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JPH1081818A - 高流動性ポリ(フェニレンエーテル)樹脂組成物 - Google Patents

高流動性ポリ(フェニレンエーテル)樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1081818A
JPH1081818A JP18192097A JP18192097A JPH1081818A JP H1081818 A JPH1081818 A JP H1081818A JP 18192097 A JP18192097 A JP 18192097A JP 18192097 A JP18192097 A JP 18192097A JP H1081818 A JPH1081818 A JP H1081818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
composition
embedded image
alkyl group
ppe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18192097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Morozumi
諸隅寛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH1081818A publication Critical patent/JPH1081818A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides
    • C08L71/123Polyphenylene oxides not modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンエーテルの有用な物理的性質
を損なわずに、流動性を改良する。 【解決手段】少なくとも1種類のポリ(フェニレンエー
テル)樹脂に対して、下記の式の少なくとも1種類の炭
化水素樹脂を配合する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、改良された流動
性など、向上した諸性質を示すポリ(フェニレンエーテ
ル)樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル樹脂(以下、
「PPE」という)は比較的高いガラス転移温度(T
g)、良好な延性及び高い強度を有する非晶質樹脂とし
て一般に特徴付けられる。PPEのTgが高いことの当
然の帰結として、PPEは樹脂のTg付近までの温度範
囲で優れた寸法安定性を示す。残念なことに、PPEは
そのメルトフローに限界があるとともに、耐薬品性、特
に芳香族炭化水素溶剤に対する耐性に乏しい。
【0003】PPEの性質を改良するために数多くの方
法が用いられてきた。例えば、米国特許第338343
5号、同第3960808号、同第4054553号、
同第4128603号、同第4152316号、同第4
309514号、同第4313864号、同第4322
507号及び同第4544703号に記載されているよ
うに、溶融流動性の改善された組成物を与えるため、P
PEはポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン及びポリス
チレンブロックコポリマーとブレンドされている。かか
る組成物は改善された流動性を与えるものの、その改善
はスチレン系樹脂に起因する組成物中のPPEのガラス
転移温度の低下による加熱撓み温度の低下を犠牲にした
ものである。
【0004】PPEは、例えば増大した耐薬品性や向上
した流動性のような向上した諸性質を与えるため様々な
結晶質樹脂ともブレンドされてきた。このようなブレン
ドの例は、米国特許第4600741号、同第4873
286号、同第4902753号、同第5153267
号、同第5166264号、同第5231132号、同
第5231146号、同第5212255号、同第52
90881号、同第5399610号及び同第5489
640号にみることができる。PPEは一般に結晶質樹
脂とは相溶性でなく、上記に挙げた米国特許に記載され
ているように商業的に有用な性質を達成すべく相溶性を
向上させるための様々な方法が開発されている。
【0005】米国特許第4154712号、同第425
2913号、同第4588806号、同第508118
5号及び同第5089562号にみられる通り、改善さ
れた流動性と他の性質(延性など)との良好なバランス
を得るため、分子量の異なるPPE混合物を含む組成物
も用いられている。未改質組成物の基本的な物理的性質
を実質的に保持したままメルトフローを改善するため様
々な添加剤も利用されている。添加剤の幾つかを教示し
た組成物の具体例は米国特許第4579901号、同第
4684681号、同第4681906号、同第482
2836号、同第4826919号及び同第51068
99号にみられる。
【0006】物理的性質を向上させるためのこうした様
々な方策をもってしても、長いフロー長及び薄肉設計を
要する新たな用途設計に迫られて物理的性質の全体的バ
ランスにいっそう優れたものの技術開発が相変わらず求
められている。明らかに、その他の有用な物理的性質を
保持したまま流動性の改良されたPPE樹脂組成物に対
するニーズが存在する。
【0007】
【発明の概要】上述の長い間追い求められ続けられてき
たニーズは、下記成分(a)及び(b)を含んでなる改
良熱可塑性組成物の発見によってほぼ満足されることと
なった。 (a)少なくとも1種類のポリ(フェニレンエーテル)
樹脂、及び(b)下記の式の少なくとも1種類の炭化水
素樹脂
【0008】
【化12】
【0009】式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立に水
素、C1〜C6アルキル基又は水素とC 1〜C6アルキル基
の混合物であり、nは約3〜約20であり、mは0〜約
20である。この組成物はさらに任意成分として、ポリ
スチレン樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、結晶質樹脂
(例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル
及びポリアリーレンスルフィドなど)、相溶化剤、耐衝
撃性改良剤、酸化防止剤、難燃剤、ドリップ防止剤(dri
p retardant)、結晶成核剤、染料、顔料、着色剤、強化
剤、充填材、安定剤、及び帯電防止剤の少なくとも1種
類を含んでいてもよい。
【0010】以下の記載により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0011】
【発明の実施の形態】PPEは、それ自体は式(I):
【0012】
【化13】
【0013】の構造単位を複数個含んでなる公知のポリ
マーである。各構造単位において、各Q1 は独立にハロ
ゲン、第一又は第二低級アルキル(例えば炭素数7以下
のアルキル)、フェニル、ハロアルキル、アミノアルキ
ル、炭化水素オキシ或いは少なくとも2つの炭素原子に
よってハロゲン原子と酸素原子が隔てられている構造の
ハロ炭化水素オキシ基であり;各Q2 は独立に水素、ハ
ロゲン、第一又は第二低級アルキル、フェニル、ハロア
ルキル、炭化水素オキシ或いはQ1 について定義した通
りのハロ炭化水素オキシ基である。好ましくは、各Q1
はアルキル又はフェニル基、特にC1-4 アルキル基であ
り、各Q2 は水素である。
【0014】ホモポリマー及びコポリマーのいずれの形
態のPPEも包含される。好ましいホモポリマーは2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位を含む
ものである。好適なコポリマーには、例えばかかる単位
を2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル単位と共に含むランダムコポリマーがある。これら以
外にも、ビニル単量体又はポリスチレンのようなポリマ
ーをグラフトして得られる部分を含んだPPE、並びに
低分子量ポリカーボネートやキノンや複素環式化合物や
ホルマールのようなカップリング剤を公知の方法で2つ
のPPE鎖のヒドロキシル基と反応させてさらに高分子
量のポリマーとしたカップリング化PPEも挙げらる。
【0015】以上の説明から、本発明での使用の可能な
PPEには、構造単位もしくは副次的な化学的特徴の変
動を問わず、現在公知のすべてのPPEが包含されるこ
とは当業者には明らかであろう。PPEは、クロロホル
ム中25℃で測定して、一般に約0.10〜0.6dl
/gの極限粘度数を有することが多く、好ましくは0.
15〜0.48dl/gの極限粘度数を有する。本発明
の好ましい実施形態では、高極限粘度数のPPEと低極
限粘度数のPPEが組み合わせて利用される。一般に、
高極限粘度数のPPEは約0.38〜約0.48dl/
gの極限粘度数を有しており、低極限粘度数のPPEは
約0.15〜約0.33dl/gの極限粘度数を有す
る。2種類のPPEを用いる場合その重量比は広く変化
し得るが、高極限粘度数のPPEと低極限粘度数のPP
Eの好ましい重量比は約5:1〜約1:5である。2種
類の異なる極限粘度数のものを使用する場合、その正確
な比率の決定は使用するPPEの正確な極限粘度数並び
に所望とする最終的な物理的性質によって幾分左右され
る。
【0016】本発明の成分(b)は式(II)又は(III) の
炭化水素樹脂の少なくとも1種類を含んでなる。
【0017】
【化14】
【0018】式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立に水
素、C1〜C6アルキル基又は水素とC 1〜C6アルキル基
の混合物であり、nは約3〜約20であり、mは0〜約
20である。数多くのグレードのこうした樹脂が市販さ
れているが、本発明では炭化水素樹脂は実質的に不飽和
結合を含まないのが望ましい。実質的に不飽和結合を含
まないとは、樹脂中の不飽和結合が好ましくは二重結合
の約80%以上の水素添加レベルまで水素添加されてい
ることを意味する。
【0019】式(II)に対応する好ましい樹脂には、 R1 とR3 が各々C1 基であり、nが約3〜約20で
あり、mが0であるもの、 R1 が水素とC1 アルキル基の混合物であり、R3
水素とC1 アルキル基の混合物であり、nが約3〜約2
0であり、mが0であるもの、及び R1 が水素とC1 アルキル基の混合物であり、R2
1 アルキル基であり、R3 がC1 アルキル基であり、
nが約3〜約20であり、mが約3〜約20であるも
の、がある。
【0020】特に好ましい炭化水素樹脂は数平均分子量
が約200〜約1200で、下記の式(IV)、(V)及び(V
I)の樹脂が含まれる。
【0021】
【化15】
【0022】本発明における炭化水素樹脂の使用量は、
溶融粘度(ASTM/ISO1133にしたがって、荷
重21.6kg、温度300℃にて、保持時間4分及び
直径2.1mm長さ8mmのオリフィスを用いて測定)
を約15%以上向上させるのに十分な量である。用いる
炭化水素樹脂の重量は一般に組成物全体の重量を基準に
して約0.1〜約30重量%であり、好ましくは組成物
全体の重量を基準にして約0.5〜約20重量%であ
る。正確な量の決定は、最終組成物に所望する最終的な
物理的性質に応じて容易に決定することができる。
【0023】本発明の組成物は、さらに、アルケニル芳
香族化合物の非弾性ポリマーを少なくとも1種類含んで
いてもよい。このタイプの好適なポリマーは塊重合、懸
濁重合及び乳化重合を始めとする当技術分野において公
知の方法によって製造し得る。これらは一般に式(VII)
のアルケニル芳香族単量体から誘導される構造単位を少
なくとも約25重量%含んでいる。
【0024】
【化16】
【0025】式中、R8 は水素、低級アルキル又はハロ
ゲンであり、Zはビニル、ハロゲン又は低級アルキルで
あり、pは0〜5である。このようなポリマーには、ス
チレン、クロロスチレン及びビニルトルエンのホモポリ
マー、スチレンと1種類以上のモノマー(例えばアクリ
ロニトリル、ブタジエン、α−メチルスチレン、エチル
ビニルベンゼン、ジビニルベンゼン及び無水マレイン酸
など)とのランダムコポリマー、並びにポリブタジエン
又は約98〜68%のスチレンと約2〜32%のジエン
モノマーのゴム状コポリマーのいずれかのゴムをブレン
ド又はグラフトして変性したゴム変性ポリスチレンがあ
る。このようなゴム変性ポリスチレンには耐衝撃性ポリ
スチレン(通称HIPS)がある。線状ブロック型、ラ
ジアルブロック型又はテーパードブロック型コポリマー
構造を有するスチレンとブタジエンの非弾性ブロックコ
ポリマー組成物も使用できる。これらは、フィナ・オイ
ル社(Fina Oil)からFINACLEAR樹脂
という商標で、またフィリップス社(Phillip
s)からK−RESINSという商標で市販されてい
る。
【0026】非弾性アルケニル芳香族化合物のポリマー
を用いる場合、その量は組成物の流動性を向上させるの
に有効な量である。流動性の向上は、粘度の低下或いは
射出成形プロセス時に所定部分を充填するのに要する射
出圧力の低下によって示される。一般に、非弾性アルケ
ニル芳香族化合物は組成物全体の重量を基準にして約1
重量%〜約95重量%の範囲で使用される。好ましい範
囲は、組成物全体の重量を基準にして約20重量%〜約
70重量%であり、最も好ましい範囲は約35重量%〜
約60重量%である。
【0027】本発明の組成物はさらに少なくとも1種類
の耐衝撃性改良剤を含んでいてもよい。耐衝撃性改良剤
は単独で使用してもよいし、或いは非弾性アルケニル芳
香族化合物と組み合わせて使用してもよい。耐衝撃性改
良剤としては、アルケニル芳香族化合物とジエンのブロ
ック(典型的にはジブロック、トリブロック又はラジア
ルテレブロック)コポリマーがある。ほとんどの場合、
少なくとも1つのブロックはスチレンから誘導され、か
つ少なくとも1つのブロックはブタジエンとイソプレン
の少なくとも一方から誘導される。特に好ましいのは、
ポリスチレンブロック及びジエンから誘導されるブロッ
クで脂肪族不飽和を水素添加で優先的に除いたブロック
を含んでなるトリブロック及びジブロックコポリマーで
ある。各種コポリマーの混合物も場合によっては有用で
ある。耐衝撃性改良剤の重量平均分子量は通例約500
00〜300000の範囲にある。このタイプのブロッ
クコポリマーはフィリップス・ペトロリアム社(Phi
llips Petroleum)からSOLPREN
Eという商標で、シェル・ケミカル社(ShellCh
emical Co.)からKRATONという商標
で、また、クラレ(株)からセプトン(SEPTON)
という商標で市販されている。
【0028】もう一つの好ましい耐衝撃性改良剤は米国
特許第4656220号に記載されているポリオクテニ
レンである。ポリオクテニレン樹脂はそれ自体は公知で
あり、一般にシクロオクテンの重合反応で製造される。
この反応では開環と環の拡大が起こり得る。ポリオクテ
ニレン樹脂は狭い意味ではエラストマーでもゴム状体で
もないが、かかる樹脂はPPE組成物の延性を増大させ
るので、本発明の組成物における耐衝撃性改良剤として
包含される。
【0029】上記の耐衝撃性改良剤の各種混合物も場合
によっては有用である。耐衝撃性改良剤を使用する場
合、その量は一般に物理的性質(例えば耐衝撃性改良剤
を含まない組成物と比較したときの組成物の延性)を改
善するのに有効な量である。延性の改善は、衝撃強さの
増大、破断点引張伸びの増加、或いは衝撃強さ及び破断
点引張伸び双方の増加によって示される。一般に、耐衝
撃性改良剤は、組成物全体の重量を基準にして、約1重
量%〜約20重量%の範囲で使用される。好ましい範囲
は組成物全体の重量を基準にして約3重量%〜約15重
量%の範囲であり、最も好ましい範囲は組成物全体の重
量を基準にして約5重量%〜約12重量%である。使用
される耐衝撃性改良剤の正確な量、その種類又は組合せ
は、最終ブレンド組成物に必要とされる条件によってあ
る程度左右されるであろう。
【0030】本発明の組成物は、また、結晶質樹脂(例
えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル及び
ポリアリーレンスルフィドなど)、相溶化剤、酸化防止
剤、難燃剤、ドリップ防止剤、結晶成核剤、染料、顔
料、着色剤、強化剤、充填材、安定剤及び帯電防止剤か
らなる群から選択される少なくとも1種類の添加剤を有
効量含んでいてもよい。これらの添加剤は当技術分野に
おいて公知であり、その有効量及び配合法についても同
様である。添加剤の有効量は広く変化し得るが、通常は
組成物全体の重量を基準にして約60重量%以下の量で
存在し、それ以上の量で存在することもある。
【0031】本発明のPPEブレンドは、配合が望まれ
る追加添加剤と共に材料を均質に混合する様々な方法に
よって製造し得る。好適な方法には、溶液ブレンディン
グ及び溶融ブレンディングが包含される。商業的ポリマ
ー加工処理施設での溶融ブレンディング装置の利用可能
性の点から、溶融加工処理が概して好ましい。かかる溶
融コンパウンディング法に用いられる装置の例には、同
方向回転式及び逆方向回転式押出機、単軸押出機、ディ
スクパックプロセッサーその他様々なタイプの押出装置
が包含される。幾つかの事例では、コンパウンド材料は
押出機のダイにおける複数の小さな出口孔から押出さ
れ、得られる複数の溶融樹脂ストランドを水浴中に通し
て冷却される。冷却ストランドは小さなペレットに切断
され、包装及びその後の処理に向けられる。
【0032】全成分を最初から加工処理装置に添加して
もよいし、或いは幾つかの添加剤を予備配合してもよ
い。また、各供給口間の各区域に少なくとも1つの排気
口を使用して溶融物のガス抜き(大気圧又は真空のいず
れでも)を行うのが有利なこともある。ブレンディング
の時間及び温度並びに成分の添加位置及び添加順序につ
いては、過度の実験を要することなく当業者が適宜調整
し得る事項である。
【0033】本発明の組成物〜製造された改良成形品が
本発明の別の実施形態を構成することは明らかであろ
う。本明細書中で引用した文献は文献の援用によって本
明細書の内容の一部をなす。以下の実施例により、本発
明の実施形態の幾つかを例示する。ただし、それらは本
発明を限定するものではない。百分率は、特記しない限
り、組成物全体の重量を基準にした重量%である。
【0034】
【実施例】以下の実施例で本発明の組成物を例示する。
表1及び表2の組成物を、ウェルナー・プライデラー
(Werner−Pfleiderer)二軸押出機に
おいて約280〜320℃の温度及びコンパウンディン
グ時の溶融物に1〜5インチHgの真空を適用して、押
出処理した。得られた組成物をファンドルン(van
Dorn)射出成形機を用いて約275〜300℃の設
定温度及び約80〜110℃の金型温度で成形した。こ
れらの組成物の試料を、ASTM D256によるノッ
チ付アイゾット衝撃強さ(2.5インチ×0.5インチ
×0.125インチの試料寸法を使用)、ASTM D
3763によるダイナタップ(ダート落下試験、破壊時
のエネルギー)強さ(直径4インチ×厚み0.125イ
ンチのディスクを使用)、ASTM D790による曲
げ弾性率及び曲げ強さ(6インチ×0.5インチ×0.
25インチの試料寸法を使用)、保持時間4分及び直径
2.1mm×長さ8mmのオリフィスを使用したAST
M/ISO 1133による荷重21.6kg温度30
0℃での溶融粘度、及びASTM D638による引張
降伏強さ及び破断点引張伸びの測定に供した。耐薬品性
の試験は、予め180℃で3時間アニールしておいた
2.5インチ×0.5インチ×0.125インチの試験
片に連続的な1.25%変形を加え、次いでこの歪を与
えた試験片を自動車産業でねじの防錆用に常用されてい
る軽質油に付すことによって行った。目視検査で試験片
にき裂がみられるまでの時間を分単位で測定した。
【0035】以下の実施例で使用した材料は次の通りで
ある。PPE−0.30は、GEプラスチックス(GE
Plastics)から入手した、クロロホルム中2
5℃で測定した極限粘度が約0.30dl/gのポリ
(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)樹脂である。
PPE−0.40は、GEプラスチックスから入手し
た、クロロホルム中25℃で測定した極限粘度が約0.
40dl/gのポリ(2,6−ジメチルフェニレンエー
テル)樹脂である。
【0036】PPE−0.46は、GEプラスチックス
から入手した、クロロホルム中25℃で測定した極限粘
度が約0.46dl/gのポリ(2,6−ジメチルフェ
ニレンエーテル)樹脂である。KL8006はクラレ
(株)からセプトン(SEPTON)という商標で市販
されているポリスチレン−ポリ(エチレンブチレン)−
ポリスチレンブロックコポリマーである。
【0037】G1650はシェル・ケミカル社からKR
ATONという商標で市販されているポリスチレン−ポ
リ(エチレンブチレン)−ポリスチレンブロックコポリ
マーである。PSはハンツマン・ケミカル社(Hunt
sman Chemical Co.)からグレード2
03として市販されているポリスチレン樹脂である。
【0038】Vest.はヘェミッシュ・ヴェルケ・フ
ルス社(Chemische Werke Huls
AG)からVESTENAMER(商標)樹脂のグレー
ド8012として市販されているポリオクテニレン樹脂
である。Flow−1は、荒川化学(株)からARKR
ON(商標)のグレードP−140として市販されてい
る次式の炭化水素樹脂である。
【0039】
【化17】
【0040】Flow−2は、ヤスハラケミカル(株)
からクリアロン(CLEARON)(商標)のグレード
P−125として市販されている次式の炭化水素樹脂で
ある。
【0041】
【化18】
【0042】Flow−3は、日本石油(株)からUN
IRESIN(商標)のグレード760として市販され
ている次式の炭化水素樹脂である。
【0043】
【化19】
【0044】Flow−4は、アリゾナ・ケミカル社
(Arizona ChemicalCo.)からNI
REZ(商標)のグレード2150として市販されてい
る次式の炭化水素樹脂である。
【0045】
【化20】
【0046】Flow−5は、アリゾナ・ケミカル社か
らNONAREZ(商標)のグレードM−1115とし
て市販されている次式の炭化水素樹脂である。
【0047】
【化21】
【0048】
【表1】
【0049】表1のデータに示す通り、MVRデータで
示されるメルトフローについては炭化水素樹脂の添加さ
れた試料2〜6の各々で改善がみられた。ただし、試料
4及び5は対照試料1よりも耐薬品性に劣っていた。試
料2、3及び6は、意外なことに、炭化水素樹脂の添加
されていない対照試料1及び他の炭化水素樹脂の添加さ
れた試料(試料4及び5)よりも改善された耐薬品性を
有している。
【0050】
【表2】
【0051】表2における試料7〜10はいずれも対照
試料であって、PPEの分子量の変化及びポリスチレン
の添加がPPEブレンドの物理的性質に与える効果を例
示したものである。試料11〜13は本発明の実施例で
あり、対照試料8に飽和炭化水素樹脂を添加したものに
相当する。これらの組成物はPPE含有量が非常に高い
ことを留意されたい。これらの組成物は耐薬品性及び溶
融粘度の非常に有用かつ予想を超えた改善を実証してい
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(a)及び(b)を含んでなる
    樹脂組成物。 (a)少なくとも1種類のポリ(フェニレンエーテル)
    樹脂、及び(b)下記の式の少なくとも1種類の炭化水
    素樹脂 【化1】 式中、R1 、R2 及びR3 は各々独立に水素、C1〜C6
    アルキル基又は水素とC1〜C6アルキル基の混合物であ
    り、nは約3〜約20であり、mは0〜約20である。
  2. 【請求項2】 R1 、R2 及びR3 が各々C1 基であ
    り、nが約3〜約20であり、mが0である、請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 R1 が水素とC1 アルキル基の混合物で
    あり、R3 がC1 アルキル基であり、nが約3〜約20
    であり、mが0である、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 R1 が水素とC1 アルキル基の混合物で
    あり、R2 がC1 アルキル基であり、R3 がC1 アルキ
    ル基であり、nが約3〜約20であり、mが約3〜約2
    0である、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 当該組成物が、ポリスチレン樹脂、耐衝
    撃性ポリスチレン樹脂及び耐衝撃性改良剤からなる群か
    ら選択される少なくとも1種類をさらに含んでなる、請
    求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 結晶質樹脂、相溶化剤、酸化防止剤、難
    燃剤、ドリップ防止剤、結晶成核剤、染料、顔料、着色
    剤、強化剤、充填材、安定剤、帯電防止剤及び耐衝撃性
    改良剤からなる群から選択される少なくとも1種類をさ
    らに含んでなる、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 下記成分(a)及び(b)を含んでなる
    樹脂組成物。 (a)少なくとも1種類のポリ(フェニレンエーテル)
    樹脂、及び(b)下記の式の少なくとも1種類の炭化水
    素樹脂 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 及び 【化6】 式中、nは約3〜約20である。
  8. 【請求項8】 下記成分(a)及び(b)から基本的に
    なる樹脂組成物。 (a)少なくとも1種類のポリ(フェニレンエーテル)
    樹脂、及び(b)下記の式の少なくとも1種類の炭化水
    素樹脂 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 及び 【化11】 式中、nは約3〜約20である。
  9. 【請求項9】 前記成分(a)及び(b)と、さらに結
    晶質樹脂、相溶化剤、酸化防止剤、難燃剤、ドリップ防
    止剤、結晶成核剤、染料、顔料、着色剤、強化剤、充填
    材、安定剤、帯電防止剤及び耐衝撃性改良剤からなる群
    から選択される少なくとも1種類から基本的になる、請
    求項8記載の組成物。
JP18192097A 1996-07-11 1997-07-08 高流動性ポリ(フェニレンエーテル)樹脂組成物 Withdrawn JPH1081818A (ja)

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