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JPH09121446A - 負荷電流通電制御装置 - Google Patents

負荷電流通電制御装置

Info

Publication number
JPH09121446A
JPH09121446A JP8182003A JP18200396A JPH09121446A JP H09121446 A JPH09121446 A JP H09121446A JP 8182003 A JP8182003 A JP 8182003A JP 18200396 A JP18200396 A JP 18200396A JP H09121446 A JPH09121446 A JP H09121446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load current
circuit
switch
reset
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8182003A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Hatano
靖一 波多野
Hidetoshi Suzuki
秀利 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusan Denki Co Ltd filed Critical Kokusan Denki Co Ltd
Priority to JP8182003A priority Critical patent/JPH09121446A/ja
Publication of JPH09121446A publication Critical patent/JPH09121446A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Breakers (AREA)
  • Protection Of Generators And Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】過負荷電流を遮断した後、簡単な操作により負
荷を再駆動することができる負荷電流通電制御装置を提
供する。 【解決手段】電動機1に流す負荷電流iをオンオフする
接点4a,5aを有する主リレーと、負荷電流iが過大
になったときに通電停止指令信号を発生する指令信号発
生回路50と、通電停止指令信号が発生したときに出力
端子Qの電位を低レベルの状態にして電源電圧が与えら
れている間その低レベルの状態を保持する保持回路16
と、保持回路の出力端子Qの電位が低レベルになったと
きに励磁コイル4b,5bの励磁電流を遮断して接点4
a,5aを開くスイッチ制御回路26とを設ける。負荷
の駆動を指令するスイッチ11,12が開いたときに保
持回路16の出力を高レベルの状態にリセットするリセ
ット回路27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機や電磁ソレ
ノイド等の負荷を過電流から保護する機能を備えた負荷
電流通電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来電動機や電磁ソレノイドを過負荷か
ら保護する機能を備えた負荷電流通電制御装置として
は、過電流が流れたときに遮断動作を行なう電磁式の遮
断器を用いて負荷電流を遮断するようにしたものや、過
電流が流れたときに生じる発熱をバイメタル等の感温素
子により検出して、該感温素子により発熱が検知された
ときに負荷電流を遮断するようにしたものが多く用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように過負荷保
護機能を有する負荷電流通電制御装置を用いれば、電動
機が拘束状態になってその駆動電流が過大になったとき
や、電磁ソレノイドに過電流が流れたときに電流を遮断
することができるため、電動機や電磁ソレノイド等のコ
イルが過電流により焼損するのを防ぐことができる。
【0004】上記のような過負荷保護機能を有する通電
制御装置が用いられる場合には、過負荷の原因が除去さ
れたときに直ちに負荷の再駆動を可能にすることが望ま
しい。特に過負荷状態が一時的なものである場合には、
過負荷保護動作が行なわれた後直ちに負荷の駆動を再開
させても支障がないため、過電流が遮断された後すぐに
負荷の駆動を再開し得るようにしておくのが望ましい。
【0005】ところが、電磁式の遮断器を用いて過電流
を遮断するようにした従来の負荷電流通電制御装置にお
いては、遮断器が一度遮断動作を行なうと、負荷への通
電を再開させる際に手動にて遮断器を投入する操作を行
なう必要があるため、負荷への通電が一旦停止すると、
直ちに負荷の再駆動を行なわせることができないという
問題があった。
【0006】またバイメタル等の感温素子により過負荷
状態を検出して、過負荷状態が検出されたときに負荷電
流を遮断するようにした負荷電流通電制御装置において
は、感温素子の温度が低下するまでの間負荷の再駆動を
行なわせることができないため、負荷の再駆動が可能に
なるまでに長時間を要するという問題があった。
【0007】本発明の目的は、過電流を遮断した後であ
っても、すぐに負荷の駆動を再開させることができるよ
うにした負荷電流通電制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源から負荷
に供給される負荷電流が制限値を超えたときに該負荷電
流を遮断するように制御する負荷電流通電制御装置に係
わるものである。
【0009】本発明においては、負荷電流に相応した負
荷電流検出信号を出力する負荷電流検出回路と、負荷電
流検出信号を入力として、負荷電流が制限値以下である
ことが検出されたときに通電指令信号を発生し、負荷電
流が制限値を超えたことが検出されたときに通電停止指
令信号を発生する指令信号発生回路と、負荷の駆動を指
令する状態と負荷の停止を指令する状態とに切り替えら
れる負荷駆動指令スイッチと、負荷駆動指令スイッチが
負荷の停止を指令する状態になっているときにリセット
信号を出力し、負荷駆動指令スイッチが負荷の駆動を指
令する状態にあるときにリセット信号の出力を停止する
リセット回路と、リセット回路がリセット信号を出力し
たときに出力を第1の状態として、該リセット信号が発
生している間該第1の状態を保持し、リセット回路がリ
セット信号の出力を停止している状態で通電停止指令信
号が発生したときに出力を第2の状態としてリセット回
路がリセット信号の出力を停止している間該第2の状態
を保持する保持回路と、保持回路の出力が第1の状態に
あるときに通電許可信号を発生し、保持回路の出力が第
2の状態にあるときに通電禁止信号を発生するスイッチ
制御回路と、電源から負荷に供給される負荷電流をオン
オフするように設けられて通電許可信号が発生している
状態で負荷駆動指令スイッチが負荷の駆動を指令してい
るときにオン状態になり、負荷駆動指令スイッチが負荷
の停止を指令しているとき、または通電禁止信号が発生
しているきにオフ状態にされる主通電制御用スイッチと
が設けられる。
【0010】上記の制御装置において、負荷を駆動して
いない状態では負荷電流が零であるため、指令信号発生
回路は、電源が与えられると同時に通電指令信号を発生
する。したがって、負荷を駆動していない状態で保持回
路に電源が与えられると、該保持回路の出力が第1の状
態になる。これによりスイッチ制御回路が通電許可信号
を発生した状態になる。この状態で負荷駆動指令スイッ
チが負荷の駆動を指令する状態に切り替えられると、主
通電制御用スイッチがオン状態にされるため、該主通電
制御用スイッチを通して負荷電流が供給されて負荷が駆
動される。負荷駆動指令スイッチが負荷の停止を指令す
る状態に切り替えられると、主通電制御用スイッチがオ
フ状態にされるため、負荷電流が遮断されて負荷の駆動
が停止される。
【0011】負荷電流が制限値を超え、過負荷状態が検
出されると、指令信号発生回路が通電停止指令信号を発
生する。通電停止指令信号が発生すると、保持回路の出
力が第2の状態になるため、スイッチ制御回路が通電禁
止信号を発生した状態になり、主通電制御用スイッチが
オフ状態になる。これにより負荷電流が遮断され、負荷
が過電流から保護される。
【0012】負荷電流が遮断された後、負荷駆動指令ス
イッチを負荷の停止を指令する状態に切り替えると、リ
セット回路が保持回路の出力を第1の状態にリセットす
るため、スイッチ制御回路が通電許可信号を発生した状
態になる。その後負荷駆動指令スイッチを負荷の駆動を
指令する状態に切り替えると、主通電制御用スイッチが
オン状態になって負荷電流の供給が再開される。
【0013】このように、本発明によれば、過電流が遮
断されたときに、負荷駆動指令スイッチを一旦負荷の停
止を指令する状態に切り替えた後、負荷の駆動を指令す
る状態に戻すことにより、負荷電流を供給することがで
きるため、過電流が遮断された後すぐに負荷の駆動を再
開させることができる。
【0014】上記負荷駆動指令スイッチとしては、例え
ば、負荷の駆動を指令する際及び負荷の停止を指令する
際にそれぞれオン状態及びオフ状態にされるスイッチを
用いる。この場合、スイッチ制御回路は、例えば、保持
回路の出力が第1の状態にあるときにオン状態になり、
保持回路の出力が第2の状態にあるときにオフ状態にな
るように保持回路の出力により制御されるスイッチ手段
と、該スイッチ手段がオン状態になったときに励磁され
て接点を閉じる補助リレーとにより構成することができ
る。
【0015】また、主通電制御用スイッチは、負荷駆動
指令スイッチと上記補助リレーの接点とを通して励磁さ
れる励磁コイルと、該励磁コイルが励磁されたときに閉
じる主接点とを有して、該主接点が負荷電流の通電回路
に挿入された主リレーにより構成できる。
【0016】このように主通電制御用スイッチとしてリ
レーを用いる場合、該主通電制御用スイッチを構成する
主リレーの主接点に対して直列に接続された半導体スイ
ッチを有して、該半導体スイッチにより電源から主接点
を通して流れる負荷電流をオンオフする負荷電流制御用
スイッチ回路と、パルス波形のPWM(パルス幅変調)
制御信号に応じて負荷電流制御用スイッチ回路の半導体
スイッチをオンオフさせるPWM制御回路とを設ける
と、負荷電流をPWM制御することができる。
【0017】上記指令信号発生回路が発生する通電指令
信号及び通電停止指令信号はそれぞれ高レベル(第1の
状態)の信号及び低レベル(第2の状態)の信号とする
ことができる。
【0018】この場合保持回路は、セット端子及びリセ
ット端子に高レベルの電源電圧が与えられるとともに、
セット端子に指令信号発生回路の出力が印加されて、セ
ット端子の電位及びリセット端子の電位がそれぞれ高レ
ベルの状態及び低レベルの状態にされたときに出力電圧
が高レベルの状態(第1の状態)になり、セット端子の
電位及びリセット端子の電位がそれぞれ低レベル及び高
レベルの状態になったときに出力電圧が低レベルの状態
(第2の状態)になるRSフリップフロップ回路により
構成することができる。
【0019】この場合スイッチ制御回路は、保持回路の
出力電圧が高レベルの状態にあるときにスイッチ手段を
オン状態にし、保持回路の出力電圧が低レベルの状態に
あるときにスイッチ手段をオフ状態にするように構成す
る。
【0020】またリセット回路は、導通した際にフリッ
プフロップ回路のリセット端子の電位を低レベルにする
ように設けられたリセット用スイッチと、該リセット用
スイッチの両端に並列に接続されて前記フリップフロッ
プ回路のリセット端子に電源電圧が与えられた際に該リ
セット端子の電位を瞬時的に低レベルにするリセット用
コンデンサと、負荷駆動指令スイッチがオン状態になっ
ているときにリセット用スイッチを遮断状態に保持し、
負荷駆動指令スイッチがオフ状態にされたときにリセッ
ト用スイッチを導通状態にするように負荷駆動指令スイ
ッチの状態に応じてリセット用スイッチを制御するリセ
ット用スイッチ制御回路により構成することができる。
【0021】本発明において、主通電制御用スイッチを
主リレーにより構成する場合、主リレーの主接点に対し
て直列に接続された半導体スイッチを備えた負荷電流制
御用スイッチ回路を設けて、負荷電流が制限値を超えた
ことが検出されたときに、該負荷電流制御用スイッチ回
路の半導体スイッチをオフ状態にするようにするのが望
ましい。この場合スイッチ制御回路は、負荷電流が制限
値以下で、保持回路の出力が第1の状態にあるときに負
荷電流制御用スイッチ回路の半導体スイッチをオン状態
にし、負荷電流が制限値を超えて保持回路の出力が第2
の状態になったときに負荷電流制御用スイッチ回路の半
導体スイッチをオフ状態にするように負荷電流制御用ス
イッチ回路を制御するように構成する。
【0022】上記のように、主リレーの主接点に対して
直列に接続された半導体スイッチを有する負荷電流制御
用スイッチ回路を設けて、負荷電流が制限値を超えたこ
とが検出されたときに、該負荷電流制御用スイッチ回路
の半導体スイッチをオフ状態にするように構成しておく
と、負荷電流を遮断する際に、主リレーの接点でアーク
が発生することがないため、主リレーの接点が消耗する
のを防ぐことができ、主リレーの接点の寿命を長くする
ことができる。
【0023】また主リレーの接点でアークが発生しない
ため、アーク放電により電磁波ノイズが発生するのを防
ぐことができ、該ノイズが周辺の制御回路や機器に障害
を与えるのを防ぐことができる。
【0024】上記のように、負荷電流制御用スイッチ回
路を設ける場合も、指令信号発生回路が発生する通電指
令信号及び通電停止指令信号をそれぞれ高レベルの信号
及び低レベルの信号として、保持回路を前記と同様のR
Sフリップフロップ回路により構成することができる。
またスイッチ制御回路は、保持回路の出力が高レベルの
状態にあるときに負荷電流制御用スイッチ回路の半導体
スイッチをオン状態にし、保持回路の出力が低レベルの
状態にあるときに負荷電流制御用スイッチ回路の半導体
スイッチをオフ状態にするように構成することができ、
リセット回路は、導通した際にフリップフロップ回路の
リセット端子の電位を低レベルにするように設けられた
リセット用スイッチと、該リセット用スイッチの両端に
並列に接続されてフリップフロップ回路のリセット端子
に電源電圧が与えられた際に該リセット端子の電位を瞬
時的に低レベルにするリセット用コンデンサと、負荷駆
動指令スイッチがオン状態になっているときにリセット
用スイッチを遮断状態に保持し、負荷駆動指令スイッチ
がオフ状態にされたときにリセット用スイッチを導通状
態にするように負荷駆動指令スイッチの状態に応じてリ
セット用スイッチを制御するリセット用スイッチ制御回
路とにより構成できる。
【0025】本発明において、負荷電流の制限値は1つ
だけ設定してもよく、過電流の大きさに応じて、過電流
が検出されてから通電停止指令信号が発生するまでの時
間を変えるために、負荷電流の制限値を複数個設定して
もよい。
【0026】例えば、負荷電流に対して、第1の制限値
と、該第1の制限値よりも大きい第2の制限値とを設定
して、負荷電流が第1の制限値以下のときに通電指令信
号を発生させ、負荷電流が第1の制限値を超え、第2の
制限値以下の範囲にあるときには負荷電流の大きさに応
じて、過電流が検出されてから(負荷電流が制限値を超
えたことが検出されてから)通電停止指令信号が発生す
るまでの時間を、負荷電流の増大に伴って短くしてい
き、負荷電流が第2の制限値を超えたことがで検出され
たときには直ちに通電停止指令信号を発生させるように
することができる。
【0027】この場合、指令信号発生回路は、負荷電流
検出信号を負荷電流の第1の制限値に相当するレベルの
設定信号と比較して負荷電流検出信号のレベルが設定信
号のレベルよりも低いときに零レベルを保持し、負荷電
流検出信号のレベルが設定信号のレベルよりも高くなっ
たときに高レベルの状態になる積分入力信号を発生する
積分制御回路と、積分入力信号を入力として積分動作を
行なって、積分入力信号のレベルが零のときには負荷電
流の第1の制限値よりも大きい第2の制限値に相当する
大きさの初期レベルを保持し、積分入力信号が高レベル
の状態になっているときには時間の経過に伴って一定の
傾きでレベルが下降していく積分出力信号を発生する積
分回路と、負荷電流検出信号と積分出力信号とを比較し
て負荷電流検出信号のレベルが積分出力信号のレベルよ
りも低いときに通電指令信号を出力し、負荷電流検出信
号のレベルが積分出力信号のレベルを超えたときに通電
停止指令信号を出力する比較回路とにより構成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる負荷電流通
電制御装置の一構成例を示したもので、この例では、直
流電動機を負荷として正転及び逆転させる場合を想定し
ている。図1において1は負荷としての直流電動機、2
は負荷を駆動する電圧を発生するバッテリからなる主電
源で、主電源2の負極側端子は接地されている。3は主
電源1の出力電圧がスイッチSWを介して入力された制
御用電源回路で、この制御用電源回路3は、制御回路の
各部の電源電圧として用いられる一定の制御用直流電圧
Eを出力する。
【0029】この例では、負荷電流(電動機1の駆動電
流)iをオンオフする主通電制御用スイッチを構成する
ために第1及び第2の主リレーを用いている。図1にお
いて、4aは第1の主リレーの接点(主接点)、4bは
第1の主リレーの励磁コイルで、主接点4aは、接地側
固定接点4a1及び非接地側固定接点4a2と、励磁コイル
4bが非励磁状態にあるときに接地側固定接点4a1に接
触し、励磁コイル4bが励磁されたときに非接地側固定
接点4a2に接触する可動接点4a3とからなっている。5
aは第2の主リレーの接点(主接点)、5bは第1の主
リレーの励磁コイルで、主接点5aは、接地側固定接点
5a1及び非接地側固定接点5a2と、励磁コイル5bが非
励磁状態にあるときに接地側固定接点5a1に接触し、励
磁コイル5bが励磁されたときに非接地側固定接点5a2
に接触する可動接点5a3とからなっている。
【0030】第1の主リレーの可動接点4a3及び第2の
主リレーの可動接点5a3にそれぞれ負荷である電動機1
の電機子の一端及び他端が接続され、非接地側固定接点
4a2及び5a2は主電源2の正極側出力端子に共通接続さ
れている。接地側固定接点4a1及び5a1は共通に接続さ
れ、両固定接点の共通接続点は電流検出用の小抵抗6を
通して接地されている。
【0031】第1及び第2の主リレーの励磁コイル4b
及び5bの一端は共通に接続され、両励磁コイルの一端
の共通接続点は補助リレーの接点7aとアノードを主電
源側に向けたダイオード8とを通して主電源2の正極端
子に接続されている。第1及び第2の主リレーの励磁コ
イル4b及び5bの両端にはカソードを両励磁コイルの
一端側に向けたサージ吸収用ダイオード9及び10が接
続されている。励磁コイル4bの他端と接地間及び励磁
コイル5bの他端と接地間にそれぞれ負荷駆動指令スイ
ッチ11及び12が接続されている。
【0032】負荷駆動指令スイッチ11及び12は、負
荷の駆動を指令する状態と負荷の停止を指令する状態と
に切り替えられるスイッチである。この例では、電動機
1を正転させることを指令する際に負荷駆動指令スイッ
チ11がオン状態にされ、電動機1を逆転させることを
指令する際に負荷駆動指令スイッチ12がオン状態にさ
れる。電動機1を停止する際には、負荷駆動指令スイッ
チ11及び12の双方がオフ状態にされる。
【0033】補助リレーの励磁コイル7bの一端は接点
7aとダイオード8との接続点に、他端はエミッタが接
地されたNPNトランジスタ13のコレクタにそれぞれ
接続され、励磁コイル7bの両端にはサージ吸収用ダイ
オード14が接続されている。トランジスタ13のベー
スは抵抗15を通して保持回路16を構成するRSフリ
ップフロップ回路FFの出力端子Qに接続され、フリッ
プフロップ回路FFのリセット端子R及びセット端子S
はそれぞれ抵抗17及び18を通して制御用電源回路3
の非接地側(正極側)出力端子に接続されている。制御
用電源回路3から抵抗17及び18を通してリセット端
子R及びセット端子Sに高レベルの電源電圧が与えられ
ている。
【0034】フリップフロップ回路FFのリセット端子
Rは、エミッタが接地されたNPNトランジスタ19の
コレクタに接続され、トランジスタ19のコレクタエミ
ッタ間にはリセット用コンデンサ20が並列接続されて
いる。トランジスタ19のベースは抵抗21を通してダ
イオード22のカソードに接続され、ダイオード22の
アノードは抵抗23を通して制御用電源回路3の非接地
側出力端子に接続されている。抵抗23とダイオード2
2との接続点にダイオード24及び25のアノードが共
通に接続され、これらのダイオード24及び25のカソ
ードがそれぞれ負荷駆動指令スイッチ11及び12の非
接地側の端子に接続されている。
【0035】この例では、トランジスタ13により、保
持回路16の出力電圧が高レベルの状態にあるときにオ
ン状態になり、保持回路16の出力電圧が低レベルの状
態にあるときにオフ状態になるように保持回路の出力に
より制御されるスイッチ手段が構成されており、このト
ランジスタ(スイッチ手段)13と、トランジスタ13
がオン状態になったときに励磁コイル7bが励磁されて
接点7aを閉じる補助リレーと、ダイオード14と、抵
抗15とによりスイッチ制御回路26が構成されてい
る。
【0036】またトランジスタ19と、リセット用コン
デンサ20と、抵抗21及び23と、ダイオード22と
により、フリップフロップ回路をリセットするリセット
回路27が構成されている。
【0037】電流検出用抵抗6の両端に得られる電圧は
演算増幅器30と抵抗31及び32とからなる増幅器3
3に入力され、電流検出用抵抗6と増幅器33とにより
負荷電流検出回路34が構成されている。この負荷電流
検出回路34は、図3に示したように、電動機1と抵抗
6とを通して流れる負荷電流iに比例した負荷電流検出
信号(電圧信号)Vo を出力する。
【0038】負荷電流検出信号Vo は、比較器34の非
反転入力端子に入力されている。比較器34の反転入力
端子には、制御用電源回路3から得られる一定の直流電
圧Eを抵抗35及び36からなる分圧回路により分圧し
て得た設定信号Vs が入力されている。抵抗35及び3
6の抵抗値をそれぞれR1 及びR2 とすると、設定信号
Vs の値は下記の式で与えられる。
【0039】 Vs =E・R2 /(R1 +R2 ) …(1) この設定信号Vs の大きさは、負荷電流iの第1の制限
値i1 に相当する大きさに設定される。
【0040】比較器34の出力段はオープンコレクタの
トランジスタからなっていて、該比較器34の出力端子
は抵抗37及び38の直列回路からなる分圧回路の分圧
点に接続されている。抵抗37及び38の直列回路から
なる分圧回路の両端には制御用電源回路3の出力電圧が
印加されていて、該分圧回路の出力電圧が演算増幅器か
らなるボルテージホロワ回路39に入力されている。
【0041】この例では、比較器34と、抵抗35〜3
8と、ボルテージホロワ回路39とにより、積分制御回
路40が構成されている。この積分制御回路は、負荷電
流検出信号Vo を負荷電流の第1の制限値i1 に相当す
るレベルの設定信号Vs と比較して負荷電流検出信号V
o のレベルが設定信号Vs のレベルよりも低いときに零
レベル(接地電位)を保持し、負荷電流検出信号Vo の
レベルが設定信号Vsのレベルよりも高くなったときに
高レベルの状態になる積分入力信号Vinを発生する。
【0042】抵抗37及び38の抵抗値をそれぞれR3
及びR4 とすると、積分入力信号Vinの大きさは下記の
式により与えられる。
【0043】負荷電流が第1の制限値i1 よりも小さ
く、Vo <Vs のとき、 Vin=0 …(2) 負荷電流が第1の制限値i1 を超えてVo >Vs になっ
たとき、 Vin=E・R4 /(R3 +R4 )=V1 …(3) 積分入力信号Vinは、抵抗41を通して演算増幅器42
の逆相入力端子に入力されている。演算増幅器42の正
相入力端子には、制御用電源回路3の出力電圧Eを抵抗
43及び44からなる分圧回路により分圧して得た基準
信号V2 が入力されている。抵抗43及び44の抵抗値
をそれぞれR5 及びR6 とすると、基準信号V2 の大き
さは下記の式により与えられる。
【0044】 V2 =E・R5 /(R5 +R6 ) …(4) この基準信号V2 のレベルは、(3)式により与えられ
る電圧V1 のレベルよりも低くしておく。
【0045】演算増幅器42の出力端子と逆相入力端子
との間に積分コンデンサ45が接続され、コンデンサ4
5の両端に、カソードを演算増幅器42の出力端子側に
向けたツェナーダイオード46とアノードをツェナーダ
イオード46のアノードに接続したダイオード47との
直列回路が並列に接続されている。
【0046】この例では、演算増幅器42と、抵抗4
1,43及び44と、積分コンデンサ45と、ツェナー
ダイオード46と、ダイオード47とにより、積分回路
48が構成されている。
【0047】この積分回路48において、負荷電流が第
1の制限値i1 よりも小さく、積分入力信号Vinが零
(接地電位)のときには、演算増幅器42の出力電圧が
ツェナーダイオード46によりクランプされ、演算増幅
器42の出力端子に得られる積分出力信号Vout のレベ
ルが一定の初期レベルVx に等しくなる。この初期レベ
ルVx は、負荷電流iの第1の制限値i1 よりも大きい
第2の制限値i2 に相当する大きさに設定される。
【0048】また負荷電流が第1の制限値i1 を超え
て、積分入力信号Vinが(3)式により与えられる電圧
V1 (>V2 )に等しくなったときに積分動作が開始さ
れて、積分出力信号Vout が時間tに反比例して低下し
ていく。
【0049】したがって、積分回路48から得られる積
分出力信号Vout は、図4(A),(B)に示したよう
に、積分入力信号Vinのレベルが零のときに負荷電流の
第1の制限値i1 (設定信号Vs により与えられる)よ
りも大きい第2の制限値i2に相当する大きさの初期レ
ベルVx を保持し、積分入力信号Vinが高レベルの状態
になった時点から時間の経過に伴って一定の傾きでレベ
ルが下降していく。
【0050】積分回路48から得られる積分出力信号V
out は、出力段がオープンコレクタのトランジスタから
なる比較回路49の非反転入力端子に入力され、比較回
路49の反転入力端子には負荷電流検出信号Vo が入力
されている。比較回路49は、負荷電流検出信号Vo と
積分出力信号Vout とを比較して、負荷電流検出信号V
o のレベルが積分出力信号Vout のレベルよりも低いと
きに高レベルの通電指令信号を出力し、負荷電流検出信
号Vo のレベルが積分出力信号Vout のレベルを超えた
ときに低レベルの通電停止指令信号を出力する。積分制
御回路40と、積分回路48と、比較回路49とによ
り、負荷電流検出信号Vo を入力とし、制御用電源回路
の出力電圧を電源電圧として、過負荷状態が検出されて
いないときに通電指令信号を発生し、過負荷状態が検出
されたときに通電停止指令信号を発生する指令信号発生
回路50が構成されている。この指令信号発生回路から
出力される指令信号は、保持回路16を構成するフリッ
プフロップ回路FFのセット端子Sに与えられている。
【0051】図1に示した例において、フリップフロッ
プ回路FFは、セット端子Sの電位及びリセット端子R
の電位がそれぞれ高レベル及び低レベルの状態にされた
ときに出力端子Qに得られる出力電圧が高レベルの状態
になり、セット端子Sの電位及びリセット端子Rの電位
がそれぞれ低レベル及び高レベルの状態になったときに
出力電圧が低レベルの状態になるようになっている。ま
たフリップフロップ回路FFのセット端子S及びリセッ
ト端子Rの電位がともに低レベルの状態にあるときには
出力電圧が高レベルの状態を保持し、セット端子S及び
リセット端子の電位がともに高レベルの状態にあるとき
には出力の状態が変化しないようになっている。このフ
リップフロップ回路回路の真理値表を下記の表1に示し
た。表1において、Hは電位が高レベルであることを示
し、Lは電位が低レベルであることを示している。
【0052】
【表1】 上記の制御装置の動作は次の通りである。電動機1を駆
動していない状態では、負荷電流検出信号Vo が零であ
るため、比較器34の出力が零になっている。このとき
積分入力信号Vinが零であるため、積分回路48から得
られる積分出力信号Vout は、初期レベルVx を保持し
ている。この状態でスイッチSWが閉じられて、制御用
電源回路3の出力電圧Eが保持回路16及び指令信号発
生回路50に与えられると、制御用電源回路から抵抗1
8を通してフリップフロップ回路FFのセット端子Sに
高レベルの電圧が与えられる。制御用電源回路の出力電
圧が与えられた際には、コンデンサ20が充電されるま
でのきわめて短い時間の間フリップフロップ回路FFの
リセット端子Rの電位が低下するため、フリップフロッ
プ回路FFがリセットされ、その出力端子Qの電位が高
レベル(第1の状態、通電指令信号が発生した状態)に
なる。これによりトランジスタ13がオン状態になるた
め、励磁コイル7bが励磁され、接点7aが閉じる。
【0053】ここで負荷駆動指令スイッチ11及び12
が共に開いているものとすると、制御用電源回路3から
抵抗23とダイオード22と抵抗21とを通してトラン
ジスタ19にベース電流が与えられる。したがって、ト
ランジスタ19がオン状態になり、フリップフロップ回
路FFのリセット端子の電位を低レベルの状態に保持す
る。
【0054】この状態で電動機1を正転させることを指
令するために負荷駆動指令スイッチ11を閉じると、主
電源2からダイオード8と接点7aとを通して励磁コイ
ル4bに励磁電流が流れるため、主リレーの可動接点4
a3が固定接点4a2側に切り替わる。このとき、主電源2
→固定接点4a2→可動接点4a3→電動機1→可動接点5
a3→固定接点5a1→電流検出用抵抗6→主電源2の経路
で負荷電流iが流れ、電動機1が正転させられる。
【0055】負荷駆動指令スイッチ11を開き、電動機
1を逆転させることを指令するために負荷駆動指令スイ
ッチ12を閉じると、主電源2からダイオード8と接点
7aとを通して励磁コイル5bに励磁電流が流れるた
め、主リレーの可動接点5a3が固定接点5a2側に切り替
わる。このとき、主電源2→固定接点5a2→可動接点5
a3→電動機1→可動接点4a3→固定接点4a1→電流検出
用抵抗6→主電源2の経路で負荷電流iが流れ、電動機
1が逆転させられる。
【0056】負荷駆動指令スイッチ11または12のい
ずれかがオン状態になっているときには、リセット回路
27のトランジスタ19のベース電流がダイオード24
または25と負荷駆動指令スイッチ11または12とを
通して該トランジスタ19から側路されるため、トラン
ジスタ19がオフ状態に保持される。このときフリップ
フロップ回路FFのリセット端子Rの電位は高レベルの
状態に保持される。
【0057】電動機1に供給される電流iが第1の制限
値i1 よりも小さいときには、図4(B)の左端に示し
たように、積分出力信号Vout が初期レベルVx (>V
o )を示している。このとき比較回路49の出力は高レ
ベルの状態を保持しているため、フリップフロップ回路
FFの出力は変化せず、該フリップフロップ回路の出力
は高レベルの状態に保持される。
【0058】電動機1の運転中に、例えば電動機の出力
軸が拘束されて、負荷電流iが過大になり、第1の制限
値i1 を超えると、積分入力信号Vinが(3)式により
決まる信号V1 (>V2 )に等しくなり、積分回路48
の積分動作が開始される。これにより積分信号Vout は
時間の経過に伴って下降していき、やがて負荷電流検出
信号Vo のレベルが積分出力信号Vout のレベルよりも
高くなる状態が生じる。このような状態が生じると、比
較回路49の出力信号が零レベルになる(通電停止指令
信号が発生した状態になる)ため、フリップフロップ回
路FFの出力電圧が低レベルの状態になる。フリップフ
ロップ回路FFの出力電圧が低レベルの状態になると、
トランジスタ13がオフ状態になるため、励磁コイル7
bが消勢される。これにより補助リレーの接点7aが開
く。補助接点7aが開くと、主リレーの励磁コイル4b
及び5bへの通電が停止されるため、主リレーの可動接
点4a3及び5a3がそれぞれ固定接点4a1及び5a1に接触
した状態になる。これにより電動機1への通電が停止さ
れ、該電動機が過大な電流から保護される。
【0059】また電動機1の運転中に負荷電流iが第2
の制限値i2 を超えたときには、負荷電流検出信号Vo
が積分出力信号Vout の初期レベルVx を超えるため、
直ちに比較回路49の出力が低レベルの状態(通電停止
指令信号が発生した状態)になり、フリップフロップ回
路FFの出力が低レベルの状態にされる。これにより、
トランジスタ13がオフ状態にされ、接点7aが開かれ
て、電動機1への通電が遮断される。
【0060】上記のように、図1に示した例では、負荷
電流iが第1の制限値i1 よりも低いときには、負荷電
流検出信号Vo のレベルが積分出力信号Vout のレベル
を超えることができないため、比較回路49の出力が高
レベルの状態(通電指令信号が発生した状態)を保持し
て、負荷への通電を継続させる。
【0061】また負荷電流iが第1の制限値i1 と第2
の制限値i2 との間にあるとき(i1 <i<i2 のと
き)には、負荷電流iが制限値i1 を超えた後、積分出
力信号Vout が時間の経過に伴って低下していって、該
積分出力信号Vout が負荷電流検出信号Vo のレベルよ
りも低くなったときに比較回路49の出力が低レベル
(通電停止指令信号が発生した状態)になって、負荷電
流が遮断される。
【0062】負荷電流iが第2の制限値i2 を超えたと
きには、無条件で負荷電流検出信号Vo のレベルが積分
信号Vout のレベルを超えて、比較回路49の出力が低
レベルになり、負荷電流が遮断される。
【0063】負荷電流が過大になって遮断されたときに
は、フリップフロップ回路FFのリセット端子Rの電位
が高レベルの状態にあり、比較回路49の出力が低レベ
ルの状態にあるため、フリップフロップ回路FFの出力
は低レベルの状態を保持している。この状態から負荷を
再駆動する場合には、負荷駆動指令スイッチ11または
12の双方をオフ状態(負荷の停止を指令する状態)に
する。スイッチ11及び12がオフ状態にされると、リ
セット回路のトランジスタ19にベース電流が供給され
て該トランジスタ19がオン状態になり、フリップフロ
ップ回路FFのリセット端子Rの電位が低レベルにな
る。このとき比較回路49の出力は高レベルの状態にあ
るため、フリップフロップ回路FFがリセットされてそ
の出力が高レベルになり、トランジスタ13がオン状態
になる。これにより接点7aが閉じ、主通電制御用スイ
ッチを構成する主リレーの動作が可能な状態になる。
【0064】この状態で負荷駆動指令スイッチ11また
は12をオン状態にすると、励磁コイル4bまたは5b
が励磁されて、接点4aまたは5aが閉じ、電動機1に
電流が供給される。
【0065】上記の制御装置において、負荷電流iが第
1の制限値i1 と第2の制限値i2との間にあるとき
(i1 <i<i2 )の負荷電流遮断特性は、積分回路4
8から得られる積分信号Vout と、負荷電流検出信号V
o と、負荷電流が制限値i1 を超えているときの積分制
御回路の出力信号Vin(=V1 )と、基準信号V2 と、
積分コンデンサ45の静電容量Ci と、抵抗41の抵抗
値Ri とにより決めることができる。負荷電流が制限値
i1 を超えてから遮断されるまでの時間(動作時間)を
Tとすると、下記の式が成立する。
【0066】 Vx −Vo ={(V1 −V2 )/(Ci ×Ri )}T …(5) (5)式より、負荷電流iが増加して負荷電流検出信号
Vo が増加すると、動作時間Tが減少する特性が得られ
る。この特性を図示すると図2に示す通りである。図2
において、斜線を施した領域は負荷電流が遮断される電
流遮断領域を示している。
【0067】上記の例では、直流電動機1を正転及び逆
転するために2つの接点4a,5aを有する主リレーを
用いて電動機1に流す負荷電流iをオンオフさせるとと
もに、該負荷電流の極性を切り替えるようにしたが、一
方向に負荷電流を流せばよい負荷(例えば電磁ソレノイ
ド)を駆動する場合には、単一の接点を有する主リレー
を用いればよく、その場合負荷駆動指令スイッチは1つ
だけ設ければよい。
【0068】また上記の例では、負荷電流をオンオフす
る主通電制御用スイッチとしてリレー用い、該主通電制
御用スイッチのオンオフを制御するスイッチ制御回路2
6に設けるスイッチ手段として補助リレーを用いたが、
これらのリレーに代えてオンオフ制御が可能な半導体ス
イッチを用いることができるのはもちろんである。
【0069】上記の例では、負荷電流に第1の制限値i
1 と第2の制限値i2 とを設定し、指令信号発生回路5
0に積分回路48を設けて、第1の制限値i1 と第2の
制限値i2 との間にある過電流が検出されたときには、
過電流が検出された後、所定の動作時間Tが経過した時
に負荷電流の遮断動作を行わせるようにしているが、負
荷電流の制限値を1つだけ設定して、制限値を超える過
電流が検出された時に直ちに主通電制御用スイッチを開
いて負荷電流を遮断するように構成する場合にも本発明
を適用することができる。
【0070】図5は本発明に係わる負荷電流通電制御装
置の他の構成例を示したもので、この例では、主電源2
の正極側出力端子にスイッチSWを介して、PNPトラ
ンジスタ61のエミッタが接続され、トランジスタ61
のコレクタに第1の主リレーの非接地側固定接点4a2と
第2の主リレーの非接地側固定接点5a2との共通接続点
が接続されている。またトランジスタ61のエミッタに
ダイオード62のアノードが接続され、ダイオード62
のカソードは補助リレーの励磁コイル7bの一端に接続
されている。ダイオード62のカソードに抵抗63を通
してNPNトランジスタ64のコレクタが接続され、ト
ランジスタ64のエミッタは接地されている。トランジ
スタ64のコレクタは抵抗65を通してトランジスタ6
1のベースに接続され、トランジスタ64のベースは抵
抗66の一端に接続されている。抵抗66の他端とダイ
オード62のカソードとの間に抵抗67が接続され、ト
ランジスタ61及び64と、ダイオード62と、抵抗6
3〜67とにより、主電源1から主接点4a,5aを通
して流れる負荷電流をオンオフ制御する負荷電流制御用
スイッチ回路60が構成されている。このスイッチ回路
60においては、トランジスタ61により、主リレーの
主接点に対して直列に接続されて負荷電流をオンオフす
る半導体スイッチが構成され、該トランジスタ61以外
の部品により、該半導体スイッチをオンオフさせるオン
オフ制御回路が構成されている。
【0071】また、抵抗66の他端に、エミッタが接地
されたNPNトランジスタ71のコレクタが接続され、
該トランジスタ71により、パルス波形のPWM制御信
号Vp に応じて負荷電流制御用スイッチ回路の半導体ス
イッチ(この例ではトランジスタ61)をオンオフさせ
るPWM制御回路70が構成されている。更に第1の主
リレーの可動接点4a3と接地間、及び第2の主リレーの
可動接点5a3と接地間にそれぞれ、アノードを接地側に
向けた消弧用ダイオードD1 及びD2 が接続されてい
る。その他の点は図1に示した例と同様に構成されてい
る。
【0072】図5に示した装置においては、トランジス
タ71のベースに所定のデューティ比で高レベルの状態
と零レベルの状態とを繰り返すパルス波形のPWM制御
信号Vp が与えられる。PWM制御信号Vp が零レベル
の状態にあって、トランジスタ71がオフ状態にあると
きには、主電源2から抵抗67及び66を通してトラン
ジスタ66にベース電流が供給されるため、トランジス
タ64がオン状態になる。これによりトランジスタ61
にベース電流が与えられるため、該トランジスタ(負荷
電流制御用の半導体スイッチ)61がオン状態になり、
主電源2からトランジスタ61と主リレーの接点4a,
5aとを通して電動機1に電流が供給される。トランジ
スタ71のベースに与えられるPWM制御信号Vp が高
レベルになって該トランジスタ71がオン状態になる
と、トランジスタ71がトランジスタ64のベース電流
を該トランジスタ64から側路するため、トランジスタ
64がオフ状態になり、トランジスタ61がオフ状態に
なる。その他の動作は図1に示した通電制御装置と同様
である。
【0073】図5に示したように、負荷電流制御用スイ
ッチ回路60とPWM制御回路70とを設けておくと、
PWM制御信号Vp に応じてトランジスタ71をオンオ
フさせることにより、トランジスタ61をオンオフさせ
て、負荷電流をPWM制御することができる。
【0074】図5に示した通電制御装置において、負荷
電流iをPWM制御せずに、負荷(図示の例では電動機
1)に連続通電する場合には、PWM制御回路のトラン
ジスタ71をオフ状態に保つようにすればよい。
【0075】図5に示した通電制御装置においては、消
弧用ダイオードD1及びD2 が設けられているため、主
リレーの接点4a及び5aが開いた際にこれらの接点に
アークが発生するのを抑制できる。しかしながらダイオ
ードD1 及びD2 を設けただけでは接点4a及び5aで
アークが発生するのを完全に防ぐことはできず、アーク
により接点4a及び5aが消耗するのを避けられない。
またアークが発生すると、電磁波ノイズが生じるため、
周辺の機器に障害を与えるおそれがある。
【0076】図6は本発明に係わる負荷電流通電制御装
置の更に他の構成例を示したもので、主通電制御用スイ
ッチを構成するリレーの接点でアークが発生するのを完
全に防止することができるようにしたものである。図6
に示した例においても、図5に示したものと同様の負荷
電流制御用スイッチ回路60と、PWM制御回路70と
が設けられている。図6に示した例では、負荷電流制御
用スイッチ回路60の抵抗66と67との接続点に、エ
ミッタが接地されたNPNトランジスタ81のコレクタ
が接続され、トランジスタ81のベースは抵抗82を通
して制御用電源回路3の正極側出力端子に接続されてい
る。トランジスタ81のベースにはまた、エミッタが接
地されたNPNトランジスタ83のコレクタが接続さ
れ、該トランジスタ83のベースは抵抗84を通して保
持回路16を構成するRSフリップフロップ回路FFの
出力端子Qに接続されている。
【0077】この例では、トランジスタ81及び83
と、抵抗82及び84とにより、保持回路16の出力が
第1の状態(この例では高レベルの状態)にあるときに
前記負荷電流制御用スイッチ回路60の半導体スイッチ
(とらんじすた61)をオン状態にし、保持回路16の
出力が第2の状態(この例では低レベルの状態)にある
ときに負荷電流制御用スイッチ回路60の半導体スイッ
チをオフ状態にするように負荷電流制御用スイッチ回路
60を制御するスイッチ制御回路80が構成されてい
る。その他の構成は図5に示した例と同様である。
【0078】図6に示した負荷電流通電制御装置におい
て、PWM制御回路70のトランジスタ71がオフ状態
(PWM制御を行なわない状態)にあるとする。負荷電
流iが第1の制限値i1 以下であるか、または負荷電流
iが第1の制限値i1 と第2の制限値i2 との間にあっ
て積分出力信号Vout が負荷電流検出信号Vo よりも高
く、指令信号発生回路50の比較回路49が高レベルの
通電指令信号を発生しているときには、保持回路16の
出力が高レベルの状態にあるため、トランジスタ83が
オン状態にあり、トランジスタ81がオフ状態にある。
トランジスタ81がオフ状態にあるときには、負荷電流
制御用スイッチ回路60のトランジスタ64及び61が
オン状態になるため、主電源2からトランジスタ61と
主リレーの接点4a,5aとを通して電動機1に電流が
供給される。
【0079】負荷電流iが第1の制限値i1 と第2の制
限値i2 との間の値まで増大した後、積分出力信号Vou
t のレベルが負荷電流検出信号Vo のレベルよりも低く
なった時点で指令信号発生回路50の比較回路49が低
レベルの通電停止指令信号を発生した時、及び負荷電流
iが第2の制限値i2 を超えて直ちに比較回路49が低
レベルの通電停止指令信号を発生した時には、保持回路
16の出力信号が低レベルの状態になるため、トランジ
スタ83がオフ状態になる。トランジスタ83がオフ状
態になると、トランジスタ81がオン状態になるため、
負荷電流制御用スイッチ回路60のトランジスタ64が
オフ状態になり、トランジスタ61がオフ状態になる。
したがって、主電源2からトランジスタ61と主リレー
の接点4a,5aとを通して電動機1に流れていた負荷
電流が遮断される。この負荷電流の遮断は、トランジス
タ61がオフ状態になることにより行なわれるため、主
リレーの接点4a,5aにアーク放電が生じることはな
い。図6の通電制御装置のその他の動作は図1に示した
通電制御装置の動作と同様である。
【0080】図6の通電制御装置においても、PWM制
御回路70のトランジスタ71のベースにPWM制御信
号を与えて該トランジスタ71を所定のデューティ比で
オンオフさせることにより、図5に示した通電制御装置
の場合と同様に、電動機1に供給する電流をPWM制御
することができる。
【0081】図6に示した装置のように、負荷電流が制
限値以下で、保持回路16の出力が第1の状態にあると
きに負荷電流制御用スイッチ回路60の半導体スイッチ
をオン状態にし、負荷電流が制限値を超えて保持回路1
6の出力が第2の状態になったときに負荷電流制御用ス
イッチ回路60の半導体スイッチをオフ状態にするスイ
ッチ制御回路80を設けると、負荷電流が制限値を超え
たときに負荷電流制御用スイッチ回路の半導体スイッチ
により電流を遮断できるため、主リレーの接点4a,5
aにアーク放電が生じるのを防いで、該接点が消耗する
のを防ぐことができる。また過電流遮断時に主リレーの
接点でアーク放電が生じるのを防ぐことができるため、
該アーク放電により電磁波ノイズが発生するのを防ぐこ
とができる。
【0082】図6に示した通電制御装置においては、P
WM制御回路70を設けているが、負荷電流のPWM制
御を行なう必要がない場合には、PWM制御回路70を
省略して、負荷電流制御用スイッチ回路60を、過電流
を遮断する目的のみに用いるようにすることもできる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、過電流
が遮断されたときに、負荷駆動指令スイッチを一旦負荷
の停止を指令する状態に切り替えた後、負荷の駆動を指
令する状態に戻すことにより、負荷電流を供給すること
ができるため、過電流が遮断された後すぐに負荷の駆動
を再開させることができる利点がある。
【0084】また特に請求項5に記載された発明によれ
ば、負荷電流制御用スイッチ回路を設けて、負荷電流が
制限値を超えたことが検出されたときに該スイッチ回路
の半導体スイッチをオフ状態にすることにより負荷電流
を遮断するようにしたので、主通電制御用スイッチとし
てリレーを用いる場合に、該リレーの接点でアークを発
生させることなく負荷電流を遮断することができ、リレ
ーの接点の消耗や電磁波ノイズによる周辺機器の誤動作
等を生じさせることなく、負荷を過電流から保護するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる負荷電流通電制御装置の構成例
を示した回路図である。
【図2】本発明により得られる電流遮断特性を示した線
図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる負荷電流検出回路
の特性を示した線図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる積分回路の入力電
圧と出力電圧とを示した線図である。
【図5】本発明に係わる負荷電流通電制御装置の他の構
成例を示した回路図である。
【図6】本発明に係わる負荷電流通電制御装置の更に他
の構成例を示した回路図である。
【符号の説明】
1 電動機(負荷) 2 主電源 3 制御用電源回路 4a 主リレー(主通電制御用スイッチ)の接点 4b 主リレーの励磁コイル 5a 主リレーの接点 5b 主リレーの励磁コイル 6 電流検出用抵抗 11,12 負荷駆動指令スイッチ 16 保持回路 27 スイッチ制御回路 27 リセット回路 33 増幅器 34 負荷電流検出回路 40 積分制御回路 45 積分コンデンサ 48 積分回路 49 比較回路 50 指令信号発生回路 60 負荷電流制御用スイッチ回路 61 トランジスタ(半導体スイッチ) 70 PWM制御回路 80 スイッチ制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 7/085 H02H 7/085 G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から負荷に供給される負荷電流が制
    限値を超えたときに該負荷電流を遮断するように制御す
    る負荷電流通電制御装置において、 前記負荷電流に相応した負荷電流検出信号を出力する負
    荷電流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を入力として、負荷電流が制限値
    以下であることが検出されたときに通電指令信号を発生
    し、負荷電流が制限値を超えたことが検出されたときに
    通電停止指令信号を発生する指令信号発生回路と、 負荷の駆動を指令する状態と負荷の停止を指令する状態
    とに切り替えられる負荷駆動指令スイッチと、 前記負荷駆動指令スイッチが負荷の停止を指令する状態
    になっているときにリセット信号を出力し、前記負荷駆
    動指令スイッチが負荷の駆動を指令する状態にあるとき
    にリセット信号の出力を停止するリセット回路と、 前記リセット回路がリセット信号を出力したときに出力
    を第1の状態として、該リセット信号が発生している間
    該第1の状態を保持し、前記リセット回路がリセット信
    号の出力を停止している状態で前記通電停止指令信号が
    発生したときに出力を第2の状態として前記リセット回
    路がリセット信号の出力を停止している間該第2の状態
    を保持する保持回路と、 前記保持回路の出力が第1の状態にあるときに通電許可
    信号を発生し、前記保持回路の出力が第2の状態にある
    ときに通電禁止信号を発生するスイッチ制御回路と、 前記電源から負荷に供給される負荷電流をオンオフする
    ように設けられて前記通電許可信号が発生している状態
    で前記負荷駆動指令スイッチが負荷の駆動を指令してい
    るときにオン状態になり、前記負荷駆動指令スイッチが
    負荷の停止を指令しているとき、または前記通電禁止信
    号が発生しているきにオフ状態にされる主通電制御用ス
    イッチと、 を具備したことを特徴とする負荷電流通電制御装置。
  2. 【請求項2】 電源から負荷に供給される負荷電流が制
    限値を超えたときに該負荷電流を遮断するように制御す
    る負荷電流制御装置において、 負荷電流に相応した負荷電流検出信号を出力する負荷電
    流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を入力として、前記負荷電流が制
    限値以下であることが検出されたときに通電指令信号を
    発生し、前記負荷電流が制限値を超えていることが検出
    されたときに通電停止指令信号を発生する指令信号発生
    回路と、 負荷の駆動を指令する際にオン状態にされ、負荷の停止
    を指令する際にオフ状態にされる負荷駆動指令スイッチ
    と、 前記負荷駆動指令スイッチが負荷の停止を指令する状態
    になっているときにリセット信号を出力し、前記負荷駆
    動指令スイッチが負荷の駆動を指令する状態にあるとき
    にリセット信号の出力を停止するリセット回路と、 前記リセット回路がリセット信号を出力したときに出力
    を第1の状態として、該リセット信号が発生している間
    該第1の状態を保持し、前記リセット回路がリセット信
    号の出力を停止している状態で前記通電停止指令信号が
    発生したときに出力を第2の状態として前記リセット回
    路がリセット信号の出力を停止している間該第2の状態
    を保持する保持回路と、 前記保持回路の出力が第1の状態にあるときにオン状態
    になり、前記保持回路の出力が第2の状態にあるときに
    オフ状態になるように前記保持回路の出力により制御さ
    れるスイッチ手段と、該スイッチ手段がオン状態になっ
    たときに励磁されて接点を閉じる補助リレーとからなる
    スイッチ制御回路と、 前記負荷駆動指令スイッチと前記補助リレーの接点とを
    通して励磁される励磁コイルと該励磁コイルが励磁され
    たときに閉じる主接点とを有して該主接点が負荷電流の
    通電回路に挿入された主リレーからなる主通電制御用ス
    イッチと、 を具備したことを特徴とする負荷電流通電制御装置。
  3. 【請求項3】 前記主リレーの主接点に対して直列に接
    続された半導体スイッチを有して、該半導体スイッチに
    より前記電源から主接点を通して流れる負荷電流をオン
    オフする負荷電流制御用スイッチ回路と、 パルス波形のPWM制御信号に応じて前記負荷電流制御
    用スイッチ回路の半導体スイッチをオンオフさせるPW
    M制御回路とが更に設けられている請求項2に記載の負
    荷電流通電制御装置。
  4. 【請求項4】 前記指令信号発生回路は、負荷電流が制
    限値以下のときに高レベルの通電指令信号を発生し、負
    荷電流が制限値を超えているときに低レベルの通電停止
    指令信号を発生するように構成され、 前記保持回路は、セット端子及びリセット端子に高レベ
    ルの電源電圧が与えられるとともに、セット端子に前記
    指令信号発生回路の出力が印加されていて、セット端子
    の電位及びリセット端子の電位がそれぞれ高レベル及び
    低レベルの状態にされたときに出力電圧が高レベルの状
    態になり、セット端子の電位及びリセット端子の電位が
    それぞれ低レベル及び高レベルの状態になったときに出
    力電圧が低レベルの状態になるRSフリップフロップ回
    路からなり、 前記スイッチ制御回路は、前記保持回路の出力電圧が高
    レベルの状態にあるときに前記スイッチ手段をオン状態
    にし、前記保持回路の出力電圧が低レベルの状態にある
    ときに前記スイッチ手段をオフ状態にするように構成さ
    れ、 前記リセット回路は、導通した際に前記フリップフロッ
    プ回路のリセット端子の電位を低レベルにするように設
    けられたリセット用スイッチと、該リセット用スイッチ
    の両端に並列に接続されて前記フリップフロップ回路の
    リセット端子に電源電圧が与えられた際に該リセット端
    子の電位を瞬時的に低レベルにするリセット用コンデン
    サと、前記負荷駆動指令スイッチがオン状態になってい
    るときに前記リセット用スイッチを遮断状態に保持し、
    前記負荷駆動指令スイッチがオフ状態にされたときに前
    記リセット用スイッチを導通状態にするように前記負荷
    駆動指令スイッチの状態に応じてリセット用スイッチを
    制御するリセット用スイッチ制御回路とからなっている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の負荷電流通
    電制御装置。
  5. 【請求項5】 電源から負荷に供給される負荷電流が制
    限値を超えたときに該負荷電流を遮断するように制御す
    る負荷電流制御装置において、 負荷電流に相応した負荷電流検出信号を出力する負荷電
    流検出回路と、 前記負荷電流検出信号を入力として、前記負荷電流が制
    限値以下であることが検出されたときに通電指令信号を
    発生し、前記負荷電流が制限値を超えていることが検出
    されたときに通電停止指令信号を発生する指令信号発生
    回路と、 負荷の駆動を指令する状態と負荷の停止を指令する状態
    とに切り替えられる負荷駆動指令スイッチと、 前記負荷駆動指令スイッチが負荷の停止を指令する状態
    になっているときにリセット信号を出力し、前記負荷駆
    動指令スイッチが負荷の駆動を指令する状態にあるとき
    にリセット信号の出力を停止するリセット回路と、 前記リセット回路がリセット信号を出力したときに出力
    を第1の状態として、該リセット信号が発生している間
    該第1の状態を保持し、前記リセット回路がリセット信
    号の出力を停止している状態で前記通電停止指令信号が
    発生したときに出力を第2の状態として前記リセット回
    路がリセット信号の出力を停止している間該第2の状態
    を保持する保持回路と、 前記負荷駆動指令スイッチを通して励磁される励磁コイ
    ルと該励磁コイルが励磁されたときに閉じる主接点とを
    有して該主接点が負荷電流の通電回路に挿入された主リ
    レーからなる主通電制御用スイッチと、 前記主リレーの主接点に対して直列に接続された半導体
    スイッチを有して、該半導体スイッチにより前記電源か
    ら主接点を通して流れる負荷電流をオンオフする負荷電
    流制御用スイッチ回路と、 前記保持回路の出力が第1の状態にあるときに前記負荷
    電流制御用スイッチ回路の半導体スイッチをオン状態に
    し、前記保持回路の出力が第2の状態にあるときに前記
    負荷電流制御用スイッチ回路の半導体スイッチをオフ状
    態にするように負荷電流制御用スイッチ回路を制御する
    スイッチ制御回路と、 を具備したことを特徴とする負荷電流通電制御装置。
  6. 【請求項6】 前記指令信号発生回路は、負荷電流が制
    限値以下のときに高レベルの通電指令信号を発生し、負
    荷電流が制限値を超えているときに低レベルの通電停止
    指令信号を発生するように構成され、 前記保持回路は、セット端子及びリセット端子に高レベ
    ルの電源電圧が与えられるとともに、セット端子に前記
    指令信号発生回路の出力が印加されていて、セット端子
    の電位及びリセット端子の電位がそれぞれ高レベル及び
    低レベルの状態にされたときに出力電圧が高レベルの状
    態になり、セット端子の電位及びリセット端子の電位が
    それぞれ低レベル及び高レベルの状態になったときに出
    力電圧が低レベルの状態になるRSフリップフロップ回
    路からなり、 前記スイッチ制御回路は、前記保持回路の出力が高レベ
    ルの状態にあるときに前記負荷電流制御用スイッチ回路
    の半導体スイッチをオン状態にし、前記保持回路の出力
    が低レベルの状態にあるときに前記負荷電流制御用スイ
    ッチ回路の半導体スイッチをオフ状態にするように構成
    され、 前記リセット回路は、導通した際に前記フリップフロッ
    プ回路のリセット端子の電位を低レベルにするように設
    けられたリセット用スイッチと、該リセット用スイッチ
    の両端に並列に接続されて前記フリップフロップ回路の
    リセット端子に電源電圧が与えられた際に該リセット端
    子の電位を瞬時的に低レベルにするリセット用コンデン
    サと、前記負荷駆動指令スイッチがオン状態になってい
    るときに前記リセット用スイッチを遮断状態に保持し、
    前記負荷駆動指令スイッチがオフ状態にされたときに前
    記リセット用スイッチを導通状態にするように前記負荷
    駆動指令スイッチの状態に応じてリセット用スイッチを
    制御するリセット用スイッチ制御回路とからなっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の負荷電流通電制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記指令信号発生回路は、前記負荷電流
    検出信号を負荷電流の第1の制限値に相当するレベルの
    設定信号と比較して負荷電流検出信号のレベルが設定信
    号のレベルよりも低いときに零レベルを保持し、前記負
    荷電流検出信号のレベルが設定信号のレベルよりも高く
    なったときに高レベルの状態になる積分入力信号を発生
    する積分制御回路と、前記積分入力信号を入力として積
    分動作を行なって、前記積分入力信号のレベルが零のと
    きには負荷電流の第1の制限値よりも大きい第2の制限
    値に相当する大きさの初期レベルを保持し、前記積分入
    力信号が高レベルの状態になっているときには時間の経
    過に伴って一定の傾きでレベルが下降していく積分出力
    信号を発生する積分回路と、前記負荷電流検出信号と前
    記積分出力信号とを比較して負荷電流検出信号のレベル
    が積分出力信号のレベルよりも低いときに前記通電指令
    信号を出力し、負荷電流検出信号のレベルが積分出力信
    号のレベルを超えたときに前記通電停止指令信号を出力
    する比較回路とを備えていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6のいずれかに記載の負荷電
    流通電制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10615586B2 (en) 2017-04-06 2020-04-07 Denso Ten Limited Overcurrent protection device and vehicular electronic control unit

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