H,m),2.88〜2.98(1H,m),3.12〜3.20(2H,m),3.57(2H,
s),4.59(1H,t),6.95〜7.02(3H,m),7.60〜7.71(4H,m) IR(KBr) cm-1:3243,1728,1325,1153 MS(FAB) m/z:438(MH+)
化合物を得た。 融点:140〜142℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.62〜1.85(4H,m),2.66〜2.74
(2H,m),2.88〜2.98(1H,m),3.12〜3.20(2H,m),3.57(2H,
s),4.59(1H,t),6.95〜7.02(3H,m),7.60〜7.71(4H,m) IR(KBr) cm-1:3243,1728,1325,1153 MS(FAB) m/z:438(MH+)
【0157】工程3 ナトリウム 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
ノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルアセテートの製造
【0158】実施例7の工程7に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.53〜1.88(4H,m),2.54〜2.6
4(2H,m),2.70〜2.94(3H,m),3.13(2H,s),6.83〜6.93(3H,
m),7.70〜7.82(4H,m),7.90〜8.00(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1576,1389,1325,1161 MS(FAB) m/z:460(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.53〜1.88(4H,m),2.54〜2.6
4(2H,m),2.70〜2.94(3H,m),3.13(2H,s),6.83〜6.93(3H,
m),7.70〜7.82(4H,m),7.90〜8.00(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1576,1389,1325,1161 MS(FAB) m/z:460(MH+)
【0159】実施例9 ナトリウム 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0160】
【化25】
【0161】工程1 エチル 3−メチレンインダン−5−イルアセテートの
製造
製造
【0162】亜鉛粉末16.8gをテトラヒドロフラン
200mlに懸濁し、ジヨードメタン8.1mlを加えて室
温で30分間撹拌した。次いで氷冷下にて1M四塩化チ
タン−塩化メチレン溶液20mlを30分間かけて滴下し
た後、室温で30分間撹拌した。この液に参考例4で得
たエチル 3−オキソインダン−5−イルアセテート
4.37gのテトラヒドロフラン40ml溶液を氷冷下で
5分間かけて滴下し、10分間撹拌した。反応液をエー
テルと氷水の混合液中に注ぎ、1N塩酸を加え分液し
た。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、無
色油状物の標記化合物6.33gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),2.72〜2.86(2H,m),
2.90〜3.00(2H,m),3.60(2H,s),4.15(2H,q),5.03(1H,t),
5.44(1H,t),7.12〜7.22(3H,m)
200mlに懸濁し、ジヨードメタン8.1mlを加えて室
温で30分間撹拌した。次いで氷冷下にて1M四塩化チ
タン−塩化メチレン溶液20mlを30分間かけて滴下し
た後、室温で30分間撹拌した。この液に参考例4で得
たエチル 3−オキソインダン−5−イルアセテート
4.37gのテトラヒドロフラン40ml溶液を氷冷下で
5分間かけて滴下し、10分間撹拌した。反応液をエー
テルと氷水の混合液中に注ぎ、1N塩酸を加え分液し
た。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し、無
色油状物の標記化合物6.33gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),2.72〜2.86(2H,m),
2.90〜3.00(2H,m),3.60(2H,s),4.15(2H,q),5.03(1H,t),
5.44(1H,t),7.12〜7.22(3H,m)
【0163】工程2 エチル 3−ヒドロキシメチルインダン−5−イルアセ
テートの製造
テートの製造
【0164】工程1で得たエチル 3−メチレンインダ
ン−5−イルアセテート6.33gをテトラヒドロフラ
ン20mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、氷冷下にて1M
ボラン−テトラヒドロフラン溶液60mlを10分間かけ
て滴下し、氷冷下で30分間撹拌した。この液にエタノ
ール8mlを加え氷冷下10分間撹拌した後、飽和重曹水
40ml及び30%過酸化水素水20mlを加えて室温で1
時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチ
ルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=1:3)により精製して、淡黄色油状物の標
記化合物2.11mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.87〜2.02(1H,m),
2.19〜2.34(1H,m),3.59(2H,s),3.76〜3.84(2H,m),4.15
(2H,q),7.07〜7.23(3H,m) MS(FAB) m/z:235(MH+)
ン−5−イルアセテート6.33gをテトラヒドロフラ
ン20mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、氷冷下にて1M
ボラン−テトラヒドロフラン溶液60mlを10分間かけ
て滴下し、氷冷下で30分間撹拌した。この液にエタノ
ール8mlを加え氷冷下10分間撹拌した後、飽和重曹水
40ml及び30%過酸化水素水20mlを加えて室温で1
時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液及び酢酸エチ
ルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後硫
酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=1:3)により精製して、淡黄色油状物の標
記化合物2.11mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.87〜2.02(1H,m),
2.19〜2.34(1H,m),3.59(2H,s),3.76〜3.84(2H,m),4.15
(2H,q),7.07〜7.23(3H,m) MS(FAB) m/z:235(MH+)
【0165】工程3 エチル 3−メチルスルホニルオキシメチルインダン−
5−イルアセテートの製造
5−イルアセテートの製造
【0166】工程2で得たエチル 3−ヒドロキシメチ
ルインダン−5−イルアセテート2.11gを塩化メチ
レン20mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン1ml、
メタンスルホニルクロリド0.58mlを加えて10分間
撹拌した。反応液に1N塩酸、酢酸エチルを加え分液
し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)により精製して、黄色油状物の標記化
合物1.09gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.88〜2.05(1H,m),
2.26〜2.42(1H,m),2.94(3H,s),3.59(3H,s),4.14(2H,q),
4.24〜4.42(2H,m),7.09〜7.23(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1356,1175
ルインダン−5−イルアセテート2.11gを塩化メチ
レン20mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン1ml、
メタンスルホニルクロリド0.58mlを加えて10分間
撹拌した。反応液に1N塩酸、酢酸エチルを加え分液
し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)により精製して、黄色油状物の標記化
合物1.09gを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.88〜2.05(1H,m),
2.26〜2.42(1H,m),2.94(3H,s),3.59(3H,s),4.14(2H,q),
4.24〜4.42(2H,m),7.09〜7.23(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1356,1175
【0167】工程4 エチル 3−アミノメチルインダン−5−イルアセテー
トの製造
トの製造
【0168】工程3で得たエチル 3−メチルスルホニ
ルオキシメチルインダン−5−イルアセテート767mg
をジメチルホルムアミド8mlに溶解し、アジ化ナトリウ
ム319mgを加えて60℃で一夜撹拌した。反応液に水
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、10%パラジウム炭素100mgを加え、水素
雰囲気下、1気圧で5時間撹拌した。パラジウム炭素を
吸引濾過により濾去し、濾液に1N塩酸を加えて抽出
し、水層に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした後酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、黄
色油状物の標記化合物346mgを得た。収率60%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.76〜1.92(1H,m),
2.21〜2.36(1H,m),2.76〜3.06(4H,m),3.14〜3.25(1H,
m),3.59(2H,s),4.14(2H,q),7.06〜7.22(3H,m) IR(neat) cm-1:3300,1734 MS(FAB) m/z:234(MH+)
ルオキシメチルインダン−5−イルアセテート767mg
をジメチルホルムアミド8mlに溶解し、アジ化ナトリウ
ム319mgを加えて60℃で一夜撹拌した。反応液に水
を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、10%パラジウム炭素100mgを加え、水素
雰囲気下、1気圧で5時間撹拌した。パラジウム炭素を
吸引濾過により濾去し、濾液に1N塩酸を加えて抽出
し、水層に炭酸カリウムを加えてアルカリ性にした後酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、黄
色油状物の標記化合物346mgを得た。収率60%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.25(3H,t),1.76〜1.92(1H,m),
2.21〜2.36(1H,m),2.76〜3.06(4H,m),3.14〜3.25(1H,
m),3.59(2H,s),4.14(2H,q),7.06〜7.22(3H,m) IR(neat) cm-1:3300,1734 MS(FAB) m/z:234(MH+)
【0169】工程5 エチル 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0170】工程4で得たエチル 3−アミノメチルイ
ンダン−5−イルアセテート150mgを酢酸エチル5ml
に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5ml及びp−
クロロベンゼンスルホニルクロリド162mgを加え室温
で2時間撹拌した。反応液を分液し、有機層を1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)で精製して、赤紫色油状物の標記化合物16
8mgを得た。収率64%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.92(1H,m),
2.18〜2.30(1H,m),2.75〜2.97(2H,m),3.06〜3.18(1H,
m),3.22〜3.36(2H,m),3.55(2H,s),4.15(2H,q),4.32〜4.
40(1H,br),6.99(1H,s),7.07〜7.20(2H,m),7.49(2H,d),
7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3285,1732,1335,1163 MS(FAB) m/z:408(MH+)
ンダン−5−イルアセテート150mgを酢酸エチル5ml
に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5ml及びp−
クロロベンゼンスルホニルクロリド162mgを加え室温
で2時間撹拌した。反応液を分液し、有機層を1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後溶媒を減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)で精製して、赤紫色油状物の標記化合物16
8mgを得た。収率64%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.80〜1.92(1H,m),
2.18〜2.30(1H,m),2.75〜2.97(2H,m),3.06〜3.18(1H,
m),3.22〜3.36(2H,m),3.55(2H,s),4.15(2H,q),4.32〜4.
40(1H,br),6.99(1H,s),7.07〜7.20(2H,m),7.49(2H,d),
7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3285,1732,1335,1163 MS(FAB) m/z:408(MH+)
【0171】工程6 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン−5−イル酢酸の製造
ンダン−5−イル酢酸の製造
【0172】工程5で得たエチル 3−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イルア
セテート158mgをメタノール1mlに溶解し、1N水酸
化ナトリウム水溶液1mlを加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え析出した結晶を溶解し、1N
塩酸5mlを加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して無色結晶の標記化合物1
44mgを得た。収率98%。 融点:149〜150℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.66〜1.81(1H,m),2.05〜2.2
0(1H,m),2.64〜2.87(3H,m),3.03〜3.21(2H,m),3.48(2H,
s),6.99〜7.15(3H,m),7.66(2H,d),7.81(2H,d),7.93(1H,
t),11.5〜12.5(1H,br) IR(KBr) cm-1:3295,1698,1330,1159 MS(FAB) m/z:380(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イルア
セテート158mgをメタノール1mlに溶解し、1N水酸
化ナトリウム水溶液1mlを加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物に水を加え析出した結晶を溶解し、1N
塩酸5mlを加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥した後、溶媒を減圧留去して無色結晶の標記化合物1
44mgを得た。収率98%。 融点:149〜150℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.66〜1.81(1H,m),2.05〜2.2
0(1H,m),2.64〜2.87(3H,m),3.03〜3.21(2H,m),3.48(2H,
s),6.99〜7.15(3H,m),7.66(2H,d),7.81(2H,d),7.93(1H,
t),11.5〜12.5(1H,br) IR(KBr) cm-1:3295,1698,1330,1159 MS(FAB) m/z:380(MH+)
【0173】工程7 ナトリウム 3−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0174】工程6で得た3−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸100
mgを水15mlに懸濁し、炭酸水素ナトリウム24mgを加
えて加熱溶解した。反応液を冷却し、析出した結晶を濾
取して、無色針状晶の標記化合物68mgを得た。収率6
4%。 融点:118〜121℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.64〜1.79(1H,m),2.03〜2.1
8(1H,m),2.60〜2.77(3H,m),3.00〜3.15(4H,m),6.93〜7.
03(3H,m),7.65(2H,d),7.81(2H,d),7.92〜8.05(1H,br) MS(FAB) m/z:402(MH+)
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸100
mgを水15mlに懸濁し、炭酸水素ナトリウム24mgを加
えて加熱溶解した。反応液を冷却し、析出した結晶を濾
取して、無色針状晶の標記化合物68mgを得た。収率6
4%。 融点:118〜121℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.64〜1.79(1H,m),2.03〜2.1
8(1H,m),2.60〜2.77(3H,m),3.00〜3.15(4H,m),6.93〜7.
03(3H,m),7.65(2H,d),7.81(2H,d),7.92〜8.05(1H,br) MS(FAB) m/z:402(MH+)
【0175】実施例10 ナトリウム 3−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0176】
【化26】
【0177】工程1 エチル 3−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメ
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0178】実施例9の工程5において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−ブロモベンゼ
ンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例9と同様に
して、赤紫色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.78〜1.93(1H,m),
2.15〜2.31(1H,m),2.76〜2.97(2H,m),3.05〜3.17(1H,
m),3.21〜3.38(2H,m),3.55(2H,s),4.15(2H,q),4.38〜4.
46(1H,m),6.99(1H,s),7.06〜7.19(2H,m),7.62〜7.74(4
H,m) IR(neat) cm-1:3285,1732,1335,1165 MS(FAB) m/z:452(MH+)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりにp−ブロモベンゼ
ンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例9と同様に
して、赤紫色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.78〜1.93(1H,m),
2.15〜2.31(1H,m),2.76〜2.97(2H,m),3.05〜3.17(1H,
m),3.21〜3.38(2H,m),3.55(2H,s),4.15(2H,q),4.38〜4.
46(1H,m),6.99(1H,s),7.06〜7.19(2H,m),7.62〜7.74(4
H,m) IR(neat) cm-1:3285,1732,1335,1165 MS(FAB) m/z:452(MH+)
【0179】工程2 3−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン−5−イル酢酸の製造
ンダン−5−イル酢酸の製造
【0180】実施例9の工程6に準じて無色結晶の標記
化合物を得た。 融点:146〜148℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.77〜1.91(1H,m),2.15〜2.3
0(1H,m),2.73〜2.95(2H,m),3.05〜3.36(3H,m),3.60(2H,
s),4.46〜4.56(1H,m),7.02(1H,s),7.09(1H,d),7.16(1H,
d),7.59〜7.70(4H,m) IR(KBr) cm-1:3289,1698,1330,1161 MS(FAB) m/z:424(MH+)
化合物を得た。 融点:146〜148℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.77〜1.91(1H,m),2.15〜2.3
0(1H,m),2.73〜2.95(2H,m),3.05〜3.36(3H,m),3.60(2H,
s),4.46〜4.56(1H,m),7.02(1H,s),7.09(1H,d),7.16(1H,
d),7.59〜7.70(4H,m) IR(KBr) cm-1:3289,1698,1330,1161 MS(FAB) m/z:424(MH+)
【0181】工程3 ナトリウム 3−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0182】実施例9の工程7に準じて無色針状晶の標
記化合物を得た。 融点:118〜121℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.65〜1.80(1H,m),2.02〜2.1
7(1H,m),2.60〜2.83(3H,m),3.00〜3.17(4H,m),6.93〜7.
03(3H,m),7.70〜7.81(4H,m),7.96〜8.12(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1580,1389,1320,1154 MS(FAB) m/z:446(MH+)
記化合物を得た。 融点:118〜121℃(分解)1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.65〜1.80(1H,m),2.02〜2.1
7(1H,m),2.60〜2.83(3H,m),3.00〜3.17(4H,m),6.93〜7.
03(3H,m),7.70〜7.81(4H,m),7.96〜8.12(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1580,1389,1320,1154 MS(FAB) m/z:446(MH+)
【0183】実施例11 ナトリウム 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)インダン−5−イルアセテートの製造
ル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0184】
【化27】
【0185】工程1 エチル 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)
インダン−5−イルアセテートの製造
インダン−5−イルアセテートの製造
【0186】実施例9の工程5において、p−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例9と同様にして、
淡黄色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.24(3H,t),1.79〜1.93(1H,m),
2.15〜2.29(1H,m),2.72〜2.96(2H,m),3.07〜3.19(1H,
m),3.24〜3.37(2H,m),3.50(2H,s),4.13(2H,q),4.42〜4.
50(0.5H,m),6.97(1H,s),7.04〜7.17(2H,m),7.57〜7.70
(2H,m),7.77〜7.83(1H,m),7.89〜8.02(3H,m),8.41〜8.4
5(1H,m) IR(neat) cm-1:3285,1734,1329,1132 MS(FAB) m/z:424(MH+)
ンゼンスルホニルクロリドのかわりに2−ナフチルスル
ホニルクロリドを用いた以外は実施例9と同様にして、
淡黄色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.24(3H,t),1.79〜1.93(1H,m),
2.15〜2.29(1H,m),2.72〜2.96(2H,m),3.07〜3.19(1H,
m),3.24〜3.37(2H,m),3.50(2H,s),4.13(2H,q),4.42〜4.
50(0.5H,m),6.97(1H,s),7.04〜7.17(2H,m),7.57〜7.70
(2H,m),7.77〜7.83(1H,m),7.89〜8.02(3H,m),8.41〜8.4
5(1H,m) IR(neat) cm-1:3285,1734,1329,1132 MS(FAB) m/z:424(MH+)
【0187】工程2 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチル)インダン
−5−イル酢酸の製造
−5−イル酢酸の製造
【0188】実施例9の工程6に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.23(3H,t),1.76〜1.90(1H,m),
2.10〜2.27(1H,m),2.68〜2.92(2H,m),3.04〜3.17(1H,
m),3.20〜3.32(2H,m),3.53(2H,s),3.72(2H,q),4.76(1H,
t),5.0〜6.5(1H,br),6.97(1H,s),7.04(1H,d),7.12(1H,
d),7.55〜7.66(2H,m),7.74〜7.80(1H,m),7.85〜7.97(3
H,m),8.41(1H,s) MS(FAB) m/z:396(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.23(3H,t),1.76〜1.90(1H,m),
2.10〜2.27(1H,m),2.68〜2.92(2H,m),3.04〜3.17(1H,
m),3.20〜3.32(2H,m),3.53(2H,s),3.72(2H,q),4.76(1H,
t),5.0〜6.5(1H,br),6.97(1H,s),7.04(1H,d),7.12(1H,
d),7.55〜7.66(2H,m),7.74〜7.80(1H,m),7.85〜7.97(3
H,m),8.41(1H,s) MS(FAB) m/z:396(MH+)
【0189】工程3 ナトリウム 3−(2−ナフチルスルホニルアミノメチ
ル)インダン−5−イルアセテートの製造
ル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0190】実施例3の工程7に準じて無色アモルファ
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.65〜1.80(1H,m),2.01〜2.1
7(1H,m),2.58〜2.79(3H,m),3.03〜3.18(4H,m),6.90〜7.
02(3H,m),7.62〜7.73(2H,m),7.85(1H,dd),7.90〜7.98(1
H,br),8.00〜8.06(1H,m),8.10〜8.19(2H,m),8.45(1H,d) IR(KBr) cm-1:3300,1572,1389,1318,1156 MS(FAB) m/z:418(MH+)
スの標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.65〜1.80(1H,m),2.01〜2.1
7(1H,m),2.58〜2.79(3H,m),3.03〜3.18(4H,m),6.90〜7.
02(3H,m),7.62〜7.73(2H,m),7.85(1H,dd),7.90〜7.98(1
H,br),8.00〜8.06(1H,m),8.10〜8.19(2H,m),8.45(1H,d) IR(KBr) cm-1:3300,1572,1389,1318,1156 MS(FAB) m/z:418(MH+)
【0191】実施例12 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0192】
【化28】
【0193】工程1 3−フェニルグルタル酸無水物の製造
【0194】3−フェニルグルタル酸29.5gを無水
酢酸300mlに懸濁し、6時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮して、褐色結晶の標記化合物26.6gを得
た。収率99%。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.80〜2.93(2H,m),3.06〜3.16
(2H,m),3.36〜3.49(1H,m),7.17〜7.23(2H,m),7.29〜7.4
3(3H,m) IR(KBr) cm-1:1815,1754 MS(EI) m/z:190(M+)
酢酸300mlに懸濁し、6時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮して、褐色結晶の標記化合物26.6gを得
た。収率99%。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.80〜2.93(2H,m),3.06〜3.16
(2H,m),3.36〜3.49(1H,m),7.17〜7.23(2H,m),7.29〜7.4
3(3H,m) IR(KBr) cm-1:1815,1754 MS(EI) m/z:190(M+)
【0195】工程2 3−(4−エトキシカルボニルメチルフェニル)グルタ
ル酸の製造
ル酸の製造
【0196】2−クロロ−2−メチルチオ酢酸エチル4
0.06gを1,2−ジクロロエタン90mlに溶解し、
室温で四塩化スズ28mlを加え5分間撹拌した。次いで
工程1で得た3−フェニルグルタル酸無水物17.1g
の1,2−ジクロロエタン90ml溶液を加えて60℃で
5時間撹拌した。反応液を氷と1N塩酸の混合液に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。残留物を酢酸300mlに溶解し、亜鉛4
5.8gを加えて4時間加熱還流した。反応混合物を放
冷した後吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。この残さに
1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去して、黄色油状物の標記化合物37.4gを得
た。収率60%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.62〜2.80(2H,m),
3.59(2H,s),3.66〜3.82(1H,m),4.15(2H,q),7.16〜7.30
(4H,m) IR(neat) cm-1:3400〜2700,1732,1713,1647 MS(EI) m/z:294(M+)
0.06gを1,2−ジクロロエタン90mlに溶解し、
室温で四塩化スズ28mlを加え5分間撹拌した。次いで
工程1で得た3−フェニルグルタル酸無水物17.1g
の1,2−ジクロロエタン90ml溶液を加えて60℃で
5時間撹拌した。反応液を氷と1N塩酸の混合液に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸、飽和食
塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去した。残留物を酢酸300mlに溶解し、亜鉛4
5.8gを加えて4時間加熱還流した。反応混合物を放
冷した後吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。この残さに
1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去して、黄色油状物の標記化合物37.4gを得
た。収率60%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.62〜2.80(2H,m),
3.59(2H,s),3.66〜3.82(1H,m),4.15(2H,q),7.16〜7.30
(4H,m) IR(neat) cm-1:3400〜2700,1732,1713,1647 MS(EI) m/z:294(M+)
【0197】工程3 3−(4−エトキシカルボニルメチルフェニル)グルタ
ル酸無水物の製造
ル酸無水物の製造
【0198】工程2で得た3−(4−エトキシカルボニ
ルメチルフェニル)グルタル酸37.4gを無水酢酸3
00mlに溶解し、3時間加熱還流した。反応液を減圧濃
縮して、褐色油状物の標記化合物30.4gを得た。収
率87%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.78〜2.94(2H,m),
3.04〜3.16(2H,m),3.35〜3.47(1H,m),3.61(2H,s),4.16
(2H,q),7.07〜7.38(4H,m) IR(neat) cm-1:1813,1765,1732 MS(EI) m/z:276(M+)
ルメチルフェニル)グルタル酸37.4gを無水酢酸3
00mlに溶解し、3時間加熱還流した。反応液を減圧濃
縮して、褐色油状物の標記化合物30.4gを得た。収
率87%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.78〜2.94(2H,m),
3.04〜3.16(2H,m),3.35〜3.47(1H,m),3.61(2H,s),4.16
(2H,q),7.07〜7.38(4H,m) IR(neat) cm-1:1813,1765,1732 MS(EI) m/z:276(M+)
【0199】工程4 5−エトキシカルボニルメチル−3−オキソインダン−
1−イル酢酸の製造
1−イル酢酸の製造
【0200】工程3で得た3−(4−エトキシカルボニ
ルメチルフェニル)グルタル酸無水物1.94gを1,
2−ジクロロエタン20mlに溶解し、この溶液を氷冷下
にて、塩化アルミニウム3.74gの1,2−ジクロロ
エタン20ml溶液中に滴下し、室温で30分間撹拌し
た。反応液を氷と1N塩酸の混合液中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、黄色油状物の
標記化合物1.80gを得た。収率93%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.40〜2.66(2H,m),
2.90〜3.10(2H,m),3.68(2H,s),3.72〜3.84(1H,m),4.16
(2H,q),7.40〜7.64(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1713 MS(FAB) m/z:277(MH+)
ルメチルフェニル)グルタル酸無水物1.94gを1,
2−ジクロロエタン20mlに溶解し、この溶液を氷冷下
にて、塩化アルミニウム3.74gの1,2−ジクロロ
エタン20ml溶液中に滴下し、室温で30分間撹拌し
た。反応液を氷と1N塩酸の混合液中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、黄色油状物の
標記化合物1.80gを得た。収率93%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.40〜2.66(2H,m),
2.90〜3.10(2H,m),3.68(2H,s),3.72〜3.84(1H,m),4.16
(2H,q),7.40〜7.64(3H,m) IR(neat) cm-1:1732,1713 MS(FAB) m/z:277(MH+)
【0201】工程5 エチル 1−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル−
3−オキソインダン−5−イルアセテートの製造
3−オキソインダン−5−イルアセテートの製造
【0202】工程4で得た5−エトキシカルボニルメチ
ル−3−オキソインダン−1−イル酢酸276mgをジオ
キサン2.5mlに溶解し、ジフェニルホスホリルアジド
0.25ml、トリエチルアミン0.2ml及びベンジルア
ルコール0.16mlを加えて5時間加熱還流した。反応
液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し
て、淡褐色油状物の標記化合物126mgを得た。収率3
3%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.40〜2.54(1H,m),
2.77〜2.94(1H,m),3.39〜3.47(1H,m),3.55〜3.75(4H,
m),4.16(2H,q),4.70〜4.88(1H,br),5.03〜5.16(2H,m),
7.42〜7.58(2H,m),7.66(1H,s) IR(neat) cm-1:3350,1743,1710 MS(FAB) m/z:382(MH+)
ル−3−オキソインダン−1−イル酢酸276mgをジオ
キサン2.5mlに溶解し、ジフェニルホスホリルアジド
0.25ml、トリエチルアミン0.2ml及びベンジルア
ルコール0.16mlを加えて5時間加熱還流した。反応
液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し
て、淡褐色油状物の標記化合物126mgを得た。収率3
3%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),2.40〜2.54(1H,m),
2.77〜2.94(1H,m),3.39〜3.47(1H,m),3.55〜3.75(4H,
m),4.16(2H,q),4.70〜4.88(1H,br),5.03〜5.16(2H,m),
7.42〜7.58(2H,m),7.66(1H,s) IR(neat) cm-1:3350,1743,1710 MS(FAB) m/z:382(MH+)
【0203】工程6 エチル 1−アミノメチルインダン−5−イルアセテー
トの製造
トの製造
【0204】工程5で得たエチル 1−ベンジルオキシ
カルボニルアミノメチル−3−オキソインダン−5−イ
ルアセテート108mg及びシュウ酸32mgをテトラヒド
ロフラン2mlに溶解し、水0.5ml及び10%パラジウ
ム炭素30mgを加え、水素雰囲気下、50℃で8時間撹
拌した。反応液を吸引濾過してパラジウム炭素を除去し
た後、濾液を減圧留去し、残留物を1N塩酸に溶解して
酢酸エチルで洗浄した。水層に炭酸カリウムを加えアル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留
去して、無色油状物の標記化合物33mgを得た。収率5
0%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.40〜1.70(2H,b
r),1.77〜1.92(1H,m),2.21〜2.37(1H,m),2.77〜3.08(4
H,m),3.13〜3.25(1H,m),3.58(2H,s),4.15(2H,q),7.02〜
7.21(3H,m) MS(EI) m/z:233(M+)
カルボニルアミノメチル−3−オキソインダン−5−イ
ルアセテート108mg及びシュウ酸32mgをテトラヒド
ロフラン2mlに溶解し、水0.5ml及び10%パラジウ
ム炭素30mgを加え、水素雰囲気下、50℃で8時間撹
拌した。反応液を吸引濾過してパラジウム炭素を除去し
た後、濾液を減圧留去し、残留物を1N塩酸に溶解して
酢酸エチルで洗浄した。水層に炭酸カリウムを加えアル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留
去して、無色油状物の標記化合物33mgを得た。収率5
0%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.40〜1.70(2H,b
r),1.77〜1.92(1H,m),2.21〜2.37(1H,m),2.77〜3.08(4
H,m),3.13〜3.25(1H,m),3.58(2H,s),4.15(2H,q),7.02〜
7.21(3H,m) MS(EI) m/z:233(M+)
【0205】工程7 エチル 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0206】工程6で得たエチル 1−アミノメチルイ
ンダン−5−イルアセテート110mgを酢酸エチル10
mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び
p−クロロベンゼンスルホニルクロリド73mgを加え室
温で1時間撹拌した。反応液を分液し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧
留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して、無色
油状物の標記化合物85mgを得た。収率72%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.77〜1.92(1H,m),
2.15〜2.32(1H,m),2.75〜2.97(2H,m),3.05〜3.38(3H,
m),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.35〜4.41(1H,m),6.98〜7.
19(3H,m),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(neat) cm-1:3287,1732,1337,1163 MS(EI) m/z:407(M+)
ンダン−5−イルアセテート110mgを酢酸エチル10
mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml及び
p−クロロベンゼンスルホニルクロリド73mgを加え室
温で1時間撹拌した。反応液を分液し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧
留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して、無色
油状物の標記化合物85mgを得た。収率72%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.77〜1.92(1H,m),
2.15〜2.32(1H,m),2.75〜2.97(2H,m),3.05〜3.38(3H,
m),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.35〜4.41(1H,m),6.98〜7.
19(3H,m),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(neat) cm-1:3287,1732,1337,1163 MS(EI) m/z:407(M+)
【0207】工程8 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン−5−イル酢酸の製造
ンダン−5−イル酢酸の製造
【0208】工程7で得たエチル 1−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イルア
セテート71mgをメタノール1mlに溶解し、1N水酸化
ナトリウム水溶液0.5mlを加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に水を加え溶解
し、1N塩酸を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残さを80%エタノー
ル水溶液より再結晶して、無色プリズム状晶の標記化合
物35mgを得た。収率53%。 融点:176〜177℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.76〜1.92(1H,m),2.12〜2.31
(1H,m),2.73〜3.40(5H,m),3.60(2H,s),4.54〜4.74(1H,
m),5.30〜6.60(1H,br),6.98〜7.18(3H,m),7.42〜7.50(2
H,m),7.70〜7.80(2H,m) IR(KBr) cm-1:3281,1701,1327,1163 MS(FAB) m/z:380(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イルア
セテート71mgをメタノール1mlに溶解し、1N水酸化
ナトリウム水溶液0.5mlを加えて室温で2時間撹拌し
た。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に水を加え溶解
し、1N塩酸を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残さを80%エタノー
ル水溶液より再結晶して、無色プリズム状晶の標記化合
物35mgを得た。収率53%。 融点:176〜177℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.76〜1.92(1H,m),2.12〜2.31
(1H,m),2.73〜3.40(5H,m),3.60(2H,s),4.54〜4.74(1H,
m),5.30〜6.60(1H,br),6.98〜7.18(3H,m),7.42〜7.50(2
H,m),7.70〜7.80(2H,m) IR(KBr) cm-1:3281,1701,1327,1163 MS(FAB) m/z:380(MH+)
【0209】工程9 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0210】工程8で得た1−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸30mg
及び炭酸水素ナトリウム9.8mgを水0.5mlに加熱溶
解した。反応液を放冷し、ポリスチレンゲル(HP−2
0)中に通導した。メタノールで溶出し、溶出液を濃縮
して凍結乾燥し、無色粉末の標記化合物29mgを得た。
収率89%。 融点:133〜137℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.63〜1.78(1H,m),2.02〜2.1
6(1H,m),2.61〜2.84(3H,m),2.96〜3.18(4H,m),6.89〜7.
05(3H,m),7.65(2H,d),7.81(2H,d),7.88〜7.97(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1570,1395,1325,1163 MS(FAB) m/z:402(MH+)
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸30mg
及び炭酸水素ナトリウム9.8mgを水0.5mlに加熱溶
解した。反応液を放冷し、ポリスチレンゲル(HP−2
0)中に通導した。メタノールで溶出し、溶出液を濃縮
して凍結乾燥し、無色粉末の標記化合物29mgを得た。
収率89%。 融点:133〜137℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.63〜1.78(1H,m),2.02〜2.1
6(1H,m),2.61〜2.84(3H,m),2.96〜3.18(4H,m),6.89〜7.
05(3H,m),7.65(2H,d),7.81(2H,d),7.88〜7.97(1H,br) IR(KBr) cm-1:3400,1570,1395,1325,1163 MS(FAB) m/z:402(MH+)
【0211】実施例13 ナトリウム 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0212】
【化29】
【0213】工程1 エチル 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメ
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
チル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0214】実施例12の工程7において、p−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリドの代わりにp−ブロモベン
ゼンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例12と同
様にして、無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.77〜1.92(1H,m),
2.16〜2.30(1H,m),2.76〜2.98(2H,m),3.05〜3.36(3H,
m),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.32〜4.44(1H,m),6.97〜7.
18(3H,m),7.61〜7.72(4H,m) IR(neat) cm-1:3281,1732,1335,1165 MS(EI) m/z:451(M+)
ベンゼンスルホニルクロリドの代わりにp−ブロモベン
ゼンスルホニルクロリドを用いた以外は実施例12と同
様にして、無色油状物の標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.26(3H,t),1.77〜1.92(1H,m),
2.16〜2.30(1H,m),2.76〜2.98(2H,m),3.05〜3.36(3H,
m),3.57(2H,s),4.15(2H,q),4.32〜4.44(1H,m),6.97〜7.
18(3H,m),7.61〜7.72(4H,m) IR(neat) cm-1:3281,1732,1335,1165 MS(EI) m/z:451(M+)
【0215】工程2 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン−5−イル酢酸の製造
ンダン−5−イル酢酸の製造
【0216】実施例12の工程8に準じて無色プリズム
状晶の標記化合物を得た。 融点:177〜178℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.76〜1.92(1H,m),2.16〜2.31
(1H,m),2.77〜2.95(2H,m),3.05〜3.34(3H,m),3.63(2H,
s),4.29〜4.38(1H,m),7.00〜7.20(3H,m),7.61〜7.72(4
H,m) IR(KBr) cm-1:3278,1701,1327,1161 MS(FAB) m/z:424(MH+)
状晶の標記化合物を得た。 融点:177〜178℃1 H−NMR(CDCl3) δ:1.76〜1.92(1H,m),2.16〜2.31
(1H,m),2.77〜2.95(2H,m),3.05〜3.34(3H,m),3.63(2H,
s),4.29〜4.38(1H,m),7.00〜7.20(3H,m),7.61〜7.72(4
H,m) IR(KBr) cm-1:3278,1701,1327,1161 MS(FAB) m/z:424(MH+)
【0217】工程3 ナトリウム 1−(4−ブロモフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
ノメチル)インダン−5−イルアセテートの製造
【0218】工程2で得た1−(4−ブロモフェニルス
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸30mg
及び炭酸水素ナトリウム7.8mgを水0.5mlに加熱溶
解した。反応液を冷蔵庫内で2時間放置し、析出した結
晶を吸引濾過により濾取した後乾燥して、無色プリズム
状晶の標記化合物21mgを得た。収率63%。 融点:82〜84℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.77〜1.81(1H,m),2.05〜2.1
9(1H,m),2.66〜2.88(3H,m),3.00〜3.21(2H,m),3.49(2H,
s),6.99(1H,d),7.07(1H,s),7.14(1H,d),7.69〜7.83(4H,
m),7.88(1H,t) IR(KBr) cm-1:3281,1577,1389,1320,1154 MS(FAB) m/z:446(MH+)
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル酢酸30mg
及び炭酸水素ナトリウム7.8mgを水0.5mlに加熱溶
解した。反応液を冷蔵庫内で2時間放置し、析出した結
晶を吸引濾過により濾取した後乾燥して、無色プリズム
状晶の標記化合物21mgを得た。収率63%。 融点:82〜84℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.77〜1.81(1H,m),2.05〜2.1
9(1H,m),2.66〜2.88(3H,m),3.00〜3.21(2H,m),3.49(2H,
s),6.99(1H,d),7.07(1H,s),7.14(1H,d),7.69〜7.83(4H,
m),7.88(1H,t) IR(KBr) cm-1:3281,1577,1389,1320,1154 MS(FAB) m/z:446(MH+)
【0219】実施例14 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製
造
ノメチル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製
造
【0220】
【化30】
【0221】工程1 エチル 5−メトキシインダン−1−イルアセテートの
製造
製造
【0222】水素化ナトリウム(60%)0.8gをテ
トラヒドロフラン20mlに懸濁し、室温でトリエチルホ
スホノアセテート4mlを加え1時間撹拌した後、5−メ
トキシ−1−インダノン2.72gのテトラヒドロフラ
ン20ml溶液を加えて一夜加熱還流した。反応液を減圧
濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、1N水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=
3:1)に付し、得られた化合物をエタノール15mlに
溶解した。この液に10%パラジウム炭素300mgを加
え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物
を吸引濾過し、濾液を減圧留去して、無色油状物の標記
化合物2.62gを得た。収率66%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.28(3H,t),1.68〜1.82(1H,m),
2.31〜2.46(2H,m),2.66〜2.97(3H,m),3.46〜3.58(1H,
m),3.78(2H,s),4.17(2H,q),6.70(1H,d),6.77(1H,s),7.0
7(1H,d) IR(neat) cm-1:1734 MS(FAB) m/z:234(MH+)
トラヒドロフラン20mlに懸濁し、室温でトリエチルホ
スホノアセテート4mlを加え1時間撹拌した後、5−メ
トキシ−1−インダノン2.72gのテトラヒドロフラ
ン20ml溶液を加えて一夜加熱還流した。反応液を減圧
濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、1N水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残さをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル=
3:1)に付し、得られた化合物をエタノール15mlに
溶解した。この液に10%パラジウム炭素300mgを加
え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物
を吸引濾過し、濾液を減圧留去して、無色油状物の標記
化合物2.62gを得た。収率66%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.28(3H,t),1.68〜1.82(1H,m),
2.31〜2.46(2H,m),2.66〜2.97(3H,m),3.46〜3.58(1H,
m),3.78(2H,s),4.17(2H,q),6.70(1H,d),6.77(1H,s),7.0
7(1H,d) IR(neat) cm-1:1734 MS(FAB) m/z:234(MH+)
【0223】工程2 5−ヒドロキシインダン−1−イル酢酸の製造
【0224】工程1で得たエチル 5−メトキシインダ
ン−1−イルアセテート672mgを塩化メチレン8mlに
溶解し、氷冷下にて三臭化ホウ素0.55mlを加え、室
温で5時間撹拌した。反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、褐色油
状物の標記化合物551mgを得た。収率100%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.66〜1.86(1H,m),2.28〜2.46
(2H,m),2.63〜2.94(3H,m),3.42〜3.64(1H,m),6.61〜6.7
4(2H,m),7.02(1H,d) IR(neat) cm-1:3400,1711
ン−1−イルアセテート672mgを塩化メチレン8mlに
溶解し、氷冷下にて三臭化ホウ素0.55mlを加え、室
温で5時間撹拌した。反応液を水中に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を1N塩酸、飽和食塩水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、褐色油
状物の標記化合物551mgを得た。収率100%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.66〜1.86(1H,m),2.28〜2.46
(2H,m),2.63〜2.94(3H,m),3.42〜3.64(1H,m),6.61〜6.7
4(2H,m),7.02(1H,d) IR(neat) cm-1:3400,1711
【0225】工程3 ベンジル 5−ヒドロキシインダン−1−イルアセテー
トの製造
トの製造
【0226】工程2で得た5−ヒドロキシインダン−1
−イル酢酸540mgをジメチルホルムアミド6mlに溶解
し、炭酸水素カリウム0.29g及び臭化ベンジル0.
24mlを加えて室温で3時間撹拌した。反応液を水中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)により精製して、黄色油状物
の標記化合物509mgを得た。収率64%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.67〜1.82(1H,m),2.29〜2.53
(2H,m),2.72〜2.93(3H,m),3.46〜3.60(1H,m),4.71(1H,
s),5.16(2H,s),6.60(1H,dd),6.68(1H,d),6.97(1H,d),7.
36(5H,s) IR(neat) cm-1:3400,1734,1717,1707 MS(EI) m/z:282(M+)
−イル酢酸540mgをジメチルホルムアミド6mlに溶解
し、炭酸水素カリウム0.29g及び臭化ベンジル0.
24mlを加えて室温で3時間撹拌した。反応液を水中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)により精製して、黄色油状物
の標記化合物509mgを得た。収率64%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.67〜1.82(1H,m),2.29〜2.53
(2H,m),2.72〜2.93(3H,m),3.46〜3.60(1H,m),4.71(1H,
s),5.16(2H,s),6.60(1H,dd),6.68(1H,d),6.97(1H,d),7.
36(5H,s) IR(neat) cm-1:3400,1734,1717,1707 MS(EI) m/z:282(M+)
【0227】工程4 ベンジル 5−エトキシカルボニルメチルオキシインダ
ン−1−イルアセテートの製造
ン−1−イルアセテートの製造
【0228】工程3で得たベンジル 5−ヒドロキシイ
ンダン−1−イルアセテート495mgをアセトン5mlに
溶解し、炭酸カリウム364mg及びブロモ酢酸エチルエ
ステル350mgを加えて4時間加熱還流した。反応液を
吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
6:1)により精製して、黄色油状物の標記化合物47
1mgを得た。収率73%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.30(3H,t),1.68〜1.82(1H,m),
2.30〜2.53(2H,m),2.72〜2.96(3H,m),3.48〜3.60(1H,
m),4.27(2H,q),4.58(2H,s),5.16(2H,s),6.68(1H,dd),6.
76(1H,d),7.02(1H,d) IR(neat) cm-1:1759,1734 MS(EI) m/z:368(M+)
ンダン−1−イルアセテート495mgをアセトン5mlに
溶解し、炭酸カリウム364mg及びブロモ酢酸エチルエ
ステル350mgを加えて4時間加熱還流した。反応液を
吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
6:1)により精製して、黄色油状物の標記化合物47
1mgを得た。収率73%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.30(3H,t),1.68〜1.82(1H,m),
2.30〜2.53(2H,m),2.72〜2.96(3H,m),3.48〜3.60(1H,
m),4.27(2H,q),4.58(2H,s),5.16(2H,s),6.68(1H,dd),6.
76(1H,d),7.02(1H,d) IR(neat) cm-1:1759,1734 MS(EI) m/z:368(M+)
【0229】工程5 5−エトキシカルボニルメチルオキシインダン−1−イ
ル酢酸の製造
ル酢酸の製造
【0230】工程4で得たベンジル 5−エトキシカル
ボニルメチルオキシインダン−1−イルアセテート44
0mgをエタノール5mlに溶解し、10%パラジウム炭素
44mgを加え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。
反応液を吸引濾過し、濾液を減圧濃縮して、無色結晶の
標記化合物300mgを得た。収率90%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.21(3H,t),1.57〜1.72(1H,m),
2.20〜2.35(2H,m),2.60〜2.90(3H,m),3.26〜3.41(1H,
m),4.16(2H,q),4.70(2H,s),6.68(1H,dd),6.77(1H,d),7.
10(1H,d),12.14(1H,s) IR(KBr) cm-1:2962,1771,1698 MS(EI) m/z:278(M+)
ボニルメチルオキシインダン−1−イルアセテート44
0mgをエタノール5mlに溶解し、10%パラジウム炭素
44mgを加え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。
反応液を吸引濾過し、濾液を減圧濃縮して、無色結晶の
標記化合物300mgを得た。収率90%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.21(3H,t),1.57〜1.72(1H,m),
2.20〜2.35(2H,m),2.60〜2.90(3H,m),3.26〜3.41(1H,
m),4.16(2H,q),4.70(2H,s),6.68(1H,dd),6.77(1H,d),7.
10(1H,d),12.14(1H,s) IR(KBr) cm-1:2962,1771,1698 MS(EI) m/z:278(M+)
【0231】工程6 エチル 1−アミノメチルインダン−5−イル−オキシ
アセテートの製造
アセテートの製造
【0232】工程5で得た5−エトキシカルボニルメチ
ルオキシインダン−1−イル酢酸278mgをジオキサン
3mlに溶解し、トリエチルアミン0.28ml及びジフェ
ニルホスホリルアジド0.43mlを加え、80℃で2時
間撹拌した。次いで反応液に1N塩酸3mlを加えて室温
で1時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸3mlを加え酢
酸エチルで洗浄し、水層を炭酸カリウムでアルカリ性と
した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
して、無色油状物の標記化合物92mgを得た。収率37
%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.30(3H,t),1.40〜1.92(3H,m),
2.16〜2.36(1H,m),2.72〜3.01(3H,m),3.08〜3.21(1H,
m),3.42〜3.62(1H,m),4.27(2H,q),4.59(2H,s),6.60〜6.
80(2H,m),7.02〜7.20(1H,m) IR(neat) cm-1:3375,1757,1736 MS(FAB) m/z:250(MH+)
ルオキシインダン−1−イル酢酸278mgをジオキサン
3mlに溶解し、トリエチルアミン0.28ml及びジフェ
ニルホスホリルアジド0.43mlを加え、80℃で2時
間撹拌した。次いで反応液に1N塩酸3mlを加えて室温
で1時間撹拌した。反応混合物に1N塩酸3mlを加え酢
酸エチルで洗浄し、水層を炭酸カリウムでアルカリ性と
した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
して、無色油状物の標記化合物92mgを得た。収率37
%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.30(3H,t),1.40〜1.92(3H,m),
2.16〜2.36(1H,m),2.72〜3.01(3H,m),3.08〜3.21(1H,
m),3.42〜3.62(1H,m),4.27(2H,q),4.59(2H,s),6.60〜6.
80(2H,m),7.02〜7.20(1H,m) IR(neat) cm-1:3375,1757,1736 MS(FAB) m/z:250(MH+)
【0233】工程7 エチル 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製造
チル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製造
【0234】工程6で得たエチル 1−アミノメチルイ
ンダン−5−イル−オキシアセテート80mgを酢酸エチ
ル2mlに溶解し、水2ml及び炭酸カリウム88mgを加え
て撹拌した後、p−クロロベンゼンスルホニルクロリド
81mgを加え室温で2時間撹拌した。反応液を分液し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た後溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で
精製して、無色油状物の標記化合物65mgを得た。収率
48%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.31(3H,t),1.77〜1.90(1H,m),
2.15〜2.28(1H,m),2.74〜2.98(2H,m),3.02〜3.33(3H,
m),4.23〜4.35(2.5H,m),4.59(2H,s),6.67〜6.79(2H,m),
6.98(1H,d),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(neat) cm-1:3287,1755,1738,1335,1165 MS(FAB) m/z:424(MH+)
ンダン−5−イル−オキシアセテート80mgを酢酸エチ
ル2mlに溶解し、水2ml及び炭酸カリウム88mgを加え
て撹拌した後、p−クロロベンゼンスルホニルクロリド
81mgを加え室温で2時間撹拌した。反応液を分液し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た後溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で
精製して、無色油状物の標記化合物65mgを得た。収率
48%。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.31(3H,t),1.77〜1.90(1H,m),
2.15〜2.28(1H,m),2.74〜2.98(2H,m),3.02〜3.33(3H,
m),4.23〜4.35(2.5H,m),4.59(2H,s),6.67〜6.79(2H,m),
6.98(1H,d),7.48(2H,d),7.76(2H,d) IR(neat) cm-1:3287,1755,1738,1335,1165 MS(FAB) m/z:424(MH+)
【0235】工程8 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン−5−イル−オキシ酢酸の製造
ンダン−5−イル−オキシ酢酸の製造
【0236】工程7で得たエチル 1−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イル−
オキシアセテート59mgをメタノール1mlに溶解し、1
N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加えて室温で一夜
撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に1N塩酸
を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を減圧留去し、残さをヘキサンと酢酸エチルの混合
溶媒より結晶化して、無色粉末の標記化合物37mgを得
た。収率67%。 融点:155〜156℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.67〜1.80(1H,m),2.02〜2.1
7(1H,m),2.63〜2.86(3H,m),2.95〜3.16(2H,m),4.59(2H,
s),6.65(1H,dd),6.72(1H,d),7.10(1H,d),7.65(2H,d),7.
80(2H,d),7.87(1H,t),12.50〜13.30(1H,br) IR(KBr) cm-1:3287,1721,1325,1165 MS(FAB) m/z:396(MH+)
ェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イル−
オキシアセテート59mgをメタノール1mlに溶解し、1
N水酸化ナトリウム水溶液0.5mlを加えて室温で一夜
撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に1N塩酸
を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を減圧留去し、残さをヘキサンと酢酸エチルの混合
溶媒より結晶化して、無色粉末の標記化合物37mgを得
た。収率67%。 融点:155〜156℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.67〜1.80(1H,m),2.02〜2.1
7(1H,m),2.63〜2.86(3H,m),2.95〜3.16(2H,m),4.59(2H,
s),6.65(1H,dd),6.72(1H,d),7.10(1H,d),7.65(2H,d),7.
80(2H,d),7.87(1H,t),12.50〜13.30(1H,br) IR(KBr) cm-1:3287,1721,1325,1165 MS(FAB) m/z:396(MH+)
【0237】工程9 ナトリウム 1−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製
造
ノメチル)インダン−5−イル−オキシアセテートの製
造
【0238】工程8で得た1−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル−オキシ酢
酸24mg及び炭酸水素ナトリウム5.6mgを水0.5ml
に加熱溶解した。反応液を冷蔵庫内で一夜放置し、析出
した結晶を吸引濾過により濾取した後乾燥して、無色結
晶の標記化合物13mgを得た。収率51%。 融点:250℃以上1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.62〜1.78(1H,m),2.02〜2.1
8(1H,m),2.63〜2.80(3H,m),2.96〜3.13(2H,m),3.99(2H,
s),6.54(1H,dd),6.59(1H,d),7.00(1H,d),7.65(2H,d),7.
76〜7.93(4H,m) IR(KBr) cm-1:3300,1620,1327,1159 MS(FAB) m/z:418(MH+)
ルホニルアミノメチル)インダン−5−イル−オキシ酢
酸24mg及び炭酸水素ナトリウム5.6mgを水0.5ml
に加熱溶解した。反応液を冷蔵庫内で一夜放置し、析出
した結晶を吸引濾過により濾取した後乾燥して、無色結
晶の標記化合物13mgを得た。収率51%。 融点:250℃以上1 H−NMR(DMSO-d6) δ:1.62〜1.78(1H,m),2.02〜2.1
8(1H,m),2.63〜2.80(3H,m),2.96〜3.13(2H,m),3.99(2H,
s),6.54(1H,dd),6.59(1H,d),7.00(1H,d),7.65(2H,d),7.
76〜7.93(4H,m) IR(KBr) cm-1:3300,1620,1327,1159 MS(FAB) m/z:418(MH+)
【0239】実施例15 4−アミノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
【0240】
【化31】
【0241】工程1 メチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテ−ト及び
メチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−5−ニトロインダン−6−イルアセテートの製
造
チル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテ−ト及び
メチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−5−ニトロインダン−6−イルアセテートの製
造
【0242】2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)インダン−6−イル酢酸20.0gを内温1
0℃以下で濃硫酸150mlに加え、−10℃で撹拌し
た。この液に硝酸5.81gを滴下し、氷冷下で1時間
撹拌した。反応液を氷水600mlに少しずつ注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
て、2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)−4−ニトロインダン−6−イル酢酸と2−(4−
クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−5−ニトロ
インダン−6−イル酢酸の混合物20.7gを得た。収
率92.8%。続いて、この混合物18.2gをメタノ
ール500mlに溶解し、濃硫酸1mlを加え1時間加熱還
流した。反応液を減圧濃縮し、残留物に水100mlを加
え、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
た。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1)で精製して、メチル
2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
−4−ニトロインダン−6−イルアセテ−ト3.0g及
びメチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ
メチル)−5−ニトロインダン−6−イルアセテート
2.63gをそれぞれ得た。
ノメチル)インダン−6−イル酢酸20.0gを内温1
0℃以下で濃硫酸150mlに加え、−10℃で撹拌し
た。この液に硝酸5.81gを滴下し、氷冷下で1時間
撹拌した。反応液を氷水600mlに少しずつ注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
て、2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)−4−ニトロインダン−6−イル酢酸と2−(4−
クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−5−ニトロ
インダン−6−イル酢酸の混合物20.7gを得た。収
率92.8%。続いて、この混合物18.2gをメタノ
ール500mlに溶解し、濃硫酸1mlを加え1時間加熱還
流した。反応液を減圧濃縮し、残留物に水100mlを加
え、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
た。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=50:1)で精製して、メチル
2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
−4−ニトロインダン−6−イルアセテ−ト3.0g及
びメチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ
メチル)−5−ニトロインダン−6−イルアセテート
2.63gをそれぞれ得た。
【0243】メチル 2−(4−クロロフェニルスルホ
ニルアミノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルア
セテ−トの物理化学的データ1 H−NMR(CDCl3) δ:2.67〜2.74(3H,m),3.00〜3.11
(4H,m),3.71(3H,s),3.95(2H,s),4.74(1H,t),7.12(1H,
s),7.50(2H,d),7.79(2H,d),7.91(1H,s) IR(neat) cm-1:3260,1746,1520,1340,1338,1163,754
ニルアミノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルア
セテ−トの物理化学的データ1 H−NMR(CDCl3) δ:2.67〜2.74(3H,m),3.00〜3.11
(4H,m),3.71(3H,s),3.95(2H,s),4.74(1H,t),7.12(1H,
s),7.50(2H,d),7.79(2H,d),7.91(1H,s) IR(neat) cm-1:3260,1746,1520,1340,1338,1163,754
【0244】メチル 2−(4−クロロフェニルスルホ
ニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6−イルア
セテ−トの物理化学的データ1 H−NMR(CDCl3) δ:2.70〜2.82(2H,m),3.01〜3.20
(4H,m),3.45〜3.57(1H,m),3.68(2H,s),3.72(3H,s),4.74
(1H,br),7.40(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d),7.90(1H,
s) IR(neat) cm-1:3285,1742,1732,1520,1346,1159,82
9,754 MS(FAB) m/z:234(MH+)
ニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6−イルア
セテ−トの物理化学的データ1 H−NMR(CDCl3) δ:2.70〜2.82(2H,m),3.01〜3.20
(4H,m),3.45〜3.57(1H,m),3.68(2H,s),3.72(3H,s),4.74
(1H,br),7.40(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d),7.90(1H,
s) IR(neat) cm-1:3285,1742,1732,1520,1346,1159,82
9,754 MS(FAB) m/z:234(MH+)
【0245】工程2 4−アミノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
【0246】工程1で得たメチル 2−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−4−ニトロインダン
−6−イルアセテ−ト2.93gのテトラヒドロフラン
15ml溶液を、氷冷下にて、リチウムアルミニウムヒド
リド507mgのテトラヒドロフラン15ml懸濁液に15
分かけて滴下し、1時間加熱還流した。次いで反応混合
物にリチウムアルミニウムヒドリド234mgを加え、3
時間加熱還流した。反応液を放冷した後氷冷し、水0.
74mlを滴下し、さらに15%水酸化ナトリウム0.7
4ml、水2.22mlを順次加え、室温で30分間撹拌し
た。この液をセライトを用いて濾過し、濾液を減圧濃縮
した。残留物に水100mlを加え、1N塩酸30mlを加
えて酸性とし、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。水
層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlを加えアルカ
リ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、
標記化合物1.07gを得た。収率42.1%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.20〜2.54(4H,m),2.60〜2.8
0(4H,m),3.16〜3.31(1H,m),3.49(2H,dt),4.48(1H,t),4.
64(2H,brs),6.20(2H,brs),7.65(2H,d),7.79(2H,d),7.81
(1H,br) IR(KBr) cm-1:3300,2361,1589,1325,1159,1098,108
6,825,752,621
ェニルスルホニルアミノメチル)−4−ニトロインダン
−6−イルアセテ−ト2.93gのテトラヒドロフラン
15ml溶液を、氷冷下にて、リチウムアルミニウムヒド
リド507mgのテトラヒドロフラン15ml懸濁液に15
分かけて滴下し、1時間加熱還流した。次いで反応混合
物にリチウムアルミニウムヒドリド234mgを加え、3
時間加熱還流した。反応液を放冷した後氷冷し、水0.
74mlを滴下し、さらに15%水酸化ナトリウム0.7
4ml、水2.22mlを順次加え、室温で30分間撹拌し
た。この液をセライトを用いて濾過し、濾液を減圧濃縮
した。残留物に水100mlを加え、1N塩酸30mlを加
えて酸性とし、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。水
層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlを加えアルカ
リ性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、
標記化合物1.07gを得た。収率42.1%。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.20〜2.54(4H,m),2.60〜2.8
0(4H,m),3.16〜3.31(1H,m),3.49(2H,dt),4.48(1H,t),4.
64(2H,brs),6.20(2H,brs),7.65(2H,d),7.79(2H,d),7.81
(1H,br) IR(KBr) cm-1:3300,2361,1589,1325,1159,1098,108
6,825,752,621
【0247】実施例16 5−アミノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
ノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの
製造
【0248】
【化32】
【0249】実施例15の工程2において、メチル 2
−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−4
−ニトロインダン−6−イルアセテ−トの代わりに実施
例15の工程1で得たメチル 2−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6
−イルアセテ−トを用いた以外は実施例15と同様にし
て、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.36〜2.56(5H,m),2.72〜2.7
6(4H,m),3.53(2H,t),4.61(3H,br),6.43(1H,s),6.70(1H,
s),7.65(2H,d),7.78(2H,d) IR(KBr) cm-1:3265,1630,1587,1496,1435,1323,116
3,1155,1091,825,756
−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−4
−ニトロインダン−6−イルアセテ−トの代わりに実施
例15の工程1で得たメチル 2−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6
−イルアセテ−トを用いた以外は実施例15と同様にし
て、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.36〜2.56(5H,m),2.72〜2.7
6(4H,m),3.53(2H,t),4.61(3H,br),6.43(1H,s),6.70(1H,
s),7.65(2H,d),7.78(2H,d) IR(KBr) cm-1:3265,1630,1587,1496,1435,1323,116
3,1155,1091,825,756
【0250】実施例17 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−4−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
ノメチル)−4−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
【0251】
【化33】
【0252】工程1 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
4−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン
の製造
4−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン
の製造
【0253】実施例15の工程2において得た4−アミ
ノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン100mg
に、氷冷下にてフッ化水素ピリジン錯体1ml及び亜硝酸
ナトリウム22mgを加え、0℃で15分間撹拌し、次い
で室温で30分間撹拌し、さらに40〜50℃で1時間
撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、
油状物の標記化合物55mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.42(1H,t),2.53〜2.70(3H,m),
2.80(2H,t),2.98〜3.07(4H,m),3.83(2H,dt),4.72(1H,
t),6.71(1H,d),6.82(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3254,1585,1437,1323,1165,1155,823,
756
ノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン100mg
に、氷冷下にてフッ化水素ピリジン錯体1ml及び亜硝酸
ナトリウム22mgを加え、0℃で15分間撹拌し、次い
で室温で30分間撹拌し、さらに40〜50℃で1時間
撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製して、
油状物の標記化合物55mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.42(1H,t),2.53〜2.70(3H,m),
2.80(2H,t),2.98〜3.07(4H,m),3.83(2H,dt),4.72(1H,
t),6.71(1H,d),6.82(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3254,1585,1437,1323,1165,1155,823,
756
【0254】工程2 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−4−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
ノメチル)−4−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
【0255】工程1で得た2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−4−フルオロ−6−(2−ヒ
ドロキシエチル)インダン700mgのアセトン30ml溶
液に、氷冷下にてJones試薬(1.82mmol/ml)30ml
を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応液にイソプロ
ピルアルコール15mlを加え、室温で1時間撹拌した後
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶
解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。残さを飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液60mlに加熱溶解し、エーテルで洗浄した。水層をポ
リスチレンゲル(HP−20)中に通導し、メタノール
で溶出した。溶出液を濃縮して得られる固形物をエタノ
ールとエーテルの混合溶媒から再結晶して、標記化合物
64mgを得た。 融点:190〜192℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.39〜2.59(3H,m),2.77〜2.9
2(4H,m),3.15(2H,s),6.74(1H,d),6.81(1H,s),7.65(2H,
d),7.80(2H,d),7.94(1H,br) IR(KBr) cm-1:3258,1574,1433,1397,1323,1165,108
8,825,756
ルホニルアミノメチル)−4−フルオロ−6−(2−ヒ
ドロキシエチル)インダン700mgのアセトン30ml溶
液に、氷冷下にてJones試薬(1.82mmol/ml)30ml
を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応液にイソプロ
ピルアルコール15mlを加え、室温で1時間撹拌した後
濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶
解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。残さを飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液60mlに加熱溶解し、エーテルで洗浄した。水層をポ
リスチレンゲル(HP−20)中に通導し、メタノール
で溶出した。溶出液を濃縮して得られる固形物をエタノ
ールとエーテルの混合溶媒から再結晶して、標記化合物
64mgを得た。 融点:190〜192℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.39〜2.59(3H,m),2.77〜2.9
2(4H,m),3.15(2H,s),6.74(1H,d),6.81(1H,s),7.65(2H,
d),7.80(2H,d),7.94(1H,br) IR(KBr) cm-1:3258,1574,1433,1397,1323,1165,108
8,825,756
【0256】実施例18 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−5−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
ノメチル)−5−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
【0257】
【化34】
【0258】工程1 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
5−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン
の製造
5−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)インダン
の製造
【0259】実施例17の工程1において、4−アミノ
−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの代わりに5
−アミノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ
メチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンを用
いた以外は実施例18と同様にして、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.39(1H,t),2.56〜2.63(3H,m),
2.85(2H,t),2.95〜3.04(4H,m),3.83(2H,dt),4.56(1H,
t),6.83(1H,d),7.00(1H,d),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3260,2936,1587,1475,1435,1323,116
5,1155,825,754
−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンの代わりに5
−アミノ−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ
メチル)−6−(2−ヒドロキシエチル)インダンを用
いた以外は実施例18と同様にして、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.39(1H,t),2.56〜2.63(3H,m),
2.85(2H,t),2.95〜3.04(4H,m),3.83(2H,dt),4.56(1H,
t),6.83(1H,d),7.00(1H,d),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3260,2936,1587,1475,1435,1323,116
5,1155,825,754
【0260】工程2 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−5−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
ノメチル)−5−フルオロインダン−6−イルアセテー
ト・1/2水和物の製造
【0261】実施例17の工程2に準じて標記化合物を
得た。 融点:267〜269℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.20〜2.50(3H,m),2.76〜2.8
4(4H,m),3.08(2H,s),6.78(1H,d),6.99(1H,d),7.66(2H,
d),7.79(2H,d),7.90(1H,brs) IR(KBr) cm-1:3260,1587,1396,1323,1165,1155,825,
756
得た。 融点:267〜269℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.20〜2.50(3H,m),2.76〜2.8
4(4H,m),3.08(2H,s),6.78(1H,d),6.99(1H,d),7.66(2H,
d),7.79(2H,d),7.90(1H,brs) IR(KBr) cm-1:3260,1587,1396,1323,1165,1155,825,
756
【0262】実施例19 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテート
・1水和物の製造
ノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテート
・1水和物の製造
【0263】
【化35】
【0264】工程1 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
6−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロインダンの
製造
6−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロインダンの
製造
【0265】実施例15の工程1で得られた2−(4−
クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−4−ニトロ
インダン−6−イル酢酸と2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6−イ
ル酢酸の混合物3.30gのテトラヒドロフラン40ml
溶液を氷冷し、1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液3
1mlを滴下し、氷冷下で3時間撹拌した。反応液を氷水
500ml中に注ぎ、1N塩酸50mlを加えて酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)で精製して、標記化合物900
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.48(1H,t),2.66〜2.82(2H,m),
2.91(2H,t),2.98〜3.17(4H,m),3.49(1H,dd),3.90(2H,d
t),4.75(1H,t),7.36(1H,s),7.50(2H,t),7.79(2H,d),7.8
8(1H,s) IR(KBr) cm-1:3252,2361,1528,1325,1159,828,754
クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−4−ニトロ
インダン−6−イル酢酸と2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−5−ニトロインダン−6−イ
ル酢酸の混合物3.30gのテトラヒドロフラン40ml
溶液を氷冷し、1Mボラン−テトラヒドロフラン溶液3
1mlを滴下し、氷冷下で3時間撹拌した。反応液を氷水
500ml中に注ぎ、1N塩酸50mlを加えて酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)で精製して、標記化合物900
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.48(1H,t),2.66〜2.82(2H,m),
2.91(2H,t),2.98〜3.17(4H,m),3.49(1H,dd),3.90(2H,d
t),4.75(1H,t),7.36(1H,s),7.50(2H,t),7.79(2H,d),7.8
8(1H,s) IR(KBr) cm-1:3252,2361,1528,1325,1159,828,754
【0266】工程2 ナトリウム 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミ
ノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテート
・1水和物の製造
ノメチル)−4−ニトロインダン−6−イルアセテート
・1水和物の製造
【0267】工程1で得た2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ニトロインダン170mgをアセトン10mlに
溶解し、Jones試薬(1.82mmol/ml)0.7mlを滴
下し、室温で40分間撹拌した。次いでイソプロピルア
ルコール5ml加えて1時間撹拌した。反応液をセライト
を用いて濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水で洗浄し、溶媒を減圧留去し
た。残さを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し、エ
ーテルで洗浄後、ポリスチレンゲル(HP−20)中に
通導し、メタノールで溶出した。溶出液を減圧濃縮した
後、イソプロピルアルコールで再結晶して、標記化合物
80mgを得た。 融点:146〜149℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.48〜2.81(4H,m),2.95〜3.0
2(2H,m),3.27〜3.45(3H,m),7.49(1H,s),7.64(2H,d),7.7
9(2H,d),7.81(1H,s),8.00(1H,brs) IR(KBr) cm-1:3256,1588,1529,1325,1159,1098,108
6,825,754
ルホニルアミノメチル)−6−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ニトロインダン170mgをアセトン10mlに
溶解し、Jones試薬(1.82mmol/ml)0.7mlを滴
下し、室温で40分間撹拌した。次いでイソプロピルア
ルコール5ml加えて1時間撹拌した。反応液をセライト
を用いて濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水で洗浄し、溶媒を減圧留去し
た。残さを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し、エ
ーテルで洗浄後、ポリスチレンゲル(HP−20)中に
通導し、メタノールで溶出した。溶出液を減圧濃縮した
後、イソプロピルアルコールで再結晶して、標記化合物
80mgを得た。 融点:146〜149℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.48〜2.81(4H,m),2.95〜3.0
2(2H,m),3.27〜3.45(3H,m),7.49(1H,s),7.64(2H,d),7.7
9(2H,d),7.81(1H,s),8.00(1H,brs) IR(KBr) cm-1:3256,1588,1529,1325,1159,1098,108
6,825,754
【0268】実施例20 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
6−フルオロインダン−5−イルオキシ酢酸の製造
6−フルオロインダン−5−イルオキシ酢酸の製造
【0269】
【化36】
【0270】工程1 5−アセチル−2−(4−クロロフェニルスルホニルア
ミノメチル)−6−ニトロインダンの製造
ミノメチル)−6−ニトロインダンの製造
【0271】国際特許公開WO92/15558号公報の製造方
法Aで得られた5−アセチル−2−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノメチル)インダン844mgを濃硫酸
5mlに溶解し、−13℃まで冷却した。この液を−9℃
以下に保ちながら濃硝酸365mgと濃硫酸1mlの混液を
10分間かけて滴下し、同温で30分間撹拌した。反応
液を氷水100ml中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥して、
溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1)
で精製して、標記化合物96mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.50(3H,s),2.73〜2.77(3H,m),
2.98〜3.13(4H,m),5.40(1H,br),7.18(1H,s),7.49(2H,
d),7.77(1H,s),7.81(2H,d) IR(neat) cm-1:3283,3093,1732,1705,1576,1396,134
4,1163,1095,1086,831,754
法Aで得られた5−アセチル−2−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノメチル)インダン844mgを濃硫酸
5mlに溶解し、−13℃まで冷却した。この液を−9℃
以下に保ちながら濃硝酸365mgと濃硫酸1mlの混液を
10分間かけて滴下し、同温で30分間撹拌した。反応
液を氷水100ml中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥して、
溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1)
で精製して、標記化合物96mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.50(3H,s),2.73〜2.77(3H,m),
2.98〜3.13(4H,m),5.40(1H,br),7.18(1H,s),7.49(2H,
d),7.77(1H,s),7.81(2H,d) IR(neat) cm-1:3283,3093,1732,1705,1576,1396,134
4,1163,1095,1086,831,754
【0272】工程2 5−アセチル−6−アミノ−2−(4−クロロフェニル
スルホニルアミノメチル)インダンの製造
スルホニルアミノメチル)インダンの製造
【0273】工程1で得た5−アセチル−2−(4−ク
ロロフェニルスルホニルアミノメチル)インダン324
mgを50%エタノール水溶液6gに溶解し、鉄粉309
mgを加え、加熱還流した。次いで濃塩酸0.1mlと50
%エタノール2mlの混合溶液を加熱還流下滴下し、30
分間加熱還流した。反応液を放冷し、減圧濃縮し、残留
物に水20ml及び酢酸エチル20mlを加え分液した。有
機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1)で精
製して、標記化合物188mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.50〜2.61(3H,m),2.53(3H,s),
2.90〜3.03(4H,m),4.54(1H,t),6.21(2H,br),6.46(1H,
s),7.48(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3480,3370,1638,1541,1327,1240,115
9,824,752
ロロフェニルスルホニルアミノメチル)インダン324
mgを50%エタノール水溶液6gに溶解し、鉄粉309
mgを加え、加熱還流した。次いで濃塩酸0.1mlと50
%エタノール2mlの混合溶液を加熱還流下滴下し、30
分間加熱還流した。反応液を放冷し、減圧濃縮し、残留
物に水20ml及び酢酸エチル20mlを加え分液した。有
機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1)で精
製して、標記化合物188mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.50〜2.61(3H,m),2.53(3H,s),
2.90〜3.03(4H,m),4.54(1H,t),6.21(2H,br),6.46(1H,
s),7.48(1H,s),7.49(2H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3480,3370,1638,1541,1327,1240,115
9,824,752
【0274】工程3 5−アセチル−6−フルオロ−2−(4−クロロフェニ
ルスルホニルアミノメチル)インダンの製造
ルスルホニルアミノメチル)インダンの製造
【0275】工程2で得た5−アセチル−6−アミノ−
2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン183mgをフッ化水素・ピリジン錯体1mlに溶解
し、氷冷下亜硝酸ナトリウム40mgを加え、同温で15
分間、次いで室温で30分間、さらに50℃で1時間撹
拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:
1)で精製して、標記化合物58mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.52〜2.72(3H,m),2.60(3H,d),
2.97〜3.08(4H,m),4.78(1H,t),6.92(1H,d),7.49(2H,d),
7.63(1H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3254,1682,1325,1165,1156,825,756
2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)イ
ンダン183mgをフッ化水素・ピリジン錯体1mlに溶解
し、氷冷下亜硝酸ナトリウム40mgを加え、同温で15
分間、次いで室温で30分間、さらに50℃で1時間撹
拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:
1)で精製して、標記化合物58mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.52〜2.72(3H,m),2.60(3H,d),
2.97〜3.08(4H,m),4.78(1H,t),6.92(1H,d),7.49(2H,d),
7.63(1H,d),7.79(2H,d) IR(KBr) cm-1:3254,1682,1325,1165,1156,825,756
【0276】工程4 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
5−フルオロ−6−ヒドロキシインダンの製造
5−フルオロ−6−ヒドロキシインダンの製造
【0277】工程3で得た5−アセチル−6−フルオロ
−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
インダン51mgを無水塩化メチレン2mlに溶解し、炭酸
水素ナトリウム45mgを加えた。この液に、氷冷下、m
−クロロ過安息香酸115mgを加え、室温で1時間撹拌
後、24時間加熱還流した。さらにm−クロロ過安息香
酸100mgを加え16時間加熱還流した。反応液を10
%重亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄後、飽和重曹水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。残留物をジオキサン1mlに溶解し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液0.2mlを加え、室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残さを水に溶解しエーテルで
洗浄した後、1N塩酸を加えて酸性として、塩化メチレ
ンで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:酢酸エチル=19:1)で精製して、標記化合
物4.5mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.49〜2.64(3H,m),2.91〜3.05
(4H,m),4.56(1H,t),6.78(1H,d),6.85(1H,d),7.49(2H,
d),7.79(2H,d) IR(neat) cm-1:3310,2930,1496,1329,1161,1094,82
8,754
−2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)
インダン51mgを無水塩化メチレン2mlに溶解し、炭酸
水素ナトリウム45mgを加えた。この液に、氷冷下、m
−クロロ過安息香酸115mgを加え、室温で1時間撹拌
後、24時間加熱還流した。さらにm−クロロ過安息香
酸100mgを加え16時間加熱還流した。反応液を10
%重亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄後、飽和重曹水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去
した。残留物をジオキサン1mlに溶解し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液0.2mlを加え、室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残さを水に溶解しエーテルで
洗浄した後、1N塩酸を加えて酸性として、塩化メチレ
ンで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム:酢酸エチル=19:1)で精製して、標記化合
物4.5mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:2.49〜2.64(3H,m),2.91〜3.05
(4H,m),4.56(1H,t),6.78(1H,d),6.85(1H,d),7.49(2H,
d),7.79(2H,d) IR(neat) cm-1:3310,2930,1496,1329,1161,1094,82
8,754
【0278】工程5 エチル 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメ
チル)−6−フルオロインダン−5−イルオキシアセテ
ートの製造
チル)−6−フルオロインダン−5−イルオキシアセテ
ートの製造
【0279】工程4で得た2−(4−クロロフェニルス
ルホニルアミノメチル)−5−フルオロ−6−ヒドロキ
シインダン4.5mgをアセトン2mlに溶解し、炭酸カリ
ウム1.75mg及びブロモ酢酸エチル1.47μlを加
え22時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残留物
に1N塩酸及び酢酸エチルを加え分液した。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:酢酸エチル=40:1)で精製して、標記化合物3
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.28(3H,t),2.50〜2.70(3H,m),
2.92〜3.03(4H,m),4.25(2H,q),4.39(1H,br),4.61(1H,
s),6.77(1H,d),6.86(1H,d),7.48(2H,d),7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3295,2930,2853,1753,1501,1327,116
1,1096,754
ルホニルアミノメチル)−5−フルオロ−6−ヒドロキ
シインダン4.5mgをアセトン2mlに溶解し、炭酸カリ
ウム1.75mg及びブロモ酢酸エチル1.47μlを加
え22時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残留物
に1N塩酸及び酢酸エチルを加え分液した。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:酢酸エチル=40:1)で精製して、標記化合物3
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3) δ:1.28(3H,t),2.50〜2.70(3H,m),
2.92〜3.03(4H,m),4.25(2H,q),4.39(1H,br),4.61(1H,
s),6.77(1H,d),6.86(1H,d),7.48(2H,d),7.78(2H,d) IR(neat) cm-1:3295,2930,2853,1753,1501,1327,116
1,1096,754
【0280】工程6 2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチル)−
6−フルオロインダン−5−イルオキシ酢酸の製造
6−フルオロインダン−5−イルオキシ酢酸の製造
【0281】工程5で得たエチル 2−(4−クロロフ
ェニルスルホニルアミノメチル)−6−フルオロインダ
ン−5−イルオキシアセテート2mgをジオキサン0.5
mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液0.02mlを
加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残
留物を水20mlに溶解して、エーテル10mlで洗浄し
た。水層に1N塩酸を加え酸性とし、酢酸エチルで抽出
した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して、標記化合物1mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) δ:2.50〜2.70(3H,m),2.86〜3.00
(4H,m),4.61(2H,s),6.81(1H,d),6.88(1H,d),7.57(2H,
d),7.81(2H,d)
ェニルスルホニルアミノメチル)−6−フルオロインダ
ン−5−イルオキシアセテート2mgをジオキサン0.5
mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液0.02mlを
加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残
留物を水20mlに溶解して、エーテル10mlで洗浄し
た。水層に1N塩酸を加え酸性とし、酢酸エチルで抽出
した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して、標記化合物1mgを得た。1 H−NMR(CD3OD) δ:2.50〜2.70(3H,m),2.86〜3.00
(4H,m),4.61(2H,s),6.81(1H,d),6.88(1H,d),7.57(2H,
d),7.81(2H,d)
【0282】実施例21 ナトリウム 2−[2−(4−クロロフェニルスルホニ
ルアミノメチル)インダン−5−イルアセトアミノ]エ
チルスルホネートの製造
ルアミノメチル)インダン−5−イルアセトアミノ]エ
チルスルホネートの製造
【0283】
【化37】
【0284】工程1 2−[2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)インダン−5−イルアセトアミノ]エチルスルホン
酸の製造
ル)インダン−5−イルアセトアミノ]エチルスルホン
酸の製造
【0285】国際特許公開WO92/15558号公報の実施例
24で得られた[2−[(4−クロロフェニル)スルホ
ニルアミノメチル]インダン−5−イル]酢酸ナトリウ
ム2.915g及びアミノエチルスルホン酸1.090
gをジメチルホルムアミド9mlに懸濁し、4−ジメチル
アミノピリジン243mg及び1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド1.675gを
加え室温で3時間撹拌した。反応液を4N塩酸100ml
と飽和食塩水60mlの混合液に注ぎ、酢酸エチル100
mlとイソブチルアルコール100mlの混合溶媒で抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をメタノールと
水の混合溶媒から再結晶して、無色結晶の標記化合物
1.292gを得た。1 H−NMR(CD3OD) δ:2.50〜2.68(3H,m),2.85〜3.05
(6H,m),3.47(2H,s),3.55(2H,t),6.98〜7.12(3H,m),7.58
(2H,d),7.82(2H,d)
24で得られた[2−[(4−クロロフェニル)スルホ
ニルアミノメチル]インダン−5−イル]酢酸ナトリウ
ム2.915g及びアミノエチルスルホン酸1.090
gをジメチルホルムアミド9mlに懸濁し、4−ジメチル
アミノピリジン243mg及び1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド1.675gを
加え室温で3時間撹拌した。反応液を4N塩酸100ml
と飽和食塩水60mlの混合液に注ぎ、酢酸エチル100
mlとイソブチルアルコール100mlの混合溶媒で抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をメタノールと
水の混合溶媒から再結晶して、無色結晶の標記化合物
1.292gを得た。1 H−NMR(CD3OD) δ:2.50〜2.68(3H,m),2.85〜3.05
(6H,m),3.47(2H,s),3.55(2H,t),6.98〜7.12(3H,m),7.58
(2H,d),7.82(2H,d)
【0286】工程2 2−[2−(4−クロロフェニルスルホニルアミノメチ
ル)インダン−5−イルアセトアミノ]エチルスルホン
酸の製造
ル)インダン−5−イルアセトアミノ]エチルスルホン
酸の製造
【0287】工程1で得られた2−[2−(4−クロロ
フェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イル
アセトアミノ]エチルスルホン酸1.173g及び炭酸
水素ナトリウム229mgを水10mlに懸濁し、加熱溶解
した。反応液にエタノールを加え析出した結晶を濾取し
て、無色結晶の標記化合物0.915gを得た。 融点:282〜283℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.40〜2.62(5H,m),2.72〜2.9
5(4H,m),3.20〜3.40(4H,m),6.92〜7.10(3H,m),7.66(2H,
d),7.75〜7.90(4H,m) IR(KBr) cm-1:3450,3256,1647,1205 MS(FAB) m/z:509(MH+)
フェニルスルホニルアミノメチル)インダン−5−イル
アセトアミノ]エチルスルホン酸1.173g及び炭酸
水素ナトリウム229mgを水10mlに懸濁し、加熱溶解
した。反応液にエタノールを加え析出した結晶を濾取し
て、無色結晶の標記化合物0.915gを得た。 融点:282〜283℃1 H−NMR(DMSO-d6) δ:2.40〜2.62(5H,m),2.72〜2.9
5(4H,m),3.20〜3.40(4H,m),6.92〜7.10(3H,m),7.66(2H,
d),7.75〜7.90(4H,m) IR(KBr) cm-1:3450,3256,1647,1205 MS(FAB) m/z:509(MH+)
【0288】
【0289】試験例1 <血小板凝集抑制作用(in vitro)>モルモットの血液
9容を3.8%(w/v)クエン酸三ナトリウム水溶液1
容と混和した後、遠心分離して上清を分取し、多血小板
血漿(PRP)を調製した。さらに遠心分離して乏血小
板血漿(PPP)を調製した。PRPをPPPで希釈し
て血小板数を約4×105cell/mlに調整した。次いで、
PRP239μlに検体1μlを加え37℃で2分間撹拌
後、10μlのU46619(TXA2アンタゴニスト、
11,9−エポキシメタノプロスタグランジンH2)を
加えて血小板凝集を惹起させた。血小板凝集能はボーン
の方法(Nature、194巻、927頁、1962年)に準じて測定
し、検体の血小板凝集抑制作用を調べた。被検化合物の
血小板凝集抑制作用はpIC50値(U46619 4μ
M誘起される血小板の凝集を50%抑制するのに要する
濃度のnegative logarithm)で表した。結果を表1に示
す。
9容を3.8%(w/v)クエン酸三ナトリウム水溶液1
容と混和した後、遠心分離して上清を分取し、多血小板
血漿(PRP)を調製した。さらに遠心分離して乏血小
板血漿(PPP)を調製した。PRPをPPPで希釈し
て血小板数を約4×105cell/mlに調整した。次いで、
PRP239μlに検体1μlを加え37℃で2分間撹拌
後、10μlのU46619(TXA2アンタゴニスト、
11,9−エポキシメタノプロスタグランジンH2)を
加えて血小板凝集を惹起させた。血小板凝集能はボーン
の方法(Nature、194巻、927頁、1962年)に準じて測定
し、検体の血小板凝集抑制作用を調べた。被検化合物の
血小板凝集抑制作用はpIC50値(U46619 4μ
M誘起される血小板の凝集を50%抑制するのに要する
濃度のnegative logarithm)で表した。結果を表1に示
す。
【0290】
【表1】
【0291】表1より明らかなように、本発明化合物は
良好な血小板凝集抑制作用を示すことがわかる。
良好な血小板凝集抑制作用を示すことがわかる。
【0292】試験例2 <毒性試験>4〜5週齢のICRマウス(チャールズ・
リバー社)を1群10匹として用いた前記各実施例で得
られた化合物を10%アラビアゴムに懸濁した後、それ
ぞれ300mg/kgの用量にて経口投与し、7日間にわた
り観察を行った。その結果、上記条件において死亡例は
認められなかった。
リバー社)を1群10匹として用いた前記各実施例で得
られた化合物を10%アラビアゴムに懸濁した後、それ
ぞれ300mg/kgの用量にて経口投与し、7日間にわた
り観察を行った。その結果、上記条件において死亡例は
認められなかった。
【0293】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたTXA2拮抗
作用を有し、かつ安全性も高いことから、TXA2に起
因する疾患、例えば脳血栓症、冠状動脈血栓症、肺塞栓
症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管炎などの血栓症、塞栓症
などの治療、予防など、また、心筋虚血、不安定狭心
症、冠動脈攣縮、クモ膜下出血後の脳血管攣縮、脳溢
血、喘息などの治療、緩和、予防などの医療分野におい
て広範に利用することができる。
作用を有し、かつ安全性も高いことから、TXA2に起
因する疾患、例えば脳血栓症、冠状動脈血栓症、肺塞栓
症、慢性動脈閉塞症、血栓脈管炎などの血栓症、塞栓症
などの治療、予防など、また、心筋虚血、不安定狭心
症、冠動脈攣縮、クモ膜下出血後の脳血管攣縮、脳溢
血、喘息などの治療、緩和、予防などの医療分野におい
て広範に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/195 ACD A61K 31/195 ACD C07C 217/74 C07C 217/74 229/34 229/34 303/38 303/38 309/15 309/15 311/18 311/18 311/19 311/19 // C07C 69/757 69/757 Z (72)発明者 栗本 忠 埼玉県大里郡江南町大字押切字沼上2512− 1 ゼリア新薬工業株式会社中央研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基、ベンジル
基、スチリル基、ナフチル基、置換基を有していてもよ
いフェニル基又は置換基を有していてもよいチエニル基
を示し、R2はヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基を示し、R
3は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又はアミノ基を
示し、Yは、−(CH2)p−(pは0〜5の整数を示
す。)で示される基、−CO−(CH2)q〜、−CH
(OH)−(CH2)q〜、−CH2CONH−(CH2)
q〜(qは1〜4の整数を示し、〜はR2と結合すること
を意味する。)で示される基、オキシメチレン基又はビ
ニレン基を示し、k、mはそれぞれ0〜3の整数(但
し、kとmの和は2以上である。)を示し、nは0〜4
の整数を示す。但し、R3が水素原子の時、kとmが共
に1であり、かつnが1〜4であるものを除く。]で表
されるスルホンアミド誘導体又はその塩。 - 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 [式中、R2はヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ
基、炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基を示し、R
3は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又はアミノ基を
示し、Yは、−(CH2)p−(pは0〜5の整数を示
す。)で示される基、−CO−(CH2)q〜、−CH
(OH)−(CH2)q〜、−CH2CONH−(CH2)
q〜(qは1〜4の整数を示し、〜はR2と結合すること
を意味する。)で示される基、オキシメチレン基又はビ
ニレン基を示し、k、mはそれぞれ0〜3の整数(但
し、kとmの和は2以上である。)を示し、nは0〜4
の整数を示す。但し、R3が水素原子の時、kとmが共
に1であり、かつnが1〜4であるものを除く。]で表
されるアミノアルキル誘導体又はその塩。 - 【請求項3】 請求項2記載のアミノアルキル誘導体又
はその塩と、下式(III) 【化3】 (式中、R1は炭素数1〜12のアルキル基、ベンジル
基、スチリル基、ナフチル基、置換基を有していてもよ
いフェニル基又は置換基を有していてもよいチエニル基
を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表される化合物
とを反応させることを特徴とする請求項1記載のスルホ
ンアミド誘導体又はその塩の製造法。 - 【請求項4】請求項1記載のスルホンアミド誘導体又は
その塩を有効成分とするトロンボキサン拮抗剤。 - 【請求項5】請求項1記載のスルホンアミド誘導体又は
その塩からなる医薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25739496A JPH1087602A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | スルホンアミド誘導体、それを含有するトロンボキサン拮抗剤及び該化合物の製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25739496A JPH1087602A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | スルホンアミド誘導体、それを含有するトロンボキサン拮抗剤及び該化合物の製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087602A true JPH1087602A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17305788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25739496A Pending JPH1087602A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | スルホンアミド誘導体、それを含有するトロンボキサン拮抗剤及び該化合物の製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1087602A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005508308A (ja) * | 2001-07-27 | 2005-03-31 | バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン | インダン酢酸誘導体および医薬としてのそれらの使用、中間体および製法 |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP25739496A patent/JPH1087602A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005508308A (ja) * | 2001-07-27 | 2005-03-31 | バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン | インダン酢酸誘導体および医薬としてのそれらの使用、中間体および製法 |
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