JPH1076560A - 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法Info
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- JPH1076560A JPH1076560A JP9185268A JP18526897A JPH1076560A JP H1076560 A JPH1076560 A JP H1076560A JP 9185268 A JP9185268 A JP 9185268A JP 18526897 A JP18526897 A JP 18526897A JP H1076560 A JPH1076560 A JP H1076560A
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Abstract
脂発泡体よりも優れた機械的強度を有するため微細なセ
ル構造を有する発泡体を得ること。 【解決手段】 超臨界状態の二酸化炭素および/または
窒素を発泡剤として使用し、ダイスが、102〜104s
ec-1の範囲の溶融樹脂組成物の剪断速度を生じさせる
機能を有する剪断速度調整部(12)のあと該剪断速度
を低下させる機能を有する流速分布調整部(13)を有
し、かつこの剪断速度調整部が樹脂の流路の上流側で樹
脂の流れる方向に対して垂直な断面の断面積を狭めた部
分(平均の断面積A)、流速分布調整部が該流路の下流
側で同断面を広げた部分(平均の断面積B)を含む構造
であり、且つ、B/Aが1.3〜20であることを特徴
とする押出成形による熱可塑性樹脂発泡体を製造する。
Description
の優れた熱可塑性樹脂発泡体に関し、さらに詳細には、
発泡剤として二酸化炭素および/または窒素を用いた、
高強度で微細な平均セル径と均一な平均セル密度のセル
を有する熱可塑性樹脂発泡体の押出成形による製造方法
に関する。
理的発泡剤を用いて製造する方法が知られている。
度で分解してガスを発生する低分子量の有機発泡剤を混
合し、該発泡剤の分解温度以上に加熱することにより発
泡成形する方法である。この方法は、ガスの発生が分解
温度に対してシャープであり、分解温度も発泡助剤等を
添加することによって容易に調製できる上に、独立気泡
を有する発泡体を得ることができる。
を用いるためコストが高くなることに加えて、発泡体中
に残存する発泡剤の分解残留物のために、発泡体の変
色、臭気の発生、食品衛生上の問題などを生じる。ま
た、化学発泡剤が原因である成形機の汚れおよびそれに
伴う成形不良についても問題となっている。
法は、成形機で樹脂を溶融したところに、ブタン、ペン
タン、ジクロロジフロロメタンのような低沸点有機化合
物を供給し、混練した後、低圧域に放出することにより
発泡成形する方法である。この方法に用いられる低沸点
有機化合物は、樹脂に対して親和性があるため溶解性に
優れ、また、保持性にも優れていることから、高倍率発
泡体を得ることができるという特徴を持っている。
が高いことに加え、可燃性や毒性等の危険性を有してお
り、大気汚染の問題を生じる可能性を持っている。ま
た、ジクロロジフロロメタンをはじめとするフロン系ガ
スはオゾン層破壊の環境問題から全廃の方向へ進んでい
る。
に、クリーンでコストがかからない炭酸ガス、窒素等の
不活性ガスを発泡剤とする方法が数多く提案されてい
る。しかしながら、該不活性ガスは樹脂との親和性が低
いことから、溶解性に乏しい。このため発泡体は、気泡
径が大きく、不均一で、セル密度が小さいため、外観
性、機械的強度、断熱性、発泡倍率の点に問題があっ
た。
特許4473665号公報には、2〜25μmの径を有
する微細なセルを均一に分散させた発泡成形体を得るた
めの製造方法が記載されている。この方法では、まず、
加圧下で、不活性ガスを熱可塑性樹脂製シート中に飽和
するまで含浸させる。その後、熱可塑性樹脂のガラス転
移温度まで熱してから、減圧して、樹脂に含浸している
ガスを過飽和状態にして、セル核を生成し、急冷するこ
とによって、セルの成長を制御する。または、予め、加
圧下で不活性ガスを飽和させた熱可塑性樹脂を加熱溶融
して加圧下で賦形したのち、冷却減圧しセル核を生成、
冷却してセル径を制御する方法を用いた押出成形および
射出成形による製造方法が例示されている。上記の方法
によって、微細で多数のセルを有する発泡体を得ること
ができるが、不活性ガスは、樹脂との親和性が低いこと
から、樹脂中にガスを完全に含浸させるのに十数時間を
要してしまい、工業的に実施するのは実質的に困難であ
る。
剤として超臨界流体を用い、これを熱可塑性樹脂に含浸
させることにより、極めて微細なセル径と大きなセル密
度を有する発泡体を得る技術が記載されている。超臨界
液体は、液体に近い優れた溶解性と、気体に近い優れた
拡散性を有するため樹脂への溶解性が高く、また樹脂中
での拡散速度も大きいことから、短時間で発泡剤を樹脂
中に含浸させることが可能となる。この公報では、熱可
塑性樹脂を押出機によりシート化し、超臨界状態の二酸
化炭素で満たされた加圧室に導入し、該シート中に二酸
化炭素を含浸した後、大気圧下の発泡室においてヒータ
ーで加熱し発泡させ、発泡体を得る方法と、押出機で樹
脂を溶融したところへ超臨界状態の二酸化炭素を含浸さ
せ、シート状に押し出した成形体を加圧室に導入し、そ
の圧力変化によりセル核を生成し、加熱冷却により、セ
ル径、セル密度を制御し、発泡体を得る方法が提案され
ている。
圧設備が必要であり、莫大な設備コストを要し、作業効
率も悪く、工業化するのは困難である。また前者の方法
は、シート状の成形体に直接含浸させるため、二酸化炭
素を成形体に完全に浸透させるには長時間を要し、後者
の方法は、溶融樹脂中に含浸させるため、前者の方法よ
りは二酸化炭素の浸透速度は速いが、押出機一台の混練
だけで、二酸化炭素の相溶化と多数のセル核の生成を行
うことは難しく、微細で多数のセルを有する発泡体を得
ることは困難であった。
報において、第1押出機とこれに繋がる混合部を有する
アダプターにより、溶融した熱可塑性樹脂に発泡剤であ
る不活性ガスを含浸させ、熱可塑性樹脂と不活性ガスの
相溶状態を形成するガス溶解工程と、第2押出機によ
り、加圧状態を維持したまま、溶融樹脂の温度を下げる
冷却工程と、急激な圧力低下により多数のセル核を発生
させる核発生工程と、セル径を制御する発泡制御工程か
らなることを特徴とする微細で多数のセルを均一に有す
る熱可塑性樹脂発泡体の発泡押出成形による製造方法を
提案した。
5号公報や米国特許5158986号公報に記載の製造
方法では実質上極めて困難な発泡体の製造を、連続的に
行うことが可能である。しかしながら本発明者らのさら
なる研究において、当該製造方法では押出加工品の強度
付与効果に限界の有ることが確認されてきた。
径分布及びセル密度等の点で最適なセル構造を有するこ
とが必要であり、優れた強度を有する熱可塑性発泡体は
最適なセル構造を有する熱可塑性樹脂発泡体を製造する
ことが必須条件となる。
は、微細なセル径で、かつ非常に多数のセル数非常に多
いセル構造であることが必要であるが、これを得るため
にはダイリップの開度を極めて狭くして、溶融樹脂に高
剪断をかける必要がある。しかしながらダイリップの開
度を極めて狭すると、厚さが薄くなりまた発泡倍率が低
くなり目的とする発泡体が得られない。
にダイリップの開度を広げると、溶融樹脂に高剪断をか
けることができないので、微細なセル構造の発泡体が得
られない。
剤として使用する通常の押出発泡法を用いた場合は、ダ
イリップの開度を調整するだけで発泡倍率や発泡シート
の厚みの制御が可能である。しかし該発泡方法では超臨
界流体を使用した発泡方法と異なり発泡剤の添加量に限
界があるため、多数のセルを発生させ難いことや、ダイ
リップの開度を大きくすることに伴うセル径の肥大化が
回避できず、高強度の発泡体を製造することができな
い。
を制御する因子として、セル核生成時及びセル核成長時
における温度、粘度、樹脂圧力、溶融樹脂組成物の剪断
速度(以下単に剪断速度と言う)、ガス濃度及び熱可塑
性樹脂の表面エネルギー等が挙げられる。粘度及び表面
エネルギーは、使用する材料に大きく依存し、製造する
発泡体の発泡倍率は加工温度及び使用する発泡剤の濃度
は大きく依存する。
熱可塑性樹脂発泡体を得るためには、製品に応じて最適
なダイス形状及び成形条件(温度、ガス濃度等)を見つ
けだし、製品の品質を変更の度にダイスを交換する必要
が有った。
方法では、ダイス部分で急激な圧力損失を生じさせて、
ダイス内部での剪断速度を大きくとることが必須条件で
あるため、剪断速度を大きくしすぎると、ダイス内部の
スリット部における流速分布が大きくなることで、吐出
速度が安定しなくなる傾向にある。このため微細で多数
のセルを均一に有する熱可塑性樹脂発泡体を量産する
際、樹脂の吐出速度が安定しないので、樹脂の吐出ムラ
を起こし易く、安定的に表面外観の良好な連続押出発泡
体を得ることが困難であった。
法で製造される熱可塑性樹脂発泡体よりも優れた機械的
強度を有した押出発泡体を得ることを目的とする。また
本発明は、超臨界流体である超臨界状態の二酸化炭素お
よび/または窒素を発泡剤として使用する押出発泡方法
で、優れた強度を発現するために微細なセル構造を有す
る熱可塑性樹脂発泡体を得ることを目的としてなされた
ものである。
材等の用途にも使用可能な、高強度の熱可塑性樹脂発泡
体を製造ことを目的とするものである。
で樹脂を発泡させる際に、ダイス(4)内部に備えた剪
断速度調整部(12)により、樹脂圧力及び剪断速度を
調整することによって、優れた強度を発現するセル径及
びセル密度を自由に制御し得ることを特徴とする熱可塑
性樹脂発泡体の製造方法を提供するためになされたもの
である。
するセル構造を有し、表面外観の良好な熱可塑性樹脂発
泡体をムラ無く、安定的に押出成形することが可能であ
る熱可塑性樹脂発泡体の製造方法を提供するためになさ
れたものである。
方法について鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達し
た。即ち本発明は以下の発明及び実施態様を含む。
する連続可塑化装置内で、100〜450℃で熱可塑性
樹脂を溶融し、超臨界状態の二酸化炭素および/または
窒素を、熱可塑性樹脂100重量部当たり0.1〜30
重量部添加し、熱可塑性樹脂と超臨界状態の二酸化炭素
および/または窒素の相溶状態の溶融樹脂組成物を形成
するガス溶解工程、(II)前記二酸化炭素および/または
窒素の臨界圧力以上の圧力を維持したまま該溶融樹脂組
成物を、連続可塑化装置先端部50〜300℃の温度に
下げる冷却工程、(III)連続可塑化装置先端部に接続し
た該溶融樹脂組成物の最適発泡温度に設定したダイス
(4)から該溶融樹脂組成物を吐出することで、圧力を
二酸化炭素および/または窒素の前記臨界圧力以下の圧
力に低下することによりセル核を発生させる核生成工程
と、(IV)押出された熱可塑性樹脂発泡体を速やかに、樹
脂のガラス転移温度あるいは結晶化温度以下に冷却し発
泡体セル径を制御する発泡制御工程からなる熱可塑性樹
脂発泡体の製造方法において、工程(III)におけるダイ
スが、102〜104sec-1の範囲の樹脂の剪断速度を
生じさせる機能を有する剪断速度調整部(12)のあと
に該剪断速度を低下させる機能を有する流速分布調整部
(13)を有し、かつこの剪断速度調整部が樹脂の流路
の上流側で樹脂の流れる方向に対して垂直な断面の断面
積を狭めた部分(平均の断面積A)、流速分布調整部が
該流路の下流側で同断面を広げた部分(平均の断面積
B)を含む構造であり、且つ、B/Aが1.3〜20で
あることを特徴とする押出成形による熱可塑性樹脂発泡
体の製造方法。
させる機能を有するダイスであることを特徴とする
(a)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
脂圧力が50〜400kg/cm2であることを特徴とする
(a)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
面積Aと得られる熱可塑性樹脂発泡体の断面積Cの比、
C/Aが2〜200であることを特徴とする(a)記載
の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
機である(a)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
である(a)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
て、二酸化炭素および/または窒素を2〜20重量部の
割合で溶解させることを特徴とする(a)記載の熱可塑
性樹脂発泡体の製造方法。
粉末および/または脂肪族カルボン酸誘導体を含むこと
を特徴とする(a)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方
法。 (i) 無機微粉末がタルクであることを特徴とする
(h)記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
リン酸の誘導体であることを特徴とする(h)記載の熱
可塑性樹脂発泡体の製造方法。
リン酸亜鉛であることを特徴とする請求項(k)記載の
熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。
融樹脂組成物が発泡するように剪断をかけることで製造
される発泡体の衝撃強度が、剪断速度調整部(12)の
無いダイスで製造した発泡体と比較して、アイゾット衝
撃強度が1.2〜3倍である熱可塑性樹脂押出発泡体。
融樹脂組成物が発泡するように剪断をかけることで製造
される発泡体の衝撃強度が、不発泡の熱可塑性樹脂の試
験片と比較して、アイゾット衝撃強度が1.2〜3倍で
ある熱可塑性樹脂押出発泡体。
であり、平均セル密度が108〜10 16個/cm3である
(m)または(n)記載の熱可塑性樹脂押出発泡体。
について図1を用いて説明する。
剤を供給するラインを有する第1押出機(1)に樹脂を
装入し、加熱溶融しながら超臨界状態の二酸化炭素およ
び/または窒素を導入し、樹脂と発泡剤の相溶状態の溶
融樹脂組成物を形成する。
装置の出口側を構成する第2押出機(3)へと移送され
発泡に最適な温度条件まで徐々に温度を下げていく。こ
のとき第2押出機(3)先端部までの圧力及び温度条件
が、二酸化炭素および/または窒素の臨界圧力以上およ
び臨界温度以上の超臨界状態である必要がある。
(3)との連結部(2)に、混合部を有するアダプター
を設けられる。これによって溶融熱可塑性樹脂と二酸化
炭素および/または窒素の混合をさらに進行させ、熱可
塑性樹脂と二酸化炭素および/または窒素の相溶状態の
形成が容易になること、および該アダプターで温度制御
することにより溶融状態にある樹脂を、この後の発泡に
適した粘度になるよう冷却することが容易となる。
に制限は無いが、樹脂の混練および冷却を行うことがで
きるスタティックミキサーを内蔵するアダプターが好適
に用いられる。
て、充分に該溶融樹脂組成物の相溶状態が形成でき、最
適発泡温度まで冷却が可能であれば、連続可塑化装置を
第2押出機(3)を用いるタンデム型発泡押出成形機と
する必要はなく1台の押出機のみでも良い。
定された連続可塑化装置先端部に接続したダイス(4)
へと移送し、102〜104sec-1の範囲の剪断速度を
生じさせる剪断速度調整部(12)にて圧力を低下させ
て発泡を開始させる。
溶融樹脂(ニュートン流体)の剪断速度は下記の式
(1)(数1)または式(2)(数2)等で表される。
ダイスが円孔状の場合
式によって算出したものである。
(4)内部において溶融樹脂組成物に最適な剪断速度及
び圧力損失を生じさせる部位を意味する。該部位の樹脂
の流れ方向に対して垂直な面の断面積の寸法(幅T及び
厚みH)を小さくすることで、剪断速度を102〜104
sec-1の範囲内になるように調整を行う。
円孔状などいかなる形状でも構わない。またオリフィス
の様に所定の形状を備えた冶具を差し替える形式でも構
わない。
速度調整部(12)の寸法または形状を変更することの
できる、可変型形式であっても構わない。
流速または発泡体の形状等を感知して、剪断速度調整部
(12)の寸法または形状を自動的に変更することがで
きる自動可変型形式であっても構わない。
泡剤である二酸化炭素および/または窒素と溶融状態に
ある熱可塑性樹脂とが均一に混合した状態及び前記の均
一に混合した状態からセルが生成して樹脂が完全に固化
していない状態をも意味する。
は、可塑化する温度が100〜450℃の熱可塑性樹脂
であれば特に制限無く使用でき、例えばポリスチレン系
樹脂、(例えば、ポリスチレン、ブタジエン・スチレン
共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等)、A
BS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブテン、ポ
リカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキ
シド、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレー
ト、飽和ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、生分解
性ポリエステル樹脂(例えば、ポリ乳酸のようなヒドロ
キシカルボン酸縮合物、ポリブチレンサクシネートのよ
うなジオールとジカルボン酸の縮合物等)ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポ
リエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテル
エーテルケトン、液晶ポリマー等の1種または2種以上
の混合物が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂中では、
ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が好まし
く、特にポリスチレン、ポリプロピレンが好ましい。
で測定するメルトフローインデックスが0.05〜60
g/10分、好ましくは0.1〜40g/10分、さら
に好ましくは0.2〜20g/10分の程度の範囲にあ
ることが好ましい。
重は樹脂それぞれで規定されているASTMの条件が目
安となり、例えばポリプロピレンの場合は、温度230
℃、荷重2.16kgf/cm2、ポリスチレ ンの場合は、温
度200℃、荷重5.0kgf/cm2で、その他ASTM
D1238に 定められた測定条件に従って測定する。
付近以上では、溶融時の樹脂粘度が適当で、押出機の負
荷が過大にならず、加工が容易である。また上記上限範
囲付近以下であれば、樹脂が発泡時のガス圧に耐えて粘
度の保持ができ、破泡を生じないで微小なセルを生成す
ることができる。この目安によって使用する樹脂のメル
トインデックは適宜選択することができる。
デックスの選択は目的によって当業者が適当に選択する
ことができる。例えばポリプロピレンやポリスチレン等
のメルトフローインデックスが10〜60g/10分のもの
を使用すれば、高倍率の製品を得易い。またメルトフロ
ーインデックスが0.05〜10g/10分のものを使用す
れば、冷却固化が速いため冷却時間の短縮が可能で、生
産性が向上できる。
態の二酸化炭素および/または窒素は、熱可塑性樹脂組
成物100重量部に対して、0.1〜30重量部、好ま
しくはは0.2〜20重量部、さらに好ましくは2〜2
0重量部が使用される。
セル径の発泡体が得られず、また30重量部以上では発
泡体表面が水膨れ状になって外観不良になり易く、美麗
な表面外観は得難い。
化炭素または窒素は単独で使用できるが、二酸化炭素と
窒素を混合して使用しても良い。この場合、その混合比
率はモル比で1:9〜9:1の範囲であることが好まし
い。発泡体に使用する熱可塑性樹脂が、PET、PB
T、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリアミド等の場合、発泡剤を二酸化炭素を単独で
使用するよりも、二酸化炭素と窒素を併用する方が、セ
ルの微細化、高セル密度化しやすく好ましい。
に発泡剤を混合する方法は特に制限はないが、例えば気
体状態の二酸化炭素および/または窒素を気体で加圧状
態で注入する方法、液体状態の二酸化炭素および/また
は窒素をプランジャーポンプ等で注入する方法等があげ
られる。
溶融樹脂組成物中への溶解性、浸透性、拡散性等の観点
から、連続可塑化装置内部で超臨界状態となっている必
要がある。
または窒素を発生する熱分解型発泡剤を発泡を均一にす
る発泡核剤として二酸化炭素および/または窒素と併用
することも可能であり、熱分解型発泡剤としてアゾジカ
ルボンアミド、N,N−ジニトロソペンタテトラミン、
アゾビスイソブチロニトリル、クエン酸、重曹等が例示
される。熱分解型発泡剤を使用する場合、その使用量は
熱可塑性樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部
である。
微細にするために、各種整泡剤の1種又はそれ以上を添
加することが可能である。該整泡剤は通常の発泡成形で
使用されている公知のものが使用できるが、例えばオル
ガノポリシロキサンまたは脂肪族カルボン酸およびその
誘導体が好適に用いられる。
メチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメ
チルフェニルシロキサン、ポリメチルハイドロジェンシ
ロキサン、これらオルガノポリシロキサンをエポキシ基
含有化合物、アミノ基含有化合物、エステル結合含有化
合物等によって変性した変性オルガノポリシロキサン等
が挙げられる。なかでも樹脂中への分散性、溶解性、表
面外観改良の効果等の観点から、ポリジメチルシロキサ
ンが好ましい。
合には、過酸化物等のラジカル発生剤を添加すること
で、樹脂との相溶性を向上することが可能である。
しては、脂肪族カルボン酸、酸無水物、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、フルオロアルカンエステルが
挙げられる。脂肪族カルボン酸としては、炭素数3〜3
0の脂肪族カルボン酸が好適であり、例えばラウリン
酸、ステアリン酸、クロトン酸、オレイン酸、マレイン
酸、グルタル酸、モンタン酸等が好適であり、フルオロ
アルカンエステル基としては、炭素数3〜30のアルキ
ル基より誘導されたフルオロアルカン基を有するフルオ
ロアルカンエステル基が好適であり、樹脂中への分散
性、溶解性、表面外観改良の効果等の観点から、ステア
リン酸、ステアリン酸誘導体、モンタン酸およびモンタ
ン酸の誘導体が好ましく、さらにはステアリン酸のアル
カリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、モンタン酸のフ
ルオロアルカンエステルが好ましく、なかでもステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムおよびモンタン酸の
パーフルオロアルカンエステルが特に好ましい。
0重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは0.
2〜8重量部さらに好ましくは0.3〜5重量部の範囲
にあることが好ましい。
発泡体のセル微細化が容易であり、また10重量部以下
では、樹脂が発泡時のガス圧に耐えるだけの粘度を保持
でき、破泡を生じないで微小なセルを生成することがで
きる。
核剤として作用する無機微粉末を使用することが可能で
ある。この例としては、無機微粉末は、タルク、炭酸カ
ルシウム、クレー、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ガラ
スビーズ、ガラスパウダー、酸化チタン、カーボンブラ
ック、無水シリカ等があげられ、好ましくはタルク、炭
酸カルシウム、酸化チタン、無水シリカであり、特に好
ましくはタルクである。その粒径は50μm以下が好ま
しく、さらに好ましくは10μm以下、特に好ましくは
5μm以下である。
使用すれば、発泡体のセル径が小さくなり、発泡体のア
イゾット衝撃強度が向上できる。
熱可塑性樹脂100重量部に対して0.01〜40重量
部、好ましくは0.05〜20重量部、さらに好ましく
は0.05〜10重量部、最も好ましくは0.1〜5重
量部の範囲にあることが好ましい。
は、強度付与効果が発現しやすく、また40重量部以下
では、発泡体の表面外観が良好であるため好ましい。
わない範囲において、組成物中に例示した無機微粉末、
脂肪族カルボン酸およびその誘導体以外にエチレン−プ
ロピレンゴム、エチレン−ブテンゴム、プロピレン−ブ
テンゴム、スチレン−ブタジエンジブロック共重合体の
水素添加物、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロ
ック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレンジブ
ロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−
スチレントリブロック共重合体の水素添加物、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、超低密度ポリエチレン、エチレン−エチルアク
リレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リブテン等の各種エラストマー、可塑剤、顔料、安定
剤、充填剤、金属粉等を目的、用途に応じ適宜使用する
ことが可能である。
熱可塑性樹脂組成物の製造方法については特に制限はな
く、通常公知の方法を採用することができる。例えば、
熱可塑性樹脂と、必要によりオルガノポリシロキサンや
脂肪族カルボン酸のフルオロアルカンエステル等の添加
剤を高速撹拌機等で均一混合した後、十分な混練能力の
ある一軸あるいは多軸の押出機、混合ロール、ニーダ
ー、ブラベンダー等で溶融混練する方法等で製造でき
る。また熱可塑性樹脂とオルガノポリシロキサンや脂肪
族カルボン酸のフルオロアルカンエステル等の添加剤を
均一混合した状態で使用することも差し支えない。
二酸化炭素および/または窒素の相溶状態を形成するガ
ス溶解工程とは、連続可塑化装置の入り口側を構成する
第1押出機(1)内で樹脂組成物を加熱溶融したのち、
該溶融樹脂組成物中に超臨界状態の二酸化炭素および/
または窒素を添加し、均一に混合する工程であり、冷却
工程とは、連続可塑化装置の出口側にて溶融状態にある
樹脂組成物を冷却し、発泡に適した粘度になる様調整す
る工程である。
流路に剪断速度調整部(12)を設けたダイス(4)に
おいて、圧力を二酸化炭素および/または窒素の臨界圧
力以下の圧力に圧力低下することで、二酸化炭素および
/または窒素を過飽和状態にし、過飽和状態になった該
溶融樹脂組成物に多数のセル核を発生させる工程であ
る。
やかに、樹脂のガラス転移温度あるいは結晶化温度以下
に冷却して、発生したセルの成長を制御し、微細で多数
のセルを均一にする工程である。
冷却工程は、特開平8−11190号公報記載の特許請
求の範囲及び各実施例に記載の方法に準じ、以下の様に
行う。
可塑化装置の入り口側を構成する第1押出機(1)中に
供給し、100〜450℃に加熱溶融させる。また、二
酸化炭素および/または窒素は、ガスボンベ(7)より
プランジャーポンプ(8)に輸送され、そこで昇圧さ
れ、圧力制御された二酸化炭素および/または窒素を第
1押出機(1)内の溶融樹脂組成物中に供給する。
二酸化炭素および/または窒素の樹脂組成物に対する溶
解拡散を大幅に高め、短時間で樹脂組成物中に浸透する
ことを可能とするため、系内を該二酸化炭素および/ま
たは窒素の臨界圧力以上および臨界温度以上に維持す
る。
酸化炭素および/または窒素は、該押出機中で昇温昇圧
され超臨界状態となるか、あるいは第1押出機(1)に
供給される以前に昇温昇圧され、超臨界状態となってか
ら供給される。
酸化炭素および/または窒素とがスクリュウ(9)によ
り混練され、熱可塑性樹脂組成物と二酸化炭素および/
または窒素の相溶状態を形成させる。
置の出口側を構成する第2押出機(3)先端までの温度
制御で、溶融状態にある樹脂組成物を50〜300℃、
好ましくは80〜280℃、さらに好ましくは80〜1
80℃で且つ溶融樹脂組成物の可塑化温度以上に冷却
し、この後の発泡に適した粘度になるよう調整する。
する。図1〜5において、(1)は第1押出機、(2)
は連結部、(3)は第2押出機、(4)はダイス、
(5)は冷却装置、(6)はホッパー、(7)はガスボ
ンベ、(8)はプランジャーポンプ、(9)はスクリュ
ウ、(10)は発泡シート、(11)はダイス、(1
2)は剪断速度調整部、(13)は流速分布調整部であ
る。
可塑性樹脂100重量部を、ホッパー(6)より連続可
塑化装置の入り口側を構成する第1押出機(1)中に供
給し、加熱溶融させる。また、二酸化炭素および/また
は窒素は、ガスボンベ(7)よりプランジャーポンプ
(8)に輸送され、そこで昇圧され、圧力制御された二
酸化炭素および/または窒素0.1〜30重量部が第1
押出機(1)内の溶融樹脂組成物中に供給され、ガス溶
解工程を行う。このとき、第1押出機(1)内に存在す
る二酸化炭素および/または窒素が、樹脂組成物に対す
る溶解拡散を大幅に高め、短時間で樹脂組成物中に浸透
することを可能とするため、系内は該二酸化炭素および
/または窒素の臨界圧力以上および臨界温度以上に維持
されている必要がある。例えば、二酸化炭素の場合、臨
界圧力は75.3kg/cm2、臨界温度は31.35℃であ
り、また窒素の場合、臨界圧力は33.5kg/cm2、臨界
温度は−147.0℃であり、第1押出機(1)内は、
圧力が75〜400kg/cm2、好ましくは100〜300
kg/cm2の範囲、温度は100〜450℃、好ましくは1
10〜280℃の範囲が好ましい。
酸化炭素および/または窒素は、昇温昇圧され超臨界状
態となるか、あるいは第1押出機(1)に供給される以
前に昇温昇圧され、超臨界状態となってから供給されて
も構わない。
酸化炭素および/または窒素とがスクリュウ(9)によ
り混練され、熱可塑性樹脂組成物と二酸化炭素および/
または窒素の相溶状態を形成させる。相溶後冷却工程に
おいて、熱可塑性樹脂に対する二酸化炭素および/また
は窒素の溶解性を高めるため、溶融樹脂組成物を連続可
塑化装置の出口側を構成する第2押出機(3)へと送入
し、臨界圧力以上を維持したまま発泡に適した温度まで
下げていく。
しくは80〜280℃、さらに好ましくは80〜180
℃で且つ溶融樹脂組成物の可塑化温度以上の温度を保っ
て冷却し、この後の発泡に適した粘度になる様に温度を
調整する。
は、セルに適した温度条件に無理なく近づけるための工
程である。この工程で十分に冷却することにより、連続
的かつ安定的に、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造が
可能となる。ただし連続可塑化装置として第1押出機
(1)だけで該溶融樹脂組成物を発泡に適した温度まで
十分に冷却可能な装置を使用する場合は、連続可塑化装
置の出口側として第2押出機(3)を連結する必要はな
く単一の押出機で発泡体を製造することも可能である。
/または窒素の溶解状態を向上させるために、第1押出
機(1)と第2押出機(3)の連結部(2)にスタティ
ックミキサー等の混練部を接続しておくとより好まし
い。
した連続可塑化装置の出口側に接続したダイス(4)へ
と移送し、剪断速度調整部(12)で102〜104se
c-1の範囲の剪断速度を生じさせる最適な形状および寸
法の冶具を設置し、剪断をかけ発泡を開始させる。ダイ
ス出口での急激な圧力低下を生じさせることなく、剪断
速度調整部(12)制御された条件で圧力低下させて二
酸化炭素および/または窒素を過飽和状態にする。
的不安定状態になり多数のセルを発生する。一般的にガ
スが含まれている樹脂のガラス転移温度は、ガスの含浸
量に比例して低下することが知られているが、ダイス
(4)内の温度は、ガスが含浸した樹脂のガラス転移温
度以上であることが好ましい。
口での樹脂組成物の圧力は、50〜400kg/cm2
とし、剪断速度調整部(12)出口での該圧力は発泡剤
の臨界圧力以上で約30〜100kg/cm2内が好ま
しい。
発泡剤として二酸化炭素が3〜12重量部溶解している
場合は、剪断速度調整部(12)入り口での樹脂組成物
の圧力が50〜400kg/cm2、剪断速度調整部
(12)出口での該圧力が75〜100kg/cm2の
範囲が好ましい。
限はないが、剪断速度調整部(12)通過後に該溶融樹
脂組成物がダイス(4)内部で発泡をする形状である必
要があり、流路を狭めた平行溝、円孔等が適当であり、
これらの平行溝、円孔は1つでもまた2つ以上の複数で
あっても構わない。
の流れる方向に対して垂直な断面の断面積を狭めた部分
(剪断速度調整部)のあと、下流側で同断面を広げた部
分(流速分布調整部)を含む構造になっている必要があ
る。
整部(13)はそれぞれ一定の断面積で良いが、それぞ
れの流路の断面積が流路の途中で例えば傾斜があっても
良く、流速分布調整部(13)の最小の部分の断面積が
剪断速度調整部(12)の最大の断面積よりも大きいこ
とが必要である。
速分布調整部(13)の断面積Bは各部それぞれの平均
断面積を示す。
対する面積比B/Aが、1.3〜20の範囲、さらに好
ましくは1.5〜20の範囲内にある断面積Bを有する
流速分布調整部(13)を通過させることで剪断速度を
低下させ、幅方向の流速分布を小さくする。
0〜300℃、好ましくは80〜180℃で且つ溶融樹
脂組成物の可塑化温度以上の温度を保つ。
として二酸化炭素が3〜12重量部溶解している場合
は、流速分布調整部(13)内での樹脂圧力は1〜75
kg/cm2の範囲が好ましい。また発泡時の樹脂温度
は、80〜150℃であることが好ましく、更に好まし
くは、100〜130℃が好ましい。
速度調整部(12)を通過した後さらに流速分布調整部
(13)を通過させる。ガスの気化に伴い温度が低下し
固化を開始した発泡体はダイス(4)出口より押し出さ
れる。
れる発泡体の形状がきまるので、目的とする発泡体によ
って例えば平行溝、円孔状、四角形状、中空状など等が
選択される。これ等は所定の形状を備えた冶具を使用す
るのが一般的であるが、チョークバーのように製造中で
も流速分布調整部(13)の寸法または形状を変更する
ことのできる、可変型形式であっても構わない。
断速度調整部(12)断面積Aと熱可塑性樹脂発泡体の
断面積Cの比C/Aが2〜200の範囲内に入るように
する。またC/Aは、3〜180が好ましく、更に好ま
しくは5〜150が好ましい。
通して、この発泡シート(10)を速やかに樹脂のガラ
ス転移温度あるいは結晶化温度以下に冷却して、発生し
たセルの成長を制御し、微細で多数のセルを均一に有す
る熱可塑性樹脂発泡体を吐出ムラ無く安定的に製造す
る。
却工程が終了するまでは、常に発泡剤の臨界圧力以上の
圧力を維持し、溶融樹脂組成物が樹脂とガスに分離して
しまうことのないようにする必要がある。一旦樹脂とガ
スが分離した後には、再度系内圧力を上昇しても、樹脂
とガスの相溶状態にはならないため、セルの微細化が不
可能になる。
製品形状は、シート状、丸棒状、板状、角材状、パイプ
状等、特に限定されない。
径は0.01〜50μm、好ましくは0. 01〜20μ
m、より好ましくは0.1〜20μm、さらに好ましくは
1〜20μm、平均セル密度が108〜1016個/cm3で
ある、好ましくは108〜1014個/cm3、さらに好まし
くは108〜1012個/cm3であることが好ましい。
素および/または窒素を連続可塑化装置の入り口側を構
成する第1押出機(1)中の溶融樹脂に供給、十分に混
練したのち、熱可塑性樹脂と二酸化炭素および/または
窒素の相溶状態を形成するガス溶解工程と、連続可塑化
装置の出口側において超臨界状態を維持したまま、溶融
樹脂の温度を下げる冷却工程と、急激な圧力低下により
多数のセル核を発生させる核生成工程と、セル径を制御
する発泡制御工程からなる、熱可塑性樹脂発泡体の製造
方法において、ダイス(4)内部の樹脂流路に設けた剪
断速度調整部(12)において、発泡させる際に、剪断
速度調整部(12)により、制御された圧力低下に必要
な102〜104sec-1の範囲の剪断速度及び樹脂圧力
を生じさせること、また該剪断速度調整部(12)の後
に、剪断速度を低下させ発泡を開始した溶融体の流速分
布を低減するのに必要な流速分布調整部(13)を備え
ることで、優れた強度を発現するセル径及びセル密度を
自由に制御することが可能となり、微細で多数のセルを
均一に有する表面外観良好な熱可塑性樹脂発泡体を吐出
ムラ無く、安定的に押出成形することが可能となる。
明の内容はこれに限定されるものではない。
造方法の一例である。図2は、本発明の熱可塑性樹脂発
泡体の製造方法に使用される、樹脂流路に剪断速度調整
部(12)および流速分布調整部(13)を有するダイ
ス(4)の一例である。図3は、本発明の熱可塑性樹脂
発泡体の製造方法に使用される、樹脂流路に剪断速度調
整部(12)および流速分布調整部(13)を有するダ
イス(4)の一例である。図4は、比較例1および2で
使用される樹脂流路に流速分布調整部(13)のないダ
イスの一例である。図5は、比較例5で使用される樹脂
流路に剪断速度調整部(12)のないダイスの一例であ
る。
より、ダイス(4)出口付近で発泡させる際に、剪断速
度調整部(12)および流速分布調整部(13)によ
り、樹脂圧力及び剪断速度を調整することによって、製
造する発泡体の原料樹脂の材料変更に応じてダイス
(4)交換をする必要がなく、さらに同一材料において
も発泡倍率を変えずにセル径およびセル密度を自由に制
御することが可能であり、また吐出ムラの無い安定的な
押出成形が可能になる。
は次の方法にしたがって実施した。
を○、水膨れ状の膨れがある等○以外の場合を×とし
た。
像処理し、求めたセルの円相当径をセルの平均径とし
た。
プルを3点取得した。3点のサンプルの断面の写真を、
走査型電子顕微鏡により撮影し、写真を画像処理して5
00μm四方の中にあるセル数から1cm2当たりのセル数
を算出し、それを2分の3乗した値をセル密度とし、3
点の平均を平均セル密度とした。
00μm四方)中の最大のセルの径が、 平均セル径の
1.5倍以下の場合で、且つ測定した各3点のセル密度
が3点の平均セル密度の2/3〜1.5倍以内の場合を
◎、同様に最大のセルの径が、平均セル径の2倍以下の
場合で、且つ測定した各3点のセル密度が平均セル密度
の1/2〜2倍以内の場合を○、○の範囲を越えたもの
を×とした。
プルを3回発泡体の厚み及び幅を測定し、平均厚みと平
均幅を測定した。測定値全部が、平均値±20%の範囲
内である場合を◎、範囲を超えるものがある場合を×と
した。
度を電子密度計を用いて密度を測定し、原料樹脂の密度
に対する割合を算出し発泡倍率とした。
IS K7110に準拠し、幅2cmの発泡シートそれ
ぞれの厚さに応じ2.5〜4mmの2号Aノッチ入りア
イゾット衝撃試験片を作製、アイゾット衝撃試験を行
い、同一形状の未発泡試験片に対する強度比を測定し
た。なお強度の対比となる厚さ4mmのポリスチレン及
びABSの未発泡試験片のアイゾット衝撃強度は、トー
ポレックス555−57(三井東圧化学(株)製)が
1.40kg-cm/cm2、トーポレックス525−51(三
井東圧化学(株)製)が1.23kg-cm/cm2、トーポレ
ックス575−57(三井東圧化学(株)製)1.46
kg-cm/cm2、サンタックET−70(三井東圧化学
(株)製)10.2kg-cm/cm2であった。
み0.2mm、幅600mmの剪断速度調整部(12)
(断面積:120mm2)の後に、厚み2.0mm、幅
720mmの流速分布調整部(13)(断面積:144
0mm2)(剪断速度調整部、流速分布調整部ともそれ
ぞれの部位内で断面積の変化がないので平均の断面積と
断面積が等しい。以下平均の断面積と断面積は等しい場
合は単に断面積と記載する)を備えた発泡押出ダイス
(4)を用いた発泡押出成形の実施例について、以下に
説明する。この時の断面積比(B/A)は12である。
℃、荷重5kgで測定、以下同様)が2.6g/10分
であるポリスチレン樹脂(三井東圧化学(株)製 トー
ポレックス555−57)のペレットをホッパー(6)
より第1押出機(1)(口径50mm、L/D=30)
に供給し、シリンダー設定温度220℃で加熱溶融させ
た。また、発泡剤である二酸化炭素をプランジャーポン
プ(8)にて180kg/cm2に昇圧し、完全に溶融
した該樹脂100重量部に対して、二酸化炭素を10重
量部の割合で装入し溶融樹脂に溶解させた。十分に溶融
樹脂と二酸化炭素を混練溶解させ、続いて第2押出機
(3)(口径65mm、L/D=30)へと送入し、徐
々に温度を下げていった。このとき、第2押出機(3)
先端の設定温度を115℃とした。続いて該溶融樹脂組
成物を110℃に設定したダイス(4)へと送入し、剪
断速度調整部(12)にて、高剪断をかけた。剪断速度
調整部出口での剪断速度は1.4×103sec-1であ
り、剪断速度調整部(12)入口での溶融樹脂組成物の
圧力は260kg/cm2、断速度調整部(12)出口
での圧力は100kg/cm2であり、その後溶融樹脂
組成物の圧力が75kg/cm2以下となった時点で発
泡を開始した。次に流速分布調整部(13)を通過する
ことにより、剪断速度を低下させた後、冷却装置(5)
を通してシート状に押しだした。この時、吐出速度は約
1.0cm/sec、吐出量は20kg/hで、吐出ム
ラが無く、安定していた。
0)は、厚みが4mm、幅が800mmであり、発泡倍
率は約6倍(密度が0.17g/cm3)であり、剪断
速度調整部の断面積Aと発泡シートの断面積Cの比(C
/A)は26.7であった。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
み0.4mm、幅600mmの剪断速度調整部(12)
(断面積:240mm2)の後に、厚み1.8mm、幅
700mmの流速分布調整部(13)(断面積:126
0mm2)を備えた発泡押出ダイス(4)を用いた発泡
押出成形の実施例について、以下に説明する。この時の
断面積比(B/A)は、5.25である。
0分であるポリスチレン樹脂(三井東圧化学(株)製
トーポレックス555−57)のペレットをホッパー
(6)より第1押出機(1)(口径50mm、L/D=
30)に供給し、シリンダー設定温度220℃で加熱溶
融させた。また、発泡剤である二酸化炭素をプランジャ
ーポンプ(8)にて180kg/cm2に昇圧し、完全
に溶融した該樹脂100重量部に対して、二酸化炭素を
10重量部の割合で装入した。溶融樹脂と二酸化炭素を
十分に混練溶解させ、続いて第2押出機(3)(口径6
5mm、L/D=30)へと送入し、徐々に温度を下げ
ていった。このとき、第2押出機(3)先端の設定温度
を110℃とした。続いて該溶融樹脂組成物を105℃
に設定したダイス(4)へと送入し、剪断速度調整部
(12)にて、高剪断をかけた。剪断速度調整部出口で
の剪断速度は3.5×102sec-1であり、剪断速度
調整部(12)入口での溶融樹脂組成物の圧力は260
kg/cm2、断速度調整部(12)出口での圧力は1
00kg/cm2であり、その後樹脂組成物の圧力が7
5kg/cm2以下となった時点で発泡を開始した。次
に流速分布調整部(13)を通過することにより、剪断
速度を低下させた後、冷却装置(5)を通してシート状
に押しだした。この時、吐出速度は約1.0cm/se
c、吐出量は20kg/hで、吐出ムラが無く、安定し
ていた。
0)は、厚みが3.5mm、幅が750mmであり、発
泡倍率は約5倍(密度が0.20g/cm3)であり、
剪断速度調整部の断面積Aと発泡シートの断面積Cの比
(C/A)は10.9であった。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
み0.7mm、幅600mmの剪断速度調整部(12)
(断面積:420mm2)の後に、厚み1.8mm、幅
650mmの流速分布調整部(13)(断面積:117
0mm2)を備えた発泡押出ダイス(4)を用いた発泡
押出成形の実施例について、以下に説明する。この時の
開口断面積比(B/A)は、2.8である。
0分であるポリスチレン樹脂(三井東圧化学(株)製
トーポレックス555−57)のペレットをホッパー
(6)より第1押出機(1)(口径50mm、L/D=
30)に供給し、シリンダー設定温度220℃で加熱溶
融させた。また、発泡剤である二酸化炭素をプランジャ
ーポンプ(8)にて180kg/cm2に昇圧し、完全
に溶融した該樹脂100重量部に対して、二酸化炭素を
10重量部の割合で装入した。溶融樹脂と二酸化炭素を
十分に混練溶解させ、続いて第2押出機(3)(口径6
5mm、L/D=30)へと送入し、徐々に温度を下げ
ていった。このとき、第2押出機(3)先端の設定温度
を105℃とした。続いて溶融樹脂組成物を100℃に
設定したダイス(4)へと送入し、剪断速度調整部(1
2)にて、高剪断をかけた。剪断速度調整部出口での剪
断速度は1.1×102sec-1であり、剪断速度調整
部(12)入口での溶融樹脂組成物の圧力は260kg
/cm2、断速度調整部(12)出口での圧力は100
kg/cm2であり、その後樹脂圧力が75kg/cm2
以下となった時点で発泡を開始した。次に流速分布調整
部(13)を通過することにより、剪断速度を低下させ
た後、冷却装置(5)を通してシート状に押しだした。
この時、吐出速度は約1.0cm/sec、吐出量は2
0kg/hで、吐出ムラも無く、安定していた。
0)は、厚みが2.5mm、幅が700mmであり、発
泡倍率は約3倍(密度が0.33g/cm3)であり、
剪断速度調整部の断面積Aと発泡シートの断面積Cの比
(C/A)は4.2であった。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
み0.2mm、幅600mmの剪断速度調整部(12)
(断面積:120mm2)の後に、厚み2.0mm、幅
720mmの流速分布調整部(13)(断面積:144
0mm2)を備えた発泡押出ダイス(4)を用いた発泡
押出成形の実施例について、以下に説明する。この時の
断面積比(B/A)は、12である。
0分であるABS樹脂(三井東圧化学(株)製 サンタ
ックET−70)のペレットをホッパー(6)より第1
押出機(1)(口径50mm、L/D=30)に供給
し、シリンダー設定温度220℃で加熱溶融させた。ま
た、発泡剤である二酸化炭素をプランジャーポンプ
(8)にて180kg/cm2に昇圧し、完全に溶融し
た該樹脂組成物100重量部に対して、二酸化炭素を1
0重量部の割合で溶解させた。十分に溶融樹脂と二酸化
炭素を混練溶解させ、続いて第2押出機(3)(口径6
5mm、L/D=30)へと送入し、徐々に温度を下げ
ていった。このとき、第2押出機(3)先端の設定温度
を115℃とした。続いて溶融樹脂組成物を110℃に
設定したダイス(4)へと送入し、剪断速度調整部(1
2)にて、高剪断をかけた。剪断速度調整部出口での剪
断速度は1.4×103sec-1であり、剪断速度調整
部(12)入口での溶融樹脂組成物の圧力は280kg
/cm2、断速度調整部(12)出口での圧力は100
kg/cm2であり、その後樹脂圧力が75kg/cm2
以下となった時点で発泡を開始した。次に流速分布調整
部(13)を通過することにより、剪断速度を低下させ
た後、冷却装置(5)を通してシート状に押しだした。
この時、吐出速度は約1.0cm/sec、吐出量は2
0kg/hで、吐出ムラも無く、安定していた。
は、厚みが4mm、幅が800mmであり、発泡倍率は
約6倍(密度が0.17g/cm3)であり、剪断速度
調整部の断面積Aと発泡シートの断面積Cの比(C/
A)は26.7であった。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
い、発泡押出成形を行った。110℃に設定したダイス
(4)内の剪断速度調整部(12)にて高剪断をかけ、
発泡させた。この時の剪断速度は、1.4×103se
c-1で、剪断速度調整部(12)入口での溶融樹脂組成
物の圧力は160kg/cm2であった。続いて冷却装
置(5)を通してシート状に押しだした。この時吐出速
度は0.7〜3.5cm/secで、短期的に吐出ムラ
が生じた。吐出量は20kg/hであった。得られたポ
リスチレン樹脂発泡シート(10)の発泡倍率は約6倍
(密度が0.17g/cm3)であった。
ラにより、発泡シート(10)の厚みは2〜5mm、幅
は770〜820mmで不均一であった。外観について
も白色で光沢はあるが、吐出ムラに起因する皺が発生
し、表面状態の悪い発泡シート(10)であった。得ら
れたシートの厚みが不均一のため、アイゾット衝撃強度
の評価はしていない。
い、発泡押出成形を行った。100℃に設定したダイス
(4)内の剪断速度調整部(12)にて高剪断をかけ、
発泡させた。剪断速度調整部出口での剪断速度は、1.
1×102sec- 1で、剪断速度調整部(12)入口で
の溶融樹脂組成物の圧力は160kg/cm2であっ
た。続いて冷却装置(5)を通してシート状に押しだし
た。この時吐出速度は0.8〜2.4cm/secで、
短期的に吐出ムラが生じた。吐出量は20kg/hであ
った。得られたポリスチレン樹脂発泡シート(10)の
発泡倍率は約3倍(密度が0.33g/cm3)であっ
た。
ラにより、発泡シート(10)の厚みは2〜5mm、幅
は680〜710mmで不均一であった。外観について
も白色で光沢はあるが、吐出ムラに起因する皺が発生
し、表面状態の悪い発泡シート(10)であった。得ら
れたシートの厚みが不均一のため、アイゾット衝撃強度
の評価はしていない。
750mmで、断面積Bが2625mm2である以外
は、実施例1に従い発泡押出成形を行った。この時の断
面積比(B/A)は、22であった。110℃に設定し
たダイス(4)内の剪断速度調整部(12)にて高剪断
をかけ、発泡させた。剪断速度調整部出口での剪断速度
は、1.4×103sec-1で、剪断速度調整部(1
2)入口での溶融樹脂組成物の圧力は200kg/cm
2、剪断速度調整部(12)出口での溶融樹脂組成物の
圧力は40kg/cm2であった。次に流速分布調整部
(13)を通過することにより、剪断速度を低下させた
後、冷却装置(5)を通してシート状に押しだした。こ
の時吐出速度は0.8〜2.5cm/secで、短期的
に吐出ムラが生じた。吐出量は20kg/hであった。
得られたポリスチレン樹脂発泡シート(10)の発泡倍
率は約6倍(密度が0.17g/cm3)であった。
ラにより、発泡シート(10)の厚みは2〜4mm、幅
は790〜810mmで不均一であった。外観について
も白色で光沢はあるが、吐出ムラに起因する皺が発生
し、表面状態の悪い発泡シート(10)であった。得ら
れたシートの厚みが不均一のため、アイゾット衝撃強度
の評価はしていない。
620mmで、断面積Bが500mm2である以外は、
実施例3に従い発泡押出成形を行った。この時の断面積
比(B/A)は、1.8であった。100℃に設定した
ダイス(4)内の剪断速度調整部(12)にて高剪断を
かけ、発泡させた。剪断速度調整部出口での剪断速度
は、1.4×103sec-1で、剪断速度調整部(1
2)入口での溶融樹脂組成物の圧力は300kg/cm
2、剪断速度調整部(12)出口での溶融樹脂組成物の
圧力は140kg/cm2であった。次に流速分布調整
部(13)を通過することにより、剪断速度を低下させ
た後、冷却装置(5)を通してシート状に押しだした。
この時吐出速度は0.8〜4.0cm/secで、短期
的に吐出ムラが生じた。吐出量は20kg/hであっ
た。得られたポリスチレン樹脂発泡シート(10)の発
泡倍率は約3倍(密度が0.33g/cm3)であっ
た。
ラにより、発泡シート(10)の厚みは1〜3mm、幅
は690〜700mmで不均一であった。外観について
も白色で光沢はあるが、吐出ムラに起因する皺が発生
し、さらにメルトフラクチャーに起因するシャークスキ
ンが生じて表面状態の悪い発泡シート(10)であっ
た。得られたシートの厚みが不均一のため、アイゾット
衝撃強度の評価はしていない。
は、実施例1に従い発泡体を得た。発泡体の評価の結果
を表1に示す。吐出は安定し表面外観も良好であった
が、セルは不均一で大きく、また強度も低下していた。
亜鉛を添加し、または同時に二酸化炭素の割合を変更し
た以外は実施例1に従い、厚さ4mmのポリスチレン樹
脂発泡シート(10)を得た。発泡体の評価の結果を表
2に示す。アイゾット衝撃強度が向上し、表面外観良
好、微細な平均セル径で均一な平均セル密度のセルを有
する発泡体を安定的に製造できた。
れぞれ厚み0.2mm、幅600mm、長さ3mmの5
層の平行溝としたこと以外は実施例1に従い、厚さ4m
mのポリスチレン樹脂発泡シート(10)を得た。発泡
体の評価の結果を表2に示す。アイゾット衝撃強度が向
上し、表面外観良好、微細な平均セル径で均一な平均セ
ル密度のセルを有する発泡体を安定的に製造できた。
に従い発泡体を得た。発泡体の評価の結果を表2に示
す。アイゾット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細
な平均セル径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡
体を安定的に製造できた。
鉛および二酸化炭素の割合を表2に示した割合とした以
外は、実施例1に従い発泡体を得た。
平均セル径なセルではなく、セル数が少ない等の点で好
ましくなく、本発明で意図する発泡体は製造不可能であ
った。
ーインデックスが2.6g/10分であるポリスチレン樹脂
(三井東圧化学(株)製、トーポレックス555−5
7)のペレット100重量部にモンタン酸パーフルオロ
プロピルエステル1重量部をドライブレンドした以外は
実施例1に従い発泡体を得た。
たが、コルゲーションあるいはメルトフラクチャー等に
よる表面外観の不良が生じることはなく、連続的に良外
観製品を製造することが可能であった。発泡体の評価の
結果を表3に示す。アイゾット衝撃強度が向上し、表面
外観良好、微細な平均セル径で均一な平均セル密度のセ
ルを有する発泡体を安定的に製造できた。
ーフルオロプロピルエステルおよび二酸化炭素の割合を
表3に示した割合とした以外は、実施例12に従い発泡
体を得た。発泡体の評価の結果を表3に示す。アイゾッ
ト衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル径
で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的に
製造できた。
インデックスが10g/10分であるポリスチレン樹脂(三
井東圧化学(株)製、トーポレックス525−51)と
した以外は、実施例12に従い発泡体を得た。発泡体の
評価の結果を表3に示す。アイゾット衝撃強度が向上
し、表面外観良好、微細な平均セル径で均一な平均セル
密度のセルを有する発泡体を安定的に製造できた。
インデックスが1.8g/10分であるポリスチレン樹脂(三
井東圧化学(株)製、トーポレックス575−57)と
した以外は、実施例12に従い発泡体を得た。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
割合とした以外は、実施例12に従い発泡体を得た。発
泡体の評価の結果を表3に示す。表面外観不良、微細な
平均セル径ではなく、セル数が少ない等の点で好ましく
なく、本発明で意図する発泡体は製造できなかった。
10分であるポリスチレン樹脂(三井東圧化学(株)製、
トーポレックス555−57)のペレット100重量部
にポリジメチルシロキサン1重量部をドライブレンドし
た以外は実施例1に従い発泡体を得た。
たが、コルゲーションあるいはメルトフラクチャー等に
よる表面外観の不良が生じることはなく、連続的に良外
観製品を製造できた。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
シロキサン、タルクおよび二酸化炭素等の原料の割合を
表4に示した割合とした以外は、実施例20に従い発泡
体を得た。発泡体の評価の結果を表4に示す。アイゾッ
ト衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル径
で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的に
製造できた。
インデックスが10g/10分であるポリスチレン樹脂(三
井東圧化学(株)製、トーポレックス525−51)と
した以外は、実施例20に従い発泡体を得た。
ット衝撃強度が向上し、表面外観良好、微細な平均セル
径で均一な平均セル密度のセルを有する発泡体を安定的
に製造できた。
インデックスが1.8g/10分であるポリスチレン樹脂(三
井東圧化学(株)製、トーポレックス575−57)と
した以外は、実施例20に従い発泡体を得た。発泡体の
評価の結果を表4に示す。アイゾット衝撃強度が向上
し、表面外観良好、微細な平均セル径で均一な平均セル
密度のセルを有する発泡体を安定的に製造可能であっ
た。
割合とした以外は、実施例20に従い発泡体を得た。発
泡体の評価の結果を表4に示す。表面外観不良、微細な
セルではない、セル数が少ない等の点で好ましくなく、
本発明で意図する発泡体は製造不可能であった。
化炭素および/または窒素を用いた、高強度で微細な平
均セル径と均一な平均セル密度のセルを有する熱可塑性
樹脂発泡体の製造方法を提供することができる。
を示す概略構成図である。
される、樹脂流路に剪断速度調整部(12)および流速
分布調整部(13)を有するダイス(4)の一例を示す
概略構成図である。
される、樹脂流路に剪断速度調整部(12)および流速
分布調整部(13)を有するダイス(4)の一例を示す
概略構成図である。
分布調整部(13)のないダイスの一例を示す概略構成
図である。
部(12)のないダイスの一例でを示す概略構成図であ
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 (I)発泡剤を供給するラインを有する連
続可塑化装置内で、100〜450℃で熱可塑性樹脂を
溶融し、超臨界状態の二酸化炭素および/または窒素
を、熱可塑性樹脂100重量部当たり0.1〜30重量
部添加し、熱可塑性樹脂と超臨界状態の二酸化炭素およ
び/または窒素の相溶状態の溶融樹脂組成物を形成する
ガス溶解工程、(II)前記二酸化炭素および/または窒素
の臨界圧力以上の圧力を維持したまま該溶融樹脂組成物
を、連続可塑化装置先端部で50〜300℃の温度に下
げる冷却工程、(III)連続可塑化装置先端部に接続した
該溶融樹脂組成物の最適発泡温度に設定したダイス
(4)から該溶融樹脂組成物を吐出することで、圧力を
二酸化炭素および/または窒素の前記臨界圧力以下の圧
力に低下することによりセル核を発生させる核生成工程
と、(IV)押出された熱可塑性樹脂発泡体を速やかに、樹
脂のガラス転移温度あるいは結晶化温度以下に冷却し発
泡体セル径を制御する発泡制御工程からなる熱可塑性樹
脂発泡体の製造方法において、 工程(III)におけるダイスが、102〜104sec-1の
範囲の溶融樹脂組成物に剪断速度(以下単に剪断速度と
言う)を生じさせる機能を有する剪断速度調整部(1
2)のあとに該剪断速度を低下させる機能を有する流速
分布調整部(13)を有し、かつこの剪断速度調整部が
樹脂の流路の上流側で樹脂の流れる方向に対して垂直な
断面の断面積を狭めた部分(平均の断面積A)、流速分
布調整部が該流路の下流側で同断面を広げた部分(平均
の断面積B)を含む構造であり、且つ、B/Aが1.3
〜20であることを特徴とする押出成形による熱可塑性
樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項2】 該剪断速度調整部の断面積を変化させる
機能を有するダイスであることを特徴とする請求項 1
記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項3】 剪断速度調整部(12)入口の樹脂圧力
が50〜400kg/cm2であることを特徴とする請求項1
記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項4】 剪断速度調整部(12)の平均断面積A
と得られる熱可塑性樹脂発泡体の断面積Cの比、C/A
が2〜200であることを特徴とする請求項1記載の熱
可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項5】 連続可塑化装置がタンデム型押出機であ
る請求項1記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項6】 連続可塑化装置が1台の押出機である請
求項1記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項7】 熱可塑性樹脂100重量部に対して、二
酸化炭素および/または窒素を2〜20重量部の割合で
溶解させることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹
脂発泡体の製造方法。 - 【請求項8】 溶融樹脂組成物が、さらに無機微粉末お
よび/または脂肪族カルボン酸誘導体を含むことを特徴
とする請求項1記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項9】 無機微粉末がタルクであることを特徴と
する請求項8記載の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項10】 脂肪族カルボン酸誘導体がステアリン
酸の誘導体であることを特徴とする請求項8記載の熱可
塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項11】 脂肪族カルボン酸誘導体がステアリン
酸亜鉛であることを特徴とする請求項10記載の熱可塑
性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項12】 剪断速度調整部(12)で、該溶融樹
脂組成物が発泡するように剪断をかけることで製造され
る発泡体の衝撃強度が、剪断速度調整部(12)の無い
ダイスで製造した発泡体と比較して、アイゾット衝撃強
度が1.2〜3倍である熱可塑性樹脂押出発泡体。 - 【請求項13】 剪断速度調整部(12)で、該溶融樹
脂組成物が発泡するように剪断をかけることで製造され
る発泡体の衝撃強度が、不発泡の熱可塑性樹脂の試験片
と比較して、アイゾット衝撃強度が1.2〜3倍である
熱可塑性樹脂押出発泡体。 - 【請求項14】 平均セル径が0.01〜50μmであ
り、平均セル密度が108〜1016個/cm3である請求項
12または13記載の熱可塑性樹脂押出発泡体。
Priority Applications (1)
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JP18526897A JP3655436B2 (ja) | 1996-07-10 | 1997-07-10 | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1076560A true JPH1076560A (ja) | 1998-03-24 |
JP3655436B2 JP3655436B2 (ja) | 2005-06-02 |
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JP18526897A Expired - Lifetime JP3655436B2 (ja) | 1996-07-10 | 1997-07-10 | 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法 |
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-
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- 1997-07-10 JP JP18526897A patent/JP3655436B2/ja not_active Expired - Lifetime
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