JPH10326610A - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池Info
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- JPH10326610A JPH10326610A JP9136425A JP13642597A JPH10326610A JP H10326610 A JPH10326610 A JP H10326610A JP 9136425 A JP9136425 A JP 9136425A JP 13642597 A JP13642597 A JP 13642597A JP H10326610 A JPH10326610 A JP H10326610A
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- Japan
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- battery
- temperature
- positive
- switch
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電池の温度上昇による発煙・発火・爆発を防止
し、電池の安全性の改善および電池の使い勝手の改善を
図る。 【解決手段】電池ケースの封口部に熱応動バイメタルス
イッチによる端子間をオン,オフする安全装置を設置
し、電池の異常温度上昇時に正負極端子間を短絡させる
ことにより、バイメタルスイッチに短絡電流を流して電
池内の温度上昇を抑えると共に、異常電池を複数個直列
接続された組電池から切り離す。
し、電池の安全性の改善および電池の使い勝手の改善を
図る。 【解決手段】電池ケースの封口部に熱応動バイメタルス
イッチによる端子間をオン,オフする安全装置を設置
し、電池の異常温度上昇時に正負極端子間を短絡させる
ことにより、バイメタルスイッチに短絡電流を流して電
池内の温度上昇を抑えると共に、異常電池を複数個直列
接続された組電池から切り離す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車,電動
カート等の移動体機器、ビデオカメラ,パソコン等の携
帯機器,停電時のバックアップ機器、及びセキュリテイ
機器等の製品の電源として使われる非水電解液二次電池
の異常発熱による発火や爆発を防止し、異常電池を切り
離しバイパスして使用する電池の安全性に関するもので
ある。
カート等の移動体機器、ビデオカメラ,パソコン等の携
帯機器,停電時のバックアップ機器、及びセキュリテイ
機器等の製品の電源として使われる非水電解液二次電池
の異常発熱による発火や爆発を防止し、異常電池を切り
離しバイパスして使用する電池の安全性に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の非水電解液二次電池の異常温度と
なった発電要素を切り離してバイパスして使う電池の安
全保護装置としては、特開平6−290767 号公報に示され
ている通り、電池反応部と正又は負の極端子と他の極端
子を兼ねる電池容器とを有する化学電池で、電池の異常
反応時に発生するガス圧又は反応熱にて駆動する駆動部
材により、電極に接続され絶縁材を介して電池容器を密
封している仕切板と極端子間の導通を遮断し、極端子と
電池容器間を短絡する方法等が知られている。
なった発電要素を切り離してバイパスして使う電池の安
全保護装置としては、特開平6−290767 号公報に示され
ている通り、電池反応部と正又は負の極端子と他の極端
子を兼ねる電池容器とを有する化学電池で、電池の異常
反応時に発生するガス圧又は反応熱にて駆動する駆動部
材により、電極に接続され絶縁材を介して電池容器を密
封している仕切板と極端子間の導通を遮断し、極端子と
電池容器間を短絡する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の異常温度となった電極を外部端子と電気的に遮断し
正負極端子間を短絡してバイパスする方法には、次のよ
うな問題がある。単に電池ケース内の異常温度となった
発電要素を電気回路的に遮断する方法では、外部短絡や
過充電等の外部に原因がある場合には効果があるが、異
物混入,活物質脱落,デンドライト析出等による発電要
素自身の内部に原因のある短絡に対しては、外部電気回
路と遮断しても効果はない。しかも、外部要因について
は電池と外部回路を遮断すれば良いので保護手段は色々
あるが、電池内の短絡については発電要素自身内の正極
と負極間で蓄電されたエネルギーが放電されるので、保
護する手段がないのが現状である。また、上記従来例の
構造では電気通路となり、かつシール部材となる仕切板
が絶縁材を介して電池容器の開口部に加締め構造で電池
容器を密封している。この内側に曲げられた電池容器の
開口端の内側と仕切板間に、電池の外部と接続される極
端子がガス圧により移動可能に設置される構造となって
いる。
来の異常温度となった電極を外部端子と電気的に遮断し
正負極端子間を短絡してバイパスする方法には、次のよ
うな問題がある。単に電池ケース内の異常温度となった
発電要素を電気回路的に遮断する方法では、外部短絡や
過充電等の外部に原因がある場合には効果があるが、異
物混入,活物質脱落,デンドライト析出等による発電要
素自身の内部に原因のある短絡に対しては、外部電気回
路と遮断しても効果はない。しかも、外部要因について
は電池と外部回路を遮断すれば良いので保護手段は色々
あるが、電池内の短絡については発電要素自身内の正極
と負極間で蓄電されたエネルギーが放電されるので、保
護する手段がないのが現状である。また、上記従来例の
構造では電気通路となり、かつシール部材となる仕切板
が絶縁材を介して電池容器の開口部に加締め構造で電池
容器を密封している。この内側に曲げられた電池容器の
開口端の内側と仕切板間に、電池の外部と接続される極
端子がガス圧により移動可能に設置される構造となって
いる。
【0004】従って電解液の漏れを防止するパッキンの
役目をするポリプロピレン等の軟質の厚い絶縁材を介し
て仕切板を加締める必要があり、加締めばらつきにより
仕切板の位置が上下方向に安定しないばかりか、軟質肉
厚樹脂の経時温度変化により電池容器の密封が緩み、液
漏れを起こしやすい。また、電気接続部となる内側に曲
げた電池容器開口端部と仕切板の距離及び平行度がばら
つくため、極端子との間の接触・開離が確実に行われな
い等の不具合があった。また、極端子は外部と電気的に
接続されると共に極端子の移動可能が必須であり、一方
の電極接続部である電池容器開口端部も電池外郭を形成
しているため、外力により接続部が変形したり、ゴミ等
が侵入したりしてスイッチ機能をさせるには実用上適さ
ない構造であった。さらに、電気接触部が電池内やガス
通路にあるため、電解液やその高温ガスにより電気接触
部が腐食して接触不良や端子の切り換え動作不良が発生
し易いばかりでなく、可燃性の電解液の高温ガスが接点
アークにより着火する恐れもあった。
役目をするポリプロピレン等の軟質の厚い絶縁材を介し
て仕切板を加締める必要があり、加締めばらつきにより
仕切板の位置が上下方向に安定しないばかりか、軟質肉
厚樹脂の経時温度変化により電池容器の密封が緩み、液
漏れを起こしやすい。また、電気接続部となる内側に曲
げた電池容器開口端部と仕切板の距離及び平行度がばら
つくため、極端子との間の接触・開離が確実に行われな
い等の不具合があった。また、極端子は外部と電気的に
接続されると共に極端子の移動可能が必須であり、一方
の電極接続部である電池容器開口端部も電池外郭を形成
しているため、外力により接続部が変形したり、ゴミ等
が侵入したりしてスイッチ機能をさせるには実用上適さ
ない構造であった。さらに、電気接触部が電池内やガス
通路にあるため、電解液やその高温ガスにより電気接触
部が腐食して接触不良や端子の切り換え動作不良が発生
し易いばかりでなく、可燃性の電解液の高温ガスが接点
アークにより着火する恐れもあった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、複数個直
列接続された非水電解液二次電池の内、異常温度上昇し
た電池の正負極端子間を短絡して蓄電エネルギーを電池
外に放出し、さらに異常電池のみをバイパスして使用
し、電池の安全性の向上を図ると共に、使い勝手の良い
非水電解液二次電池を提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、複数個直
列接続された非水電解液二次電池の内、異常温度上昇し
た電池の正負極端子間を短絡して蓄電エネルギーを電池
外に放出し、さらに異常電池のみをバイパスして使用
し、電池の安全性の向上を図ると共に、使い勝手の良い
非水電解液二次電池を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、正極および負極をセパレータを介して対向
させた電極群と非水電解液からなる発電要素を電池ケー
ス内に収納し、各電極をリード線で封口部材に貫通設置
された各極端子に接続し、前記封口部材と一体となり各
極端子間を熱応動のバイメタルスイッチによりオン,オ
フする安全装置を電池ケースの開口部に設置し、防爆弁
をバイメタルスイッチのある密閉空間外としたものであ
る。前記安全装置は、通常は正負極端子間をオフとし、
バイメタルの温度上昇時は正負極端子間をオン状態とな
るようにしたので、異常温度となった電池ケース内部の
発電要素の蓄電エネルギーが電池外で消費されると共
に、異常電池のみがバイパスされて使用されるものであ
る。
するために、正極および負極をセパレータを介して対向
させた電極群と非水電解液からなる発電要素を電池ケー
ス内に収納し、各電極をリード線で封口部材に貫通設置
された各極端子に接続し、前記封口部材と一体となり各
極端子間を熱応動のバイメタルスイッチによりオン,オ
フする安全装置を電池ケースの開口部に設置し、防爆弁
をバイメタルスイッチのある密閉空間外としたものであ
る。前記安全装置は、通常は正負極端子間をオフとし、
バイメタルの温度上昇時は正負極端子間をオン状態とな
るようにしたので、異常温度となった電池ケース内部の
発電要素の蓄電エネルギーが電池外で消費されると共
に、異常電池のみがバイパスされて使用されるものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる非水電解液
二次電池の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の非水電解液二次電池の一実施例を示す
構造縦断面図であり、図2は図1のA−A断面図、図3
は図2のB−B断面図である。同図において、1は正極
であり、アルミ箔からなる正極集電体1aの両面に無機
リチウムインターカレーション材料を正極活物質とする
正極合剤1b(例えば活物質としてLiMn2O4,Li
CoO2,LiNiO2等、導電剤としてカーボン,結着
剤としてポリフッ化ビニリデンを混合調整したもの)を
保持させたものである。2は負極であり、銅箔からなる
負極集電体2aの両面にリチウムインターカレーション
カーボン材料を負極活物質とする負極合剤2b(例えば
活物質として黒鉛,結着剤としてポリフッ化ビニリデン
を混合調整したもの)を保持させたものである。3はセ
パレータであり、微多孔性のポリエチレンフィルム、ま
たはポリプロピレンフィルムからなる。なお、ポリエチ
レンフィルムは温度が上昇した時、フィルム自身の溶融
によって前記微多孔が閉じるシャットダウン開始温度が
約130℃であり、ポリプロピレンフィルムのシャット
ダウン開始温度は約150℃である。
二次電池の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の非水電解液二次電池の一実施例を示す
構造縦断面図であり、図2は図1のA−A断面図、図3
は図2のB−B断面図である。同図において、1は正極
であり、アルミ箔からなる正極集電体1aの両面に無機
リチウムインターカレーション材料を正極活物質とする
正極合剤1b(例えば活物質としてLiMn2O4,Li
CoO2,LiNiO2等、導電剤としてカーボン,結着
剤としてポリフッ化ビニリデンを混合調整したもの)を
保持させたものである。2は負極であり、銅箔からなる
負極集電体2aの両面にリチウムインターカレーション
カーボン材料を負極活物質とする負極合剤2b(例えば
活物質として黒鉛,結着剤としてポリフッ化ビニリデン
を混合調整したもの)を保持させたものである。3はセ
パレータであり、微多孔性のポリエチレンフィルム、ま
たはポリプロピレンフィルムからなる。なお、ポリエチ
レンフィルムは温度が上昇した時、フィルム自身の溶融
によって前記微多孔が閉じるシャットダウン開始温度が
約130℃であり、ポリプロピレンフィルムのシャット
ダウン開始温度は約150℃である。
【0008】上記、正極1と負極2はセパレータ3を介
して対向した状態で渦巻き状に捲回され、電極群15を
形成している。この場合、セパレータ3は正極1,負極
2よりも若干幅広く巻かれており、さらに巻芯部および
巻き終わり部において数回セパレータ3単独で巻かれて
おり、正極,負極間及び電極群周囲との絶縁性を持たせ
ている。この電極群15は非水電解液(図示せず)に浸
漬されて発電要素となる。上記非水電解液は、LiPF
6,LiBF4,LiClO4,LiAsF6等のリチウム
塩を電解質として有機溶媒(プロピレンカーボネート,
エチレンカーボネート,ジエチルカーボネート,ジメチ
ルカーボネート等の単独または混合物)に溶解したもの
が使われる。
して対向した状態で渦巻き状に捲回され、電極群15を
形成している。この場合、セパレータ3は正極1,負極
2よりも若干幅広く巻かれており、さらに巻芯部および
巻き終わり部において数回セパレータ3単独で巻かれて
おり、正極,負極間及び電極群周囲との絶縁性を持たせ
ている。この電極群15は非水電解液(図示せず)に浸
漬されて発電要素となる。上記非水電解液は、LiPF
6,LiBF4,LiClO4,LiAsF6等のリチウム
塩を電解質として有機溶媒(プロピレンカーボネート,
エチレンカーボネート,ジエチルカーボネート,ジメチ
ルカーボネート等の単独または混合物)に溶解したもの
が使われる。
【0009】10は電池ケースでステンレス鋼,ニッケ
ルめっき鉄,ニッケルめっき銅やアルミニウムが使わ
れ、上記電極群15と非水電解液からなる発電要素を有
底円筒形の容器に収納し、封口部材11を有する安全装
置20を被せてガスケット19を介して電池ケース10
の開口部に加締め密封したものである。封口部材11は
ステンレス,ニッケルめっき鉄,ニッケルめっき銅,ア
ルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料からなる。ま
た、電池ケース10内の封口部材11側および容器底部
10aには電池内充電部と電池ケース10との電気絶縁
性を保つために、絶縁板12a,12bが設置されてい
る。4はアルミニウム材の正極リードであり、正極1の
正極集電体1aとアルミニウム材の正極端子6に溶接等
により接続されている。5はニッケル又は銅材の負極リ
ードであり、負極2の負極集電体2aとニッケル又は銅
材の負極端子7に溶接等により接続されている。13は
絶縁デスタントであり、電極群15と封口部材11間
に、正極リード4および負極リード5を取りまとめて収
納する空間を確保すると共に、電極群15が電池ケース
10内で移動しないように押さえている。
ルめっき鉄,ニッケルめっき銅やアルミニウムが使わ
れ、上記電極群15と非水電解液からなる発電要素を有
底円筒形の容器に収納し、封口部材11を有する安全装
置20を被せてガスケット19を介して電池ケース10
の開口部に加締め密封したものである。封口部材11は
ステンレス,ニッケルめっき鉄,ニッケルめっき銅,ア
ルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料からなる。ま
た、電池ケース10内の封口部材11側および容器底部
10aには電池内充電部と電池ケース10との電気絶縁
性を保つために、絶縁板12a,12bが設置されてい
る。4はアルミニウム材の正極リードであり、正極1の
正極集電体1aとアルミニウム材の正極端子6に溶接等
により接続されている。5はニッケル又は銅材の負極リ
ードであり、負極2の負極集電体2aとニッケル又は銅
材の負極端子7に溶接等により接続されている。13は
絶縁デスタントであり、電極群15と封口部材11間
に、正極リード4および負極リード5を取りまとめて収
納する空間を確保すると共に、電極群15が電池ケース
10内で移動しないように押さえている。
【0010】正極端子6,負極端子7は、封口部材11
に、ガラスまたはプラスチック層を介在させて電気絶縁
をすると共に、密封性を持たせたハーメチックシール8
により貫通固定され、さらにスイッチケース21を貫通
し端子ケース外に出た部分が外部との電気接続部とな
る。封口部材11に設けられた防爆穴11aは、切り込
み等の弱点部を有する金属板や薄膜金属板からなる防爆
弁9(図3)でシールされており、電池ケース10内の
圧力が異常温度上昇により高圧になった場合に開裂し、
電池ケース10の爆発を防止する。防爆弁9の部分に位
置するスイッチケース21の鍔部21aにもガス抜き穴
21bが開けられてガスが直接外部の大気中に放出でき
るようにしてある。
に、ガラスまたはプラスチック層を介在させて電気絶縁
をすると共に、密封性を持たせたハーメチックシール8
により貫通固定され、さらにスイッチケース21を貫通
し端子ケース外に出た部分が外部との電気接続部とな
る。封口部材11に設けられた防爆穴11aは、切り込
み等の弱点部を有する金属板や薄膜金属板からなる防爆
弁9(図3)でシールされており、電池ケース10内の
圧力が異常温度上昇により高圧になった場合に開裂し、
電池ケース10の爆発を防止する。防爆弁9の部分に位
置するスイッチケース21の鍔部21aにもガス抜き穴
21bが開けられてガスが直接外部の大気中に放出でき
るようにしてある。
【0011】防爆弁の設置場所としては、噴出ガスがス
イッチケース21のスイッチ内蔵密閉空間の外部に放出
される位置ならば、封口部材に限定されずどこでも良
い。防爆弁9の作動圧力としては、電池ケース内の温度
上昇限度と、電池ケース自身および加締め部が先に破壊
しない強度から決定され、10Kg/cm2 〜20Kg/cm2
が望ましい。安全装置20はプラスチック等の絶縁材か
ら成る鍔付き帽子形の端子ケース21とその鍔部21a
周辺を前記封口部材11の周辺部で包み込むように加締
められて一体の密閉空間を形成し、その内部に熱応動の
バイメタルスイッチ22を内蔵している。
イッチケース21のスイッチ内蔵密閉空間の外部に放出
される位置ならば、封口部材に限定されずどこでも良
い。防爆弁9の作動圧力としては、電池ケース内の温度
上昇限度と、電池ケース自身および加締め部が先に破壊
しない強度から決定され、10Kg/cm2 〜20Kg/cm2
が望ましい。安全装置20はプラスチック等の絶縁材か
ら成る鍔付き帽子形の端子ケース21とその鍔部21a
周辺を前記封口部材11の周辺部で包み込むように加締
められて一体の密閉空間を形成し、その内部に熱応動の
バイメタルスイッチ22を内蔵している。
【0012】正極端子6および負極端子7はスイッチケ
ース21内の封口部材11面上でクランク状に曲がって
おり、その水平部には正極端子接点6aおよび負極端子
接点7aを有している。この正極端子接点6aと負極端
子接点7a間にはバイメタルスイッチ22がスプリング
24を介し支持棒23により端子ケース21の底部にね
じ込まれた後、ナット25により固定されている。支持
棒23のねじ込み量を調整することによりバイメタルス
イッチ22の位置が調整でき、バイメタルの接点の接触
圧力を適正にすることができる。
ース21内の封口部材11面上でクランク状に曲がって
おり、その水平部には正極端子接点6aおよび負極端子
接点7aを有している。この正極端子接点6aと負極端
子接点7a間にはバイメタルスイッチ22がスプリング
24を介し支持棒23により端子ケース21の底部にね
じ込まれた後、ナット25により固定されている。支持
棒23のねじ込み量を調整することによりバイメタルス
イッチ22の位置が調整でき、バイメタルの接点の接触
圧力を適正にすることができる。
【0013】バイメタルスイッチ22はバイメタル両端
に接点22aを有する両接点バイメタルであり、通常温
度では上側に湾曲して正極端子接点6aと負極端子接点
7aから離れオフ状態となり、バイメタルスイッチ22
が設定温度以上に上昇すると下側に急激に反転湾曲して
正極端子接点6aと負極端子接点7aにバイメタルスイ
ッチの接点22aが接触しオン状態になる。つまり、発
電要素が温度上昇により異常温度になると正極端子と負
極端子間がバイメタルスイッチにより短絡するものであ
る。スプリング24は、バイメタルスイッチ22を支持
棒23の端部に押えるのと、バイメタルスイッチ22が
反転動作する時の振動を吸収して接点のチャタリング防
止をする。
に接点22aを有する両接点バイメタルであり、通常温
度では上側に湾曲して正極端子接点6aと負極端子接点
7aから離れオフ状態となり、バイメタルスイッチ22
が設定温度以上に上昇すると下側に急激に反転湾曲して
正極端子接点6aと負極端子接点7aにバイメタルスイ
ッチの接点22aが接触しオン状態になる。つまり、発
電要素が温度上昇により異常温度になると正極端子と負
極端子間がバイメタルスイッチにより短絡するものであ
る。スプリング24は、バイメタルスイッチ22を支持
棒23の端部に押えるのと、バイメタルスイッチ22が
反転動作する時の振動を吸収して接点のチャタリング防
止をする。
【0014】図4は安全装置20の他の実施例を示す断
面図である。同図においてバイメタルスイッチ22の構
造のみが図1から図3の一実施例と異なるものである。
つまり、バイメタルスイッチ22は一端部のみ片面に接
点22aを有する片接点バイメタルであり、バイメタル
スイッチ22の他端部は、正極端子6が端子ケース21
の内側でクランク状に曲げられた水平部にリベット28
により圧着接続されている。バイメタルスイッチ22の
接点22aは、負極端子7の接点7aの上側に配置さ
れ、通常は上側に湾曲してオフ状態となり、設定温度以
上に上昇すると下側に急激に反転湾曲して負極端子の接
点7aと短絡する。つまり、前記一実施例と同じように
温度上昇により異常温度になると正極端子と負極端子間
が短絡するものである。
面図である。同図においてバイメタルスイッチ22の構
造のみが図1から図3の一実施例と異なるものである。
つまり、バイメタルスイッチ22は一端部のみ片面に接
点22aを有する片接点バイメタルであり、バイメタル
スイッチ22の他端部は、正極端子6が端子ケース21
の内側でクランク状に曲げられた水平部にリベット28
により圧着接続されている。バイメタルスイッチ22の
接点22aは、負極端子7の接点7aの上側に配置さ
れ、通常は上側に湾曲してオフ状態となり、設定温度以
上に上昇すると下側に急激に反転湾曲して負極端子の接
点7aと短絡する。つまり、前記一実施例と同じように
温度上昇により異常温度になると正極端子と負極端子間
が短絡するものである。
【0015】図5は本発明の非水電解液二次電池を複数
個直列接続して使用する場合の電気回路ブロック図であ
る。同図ではn個の単電池(30a〜30n)を直列接
続した組電池31を示し、組電池31の出力端子XYは
ヒューズ32,メインスイッチ33を介して制御回路3
4,負荷35と接続されている。36は組電池31に流
れる電流を検出する電流センサであり、また、37は組
電池の温度を検出する温度センサで、それぞれ制御回路
34に入力される。38は電流センサ36または温度セ
ンサ37が異常電流や異常温度を感知した場合に制御回
路34から出される出力信号であり、メインスイッチ3
3を切る働きをする。
個直列接続して使用する場合の電気回路ブロック図であ
る。同図ではn個の単電池(30a〜30n)を直列接
続した組電池31を示し、組電池31の出力端子XYは
ヒューズ32,メインスイッチ33を介して制御回路3
4,負荷35と接続されている。36は組電池31に流
れる電流を検出する電流センサであり、また、37は組
電池の温度を検出する温度センサで、それぞれ制御回路
34に入力される。38は電流センサ36または温度セ
ンサ37が異常電流や異常温度を感知した場合に制御回
路34から出される出力信号であり、メインスイッチ3
3を切る働きをする。
【0016】この回路で単電池の電圧をE(V)とする
と、組電池の出力端子X−Y間の電圧はn×E(V)と
なる。aは発電要素の正極に接続された正極端子6,b
は発電要素の負極に接続された負極端子7を表してい
る。通常は端子a,bはオフ状態であり、温度上昇によ
り異常温度となるとオン状態に切り換わる。
と、組電池の出力端子X−Y間の電圧はn×E(V)と
なる。aは発電要素の正極に接続された正極端子6,b
は発電要素の負極に接続された負極端子7を表してい
る。通常は端子a,bはオフ状態であり、温度上昇によ
り異常温度となるとオン状態に切り換わる。
【0017】次に、本発明による非水電解液二次電池の
組み立て方法について説明する。先ず、正極1および負
極2にそれぞれ正極リード4,負極リード5をスポット
溶接または超音波溶接により取り付けておく。このと
き、電池容量の大きさにより取り付けるリードの数は増
減される。
組み立て方法について説明する。先ず、正極1および負
極2にそれぞれ正極リード4,負極リード5をスポット
溶接または超音波溶接により取り付けておく。このと
き、電池容量の大きさにより取り付けるリードの数は増
減される。
【0018】上記正極1,負極2をセパレータ3を介し
て捲回し、巻き終わり部はテープ等で止めて電極群15
を作る。有底二重円筒形容器の底部10a側から絶縁板
12b,電極群15,絶縁デスタント13の順に入れ,正
極リード4,負極リード5をそれぞれ束ねて纏めてお
く。次に、絶縁板12aを安全装置20の封口部材11
側に重ね合わせ、正極リード4,負極リード5を封口部
材11の正極端子6,負極端子7に溶接する。次に電池
ケース10の開口部付近にネッキング成形してから電解
液を注入し、安全装置20をガスケット19を介して加
締めにより密封して完成する。このように、安全装置2
0を備えた非水電解液二次電池を従来の組立工程と変わ
りなく組み立てられるので作業性が良い。
て捲回し、巻き終わり部はテープ等で止めて電極群15
を作る。有底二重円筒形容器の底部10a側から絶縁板
12b,電極群15,絶縁デスタント13の順に入れ,正
極リード4,負極リード5をそれぞれ束ねて纏めてお
く。次に、絶縁板12aを安全装置20の封口部材11
側に重ね合わせ、正極リード4,負極リード5を封口部
材11の正極端子6,負極端子7に溶接する。次に電池
ケース10の開口部付近にネッキング成形してから電解
液を注入し、安全装置20をガスケット19を介して加
締めにより密封して完成する。このように、安全装置2
0を備えた非水電解液二次電池を従来の組立工程と変わ
りなく組み立てられるので作業性が良い。
【0019】次に、本発明による非水電解液二次電池の
作用について説明する。電池は充電回路の故障により設
定電圧以上に過充電されると、リチウムインターカレー
ションとしての電池反応以外の電解液を分解する化学反
応を起こし、電池を劣化させると共に電池の温度を上昇
させる。また、放電回路の故障により設定電圧以下に過
放電されると、負極にデントライト反応によりリチウム
金属が析出し、セパレータ3を突き破り、正・負極間短
絡を起こし、短絡電流が流れて異常温度になる。さら
に、通常の電池の使用温度範囲を越えた高温での使用
や、誤使用による外部短絡、何らかの原因による電池内
の内部短絡によっても、電池は発熱し異常温度となる。
非水電解液二次電池の温度が上昇すると、正極1,負極
2間にあるセパレータ3のフィルムが130℃〜150
℃で溶融し、フィルムの微多孔が閉じて正負電極間のリ
チウムイオンの移動を停止させるシャットダウン効果に
より電流を遮断する働きがある。
作用について説明する。電池は充電回路の故障により設
定電圧以上に過充電されると、リチウムインターカレー
ションとしての電池反応以外の電解液を分解する化学反
応を起こし、電池を劣化させると共に電池の温度を上昇
させる。また、放電回路の故障により設定電圧以下に過
放電されると、負極にデントライト反応によりリチウム
金属が析出し、セパレータ3を突き破り、正・負極間短
絡を起こし、短絡電流が流れて異常温度になる。さら
に、通常の電池の使用温度範囲を越えた高温での使用
や、誤使用による外部短絡、何らかの原因による電池内
の内部短絡によっても、電池は発熱し異常温度となる。
非水電解液二次電池の温度が上昇すると、正極1,負極
2間にあるセパレータ3のフィルムが130℃〜150
℃で溶融し、フィルムの微多孔が閉じて正負電極間のリ
チウムイオンの移動を停止させるシャットダウン効果に
より電流を遮断する働きがある。
【0020】しかしながら、セパレータの材料であるポ
リエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、更な
る温度上昇により溶融収縮し、正負電極間の絶縁性が確
保出来ずに、電極間短絡に至ってしまう場合がある。電
池内温度が150℃を越えると、電極に使われている正
極活物質が熱暴走を起こし、発煙・発火・爆発に至る危
険な温度領域となる。つまり、正極活物質であるLiM
n2O4,LiCoO2,LiNiO2 等の結晶格子から
の酸素脱離反応により急激な発熱を伴い熱暴走状態にな
る。酸素脱離開始温度は活物質の種類や各元素の構成比
により異なるが150℃〜400℃の範囲にある。
リエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、更な
る温度上昇により溶融収縮し、正負電極間の絶縁性が確
保出来ずに、電極間短絡に至ってしまう場合がある。電
池内温度が150℃を越えると、電極に使われている正
極活物質が熱暴走を起こし、発煙・発火・爆発に至る危
険な温度領域となる。つまり、正極活物質であるLiM
n2O4,LiCoO2,LiNiO2 等の結晶格子から
の酸素脱離反応により急激な発熱を伴い熱暴走状態にな
る。酸素脱離開始温度は活物質の種類や各元素の構成比
により異なるが150℃〜400℃の範囲にある。
【0021】電池が何らかの原因により異常温度上昇す
ると、電池内の電解液は分解し、また、電解液と正極,
負極の活物質が化学反応を起こしてガスを発生し、電池
ケース内の圧力が急上昇する。電池内の圧力が上昇して
10Kg/cm2 〜20Kg/cm2になると、防爆弁9が開裂
しガスを電池ケース外に放出して、電池の爆発力を軽減
する。この時、高温ガスはバイメタルスイッチのある密
閉空間外のガス抜き穴21bから放出されるので、スイ
ッチを腐食させたり、電解液の高温ガスに着火したりす
ることがない。
ると、電池内の電解液は分解し、また、電解液と正極,
負極の活物質が化学反応を起こしてガスを発生し、電池
ケース内の圧力が急上昇する。電池内の圧力が上昇して
10Kg/cm2 〜20Kg/cm2になると、防爆弁9が開裂
しガスを電池ケース外に放出して、電池の爆発力を軽減
する。この時、高温ガスはバイメタルスイッチのある密
閉空間外のガス抜き穴21bから放出されるので、スイ
ッチを腐食させたり、電解液の高温ガスに着火したりす
ることがない。
【0022】一方、電池の異常温度上昇は熱伝導の良い
封口部材11を通して安全装置20のバイメタルスイッ
チ22の温度を上昇させ、バイメタルが反転して正極端
子6と負極端子7が発電要素を接続したまま短絡され
る。つまり、図5の異常単電池のa−b間が短絡され
る。従って、異常単電池の電極間が短絡されると共に、
異常単電池が切り離されてバイパスされた直列回路が形
成され、出力電圧は(n−1)×E(V)で運転を継続
する。この時、内部短絡が原因で電池が温度上昇した場
合、密封された発電要素の蓄電エネルギーを電池内部の
正極・負極間に放電すると同時にバイメタルスイッチ2
2を通して電池ケース10外にも放電するので電池内の
温度上昇が抑えられる効果がある。
封口部材11を通して安全装置20のバイメタルスイッ
チ22の温度を上昇させ、バイメタルが反転して正極端
子6と負極端子7が発電要素を接続したまま短絡され
る。つまり、図5の異常単電池のa−b間が短絡され
る。従って、異常単電池の電極間が短絡されると共に、
異常単電池が切り離されてバイパスされた直列回路が形
成され、出力電圧は(n−1)×E(V)で運転を継続
する。この時、内部短絡が原因で電池が温度上昇した場
合、密封された発電要素の蓄電エネルギーを電池内部の
正極・負極間に放電すると同時にバイメタルスイッチ2
2を通して電池ケース10外にも放電するので電池内の
温度上昇が抑えられる効果がある。
【0023】つまり、本来の内部短絡の場合は蓄電エネ
ルギーが電池内で供給と消費を完結していたが、本案に
よれば蓄電エネルギーの消費の一部が電池外で行われる
ので、電池内の温度上昇が軽減され、最悪の爆発に至る
危険温度状態になる可能性を低減できるものである。ま
た、外部短絡が原因で電池が温度上昇した場合は、制御
回路の電流センサ36や温度センサ37の感知により、
出力信号38が発せられてメインスイッチ33がオフ
し、組電池31および負荷35を保護する。
ルギーが電池内で供給と消費を完結していたが、本案に
よれば蓄電エネルギーの消費の一部が電池外で行われる
ので、電池内の温度上昇が軽減され、最悪の爆発に至る
危険温度状態になる可能性を低減できるものである。ま
た、外部短絡が原因で電池が温度上昇した場合は、制御
回路の電流センサ36や温度センサ37の感知により、
出力信号38が発せられてメインスイッチ33がオフ
し、組電池31および負荷35を保護する。
【0024】さらに、制御回路34が故障し過電流が流
れた場合には、ヒューズ32が溶断し二重に保護する。
バイメタルスイッチ22の作動温度としては電池の実使
用温度を阻害しない範囲と電池の劣化が加速される温度
との関係から80℃〜130℃が望ましい。また、外部
短絡時のバイメタルスイッチ22の作動温度は制御回路
34による作動より高く設定する必要がある。つまり、
外部短絡時の異常温度上昇により制御回路34よりバイ
メタルスイッチ22が先に作動した場合は、正負極端子
間が短絡するので電力が負荷に供給されないので負荷は
保護されるが、電池自身は蓄電エネルギーを放電し尽く
すまで外部短絡状態がバイメタルスイッチにより継続さ
れたのと同じであり、電池の内部抵抗ジュール熱による
温度上昇は保護できないからである。
れた場合には、ヒューズ32が溶断し二重に保護する。
バイメタルスイッチ22の作動温度としては電池の実使
用温度を阻害しない範囲と電池の劣化が加速される温度
との関係から80℃〜130℃が望ましい。また、外部
短絡時のバイメタルスイッチ22の作動温度は制御回路
34による作動より高く設定する必要がある。つまり、
外部短絡時の異常温度上昇により制御回路34よりバイ
メタルスイッチ22が先に作動した場合は、正負極端子
間が短絡するので電力が負荷に供給されないので負荷は
保護されるが、電池自身は蓄電エネルギーを放電し尽く
すまで外部短絡状態がバイメタルスイッチにより継続さ
れたのと同じであり、電池の内部抵抗ジュール熱による
温度上昇は保護できないからである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、正極
および負極をセパレータを介して対向させた電極群と非
水電解液からなる発電要素を電池ケース内に収納し、各
電極を熱応動バイメタルスイッチにより正負極端子間を
オンできる安全装置により電池ケースの開口部を密封し
たものであり、前記安全装置は、通常は正負極端子間が
オープン状態となり、バイメタルの温度上昇時は正負極
端子間がバイメタルを通して導通状態となるようにし
た。したがって、複数個の単電池が直列接続されて使用
される組電池の場合、ある単電池が異常温度上昇すると
異常電池の正負極端子間が短絡されてバイパスし、残り
の正常電池は継続使用できるので使い勝手が良い。
および負極をセパレータを介して対向させた電極群と非
水電解液からなる発電要素を電池ケース内に収納し、各
電極を熱応動バイメタルスイッチにより正負極端子間を
オンできる安全装置により電池ケースの開口部を密封し
たものであり、前記安全装置は、通常は正負極端子間が
オープン状態となり、バイメタルの温度上昇時は正負極
端子間がバイメタルを通して導通状態となるようにし
た。したがって、複数個の単電池が直列接続されて使用
される組電池の場合、ある単電池が異常温度上昇すると
異常電池の正負極端子間が短絡されてバイパスし、残り
の正常電池は継続使用できるので使い勝手が良い。
【0026】また、内部短絡による異常温度上昇にも発
電要素の蓄電エネルギーがバイメタルスイッチを通して
短絡し、電池ケース外にエネルギー放出が行われるので
電池内の異常温度上昇が抑えられ、安全性が向上する。
また、安全装置の受熱板となる封口部材は熱伝導の良い
一枚の金属板であるので、電池内部の熱変化に対して熱
応答性が良く、電池ケース封口部の密閉信頼性が高い。
さらに、バイメタルスイッチによる接点切り換え回路が
スイッチケース21と封口部材11でインクローズされ
ており、かつ、防爆弁がバイメタルスイッチのある密閉
空間外にあるので、ゴミやガス等が入る恐れがなく接点
の接触不良が少なく、接点のアークにより噴出した可燃
性電解液の高温ガスに着火の恐れのない安全装置とする
ことができる。
電要素の蓄電エネルギーがバイメタルスイッチを通して
短絡し、電池ケース外にエネルギー放出が行われるので
電池内の異常温度上昇が抑えられ、安全性が向上する。
また、安全装置の受熱板となる封口部材は熱伝導の良い
一枚の金属板であるので、電池内部の熱変化に対して熱
応答性が良く、電池ケース封口部の密閉信頼性が高い。
さらに、バイメタルスイッチによる接点切り換え回路が
スイッチケース21と封口部材11でインクローズされ
ており、かつ、防爆弁がバイメタルスイッチのある密閉
空間外にあるので、ゴミやガス等が入る恐れがなく接点
の接触不良が少なく、接点のアークにより噴出した可燃
性電解液の高温ガスに着火の恐れのない安全装置とする
ことができる。
【図1】本発明の非水電解液二次電池の一実施例を示す
構造断面図である。
構造断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】本発明の非水電解液二次電池の安全装置の他の
実施例を示す構造断面図である。
実施例を示す構造断面図である。
【図5】本発明の非水電解液二次電池を直列接続して使
用した電気回路ブロック図である。
用した電気回路ブロック図である。
1…正極、1a…正極集電体、1b…正極合剤、2…負
極、2a…負極集電体、2b…負極合剤、3…セパレー
タ、4…正極リード、5…負極リード、6…正極端子、
6a…正極端子の接点、7…負極端子、7a…負極端子
の接点、8…ハーメチックシール、9…防爆弁、10…
電池ケース、10a…容器底部、11…封口部材、11
a…防爆穴、12a,12b…絶縁板、13…絶縁デス
タント、15…電極群、19…ガスケット、20…安全
装置、21…スイッチケース、21a…鍔部、21b…
ガス抜き穴、22…バイメタルスイッチ、22a…バイ
メタルスイッチの接点、23…支持棒、24…スプリン
グ、25…ナット、26…フタ、28…リベット、30
a,30b,30n…単電池、31…組電池、32…ヒ
ューズ、33…メインスイッチ、34…制御回路、35
…負荷、36…電流センサ、37…温度センサ、38…
出力信号。
極、2a…負極集電体、2b…負極合剤、3…セパレー
タ、4…正極リード、5…負極リード、6…正極端子、
6a…正極端子の接点、7…負極端子、7a…負極端子
の接点、8…ハーメチックシール、9…防爆弁、10…
電池ケース、10a…容器底部、11…封口部材、11
a…防爆穴、12a,12b…絶縁板、13…絶縁デス
タント、15…電極群、19…ガスケット、20…安全
装置、21…スイッチケース、21a…鍔部、21b…
ガス抜き穴、22…バイメタルスイッチ、22a…バイ
メタルスイッチの接点、23…支持棒、24…スプリン
グ、25…ナット、26…フタ、28…リベット、30
a,30b,30n…単電池、31…組電池、32…ヒ
ューズ、33…メインスイッチ、34…制御回路、35
…負荷、36…電流センサ、37…温度センサ、38…
出力信号。
Claims (1)
- 【請求項1】正極および負極をセパレータを介して対向
させた電極群と非水電解液からなる発電要素を電池ケー
ス内に収納し、電極群の正極および負極をリード線で封
口部材に貫通した正極端子および負極端子に接続し、前
記封口部材とスイッチケースとにより一体に形成された
密閉空間内に正極端子と負極端子をオン,オフするバイ
メタルスイッチを内蔵した安全装置により、前記電池ケ
ースの開口部を密封すると共に、前記スイッチケースの
密閉空間の外部に電池ケース内のガス圧が設定値を越え
ると開放する防爆弁の放出部を設けたことを特徴とする
非水電解液二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136425A JPH10326610A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 非水電解液二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136425A JPH10326610A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 非水電解液二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10326610A true JPH10326610A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15174859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9136425A Pending JPH10326610A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 非水電解液二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10326610A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-05-27 JP JP9136425A patent/JPH10326610A/ja active Pending
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