JPH1035197A - 虹彩効果を生ずる透明装飾品 - Google Patents
虹彩効果を生ずる透明装飾品Info
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- JPH1035197A JPH1035197A JP21047396A JP21047396A JPH1035197A JP H1035197 A JPH1035197 A JP H1035197A JP 21047396 A JP21047396 A JP 21047396A JP 21047396 A JP21047396 A JP 21047396A JP H1035197 A JPH1035197 A JP H1035197A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 虹彩色を帯びた反射光がカット面全体に印影
することで、美しい虹彩効果を生じる透明装飾品を安価
に、かつ少量生産でも可能として提供する。 【解決手段】 多面形状からなる透明体1の一カット面
に、予めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩膜6と
入射光を反射する鏡面膜7とプレート素材8からなる平
面体5を、立ち上げ部3と接着剤10と保持カバー12
により装着することで、前記平面体5で屈折、分散及び
反射した反射光がカット面2全体に印影し、虹彩効果を
生ずる。
することで、美しい虹彩効果を生じる透明装飾品を安価
に、かつ少量生産でも可能として提供する。 【解決手段】 多面形状からなる透明体1の一カット面
に、予めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩膜6と
入射光を反射する鏡面膜7とプレート素材8からなる平
面体5を、立ち上げ部3と接着剤10と保持カバー12
により装着することで、前記平面体5で屈折、分散及び
反射した反射光がカット面2全体に印影し、虹彩効果を
生ずる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多面形状からな
る透明体の一面に、予めイオンビーム加工された虹彩膜
と鏡面膜とプレート素材からなる平面体を密着すること
で虹彩効果を生じる、例えばアクセサリーや香水容器な
どの透明装飾品に関するものである。
る透明体の一面に、予めイオンビーム加工された虹彩膜
と鏡面膜とプレート素材からなる平面体を密着すること
で虹彩効果を生じる、例えばアクセサリーや香水容器な
どの透明装飾品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の虹彩効果を生じるアクセサリーな
どの透明装飾品としては、例えば図5に示されるよう
に、透明体31全体が多面形状からなり、その一カット
面である底面32aに直接イオンビーム加工を施し虹彩
膜及び鏡面膜からなる反射層35を貼付したものが知ら
れていた。ここで透明体上部カット面32から入射した
光は反射層35で屈折、分散及び反射し、虹彩色を帯び
た反射光が、カット面32全体に印影して、虹彩効果を
生じさせていた。
どの透明装飾品としては、例えば図5に示されるよう
に、透明体31全体が多面形状からなり、その一カット
面である底面32aに直接イオンビーム加工を施し虹彩
膜及び鏡面膜からなる反射層35を貼付したものが知ら
れていた。ここで透明体上部カット面32から入射した
光は反射層35で屈折、分散及び反射し、虹彩色を帯び
た反射光が、カット面32全体に印影して、虹彩効果を
生じさせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな虹彩効果を生ずる透明装飾品においては、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、透明体31の本体自体
にイオンビーム加工が施されるから透明体31はイオン
ビーム照射時における高熱に耐えられる素材でなければ
ならない、また入射光の透過、反射及び印影が明瞭でな
ければ虹彩効果は十分に得られないので、カット面研磨
を綿密に行なうために硬度の高い素材を使用しなければ
ならない。結果として、クリスタルガラスを素材とした
製品が大半となり材料費、加工費が著しく高価となるこ
とから、完成品である透明装飾品がコスト高となり、特
に装飾品の中でも単価の低いアクセサリーにおいてはこ
のクリスタルガラスを素材とした場合致命的な欠点とな
っていた。実際上、虹彩効果を生ずるイオンビーム加工
による透明装飾品は多額の資本投下された設備を有する
特定の企業によってのみ製造されていたといえる。
うな虹彩効果を生ずる透明装飾品においては、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、透明体31の本体自体
にイオンビーム加工が施されるから透明体31はイオン
ビーム照射時における高熱に耐えられる素材でなければ
ならない、また入射光の透過、反射及び印影が明瞭でな
ければ虹彩効果は十分に得られないので、カット面研磨
を綿密に行なうために硬度の高い素材を使用しなければ
ならない。結果として、クリスタルガラスを素材とした
製品が大半となり材料費、加工費が著しく高価となるこ
とから、完成品である透明装飾品がコスト高となり、特
に装飾品の中でも単価の低いアクセサリーにおいてはこ
のクリスタルガラスを素材とした場合致命的な欠点とな
っていた。実際上、虹彩効果を生ずるイオンビーム加工
による透明装飾品は多額の資本投下された設備を有する
特定の企業によってのみ製造されていたといえる。
【0004】またイオンビーム照射は技術的に直線方向
に限定されることより、透明装飾品は多面形状の一面に
イオンビーム加工を一回施す程度がコスト的に精一杯
で、自由なデザイン、大きさに応じた形状の透明体につ
いて虹彩効果を生じさせるには、数面数回のイオンビー
ム加工が必要となることより実際行われていなかった。
したがって、そもそも装飾品には例えば花や動物等の多
種多様のデザインが要求されるが、従来の虹彩効果を生
ずる透明装飾品は単調なデザインのみに限られ魅力に欠
ける製品となっていた。
に限定されることより、透明装飾品は多面形状の一面に
イオンビーム加工を一回施す程度がコスト的に精一杯
で、自由なデザイン、大きさに応じた形状の透明体につ
いて虹彩効果を生じさせるには、数面数回のイオンビー
ム加工が必要となることより実際行われていなかった。
したがって、そもそも装飾品には例えば花や動物等の多
種多様のデザインが要求されるが、従来の虹彩効果を生
ずる透明装飾品は単調なデザインのみに限られ魅力に欠
ける製品となっていた。
【0005】一方、透明装飾品の素材を透明合成樹脂と
し、虹彩に近い効果を生じる色の着いた顔料を含有さ
せ、カット面の一面に鏡面加工を施し透明装飾品を制作
する方法もあったが、入射光が分散するわけではないか
ら、ブリリアンシーに欠けた擬似的な虹彩効果に過ぎ
ず、見た目にも美しいとはいえなかった。
し、虹彩に近い効果を生じる色の着いた顔料を含有さ
せ、カット面の一面に鏡面加工を施し透明装飾品を制作
する方法もあったが、入射光が分散するわけではないか
ら、ブリリアンシーに欠けた擬似的な虹彩効果に過ぎ
ず、見た目にも美しいとはいえなかった。
【0006】本発明は、多面形状からなる透明体の少な
くとも一カット面に、予めイオンビーム加工され虹彩を
発する虹彩膜と入射光が反射する鏡面膜とプレート素材
からなる平面体を密着し、入射光が平面体で屈折、分散
及び反射し、虹彩色を帯びた反射光が他のカット面全体
に印影することで、美しい虹彩効果を生じる透明装飾品
を安価に、かつ少量生産でも可能として提供することを
目的とするものである。
くとも一カット面に、予めイオンビーム加工され虹彩を
発する虹彩膜と入射光が反射する鏡面膜とプレート素材
からなる平面体を密着し、入射光が平面体で屈折、分散
及び反射し、虹彩色を帯びた反射光が他のカット面全体
に印影することで、美しい虹彩効果を生じる透明装飾品
を安価に、かつ少量生産でも可能として提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明は、透明装飾品の制作にあ
たり多面形状からなる透明体の一面、例えば底面に、予
めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩膜と入射光が
反射する鏡面膜とプレート素材からなる平面体、例えば
透明プレート素材をイオンビーム加工したものを、前記
底面の形状に合わせてプレス加工等により切断して前記
透明体へ装着することとした。
め、請求項1に記載の本発明は、透明装飾品の制作にあ
たり多面形状からなる透明体の一面、例えば底面に、予
めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩膜と入射光が
反射する鏡面膜とプレート素材からなる平面体、例えば
透明プレート素材をイオンビーム加工したものを、前記
底面の形状に合わせてプレス加工等により切断して前記
透明体へ装着することとした。
【0008】かかる発明によれば、立体形状の透明体に
ついてのイオンビーム加工は不要で、平面形状のプレー
トへの加工で足りる。したがって、そもそも真空状態を
保つことが必要であることより通常約1立方m直径程度
のベルジャー内でイオンビーム照射は行なわれるが、ベ
ルジャー内の限られたスペースが有効に利用され、一度
に直接照射できるプレート数が増加することで、製品の
生産能率が著しく向上する。また照射時の被写体を固定
するための地具もシンプルなもので足りるから、イオン
ビーム加工作業は著しく簡易となる。
ついてのイオンビーム加工は不要で、平面形状のプレー
トへの加工で足りる。したがって、そもそも真空状態を
保つことが必要であることより通常約1立方m直径程度
のベルジャー内でイオンビーム照射は行なわれるが、ベ
ルジャー内の限られたスペースが有効に利用され、一度
に直接照射できるプレート数が増加することで、製品の
生産能率が著しく向上する。また照射時の被写体を固定
するための地具もシンプルなもので足りるから、イオン
ビーム加工作業は著しく簡易となる。
【0009】また虹彩膜及び鏡面膜が直接透明体に加工
される場合、明瞭な虹彩効果を生じさせるためには透明
体のカット面は平滑でなければならないから、相当程度
まで綿密に研磨することが望ましく、かつイオンビーム
照射前における洗浄作業も必要とされたので、従来は非
常な手間がかかっていた。このような製品管理について
も、立体形状の透明体でない平面形状のプレートを研磨
及び洗浄すれば足りるので容易となる。
される場合、明瞭な虹彩効果を生じさせるためには透明
体のカット面は平滑でなければならないから、相当程度
まで綿密に研磨することが望ましく、かつイオンビーム
照射前における洗浄作業も必要とされたので、従来は非
常な手間がかかっていた。このような製品管理について
も、立体形状の透明体でない平面形状のプレートを研磨
及び洗浄すれば足りるので容易となる。
【0010】ここで平面体の透明体への装着方法は、虹
彩膜側を透明体面に密着し、鏡面膜、プレート素材の順
が望ましく、その場合は入射光が直接イオンビーム加工
面へ入射し明瞭な虹彩効果を生じさせるばかりでなく、
虹彩膜が透明体とプレート素材にサンドイッチされ、従
来から問題であった虹彩膜の離脱を防止することができ
る。特に湿度の高いわが国では、従来はイオンビーム加
工後塗料を塗布する等により加工面を保護していたが、
その必要もなくなる。
彩膜側を透明体面に密着し、鏡面膜、プレート素材の順
が望ましく、その場合は入射光が直接イオンビーム加工
面へ入射し明瞭な虹彩効果を生じさせるばかりでなく、
虹彩膜が透明体とプレート素材にサンドイッチされ、従
来から問題であった虹彩膜の離脱を防止することができ
る。特に湿度の高いわが国では、従来はイオンビーム加
工後塗料を塗布する等により加工面を保護していたが、
その必要もなくなる。
【0011】また請求項2に記載の発明は、平面体が透
明体と概同様の屈折率を有する透明接着剤により透明体
に接着されていることを特徴とするものである。この場
合平面体は光学的には透明体と一体化され、透明体を透
過した入射光が、接着剤層においては屈折せずに、その
まま平面体に入射し屈折、分散及び反射されるのでより
鮮明な虹彩効果を生ずることができる。さらに前記透明
接着剤は、入射光の損失が少ないので、透明体の接着面
全体に使用することができ、平面体は透明体に堅固に接
着される。なお透明接着剤に色彩顔料を混入する場合に
は、色相のフィルターによる従来とは異なった虹彩効果
が実現される。
明体と概同様の屈折率を有する透明接着剤により透明体
に接着されていることを特徴とするものである。この場
合平面体は光学的には透明体と一体化され、透明体を透
過した入射光が、接着剤層においては屈折せずに、その
まま平面体に入射し屈折、分散及び反射されるのでより
鮮明な虹彩効果を生ずることができる。さらに前記透明
接着剤は、入射光の損失が少ないので、透明体の接着面
全体に使用することができ、平面体は透明体に堅固に接
着される。なお透明接着剤に色彩顔料を混入する場合に
は、色相のフィルターによる従来とは異なった虹彩効果
が実現される。
【0012】さらに請求項3に記載の発明は、平面体が
装着される透明体のカット面に、凸形状等からなる立ち
上げ部を設け、当該凸形状と勘合する凹形状からなる保
持カバーによって平面体を透明体に固定することを特徴
とするものである。かかる発明によれば、平面体は確実
に透明体に固定され、平面体自体も外部との接触による
磨耗等から保護することもできる。
装着される透明体のカット面に、凸形状等からなる立ち
上げ部を設け、当該凸形状と勘合する凹形状からなる保
持カバーによって平面体を透明体に固定することを特徴
とするものである。かかる発明によれば、平面体は確実
に透明体に固定され、平面体自体も外部との接触による
磨耗等から保護することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る虹彩効果を生ずる透明体の実施形態を説明する。
に係る虹彩効果を生ずる透明体の実施形態を説明する。
【0014】図1は、本発明に係る虹彩効果を生ずる透
明体1の斜視図で、透光性を有する透明素材による半球
体を切削研磨し、多面形状のカット面2が全体に形成さ
れている。したがって透明体1の上部カット面2aによ
り入射した光は、透明体底面を透過し、平面体5で屈
折、分散及び反射し、虹彩色を帯びた反射光がカット面
2全体に印影される。なお透明体1の素材としては、カ
ット面を形成し易いように硬度の高いクリスタルガラス
等が考えられるが、透明合成樹脂等を素材とすることも
できる。
明体1の斜視図で、透光性を有する透明素材による半球
体を切削研磨し、多面形状のカット面2が全体に形成さ
れている。したがって透明体1の上部カット面2aによ
り入射した光は、透明体底面を透過し、平面体5で屈
折、分散及び反射し、虹彩色を帯びた反射光がカット面
2全体に印影される。なお透明体1の素材としては、カ
ット面を形成し易いように硬度の高いクリスタルガラス
等が考えられるが、透明合成樹脂等を素材とすることも
できる。
【0015】図2は平面体5の断面図であって、上面に
虹彩膜6、中央に鏡面膜7、下面がプレート素材8自体
の3層構造となっており、プレート素材8には、透明体
1同様にクリスタルガラス、透明耐熱樹脂等が考えられ
が、必ずしも透明体1と同じ素材である必要はない。平
面体5の厚みは一般的には数ミリ程度であるが、もちろ
んフィルム状の素材をイオンビーム照射した後切断等す
ることで、同様に平面体とすることもできる。
虹彩膜6、中央に鏡面膜7、下面がプレート素材8自体
の3層構造となっており、プレート素材8には、透明体
1同様にクリスタルガラス、透明耐熱樹脂等が考えられ
が、必ずしも透明体1と同じ素材である必要はない。平
面体5の厚みは一般的には数ミリ程度であるが、もちろ
んフィルム状の素材をイオンビーム照射した後切断等す
ることで、同様に平面体とすることもできる。
【0016】また図3は、平面体5を透明体1に固定す
るための保持カバー12を示している。ここで保持カバ
ー12は、平面体5の厚みに対応した凹形状13からな
り、後述する透明体1の立ち上げ部に勘合するので、平
面体5は透明体1に確実に固定かつ保護される。なお保
持カバー12には、前記透明体1の立ち上げ部に弾力で
勘合させるため、例えば金属、プラスチック等の弾力性
がある素材が考えられる。なお保持カバー12の透明体
1への固定方法は、凹凸形状による勘合手段に限られる
ものではなく、ねじ留めやその他の手段によっても良
い。
るための保持カバー12を示している。ここで保持カバ
ー12は、平面体5の厚みに対応した凹形状13からな
り、後述する透明体1の立ち上げ部に勘合するので、平
面体5は透明体1に確実に固定かつ保護される。なお保
持カバー12には、前記透明体1の立ち上げ部に弾力で
勘合させるため、例えば金属、プラスチック等の弾力性
がある素材が考えられる。なお保持カバー12の透明体
1への固定方法は、凹凸形状による勘合手段に限られる
ものではなく、ねじ留めやその他の手段によっても良
い。
【0017】図4における符号10は、平面体5を透明
体1に接着している接着剤の層を示している。虹彩効果
をできるだけ鮮明に表現するには、透明体1と概同様の
屈折率を有する接着剤によって平面体を透明体1に接着
することが望ましく、具体的には光学ボンド等を使用す
ることが考えられる。また接着剤10を使用すること
で、透明体1の一面と平面体の間の凹凸を緩衝すること
が可能で、前述した透明体1のカット面研磨作業も容易
となる。ここで平面体5の透明体1への装着方法として
は、図のように虹彩膜6側を透明体面に密着することが
より鮮明な虹彩効果を得るために望ましいが、プレート
素材8、虹彩膜6、鏡面膜7の順で装着しても良く、そ
の場合は虹彩膜6の接着剤10による化学変化を防止す
ることができる。なお符号3は、透明体1の装着面に設
けられた立ち上げ部を示している。立ち上げ部3の存在
により平面体5は透明体1の底面に装着し易くなり、ま
た立ち上げ部3は透明体1の底面を切削することで容易
に加工できる。
体1に接着している接着剤の層を示している。虹彩効果
をできるだけ鮮明に表現するには、透明体1と概同様の
屈折率を有する接着剤によって平面体を透明体1に接着
することが望ましく、具体的には光学ボンド等を使用す
ることが考えられる。また接着剤10を使用すること
で、透明体1の一面と平面体の間の凹凸を緩衝すること
が可能で、前述した透明体1のカット面研磨作業も容易
となる。ここで平面体5の透明体1への装着方法として
は、図のように虹彩膜6側を透明体面に密着することが
より鮮明な虹彩効果を得るために望ましいが、プレート
素材8、虹彩膜6、鏡面膜7の順で装着しても良く、そ
の場合は虹彩膜6の接着剤10による化学変化を防止す
ることができる。なお符号3は、透明体1の装着面に設
けられた立ち上げ部を示している。立ち上げ部3の存在
により平面体5は透明体1の底面に装着し易くなり、ま
た立ち上げ部3は透明体1の底面を切削することで容易
に加工できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の虹彩効果
を生ずる透明体によれば、以下のような発明の効果が得
られる。
を生ずる透明体によれば、以下のような発明の効果が得
られる。
【0019】請求項1に記載した発明では、透明体の上
部カット面により入射した光は、透明体底面を透過し、
平面体の虹彩膜及び鏡面膜で屈折、分散及び反射し、虹
彩色を帯びて、上部カット面全体に印影される。透明体
はカット面の表面自体に生ずる若干の反射光と相まっ
て、虹彩色の輝きを生じるが、観察する方向によっては
入射光はそのまま透過し虹彩色の印影が無いから、透明
体そのままの透明色となり、美しい装飾的な虹彩効果を
得ることができる。
部カット面により入射した光は、透明体底面を透過し、
平面体の虹彩膜及び鏡面膜で屈折、分散及び反射し、虹
彩色を帯びて、上部カット面全体に印影される。透明体
はカット面の表面自体に生ずる若干の反射光と相まっ
て、虹彩色の輝きを生じるが、観察する方向によっては
入射光はそのまま透過し虹彩色の印影が無いから、透明
体そのままの透明色となり、美しい装飾的な虹彩効果を
得ることができる。
【0020】またイオンビーム加工も平面体へのイオン
ビーム照射で足ることより、立体形状である透明体を直
接イオンビーム照射するよりも、作業能率は著しく向上
し、ま結果として製品コストが大幅に削減され、例えば
擬似宝石等のアクセサリーや、装飾性が必要とされる香
水容器、装飾的なケース、置物等までコストや大きさの
制限がなく虹彩効果を生ずる透明装飾品を利用できるこ
とになる。
ビーム照射で足ることより、立体形状である透明体を直
接イオンビーム照射するよりも、作業能率は著しく向上
し、ま結果として製品コストが大幅に削減され、例えば
擬似宝石等のアクセサリーや、装飾性が必要とされる香
水容器、装飾的なケース、置物等までコストや大きさの
制限がなく虹彩効果を生ずる透明装飾品を利用できるこ
とになる。
【0021】さらに前述のようにイオンビーム加工の技
術的限定により、従来の虹彩効果を生ずる透明装飾品は
そのデザインが単調なものに限られていたが、本発明に
よれば、複雑な形状の透明体であっても、イオンビーム
加工された平面体をそのカット面に合わせて切断し装着
すれば良いだけであり、例えばハート型模様、花模様や
植物、動物の立体形状の透明体まで多種多様のデザイン
に応じた虹彩効果を生ずる透明装飾品が創作できる。大
きさについても同様で従来はベルジャーの容積より大き
い透明装飾品の制作は不可能であったが、本発明によれ
ばイオンビーム加工後の平面体をそのカット面の大きさ
に合わせて切断し装着すれば良いだけであり、例えばシ
ャンデリアのような大型装飾品にまで虹彩効果を生ずる
透明装飾品の利用範囲が広がる。
術的限定により、従来の虹彩効果を生ずる透明装飾品は
そのデザインが単調なものに限られていたが、本発明に
よれば、複雑な形状の透明体であっても、イオンビーム
加工された平面体をそのカット面に合わせて切断し装着
すれば良いだけであり、例えばハート型模様、花模様や
植物、動物の立体形状の透明体まで多種多様のデザイン
に応じた虹彩効果を生ずる透明装飾品が創作できる。大
きさについても同様で従来はベルジャーの容積より大き
い透明装飾品の制作は不可能であったが、本発明によれ
ばイオンビーム加工後の平面体をそのカット面の大きさ
に合わせて切断し装着すれば良いだけであり、例えばシ
ャンデリアのような大型装飾品にまで虹彩効果を生ずる
透明装飾品の利用範囲が広がる。
【0022】なお従来の透明装飾品にあっては、イオン
ビームの照射方法を複雑に変化させない限り、例えば異
なる2色による虹彩効果を生じさせること等はできなか
ったが、本発明では、平面体数枚を組み合わせることで
容易に異なる2色による虹彩効果を生じさせることがで
き、さらに浮き彫り文字等の種々のバリエーションも平
面体をカットすることで可能となる。
ビームの照射方法を複雑に変化させない限り、例えば異
なる2色による虹彩効果を生じさせること等はできなか
ったが、本発明では、平面体数枚を組み合わせることで
容易に異なる2色による虹彩効果を生じさせることがで
き、さらに浮き彫り文字等の種々のバリエーションも平
面体をカットすることで可能となる。
【0023】また本発明における透明体自体は、ベルジ
ャー容器内で直接イオンビーム照射される訳ではないか
ら、例えば200度Cといった高温下に耐えられる必要
は無い。したがって、クリスタルガラス等のみならず、
従来不可能であった融点が低く、耐熱性の無いアクリル
等の透明合成樹脂を透明装飾品の素材とすることも可能
で、その点からも虹彩効果を生ずる透明装飾品をさらに
安価に提供でき、その利用範囲をさらに広げることがで
きる。
ャー容器内で直接イオンビーム照射される訳ではないか
ら、例えば200度Cといった高温下に耐えられる必要
は無い。したがって、クリスタルガラス等のみならず、
従来不可能であった融点が低く、耐熱性の無いアクリル
等の透明合成樹脂を透明装飾品の素材とすることも可能
で、その点からも虹彩効果を生ずる透明装飾品をさらに
安価に提供でき、その利用範囲をさらに広げることがで
きる。
【0024】
図1は、本発明による虹彩効果を生ずる透明装飾品を示
す斜視図である。図2は、本発明によるイオンビーム加
工された平面体の断面図である。図3は、保持カバーを
示す断面図である。図4は、本発明による透明体装飾品
を示す全体断面図である。図5は、従来の虹彩効果を生
ずる透明装飾品を示す斜視図である。
す斜視図である。図2は、本発明によるイオンビーム加
工された平面体の断面図である。図3は、保持カバーを
示す断面図である。図4は、本発明による透明体装飾品
を示す全体断面図である。図5は、従来の虹彩効果を生
ずる透明装飾品を示す斜視図である。
1 透明体 2 カット面 3 立ち上げ部 5 平面体 6 虹彩膜 7 鏡面膜 8 プレート素材 10 接着剤 12 保持カバー 31 透明体31 32 カット面 35 反射層
Claims (3)
- 【請求項1】多面形状からなる透明体の少なくとも一カ
ット面に、予めイオンビーム加工され虹彩を発する虹彩
膜と入射光を反射する鏡面膜とプレート素材からなる平
面体を装着することで、前記平面体で屈折、分散及び反
射した反射光が他のカット面全体に印影し、虹彩効果を
生ずることを特徴とする透明装飾品。 - 【請求項2】 前記平面体は、前記透明体と概同様の屈
折率を有する透明接着剤により透明体に接着されている
ことを特徴とする請求項1に記載の透明装飾品。 - 【請求項3】 前記平面体は、前記透明体の前記装着面
に設けられた立ち上げ部及び保持カバーにより透明体に
固定されていることを特徴とする請求項1ないし2に記
載の透明装飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21047396A JPH1035197A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 虹彩効果を生ずる透明装飾品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21047396A JPH1035197A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 虹彩効果を生ずる透明装飾品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1035197A true JPH1035197A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16589931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21047396A Pending JPH1035197A (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | 虹彩効果を生ずる透明装飾品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1035197A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6755314B2 (en) * | 2002-08-16 | 2004-06-29 | Chatam International Incorporated | Beverage bottle with sidewall detail |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP21047396A patent/JPH1035197A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6755314B2 (en) * | 2002-08-16 | 2004-06-29 | Chatam International Incorporated | Beverage bottle with sidewall detail |
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