JPH10507594A - バイアスコントローラ及び方法 - Google Patents
バイアスコントローラ及び方法Info
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Abstract
(57)【要約】
例えば、入力駆動電流のしきい値において、しきい値を示す光出力を有するレーザ(23)といった、半導体レーザ用のバイアス・コントローラが開示される。バイアス・コントローラには、試験信号発生器が含まれ、これは、高周波データ信号上に重畳された駆動電流としてレーザ(23)に印加されるDCバイアス信号上への、被変調制御信号の重畳である、低周波テスト信号を発生するように構成される。検出器(36、38)が、レーザ(23)の光出力の第三高調波か、又は第二高調波の値を求めるように構成される。制御手段(50)が、レーザ(23)の光出力の高調波成分の値を、所定値近くに維持することによって、しきい値に近い値を有するように、DCバイアス電流を制御すべく構成される。
Description
【発明の詳細な説明】
バイアスコントローラ及び方法
本発明は、入力信号の関数としてしきい値特性を示す出力を有する装置に関す
るものであり、とりわけ、こうした装置に加えられる励起信号に制御を施して、
励起信号をしきい値近くに維持する方法及び装置に関するものである。
こうした装置の特定の例には、半導体レーザ及び光ファイバ・レーザがあり、
これらの場合、励起信号は、それぞれ、DCバイアス電流及び光励起信号である
。
例えば、半導体レーザは、図1に示すしきい値レベル領域を備えた光出力(L
)/電流(I)伝達特性を有し、そのしきい値の「屈曲部」2が、図2に拡大し
て示されている。デジタル・データ伝送システムの場合、例えば、レーザは、図
1に示すように、DCバイアス電流にデータ・パルス電流を重畳し、この組み合
わせた電流をレーザの駆動電流として用いることによって、作動する
消光率の犠牲とスイッチ・オンの遅延を低減するには、DCバイアス電流の値
が、伝達特性の屈曲部の近くに位置されることが理想である。研究所では、DC
バイアス電流の慎重な手動調整が許容できるが、OEM機器、及び完成品引き渡
し方式による機器の場合には、バイアス電流レベルに自動制御を施すことが必要
になる。
実施が容易であるという点が魅力の、こうした自動制御を施すための周知のア
プローチは、DCバイアス電流に制御を加えて、レーザの平均パワー出力が一定
の値に維持されるようにすることである。
平均パワー・レベルは、ゼロ・データ・レベルが、しきい値領域の屈曲部領域に
なるように設定される。しかし、このシステムは、制御システムがセット・アッ
プされた温度の近くにおいて、正しい動作を維持することができるだけである。
温度が上下に変動すると、それに従って、しきい値領域が、駆動電流のより高い
値及び低い値に移行する。しきい値は又、デバイスの経年変化につれて移行する
。
伝達特性のこの横方向シフトは、平均パワーのコントローラによって自動的に
追従可能である。しかし、セット・アップ時からの温度変動が大きくなるにつれ
て、レーザのレーザ勾配効率の変動も大きくなる。温度の低下につれて、勾配効
率が高くなる場合、バイアス・コントローラは、レーザからの平均パワー出力を
同じに維持するため、しきい値の屈曲部の位置に対してDCバイアス電流を減少
させる。この結果、システムにターン・オン遅延が導入される。一方、温度の上
昇につれて、勾配効率が低下する場合、バイアス・コントローラは、レーザから
の平均パワー出力を同じに維持するため、しきい値の屈曲部の位置に対してバイ
アス信号を増大させる。この結果、システムの消光率の犠牲が増大することにな
る。
平均パワー制御方法の問題点を克服する努力において、伝達特性のしきい値の
検出に基づき、DCバイアス電流がこのポイントに近くなるように制御される、
制御方法が考案されている。第2の独立した制御回路によって、温度に応じたレ
ーザの勾配効率のどんな変化にもかかわらず、平均パワー出力が一定のままにな
るような、データ信号の振幅が保証される。
しきい値信号の検出をもたらすのに、各種のアプローチがなされてきた。ある
方法では、その値がDCバイアス電流を適正に設定するために用いられる、レー
ザのスイッチ・オン遅延について測定が実施される。この技法では、高速フィー
ドバック・フォトダイオード、及びそれと関連した高周波増幅回路をバイアス制
御回路に用いることが必要になる。
1978年5−6月の、Bell System Technical Journal Vol.57、No.5、1533〜
1544 ページにおける、A Alboneseによる「An Automatic Bias Control(ABC)
Circuit for Injection Lasers」と題する論文に記載のもう1つの方法では、レ
ーザ電圧から導出されるフィードバック信号によってしきい値が検出される、全
体として電子的なレーザの安定化方法が開示されている。レーザ接合電圧がモニ
タされ、レーザ接合の不飽和度に比例したエラー信号が導出されて、接合電圧が
飽和するまで、レーザのDCバイアス電流が調整される。この方法は、その満足
のゆく働きを、レーザの電気特性とレーザの光学しきい値との相関関係に依存す
るものである。
1978年11月23日の、Electronics Letters、Vol.14、No.24、775〜 776ペ
ージにおける、D W Smithによる「Laser Level-Control Circuit for High-Bit-
Rate Systems using a Slope Detector」と題する論文には、しきい値における
光学出力/注入電流伝達特性の勾配変化を検出し、それに従って、DCバイアス
電流を設定する、高速フォトダイオード、広帯域増幅器を利用せず、レーザの電
気特性に依存しない、バイアス制御方法が開示されている。
この方法の場合、DCバイアス電流に、小振幅で、低周波数の、方形波被変調
信号が付加され、結果生じるレーザ光出力の変動が、低速フィードバック・フォ
トダイオードによって検出される。0データ信号レベルの場合に限って、被変調
信号が加えられるという保証が得られるようにするため、ダイオード・ゲートが
用いられる。レーザが放出する低周波光出力の振幅は、バイアス信号値における
しきい値の屈曲部の勾配に比例する。従って、DCバイアス信号が、しきい値未
満の値からしきい値を超える値まで増大するにつれて、低周波出力信号の振幅も
増大する。
制御信号は、フォトダイオードからの低周波AC出力を整流し、フィードバッ
ク制御回路によって、同じ相対位置に維持することが可能な、しきい値の屈曲部
に対するDCバイアス電流の位置を表した電圧を得ることによって得られ、この
フィードバック制御回路は、制御信号を比較して、それをプリセットされた基準
値に等しい値に維持する。
この技法の場合、大部分の実用的な半導体レーザ・デバイスにあてはまること
であるが、レーザの勾配効率が注入電流に応じて変動することが必要になる。
しかし、この技法に関連して様々な欠点がある。被変調信号が高レベルのデー
タ信号には加えられないことを保証するゲーティング機能を付与するには、高周
波回路要素が必要になるが、この回路要素は、低周波制御システムから分離しな
ければならない。上記で参照したのD W Smith による論文に記載のように、負の
制御フィード
バックだけが生じることを保証するため、正にとどまらなければならない回路公
差の影響を低減するには、光電流伝達関数の二次導関数(dL2/d2I)が大き
な値であることが必要になる。しかし、市販品のレーザでは、この二次導関数が
負に移行する可能性がある。
さらに、温度上昇に応じた勾配効率の低下によって、バイアス信号は、固定基
準電圧の場合、より高い値に移行することになるので、温度上昇による消光率の
劣化が予測される。また、ある温度において利得が不十分であれば、レーザが破
壊するまで駆動されることになる。
本発明の第1の態様によれば、入力信号のしきい値で、しきい値を示す出力を
有する装置にバイアスをかける方法であって、
基本周波数を備えた被変調信号を励起信号に重畳して、テスト信号を形成する
ステップと、
入力信号としてテスト信号を加えるステップと、
装置の出力特性を所定の値に近く維持することによって、励起信号を、しきい
値に近い値になるように制御するステップとを含む方法において、
出力特性が、出力の選択された高調波成分の値であることと、
該選択された高調波成分の周波数が、上記基本周波数より高いことを特徴とす
る方法が提供される。
基本周波数より高い周波数を有する出力の高調波成分によって、バイアス信号
をしきい値の屈曲部の領域に維持するのに用いることが可能な制御信号が得られ
る。データ信号が高レベルの場合、高調
波成分がないので、制御機能は中立になる。従って、バイアス制御回路は、デー
タに依存しないので、ダイオード・ゲートの必要がなくなる。
被変調制御信号の選択は、高調波成分が励起信号の値の反対称関数をなし、テ
スト信号の最低値と最高値が、それぞれ、入力のしきい値に等しくなる励起信号
の2つの値の間に、単一の零交叉点がくるように行われるのが好ましく、また励
起信号は、高調波成分をゼロ近くに維持するように制御されるのが好ましい。こ
の場合、零交叉が検知されるので、このバイアス制御方法は、利得変動を免れ、
しきい値における勾配特性とは無関係である。
本発明の好適な実施例の場合、高調波成分は第三高調波であり、被変調信号は
、基本周波数の第1の三角波信号と、基本周波数の第三高調波に等しい周波数の
第2の三角波信号との組み合わせの反復から構成される。
上記第1と第2の信号は、例えば、振幅が等しく、第1の信号が、時間平均で
、第2の信号より9倍長く存続するように直列に組み合わせることが可能である
。
出力の高調波成分の値は、位相感知検出器によって検出することが可能であり
、該検出器の出力を積分することによって、該出力の高調波成分の値を表す値が
得られる。
代替として、反対称関数を有する高調波成分を利用せずに、励起信号の値の対
称関数を有する高調波成分を用いることも可能である。こうした高調波成分は、
不明確なしきい値を示す装置に用いるのが
有効であることが分かっている。
本発明のこの態様の好適な実施例において、高調波は第二高調波である。
本発明の方法の特定の用途は、半導体及び光ファイバ・レーザであり、この場
合、励起信号は、それぞれ、レーザDCバイアス電流及び光励起信号である。
本発明の第2の態様によれば、入力信号のしきい値で、しきい値を示す出力を
有する装置(23)のためのバイアス・コントローラであって、
入力信号として装置(23)に加えるため、基本周波数を有する被変調制御信
号を励起信号に重畳したテスト信号を発生するように構成されたテスト信号発生
器と、
装置(23)の出力特性値を求めるように構成された検出器(36、38、4
6)と、
装置(23)の出力特性値を所定の値近くに維持することによって、DCバイ
アス信号の値を、しきい値近くになるように制御するように構成された制御手段
(50)を含むバイアス・コントローラにおいて、
上記検出器(36、38、46)が、出力の選択された高調波成分の値を求め
るように構成されていることと、該選択された高調波成分の周波数が上記基本周
波数より高いことを特徴とするバイアス・コントローラが提供される。
本発明のバイアス・コントローラは、例えば、半導体レーザ・シ
ステムのバイアス電流を制御するために用いることができ、その場合、バイアス
・コントローラは、レーザDCバイアス電流を制御するように構成される。
こうした半導体レーザ・システムには、
第1の一連の方形波信号を発生するように構成された第1の方形波発生器と、
上記第1の一連の方形波信号の1/3の周波数を有し、また上記第1の一連の
方形波信号と信号と直角位相をなす、第2の一連の方形波信号を発生するように
構成された第2の方形波発生器と、
積分手段の入力に対して、第1と第2の一連の方形波パルスを交互に結合する
ように構成されたスイッチ手段が含まれており、上記積分手段の出力は、それぞ
れ、同じ振幅を有する第1と第2の方形波信号の周波数に等しい周波数の一連の
三角波から成り、上記第1の信号は、上記第2の信号の9倍長く存続する。
こうした半導体レーザ・システムのスイッチ手段には、便利のよいように、第
2の方形波発生器の出力に結合された1/N分周回路と、該1/N分周回路の出
力に結合された入力を備える十進カウンタが含まれており、該十進カウンタの出
力が、第1と第2の一連の方形波信号にゲート制御を施し、9:1の比をなすそ
れぞれの時間期間にわたって、交互に積分器手段の入力に送るように構成された
ゲート手段に結合される。
次に、本発明の実施例を、単なる例として、添付図面を参照して説明する。
図1は、半導体レーザの光出力(L)/注入電流(I)伝達特性のグラフであ
る。
図2は、図1の伝達特性曲線のしきい値屈曲部の領域2のグラフである。
図3は、半導体レーザのしきい値領域に加えられる三角波テスト信号のグラフ
である。
図4(a)から4(b)は、三角波テスト信号によって発生する出力の高調波
成分のグラフである。
図5は、本発明の第1の実施例によるバイアス・コントローラによって制御さ
れる半導体レーザの出力の正規化された第三高調波成分のグラフである。
図6は、本発明の第1の実施例によるバイアス・コントローラの概略図である
。
図7は、光ファイバ・レーザの飽和特性が始まるしきい値屈曲領域2のグラフ
である。
図8は、本発明の第2の実施例によるバイアス・コントローラの概略図である
。
まず、DCバイアス電流Ist上にある、ゼロ−ピーク間振幅の三角波を有する
被変調テスト電流Itestによって駆動される半導体レーザについて考えると、レ
ーザから出力される光は、図3とほぼ同様にモデル化されることになる。しきい
値における駆動電流をIth、レーザの勾配効率をSで表記すると、光出力は、式
O/P=S*(Itest+Ist−Ith)
によって得られる第1の近似値になる。レーザ発光動作が、しきい値交叉時間±
Tで開始及び停止する。三角波の周期は、2πに一般化され、その周波数は、デ
ータの周波数よりはるかに低くいと想定する。「疑似」の公算の低減は、制御シ
ステムの応答時間を比較的長くして、疑似信号がかなり持続する必要があるよう
にすることによってなされる。
レーザから出力される光は、標準的なフーリエ解析に準じる。まず、しきい値
に対するレーザ・バイアスに応じて変動する信号を識別しなければならない。下
記の式、
F(x)=Itest×(π−x)/π+Ist …1
で与えられる関数F(x)によって、三角波の立ち下がり部分を定義すると、x
=Tの場合のしきい値交叉点は、
Ist+Itest×(π−T)/π=Ith …2
によって定義され、これを少し整理すると、次のようになる。
T=π/Itest×[Itest−Itest−Itest] …3
検分すると、Itest+Ist=Ith(Ith−Ist=Itest)の場合には、レーザ
発光出力は発生せず、Ith=Ist(Ith−Ist=0)の場合には、連続出力が与
えられるという点が注目される。従って、(Ith−Ist)は、パラメータK×Itest
(0≦k≦1)によって定義可能である。このパラメータを用いると、T=
π[1−K]になり、Kの範囲に着目して、P=1−Kを代入すると、次のよう
になる。
T=πP …4
ここで、P=1または0は、それぞれ、連続レーザ光出力またはゼロ・レーザ光
出力を表す。これが、図2に示されている。
選択された偶対称に着目すると、光出力の第N高調波LNに関するフーリエ項
は、下記によって得られる。
整理すると、これは次のようになる。
Q=T/(πP)を代入すると、次の式が得られる。
式7の表現は標準的な積分であり、LNは、下記によって与えられる。
LN=2SItest[1−cos(NπP)]/(Nπ)2 …8
N=1、2、及び3に関して、SItestに正規化した場合、Pに対するこの関
数の挙動が、図4aから図4cに示されている。
図示で分かるように、制御特性は、第一、第二、及び第三高調波の出力が、P
に正比例して変動するという点において得られる。三角波入力には第二高調波が
ないので、N=2の出力は、P=0.5の時、最大値に達する。全ての曲線が、
レーザの勾配効率に直接左右される。
一般的な市販の半導体レーザの性能グラフから明らかになったの
は、勾配効率が、光出力の増大につれて低下し、最も顕著な影響が85°Cで生
じるということである。これは、式7に二次効果S2を導入することによってモ
デル化することが可能である。そうすると、
となり、
LN=2Itest[S{1-cos(NπP)}+2ItestS2{P-(sin(NπP))/Nπ}]
/(Nπ)2 …10
が与えられる。
Itest及びS2が小さくなる可能性がある点に留意しておけば、二次項の影響
は比較的重要ではない。供給されるデータによれば、S2は、Itest≦5mAの
間、85°C発光領域において約0.042W/A2であり、従って、2Itest
S2=4.2×10-4になる。Sは1.516×10-2のため、二次効果は、一
次特性のほんの2.8%にしかならない。
制御システムが、図4aから4cの曲線に基づくことが可能であり、本発明の
第2の実施例に従い、図4bの曲線に基づくこうしたシステムについて後ほど説
明する。
しかし、本発明の第1の実施例に従って、重み付けを施した形で、さまざまな
繰り返し速度の三角波を組み合わせることによって、複合特性を得ることも可能
である。特に好適な組み合わせは、T1(t)として定義される繰り返し速度F1の
三角波と、T2(t)として定
義される、繰り返し速度が3×F1で、持続時間が1/9の第2の反転三角波を
組み合わせたものである。式8を参照すると、これによって、第三高調波成分に
下記の形のP依存性が与えられる。
LN= 2SItest[cos(πP)−cos(3πP)]/(3π)2 …11
この関数(2SItest/(3πP)2に正規化された)が、図5にプロットされている。
有用な性質は、中心に零交叉が存在するという点である。これによって、レーザ
の勾配と関係のない制御関数が得られる。これは、これは、非変調応答であり、
またレーザが、標準的なサーボ型式フィードバックによって自動的にP=0.5
のポイントに達することを示す。2進データが加えられると、レーザは、図5の
特性P=0.5の場合、低バイアス状態において、その時間の割合D1(0≦D1
≦1)を費やし、出力がゼロの場合、P=1の領域で、その時間の割合(1−D1
)を費やすことになる。従って、零交叉は影響を受けないので、バイアスは、
データ及び勾配の両方に無関係である。
変調駆動パルスの制御は、DC平均パワー出力信号が用いられていないので、
しきい値セット・アップ手順とは本質的に無関係である。駆動パルスの振幅を調
整して、平均パワー出力を一定に保つことが可能である。
Pは、しきい値の位置表示子であり、P>1は、バイアスがしきい値より大き
いことを示している。前述のように、この制御特性によって、ゼロ出力がしきい
値より上に得られるので、ダイオード・ゲートが不要になる。さらに、零交叉が
検知され、これにより制御
システムが利得変動を免れる。動作時、繰り返し速度がF1で、ピーク−ピーク
間振幅Itestの三角波が、定常DCバイアス電流に加えられる。第三高調波出力
が検出されて、積分が行われる。この信号の後に、より低速度の三角波の持続時
間の1/9にわたって加えられる、繰り返し速度が3×F1の反転三角波が続く
。この信号の基本波(繰り返し速度がF1の信号の第三高調波に等しい)が検出
されて、前述のように積分が行われる。積分された電圧を利用して、レーザ・バ
イアス電流の制御が行われる。
しきい値領域において、Pが、∫LNdtに比例すると仮定すると、ここで、LN
は上記式11によって与えられるが、
P=H∫LNdt
=H(2S/(3π)2)Itest∫[cos(πP)-cos(3πP)]dt …12
となり、ここで、Hは比例定数である。
前述のように、式12における積分が不定である点に着目すると、長期的条件
は、[cos(πP)-cos(3πP)]=0である。この結果は、どんな回路パラメータと
も無関係となる。
そのままでは、制御システムは、バイアス電流がしきい値領域に近くなった場
合にしか動作しない。しきい値未満の場合、制御信号が生じない(オフセット電
圧は別にして)ので、レーザは「オフ」状態にとどまることになる。積分器の入
力に連続してオフセット電圧を加えると、回路パラメータへの依存性が導入され
ることになる。解決策の1つは、ワン・ショット起動電圧を供給することであり
、これは、レーザをしきい値領域にするが、その後、テスト信号から
のはるかに大きい制御信号によって打ち負かされる。ワン・ショットが経過する
と、固有のオフセットはなくなる。やはり、デジタルまたはデルタ・シグマ型式
の積分制御を施すことが可能な場合もある。
レーザ・バイアスが積分方式によって制御される場合、パワー・レベル変動の
誘因が2つある。第1の誘因は、テスト信号自体である。平衡状態において、Itest
と等価なアイ・クロージャが存在する。これは、アイ・ダイヤグラムの上部
と下部におけるItest/2による信号電流変調から生じる。第2の誘因は、積分
器の制御動作から生じる。式12を検分すると分かるように、小さいH≪1の場
合、積分器で生じるピーク−ピーク間揺動△Pは、ほぼ次の通りである。
△P=8H(2S)Itest/(3π)2 …13
この場合、テスト信号の1:9の持続時間比を想定している。分かるように、こ
れは、式13における係数8を考慮している。積分器の出力電圧によって、1m
A/V及び1mAのレーザ・バイアス変化が生じる場合、0≦P≦1が0〜1m
Aのバイアス電流と等価であることが分かっている。
背部切開面のフォトダイオード検出器の高調波出力(応答性が1A/Wとする
)が、伝達インピーダンス106V/Aの前置増幅器を通過し、また、位相感知
検出器が単位電圧伝達関数を有しており、更に、より繰り返し速度の高いテスト
信号が加えられる持続時間と、積分器の時間換算係数との比が1であると仮定す
ると、△Pは、3.
413×10-4になる。Sは、前述のように、85°Cにおいて1.516×1
0-2W/Aとした。もう1つの評価では、△Pは、式13における近似関係が壊
れる前に、10-2もの大きさになる可能性のあることが示されている。従って、
ループ利得の約30倍の係数を用いることが可能である。単純な積の関係があて
はまるので、他のループ伝達パラメータを簡単に組み込むことが可能である。全
体として、Itestの存在がアイ・クロージャの主たる原因である。
制御ループの基本シミュレーションが、数学的計算(Mathematica)を用いて実
施された。開始△Pを0.1にすると、ループ伝達関数が10-2の場合、15サ
イクルのテスト・ループが必要であった。これは、整定時間に影響を及ぼすルー
プ・パラメータに比例して増大し、この時間は、−40°Cにおいて85°Cの
数字の72%まで短くなると判断することができる。あらゆる場合において、P
=0.5における正確な動作点が見つかる。積分器の存在によって、主極がDC
に設定されるので、ループの不安定性は予測されない。
次に図6を参照すると、本発明によるバイアス・コントローラによって、約1
KHzで駆動されるクロック発振器4から、レーザDCバイアス電流に重畳する
ための被変調信号が導出される。1/2分周回路6が、クロック信号から、直角
位相をなす第1と第2の出力8及び10を発生して、クロック4に関連する可能
性のあるマーク/スペース比の問題が回避される。
1/2分周回路6からの第2の出力10を用いて、2つの方形波の波形、すな
わち、基本周波数Fの第1の波形と、基本周波数の3
倍の周波数3×Fの第2の波形を発生させる。第1の方形波波形は、第2の出力
10から、1/6分周回路12によってその出力14に発生され、第2の波形は
、出力10から、1/2分周回路16によってその出力18に発生される。出力
14と18は、直角位相をなす。
第1と第2の波形は、1対の3ステートゲート26及び28によってゲートさ
れ、それぞれの抵抗器22及び24を介して、積分器20の入力に送られるが、
2つの三角波の振幅を等しくするため、前者の抵抗器は、後者の抵抗器の3倍の
抵抗値を有する。
波形がゲートされるので、第1と第2の波形が、交互に積分器20に供給され
、前者の持続時間が後者の9倍になる。これは、1/6分周回路12の出力14
と3ステートゲート26及び28のゲート入力の間に直列に接続された、1/N
分周回路30及び十進カウンタ32によって実現され、ゲート26は、インバー
タ34を介して接続されている。Nの値は厳密ではなく、例えば、有効制御ルー
プ利得に適した値64は、試行錯誤によって容易に求めることが可能である。
積分器20の出力が、DCバイアス電流に重畳されて、データ電流と共に、デ
ータ電流源から半導体レーザ23に供給すべきテスト信号が形成される。
レーザの光出力の一部が、背部切開面ダイオード36によって検出され、該ダ
イオードの出力が、例えば、排他的ORゲートにおけるGilbert セルまたはアナ
ログ同等物といった、位相感知検出器3
8に結合される。
第1の三角波によって規定される基本周波数に対する、背部切開面ダイオード
信号の第三高調波は、1/2分周回路6の出力8から得られる基準信号40に基
づいて、もう1つの1/2分周回路42によって検出される。
位相感知検出器38の出力44は、積分器46に入力され、その出力48が、
レーザ出力信号の第三高調波の内容の測度になる。この信号は、DCバイアス電
流を制御して、レーザ出力の第三高調波成分をゼロ近くに維持するように構成さ
れている、ボックス50で略示された、慣用的なフィードバック制御回路に結合
される。
図4(b)から明らかなように、P=0.5において、レーザから出力される
光の第二高調波成分が最大値に達する。従って、ロック検出器52によって第二
高調波成分の値を検出して、しきい値点へのロック・オンが成功裡に達成された
か否かが判定可能である。
図6のレーザ・システムは、自己起動しないが、これは、レーザ出力の第二高
調波成分の所定値を検出するまで、起動時に上方へのランプまたはステップを生
じるもう1つの電流発生器を含めることによって、容易に実現可能である。その
後、この起動電流のそれ以上のランプを除去可能である。第二高調波成分の存在
は、バイアス・コントローラが有効になり、P=0.5となるように、DCバイ
アス電流を所望の値にするしきい値を、テスト信号が少なくとも部分的に超えて
いることを表している。
クロック4は、制御ループにおけるデータ干渉を回避するため、
低周波数を有するように選択すべきであるが、これは、急速な温度変化に追従す
る必要性とバランスをとらなければならない。
テスト信号によって生じるレーザ出力が、正確には三角形ではなく、しきい値
の屈曲部の非線形性に起因して、もっと尖頭形状になることは明らかである。し
かし、より尖頭状の光学波形は、やはり第三高調波成分を有しており、この結果
、図5のグラフにおける多少の非対称性を生じることになるが、これも、やはり
、本発明の制御方法及び装置にとって必要な特性である。同様に、バイアスの制
御を受けている装置の出力に、本発明の必要な高調波成分特性を生じさせる、他
の信号波形を工夫することも可能である。
図4(c)に示す第三高調波信号の利用に基づく本発明の第1の実施例には、
多くの利点があるが、この技法が最も有効に働くのは鋭いしきい値特性を示す装
置であることが分かった。例えば、出力特性の非発光部分と出力特性の発光部分
との間の曲線が滑らかな半導体レーザのように、明確でないしきい値を示す装置
の場合には、第三高調波を組み込んだ制御信号の利用は有効ではないことが分か
った。この理由は、こうしたしきい値が明確でない装置の場合、しきい値領域に
生じる第三高調波成分の量が少ないためであると考えられる。
次に、図4(b)に示す第二高調波成分を利用した、本発明の第2の実施例に
ついて述べることにする。この曲線は、あるしきい値特性を示す装置によって三
角波変調信号に操作が加えられる際に生じる、第二高調波の変動を示している。
P=0の場合、全ての三角
波が、しきい値未満であり、P=1の場合、全ての三角波がしきい値を超える。
検出される第二高調波信号の量は、しきい値領域に達した途端増大する。該装置
がデータ信号によって変調されると、該装置は、高レベル・データ信号によって
、第二高調波信号が生じないP=1領域外において駆動される。この特徴は、第
二の実施例の技法も、本質的に、重畳データ信号の効果を無視するものであるこ
とを表している。従って、高速データ・ゲーティング回路要素は不要であり、最
終的な変調帯域幅は、装置及び関連する駆動回路要素によって決まる。第2の実
施例の技法は、三角波の利用に制限されるものではない。第二高調波の内容を含
んでいないが、しきい値処理装置によって操作を受けると、第二高調波の内容を
示す波形は、適合する可能性がある。例としては、正弦波形、対称鋸歯波形、及
び、尖頭波形がある。
次に、三角波信号を利用する半導体レーザのためのバイアス・コントローラの
機能的特徴について説明する。三角波がしきい値未満の場合、例えば、時定数が
データ・ビットよりもはるかに長い、積分器の出力からのDCバイアス信号は、
しきい値領域に達するまで増大する。第二高調波信号が検出されると、平衡点が
見つかり、システムが安定するまで、負帰還によってバイアス信号は減少する。
レーザしきい値が変化すると、制御ループは平衡状態を保持することになる。レ
ーザが、データ信号によってしきい値を超えてバイアスをかけられると、制御信
号は、極めて緩慢にしか変化せず、装置が再びしきい値領域内になると、制御が
再開される。P=0.5の
場合に、最大第二高調波信号においてさえ、制御が得られなければ、シュミット
・トリガのような慣用的な形態の補助回路を利用して、スイッチ・オンでしきい
値処理装置を急速にしきい値へと上昇させ、リセット機能をもたらすことが可能
である。
従って、要するに、周波数Fの三角波が連続して加えられ、2×Fの第二高調
波が検出される。この信号の振幅と有限な基準電圧を比較し、その差を用いて、
フィードバック制御が行われる。
次に図8を参照すると、レーザ53には、データ入力経路54からの電流入力
と、さらに、PNP Siトランジスタ55を介したコントローラからの電流入
力もある。この制御信号だけを考えると、それは、図示のように、積分器の演算
増幅器56から得られるものである。積分器の入力は、3つの信号から構成され
る。DC基準57に対して比較されるのは、周波数Fの対称方形波58、及び位
相同期ループ(PLL)の二次高調波レベル検出出力54である。この後者の信
号は、変動するDCレベルを有する。DC阻止回路60が、方形波発生器58に
よって導入されるどんなオフセット電圧をも防ぐ。積分器56の働きによって、
この方形波が前述の三角テスト信号に変換され、さらに、PLL出力がDC基準
電圧57を超えるか、あるいは、それ未満かに依存して、正または負のランプ電
圧が発生する。第二高調波の振幅が増すと、PLL出力が負の度合いが強まる(
正の度合いが弱まる)ので、レーザ・バイアスが減少する傾向になる。この負帰
還作用によって、閉ループのレーザ・バイアス制御がもたらされる。PLL周波
数は、プリセット61によっ
て2×Fにセットされるが、これは、PLLが広いロック範囲を有することがで
きるので、厳密ではない。第二高調波信号がある値に達すると、スイッチング回
路は、制御動作を示す必要があれば、LED62を点灯する。
PLLへの入力信号は、レーザ背部切開面モニタ・フォトダイオード63から
得られる。図8に示すように、背部切開面ダイオードの光電流を有用な電圧に変
換する方法の1つは、最大レーザ出力の発生時に出力が飽和しないように、最大
伝達インピーダンス組を備えた、伝達インピーダンス回路を設けることである。
これは、背部切開面モニタに直接接続された演算増幅器段により与えられる。こ
の伝達インピーダンス段の出力は、基本的な回路要素によって、AC成分とDC
成分に分離される。DC成分67は、標準的な周知の形態による平均パワー・コ
ントローラによって、データ変調レベルの制御に用いられる。これは、伝達イン
ピーダンス段に隣接した演算増幅器67として実現される。第二高調波情報を含
むAC成分は、2×Fに中心がくる、この場合、Tow−Thomas構成部品
配列69、70、71として実現される、慣用的な帯域通過フィルタに送られる
。他のフィルタ設計も利用可能であり、この形態が選択されたのは、成分変動の
感度が低く、セットアップが容易であるためである。帯域通過フィルタは、2×
F領域外の不要な信号を除去することが望ましい。また、大きなQ係数により、
フィルタ出力が2×F振幅の変化にゆっくりと応答することが可能になるので、
該フィルタによって、制御信号の擬似データの可能性が低減される。
また、制御にAC信号が必要とされるので、該フィルタ段によって、かなりの電
圧利得も与えられる。従って、ドリフトは重要ではない。フィルタリングを施さ
れ、増幅された2×Fの信号72は、最終的にPLLに送られ、それにより制御
ループが完了する。
起動及びリセット機能は、主たる積分器動作を制御する2つのシュミット・ト
リガ回路73、74によって実現される。スイッチ・オン時に、積分器の出力は
、電流をレーザに送り込むほど十分に負ではないと想定する。この出力電圧状態
は、第1のシュミット・トリガ回路73によって検知され、該回路は、積分器の
出力を動作領域に向かって急速に強制駆動する。この強制作用は、しきい値領域
に近くなると、停止する。そこから、積分器は通常の速度で動作して、制御領域
に入る。第2のシュミット・トリガ回路74は、レーザ・バイアス電流が、最大
しきい値要件を超えているかどうかを検知する。こうした状況において、制御は
失われたものと想定され、また積分器は、強制的にスイッチ・オン領域に戻され
、それに基づき第1のシュミット・トリガ回路73によって、起動手順が開始さ
れる。
制御システム全体が自律式であり、レーザの温度較正を必要としないという点
に留意されたい。必要なのは、発光作用が生じることだけである。実際、制御回
路が適切な最大電流を供給可能であれば、多様なしきい値を有する異なるデバイ
スに適応可能である。スイッチ・オン時に、起動回路は、積分器を動作領域内に
引き入れる。制御ループが、引き継いで、しきい値領域を見つけ出し、データ信
号
が加えられても、レーザを該領域に保持する。しきい値が何らかの理由で変動し
た場合、これに追従して、制御が維持されることになる。制御が失われた場合、
自動リセットが実行される。この回路は、データ入力を必要とせずに、レーザの
故障表示も行うという点に注目することができる。第二高調波信号が検出されな
ければ、リセット/起動手順が規則的な間隔で繰り返され、これによって、アラ
ーム状態が設定可能になる。
本実施例は、便宜上、バイポーラ供給品によって実現される。制御原理の実現
には、たった1つの供給品しか必要とされない。例えば、包絡線または位相感知
検出器を利用することによって、代替形態の二次高調波検出も可能である。さら
に、図示の構成は、全くアナログであるが、機能ブロックの多くは、デジタル形
式で実施することが可能である。
本発明は、例えば、光ファイバ・レーザのような、必要とされる出力対入力信
号のしきい値挙動を示す他の装置に適用することも可能である。この場合、光励
起レーザの光出力は、駆動電流により制御されて、光ファイバ・レーザをしきい
値領域に維持することが可能である。
本発明は、例えば、図7に概略的に示したレーザの飽和の開始時のような、上
述の発光の開始と類似したしきい値の屈曲部を示す制御装置にも適用可能である
。この場合、所定の瞬間に制御された励起信号の値によって、優勢な動作状態に
おける飽和の開始が示されるので、こうしたデバイスの飽和特性を探求するため
の有効な装置
及び方法が提供される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.入力信号のしきい値において、しきい値を示す出力を有する装置にバイアス をかける方法であって、 基本周波数を有する被変調信号を励起信号に重畳して、テスト信号を形成す るステップと、 該テスト信号を入力信号として印加するステップと、 上記装置の出力特性を所定値に近く維持することによって、しきい値に近い 値を有するように、上記励起信号を制御するステップとを含む方法において、 上記出力特性は、出力中の選択された高調波成分の値であることと、該選択 された高調波成分は、基本周波数より高い周波数を有することを特徴とする方法 。 2.前記高調波成分が、前記励起信号の値の反対称関数であるように、また前記 テスト信号の最低値と最高値が、それぞれ、入力のしきい値に等しくなる励起信 号の2つの値の間に、単一の零交叉点がくるように、被変調制御信号が選択され 、 前記励起信号は、前記高調波成分をゼロ近くに維持するように制御される、 請求項1に記載の方法。 3.前記高調波は第三高調波である、請求項2に記載の方法。 4.前記被変調信号は、基本周波数での第1の三角波信号と、基本周波数の第三 高調波に等しい周波数での第2の三角波信号との組合せの反復から成る、請求項 3に記載の方法。 5.前記第1の信号と前記第2の信号は、等しい振幅を有し、前記 第1の信号が、時間平均で、前記第2の信号より9倍長く存在するように直列に 組み合わせられる、請求項4に記載の方法。 6.前記出力の高調波成分の値が、位相感知検出器の手段によって検出され、該 検出器の出力が積分されて、前記出力の高調波成分の値を表す値が与えられる、 請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 7.前記高調波成分が、前記励起信号の値の対称関数になるように、前記被変調 制御信号が選択される、請求項1に記載の方法。 8.前記励起信号が前記装置のしきい値になると、前記高調波成分が最大値に達 する、請求項7に記載の方法。 9.前記高調波は第二高調波である、請求項7または8に記載の方法。 10.前記励起信号は、前記高調波成分をその最大値より低い非ゼロの所定値に維 持するように制御される、請求項8または9に記載の方法。 11.前記高調波成分には、Q値の高い帯域通過フィルタによるフィルタリングが 施される、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。 12.前記装置は、半導体レーザであり、前記励起信号は、レーザのためのレーザ DCバイアス電流である、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。 13.前記装置は、光ファイバ・レーザであり、前記励起信号は、レーザのための 光励起信号である、請求項1から12のいずれか一 項に記載の方法。 14.入力信号のしきい値において、しきい値を示す出力を有する装置(23)の ためのバイアス・コントローラであって、 入力信号として装置(23)に印加するための励起信号への、基本周波数を 有する被変調制御信号の重畳であるテスト信号を発生するように構成されたテス ト信号発生器と、 装置(23)の出力特性値を求めるように構成された検出器(36、38、 46)と、 装置(23)の出力特性値を所定値近くに維持することによって、しきい値 近くの値を有するように、DCバイアス信号を制御すべく構成された制御手段( 50)とを具備するバイアス・コントローラにおいて、 上記検出器(36、38、46)は、出力中の選択された高調波成分の値を 求めるように構成されることと、該選択された高調波成分は、基本周波数より高 い周波数を有することを特徴とする、バイアス・コントローラ。 15.前記高調波成分が、前記励起信号の値の反対称関数であるように、また前記 テスト信号の最低値と最高値が、それぞれ、入力のしきい値に等しくなる励起信 号の2つの値の間に、単一の零交叉点がくるように、前記テスト信号発生器によ って発生するテスト信号が選択され、 前記制御手段(50)は、前記出力の高調波成分をゼロ近くに維持するよう に構成される、請求項14に記載のバイアス・コン トローラ。 16.前記高調波は第三高調波である、請求項15に記載のバイアス・コントロー ラ。 17.前記被変調制御信号は、前記高調波成分が前記励起信号の値の対称関数にな るように選択される、請求項14に記載のバイアス・コントローラ。 18.前記高調波は第二高調波である、請求項17に記載のバイアス・コントロー ラ。 19.半導体レーザ(23)と、DCバイアス電流からなるレーザ励起信号を制御 するように構成された、請求項1から18のいずれか一項に記載のバイアス・コ ントローラとを含む半導体レーザ・システム。 20.第1の一連の方形波信号を発生するように構成された第1の方形波発生器( 12)と、 上記第1の一連の方形波信号の3倍の周波数を有し、該信号と直角位相をな す、第2の一連の方形波信号を発生するように構成された第2の方形波発生器( 16)と、 積分手段(20)の入力に、上記第1と第2の一連の方形波パルスを交互に 結合するように構成されたスイッチ手段(30、32、26、28)であって、 上記積分手段の出力が、それぞれ、同じ振幅を有する上記第1と第2の方形波信 号の周波数に等しい周波数の一連の三角波からなり、上記第1の信号は、上記第 2の信号の9倍長く存在する、スイッチ手段と、 を含む、請求項19に記載の半導体レーザ・システム。 21.前記スイッチ手段は、 前記第1の方形波発生器(12)の出力に結合された1/N分割回路(30 )と、 該1/N分割回路(30)の出力に結合された1つの入力を備える十進カウ ンタ(32)とを具備し、 該十進カウンタ(30)の出力が、前記第1と第2の一連の方形波信号を、 9:1の比を有するそれぞれの時間期間において、交互に積分器手段(20)の 入力へとゲート制御するように構成されたゲート手段(26、28)に結合され ることからなる、請求項20に記載の半導体レーザ・システム。
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