JPH10331831A - 弛み止めボルト - Google Patents
弛み止めボルトInfo
- Publication number
- JPH10331831A JPH10331831A JP9137000A JP13700097A JPH10331831A JP H10331831 A JPH10331831 A JP H10331831A JP 9137000 A JP9137000 A JP 9137000A JP 13700097 A JP13700097 A JP 13700097A JP H10331831 A JPH10331831 A JP H10331831A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- main body
- section
- trapezoidal cross
- thread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B39/00—Locking of screws, bolts or nuts
- F16B39/22—Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
- F16B39/28—Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by special members on, or shape of, the nut or bolt
- F16B39/30—Locking exclusively by special shape of the screw-thread
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はねじ込みトルクが小さく、ねじ込み
時にワックスが不要なうえ、破断荷重が大でねじ抜けが
発生することのない弛み止めボルトを提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 ボルト主体1に螺挿されるナット11の
ねじ山数より多いボルト主体1のねじ山の頂部を、ボル
ト中心から10°〜40°角の範囲にわたって変形させ
て台形断面部6aを形成するとともに、該台形断面部6
aが形成された最下端のねじ山がボルト主体1に締付さ
れたナット下面より下に位置させたロック部6をボルト
主体1のボルト軸部3に複数形成する。
時にワックスが不要なうえ、破断荷重が大でねじ抜けが
発生することのない弛み止めボルトを提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 ボルト主体1に螺挿されるナット11の
ねじ山数より多いボルト主体1のねじ山の頂部を、ボル
ト中心から10°〜40°角の範囲にわたって変形させ
て台形断面部6aを形成するとともに、該台形断面部6
aが形成された最下端のねじ山がボルト主体1に締付さ
れたナット下面より下に位置させたロック部6をボルト
主体1のボルト軸部3に複数形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弛み止めボルトに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、弛み止めボルトとしては、ボルト
主体に螺挿されるナットのねじ山数より少ないボルト主
体のねじ山の頂部を、ボルト中心から90°角の範囲に
わたって変形させて台形断面部を形成するとともに、該
台形断面部が形成された最下端のねじ山がボルト主体に
締付されたナット内に位置するように形成されたロック
部をボルト主体の有効ねじ部に180°間隔に形成した
ものが一般的であるが、90°角の幅をもつ台形断面部
が180°間隔に設けられ、有効ねじ部の円周方向の1
80°の範囲にわたって台形断面部のロック部が形成さ
れるため、ナットの雌ねじとの接触面積が大きいうえ
に、接触圧が大となり、ねじ込みトルクが高く作業性が
悪くなるうえに、エアモータ等で高速度のねじ締めを行
うと、ロック部の台形断面部の摩擦抵抗により発熱して
ねじが焼付くという問題があった。しかも、ロック部の
台形断面部が有効ねじ部の円周方向の180°の範囲に
わたって形成されていることから、雄ねじと雌ねじの接
触代が通常の螺着際の半分となり、破断荷重が小さくな
り、ナットのねじ抜けが生じやすくなるという問題があ
った。また、このような弛み止めボルトを自動車のアー
スボルトに用いる場合には、防錆処理工程で塗料にどぶ
漬けされる車体に溶接されているナットに螺挿すること
となるが、このナットのねじ山には塗料が付着している
ため、この塗料を掻き落とす必要がある。しかし、ロッ
ク部の台形断面部は有効ねじ部の中間部にしか形成され
ていないため、ロック部の台形断面部により塗料の掻き
落としをすることはできなかった。このため縦溝をアー
スボルトのボルト軸部の先端部に一箇所から数カ所形成
し、ねじ込みと同時に縦溝により塗料を掻き落として塗
料によるねじ締め時の焼き付を防止する必要があった。
しかも、台形断面部は有効ねじ部の円周方向の180°
角の範囲にわたって形成されるため、摩擦抵抗が高く、
ねじ込み前にボルト主体にワックスを塗布しなければね
じ込みトルクが増加し、高速のエアモータ等によるねじ
締めに不都合を生じやすくなるうえに、ワックスの塗布
作業やワックス代等によるコストアップが生じる問題が
あった。
主体に螺挿されるナットのねじ山数より少ないボルト主
体のねじ山の頂部を、ボルト中心から90°角の範囲に
わたって変形させて台形断面部を形成するとともに、該
台形断面部が形成された最下端のねじ山がボルト主体に
締付されたナット内に位置するように形成されたロック
部をボルト主体の有効ねじ部に180°間隔に形成した
ものが一般的であるが、90°角の幅をもつ台形断面部
が180°間隔に設けられ、有効ねじ部の円周方向の1
80°の範囲にわたって台形断面部のロック部が形成さ
れるため、ナットの雌ねじとの接触面積が大きいうえ
に、接触圧が大となり、ねじ込みトルクが高く作業性が
悪くなるうえに、エアモータ等で高速度のねじ締めを行
うと、ロック部の台形断面部の摩擦抵抗により発熱して
ねじが焼付くという問題があった。しかも、ロック部の
台形断面部が有効ねじ部の円周方向の180°の範囲に
わたって形成されていることから、雄ねじと雌ねじの接
触代が通常の螺着際の半分となり、破断荷重が小さくな
り、ナットのねじ抜けが生じやすくなるという問題があ
った。また、このような弛み止めボルトを自動車のアー
スボルトに用いる場合には、防錆処理工程で塗料にどぶ
漬けされる車体に溶接されているナットに螺挿すること
となるが、このナットのねじ山には塗料が付着している
ため、この塗料を掻き落とす必要がある。しかし、ロッ
ク部の台形断面部は有効ねじ部の中間部にしか形成され
ていないため、ロック部の台形断面部により塗料の掻き
落としをすることはできなかった。このため縦溝をアー
スボルトのボルト軸部の先端部に一箇所から数カ所形成
し、ねじ込みと同時に縦溝により塗料を掻き落として塗
料によるねじ締め時の焼き付を防止する必要があった。
しかも、台形断面部は有効ねじ部の円周方向の180°
角の範囲にわたって形成されるため、摩擦抵抗が高く、
ねじ込み前にボルト主体にワックスを塗布しなければね
じ込みトルクが増加し、高速のエアモータ等によるねじ
締めに不都合を生じやすくなるうえに、ワックスの塗布
作業やワックス代等によるコストアップが生じる問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はねじ込みトル
クが小さく、ねじ込み時にワックスが不要で、破断荷重
が大でねじ抜けが発生することのない弛み止めボルトを
提供することを目的とするものである。
クが小さく、ねじ込み時にワックスが不要で、破断荷重
が大でねじ抜けが発生することのない弛み止めボルトを
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、ボルト主体に螺挿されるナットのねじ山数
より多いボルト主体のねじ山の頂部を、ボルト中心から
10°〜40°角の範囲にわたって変形させて台形断面
部を形成するとともに、該台形断面部が形成された最下
端のねじ山がボルト主体に締付されたナット下面より下
に位置するように形成したロック部をボルト主体の有効
ねじ部に複数形成した弛み止めボルトを請求項1の発明
とし、請求項1の発明において、ロック部の台形断面部
がボルト中心から30°角の範囲にわたり形成され、該
ロック部がボルト主体の有効ねじ部に180°間隔で配
置されている弛み止めボルトを請求項2の発明とし、請
求項1または2に記載の発明において、ボルト頭の座面
にセレーション部が形成されている緩み止めボルトを請
求項3の発明とするものである。
め本発明は、ボルト主体に螺挿されるナットのねじ山数
より多いボルト主体のねじ山の頂部を、ボルト中心から
10°〜40°角の範囲にわたって変形させて台形断面
部を形成するとともに、該台形断面部が形成された最下
端のねじ山がボルト主体に締付されたナット下面より下
に位置するように形成したロック部をボルト主体の有効
ねじ部に複数形成した弛み止めボルトを請求項1の発明
とし、請求項1の発明において、ロック部の台形断面部
がボルト中心から30°角の範囲にわたり形成され、該
ロック部がボルト主体の有効ねじ部に180°間隔で配
置されている弛み止めボルトを請求項2の発明とし、請
求項1または2に記載の発明において、ボルト頭の座面
にセレーション部が形成されている緩み止めボルトを請
求項3の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態のアースボルトを図に基づいて詳細に説明する。1は
導電性と耐蝕性を高めるためクロメート処理を施された
ボルト主体であり、該ボルト主体1はフランジ付のボル
ト頭2とボルト軸部3とよりなり、ボルト軸部3はボル
ト軸筒部4とねじ山角60°の有効ねじ部5とからな
る。該有効ねじ部5には180°間隔でロック部6が形
成されており、該ロック部6はボルト主体1に螺挿され
るナット11のねじ山数より多いボルト主体1のねじ山
の頂部を、ボルト中心から30°角の範囲にわたって図
3に示されるように変形させて、ねじ山角40°の台形
断面部6aを形成するとともに、該台形断面部6aが形
成された最下端のねじ山がボルト主体1に締付されたナ
ット下面より下に位置するようにしたものである。7は
フランジ付のボルト頭2の座面8に多数の略角錐状歯を
形成したセレーション部であり、該セレーション部7は
ボルト主体1と接続端子12との電気的接続性をより一
層高めたり、図7に示されるように、車体鋼板Sにホー
ン20を取り付ける際、ホーン20を車体鋼板Sに固定
するステー21を通して車体鋼板Sにボルト主体1を螺
挿することにより、フランジ付のボルト頭2の座面8に
形成されたセレーション部7はステー21の塗装を掻き
落としてステー21の金属面に略角錐状歯を接触させる
ことにより、ボルト主体1、ステー21、車体鋼板Sと
は電気的に接続された状態となるので、図7に鎖線で示
される従来用いられたアース線やアースボルトは不要と
なり、車体の軽量化や組み付け作業工程数の削減を図る
ことができる。
態のアースボルトを図に基づいて詳細に説明する。1は
導電性と耐蝕性を高めるためクロメート処理を施された
ボルト主体であり、該ボルト主体1はフランジ付のボル
ト頭2とボルト軸部3とよりなり、ボルト軸部3はボル
ト軸筒部4とねじ山角60°の有効ねじ部5とからな
る。該有効ねじ部5には180°間隔でロック部6が形
成されており、該ロック部6はボルト主体1に螺挿され
るナット11のねじ山数より多いボルト主体1のねじ山
の頂部を、ボルト中心から30°角の範囲にわたって図
3に示されるように変形させて、ねじ山角40°の台形
断面部6aを形成するとともに、該台形断面部6aが形
成された最下端のねじ山がボルト主体1に締付されたナ
ット下面より下に位置するようにしたものである。7は
フランジ付のボルト頭2の座面8に多数の略角錐状歯を
形成したセレーション部であり、該セレーション部7は
ボルト主体1と接続端子12との電気的接続性をより一
層高めたり、図7に示されるように、車体鋼板Sにホー
ン20を取り付ける際、ホーン20を車体鋼板Sに固定
するステー21を通して車体鋼板Sにボルト主体1を螺
挿することにより、フランジ付のボルト頭2の座面8に
形成されたセレーション部7はステー21の塗装を掻き
落としてステー21の金属面に略角錐状歯を接触させる
ことにより、ボルト主体1、ステー21、車体鋼板Sと
は電気的に接続された状態となるので、図7に鎖線で示
される従来用いられたアース線やアースボルトは不要と
なり、車体の軽量化や組み付け作業工程数の削減を図る
ことができる。
【0006】このようなアースボルト、図4に示される
ように、ナット11が下面に溶接されている塗装の施さ
れた被取付部材10上に、接続端子12を配置させて、
ボルト主体1をねじ込めば、ボルト主体1の先方の有効
ねじ部5の円周方向に180°間隔で二カ所形成されて
いるロック部6の台形断面部6aにより、被取付部材1
0に溶接されたナット11のねじ山に付着している塗料
は上方から下方にわたって順次掻き落とされ、塗料が掻
き落とされたナット11のねじ山にボルト主体1の台形
断面部6aはねじ込まれてゆくこととなるが、台形断面
部6aはボルト中心から30°角幅のものが二カ所形成
され、全円周方向で60°角幅に過ぎないため、ねじ込
みの際、大きなねじ込みトルクを必要とせず、ワックス
を塗布しなくてもボルト主体1の有効ねじ部5は容易に
ねじ込まれることとなる。このようにして締め付けられ
たボルト主体1のフランジ付ボルト頭2により接続端子
12を被締付部材10に固定すれば、接続端子12とボ
ルト主体1とはセレーション部7により電気的に確実に
接続される。また、ナット11のねじ山に付着している
塗料はロック部6の台形断面部6aにより掻き落とされ
ているので、クロメート処理されたボルト主体1とナッ
ト11とは電気的に接続され、被締付部材10と接続端
子12とは電気的に確実に接続されることとなる。しか
も、ナット11の全雌ねじはロック部6の台形断面部6
aと高い接触圧で螺合されるので、弛み止め効果も生じ
ることとなる。
ように、ナット11が下面に溶接されている塗装の施さ
れた被取付部材10上に、接続端子12を配置させて、
ボルト主体1をねじ込めば、ボルト主体1の先方の有効
ねじ部5の円周方向に180°間隔で二カ所形成されて
いるロック部6の台形断面部6aにより、被取付部材1
0に溶接されたナット11のねじ山に付着している塗料
は上方から下方にわたって順次掻き落とされ、塗料が掻
き落とされたナット11のねじ山にボルト主体1の台形
断面部6aはねじ込まれてゆくこととなるが、台形断面
部6aはボルト中心から30°角幅のものが二カ所形成
され、全円周方向で60°角幅に過ぎないため、ねじ込
みの際、大きなねじ込みトルクを必要とせず、ワックス
を塗布しなくてもボルト主体1の有効ねじ部5は容易に
ねじ込まれることとなる。このようにして締め付けられ
たボルト主体1のフランジ付ボルト頭2により接続端子
12を被締付部材10に固定すれば、接続端子12とボ
ルト主体1とはセレーション部7により電気的に確実に
接続される。また、ナット11のねじ山に付着している
塗料はロック部6の台形断面部6aにより掻き落とされ
ているので、クロメート処理されたボルト主体1とナッ
ト11とは電気的に接続され、被締付部材10と接続端
子12とは電気的に確実に接続されることとなる。しか
も、ナット11の全雌ねじはロック部6の台形断面部6
aと高い接触圧で螺合されるので、弛み止め効果も生じ
ることとなる。
【0007】また、この締め付け時にボルト主体1に加
えられるのねじ込みトルクは図5のグラフに示されるよ
うに、ワックス無しの本発明で、約25kgf・cmで
あった。これに対して、従来のボルトの場合、ワックス
有りで約50kgf・cmとなった。また、雌ねじ破壊
トルクはワックス無しの本発明で、約550kgf・c
mであった。これに対して、従来のボルトの場合、ワッ
クス有りで約370kgf・cmとなった。さらに、ア
ース性能は図6のグラフに示されるように、本発明は判
定基準を十分満たすうえに、低い締付トルクでもアース
を取ることができた。これはねじ込みトルクの低下によ
り低トルクで着座し、座面の塗装を切り欠くためである
と考えられる。また、好ましい実施の形態では、ロック
部6の台形断面部6aをボルト中心から30°角の範囲
にわたって変形させたものとし、該ロック部6がボルト
主体1の有効ねじ部5に180°間隔に配置されたもの
としているが、台形断面部6aを10°角の範囲にわた
って変形させたものでは、120°間隔あるいは90°
間隔に配置したロック部6としてもよく、また、台形断
面部6aを40°角の範囲にわたって変形させたもので
は、180°間隔で2カ所に有効ねじ部5に配置するか
有効ねじ部5に1カ所だけ配置させてもよい。
えられるのねじ込みトルクは図5のグラフに示されるよ
うに、ワックス無しの本発明で、約25kgf・cmで
あった。これに対して、従来のボルトの場合、ワックス
有りで約50kgf・cmとなった。また、雌ねじ破壊
トルクはワックス無しの本発明で、約550kgf・c
mであった。これに対して、従来のボルトの場合、ワッ
クス有りで約370kgf・cmとなった。さらに、ア
ース性能は図6のグラフに示されるように、本発明は判
定基準を十分満たすうえに、低い締付トルクでもアース
を取ることができた。これはねじ込みトルクの低下によ
り低トルクで着座し、座面の塗装を切り欠くためである
と考えられる。また、好ましい実施の形態では、ロック
部6の台形断面部6aをボルト中心から30°角の範囲
にわたって変形させたものとし、該ロック部6がボルト
主体1の有効ねじ部5に180°間隔に配置されたもの
としているが、台形断面部6aを10°角の範囲にわた
って変形させたものでは、120°間隔あるいは90°
間隔に配置したロック部6としてもよく、また、台形断
面部6aを40°角の範囲にわたって変形させたもので
は、180°間隔で2カ所に有効ねじ部5に配置するか
有効ねじ部5に1カ所だけ配置させてもよい。
【0008】
【発明の効果】本発明は前記説明により明らかなよう
に、台形断面部はボルト主体に螺挿されるナットのねじ
山数より多いボルト主体のねじ山の頂部をボルト中心か
ら10°〜40°角の範囲で変形させているのに過ぎな
いので、ねじ込みトルクを大幅に低減できることとな
り、ワックス塗布を不要にできる。しかも、エアモータ
等による高速締付でも焼き付を起こすことがなく、締付
作業効率を高めることができる。また、ロック部は台形
断面部が形成された最下端のねじ山が、ボルト主体に締
付されたナット下面より下に位置するように形成されて
いるので、台形断面部の幅が10°から40°と狭くて
も十分な弛み止め効果を有するものである。さらに、台
形断面部が10°〜40°と従来の約1/2と小さいの
で、雌ねじと雄ねじの掛かり代は逆に大きく破断荷重が
向上し、ねじ抜けの発生を抑えることができる。しか
も、ボルト主体の先方部にまで形成されている台形断面
部は塗料の掻き落とし機能を有するので、アースボルト
としても利用できる。しかも、従来のアースボルトのよ
うに、ボルト主体のボルト軸部の先端に塗料掻き落とし
用の縦溝を形成しなくともよいので、縦溝の形成工程が
不要となり、製作コストを低減できることとなる。さら
に、ボルト頭の座面にセレーション部を形成することに
より、塗装を施した導電性の金属よりなる取付部材の塗
装を掻き落としてボルト主体と取付部材との電気的な接
続が可能となり、取付部材がアース線として利用できる
ので、車体の軽量化や組み付け作業工程数を削減するこ
とができる。しかも、ワックスを不要にできるので、ワ
ックスやワックスの塗布工程もなくなりコストダウンを
図ることができる等種々の利点を有するものである。従
って、本発明は従来の問題点を解消した弛み止めボルト
として業界の発展に寄与するところ大なものである。
に、台形断面部はボルト主体に螺挿されるナットのねじ
山数より多いボルト主体のねじ山の頂部をボルト中心か
ら10°〜40°角の範囲で変形させているのに過ぎな
いので、ねじ込みトルクを大幅に低減できることとな
り、ワックス塗布を不要にできる。しかも、エアモータ
等による高速締付でも焼き付を起こすことがなく、締付
作業効率を高めることができる。また、ロック部は台形
断面部が形成された最下端のねじ山が、ボルト主体に締
付されたナット下面より下に位置するように形成されて
いるので、台形断面部の幅が10°から40°と狭くて
も十分な弛み止め効果を有するものである。さらに、台
形断面部が10°〜40°と従来の約1/2と小さいの
で、雌ねじと雄ねじの掛かり代は逆に大きく破断荷重が
向上し、ねじ抜けの発生を抑えることができる。しか
も、ボルト主体の先方部にまで形成されている台形断面
部は塗料の掻き落とし機能を有するので、アースボルト
としても利用できる。しかも、従来のアースボルトのよ
うに、ボルト主体のボルト軸部の先端に塗料掻き落とし
用の縦溝を形成しなくともよいので、縦溝の形成工程が
不要となり、製作コストを低減できることとなる。さら
に、ボルト頭の座面にセレーション部を形成することに
より、塗装を施した導電性の金属よりなる取付部材の塗
装を掻き落としてボルト主体と取付部材との電気的な接
続が可能となり、取付部材がアース線として利用できる
ので、車体の軽量化や組み付け作業工程数を削減するこ
とができる。しかも、ワックスを不要にできるので、ワ
ックスやワックスの塗布工程もなくなりコストダウンを
図ることができる等種々の利点を有するものである。従
って、本発明は従来の問題点を解消した弛み止めボルト
として業界の発展に寄与するところ大なものである。
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面図であ
る。
る。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を示す底面図であ
る。
る。
【図3】本発明の好ましい実施の形態のねじ部を拡大し
て示す底面図である。
て示す底面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態の使用状態を示す
一部切欠正面図である。
一部切欠正面図である。
【図5】本発明のボルトと従来のボルトとのねじ込みト
ルクを比較して示すグラフである。
ルクを比較して示すグラフである。
【図6】本発明のボルトと従来のボルトとのアース性能
を比較して示すグラフである。
を比較して示すグラフである。
【図7】本発明のボルトを用いてホーンを取り付けた状
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
1 ボルト主体 2 ボルト頭 3 ボルト軸部 6 ロック部 6a 台形断面部 7 セレーション部 8 座面
Claims (3)
- 【請求項1】 ボルト主体に螺挿されるナットのねじ山
数より多いボルト主体のねじ山の頂部を、ボルト中心か
ら10°〜40°角の範囲にわたって変形させて台形断
面部を形成するとともに、該台形断面部が形成された最
下端のねじ山がボルト主体に締付されたナット下面より
下に位置するように形成したロック部をボルト主体の有
効ねじ部に複数形成したことを特徴とする弛み止めボル
ト。 - 【請求項2】 ロック部の台形断面部がボルト中心から
30°角の範囲にわたり形成され、該ロック部がボルト
主体の有効ねじ部に180°間隔で配置されている請求
項1に記載の弛み止めボルト。 - 【請求項3】 ボルト頭の座面にセレーション部が形成
されている請求項1または2に記載の緩み止めボルト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137000A JPH10331831A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 弛み止めボルト |
US09/081,511 US6135689A (en) | 1997-05-27 | 1998-05-20 | Self-locking fastener |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9137000A JPH10331831A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 弛み止めボルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331831A true JPH10331831A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15188459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9137000A Pending JPH10331831A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 弛み止めボルト |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6135689A (ja) |
JP (1) | JPH10331831A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012137831A1 (ja) * | 2011-04-05 | 2012-10-11 | イワタボルト株式会社 | アースボルト |
JPWO2015049761A1 (ja) * | 2013-10-03 | 2017-03-09 | 株式会社青山製作所 | ボルト |
US9719549B2 (en) | 2014-09-30 | 2017-08-01 | Iwata Bolt Kabushiki Kaisha | Bolt |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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