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JPH10505254A - 可逆的複合材電極を含む少なくとも1つの電極アセンブリを有するイオン浸透装置 - Google Patents

可逆的複合材電極を含む少なくとも1つの電極アセンブリを有するイオン浸透装置

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JPH10505254A
JPH10505254A JP8505530A JP50553096A JPH10505254A JP H10505254 A JPH10505254 A JP H10505254A JP 8505530 A JP8505530 A JP 8505530A JP 50553096 A JP50553096 A JP 50553096A JP H10505254 A JPH10505254 A JP H10505254A
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composite electrode
electrodes
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1つの電極が、重合体バインダー、粉末状または繊維状導電性フィラーおよび電気化学的酸化または還元により消費され得る分割材料を含有する複合材電極である装置。複合材電極のバインダーは、60−100モル%の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタン、および前記オキシドと共重合可能な40−0モル%の少なくとも1つの他のモノマーからなる。この装置は、対象に有効成分を経皮供給するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 可逆的複合材電極を含む少なくとも1つの電極アセンブリ を有するイオン浸透装置 本発明は、対象(又は患者)に活性成分を経皮投与するためのイオン浸透装置 (dispositif d′ionophorese)に関し、その装置は、可逆的複合材電極を備え た少なくとも1つの電極アセンブリを含む。本発明は、さらに前記電極アセンブ リに関する。 多くの病気についての現行の治療において、制御された方法で且つしばしば持 続性のある方法によって薬剤または他の活性成分を対象に投与する必要がある。 製薬者が利用可能な膨大な技術の中で、イオン浸透の技術は、医薬物質などの活 性成分を対象の体に投与するのを制御するのに優れた代替法を示す。このような 技術の1つは、対象の皮膚を通して量のみならず活性成分の送達速度をも制御す る為に電流の使用を包含する。多くの場合、電流なしに送達された量と比較して 、この技術は、電流によって活性成分の供給を著く増加させるのに高い有効性を 有することが判明した。 対象にイオン浸透により活性成分を経皮投与することは、少なくとも部分的に イオン化された形態または中性形態で活性成 分を含む水溶液または水性ゲルで開始して、一方では、活性電極と呼ばれ、投与 されるべき活性成分のイオンと同じ極性、または活性成分が中性である場合には 正の極性を示し、且つ、活性成分を含み対象の皮膚の第一の領域と接触して配置 されている貯蔵容器単位(element reservoir)に接触した第1の電極と、他方 ではもどり電極(contre-electrode)または受動電極と呼ばれ、活性成分に結合 した極性と反対の極性を有し、直接または無関係電解質を介して、対象の皮膚の 第1の領域から分離されている第2の領域と接触して設置されている第2の電極 との間で電気信号を印加することにより、一般的に行われる。電極間に電圧をか けることにより発生する電流が上記の様に形成された回路中を通過する間、活性 成分のイオンが、対象の皮膚および組織を通して同じ極性の電極(活性電極)か ら、反対の極性の電極(もどり電極)に向けて移動し、その結果、対象の循環系 中を通る。同様に、活性成分の中性分子は、対象の皮膚および組織を通して陽極 から陰極(もどり電極)に向かう水性の電気浸透流にのって運ばれ、そして中性 分子もまた対象の循環系中を通る。 対象に活性成分を経皮投与するための1つのイオン浸透装置 は、第1電極アセンブリと第2電極アセンブリと電気信号発生器を含むタイプで ある。上記第1電極アセンブリは活性電極と呼ばれる第1電極で構成され、該第 1電極は、一方で活性成分を少なくとも部分的にイオン化された形態もしくは中 性形態で保持する電解質を含むために、そして他方で対象の皮膚のある領域と接 触して設置される場合に前記第1の電極と前記領域との間のイオン伝導の連続性 を確保するために、適合させた活性貯蔵容器単位と接触している。上記第2電極 アセンブリは、(i)もどり電極と呼ばれる第2の電極、または好ましくは、( ii)貯蔵容器単位と接触している第2の電極で構成され、前記貯蔵容器単位は 、電解質を保持するために、そして対象の皮膚の一部と接触して設置される場合 に、前記第2の電極と前記皮膚の一部との間のイオン伝導の連続性を確保するた めに配置される。上記電気信号発生機は、第1の電極が活性成分のイオンと同じ 極性となるか、または前記活性成分が中性である場合には陽極性となる様に且つ 、第2の電極の極性が第1の電極の極性と反対となる様に上記第1の電極と第2 の電極のそれぞれに接続することができる。 医薬品貯蔵容器に電気信号をかけることを企図するイオン浸 透用電極は、活性成分の経皮通過を促進するために以下の条件: −電気信号発生器との間の接続部位に印加された電位が、貯蔵容器の全表面に、 そして皮膚と接触している全表面に均一に分配されるための優れた電気伝導性を 有する; −電気化学的可逆性を有する、即ち、過電圧活性がなく、電解質との副反応がな く特に、医薬貯蔵容器の実際の特性により、および/または発汗を介して常に存 在する水の電気分解を防止し、更に腐食しない; に合致しなければならない。 長年の間、電気化学者は、生物学的プローブとしてまたは可逆的イオン浸透電 極として、塩化物、例えばHCl、NaClまたはその他を豊富に含む水溶液中 でアノード酸化についての常套の電気化学工程にしたがって銀製の膜、ワイヤー またはグリッドの直接塩素化により特に得られる銀/塩化銀(Ag/AgCl) 電極を使用している。塩素化により得られたこれらの電極は、電気化学的観点か らは満足するものであるが、しかしそれらは、以下の欠点を示す。 −塩化物の優れた品質のデポジッションを得ることが望まれる場合、電気化学的 塩素化は、まさしく遅く、そして問題がある。 それは連続工程にはあまり適合せず、且つ、信号発生器に可能な永続的接触ソケ ットを作るために挿入することが望まれる複雑な形の非塩素化領域の製造にはあ まり適合しない。 −所望の水準に、一般におよそ0.5mg/cm2〜16mg/cm2に、すなわ ち電極1cm2当たり0.1〜3mAh(0.36〜10.8クーロン)の電気 量の通過を起こす水準に塩素化すること、および十分な機械的強度を有する電極 を製造することの両方のために、多量の過剰の銀金属が必要である。 −塩化銀の量が、1cm2当たりおよそ2ミリアンペアー一時間に対応する1c m2当たりおよそ10mgを超過するとすぐに、その支持体への塩化銀の付着は とても弱くなり、この塩化銀は、最小の機械的ストレスで支持体から剥がれた状 態になり、電極を不可逆性にする可能性がある。 −電極が陰極として使用される場合、Ag/AgCl界面で優先的に還元が起こ り、アセンブリの密着をさらに弱め、塩化銀が消耗するよりはるかに前にこの電 極を不可逆性にしてしまうので、当初に形成された塩化銀の電気化学的用途は、 ほんの一部である。 電極は各イオン浸透処理で使い捨てであることにより、費用 がかかる。塩素化銀のフィルムに基づく電極は、優れた再生産性にとって基礎と なる過剰の金属銀及び塩化銀による材料費のために、そしてそれらの製造の非連 続性および製造方法が必然的にゆっくりとした方法であるために高価である。前 記製造方法は、AgClの優れた品質のデポジッションのためには、銀の塩素化 が、一般に1cm2当たり5mAより少ない低い電流密度で行われなければなら ないためゆっくりと行なわれねばならない。 例えば銀および/または塩化銀に基づく複合材電極を含有する、イオン浸透用 の電極アセンブリは公知である。前記電極アセンブリは、一方では結合した電極 が、活性電極である場合、少なくとも部分的にイオン化された形態もしくは中性 形態で活性成分を保持する電解質を含有するためか、または結合した電極がもど り電極としてのみ働く場合、無関係電解質を含有するために、そして他方では対 象の皮膚のある領域と接触して設置される場合に、前記複合材電極と前記領域と の間のイオン伝導の連続性を確保するために、適合させた貯蔵容器単位に接触し ている。複合材電極は、重合体バインダー、そしてそのバインダーの容量に対し て、その重合体バインダー内に導電性ネッ トワークを形成する5%〜40%の導電性フィラー、特にカーボンブラックまた はグラファイト繊維、および電気化学的酸化または還元により消費可能な5%〜 40%の分割材料(matiere divisee)からなる組成物で形成される。このよう な電極アセンブリおよびそれらを含むイオン浸透装置は、特に文献WO−A−9 116944に記述される。電極アセンブリの電極は、アノードとして作用する ことが企図されているとき、電気化学的に消費可能な材料は、酸化により消費さ れ、そして、Ag、Zn、Cu、Ni、Sn、Pb、FeまたはCrのような電 気化学的に酸化できる材料を含み、金属Ag、ZnおよびCuは、さらに特に好 ましい。電極アセンブリの電極は、カソードとして作用することが企図されてい るとき、電気化学的に消費可能な材料は、還元により消費され、そして、一般的 にイオン化できる金属化合物を含み、その金属イオンは電気化学的に還元できる 。これらの金属化合物の中で、ハロゲン化銀およびヘキサシアノ鉄酸塩およびハ ロゲン化銅、そして特にはAgClおよびCuClが有利であると言及されうる 。複合材電極の重合体バインダーを構成できる重合体はポリアルケン、ポリイソ プレン、ポリ(酢酸ビニル)、エチレン/酢酸ビニル共重 合体、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ(塩化ビニル)、セルロース重合体、ポ リオキシエチレンまたはアクリル酸の重合体のようなものでありうる。エチレン /酢酸ビニル(「EVA」と略記)共重合体は好ましい共重合体である。 支持体上にデポジットした、電気化学的に消費できる材料(例えば、銅、亜鉛 、銀のような金属および/またはCuClまたはAgClのような金属塩)のフ ィルムから成るイオン浸透電極にっいて、文献WO−A−9116944に記載 された対応する複合材電極は、著しく向上した機械的特性を有する。これらの複 合材電極は、優れた可撓性を示し、使用の間に複合材電極層の剥離または裂傷も 観察されない。さらに、複合材電極を製造するために使用される電気化学的に消 費しうる材料は、電極の機械的強度を確保することを目的とした過剰の電気化学 的に消費しうる材料、特に過剰の金属を有する必要がもはやないので(前記機械 的強度は、重合体バインダーにより提供される)、対応する非複合材のイオン浸 透電極を形成するために使用される材料より少なく、その結果、材料費用が減少 する。 イオン浸透に使用される常套の可逆性電極に対するそれらの利点にもかかわら ず、文献WO−A−9116944で提供さ れる複合材電極は、まだ多数の不都合を示す。特に、100μm未満の厚み、す なわち2mA−時間未満の容量、を有するような複合材電極を製造するのが困難 である。さらに、これらの複合材電極は、実質的には反転しえない。「反転可能 な電極」は、本発明にしたがって、イオン浸透処理の間の極性の1度または複数 回の変化から生じる複数回の酸化と還元のサイクルを越えて使用できる電極を意 味すると理解される。さらに、溶媒経路を介したスプレッディング技術により前 記複合材電極を得ることは、非常に困難であるか、またはEVA重合体バインダ ーの場合には、実質的には不可能である。 重合された形態で、モル基準で60%〜100%の1,2−エポキシプロパン および/または1,2−エポキシブタン、およびモル基準で40%〜0%の1, 2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンと共重合可能な1 種もしくは複数の他のモノマーを含有する特定の重合体で前記電極の重合体バイ ンダーを構成することにより、文献WO−A−9116944で記載されたタイ プのイオン浸透の複合材電極の欠点を克服することが可能であることが見いださ れた。 重合体バインダーが1,2−エポキシプロパンおよび/また は1,2−エポキシブタンをベースとする上述の特定の重合体からなる前記複合 材電極は、文献WO−A−9116944の複合材電極の利点に加えて、とりわ け、すばらしい反転可能性を示し、さらにそれらは、100μm未満の厚さ、す なわち2mA−時間未満の容量、を有する電極を得ることを可能にする、溶媒経 路によるスプレッディング技術を伴う製造に高度に適合する。 したがって、本発明の対象は、上述の1,2−エポキシプロパンおよび/また は1,2−エポキシブタンをベースとする重合体からなる重合体バインダーを含 有する可逆性複合材電極を具備した少なくとも1つの電極アセンブリを含む改善 されたイオン浸透装置であり、本発明は、前記電極アセンブリにも関係する。 本発明の、活性成分を対象に経皮投与するためのイオン浸透装置は、第1電極 アセンブリと第2電極アセンブリと電気信号発生器を含む型のものであって、前 記第1電極アセンブリは活性電極と呼ばれる第1電極で構成され、該第1電極は 、一方で活性成分を少なくとも部分的にイオン化された形態、または中性形態で 保持する電解質を含むために、そして他方で対象の皮 膚のある領域と接触して設置される場合に前記第1の電極と前記領域との間のイ オン伝導の連続性を確保するために、適合させた活性貯蔵容器単位と接触してお り、上記第2電極アセンブリは、(i)もどり電極と呼ばれる第2の電極、また は好ましくは、(ii)貯蔵容器単位と接触している第2の電極で構成され、該 貯蔵容器単位は、少なくとも電解質を保持するために、そして対象の皮膚の一部 接触続して設置される場合に、第2の電極と前記皮膚の一部分との間のイオン伝 導の連続性を確保するために配置され、上記電気信号発生機は、第1の電極が活 性成分のイオンと同じ極性を有するか、または前記活性成分が中性である場合に は陽極性を有する様に、且つ、第2の電極が第1の電極のものと反対の極性を有 する様に、前記第1の電極と第2の電極のそれぞれに接続することが可能であり 、上記、活性貯蔵容器単位に接触している第1の電極および/または貯蔵容器単 位に接触している第2の電極は、重合体バインダーおよび前記バインダーの体積 による%として4%〜60%の電気化学的に非消費性の粉末または繊維状の導電 性フィラーおよび4%〜100%の電気化学的酸化または還元により消費可能な 分割材料を含む組成物から形成された複合材電極から成り、そし て複合材電極のまたは複数の複合材電極の各々の重合体バインダーが、1,2− エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンをベースとする少なく とも1種の重合体を含有し、且つ、モル%で、60%〜100%の1,2−エポ キシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタン、並びに1,2−エポキシ プロパンおよび/または1,2−エポキシブタンと共重合可能な40%〜0%の 1種または複数の他のモノマーを含有するという点で特徴づけられる。 本発明は、また、複合材電極を含有するイオン浸透用電極アセンブリに関し、 前記複合材電極は、一方では、少なくとも部分的にイオン化された形態もしくは 中性形態で活性成分を保持する電解質または無関係電解質である電解質を含有す るために、そして他方では対象の皮膚のある領域と接続して設置される場合に、 前記複合材電極と前記領域との間のイオン伝導の連続性を確保するために、適合 させた貯蔵容器単位に接触しており、且つ、該複合材電極は重合体バインダーお よび、前記バインダーの体積で4%〜60%の電気化学的に非消費性の粉末また は繊維状の導電性フィラーおよび4%〜100%の電気化学的酸化または還元に より消費可能な分割材料からなる組成物から形 成され、そして前記アセンブリは、複合材電極の重合体バインダーが1,2−エ ポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンをベースとする少なくと も1種の重合体を含有し、且つ、モル%で、60%〜100%の1,2−エポキ シプロパンおよび/または1,2−エポキシブタン、並びに1,2−エポキシプ ロパンおよび/または1,2−エポキシブタンと共重合可能な40%〜0%の1 種または複数の他のモノマーを含有することで特徴づけられる。 複合材電極の重合体バインダーを構成する1種又は複数のポリマーがその中か ら選択される、1,2−エポキシプロパン(1,2−プロピレンオキシドとして も知られる)および/または1,2−エポキシブタン(1,2−ブチレンオキシ ドとしても知られる)をベースとする重合体は、さらに詳細には75%〜100 %の範囲の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンの モル含有量を示す。前記1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポ キシブタンをベースとする重合体は、さらに特定的には1,2−エポキシプロパ ンまたは1,2−エポキシブタンの単独重合体であるか、あるいは、ランダム共 重合体、逐次共重合体、または、1,2− エポキシプロパンと1,2−エポキシブタンの互いのおよび/または(i)4員 以上の環である環状オキシド、および(ii)式 [式中、RはR1基またはCH2−O−R2−R1基であり、ここで、R1は水素原 子を表わすか、またはC3〜C12、好ましくはC3〜C6のアルキル、もしくはC2 〜C12、好ましくはC2〜C6のアルケニル基を表わし、R2は、式−(CH2−C H2−O)p−(ここでpは0〜10、好ましくは0〜4の範囲の数を示す)で表 されるポリエーテル基を表す。] で表される環状オキシドから形成された群から選択された1種または複数の環状 モノマーとのランダム結合を有する逐次共重合体である。 環に4員以上を含有する環状オキシド(i)の中で、オキセタン、テトラヒド ロフラン、ジオキソラン、ジオキサンおよびそれらの置換誘導体、特にメチルま たはエチルのようなC1〜C4アルキル基に置換されたものを挙げることができる 。式 で表される環状オキシド(ii)の中で、Rが水素原子またはプロピル、ブチル 、−CH2OCH3または−CH2OCH2−CH=CH2基を表するものを挙げる ことができる。 複合材電極のバインダーを構成する1,2−エポキシプロパンおよび/または 1,2−エポキシブタンをベースとする重合体は、それが上述で定義の単独重合 体であるかまたは共重合体である場合、架橋されうる。架橋は、例えば遊離基の 化学的発生剤、特にペルオキシド、アゾビスニトリル、硫黄またはポリスルフィ ドの作用から生じ得、あるいは、電離放射線、例えばγ−放射線の作用から、あ るいは、トリイソシアナートまたはAl、Zn、Mg、Cd、Sn、BおよびT iから選択される多価元素の化合物の作用から生じうる。 非架橋状態で、複合材電極のバインダーを形成するのに使用される1,2−エ ポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンをベースとする1種また は複数の重合体は、10,000と106の間、そしてさらに詳細には30,0 00〜500,000の範囲の数平均分子量を有する。 複合材電極の組成物の一部を形成する電気化学的に非消費性の導電性フィラー は、特にカーボンブラック、グラファイトまたはホウ素のような少なくとも1つ の生成物から形成される導電性材料からなる。前記フィラーおよび特に前記材料 が、100μm未満、そして好ましくは50μm未満の粒子サイズを有利に有す る粉末の形態で、または1μm〜15μmの範囲の直径および50〜1000の 範囲の同じ単位で表される長さの直径に対する比を有利に有する短繊維で提供さ れる。 重合体バインダーと、そして電気化学的に消費されない導電性フィラーと組み 合せて使用される電気化学的に消費される材料は、電極がアノードとして働くこ とが企図されている場合は電気化学的酸化により消費できる材料であり、または 電極がカソードとして働くことが企図されている場合は電気化学的還元により消 費できる材料でなければならない。電気化学的酸化により消費できる材料は、有 利には、Ag、Zn、Cu、Ni、Sn、Pb、FeまたはCrのような電気化 学的に酸化可能な金属から選択される金属であり、該金属はAg、ZnおよびC uであるのが好ましい。電気化学的還元により消費できる材料は、有利には、電 気化学的に還元可能な金属イオンを与える イオン化可能な金属化合物を含有し、前記金属化合物は、特にハロゲン化銀また はヘキサシアノ鉄酸塩、またはハロゲン化銅および特にはAgClまたはCuC lである。電気化学的に消費可能な材料は、例えばAgCl/Ag対の場合のよ うに、電気化学的に金属に還元可能な金属イオンを与える金属のイオン化可能化 合物と前記金属とから成る対を含有することもできる。 複合材電極が、電気化学的酸化により消費可能な材料のみを含有すると、アノ ードとして作動する第1のサイクル後反転可能になるのみである。複合材電極の 消費可能な材料が、電気化学的還元により消費できるのみである場合は、前記電 極は、カソードとして作動する第1のサイクル後反転可能になるのみである。複 合材電極の消費可能な材料が、金属塩/金属対、例えばAgCl/Ag対からな る場合、該電極はアノードとしてまたはカソードとして区別なしに最初から作動 できる。 複合材電極に含まれる電気化学的に消費可能な材料は、粉末の形態で提供され 、その粒子サイズは都合よくは100μm未満であり、好ましくは50μm未満 である。特に電気化学的に消費可能な材料の粉末は、ポリ様式の粒子サイズ分配 を示し、 即ち、粒子サイズの異なる少なくとも2種の粉末の混合物からなり、前記粒子サ イズの各々は、100μm未満、そして好ましくは50μm未満の粒子サイズ範 囲である。 電気化学的に消費可能な材料の機能と導電性フィラーの機能をと組み合わせた 二重機能性材料を形成するために、導電性フィラー上に電気化学的に消費可能な 材料をデポジッションさせ、その後複合材電極を形成するために、前記二重機能 性材料を重合体バインダーに組み込むことを想定することは可能である。したが って、複合材電極を形成するために、電気化学的酸化により消費される金属でコ ーティングしたカーボンまたはグラファイト繊維を製造し、得られたコーティン グされた繊維を重合体バインダーに組み込むことが可能であろう。 複合材電極を形成するために重合体バインダーと結合させる電気化学的に非消 費性の導電性フィラーと電気化学的に消費可能な材料の割合は、重合体バインダ ーの体積基準で、導電性フィラーについては4%〜60%、そしてさらに詳細に は8%〜45%、電気化学的に消費可能な材料については4%〜100%、そし て好ましくは25%〜70%である。 本発明にしたがって使用される複合材電極は、重合体バイン ダーを含む薄いフィルムを得るための任意の技術により、そして特に塗料の塗布 にたとえることが可能な技術である支持体フィルム上にコーティングする技術を 用いることにより製造できる。この様にして、皮膚に適用して使用するのに十分 に適している平らで柔軟で薄い複合材の電極が得られる。 前記コーティング技術において、複合材電極、電気化学的に非消費性である導 電性フィラーおよび電気化学的消費可能な材料の重合体マトリックスを構成する ことが企図される、1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシ ブタンをベースとする重合体を上記で規定した範囲内の適当な比率で含有する流 動相を最初に調製し、その後前記流動相の層を支持体上にコーティングによりデ ポジッションさせ、前記層は、冷却後、および/または揮発性材料の蒸発後、複 合材電極を構成する。 1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンをベースと する重合体が、作業温度で、複合材電極の他の成分との流動性混合物を形成する のに十分に流動性であれば、そのような混合物は、コーティングにより支持体上 に層のデポジッションをするために使用されうる。 複合材電極層がそれから支持体上にコーティングにより形成されるものである 流動相は、1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンを ベースとする重合体用の溶媒中に該重合体を溶解させた溶液中に導電性フィラー および電気化学的に消費可能な材料の分散質を都合よく含有する。溶媒経路によ るコーティングのこの技術により、100μm未満、例えば、10μmと100 μmの間の厚みの複合材電極を容易に得ることが可能である。 複合材電極の重合体マトリックスは、流動相からコーティングにより支持体上 に複合材電極層をデポジッションさせる間に都合により架橋してもよい。上で示 したとおり、この架橋は、架橋剤、例えば遊離基の化学的発生剤、トリイソシア ナートまたは上で記載したとおりの多価元素化合物を、コーティングに用いる流 動相中に含ませるか、または支持体上にデポジッションした流動相の層を電離放 射線の作用にかけることにより行われうる。 活性成分の所定総量を対象に経皮投与することを可能にする本発明によるイオ ン浸透装置の1実施態様では、1つの電極アセンブリの電極は、限定量の電気化 学的に消費可能な材料を含 む本発明による複合材電極である、限定複合材電極と称される特定の複合材電極 を形成するためにアレンジされる。前記限定量は、その電気化学的消費に必要な 電気量が、対象に所定総量の活性成分を投与するのに必要とされる電気量に相当 する様に選択され、その結果、限定複合材電極の消費可能な材料が消費された場 合、電極間の電流の流れは実際に中断される。 本発明によるイオン浸透装置で、単一の電極アセンブリ、好ましくは活性成分 を含むアセンブリのみ、本発明による可逆性複合材電極を具備させることが可能 であり、他方の電極アセンブリは、非複合材可逆性電極または不可逆性電極、例 えばカーボン、グラファイト、プラチナ、チタンまたはステンレス鋼から製造さ れた電極さえも具備しうる。しかし、イオン浸透装置の各電極アセンブリが、本 発明による複合材電極を具備することが好ましく、その場合、電極アセンブリの 一方が、アノードとして最初に作動するために適合させた複合材電極、即ち、電 気化学的酸化により消費可能な材料のみを当初含有する複合材電極を具備し、そ して電極アセンブリの他方がカソードとして当初作動するために適合させた複合 材電極、即ち、電気化学的還元により消費可能な材料のみを当初含有する複合材 電極を具 備する。イオン浸透装置の各電極アセンブリが、電気化学的に消費可能な材料の 対を当初含有する本発明による複合材電極を具備するケースを想定することも可 能であり、その場合、第1の材料は酸化により消費可能であり、第2の材料は還 元により消費可能であって、電気化学的酸化により第1の材料は第2の材料に、 そして電気化学的還元により第2の材料は第1の材料に変換される、このような 対は例えばAg/AgClである。この場合に、各電極アセンブリの電極は、そ の極性が陽性または陰性であるかにより、アノードまたはカソードとして当初に 作動できる。 電気発生機は、イオン浸透装置の電極の間に電気信号を印加し、該電気信号は 、強度差信号(signal intensiometrique)、即ち、設定平均強度、例えば一定 の信号[定強度信号(signal intentiostatique)]、または好ましくは電位差 信号(signal potentiometrique)、即ち、設定平均電圧、例えば一定の信号[ 定電位信号(signal potentiostatique)]であり得る。定強度型または定電位 型の電気信号は、継続式またはパルス式、そして永続式または断続式であり得、 一時的極性反転を伴うことも、伴わないことも可能である。電気信号の周波 数は、0〜500kHzの範囲、さらに詳細には0〜100kHzでありうる。 都合よく、イオン浸透装置の2つの電極、すなわち、活性電極およびもどり電 極の間にかけられた電気信号の平均電圧は、0.1と50ボルトの間、さらに特 には0.5と20ボルトの間から選択され、その結果前記電極の間で発生される 平均電流の密度は、5mA/cm2未満、さらに特には1mA/cm2以下の値を 有する。 イオン浸透装置の電気信号発生器は、継続式またはパルス式、そして永続式ま たは断続式、且つ一時的極性反転を伴うかまたは伴なわない、設定平均強度また は設定平均電圧の上記で定義された特徴を有する電気信号を発生させる任意の既 知タイプのものであり得る。 活性複合材電極と接触する活性貯蔵容器単位中に存在する電解質は、有利には 、粘着性もしくは非粘着性の水溶液または水性ゲルを含み、少なくとも部分的に イオン化した形態または中性形態で投与する活性成分を保持する。同様に、都合 によりもどり電極に接触している無関係電解質は、少なくとも部分的に、粘着性 もしくは非粘着性の水溶液または水性ゲルの形態で提供 される。これらの水溶液またはゲルは、活性貯蔵容器単位中に存在する電解質の 全て、または無関係電解質の全てを構成できるか、あるいは、前記電解質の一部 のみを形成でき、その場合電解質の残部を形成する非水性媒体中に分散させても よく、該非水性媒体は、電極と皮膚との間のイオン伝導の連続性を中断しない様 に、そして電極と皮膚との間の接着性の質を向上するために選択される。これら の水溶液または水性ゲルは、イオン浸透技術でよく知られているとおり得られる 。水性ゲルのまたは濃厚水溶液の例は、特に文献US−A−4764164およ びUS−A−3163166に別々に記載される。 活性成分を保存する水性媒体及び無関係電解質を構成する水性媒体は、前記電 解質が使用される場合、必要であれば、種々の添加剤、そして暗黙の限定なしに 、アルコール型またはエステル型の化合物で代表される、例えば血管拡張剤およ び/または両親媒性剤のような特に活性成分の経皮通過を促進する能力のある剤 を保持できる。 イオン浸透装置での本発明による複合材電極の使用は、活性成分を保持する水 性媒体のpH並びに無関係電解質を構成する水性媒体のpHを制御することを可 能にし、もはや緩衝剤を使 用する必要がないので、外来のイオンを、活性成分を保持する水性媒体から皮膚 に導入するのを防止するかまたは少なくとも非常に著しく減少することを可能に する。 本発明によるイオン浸透装置は、少なくとも活性成分を保持する活性貯蔵容器 単位と接続した電極、そして好ましくは活性電極およびもどり電極を本発明によ る複合材電極に置き換える様に修正された、任意のイオン浸透装置で出発して製 造され得る。適切なら、本発明によるイオン浸透装置の複合材電極は、限定電極 を構成するために上述のとおりアレンジされうる。 特に、本発明による装置は、少なくともその内の1つが本発明による複合材電 極であり、各々は50cm2未満、さらに詳細には1cm2と40cm2の間の面 積を有する電極および小型化電気信号発生器を含有し、ブレスレットにより固定 されるか、または場合により皮膚の上に固着される携帯用自給式装置であってよ い。したがって、本発明による自給式携帯用装置は、少なくとも活性成分を保持 する活性貯蔵容器単位に接続された活性電極が本発明による重合体バインダーを 含有する複合材電極であって、且つ、該自給式携帯用装置の電極(その内の1つ は限定電極を構成する様にアレンジされうる)の各々が、50 cm2未満、さらに詳細には1cm2と40cm2の間の面積を有するという条件 で、例えば文献US−A−4325367、US−A−4557723、EP− A−0060452およびFR−A−2509182に記載された自給式携帯用 のイオン浸透装置のものと同様の構造を有しうる。 イオン浸透装置の複合材電極の各々が、例えば、その製造の完了時に電極を貫 通するとにより機械的に製造されるか、または文献WO−A−9116944で 示されるとおり製造の後半の間に水溶性ポロジェニック剤(agent porogene)を 電極に取り込むことにより製造された複数のマイクロチャンネルにより厚みの方 向に貫通されうる。複合材電極中のこれらのマイクロチャンネルの存在は、電極 と結合した貯蔵容器単位を非水和状態で製造し、前記チャンネルを通して水を通 過させることにより前記貯蔵容器単位の連続水和を可能にする。 イオン浸透装置の電極アセンブリを接着剤の手段により皮膚に密着させるとき は、皮膚と接触するようになることを意図した各電極アセンブリの貯蔵容器単位 の面またはその面を取り囲む領域にイオンを保持する接着剤の層を具備させるこ とにより行うことができる。 本発明によるイオン浸透装置を用いて、種々の活性成分、特に、例えばインス リン、メトプロロール、ヒドロコドン、テトラサイクリン、スルブタモール、バ ルプロ酸(acidevalproique)、プロパノロール、アルギニン−デスモプレシン 、デスモプレシンまたはその他のような治療用分子を対象に経皮投与できる。さ らに一般的に、本発明によるイオン浸透装置を用いて対象に経皮的に投与されう る活性成分としては、文献WO−A−9116944の15−16頁に記載され た種々の生成物または化合物が挙げられる。 本発明は、暗黙の限定なしに、以下の実施例により例示される。 実施例1 イオン浸透装置中のカソードとして使用されうる4系列の電極を製造した。す なわち、1系列は、1,2−エポキシプロパン単独重合体からなるバインダーを 含む本願発明の複合材電極(1A型の電極)であり、2つの系列は、対照複合材 電極であって、一方はポリイソブテンからなるバインダーを含み(1B型の電極 )、そして他方はEVA共重合体からなるバインダーを含み(1C型の電極)、 そして最後の系列は塩素化された銀のフィルムからなる非複合材電極(1D型の 電極)である。 電極は、以下に記載されるとおり製造された。 溶媒経路により製造された1A型の電極 5μmと50μmの間の粒子サイズを示す3.34gの塩化銀粉末、0.33 5gのカーボンブラック、すなわちシェルキミー(Shell Chimie)から販売され るアセチレンブラックYS、および8.83gのエタノール中の15重量%の1 ,2−エポキシプロパン単独重合体(ポリ[1,2−オキシプロピレン])(前 記単重合体は、およそ100,000の数平均分子量を示す)、および6〜10 mmの直径を有する少量のスチールボールが、50mlのボールミルのステンレ ススチールチャンバーに導入された。 1時間粉砕した後、およそ500μmの湿潤厚みをスプレッディングするのを 可能にする目盛補正されたドクタを使用することにより、80μmの厚みを示す ポリエステルフィルムにスプレッディングされた均質化ペーストを得た。 通風乾燥機で乾燥させた後、接着性で可撓性のある乾燥デポジットが、支持フ ィルムの変形に対して高度に耐性を示すポリエステルフィルム上で得られた。支 持体の上にデポジットしたコーティングは、9.425mg/m2のグラメージ (grammage)、すなわち1.18mAh/cm2の通過により銀に還元され得る 1cm2当たり6.29mgの塩化銀であった。1,2−エポキシプロパン単独 重合体、塩化銀およびカーボンブラックを含有する組成物をベースとするデポジ ットでコーティングされたフィルムは、A型の電極の製造に使用された。 これを行うために、5cmの長さと3cmの幅を示す長方形をそのコーティン グフィルム、すなわち上述のデポジットでコーティングされたフィルム、から切 り離した。3cmの側面当たりの長さを示し、その中心部に四角形の中心に16 mmの直径の円形開口部(即ち、面積2cm2)を有する、四角形の粘着性絶縁 プラスチック製フィルムを、四角形の側辺が長方形の側辺エッジに一致するよう に各長方形のコーティング面に結合した。銀をベースとする導電性ワニスを、信 号発生器と電極の接続を促進するために四角形により境界を定められた外コーテ ィング部分に塗布された。 溶媒経路により製造された1B型の電極 5μmと50μmの間の粒子サイズを示す3.442gの粉末形態の塩化銀、 0.5μmと30μmの間の粒子サイズを示す0.343gのグラファイト粉末 、および12.36gのヘ キサン中の35重量%のポリイソブテン、そのポリイソブテンはおよそ150, 000の数平均分子量を示すものであり、そして6〜10mmの直径を示す少量 のスチールボールが、50mlのボールミルのステンレススチールチャンバーに 導入された。 1時間粉砕した後、およそ300μmの湿潤厚みをスプレッディングするのを 可能にする補正されたドクタを使用することにより、80μmの厚みを有する、 ポリエステルフィルム上にスプレッディングされた均質化ペーストを得た。 通風乾燥機で乾燥させた後、支持フィルムに優れた接着性を示し、そして支持 フィルムの変形に対し、剥離されたり、または引き裂いたりすることなく順応す る乾燥デポジットが、ポリエステルフィルム上で得られた。支持体の上にデポジ ットしたコーティングは、10.42mg/cm2のグラメージ、すなわち1. 2mAh/cm2の通過により銀に還元され得る1cm2当たり6.95mgの塩 化銀であった。 電極は、1A型の電極の実施例に示されたとおり、得られたコーティングフィ ルムから製造された。 溶媒経路により製造された1C型の電極 5μmと50μmの間の粒子サイズを示す3.44gの塩化銀粉末、および0 .343gのアセチレンブラックYSを、ボールミルを保持する50mlのステ ンレススチールチャンバーを使用することによりキシレン中で1時間共に粉砕し た。得られた混合物を、その後80℃に維持しつつキシレン中のエチレン/酢酸 ビニル共重合体(EVA共重合体)の10重量%溶液に添加し(該共重合体は、 8重量%の酢酸ビニルを含有し、およそ70,000の数平均分子量を有する) 、混合物をプロペラを使用して80℃で均質化した。 およそ600μmの湿潤厚みをスプレッディングするのを可能にする目盛補正 されたドクタを使用することにより、得られたペーストを80μmの厚みでポリ エステルフィルムに80℃でスプレッディングした。 通風乾燥機で乾燥させた後、均質であるが、支持体にほどんど接着性を示さず 、屈曲により剥離するコーティングがポリエステルフィルム上で得られた。支持 体の上にデポジットした前記コーティングは、9.93mg/cm2のグラメー ジ、すなわち1.24mAh/cm2の通過により銀に還元され得る 6.634mg/cm2の塩化銀であった。 電極は、1A型の電極について上で記載されるとおり、製造されたコーティン グフィルムから製造された。 1D型の電極 1A、1Bまたは1C型の複合材電極と同じ立体配置を示す非複合材電極は、 上述の複合材電極の製造の際に使用されるコーティングポリエステルフィルムを 電気化学的に塩化物化された銀のフィルムに置き換えることにより製造された。 その内の面の1つは、絶縁性の接着性プラスチック製フィルムによりマスクされ た。 電気化学的にデポジッションさせた塩化銀フィルムは、15μmの厚みを示し 、1.25mAh/cm2に等しい電気量に対応する塩化銀の量を含んだ。 銀フィルムの電気化学的な塩化物化を行うために、直流電流を、共に1N塩酸 浴に浸漬された銀フィルムとグラファイトロッドとの間を通過させ、前者は直流 電流の発生器の陽極に接続されており、そして後者は負極に接続され、電流を、 5mA/cm2に等しい電流密度で15分間通した。 上述で記載されるおとりに得た種々の電極を容量評価試験に かけた。 電極の真の容量を評価するために、試験されるべき各電極は、1重量%の水性 NaCl溶液を含有する平行六面体の容器の形態のセル内に、前記溶液中に深さ 2.5cmまで浸漬され、その結果2cm2に等しい電気化学的に活性な面積を 示すように導入した。試験されるべき電極と同様の構造及び面積を有するが、電 極1Dに示されたとおり、2mAh/cm2に等しい量の塩化銀を含有するため に、電気化学的酸化により塩化物化された銀のシートから構成される相補的電極 も、試験されるべき電極と同じ深さに水溶液中に浸漬した。試験されるべき前記 電極および相補的電極を、それぞれ、一定強度の電流を供給する直流電流発電機 の極の内の1つに接続した。ミリアンペア計及び電量計を電流発電機に直列に配 置し、試験されるべき電極および相補的電極の末端の電位の差を測定するように 、ミルボルト計を配列した。 イオン浸透の電気信号の皮膚耐性の研究では、イオン浸透処理の間に多数回、 電流の方向を逆転することは非常に有用であることが示された。その結果、試験 されるべき各タイプの電極の容量は、0.25mA/cm2の電流密度で順行方 向で、そ してその後逆方向で首尾よく評価された。 試験されるべき電極が不可逆になる前の、即ち、電位超過(300mVの領域 で)を起こし、容器内pHの上昇の原因となる水の電気分解を起し始める前の各 サイクルで順行方向(カソードとして作動する)および逆方向(アノードとして 作動する)における観察された逐次的容量、カソードとして作動(カソードサイ クル)するかまたはアノードとして作動(アノードサイクル)する各サイクルの 継続時間、変化した総継続時間及び総容量を以下の表Iに示した。 表Iに照合される結果を比較すると、複合材電極の製造に関しての本発明によ るバインダー(上記では1,2−エポキシプロパン単独重合体である)の主な利 点が強調される。実際、理論的容量を使用する水準は、それ自身は単位面積当た りにデポジットした塩化銀の量に関連するが、ポリイソブテンまたはEVA共重 合体バインダーを含む複合材電極のものより、または塩化物化された銀からなる 非複合材電極のものより顕著に高い。逆方向で使用できる容量、即ち、電流逆転 の間可逆的に作動を続ける能力、についても同様であり、それは、上記の場合本 発明によるバインダーが、ポリイソブテンまたはEVE共重合体のような他のバ インダーより顕著に優れて機能する複合材電極に帰着する。後者の重合体は、お そらくその結晶性のために溶媒経路により複合材電極を製造するのに特に適切で ないことが観察された。後者の重合体が塩化銀粒子を十分に結合する時間を減る 前に、ペーストをスプレッディングする間に該重合体の沈殿が起こった。 種々の複合材電極の材料費は実質的に同じであるが、許容しうる機械的強度を 維持するために半分未満の銀しか塩化物化されず、その結果使用される銀フィル ムが、10〜25mg/ cm2の量の銀(電気化学的工程には影響しないが、複合材電極に比較して電極 のコストを3倍にし、且つイオン浸透電極が1度しか使用されないことで完全に 失なわれてしまう)に相当する少なくとも10μmから15μmの厚さを有する ことを必要とする塩化物化された銀からなる非複合材電極(1D型の電極)とは 同じではないことも強調すべきである。 実施例2 2系統の混合複合材電極、換言すれば、アノードまたはカソードの区別をせず に使用できる複合材電極を溶媒経路で製造した。すなわち1系統は、本発明によ る複合材電極であって、1,2−エポキシプロパンとアリルグリシジルエーテル の共重合体からなるバインダーを含有し(2A型の電極)、そしてもう1つの系 統は対照複合材電極であって、ポリイソブテンからなるバインダーを含有した( 2B型の電極)。 電極は、以下のとおり製造された。 2A型の電極 エタノール中の1,2−エポキシプロパンとアリルグリシジルエーテルとの共 重合体(該共重合体は2モル%のアリルグリシジルエーテルを含有し、そしてお よそ100,000の数平 均分子量を示す)の15重量%の溶液25.4g、並びに0.965gのアセチ レンブラックYS、5μmと50μmの間の粒子サイズを示す5.35gの塩化 銀粉末、および5μmと50μmの間の粒子サイズを示す8.06gの銀粉末を 、50mLのボールミルのステンレススチールチャンバーに投入した。6〜10 mmの直径を示す少数のステンレス鋼ボールも、そのチャンバーに投入し、その 後前記チャンバーはおよそ半時間振動条件下に置いた。 300μmに調整したドクタを用いて、80μmの厚みで得られた懸濁物をポ リエステルフィルム上にスプレッディングさせた。製造されたコーティングは、 塗料の外観を示し、通風乾燥機での乾燥後、ポリエステル支持体フィルムによく 接着し、そしておよそ50μmの厚みを示す複合材デポジットの黒く、柔軟で均 質化したフィルムが得られた。この複合材デポジットは、12.32mg/cm2 のグラメージを示し、1.3mAh/cm2に相当するアノードとして使用でき る量の銀を含み、0.65mAh/cm2に相当するカソードとして使用できる 量の塩化銀を含んだ。 複合材デポジットでコーティングされたポリエステルフィル ムから、実施例1の1A型の電極の立体配置および寸法を有する電極を製造し、 該電極は上記実施例1に示されたとおり組立てた。 2B型の電極 2A型の電極を製造するために指示されるおとに製造を行ったが、しかし、1 ,2−エポキシプロパンとアリルグリシジルエーテルとの共重合体の溶液を実施 例1に使用されたポリイソブテンの35重量%のヘキサンの溶液11gに換え、 ポリエステルフィルム上でのスプレッディングに使用されたドクタは250μm に調整した。 乾燥後、製造されたコーティングは、ポリエステル支持フィルムに接着し、お よそ45μmの厚みを示す複合材デポジットの黒く、均質で、柔軟なフィルムに なった。この複合材デポジットは、14.2mg/cm2のグラメージを示し、 1.56mAh/cm2に相当するアノードとして使用できる量の銀を含み、0 .78mAh/cm2に相当するカソードとして使用できる量の塩化銀を含んだ 。 2つの型の電極の比較サイクル 各電極が2cm2の電気化学的に活性な領域を示す、2A型 または2B型の2つの電極を、実施例1の電極の評価のために使用したセルに類 似し、1重量%のNaCl水溶液を充填したものに類似のセルに浸漬し、そして そのセルの2つの電極を、30分毎に電流の方向を逆転させながら、前記電極の 間に0.5mAの直流電流(各々の方向に、各電極について0.125mAh/ cm2の電流量の通過に対応する)をかけるシステムに接続した。セルの中心に 浸漬されたプローブは媒質のpHを測定することおよび記録することを可能にし 、電極の末端に配置されたミリボルト計は、セルの末端に現れる電位差を観測す るのを可能にした。 A型の電極を具備したセルでは、pHでの異常な変化やサイクル終了時の電位 差の上昇は8時間の間で、すなわち、8つの完全なサイクルおよび電流の方向で の14の逆転の間観察されなかった。 B型の電極を具備したセルでは、これらの電極は、A型の電極のものよりわず かに多い理論的容量を有するにもかかわらず、極性の3番目の変化の前において も電位差の上昇が観察され、4番目のサイクルの途中から、即ち、第2の作動時 間の終了の前から、pHの急速な低下が観察された。 実施例3 イオン浸透装置中のカソードとして使用されうる2つの系列の電極が溶融経路 で製造された。すなわち、1つの系列は、本発明による複合材電極であって、1 ,2−エポキシプロパン単独重合体からなるバインダーを含み(3A型の電極) 、もう1つの系列は対照複合材電極であって、EVA共重合体からなるバインダ ーを含んだ(3A型の電極)。 電極は、以下に記載されるとおり製造された。 3A型の電極 およそ180,000の数平均分子量を示す1,2−エポキシプロパン単独重 合体23.5g、その後8μmの直径および6mmの平均長を示す未分級の炭素 繊維20.3g、そして最後に5μmと50μmの間の粒子サイズを示す塩化銀 粉末62.6gを、120℃に維持したブラベンダー(BRABENDAR)混合機(米 国、ニュージャージー、サウス ハッケンサックのブラベンダーインストルメン ツ(Brabender Instruments,Inc,)の50mLチャンバーに投入した。この様に 製造された混合物を混合機で20分間均質化した後混合機から取り出して小分し 、それらを2つのポリ(エチレンテレフタレート)フィルムの間で成形した。前 記成形は、液圧で行われ、その温度は、120 ℃に調整し、そして圧力は2トンに調整した。 緩和の期間をはさんで、2トンで5回圧力サイクル後、複合材生成フィルムを 得、その厚みは、80μmの範囲内であり、そのグラメージは19.11mg/ cm2に等しく、カソードとして使用できる塩化銀の量は、2.1mAh/cm2 に相当するものであった。 上記複合材生成フィルムから、その一方の面は絶縁性の接着性プラスチック製 フィルムでマスクして、1A型の電極の立体配置および寸法を示す電極を作り、 該電極は、実施例1に示されるとおり組み立てた。 3C型の電極 3A型の電極を製造するために指示されたとおり製造を行ったが、しかし1, 2−エポキシプロパン単独重合体を実施例1に使用されたエチレンと酢酸ビニル との共重合体(EVA共重合体)の同量に換え、混合機のチャンバーを135℃ に調整し、成形プレスの温度を165℃に調整した。 緩和の期間をはさんで、5回圧力サイクル後、複合材生成フィルムを得、その 厚みは、95μmの範囲内であり、そのグラメージは22.8mg/cm2に等 しく、カソードとして使用できる塩化銀の量は、2.5mAh/cm2に相当す るもので あった。 上記複合材生成フィルムから、その一方の面は、絶縁性の接着性プラスチック 製フィルムでマスクして、1A型の電極の立体配置および寸法を示す電極を作り 、製造方法、実施例1に示されるとおりだった。 カソードとしての、及びサイクル時のカソードとしての電極の使用水準の比較 実施例1に記載される手段を使用して、カソードとして使用される3A型およ び3C型の複合材電極の容量を、水の電気分解に関連した現象が現れる前に、す なわち、セルの末端での電位差の上昇およびセル中のpHでの実質的な変動が現 れる前に、電極の単位面積当たりに通過できる電流の最大量を測定することで評 価した。電極3Aおよび3Cの各型の容量は、0.3mA/cm2に等しい定電 流密度、各電極の電気化学的に活性な領域2cm2において試験した。 カソードとして作動する各サイクル後観察される容量、並びにカソードとして またはアノードとして作動する各サイクルについて観察される最大継続時間、変 換総継続時間、総変化容量および総変化容量の%は、以下に表IIで示される。 表IIの結果の考察から、3A型および3C型の電極の能力が第1使用時間の 間は同様であるが、本発明によるバインダー(1,2−エポキシプロパン単独重 合体)を使用する電極3Aのサイクル性は、従来技術にしたがったバインダー( EVA共重合体)を使用する3C型の電極のものに極めて著しく勝っていること が示されており、これは本発明によるバインダーが従来技術にしたがったバイン ダーよりより極めて優れた能力を有することを意味する。 さらに、本実施例の結果を、実施例1のものと比較する場合、溶媒経路によっ て得られた本発明による複合材電極(電極1A)が、特にサイクル性に関して、 溶融経路によって得られた本発明による複合材電極に勝っていることも分かる。 電流の単一方向で、及び処理機関中に電流の方向の頻繁な逆転をともなって使 用できる電極の同じ容量について、イオン浸透装置に使用できる複合材電極のた めの本発明による重合体バインダーは、従来技術の重合体バインダー、特にポリ イソブテンまたはEVA共重合体に非常に勝っている。この優越性は、1.5m Ah/cm2未満の理論的容量に相当する薄い複合材電極を得ることを可能にす る技術である、溶媒経路によって上 記電極が得られる場合、さらに明白である。 実施例4 その内の1つが1A型または1C型の複合材電極である電極を使用したイオン 浸透により、バルプロ酸ナトリウムの経皮的拡散を試験した。 同一の構造のイオン浸透セルで作業が行われた。各イオン浸透セルは、同軸上 に隣接する断面積2cm2の3つの円筒形の区画、すなわち順に、供与区画、受 容区画およびもどり電極区画から構成された。この3つの区画は以下の区画から 各々、そして漏れのない方法で、経皮拡散試験のための膜として使用されるヌー ドラット(OFA hr/hr)の皮膚の一片により分離された。0.5mLの 容積を有する供与区画は、10重量%のバルプロ酸ナトリウム溶液を含有した。 10mLの容積を有する受容区画は、500重量ppmのNaN3が添加され、 そして磁石棒を用いて攪拌された生理学的塩の溶液を含有した。供与区画と同一 なもどり電極区画は、2重量%のNaClと500重量ppmのNaN3を含有 する水溶液0.5mLを含有する。受容区画と対峙する末端で、供与区画には、 その状況にしたがって、実施例1にしたがう 2cm2の活性面積を有する1A型または1C型の複合材電極が具備された。も どり電極区画には、実施例1にしたがう20cm2の活性面積を有する1D型の 非複合材電極が具備された。各電極の活性面は、ラット皮膚膜の側に向けられた 。 ラット皮膚のサンプルは、全ての皮下組織を除去し、0.05重量%のNaN3 を加えた生理学的塩溶液中で15分間室温に置いた後、受容区画の方向に向け られた皮膚面でイオン浸透セルに設置されるまで、−40℃で冷凍保存した。 行われた各試験について、4つの同一のイオン浸透セルを同時に作動開始させ た。効果的交換領域は、各皮膚の2cm2であった。 直流電流発電機は、その陰極が複合材電極に接続され、各セルの電極の間に0 .2mAに等しい設定強度の電気信号を確立することを可能にする。 イオン浸透の作動は、イオン浸透セルの末端で0.8ボルトに等しい電位差が 現れ、そしてその後回路が開放することにより電流の通過が停止されるまで続け られた。 イオン浸透作動の始めから計算して、1時間、12時間および24時間にそれ ぞれ等しい期間後、イオン浸透セルの受容区 画に含有される0.5mLの液体を除去し、各サンプルに含有されるバルプロ酸 ナトリウムの量が測定された。定量測定により得られた値から、前記の期間の終 わりにイオン浸透セルの受容区画に入ったバルプロ酸塩の総量を計算した。 4つの試験で平均して得られた結果は、表IIIに示した。 表IIIに現れた結果を検討すると、明らかに本発明による複合材電極の優越性 が強調され、該電極は、水の電気分解に関係し た望ましくない現象が現れる以前に、従来技術により得られた匹敵する容量の複 合材電極より明らかに長く作動できる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年7月31日 【補正内容】 請求の範囲 1. 活性成分を対処に経験皮投与する為のイオン浸透装置であって、該装置は 第1の電極アセンブリと第2の電極アセンブリと電気信号発生機を含有し、前記 第1電極アセンブリは活性電極と呼ばれる第1電極で構成され、該第1電極は、 一方で活性成分を少なくとも部分的にイオン化された形態、または中性形態で保 持する電解質を含むために、そして他方で対象の皮膚のある領域と接触して設置 される場合に前記第1の電極と前記領域との間のイオン伝導の連続性を確保する ために、適合させた活性貯蔵容器単位と接触しており、上記第2電極アセンブリ は、(i)もどり電極と呼ばれる第2の電極、または好ましくは、(ii)貯蔵 容器単位と接触している第2の電極で構成され、該貯蔵容器単位は、少なくとも 電解質を保持するために、そして対象の皮膚の一部と接触続して設置される場合 に、第2の電極と前記皮膚の一部分との間のイオン伝導の連続性を確保するため に配置され、上記電気信号発生機は、第1の電極が活性成分のイオンと同じ極性 を有するか、または前記活性成分が中性である場合には陽極性を有する様に、且 つ、第2の電極が 第1の電極のものと反対の極性を有する様に、前記第1の電極と第2の電極のそ れぞれに接続することが可能であり、上記、活性貯蔵容器単位に接触している第 1の電極および/または貯蔵容器単位に接触している第2の電極は、重合体バイ ンダーおよび前記バインダーの体積による%として4%〜60%の電気化学的に 非消費性の粉末または繊維状の導電性フィラーおよび4%〜100%の電気化学 的酸化または還元により消費可能な分割材料を含む組成物から形成された複合材 電極から成り、そして複合材電極のまたは複数の複合材電極の各々の重合体バイ ンダーが、1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンを ベースとする少なくとも1種の重合体を含有し、且つ、モル%で、60%〜10 0%の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタン、並び に1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンと共重合可 能な40%〜0%の1種または複数の他のモノマーを含有することを特徴とする イオン浸透装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 活性成分を対処に経験皮投与する為のイオン浸透装置であって、該装置は 第1の電極アセンブリと第2の電極アセンブリと電気信号発生機を含有するタイ プであり、前記第1電極アセンブリは活性電極と呼ばれる第1電極で構成され、 該第1電極は、一方で活性成分を少なくとも部分的にイオン化された形態、また は中性形態で保持する電解質を含むために、そして他方で対象の皮膚のある領域 と接触して設置される場合に前記第1の電極と前記領域との間のイオン伝導の連 続性を確保するために、適合させた活性貯蔵容器単位と接触しており、上記第2 電極アセンブリは、(i)もどり電極と呼ばれる第2の電極、または好ましくは 、(ii)貯蔵容器単位と接触している第2の電極で構成され、該貯蔵容器単位 は、少なくとも電解質を保持するために、そして対象の皮膚の一部と接触続して 設置される場合に、第2の電極と前記皮膚の一部分との間のイオン伝導の連続性 を確保するために配置され、上記電気信号発生機は、第1の電極が活性成分のイ オンと同じ極性を有するか、または前記活性成分が中性である場合には陽極性を 有する様に、且つ、 第2の電極が第1の電極のものと反対の極性を有する様に、前記第1の電極と第 2の電極のそれぞれに接続することが可能であり、上記、活性貯蔵容器単位に接 触している第1の電極および/または貯蔵容器単位に接触している第2の電極は 、重合体バインダーおよび前記バインダーの体積による%として4%〜60%の 電気化学的に非消費性の粉末または繊維状の導電性フィラーおよび4%〜100 %の電気化学的酸化または還元により消費可能な分割材料を含む組成物から形成 された複合材電極から成り、そして複合材電極のまたは複数の複合材電極の各々 の重合体バインダーが、1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポ キシブタンをベースとする少なくとも1種の重合体を含有し、且つ、モル%で、 60%〜100%の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシ ブタン、並びに1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタ ンと共重合可能な40%〜0%の1種または複数の他のモノマーを含有すること を特徴とするイオン浸透装置。 2. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種又は複数の重合体が、 75%〜100%の範囲の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エ ポキシブタンのモル含量を 示すことを特徴とする請求項1に記載の装置。 3. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種股は複数の重合体が、 1,2−エポキシプロパンまたは1,2−エポキシブタンの単独重合体であるか 、あるいは、ランダム共重合体、逐次共重合体、または、1,2−エポキシプロ パンと1,2−エポキシブタンの互いのおよび/または(i)4員以上の環であ る環状オキシド、および(ii)式 [式中、RはR1基またはCH2−O−R2−R1基であり、ここで、R1は水素原 子を表わすか、またはC3〜C12、好ましくはC3〜C6のアルキル、もしくはC2 〜C12、好ましくはC2〜C6のアルケニル基を表わし、R2は、式−(CH2−C H2−O)p−(ここでpは0〜10、好ましくは0〜4の範囲の数を示す)で表 されるポリエーテル基を表す。] で表される環状オキシドから形成された群から選択された1種または複数の環状 モノマーとのランダム結合を有する逐次共重合体であることを特徴とする請求項 1又は2に記載の装置。 4. 前記1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンで 共重合された環状モノマーが、オキセタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン 、ジオキサンおよび式 (式中、Rは、プロピル、ブチル、−CH2−OCH3または−CH2OCH2−C H=CH2基である。) で表される環状オキシドから選択されることを特徴とする請求項3に記載の装置 。 5. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種又は複数の重合体が、 1,2−エポキシプロパンまたは1,2−エポキシブタンの単独重合体または前 記オキシドの互いの共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1 項に記載の装置。 6. 前記複合材電極の重合体バインダーが、架橋されていることを特徴とする 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。 7. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種又は複数の重合体が、 非架橋状態で、10,000と106の間、そして好ましくは30,000〜5 00,000の間の範囲の 分子量を示すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。 8. 前記電気化学的に消費できない粉末状または繊維状導電性フィラーが、カ ーボンブラック、グラファイトまたはホウ素のような少なくとも1つの生成物か ら形成された導電性材料からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項 に記載の装置。 9. 前記複合材電極の導電性フィラーが、100μm未満、そして好ましくは 50μm未満の粒子サイズの粉末の形態から成る粉末状フィラーであることを特 徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。 10. 前記複合材電極の導電性フィラーが、1μm〜15μmの範囲の直径、 及び、50〜1000の範囲の、同じ単位で表される直径に対する長さの比を有 する短繊維の形態で提供される繊維状フィラーであることを特徴とする請求項1 〜8のいずれか1項に記載の装置。 11. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、電気化学的 酸化により消費され、そして前記複合材電極がアノードを構成することを特徴と する請求項1〜10のいず れか1項に記載の装置。 12. 前記複合材電極に存在する電気化学的酸化により消費可能な材料が、A g、Zn、Cu、Ni、Sn、Pb、FeまたはCrから選択される金属であっ て、前記金属は好ましくはAg、ZnまたはCuであることを特徴とする請求項 1〜11のいずれか1項に記載の装置。 13. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、電気化学的 還元により消費可能であって、前記複合材電極がカソードを構成することを特徴 とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。 14. 前記複合材電極に存在する電気化学的還元により消費可能な材料が、A gClまたはCuClよりなることを特徴とする請求項13に記載の装置。 15. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、金属に電気 化学的に還元可能な金属イオンを付与する金属のイオン化可能な化合物及び前記 金属からなる対を含有し、そして該電極が、アノードまたはカソードの区別なく それらを構成し、その対が特に好ましくはAg/AgCl対であることを特徴と する請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。 16. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料は、粉末であっ て、その粒子サイズが100μm未満、好ましくは50μm未満であることを特 徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。 17. 複合材電極を構成するために重合体バインダーと結合した、前記電気化 学的に消費できない導電性フィラーと、電気化学的に消費可能な材料の比率が、 重合体バインダーの体積で、導電性フィラーについては8%〜45%を、電気化 学的に消費可能な材料については25%〜70%であることを特徴とする請求項 1〜16のいずれか1項に記載の装置。 18. 前記装置が含有する1つまたは複数の前記複合材電極が、100μm未 満、そしてさらに好ましくは10μmと100μmの間の厚みを示すことを特徴 とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の装置。 19. 前記装置が含有する1つまたは複数の前記複合材電極が、溶媒経路によ るコーティング技術により製造されることを特徴とする請求項1〜18のいずれ か1項に記載の装置。 20. 電気信号発生機が、電極の間に、設定平均強度の信号である強度差信号 または、設定平均電圧の信号である電位差信 号をかけ、該信号が継続式またはパルス式、そして永続式または断続式であって 、一次的極性反転を伴うかまたは伴わず、0〜500kHz、そしてさらに好ま しくは0〜100kHzの範囲の周波数を示すことを特徴とする請求項1〜19 のいずれか1項に記載の装置。 21. 電極の間にかけられた電気信号が、0.1〜50ボルトさらに特には0 .5〜20ボルトの間の平均電圧を示し、それにより該電極の間で発生された平 均電流の密度は、5mA/cm2未満、さらに好ましくは1mA/cm2以下の値 を示すことを特徴とする請求項20に記載の装置。 22. 一方で、少なくとも部分的にイオン化した形態もしくは中性の形態の活 性成分を保持する電解質、または無関係電解質を保持するため、そして他方で、 対象の皮膚のある領域と接触されて配置される場合に、複合材電極と該皮膚の領 域との間のイオン伝導の連続性を確保するために、適合させた貯蔵容器単位と接 続した複合材電極を含有するイオン浸透用電極アセンブリであって、該複合材電 極が、重合体バインダーからなる組成物、該バインダーの体積で4%〜60%の 電気化学的に消費できない粉末状または繊維状の導電性フィラー、および4%〜 100%の電気化学的酸化または還元により消費可能な分割材料から形成され、 該複合材電極の重合体バインダーが、1,2−エポキシプロパンおよび/または 1,2−エポキシブタンをベースとする少なくとも1種の重合体を含有し、そし てモル含有率で、60%〜100%の1,2−エポキシプロパンおよび/または 1,2−エポキシブタンおよび40%〜0%の1種または多数の、1,2−エポ キシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンと共重合可能な他のモノマ ーを含有することを特徴とするイオン浸透のための電極アセンブリ。 23. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種または複数の重合体 が、75%〜100%の範囲の1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2 −エポキシブタンのモル含量を示すことを特徴とする請求項22に記載の電極ア センブリ。 24. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種または複数の重合体 が、1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタンの単独重 合体から選択されるか、あるいは、ランダム共重合体、逐次共重合体または1, 2−エポキシプロパンと1,2−エポキシブタンの互いのおよび/また は(i)4員以上を含有する環の環状オキシド、および(ii)式 [式中、RはR1基またはCH2−O−R2−R1基であり、ここで、R1は水素原 子を表わすか、またはC3〜C12、好ましくはC3〜C6のアルキル、もしくはC2 〜C12、好ましくはC2〜C6のアルケニル基を表わし、R2は、式−(CH2−C H2−O)p−(ここでpは0〜10、好ましくは0〜4の範囲の数を示す)で表 されるポリエーテル基を表す。] で表される環状オキシドから形成された群から選択された1種または多数の環状 単量体とのランダム結合を含む逐次共重合体から選択されることを特徴とする請 求項22または23に記載の電極アセンブリ。 25. 前記1,2−エポキシプロパンおよび/または1,2−エポキシブタン と共重合する環状モノマーが、オキセタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン 、ジオキサンおよび式 (式中、Rは、プロピル、ブチル、−CH2−OCH3または−CH2OCH2−C H=CH2基である。) で表される環状オキシドから選択されることを特徴とする請求項24に記載の電 極アセンブリ。 26. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種または複数の重合体 が、1,2−エポキシプロパンまたは1,2−エポキシブタンの単独重合体であ るか、または該オキシドの互いの共重合体であることを特徴とする請求項22〜 24のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 27. 前記複合材電極の重合体バインダーが、架橋されていることを特徴とす る請求項22〜26のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 28. 前記複合材電極の重合体バインダーを構成する1種または複数の重合体 が、非架橋状態で、10,000と106の間、そしてさらに好ましくは30, 000〜500,000の範囲の分子量を示すことを特徴とする請求項22〜2 6のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 29. 前記電気化学的に消費できない粉末状または繊維状導電性フィラーが、 カーボンブラック、グラファイトまたはホウ素のような少なくとも1つの生成物 から形成された導電性材料からなることを特徴とする請求項22〜28のいずれ か1項に記載の電極アセンブリ。 30. 前記複合材電極の導電性フィラーが、100μm未満、そして好ましく は50μm未満の粒子サイズを示す粉末の形態で提供される粉末状フィラーであ ることを特徴とする請求項22〜29のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 31. 前記複合材電極の導電性フィラーが、1μm〜15μmの範囲の直径、 及び、50〜1000の範囲の、同じ単位で表される直径に対する長さの比を有 する短繊維の形態で提供される繊維状フィラーであることを特徴とする請求項2 2〜29のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 32. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、電気化学的 酸化により消費され、そして前記複合材電極がアノードを構成し、該電気化学的 酸化により消費可能な材料が、Ag、Zn、Cu、Ni、Sn、Pb、Feまた はCrから好ましく選択され、前記金属がさらに好ましくはAg、Zn またはCuであることを特徴とする請求項22〜31のいずれか1項に記載の電 極アセンブリ。 33. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、電気化学的 還元により消費可能であって、前記複合材電極がカソードを構成し、前記電気化 学的還元により消費可能な材料が、特にAgClまたはCuClを構成すること を特徴とする請求項22〜31のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 34. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料が、金属に電気 化学的に還元可能な金属イオンを付与する金属のイオン化可能な化合物及び前記 金属からなる対を含有し、そして該電極が、アノードまたはカソードの区別なく それらを構成し、その対が特に好ましくはAg/AgCl対であることを特徴と する請求項22〜31のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 35. 前記複合材電極に存在する電気化学的に消費可能な材料は、粉末であっ て、その粒子サイズが100μm未満、そして好ましくは50μm未満であるこ とを特徴とする請求項22〜34のいずれか1つに記載の電極アセンブリ。 36. 複合材電極を構成するために重合体バインダーと結合 した、前記電気化学的に消費できない導電性フィラーと、電気化学的に消費可能 な材料の比率が、重合体バインダーの体積で、導電性フィラーについては8%〜 45%、電気化学的に消費可能な材料については25%〜70%であることを特 徴とする請求項22〜35のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 37. 前記電極アセンブリが含有する前記複合材電極が、100μm未満、そ してさらに好ましくは10μmと100μmの間の厚みを示すことを特徴とする 請求項22〜36のいずれか1項に記載の電極アセンブリ。 38. 前記電極アセンブリが含有する前記複合材電極が、溶媒経路によるコー ティング技術により製造されることを特徴とする請求項22〜37のいずれか1 項に記載の電極アセンブリ。
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