JPH1066276A - 充電保護装置および充電装置 - Google Patents
充電保護装置および充電装置Info
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- JPH1066276A JPH1066276A JP8219520A JP21952096A JPH1066276A JP H1066276 A JPH1066276 A JP H1066276A JP 8219520 A JP8219520 A JP 8219520A JP 21952096 A JP21952096 A JP 21952096A JP H1066276 A JPH1066276 A JP H1066276A
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- voltage
- circuit
- charging
- semiconductor switch
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02J—CIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
- H02J7/00—Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
- H02J7/0013—Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries acting upon several batteries simultaneously or sequentially
- H02J7/0014—Circuits for equalisation of charge between batteries
- H02J7/0016—Circuits for equalisation of charge between batteries using shunting, discharge or bypass circuits
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
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- Power Engineering (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直列接続された複数の電池を均一に、しかも
安定に充電することができ、充放電の繰り返しに対して
長寿命化を図り得る充電保護装置および充電装置を提供
する。 【解決手段】 高利得増幅器(14)にて、電池の端子間
電圧と、定電圧回路(13)にて求められる上記電池の完
全充電電圧に相当する基準電圧とを直接比較し、電池の
充電電圧が完全充電電圧に達したとき、電池に対して並
列に設けられた半導体スイッチ回路(11)をスイッチ駆
動する。同時にこの半導体スイッチ回路を負帰還制御に
より定電流駆動することで、電池に供給される充電電流
を強制的にバイパスし、電池の過充電を防いでその充電
電圧を一定化する。
安定に充電することができ、充放電の繰り返しに対して
長寿命化を図り得る充電保護装置および充電装置を提供
する。 【解決手段】 高利得増幅器(14)にて、電池の端子間
電圧と、定電圧回路(13)にて求められる上記電池の完
全充電電圧に相当する基準電圧とを直接比較し、電池の
充電電圧が完全充電電圧に達したとき、電池に対して並
列に設けられた半導体スイッチ回路(11)をスイッチ駆
動する。同時にこの半導体スイッチ回路を負帰還制御に
より定電流駆動することで、電池に供給される充電電流
を強制的にバイパスし、電池の過充電を防いでその充電
電圧を一定化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直列接続された複数
の電池を均一にバランス良く充電するに好適な充電保護
装置および充電装置に関する。
の電池を均一にバランス良く充電するに好適な充電保護
装置および充電装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近時、電池を動力源とした工業用
ロボットや電気自動車の開発が盛んに進められている。
従来、この種の用途には専ら鉛蓄電池が用いられている
が、最近では効率高いNi-Cd電池やLi電池、更にはN
i-H電池等の、所謂イオン電池を用いることが試みられ
ている。このイオン電池は、通常、1単位セル当たり
2.0〜4.2ボルトの出力を有しており、これを複数個
直列接続して所要の電圧を得るようにして電気自動車に
搭載される。
ロボットや電気自動車の開発が盛んに進められている。
従来、この種の用途には専ら鉛蓄電池が用いられている
が、最近では効率高いNi-Cd電池やLi電池、更にはN
i-H電池等の、所謂イオン電池を用いることが試みられ
ている。このイオン電池は、通常、1単位セル当たり
2.0〜4.2ボルトの出力を有しており、これを複数個
直列接続して所要の電圧を得るようにして電気自動車に
搭載される。
【0003】ところで上記電池は、繰り返し充電して使
用されるが、一般的には上述した如く直列接続した状態
のまま、その直列回路の両極間に所定の電流を供給して
各電池の充電が行われる。ところが各電池には製造に起
因する特性のバラツキがあることのみならず、配列・配
置状態による放熱条件の違いに起因する内部抵抗の差も
ある。この為、直列接続された複数の電池の特性(電池
容量)が全て均一であるとは言い難い。
用されるが、一般的には上述した如く直列接続した状態
のまま、その直列回路の両極間に所定の電流を供給して
各電池の充電が行われる。ところが各電池には製造に起
因する特性のバラツキがあることのみならず、配列・配
置状態による放熱条件の違いに起因する内部抵抗の差も
ある。この為、直列接続された複数の電池の特性(電池
容量)が全て均一であるとは言い難い。
【0004】これにも拘わらず、上述した如く直列接続
した状態のまま、直列的に各電池を充電すると、容量残
量の少ない電池(性能の劣る電池)が過剰充電され、逆
に容量残量の多い電池(性能の良い電池)は充電不足と
なると言う問題がある。このような状態のまま、その充
放電を繰り返すと性能の良い電池までが特性劣化し、直
列接続された全ての電池の寿命が大きく劣化すると言う
不具合がある。
した状態のまま、直列的に各電池を充電すると、容量残
量の少ない電池(性能の劣る電池)が過剰充電され、逆
に容量残量の多い電池(性能の良い電池)は充電不足と
なると言う問題がある。このような状態のまま、その充
放電を繰り返すと性能の良い電池までが特性劣化し、直
列接続された全ての電池の寿命が大きく劣化すると言う
不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解消
するべく、例えば特公平6−28491号公報には直列
に接続された複数の電池のそれぞれに充電調整装置(充
電保護装置)を接続し、各電池の充電電圧に応じてその
充電電流を分流してバイパスすることで、前記各電池の
充電電圧を一定化する技術が開示される。
するべく、例えば特公平6−28491号公報には直列
に接続された複数の電池のそれぞれに充電調整装置(充
電保護装置)を接続し、各電池の充電電圧に応じてその
充電電流を分流してバイパスすることで、前記各電池の
充電電圧を一定化する技術が開示される。
【0006】しかしながらこの公報に開示の技術は、特
定の電池だけが放電し尽くす状態を避けるべく、その自
己放電電流に相当する細流充電電流を各電池に定常的に
供給しながら(充電しながら)、その電池を使用するこ
とを対象としたものであり、例えば300mA程度の僅か
な細流充電電流をバイパス制御しているに過ぎない。特
に上記細流充電電流を調整するべく、各電池に対して並
列に設けられるバイパス回路(インピーダンス回路)を
アナログ的(リニア)に作動させて、該電池の充電電圧
に応じてバイパス電流を連続的に可変する構成としてい
る。
定の電池だけが放電し尽くす状態を避けるべく、その自
己放電電流に相当する細流充電電流を各電池に定常的に
供給しながら(充電しながら)、その電池を使用するこ
とを対象としたものであり、例えば300mA程度の僅か
な細流充電電流をバイパス制御しているに過ぎない。特
に上記細流充電電流を調整するべく、各電池に対して並
列に設けられるバイパス回路(インピーダンス回路)を
アナログ的(リニア)に作動させて、該電池の充電電圧
に応じてバイパス電流を連続的に可変する構成としてい
る。
【0007】ところが、例えば電気自動車に搭載される
電池のように、その充電容量が或る程度低下した時点で
これを充電するような場合、その充電電流として数十ア
ンペア以上の電流が電池に供給されるので、上記公報に
開示の技術では対処することができないと言う問題があ
った。具体的には数十アンペア以上の充電電流を、その
充電電圧に応じて連続的に分流制御する場合、上述した
如くアナログ的に動作させるインピーダンス回路ではそ
の負荷損失が極めて大きくなり、実質的にこれを実現す
ることが甚だ困難となる。これ故、従来では、例えば特
開平8−33219号公報に示されるように、直列接続
された複数の電池と同数の充電器を準備し、これらの充
電器を並列駆動して上記各電池をそれぞれ独立に、且つ
同時に充電する等の手法が採られている。
電池のように、その充電容量が或る程度低下した時点で
これを充電するような場合、その充電電流として数十ア
ンペア以上の電流が電池に供給されるので、上記公報に
開示の技術では対処することができないと言う問題があ
った。具体的には数十アンペア以上の充電電流を、その
充電電圧に応じて連続的に分流制御する場合、上述した
如くアナログ的に動作させるインピーダンス回路ではそ
の負荷損失が極めて大きくなり、実質的にこれを実現す
ることが甚だ困難となる。これ故、従来では、例えば特
開平8−33219号公報に示されるように、直列接続
された複数の電池と同数の充電器を準備し、これらの充
電器を並列駆動して上記各電池をそれぞれ独立に、且つ
同時に充電する等の手法が採られている。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、例えば電気自動車に搭載される
イオン電池のように、直列接続された複数の電池を均一
に、しかも安定に充電することができ、またその長寿命
化を図ることのできる充電保護装置および充電装置を提
供することにある。
たもので、その目的は、例えば電気自動車に搭載される
イオン電池のように、直列接続された複数の電池を均一
に、しかも安定に充電することができ、またその長寿命
化を図ることのできる充電保護装置および充電装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、充電電源に接続された電池の両極間に接
続されて、該電池に供給される充電電流を該電池の充電
電圧に応じて分流することでその充電電圧を一定化する
充電保護装置に係り、 例えば大電力電界効果トランジスタからなり、前記
電池に対して並列に設けられて該電池に供給される充電
電流のバイパス回路を形成する半導体スイッチ回路と、 上記電池に印加された端子間電圧を昇圧する昇圧回
路、例えばチャージポンプICを備え、この昇圧回路の
出力電圧から所定の定電圧、例えば前記電池の完全充電
電圧に相当する基準電圧を生起する定電圧回路と、 上記昇圧回路の出力電圧を受けて作動する高利得増
幅回路であって、前記電池の端子間電圧と前記電源回路
により生起された定電圧とを比較して前記半導体スイッ
チ回路をスイッチ駆動する高利得増幅回路と、 このスイッチ駆動によって前記半導体スイッチ回路
を流れる電流を一定化制御する負帰還回路と を具備したことを特徴としている。
べく本発明は、充電電源に接続された電池の両極間に接
続されて、該電池に供給される充電電流を該電池の充電
電圧に応じて分流することでその充電電圧を一定化する
充電保護装置に係り、 例えば大電力電界効果トランジスタからなり、前記
電池に対して並列に設けられて該電池に供給される充電
電流のバイパス回路を形成する半導体スイッチ回路と、 上記電池に印加された端子間電圧を昇圧する昇圧回
路、例えばチャージポンプICを備え、この昇圧回路の
出力電圧から所定の定電圧、例えば前記電池の完全充電
電圧に相当する基準電圧を生起する定電圧回路と、 上記昇圧回路の出力電圧を受けて作動する高利得増
幅回路であって、前記電池の端子間電圧と前記電源回路
により生起された定電圧とを比較して前記半導体スイッ
チ回路をスイッチ駆動する高利得増幅回路と、 このスイッチ駆動によって前記半導体スイッチ回路
を流れる電流を一定化制御する負帰還回路と を具備したことを特徴としている。
【0010】特に請求項2に記載するように、前記高利
得増幅回路を、電池に印加された端子間電圧を一方の入
力端子に直接入力し、他方の入力端子に前記定電圧回路
にて生起された所定の定電圧を入力して比較する増幅器
として構成したことを特徴としている。また請求項3に
記載するように、前記負帰還回路を、半導体スイッチ回
路が形成するバイパス電流路に介装された電流検出抵抗
と、この電流検出抵抗に生起される電圧を該半導体スイ
ッチ回路または前記高利得増幅回路に負帰還する帰還抵
抗ととして構成したことを特徴としている。
得増幅回路を、電池に印加された端子間電圧を一方の入
力端子に直接入力し、他方の入力端子に前記定電圧回路
にて生起された所定の定電圧を入力して比較する増幅器
として構成したことを特徴としている。また請求項3に
記載するように、前記負帰還回路を、半導体スイッチ回
路が形成するバイパス電流路に介装された電流検出抵抗
と、この電流検出抵抗に生起される電圧を該半導体スイ
ッチ回路または前記高利得増幅回路に負帰還する帰還抵
抗ととして構成したことを特徴としている。
【0011】つまり本発明に係る充電保護装置は、昇圧
回路の出力により駆動される高利得増幅回路にて、電池
に印加されている端子間電圧と、該電池の完全充電電圧
として前記定電圧回路にて生起された所定の定電圧とを
直接比較して、上記端子間電圧が上記定電圧(完全充電
電圧)を越えたとき、前記半導体スイッチ回路をスイッ
チ的に導通駆動することで、前記電池に供給される充電
電流を該半導体スイッチ回路を介してバイパスするよう
にしている。更にこのとき該半導体スイッチ回路を流れ
る電流を負帰還制御により一定化(定電流化)すること
で前記電池に供給される電流の全てをバイパスするよう
にし、その両端間電圧である電池の充電電圧を前記所定
の定電圧(完全充電電圧)に保つようにしたことを特徴
としている。また昇圧回路を用いて前記電池の端子間電
圧を昇圧することで、上記半導体スイッチ回路および高
利得増幅回路の作動に必要な駆動電圧を確保することを
特徴としている。
回路の出力により駆動される高利得増幅回路にて、電池
に印加されている端子間電圧と、該電池の完全充電電圧
として前記定電圧回路にて生起された所定の定電圧とを
直接比較して、上記端子間電圧が上記定電圧(完全充電
電圧)を越えたとき、前記半導体スイッチ回路をスイッ
チ的に導通駆動することで、前記電池に供給される充電
電流を該半導体スイッチ回路を介してバイパスするよう
にしている。更にこのとき該半導体スイッチ回路を流れ
る電流を負帰還制御により一定化(定電流化)すること
で前記電池に供給される電流の全てをバイパスするよう
にし、その両端間電圧である電池の充電電圧を前記所定
の定電圧(完全充電電圧)に保つようにしたことを特徴
としている。また昇圧回路を用いて前記電池の端子間電
圧を昇圧することで、上記半導体スイッチ回路および高
利得増幅回路の作動に必要な駆動電圧を確保することを
特徴としている。
【0012】また請求項4に記載の発明は、前記高利得
増幅回路を、並列に設けた複数の高利得増幅器により構
成し、各増幅器の一方の入力端子に、電池に印加された
端子間電圧をそれぞれ共通に直接入力すると共に、他方
の入力端子には前記定電圧回路により生成される互いに
異なる定電圧をそれぞれ入力して比較動作させ、その出
力を加算して前記半導体スイッチ回路をスイッチ駆動す
るようにしたことを特徴としている。つまり並列に設け
た複数の高利得増幅器からの出力により、電池の端子間
電圧に応じて半導体スイッチ回路を段階的にスイッチ駆
動することで、電流値の大きな充電電流を効率的にバイ
パスするようにしたことを特徴としている。
増幅回路を、並列に設けた複数の高利得増幅器により構
成し、各増幅器の一方の入力端子に、電池に印加された
端子間電圧をそれぞれ共通に直接入力すると共に、他方
の入力端子には前記定電圧回路により生成される互いに
異なる定電圧をそれぞれ入力して比較動作させ、その出
力を加算して前記半導体スイッチ回路をスイッチ駆動す
るようにしたことを特徴としている。つまり並列に設け
た複数の高利得増幅器からの出力により、電池の端子間
電圧に応じて半導体スイッチ回路を段階的にスイッチ駆
動することで、電流値の大きな充電電流を効率的にバイ
パスするようにしたことを特徴としている。
【0013】更に請求項5に記載の発明は、上述した充
電保護装置を、電池との接続端子を露出させて、前記半
導体スイッチ回路,昇圧回路を含む定電圧回路,高利得
増幅回路,および負帰還回路を一体にモールド封止して
モジュール構造化することを特徴としている。また請求
項6に記載の発明に係る充電装置は、上述した充電保護
装置を直列接続された複数の電池の各両極間にそれぞれ
個別に接続して設け、充電電源より前記各電池に直列的
に供給される充電電流を、前記各充電保護装置にて該電
池の充電電圧に応じて分流することで、直列接続した複
数の電池の充電電圧をそれぞれ一定化することを特徴と
するものである。
電保護装置を、電池との接続端子を露出させて、前記半
導体スイッチ回路,昇圧回路を含む定電圧回路,高利得
増幅回路,および負帰還回路を一体にモールド封止して
モジュール構造化することを特徴としている。また請求
項6に記載の発明に係る充電装置は、上述した充電保護
装置を直列接続された複数の電池の各両極間にそれぞれ
個別に接続して設け、充電電源より前記各電池に直列的
に供給される充電電流を、前記各充電保護装置にて該電
池の充電電圧に応じて分流することで、直列接続した複
数の電池の充電電圧をそれぞれ一定化することを特徴と
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る充電保護装置と、該充電保護装置を用い
て構成される充電装置について説明する。図1は充電装
置の全体的な概略構成図で、1a,1b,〜1nは直列接続
された複数の電池である。これらの各電池1a,1b,〜1
nは、従来一般的な鉛蓄電池であっても良く、或いは前
述したLi-H電池等のLiイオン電池であっても良い。
また電池自体を構成する、所謂単位セルであっても良
い。しかしてこれらの電池1a,1b,〜1nの直接回路
は、例えばスイッチ2を介してモータ等の負荷3に接続
されて、該負荷3の駆動電源として使用される。また上
記電池1a,1b,〜1nの直接回路の両極間には充電電源
4が接続され、該充電電源4から直列的に充電電流Ich
argeが供給されて前記各電池1a,1b,〜1nがそれぞれ
充電されるようになっている。尚、この充電電源4は、
前記電池1a,1b,〜1nの直列回路に対して選択的に接
続されるものである。
実施形態に係る充電保護装置と、該充電保護装置を用い
て構成される充電装置について説明する。図1は充電装
置の全体的な概略構成図で、1a,1b,〜1nは直列接続
された複数の電池である。これらの各電池1a,1b,〜1
nは、従来一般的な鉛蓄電池であっても良く、或いは前
述したLi-H電池等のLiイオン電池であっても良い。
また電池自体を構成する、所謂単位セルであっても良
い。しかしてこれらの電池1a,1b,〜1nの直接回路
は、例えばスイッチ2を介してモータ等の負荷3に接続
されて、該負荷3の駆動電源として使用される。また上
記電池1a,1b,〜1nの直接回路の両極間には充電電源
4が接続され、該充電電源4から直列的に充電電流Ich
argeが供給されて前記各電池1a,1b,〜1nがそれぞれ
充電されるようになっている。尚、この充電電源4は、
前記電池1a,1b,〜1nの直列回路に対して選択的に接
続されるものである。
【0015】さて直列接続された上記電池1a,1b,〜1
nの各両極間には、本発明に係る充電保護装置5a,5b,
〜5nがそれぞれ接続されている。これらの各充電保護
装置5(5a,5b,〜5n)は、例えば図2に示すように構
成されるもので、基本的には各充電保護装置5(5a,5
b,〜5n)がそれぞれ接続された電池1(1a,1b,〜1n)
の電極間電圧が所定の充電電圧Vfullに達したとき、該
電池1に供給される充電電流Ichargeを分流してバイパ
スする機能を備えたものである。
nの各両極間には、本発明に係る充電保護装置5a,5b,
〜5nがそれぞれ接続されている。これらの各充電保護
装置5(5a,5b,〜5n)は、例えば図2に示すように構
成されるもので、基本的には各充電保護装置5(5a,5
b,〜5n)がそれぞれ接続された電池1(1a,1b,〜1n)
の電極間電圧が所定の充電電圧Vfullに達したとき、該
電池1に供給される充電電流Ichargeを分流してバイパ
スする機能を備えたものである。
【0016】即ち、充電保護装置5は、電池1の両極間
に並列接続されて該電池1に供給される充電電流Ichar
geのバイパス回路を構成する半導体スイッチ回路11
と、前記電池1の両極間に加わる両極間電圧(充電電
圧)Vを、例えば2倍に昇圧する昇圧回路12と、この
昇圧回路12を含み、該昇圧回路12による昇圧電圧か
ら所定の定電圧、例えば前記電池1の完全充電電圧Vfu
llに相当する基準電圧を生起する定電圧回路13と、前
記昇圧電圧を受けて作動し、前記電池1の両極間電圧V
と上記基準電圧Vfullとを比較して前記半導体スイッチ
回路11をスイッチ駆動する演算増幅器からなる高利得
増幅回路14と、この高利得増幅回路14によってスイ
ッチ駆動されて前記半導体スイッチ回路11を流れる電
流を定電流制御する負帰還回路15とからなる。
に並列接続されて該電池1に供給される充電電流Ichar
geのバイパス回路を構成する半導体スイッチ回路11
と、前記電池1の両極間に加わる両極間電圧(充電電
圧)Vを、例えば2倍に昇圧する昇圧回路12と、この
昇圧回路12を含み、該昇圧回路12による昇圧電圧か
ら所定の定電圧、例えば前記電池1の完全充電電圧Vfu
llに相当する基準電圧を生起する定電圧回路13と、前
記昇圧電圧を受けて作動し、前記電池1の両極間電圧V
と上記基準電圧Vfullとを比較して前記半導体スイッチ
回路11をスイッチ駆動する演算増幅器からなる高利得
増幅回路14と、この高利得増幅回路14によってスイ
ッチ駆動されて前記半導体スイッチ回路11を流れる電
流を定電流制御する負帰還回路15とからなる。
【0017】前記バイパス回路を構成する半導体スイッ
チ回路11は、例えば低電圧動作型の大電力用電界効果
トランジスタ21、具体的には動作確認により選別され
たMOS型のFET(米国IR社製;型名IRFP-054)か
らなり、そのドレイン電極D側を正極端子16を介して
電池1の正極(+)に接続し、ソース電極S側を負極端子
17を介して前記電池1の負極(−)に接続する如く構成
される。尚、図2に示す構成例では、そのソース電極側
に負帰還回路15の一部をなす電流検出用抵抗22が介
装されている。
チ回路11は、例えば低電圧動作型の大電力用電界効果
トランジスタ21、具体的には動作確認により選別され
たMOS型のFET(米国IR社製;型名IRFP-054)か
らなり、そのドレイン電極D側を正極端子16を介して
電池1の正極(+)に接続し、ソース電極S側を負極端子
17を介して前記電池1の負極(−)に接続する如く構成
される。尚、図2に示す構成例では、そのソース電極側
に負帰還回路15の一部をなす電流検出用抵抗22が介
装されている。
【0018】一方、正極端子16に接続された前記昇圧
回路12は、例えばチャージポンプICと称されている
小電力倍電圧レギュレータ(米国リニアテクノロジー社
製;型名LTC-1044)からなり、その入力電圧Vを約2倍
の電圧に昇圧している。定電圧回路13は上記昇圧回路
12を含み、該昇圧回路12の出力端子と前記負極端子
17との間に直列に介装された保護抵抗23と定電圧レ
ギュレータ(米国TI社製;型名TL-431)24とからな
り、例えば前記電池1の完全充電電圧Vfullに相当する
基準電圧を所定の定電圧として生成している。尚、この
定電圧レギュレータ24により生起される基準電圧は、
図示しないトリマにより可変設定(微調整)されるよう
になっている。
回路12は、例えばチャージポンプICと称されている
小電力倍電圧レギュレータ(米国リニアテクノロジー社
製;型名LTC-1044)からなり、その入力電圧Vを約2倍
の電圧に昇圧している。定電圧回路13は上記昇圧回路
12を含み、該昇圧回路12の出力端子と前記負極端子
17との間に直列に介装された保護抵抗23と定電圧レ
ギュレータ(米国TI社製;型名TL-431)24とからな
り、例えば前記電池1の完全充電電圧Vfullに相当する
基準電圧を所定の定電圧として生成している。尚、この
定電圧レギュレータ24により生起される基準電圧は、
図示しないトリマにより可変設定(微調整)されるよう
になっている。
【0019】しかして高利得増幅回路14は、高利得な
演算増幅器(米国モトローラ社製;型名LM-393)を主体
として構成されるもので、前記昇圧回路12により昇圧
された電圧を駆動源Vccとして印加されて作動する。こ
の高利得増幅回路14はその負側入力端子に前記正極端
子16を介して前記電池1の正極(+)に加わる充電電
圧、つまり電池1の端子間電圧Vを入力し、他方の正側
入力端子に入力抵抗25を介して前記定電圧回路13に
より生起された基準電圧(完全充電電圧Vfull)を入力
したものである。そして高利得増幅回路14は、これら
の電圧を相互に比較し、その比較結果に応じて前記半導
体スイッチ回路11(大電力用電界効果トランジスタ2
1)をスイッチ駆動している。具体的には上記高利得増
幅回路14は、電池1の端子間電圧Vが基準電圧Vfull
に達したとき、これを検出して前記電界効果トランジス
タ21を導通駆動している。
演算増幅器(米国モトローラ社製;型名LM-393)を主体
として構成されるもので、前記昇圧回路12により昇圧
された電圧を駆動源Vccとして印加されて作動する。こ
の高利得増幅回路14はその負側入力端子に前記正極端
子16を介して前記電池1の正極(+)に加わる充電電
圧、つまり電池1の端子間電圧Vを入力し、他方の正側
入力端子に入力抵抗25を介して前記定電圧回路13に
より生起された基準電圧(完全充電電圧Vfull)を入力
したものである。そして高利得増幅回路14は、これら
の電圧を相互に比較し、その比較結果に応じて前記半導
体スイッチ回路11(大電力用電界効果トランジスタ2
1)をスイッチ駆動している。具体的には上記高利得増
幅回路14は、電池1の端子間電圧Vが基準電圧Vfull
に達したとき、これを検出して前記電界効果トランジス
タ21を導通駆動している。
【0020】この電界効果トランジスタ21の導通によ
り前記電池1の両極間をバイパスするバイパス回路が前
記正極端子16および負極端子17を介して形成され、
該バイパス回路の内部抵抗に応じて前記電池1に供給さ
れる電流Ichargeがバイパスされる。尚、このようにし
てバイパスされる電流Ipassは、電池1aを通過した電
流と加算されて、次段の電池1bにそのまま充電電流Ic
hargeとして供給される。
り前記電池1の両極間をバイパスするバイパス回路が前
記正極端子16および負極端子17を介して形成され、
該バイパス回路の内部抵抗に応じて前記電池1に供給さ
れる電流Ichargeがバイパスされる。尚、このようにし
てバイパスされる電流Ipassは、電池1aを通過した電
流と加算されて、次段の電池1bにそのまま充電電流Ic
hargeとして供給される。
【0021】しかしてバイパス回路を介して電池1をバ
イパスされる電流は、前述した如く電界効果トランジス
タ21のソース電極S側に介装された電流検出用抵抗2
2によって検出されている。そしてその電流値に応じて
該抵抗22の両極間に発生する電圧は、帰還抵抗26を
介して前記高利得増幅回路14の正側入力端子に負帰還
されている。この負帰還により高利得増幅回路14は、
前記電界効果トランジスタ21を定電流駆動し、該電界
効果トランジスタ21(バイパス回路)を介して前記電
池1に供給される充電電流Ichargeの殆どをバイパス通
流するべく動作する。そして電池1への充電電流Ichar
geの供給を最少にし、その過充電を防いで当該電池1の
充電電圧を前述した完全充電電圧Vfullに規定し、且つ
一定に保持するものとなっている。
イパスされる電流は、前述した如く電界効果トランジス
タ21のソース電極S側に介装された電流検出用抵抗2
2によって検出されている。そしてその電流値に応じて
該抵抗22の両極間に発生する電圧は、帰還抵抗26を
介して前記高利得増幅回路14の正側入力端子に負帰還
されている。この負帰還により高利得増幅回路14は、
前記電界効果トランジスタ21を定電流駆動し、該電界
効果トランジスタ21(バイパス回路)を介して前記電
池1に供給される充電電流Ichargeの殆どをバイパス通
流するべく動作する。そして電池1への充電電流Ichar
geの供給を最少にし、その過充電を防いで当該電池1の
充電電圧を前述した完全充電電圧Vfullに規定し、且つ
一定に保持するものとなっている。
【0022】即ち、上述した如く構成される充電保護装
置5の特徴的なところは、高利得増幅回路14によって
電池1の端子間電圧Vと、定電圧回路13によって生起
された電池1の完全充電電圧Vfullに相当する基準電圧
とを直接的に比較し、この高利得増幅回路14にて半導
体スイッチ回路11をスイッチ駆動すると共に、該半導
体スイッチ回路11を定電流駆動する点にある。また上
記端子間電圧Vと電池1の完全充電電圧に相当する基準
電圧とを比較するべく、上記端子間電圧Vを昇圧回路1
2により昇圧し、この昇圧電圧に基づいて上記基準電圧
を生成すると共に、高利得増幅回路14の駆動電圧Vcc
を確保している点にある。
置5の特徴的なところは、高利得増幅回路14によって
電池1の端子間電圧Vと、定電圧回路13によって生起
された電池1の完全充電電圧Vfullに相当する基準電圧
とを直接的に比較し、この高利得増幅回路14にて半導
体スイッチ回路11をスイッチ駆動すると共に、該半導
体スイッチ回路11を定電流駆動する点にある。また上
記端子間電圧Vと電池1の完全充電電圧に相当する基準
電圧とを比較するべく、上記端子間電圧Vを昇圧回路1
2により昇圧し、この昇圧電圧に基づいて上記基準電圧
を生成すると共に、高利得増幅回路14の駆動電圧Vcc
を確保している点にある。
【0023】かくして上述した如く構成された充電保護
装置5によれば、充電電源4からの電池1への充電電流
Ichargeの供給により電池1が充電され、その充電に伴
って電池1の端子間電圧Vが次第に上昇して、該端子電
圧Vが前記基準電圧によって規定される電池1の完全充
電電圧Vfullに達すると、高利得増幅回路14はこれを
高感度に検出して半導体スイッチ回路11を導通駆動す
る。特に端子間電圧Vと基準電圧(完全充電電圧Vful
l)とを直接比較することにより、簡易にして高感度に
電圧検出して半導体スイッチ回路11を構成する電界効
果トランジスタ21を直接的にスイッチ駆動する。
装置5によれば、充電電源4からの電池1への充電電流
Ichargeの供給により電池1が充電され、その充電に伴
って電池1の端子間電圧Vが次第に上昇して、該端子電
圧Vが前記基準電圧によって規定される電池1の完全充
電電圧Vfullに達すると、高利得増幅回路14はこれを
高感度に検出して半導体スイッチ回路11を導通駆動す
る。特に端子間電圧Vと基準電圧(完全充電電圧Vful
l)とを直接比較することにより、簡易にして高感度に
電圧検出して半導体スイッチ回路11を構成する電界効
果トランジスタ21を直接的にスイッチ駆動する。
【0024】するとこのスイッチ駆動によって瞬時に導
通する半導体スイッチ回路11は、前述した負帰還制御
の下で定電流駆動されて前記充電電流Ichargeに相当す
る電流を該半導体スイッチ回路11(バイパス回路)を
介して流すことになる。この結果、図3にその動作特性
を示すように、電池1の端子間電圧(充電電圧)Vがそ
の完全充電電圧Vfullに達した時点で、前記充電電源4
から電池1に供給される充電電流Ichargeの全てが強制
的に半導体スイッチ回路11に引き込まれ、該半導体ス
イッチ回路11を介してバイパスされる。そして充電電
源4から供給される充電電流Ichargeの前記電池1への
供給、つまり電池1のそれ以上の充電が阻止され、これ
によって電池1の過充電が防がれる。
通する半導体スイッチ回路11は、前述した負帰還制御
の下で定電流駆動されて前記充電電流Ichargeに相当す
る電流を該半導体スイッチ回路11(バイパス回路)を
介して流すことになる。この結果、図3にその動作特性
を示すように、電池1の端子間電圧(充電電圧)Vがそ
の完全充電電圧Vfullに達した時点で、前記充電電源4
から電池1に供給される充電電流Ichargeの全てが強制
的に半導体スイッチ回路11に引き込まれ、該半導体ス
イッチ回路11を介してバイパスされる。そして充電電
源4から供給される充電電流Ichargeの前記電池1への
供給、つまり電池1のそれ以上の充電が阻止され、これ
によって電池1の過充電が防がれる。
【0025】特にこの際、電界効果トランジスタ21に
よって構成される半導体スイッチ回路11は、スイッチ
動作によって導通し、その後は定電流駆動されて充電電
源4から供給される充電電流Ichargeを強制的にバイパ
スするので、前述した特公平6−28491号公報に示
されるアナログ的に駆動されるインピーダンス回路のよ
うな大きな負荷損失を招くことなしに、電池1の過充電
を確実に、且つ効率的に防止することができ、大電流の
充電電流Ichargeをバイパスする上で好適である。
よって構成される半導体スイッチ回路11は、スイッチ
動作によって導通し、その後は定電流駆動されて充電電
源4から供給される充電電流Ichargeを強制的にバイパ
スするので、前述した特公平6−28491号公報に示
されるアナログ的に駆動されるインピーダンス回路のよ
うな大きな負荷損失を招くことなしに、電池1の過充電
を確実に、且つ効率的に防止することができ、大電流の
充電電流Ichargeをバイパスする上で好適である。
【0026】尚、一旦導通駆動され、定電流駆動される
半導体スイッチ回路11は、高利得増幅回路14のヒス
テリシス特性と相俟って、例えば電池1の自己放電作用
によりその端子間電圧Vが、該電池1の定常動作電圧V
stdを下回った時点でオフ動作するように設定されてい
る。この半導体スイッチ回路11のオフ動作を規定する
定常動作電圧Vstdは、電池1が前述したイオン電池で
ある場合には、例えばその完全充電電圧Vfull(4.1
ボルト)より僅かに低い4.0ボルトとして設定され
る。
半導体スイッチ回路11は、高利得増幅回路14のヒス
テリシス特性と相俟って、例えば電池1の自己放電作用
によりその端子間電圧Vが、該電池1の定常動作電圧V
stdを下回った時点でオフ動作するように設定されてい
る。この半導体スイッチ回路11のオフ動作を規定する
定常動作電圧Vstdは、電池1が前述したイオン電池で
ある場合には、例えばその完全充電電圧Vfull(4.1
ボルト)より僅かに低い4.0ボルトとして設定され
る。
【0027】ちなみに電池1が前述した鉛蓄電池の場合
には、半導体スイッチ回路11をオン動作させる完全充
電電圧Vfullとしては、例えば3.2ボルトに設定さ
れ、またそのオフ動作を規定する電圧Vstdは2.2ボル
ト等として設定される。このときの電圧保護装置5の動
作特性は、図3において破線で示す通りであり、またそ
のときの定電流駆動も、鉛蓄電池の充電に適した充電電
流に応じて設定することは勿論のことである。
には、半導体スイッチ回路11をオン動作させる完全充
電電圧Vfullとしては、例えば3.2ボルトに設定さ
れ、またそのオフ動作を規定する電圧Vstdは2.2ボル
ト等として設定される。このときの電圧保護装置5の動
作特性は、図3において破線で示す通りであり、またそ
のときの定電流駆動も、鉛蓄電池の充電に適した充電電
流に応じて設定することは勿論のことである。
【0028】従って上述した構成の複数個の充電保護装
置5を、直列接続された複数の電池1(1a,1b,〜1n)
の各両極間にそれぞれ接続してなる充電装置によれば、
各充電保護装置5によって上記複数の電池1a,1b,〜1
nの充電電圧Vがそれぞれ完全充電電圧Vfullに規定
(一定化)され、余分な充電電流Ichargeは各充電保護
装置5a,5b,〜5nなおける半導体スイッチ回路11を
介してそれぞれバイパスされる。これ故、各電池1a,1
b,〜1nの過充電を防ぎ、且つ各電池1a,1b,〜1nの充
電電圧を一定化し、その電池特性を揃えることが可能と
なり、充放電の繰り返しに対してもその長寿命化を図る
ことができる。
置5を、直列接続された複数の電池1(1a,1b,〜1n)
の各両極間にそれぞれ接続してなる充電装置によれば、
各充電保護装置5によって上記複数の電池1a,1b,〜1
nの充電電圧Vがそれぞれ完全充電電圧Vfullに規定
(一定化)され、余分な充電電流Ichargeは各充電保護
装置5a,5b,〜5nなおける半導体スイッチ回路11を
介してそれぞれバイパスされる。これ故、各電池1a,1
b,〜1nの過充電を防ぎ、且つ各電池1a,1b,〜1nの充
電電圧を一定化し、その電池特性を揃えることが可能と
なり、充放電の繰り返しに対してもその長寿命化を図る
ことができる。
【0029】尚、直列接続した複数の電池1a,1b,〜1
nのそれぞれに充電保護装置5を接続するに際しては、
例えばその充電保護装置5を前述した正極端子16およ
び負極端子17だけを露出させて絶縁性合成樹脂材にて
一体にモールドし、電池1の両端子間に直接装着可能な
モジュール構造化しておくことが望ましい。具体的には
(厚み10mm×幅50mm×長さ130mm)程度の樹脂モ
ールドされたモジュール構造として充電保護装置5を実
現すれば、これを電池1の端子間に、見掛け上その電池
1の一部をなすように直接装着することが可能となるの
で、その取り扱い自体を簡単なものとし、更には電池1
の特性安定化を保証する為の標準部品として利用するこ
とも可能となる。
nのそれぞれに充電保護装置5を接続するに際しては、
例えばその充電保護装置5を前述した正極端子16およ
び負極端子17だけを露出させて絶縁性合成樹脂材にて
一体にモールドし、電池1の両端子間に直接装着可能な
モジュール構造化しておくことが望ましい。具体的には
(厚み10mm×幅50mm×長さ130mm)程度の樹脂モ
ールドされたモジュール構造として充電保護装置5を実
現すれば、これを電池1の端子間に、見掛け上その電池
1の一部をなすように直接装着することが可能となるの
で、その取り扱い自体を簡単なものとし、更には電池1
の特性安定化を保証する為の標準部品として利用するこ
とも可能となる。
【0030】ところで前述した充電保護装置5における
負帰還回路15は、電流検出用抵抗22を電界効果トラ
ンジスタ21のソース電極S側に介装し、該抵抗22に
て検出された電圧を高利得増幅回路14に負帰還するも
のとして構成したが、例えば図4に示すように電流検出
用抵抗22を電界効果トランジスタ21のドレイン電極
D側に介装し、該抵抗22の両極間に生じる電圧自体に
より電界効果トランジスタ21を直接的に負帰還制御す
ることで、その定電流化を図るようにしても良い。上記
抵抗22としては、例えば構造上、電界効果トランジス
タ21の熱抵抗損失と同程度の、所謂カッパータイプの
低熱抵抗損失型のものを用いるようにすれば良い。この
ようにすれば上記抵抗22自体に定電流化の機能を持た
せることができ、バイパス電流による上記抵抗22での
電圧降下に相当する分だけ電界効果トランジスタ21の
発熱損失(ソース・ドレイン電極間電圧)を抑えること
が可能となるので、該電界効果トランジスタ21の安定
した動作を保証することが可能となる。しかも抵抗22
での負荷損失を増やして電界効果トランジスタ21に掛
かる負担を低減することが可能となる。
負帰還回路15は、電流検出用抵抗22を電界効果トラ
ンジスタ21のソース電極S側に介装し、該抵抗22に
て検出された電圧を高利得増幅回路14に負帰還するも
のとして構成したが、例えば図4に示すように電流検出
用抵抗22を電界効果トランジスタ21のドレイン電極
D側に介装し、該抵抗22の両極間に生じる電圧自体に
より電界効果トランジスタ21を直接的に負帰還制御す
ることで、その定電流化を図るようにしても良い。上記
抵抗22としては、例えば構造上、電界効果トランジス
タ21の熱抵抗損失と同程度の、所謂カッパータイプの
低熱抵抗損失型のものを用いるようにすれば良い。この
ようにすれば上記抵抗22自体に定電流化の機能を持た
せることができ、バイパス電流による上記抵抗22での
電圧降下に相当する分だけ電界効果トランジスタ21の
発熱損失(ソース・ドレイン電極間電圧)を抑えること
が可能となるので、該電界効果トランジスタ21の安定
した動作を保証することが可能となる。しかも抵抗22
での負荷損失を増やして電界効果トランジスタ21に掛
かる負担を低減することが可能となる。
【0031】またこのようにして電界効果トランジスタ
21をスイッチ駆動するに際して、仮に1つの演算増幅
器により構成される前記高利得増幅回路14における増
幅利得が不足するような場合には、演算増幅器を多段に
設けることで電界効果トランジスタ21をスイッチ駆動
するに必要な増幅利得を確保するようにすれば良い。
尚、このようにして高利得増幅回路14の利得を高く設
定し、且つ電界効果トランジスタ21(半導体スイッチ
回路11)をスイッチ動作させるようにした場合には、
当然のことながら発振等の高周波特性が問題となる。従
ってこのような問題に対しては、特に図示しないが、適
宜発振防止用のコンデンサを負荷する等の高周波特性補
償を施せば良いことは勿論のことである。
21をスイッチ駆動するに際して、仮に1つの演算増幅
器により構成される前記高利得増幅回路14における増
幅利得が不足するような場合には、演算増幅器を多段に
設けることで電界効果トランジスタ21をスイッチ駆動
するに必要な増幅利得を確保するようにすれば良い。
尚、このようにして高利得増幅回路14の利得を高く設
定し、且つ電界効果トランジスタ21(半導体スイッチ
回路11)をスイッチ動作させるようにした場合には、
当然のことながら発振等の高周波特性が問題となる。従
ってこのような問題に対しては、特に図示しないが、適
宜発振防止用のコンデンサを負荷する等の高周波特性補
償を施せば良いことは勿論のことである。
【0032】さて上述した実施形態においては、充電電
源4によって充電される電池1の充電電圧Vがその完全
充電電圧Vfullに達したとき、充電保護装置5によって
その充電電流Ichargeを強制的にバイパスし、これによ
って該電池1の過充電を防ぐものとしたが、電池1の充
電電圧Vに応じて半導体スイッチ回路11を段階的にス
イッチ駆動し、該半導体スイッチ回路11を通してバイ
パスする電流値を階段的に可変設定するようにしても良
い。
源4によって充電される電池1の充電電圧Vがその完全
充電電圧Vfullに達したとき、充電保護装置5によって
その充電電流Ichargeを強制的にバイパスし、これによ
って該電池1の過充電を防ぐものとしたが、電池1の充
電電圧Vに応じて半導体スイッチ回路11を段階的にス
イッチ駆動し、該半導体スイッチ回路11を通してバイ
パスする電流値を階段的に可変設定するようにしても良
い。
【0033】図5はこの階段的電流制限(バイパス)を
実現する充電保護装置6の概略構成を示すもので、基本
的には前述した図2に示す充電保護装置5と同様に構成
される。この充電保護装置6が先に示した充電保護装置
5と異なる点は、高利得増幅回路14を、並列に設けた
複数の高利得増幅器14a,14b,〜14mによって構成
している点にある。
実現する充電保護装置6の概略構成を示すもので、基本
的には前述した図2に示す充電保護装置5と同様に構成
される。この充電保護装置6が先に示した充電保護装置
5と異なる点は、高利得増幅回路14を、並列に設けた
複数の高利得増幅器14a,14b,〜14mによって構成
している点にある。
【0034】これらの高利得増幅器14a,14b,〜14
mの各一方の負側入力端子には、前記電池1の正極(+)
に加わる充電電圧、つまり電池1の端子間電圧Vが前記
正極端子16を介して共通にそれぞれ直接入力されるよ
うになっている。また各高利得増幅器14a,14b,〜1
4mの他方の正側入力端子には、前記定電圧回路13に
より生起され、且つ直列接続された複数の抵抗25a,2
5b,〜25mからなる分圧回路より分圧された、互いに
異なる基準電圧Va,Vb,〜Vmがそれぞれ入力されるよ
うになっている。尚、上記基準電圧Vaは、例えば前記
電池1の完全充電電圧Vfullとして設定され、基準電圧
Vb,〜Vmは上記基準電圧Vaから所定電圧ずつ低下した
電位としてそれぞれ設定されるようになっている。特に
基準電圧Vmは、電池1の定常動作電圧Vstdに設定さ
れ、電池1の充電電圧Vが定常動作電圧Vstdに達した
時点からその充電電流Ichargeの段階的な分流を開始す
るように定められている。
mの各一方の負側入力端子には、前記電池1の正極(+)
に加わる充電電圧、つまり電池1の端子間電圧Vが前記
正極端子16を介して共通にそれぞれ直接入力されるよ
うになっている。また各高利得増幅器14a,14b,〜1
4mの他方の正側入力端子には、前記定電圧回路13に
より生起され、且つ直列接続された複数の抵抗25a,2
5b,〜25mからなる分圧回路より分圧された、互いに
異なる基準電圧Va,Vb,〜Vmがそれぞれ入力されるよ
うになっている。尚、上記基準電圧Vaは、例えば前記
電池1の完全充電電圧Vfullとして設定され、基準電圧
Vb,〜Vmは上記基準電圧Vaから所定電圧ずつ低下した
電位としてそれぞれ設定されるようになっている。特に
基準電圧Vmは、電池1の定常動作電圧Vstdに設定さ
れ、電池1の充電電圧Vが定常動作電圧Vstdに達した
時点からその充電電流Ichargeの段階的な分流を開始す
るように定められている。
【0035】これらの各高利得増幅器14a,14b,〜1
4mの出力は、互いに加算されて半導体スイッチ回路1
1に与えられ、該半導体スイッチ回路11をスイッチ駆
動するものとなっている。しかして半導体スイッチ回路
11を構成する低電圧駆動型の大電力用電界効果トラン
ジスタ21のソース電極側には、直列接続された電流検
出用の抵抗22,27が介装されており、その接続点に
生起される電圧が上記電界効果トランジスタ21のゲー
ト電極に負帰還されるようになっている。このように構
成された負帰還回路15の上記抵抗22,27の抵抗値
比により、該半導体スイッチ回路11を介してバイパス
される電流の最大電流値が、該電界効果トランジスタ2
1に対する負帰還制御によって規定される。
4mの出力は、互いに加算されて半導体スイッチ回路1
1に与えられ、該半導体スイッチ回路11をスイッチ駆
動するものとなっている。しかして半導体スイッチ回路
11を構成する低電圧駆動型の大電力用電界効果トラン
ジスタ21のソース電極側には、直列接続された電流検
出用の抵抗22,27が介装されており、その接続点に
生起される電圧が上記電界効果トランジスタ21のゲー
ト電極に負帰還されるようになっている。このように構
成された負帰還回路15の上記抵抗22,27の抵抗値
比により、該半導体スイッチ回路11を介してバイパス
される電流の最大電流値が、該電界効果トランジスタ2
1に対する負帰還制御によって規定される。
【0036】かくしてこのように構成された充電保護装
置6によれば、高利得増幅回路14を構成する複数の高
利得増幅器14a,14b,〜14mは、電池1の充電電圧
Vを段階的に比較し、その出力を加算して半導体スイッ
チ回路11をスイッチ駆動する。この結果、半導体スイ
ッチ回路11は前記各高利得増幅器14a,14b,〜14
mからの出力を受けて段階的に通電駆動され、前記電池
1の充電電圧Vに応じて充電電源4から供給される充電
電流Ichargeを分流して、該半導体スイッチ回路11を
通じて流すことになる。
置6によれば、高利得増幅回路14を構成する複数の高
利得増幅器14a,14b,〜14mは、電池1の充電電圧
Vを段階的に比較し、その出力を加算して半導体スイッ
チ回路11をスイッチ駆動する。この結果、半導体スイ
ッチ回路11は前記各高利得増幅器14a,14b,〜14
mからの出力を受けて段階的に通電駆動され、前記電池
1の充電電圧Vに応じて充電電源4から供給される充電
電流Ichargeを分流して、該半導体スイッチ回路11を
通じて流すことになる。
【0037】つまり半導体スイッチ回路11は、図6に
その特性を示すように電池1の充電電圧Vに応じた電流
を階段的にバイパスし、電池1に対して供給する電流を
低減する。そして電池1の充電電圧が完全充電電圧Vfu
llに達したとき、前記充電電源4から供給される充電電
流Ichargeの全てを強制的にバイパスし、電池1への電
流供給を阻止する。この結果、電池1は完全充電電圧V
fullに充電された時点で充電電流Ichargeの供給が中止
されることになり、その過充電が防止され、且つ充電電
圧が上記完全充電電圧Vfullに規定された一定の充電状
態に保持されることになる。
その特性を示すように電池1の充電電圧Vに応じた電流
を階段的にバイパスし、電池1に対して供給する電流を
低減する。そして電池1の充電電圧が完全充電電圧Vfu
llに達したとき、前記充電電源4から供給される充電電
流Ichargeの全てを強制的にバイパスし、電池1への電
流供給を阻止する。この結果、電池1は完全充電電圧V
fullに充電された時点で充電電流Ichargeの供給が中止
されることになり、その過充電が防止され、且つ充電電
圧が上記完全充電電圧Vfullに規定された一定の充電状
態に保持されることになる。
【0038】ちなみにこのようにして半導体スイッチ回
路11によるバイパス電流を、電池1の充電電圧Vに応
じて段階的に制御するようにしても、高利得増幅器14
a,14b,〜14mが、正極端子16を介して与えられる
電池1の充電電圧Vを直接的に検出して高感度にスイッ
チ動作し、また半導体スイッチ回路11を構成する電界
効果トランジスタ21もまた前記各高利得増幅器14a,
14b,〜14mからの出力を受けて段階的にスイッチ動
作するだけなので、電流値の大なる充電電流Ichargeを
バイパスするに適し、前述した特公平6−28491号
公報に示されるアナログ的に駆動されるインピーダンス
回路に比較して効率的にバイパス制御を行い得る。
路11によるバイパス電流を、電池1の充電電圧Vに応
じて段階的に制御するようにしても、高利得増幅器14
a,14b,〜14mが、正極端子16を介して与えられる
電池1の充電電圧Vを直接的に検出して高感度にスイッ
チ動作し、また半導体スイッチ回路11を構成する電界
効果トランジスタ21もまた前記各高利得増幅器14a,
14b,〜14mからの出力を受けて段階的にスイッチ動
作するだけなので、電流値の大なる充電電流Ichargeを
バイパスするに適し、前述した特公平6−28491号
公報に示されるアナログ的に駆動されるインピーダンス
回路に比較して効率的にバイパス制御を行い得る。
【0039】尚、このような構成の充電保護装置6につ
いても、前述した充電保護装置5と同様に樹脂モールド
してモジュール化すれば、その取り扱いが容易となるこ
とは言うまでもない。またここで用いる高利得増幅器1
4a,14b,〜14mの数や各高利得増幅器14a,14b,
〜14mに対して設定する基準電圧Va,Vb,〜Vmは、充
電電流Ichargeを階段的にバイパス制御しようとする電
池1の充電レベル(充電電圧V)に応じて定めれば良い
ものである。また充電保護装置6における半導体スイッ
チ回路11での発熱損失を低減する場合には、前記各高
利得増幅器14a,14b,〜14mに対応させて複数の電
界効果トランジスタ21を並列に設け、これらの電界効
果トランジスタ21を各別にスイッチ駆動するように構
成しても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
いても、前述した充電保護装置5と同様に樹脂モールド
してモジュール化すれば、その取り扱いが容易となるこ
とは言うまでもない。またここで用いる高利得増幅器1
4a,14b,〜14mの数や各高利得増幅器14a,14b,
〜14mに対して設定する基準電圧Va,Vb,〜Vmは、充
電電流Ichargeを階段的にバイパス制御しようとする電
池1の充電レベル(充電電圧V)に応じて定めれば良い
ものである。また充電保護装置6における半導体スイッ
チ回路11での発熱損失を低減する場合には、前記各高
利得増幅器14a,14b,〜14mに対応させて複数の電
界効果トランジスタ21を並列に設け、これらの電界効
果トランジスタ21を各別にスイッチ駆動するように構
成しても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、充
電電源により充電される電池の端子間電圧を昇圧回路を
介して昇圧した電圧から生起される所定の定電圧、具体
的には前記電池の完全充電電圧に相当する基準電圧と、
前記電池の端子間電圧とを高利得増幅回路により直接的
に比較して、前記電池に対して並列に設けられて前記電
池に対するバイパス回路を構成する大電力電界効果トラ
ンジスタからなる半導体スイッチ回路をスイッチ駆動
し、このスイッチ駆動によって前記半導体スイッチ回路
を流れる電流を一定化制御するようにしているので、電
池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、これを高感度
に検出して充電電源から電池に供給される充電電流を強
制的にバイパスして該電池の過充電を効果的に防ぎ、そ
の充電電圧を簡易にして効率的に一定化することができ
る。
電電源により充電される電池の端子間電圧を昇圧回路を
介して昇圧した電圧から生起される所定の定電圧、具体
的には前記電池の完全充電電圧に相当する基準電圧と、
前記電池の端子間電圧とを高利得増幅回路により直接的
に比較して、前記電池に対して並列に設けられて前記電
池に対するバイパス回路を構成する大電力電界効果トラ
ンジスタからなる半導体スイッチ回路をスイッチ駆動
し、このスイッチ駆動によって前記半導体スイッチ回路
を流れる電流を一定化制御するようにしているので、電
池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、これを高感度
に検出して充電電源から電池に供給される充電電流を強
制的にバイパスして該電池の過充電を効果的に防ぎ、そ
の充電電圧を簡易にして効率的に一定化することができ
る。
【0041】特に請求項2に記載するように、前記高利
得増幅回路にて、電池の充電電圧と基準電圧とを直接的
に比較しているので、半導体スイッチ回路を高感度にス
イッチ動作させて、電池の充電電圧を制御することがで
きる。また請求項3に記載するように、負帰還回路にて
半導体スイッチ回路を通じてバイパスする電流を一定化
し、これによって電池に対する充電電流を強制的にバイ
パスするので、電池の過充電を効率的に防ぎ、その充電
電圧を一定化することができる。
得増幅回路にて、電池の充電電圧と基準電圧とを直接的
に比較しているので、半導体スイッチ回路を高感度にス
イッチ動作させて、電池の充電電圧を制御することがで
きる。また請求項3に記載するように、負帰還回路にて
半導体スイッチ回路を通じてバイパスする電流を一定化
し、これによって電池に対する充電電流を強制的にバイ
パスするので、電池の過充電を効率的に防ぎ、その充電
電圧を一定化することができる。
【0042】また請求項4に記載の発明によれば、並列
に設けた複数の高利得増幅器によって半導体スイッチ回
路を段階的にスイッチ駆動するので、この場合には電池
の充電電圧に応じて電流値の大きな充電電流を効率的に
バイパスすることができる。更に請求項5に記載するよ
うに、上述した充電保護装置をモールド封止してモジュ
ール構造化することにより、その取り扱いの簡単化を図
ることができる。
に設けた複数の高利得増幅器によって半導体スイッチ回
路を段階的にスイッチ駆動するので、この場合には電池
の充電電圧に応じて電流値の大きな充電電流を効率的に
バイパスすることができる。更に請求項5に記載するよ
うに、上述した充電保護装置をモールド封止してモジュ
ール構造化することにより、その取り扱いの簡単化を図
ることができる。
【0043】また請求項6に記載の発明に係る充電装置
によれば、上述した充電保護装置を直列接続された複数
の電池の各両極間にそれぞれ個別に設けているので、充
電電源より前記各電池に直列的に供給される充電電流
を、前記各充電保護装置にて該電池の充電電圧に応じて
分流し、直列接続した複数の電池の充電電圧を効果的に
均一化することができる。この結果、繰り返し充放電を
行う場合であっても、各電池の電池特性の安定化と長寿
命化を図ることが可能となる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
によれば、上述した充電保護装置を直列接続された複数
の電池の各両極間にそれぞれ個別に設けているので、充
電電源より前記各電池に直列的に供給される充電電流
を、前記各充電保護装置にて該電池の充電電圧に応じて
分流し、直列接続した複数の電池の充電電圧を効果的に
均一化することができる。この結果、繰り返し充放電を
行う場合であっても、各電池の電池特性の安定化と長寿
命化を図ることが可能となる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
【図1】本発明に係る充電装置の全体的な概略構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る充電保護装置の概略
的な構成図。
的な構成図。
【図3】図2に示す充電保護装置における充電電流のバ
イパス特性を示す図。
イパス特性を示す図。
【図4】本発明の別の実施形態に係る充電保護装置の概
略的な構成図。
略的な構成図。
【図5】本発明の更に別の実施形態に係る充電保護装置
の概略的な構成図。
の概略的な構成図。
【図6】図5に示す充電保護装置における充電電流のバ
イパス特性を示す図。
イパス特性を示す図。
1,1a,1b,〜1n 電池 4 充電電源 5,5a,5b,〜5n 充電保護装置 6 充電保護装置 11 半導体スイッチ回路 12 昇圧回路(チャージポンプIC) 13 定電圧回路 14 高利得増幅回路 15 負帰還回路 21 低電圧動作型の大電力用電界効果ト
ランジスタ 22 電流検出用抵抗 24 定電圧レギュレータ 26 帰還抵抗
ランジスタ 22 電流検出用抵抗 24 定電圧レギュレータ 26 帰還抵抗
Claims (6)
- 【請求項1】 充電電源に接続された電池の両極間に接
続され、該電池に供給される充電電流を該電池の充電電
圧に応じて分流してその充電電圧を一定化する充電保護
装置であって、 前記電池に対して並列に設けられて該電池に供給される
充電電流のバイパス回路を形成する半導体スイッチ回路
と、 上記電池に印加された端子間電圧を昇圧する昇圧回路を
含み、この昇圧回路の出力電圧から所定の定電圧を生起
する定電圧回路と、 上記昇圧回路の出力電圧を受けて作動し、前記電池の端
子間電圧と前記電源回路により生起された定電圧とを比
較して前記半導体スイッチ回路をスイッチ駆動する高利
得増幅回路と、 このスイッチ駆動によって前記半導体スイッチ回路を流
れる電流を一定化制御する負帰還回路とを具備したこと
を特徴とする充電保護装置。 - 【請求項2】 前記高利得増幅回路は、電池に印加され
た端子間電圧を一方の入力端子に直接入力し、他方の入
力端子に前記定電圧回路にて生起された所定の定電圧を
入力して比較動作する増幅器からなることを特徴とする
請求項1に記載の充電保護装置。 - 【請求項3】 前記負帰還回路は、半導体スイッチ回路
が形成するバイパス電流路に介装された電流検出抵抗
と、この電流検出抵抗に生起される電圧を該半導体スイ
ッチ回路または前記高利得増幅回路に負帰還する帰還抵
抗とからなることを特徴とする請求項1に記載の充電保
護装置。 - 【請求項4】 前記高利得増幅回路は、並列に設けられ
た複数の増幅器からなり、各増幅器は、電池に印加され
た端子間電圧を各一方の入力端子にそれぞれ共通に直接
入力すると共に、他方の入力端子に互いに異なる定電圧
をそれぞれ入力して比較動作し、その出力を加算して前
記半導体スイッチ回路をスイッチ駆動することを特徴と
する請求項1に記載の充電保護装置。 - 【請求項5】 電池との接続端子を露出させ、前記半導
体スイッチ回路,定電圧回路,高利得増幅回路,および
負帰還回路を一体にモールド封止してモジュール構造化
してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
記載の充電保護装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の複数
の充電保護装置を、直列接続された複数の電池の各端子
間にそれぞれ個別に接続してなり、充電電源より前記各
電池に供給される充電電流を、前記各充電保護装置にて
該電池の充電電圧に応じて分流して前記各電池の充電電
圧をそれぞれ一定化することを特徴とする充電装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219520A JPH1066276A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 充電保護装置および充電装置 |
EP97303213A EP0831571A3 (en) | 1996-08-21 | 1997-05-12 | Charging control system |
US08/856,314 US5932990A (en) | 1996-08-21 | 1997-05-14 | Charging control system for uniformly charging a series connected battery array |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219520A JPH1066276A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 充電保護装置および充電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1066276A true JPH1066276A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16736767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8219520A Pending JPH1066276A (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 充電保護装置および充電装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5932990A (ja) |
EP (1) | EP0831571A3 (ja) |
JP (1) | JPH1066276A (ja) |
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TW521240B (en) | 1998-12-10 | 2003-02-21 | Sanyo Electric Co | Liquid crystal driving integrated circuit |
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1996
- 1996-08-21 JP JP8219520A patent/JPH1066276A/ja active Pending
-
1997
- 1997-05-12 EP EP97303213A patent/EP0831571A3/en not_active Withdrawn
- 1997-05-14 US US08/856,314 patent/US5932990A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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EP0831571A2 (en) | 1998-03-25 |
EP0831571A3 (en) | 1999-01-07 |
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