JPH10506011A - レセプターチロシンキナーゼ、tieのプロモーター - Google Patents
レセプターチロシンキナーゼ、tieのプロモーターInfo
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- JPH10506011A JPH10506011A JP8510638A JP51063895A JPH10506011A JP H10506011 A JPH10506011 A JP H10506011A JP 8510638 A JP8510638 A JP 8510638A JP 51063895 A JP51063895 A JP 51063895A JP H10506011 A JPH10506011 A JP H10506011A
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Abstract
(57)【要約】
本出願は、内皮細胞レセプターチロシンキナーゼであるTieのプロモーター配列、および治療および診断でのその使用、並びに血中および組織中でのタンパク質の産生を開示する。
Description
【発明の詳細な説明】
レセプターチロシンキナーゼ、TIEのプロモーター
発明の分野
本発明は、一般にレセプターチロシンキナーゼおよびそのプロモーターに関す
る。
発明の背景
循環器系は、発生途上の胚において分化する最初の器官系である。Kaufman,マ
ウス発生図解(The Atlas of Mouse Development),Academic Press,(1992
年)。胚および卵黄嚢血管系は、8.5日p.c.でマウス胚を形成し、1日後
には心臓が規則的に脈動して原始血液細胞、栄養物および代謝排泄物を循環する
。血管を覆っている内皮細胞は、血液と胚の他の組織との間に障壁を設けている
。器官が分化し、その特定の機能を果たし始めると、内皮細胞の表現系異質性が
増加する。例えば、腎臓、脳および肝臓には、それぞれ有窓性血管、接着結合を
有する無窓性血管、および洞様毛細血管が見られる。また、内皮細胞は、分化し
た組織において特定の機能を果たす。例えば、これらの細胞は、血液細胞の流れ
(blood cell traficking)、血液凝固、鬱血、排卵、創傷治癒、アテローム性動
脈硬化症、および腫瘍の転移に伴う脈管形成のような幾つかの生化学的および生
理学的事象に関与している。
少なくとも5種類のレセプターチロシンキナーゼ遺伝子が、内皮細胞で発現す
る。これらの内、FLT1、KDR/FLK−1およびFLT4遺伝子のタンパ
ク質生成物は、レセプターチロシンキナーゼサブクラスIII に属し、Tieおよ
びその密接に関連したTek(Tie−2)はそれ自身の新規なサブクラスを形
成する(Terman et al.,Oncogene,6:1677-1683,1991,Terman et al.,Biochem
.
Biophys.Res.Comm.,187:1579-1586,1992,Aprelikova,et al.,Cancer Re
s.,52: 746-748,1992,De Vries,et al.,Science,255: 989-991,1992,Pa
jusola,et al.,Cancer Res.,52:5738-5742,1992,Sarzani,et al.,Biochem.
Biophys.Res.Comm.,186: 796-714,1992,Galland,et al.,Oncogene,8: 1
233-1240,1993,Millauer et al.,Cell,72: 835-846,1993,Oelrichs,et a
l.,Oncogene,8: 11-18,1993,Schnurch and Risau,Development,119:957-
968,1993)。ヒトおよびマウスTie cDNAはいずれもクローニングが行わ
れている(Partanen,et al.,Mol.Cel.Biol.,12:1698-1707,1992,Korhone
n,et al.,Blood,80: 2548-2555,1992,Korhonen,et al.,Oncogene,8: 39
5-403,1994,Iwama,et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.,195:301-309,1
993,Sato,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,90: 9355-9358,1993)。Ti
eおよび相同遺伝子は、ウシおよびラット供給源から単離されている(Maisonpie
rre,et al.,Oncogene,8: 1631-1637,1993,Sato,et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA.,90: 9355-9358,1993)。マウスTie、およびマウスおよびヒト
Tieプロモーター領域のゲノムクローンは、クローニングされて、特性決定さ
れている。
4.4kb Tie−コードmRNAは、N−グリコシル化されている125
kDaのトランスメンブランタンパク質をコードする。その細胞外ドメインでは
、Tieは、2個の免疫グロブリン様ループ、および表皮成長因子およびフィブ
ロネクチンIII 型相同領域を有し、更に、短キナーゼインサート配列およびカル
ボキシル末端尾によって裂かれているチロシンキナーゼドメインに接続したトラ
ンスメンブランおよびジャクスタメンブランドメインを有する(Partanen,et al
.,Mol.Cel.Biol.,12: 1698-1707,1992,Korhonen et al.,Oncogene,8: 3
95-403,1994,Sato et al.,Proc.Natl.Acad.USA.,90: 9355-9358,1993)
。TieおよびTEKはいずれも、マウス染色体4に対して互いに12.2cm
の
距離に局在化されている。このようなレセプターは、胚発生の際に各種の血管の
内皮細胞で均一に発現するが、Tek mRNAの発現は、Tieの発現より0
.5日早く始まると思われる。成体マウスでは、Tie mRNAの発現は肺の
血管で持続しているが、心臓および脳では減少すると思われる(Korhonen,et al
.,Oncogene,8: 395-403(1994)。Tie mRNAの産生は、排卵および創傷
の治癒の際およびヒト膠芽細胞腫では増大する(Korhonen,et al.,Blood,80:
2548-2555,1992)。
内皮細胞は、内皮細胞および血管が関わる疾患に対する遺伝子治療において、
新生血管形成の確立または脈管形成の抑制、および白血球の炎症伝達の制御のよ
うな重要な役割を果たす。血管系疾患の治療の一つの方法は、この疾患をin sit
u で改善することができる循環における特定の部位で遺伝子を発現することであ
る。内皮細胞は疾患部位に見いだされているため、それらは抗凝固薬、血管拡張
薬、脈管形成または成長因子などの治療薬を運ぶ論理的キャリヤーと同等である
。従って、内皮細胞の遺伝学的修飾は、高血圧、アテローム性動脈硬化症および
再狭窄のような多くの血管障害の治療を目的とする治療法である。例えば、成長
抑制タンパク質を発現する内皮細胞を、カテーテルを介して血管形成部位に導入
して、局部的な内膜過形成および臨床的再狭窄を防止することができる。血管移
植片の管腔表面も、遺伝学的に修飾した内皮細胞でライニングして、血栓症を防
止しまたはリポピュレーション(repopulation)を促進する治療タンパク質を産生
することもできる(Nabel,et al.,J.Am.Coll.Cardiol.,17,189B-194B,19
91)。
血管をライニングする内皮細胞は、リポソーム、アデノウイルスベクターおよ
びレトロウイルスベクターを用いる方法によって容易にトランスフェクションさ
れる(Nabel,et al.,J.Am.Coll.Cardiol.,17,189B-194B)。内皮細胞も血
液と血液と直接接触するので、所望なタンパク質またはペプチドを血流中に産生
して分泌する最適な供給源である。例えば、ファクターVIII遺伝子が十分な量で
発現されるならば、このタンパク質を内皮細胞特異性プロモーターの下で内皮細
胞に導入して、血友病を修正することができる。一方、内皮細胞は、その中で発
現したペプチドまたはタンパク質を組織中に運ぶのにも用いられる。これに関し
ては、血管管腔に面している細胞表面積のほとんどが微細血管の内皮細胞から成
ると仮定すれば、微細血管系(毛細血管)の内皮細胞で特定の遺伝子制御要素が
選択的に発現することが極めて有用である。
内皮細胞特異性プロモーターの制御要素は、当該技術分野で標準的な方法に従
って、機能的要素および単位に更に細分して、分析することができる。Tieタ
ンパク質は、ある種の内皮細胞およびヒト骨髄細胞の約0.9%で発現する。従
って、Tieプロモーターは、幾つかの増血細胞でも活性であると思われる。し
かしながら、増血細胞でのTieプロモーターの発現は、内皮細胞特異性要素と
は識別される要素によって制御することができ、プロモーターの内皮細胞特異性
を保持したまま分離することができる。
本発明は、治療および診断手続きに用いられるTieレセプターチロシンキナ
ーゼをコードする遺伝子に関連した新規プロモーターを提供する。また、このプ
ロモーターは、動物の血液または組織に対して所望なタンパク質の産生に用いら
れることがある。
発明の概要
本発明は、一般にレセプターチロシンキナーゼTieのプロモーター配列に関
する。本発明の好ましい態様では、配列番号1に示される配列を有するマウスT
ieプロモーターが提供される。また、好ましい態様では、配列番号2に示され
る配列を有するヒトTieプロモーターが提供される。本発明によるプロモータ
ーは、内皮細胞レセプターチロシンキナーゼ、特にレセプターチロシンキナーゼ
、Tieの発現を行う。
本発明によるベクターは、本発明によるプロモーターを取り込むのに好適な任
意のベクターでよく、1994年9月20日にアメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(American Type Culture Collection)、12301パークローン
・ドライブ、ロックビル、メリーランド州20852、に登録番号75892と
して寄託された5.0hpromSDKLacZ ベクターであるのが好ましい。本発明による宿
主細胞は、本発明によるプロモーターまたはこのプロモーターを含むベクターを
収容することができる任意の宿主細胞でよい。本発明による宿主細胞の例は、L
EII内皮細胞である。
本発明の他の利点および用途は、下記の本発明の詳細な説明を考察することに
よって明らかになるであろう。
図面の簡単な説明
第1図は、マウスプロモーター遺伝子およびプロモーターの模式図である。
第2図は、マウスおよびヒトTieプロモーター配列を比較したものである。
第3図は、Tieプロモーター活性の分析結果を示す。
第4A図は、8.5日目のマウス胚の発生途上の心内膜および頭部間葉(head
mesenchyme)におけるTieプロモーターの発現パターンを示す。
第4B図は、8.5日目の胚の卵黄嚢血島におけるマウスTieプロモーター
構築物の発現を示す。
第5Aおよび5B図は、9.5日目の胚におけるマウスTieプロモーターの
発現パターンを示す。
第5Cおよび5D図は、11.5日目の胚におけるマウスTieプロモーター
の発現パターンを示す。
第6A図は、9.5日目の胚心組織におけるTieプロモーターの発現を示す
。
第6B図は、11.5日目の胚肺組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第6C図は、15.5日目の肺脳組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第6D図は、15.5日目の胚肝組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第6E図は、発生途上の海綿質におけるTieプロモーターの発現を示す。
第6F図は、発生途上の腎組織におけるTieプロモーターの発現を示す。
第7A図は、8週齢のマウスにおける肺の肺胞間毛細血管におけるTieプロ
モーターの発現を示す。
第7B図は、8週齢のマウスにおける骨髄の内皮網様構造におけるTieプロ
モーターの発現を示す。
第7C図は、8週齢のマウスの腎組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第7D図は、8週齢のマウスの心組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第7E図は、8週齢のマウスの肝組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
第7F図は、8週齢のマウスの脳組織におけるTieプロモーターの発現を示
す。
発明の詳細な説明
本発明は、内皮細胞における組換えDNA配列の発現を指示することができる
プロモーター配列を提供する。特に、本発明は、マウス組織の内皮細胞における
β−ガラクトシダーゼリポーター遺伝子の発現を指示するプロモーター配列、内
皮細胞、血液および組織中への抗凝固薬、血栓または再狭窄の血管拡張薬抑制薬
として作用するタンパク質およびペプチドの生産のためのプロモーター、を提供
する。本発明によるプロモーターは、ヒトの遺伝子治療用のタンパク質およびペ
プチド、内皮細胞標識に用いられる抗原およびマーカー、およびイン・ビボおよ
びイン・ビトロに内皮細胞に用いられるアンチセンスRNA構築物の発現を指示
するのに有用である。本発明によるプロモーター、ベクターおよび宿主細胞は、
各種の成長因子またはレセプターまたはそのドメインの発現を促進するための遺
伝子治療にも用いられる。更に、本発明によるプロモーターの類似物は、例えば
腫瘍形成の際の脈管形成の阻害のような好ましくない内皮細胞増殖を抑制するの
に有用である。
実施例I
ゲノムTie DNAのクローニングおよび特性決定
A. マウスゲノムTie
マウスゲノムTie遺伝子のゲノム構成を特性決定するため、3×106個の
プラークをスクリーニングした。これらのプラークは、表皮成長因子ホモロジー
ドメインをコードするマウス1CID cDNA断片(Korhonen,et al.,Blood
.,80: 2548-2555,1992)[GCVKDCPGCLHGGVCHDHDGCVC
PPGFTGTRCEQACREGRFGQSCQEQCPGTAGCRGLT
FCLPDPYGCSCGSGWRGSQCQEACAPDHFGADCRLQ
CQCQNGGTCDRFSGCVCPSGWHGVHCEKSDRIPQIL
:配列番号3]をプローブとして用いて成体SV129マウス肝細胞(Clontech)
のDNAから作成したゲノムライブラリーから得た。3種類の個別のクローン、
SV1、SV2およびmTieをこれによって得て、それぞれをpGEM 3Z
f(+)(Promega)にサブクローニングし、部分ジデオキシ鎖末端配列決定およ
び制限酵素分析によって特性決定した。マウスTie遺伝子およびそのプロモー
ターの模式的構造を、第1図に示す。この図において、イントロンの位置を矢印
で示して、それらの長さを示している。制限マッピング、PCR、およびヌクレ
オチド配列分析により、Tie遺伝子が約19kbのゲノムDNAであることを
示
した。Tieを23個のエキソンによってコードした。細胞外部分の別の構造ド
メインは、それぞれ第一の免疫グロブリン様ループ、表皮成長因子ホモロジード
メイン1−3、およびフィブロネクチン様ドメイン2および3を含んでなる1個
のエキソンによってコードするか、または第二の免疫グロブリン様ループおよび
第一のフィブロネクチン様ドメインを含んでなる2個のエキソンによってコード
する。トランスメンブラン領域は別個のエキソンによってコードされ、キナーゼ
インサートを含むチロシンキナーゼドメインは、第一のエキソンがジャクスタメ
ンブラン領域をコードする8個のエキソンによってコードされる。イントロンの
長さは、80bpから2.6kbまで変動する。
B. ヒトゲノムTie
3種類のヒトTieクローンを、Partanen,et al.,Mol.Cell.Biol.,12:
1698-1707(1992)(この文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用さ
れる)に示されるように、EMBL−3ベクター系(Clontech)におけるヒト胎盤
cDNAライブラリーから単離した。これらのヒトTieクローンを得るため、
Tieシグナル配列をコードPCR断片をプライマー、5′−CCCACATG
AGAAGCC−3′(配列番号4)および5′−TGAGATCTTGGAG
TATGGTCTGGCGGGTGCCC−3′(配列番号5)、を用いてヒト
Tie cDNAから増幅して、上記ライブラリーをプローブするのに用いた。
最長のインサートを含む生成するポジティブクローンをプラーク精製し、約7k
bのSacI断片をpGEM 3Zf(+)でサブクローニングして、特性決定
した。生成するヒトTieプロモーター配列を、第2図に示す。この図において
、転写開始部位は、星印を付けている(下記のプライマー拡張およびRNアーゼ
保護実験を参照されたい)。制限エンドヌクレアーゼ開裂部位は、太線で示され
る。
マウスおよびヒトTieプロモーターのゲノムDNA配列の比較も、第2図に
示す。この図において、マウス配列は、第一のエキソンの3′末端からATGコ
ドンの約772bp上流のAfIII部位まで伸張している。マウス配列におい
てのみ見られるCA反復は、第2図において太線で強調している。
実施例II
ヒトTie遺伝子における転写開始部位の決定
Tieコード核酸のプライマー伸張分析のため、プライマーを製造業者の指示
に従って標識した(Promega、米国)。次いで、10ピコモルのプライマーの一部
を、10×フォワード交換緩衝液(forward exchange buffer)(Promega)、10
mCi/mlの[g−32p]−ATP、および10単位のT4ポリヌクレオチ
ドキナーゼと共に37℃で1時間インキュベーションした。次に、キナーゼを9
0℃で2分間加熱することによって不活性化し、標識したプライマーをエタノー
ル沈澱した。
次に、ポリ(A+)RNA(20mg)および5×105cpmの標識プライ
マーを、ハイブリダイゼーション緩衝液(40mM PIPES pH6.4、
1mM EDTA pH8.0、0.4M NaClおよびホルムアミド)中で
95℃で12分間加熱することによってアニールした。次いで、試料を徐冷して
、エタノール沈澱を行った。生成する乾燥したアニーリング混合物をプライマー
伸張緩衝液(50mM Tris−HCl、50mM KCl、10mM Mg
Cl2、10mM DTT、デオキシATP、デオキシCTP、デオキシGTP
およびデオキシTTPをそれぞれ2mM、0.5mMスペルミジン、pH8.3
、42℃)に懸濁し、20単位のRNAsinおよび40単位のAMV逆転写酵
素を加えた。2時間インキュベーションを行った後、鋳型RNAを100mM
NaCl、10mM Tris−HCl、1mM EDTA、pH7.4、37
℃に20mg/mlRNアーゼAを添加して15分間消化した。生成する混合物
をフェノール抽出して、エタノール沈澱を行った。次いで、ペレットを負荷染料
(98%ホルムアミド、10mM EDTA、0.1%キシレンシアノール、1
%ブロモフェノールブルー)に再懸濁し、9%ポリアクリルアミド/7M尿素ゲ
ルに加えた。電気泳動の後、乾燥したゲルをX線フィルムに2日間暴露した。
RNアーゼ保護は、754bpのAfIII−BamHIおよび1.1kbの
HindIII−ApaIマウスTieプロモーターDNAインサートを含む線
形化したプラスミドから生成した291bpおよび239bpのマウスRNAア
ンチセンスプローブを用いて行った。568bpのヒトRNAプローブは、Ac
cI−AlwNIヒトTieプロモーターDNAインサートを含む線状化したp
GEM 3Zf(+)プラスミドから生成させた。他のヒトの266bpRNA
プローブの鋳型は、AccI−AlwNIプラスミドからPCR増幅によって得
た。M13ForwardおよびTie2168プライマー(第2図において印
をつけたもの)を、増幅に用いた。これらのプローブは、T7ポリメラーゼおよ
び[g−32P]−UTPを用いて標識した。ポリA(+)RNA、10gを、
標識したプローブと共に50℃で一晩インキュベーションした。ハイブリダイゼ
ーションしていないRNAを、RNアーゼA(10単位/ml)およびT1(1
g/ml)を用いて、37℃、pH7.5で1時間消化した。RNアーゼを37
℃でプロテイナーゼKで15分間消化することによって不活性化し、試料を8%
配列決定ゲル中で分析した。
プライマー伸張およびRNアーゼ保護生成物は、マウスおよびヒトTieプロ
モーターでは、それぞれATGコドンから101bpおよび116bp上流の位
置で終止した(第2図の星印を参照されたい)。酵母tRNAおよびNIH3T
3 RNAは、特異的なバンドを示さなかった。結果を第2図に示し、上記のプ
ライマーの配列に下線を付している。
実施例III
プラスミドの構築
Tieプロモーター/ルシフェラーゼ遺伝子構築物は、deWet,et al.,Mol.
Cell.Biol.,7: 725-737(1987)(この文献の内容は、その開示の一部として本
明細書に引用される)によって記載されたプロモーターレス塩基性pGL2ベク
ター(Stratagene)に対して第一のエキソンにおけるApaI制限部位の上流に配
置された5′隣接735bpゲノムAfIII−ApaI断片をサブクローニン
グすることによって得て、プラスミド0.73mpromGL2を生じた。
トランスジェニックマウスでの実験のため、735bpのAfIII−Apa
Iプロモーター断片(第2図に示した)をLogan,et al.,Development,117: 9
05-916(1993)(この文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される
)に記載の方法でSDK−LacZ Bluescriptベクターの平滑化し
たユニークHindIII部位に平滑末端連結し、ベクター0.73mromS
DK−LacZを生成した。同様に、第2図に示したヒトTieプロモーターの
5kbのAlwNI断片を同じベクター中に平滑末端連結して、プラスミド5.
0hTIEpromSDK−LacZを生成し、アメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクシヨン(American Type Culture Collection)、12301パークロー
ン・ドライブ、ロックビル、メリーランド州20852、に登録番号75893
として寄託した。
実施例IV
DNAトランスフェクションおよび細胞溶解物の製造
上記の0.73mpromGL2プラスミド15μgを、Schrieber,et al.
,Proc.Natl.Acad.Sci.(USA),82: 6138-6142(1985)(上記文献の内容は
、その開示の一部として本明細書に引用される)に記載のLE IIマウス肺内
皮細胞またはWeissman,et al.,Cell,32: 599-606(1983)(上記文献の内容は
、その開示の一部として本明細書に引用される)に記載のMK−2細胞にトラン
スフェクションした。トランスフェクションは、Sambrook,et al.(監修),「
分子クローニング:実験室便覧(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)」(
1
989年)(上記文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される)
に記載の改良リン酸カルシウムによって媒介されるトランスフェクション法を用
いて行った。DNAを、0.25M CaCl2および等容の50mM N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸で緩衝した塩水
と混合した。コンデンサーを室温で15分間インキュベーションした後、成長細
胞の単層に滴加した。
生成する培養物を12時間インキュベーションした後、5%グリセロール/P
BS(リン酸緩衝塩水)を30秒間加えて、PBSを2回代えて洗浄した。次に
、新鮮な培地を加えた。更に24時間インキュベーションした後、細胞を0.5
mlリーシス緩衝液(25mM Tris−PO4、2mMジチオトレイトール
(DTT)、2mM 1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、N,N,N′,N′
−四酢酸、10%グリセロール、1%Triton X-100、pH7.8)で溶解した。
生成する溶解物を遠心分離して、上清を集め、更に分析を行うまで70℃で保存
した。トランスフェクション効率に対するルシフェラーゼ値の規格化は、MacGre
gor およびCaskey,Nucl.Acids.Res.,17: 2365(1989)(上記文献の内容は、
その開示の一部として本明細書に引用される)に記載のCMV−b−GALベク
ターの同時トランスフェクションによって行った。
β−ガラクトシダーゼおよびルシフェラーゼの分析は、トランスフェクション
した細胞で行った。β−ガラクトシダーゼ分析のため、上記細胞溶解物30ml
を、o−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシド(4mg/ml)を0.
1Mリン酸ナトリウム100mlに溶解したもの、pH7.5、33ml中で、
37℃で30分間インキュベーションした。414nmでの光学密度を測定した
。
ルシフェラーゼ分析は、FlyLightモニターキット(102-100、BioTools、フィ
ンランド)を用いて、製造業者のプロトコールに従って行った。簡単には、細胞
溶解物20mlを100ml反応混合物中でインキュベーションし、Bio-Orbit1
253ルミノメーターを用いて光強度を測定した。
培養細胞中のTieプロモーターの活性は、上記のTieプロモーター−ルシ
フェラーゼ構築物を用いて測定した。Tieプロモーター−ルシフェラーゼ構築
物を、LEII内皮細胞またはMK−2表皮細胞にトランスフェクションした。
プロモーター活性は、ルシフェラーゼ対β−ガラクトシダーゼ活性の比として測
定した。これらの活性を、ポジティブコントロールベクターPSV−luc(A
TCC)のプロモーター活性と比較した。
本質的に発現した同時トランスフェクションしたコントロールプロモーターと
して用いたCMV−b−galに対する0.73mpromGL2プラスミド(
735)の活性を、高度に発現したRSV−lucプロモーターについての値と
共に第3図に示す。460bpマウスTieプロモーター断片を、ネガティブコ
ントロール(リバース)として逆の方向で用いた。第3図に示されるように、T
ieプロモーターはLEII細胞では高活性を示したが、表皮細胞MK−2では
活性を示さなかった。これらの結果は、単離したTieプロモーターが血管内皮
細胞に特異的であり、コントロールと比較してこれらの細胞中でリポーターの発
現を効率的に促進することを示唆している。
実施例V
トランスジェニックマウスの産生
Tieを含むトランスジーンを、SalIで消化することによってベクター配
列から分離し、アガロースゲルで電気泳動により精製し、ガラスビーズ(Gene Cl
ean II,Bio 101 Inc.,ラ・ヨラ、カリフォルニア)上で製造業者の指示に従っ
て吸収することによって回収した。トランスジェニックマウスは、Hogan,et al
.,マウス胚の操作(Manipulating the mouse embryo)(Cold Spring Harbor,1
986年)(上記文献の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される)
に記載の標準的微量注入法よって産生した。微量注入の接合体は、CD2F1雄
マウスと交尾した過剰排卵した(BALB/c X DBA/2)F1ハイブリ
ッド雌マウス(CD2F1)から得た。或いは、注入に用いた卵は、無作為に飼
育した過剰排卵したCD1雌からのものであった。微量注入の後、接合体を1ま
たは2細胞段階で、偽妊娠した里親母体(CD2F1マウス)の卵管に移した。
尾試料を3週齢の子マウスから採取し、DNAをMiller,et al.,Nucl.Acids
Res.,16: 1215(1988)(上記文献の内容は、その開示の一部として本明細書に
引用される)の塩沈殿法によってこの試料から単離した。ポリメラーゼ連鎖反応
を用いて、200ngDNA(尾)、10×緩衝液(2mM MgCl2)、2
50nM Primer 2040、250nM Primer 1986、0.2mM dNTP混合物
、0.02単位Dynazyme(Finnzymes、フィンランド)および50ml蒸留水に
50ml鉱油(M-3516、Sigma、米国)を含んでなる反応混合物を用いて、マウス
プロモーター特異プライマー、5′−CTATTGAGAAGGTTTGGAG
G3−3′[配列番号6];lacZベクタープライマー、5′−GCTCTA
GAACTAGTGGATC−3′[配列番号7];ヒトプロモーター特異プラ
イマー、5′−GAGACAGGGGATGGGAAAAA−3′[配列番号8
];およびlacZベクタープライマー、5′−GAAGATCGCACTCC
AGCCAG−3′[配列番号9]を用いて、トランスジーンの発現を確認した
。PCR Program は、96℃での2分間の高温で開始し、96℃1分、50℃2分
、72℃3分のサイクルで34回行い、最後の段階は10分間かけることからな
った。
実施例VI
Tieを含む組織の分析
全マウス胚を得て、β−ガラクトシダーゼ活性を調べるため染色した。組織を
4%パラホルムアルデヒド/PBS(pH7.4)に移し、緩やかに攪拌しなが
ら4℃で20分間インキュベーションした。次いで、組織をPBSで洗浄し、新
鮮なX−Gal反応混合物[1mg/ml 4−クロロ−5−ブロモ−3−イン
ドリル−β−ガラクトシド、4mM K4Fe(CN)6×3H2O、2mM M
gCl2/PBS]中で30℃で1〜2日間インキュベーションした。次いで、
試料をPBS中で5時間洗浄し、30%スクロースに移して、保存した。
次に、試料をTissue Tek(Miles、米国)に埋設して、シラン処理したスライ
ド上で15μm切片に切断した。切片を4%パラホルムアルデヒド中で5分間後
固定し、PBSで2回洗浄し、蒸留水で1回洗浄した。核ファースト・レッドを
あ、後染色として適用した。
結果を第5および6図に示す。第5A〜5D図は、性交後9.5(第5Aおよ
び5B図)および11.5(第5Cおよび5D図)日マウス胚におけるマウスT
ieプロモーターの発現を示す。図に示されるように、β−ガラクトシダーゼリ
ポーター遺伝子の活性が、性交後9.5日胚の発生途上の心臓(h)、エラ管(b
ranchial vessels)(ba)、背側大動脈(da)、卵黄動脈(v)、臍動脈(
u)および毛細血管(c)に見られた。2日後(第5Cおよび5D図)に、同様
なパターンが、染色を添加することにより中腎(m)および肝臓(l)の静脈で
も見られる。
第6A〜6F図は、性交後9.5、11.5および13.5日胚でのTieプ
ロモーター活性を示す。心臓領域の総ての内皮細胞を染色すると、プロモーター
の制御下での発現が認められる。染色は肺で見られるが、気管支では陰性である
。第6D図は、プロモーターが肝臓の静脈で発現することを示しており、第6E
図は、発生途上の海綿質での染色を示している。腎臓の発生途上皮質は染色を示
しており、発現は糸球体で最も顕著である。
発生中のプロモーター活性を検討するため、0.73mpromSDK−La
cZおよび5.0hpromSDK−LacZ DNAを、受精したマウス卵母
細胞に注入した。6匹のトランスジェニックマウスを得て、トランスジェニック
雄を野生型NMRI雌と交尾させ、子マウス(735bp断片に対して86およ
び5.0kb断片に対して57)を発生の7.5〜17.5日目に分析した。F
1子孫の内、40%はLacZ染色で陽性であったが、胚は反応色の強度に変動
を示した。性交後7.5日胚では染色は見られなかったが、性交後8.5日胚で
は、背側大動脈および形成途上の心臓の内皮細胞は陽性が強かった。頭間葉のあ
る種の細胞、恐らくは分化途上の血管芽細胞は微かな徴候を示し、胚外組織、例
えば尿膜、卵黄嚢は、陽性血管を含んでいた。
血管系の複雑さは発生途上の胚で急速に増加し、性交後9.5日胚では、プロ
モーター活性は上記血管並びに体節間動脈(intersomitic arteries)で見られた
。特に強い染色は、発生途上の心室で見られた。性交後11.5日胚では、毛細
血管系が十分に発達しているので、胚および心内膜の大型血管に関する染色は、
青色に染色した毛再血管の密集した網状組織によって極めて微かに見分けられた
だけであった。血管系の詳細は、性交後11.5日および15.5日胚の組織の
高倍率で一層良好に認められた。この染色パターンは、in situでのハイブリダ
イゼーションで得られる発現パターンに相当する。第4Aおよび4B図に示され
るように、心臓の内膜、頭間葉の静脈および動脈は、LacZシグナルを示した
。マウス753bpおよびヒト5.0kbプロモーター断片で得られた染色パタ
ーンでは、有意差は見られなかった。
735bpマウス断片のプロモーター活性が成体組織のTie mRNAの発
現と相関するかどうかを決定するため、8週齢のトランスジェニックマウスから
得た各種の組織をβ−ガラクトシダーゼ活性について染色した。第7Aおよび7
B図に示されるように、強い染色が肺(第7A図)および骨髄(第7B図でbm
と表示)で認められた。第7B図は、毛包(第7B図で矢印により表示)に関す
る毛細血管での染色も示している。若干弱い染色は腎糸球体(第7C図、「g」
と表示)および細管の回りの血管(第7C図、矢じりで表示)で認められた。第
7D図は、内膜での染色を示す。大型の肝臓の血管(第7E図でv)または洞様
毛細血管(図示せず)はいずれも、成体マウスではLacZで染色しなかった。
しかしながら、静脈を取り囲んでいる小さな血管は、染色した[第7(E)図に
矢印)。第7(F)図に示されるように、脳の介在毛細血管は染色された[第7
(F)図で矢じり]。同様な結果は、トランスジェニックマウスが5kbヒトT
ieプロモーターを発現したときにも得られた。
本発明を、その好ましい態様に関して説明した。従って、本発明は、添付の請
求の範囲によってのみ制限されるべきである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
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MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S
G,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN
【要約の続き】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. マウスTieレセプターチロシンキナーゼのプロモーターであって、配 列番号1に示される核酸配列を含んでなる、プロモーター。 2. 内皮細胞レセプターチロシンキナーゼの発現を促進することができる、 請求の範囲第1項に記載のプロモーターの一部。 3. ヒトTieレセプターチロシンキナーゼのプロモーターであって、配列 番号2に示される核酸配列を含んでなる、プロモーター。 4. 内皮細胞レセプターチロシンキナーゼの発現を促進することができる、 請求の範囲第3項に記載のプロモーターの一部。 5. 請求の範囲第1項に記載のプロモーターを含んでなる、ベクター。 6. 請求の範囲第2項に記載のプロモーターを含んでなる、ベクター。 7. 請求の範囲第3項に記載のベクターを含んでなる、宿主細胞。 8. 請求の範囲第4項に記載のベクターを含んでなる、宿主細胞。 9. 請求の範囲第5項に記載のベクターを含んでなる、宿主細胞。
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