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JPH1032995A - 直流電動機駆動装置 - Google Patents

直流電動機駆動装置

Info

Publication number
JPH1032995A
JPH1032995A JP8186166A JP18616696A JPH1032995A JP H1032995 A JPH1032995 A JP H1032995A JP 8186166 A JP8186166 A JP 8186166A JP 18616696 A JP18616696 A JP 18616696A JP H1032995 A JPH1032995 A JP H1032995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
command signal
signal
switch
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8186166A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Hatano
靖一 波多野
Hidetoshi Suzuki
秀利 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP8186166A priority Critical patent/JPH1032995A/ja
Publication of JPH1032995A publication Critical patent/JPH1032995A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電機子電流の極性を切り換えるリレーの接点で
アークが発生するのを防止することができる直流電動機
駆動装置を提供する。 【解決手段】直流電源1と電動機Mの電機子電流の極性
を切り換える切換スイッチ回路4との間にトランジスタ
TR1 を接続する。正転指令スイッチ3Aまたは逆転指
令スイッチ3Bが閉じたときに、切換スイッチ回路4の
リレーの可動接点c1 またはc2 が固定接点a1 または
a2 に接触して安定するまでトランジスタTR1 がオン
状態になるのを遅らせ、正転指令スイッチ3A及び逆転
指令スイッチ3Bが開いたときに、リレーの可動接点c
1 またはc2 が固定接点a1 またはa2 から離れる前
に、トランジスタTR1 をオフ状態にするように、トラ
ンジスタTR1 を制御するスイッチ制御回路7を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正転指令及び逆転
指令に応じて直流電動機への電機子電流の供給を制御す
る直流電動機駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流電動機を駆動する場合には、その回
転方向を切り換える際に電機子電流の極性を切り換える
必要がある。電機子電流の極性の切換には、リレーの接
点を組み合わせた切換スイッチ回路が用いられる。
【0003】また直流電動機の回転速度を調節する必要
がある場合には、電機子電流の大きさを調節する必要が
ある。電機子電流を調整する方法としては、電機子電流
の通電回路に半導体スイッチ素子を挿入して、該半導体
スイッチ素子を所定のデューティ比でオンオフさせるこ
とにより電機子電流をPWM制御(パルス幅変調制御)
してその平均値を調整する方法が広く採用されている。
【0004】そのため、回転方向の切換と、回転速度の
調整とを行う直流電動機駆動装置においては、直流電源
と直流電動機の電機子との間に、PWM制御用の半導体
スイッチ素子と切換スイッチを構成するリレーの接点と
の直列回路が挿入されて、該半導体スイッチ素子とリレ
ーの接点とを通して直流電動機に電機子電流が供給され
ることになる。
【0005】図3は従来のこの種の直流電動機駆動装置
の構成例を示したものである。同図において、1は直流
電源、2は直流電動機Mの電機子、3は運転指令回路、
4はリレーの接点からなる切換スイッチ回路、5は電機
子電流制御用スイッチ回路、6はPWM制御回路であ
る。
【0006】図3に示した駆動装置においては、運転指
令回路3が正転指令スイッチ3A及び逆転指令スイッチ
3Bを備えていて、正転指令スイッチ3A及び逆転指令
スイッチ3Bがそれぞれ閉じることにより、正転指令信
号及び逆転指令信号を発生し、両指令スイッチが開くこ
とにより停止指令信号を発生する。
【0007】切換スイッチ回路4は、励磁コイルRY1
により駆動される第1のリレーの接点4Aと、励磁コイ
ルRY2 により駆動される第2のリレーの接点4Bと、
消弧用ダイオードD2 及びD3 とからなっていて、接点
4A及び4Bの切換動作により、電機子2に供給する電
流の極性を切り換える。第1のリレーの接点4Aは第1
の入力側固定接点a1 及び第1の出力側固定接点b1
と、励磁コイルRY1 が消勢されているときに図示のよ
うに第1の出力側固定接点b1 に接触し、励磁コイルR
Y1 が励磁されたときに入力側固定接点a1 に接触する
第1の可動接点c1 とを備えていて、第1の可動接点c
1 が電機子2の一端に接続されている。また第2のリレ
ーの接点4Bは、第2の入力側固定接点a2 及び第2の
出力側固定接点b2 と、励磁コイルRY2 が消勢されて
いるときに図示のように第2の出力側固定接点b2 に接
触し、励磁コイルRY2 が励磁されたときに入力側固定
接点a2 に接触する第2の可動接点c2 とを備えてい
て、第2の可動接点c2 が電機子2の他端に接続されて
いる。
【0008】電機子電流制御用スイッチ回路5は、切換
スイッチ回路4を通して流れる電機子電流をオンオフす
るために設けられたもので、半導体スイッチ素子として
のトランジスタTR1 と該トランジスタTR1 のベース
電流をオンオフする制御用のトランジスタTR2 と抵抗
R1 〜R4 とを備えている。このスイッチ回路5におい
ては、トランジスタTR2 がオン状態になったときにト
ランジスタTR1 にベース電流を流して、該トランジス
タTR1 をオン状態にする。
【0009】またPWM制御回路6は、所定のデューテ
ィ比で変化するパルス波形のPWM制御信号Vp に応じ
てオンオフさせられるトランジスタTR4 を備えてい
て、該トランジスタTR4 がオン状態になったとき、及
びオフ状態になったときにそれぞれトランジスタTR2
をオフ状態及びオン状態にする。
【0010】図3の駆動装置において、電動機を正回転
させる際には、PWM制御回路6のトランジスタTR4
にベース電流を与えておき、電源スイッチSWが閉じら
れると同時にトランジスタTR4 がオン状態になって、
トランジスタTR1 がオン状態になるのを阻止するよう
にしておく。この状態で電源スイッチSWを閉じ、正転
指令スイッチ3Aを閉じる。電源スイッチSW及び正転
指令スイッチが閉じられると、直流電源1からダイオー
ドD1 と正転指令スイッチ3Aとを通して第1のリレー
の励磁コイルRY1 に励磁電流が流れる。これにより、
第1のリレーの可動接点c1 が固定接点a1 に接触す
る。この状態でPWM制御回路6のトランジスタTR4
をオフ状態にすると、直流電源1から抵抗R2 及びR4
を通してトランジスタTR2 にベース電流が供給され、
該トランジスタTR2 がオン状態になる。これによりト
ランジスタTR1 がオン状態になるため、直流電源1か
らトランジスタTR1 −固定接点a1 −可動接点c1 −
電機子2−可動接点c2 −固定接点b2 −直流電源1の
経路で電機子電流が流れ、電動機が正回転する。この状
態でPWM制御回路6のトランジスタTR4 がオンオフ
させられると、トランジスタTR2 がオンオフさせら
れ、該トランジスタTR2 のオンオフに伴ってトランジ
スタTR1 がオンオフさせられるため、電機子電流が所
定のデューティ比でオンオフ制御(PWM制御)され
る。
【0011】電動機を停止する際には、まずPWM制御
回路のトランジスタTR4 をオン状態に保持し、これに
よりトランジスタTR1 をオフ状態にして電機子電流を
遮断する。その後、正転指令スイッチ3Aを開いて、励
磁コイルRY1 を消勢し、可動接点c1 を固定接点a1
から切り離す。
【0012】また電動機を逆転させる際には、逆転指令
スイッチ3Bを閉じて、リレーの可動接点c2 を固定接
点a2 に接触させた後に、トランジスタTR1 をオン状
態にして、直流電源1−トランジスタTR1 −固定接点
a2 −可動接点c2 −電機子2−可動接点c1 −固定接
点b1 −直流電源1の経路で電機子電流を流す。逆転し
ている電動機を停止させる際には、PWM制御回路のト
ランジスタTR4 をオン状態にしてトランジスタTR1
をオフ状態にした後、逆転指令スイッチ3Bを開いて、
励磁コイルRY2 を消勢し、可動接点c2 を固定接点a
2 から切り離す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した直流電動
機駆動装置においては、第1のリレーの可動接点c1 が
固定接点a1 に接触する際に、リレーの可動系の機械的
振動により可動接点c1が固定接点a1 に接触したり、
該固定接点a1 から離れたりするバウンシング(bounci
ng)現象が生じる。バウンシング現象が生じると、可動
接点c1 と固定接点a1 との間にアークが発生し、接点
が消耗する。同様に、第2のリレーの可動接点c2 が固
定接点a2 に接触する際にもバウンシング現象が生じる
ため、可動接点c2 と固定接点a2 との間にアークが発
生し、接点が消耗する。
【0014】また電動機の回転方向を切り換える際に、
PWM制御回路6のトランジスタTR4 が導通している
状態で正転指令スイッチ3Aまたは逆転指令スイッチ3
Bが開かれれば問題はないが、誤って、PWM制御回路
のトランジスタTR4 がオフ状態にあるときに正転指令
スイッチまたは逆転指令スイッチを開くと、第1のリレ
ーの可動接点c1 が固定接点a1 から離れる際、または
第2のリレーの可動接点c2 が固定接点a2 から離れる
際に、可動接点c1 と固定接点a1 との間、または可動
接点c2 と固定接点a2 との間にアークが発生する。
【0015】図3の装置では、上記のようにリレーの接
点でアークが発生するのを抑制するために、消弧用のダ
イオードD2 及びD3 を接続しているが、これらのダイ
オードを接続しただけでは、リレーの接点でアークが発
生するのを完全に防ぐことはできなかった。
【0016】上記のように、従来の駆動装置において
は、リレーの可動接点が固定接点に接触する際に生じる
バウンシング現象により可動接点と固定接点との間にア
ークが発生し、また電動機を停止させる際、及び電動機
の回転方向を切り換える際に正転指令スイッチまたは逆
転指令スイッチの操作を誤った場合にも、リレーの接点
でアークが発生するため、リレーの接点の消耗が激し
く、リレーの寿命が短くなるという問題があった。
【0017】本発明の目的は、直流電動機の電機子電流
の極性を切り換えるリレーの可動接点と固定接点との間
にアークが発生するのを防ぐことができるようにした直
流電動機駆動装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電動機を
正回転及び逆回転させることを指令する正転指令信号及
び逆転指令信号と、該直流電動機を停止させることを指
令する停止指令信号とを発生する運転指令回路と、正転
指令信号が発生したとき及び逆転指令信号が発生したと
きに励磁され、停止指令信号が発生したときに消勢され
るリレーの接点からなっていて正転指令信号及び逆転指
令信号に応じて直流電動機に供給する電機子電流の極性
の切換えを行う切換スイッチ回路と、切換スイッチ回路
を通して流れる電機子電流をオンオフ制御するために切
換スイッチ回路に対して直列に接続された半導体スイッ
チ素子を有する電機子電流制御用スイッチ回路とを備え
た直流電動機駆動装置に係わるものである。
【0019】本発明においては、正転指令信号の発生時
刻から第1の遅れ時間が経過したとき、及び逆転指令信
号の発生時刻から第1の遅れ時間が経過したときに半導
体スイッチ素子をオン状態にし、停止指令信号の発生時
刻から第2の遅れ時間が経過したときに半導体スイッチ
素子をオフ状態にするスイッチ制御回路を設けた。
【0020】上記第1の遅れ時間は、リレーが励磁され
た後該リレーの接点が切換動作を行って安定状態に落ち
着くまでに要する励磁時動作安定時間よりも長く設定す
る。また第2の遅れ時間は、リレーが消勢された後該リ
レーの接点が切換動作を行なうまでに要する消勢時動作
時間よりも短く設定する。
【0021】上記励磁時動作安定時間は、リレーが励磁
された後、可動接点が所定の固定接点に接触するまでに
要する時間である「初期動作時間」と、可動接点が固定
接点に接触した後、該可動接点のバウンシング現象がな
くなって該可動接点が安定に固定接点に接触した状態に
なるまでに要する時間である「バウンス時間」との和に
より与えられる。
【0022】なおバウンシング現象とは、リレーの可動
系の機械的振動により可動接点が固定接点に接触したり
該固定接点から離れたりする動作を繰り返す現象をい
う。
【0023】上記のように構成すると、正転指令信号ま
たは逆転指令信号が発生したときに、リレーの接点が安
定した状態になるまで半導体スイッチ素子がオフ状態に
保持され、リレーの接点が安定した後に半導体スイッチ
素子がオン状態にされる。したがって、リレーにバウン
シング現象が生じているときに、リレーの接点を通して
電機子電流が流れることはないため、リレーの接点にア
ークが発生することはない。
【0024】また停止指令信号が発生したときには、半
導体スイッチ素子がオフ状態になった後に、リレーの接
点が切換動作を行うため、電機子電流は必ず半導体スイ
ッチ素子により遮断され、リレーの接点でアークが発生
するのが防止される。
【0025】本発明が対象とする直流電動機駆動装置に
おいて、電機子電流を調整するために、PWM制御信号
に応じて上記半導体スイッチ素子をオンオフさせるPW
M制御回路が設けられる場合には、正転指令信号の発生
時刻から第1の遅れ時間が経過したとき、及び逆転指令
信号の発生時刻から第1の遅れ時間が経過したときに許
可信号を発生し、停止指令信号の発生時刻から第2の遅
れ時間が経過したときに禁止信号を発生する許可信号禁
止信号発生回路と、許可信号が発生しているときにPW
M制御回路が半導体スイッチ素子をオン状態にするのを
許可し、禁止信号が発生したときにPWM制御回路が前
記半導体スイッチ素子をオン状態にするのを禁止して該
半導体スイッチ素子をオフ状態に保持するオンオフ制御
回路とにより上記スイッチ制御回路を構成することがで
きる。
【0026】本発明が対象とする駆動装置において、運
転指令回路は、例えば、直流電動機を正回転させること
を指令する正転指令信号及び該直流電動機の正回転を停
止させることを指令する停止指令信号を発生する正転指
令スイッチと、直流電動機を逆回転させることを指令す
る逆転指令信号及び該直流電動機の逆回転を停止させる
ことを指令する停止指令信号を発生する逆転指令スイッ
チとにより構成することができる。
【0027】この場合には、正転指令信号及び逆転指令
信号が発生したときにそれぞれ励磁される第1及び第2
のリレーを設けて、両リレーの接点により切換スイッチ
回路を構成することができる。
【0028】この場合第1のリレーとしては、例えば、
正転指令スイッチが正転指令信号を発生したとき及び停
止指令信号を発生したときにそれぞれ励磁状態及び非励
磁状態にされる第1の励磁コイルと、第1の入力側固定
接点と、直流電源の負極端子につながる回路に接続され
た第1の出力側固定接点と、直流電動機の電機子の一端
に接続されていて第1の励磁コイルが励磁されたとき及
び非励磁状態にされたときにそれぞれ第1の入力側固定
接点及び第1の出力側固定接点に接触する第1の可動接
点とを備えたものを用いることができる。
【0029】また第2のリレーとしては、逆転指令スイ
ッチが逆転指令信号を発生したとき及び停止指令信号を
発生したときにそれぞれ励磁状態及び非励磁状態にされ
る第2の励磁コイルと、第1の入力側固定接点に接続さ
れた第2の入力側固定接点と、直流電源の負極端子につ
ながる回路に接続された第2の出力側固定接点と、直流
電動機の電機子の他端に接続されていて前記第2の励磁
コイルが励磁されたとき及び非励磁状態にされたときに
それぞれ前記第2の入力側固定接点及び第2の出力側固
定接点に接触する第2の可動接点とを備えたものを用い
ることができる。
【0030】この場合、許可信号禁止信号発生回路は、
例えば、正転指令スイッチが正転指令信号を発生したと
き及び逆転指令スイッチが逆転指令信号を発生したとき
に積分コンデンサを第1の時定数で充電する充電回路と
正転指令スイッチ及び逆転指令スイッチが共に停止指令
信号を発生しているときに積分コンデンサを第2の時定
数で放電させる放電回路とを有する積分回路と、積分コ
ンデンサの両端の電圧を基準電圧と比較して積分コンデ
ンサの両端の電圧が基準電圧を超えているときに許可信
号を発生し、積分コンデンサの両端の電圧が基準電圧以
下になっているときに禁止信号を発生する比較器とによ
り構成できる。
【0031】また上記のような第1及び第2のリレーが
用いられる場合には、正転指令信号または逆転指令信号
が発生してから積分電圧が基準電圧を超えるまでに要す
る時間を、第1の励磁コイルが励磁された後第1の可動
接点が第1の入力側固定接点に接触して安定状態に落ち
着くまでに要する励磁時動作安定時間、及び前記第2の
励磁コイルが励磁された後前記第2の可動接点が第2の
入力側固定接点に接触して安定状態に落ち着くまでに要
する励磁時動作安定時間のいずれよりも長くするように
第1の時定数を設定する。
【0032】更に、正転指令スイッチ及び逆転指令スイ
ッチが停止指令信号を発生した後積分電圧が基準電圧以
下になるまでに要する時間を、正転指令スイッチが停止
指令信号を発生した後第1の可動接点が第1の入力側固
定接点から離れるまでに要する消勢時動作時間、及び前
記逆転指令スイッチが停止指令信号を発生した後第2の
可動接点が第2の入力側固定接点から離れるまでに要す
る消勢時動作時間のいずれよりも短くするように第2の
時定数を設定する。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる直流電動機
駆動装置の構成例を示したもので、同図において1は直
流電動機Mの電機子、2は電源電圧VB を出力する直流
電源、3は運転指令回路、4は切換スイッチ回路、5は
電機子電流制御用スイッチ回路、6はPWM制御回路、
7はスイッチ制御回路、8は直流電源1の出力が電源ス
イッチSWを通して入力された制御電源回路である。制
御電源回路8は非接地側出力端子と接地側出力端子とを
有していて、両出力端子間に一定の制御用直流電圧Eを
出力する。
【0034】図示の直流電源1は負極側端子が接地され
たバッテリからなっていて、該直流電源1の正極側端子
は電源スイッチSWを通して、半導体スイッチ素子とし
てのPNPトランジスタTR1 のエミッタに接続されて
いる。トランジスタTR1 のエミッタにはまたダイオー
ドD1 のアノードが接続され、ダイオードD1 のカソー
ドに抵抗R1 及びR2 の一端が接続されている。抵抗R
1 の他端は抵抗R3 を通してトランジスタTR1 のベー
スに接続されるとともに、エミッタを接地したNPNト
ランジスタTR2 のコレクタに接続されている。また抵
抗R2 の他端は抵抗R4 を通してトランジスタTR2 の
ベースに接続されている。この例では、トランジスタT
R2 と抵抗R1 〜R4 とダイオードD1 とにより、後記
するオンオフ制御信号に応じてトランジスタTR1 (半
導体スイッチ)をオンオフさせるスイッチ駆動回路が構
成され、該駆動回路とトランジスタTR1 とにより、電
機子電流制御用スイッチ回路5が構成されている。
【0035】運転指令回路3は、正転指令スイッチ3A
と、逆転指令スイッチ3Bとからなっていて、スイッチ
3A及び3Bの一端は接地されている。この例では、正
転指令スイッチ3Aがオン状態になることにより正転指
令信号を発生し、該正転指令スイッチ3Aがオフ状態に
なることにより停止指令信号を発生する。また逆転指令
スイッチ3Bがオン状態になることにより逆転指令信号
を発生し、該逆転指令スイッチ3Bがオフ状態になるこ
とにより停止指令信号を発生する。
【0036】図示の例では、2つのリレーの接点4A及
び4Bと消弧用ダイオードD2 及びD3 とにより切換ス
イッチ回路4が構成されている。第1のリレーは、第1
の励磁コイルRY1 と、該励磁コイルRY1 により駆動
される接点4Aとからなっていて、第1の励磁コイルR
Y1 の一端は正転指令スイッチ3Aの他端(非接地側端
子)に接続されている。また第2のリレーは、第2の励
磁コイルRY2 と、該励磁コイルRY2 により駆動され
る接点4Bとからなっていて、第2の励磁コイルRY2
の一端が逆転指令スイッチ3Bの他端に接続されてい
る。
【0037】第1及び第2の励磁コイルRY1 及びRY
2 の他端は共通に接続され、両励磁コイルの他端の共通
接続点は、電機子電流制御用スイッチ回路5のダイオー
ドD1 のカソードにつながる回路に接続されている。第
1の励磁コイルRY1 及び第2の励磁コイルRY2 の両
端にはそれぞれフライホイールダイオードD4 及びD5
が、それぞれのアノードを指令スイッチ3A及び3B側
に向けた状態で接続されている。これらのダイオードD
4 及びD5 は、正転指令スイッチ3A及び逆転指令スイ
ッチ3Bが開いた際にそれぞれの励磁コイルに誘起する
高い電圧を吸収して指令スイッチを保護するとともに、
正転指令スイッチ及び逆転指令スイッチが開かれたとき
に短時間の間励磁コイルRY1 及びRY2 を励磁状態に
保持して、それぞれのリレーの接点が復帰するのを遅ら
せるために設けられている。
【0038】第1のリレーの接点4Aは、第1の入力側
固定接点a1 と、第1の出力側固定接点c1 と、第1の
励磁コイルRY1 が励磁状態にされたとき及び非励磁状
態にされたときにそれぞれ第1の入力側固定接点a1 及
び第1の出力側固定接点b1に接触する第1の可動接点
c1 とからなり、第1の出力側固定接点b1 は接地回路
を通して直流電源1の負極端子に接続されている。
【0039】第2のリレーの接点4Bは、第2の入力側
固定接点a2 と、第2の出力側固定接点c2 と、第2の
励磁コイルRY2 が励磁状態にされたとき及び非励磁状
態にされたときにそれぞれ第2の入力側固定接点a2 及
び第2の出力側固定接点b2に接触する第2の可動接点
c2 とからなっていて、第2の出力側固定接点b2 は第
1のリレーの出力側固定接点b1 とともに直流電源1の
負極端子に接続されている。
【0040】第1の入力側固定接点a1 及び第2の入力
側固定接点a2 は共通に接続され、両固定接点a1 及び
a2 の共通接続点は、半導体スイッチ素子としてのトラ
ンジスタTR1 のコレクタに接続されている。第1の可
動接点c1 及び第2の可動接点c2 にそれぞれ直流電動
機の電機子2の一端及び他端が接続されている。
【0041】消弧用ダイオードD2 及びD3 は、電機子
2の一端と接地間及び他端と接地間にそれぞれのアノー
ドを接地側に向けた状態で接続されている。
【0042】スイッチ制御回路7は、許可信号禁止信号
発生回路7Aと、オンオフ制御回路7Bとからなってい
る。
【0043】許可信号禁止信号発生回路7Aは、積分回
路701と、基準電圧Vr を発生する基準電圧発生回路
702と、積分回路から得られる積分電圧Vi と基準電
圧Vr とを比較する比較器703とからなっている。
【0044】積分回路701は、積分コンデンサC1
と、充電時定数設定用抵抗R5 と、充放電時定数設定用
抵抗R6 と、放電時定数設定用抵抗R7 と、積分コンデ
ンサC1 の充電電流が抵抗R7 を通して流れるのを阻止
するためのダイオードD6 とを備えていて、積分コンデ
ンサC1 の両端に積分電圧Vi を発生する。
【0045】更に詳細に説明すると、積分コンデンサC
1 の一端は接地され、該積分コンデンサの他端(非接地
側端子)は、抵抗R5 及びR6 を通して制御電源回路8
の正極側出力端子に接続されている。積分コンデンサC
1 の他端にはまた放電時定数設定用抵抗R7 の一端が接
続され、抵抗R7 の他端は、ダイオードD6 のアノード
に接続されている。ダイオードD6 のカソードは抵抗R
5 とR6 との接続点に接続されている。
【0046】ダイオードD6 のカソードはまた、エミッ
タが接地されたNPNトランジスタTR3 のコレクタに
接続され、トランジスタTR3 のベースは抵抗R8 を通
してダイオードD7 のカソードに接続されている。ダイ
オードD7 のアノードは抵抗R9 を通して制御電源回路
8の正極側出力端子に接続され、制御電源回路8から抵
抗R9 とダイオードD7 と抵抗R8 とを通してトランジ
スタTR3 にベース電流が与えられるようになってい
る。ダイオードD7 のアノードにはまたダイオードD8
及びD9 のアノードが共通接続され、これらのダイオー
ドD8 及びD9 のカソードはそれぞれ正転指令スイッチ
3A及び逆転指令スイッチ3Bの非接地側端子に接続さ
れている。
【0047】図示の例では、トランジスタTR3 によ
り、積分コンデンサを放電させる放電用スイッチが構成
され、抵抗R8 及びR9 とダイオードD7 〜D9 とによ
り、正転指令スイッチ3Aまたは逆転指令スイッチ3B
のいずれかが閉じられているとき(正転指令信号または
逆転指令信号のいずれかが発生しているとき)に放電用
スイッチをオフ状態にし、正転指令スイッチ3A及び逆
転指令スイッチ3Bが共に開いているとき(停止指令信
号が発生しているとき)に放電用スイッチをオン状態に
する放電用スイッチ制御回路が構成されている。
【0048】放電用スイッチを構成するトランジスタT
R3 は、制御電源回路8から抵抗R9 とダイオードD7
と抵抗R8 とを通してベース電流が与えられてオン状態
になる。正転指令スイッチ3A及び逆転指令スイッチ3
Bのいずれかが閉じられる(正転指令信号または逆転指
令信号のいずれかが発生する)と、トランジスタTR3
のベース電流がダイオードD8 またはD9 と指令スイッ
チ3Aまたは3Bとを通してトランジスタTR3 から側
路されるため、該トランジスタTR3 がオフ状態にな
る。
【0049】トランジスタTR3 がオフ状態にあるとき
には、制御電源回路8から抵抗R5とR6 とを通して積
分コンデンサC1 が第1の時定数で充電される。この第
1の時定数は、積分コンデンサC1 の静電容量と抵抗R
5 及びR6 の抵抗値とにより決まる。
【0050】トランジスタTR3 がオン状態にあるとき
には、積分コンデンサC1 の電荷が、抵抗R7 及びダイ
オードD6 の直列回路と抵抗R6 との並列回路と、トラ
ンジスタTR3 のコレクタエミッタ間回路とを通して第
2の時定数で放電する。この第2の時定数は、積分コン
デンサC1 の静電容量と、抵抗R7 及びダイオードD6
の直列回路の抵抗分と抵抗R6 との並列合成抵抗とトラ
ンジスタTR3 のコレクタエミッタ間回路の抵抗分とに
より決まる。
【0051】即ちこの例では、制御電源回路8−抵抗R
5 −抵抗R6 −積分コンデンサC1−制御電源回路8の
回路により、積分コンデンサC1 の充電回路が構成され
ている。また積分コンデンサC1 −抵抗R7 及びダイオ
ードD6 の直列回路と抵抗R6 との並列回路−トランジ
スタTR3 のコレクタエミッタ間回路−積分コンデンサ
C1 の回路により積分コンデンサの放電回路が構成され
ている。
【0052】上記充電回路及び放電回路と、正転指令ス
イッチ及び逆転指令スイッチの状態に応じて放電用スイ
ッチ(トランジスタTR3 )のオンオフを制御する放電
用スイッチ制御回路(抵抗R8 ,R9 及びダイオードD
7 〜D9 )とにより、積分回路701が構成されてい
る。
【0053】基準電圧発生回路702は、制御電源回路
8の出力端子間に直列に接続された抵抗R10及びR11か
らなる分圧回路により構成されていて、制御電源回路8
の出力電圧Eを分圧して抵抗R11の両端に基準電圧Vr
を発生する。制御電源回路の出力電圧をEとし、抵抗R
10及びR11の抵抗値をそれぞれ同じ符号R10及びR11で
表すと、基準電圧Vr は下記の式で与えられる。
【0054】 Vr =E・R11/(R10+R11) …(1) 比較器703は、積分電圧Vi と基準電圧Vr とを比較
して、積分電圧Vi が基準電圧Vr を超えているときに
許可信号V1 を発生し、積分電圧Vi が基準電圧Vr 以
下になっているときに禁止信号V0 を発生する。図示の
例では、許可信号V1 が高レベルの信号からなり、禁止
信号V0 が低レベルの信号からなっている。
【0055】比較器703の出力信号は、PWM制御回
路6の出力とともにオンオフ制御回路7Bに入力されて
いる。オンオフ制御回路7Bは、2入力アンド回路AN
1 と、アンド回路AN1 の一方の入力端子A1 と制御電
源回路8の正極側出力端子との間、及びアンド回路AN
1 の他方の入力端子A2 と制御電源回路8の正極側出力
端子との間にそれぞれ接続された抵抗R12及びR13とか
らなっている。アンド回路の一方の入力端子A1 に比較
器703の出力信号が入力され、該アンド回路の出力端
子が電機子電流制御用スイッチ回路5の抵抗R2 とR4
との接続点に接続されている。アンド回路AN1 は、そ
の2つの入力端子A1 ,A2 の電位がいずれも高レベル
の状態にあるときにアンド条件が成立して高レベルのオ
ンオフ制御信号を発生し、いずれかの入力端子の電位が
低レベルの状態にあるときに低レベル(接地電位)のオ
ンオフ制御信号を発生する。アンド回路AN1 が高レベ
ルのオンオフ制御信号を発生しているときには、トラン
ジスタTR2 がオン状態になるため、トランジスタTR
1 にベース電流が流れて該トランジスタTR1 がオン状
態になる。またアンド回路AN1 が低レベルのオンオフ
制御信号を発生しているときには、トランジスタTR2
がオフ状態になるため、トランジスタTR1のベース電
流が遮断されて、該トランジスタTR1 がオフ状態にな
る。
【0056】PWM制御回路6は、エミッタが接地され
たトランジスタTR4 を備えていて、該トランジスタT
R4 のコレクタがアンド回路AN1 の他方の入力端子A
2 に接続されている。トランジスタTR4 のベースに
は、所定のデューティ比で高レベルの状態と低レベル
(接地電位)の状態とを繰り返すパルス波形のPWM制
御信号Vp が入力され、該PWM制御信号が高レベルの
状態にある期間トランジスタTR4 がオン状態になる。
【0057】許可信号禁止信号発生回路7Aからアンド
回路AN1 の入力端子に高レベルの許可信号V1 が与え
られている状態で、PWM制御回路6のトランジスタT
R4がオン状態になると、アンド回路AN1 の入力端子
A2 の電位が低レベルの状態になるため、アンド回路A
N1 の出力電圧は低レベルの状態になる。またPWM制
御回路6のトランジスタTR4 がオフ状態になると、ア
ンド回路AN1 の入力端子A2 の電位が高レベルの状態
になるため、該アンド回路AN1 の出力電圧が高レベル
の状態になる。したがって、アンド回路AN1 の入力端
子にA1 に高レベルの許可信号が与えられている状態で
は、トランジスタTR4 のオンオフに応じて、アンド回
路AN1 の出力(オンオフ制御信号)が低レベルの状態
及び高レベルの状態に変化して電機子電流制御用スイッ
チ回路のトランジスタTR1 をオンオフ制御する。アン
ド回路AN1 の入力端子A1 に低レベルの禁止信号V0
が与えられている状態では、トランジスタTR4 のオン
オフの如何に係わりなく、アンド回路AN1 の出力が低
レベルの状態に保持されるため、電機子電流制御用スイ
ッチ回路5のトランジスタTR1 はオフ状態に保持され
る。
【0058】即ち、オンオフ制御回路7Bは、許可信号
V1 が与えられているときにPWM制御回路6によるト
ランジスタTR1 (半導体スイッチ素子)のオンオフ制
御を許容し、禁止信号V0 が与えられているときにPW
M制御回路6によるトランジスタTR1 のオンオフ制御
を禁止して、該トランジスタTR1 をオフ状態に保つ。
【0059】図1の直流電動機駆動装置において、電動
機Mを駆動する際には、先ず電源スイッチSWを閉じ
る。図示のように正転指令スイッチ3A及び逆転指令ス
イッチ3Bの双方が開いている状態(停止指令信号を発
生した状態)では、励磁コイルRY1 及びRY2 に励磁
電流が流れないため、第1のリレーの接点4A及び第2
のリレーの接点4Bは、それぞれの可動接点c1 及びc
2 が出力側固定接点b1及びb2 にそれぞれ接触した状
態にある。このとき、電機子2は直流電源1から切り離
されているため、電動機は停止した状態にある。
【0060】また正転指令スイッチ3A及び逆転指令ス
イッチ3Bの双方が開いている状態では、放電用スイッ
チを構成するトランジスタTR3 がオン状態にあるた
め、積分コンデンサC1 には充電電流が供給されず、該
積分コンデンサC1 の両端の電圧は基準電圧Vr よりも
低くなっている。そのため比較器703は低レベルの禁
止信号V0 を出力している。この状態では、PWM制御
回路6のトランジスタTR4 の状態の如何に係わりな
く、アンド回路AN1 の出力が低レベル(接地電位)の
状態にあるため、電機子電流制御用スイッチ回路5のト
ランジスタTR2 のベース電流はほとんどすべてアンド
回路AN1 の出力段を通して接地回路に流れる。したが
ってトランジスタTR2 はオフ状態に保持され、トラン
ジスタTR1にはベース電流が供給されないため、トラ
ンジスタTR1 はオフ状態にある。
【0061】今、図2(A)に示すように、時刻t1 に
おいて正転指令スイッチ3Aが閉じられたとすると、直
流電源1からダイオードD1 と正転指令スイッチ3Aと
を通して励磁コイルRY1 に電源電圧VB が印加される
ため、励磁コイルRY1 に励磁電流が流れる。時刻t1
において励磁コイルRY1 に励磁電流が流れると、図2
(C)に示したように、初期動作時間T1 (励磁電流が
可動接点c1 を固定接点b1 から引き離すために必要な
レベルに達するまでに要する時間)が経過した時刻t2
において先ず可動接点c1 が固定接点b1 から離れる。
次いで、図2(B)に示すように、時刻t1 から切換動
作時間(初期動作時間T1 に、可動接点c1 が固定接点
b1 の位置から固定接点a1 の位置まで変位するのに要
する時間を加えた時間)T2 (>T1 )が経過した時刻
t3 において、可動接点c1 が固定接点a1 に接触す
る。可動接点c1 が固定接点a1 に接触した直後の所定
の時間T3 の間は、リレーの可動系の機械的振動によ
り、可動接点c1 が固定接点a1 から離れたり、該固定
接点に接触したりするバウンシング(bouncing)現象が
生じる。このバウンシング現象が生じる時間T3 をバウ
ンス時間と呼ぶ。時刻t3 で可動接点c1 が固定接点a
1 に接触した後、バウンス時間T3 (数ミリsec)が経
過して時刻t4 になると、可動接点c1 の振動が停止し
て、該可動接点c1 が固定接点a1 に安定に接触した状
態(安定状態)に落ち着く。時刻t1 で励磁コイルRY
1 に励磁電流が流れてから、可動接点c1 が安定状態に
落ち着くまでに要する時間Tonを励磁時動作安定時間と
呼ぶことにする。この励磁時動作安定時間Tonは、Ton
=T2 +T3 で与えられる。
【0062】また時刻t1 で正転指令スイッチ3Aが閉
じられたときには、放電用スイッチを構成するトランジ
スタTR3 がオフ状態になるため、制御電源回路1から
抵抗R5 とR6 とを通して積分コンデンサC1 に充電電
流が供給され、積分コンデンサC1 が第1の時定数で充
電される。そのため、積分コンデンサC1 の両端に得ら
れる積分電圧Vi は図2(D)に示すように上昇してい
く。最初積分電圧Viは基準電圧Vr よりも低いため、
比較器703は、図2(E)に示すように、低レベルの
禁止信号V0 を出力している。時刻t1 から第1の遅れ
時間T4 が経過して時刻t5 になると、積分電圧Vi が
基準電圧Vr を超えるため、図2(E)に示すように、
比較器703が高レベルの許可信号V1 を出力する。許
可信号V1 が発生している状態では、アンド回路AN1
の一方の入力端子の電位が高レベルの状態に保たれるた
め、PWM制御回路6によるトランジスタTR1 のオン
オフ制御が許容される。
【0063】コンデンサC1 の静電容量を同じ符号C1
で表し、抵抗R5 及びR6 の抵抗値を同じ符号R5 及び
R6 で表すと、第1の遅れ時間T4 は、下記の式により
与えられる。
【0064】 T4 =−(R5 +R6 )×C1 ×ln {1−q/(C1 ×E)} …(2) ここでqは、積分コンデンサC1 の充電電圧(積分電
圧)Vi が基準電圧Vrに等しくなった時に該積分コン
デンサに蓄積されている電荷で、 q=C1 ×Vr …(3) で与えられる。
【0065】本発明においては、時刻t1 で正転指令ス
イッチ3Aが正転指令信号を発生してから、積分電圧V
i が基準電圧Vr を超えるまでの時間(第1の遅れ時
間)T4 が、第1の励磁コイルRY1 が励磁された後第
1の可動接点c1 が第1の入力側固定接点a1 に接触し
て安定するまでに要する励磁時動作安定時間Tonよりも
長くなるように、積分コンデンサC1 の充電時定数(第
1の時定数)を設定する。この時定数は、抵抗R5 及び
R6 の抵抗値により調整することができる。
【0066】上記許可信号V1 が発生したときに、PW
M制御回路6にPWM制御信号が与えられておらず、該
制御回路のトランジスタTR4 がオフ状態にあるとする
と、アンド回路AN1 の出力が高レベルの状態(「1」
の状態)になるため、直流電源1からダイオードD1 と
抵抗R2 及びR4 とを通してトランジスタTR2 にベー
ス電流が供給される。そのため、トランジスタTR2 が
オン状態になり、トランジスタTR1 (半導体スイッチ
素子)がオン状態になる。トランジスタTR1がオン状
態になると、直流電源1−トランジスタTR1 −固定接
点a1 −可動接点c1 −電機子2−可動接点c2 −固定
接点b2 −直流電源1の経路で電機子電流が流れて電動
機が正回転する。トランジスタTR1 がオン状態になる
際には、既に第1のリレーの可動接点c1 が固定接点a
1 に接触して安定状態に達しているため、可動接点c1
と固定接点a1 との間でアークが発生することはない。
【0067】電機子電流をPWM制御する場合には、P
WM制御回路6のトランジスタTR4 のベースに所定の
デューティ比で高レベルの状態と零レベルの状態とを繰
り返すパルス波形のPWM制御信号Vp を与える。トラ
ンジスタTR4 のベースにPWM信号が与えられると、
該トランジスタTR4 が所定のデューティ比でオンオフ
を繰り返すため、トランジスタTR4 のオンオフ動作に
同期してアンド回路AN1 の出力が低レベルの状態と高
レベルの状態を繰り返す。これにより、トランジスタT
R1 が、PWM制御信号Vp と同じデューティ比でオン
オフさせられ、電機子電流がPWM制御される。
【0068】次いで時刻t6 において正転指令スイッチ
3Aが開かれる(停止指令信号が与えられる)と、図2
(A)に示すように励磁コイルRY1 に印加されていた
電源電圧が零になる。励磁コイルRY1 の印加電圧が零
になると、該励磁コイルRY1 には、それまで流れてい
た電流を流し続けようとする極性の高い電圧が誘起する
ため、ダイオードD4 を通して励磁コイルRY1 に電流
が流れる。この電流が所定値以下に減衰するまでの間
は、可動接点c1 が固定接点a1 に接触した状態を保持
する。
【0069】時刻t6 で正転指令スイッチ3Aが開かれ
る(停止指令信号が発生する)と、トランジスタTR3
がオン状態になるため、積分コンデンサC1 の電荷が抵
抗R7 及びダイオードD6 の直列回路と抵抗R6 の並列
回路とトランジスタTR3 のコレクタエミッタ間とを通
して第2の時定数で放電していく。
【0070】時刻t6 で正転指令スイッチが開かれた
後、第2の遅れ時間T5 が経過して時刻t7 になると、
積分電圧Vi が基準電圧Vr 以下になるため、比較器7
03は低レベルの禁止信号V0 を出力する。これにより
アンド回路AN1 の出力が低レベルの状態になるため、
トランジスタTR2 がオフ状態にされ、トランジスタT
R1 がオフ状態にされる。
【0071】時刻t6 で正転指令スイッチ3Aが開かれ
た後、消勢時動作時間Toff が経過して時刻t8 に達す
ると、励磁コイルRY1 からダイオードD4 を通して流
れていた電流が可動接点c1 を固定接点a1 に接触した
状態に保つために必要なレベルよりも小さい値まで減衰
するため、可動接点c1 が固定接点a1 から離れる。時
刻t6 で正転指令スイッチ3Aが開かれた後、所定の復
帰時間(消勢時動作時間Toff に可動接点c1 が固定接
点a1 の位置からb1 の位置まで変位するのに要する時
間を加えた時間)T6 (>Toff )が経過すると、可動
接点c1 が固定接点b1 に接触した状態に復帰する。
【0072】時刻t9 で可動接点c1 が固定接点b1 に
接触した後、所定のバウンス時間T7 の間バウンシング
現象が生じ、時刻t9 からバウンス時間T7 が経過した
時刻t10において、可動接点c1 が固定接点b1 に安定
して接触した状態(安定状態)に落ち着く。
【0073】本発明においては、正転指令スイッチ3A
が開いた後(停止指令信号を発生した後)、積分電圧V
i が基準電圧Vr 以下になるまでに要する時間(第2の
遅れ時間)T5 を、正転指令スイッチ3Aが開かれた後
(停止指令信号が発生した後)可動接点c1 が固定接点
a1 から離れるまでに要する消勢時動作時間Toff より
も短くするように、積分コンデンサC1 の放電時定数
(第2の時定数)を設定しておく。
【0074】図1の回路において、ダイオードD6 の抵
抗分とトランジスタTR3 のコレクタエミッタ間回路の
抵抗分とを無視して、抵抗R6 とR7 との並列合成抵抗
値をR[=R6 R7 /(R6 +R7 )]とすると、消勢
時動作時間Toff は下記の式により与えられる。
【0075】 Toff =−R×C1 ×ln {q/(C1 ×E)} …(4) q=C1 ×Vr …(5) 上記のように設定しておくと、トランジスタTR1 が電
機子電流を遮断した後に、可動接点c1 が固定接点a1
から離れるため、電機子電流を遮断する際に可動接点c
1 と固定接点a1 との間でアークが発生するのを防ぐこ
とができる。
【0076】逆転指令スイッチ3Bが閉じられた際の動
作は、第2のリレーの励磁コイルRY2 が励磁されて、
可動接点c2 が固定接点a2 に接触させられる点を除き
上記の動作と同様である。第2のリレーの可動接点c2
が固定接点a2 に接触した状態では、直流電源1−トラ
ンジスタTR1 のエミッタコレクタ−固定接点a2 −可
動接点c2 −電機子2−可動接点c1 −固定接点b1 −
直流電源1の経路で電機子電流が流れて、電動機が逆転
させられる。逆転指令スイッチ3Bが開かれた際の第2
のリレーの動作は、正転指令スイッチが開かれた際の第
1のリレーの動作と同様である。また逆転指令スイッチ
が操作されたときの許可信号禁止信号発生回路7A及び
オンオフ制御回路7Bの動作は、正転指令スイッチが操
作された場合の動作と同様である。
【0077】本発明においては、逆転指令スイッチ3B
が閉じてから(逆転指令信号を発生してから)、積分電
圧Vi が基準電圧Vr を超えるまでに要する時間(第1
の遅れ時間)T4 が、第2の励磁コイルRY2 が励磁さ
れた後第2の可動接点c2 が第2の入力側固定接点a2
に接触して安定するまでに要する励磁時動作安定時間T
onよりも長くなるように、積分コンデンサC1 の充電時
定数(第1の時定数)を設定する。第1のリレーの励磁
時動作時間Tonと第2のリレーの励磁時動作時間Tonと
の間に差がある場合には、第1の遅れ時間T4 がいずれ
か長い方の励磁時動作時間Tonよりも長くなるように積
分コンデンサC1 の充電時定数を設定する。
【0078】本発明においてはまた、逆転指令スイッチ
3Bが停止指令信号を発生してから積分電圧Vi が基準
電圧Vr 以下になるまでに要する時間(第2の遅れ時
間)T5 が、停止指令信号が発生した後可動接点c2 が
固定接点a2 から離れるまでに要する消勢時動作時間T
off よりも短くなるように、積分コンデンサC1 の放電
時定数(第2の時定数)を設定する。第1のリレーの消
勢時動作時間Toff と第2のリレーの消勢時動作時間T
off との間に差がある場合には、第2の遅れ時間T5 が
いずれか短い方の消勢時動作時間Toff よりも短くなる
ように、積分コンデンサC1 の放電時定数を設定する。
【0079】上記の例では、電機子電流を制御する半導
体スイッチ素子としてPNPトランジスタTR1 を用い
たが、この半導体スイッチ素子は、オンオフ制御が可能
なものであればよく、NPNトランジスタや、FET等
の他の半導体スイッチ素子からなっていてもよい。
【0080】上記の例では、PWM制御回路6が設けら
れているが、PWM制御回路が設けられない場合にも本
発明を適用することができる。PWM制御回路が設けら
れない場合には、電機子電流制御用スイッチ回路5が、
電動機の起動、停止時、及び回転方向の切り換え時に電
機子電流のオンオフを行うためのみに用いられる。
【0081】図1に示した装置において、PWM制御回
路6が省略される場合には、アンド回路AN1 を省略し
て、比較器703の出力端子を直接スイッチ回路5の抵
抗R2 とR4 との接続点に接続すればよい。
【0082】図1は、本発明に係わる装置の一構成例を
示したものにすぎず、電機子電流制御用スイッチ回路5
や、切換スイッチ回路4の構成は図示のものに限定され
るものではない。
【0083】図1に示した例では、積分コンデンサC1
の放電回路に抵抗R7 を挿入しているが、リレーの可動
接点c1 及びc2 がそれぞれ固定接点a1 及びa2 から
離れる際にアークが発生しないようにするためには、リ
レーの可動接点c1 及びc2がそれぞれ固定接点a1 及
びa2 から離れるよりも前に積分電圧Vi を基準電圧V
r 以下にするように、積分コンデンサC1 の放電を速や
かに行わせればよいので、抵抗R7 の抵抗値を零にする
(抵抗R7 を省略する)こともできる。抵抗R7 の抵抗
値を零にした場合には、ダイオードD6 の抵抗分とトラ
ンジスタTR3のコレクタエミッタ間回路の抵抗分と積
分コンデンサC1 の静電容量とにより、該積分コンデン
サの放電時定数(第2の時定数)が決まる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、正転指
令信号または逆転指令信号が発生したときに、リレーの
接点が安定した状態になるまで電機子電流をオンオフ制
御する半導体スイッチ素子をオフ状態に保持し、リレー
の接点が安定した後に該半導体スイッチ素子をオン状態
にするようにしたので、リレーにバウンシング現象が生
じているときに、リレーの接点を通して電機子電流が流
れるのを阻止して、リレーの接点にアークが発生するの
を防ぐことができる。また停止指令信号が発生したとき
には、半導体スイッチ素子がオフ状態になった後に、リ
レーの接点の切換動作を行わせるようにしたため、リレ
ーの接点でアークが発生するのを防ぐことができる。
【0085】このように、本発明によれば、電機子電流
のオンオフを必ず半導体スイッチ素子により行わせるよ
うにしたため、電機子電流の極性を切り換える回路を構
成するリレーの接点でアークが発生するのを防いで、接
点の消耗を防ぐことができ、リレーの寿命を長くするこ
とができる利点がある。
【0086】またリレーの接点でアークが発生するのを
防ぐことができるため、該アークにより発生する電磁波
ノイズが周辺の制御回路や機器に悪影響を及ぼすのを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる直流電動機駆動装置の一構成例
を示した回路図である。
【図2】図1の各部の電圧波形とリレーの接点のオンオ
フ動作とを示した波形図である。
【図3】従来の直流電動機駆動装置の構成を示した回路
図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 直流電動機の電機子 3 運転指令回路 3A 正転指令スイッチ 3B 逆転指令スイッチ 4 切換スイッチ回路 4A 第1のリレーの接点 a1 第1の入力側固定接点 b1 第1の出力側固定接点 c1 第1の可動接点 RY1 第1の励磁コイル 4B 第2のリレーの接点 a2 第2の入力側固定接点 b2 第2の出力側固定接点 c2 第2の可動接点 RY2 第2の励磁コイル 5 電機子電流制御用スイッチ回路 TR1 トランジスタ(半導体スイッチ素子) TR2 トランジスタ R1 〜R4 抵抗 6 PWM制御回路 TR4 トランジスタ 7 スイッチ制御回路 7A 許可信号禁止信号発生回路 701 積分回路 C1 積分コンデンサ R5 〜R9 抵抗 D6 〜D9 ダイオード TR3 トランジスタ 702 基準電圧発生回路 703 比較器 7B オンオフ制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電動機を正回転及び逆回転させるこ
    とを指令する正転指令信号及び逆転指令信号と、該直流
    電動機を停止させることを指令する停止指令信号とを発
    生する運転指令回路と、前記正転指令信号が発生したと
    き及び逆転指令信号が発生したときに励磁され、停止指
    令信号が発生したときに消勢されるリレーの接点からな
    っていて、前記正転指令信号及び逆転指令信号に応じて
    前記直流電動機に供給する電機子電流の極性の切換えを
    行う切換スイッチ回路と、前記切換スイッチ回路を通し
    て流れる電機子電流をオンオフ制御するために前記切換
    スイッチ回路に対して直列に接続された半導体スイッチ
    素子を有する電機子電流制御用スイッチ回路とを備えた
    直流電動機駆動装置において、 前記正転指令信号の発生時刻から第1の遅れ時間が経過
    したとき、及び逆転指令信号の発生時刻から第1の遅れ
    時間が経過したときに前記半導体スイッチ素子をオン状
    態にし、前記停止指令信号の発生時刻から第2の遅れ時
    間が経過したときに前記半導体スイッチ素子をオフ状態
    にするスイッチ制御回路を具備し、 前記第1の遅れ時間は、前記リレーが励磁された後該リ
    レーの接点が切換動作を行って安定状態に落ち着くまで
    に要する励磁時動作安定時間よりも長く設定され、 前記第2の遅れ時間は、前記リレーが消勢された後該リ
    レーの接点が切換動作を行なうまでに要する消勢時動作
    時間よりも短く設定されていることを特徴とする直流電
    動機駆動装置。
  2. 【請求項2】 直流電動機を正回転及び逆回転させるこ
    とを指令する正転指令信号及び逆転指令信号と、該直流
    電動機を停止させることを指令する停止指令信号とを発
    生する運転指令回路と、前記正転指令信号が発生したと
    き及び逆転指令信号が発生したときに励磁され、停止指
    令信号が発生したときに消勢されるリレーの接点からな
    っていて、前記正転指令信号及び逆転指令信号に応じて
    前記直流電動機に供給する電機子電流の極性の切換えを
    行う切換スイッチ回路と、前記切換スイッチ回路を通し
    て流れる電機子電流をオンオフ制御するために前記切換
    スイッチ回路に対して直列に接続された半導体スイッチ
    素子を有する電機子電流制御用スイッチ回路と、PWM
    制御信号に応じて前記半導体スイッチ素子をオンオフさ
    せるPWM制御回路とを備えた直流電動機駆動装置にお
    いて、 前記正転指令信号の発生時刻から第1の遅れ時間が経過
    したとき、及び逆転指令信号の発生時刻から第1の遅れ
    時間が経過したときに許可信号を発生し、前記停止指令
    信号の発生時刻から第2の遅れ時間が経過したときに禁
    止信号を発生する許可信号禁止信号発生回路と、 前記許可信号が発生しているときに前記PWM制御回路
    が前記半導体スイッチ素子をオン状態にするのを許可
    し、前記禁止信号が発生したときに前記PWM制御回路
    が前記半導体スイッチ素子をオン状態にするのを禁止し
    て該半導体スイッチ素子をオフ状態に保持するオンオフ
    制御回路とを具備し、 前記第1の遅れ時間は、前記リレーが励磁された後該リ
    レーの接点が切換動作を行って安定状態に落ち着くまで
    に要する励磁時動作安定時間よりも長く設定され、 前記第2の遅れ時間は、前記リレーが消勢された後該リ
    レーの接点が切換動作を行なうまでに要する消勢時動作
    時間よりも短く設定されていることを特徴とする直流電
    動機駆動装置。
  3. 【請求項3】 直流電源と、 直流電動機を正回転させることを指令する正転指令信号
    及び該直流電動機の正回転を停止させることを指令する
    停止指令信号を発生する正転指令スイッチと、前記直流
    電動機を逆回転させることを指令する逆転指令信号及び
    該直流電動機の逆回転を停止させることを指令する停止
    指令信号を発生する逆転指令スイッチとを備えた運転指
    令回路と、 前記正転指令スイッチが正転指令信号を発生したとき及
    び停止指令信号を発生したときにそれぞれ励磁状態及び
    非励磁状態にされる第1の励磁コイルと、第1の入力側
    固定接点と、前記直流電源の負極端子につながる回路に
    接続された第1の出力側固定接点と、前記直流電動機の
    電機子の一端に接続されていて前記第1の励磁コイルが
    励磁されたとき及び非励磁状態にされたときにそれぞれ
    前記第1の入力側固定接点及び第1の出力側固定接点に
    接触する第1の可動接点とを有する第1のリレーと、 前記逆転指令スイッチが逆転指令信号を発生したとき及
    び停止指令信号を発生したときにそれぞれ励磁状態及び
    非励磁状態にされる第2の励磁コイルと、前記第1の入
    力側固定接点に接続された第2の入力側固定接点と、前
    記直流電源の負極端子につながる回路に接続された第2
    の出力側固定接点と、前記直流電動機の電機子の他端に
    接続されていて前記第2の励磁コイルが励磁されたとき
    及び非励磁状態にされたときにそれぞれ前記第2の入力
    側固定接点及び第2の出力側固定接点に接触する第2の
    可動接点とを有する第2のリレーと、 前記第1及び第2の入力側固定接点の接続点と前記直流
    電源の正極側端子につながる回路との間に設けられて、
    前記直流電源から第1及び第2のリレーの接点を通して
    流れる電機子電流をオンオフする半導体スイッチ素子を
    有する電機子電流制御用スイッチ回路と、 PWM制御信号に応じて前記半導体スイッチ素子をオン
    オフさせるPWM制御回路とを備えた直流電動機駆動装
    置において、 前記正転指令スイッチが正転指令信号を発生したとき及
    び前記逆転指令スイッチが逆転指令信号を発生したとき
    に積分コンデンサを第1の時定数で充電する充電回路と
    前記正転指令スイッチ及び逆転指令スイッチが共に停止
    指令信号を発生しているときに前記積分コンデンサを第
    2の時定数で放電させる放電回路とを有する積分回路
    と、前記積分コンデンサの両端の電圧を基準電圧と比較
    して積分コンデンサの両端の電圧が基準電圧を超えてい
    るときに許可信号を発生し、前記積分コンデンサの両端
    の電圧が基準電圧以下になっているときに禁止信号を発
    生する比較器とからなる許可信号禁止信号発生回路と、 前記許可信号が発生しているときに前記PWM制御回路
    が前記半導体スイッチ素子をオン状態にするのを許可
    し、前記禁止信号が発生したときに前記PWM制御回路
    が前記半導体スイッチ素子をオン状態にするのを禁止し
    て該半導体スイッチ素子をオフ状態に保つオンオフ制御
    回路とを具備し、 前記正転指令信号または逆転指令信号が発生してから積
    分電圧が基準電圧を超えるまでに要する時間を、前記第
    1の励磁コイルが励磁された後前記第1の可動接点が第
    1の入力側固定接点に接触して安定状態に落ち着くまで
    に要する励磁時動作安定時間、及び前記第2の励磁コイ
    ルが励磁された後前記第2の可動接点が第2の入力側固
    定接点に接触して安定状態に落ち着くまでに要する励磁
    時動作安定時間のいずれよりも長くするように前記第1
    の時定数が設定され、 前記正転指令スイッチ及び逆転指令スイッチが停止指令
    信号を発生した後前記積分電圧が基準電圧以下になるま
    でに要する時間を、前記正転指令スイッチが停止指令信
    号を発生した後前記第1の可動接点が第1の入力側固定
    接点から離れるまでに要する消勢時動作時間、及び前記
    逆転指令スイッチが停止指令信号を発生した後前記第2
    の可動接点が第2の入力側固定接点から離れるまでに要
    する消勢時動作時間のいずれよりも短くするように前記
    第2の時定数が設定されていることを特徴とする直流電
    動機駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101029924B1 (ko) 2008-11-23 2011-04-18 김영준 아크 없는 개폐기
KR101251476B1 (ko) 2012-09-14 2013-04-05 김영준 아크 없는 개폐 및 전류감지 기능을 포함한 삼상 전동기용 정역 회로 장치 및 이를 이용한 아크 없는 개폐 방법
KR20230174561A (ko) * 2022-06-21 2023-12-28 삼어스코 주식회사 전류비 증감제어 기능을 갖는 직입 기동용 하이브리드 스타터

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KR101029924B1 (ko) 2008-11-23 2011-04-18 김영준 아크 없는 개폐기
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