[go: up one dir, main page]

JPH1081680A - 環状フェノール硫化物の製造方法 - Google Patents

環状フェノール硫化物の製造方法

Info

Publication number
JPH1081680A
JPH1081680A JP25536796A JP25536796A JPH1081680A JP H1081680 A JPH1081680 A JP H1081680A JP 25536796 A JP25536796 A JP 25536796A JP 25536796 A JP25536796 A JP 25536796A JP H1081680 A JPH1081680 A JP H1081680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfide
phenol
reaction
metal reagent
integer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25536796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3871074B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Sugawa
能裕 栖川
Yoko Sato
洋子 佐藤
Setsuko Miyanari
節子 宮成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Cosmo Research Institute
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Cosmo Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by COSMO SOGO KENKYUSHO KK, Cosmo Oil Co Ltd, Cosmo Research Institute filed Critical COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Priority to JP25536796A priority Critical patent/JP3871074B2/ja
Publication of JPH1081680A publication Critical patent/JPH1081680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3871074B2 publication Critical patent/JP3871074B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基本骨格にフェノール骨格を3以上含む新規な
環状フェノール硫化物を提供する。 【解決手段】一般式(1)(式中、Rは水素原子または
炭化水素基であり、aおよびbは0または1であり、m
は1〜7の整数であり、pは2以上の整数である。)で
表される鎖状のポリフェノール硫化物と、該鎖状のポリ
フェノール硫化物に含まれるフェノール類1グラム当量
に対し0.01グラム当量以上の単体硫黄とを、該鎖状
のポリフェノール硫化物に含まれるフェノール類1グラ
ム当量に対し0.05グラム当量以上のアルカリ金属試
薬およびアルカリ土類金属試薬から選ばれる少なくとも
ひとつの金属試薬の存在下反応させ、一般式(1)の構
成単位のフェノール骨格を3以上含む新規な環状フェノ
ール硫化物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化防止剤、触
媒、金属捕捉剤、イオンセンサー、分離膜材料、高分子
材料、光エネルギー変換材料あるいはその他、イオンや
分子の認識機能を利用した機能性分子の中間体などとし
て利用できる新規な環状のフェノール硫化物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルキルフェノール硫化物は、酸
化防止剤(例えば、米国特許公報第2,239,534
号や、米国特許公報第3,377,334号など)、ゴ
ム硫化剤(例えば、米国特許公報第3,468,961
号や、米国特許公報第3,647,885号など)、ポ
リマー安定剤(例えば、米国特許公報第3,882,0
82号や、米国特許公報第3,845,013号な
ど)、あるいは、防食剤(例えば、米国特許公報第3,
684,587号)、さらに潤滑油添加剤であるフェネ
ートの原料(堀ら、石油学会誌,1991,34,44
6)などとして利用されており、また、その製造法は、
フェノール類と単体硫黄を反応原料とする方法(例え
ば、A.J.Nealeら、Tetrahedron,
1969,25,4593)、フェノール類、単体硫黄
および塩基触媒を反応原料とする方法(例えば、米国特
許公報第3,468,961号)、フェノール類、単体
硫黄および分子ハロゲンを反応原料とする方法(例え
ば、B.Hortlingら、Polym.Bul
l.,1982,8,1)、フェノール類とアリールジ
スルフィド類とを塩基触媒下反応させる方法(例えば、
T.Fujisawaら、J.Org.Chem.,1
973,33,687)、フェノール類とハロゲン化硫
黄を反応原料とする方法(例えば、米国特許公報第2,
239,534号)、およびハロゲン化フェノール類と
硫化アルカリ金属試薬とを反応させる方法が知られてい
る。
【0003】しかしながら、これらは、2,2’−チオ
ビス(4−アルキルフェノール)(2量体)、2−[3
−(2−ヒドロキシ−5−アルキルフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−5−アルキルフェニルチオ]−4−アル
キルフェノール(3量体)、あるいは、2−[3−[3
−(2−ヒドロキシ−5−アルキルフェニルチオ)−2
−ヒドロキシ−5−アルキルフェニルチオ]−2−ヒド
ロキシ−5−アルキルフェニルチオ]−4−アルキルフ
ェノール(4量体)などを含むオリゴマー単独、もしく
はそれらを含む組成物であって、全て非環状のアルキル
フェノール硫化物であり、また、それらの製造法に関す
るものであり、環状のフェノール硫化物については、そ
の存在、および、その製造方法に関して推測の域を出な
い状況にあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来存在す
る非環状のチオビスアルキルフェノール類の2量体や3
量体あるいはオリゴマー組成物とは全く異なる化合物で
あって、基本骨格にフェノール骨格を3以上含む新規の
環状フェノール硫化物の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先に、環
状フェノール硫化物群の存在およびその製造方法を見出
した(特願平8−70902)。この方法は、4位に置
換基を有するアルキルフェノール類と特定量の単体硫黄
とを、アルカリ金属試薬およびアルカリ土類金属試薬か
ら選ばれる少なくともひとつの特定量の金属試薬の存在
下、反応させることを特徴とする製造法であったが、上
記目的を達成するために、さらに、各種アルキルフェノ
ール類について、その硫化反応を検討した結果、一般式
(1)で表される鎖状のポリフェノール硫化物と特定量
の単体硫黄を、特定量のアルカリ金属試薬およびアルカ
リ土類金属試薬から選ばれる少なくともひとつの金属試
薬の存在下、反応させることにより、上記の環状フェノ
ール硫化物の製造方法を見い出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、 一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Rは水素原子または炭化水素基で
あり、複数のRはそれぞれ同一であってもよいし、異な
っていても良く、aおよびbは0または1であり、mは
1〜7の整数であり、複数のSmのmはそれぞれ同一で
あってもよいし、異なっていても良く、pは2以上の整
数である。)で表される鎖状のポリフェノール硫化物
と、該鎖状のポリフェノール硫化物に含まれるフェノー
ル類1グラム当量に対し0.01グラム当量以上の単体
硫黄とを、該鎖状のポリフェノール硫化物に含まれるフ
ェノール類1グラム当量に対し0.05グラム当量以上
のアルカリ金属試薬およびアルカリ土類金属試薬から選
ばれる少なくともひとつの金属試薬の存在下反応させ、
一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Rは水素原子または炭化水素基で
あり、複数のRはそれぞれ同一であってもよいし、異な
っていても良く、mは1〜7の整数であり、複数のSm
のmはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていても
良く、nは3以上の整数である。)で表される環状フェ
ノール硫化物を製造することを特徴とする環状フェノー
ル硫化物の製造方法を提供するものである。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0010】上記一般式(1)中、Rは水素原子または
炭化水素基であり、それぞれ同一であってもよいし、異
なっていてもよい。炭化水素基の炭素数は、1以上であ
れば特に制限されないが、好ましくは1〜50であり、
特に好ましくは1〜18である。これらの炭化水素基と
しては、例えば飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭
化水素基、脂環式炭化水素基、脂環式−脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、芳香族−脂肪族炭化水素基など
が挙げられる。飽和脂肪族炭化水素基の適当な具体例と
しては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert
−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イソヘ
キシル、3−メチルペンチル、エチルブチル、n−ヘプ
チル、2−メチルヘキシル、n−オクチル、イソオクチ
ル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、3−メ
チルヘプチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオ
クチル、エチルヘプチル、n−デシル、1−メチルノニ
ル、n−ウンデシル、1,1−ジメチルノニル、n−ド
デシル、n−テトラデシル、n−ヘプタデシル、n−オ
クタデシル、及びエチレンやプロピレン、ブチレンの重
合物あるいはそれらの共重合物より成る基などの炭化水
素基が挙げられる。
【0011】不飽和脂肪族炭化水素基の適当な具体例と
しては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、2−
ブテニル、2−メチルアリル、1,1−ジメチルアリ
ル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−3−ブテ
ニル、4−ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル、ノネ
ニル、デセニル基、及びアセチレンやブタジエン、イソ
プロピレンの重合物あるいはそれらの共重合物より成る
基などが挙げられる。脂環式炭化水素基の適当な具体例
としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシク
ロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、2−メチルシ
クロオクチル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シ
クロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロペンテニ
ル、シクロオクテニル、4−メチルシクロヘキセニル、
4−エチルシクロヘキセニル基などが挙げられる。脂環
式−脂肪族炭化水素基の適当な具体例としては、例えば
シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペ
ンチルエチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシル
エチル、シクロヘプチルメチル、シクロオクチルエチ
ル、3−メチルシクロヘキシルプロピル、4−メチルシ
クロヘキシルエチル、4−エチルシクロヘキシルエチ
ル、2−メチルシクロオクチルエチル、シクロプロペニ
ルブチル、シクロブテニルエチル、シクロペンテニルエ
チル、シクロヘキセニルメチル、シクロヘプテニルメチ
ル、シクロオクテニルエチル、4−メチルシクロヘキセ
ニルプロピル、4−エチルシクロヘキセニルペンチル基
などが挙げられる。
【0012】芳香族炭化水素基の適当な具体例として
は、例えばフェニル、ナフチルなどのアリール基;4−
メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,4,
5−トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、n−ブ
チルフェニル、tert−ブチルフェニル、アミルフェ
ニル、ヘキシルフェニル、ノニルフェニル、2−ter
t−ブチル−5−メチルフェニル、シクロヘキシルフェ
ニル、クレジル、オキシエチルクレジル、2−メトキシ
−4−tert−ブチルフェニル、ドデシルフェニルな
どのアリール基などが挙げられる。芳香族−脂肪族炭化
水素基の具体的な例としては、例えばベンジル、1−フ
ェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1−(4
−メチルフェニル)エチル、2−(4−メチルフェニ
ル)エチル、2−メチルベンジル、1,1−ジメチル−
2−フェニルエチル基などが挙げられる。これらフェノ
ール類は、1種単独で用いても良いし、2種以上を組み
合わせて用いても良い。また、一般式(1)において、
mは1〜7の整数であり、複数のmはそれぞれ同一であ
ってもよいし、異なっていてもよく、aおよびbは0ま
たは1である。pは2以上の整数である。pの上限値は
特に制限ないが、16以下が環状フェノール硫化物をよ
り生成し易く、特に12以下が環状フェノール硫化物を
生成し易い。
【0013】これらの鎖状のポリフェノール硫化物は、
いかなる製造方法によって製造されたものでもよいが、
例えば、ハロゲン化フェノール類と硫化アルカリ金属試
薬との反応により製造したもの、フェノール類とハロゲ
ン化硫黄との反応により製造したもの、フェノール類、
単体硫黄および分子ハロゲンを反応原料とする方法によ
り製造されたもの、フェノール類と単体硫黄を反応原料
とする方法により製造されたもの、フェノール類と単体
硫黄を酸触媒の存在下反応させることにより製造された
もの、フェノール類と単体硫黄を塩基触媒の存在下反応
させることにより製造されたもの、あるいはフェノール
類とアリールジスルフィド類とを塩基触媒下にて反応さ
せる方法により製造されたものなどを用いることができ
る。これらの鎖状のポリフェノール硫化物は、1種単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。鎖状のポリフェノール硫化物と単体硫黄の原料仕込
み比は、該鎖状のポリフェノール硫化物に含まれるフェ
ノール類1グラム当量に対し、単体硫黄が0.01グラ
ム当量以上であり、好ましくは0.05グラム当量以上
が好ましい。単体硫黄の原料仕込み比の上限は特に限定
されないが、該鎖状のポリフェノール硫化物に含まれる
フェノール類1グラム当量に対し、20グラム当量以下
が好ましく、特に10グラム当量以下が好ましい。
【0014】この反応に用いられるアルカリ金属試薬と
しては、例えばアルカリ金属単体、水素化アルカリ金
属、水酸化アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、アルカリ
金属アルコキシド、ハロゲン化アルカリ金属などが挙げ
られる。また、アルカリ土類金属試薬としては、例えば
アルカリ土類金属単体、水素化アルカリ土類金属、水酸
化アルカリ土類金属、酸化アルカリ土類金属、炭酸アル
カリ土類金属、アルカリ土類金属アルコキシド、ハロゲ
ン化アルカリ土類金属などが挙げられる。これらのう
ち、アルカリ金属試薬としては、アルカリ金属単体、水
素化アルカリ金属、水酸化アルカリ金属、炭酸アルカリ
金属、アルカリ金属アルコキシドが好ましく、アルカリ
土類金属試薬としては、アルカリ土類金属単体、水素化
アルカリ土類金属、水酸化アルカリ土類金属、酸化アル
カリ土類金属、炭酸アルカリ土類金属、アルカリ土類金
属アルコキシドが好ましい。
【0015】アルカリ金属としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどが挙げられ
るが、リチウム、ナトリウム、セシウムが好ましい。ア
ルカリ金属試薬の適当な具体的な例としては、例えばリ
チウム金属単体、ナトリウム金属単体、水素化リチウ
ム、水素化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウ
ム、ナトリウムブトキシド、ナトリウムエトキシドなど
が挙げられる。アルカリ土類金属としては、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げ
られるが、カルシウム、バリウムが好ましい。アルカリ
土類金属試薬の適当な具体的な例としては、例えばカル
シウム金属単体、水素化カルシウム、酸化カルシウム、
酸化バリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭
酸カルシウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。これら
の金属試薬は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。金属試薬の使用量は、該鎖状
のポリフェノール硫化物に含まれるフェノール類1グラ
ム当量に対し0.05グラム当量以上であり、好ましく
は0.08グラム当量以上である。金属試薬の使用量の
上限は特に制限ないが、好ましくは10グラム当量以下
であり、特に好ましくは5グラム当量以下である。
【0016】本発明の反応は、不活性ガス雰囲気下で行
うことが好ましい。不活性ガスとしては、例えば窒素、
アルゴン、ヘリウムなどが挙げられる。また、本発明の
反応は、反応時に生成する水および硫化水素を除去しつ
つ行うことが好ましい。この反応の反応温度は80℃以
上が好ましく、さらに100℃以上が好ましく、特に1
20℃以上が好ましい。また、反応温度の上限は、特に
制限はないが、300℃以下が好ましく、特に280℃
以下が好ましい。また、この反応の反応時間は、特に制
限はないが、通常1〜24時間にすればよい。また、こ
の反応には、必要に応じて溶媒を使用することが好まし
い。溶媒としては特に制限はないが、好適な溶媒として
は、例えばヘキサデカンやテトラデカンなどの脂肪族炭
化水素類、シメンやプソイドクメンなどの芳香族炭化水
素、ジフェニルエーテル、ヘキシルエーテル、トリエチ
レングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリ
コールジメチルエーテルなどのエーテル類、ジフェニル
スルフィドなどのスルフィド類、エチレングリコール、
ジエチレングリコールなどの二価アルコール類、または
それらの混合物が挙げられる。さらに、その他の溶媒で
も、反応時および製品の用途面で無害であれば用いるこ
とができる。なお、反応原料を均一化するために、反応
当初に水などを加えてもよい。上記反応の反応混合物を
硫酸水溶液や塩酸水溶液などの酸性水溶液で加水分解す
ることにより、反応生成物が得られる。
【0017】反応生成物が、2種以上の環状フェノール
硫化物の混合物である場合は、通常の分離精製の手段に
より、例えばカラムクロマトグラフィー、再結晶法な
ど、またはこれらの組み合わせなどの手段により、分離
精製すればよい。本発明の生成物は、一般式(2)で表
される環状フェノール硫化物である。一般式(2)にお
いて、Rは水素原子または炭化水素基であり、前記一般
式(1)と同様である。一般式(2)においてRは1分
子中に3個以上存在するが、それらのRはそれぞれ同一
であってもよいし、異なっていてもよい。上記一般式
(2)において、mは1〜7の整数であるが、1〜5が
生成しやすい。一般式(2)において、Smは1分子中
3個以上存在するが、それらのSmの各mは、それぞれ
同一であってもよいし、異なってもよい。nは3以上の
整数である。nの上限は特に制限はないが、30以下が
生成し易く、16以下がより生成し易く、特に12以下
が生成し易い。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの例によって、な
んら限定されるものではない。 製造例 4−tert−ブチルフェノール130.3gに単体硫
黄110.9g、水酸化カリウム28.3g、テトラエ
チレングリコールジメチルエーテル40mlを加えた。
窒素気流中、撹拌しながら、この懸濁液を130℃に保
ち、反応で生成する水および硫化水素を除去しながら2
時間反応させ、さらに180℃に昇温し4時間、反応で
生成する水および硫化水素を除去しながら反応させた。
この反応混合物を室温にまで冷却し、これにエーテル1
500mlを加え、2規定の希硫酸で加水分解した。こ
の反応生成物を分析したところ、一般式(1)において
p=2〜11、m=1〜3、a=0〜1、b=0〜1、
R=tert−ブチルである鎖状のポリフェノール硫化
物の混合物であり、さらに反応混合物をGPCによって
分析したところ、4−tert−ブチルフェノール基準
の鎖状のポリフェノール硫化物への転化率は約80%で
あった。
【0019】実施例1 製造例で得られた鎖状のポリフェノール硫化物、すなわ
ち一般式(1)においてp=2〜11、m=1〜3、a
=0〜1、b=0〜1、R=tert−ブチルである鎖
状のポリフェノール硫化物の混合物51.0gに、単体
硫黄6.4g、酸化カルシウム5.6g、エチレングリ
コール11mlおよびテトラエチレングリコールジメチ
ルエーテル43mlを加え、窒素気流中、撹拌しなが
ら、この懸濁液を130℃に保ち、反応で生成する水お
よび硫化水素を除去しながら2時間反応させ、170℃
に加熱して2時間、さらに230℃に加熱して3時間3
0分、反応で生成する水および硫化水素を除去しながら
反応させた。留出した水は2.63gであり、生成した
硫化水素は約2.2gであった。この反応混合物を室温
にまで冷却し、これにトルエンおよびエーテル500m
lを加え、2規定の希硫酸で加水分解した。この反応生
成物を分析したところ、一般式(2)においてn=4、
m=1、R=tert−ブチルを主成分とし、n=3〜
10、m=1〜3に分布をもつ環状フェノール硫化物の
混合物の生成が認められた。
【0020】実施例2 一般式(1)においてp=4、m=1、a=0、b=
0、R=tert−ブチルである鎖状のポリフェノール
硫化物34.50gに、単体硫黄4.16g、水酸化ナ
トリウム5.20gおよびテトラエチレングリコールジ
メチルエーテル16mlを加え、窒素気流中、撹拌しな
がら、4時間かけて徐々に230℃に加熱し、さらに2
時間30分この温度で撹拌を続け、反応で生成する水お
よび硫化水素を除去しながら反応させた。この間、生成
した水および硫化水素を留去した。留出した水は1.2
gであり、生成した硫化水素は約1.4gであった。こ
の反応混合物を室温にまで冷却し、これにトルエンおよ
びエーテル500mlを加え、1規定の希硫酸で加水分
解した。分液したエーテル層からエーテルを留去して得
られた反応混合物の質量分析の結果、これは、一般式
(2)においてn=4、m=1、R=tert−ブチル
である環状フェノール硫化物、および一般式(1)にお
いてn=2〜4、m=1〜3、a=0〜1、b=0〜
1、R=tert−ブチルである鎖状のポリフェノール
硫化物の混合物であることが認められた。この反応混合
物をさらにシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/
クロロホルム)により分割し、粗生成物を得、これをク
ロロホルム/アセトンから再結晶させたところ、一般式
(2)においてn=4、m=1、R=tert−ブチル
である環状フェノール硫化物10.15gを単離した。
収率は、28%であった。この生成物の物性を以下に示
す。 無色透明の結晶、融点:320〜322℃、IR(KR
S−5):3324(OH伸縮),2962(CH伸
縮)cm-11H NMR(CDCl3)δ:9.60
(s,1,OH),7.64(s,2,ArH),1.
22(s,9,C(CH33)ppm、13C NMR
(CDCl3)δ:155.6,144.7,136.
4,120.5(Ar),34.2((CH33),
31.3(C(33)ppm、MS m/z:72
0(M+)、元素分析値 % 理論値for C4048
44:C,66.62;H,6.71;S,17.7
9、測定値:C,66.37;H,6.57;S,1
7.22
【0021】実施例3 一般式(1)においてp=2、m=1、a=0、b=
0、R=tert−オクチル基である2,2’−チオビ
ス−4−tert−オクチルフェノール133.80g
に、単体硫黄19.38gおよび水酸化リチウム1水和
物3.20gを加え、窒素気流中、撹拌しながら、4時
間かけて徐々に230℃に加熱し、さらに3時間30分
この温度で撹拌を続け、反応で生成する水および硫化水
素を除去しながら反応させた。この間、留出した水は
1.84gであり、生成した硫化水素は約6.6gであ
った。反応混合物の色は、ごく暗い赤(5R 3/1
0、色名はJIS Z 8102準拠)であった。この
反応混合物を室温にまで冷却し、これにエーテル500
mlを加え、1規定の希硫酸で加水分解した。分液した
エーテル層からエーテルを留去して得られた反応混合物
の質量分析の結果、一般式(2)においてn=4、m=
1、R=tert−オクチルを主成分とし、n=4〜
8、m=1〜2に分布をもつ環状フェノール硫化物の混
合物の生成が認められた。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によると、基本骨格にフェ
ノール骨格を3以上含む環状フェノール硫化物を効率的
に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮成 節子 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子または炭化水素基であり、複数の
    Rはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていても良
    く、aおよびbは0または1であり、mは1〜7の整数
    であり、複数のSmのmはそれぞれ同一であってもよい
    し、異なっていても良く、pは2以上の整数である。)
    で表される鎖状のポリフェノール硫化物と、該鎖状のポ
    リフェノール硫化物に含まれるフェノール類1グラム当
    量に対し0.01グラム当量以上の単体硫黄とを、該鎖
    状のポリフェノール硫化物に含まれるフェノール類1グ
    ラム当量に対し0.05グラム当量以上のアルカリ金属
    試薬およびアルカリ土類金属試薬から選ばれる少なくと
    もひとつの金属試薬の存在下反応させ、一般式(2) 【化2】 (式中、Rは水素原子または炭化水素基であり、複数の
    Rはそれぞれ同一であってもよいし、異なっていても良
    く、mは1〜7の整数であり、複数のSmのmはそれぞ
    れ同一であってもよいし、異なっていても良く、nは3
    以上の整数である。)で表される環状フェノール硫化物
    を製造することを特徴とする環状フェノール硫化物の製
    造方法。
JP25536796A 1996-09-06 1996-09-06 環状フェノール硫化物の製造方法 Expired - Fee Related JP3871074B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25536796A JP3871074B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 環状フェノール硫化物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25536796A JP3871074B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 環状フェノール硫化物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1081680A true JPH1081680A (ja) 1998-03-31
JP3871074B2 JP3871074B2 (ja) 2007-01-24

Family

ID=17277794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25536796A Expired - Fee Related JP3871074B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 環状フェノール硫化物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3871074B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019724A3 (en) * 1999-09-15 2001-08-02 Kyung Sup Shim A novel aromatic polysulfide and an asphalt composition containing the same
WO2007111346A1 (ja) 2006-03-29 2007-10-04 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
WO2007119797A1 (ja) 2006-04-13 2007-10-25 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 酸化型混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
WO2009102057A1 (ja) 2008-02-14 2009-08-20 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 酸化型環状フェノール硫化物の連続製造方法
WO2009136634A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 保土谷化学工業株式会社 環状フェノール硫化物の金属化合物を用いた電荷制御剤及びトナー
WO2012036171A1 (ja) 2010-09-15 2012-03-22 保土谷化学工業株式会社 電荷制御剤及びそれを用いたトナー
US8263786B2 (en) 2006-08-29 2012-09-11 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Methods for producing cyclic phenol sulfides

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019724A3 (en) * 1999-09-15 2001-08-02 Kyung Sup Shim A novel aromatic polysulfide and an asphalt composition containing the same
KR100330727B1 (ko) * 1999-09-15 2002-04-03 심경섭 방향족 폴리설파이드를 포함하는 아스팔트 조성물
US6727299B1 (en) 1999-09-15 2004-04-27 Markpro Company, Limited Aromatic polysulfide and an asphalt composition containing the same
WO2007111346A1 (ja) 2006-03-29 2007-10-04 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
KR101360833B1 (ko) * 2006-03-29 2014-02-11 호도가야 가가쿠 고교 가부시키가이샤 혼합 환형 페놀 황화물, 이것을 사용한 전하 제어제 및 토너
JP5256021B2 (ja) * 2006-03-29 2013-08-07 保土谷化学工業株式会社 混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
EP2457910A1 (en) * 2006-03-29 2012-05-30 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Mixed cyclic phenol sulfides, and charge control agents and toners using the same
US7901858B2 (en) 2006-03-29 2011-03-08 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Mixed cyclic phenol sulfides, and charge control agents and toners using the same
US7820832B2 (en) 2006-04-13 2010-10-26 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Oxidized mixed cyclic phenol sulfides, and charge control agents and toners using the same
US7709172B2 (en) 2006-04-13 2010-05-04 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Oxidized mixed cyclic phenol sulfides, and charge control agents and toners using the same
JP2013060444A (ja) * 2006-04-13 2013-04-04 Hodogaya Chem Co Ltd 酸化型混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
JP5343560B2 (ja) * 2006-04-13 2013-11-13 保土谷化学工業株式会社 酸化型混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
WO2007119797A1 (ja) 2006-04-13 2007-10-25 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 酸化型混合環状フェノール硫化物、それを用いた電荷制御剤及びトナー
US8263786B2 (en) 2006-08-29 2012-09-11 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Methods for producing cyclic phenol sulfides
US8222428B2 (en) 2008-02-14 2012-07-17 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Method for continuously producing oxidized cyclic phenol sulfides
WO2009102057A1 (ja) 2008-02-14 2009-08-20 Hodogaya Chemical Co., Ltd. 酸化型環状フェノール硫化物の連続製造方法
WO2009136634A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 保土谷化学工業株式会社 環状フェノール硫化物の金属化合物を用いた電荷制御剤及びトナー
JP5194322B2 (ja) * 2008-05-09 2013-05-08 保土谷化学工業株式会社 環状フェノール硫化物の金属化合物を用いた電荷制御剤及びトナー
WO2012036171A1 (ja) 2010-09-15 2012-03-22 保土谷化学工業株式会社 電荷制御剤及びそれを用いたトナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP3871074B2 (ja) 2007-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0731102B1 (en) Cyclic phenol sulfide and process for producing the same
JP3871074B2 (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法
US10975050B2 (en) Process for preparing optically pure (R)-4-n-propyl-dihydrofuran-2(3H)-one
JPH0745437B2 (ja) エステルの製造法
Alonso et al. Dehalogenation of organic halides using the NiCl2· 2H2O-Li-DTBB (cat.) combination
WO1998009959A1 (fr) Sulfure de phenol cyclique contenant un groupe sulfinyl ou sulfonyl et procede de preparation correspondant
US3678115A (en) Process for production of sulfur-containing phenols
CN1059677C (zh) γ-巯基羧酸衍生物的制备方法
JP4140792B2 (ja) 環状フェノール硫化物類のクロロスルホン酸誘導体及びその製造方法
CN115108904A (zh) 贝派度酸原料药的合成方法
JP2000273096A (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法
JP4596680B2 (ja) ビスチオフェノールフルオレン類及びその製造方法
JPH1081681A (ja) 環状フェノール硫化物の製造法
JP2002255961A (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法
EP0108547B1 (en) Process for the preparation of the 1'-ethoxycarbonyloxyethyl ester of benzylpenicillin
WO1988005773A1 (en) Process for preparing tetrakis (3-(3,5-di-tert-butyl-4-hydroxyphenyl)propionyloxymethyl)methane
JP4570768B2 (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法
JPH1149770A (ja) 環状フェノール硫化物の製造法
CN1119331C (zh) 制备卤代-4-苯氧基喹啉类化合物的改进方法
EP0200212B1 (en) Process for producing polythiobisphenols and process for producing mercaptophenols by the hydrogenolysis of the same
JP3837806B2 (ja) ポリフェノール硫化物の製造方法
JP3827029B2 (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法
JP2003518046A5 (ja)
JP5574476B2 (ja) 炭酸エステルの製造方法
JPH10168078A (ja) 環状フェノール硫化物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060605

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Effective date: 20060725

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20061010

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20061011

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees