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JPH1051292A - 信号伝達回路 - Google Patents

信号伝達回路

Info

Publication number
JPH1051292A
JPH1051292A JP8199398A JP19939896A JPH1051292A JP H1051292 A JPH1051292 A JP H1051292A JP 8199398 A JP8199398 A JP 8199398A JP 19939896 A JP19939896 A JP 19939896A JP H1051292 A JPH1051292 A JP H1051292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
chip
signal transmission
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8199398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasubumi Takahashi
保文 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Microdevices Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fujifilm Microdevices Co Ltd
Priority to JP8199398A priority Critical patent/JPH1051292A/ja
Publication of JPH1051292A publication Critical patent/JPH1051292A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる処理ブロック間で信号伝達可能な信号
伝達回路に関し、高速かつ消費電力量の少ない信号伝達
回路を提供することを課題とする。 【解決手段】 第1の電源ライン(10,13)に接続
され、2つの電圧状態とハイインピーダンス状態との3
状態を有するトライステート回路(12)を含む第1の
処理ブロック(1)と、第2の電源ライン(20,2
3)に接続され、履歴を有さず外部から入力される信号
を直ちに2値論理でラッチするためのラッチ回路(7
1)を含む第2の処理ブロック(2)と、第1の処理ブ
ロックから出力される信号を第2の処理ブロックに伝達
するため、第1および第2の処理ブロックをACカップ
リングする接続手段(3)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号伝達回路に関
し、特に異なる処理ブロック間で信号伝達可能な信号伝
達回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来技術による双方向の信号
伝達回路の構成図である。信号伝達回路は、半導体チッ
プ1と半導体チップ2との間で双方向の信号伝達を行
う。
【0003】半導体チップ1は、入出力回路4を有し、
電源13およびグランド10に接続される。入出力回路
4は、チップ1の外部に信号を出力するためのトライス
テート回路12と、チップ1の外部から信号を入力する
ためのシュミット回路11を有する。
【0004】半導体チップ2は、半導体チップ1と同様
の構成であり、入出力回路5を有する。入出力回路5
は、チップ2の外部に信号を出力するためのトライステ
ート回路22と、チップ2の外部から信号を入力するた
めのシュミット回路21を有する。半導体チップ2に
は、電源23およびグランド20が接続される。
【0005】ここで、チップ2に接続される電源23と
グランド20は、それぞれチップ1に接続される電源1
3とグランド10とは別系統のラインであり、電気的に
絶縁されている。つまり、電源13とグランド10の電
位差、および電源23とグランド20の電位差が同じ
(例えば5V)であったとしても、グランド10の電位
とグランド20の電位がずれていることも考えられる。
グランド10の電位とグランド20の電位が異なれば、
電源13の電位と電源23の電位も異なる。すなわち、
チップ1の動作電位とチップ2の動作電位が異なる。
【0006】チップ1とチップ2の動作電位が同じであ
れば、チップ1とチップ2をダイレクトに接続し、信号
を伝達することができる。チップ1とチップ2の動作電
位が異なる場合には、外部部品3を介してチップ1とチ
ップ2を接続することにより、信号を伝達することがで
きる。1つの回路基盤上に、チップ1とチップ2と外部
部品3が配設される。
【0007】チップ1の入出力回路4内において、トラ
イステート回路12の出力信号線とシュミット回路11
の入力信号線が、チップ1の入出力信号線に接続され
る。チップ2の入出力回路5内において、トライステー
ト回路22の出力信号線とシュミット回路21の入力信
号線が、チップ2の入出力信号線に接続される。
【0008】外部部品3は、チップ1の電源ラインを抵
抗分割するための抵抗33と31と、チップ2の電源ラ
インを抵抗分割するための抵抗36と34と、チップ1
とチップ2のそれぞれの入出力信号線を結ぶ2つの容量
32と35と、当該2つの容量の接続点とグランド30
を結ぶ抵抗37を有する。グランド30は、グランド1
0および20と電気的に絶縁されている。
【0009】チップ1とチップ2との間では、双方向に
信号の伝達を行うことができる。チップ1からチップ2
に信号を伝達するには、チップ1のトライステート回路
12が信号を出力し、当該信号をチップ2のシュミット
回路12が入力する。
【0010】逆に、チップ2からチップ1に信号を伝達
するには、チップ2のトライステート回路22が信号を
出力し、当該信号をチップ1のシュミット回路11が入
力する。
【0011】両方向の信号伝達は、お互いに同様の動作
を行う。以下、チップ1からチップ2へ信号を伝達する
場合を例に説明する。
【0012】図12は、当該動作を説明するための信号
波形である。チップ1中のトライステート回路12は、
信号102を入力し、信号103の制御の下、3状態
(3値論理)を有する信号301を出力する。トライス
テート回路12の動作を説明する。
【0013】入力信号102と制御信号103は、ハイ
レベルVH1とローレベルVL1の2状態(2値論理)
を有する。出力信号301は、ハイレベルVH1、中間
レベルVI1およびローレベルVL1の3状態(3値論
理)を有する。ハイレベルVH1は、電源13の電位で
あり、ローレベルVL1はグランド10の電位であり、
中間レベルVI1は抵抗33と31により抵抗分割され
るVH1とVL1の間の中間電位である。
【0014】トライステート回路12は、制御信号10
3がローレベルVL1のとき、入力信号102をそのま
ま出力信号301として出力し、制御信号103がハイ
レベルVH1のとき、トライステート回路12の出力は
ハイインピーダンス状態となり、出力信号301は入力
信号102とは無関係に中間レベルV1Iになる。
【0015】信号303は、容量32と35の間の電位
であり、グランド30にプルダウンされている。信号3
03は、信号301の直流レベルを変移させた信号であ
る。信号303の3状態VH3、VI3、VL3は、そ
れぞれ信号301の3状態VH1、VI1、VL1に相
当する。ただし、直流バイアス値が異なる。
【0016】中間レベルVI3は、グランド30の電位
である。グランド30の電位に対し、ハイレベルVH3
は正電位であり、ローレベルVL3は負電位である。V
H3とVL3の電位差は、VH1とVL1の電位差と同
じである。信号303と301は、相対的電位は同じで
あるが、絶対電位が異なる。
【0017】信号302は、チップ2内のシュミット回
路21に入力される信号である。信号302は、信号3
03の直流レベルを変移させた信号である。信号302
の3状態VH2、VI2、VL2は、それぞれ信号30
3の3状態VH3、VI3、VL3に相当する。ただ
し、直流バイアス値が異なる。
【0018】ハイレベルVH2は、電源23の電位であ
り、ローレベルVL2はグランド20の電位であり、中
間レベルVI2は抵抗36と34により抵抗分割される
VH2とVL2の間の中間電位である。
【0019】次に、シュミット回路21の動作を説明す
る。図13(A)は、シュミット回路21の入出力特性
を示すグラフである。シュミット回路は、ヒステリシス
特性を有する。
【0020】入力電圧が上昇する際は、入力電圧が0V
からしきい電圧V2までの間は出力電圧が0Vになり、
入力電圧がしきい電圧V2を越えると出力電圧がハイレ
ベルVHになる。入力電圧が下降する際は、入力電圧が
しきい電圧V1までは出力電圧がハイレベルVHにな
り、入力電圧がしきい電圧V1から0Vまでの間は出力
電圧が0Vになる。しきい電圧V1は、しきい電圧V2
よりも小さい。
【0021】しきい電圧V1とV2は、しきい電圧V1
とV2の間に中間レベルVI2がくるように設定され
る。中間レベルVI2は、シュミット回路21の入力信
号302が有する中間レベルである。
【0022】図13(B)は、シュミット回路21に入
力される入力電圧とそれに対応する出力電圧の例であ
る。入力電圧が上昇ししきい電圧V2を越えると、出力
電圧は0VからハイレベルVHに変化する。その後、入
力電圧が下降ししきい電圧V1より小さくなると、出力
電圧はハイレベルVHから0Vに変化する。
【0023】図11に戻り、シュミット回路21は、信
号302を入力し、信号201を出力することにより、
3状態の信号302を2状態の信号201に復調する。
図12において、入力信号302が中間レベルVI2を
越えハイレベルVH2に達すると、出力信号201はロ
ーレベルVL2からハイレベルVH2へ変化する。その
後、入力信号302がハイレベルVH2から中間レベル
VI2まで下がり中間レベルVI2を維持している間
も、出力信号201は引き続きハイレベルVH2を維持
する。
【0024】入力信号302が中間レベルVI2からロ
ーレベルVL2まで下がると、出力信号201はハイレ
ベルVH2からローレベルVL2に変化する。以下、同
様な動作を行い、信号201が生成される。
【0025】以上のようにして、チップ1内の信号10
2は、チップ2へ信号201として伝達される。信号1
02と201は、信号レベルが異なるが、論理は同じで
ある。
【0026】図14は、従来技術による単方向の信号伝
達回路の構成図である。信号伝達回路は、半導体チップ
1から半導体チップ2への単方向の信号伝達を行う。チ
ップ1は出力回路6を有し、チップ2は入力回路7を有
する。チップ1とチップ2の間に接続される外部部品3
は、双方向信号伝達回路(図11)のものと同じ構成で
ある。
【0027】チップ1の出力回路6は、チップ2へ信号
を出力するためのトライステート回路12を有する。チ
ップ2の入力回路7は、チップ1から信号を入力するた
めのシュミット回路21を有する。つまり、単方向信号
伝達回路(図14)は、双方向信号伝達回路(図11)
のうちチップ1内のシュミット回路11とチップ2内の
トライステート回路22を取り除いた構成と同じであ
る。
【0028】単方向信号伝達回路は、単方向のみ信号伝
達が可能である点を除けば、上記の双方向信号伝達回路
と同じ動作をする。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】信号伝達回路は、例え
ばIEEE1394規格のデジタル通信のインターフェ
ース回路に用いられる。そのため、信号伝達は、高速性
が要求される。また、部品点数削減および消費電力の低
減が要求される。
【0030】チップ2内のシュミット回路21は、ヒス
テリシス特性を有するため、ハイレベルとローレベルの
間の変化速度が遅い。すなわち、シュミット回路21
は、入力電圧上昇時のしきい電圧V2と入力電圧下降時
のしきい電圧V1が異なるため、当該2つのしきい電圧
の差に相当する分だけ時間の遅れが生じる。信号の伝達
を高速に行うことが困難である。
【0031】トライステート回路12は、中間レベルを
有する3状態を出力可能である。シュミット回路21
は、中間レベルを入力すると電流が流れ、電力が消費さ
れる。3値論理ではなく、2値論理を扱うのであれば、
CMOS等を用いれば電流を消費させないこともでき
る。3値論理を扱うと、消費電力量が多くなる。
【0032】トライステート回路12は、通信を行って
いないとき、スタンバイ状態として中間レベルを出力す
る。そして、通信を行う際のみ、ハイレベルまたはロー
レベルを出力する。
【0033】一般的に、通信を行わない時間は圧倒的に
長い。つまり、トライステート回路12は中間レベルを
出力している時間が長い。通信を行っていない長時間に
おいて、シュミット回路21は中間レベルを入力し、電
力を消費してしまう。
【0034】動作速度が遅いことと消費電力量が多いこ
とは、回路設計を行う上で大きな制約になる。通常、動
作速度を速くするには、消費電力量が多くなってしま
う。そのため、信号伝達回路をASIC設計することは
困難であり、カスタム設計にせざるを得ない。カスタム
設計は、ASIC設計に比べコスト高である。
【0035】また、外部部品3は、チップ1とチップ2
の電位差を吸収するために必要であるが、抵抗および容
量の部品点数が多すぎるという欠点がある。
【0036】本発明の目的は、高速に動作する信号伝達
回路を提供することである。本発明の他の目的は、消費
電力の少ない信号伝達回路を提供することである。
【0037】本発明の他の目的は、部品点数の少ない信
号伝達回路を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の信号伝達回路
は、第1の電源ラインに接続され、2つの電圧状態とハ
イインピーダンス状態との3状態を有するトライステー
ト回路を含む第1の処理ブロックと、第2の電源ライン
に接続され、履歴を有さず外部から入力される信号を直
ちに2値論理でラッチするためのラッチ回路を含む第2
の処理ブロックと、前記第1の処理ブロックから出力さ
れる信号を前記第2の処理ブロックに伝達するため、第
1および第2の処理ブロックをACカップリングする接
続手段とを有する。
【0039】第1および第2の処理ブロックの間で信号
の伝達を行うことができる。第1の処理ブロックは、3
状態を有するトライステート回路を有する。第2の処理
ブロックは、外部から信号を入力するためのシュミット
回路の代わりにラッチ回路を有する。シュミット回路の
代わりにラッチ回路を設けることにより、ヒステリシス
特性を持つシュミット回路に比べ、高速に動作させるこ
とができる。また、ラッチ回路を設けることによりトラ
イステート回路の出力信号を2値論理に変換することが
できるので、設計が容易かつ消費電力量を少なくするこ
とができる。さらに、2値論理にすることにより接続手
段の部品点数を少なくすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施例に
よる双方向の信号伝達回路の構成図である。信号伝達回
路は、半導体チップ(IC)1と半導体チップ2との間
で双方向の信号伝達を行う。信号伝達回路は、例えばI
EEE1394規格のデジタル通信のインターフェース
回路に用いられる。
【0041】半導体チップ1は、入出力回路4を有し、
電源13およびグランド10に接続される。入出力回路
4は、チップ1の外部に信号を出力するためのトライス
テート回路12と、チップ1の外部から信号を入力する
ためのラッチ回路61を有する。ラッチ回路61は、3
つのインバータL1,L2,L3により構成される。
【0042】半導体チップ2は、半導体チップ1と同様
の構成であり、入出力回路5を有し、電源23およびグ
ランド20に接続される。入出力回路5は、チップ2の
外部に信号を出力するためのトライステート回路22
と、チップ2の外部から信号を入力するためのラッチ回
路71を有する。ラッチ回路71は、3つのインバータ
L1,L2,L3により構成される。
【0043】ここで、チップ2に接続される電源23と
グランド20は、それぞれチップ1に接続される電源1
3とグランド10とは別系統のラインであり、電気的に
絶縁されている。
【0044】信号伝達回路は、チップ1とチップ2の電
源電位が異なるときにも信号伝達を行うことができる。
電源13とグランド10の電位差、および電源23とグ
ランド20の電位差が同じ(例えば5V)であったとし
ても、グランド10の電位とグランド20の電位がずれ
ていることも想定される。グランド10の電位とグラン
ド20の電位が異なれば、電源13の電位と電源23の
電位も異なる。すなわち、チップ1の動作電位とチップ
2の動作電位が異なる。
【0045】チップ1とチップ2の動作電位が同じであ
れば、チップ1とチップ2をダイレクトに接続し、信号
を伝達することができる。チップ1とチップ2の動作電
位が異なる場合には、外部部品3を介してチップ1とチ
ップ2を接続することにより、信号を伝達することがで
きる。1つの回路基盤上に、チップ1とチップ2と外部
部品3が配設される。
【0046】外部部品3は、チップ1とチップ2のそれ
ぞれの入出力信号線を結ぶ容量32を有する。外部部品
3は、チップ1とチップ2をACカップリングし、直流
成分を非接続することにより、チップ1とチップ2の間
の有害な電位差を吸収する。外部部品3は、1つの容量
32により構成されるので、従来の信号伝達回路(図1
1)に比べ部品点数が少なくてすむ。
【0047】チップ1の入出力回路4内において、トラ
イステート回路12の出力信号線とラッチ回路61の入
力信号線が、チップ1の入出力信号線に接続される。チ
ップ2の入出力回路5内において、トライステート回路
22の出力信号線とラッチ回路71の入力信号線が、チ
ップ2の入出力信号線に接続される。
【0048】チップ1とチップ2との間では、双方向に
信号の伝達を行うことができる。チップ1からチップ2
に信号を伝達するには、チップ1のトライステート回路
12が信号を出力し、当該信号をチップ2のラッチ回路
71が入力する。
【0049】逆に、チップ2からチップ1に信号を伝達
するには、チップ2のトライステート回路22が信号を
出力し、当該信号をチップ1のラッチ回路61が入力す
る。
【0050】両方向の信号伝達は、それぞれ同様の動作
である。以下、チップ1からチップ2へ信号を伝達する
場合を例に説明する。
【0051】図2は、当該動作を説明するための信号波
形である。チップ1中のトライステート回路12は、信
号102を入力し、信号103の制御の下、信号801
を出力する。トライステート回路12は、ハイレベル、
中間レベル、ローレベルの3状態を出力可能であり、I
EEE1394の通信を行っていないときはスタンバイ
状態として中間レベルを出力する。トライステート回路
12が中間レベルを出力しているとき、トライステート
回路12の出力はハイインピーダンス状態になり、動作
が停止する。
【0052】例えば、チップ1のトライステート回路1
2が信号を出力し、当該信号をチップ2のラッチ回路7
1が入力する場合、チップ2のトライステート回路22
はハイインピーダンス状態になり中間レベルを出力す
る。
【0053】トライステート回路22がハイインピーダ
ンス状態であれば、トライステート回路22の出力はラ
ッチ回路71に影響を与えない。すなわち、入出力回路
5が入力モードにあるとき、トライステート回路22は
ハイインピーダンス状態になる。
【0054】出力だけを行う回路であればトライステー
ト回路は必ずしも必要でない。入力と出力の両方を行う
場合には、2値の出力状態と1つの入力状態との3状態
を有するトライステート回路が必要になる。トライステ
ート回路はハイインピーダンス状態を有するので、トラ
イステート回路22の出力とラッチ回路71の入力を接
続することができる。
【0055】トライステート回路12は、本来3状態
(3値論理)を有する。しかし、トライステート回路1
2の出力信号線がラッチ回路61の入力信号線に接続さ
れているため、トライステート回路12の出力信号80
1は2状態(2値論理)を有することになる。
【0056】まず、ラッチ回路61がない場合のトライ
ステート回路12の動作を説明する。ラッチ回路61が
なければ、トライステート回路12は3状態を有する信
号301(図12)を出力する。
【0057】トライステート回路12の入力信号102
と制御信号103は、ハイレベルVH1とローレベルV
L1の2状態を有する。ハイレベルVH1は、電源13
の電位であり、ローレベルVL1はグランド10の電位
である。
【0058】図12において、トライステート回路12
は、制御信号103がローレベルVL1のとき、入力信
号102をそのまま出力信号301として出力し、制御
信号103がハイレベルVH1のとき、入力信号102
とは無関係に出力信号301を中間レベルV1Iにして
出力する。中間レベルVI1は、ハイレベルVH1とロ
ーレベルVL1の間の中間レベルである。
【0059】なお、制御信号103は、IEEE139
4の規格に基づいた信号であり、入力信号102のレベ
ルが変化した際にローレベルVL1(通過信号)にな
る。
【0060】次に、ラッチ回路61がある場合を説明す
る。ラッチ回路61は、3つのインバータL1,L2,
L3を有し、メモリ機能を有する。ラッチ回路61に入
力される信号801は、インバータL1とL2により構
成されるループ回路を介して、信号レベルがラッチされ
る。
【0061】つまり、トライステート回路12の出力信
号801が一度ハイレベルVH1になると、その後トラ
イステート回路12の出力がハイインピーダンス状態に
なっても、信号801はハイレベルVH1を維持する。
ラッチ回路61がトライステート回路12を支配する形
になる。
【0062】逆に、トライステート回路12の出力信号
801が一度ローレベルVL1になると、その後トライ
ステート回路12の出力がハイインピーダンス状態にな
っても、信号801はローレベルVH1を維持する。
【0063】その結果、トライステート回路12の出力
信号801は、入力信号102と同じ信号になる。トラ
イステート回路12を用いながらも、出力信号801は
2状態を有し、中間レベルが存在しない。
【0064】なお、上記の動作は、信号102がローレ
ベルVL1で始まる場合、ラッチ回路61の初期内部状
態がローレベルVL1であることが前提となる。初期
時、トライステート回路12がハイインピーダンス状態
になると、トライステート回路12の出力信号はラッチ
回路61の初期状態がローレベルVL1であればローレ
ベルVL1になる。しかし、ラッチ回路61の初期内部
状態は不定である。そこで、実際の通信を行う前、何回
かダミー信号を伝達することにより、ラッチ回路61の
内部状態を適正な論理レベルにすることが好ましい。
【0065】インバータL1,L2,L3をCMOSで
構成すれば、信号801がハイレベルVH1であっても
ローレベルVL1であっても電流は流れず、電力は消費
されない。
【0066】シュミット回路(図11)の代わりにラッ
チ回路61を用いることにより、消費電力量を少なくす
ることができる。また、2値論理の論理設計を行うこと
ができるので、設計が容易になる。
【0067】図1において、外部部品3は容量32を有
し、チップ1とチップ2をACカップリングする。容量
32は、チップ1とチップ2を交流的には接続し直流的
には切断する。信号801の交流成分は、容量32を通
過し、信号802となる。
【0068】従来の信号伝達回路(図11)では、チッ
プ1の出力信号301が3状態を有していたために、外
部回路3が複雑なものになっていた。本実施例によれ
ば、チップ1の出力信号801は2状態のみを有するの
で、外部部品3を簡単なものにすることができる。
【0069】図2に戻り、信号802は、チップ2内の
ラッチ回路71の入力信号である。チップ1の出力信号
802の論理レベルは、チップ2の入力信号801の論
理レベルと同じである。ただし、両者の絶対電位は異な
っていてもよい。信号802は、信号801の直流レベ
ルを変移させた信号である。
【0070】信号802の2状態VH2、VL2は、そ
れぞれ信号801の2状態VH1、VL1に相当する。
ハイレベルVH2は、電源23の電位であり、ローレベ
ルVL2はグランド20の電位である。
【0071】信号201は、ラッチ回路71の出力信号
である。ラッチ回路71の入力信号802は、2つのイ
ンバータL1,L3を介して、出力信号201になる。
出力信号201は、入力信号802と同じ信号である。
チップ2の信号201は、チップ1の信号102が復調
された信号であり、チップ1からチップ2に信号が伝達
されたことになる。
【0072】ラッチ回路71は、ヒステリシス特性を持
つシュミット回路(図11)に比べ、高速に動作する。
本実施例による信号伝達回路は、高速に信号を伝達する
ことができる。
【0073】図3は、本発明の第2の実施例による単方
向の信号伝達回路の構成図である。信号伝達回路は、半
導体チップ1から半導体チップ2へ単方向の信号伝達を
行うことができる。チップ1は出力回路6を有し、チッ
プ2は入力回路7を有する。チップ1とチップ2の間に
接続される外部部品3は、先の実施例(図1)のものと
同じ構成である。
【0074】チップ1の出力回路6は、チップ2へ信号
を出力するためのトライステート回路12を有する。チ
ップ2の入力回路7は、チップ1から信号を入力するた
めのラッチ回路71を有する。つまり、単方向信号伝達
回路(図3)は、双方向信号伝達回路(図1)のうちチ
ップ1内のラッチ回路61とチップ2内のトライステー
ト回路22を取り除いた構成と同じである。
【0075】単方向信号伝達回路の動作は、トライステ
ート回路12の出力信号301が3状態を有する点で上
記の双方向信号伝達回路の場合と異なる。以下、その違
いを説明する。
【0076】図4は、当該動作を説明するための信号波
形である。トライステート回路12の入力信号102と
制御信号103は、先の実施例(図2)と同じである。
トライステート回路12の出力信号線には、図1に示す
ラッチ回路61が接続されていないので、トライステー
ト回路12の出力信号301は3状態を有する。
【0077】すなわち、トライステート回路12は、制
御信号103がローレベルVL1のとき、入力信号10
2をそのまま出力信号301として出力し、制御信号1
03がハイレベルVH1のとき、入力信号102とは無
関係に出力信号301を中間レベルV1Iにして出力す
る。
【0078】図3において、外部部品3内の容量32
は、チップ1とチップ2をACカップリングする。信号
301の交流成分は、容量32を通過し、信号802と
なる。信号802は、チップ2内のラッチ回路71の入
力信号である。
【0079】ラッチ回路71は、3つのインバータL
1,L2,L3を有し、メモリ機能を有する。ラッチ回
路71の入力信号802は、インバータL1およびL2
のループ回路を介して、信号レベルがラッチされる。
【0080】トライステート回路12の出力信号301
が一度ハイレベルVH1になると、その後トライステー
ト回路12の出力がハイインピーダンス状態になって
も、信号802はハイレベルVH1を維持する。
【0081】逆に、トライステート回路12の出力信号
301が一度ローレベルVL1になると、その後トライ
ステート回路12の出力がハイインピーダンス状態にな
っても、信号802はローレベルVH1を維持する。
【0082】その結果、ラッチ回路71の入力信号80
2の論理は、信号102の論理と同じになる。信号10
2は、ハイレベルVH1とローレベルVL1の2状態を
有する。それに対し、信号802は、ハイレベルVH2
とローレベルVL2の2状態を有する。
【0083】信号201は、ラッチ回路71の出力信号
である。ラッチ回路71の入力信号802は、2つのイ
ンバータL1,L3を介して、出力信号201になる。
出力信号201は、入力信号802と同じ信号である。
チップ2の信号201は、チップ1の信号102が復調
された信号であり、チップ1からチップ2に信号が伝達
されたことになる。
【0084】ラッチ回路71は、ヒステリシス特性を持
つシュミット回路に比べ、高速に動作する。また、イン
バータL1,L2,L3をCMOSで構成することによ
り消費電力量を少なくすることができる。さらに、外部
部品3の部品点数を少なくすることができる。
【0085】ラッチ回路の初期内部状態が不定である場
合、実際の信号伝達を行う前、ダミー信号を伝達するこ
とによりラッチ回路の内部状態を適正にすることができ
る。次に、リセット信号によりラッチ回路の内部状態を
強制的にリセットする例を示す。
【0086】図5は、本発明の第3の実施例による双方
向の信号伝達回路の構成図である。本実施例は、第1の
実施例(図1)においてラッチ回路61の代わりにラッ
チ回路62を設けたものである。ラッチ回路62は、2
つのインバータL1,L2と1つのNAND回路L4に
より構成される。
【0087】NAND回路L4とインバータL1は、ル
ープ回路を構成する。NAND回路L4の1つの入力端
子には、インバータL1の出力信号が入力される。NA
ND回路L4の他の入力端子には、リセット信号104
が入力される。
【0088】IEEE1394規格では、信号102が
ローレベルVL1から開始することが決められている。
したがって、初期化時には、ラッチ回路62をローレベ
ルVL1にリセットする必要がある。
【0089】初期化時に、リセット信号104を単発的
にローレベルVL1にすれば、NAND回路L4の出力
信号801は、ローレベルVL1になる。その後、リセ
ット信号104をハイレベルVH1に維持し、NAND
回路L4をインバータとして機能させる。NAND回路
L4をインバータとして機能させれば、第1の実施例と
同じ動作を行わせることができる。
【0090】チップ2内の入出力回路5についても同様
に、ラッチ回路72を設ける。ラッチ回路72は、2つ
のインバータL1,L2と1つのNAND回路L4を有
する。NAND回路L4にリセット信号204を入力す
ることにより、ラッチ回路72をリセットすることがで
きる。
【0091】本実施例によれば、リセット信号を用いて
ラッチ回路を初期化することができるので、実際に通信
を行う前に、余分なダミー信号を伝達する必要がなくな
る。
【0092】図6は、本発明の第4の実施例による単方
向の信号伝達回路の構成図である。本実施例による単方
向信号伝達回路は、先の双方向信号伝達回路(図5)の
うちチップ1内のラッチ回路62とチップ2内のトライ
ステート回路22を取り除いた構成と同じである。ラッ
チ回路72のリセット方法も、先の実施例(図5)と同
じである。本実施例によれば、単方向の信号伝達におい
ても、リセット信号204を用いてラッチ回路72をリ
セットすることができる。
【0093】以上は、リセット信号を用いてラッチ回路
をリセットする例を説明した。次に、回路素子(抵抗)
によりラッチ回路をリセットする例を説明する。
【0094】図7は、本発明の第5の実施例による双方
向の信号伝達回路の構成図である。本実施例は、第1の
実施例(図1)に2つの抵抗38と39を付加したもの
である。抵抗38と39は、外部部品3に含まれる。
【0095】抵抗38は、チップ1の入出力信号線とグ
ランド10の間に接続される。抵抗39は、チップ2の
入出力信号線とグランド20の間に接続される。チップ
1およびチップ2の入出力信号線は、それぞれプルダウ
ンされる。
【0096】信号801がローレベルVL1であるとき
に、信号802がローレベルVL2になるようにラッチ
回路71がラッチしていれば、ラッチ回路71をリセッ
トする必要がない。本実施例によれば、信号801がロ
ーレベルVL1であるときに、ラッチ回路71が信号8
02をハイレベルLH2にラッチしていても、信号80
2をローレベルVL1にリセットすることができる。
【0097】以下、信号801がローレベルVL1であ
り、かつ信号802がハイレベルVH2であるとき、信
号802をローレベルVL2にリセットする例を説明す
る。
【0098】図8(A)は、図7の回路の等価回路であ
る。抵抗39の一端には、インバータL1とL2が接続
される。当該接続点には、信号802が印加される。信
号802の初期状態が、ハイレベルVH2である場合を
説明する。その場合、インバータL2は、ローレベルV
L2を入力し、ハイレベルVH2を出力する。
【0099】図8(B)は、図8(A)のインバータL
2をCMOSで構成した例を示す。インバータL2は、
pチャネルMOSトランジスタTr1とnチャネルMO
SトランジスタTr2で構成される。
【0100】インバータL2にローレベルLV2が入力
されると、トランジスタTr1がオンになり、トランジ
スタTr2がオフになる。電流Iは、トランジスタTr
1と抵抗39の直列回路を流れる。
【0101】ここで、抵抗39の抵抗値をR1とする
と、インバータL1には、I×R1の電圧が入力され
る。この電圧がローレベルの電圧範囲内にあれば、信号
802はローレベルVL2にラッチされる。
【0102】例えば、インバータL1の入力電圧のしき
い値がVcc/2である場合を考える。この場合、次式
を満足すれば、信号802はローレベルVL2にリセッ
トされる。
【0103】 I×R1 < Vcc/2 ・・・(1) ここで、トランジスタTr1のオン抵抗40の抵抗値を
R2とすると、電流Iは、次式で表される I = Vcc/(R1+R2) ・・・(2) 式(2)を式(1)に代入すると、次式のようになる。
【0104】 R1×Vcc/(R1+R2) < Vcc/2 ・・・(3) 式(3)を満足させるためには、抵抗R1を以下の値に
設定すればよい。
【0105】(R1+R2)/R1 > 2 1+R2/R1 > 2 R2/R1 > 1 R1 < R2 抵抗R1を抵抗R2よりも小さくすれば、信号802を
ローレベルVL2にリセットすることができる。信号8
02がローレベルVL2にリセットされると、インバー
タL1はハイレベルVH2を出力する。インバータL2
は、当該ハイレベルVH2を入力し、ローレベルVL2
を出力する。信号802は、インバータL2の出力を受
けて、ローレベルVL2にラッチされる。
【0106】例えば、抵抗R1を抵抗R2に対して10
倍程度大きくしておくと、周辺容量と抵抗R1及びR2
で定まる時定数を基にインバータL1の出力はハイレベ
ルに安定する。この動作を利用し、ラッチ回路をリセッ
トすることができる。
【0107】本実施例によれば、リセット信号を用いな
くても、抵抗38と39を設けることにより、ラッチ回
路61と71を初期化することができる。リセット信号
を生成する回路およびリセット回路を入力する回路が必
要なくなる。
【0108】図9は、本発明の第6の実施例による単方
向の信号伝達回路の構成図である。本実施例による単方
向信号伝達回路は、先の実施例による双方向信号伝達回
路(図7)のうちチップ1内のラッチ回路61とチップ
2内のトライステート回路22と外部部品3の内の抵抗
38を取り除いた構成と同じである。ラッチ回路71の
リセット方法は、先の実施例(図7)と同じである。本
実施例によれば、単方向の信号伝達においても、リセッ
ト信号を用いずに、ラッチ回路71をリセットすること
ができる。
【0109】次に、信号伝達回路をIEEE1394規
格の通信インターフェース回路に用いる例を示す。
【0110】図10は、IEEE1394規格の通信ネ
ットワークの構成を示す。通信ネットワークは、複数の
ノードを通信ケーブル503で接続することにより構成
される。1つのノードは、通信インターフェース回路5
01とデバイス502を有する。デバイス502は、例
えばビデオ機器やオーディオ機器やコンピュータ等であ
る。
【0111】通信インターフェース回路501は、上記
で示したチップ1とチップ2と外部部品3を有する。通
信インターフェース回路501のうち、チップ1は物理
層であり、チップ2は論理層である。物理層は、通信ケ
ーブル503と直接信号の授受を行う層であり、論理層
はデバイス502と信号の授受を行う層である。通信イ
ンターフェース回路501は、チップ1とチップ2のセ
ットで構成される。
【0112】上記の通り、物理層チップ1は入出力回路
4を有し、論理層チップ2は入出力回路5を有する。本
実施例によれば、双方向の信号伝達を行うことができ
る。双方向の信号伝達だけでなく、単方向の信号伝達を
行うこともできる。単方向の信号伝達を行う場合には、
入出力回路の代わりに入力回路または出力回路を設けれ
ばよい。
【0113】通信ケーブル503は、信号ラインの他、
電源ラインを有する。物理層チップ1は、通信ケーブル
503から電源の供給を受ける。一方、論理層2は、デ
バイス502から電源の供給を受ける。したがって、物
理層チップ1の電源電位と論理層チップ2の電源電位は
異なる場合も想定される。
【0114】本来であれば、論理層チップ2だけでなく
物理層チップ1についても、デバイス502から電源の
供給を受けることが望ましい。そのようにすれば、通信
インターフェース回路501を物理層チップ1と論理層
チップ2の2つに分ける必要はなく、通信インターフェ
ース回路501を1つのチップで構成することができ
る。
【0115】しかし、その場合、デバイス502の電源
を切ると、通信インターフェース回路501に電源が供
給されなくなり、通信インターフェース回路501が動
作しなくなる。
【0116】IEEE1394の通信ネットワークは、
チェイン状にノードが接続されており、接続されている
ノードのうちの1つの通信インターフェース回路501
が動作しないと、他のノードに通信データを伝えること
ができなくなってしまうという不都合がある。
【0117】そのため、通信インターフェース回路50
1を、物理層チップ1と論理層チップ2に分けている。
物理層チップ1は、通信ケーブル503から電源の供給
を受けるので、デバイス502の電源を切っても動作す
る。物理層チップ1が動作していれば、通信ネットワー
クは他のノートに通信データを伝えることができる。論
理層チップ2は、デバイス502の電源を切ると動作し
ない。
【0118】物理層チップ1と論理層チップ2は電源供
給源が異なるので、それぞれの電源電位が異なることも
十分に考えられる。本実施例によれば、物理層チップ1
と論理層チップ2の電源電位が異なる場合であっても、
両チップ間で信号を伝達することができる。
【0119】また、物理層チップ1のみに電源が供給さ
れ、論理層チップ2に電源が供給されていなくても、外
部部品3を設けることにより物理層チップ1と論理層チ
ップ2がACカップリングされているので、物理層チッ
プ1は悪影響を受けない。
【0120】本実施例による信号伝達回路は、シュミッ
ト回路の代わりにラッチ回路を有するので、ヒステリシ
ス特性を持つシュミット回路に比べ、高速に動作する。
また、ラッチ回路を設けることによりトライステート回
路の出力信号を2値論理に変換することができるので、
設計が容易かつ消費電力量を少なくすることができる。
さらに、2値論理にすることにより外部部品の部品点数
を少なくすることができる。
【0121】高速動作および低消費電力量を実現できる
ので、回路設計上の制約が緩やかであり、容易にASI
C設計を行うことができ、コストを低減させることがで
きる。
【0122】なお、本実施例による信号伝達回路は、通
信インターフェース回路に用いる場合に限定されない。
信号伝達を行うものであれば、広く適用することができ
る。
【0123】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号を入力するためのシュミット回路の代わりにラッチ
回路を設けることにより、高速に動作させることができ
る。また、設計が容易かつ消費電力量を少なくすること
ができる。さらに、2つの処理ブロックを結ぶ接続手段
の部品点数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による双方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図2】第1の実施例による信号伝達回路の動作を説明
するための信号波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例による単方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図4】第2の実施例による信号伝達回路の動作を説明
するための信号波形図である。
【図5】本発明の第3の実施例による双方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図6】本発明の第4の実施例による単方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図7】本発明の第5の実施例による双方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図8】図8(A)と(B)は、図7に示す信号伝達回
路の一部を示す等価回路図である。
【図9】本発明の第6の実施例による単方向の信号伝達
回路の構成図である。
【図10】IEEE1394規格の通信ネットワークの
構成を示す図である。
【図11】従来技術による双方向の信号伝達回路の構成
図である。
【図12】図11に示す信号伝達回路の動作を説明する
ための信号波形図である。
【図13】図13(A)と(B)は、シュミット回路の
特性を説明するための図である。
【図14】従来技術による単方向の信号伝達回路の構成
図である。
【符号の説明】
1,2 半導体チップ 3 外部部品 4,5 入出力回路 6 出力回路 7 入力回路 13,23 電源 10,20 グランド 11,21 シュミット回路 12,22 トライステート回路 61,62,71,72 ラッチ回路 31,33,34,36,37,38,39 抵抗 32,35 容量 501 通信インターフェース回路 502 デバイス 503 通信ケーブル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源ラインに接続され、2つの電
    圧状態とハイインピーダンス状態との3状態を有するト
    ライステート回路を含む第1の処理ブロックと、 第2の電源ラインに接続され、履歴を有さず外部から入
    力される信号を直ちに2値論理でラッチするためのラッ
    チ回路を含む第2の処理ブロックと、 前記第1の処理ブロックから出力される信号を前記第2
    の処理ブロックに伝達するため、第1および第2の処理
    ブロックをACカップリングする接続手段とを有する信
    号伝達回路。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1の処理ブロックは履歴
    を有さず外部から入力される信号を直ちに2値論理でラ
    ッチするためのラッチ回路を含み、前記第2の処理ブロ
    ックは2つの電圧状態とハイインピーダンス状態との3
    状態を有するトライステート回路を含み、 前記接続手段は、第1および第2の処理ブロックの間で
    双方向に信号を伝達する請求項1記載の信号伝達回路。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2の処理ブロック内のラ
    ッチ回路をリセットするためのリセット手段を有する請
    求項1記載の信号伝達回路。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第1および第2の処理ブロ
    ック内のラッチ回路をリセットするためのリセット手段
    を有する請求項2記載の信号伝達回路。
  5. 【請求項5】 前記リセット手段は、ラッチ回路の入力
    信号線をプルダウンする手段である請求項3または4記
    載の信号伝達回路。
  6. 【請求項6】 前記ラッチ回路は、少なくとも3つのイ
    ンバータを含む請求項1から5のいずれかに記載の信号
    伝達回路。
  7. 【請求項7】 前記リセット手段は、外部から供給され
    るリセット信号によりラッチ回路をリセットする請求項
    3または4記載の信号伝達回路。
  8. 【請求項8】 前記ラッチ回路は、少なくとも2つのイ
    ンバータと1つのNAND回路を含む請求項7記載の信
    号伝達回路。
  9. 【請求項9】 前記接続手段は、1つの容量素子により
    構成される請求項1から8のいずれかに記載の信号伝達
    回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の電源ラインと前記第2の電
    源ラインは、電気的に絶縁されている請求項1から9の
    いずれかに記載の信号伝達回路。
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