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JPH1075377A - 画像出力方法、画像出力システム、露光量画像情報変換方法、記憶媒体及び変換情報の生産方法 - Google Patents

画像出力方法、画像出力システム、露光量画像情報変換方法、記憶媒体及び変換情報の生産方法

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Publication number
JPH1075377A
JPH1075377A JP9156830A JP15683097A JPH1075377A JP H1075377 A JPH1075377 A JP H1075377A JP 9156830 A JP9156830 A JP 9156830A JP 15683097 A JP15683097 A JP 15683097A JP H1075377 A JPH1075377 A JP H1075377A
Authority
JP
Japan
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image
information
density
image information
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9156830A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Igarashi
隆史 五十嵐
Atsushi Takei
温 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP9156830A priority Critical patent/JPH1075377A/ja
Publication of JPH1075377A publication Critical patent/JPH1075377A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な変換情報を容易に得やすく、また、画
像出力手段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感
光材料のバラツキなどにも対応しやすいようにするこ
と。 【解決手段】 任意の色空間系で表現されたデジタル画
像情報から濃度画像情報を得て、得られた前記濃度画像
情報から露光量画像情報を得て、得られた露光量画像情
報から出力画像情報を得て、得られた出力画像情報に基
づいて、出力画像情報に基づいて感光材料に露光するこ
とにより画像出力する画像出力手段を用いて、感光材料
に露光することにより画像出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力方法、露
光量画像情報算出方法、変換情報の生産方法、記憶媒体
及び画像出力システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
<第一発明群の従来技術>従来、任意の色空間系で表現
されたデジタル画像情報から、出力画像情報に基づいて
感光材料に露光することにより画像出力する画像出力手
段を用いて、画像出力するのに、以下の方法が一般的で
ある。前記画像出力手段への出力値と、前記画像出力手
段が当該出力値に基づいて感光材料に露光して得られる
プリントとの画像の関係、及び、当該プリント上の画像
(最終画像)と当該プリント上の画像の当該「任意の色
空間系」での表現との関係、から、当該「任意の色空間
系」での表現と前記画像出力手段への出力値との関係を
求め、求めた関係から、当該「任意の色空間系」での表
現から画像出力手段への出力値へ直接変換する変換情報
を求める。そして、求めた変換情報に基づいて、当該
「任意の色空間系」で表現されたデジタル画像情報か
ら、画像を画像出力手段への出力値で示した出力画像情
報を直接得て、画像出力手段が、得られた出力画像情報
に基づいて感光材料に露光することにより画像出力して
いた。
【0003】<第二発明群の従来技術>従来、B,G,
Rのデジタル画像情報から多量のカラープリントを得る
場合、B,G,Rのデジタル画像情報に基づいて、昇華
型感熱転写プリンタにより昇華型色素像によるカラーネ
ガフィルムを作成し、得られたカラーネガフィルムから
カラープリント用感光材料に焼付露光し、カラープリン
トを得ていた。
【0004】また、B,G,Rのデジタル画像情報から
多量のカラープリントを得る場合、B,G,Rのデジタ
ル画像情報に基づいて、撮影用ハロゲン化銀カラーネガ
写真フィルムに露光し、露光された撮影用ハロゲン化銀
カラーネガ写真フィルムを現像処理し、カラーネガフィ
ルムを得て、得られたカラーネガフィルムからカラープ
リント用感光材料に焼付露光し、カラープリントを得る
方法も提案されている。
【0005】<第三発明群の従来技術>デジタル画像情
報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光
し、露光されたハロゲン化銀ネガ写真フィルムを現像処
理し、ネガフィルムを得て、得られたネガフィルムから
プリント用感光材料に焼付露光し、プリントを得る方法
が提案されている。
【0006】<第四発明群の従来技術>デジタル画像情
報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光
し、露光されたハロゲン化銀ネガ写真フィルムを現像処
理してネガフィルムを得て、得られたネガフィルムから
プリント用感光材料に焼付露光してプリントを得る方法
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
<第一発明群の課題>従来技術では、任意の色空間系で
表現されたデジタル画像情報と得られたプリント上の画
像(最終画像)との関係を求める必要があるが、系全体
の色再現特性を求めることになるので、正確な関係を求
めるのは難しく、往々にして適切な出力画像情報が得ら
れない不適切な変換情報しか求められないでいた。ま
た、たとえ適切な変換情報が求められたとしても、画像
出力手段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光
材料のバラツキ(感光材料のロット間の特性のバラツ
キ)などがあると、画像出力手段への出力値と得られた
プリント上の画像(最終画像)との関係と、当該プリン
ト上の画像(最終画像)と当該プリント上の画像の当該
「任意の色空間系」での表現との関係の両方を求め直す
必要があり、非常に手間である。しかし、画像出力手段
の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光材料のバ
ラツキなどはしばしば起こるものである。また、当該
「任意の色空間系」で表現されたデジタル画像情報と得
られたプリント上の画像(最終画像)との関係や、画像
出力手段への入力値と得られたプリント上の画像(最終
画像)との関係を求めるのには、多数の測定・操作や熟
練が必要である場合が多いので、多くのユーザは、元の
デジタル画像情報と得られた最終画像との関係と、画像
出力手段への入力値と得られた最終画像との関係の両方
を求め直すことをせず、今まで使用してきた変換情報を
使用して画像出力していた。そのため、良好な画像出力
が得られないことが多かった。
【0008】本発明の目的は、適切な画像出力を容易に
得やすく、また、画像出力手段の露光の露光レベルの変
動、現像レベルの変動、感光材料のロット間の特性のバ
ラツキなどにも対応しやすいようにすることである。
【0009】<第二発明群の課題>従来技術の昇華型感
熱転写法では、昇華型感熱転写プリンタにより昇華型色
素像によるカラーネガフィルムを作成するので、生産効
率が低く、また、解像度の高いカラーネガフィルムを作
成するのは、現在の技術では困難であり、大サイズのカ
ラーネガフィルムを作成し、得られた大サイズのカラー
ネガフィルムからカラープリント用感光材料に焼付露光
し、カラープリントを得ていたため、大型の焼付露光部
が必要であった。
【0010】そこで、ハロゲン化銀写真感光材料を用い
た方法が注目されるのであるが、撮影用ハロゲン化銀カ
ラーネガ写真フィルムは、主に撮影用ハロゲン化銀カラ
ーネガ写真フィルムの画像を構成する色素の副吸収の影
響を差し引くことや、また、実際に被写体を目で見てい
る画像と、記憶していた被写体の画像の相違(記憶色と
実際の被写体の色との相違)や、一般に人は彩やかに再
現したプリントを好むことなどのために、感光層間現像
効果があるのが一般的である。
【0011】なお、この感光層間現像効果とは、ある感
光層が発色する露光に対応して他の感光層の発色を抑制
する効果のことである。
【0012】しかし、B,G,Rのデジタル画像情報自
体、既に、感光層間現像効果と同様の彩度強調の補正を
施されているものが多く、さらにカラーネガフィルムを
作成する段階で感光層間現像効果を与えると、感光層間
現像効果が強くなりすぎ、彩度が強調されすぎて、本来
の色と異なる異様なカラープリントになる。
【0013】本発明の目的は、B,G,Rのデジタル画
像情報などのデジタル画像情報に基づいて、互いに異な
る感色性である複数の感光層を有して感光層間現像効果
を有するカラー感光材料に露光し、露光されたカラー感
光材料を現像処理ずくことで画像出力する画像出力方法
において、感光層間現像効果により彩度が強調されすぎ
て、本来の色と異なる異様なカラープリントになること
を、感光層間現像効果の影響を補正することで防止で
き、自然な感じのカラープリントを得るようにすること
である。
【0014】<第三発明群の課題>従来の技術からの通
常の発想では、ネガフィルムに記録できる全ての濃度域
を利用して画像を記録することが考えられる。しかし、
ネガフィルムに記録できる全ての濃度域を利用して画像
を記録しようとすると、「デジタル画像情報に基づい
て、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光し、露光され
たハロゲン化銀ネガ写真フィルムを現像処理してネガフ
ィルムを得て、得られたネガフィルムからプリント用感
光材料に焼付露光してプリントを得る画像出力」に特有
の問題として、CRTを用いて結像露光する装置などの
ように安価な装置では、フレアが発生しやすい、良好に
制御可能な露光強度の範囲が狭いという問題があり、ハ
ロゲン化銀カラーネガ写真フィルムに記録可能な濃度域
の最高濃度近傍の濃度を記録することは難しく、また、
このような記録をするとフレアが発生しやすいという問
題がある。なお、ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルム
に記録可能な濃度域の最低濃度近傍の濃度では、特性が
不安定であるという問題もあり、出来たネガフィルムの
濃度の制御が難しく、ネガフィルムに記録できる全ての
濃度域を利用して画像を記録した場合、良好なプリント
が得られにくい問題もある。
【0015】本発明の目的は、上述の「デジタル画像情
報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光
し、露光されたハロゲン化銀ネガ写真フィルムを現像処
理してネガフィルムを得て、得られたネガフィルムから
プリント用感光材料に焼付露光してプリントを得る画像
出力」に特有の問題を回避して、良好なプリントが得ら
れやすくすることである。
【0016】<第四発明群の課題>従来の技術から、通
常の発想では、非階調画像情報とデジタル写真画像情報
に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と写真画
像の合成画像を露光する際には、写真画像を記録する濃
度範囲と非階調画像を記録する濃度範囲を同じにするこ
とが考えられる。しかし、通常の発想でこのような露光
をすると、非階調画像情報とデジタル写真画像情報に基
づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と写真画像の
合成画像を露光する際に特有の問題として、CRTを用
いて結像露光する装置など安価な装置では、フレアが発
生しやすく、微妙な光量制御が難しいという問題があ
り、また、露光の微妙な変動の影響を受け、非階調画像
として(特に細線や小点などが)鮮鋭な画像にならない
ことが多い。特に、CRTを用いて結像露光する装置で
は、細線や小点などを黒く仕上げることが困難である場
合が多かった。
【0017】本発明の目的は、非階調画像情報とデジタ
ル写真画像情報に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階
調画像と写真画像の合成画像を露光する際に特有の問題
を回避して、非階調画像と写真画像の合成画像のプリン
トであっても、非階調画像(特に細線や小点など)が写
真画像と良好に区別できる鮮鋭な画像として記録された
プリントが得られるようにすることである。
【0018】<第五発明群の課題>第一発明群のよう
に、露光量画像情報から出力画像情報を得る場合、露光
レベルの変動や現像レベルの変動や感光材料のバラツキ
(例えば、感光材料のロット間の特性のバラツキなど)
などがあるとき、露光レベルの変動や現像レベルの変動
や感光材料のバラツキ(例えば、感光材料のロット間の
特性のバラツキなど)などの影響をさらに簡単に良好に
補正したい。
【0019】本発明の目的は、露光レベルの変動や現像
レベルの変動や感光材料のバラツキ(例えば、感光材料
のロット間の特性のバラツキなど)などの影響をさらに
簡単に良好に補正できる露光量画像情報から出力画像情
報を得る変換により、より忠実な画像を簡単な補正で安
定して再現できるようにすることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明により達成され
る。以下、各請求項について説明する。
【0021】<第一発明群> 〔請求項1〕『出力画像情報に基づいて感光材料に露光
することにより画像出力する画像出力手段を用いて、画
像出力する画像出力方法において、任意の色空間系で表
現されたデジタル画像情報から露光量画像情報を得て、
得られた前記露光量画像情報から出力画像情報を得て、
得られた前記出力画像情報に基づいて、前記画像出力手
段により画像出力することを特徴とする画像出力方
法。』 〔請求項1の説明〕任意の色空間系で表現されたデジタ
ル画像情報から露光量画像情報を得ることは、画像出力
手段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光材料
のバラツキ(例えば、感光材料のロット間の特性のバラ
ツキなど)などの影響を受けずに得ることができる。ま
た、露光量画像情報から出力画像情報に変換すると、画
像出力手段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感
光材料のバラツキ(例えば、感光材料のロット間の特性
のバラツキなど)などは、露光量の変動と置き換えるこ
とができるので、これらに対して調整しやすい。
【0022】〔請求項2〕『前記デジタル画像情報から
濃度画像情報を得て、得られた前記濃度画像情報から前
記露光量画像情報を得ることを特徴とする請求項1に記
載の画像出力方法。』 〔請求項2の説明〕任意の色空間系で表現されたデジタ
ル画像情報から濃度画像情報を得るには一義的に定まる
変換で得ることができ、また、得られた濃度画像情報か
ら露光量画像情報を得ることも特性曲線を介する変換な
ど一義的に定まる変換で得ることができ、より容易に露
光量画像情報を得ることができる。
【0023】〔請求項3〕『前記感光材料がプリント用
感光材料であり、露光された前記感光材料を現像処理し
てプリントを得ることにより画像出力することを特徴と
する請求項1又は2に記載の画像出力方法。』 〔請求項3の説明〕適切なプリントを容易に得やすく、
また、画像出力手段の露光レベルの変動、現像レベルの
変動、感光材料のバラツキなどに対して調整しやすい。
【0024】〔請求項4〕『露光された前記感光材料を
現像処理して複写用原稿を得て、得られた複写用原稿か
らプリント用感光材料に焼付露光してプリントを得るこ
とにより画像出力する画像出力方法であって、前記デジ
タル画像情報からプリント露光量画像情報を得て、得ら
れた前記プリント露光量画像情報を前記濃度画像情報と
して、これから前記露光量画像情報を得ることを特徴と
する請求項1に記載の画像出力方法。』 〔請求項4の説明〕「露光された前記感光材料を現像処
理して複写用原稿を得て、得られた複写用原稿からプリ
ント用感光材料に焼付露光してプリントを得ることによ
り画像出力する画像出力方法」により、適切なプリント
を容易に得やすく、また、画像出力手段の露光レベルの
変動、現像レベルの変動、感光材料のバラツキなどに対
して調整しやすい。
【0025】〔請求項5〕『任意の色空間系で表現され
たデジタル画像情報から露光量画像情報を得る色空間変
換手段と、前記色空間変換手段により得られた前記露光
量画像情報から出力画像情報を得る出力信号変換手段
と、前記出力信号変換手段により得られた前記出力画像
情報に基づいて、感光材料に露光することにより画像出
力する画像出力手段と、を有する画像出力システム。』 〔請求項5の説明〕請求項1に記載の発明と同様の作用
・効果が得られる。
【0026】〔請求項6〕『前記色空間変換手段が、前
記デジタル画像情報から濃度画像情報を得る濃度画像情
報算出手段と、前記濃度画像情報算出手段により得られ
た前記濃度画像情報から前記露光量画像情報を得る露光
量画像情報算出手段と、を有する請求項5に記載の画像
出力システム。』 〔請求項6の説明〕請求項2と同様の作用・効果が得ら
れる。
【0027】〔請求項7〕『前記画像出力手段により露
光された前記感光材料を現像処理して複写用原稿を得る
現像処理手段と、前記現像処理手段により得られた複写
用原稿からプリント用感光材料に焼付露光してプリント
を得ることにより画像出力するプリント手段と、を有
し、前記色空間変換手段が、前記デジタル画像情報から
プリント露光量画像情報を得るプリント露光量算出手段
と、前記プリント露光量算出手段により得られたプリン
ト露光量画像情報から前記露光量画像情報を得る露光量
算出手段と、を有する請求項5に記載の画像出力システ
ム。』 〔請求項7の説明〕請求項3と同様の作用・効果が得ら
れる。
【0028】〔請求項8〕『任意の色空間系で表現され
たデジタル画像情報を露光量画像情報に変換する露光量
画像情報変換方法において、前記デジタル画像情報から
濃度画像情報を得て、得られた前記濃度画像情報から前
記露光量画像情報を得ることを特徴とする露光量画像情
報変換方法。』 〔請求項8の説明〕デジタル画像情報から濃度画像情報
を得るのに一義的に定まる変換で得ることができ、ま
た、得られた濃度画像情報から露光量画像情報を得るこ
とも特性曲線を介した変換など一義的に定まる変換で得
ることができるので、簡単に妥当な露光量画像情報を得
ることができる。
【0029】〔請求項9〕『請求項8に記載の露光量画
像情報変換方法を実行するためのプログラムを記憶した
コンピュータにより読取可能な記憶媒体。』 〔請求項9の説明〕この記憶媒体に記憶されたプログラ
ムを読取り、実行することにより、デジタル画像情報か
ら濃度画像情報を得るのに、一義的に定まる変換で得る
ことができ、また、得られた濃度画像情報から当該露光
量画像情報を得ることも特性曲線を介した変換などの一
義的に定まる変換で得ることができるので、簡単に妥当
な露光量画像情報を得ることができる。
【0030】〔請求項10〕『出力画像情報に基づいて
感光材料に露光して現像することにより画像出力する画
像出力手段への出力値へ、露光量情報から変換するため
の変換情報を作成する変換情報の生産方法において、前
記露光量情報と、当該露光量情報が示す露光量により感
光材料を露光して現像機で現像して得られる画像の濃度
情報との関係を示す第一の特性情報と、前記出力値と、
前記画像出力手段が当該出力値に基づいて感光材料に露
光して前記第一の特性情報を求める際と同一の現像機で
現像することにより得られる画像の濃度情報との関係を
示す第二の特性情報と、から前記変換情報を作成するこ
とを特徴とする変換情報の生産方法。』 〔請求項10の説明〕露光量情報と当該露光量情報が示
す露光量により感光材料を露光して現像して得られる画
像の濃度情報との関係を示す第一の特性情報は一定であ
るので、一度この関係を求めると、前記出力値と前記画
像出力手段が当該出力値に基づいて感光材料に露光して
現像することにより得られる画像の濃度情報との関係を
示す第二の特性情報を求めるだけで、露光量情報から出
力値へ変換するための変換情報を作成することができ
る。これにより、画像出力手段の露光レベルの変動、現
像レベルの変動、感光材料のバラツキ(例えば、感光材
料のロット間の特性のバラツキなど)などに対して調整
しやすく、また、適切な変換情報を容易に得やすい。
【0031】なお、第一の特性情報を求めるための感光
材料と第二の特性情報を求めるための感光材料とは同じ
種類の感光材料であることが好ましいが、同じ種類の感
光材料でなくてもよい。
【0032】〔請求項11〕『前記感光材料が、互いに
異なる感色性である複数の感光層を有するカラー感光材
料であることを特徴とする請求項10に記載の変換情報
の生産方法。』 〔請求項11の説明〕互いに異なる感色性である複数の
感光層を有するカラー感光材料であっても、画像出力手
段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光材料の
バラツキ(感光材料のロット間の特性のバラツキなど)
などに対して調整しやすく、また、適切な変換情報を容
易に得やすい。
【0033】〔請求項12〕『出力画像情報に基づいて
感光材料に露光して現像することにより画像出力する画
像出力手段への出力値へ、露光量情報から変換するため
の変換情報を記憶する読取可能な記憶媒体において、前
記変換情報が請求項10又は11に記載の変換情報の生
産方法により作成された変換情報であることを特徴とす
る記憶媒体。』 〔請求項12の説明〕この記憶媒体に記憶されている変
換情報を用いて画像出力することで、より高速に適切な
変換情報を容易に得やすい。
【0034】〔請求項13〕『前記出力信号変換手段
が、請求項12に記載の記憶媒体に記憶された前記露光
量情報から前記画像出力手段への出力値へ変換するため
の変換情報に基づいて、前記露光量画像情報から、前記
画像出力手段への出力画像情報に変換するものである請
求項5〜7のいずれか1項に記載の画像出力システ
ム。』 〔請求項14〕『請求項10に記載の変換情報の生産方
法により作成された変換情報に基づいて、前記露光量画
像情報から前記出力画像情報に変換することを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像出力方
法。』 〔請求項15〕『請求項11に記載の変換情報の生産方
法により作成された変換情報に基づいて、前記露光量画
像情報から前記出力画像情報に変換することを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像出力方
法。』 〔請求項13〜15の説明〕画像出力手段の露光の露光
レベルの変動、現像レベルの変動、感光材料のバラツキ
などに対してより調整しやすく、また、適切なプリント
をより容易に得やすい。
【0035】〔請求項16〕『前記感光材料が、互いに
異なる感色性である複数の感光層を有するカラー感光材
料であることを特徴とする請求項1〜4、14又は15
に記載の画像出力方法。』 〔請求項16の説明〕互いに異なる感色性である複数の
感光層を有するカラー感光材料であっても、画像出力手
段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光材料の
バラツキなどに対して調整しやすく、また、適切なプリ
ントを容易に得やすい。
【0036】〔請求項17〕『前記感光材料が感光層間
現像効果を有するカラー感光材料である請求項16に記
載の画像出力方法において、前記デジタル画像情報か
ら、前記感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正
し、前記感光材料に露光することを特徴とする画像出力
方法。』 〔請求項18〕『前記デジタル画像情報から得られた前
記露光量画像情報から、前記感光材料の前記感光層間現
像効果の影響を補正し、補正済露光量画像情報を得て、
得られた補正済露光量画像情報から前記出力画像情報を
得ることを特徴とする請求項17に記載の画像出力方
法。』 〔請求項17、18の説明〕感光層間現像効果を有する
カラー感光材料を用いても、感光層間現像効果により彩
度が強調されすぎて、本来の色と異なる異様なプリント
になることを、感光層間現像効果の影響を補正すること
で防止でき、自然な感じのプリントを得ることができ
る。
【0037】なお、補正済露光量画像情報とは、前記デ
ジタル画像情報から得られた前記露光量画像情報から、
前記感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正して
得られた露光量画像情報のことで、本出願の国内優先権
主張先の出願の『補正されたデジタル露光量画像情報』
のことである。
【0038】<第二発明群> 〔請求項19〕『デジタル画像情報に基づいて、互いに
異なる感色性である複数の感光層を有して感光層間現像
効果を有するカラー感光材料に露光し、露光された前記
カラー感光材料を現像処理することで画像出力する画像
出力方法において、前記デジタル画像情報から、前記カ
ラー感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正し、
補正済画像情報を得て得られた補正済画像情報に基づい
て、前記カラー感光材料に露光することを特徴とする画
像出力方法。』 〔請求項19の説明〕感光層間現像効果を有するカラー
感光材料を用いても、感光層間現像効果により彩度が強
調されすぎて、本来の色と異なる異様なプリントになる
ことを、感光層間現像効果の影響を補正することで防止
でき、自然な感じのプリントを得ることができる。
【0039】〔請求項20〕『前記デジタル画像情報
が、B,G,Rのデジタル画像情報であり、前記カラー
感光材料が、B感光層,G感光層及びR感光層を有する
撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであり、露
光された前記撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィル
ムを現像処理し、カラーネガフィルムを得て、得られた
カラーネガフィルムからカラープリント用感光材料に焼
付露光し、カラープリントを得ることにより、画像出力
することを特徴とする請求項19に記載の画像出力方
法。』 〔請求項20の説明〕通常強い感光層間現像効果を有す
るB感光層,G感光層及びR感光層を有する撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガ写真フィルムであっても、感光層間
現像効果により彩度が強調されすぎて、本来の色と異な
る異様なカラープリントになることを、感光層間現像効
果の影響を補正することで防止でき、自然な感じのカラ
ープリントを得ることができる。
【0040】〔請求項21〕『「「デジタル画像情報に
基づいて、互いに異なる感色性である複数の感光層を有
して感光層間現像効果を有するカラー感光材料に露光す
る」際に、前記デジタル画像情報から前記カラー感光材
料の感光層間現像効果の影響を補正する」ための感光層
間現像効果補正変換情報を作成する変換情報の生産方法
において、「「第一の色の露光」の露光量情報」と「前
記カラー感光材料に当該「第一の色の露光」をして現像
して得られる画像の濃度情報」との関係を示す「第一の
「各原色に対する濃度バランス」の情報」と、「前記
「第一の色の露光」と異なる色の「第二の色の露光」の
露光量情報」と「前記カラー感光材料に当該「第二の色
の露光」をして現像して得られる画像の濃度情報」との
関係を示す「第二の「各原色に対する濃度バランス」の
情報」と、から感光層間現像効果補正変換情報を作成す
ることを特徴とする変換情報の生産方法。』 〔請求項21の説明〕この感光層間現像効果補正変換情
報を容易に作成することができ、かつ、互いに異なる感
色性である複数の感光層を有して感光層間現像効果を有
するカラー感光材料を用いても、この方法で求めた感光
層間現像効果補正変換情報を用いることにより、デジタ
ル画像情報から感光材料の感光層間現像効果の影響を補
正し、補正されたデジタル画像情報に基づいて露光する
と、自然な感じの画像を得ることができ、感光層間現像
効果により彩度が強調されすぎて本来の色と異なる異様
な画像になることを防げる。
【0041】そして、『各原色毎に、前記「第一の色の
露光」として当該原色の彩度の高い色の露光で得られる
「第一の「各原色に対する濃度バランス」の情報」と、
前記「第二の色の露光」として当該原色の彩度の低い色
の露光で得られる「第二の「各原色に対する濃度バラン
ス」の情報」とを得て、得られた各原色の「第一の「各
原色に対する濃度バランス」の情報」と「第二の「各原
色に対する濃度バランス」の情報」とから、感光層間現
像効果補正変換情報を作成すること』がより良好な感光
層間現像効果補正変換情報が得られ好ましい。そして、
さらに、ウエッジなどを用いて、『各原色毎に、異なる
複数の明るさ毎に、前記「第一の色の露光」として当該
原色の彩度の高い色の当該明るさの露光で得られる「第
一の「各原色に対する濃度バランス」の情報」と、前記
「第二の色の露光」として当該原色の彩度の低い色の当
該明るさの露光で得られる「第二の「各原色に対する濃
度バランス」の情報」とを得て、得られた各原色の各明
るさの「第一の「各原色に対する濃度バランス」の情
報」と「第二の「各原色に対する濃度バランス」の情
報」とから、感光層間現像効果補正変換情報を作成する
こと』が露光の明るさの相違によって異なる感光層間現
像効果の影響も補正できるより良好な感光層間現像効果
補正変換情報が得られ好ましい。
【0042】〔請求項22〕『前記デジタル画像情報
が、B,G,Rのカラーデジタル画像情報であり、前記
カラー感光材料が、B感光層,G感光層及びR感光層を
有する撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであ
ることを特徴とする請求項21に記載の変換情報の生産
方法。』 〔請求項22の説明〕通常強い感光層間現像効果を有す
るB,G,Rの感光層を有する撮影用ハロゲン化銀カラ
ーネガ写真フィルムであっても、感光層間現像効果によ
り彩度が強調されすぎて、本来の色と異なる異様なカラ
ープリントになることを、感光層間現像効果の影響を補
正することで防止でき、自然な感じのプリントを得るこ
とができる。
【0043】〔請求項23〕『請求項21に記載の変換
情報の生産方法により作成された感光層間現像効果補正
変換情報に基づいて、前記デジタル画像情報から、前記
感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正し、前記
感光材料に露光することを特徴とする請求項19に記載
の画像出力方法。』 〔請求項24〕『請求項22に記載の変換情報の生産方
法により作成された感光層間現像効果補正変換情報に基
づいて、前記デジタル画像情報から、前記感光材料の前
記感光層間現像効果の影響を補正し、前記感光材料に露
光することを特徴とする請求項20に記載の画像出力方
法。』 〔請求項23、24の説明〕感光層間現像効果があるの
が一般的である撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィ
ルムを用いても、感光層間現像効果により彩度が強調さ
れすぎて、本来の色と異なる異様なカラープリントにな
ることを、感光層間現像効果の影響を補正することで防
止でき、より自然な感じのカラープリントを得ることが
できる。
【0044】〔請求項25〕『デジタル画像情報に基づ
いて、互いに異なる感色性である複数の感光層を有して
感光層間現像効果を有するカラー感光材料に露光する画
像出力手段と、前記画像出力手段により露光された前記
カラー感光材料を現像処理する現像処理手段と、を有
し、前記現像処理手段により前記カラー感光材料を現像
処理して画像出力する画像出力システムにおいて、前記
画像出力手段が、前記デジタル画像情報から前記カラー
感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正し、補正
されたデジタル画像情報に基づいて、前記カラー感光材
料に露光するものであることを特徴とする画像出力シス
テム。』 〔請求項25の説明〕請求項19と同様の作用・効果が
得られる。
【0045】〔請求項26〕『前記カラーデジタル画像
情報が、B,G,Rのデジタル画像情報であり、前記カ
ラー感光材料が、B感光層,G感光層及びR感光層を有
する撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであ
り、前記現像処理手段が露光された前記撮影用ハロゲン
化銀カラーネガ写真フィルムを現像処理して、カラーネ
ガフィルムを得るものであり、前記現像処理手段により
得られたカラーネガフィルムからカラープリント用感光
材料に焼付露光し、カラープリントを得ることにより画
像出力するプリンタ手段を有することを特徴とする請求
項25に記載の画像出力システム。』 〔請求項26の説明〕請求項20と同様の作用・効果が
得られる。
【0046】〔請求項27〕『互いに異なる感色性であ
る複数の感光層を有して感光層間現像効果を有するカラ
ー感光材料に露光する際に、カラーデジタル画像情報を
変換する変換手段によってカラーデジタル画像情報から
前記カラー感光材料の感光層間現像効果の影響を補正す
るための感光層間現像効果補正変換情報を記憶する「前
記変換手段により読取可能な記憶媒体」において、前記
感光層間現像効果補正変換情報が請求項21又は22に
記載の変換情報の生産方法により作成された感光層間現
像効果補正変換情報であることを特徴とする記憶媒
体。』 〔請求項27の説明〕記憶媒体に記憶されている感光層
間現像効果補正変換情報をカラーデジタル画像情報を変
換する変換手段により読取って用いることで、感光層間
現像効果の影響を補正できるので、感光層間現像効果を
有するカラー感光材料を用いても、感光層間現像効果に
より彩度が強調されすぎて、本来の色と異なる異様なカ
ラープリントになることを防止でき、自然な感じのカラ
ープリントを得ることができる。
【0047】〔請求項28〕『前記所定の感光層間現像
効果補正変換情報が、請求項27に記載の変換情報記憶
媒体により記憶された感光層間現像効果補正変換情報で
あることを特徴とする請求項25又は26に記載の画像
出力システム。』 〔請求項28の説明〕変換情報記憶媒体に記憶されてい
る感光層間現像効果補正変換情報を用いることで、感光
層間現像効果の影響を補正できるので、感光層間現像効
果を有するカラー感光材料を用いても、感光層間現像効
果により彩度が強調されすぎて、本来の色と異なる異様
なプリントになることを防止でき、自然な感じのプリン
トを得ることができる。
【0048】<第三発明群> 〔請求項29〕『デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
ン化銀ネガ写真フィルムに露光し、露光されたハロゲン
化銀ネガ写真フィルムを現像処理してネガフィルムを得
て、得られたネガフィルムからプリント用感光材料に焼
付露光してプリントを得る画像出力方法において、「前
記デジタル画像情報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真
フィルムに露光する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真
フィルムに記録可能な濃度域の少なくとも最高濃度域を
除く一部の濃度域に記録するべく、露光することを特徴
とする画像出力方法。』 〔請求項29の説明〕ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに
記録可能な濃度域の最高濃度域を除いた一部の濃度域に
記録しても、従来の焼付法でプリントで再現できるネガ
フィルムの濃度範囲は、元々、ハロゲン化銀ネガ写真フ
ィルムに記録可能な濃度域の一部であるので画質の劣化
はない。そして、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録
可能な濃度域の最高濃度域を除いた一部の濃度域に記録
すると、デジタル画像情報に基づいて、ハロゲン化銀ネ
ガ写真フィルムに露光する際に特有の、ハロゲン化銀ネ
ガ写真フィルムに記録可能な濃度域の最高濃度域の記録
が難しいという問題を回避でき、良好なプリントが得ら
れやすくなる。
【0049】なお、最高濃度は、感光材料の状態、露光
条件、現像条件などの変動により変動するが、通常の状
態で変動する最高濃度の変動範囲が最高濃度域であるこ
とは言うまでもない。
【0050】〔請求項30〕『デジタル画像情報に基づ
いて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光し、露光さ
れたハロゲン化銀ネガ写真フィルムを現像処理し、ネガ
フィルムを得て、得られたネガフィルムからプリント用
感光材料に焼付露光し、プリントを得る画像出力方法に
おいて、「「デジタル画像情報に基づいて、ハロゲン化
銀ネガ写真フィルムに露光する」際に前記ハロゲン化銀
ネガ写真フィルムに与える最大の露光量」が、前記ハロ
ゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可能な最低濃度+0.
1の濃度を与える露光量の102.7倍以下であることを
特徴とする画像出力方法。』 〔請求項30の説明〕ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに
記録可能な濃度域であるが露光では難しい高濃度域を除
いて記録するように露光することになり、デジタル画像
情報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光
することに特有の高濃度域の記録が難しいという問題を
回避しつつ、一部の濃度域に記録することによる画質の
劣化はなく、良好なプリントが得られやすくなる。
【0051】そして、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィル
ムに与える最大の露光量が、前記ハロゲン化銀ネガ写真
フィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃度を与える
露光量の102.5倍以下であることがより好ましい。ま
た、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与える最大の
露光量が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可
能な最低濃度+0.1の濃度を与える露光量の102.0
倍の露光量以上であることがより好ましい。前記ハロゲ
ン化銀ネガ写真フィルムに与える最小の露光量が、前記
ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可能な濃度域の最
低濃度を与える最大の露光量以上であることが好まし
く、特に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可
能な濃度域の最低濃度+0.05の濃度を与える露光量
以上であることが好ましい。また、前記ハロゲン化銀ネ
ガ写真フィルムに与える最小の露光量が、前記ハロゲン
化銀ネガ写真フィルムに記録可能な濃度域の最低濃度+
0.2の濃度を与える露光量以下であることが好まし
い。
【0052】〔請求項31〕『前記デジタル画像情報の
最も小さい露光量に相当する画素が、前記ハロゲン化銀
ネガ写真フィルムに記録される濃度域の最も濃い濃度と
なり、前記デジタル画像情報の最も大きい露光量に相当
する画素が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録
される濃度域の最も薄い濃度となるように、ハロゲン化
銀ネガ写真フィルムに露光することを特徴とする請求項
29又は30に記載の画像出力方法。』 〔請求項31の説明〕簡単にデジタル画像情報から変換
でき、かつ、元のデジタル画像情報がコントラストが強
すぎる場合や、コントラストが低すぎる場合の補正が自
動的に行われる。
【0053】〔請求項32〕『デジタル画像情報に基づ
いて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光する画像出
力手段と、前記画像出力手段により露光されたハロゲン
化銀ネガ写真フィルムを現像処理してネガフィルムを得
る現像処理手段と、前記現像処理手段により得られたネ
ガフィルムからプリント用感光材料に焼付露光してプリ
ントを得るプリント手段と、を有する画像出力システム
において、前記画像出力手段が、前記ハロゲン化銀ネガ
写真フィルムに記録可能な濃度域の少なくとも最高濃度
域を除く一部の濃度域に記録するべく、露光するもので
あることを特徴とする画像出力システム。』 〔請求項33〕『デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
ン化銀ネガ写真フィルムに露光する画像出力手段と、前
記画像出力手段により露光されたハロゲン化銀ネガ写真
フィルムを現像処理してネガフィルムを得る現像処理手
段と、前記現像処理手段により得られたネガフィルムか
らプリント用感光材料に焼付露光してプリントを得るプ
リント手段と、を有する画像出力システムにおいて、
「「前記画像出力手段が、前記デジタル画像情報に基づ
いて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光する」際に
前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与える最大の露光
量」が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可能
な最低濃度+0.1の濃度を与える露光量の102.7
以下であることを特徴とする画像出力方法。』 〔請求項34〕『前記画像出力手段が、最も小さい露光
量に相当する前記デジタル画像情報が、前記ハロゲン化
銀ネガ写真フィルムに記録される濃度域の最も濃い濃度
に記録し、最も大きい露光量に相当する前記デジタル画
像情報が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録さ
れる濃度域の最も薄い濃度に記録するように、露光する
ものであることを特徴とする請求項32又は33に記載
の画像出力システム。』〔請求項32〜34の説明〕そ
れぞれ請求項29〜31と同様の作用・効果を奏する。
【0054】<第四発明群> 〔請求項35〕『非階調画像情報とデジタル階調画像情
報に基づいて、ネガ写真フィルムに非階調画像と階調画
像の合成画像を露光し、露光されたネガ写真フィルムを
現像処理してネガフィルムを得て、得られたネガフィル
ムからプリント用感光材料に焼付露光して非階調画像と
階調画像の合成画像のプリントを得る画像出力方法にお
いて、非階調画像情報とデジタル階調画像情報に基づい
て、ネガ写真フィルムに非階調画像と階調画像の合成画
像を露光する際に、前記ネガ写真フィルムに記録可能な
濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録し、前記階調画
像を記録する濃度域より規定濃度以上隔たった濃度で非
階調画像を記録するべく、露光することを特徴とする画
像出力方法。』 〔請求項36〕『非階調画像情報とデジタル階調画像情
報に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と階調
画像の合成画像を露光するに際し、前記ネガ写真フィル
ムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録
し、前記階調画像を記録する濃度域の最高濃度より規定
濃度以上高濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記録す
るべく、露光する請求項35に記載の画像出力方法。』 〔請求項37〕『非階調画像情報とデジタル階調画像情
報に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と階調
画像の合成画像を露光する際に、前記ネガ写真フィルム
に記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録
し、前記階調画像を記録する濃度域の最低濃度より規定
濃度以上低濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記録す
るべく、露光する請求項35に記載の画像出力方法。』 〔請求項35〜37の説明〕階調画像を記録する濃度域
より規定濃度以上隔たった濃度で非階調画像を記録する
ので、非階調画像が階調画像に対して識別できる程度隔
たった濃度に記録され、露光時にフレアや微妙な露光量
の変動などがあっても、ネガフィルムで非階調画像と階
調画像とで記録される濃度の差があり、非階調画像と階
調画像の合成画像のプリントであっても、非階調画像と
階調画像とを良好に区別できる鮮鋭な画像として記録さ
れたプリントが得られる。
【0055】そして、非階調画像が白色で地が黒色であ
る場合や、非階調画像が黒色で地が白色である場合に、
本発明の効果が顕著である。また、非階調画像が細かい
線や点などで形成されている場合に、本発明の効果が顕
著である。
【0056】〔請求項38〕『前記露光が、CRTを用
いて面露光するものであることを特徴とする請求項35
〜37のいずれか1項に記載の画像出力方法。』 〔請求項38の説明〕特にフレアが発生しやすく、か
つ、微妙な露光量の変動が生じやすいCRTを用いて面
露光するものであっても、請求項38に記載の発明によ
り、露光特有の問題を回避し、非階調画像と階調画像と
を良好に区別できる鮮鋭な画像として記録されたプリン
トが得られる。
【0057】〔請求項39〕『非階調画像の非階調画像
情報とデジタル階調画像情報に基づいて、ネガ写真フィ
ルムに非階調画像と階調画像の合成画像を露光する画像
出力手段と、前記画像出力手段により露光されたネガ写
真フィルムを現像処理してネガフィルムを得る現像処理
手段と、前記現像処理手段により得られたネガフィルム
からプリント用感光材料に焼付露光し、非階調画像と階
調画像の合成画像のプリントを得るプリント手段と、を
有する画像出力システムにおいて、前記画像出力手段
が、前記ネガ写真フィルムに記録可能な濃度域の一部の
濃度域に階調画像を記録し、前記階調画像を記録する濃
度域より規定濃度以上隔たった濃度で非階調画像を記録
するべく、露光するものであることを特徴とする画像出
力システム。』 〔請求項40〕『前記画像出力手段が、前記ネガ写真フ
ィルムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を
記録し、前記階調画像を記録する濃度域の最高濃度より
規定濃度以上高濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記
録するべく、露光するものであることを特徴とする請求
項39に記載の画像出力システム。』 〔請求項41〕『前記画像出力手段が、前記ネガ写真フ
ィルムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を
記録し、前記階調画像を記録する濃度域の最低濃度より
規定濃度以上低濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記
録するべく、露光するものであることを特徴とする請求
項39に記載の画像出力システム。』 〔請求項42〕『前記画像出力手段が、CRTを用いて
面露光するものであることを特徴とする請求項39〜4
1のいずれか1項に記載の画像出力システム。』 〔請求項39〜42の説明〕それぞれ請求項35〜38
と同様の作用・効果を奏する。
【0058】〔請求項43〕『前記非階調画像情報を形
成する非階調画像情報形成手段と、前記非階調画像形成
手段と別に存る「前記デジタル階調画像情報を形成する
デジタル階調画像情報形成手段」と、「前記非階調画像
情報形成手段により形成された前記非階調画像情報」と
「前記デジタル階調画像情報形成手段により形成された
前記デジタル階調画像情報」に基づいて、「ネガ写真フ
ィルムに露光するための「「前記非階調画像と前記階調
画像の合成画像」のデジタル画像」」を形成する合成手
段と、を有し、前記画像出力手段が、前記合成手段によ
り得られた「「前記非階調画像と前記階調画像の合成画
像」のデジタル画像」をネガ写真フィルムに露光するも
のであることを特徴とする請求項39〜42のいずれか
1項に記載の画像出力システム。』 〔請求項43の説明〕画素密度が大きいが色情報が極め
て少なくて済む非階調画像情報を形成することと、画素
密度は非階調画像ほど大きくなくてもよいが、色情報が
極めて大きいデジタル階調画像をそれぞれ別の手段で別
々に形成するので、それぞれ速やかな処理ができ、ま
た、メモリ容量も大量に必要にならず、その後、合成処
理することで、最初から合成画像を得るよりも、速やか
に合成画像を得ることができ、合成画像のストック量が
多くなくても(すなわちメモリ資源を大量に使わなくて
も)、得られた合成画像のデジタル画像から画像出力す
ることを連続的に行うことができる。
【0059】<第五発明群> 〔請求項44〕『出力画像情報に基づいて感光材料に露
光することにより画像出力する画像出力手段を用いて、
画像出力する画像出力方法において、任意の色空間系で
表現されたデジタル画像情報から露光量画像情報を得
て、「「「露光量を示す露光量情報」と「第一の感光材
料を「当該露光量により露光して」現像して得られる画
像の濃度情報」との関係」を示す第一の特性情報」及び
「「「前記画像出力手段への出力値」と「第二の感光材
料に「前記画像出力手段が当該出力値に基づいて露光し
て」現像することにより得られる画像の濃度情報」との
関係」を示す第二の特性情報」に基づいて得られた変換
情報によって、前記露光量画像情報から出力画像情報を
得て、前記出力画像情報を前記画像出力手段に入力し、
前記第二の感光材料に露光することにより画像出力する
ことを特徴とする画像出力方法。』 〔請求項44の説明〕露光量画像情報から濃度画像情報
を得るには一義的に定まる変換で得ることができ、ま
た、得られた濃度画像情報から出力画像情報を得ること
も、画像出力手段の露光レベルの変動、現像レベルの変
動、感光材料のバラツキ(例えば、ロット間の特性のバ
ラツキ)に対して調整しやすい変換で得ることができ、
適切な画像を容易に得ることができる。
【0060】〔請求項45〕『前記第一の感光材料と前
記第二の感光材料とが同じ種類の感光材料であることを
特徴とする請求項44に記載の画像出力方法。』 〔請求項45の説明〕より安定的に忠実な再現に近い画
像を出力できる。
【0061】〔請求項46〕『前記デジタル画像情報か
ら濃度画像情報を得て、「露光量と「「第三の感光材料
を「該露光量で露光して」現像して得られる画像」の濃
度」との関係」を示す露光量濃度関係情報に基づいて、
得られた濃度画像情報から露光量画像情報に変換し、請
求項44又は45に記載の画像出力方法により画像出力
する画像出力方法。』 〔請求項46の説明〕任意の色空間系で表現されたデジ
タル画像情報から濃度画像情報を得るには一義的に定ま
る変換で得ることができ、そして、露光量濃度関係情報
で、得られた濃度画像情報から露光量画像情報を簡単に
得ることができ、より容易に露光量画像情報を得ること
ができる。
【0062】〔請求項47〕『前記第二の感光材料と前
記第三の感光材料とが同じ種類の感光材料であることを
特徴とする請求項46に記載の画像出力方法。』 〔請求項47の説明〕より忠実な再現に近い画像を安定
的に容易に出力できる。
【0063】〔請求項48〕『前記第一の特性情報は、
「「露光量変化に対する濃度変化が特定量以上となる範
囲」内の露光量」に関する「当該露光量を示す露光量情
報」と「第一の感光材料を「当該露光量により露光し
て」現像して得られる画像の濃度情報」との関係である
ことを特徴とする請求項44〜47のいずれか1項に記
載の画像出力方法。』 〔請求項48の説明〕「「特性曲線の脚部や肩部などの
露光量変化に対する濃度変化が小さい領域に対して、露
光量画像情報の多くの階調数を割り振ることによって、
露光量変化に対する濃度変化が大きい領域で露光量画像
情報の少ない階調数しか割り振れないこと」で、中間調
の再現が悪くなること」や、「特性曲線の脚部や肩部な
どの露光量変化に対する濃度変化が小さい領域に対して
階調を割り振ることは露光量レンジを広げることになる
が、この広い露光量レンジに対応する必要な濃度レンジ
が取れなくなること」を防止できる。
【0064】なお、特定量としては、第一の感光材料の
γ値の0.1倍以上の値が好ましい。
【0065】〔請求項49〕『前記第二の感光材料がハ
ロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであり、前記画像出
力手段が、前記出力画像情報に基づいて、ハロゲン化銀
ネガ写真フィルムに露光し、露光されたハロゲン化銀ネ
ガ写真フィルムを現像処理し、ネガフィルムを得て、得
られたネガフィルムからプリント用感光材料に焼付露光
し、プリントを得る請求項44〜48のいずれか1項に
記載の画像出力方法。』 〔請求項49の説明〕露光により直接プリントを得る画
像出力方法ではない、「露光された前記感光材料を現像
処理して複写用原稿を得て、得られた複写用原稿からプ
リント用感光材料に焼付露光してプリントを得ることに
より画像出力する画像出力方法」であっても、より忠実
な再現のプリントを容易に得やすい。
【0066】〔請求項50〕『「「前記画像出力手段が
前記出力画像情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真フィ
ルムに露光する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィ
ルムに与える最大の露光量」が、前記ハロゲン化銀カラ
ーネガ写真フィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃
度を与える露光量の102.7倍以下である請求項49に
記載の画像出力方法。』 〔請求項50の説明〕露光量レンジが広くなりすぎて濃
度分解能が低下して階調性が悪化することを防止でき
る。
【0067】〔請求項51〕『「「前記画像出力手段が
前記出力画像情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真フィ
ルムに露光する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィ
ルムに与える最大の露光量」が、前記ハロゲン化銀カラ
ーネガ写真フィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃
度を与える露光量の102.0倍以上である請求項49又
は50に記載の画像出力方法。』 〔請求項51の説明〕十分な濃度域のプリントが得られ
るネガフィルムを作成するのに十分な濃度レンジが確保
される。
【0068】〔請求項52〕『「「前記画像出力手段
が、前記出力画像情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真
フィルムに露光する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真
フィルムに与える最小の露光量」が、前記ハロゲン化銀
カラーネガ写真フィルムに記録可能な最低濃度+0.2
の濃度を与える露光量以下である請求項49〜51のい
ずれか1項に記載の画像出力方法。』 〔請求項52の説明〕十分な濃度域のプリントが得られ
るネガフィルムを作成するのにより十分な濃度レンジが
確保される。
【0069】〔請求項53〕『前記第二の特性情報は、
「「「前記第一の特性情報における最低濃度」に規定濃
度を加えた濃度」以上の濃度レンジ」における「前記画
像出力手段への出力値」と「「第二の感光材料を「前記
画像出力手段が当該出力値に基づいて露光して」現像す
ることにより得られる画像」の濃度情報」との関係を示
すものであり、少なくとも一部の動作モードにおいて、
非階調画像と階調画像の合成画像の出力画像情報は、前
記階調画像の出力値は前記第二の特性情報を用いて得ら
れた出力値であり、前記非階調画像の出力値は前記第一
の特性情報の濃度レンジの最低濃度以下の濃度に対応す
る出力値である請求項49〜52のいずれか1項に記載
の画像出力方法。』 〔請求項53の説明〕プリント上で階調画像の濃度域よ
りも濃い濃度に非階調画像が得られ、非階調画像が細線
や小点であっても非階調画像と階調画像とが識別しやす
く、また、非階調画像を中性色の黒色にすることが容易
にできる。
【0070】そして、地が白色である場合に、本発明の
効果が顕著である。また、非階調画像が細かい線や点な
どで形成されている場合に、本発明の効果が顕著であ
る。
【0071】〔請求項54〕『前記第二の特性情報は、
「「「前記第一の特性情報における最高濃度」から規定
濃度を引いた濃度」以下の濃度レンジ」における「前記
画像出力手段への出力値」と「「第二の感光材料を「前
記画像出力手段が当該出力値に基づいて露光して」現像
することにより得られる画像」の濃度情報」との関係を
示すものであり、少なくとも一部の動作モードにおい
て、非階調画像と階調画像の合成画像の出力画像情報
は、前記階調画像の出力値は前記第二の特性情報を用い
て得られた出力値であり、前記非階調画像の出力値は前
記第一の特性情報の濃度レンジの最高濃度以上の濃度に
対応する出力値である請求項49〜53のいずれか1項
に記載の画像出力方法。』 〔請求項54の説明〕プリント上で階調画像の濃度域よ
りも淡い濃度に非階調画像が得られ、非階調画像が細線
や小点であっても非階調画像と階調画像とが識別しやす
く、また、非階調画像を中性色の白色にすることが容易
にできる。
【0072】そして、地が黒色である場合に、本発明の
効果が顕著である。また、非階調画像が細かい線や点な
どで形成されている場合に、本発明の効果が顕著であ
る。
【0073】〔請求項55〕『前記露光量濃度関係情報
が「複数の種類の感光材料」の各種類毎に存在し、前記
画像出力手段により露光される感光材料の種類に応じた
露光量濃度関係情報変換情報により露光量画像情報を得
る請求項49〜54のいずれか1項に記載の画像出力方
法。』 〔請求項55の説明〕複数の種類の感光材料に対して、
露光量画像情報を得てからの処理を共通化することがで
き、簡略な方法で、前記画像出力手段により複数の感光
材料へ露光することができる。
【0074】〔請求項56〕『前記「複数の種類の感光
材料」の中に、カラー写真フィルム及びカラー印画紙が
含まれる請求項55に記載の画像出力方法。』 〔請求項56の説明〕カラー写真フィルム及びカラー印
画紙に対して露光量画像情報を得てからの処理を共通化
することができ、簡略な方法で、前記画像出力手段によ
りカラー写真フィルム及びカラー印画紙へ露光すること
ができる。
【0075】〔請求項57〕『出力された画像を補正す
る出力画像補正情報を外部から入力し、前記出力画像補
正情報に基づいて、前記露光量画像情報を補正し、補正
された露光量画像情報から前記濃度画像情報に変換する
請求項44〜56のいずれか1項に記載の画像出力方
法。』 〔請求項57の説明〕簡単な演算で出力された画像を補
正した露光ができるので、出力された画像を補正する際
の処理の高速化が可能になる。
【0076】〔請求項58〕『前記出力画像補正情報
が、出力された画像の明るさを補正することを含むもの
である請求項57に記載の画像出力方法。』 〔請求項58の説明〕露光量を変動させることにより、
出力された画像の明るさを補正することは簡単な演算で
高速な処理でできる。例えば、露光量情報が対数露光量
で表現されたものの場合、加減算で行うことができる。
【0077】〔請求項59〕『前記出力画像補正情報
が、出力された画像のコントラストを補正することを含
むものである請求項57又は58に記載の画像出力方
法。』 〔請求項59の説明〕露光量を変動させることにより、
出力された画像のコントラストを補正することは簡単な
演算で高速な処理でできる。例えば、露光量情報が対数
露光量で表現されたものの場合、乗除算で行うことがで
きる。
【0078】〔請求項60〕『前記出力画像補正情報
が、出力された画像の彩度を補正することを含むもので
ある請求項57〜59のいずれか1項に記載の画像記録
方法。』 〔請求項60の説明〕露光量を変動させることにより、
出力された画像の彩度を補正することは、簡単な演算で
高速な処理でできる。例えば、露光量情報が対数露光量
で表現されたものの場合、それぞれの感光層に対する露
光量に簡単なマトリックス演算をすることでできる。そ
して、このマトリックスは、ニュートラル値からの差分
を色強調、色混合するようにマトリックス係数を決定す
ることができるので、グレーバランスの維持のための特
別な処理が不要となり、簡略化・処理の高速化が可能と
なる。
【0079】〔その他説明〕各請求項の中にある『「』
や『」』の記号は、修飾・被修飾の関係を明確にするた
めに入れたものである。
【0080】任意の色空間系で表現されたデジタル画像
情報は、モノクロのデジタル画像情報でもよいし、複数
の原色からなるカラーのデジタル画像情報であるカラー
デジタル画像情報でもよい。そして、任意の色空間系で
表現されたカラーデジタル画像情報としては、原画のス
キャナが検知するR,G,B濃度で表現されたデジタル
画像情報や、被写体の撮像素子が検知するR,G,B輝
度で表現されたデジタル画像情報や、モニタに表現され
る画像のモニタのR,G,B入力信号で表現されたデジ
タル画像情報などのR,G,B色空間系で表現されたデ
ジタル画像情報だけでなく、CIELAB色度座標で表
現されたデジタル画像情報、CIELUV色度座標で表
現されたデジタル画像情報、CIEXYZ色度座標で表
現されたデジタル画像情報などであってもよい。
【0081】感光材料には、用途により、撮影用感光材
料や、プリント用感光材料や、複写用感光材料などが挙
げられ、また、材料により、ハロゲン化銀感光材料や、
電子写真用感光体などが挙げられるが、本発明において
は、ハロゲン化銀感光材料が鮮鋭性や階調性や色再現性
などの観点から好ましく、また、このような高画質なハ
ロゲン化銀感光材料で本発明の課題は重要となるが、本
発明により良好に解決できる。
【0082】撮影用感光材料には、撮影用感光フィルム
や撮影用感光ガラス板や撮影用感光紙などが挙げられ
る。プリント用感光材料には、印画紙やプリント用フィ
ルムなどが挙げられる。
【0083】出力画像情報に基づいて感光材料に露光す
ることにより画像出力する画像出力手段としては、出力
画像情報に基づいて発光するライン状発光素子群に対し
て感光材料を相対的に移動させて露光することにより画
像出力する装置や、ライン光源からの発光を出力画像情
報に基づいて遮光するライン状遮光素子群に対して感光
材料を相対的に移動させて露光することにより画像出力
する装置や、出力画像情報に基づいて発光する面状発光
素子群により感光材料に密着露光することにより画像出
力する装置や、面状発光源からの発光を出力画像情報に
基づいて遮光する面状遮光素子群により感光材料に密着
露光することにより画像出力する装置や、出力画像情報
に基づいて発光する面状発光素子群から感光材料に投影
露光することにより画像出力する装置、面状発光源から
の発光を出力画像情報に基づいて遮光する面状遮光素子
群から感光材料に投影露光することにより画像出力する
装置、出力画像情報に基づいて発光するレーザ光のよう
な収束光を感光材料上に走査することで画像出力する装
置やレーザ光のような収束光を出力画像情報に基づいて
遮光しながら感光材料上に走査することで画像出力する
装置などが挙げられる。
【0084】そして、デジタル画像情報に応じて発光す
る面状発光素子群から感光材料に投影露光することによ
り画像出力する装置としては、デジタル画像情報に応じ
て発光するCRTから感光材料に投影露光することによ
り画像出力する装置や、デジタル画像情報に応じて発光
するTFT素子から感光材料に投影露光することにより
画像出力する装置などが挙げられる。
【0085】出力画像情報とは、本願の国内優先権主張
先の出願の『デジタル入力画像情報』のことで、画像を
画像出力手段へ出力される出力値で示した画像情報のこ
とである。なお、画像出力手段へ出力される出力値と
は、画像出力手段にとっては入力される入力値のことで
あり、本願の国内優先権主張先の出願の『デジタル入力
値』のことである。そして、画像出力手段は、出力画像
情報に基づいて、画像を出力する。なお、画像出力手段
は、出力値と感光材料に与える露光量とが全く同じであ
れば問題はないが、往々にして、線型関係にすらないも
のである。なお、本願の国内優先権主張先の出願では、
画像出力手段により出力画像情報に基づいて(本願の国
内優先権主張先の出願の『デジタル入力画像情報によ
り』)感光材料を露光することを、『デジタル露光』と
呼んでいた。
【0086】露光量情報とは、感光材料に与える露光量
を示す情報のことで、感光材料に与える露光量自体でも
よいし、対数露光量(露光量の対数)でもよいし、露光
量の相対値などでもよい。そして、露光量画像情報と
は、画像を露光量情報で示したデジタル画像情報のこと
で、本願の国内優先権主張先の出願の『感光材料に与え
るデジタル露光量画像情報』のことである。
【0087】また、プリント露光量画像情報とは、複写
用原稿からプリント用感光材料に焼付露光してプリント
を得る場合のプリント用感光材料に与える露光量で示し
たデジタル画像情報のことで、本願の国内優先権主張先
の出願の『プリント用感光材料に与えるデジタル露光量
画像情報』のことである。
【0088】出力画像情報に基づいて感光材料に露光し
て現像することにより画像出力する画像出力手段への出
力値へ、露光量情報から変換するための変換情報は、ど
のような形態のものでもよく、例えば、露光量情報から
出力値へ変換するためのマトリックスの情報であっても
よいし、3次元LUTのデータであってもよいし、その
他の形態であってもよい。
【0089】濃度情報とは、光学的濃度を示す情報で、
濃度自体でもよいが、反射率、透過率、光吸収率などで
もよいし、これらと一対一対応する関数値であってもよ
い。また、濃度画像情報とは、画像を、感光材料を露光
・現像して得られる画像の濃度情報で示したデジタル画
像情報のことで、本願の国内優先権主張先の出願の
『(感光材料の現像画像の濃度情報である)デジタル濃
度画像情報』のことである。
【0090】前記露光量情報と、当該露光量情報が示す
露光量により感光材料を露光して現像して得られる画像
の濃度情報との関係を示す第一の特性情報とは、本願の
国内優先権主張先の出願の『前記感光材料に与えるデジ
タル露光量情報と前記デジタル露光量情報により生成す
る当該感光材料の現像画像の濃度情報との関係を示す第
一の情報』のことである。
【0091】前記出力値と、前記画像出力手段が当該出
力値に基づいて感光材料に露光して現像することにより
得られる画像の濃度情報との関係を示す第二の特性情報
とは、本願の国内優先権主張先の出願の『感光材料にデ
ジタル露光するさとにより画像出力する画像出力手段へ
の前記デジタル入力値と、前記デジタル入力値により生
成する当該感光材料の現像画像の濃度情報との関係を示
す第二の情報』のことである。
【0092】第一の特性情報としては、どのような形態
でもよく、例えば、露光量情報から、この露光量情報が
示す露光量で露光された感光材料を現像して得られる画
像の濃度情報に変換するための、各原色毎の関数の情報
であってもよいし、3次元LUTのデータであってもよ
いし、その他の形態であってもよい。
【0093】第二の特性情報としては、どのような形態
でもよく、例えば、前記出力値から、前記画像出力手段
が当該出力値に基づいて感光材料に露光して現像するこ
とにより得られる画像の濃度情報に変換するための、各
原色毎の関数の情報であってもよいし、3次元LUTの
データであってもよいし、その他の形態であってもよ
い。
【0094】露光量濃度関係情報とは、露光量と感光材
料を当該露光量で露光して現像して得られる画像の濃度
との関係を示す情報で、露光量と濃度との関係を直接示
す情報に限られず、露光量情報と濃度情報との関係を示
す情報であればよく、例えば、対数露光量と透過率又は
反射率との関係を示す情報であってもよい。
【0095】本発明において、感光材料の種類とは、感
光特性や発色特性などの画像特性に基づく種類であり、
形状やサイズや包装や名称などに基づく種類ではない。
【0096】感色性とは、各種の色に対する感光性及び
その割合の特性のことである。そして、『互いに異なる
感色性である複数の感光層』とは、これら複数の感光層
が互いに異なる感色性であり、各種の色に対する感光性
が異なり、各種の色に対する感光性の割合の特性が異な
ることを意味する。そして、このような例として、『主
にB光に感光し他の原色光(この場合、G光及びR光)
にはあまり感光しないB感光層、主にG光に感光し他の
原色光(この場合、R光及びB光)にはあまり感光しな
いG感光層、及び、主にR光に感光し他の原色光(この
場合、B光及びG光)にはあまり感光しないR感光層』
や『主に赤外光に感光し他の原色光(この場合可視光)
にはあまり感光しない赤外感光層、及び、主に可視光に
感光し他の原色光(この場合赤外光)にはあまり感光し
ない可視感光層』などが挙げられ、このようなものを
『異なる原色に感光する複数の感光層』とも言う。
【0097】撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィル
ムは、通常、各原色毎に1又は複数のハロゲン化銀乳剤
感光層をフィルム支持体上に設けられ、主に撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガ写真フィルムの画像を構成する色素
の副吸収の影響を差し引くことや、また、実際に被写体
を目で見ている画像と、記憶していた被写体の画像の相
違(記憶色と実際の被写体の色との相違)や、一般に人
は彩やかに再現したプリントを好むことなどのために、
感光層間現像効果がある撮影用ハロゲン化銀カラーネガ
写真フィルムが多い。これに対して、プリント用ハロゲ
ン化銀カラーネガ印画紙は、通常、各原色毎に1又は複
数のハロゲン化銀乳剤感光層をフィルム支持体上に設け
られているが、感光層間現像効果はほとんど無視できる
程しかない。
【0098】感光層間現像効果補正変換情報は、撮影用
ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムの感光層間現像効
果の影響を補正するための情報で、どのような形態であ
ってもよく、例えば、感光層間現像効果の影響を補正す
る前のB,G,Rのデジタル画像情報から、感光層間現
像効果の影響を補正した後のB,G,Rのデジタル画像
情報に、おおよそ変換するための各原色毎の関数の情報
であってもよいし、感光層間現像効果の影響を補正する
前のB,G,Rのデジタル画像情報を、感光層間現像効
果の影響を補正した後のB,G,Rのデジタル画像情報
に変換するための3次元LUTのデータであってもよい
し、その他の形態であってもよい。
【0099】出力画像情報に基づいて撮影用ハロゲン化
銀カラーネガ写真フィルムに露光する装置としては、フ
ィルムレコーダが一般的である。
【0100】特性曲線とは、感光材料に与える露光量情
報と露光された感光材料から得られた現像画像の濃度情
報との対応を示すものである。また、本出願の国内優先
権主張先の出願では『センシトメトリー特性』とも呼ん
でいたが、同じことなので、本出願では『特性曲線』と
統一した。複数の異なる色毎の撮影用ハロゲン化銀カラ
ーネガ写真フィルムに対する露光による特性曲線とは、
感光材料に与える露光光の色が複数の異なる色であると
きの各々の露光光の色に対応する特性曲線のことをい
う。
【0101】中性色とは、B,G,Rの光の量が略等し
いことをいい、CIEで規定されるD50光源やD65
光源での露光などが含まれる。また、このような中性色
の露光(例えば、CIEで規定されるD50光源やD6
5光源での露光)で露光されたものを中性色という場合
もある。また、B,G,Rは光の3原色であるB,G,
Rであり、Y,M,Cは、光の3原色であるB,G,R
の内の2色が等しい量で混合し、残りの1色の光が無視
できる量しか混合しない光である。
【0102】カラーネガ写真フィルムは、ハロゲン化銀
カラーネガ写真フィルムだけでなく、他の素材のカラー
ネガ写真フィルムであってもよい。
【0103】ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムに記
録可能な濃度域とは、ハロゲン化銀カラーネガ写真フィ
ルムを現像処理して得られるカラーネガフィルムに記録
されることができる濃度域のことである。そして、ハロ
ゲン化銀カラーネガ写真フィルムに記録可能な濃度域
は、B,G,Rの各色によって異なるが、通常、下限が
0〜0.9、上限が2.0〜3.5程度であるがこれに
限らない。そして、ハロゲン化銀カラーネガ写真フィル
ムに記録可能な濃度域の両端の濃度域は、一般に脚部、
肩部と呼ばれるコントラストが低く(軟調に)記録され
る領域であり、また、脚部は粒状性も良くない領域であ
るが、通常の撮影や焼付ではこの濃度域も利用して記録
されるものである。
【0104】階調画像は、階調を有する画像のことであ
る。この階調画像としては、写真画像が代表的である
が、これに限らず、コンピュータグラフィックなどで作
成された階調画像なども含まれる。
【0105】非階調画像は、パターン画像とも呼ばれ、
階調の無い画像のことである。そして、非階調画像情報
は、デジタル画像情報である必要はなく、テキスト形式
の文字画像情報などであっても構わない。非階調画像と
階調画像の合成画像は、非階調画像と階調画像とが重な
っていてもよいし、離れていてもよい。また、非階調画
像と階調画像の合成画像は、1の階調画像だけでなく、
複数の階調画像が合成されていてもよいし、また、1の
非階調画像だけでなく複数の非階調画像が合成されてい
てもよいし、また、非階調画像には、文字画像だけでな
く、イラスト画像や描画画像などの非階調画像などが含
まれることはいうまでもない。
【0106】また、テンプレート画像は、非階調画像、
階調画像又は「非階調画像及び階調画像の組み合せの画
像」で、定常的に再使用できるように予め記憶されてい
る画像のことである。そして、テンプレート画像の非階
調画像の部分をパターン画像という。そして、パターン
画像は、1つの非階調画像だけからなっていてもよい
し、複数の非階調画像からなっていてもよい。そして、
パターン画像は、文字画像や、イラスト画像や描画画像
などの非階調画像などであってもよいがこれらに限られ
ない。また、テンプレート画像の階調画像の部分は、コ
ンピュータグラフィックなどで作成された階調画像でも
よいし、写真画像であってもよいがこれらに限られな
い。また、テンプレート画像の階調画像の部分は、1つ
の階調画像だけからなっていてもよいし、複数の階調画
像からなっていてもよい。
【0107】階調画像を記録する濃度域より規定濃度隔
たった濃度とは、階調画像を記録する濃度域より高濃度
側では、階調画像を記録する濃度域の最高濃度より高濃
度側に規定濃度隔たった濃度であり、階調画像を記録す
る濃度域より低濃度側では、階調画像を記録する濃度域
の最低濃度より低濃度側に規定濃度隔たった濃度であ
る。そして、階調画像を記録する濃度域より規定濃度隔
たった濃度で非階調画像を記録する際は、識別できる程
度隔たった濃度で非階調画像を記録すればよいが、この
規定濃度は対数露光量に換算して、0.02以上(特に
0.05以上)であることが好ましく、また、0.2以
下(特に0.1以下)であることが好ましい。
【0108】CRTを用いて面露光するカラーの露光す
る方法としては、モノクロCRTの前に各色のカラーフ
ィルタを順次置いて順次露光する方法や、カラーCRT
にカラー画像を表示させて露光する方法などが挙げられ
る。
【0109】記憶媒体としては、フロッピーディスクや
磁気テープなどの磁気記録媒体やCD−ROMなどの光
学記録媒体やMOなどの光磁気記録媒体などの記録媒体
や、電池バックアップされたRAMチップやICカード
や、ROMチップなどが挙げられる。これらの記憶媒体
のなかで、記録媒体や電池バックアップされたRAMチ
ップやICカードなどのプリンティングシステムから分
離・交換または書き換えできる不揮発性の記憶媒体であ
る方が、容易に分離・交換および書き換えができ、複数
のプリンティングシステムに容易に供給できるので、設
定の変更が容易であるので好ましい。また、パソコンと
リンクしたシステムの場合、記憶媒体としてパソコン上
のハードディスクなどの記憶装置に記憶させてもよい。
また、そのためにネットワークなどを通じてデータ転送
してもよく、また、ネットワークに接続される一部のコ
ンピュータのメモリやハードディスクなどの記憶媒体な
どに記憶させておき、必要に応じて逐次データ転送して
もよい。例えば、アメリカ合衆国で生産され、アメリカ
合衆国に設置されているサーバのメモリやハードディス
クなどの記憶媒体に記憶されている変換情報を日本のユ
ーザに逐次転送してもよい。
【0110】各変換情報は、ユーザが画像出力システム
で求めてもよいが、工場または販売代理店などでユーザ
の画像出力システムと同一の特性の画像出力システムを
用いて、予め精密に求められたものであることが好まし
い。そして、求めた各変換情報は、通信回線を通して、
又は、可搬性の記憶媒体に記憶させて、又は、予め画像
出力システムに組み込んで供給することが好ましい。そ
して、例えば、オーストラリアやカナダなどで求めた各
変換情報を日本やアメリカ合衆国などのユーザにある画
像出力システムに速やかに送ることもできるので、ネッ
トワークなどの通信回線を通して供給するようにしても
よい。通信回線を通して送信される変換情報や記憶媒体
に記憶される変換情報は、各感光材料毎の変換情報をそ
のまま使用できるように記憶・送信されてもよいし、暗
号化して送信されてもよい。
【0111】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を挙げているもので、
本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではな
い。
【0112】実施形態1 〔装置構成〕本実施形態の画像出力システムは、本発明
の具体例の一例であり、反射原稿スキャナなどの画像入
力デバイスと、これら画像入力デバイスから入力された
任意の色空間系で表現されたカラーデジタル階調画像情
報から露光量画像情報を得る画像処理をして、場合によ
り非階調画像情報に基づいて、文字画像などの非階調画
像との画像合成処理を行い、露光量画像情報をフィルム
レコーダに出力する画像処理装置と、露光量画像情報か
ら出力画像情報に変換し、得られた出力画像情報に基づ
いて撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムに露光
するフィルムレコーダと、露光された撮影用ハロゲン化
銀カラーネガ写真フィルムを現像処理して複写用フィル
ムを得るフィルム現像機と、得られた複写用フィルムか
らプリンタプロセッサでカラー印画紙に焼付露光してプ
リントを得るプリンタプロセッサとを有するシステムの
例である。以下、本実施形態の装置を詳しく説明する。
【0113】図1は、本画像出力システムの概略構成図
である。本画像出力システムでの画像入力デバイスは、
反射原稿の反射階調画像を撮像しカラーデジタル階調画
像情報を得る反射原稿スキャナ93、透過原稿の透過階
調画像を撮像しカラーデジタル階調画像情報を得る透過
原稿スキャナ94、カラーデジタル画像情報又は非階調
画像情報を記録した記録媒体に記録されたカラーデジタ
ル階調画像情報又は非階調画像情報を得る画像情報記録
媒体読取装置95、被写体を撮影してカラーデジタル階
調画像情報を得る電子カメラ96などである。これらの
画像入力デバイスは、SCSI−IIなどのインターフェ
イスで画像処理装置3に接続され、得られたカラーデジ
タル画像情報を画像処理装置3に送る。また、図示しな
いが、カラーデジタル階調画像情報又は非階調画像情報
を電送するネットワークを画像入力デバイスとして、ネ
ットワークを通じて電送されたカラーデジタル階調画像
情報又は非階調画像情報を画像処理装置3に入力しても
よい。
【0114】なお、画像情報記録媒体読取装置95と記
録媒体との組み合わせとしては、例えば、MOドライブ
とMO、CD−ROMドライブとPhoto−CD、P
icture−MDドライブとPicture−MD、
メモリーカードリーダとメモリカードなどが挙げられ
る。
【0115】そして、画像処理装置3は、モニタ98と
モニタ信号送信線97で接続され、キーボード91と接
続され、変換情報記憶媒体読取装置92と接続され、濃
度計7と濃度信号送信線79で接続されている。また、
出力画像情報送信線59でフィルムレコーダ5に接続さ
れている。そして、画像処理装置3は、変換情報記憶媒
体読取装置92で読み取られた変換情報記憶媒体に記憶
されている変換情報に基づいて、画像処理された画像を
モニタ98に表示させながら、キーボード91の操作に
したがって、合成処理などして得られた露光量画像情報
を送信線59を通してフィルムレコーダ5に入力する。
そして、フィルムレコーダ5は、露光量画像情報を出力
画像情報に変換し、得られた出力画像情報に基づいて、
撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムに露光す
る。
【0116】露光された撮影用ハロゲン化銀カラーネガ
写真フィルム11は、フィルム現像機6で現像処理され
て複写用フィルム12となる。そして、プリンタプロセ
ッサ8の焼付マスク部にセットされ、カラー印画紙に焼
付露光される。そして、プリンタプロセッサ8は、複写
用フィルム12から焼付露光されたカラー印画紙を現像
処理して、プリント2を得る。
【0117】また、焼付マスク部で焼付露光された複写
用フィルム1は2駒分以上の長さ毎に切断され、切断さ
れたピースに少なくとも1駒ずつ記録された状態にな
る。なお、切断された複写用フィルム1に必ずオーダ情
報16とプリント枚数情報17が記録されているよう
に、フィルムレコーダ5は、複写用感光フィルムに通常
の2駒分に相当する領域に1駒の画像の潛像とオーダ情
報16とプリント枚数情報17の潛像を形成する。
【0118】〔画像処理装置〕次に、画像処理装置の概
略構成図である図2に基づいて、画像処理装置3につい
て説明する。画像処理装置3の各部は中央制御部49に
より制御されており、この中央制御部49に、キーボー
ド91が接続され、キーボード91からのキー入力が入
力されるようになっている。また、中央制御部49は、
変換情報記憶媒体読取装置92により読み取られた変換
情報記憶媒体に記憶された変換情報をその変換情報の種
類に応じて適切な部に送り、各部が最新の変換情報に基
づいて変換するように制御している。
【0119】画像処理装置3に入力されたカラーデジタ
ル画像情報は、デジタル画像情報受信部31で受信さ
れ、デジタル画像情報振分部32に送られる。
【0120】デジタル画像情報振分部32は、送られた
カラーデジタル画像情報の種類に応じて、送られたカラ
ーデジタル画像情報を適切な部に送る。すなわち、画像
入力デバイス側で適切な色濁り除去処理が済まされてい
るカラーデジタル階調画像情報は、デジタル画像情報記
憶部34に送られ、画像入力デバイス側で適切な色濁り
除去処理が行われていないカラーデジタル階調画像情報
や色濁り除去処理が全く行われていないカラーデジタル
階調画像情報は、色濁り除去部33に送られ、送られた
カラーデジタル画像情報が非階調画像情報である場合、
テンプレート画像記憶部42に送られる。なお、画像処
理装置3に入力された非階調画像を以下、入力非階調画
像と呼ぶ。そして、テンプレート画像記憶部42は主に
予め記憶さているテンプレート画像を記憶するものであ
るが、入力非階調画像情報も記憶する。
【0121】色濁り除去部33は、送られたカラーデジ
タル階調画像情報の色濁りを除去し、色濁りを除去した
カラーデジタル階調画像情報をデジタル画像情報記憶部
34に送る。
【0122】デジタル画像情報記憶部34は、送られた
カラーデジタル階調画像情報を記憶し、記憶しているカ
ラーデジタル階調画像情報をフィルム濃度変換部35に
1駒分ずつ送る。
【0123】なお、デジタル画像情報記憶部34として
は、例えば、画像処理装置内部に設けられたRAMやハ
ードディスクだけでなく、外部に付設された外部ハード
ディスクなどを用いてもよいし、さらに、一方を主に他
方を補助的に用いてもよい。
【0124】フィルム濃度変換部35は、送られたカラ
ーデジタル階調画像情報を、カラーデジタル階調画像情
報の種類に応じて、B,G,Rのフィルム濃度階調画像
情報に変換する。そして、B,G,Rのフィルム濃度階
調画像情報を色補正部36に送る。なお、フィルム濃度
階調画像情報は、本発明の濃度画像情報の一種で、階調
画像を複写用フィルムの濃度で表現したデジタル画像情
報である。また、フィルム濃度階調画像情報は、複写用
フィルムからカラー印画紙に焼付露光される際のカラー
印画紙へ与える露光量で表現したデジタル画像情報であ
るプリント露光量階調画像情報に相当し、カラー印画紙
への露光量の相対値に略等しい。
【0125】フィルム濃度変換部35は、画像入力デバ
イス毎に「当該画像入力デバイスの色空間で表現された
カラーデジタル階調画像情報を濃度情報に変換する変換
情報」を記憶する記憶媒体から、カラーデジタル階調画
像情報の種類(画像入力デバイスの各々)に応じた変換
情報を読み取る変換情報記憶媒体読取装置92からの変
換情報に基づいて、以下の処理を行う。
【0126】(1)カラーネガフィルムを撮像して得ら
れたカラーデジタル階調画像情報の場合 このカラーデジタル階調画像情報に対応する画像入力デ
バイス(透過原稿スキャナ94)の色空間で表現された
カラーデジタル階調画像情報を濃度情報に変換する変換
情報に基づいて、送られたカラーデジタル階調画像情報
をB,G,Rのフィルム濃度階調画像情報に変換する。
【0127】(2)カラーリバーサルフィルムを撮像し
て得られたカラーデジタル階調画像情報の場合 このカラーデジタル階調画像情報に対応する画像入力デ
バイス(透過原稿スキャナ94)の色空間で表現された
カラーデジタル階調画像情報を濃度情報に変換する変換
情報に基づいて、送られたカラーデジタル階調画像情報
をB,G,Rのフィルム濃度階調画像情報に変換したま
まだと、硬調なネガポジ反転したフィルム濃度階調画像
情報になる。(カラーネガフィルムに対してカラーリバ
ーサルフィルムはかなり硬調である。)そこで、B,
G,Rのフィルム濃度階調画像情報に変換した後に、
B,G,R毎のLUTによって、カラーネガフィルム相
当のB,G,Rのフィルム濃度階調画像情報にする。な
お、このB,G,R毎のLUTは、カラーリバーサルフ
ィルム変換情報であるLUTデータに基づくLUTで、
カラーネガフィルムに対するカラーリバーサルフィルム
の特性の影響を補正するγ補正とネガポジ反転とを行う
ためのものである。
【0128】また、このカラーリバーサルフィルム変換
情報であるLUTデータは、カラーリバーサルフィルム
の特性曲線及びカラーネガフィルムの特性曲線から得る
ことができ、一定の露光量をそれぞれに与えて形成され
た画像の濃度どおしの関係から得ることができる。
【0129】(3)カラー反射原稿を撮像して得られた
カラーデジタル階調画像情報の場合 このカラーデジタル階調画像情報に対応する画像入力デ
バイス(反射原稿スキャナ93)の色空間で表現された
カラーデジタル階調画像情報を濃度情報に変換する変換
情報に基づいて、送られたカラーデジタル階調画像情報
をB,G,Rのフィルム濃度階調画像情報に変換したま
まだと、硬調なネガポジ反転したフィルム濃度階調画像
情報になる。(カラーネガフィルムに対してカラー反射
原稿は一般的に硬調である。)そこで、B,G,Rのフ
ィルム濃度階調画像情報に変換した後に、B,G,R毎
のLUTによって、カラーネガフィルム相当のB,G,
Rのフィルム濃度階調画像情報にする。なお、このB,
G,R毎のLUTは、カラー反射原稿変換情報であるL
UTデータに基づくLUTで、カラーネガフィルムに対
するカラー反射原稿の特性の影響を補正するγ補正とネ
ガポジ反転とを行うためのものである。
【0130】なお、このカラー反射原稿変換情報である
LUTデータは、カラー反射原稿が印画紙の場合、印画
紙の特性曲線から得ることができ、この特性曲線の印画
紙に与える露光量と濃度との関係から得ることができ
る。
【0131】(4)モニタ98画面上で合わせられたコ
ンピューターグラフィック画像のカラーデジタル階調画
像情報の場合 このカラーデジタル階調画像情報に対応する画像入力デ
バイスの色空間で表現されたカラーデジタル階調画像情
報を濃度情報に変換する変換情報に基づいて、送られた
カラーデジタル階調画像情報をB,G,Rのフィルム濃
度階調画像情報に変換したままだと、モニタに表示され
た画像と比べて硬調なネガポジ反転したフィルム濃度階
調画像情報になる。(カラーネガフィルムに対してモニ
タ画面は硬調である。)そこで、B,G,Rのフィルム
濃度階調画像情報に変換した後に、B,G,R毎のLU
Tによって、カラーネガフィルム相当のB,G,Rのフ
ィルム濃度階調画像情報にする。なお、このB,G,R
毎のLUTは、モニタ画像変換情報であるLUTデータ
に基づくLUTで、カラーネガフィルムに対するモニタ
画面の特性の影響を補正するγ補正とネガポジ反転とを
行うためのものである。
【0132】色補正部36は、送られたフィルム濃度階
調画像情報の色補正を行い、色補正されたフィルム濃度
階調画像情報を露光量変換部37に送る。
【0133】露光量変換部37は、B,G,Rのフィル
ム濃度階調画像情報を露光量階調画像情報に変換するた
めの変換情報である露光量変換情報の変換LUTデータ
に基づいて形成されたB,G,R毎の露光量変換LUT
に基づいて、送られたフィルム濃度階調画像情報を露光
量階調画像情報に変換する。すなわち、B,G,R毎
に、露光量変換LUTに基づいて、フィルム濃度階調画
像情報を露光量階調画像情報に変換する。なお、この露
光量変換LUTのLUTデータは露光する感光材料の特
性曲線から得ることができ、この露光量変換LUTは露
光量変換情報として変換情報記憶媒体に記憶されている
ものを変換情報記憶媒体読取装置92で読み取って得ら
れたものである。そして、得られたB,G,Rの露光量
階調画像情報を合成処理部38に送る。
【0134】合成処理部38は、中央制御部49からの
キーボード入力情報47に基づいて、B,G,Rの露光
量階調画像情報をそのまま感光層間現像効果補正部39
に送ったり、テンプレート画像選択部43から送られた
テンプレート画像情報や非階調画像情報や、文字画像情
報生成部44から送られた文字画像情報とから、後述す
る合成処理して、得られたB,G,Rの露光量画像情報
を感光層間現像効果補正部39に送ったりする。
【0135】なお、画像合成処理する際には、露光量変
換部37から合成処理部38に送られたB,G,Rの露
光量階調画像情報をモニタ信号変換部45に送り、モニ
タ信号変換部45でB,G,Rのモニタ信号に変換して
モニタ信号送信部46からモニタ98に送り、階調画像
をモニタに表示させる。
【0136】そして、テンプレート画像選択部43は、
テンプレート画像記憶部42に記憶されている入力非階
調画像情報に対応するB,G,Rの露光量階調画像情報
を合成処理部38で処理する際に、この非階調画像情報
を送る。また、作業者がキーボード91から、選択する
テンプレート画像の番号と合成する文字を入力すると、
中央制御部49はキーボード入力情報47を生成し、テ
ンプレート画像選択部43が、キーボード入力情報47
に基づいて選択されたテンプレート画像の番号に相当す
るテンプレート画像をテンプレート画像記憶部42に記
憶されているテンプレート画像から選択し合成処理部3
8に送る。また、文字画像生成部44は、キーボード入
力情報47に基づいて、文字画像を生成し、合成処理部
38に送る。
【0137】合成処理部38は送られた入力非階調画像
やテンプレート画像や文字画像などの非階調画像とB,
G,Rの露光量階調画像情報とを後述する合成処理方法
で合成し、感光層間現像効果補正部39に送る。
【0138】感光層間現像効果補正部39は、感光層間
現像効果の影響を補正するための変換のための情報であ
る感光層間現像効果補正変換情報の変換LUTデータに
基づいて形成されたB,G,Rの3次元LUTである感
光層間現像効果露光補正量算出LUTに基づいて、送ら
れたB,G,Rの露光量画像情報から感光層間現像効果
の影響を補正したB,G,Rの露光量画像情報(B,
G,Rの8bit階調画像情報)を得て、出力信号送信
部40に送る。なお、3次元LUTである感光層間現像
効果露光補正量算出LUTの変換LUTデータは後述す
る方法で求める。
【0139】出力信号送信部40は、送信線59からフ
ィルムレコーダ5に、感光層間現像効果の影響を補正し
たB,G,Rの露光量画像情報を送信する。
【0140】〔フィルムレコーダ〕次に、フィルムレコ
ーダ5の概略構成図である図3に基づいてフィルムレコ
ーダ5について説明する。なお、本実施形態のフィルム
レコーダ5は、本発明における出力信号変換手段と画像
出力手段とを兼ねるものである。
【0141】制御部55は各部からの情報に基づいて各
部を制御する。また、出力信号受信部58は、画像処理
装置3から送信線59を通って制御信号が送られると、
制御部55に送り、制御部55はそれに応じた制御を行
う。例えば、露光量情報を出力値に変換するための情報
である出力値変換情報の変換LUTデータが送られてき
た場合の、出力値変換部57への、出力値変換情報の変
換LUTデータに基づいて形成されたB,G,R毎の出
力値変換LUTのセットなどである。
【0142】出力信号受信部58は、画像処理装置3か
ら送信線59を通って送られた感光層間現像効果の影響
を補正したB,G,Rの露光量画像情報(B,G,Rの
8bit画像情報)を受信し、出力値変換部57に送
る。そして、出力値変換部57は、露光量を出力値に変
換するための情報である出力値変換情報の変換LUTデ
ータに基づいて形成されたB,G,R毎の出力値変換L
UTに基づいて、送られたB,G,Rの露光量画像情報
からB,G,Rの出力画像情報(B,G,Rの12bi
t階調画像情報)を得て、D/A変換部56に送る。な
お、出力値変換情報の変換LUTデータは後述する方法
で求める。
【0143】そして、D/A変換部56は、送られた
B,G,Rの出力画像情報(B,G,Rの12bit階
調画像情報)をB,G,Rの順にアナログ信号(電圧)
に変換して露光用モノクロCRT51にB,G,Rの露
光用画像に相当するモノクロ画像を表示させる。そし
て、露光用モノクロCRT51に表示されたモノクロ画
像が、露光マスク54の露光部に位置づけられた複写用
ハロゲン化銀カラーネガ感光フィルム11に結像される
ように露光レンズ53が配置されている。そして、B,
G,Rの順にアナログ信号に変換して露光用モノクロC
RT51にB,G,Rの露光用画像に相当するモノクロ
画像を表示させるタイミングに合わせて、露光レンズ5
3の露光経路近傍に設けられたフィルタホイール52の
B,G,Rのフィルタを合うように回動させる。
【0144】このようにして、B,G,Rの出力画像情
報に基づいて、B,G,Rの順に撮影用ハロゲン化銀カ
ラーネガ感光フィルム11に露光する。
【0145】〔出力値変換LUTのLUTデータを記憶
した変換情報記憶媒体の生産方法〕次に、出力値変換L
UTのLUTデータを作成し、変換情報記憶媒体に記憶
させるまでのフロー図である図4に基づいて、出力値変
換LUTのLUTデータを作成し、変換情報記憶媒体に
記憶させるまでの流れについて、説明する。
【0146】先ず、出力値変換LUTを作成するための
基準となる複写用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルム
の種類を選択して、スタートし、S11に進む。複写用
ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムは、純粋に複写用
のフィルムでもよいし、一般撮影用のフィルムで代用し
てもよい。本実施形態では、一般撮影用のカラーネガ感
光フィルム用の出力値変換LUTを作成するために、コ
ニカ株式会社製LV100(商標)を用いた例で説明す
る。
【0147】S11で、使用する濃度計7に基づく、コ
ニカ株式会社製LV100(商標)の特性曲線を作成
し、S12に進む。この特性曲線は、本発明における第
一の特性情報に相当し、CIEで規定されたD50の露
光やCIEで規定されたD65の露光などの中性色露光
で得られ、露光量(logEスケール)と濃度計7によ
り計測される濃度との関係を示す曲線である。また、濃
度計7はX−Rite811TR(商標)で、X−Ri
te811TR(商標)のステータスMを用いて測定す
る。そして、この特性曲線から、露光量(logEスケ
ール)とコニカ株式会社製LV100(商標)をこの露
光量(logEスケール)で露光し現像して得られる画
像の濃度との関係を示す第一の特性情報を得る。この特
性曲線の例を図5に示す。図5では、縦軸が濃度で、横
軸が感光材料に与える露光量(logEスケール)であ
る。なお、露光量(logEスケール)は対数露光量の
一種で、底を10においた対数で示した露光量のことで
ある。
【0148】S12で、設定用感光フィルム14に設定
用画像であるステップチャートの潛像をフィルムレコー
ダ5を用いて形成し、S13に進む。すなわち、1本の
コニカ株式会社製LV100(商標)を、出力値とこの
フィルムを前記出力値に基づいて露光し現像して得られ
る画像の濃度との関係を示す第二の特性情報を得るため
の多数段階の出力値に基づくステップチャートの潛像を
形成する設定用感光フィルム14として用い、これに、
多数段階の出力値に基づくステップチャートの潛像を形
成する。
【0149】そのためのステップチャートの潛像を形成
して現像された設定用フィルム15の例を図6に示す。
設定用フィルム15は、フルサイズの駒に相当するサイ
ズの各領域毎に、その中心に濃度計測領域16を1つず
つ設け、フルサイズの駒に相当するサイズの各領域の濃
度計測領域16以外の領域に所定露光量の露光をされた
所定露光領域17を設けている。
【0150】所定露光領域17は、設定用フィルム15
の最低濃度を得ることができる最高の露光量(logE
スケール)に有効露光量(logEスケール)の10%
以上50%以下の露光量(logEスケール)を足した
露光量(logEスケール)で露光して形成される。な
お、有効露光量とは、設定用フィルム15の最低濃度を
得ることができる最高の露光量(logEスケール)と
設定用フィルム15の最高濃度を得ることができる最低
の露光量(logEスケール)との差の露光量(log
Eスケール)のことである。そして、設定用フィルム1
5として、通常の一般撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写
真フィルムを用いた場合、設定用フィルム15の最低濃
度を得ることができる最高の露光量(logEスケー
ル)に有効露光量(logEスケール)の20%以上3
0%以下の露光量(logEスケール)を足した露光量
(logEスケール)で露光して形成されることが好ま
しい。
【0151】このように設定用フィルム15の最低濃度
を得ることができる最高の露光量(logEスケール)
に有効露光量(logEスケール)の10%以上50%
以下の露光量(logEスケール)を足した露光量(l
ogEスケール)で露光して形成される所定露光領域1
7を設ける理由は、特にフィルムレコーダなどのよう
に、CRTなどの面に表示された画像を設定用フィルム
15に結像させる系ではフレアなどから最低濃度が上昇
する傾向があり、現実に使用する条件との差を最小にす
るために必要であるからである。
【0152】そして、本実施形態では、最低濃度を得る
ことができる最高の露光量(logEスケール)を
『0』の値で表現し、最高濃度を得ることができる最低
の露光量(logEスケール)を『255』の値で表現
し、露光量(logEスケール)の単位毎に均等に階調
を割り当てて露光量を表現する8bitの露光量情報
(0〜255の値で表現される。)で、所定露光域17
を形成するための露光量情報で64に相当する出力値で
露光する。なお、8bitの露光量情報から12bit
の出力値への変換は、S20で求めた出力値変換LUT
を用いるが、初めてS12に来た場合は、露光量情報を
単純に16倍する。
【0153】また、濃度計測領域16は略中性色の露光
で、駒毎に目標とする露光量情報に対応する所定の出力
信号で記録する。例えば、1駒目は目標とする露光量情
報がB,G,Rともに0に相当する出力値で記録し、2
駒目は目標とする露光量情報がB,G,Rともに9に相
当する出力値で記録し、3駒目は目標とする露光量情報
がB,G,Rともに18に相当する出力値で記録するよ
うに、目標とする露光量情報がB,G,Rともに9ずつ
増やして記録する。
【0154】なお、本実施形態では、1駒に1つの濃度
計測領域16しか記録していないが、より効率的に求め
るために複数の濃度計測領域を1駒内に記録してもよ
い。また、本実施形態では、所定露光領域17を露光量
情報が64に相当する出力値で形成したが、1駒当たり
の平均露光量(logEスケール)が設定用フィルム1
5の最低濃度を得ることができる最高の露光量(log
Eスケール)に有効露光量(logEスケール)の25
%の露光量(logEスケール)を足した露光量(lo
gEスケール)になるように、濃度計測領域16以外の
領域への露光量(logEスケール)を濃度計測領域1
6への露光量(logEスケール)に応じて変更しても
よい。
【0155】なお、濃度計測領域16を形成するための
露光量と所定露光領域17を形成するための露光量が近
い場合、濃度計測領域16と所定露光領域17との間に
境界線を明確に設けるために、非露光領域を線状に設け
てもよい。
【0156】S13で、ステップチャートの潛像を形成
した設定用感光フィルム14をフィルム現像機6で現像
して、設定用フィルム15を得て、S14に進む。
【0157】S14で、濃度計7で、設定用フィルム1
5の各濃度計測領域16のB,G,Rの濃度を測定し、
S15に進む。
【0158】S15で、測定された濃度から、設定用フ
ィルム15の全ての濃度計測領域16が各々略中性色で
あるか否か判断する。もし、設定用フィルム15の全て
の濃度計測領域16の中の一部の濃度計測領域が略中性
色でなければ、S16に進み、設定用フィルム15の全
ての濃度計測領域16が各々略中性色であれば、このフ
ローを終了する。ただし、初めてS15にきた場合、そ
のままS16に進む。なお、略中性色であるか否かは、
各々の濃度計測領域16に対してS12で目標とする露
光量情報に相当するS11で得られた(中性色の露光で
得られた)特性曲線上のB,G,Rの濃度と合致するか
否かで判断する。
【0159】なお、設定用フィルムとして、一般撮影用
ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムを用いた場合、層
間現像効果のため、初めてS15にきた場合、中性色で
ある可能性は殆ど無い。また、全ての濃度計測領域16
が各々略中性色とすることは難しく、何回かS12〜S
20のフローを回らないとフローを終了しないであろ
う。
【0160】なお、設定用フィルム15の全ての濃度計
測領域16の中の一部の濃度計測領域が略中性色でない
場合、すなわちS12に進む場合、S12でその略中性
色でない濃度計測領域に相当する出力値を調整して露光
するようにする。
【0161】S16で、S12で潛像が形成された各濃
度計測領域16のB,G,Rの出力値と、S14で測定
し得られた各濃度計測領域16のB,G,Rの濃度とか
ら、B,G,R毎に、出力値と濃度との関係を求め、S
17に進む。
【0162】この求めた出力値と濃度との関係の例を図
7に示す。図7では、縦軸が濃度で、横軸が出力値であ
る。
【0163】S17で、最小ニュートラル露光量を求
め、S18に進む。最小ニュートラル露光量ENmin
は、濃度計測領域16の中で最小の露光量で露光された
濃度計測領域のS14で測定されたB,G,Rの濃度の
中で、S11で得られた特性曲線から、最も大きい露光
量を求め、これを最小ニュートラル露光量とする。例え
ば、今まで説明に用いた図で説明すると、複数の濃度計
測領域16の中で最小の露光量で露光された濃度計測領
域とは、図6では、出力値がB,G,Rとも0である濃
度計測領域16Aのことであり、この濃度計測領域16
AのS14で測定されたB,G,Rの濃度DBmin,
DGmin,DRminで、S11で得られた特性曲線
から、最も大きい露光量を求めるには、図5からB,
G,Rの濃度DBmin,DGmin,DRminに相
当するデシタル露光量EBmin,EGmin,ERm
inを求め、その中から最大の露光量を求める。図5で
はERminが最大であるので、これを最小ニュートラ
ル露光量ENminとする。
【0164】S18で、最大ニュートラル露光量を求
め、S19に進む。最大ニュートラル露光量ENmax
は、複数の濃度計測領域16の中で所定条件を満たした
濃度計測領域の中で最大の露光量で露光された濃度計測
領域を最大ニュートラル濃度計測領域とし、この最大ニ
ュートラル濃度計測領域のS14で測定されたB,G,
Rの濃度の中で、S11で得られた特性曲線から、最も
小さい露光量を求め、これを最高ニュートラル露光量と
する。なお、この所定条件は、一段小さい露光量で露光
された濃度計測領域よりもB,G,Rの濃度とも大きい
濃度であることである。以下、例えを今まで説明に用い
た図を用いて説明する。第i番目の濃度計測領域のB,
G,Rの濃度をDB(i),DG(i),DR(i)と
すると、第n番目の濃度計測領域〔その濃度はDB
(n),DG(n),DR(n)〕が一段小さい露光量
で露光された濃度計測領域〔その濃度はDB(n−
1),DG(n−1),DR(n−1)〕よりもB,
G,Rの濃度とも大きい濃度である濃度計測領域に該当
するには、以下の条件式を満足しなければならない。
【0165】DB(n)>DB(n−1) DG(n)>DG(n−1) DR(n)>DR(n−1) そして、この条件を満足する濃度計測領域の中で最大の
露光量で露光された濃度計測領域を最大ニュートラル濃
度計測領域とする。そして、通常出力値に対して露光量
は単純増加するので、濃度計測領域の中で最大の出力値
で露光されて形成された濃度計測領域を最大ニュートラ
ル濃度計測領域とする。
【0166】この最大ニュートラル濃度計測領域のS1
4で測定されたB,G,Rの濃度DBmax,DGma
x,DRmaxで、S11で得られた特性曲線から、最
も小さい露光量を求めるには、図5からB,G,Rの濃
度DBmax,DGmax,DRmaxに相当するデシ
タル露光量EBmax,EGmax,ERmaxを求
め、その中から最小の露光量を求める。図5ではEGm
axが最小であるので、これを最大ニュートラル露光量
ENmaxとする。
【0167】S19で、最小ニュートラル露光量ENm
inと最大ニュートラル露光量ENmaxから適当にニ
ュートラル露光量を選択し、選択されたニュートラル露
光量に対する出力値を求め、S20に進む。すなわち、
最小ニュートラル露光量と最大ニュートラル露光量との
間をM等分(Mは5〜10が適当である)する露光量を
各々ニュートラル露光量(EN(i):i=1〜M+
1)とする。なお、以下の式が成り立つ。
【0168】ENmin=EN(1) ENmax=EN(M+1) そして、各ニュートラル露光量(EN(i):i=1〜
M+1)に対するB,G,Rの濃度を特性曲線から求め
る。そして、各ニュートラル露光量(EN(i):i=
1〜M+1)に対するB,G,Rの濃度からそれに対応
するB,G,Rの出力値を、S16で求めたB,G,R
毎の出力値と濃度との関係に基づいて求める。
【0169】以下、例えを今まで説明に用いた図を用い
て説明する。図5では、最小ニュートラル露光量と最大
ニュートラル露光量との間を5等分する露光量を各々ニ
ュートラル露光量点(EN(i):i=1〜6)とす
る。なお、この場合では、以下の式が成り立つ。
【0170】ENmin=ERmin=EN(1) ENmax=EGmax=EN(6) そして、各ニュートラル露光量(EN(i):i=1〜
6)に対するB,G,Rの濃度(DR(i),DG
(i),DB(i):i=1〜6)をB,G,Rの特性
曲線から求める。図5では、DR(2),DG(2),
DB(2)とDR(3),DG(3),DB(3)だけ
を代表して示す。
【0171】そして、各ニュートラル露光量(EN
(i):i=1〜6)に対するB,G,Rの濃度(DR
(i),DG(i),DB(i):i=1〜6)からそ
れに対応するB,G,Rの出力値(IR(i),IG
(i),IB(i):i=1〜6)を、図7に示すS1
6で求めたB,G,R毎の出力値と濃度との関係に基づ
いて求める。図7では、DR(1),DG(1),DB
(1)、DR(2),DG(2),DB(2)、DR
(3),DG(3),DB(3)、DR(6),DG
(6),DB(6)とそれから求めたIR(1),IG
(1),IB(1)、IR(2),IG(2),IB
(2)、IR(3),IG(3),IB(3)、IR
(6),IG(6),IB(6)だけを代表して示す。
【0172】S20で、S19で選択されたニュートラ
ル露光量と選択されたニュートラル露光量に対する出力
値との関係に基づいて、B,G,Rの露光量からB,
G,Rの出力値に変換するためのB,G,R毎のLUT
データを求め、S21に進む。具体的には、ニュートラ
ル露光量(EN(i):i=1〜6)とそれに対するB
の出力値(IB(i):i=1〜6)からBのLUTデ
ータを求め、ニュートラル露光量(EN(i):i=1
〜6)とそれに対するGの出力値(IG(i):i=1
〜6)からGのLUTデータを求め、ニュートラル露光
量(EN(i):i=1〜6)とそれに対するRの出力
値(IR(i):i=1〜6)からRのLUTデータを
求める。これら断続的なデータからLUTデータを決定
する方法は線形補間、スプライン補間など公知の様々な
方法を用いることができる。求めた露光量と出力値との
対応関係の例を示す図を図8に示す。
【0173】S21で、S20で求めたB,G,R毎の
LUTデータを変換情報記憶媒体に記憶させて、S12
に戻る。
【0174】上述の方法で出力用LUTが求められない
場合(例えば、γ値の小さい軟調なフィルムに多い特性
曲線の脚部の裾引きが大きく濃度レンジが必要なだけ得
られない場合など)、露光量に対する濃度変化の少ない
脚部を極力用いないようにすることが好ましく、必要と
する印画紙の濃度レンジが得られるように、露光域を選
定する必要がある。例えば、再現可能な最高濃度と最低
濃度の中点を画像信号の中央値として露光量信号を定義
する。ある露光量変化に対する濃度変化が所定の値にな
ったときからLUTの作成を実行する。この場合、γ値
の0.1倍以上から作成するのが好ましく、0.3倍か
ら作成するのがより好ましい。なお、特性曲線の直線部
のみで必要な濃度レンジが得られるフィルムを用いるこ
とが好ましい。
【0175】そして、この変換情報を記憶した変換情報
記憶媒体を、本実施形態の画像出力システムと同じ機種
の画像出力システムで他の画像出力システムに供給し、
その画像出力システムの変換情報記憶媒体読取装置92
でこの変換情報を記憶した変換情報記憶媒体からこの変
換情報を読み出し、フィルムレコーダでB,G,Rの露
光量からB,G,Rの出力値に変換するのに用いられ
る。
【0176】なお、求めた変換情報を本実施形態の画像
出力システムのフィルムレコーダでそのまま用いてもよ
いことは言うまでもない。また、この変換情報をネット
ワークを通じて、本実施形態の画像出力システムと同じ
機種の画像出力システムで他の画像出力システムに供給
し、その画像出力システムのフィルムレコーダでB,
G,Rの露光量からB,G,Rの出力値に変換するのに
用いてもよい。
【0177】上述のように感光材料に与える露光量がニ
ュートラルとなりうる範囲の出力値だけで変換情報を組
むことにより、最大露光量や最小露光量の感光材料に与
える露光量がニュートラルとなり、その結果複写用フィ
ルムから得られるプリントの黒や白が中性色になり、ま
た、ニュートラル再現されやすい。
【0178】また、本実施形態の画像出力システムで作
成されたLUTデータは、フィルムレコーダが同じ機種
であれば、他の画像処理装置やフィルム現像機などが異
なる画像出力システムに用いてもよく、この場合プリン
タプロセッサのプリントレベルの変動で対応できる。ま
た、カラーネガ感光フィルムであれば、記録するフィル
ムのロット(通常、製造番号(乳剤番号)で示され
る。)が異なっていてもよいだけでなく、異なる種類の
ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルム(例えば、コニカ
株式会社製JX100、富士写真フィルム株式会社製S
uper Reala Ace 100、イーストマン
コダック株式会社製Super Gold100、など
の種類)でも、通常の撮影時の特性の差と同様の差程度
で再現することができる。
【0179】また、本実施形態の画像出力システムで作
成されたLUTデータは、フィルムレコーダが同じ機種
であれば、他の画像処理装置やフィルム現像機などが異
なる画像出力システムに用いてもよい。なお、フィルム
現像機が異なる場合、印画紙に記録するプリンタプロセ
ッサのプリントレベルの変更で対応することが可能であ
る。
【0180】また、複写用フィルムとして、ハロゲン化
銀カラーリバーサル写真フィルムを用いてもよく、しか
も観察に支障のない色再現で記録を行うことができる。
【0181】〔非階調画像と露光量階調画像情報との合
成処理方法〕本実施形態では、プリントにした時の黒色
の非階調画像が純黒色に再現され、プリントにした時の
白色の非階調画像が純白色に再現されるように、複写用
カラーネガフィルムでは、階調画像が記録される濃度域
から低濃度側又は高濃度側に隔たった濃度(非階調画像
濃度)に記録されるように、露光量階調画像情報をフィ
ルムレコーダのニュートラルの露光が可能な露光量域の
一部(階調画像の露光量域)だけで階調画像が記録され
るように、露光量階調画像情報の露光量域を、階調画像
の露光量域に圧縮し、そして、非階調画像を非階調画像
濃度となる露光量に設定して、合成処理する。
【0182】以下、露光量と濃度との関係を示す図9に
基づいて、具体的に説明する。フィルムレコーダのニュ
ートラルの露光が可能な露光量域は、前述の出力値変換
LUTのLUTデータを記憶した変換情報の生産方法の
S17で求めた最小ニュートラル露光量とS18で求め
た最大ニュートラル露光量との間の露光量域である。そ
して、この間の露光量であれば、ニュートラルなプリン
トを得ることができるので、この最大露光量と最小露光
量を非階調画像用の露光量としても、非階調画像がプリ
ント上で中性色に再現される。
【0183】そして、階調画像の露光量域と非階調画像
の露光量域が隔たっているので、B,G,Rの各々の階
調画像の記録濃度域と非階調画像の記録濃度域との間に
濃度ギャップ(ΔDBmax,ΔDGmax,ΔDRm
ax,ΔDBmin,ΔDGmin,ΔDRmin)が
でき、フィルムレコーダのニュートラルがずれても、ま
た、プリンタプロセッサ側で階調画像のニュートラルを
変更しても、非階調画像がニュートラルから大きく変動
することがないようにしている。
【0184】〔感光層間現像効果露光補正量算出LUT
の変換LUTデータの生産方法〕出力値変換LUTのL
UTデータを記憶した変換情報の生産方法のS11で説
明したのと同じ方法で、中性色露光による特性曲線だけ
でなく、B,G,R,Y,M,Cの露光による特性曲線
も算出する。なお、Y,M,Cの露光とは、それぞれ、
GとRとが等しい露光量の露光、RとBとが等しい露光
量の露光、BとGとが等しい露光量の露光である。
【0185】そして、最大ニュートラル露光量と最小ニ
ュートラル露光量との間の露光量からニュートラル露光
量を幾つか選択する。そして、選択されたニュートラル
露光量の各々について、B,G,Rそれぞれについて、
それぞれ露光に関与している特性曲線から等しい濃度を
与える露光量を求める。そして、求めた露光量の差から
重回帰分析により、感光層間現像効果露光補正量算出L
UTの変換LUTデータを作成する。
【0186】以下、G色の、中性色露光による特性曲
線、G露光による特性曲線、Y露光による特性曲線の例
を示す図10に基づいて、具体的に説明する。最大ニュ
ートラル露光量と最小ニュートラル露光量との間の露光
量域を5等分して、各々の露光量(EN(i):i=1
〜6)を選択する。そして、各々の露光量(EN
(i):i=1〜6)に対応するG色の濃度を求め、こ
のG色の濃度を与えるG露光による露光量(EGG
(i):i=1〜6)、このG色の濃度を与えるY露光
による露光量(EYG(i):i=1〜6)を求める。
また図示しないが、このG色の濃度を与えるC露光によ
る露光量(ECG(i):i=1〜6)も求める。そし
て、B色やR色も同様に求め、これらから重回帰分析に
より、感光層間現像効果露光補正量算出LUTの変換L
UTデータを作成する。
【0187】実施形態2 本実施形態は、実施形態1の変形形態で、非階調画像と
階調画像とを隔たった濃度で再現する方法だけが相違す
る。
【0188】B,G,Rの各々の階調画像の記録濃度域
と非階調画像の記録濃度域との間に濃度ギャップ(ΔD
Bmax,ΔDGmax,ΔDRmax,ΔDBmi
n,ΔDGmin,ΔDRmin)ができ、フィルムレ
コーダのニュートラルがずれても、また、プリンタプロ
セッサ側で階調画像のニュートラルを変更しても、非階
調画像がニュートラルから大きく変動することがないよ
うにするために、階調画像の露光量を記録する露光量域
の全域を用いて露光するように設定するが、非階調画像
の露光量情報を記録する露光量域の両端の露光量のいず
れかに設定し、フィルムレコーダのB,G,Rの露光量
からB,G,Rの出力値に変換する変換LUTデータ
を、B,G,Rの露光量から図11に示すようなB,
G,Rの濃度に再現されるように、変更する方法もあ
る。
【0189】なお、濃度ギャップで露光量信号を割り振
って、フレアから生じる予測の難しい濃度変化による色
ズレを補正できるようにしても構わない。
【0190】実施形態3 本実施形態は、実施形態1のフィルム濃度変換部35と
色補正部36と露光量変換部37の部分だけを変形した
形態であり、他は実施形態1と同じである。すなわち、
フィルム濃度変換部35と露光量変換部37を1つのL
UT変換部に代え、色補正部をそのLUT変換部の後に
設け、そして、このLUT変換部の1つのLUTでカラ
ーデジタル階調画像情報からB,G,Rの露光量に変換
し、その後、色補正部で、B,G,Rの露光量を色補正
する形態である。
【0191】ここで、カラーデジタル階調画像情報の種
類に応じて、LUT変換部はLUTを選択して、以下の
処理を行う。
【0192】(1)カラーネガフィルムを撮像して得ら
れたB,G,R濃度のカラーデジタル階調画像情報の場
合 実施形態1の露光量変換部37と同様の露光量変換LU
Tで、B,G,Rの露光量階調画像情報にする。なお、
この露光量変換LUTのLUTデータは露光するカラー
ネガフィルムの特性曲線から得ることができる。
【0193】(2)カラーリバーサルフィルムを撮像し
て得られたB,G,R濃度のカラーデジタル階調画像情
報の場合 後述する方法で得られた露光量変換LUTで、B,G,
Rの露光量階調画像情報にする。
【0194】(3)カラー反射原稿を撮像して得られた
B,G,R濃度のカラーデジタル階調画像情報の場合 後述する方法で得られた露光量変換LUTで、B,G,
Rの露光量階調画像情報にする。
【0195】(4)B,G,R濃度以外の色空間系で表
現されたカラーデジタル階調画像情報の場合 まず、B,G,R濃度以外の色空間系で表現されたカラ
ーデジタル階調画像情報から、B,G,R濃度のカラー
デジタル階調画像情報に変換するLUTで、B,G,R
濃度以外の色空間系で表現されたカラーデジタル階調画
像情報から、B,G,R濃度のカラーデジタル階調画像
情報に変換して、上述の方法でB,G,Rの露光量階調
画像情報にする。
【0196】〔カラーリバーサルフィルムを撮像して得
られたB,G,R濃度をB,G,Rの露光量にする露光
量変換LUTの作成方法〕露出を段階的に変えて均一白
色光源をカラーリバーサル感光フィルムで撮影し、露出
されたカラーリバーサル感光フィルムを現像処理する。
得られたカラーリバーサルフィルムの各駒のB,G,R
の濃度を濃度計で測定し、B,G,R毎に相対的露出量
と各色の濃度との関係を求める。そして、測定して得ら
れたB,G,Rの濃度をカラーリバーサルフィルムを撮
像して得られたB,G,R濃度とする。また、B,G,
R毎に、相対的露光量を、露光するカラーネガフィルム
の特性曲線上の濃度において、出力するカラーネガフィ
ルムの特性曲線から対応する露光量を求め、求めた露光
量をそれぞれ露光量として、カラーリバーサルフィルム
を撮像して得られたB,G,R濃度と露光量の関係を求
め、カラーリバーサルフィルムを撮像して得られたB,
G,R濃度をB,G,Rの露光量にする露光量変換LU
Tを作成する。
【0197】〔カラー反射原稿を撮像して得られたB,
G,R濃度をB,G,Rの露光量にする露光量変換LU
Tの作成方法〕標準露光から露光時間を段階的に変えて
カラー印画紙(例えば、コニカ株式会社製コニカカラー
QAペーパータイプタイプA6(商標))を露光し、露
光されたカラー印画紙を現像処理する。得られたカラー
プリントの各駒のB,G,Rの濃度を濃度計で測定し、
B,G,R毎に相対的露光量と各色の濃度との関係を求
める。そして、測定して得られたB,G,Rの濃度をカ
ラー反射原稿を撮像して得られたB,G,R濃度とす
る。また、B,G,R毎に、相対的露光量を、露光する
カラーネガフィルムの特性曲線上の濃度において、出力
するカラーネガフィルムの特性曲線から対応する露光量
を求め、求めた露光量をそれぞれ露光量として、カラー
反射原稿を撮像して得られたB,G,R濃度と露光量の
関係を求め、カラー反射原稿を撮像して得られたB,
G,R濃度をB,G,Rの露光量にする露光量変換LU
Tを作成する。
【0198】実施形態4 〔装置構成〕本実施形態の画像出力システムは、本発明
の具体例の一例であり、反射原稿スキャナなどの入力機
器から入力された任意の色空間系で表現されたカラーデ
ジタル階調画像情報から画像処理して、場合により文字
画像などの非階調画像情報との画像合成処理を行い、出
力画像情報をデジタルプリンタに出力し、デジタルプリ
ンタでカラー印画紙に露光し、露光されたカラー印画紙
を現像処理して、プリントを得るシステムの例である。
以下、本実施形態の装置を詳しく説明する。
【0199】図12は、本画像出力システムの概略構成
図である。本実施形態の装置構成は、画像処理装置本体
と画像処理装置より出力側を除いて、実施形態1と同じ
である。そして、画像処理装置は合成処理などで得られ
た露光量画像情報から出力画像情報に変換し、得られた
出力画像情報を送信線59を通してデジタルプリンタ6
8に入力し、デジタルプリンタ68は、出力画像情報に
基づいて、複写用感光フィルムに露光する。露光された
カラー印画紙23は、ペーパー現像機69で現像処理さ
れ、プリント2を得る。
【0200】〔画像処理装置〕次に、画像処理装置は、
カラー印画紙は感光層間現像効果が無視できるので、感
光層間現像効果補正部がない。また、本実施形態ではデ
ジタルプリンタ68に露光量から出力値への変換部がな
い構成の例を示すので、実施形態1で感光層間現像効果
補正部のある所に露光量画像情報から出力画像情報への
出力値変換部を設けており、さらに、本実施形態での露
光量情報はカラー印画紙に与える露光量となり、実施形
態1のフィルム濃度階調画像情報をプリント露光量階調
画像情報として扱っており、前記露光量画像情報がこれ
に当たるだけが、実施形態1と相違し、他は実施形態1
の画像処理装置と同じである。以下、実施形態1との相
違点のみ説明する。
【0201】合成処理部38は送られたテンプレート画
像や文字画像などの非階調画像とB,G,Rの露光量階
調画像情報とを合成し、出力値変換部に送る。また、合
成処理部38では、このような単なる画像合成の処理ば
かりではなく、モニタ表示やキーボード入力などの機能
を用いて、色濃度補正情報やコントラスト補正情報など
の得られたプリントの画像を補正するための補正情報を
外部から入力することができる。そして、この補正情報
に基づき、画像変換処理を施して出力値変換部に送る。
以下、これらの情報に基づく処理の例について説明す
る。
【0202】なお、変換前の露光量画像情報をEk(k
=B,G,R)、変換後の露光量画像情報をFk(k=
B,G,R)とする。
【0203】そして、色濃度補正情報が入力された場
合、以下の式に示す変換を行うことにより、ハイライト
からシャドー部まで連続性の良い色濃度変換をプリント
上に容易に実現できる。
【0204】Fk=Ek+αk (k=B,G,R) また、コントラスト補正情報が入力された場合、以下の
式に示す変換を行うことにより、ハイライトからシャド
ー部まで連続性の良いコントラスト変換をプリント上に
容易に実現できる。
【0205】Fk=(Ek−βk)×γk+βk (k
=B,G,R) 但し、βk(k=B,G,R)は、コントラスト変換の
中心値であり、一般的には濃度変化をさせたくないポイ
ントに設定される。)出力値変換部は、露光量を出力値
に変換するための情報である出力値変換情報の変換LU
Tデータに基づいて形成されたB,G,R毎の出力値変
換LUTに基づいて、合成処理部38から送られたB,
G,Rの露光量画像情報からB,G,Rの出力画像情報
(B,G,Rの12bit階調画像情報)を得て、出力
信号送信部40に送る。なお、B,G,R毎のLUTで
ある出力値変換LUTの変換LUTデータは、コニカ株
式会社製LV100(商標)の代わりに、コニカ株式会
社製コニカカラーQAペーパータイプA6(商標)を用
いるだけで、実施形態1の方法と同様の方法で求めるこ
とができる。同様に、この出力値変換LUTの変換LU
Tデータを記憶した変換情報記憶媒体も実施形態1と同
様に生産できる。
【0206】なお、露光量を出力値に変換するための情
報である出力値変換情報の変換LUTデータが新たに設
定された場合、新たに送られた出力値変換情報の変換L
UTデータに基づいてB,G,R毎の出力値変換LUT
をセットする。
【0207】出力信号送信部40は、送信線59からデ
ジタルプリンタ68に、B,G,Rの出力画像情報
(B,G,Rの12bit階調画像情報)を送信する。
【0208】〔デジタルプリンタ〕次に、デジタルプリ
ンタ68について説明する。画像処理装置3から送信線
59を通って送られたB,G,Rの出力画像情報(B,
G,Rの12bit階調画像情報)をB,G,Rの順に
アナログ信号(電圧)に変換して露光用モノクロCRT
にB,G,Rの露光用画像に相当するモノクロ画像を表
示させる。そして、露光用モノクロCRTに表示された
モノクロ画像が、焼付マスクに位置づけられたハロゲン
化銀カラーネガ印画紙に結像されるように露光レンズが
配置されている。そして、B,G,Rの順にアナログ信
号に変換して露光用モノクロCRTにB,G,Rの露光
用画像に相当するモノクロ画像を表示させるタイミング
に合わせて、露光レンズの露光経路近傍に設けられたフ
ィルタホイールのB,G,Rのフィルタを合うように回
動させる。このようにして、B,G,Rの順にハロゲン
化銀カラーネガ印画紙に露光する。
【0209】
【発明の効果】
<第一発明群の効果>本発明により、適切な画像出力を
得やすく、画像出力手段の露光レベルの変動、現像レベ
ルの変動、感光材料のバラツキなどの影響に対して対応
しやすくなる。
【0210】<第二発明群の効果>本発明により、感光
層間現像効果により彩度が強調されすぎて、本来の色と
異なる異様なカラープリントになることを、感光層間現
像効果の影響を補正することで防止でき、自然な感じの
カラープリントを得やすくなる。
【0211】<第三発明群の効果>本発明により、良好
なプリントが得られやすくなる。
【0212】<第四発明群の効果>本発明により、非階
調画像と階調画像の合成画像のプリントであっても、非
階調画像が白地又は黒地と良好に区別でき、特に文字な
どの細線や小点である場合であっても、良好な鮮鋭な画
像として記録されたプリントが得られやすくなる。
【0213】<第五発明群の効果>本発明により、露光
量画像情報から出力画像情報への変換において、画像出
力手段の露光レベルの変動、現像レベルの変動、感光材
料のバラツキなどに対して、より調整しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像出力システムの概略構成図。
【図2】実施形態1の画像出力システムの画像処理装置
の概略構成図。
【図3】実施形態1の画像出力システムのフィルムレコ
ーダの概略構成図。
【図4】実施形態1の出力値変換LUTのLUTデータ
を作成し、変換情報記憶媒体に記憶させるまでのフロー
図。
【図5】実施形態1の特性曲線の例を示す図。
【図6】実施形態1の設定用フィルムの例を示す図。
【図7】実施形態1の求めた出力値と濃度との関係の例
を示す図。
【図8】実施形態1の求めた露光量と出力値との対応関
係の例を示す図。
【図9】実施形態1のフィルムレコーダの露光量域と階
調画像の露光領域と非階調画像の露光量及びそれらの濃
度との関係を示すための、露光量と濃度との関係を示す
図。
【図10】実施形態1の選択されたニュートラル露光量
の各々について、ニュートラル露光以外のB,G,R,
Y,M,C露光に関与している特性曲線から等しい濃度
を与える露光量を求める方法を説明するための、G色
の、中性色露光による特性曲線、G露光による特性曲
線、Y露光による特性曲線の例を示す図。
【図11】実施形態2のB,G,Rの露光量から再現さ
れるB,G,Rの濃度を示す図。
【図12】実施形態4の画像出力システムの概略構成
図。
【符号の説明】
1 複写用フィルム 2 プリント 3 画像処理装置 5 フィルムレコーダ 6 フィルム現像機 7 濃度計 8 プリンタプロセッサ 51 CRT 52 フィルタホイール 53 露光レンズ 54 露光マスク

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力画像情報に基づいて感光材料に露光
    することにより画像出力する画像出力手段を用いて、画
    像出力する画像出力方法において、任意の色空間系で表
    現されたデジタル画像情報から露光量画像情報を得て、
    得られた前記露光量画像情報から出力画像情報を得て、
    得られた前記出力画像情報に基づいて、前記画像出力手
    段により画像出力することを特徴とする画像出力方法。
  2. 【請求項2】 前記デジタル画像情報から濃度画像情報
    を得て、得られた前記濃度画像情報から前記露光量画像
    情報を得ることを特徴とする請求項1に記載の画像出力
    方法。
  3. 【請求項3】 前記感光材料がプリント用感光材料であ
    り、露光された前記感光材料を現像処理してプリントを
    得ることにより画像出力することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の画像出力方法。
  4. 【請求項4】 露光された前記感光材料を現像処理して
    複写用原稿を得て、得られた複写用原稿からプリント用
    感光材料に焼付露光してプリントを得ることにより画像
    出力する画像出力方法であって、前記デジタル画像情報
    からプリント露光量画像情報を得て、得られた前記プリ
    ント露光量画像情報を前記濃度画像情報として、これか
    ら前記露光量画像情報を得ることを特徴とする請求項1
    に記載の画像出力方法。
  5. 【請求項5】 任意の色空間系で表現されたデジタル画
    像情報から露光量画像情報を得る色空間変換手段と、前
    記色空間変換手段により得られた前記露光量画像情報か
    ら出力画像情報を得る出力信号変換手段と、前記出力信
    号変換手段により得られた前記出力画像情報に基づい
    て、感光材料に露光することにより画像出力する画像出
    力手段と、を有する画像出力システム。
  6. 【請求項6】 前記色空間変換手段が、前記デジタル画
    像情報から濃度画像情報を得る濃度画像情報算出手段
    と、前記濃度画像情報算出手段により得られた前記濃度
    画像情報から前記露光量画像情報を得る露光量画像情報
    算出手段と、を有する請求項5に記載の画像出力システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記画像出力手段により露光された前記
    感光材料を現像処理して複写用原稿を得る現像処理手段
    と、前記現像処理手段により得られた複写用原稿からプ
    リント用感光材料に焼付露光してプリントを得ることに
    より画像出力するプリント手段と、を有し、前記色空間
    変換手段が、前記デジタル画像情報からプリント露光量
    画像情報を得るプリント露光量算出手段と、前記プリン
    ト露光量算出手段により得られたプリント露光量画像情
    報から前記露光量画像情報を得る露光量算出手段と、を
    有する請求項5に記載の画像出力システム。
  8. 【請求項8】 任意の色空間系で表現されたデジタル画
    像情報を露光量画像情報に変換する露光量画像情報変換
    方法において、前記デジタル画像情報から濃度画像情報
    を得て、得られた前記濃度画像情報から前記露光量画像
    情報を得ることを特徴とする露光量画像情報変換方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の露光量画像情報変換方
    法を実行するためのプログラムを記憶したコンピュータ
    により読取可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 出力画像情報に基づいて感光材料に露
    光して現像することにより画像出力する画像出力手段へ
    の出力値へ、露光量情報から変換するための変換情報を
    作成する変換情報の生産方法において、前記露光量情報
    と、当該露光量情報が示す露光量により感光材料を露光
    して現像機で現像して得られる画像の濃度情報との関係
    を示す第一の特性情報と、前記出力値と、前記画像出力
    手段が当該出力値に基づいて感光材料に露光して前記第
    一の特性情報を求める際と同一の現像機で現像すること
    により得られる画像の濃度情報との関係を示す第二の特
    性情報と、から前記変換情報を作成することを特徴とす
    る変換情報の生産方法。
  11. 【請求項11】 前記感光材料が、互いに異なる感色性
    である複数の感光層を有するカラー感光材料であること
    を特徴とする請求項10に記載の変換情報の生産方法。
  12. 【請求項12】 出力画像情報に基づいて感光材料に露
    光して現像することにより画像出力する画像出力手段へ
    の出力値へ、露光量情報から変換するための変換情報を
    記憶する読取可能な記憶媒体において、前記変換情報が
    請求項10又は11に記載の変換情報の生産方法により
    作成された変換情報であることを特徴とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記出力信号変換手段が、請求項12
    に記載の記憶媒体に記憶された前記露光量情報から前記
    画像出力手段への出力値へ変換するための変換情報に基
    づいて、前記露光量画像情報から、前記画像出力手段へ
    の出力画像情報に変換するものである請求項5〜7のい
    ずれか1項に記載の画像出力システム。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の変換情報の生産方
    法により作成された変換情報に基づいて、前記露光量画
    像情報から前記出力画像情報に変換することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像出力方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の変換情報の生産方
    法により作成された変換情報に基づいて、前記露光量画
    像情報から前記出力画像情報に変換することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像出力方法。
  16. 【請求項16】 前記感光材料が、互いに異なる感色性
    である複数の感光層を有するカラー感光材料であること
    を特徴とする請求項1〜4、14又は15に記載の画像
    出力方法。
  17. 【請求項17】 前記感光材料が感光層間現像効果を有
    するカラー感光材料である請求項16に記載の画像出力
    方法において、前記デジタル画像情報から、前記感光材
    料の前記感光層間現像効果の影響を補正し、前記感光材
    料に露光することを特徴とする画像出力方法。
  18. 【請求項18】 前記デジタル画像情報から得られた前
    記露光量画像情報から、前記感光材料の前記感光層間現
    像効果の影響を補正し、補正済露光量画像情報を得て、
    得られた補正済露光量画像情報から前記出力画像情報を
    得ることを特徴とする請求項17に記載の画像出力方
    法。
  19. 【請求項19】 デジタル画像情報に基づいて、互いに
    異なる感色性である複数の感光層を有して感光層間現像
    効果を有するカラー感光材料に露光し、露光された前記
    カラー感光材料を現像処理することで画像出力する画像
    出力方法において、前記デジタル画像情報から、前記カ
    ラー感光材料の前記感光層間現像効果の影響を補正し、
    補正済画像情報を得て得られた補正済画像情報に基づい
    て、前記カラー感光材料に露光することを特徴とする画
    像出力方法。
  20. 【請求項20】 前記デジタル画像情報が、B,G,R
    のデジタル画像情報であり、前記カラー感光材料が、B
    感光層,G感光層及びR感光層を有する撮影用ハロゲン
    化銀カラーネガ写真フィルムであり、露光された前記撮
    影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィルムを現像処理
    し、カラーネガフィルムを得て、得られたカラーネガフ
    ィルムからカラープリント用感光材料に焼付露光し、カ
    ラープリントを得ることにより、画像出力することを特
    徴とする請求項19に記載の画像出力方法。
  21. 【請求項21】 「「デジタル画像情報に基づいて、互
    いに異なる感色性である複数の感光層を有して感光層間
    現像効果を有するカラー感光材料に露光する」際に、前
    記デジタル画像情報から前記カラー感光材料の感光層間
    現像効果の影響を補正する」ための感光層間現像効果補
    正変換情報を作成する変換情報の生産方法において、
    「「第一の色の露光」の露光量情報」と「前記カラー感
    光材料に当該「第一の色の露光」をして現像して得られ
    る画像の濃度情報」との関係を示す「第一の「各原色に
    対する濃度バランス」の情報」と、「前記「第一の色の
    露光」と異なる色の「第二の色の露光」の露光量情報」
    と「前記カラー感光材料に当該「第二の色の露光」をし
    て現像して得られる画像の濃度情報」との関係を示す
    「第二の「各原色に対する濃度バランス」の情報」と、
    から感光層間現像効果補正変換情報を作成することを特
    徴とする変換情報の生産方法。
  22. 【請求項22】 前記デジタル画像情報が、B,G,R
    のカラーデジタル画像情報であり、前記カラー感光材料
    が、B感光層,G感光層及びR感光層を有する撮影用ハ
    ロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであることを特徴と
    する請求項21に記載の変換情報の生産方法。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の変換情報の生産方
    法により作成された感光層間現像効果補正変換情報に基
    づいて、前記デジタル画像情報から、前記感光材料の前
    記感光層間現像効果の影響を補正し、前記感光材料に露
    光することを特徴とする請求項19に記載の画像出力方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の変換情報の生産方
    法により作成された感光層間現像効果補正変換情報に基
    づいて、前記デジタル画像情報から、前記感光材料の前
    記感光層間現像効果の影響を補正し、前記感光材料に露
    光することを特徴とする請求項20に記載の画像出力方
    法。
  25. 【請求項25】 デジタル画像情報に基づいて、互いに
    異なる感色性である複数の感光層を有して感光層間現像
    効果を有するカラー感光材料に露光する画像出力手段
    と、前記画像出力手段により露光された前記カラー感光
    材料を現像処理する現像処理手段と、を有し、前記現像
    処理手段により前記カラー感光材料を現像処理して画像
    出力する画像出力システムにおいて、前記画像出力手段
    が、前記デジタル画像情報から前記カラー感光材料の前
    記感光層間現像効果の影響を補正し、補正されたデジタ
    ル画像情報に基づいて、前記カラー感光材料に露光する
    ものであることを特徴とする画像出力システム。
  26. 【請求項26】 前記カラーデジタル画像情報が、B,
    G,Rのデジタル画像情報であり、前記カラー感光材料
    が、B感光層,G感光層及びR感光層を有する撮影用ハ
    ロゲン化銀カラーネガ写真フィルムであり、前記現像処
    理手段が露光された前記撮影用ハロゲン化銀カラーネガ
    写真フィルムを現像処理して、カラーネガフィルムを得
    るものであり、前記現像処理手段により得られたカラー
    ネガフィルムからカラープリント用感光材料に焼付露光
    し、カラープリントを得ることにより画像出力するプリ
    ンタ手段を有することを特徴とする請求項25に記載の
    画像出力システム。
  27. 【請求項27】 互いに異なる感色性である複数の感光
    層を有して感光層間現像効果を有するカラー感光材料に
    露光する際に、カラーデジタル画像情報を変換する変換
    手段によってカラーデジタル画像情報から前記カラー感
    光材料の感光層間現像効果の影響を補正するための感光
    層間現像効果補正変換情報を記憶する「前記変換手段に
    より読取可能な記憶媒体」において、前記感光層間現像
    効果補正変換情報が請求項21又は22に記載の変換情
    報の生産方法により作成された感光層間現像効果補正変
    換情報であることを特徴とする記憶媒体。
  28. 【請求項28】 前記所定の感光層間現像効果補正変換
    情報が、請求項27に記載の変換情報記憶媒体により記
    憶された感光層間現像効果補正変換情報であることを特
    徴とする請求項25又は26に記載の画像出力システ
    ム。
  29. 【請求項29】 デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
    ン化銀ネガ写真フィルムに露光し、露光されたハロゲン
    化銀ネガ写真フィルムを現像処理してネガフィルムを得
    て、得られたネガフィルムからプリント用感光材料に焼
    付露光してプリントを得る画像出力方法において、「前
    記デジタル画像情報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真
    フィルムに露光する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真
    フィルムに記録可能な濃度域の少なくとも最高濃度域を
    除く一部の濃度域に記録するべく、露光することを特徴
    とする画像出力方法。
  30. 【請求項30】 デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
    ン化銀ネガ写真フィルムに露光し、露光されたハロゲン
    化銀ネガ写真フィルムを現像処理し、ネガフィルムを得
    て、得られたネガフィルムからプリント用感光材料に焼
    付露光し、プリントを得る画像出力方法において、
    「「デジタル画像情報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写
    真フィルムに露光する」際に前記ハロゲン化銀ネガ写真
    フィルムに与える最大の露光量」が、前記ハロゲン化銀
    ネガ写真フィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃度
    を与える露光量の102.7倍以下であることを特徴とす
    る画像出力方法。
  31. 【請求項31】 前記デジタル画像情報の最も小さい露
    光量に相当する画素が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィ
    ルムに記録される濃度域の最も濃い濃度となり、前記デ
    ジタル画像情報の最も大きい露光量に相当する画素が、
    前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録される濃度域
    の最も薄い濃度となるように、ハロゲン化銀ネガ写真フ
    ィルムに露光することを特徴とする請求項29又は30
    に記載の画像出力方法。
  32. 【請求項32】 デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
    ン化銀ネガ写真フィルムに露光する画像出力手段と、前
    記画像出力手段により露光されたハロゲン化銀ネガ写真
    フィルムを現像処理してネガフィルムを得る現像処理手
    段と、前記現像処理手段により得られたネガフィルムか
    らプリント用感光材料に焼付露光してプリントを得るプ
    リント手段と、を有する画像出力システムにおいて、前
    記画像出力手段が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルム
    に記録可能な濃度域の少なくとも最高濃度域を除く一部
    の濃度域に記録するべく、露光するものであることを特
    徴とする画像出力システム。
  33. 【請求項33】 デジタル画像情報に基づいて、ハロゲ
    ン化銀ネガ写真フィルムに露光する画像出力手段と、前
    記画像出力手段により露光されたハロゲン化銀ネガ写真
    フィルムを現像処理してネガフィルムを得る現像処理手
    段と、前記現像処理手段により得られたネガフィルムか
    らプリント用感光材料に焼付露光してプリントを得るプ
    リント手段と、を有する画像出力システムにおいて、
    「「前記画像出力手段が、前記デジタル画像情報に基づ
    いて、ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光する」際に
    前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与える最大の露光
    量」が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録可能
    な最低濃度+0.1の濃度を与える露光量の102.7
    以下であることを特徴とする画像出力方法。
  34. 【請求項34】 前記画像出力手段が、最も小さい露光
    量に相当する前記デジタル画像情報が、前記ハロゲン化
    銀ネガ写真フィルムに記録される濃度域の最も濃い濃度
    に記録し、最も大きい露光量に相当する前記デジタル画
    像情報が、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに記録さ
    れる濃度域の最も薄い濃度に記録するように、露光する
    ものであることを特徴とする請求項32又は33に記載
    の画像出力システム。
  35. 【請求項35】 非階調画像情報とデジタル階調画像情
    報に基づいて、ネガ写真フィルムに非階調画像と階調画
    像の合成画像を露光し、露光されたネガ写真フィルムを
    現像処理してネガフィルムを得て、得られたネガフィル
    ムからプリント用感光材料に焼付露光して非階調画像と
    階調画像の合成画像のプリントを得る画像出力方法にお
    いて、非階調画像情報とデジタル階調画像情報に基づい
    て、ネガ写真フィルムに非階調画像と階調画像の合成画
    像を露光する際に、前記ネガ写真フィルムに記録可能な
    濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録し、前記階調画
    像を記録する濃度域より規定濃度以上隔たった濃度で非
    階調画像を記録するべく、露光することを特徴とする画
    像出力方法。
  36. 【請求項36】 非階調画像情報とデジタル階調画像情
    報に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と階調
    画像の合成画像を露光するに際し、前記ネガ写真フィル
    ムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録
    し、前記階調画像を記録する濃度域の最高濃度より規定
    濃度以上高濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記録す
    るべく、露光する請求項35に記載の画像出力方法。
  37. 【請求項37】 非階調画像情報とデジタル階調画像情
    報に基づいて、ネガ写真フィルムに、非階調画像と階調
    画像の合成画像を露光する際に、前記ネガ写真フィルム
    に記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を記録
    し、前記階調画像を記録する濃度域の最低濃度より規定
    濃度以上低濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記録す
    るべく、露光する請求項35に記載の画像出力方法。
  38. 【請求項38】 前記露光が、CRTを用いて面露光す
    るものであることを特徴とする請求項35〜37のいず
    れか1項に記載の画像出力方法。
  39. 【請求項39】 非階調画像の非階調画像情報とデジタ
    ル階調画像情報に基づいて、ネガ写真フィルムに非階調
    画像と階調画像の合成画像を露光する画像出力手段と、
    前記画像出力手段により露光されたネガ写真フィルムを
    現像処理してネガフィルムを得る現像処理手段と、前記
    現像処理手段により得られたネガフィルムからプリント
    用感光材料に焼付露光し、非階調画像と階調画像の合成
    画像のプリントを得るプリント手段と、を有する画像出
    力システムにおいて、前記画像出力手段が、前記ネガ写
    真フィルムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画
    像を記録し、前記階調画像を記録する濃度域より規定濃
    度以上隔たった濃度で非階調画像を記録するべく、露光
    するものであることを特徴とする画像出力システム。
  40. 【請求項40】 前記画像出力手段が、前記ネガ写真フ
    ィルムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を
    記録し、前記階調画像を記録する濃度域の最高濃度より
    規定濃度以上高濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記
    録するべく、露光するものであることを特徴とする請求
    項39に記載の画像出力システム。
  41. 【請求項41】 前記画像出力手段が、前記ネガ写真フ
    ィルムに記録可能な濃度域の一部の濃度域に階調画像を
    記録し、前記階調画像を記録する濃度域の最低濃度より
    規定濃度以上低濃度側に隔たった濃度で非階調画像を記
    録するべく、露光するものであることを特徴とする請求
    項39に記載の画像出力システム。
  42. 【請求項42】 前記画像出力手段が、CRTを用いて
    面露光するものであることを特徴とする請求項39〜4
    1のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  43. 【請求項43】 前記非階調画像情報を形成する非階調
    画像情報形成手段と、前記非階調画像形成手段と別に存
    る「前記デジタル階調画像情報を形成するデジタル階調
    画像情報形成手段」と、「前記非階調画像情報形成手段
    により形成された前記非階調画像情報」と「前記デジタ
    ル階調画像情報形成手段により形成された前記デジタル
    階調画像情報」に基づいて、「ネガ写真フィルムに露光
    するための「「前記非階調画像と前記階調画像の合成画
    像」のデジタル画像」」を形成する合成手段と、を有
    し、前記画像出力手段が、前記合成手段により得られた
    「「前記非階調画像と前記階調画像の合成画像」のデジ
    タル画像」をネガ写真フィルムに露光するものであるこ
    とを特徴とする請求項39〜42のいずれか1項に記載
    の画像出力システム。
  44. 【請求項44】 出力画像情報に基づいて感光材料に露
    光することにより画像出力する画像出力手段を用いて、
    画像出力する画像出力方法において、任意の色空間系で
    表現されたデジタル画像情報から露光量画像情報を得
    て、「「「露光量を示す露光量情報」と「第一の感光材
    料を「当該露光量により露光して」現像して得られる画
    像の濃度情報」との関係」を示す第一の特性情報」及び
    「「「前記画像出力手段への出力値」と「第二の感光材
    料に「前記画像出力手段が当該出力値に基づいて露光し
    て」現像することにより得られる画像の濃度情報」との
    関係」を示す第二の特性情報」に基づいて得られた変換
    情報によって、前記露光量画像情報から出力画像情報を
    得て、前記出力画像情報を前記画像出力手段に入力し、
    前記第二の感光材料に露光することにより画像出力する
    ことを特徴とする画像出力方法。
  45. 【請求項45】 前記第一の感光材料と前記第二の感光
    材料とが同じ種類の感光材料であることを特徴とする請
    求項44に記載の画像出力方法。
  46. 【請求項46】 前記デジタル画像情報から濃度画像情
    報を得て、「露光量と「「第三の感光材料を「該露光量
    で露光して」現像して得られる画像」の濃度」との関
    係」を示す露光量濃度関係情報に基づいて、得られた濃
    度画像情報から露光量画像情報に変換し、請求項44又
    は45に記載の画像出力方法により画像出力する画像出
    力方法。
  47. 【請求項47】 前記第二の感光材料と前記第三の感光
    材料とが同じ種類の感光材料であることを特徴とする請
    求項46に記載の画像出力方法。
  48. 【請求項48】 前記第一の特性情報は、「「露光量変
    化に対する濃度変化が特定量以上となる範囲」内の露光
    量」に関する「当該露光量を示す露光量情報」と「第一
    の感光材料を「当該露光量により露光して」現像して得
    られる画像の濃度情報」との関係であることを特徴とす
    る請求項44〜47のいずれか1項に記載の画像出力方
    法。
  49. 【請求項49】 前記第二の感光材料がハロゲン化銀カ
    ラーネガ写真フィルムであり、前記画像出力手段が、前
    記出力画像情報に基づいて、ハロゲン化銀ネガ写真フィ
    ルムに露光し、露光されたハロゲン化銀ネガ写真フィル
    ムを現像処理し、ネガフィルムを得て、得られたネガフ
    ィルムからプリント用感光材料に焼付露光し、プリント
    を得る請求項44〜48のいずれか1項に記載の画像出
    力方法。
  50. 【請求項50】 「「前記画像出力手段が前記出力画像
    情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光す
    る」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与える
    最大の露光量」が、前記ハロゲン化銀カラーネガ写真フ
    ィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃度を与える露
    光量の102.7倍以下である請求項49に記載の画像出
    力方法。
  51. 【請求項51】 「「前記画像出力手段が前記出力画像
    情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光す
    る」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与える
    最大の露光量」が、前記ハロゲン化銀カラーネガ写真フ
    ィルムに記録可能な最低濃度+0.1の濃度を与える露
    光量の102.0倍以上である請求項49又は50に記載
    の画像出力方法。
  52. 【請求項52】 「「前記画像出力手段が、前記出力画
    像情報に基づいてハロゲン化銀ネガ写真フィルムに露光
    する」際に、前記ハロゲン化銀ネガ写真フィルムに与え
    る最小の露光量」が、前記ハロゲン化銀カラーネガ写真
    フィルムに記録可能な最低濃度+0.2の濃度を与える
    露光量以下である請求項49〜51のいずれか1項に記
    載の画像出力方法。
  53. 【請求項53】 前記第二の特性情報は、「「「前記第
    一の特性情報における最低濃度」に規定濃度を加えた濃
    度」以上の濃度レンジ」における「前記画像出力手段へ
    の出力値」と「「第二の感光材料を「前記画像出力手段
    が当該出力値に基づいて露光して」現像することにより
    得られる画像」の濃度情報」との関係を示すものであ
    り、少なくとも一部の動作モードにおいて、非階調画像
    と階調画像の合成画像の出力画像情報は、前記階調画像
    の出力値は前記第二の特性情報を用いて得られた出力値
    であり、前記非階調画像の出力値は前記第一の特性情報
    の濃度レンジの最低濃度以下の濃度に対応する出力値で
    ある請求項49〜52のいずれか1項に記載の画像出力
    方法。
  54. 【請求項54】 前記第二の特性情報は、「「「前記第
    一の特性情報における最高濃度」から規定濃度を引いた
    濃度」以下の濃度レンジ」における「前記画像出力手段
    への出力値」と「「第二の感光材料を「前記画像出力手
    段が当該出力値に基づいて露光して」現像することによ
    り得られる画像」の濃度情報」との関係を示すものであ
    り、少なくとも一部の動作モードにおいて、非階調画像
    と階調画像の合成画像の出力画像情報は、前記階調画像
    の出力値は前記第二の特性情報を用いて得られた出力値
    であり、前記非階調画像の出力値は前記第一の特性情報
    の濃度レンジの最高濃度以上の濃度に対応する出力値で
    ある請求項49〜53のいずれか1項に記載の画像出力
    方法。
  55. 【請求項55】 前記露光量濃度関係情報が「複数の種
    類の感光材料」の各種類毎に存在し、前記画像出力手段
    により露光される感光材料の種類に応じた露光量濃度関
    係情報変換情報により露光量画像情報を得る請求項49
    〜54のいずれか1項に記載の画像出力方法。
  56. 【請求項56】 前記「複数の種類の感光材料」の中
    に、カラー写真フィルム及びカラー印画紙が含まれる請
    求項55に記載の画像出力方法。
  57. 【請求項57】 出力された画像を補正する出力画像補
    正情報を外部から入力し、前記出力画像補正情報に基づ
    いて、前記露光量画像情報を補正し、補正された露光量
    画像情報から前記濃度画像情報に変換する請求項44〜
    56のいずれか1項に記載の画像出力方法。
  58. 【請求項58】 前記出力画像補正情報が、出力された
    画像の明るさを補正することを含むものである請求項5
    7に記載の画像出力方法。
  59. 【請求項59】 前記出力画像補正情報が、出力された
    画像のコントラストを補正することを含むものである請
    求項57又は58に記載の画像出力方法。
  60. 【請求項60】 前記出力画像補正情報が、出力された
    画像の彩度を補正することを含むものである請求項57
    〜59のいずれか1項に記載の画像出力方法。
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JP9156830A Pending JPH1075377A (ja) 1996-06-17 1997-06-13 画像出力方法、画像出力システム、露光量画像情報変換方法、記憶媒体及び変換情報の生産方法

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JP (1) JPH1075377A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001356435A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Noritsu Koki Co Ltd 黒濃度判定方法

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JP2001356435A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Noritsu Koki Co Ltd 黒濃度判定方法

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