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JPH1081633A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JPH1081633A
JPH1081633A JP9183376A JP18337697A JPH1081633A JP H1081633 A JPH1081633 A JP H1081633A JP 9183376 A JP9183376 A JP 9183376A JP 18337697 A JP18337697 A JP 18337697A JP H1081633 A JPH1081633 A JP H1081633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angiotensin
group
drug
pharmaceutical composition
converting enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9183376A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Tsujita
代史雄 辻田
Toshihiko Fujiwara
俊彦 藤原
Toshio Sada
登志夫 佐田
Naoyuki Maeda
尚之 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP9183376A priority Critical patent/JPH1081633A/ja
Publication of JPH1081633A publication Critical patent/JPH1081633A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大動脈における動脈硬化に対して、優れた進
展抑制効果を有し、動脈硬化症予防剤若しくは治療剤と
して有用な薬剤の提供。 【解決手段】 動脈硬化症予防剤若しくは治療剤の有効
成分であるアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアン
ジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選択
される1種又は2以上の薬剤とHMG−CoA還元酵素
阻害剤の1種又は2以上の薬剤から成る組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンジオテンシン
II受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤
から成る群の薬剤から選択される1種または2種以上の
薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤の1種又は2種以
上の薬剤から成る医薬組成物(特に、動脈硬化症予防薬
又は治療薬)に関する。
【0002】
【従来の技術】食事の欧米化や人口の高齢化等に伴い、
アテロ−ム性動脈硬化症は増加の一途をたどっている。
本疾患は、心筋梗塞や脳梗塞、脳溢血等が主因であり、
その有効な予防及び治療法が求められている。アテロ−
ム性動脈硬化症をもたらす危険因子として、高脂血症
(特に、高コレステロ−ル血症)のほか、高血圧症、イ
ンスリン抵抗性に基づく糖代謝異常があげられる。ま
た、これらの危険因子は合併症(シンドロ−ムX)とし
て発病する場合が多く、互いに病因が絡みあっていると
考えられている[ ダイアビーティス、第37巻、第1595
頁乃至第1607頁(1988年):Diabetes, 37,1595-1607
(1988)]。アテロ−ム性動脈硬化症を予防及び治療する
目的で、高脂血症、高血圧症又はインスリン抵抗性等の
各危険因子を抑制する試みがこれまでなされてきた。プ
ラバスタチンのようなHMG−CoA還元酵素阻害剤
は、高脂血症を改善するが、単剤でのアテロ−ム性動脈
硬化の抑制効果は十分とは言えない[バイオケミカ・エ
ト・バイオフィジカ・アクタ、第960 巻、第294 頁乃至
302 頁(1988年):Biochim. Biophys. Acta, 960, 294
-302(1988)]。又、トログリタゾンのようなインスリン
抵抗性改善剤でも、単剤でのアテロ−ム性動脈硬化の抑
制効果は十分とは言えない(特開平7−41423号公
報)。近年、アンジオテンシンII受容体拮抗剤、アン
ジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤のようなレニン
・アンジオテンシン系の抑制剤を正常血圧の高コレステ
ロ−ル血症の動物に投与すると、アテロ−ム性動脈硬化
病変を抑制する報告がなされている[ハィパーテンショ
ン、第15巻、第327 頁乃至第331 頁(1990年):Hypert
ension,15,327-331 (1990)、ジャパニーズ・サーキュ
レーション・ジャーナル、第60巻(補遺I)、第332 頁
(1996年):Jpn. Circ. J.,60 (Suppl. I), 332 (199
6) 等]。アンジオテンシンIIは、血管収縮作用のみ
ならず、PDGFなどの増殖因子の産生刺激作用[ハィ
パーテンション、第13巻、第706 頁乃至第711 頁(1989
年):Hypertension,13,706-711 (1989)]や好中球・
マクロファ−ジの遊走刺激作用[ヨーロピァン・ハート
・ジャーナル、第11巻、第100 頁乃至第107 頁(1990
年):Eur. Heart J., 11, 100- 107(1990)]等を有す
る。現時点では、レニン・アンジオテンシン系抑制剤
の、アテロ−ム性動脈硬化抑制のメカニズムは明らかで
はないが、血圧低下作用とは別の病変局所でのメカニズ
ムによる可能性が考えられる。しかし、レニン・アンジ
オテンシン系の抑制剤は血清脂質を低下できず[ジャー
ナル・オブ・カルディオバスキュラー・ファーマコロジ
ー、第15巻、第S65 頁乃至第S72 頁(1990年):J.Card
iovasc. Pharmacol., 15,S65-S72(1990) ]、単剤での
治療には限界がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、動脈硬
化症の予防と治療の重要性にかんがみて種々研究を重ね
た結果、アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジ
オテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選択さ
れる1種又は2種以上の薬剤とHMG−CoA還元酵素
阻害剤の1種又は2種以上の薬剤を組み合わせて使用す
ることにより、従来技術が内蔵する上述の問題点を解決
し、動脈硬化症の予防又は/及び治療効果の得られる方
法を見いだすに至った。本発明は、アンジオテンシンI
I受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤か
ら成る群の薬剤から選択される1種又は2種以上の薬剤
とHMG−CoA還元酵素阻害剤の1種又は2種以上の
薬剤から成る医薬組成物(特に、動脈硬化症予防薬又は
治療薬)或はアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選
択される1種又は2種以上の薬剤とHMG−CoA還元
酵素阻害剤の1種又は2種以上の薬剤を同時に又は時間
を変えて投与するための医薬組成物(特に、動脈硬化症
の予防又は治療のための医薬組成物)を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の医薬組成物(特
に、動脈硬化症の予防又は治療のための医薬組成物)の
有効成分は、アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選
択される1種又は2種以上の薬剤とHMG−CoA還元
酵素阻害剤の1種又は2種以上の薬剤から成る。
【0005】本発明の有効成分であるアンジオテンシン
II受容体拮抗剤は、代表的なものとして、例えば、特
開平5−78328号公報、特開昭63−23868号
公報、特開平4−364171号公報、特開平4−15
9718号公報又は特表平4−506222号公報等に
記載されているビフェニルテトラゾ−ル化合物又はビフ
ェニルカルボン酸化合物であり得、好適には、ビフェニ
ルテトラゾ−ル化合物であり、更に好適には、CS−8
66、ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン又は
イルベサルタンであり、更により好適には、CS−86
6、ロサルタン又はカンデサルタンであり、特に好適に
は、CS−866である。以下に、アンジオテンシンI
I受容体拮抗剤の代表的なものの平面構造式を示す。
【0006】
【化1】
【0007】CS−866は、特開平5−78328号
公報等に記載され、その化学名は、(5−メチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル 4
−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−プロピ
ル−1−[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビ
フェニル−4−イルメチル]イミダゾ−ル−5−カルボ
キシレ−トであり、本願のCS−866は、そのカルボ
ン酸誘導体、カルボン酸誘導体の薬理上許容されるエス
テル(CS−866等)又はその薬理上許容される塩を
包含する。
【0008】ロサルタン(DUP−753)は、特開昭
63−23868号公報、米国特許第5,138,069 号公報
等に記載され、その化学名は、2−ブチル−4−クロロ
−1−[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビフ
ェニル−4−イルメチル]−1H−イミダゾ−ル−5−
メタノ−ルであり、本願のロサルタンは、その薬理上許
容される塩(ロサルタン・カリウム塩等)を包含する。
【0009】カンデサルタン(TCV−116)は、特
開平4−364171号公報、EP−459136号公
報、米国特許第5,354,766 号公報等に記載され、その化
学名は、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(1H−テト
ラゾ−ル−5−イル)ビフェニル−4−イルメチル]−
1H−ベンズイミダゾ−ル−7−カルボキシレ−トであ
り、本願のカンデサルタンは、そのカルボン酸誘導体、
カルボン酸誘導体の薬理上許容されるエステル(TCV
−116等)又はその薬理上許容される塩を包含する。
【0010】バルサルタン(CGP−48933)は、
特開平4−159718号公報、EP−433983号
公報等に記載され、その化学名は、(S)−N−バレリ
ル−N−[2’−(1H−テトラゾ−ル−5−イル)ビ
フェニル−4−イルメチル)バリンであり、本願のバル
サルタンは、その薬理上許容されるエステル又はその薬
理上許容される塩を包含する。
【0011】イルベサルタン(SR−47436)は、
特表平4−506222号公報、WO91−14679
号公報等に記載され、その化学名は、2−N−ブチル−
4−スピロシクロペンタン−1−[2’−(テトラゾ−
ル−5−イル)ビフェニル−4−イルメチル]−2−イ
ミダゾリン−5−オンであり、本願のイルベサルタン
は、その薬理上許容される塩を包含する。
【0012】又、上記化合物が不斉炭素を有する場合に
は、本発明のアンジオテンシンII受容体拮抗剤は、光
学異性体及びそれらの異性体の混合物をも包含する。更
に、上記化合物の水和物も包含する。
【0013】本発明の有効成分化合物であるアンジオテ
ンシン変換酵素阻害剤は、代表的なものとして、例え
ば、特開昭61−267579号公報、特開昭52−1
16457号公報、米国特許第4,374,829 号公報、特開
昭58−126851号公報、特開昭58−20659
1号公報、特開昭57−77651号公報、特開昭55
−9058号公報、特開昭58−203971号公報又
は特開昭63−258459号公報等に記載されている
テトラヒドロチアゼピン化合物、プロリン化合物、ピリ
ダジノジアゼピン化合物、グリシン化合物、イミダゾリ
ジン化合物又はイソキノリン化合物であり得、好適に
は、テモカプリル、カプトプリル、エナラプリル、リシ
ノプリル、シラザプリル、デラプリル、アラセプリル、
イミダプリル又はキナプリルであり、更に好適には、テ
モカプリル、カプトプリル又はエナラプリルであり、特
に好適には、テモカプリルである。以下に、アンジオテ
ンシン変換酵素阻害剤の代表的なものの平面構造式を示
す。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】テモカプリルは、特開昭61−26757
9号公報、米国特許第4,699,905 号公報等に記載され、
その化学名は、(+)−(2S,6R)−[6−(1
S)−1−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル
アミノ]−5−オキソ−2−(2−チエニル)ペルヒド
ロ−1,4−チアゼピン−4−イル酢酸であり、本願の
テモカプリルは、そのジカルボン酸誘導体若しくはその
薬理上許容される塩又はその薬理上許容されるモノエス
テル若しくはその薬理上許容される塩(テモカプリル塩
酸塩等)を包含する。
【0017】カプトプリルは、特開昭52−11645
7号公報、米国特許第4,046,889 号公報等に記載され、
その化学名は、1−[(2S)−3−メルカプト−2−
メチルプロピオニル]−L−プロリンであり、本願のカ
プトプリルは、その薬理上許容されるエステル又はその
薬理上許容される塩を包含する。
【0018】エナラプリルは、米国特許第4,374,829 号
公報等に記載され、その化学名は、N−[(S)−1−
エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル]−L−ア
ラニル−L−プロリンであり、本願のエナラプリルは、
その薬理上許容されるエステル又はその薬理上許容され
る塩(エナラプリルマレイン酸塩等)を包含する。
【0019】リシノプリルは、特開昭58−12685
1号公報、米国特許第4,555,502 号公報等に記載され、
その化学名は、(S)−1−[N2 −(1−カルボキシ
−3−フェニルプロピル)−L−リジル]−L−プロリ
ンであり、本願のリシノプリルは、その薬理上許容され
るエステル又はその薬理上許容される塩を包含する。
【0020】シラザプリルは、特開昭58−20659
1号公報、米国特許第4,512,924 号公報等に記載され、
その化学名は、(1S,9S)−9−[(S)−1−エ
トキシカルボニル−3−フェニルプロピルアミノ]オク
タヒドロ−10−オキソ−6H−ピリダジノ[1,2−
α][1,2]ジアゼピン−1−カルボン酸であり、本
願のシラザプリルは、その薬理上許容されるエステル又
はその薬理上許容される塩を包含する。
【0021】デラプリルは、特開昭57−77651号
公報、米国特許第4,385,051 号公報等に記載され、その
化学名は、(S)−N−(2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンデン−2−イル)−N−[N−(1−エトキシカルボ
ニル−3−フェニルプロピル)−L−アラニル]グリシ
ンであり、本願のデラプリルは、その薬理上許容される
エステル又はその薬理上許容される塩を包含する。
【0022】アラセプリルは、特開昭55−9058号
公報、米国特許第4,248,883 号公報等に記載され、その
化学名は、1−(D−3−アセチルチオ−2−メチルプ
ロパノイル)−L−プロリル−L−フェニルアラニンで
あり、本願のアラセプリルは、その薬理上許容されるエ
ステル又はその薬理上許容される塩を包含する。
【0023】イミダプリルは、特開昭58−20397
1号公報、米国特許第4,508,727 号公報等に記載され、
その化学名は、(4S)−3−[(2S)−2−[(1
S)−1−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピル
アミノ]プロピオニル]−1−メチル−2−オキソイミ
ダゾリジン−4−カルボン酸であり、本願のイミダプリ
ルは、その薬理上許容されるエステル又はその薬理上許
容される塩を包含する。
【0024】キナプリルは、特開昭63−258459
号公報、米国特許第4,761,479 号公報等に記載され、そ
の化学名は、(S)−2−[(2S)−2−(1S)−
1−エトキシカルボニル−3−フェニルプロピルアミ
ノ)プロピオニル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−
3−イソキノリンカルボン酸であり、本願のキナプリル
は、その薬理上許容されるエステル又はその薬理上許容
される塩を包含する。
【0025】又、上記化合物が不斉炭素を有する場合に
は、本発明のアンジオテンシン変換酵素阻害剤は、光学
異性体及びそれらの異性体の混合物をも包含する。更
に、上記化合物の水和物も包含する。
【0026】本発明の他方の有効成分であるHMG−C
oA還元酵素阻害剤は、本来、抗高脂血症の治療剤とし
て使用され、それには微生物由来の天然物質、それから
誘導される半合成物質、及び全合成化合物のすべてが含
まれ、代表的なものとして、例えば、特開昭57−22
40号公報、特開昭57−163374号公報、特開昭
56−122375号公報、特表昭60−500015
号公報、特開平1−216974号公報又は特開平3−
58967号公報等に記載されているスタチン化合物で
あり得、好適には、プラバスタチン、ロバスタチン、シ
ンバスタチン、フルバスタチン、リバスタチン又はアト
ルバスタチンであり、更に好適には、プラバスタチン、
ロバスタチン又はシンバスタチンであり、特に好適に
は、プラバスタチンである。
【0027】以下に、HMG−CoA還元酵素阻害剤の
代表的なものの平面構造式を示す。
【0028】
【化4】
【0029】プラバスタチンは、特開昭57−2240
号公報、米国特許第4,346,227 号公報等に記載され、そ
の化学名は、(+)−(3R,5R)−3,5−ジヒド
ロキシ−7−[(1S,2S,6S,8S,8aR)−
6−ヒドロキシ−2−メチル−8−[(S)−2−メチ
ルブチリルオキシ]−1,2,6,7,8,8a−ヘキ
サヒドロ−1−ナフチル]ヘプタン酸であり、本願のプ
ラバスタチンは、そのラクトン閉環体又はその薬理上許
容される塩(プラバスタチンナトリウム塩等)を包含す
る。
【0030】ロバスタチンは、特開昭57−16337
4号公報、米国特許第4,231,938 号公報等に記載され、
その化学名は、(+)−(1S,3R,7S,8S,8
aR)−1,2,3,7,8,8a−ヘキサヒドロ−
3,7−ジメチル−8−[2−[(2R,4R)−テト
ラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン
−2−イル]エチル]−1−ナフチル (S)−2−メ
チルブチレートであり、本願のロバスタチンは、そのラ
クトン開環体又はそのラクトン開環体の薬理上許容され
る塩(ナトリウム塩等)を包含する。
【0031】シンバスタチンは、特開昭56−1223
75号公報、米国特許第4,444,784号公報等に記載さ
れ、その化学名は、(+)−(1S,3R,7S,8
S,8aR)−1,2,3,7,8,8a−ヘキサヒド
ロ−3,7−ジメチル−8−[2−[(2R,4R)−
テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピ
ラン−2−イル]エチル]−1−ナフチル 2,2−ジ
メチルブチレートであり、本願のシンバスタチンは、そ
のラクトン開環体又はそのラクトン開環体の薬理上許容
される塩(ナトリウム塩等)を包含する。
【0032】フルバスタチンは、特表昭60−5000
15号公報、米国特許第4,739,073号公報等に記載さ
れ、その化学名は、(±)(3R* ,5S* ,6E)−
7−[3−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチ
ルエチル)−1H−インド−ル−2−イル]−3,5−
ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸であり、本願のフルバス
タチンは、そのラクトン閉環体又はその薬理上許容され
る塩(ナトリウム塩等)を包含する。
【0033】リバスタチン(BAY−W−6228)
は、特開平1−216974号公報、米国特許第5,006,
530 号公報等に記載され、その化学名は、(3R,5
S,6E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−
2,6−ジ−(1−メチルエチル)−5−メトキシメチ
ルピリジン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−
ヘプテン酸であり、本願のリバスタチンは、そのラクト
ン閉環体又はその薬理上許容される塩(ナトリウム塩
等)を包含する。
【0034】アトルバスタチン(CI−981)は、特
開平3−58967号公報、米国特許第5,273,995 号公
報等に記載され、その化学名は、(3R,5S)−7−
[2−(4−フルオロフェニル)−5−(1−メチルエ
チル)−3−フェニル−4−フェニルアミノカルボニル
−1H−ピロ−ル−1−イル]−3,5−ジヒドロキシ
ヘプタン酸であり、本願のアトルバスタチンは、そのラ
クトン閉環体又はその薬理上許容される塩(ナトリウム
塩、カルシウム塩等)を包含する。
【0035】又、上記化合物が不斉炭素を有する場合に
は、本発明のHMG−CoA還元酵素阻害剤は、光学異
性体及びそれらの異性体をも包含する。更に、上記化合
物の水和物も包含する。
【0036】本発明において、アンジオテンシンII受
容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成
る群の薬剤(好適には、アンジオテンシンII受容体拮
抗剤から成る群の薬剤)は、1種又は2種以上が選択さ
れ、HMG−CoA還元酵素阻害剤も、1種又は2種以
上が選択されるが、好適には、アンジオテンシンII受
容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成
る群の薬剤から1種が選択され、HMG−CoA還元酵
素阻害剤から1種が選択され、組み合わせて使用され
る。
【0037】本発明の医薬組成物の好適な態様は、
(1)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤が
ビフェニルテトラゾ−ル化合物又はビフェニルカルボン
酸化合物であり、アンジオテンシン変換酵素阻害剤がテ
トラヒドロチアゼピン化合物、プロリン化合物、ピリダ
ジノジアゼピン化合物、グリシン化合物、イミダゾリジ
ン化合物又はイソキノリン化合物である医薬組成物、
(2)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤及
びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤
が、CS−866、ロサルタン、カンデサルタン、バル
サルタン、イルベサルタン、テモカプリル、カプトプリ
ル、エナラプリル、リシノプリル、シラザプリル、デラ
プリル、アラセプリル、イミダプリル及びキナプリルか
ら成る群の薬剤である医薬組成物、(3)有効成分のア
ンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン
変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−866、ロ
サルタン、カンデサルタン、テモカプリル、カプトプリ
ル及びエナラプリルから成る群の薬剤である医薬組成
物、(4)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮抗
剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬
剤が、CS−866、ロサルタン及びカンデサルタンか
ら成る群の薬剤である医薬組成物、(5)有効成分のア
ンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン
変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−866であ
る医薬組成物、(6)有効成分のアンジオテンシンII
受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から
成る群の薬剤が、アンジオテンシンII受容体拮抗剤か
ら成る群の薬剤である医薬組成物、(7)有効成分のア
ンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン
変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−866、ロ
サルタン、カンデサルタン、バルサンタン及びイルベサ
ルタンから成る群の薬剤である医薬組成物、(8)有効
成分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオ
テンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、アンジオ
テンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤である医薬組
成物、(9)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮
抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の
薬剤が、テモカプリル、カプトプリル及びエナラプリル
から成る群である医薬組成物、(10)有効成分のアン
ジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変
換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、テモカプリルである
医薬組成物、(11)有効成分のHMG−CoA還元酵
素阻害剤が、スタチン化合物である医薬組成物、(1
2)有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラ
バスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバス
タチン、リバスタチン及びアルトバスタチンから成る群
の薬剤である医薬組成物、(13)有効成分のHMG−
CoA還元酵素阻害剤が、プラバスタチン、ロバスタチ
ン及びシンバスタチンから成る群の薬剤である医薬組成
物及び(14)有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害
剤が、プラバスタチンである医薬組成物をあげることが
できる。
【0038】また、有効成分のアンジオテンシンII受
容体拮抗剤およびアンジオテンシン変換酵素阻害剤から
成る群の薬剤を(1)−(10)から成る群から選択
し、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤を(1
1)−(14)から成る群から選択し、これらを任意に
組合せて得られる医薬組成物も好適であり、例えば、以
下のものをあげることができる。
【0039】(15)有効成分のアンジオテンシンII
受容体拮抗剤がビフェニルテトラゾ−ル化合物又はビフ
ェニルカルボン酸化合物であり、アンジオテンシン変換
酵素阻害剤がテトラヒドロチアゼピン化合物、プロリン
化合物、ピリダジノジアゼピン化合物、グリシン化合
物、イミダゾリジン化合物又はイソキノリン化合物であ
り、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、スタ
チン化合物である医薬組成物、(16)有効成分のアン
ジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変
換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−866、ロサ
ルタン、カンデサルタン、バルサンタン、イルベサルタ
ン、テモカプリル、カプトプリル、エナラプリル、リシ
ノプリル、シラザプリル、デラプリル、アラセプリル、
イミダプリル及びキナプリルから成る群の薬剤であり、
有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラバス
タチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチ
ン、リバスタチン及びアルトバスタチンから成る群の薬
剤である医薬組成物、(17)有効成分のアンジオテン
シンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻
害剤から成る群の薬剤が、CS−866、ロサルタン、
カンデサルタン、テモカプリル、カプトプリル及びエナ
ラプリルから成る群の薬剤であり、有効成分のHMG−
CoA還元酵素阻害剤が、プラバスタチン、ロバスタチ
ン、シンバスタチン、フルバスタチン、リバスタチン及
びアルトバスタチンから成る群の薬剤である医薬組成
物、(18)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮
抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の
薬剤が、CS−866、ロサルタン、カンデサルタン、
テモカプリル、カプトプリル及びエナラプリルから成る
群の薬剤であり、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻
害剤が、プラバスタチン、ロバスタチン及びシンバスタ
チンから成る群の薬剤である医薬組成物、(19)有効
成分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオ
テンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−8
66、ロサルタン、カンデサルタン、テモカプリル、カ
プトプリル及びエナラプリルから成る群の薬剤であり、
有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラバス
タチンである医薬組成物、(20)有効成分のアンジオ
テンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵
素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−866及びテモカ
プリルから成る群の薬剤であり、有効成分のHMG−C
oA還元酵素阻害剤が、プラバスタチン、ロバスタチン
及びシンバスタチンから成る群の薬剤である医薬組成
物、(21)有効成分のアンジオテンシンII受容体拮
抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の
薬剤が、CS−866及びテモカプリルから成る群の薬
剤であり、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤
が、プラバスタチンである医薬組成物、(22)有効成
分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテ
ンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、CS−86
6であり、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤
が、プラバスタチンである医薬組成物及び(23)有効
成分のアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオ
テンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、テモカプ
リルであり、有効成分のHMG−CoA還元酵素阻害剤
が、プラバスタチンである医薬組成物。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の医薬組成物(特に、動脈
硬化症の予防又は治療のための組成物)の有効成分であ
るアンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテン
シン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選択される1
種又は2以上の薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤の
1種又は2以上の薬剤から成る薬剤は、大動脈における
動脈硬化に対して、優れた進展抑制効果を有し、四肢関
節部に発症する黄色腫に対して、優れた発症抑制効果を
有し、毒性も弱いため、動脈硬化症予防剤又は治療剤
(特に、治療剤)又は黄色腫の予防剤又は治療剤(特
に、治療剤)として有用である。本発明によれば、アン
ジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変
換酵素阻害剤から成る群の薬剤とHMG−CoA還元酵
素阻害剤とは、それらが組み合わせられ、使用されるこ
とより各々の単剤と比べ、優れた効果を示す。又、この
ような効果は、必ずしも2系統の薬剤が同時に体内に存
在していなくてももたらされる。即ち、2系統の薬剤が
同時にある程度以上の血中濃度を有さなくても効果を示
すのである。推測によれば、本発明に使用される2系統
の薬剤は、共に、生体内に取り込まれて受容体に到達す
れば、生体内の「スイッチ」を入れる作用を果たし、従
って、投与後の経過時間につれてもはやその血中濃度で
は作用を示さないように見えても、実際は「スイッチ」
はすでに入っており、一方の系統の物質が有する動脈硬
化の予防又は治療効果が奏される。この状態において、
他方の系統の薬剤が投与されると、その薬剤が有する動
脈硬化の予防又は治療効果に加えて、先に投与された薬
剤の効果が合さり、優れた効果が得られる。勿論、臨床
上は両系統の薬剤が同時に投与されることが便宜であ
り、それゆえ、アンジオテンシンII受容体拮抗剤及び
アンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤とH
MG−CoA還元酵素阻害剤は、配合剤の形態で投与す
ることができる。製剤技術上、両薬剤を物理的に同時に
混合することが好ましくない場合は、それぞれの単剤を
同時に投与することもできる。また、前述のとおり、2
系統の薬剤は同時に投与しなくても優れた効果を奏する
ので、それぞれの単剤を適当な間隔を置いて相前後して
投与することもできる。かかる2系統の薬剤によりもた
らされる優れた効果が達成されるのに許容される最大限
の2系統薬剤の投与間隔は、臨床上又は動物実験により
確認することができる。
【0041】本発明において使用されるアンジオテンシ
ンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害
剤から成る群の薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤の
投与ル−トは、一般的に経口ル−トである。従って、2
系統の薬剤は、それぞれ単独で別々の単位投与形態に、
又は混合して物理的に1個の単位投与形態に調製するこ
とができる。かかる単位投与形態は、たとえば、散剤、
顆粒剤、錠剤、カプセル剤等であり得、通常の製剤技術
により調製することができる。
【0042】本発明において使用されるアンジオテンシ
ンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害
剤から成る群の薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤の
投与量と投与比率は、個々の薬剤の活性、患者の症状、
年齢、体重等の種々の条件により大幅に変化し得る。例
えば、アンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬
剤を例に取ると、カプトリルとCS−866とでは、高
血圧ラットを用いたイン・ビボ(in vivo) の活性は異な
るので、これら2薬剤の投与量は理論的には1桁かそれ
以上異なり得る。又、HMG−CoA還元酵素阻害剤
は、本来的な用途である抗高脂血症剤としての用量より
も、本発明における動脈硬化症の予防又は治療の用途の
場合はそれらの用量は低めになり得、また、アンジオテ
ンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素
阻害剤から成る群の薬剤の併用によるすぐれた効果によ
って、それらの用量は更に低下し得る。例えば、CS−
866とプラバスタチン又はテモカプリルとプラバスタ
チンを本発明の目的で使用する場合は、その本来的な用
途である血圧降下剤及び抗高脂血症剤としての用量(m
g薬量/日)である約0.1−200mg及び約5−1
00mgと比べて低く、それぞれ約0.05−100m
g及び約1−80mgであり得る。
【0043】上述のとおり、本発明において使用される
アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシ
ン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤とHMG−CoA還
元酵素阻害剤の用量は大幅に変わり得るが、一般的に言
って、それらの用量(mg薬量/日)は、それぞれ約
0.01−200mg及び約0.5−100mgであり
得る。
【0044】これら2系統の薬剤の投与量の比率も、ま
た、大幅に変わりうるが、一般的に言って、アンジオテ
ンシンII受容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素
阻害剤から成る群の薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害
剤の投与量比率は、重量比で、1:500ないし50
0:1の範囲内であり得る。
【0045】本発明において、アンジオテンシンII受
容体拮抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成
る群の薬剤とHMG−CoA還元酵素阻害剤は、それぞ
れ上記の投与量を1日1回、又は数回に分割して、それ
ぞれを同時に、又は時間を異にして別々に、投与され
る。
【0046】以下に、実施例及び製剤例をあげて、本発
明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに
限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
実施例1 動脈硬化進展抑制作用 2−3ケ月齢のWHHLウサギ[ワタナベ遺伝性高脂血
ウサギ:既出(バイオケミカ・エト・バイオィフジカ・
アクタ:Biochimica et Biophysica Acta)等]6乃至7
匹を一群として用い、一定量の薬剤を32週間経口投与
した。尚、摂食量は1匹あたり、120g/日に制限し
た。薬剤投与開始直前並びに薬剤投与開始後4、8、1
2、16、20、24、28及び32週の時点で採血
し、総コレステロ−ル値(mg/dl)を測定した。ま
た、32週目に被験動物を解剖し、大動脈病変面積率
(%)を調べた。それらの結果を表1に示す。
【0048】
【表1】 ────────────────────────────────── 実験 試験化合物 投与量 動物 血漿コレステ 弓部病変面積率(%) 番号 (mg/kg) 数 ロール(mg/dl) ────────────────────────────────── 1 CS-866 1**) +プラバスタチン*) 50 6 446±31 58± 7 2 テモカプリル 1**) +プラバスタチン*) 50 7 406±46 62± 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− CS-866 1**) 6 659±38 68±10 テモカプリル 1**) 6 667±21 76± 4 プラバスタチン*) 50 7 437±27 80± 5 対照群 - 7 670±28 83± 6 ────────────────────────────────── *) ナトリウム塩を用いた。 **) 0.5mg/kgを1日2回投与した。
【0049】製剤例1 錠剤 CS-866 4.0 mg プラバスタチンナトリウム塩 200.0 乳糖 244.0 トウモロコシデンプン 50.0 ステアリン酸マグネシウム 2.0 500 mg 上記処方の粉末を混合し、打錠機により打錠して、1錠
500mgの錠剤とする。
【0050】この錠剤は必要に応じて、糖衣を施すこと
ができる。
【0051】
【発明の効果】本発明のアンジオテンシンII受容体拮
抗剤及びアンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の
薬剤から選択される1種又は2以上の薬剤とインスリン
HMG−CoA還元酵素阻害剤の1種又は2以上の薬剤
から成る組成物は、大動脈における動脈硬化に対して、
優れた進展抑制効果を有し、四肢関節部に発症する黄色
腫に対して、優れた発症抑制効果を有し、毒性も弱いた
め、医薬、特に、動脈硬化症予防剤若しくは治療剤(特
に、治療剤)又は黄色腫の予防剤若しくは治療剤(特
に、治療剤)として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/415 A61K 31/415 31/435 31/435 31/55 31/55 38/00 37/02 (72)発明者 前田 尚之 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤から選
    択される1種又は2種以上の薬剤とHMG−CoA還元
    酵素阻害剤の1種又は2種以上の薬剤から成る医薬組成
    物。
  2. 【請求項2】アンジオテンシンII受容体拮抗剤がビフ
    ェニルテトラゾ−ル化合物又はビフェニルカルボン酸化
    合物であり、アンジオテンシン変換酵素阻害剤がテトラ
    ヒドロチアゼピン化合物、プロリン化合物、ピリダジノ
    ジアゼピン化合物、グリシン化合物、イミダゾリジン化
    合物又はイソキノリン化合物である請求項1の医薬組成
    物。
  3. 【請求項3】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、C
    S−866、ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタ
    ン、イルベサルタン、テモカプリル、カプトプリル、エ
    ナラプリル、リシノプリル、シラザプリル、デラプリ
    ル、アラセプリル、イミダプリル及びキナプリルから成
    る群の薬剤である請求項1の医薬組成物。
  4. 【請求項4】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、C
    S−866、ロサルタン、カンデサルタン、テモカプリ
    ル、カプトプリル及びエナラプリルから成る群の薬剤で
    ある請求項1の医薬組成物。
  5. 【請求項5】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、C
    S−866、ロサルタン及びカンデサルタンから成る群
    の薬剤である請求項1の医薬組成物。
  6. 【請求項6】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、C
    S−866である請求項1の医薬組成物。
  7. 【請求項7】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、ア
    ンジオテンシンII受容体拮抗剤から成る群の薬剤であ
    る請求項1の医薬組成物。
  8. 【請求項8】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、C
    S−866、ロサルタン、カンデサルタン、バルサンタ
    ン及びイルベサルタンから成る群の薬剤である請求項1
    の医薬組成物。
  9. 【請求項9】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及びア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、ア
    ンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤である
    請求項1の医薬組成物。
  10. 【請求項10】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及び
    アンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、
    テモカプリル、カプトプリル及びエナラプリルから成る
    群である請求項1の医薬組成物。
  11. 【請求項11】アンジオテンシンII受容体拮抗剤及び
    アンジオテンシン変換酵素阻害剤から成る群の薬剤が、
    テモカプリルである請求項1の医薬組成物。
  12. 【請求項12】HMG−CoA還元酵素阻害剤が、スタ
    チン化合物である請求項1乃至11の医薬組成物。
  13. 【請求項13】HMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラ
    バスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバス
    タチン、リバスタチン及びアルトバスタチンから成る群
    の薬剤である請求項1乃至11の医薬組成物。
  14. 【請求項14】HMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラ
    バスタチン、ロバスタチン及びシンバスタチンから成る
    群の薬剤である請求項1乃至11の医薬組成物。
  15. 【請求項15】HMG−CoA還元酵素阻害剤が、プラ
    バスタチンである請求項1乃至11の医薬組成物。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15の薬剤から成る動脈硬
    化症の予防剤又は治療剤。
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