JPH10321281A - コネクタ - Google Patents
コネクタInfo
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- JPH10321281A JPH10321281A JP12736997A JP12736997A JPH10321281A JP H10321281 A JPH10321281 A JP H10321281A JP 12736997 A JP12736997 A JP 12736997A JP 12736997 A JP12736997 A JP 12736997A JP H10321281 A JPH10321281 A JP H10321281A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- terminal fitting
- connector housing
- connector
- female terminal
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 端子金具の挿入口にカバーが取り付けられる
コネクタにおいて端子金具を二重係止する場合に、その
コネクタの組付けの作業性向上を図る。 【解決手段】 カバー30には、コネクタハウジング1
0への取付け状態において正規挿入されている雌端子金
具20に対して係合することによりその雌端子金具20
の抜け方向の移動を規制する規制部35を形成した。雌
端子金具20を正規挿入状態に二重係止する場合に、カ
バー30とは別にリテーナを用いる必要がないから、コ
ネクタハウジング10に組み付けられる部品の数が少な
くて済み、組付けの作業性がよい。
コネクタにおいて端子金具を二重係止する場合に、その
コネクタの組付けの作業性向上を図る。 【解決手段】 カバー30には、コネクタハウジング1
0への取付け状態において正規挿入されている雌端子金
具20に対して係合することによりその雌端子金具20
の抜け方向の移動を規制する規制部35を形成した。雌
端子金具20を正規挿入状態に二重係止する場合に、カ
バー30とは別にリテーナを用いる必要がないから、コ
ネクタハウジング10に組み付けられる部品の数が少な
くて済み、組付けの作業性がよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具の挿入口
にカバーが取り付けられるコネクタに関する。
にカバーが取り付けられるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コネク
タハウジングに形成したキャビティ内にその後方の挿入
口から端子金具を挿入し、その端子金具に圧着した電線
を挿入口から引き出したコネクタでは、後方から高圧の
洗浄水が掛かる場合に備えて簡易防水を図ったり、電線
が後方へ引っ張られたときに端子金具との圧着部への負
荷を軽減する目的で、コネクタハウジングの後端部にカ
バーを取り付けることが行われている。
タハウジングに形成したキャビティ内にその後方の挿入
口から端子金具を挿入し、その端子金具に圧着した電線
を挿入口から引き出したコネクタでは、後方から高圧の
洗浄水が掛かる場合に備えて簡易防水を図ったり、電線
が後方へ引っ張られたときに端子金具との圧着部への負
荷を軽減する目的で、コネクタハウジングの後端部にカ
バーを取り付けることが行われている。
【0003】ところで、キャビティに挿入した端子金具
を確実に抜け止めする手段としては、キャビティ内に形
成したランスを端子金具に係止させる他に、別の係止手
段を設ける二重係止構造が採用される。その二重係止用
の係止手段としては、コネクタハウジングにリテーナを
取付けてそのリテーナを端子金具に係止させる方法が一
般的である。しかし、このリテーナを用いた二重係止構
造を、上記のカバーを取り付けるタイプのコネクタに適
用した場合、カバーとリテーナの2つの部品を装着する
作業が必要となり、組付けの際に手間が掛かって作業効
率が悪いという問題が生じる。本願発明は上記事情に鑑
みて創案されたものであって、端子金具の挿入口にカバ
ーが取り付けられるコネクタにおいて端子金具を二重係
止する場合に、そのコネクタの組付けの作業性向上を図
ることを目的としている。
を確実に抜け止めする手段としては、キャビティ内に形
成したランスを端子金具に係止させる他に、別の係止手
段を設ける二重係止構造が採用される。その二重係止用
の係止手段としては、コネクタハウジングにリテーナを
取付けてそのリテーナを端子金具に係止させる方法が一
般的である。しかし、このリテーナを用いた二重係止構
造を、上記のカバーを取り付けるタイプのコネクタに適
用した場合、カバーとリテーナの2つの部品を装着する
作業が必要となり、組付けの際に手間が掛かって作業効
率が悪いという問題が生じる。本願発明は上記事情に鑑
みて創案されたものであって、端子金具の挿入口にカバ
ーが取り付けられるコネクタにおいて端子金具を二重係
止する場合に、そのコネクタの組付けの作業性向上を図
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、端子
金具の挿入を可能としたキャビティが形成されていると
ともにこのキャビティの開口部が前記端子金具の挿入口
とされているコネクタハウジングと、前記挿入口を覆う
ように前記コネクタハウジングに取り付けられるカバー
とを備えたコネクタにおいて、前記カバーには、前記コ
ネクタハウジングへの取付け状態において正規挿入され
ている前記端子金具に対して係合することによりその端
子金具の抜け方向の移動を規制する規制部が形成されて
いる構成とした。
金具の挿入を可能としたキャビティが形成されていると
ともにこのキャビティの開口部が前記端子金具の挿入口
とされているコネクタハウジングと、前記挿入口を覆う
ように前記コネクタハウジングに取り付けられるカバー
とを備えたコネクタにおいて、前記カバーには、前記コ
ネクタハウジングへの取付け状態において正規挿入され
ている前記端子金具に対して係合することによりその端
子金具の抜け方向の移動を規制する規制部が形成されて
いる構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記カバーの前記コネクタハウジングに対する取付
け方向が前記端子金具の挿入方向と同じ方向とされ、半
挿入位置にある前記端子金具が前記カバーの取付けに伴
って前記規制部により正規挿入位置へ押動される構成と
した。
て、前記カバーの前記コネクタハウジングに対する取付
け方向が前記端子金具の挿入方向と同じ方向とされ、半
挿入位置にある前記端子金具が前記カバーの取付けに伴
って前記規制部により正規挿入位置へ押動される構成と
した。
【0006】
<請求項1の発明>カバーをコネクタハウジングに取り
付けると、規制部が端子金具に係合してその端子金具を
正規挿入位置に保持する。端子金具を二重係止する場合
に、カバーとは別にリテーナを用いる必要がないから、
コネクタハウジングに組み付けられる部品の数が少なく
て済み、組付けの作業性がよい。
付けると、規制部が端子金具に係合してその端子金具を
正規挿入位置に保持する。端子金具を二重係止する場合
に、カバーとは別にリテーナを用いる必要がないから、
コネクタハウジングに組み付けられる部品の数が少なく
て済み、組付けの作業性がよい。
【0007】<請求項2の発明>半挿入状態の端子金具
が存在したままカバーを取り付けても、規制部が半挿入
位置にある端子金具を正規挿入位置へ押動するので、端
子金具が半挿入のままになってしまうことが防止され
る。
が存在したままカバーを取り付けても、規制部が半挿入
位置にある端子金具を正規挿入位置へ押動するので、端
子金具が半挿入のままになってしまうことが防止され
る。
【0008】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態のコネク
タは、コネクタハウジング10と雌端子金具20とカバ
ー30とから構成される。コネクタハウジング10内に
は雌端子金具20を収容可能な複数のキャビティ11
が、図の紙面と直行する方向に並列して形成されてい
る。各キャビティ11の前端(図の左端)は、コネクタ
ハウジング10の前端面に開口され、図示しない雄端子
金具のタブの進入を許容する受入口12とされている。
一方、キャビティ11の後端は、コネクタハウジング1
0の後端面に大きく開口され、この開口は、雌端子金具
20のキャビティ11内への挿入を可能とする挿入口1
3とされている。コネクタハウジング10にはキャビテ
ィ11の下面に沿って前方に片持ち状に突出するランス
14が形成されている。雌端子金具20が上記挿入口1
3からキャビティ11内の正規位置まで挿入されると、
その雌端子金具20の下面のランス孔(図示せず)にラ
ンス14の突起14Aが係止し、もって雌端子金具20
の戻り方向の移動が規制されるようになっている。ま
た、ランス14の前方は、コネクタハウジング10の前
面に開口する型抜き空間15となっている。この型抜き
空間15に図示しない治具を差し込んでランス14を押
し下げると、ランス14による雌端子金具20の係止が
解除され、雌端子金具20の後方への抜けが許容される
ようになっている。
図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態のコネク
タは、コネクタハウジング10と雌端子金具20とカバ
ー30とから構成される。コネクタハウジング10内に
は雌端子金具20を収容可能な複数のキャビティ11
が、図の紙面と直行する方向に並列して形成されてい
る。各キャビティ11の前端(図の左端)は、コネクタ
ハウジング10の前端面に開口され、図示しない雄端子
金具のタブの進入を許容する受入口12とされている。
一方、キャビティ11の後端は、コネクタハウジング1
0の後端面に大きく開口され、この開口は、雌端子金具
20のキャビティ11内への挿入を可能とする挿入口1
3とされている。コネクタハウジング10にはキャビテ
ィ11の下面に沿って前方に片持ち状に突出するランス
14が形成されている。雌端子金具20が上記挿入口1
3からキャビティ11内の正規位置まで挿入されると、
その雌端子金具20の下面のランス孔(図示せず)にラ
ンス14の突起14Aが係止し、もって雌端子金具20
の戻り方向の移動が規制されるようになっている。ま
た、ランス14の前方は、コネクタハウジング10の前
面に開口する型抜き空間15となっている。この型抜き
空間15に図示しない治具を差し込んでランス14を押
し下げると、ランス14による雌端子金具20の係止が
解除され、雌端子金具20の後方への抜けが許容される
ようになっている。
【0009】雌端子金具20は、図示しない雄端子金具
のタブが前面から嵌入されるようにした箱形の嵌合部2
1と、この嵌合部21の後端に連なる電線接続部22と
からなる。電線接続部22は、その両側縁から立ち上が
って前部に位置するワイヤバレル23と、同じく両側縁
から立ち上がって後部に位置するインシュレーションバ
レル24とからなり、ワイヤバレル23には電線25の
樹脂被覆26を剥いて露出させた芯線27がカシメ付け
により圧着され、インシュレーションバレル24には樹
脂被覆26部分がカシメ付けにより圧着されている。こ
の樹脂被覆26が圧着されているインシュレーションバ
レル24は電線25の側面と上面を囲むようになってお
り、このインシュレーションバレル24の電線25より
も上方へ突出している部分の後端は、後述するカバー3
0の規制部35と係合可能な受け部28とされている。
かかる端子金具がキャビティ11内の正規位置に挿入さ
れると、インシュレーションバレル24の受け部28が
挿入口13の開口面よりも奥に位置し、このインシュレ
ーションバレル24の後端から延出した電線25が、キ
ャビティ11の後端部を通って挿入口13からコネクタ
ハウジング10の外部へ引き出されている。
のタブが前面から嵌入されるようにした箱形の嵌合部2
1と、この嵌合部21の後端に連なる電線接続部22と
からなる。電線接続部22は、その両側縁から立ち上が
って前部に位置するワイヤバレル23と、同じく両側縁
から立ち上がって後部に位置するインシュレーションバ
レル24とからなり、ワイヤバレル23には電線25の
樹脂被覆26を剥いて露出させた芯線27がカシメ付け
により圧着され、インシュレーションバレル24には樹
脂被覆26部分がカシメ付けにより圧着されている。こ
の樹脂被覆26が圧着されているインシュレーションバ
レル24は電線25の側面と上面を囲むようになってお
り、このインシュレーションバレル24の電線25より
も上方へ突出している部分の後端は、後述するカバー3
0の規制部35と係合可能な受け部28とされている。
かかる端子金具がキャビティ11内の正規位置に挿入さ
れると、インシュレーションバレル24の受け部28が
挿入口13の開口面よりも奥に位置し、このインシュレ
ーションバレル24の後端から延出した電線25が、キ
ャビティ11の後端部を通って挿入口13からコネクタ
ハウジング10の外部へ引き出されている。
【0010】カバー30は、コネクタハウジング10の
後端面に対応する板状本体部31と、この板状本体の周
縁から前方に突出する筒状嵌合部32とからなる。コネ
クタハウジング10に取り付ける際には、筒状嵌合部3
2をコネクタハウジング10の外周面に沿わせることに
よって後方から嵌め込むようにする。即ち、このカバー
30の取付け方向は、雌端子金具20のキャビティ11
への挿入方向と同じ方向となっている。カバー30が取
り付けられると、板状本体部31が挿入口13を塞ぐと
ともに筒状嵌合部32がコネクタハウジング10の外周
に外嵌された状態となる。筒状嵌合部32の内周下面に
は係止孔33が形成され、コネクタハウジング10の外
周下面には係止突起16が形成されており、カバー30
がコネクタハウジング10に取り付けられると、係止突
起16と係止孔33が係合することによりカバー30の
コネクタハウジング10から離脱が規制される。なお、
カバー30を外すときには、筒状嵌合部32を弾性撓み
させることにより係止孔33と係止突起16との係合を
解除すれば、カバー30を後方へ抜き止ることができ
る。また、筒状嵌合部32の下面部には、電線25をカ
バー30の外へ引き出すための電線引き出し溝34が形
成されている。さらに、コネクタハウジング10の後端
下縁と電線引き出し溝34の奥端との間隔は、電線25
の外径よりも僅かに小さい寸法に設定されており、した
がって、電線25の引き出し部分はコネクタハウジング
10とカバー30との間で挟み付けられて遊動規制され
た状態となる。
後端面に対応する板状本体部31と、この板状本体の周
縁から前方に突出する筒状嵌合部32とからなる。コネ
クタハウジング10に取り付ける際には、筒状嵌合部3
2をコネクタハウジング10の外周面に沿わせることに
よって後方から嵌め込むようにする。即ち、このカバー
30の取付け方向は、雌端子金具20のキャビティ11
への挿入方向と同じ方向となっている。カバー30が取
り付けられると、板状本体部31が挿入口13を塞ぐと
ともに筒状嵌合部32がコネクタハウジング10の外周
に外嵌された状態となる。筒状嵌合部32の内周下面に
は係止孔33が形成され、コネクタハウジング10の外
周下面には係止突起16が形成されており、カバー30
がコネクタハウジング10に取り付けられると、係止突
起16と係止孔33が係合することによりカバー30の
コネクタハウジング10から離脱が規制される。なお、
カバー30を外すときには、筒状嵌合部32を弾性撓み
させることにより係止孔33と係止突起16との係合を
解除すれば、カバー30を後方へ抜き止ることができ
る。また、筒状嵌合部32の下面部には、電線25をカ
バー30の外へ引き出すための電線引き出し溝34が形
成されている。さらに、コネクタハウジング10の後端
下縁と電線引き出し溝34の奥端との間隔は、電線25
の外径よりも僅かに小さい寸法に設定されており、した
がって、電線25の引き出し部分はコネクタハウジング
10とカバー30との間で挟み付けられて遊動規制され
た状態となる。
【0011】かかるカバー30には上記雌端子金具20
の受け部28と係合可能な規制部35が形成されてい
る。この規制部35は、板状本体部31の上部位置から
筒状嵌合部32内に臨むように前方へ片持ち状に突出し
ている。この規制部35の突出方向は、カバー30のコ
ネクタハウジング10への組付け方向及び雌端子金具2
0のキャビティ11への挿入方向と同じ方向となってい
る。また、規制部35の突出寸法については、カバー3
0がコネクタハウジング10に取り付けられ、且つ雌端
子金具20が正規挿入位置にある状態で、規制部35の
突出端面が雌端子金具20の受け部28に対して後方か
らほぼ当接するように設定されている。さらに、規制部
35の下面の高さは、キャビティ11内の電線25の上
面に摺接する高さに設定されている。
の受け部28と係合可能な規制部35が形成されてい
る。この規制部35は、板状本体部31の上部位置から
筒状嵌合部32内に臨むように前方へ片持ち状に突出し
ている。この規制部35の突出方向は、カバー30のコ
ネクタハウジング10への組付け方向及び雌端子金具2
0のキャビティ11への挿入方向と同じ方向となってい
る。また、規制部35の突出寸法については、カバー3
0がコネクタハウジング10に取り付けられ、且つ雌端
子金具20が正規挿入位置にある状態で、規制部35の
突出端面が雌端子金具20の受け部28に対して後方か
らほぼ当接するように設定されている。さらに、規制部
35の下面の高さは、キャビティ11内の電線25の上
面に摺接する高さに設定されている。
【0012】次に、本実施形態の作用について説明す
る。雌端子金具20をコネクタハウジング10の取り付
ける際には、挿入口13からキャビティ11内に挿入す
る。雌端子金具20が正規位置まで挿入されると、ラン
ス14がランス孔に係止することによって雌端子金具2
0が正規挿入位置に保持され、図1に示すように一次係
止状態となる。この後、カバー30をコネクタハウジン
グ10の後端部に取り付ける。カバー30の取付けは、
挿入口13から延出している電線25を下に向け、その
電線25に電線引き出し溝34を嵌めつつ筒状嵌合部3
2をコネクタハウジング10の外周面に沿わせて被せる
ようにして行う。取り付けられる間、規制部35はキャ
ビティ11内に進入し、規制部35の下面が電線25の
上面を摺接することにより電線25の浮き上がりが規制
される。なお、カバー30を取り付ける際に、正規位置
に至らない半挿入状態の雌端子金具20が存在している
場合には、カバー30を取り付ける途中で、図3に示す
ように規制部35が半挿入の雌端子金具20の受け部2
8に当接するため、カバー30の嵌込みが進むのに伴っ
て雌端子金具20が半挿入位置から正規挿入位置まで押
動される。
る。雌端子金具20をコネクタハウジング10の取り付
ける際には、挿入口13からキャビティ11内に挿入す
る。雌端子金具20が正規位置まで挿入されると、ラン
ス14がランス孔に係止することによって雌端子金具2
0が正規挿入位置に保持され、図1に示すように一次係
止状態となる。この後、カバー30をコネクタハウジン
グ10の後端部に取り付ける。カバー30の取付けは、
挿入口13から延出している電線25を下に向け、その
電線25に電線引き出し溝34を嵌めつつ筒状嵌合部3
2をコネクタハウジング10の外周面に沿わせて被せる
ようにして行う。取り付けられる間、規制部35はキャ
ビティ11内に進入し、規制部35の下面が電線25の
上面を摺接することにより電線25の浮き上がりが規制
される。なお、カバー30を取り付ける際に、正規位置
に至らない半挿入状態の雌端子金具20が存在している
場合には、カバー30を取り付ける途中で、図3に示す
ように規制部35が半挿入の雌端子金具20の受け部2
8に当接するため、カバー30の嵌込みが進むのに伴っ
て雌端子金具20が半挿入位置から正規挿入位置まで押
動される。
【0013】そして、カバー30が正規の取付け状態に
なると、係止突起16と係止孔33が係合することによ
りカバー30が取付け状態に保持される。同時に、規制
部35の先端が雌端子金具20の受け部28にほぼ当接
する状態となり、これによって、雌端子金具20の抜け
方向の移動が規制され、二次係止状態となる。即ち、上
記ランス14による一次係止とこの規制部35による二
次係止とにより、図2に示すように、雌端子金具20が
正規挿入状態に二重係止される。カバー30を取り付け
た状態では、コネクタハウジング10の挿入口13が形
成されている後端面と、この後端面に連なる後端部外周
のうちの上面と左右両側面とがカバー30によって覆わ
れるので、後方、上方または側方から被水した場合で
も、簡易防水機能が発揮され、キャビティ11内への浸
水が防止される。また、電線25は、その挿入口13か
ら延出した部分がカバー30の内部においてJ字状に曲
げられ、コネクタハウジング10とカバー30との間で
挟み付けられることにより遊動を規制された状態で外部
へ引き出される。したがって、電線25に引張力が作用
しても、その引張力が電線25と雌端子金具20との圧
着部分に及ぶことがなく、圧着部分の接触信頼性が確保
されている。
なると、係止突起16と係止孔33が係合することによ
りカバー30が取付け状態に保持される。同時に、規制
部35の先端が雌端子金具20の受け部28にほぼ当接
する状態となり、これによって、雌端子金具20の抜け
方向の移動が規制され、二次係止状態となる。即ち、上
記ランス14による一次係止とこの規制部35による二
次係止とにより、図2に示すように、雌端子金具20が
正規挿入状態に二重係止される。カバー30を取り付け
た状態では、コネクタハウジング10の挿入口13が形
成されている後端面と、この後端面に連なる後端部外周
のうちの上面と左右両側面とがカバー30によって覆わ
れるので、後方、上方または側方から被水した場合で
も、簡易防水機能が発揮され、キャビティ11内への浸
水が防止される。また、電線25は、その挿入口13か
ら延出した部分がカバー30の内部においてJ字状に曲
げられ、コネクタハウジング10とカバー30との間で
挟み付けられることにより遊動を規制された状態で外部
へ引き出される。したがって、電線25に引張力が作用
しても、その引張力が電線25と雌端子金具20との圧
着部分に及ぶことがなく、圧着部分の接触信頼性が確保
されている。
【0014】上述のように、本実施形態においては、雌
端子金具20を二重係止するにあたって、カバー30と
は別にリテーナを取り付ける必要がないから、リテーナ
を用いる場合と比較すると、コネクタハウジング10に
取り付けられる部品の点数が少なくて済み、組付けの作
業性に優れているとともに、コスト低減が可能となって
いる。また、カバー30を取り付けるときに半挿入状態
の雌端子金具20が存在していても、カバー30の規制
部35が半挿入位置にある雌端子金具20を正規挿入位
置へ押動するようになっているので、雌端子金具20が
半挿入のままになってしまうことが防止される。
端子金具20を二重係止するにあたって、カバー30と
は別にリテーナを取り付ける必要がないから、リテーナ
を用いる場合と比較すると、コネクタハウジング10に
取り付けられる部品の点数が少なくて済み、組付けの作
業性に優れているとともに、コスト低減が可能となって
いる。また、カバー30を取り付けるときに半挿入状態
の雌端子金具20が存在していても、カバー30の規制
部35が半挿入位置にある雌端子金具20を正規挿入位
置へ押動するようになっているので、雌端子金具20が
半挿入のままになってしまうことが防止される。
【0015】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではカバーを端子金具の挿入方向と
同じ方向、即ち後から前に向けて嵌め込むようにした
が、本発明によれば、カバーは上下左右のいずれの方
向、即ち端子金具の挿入方向に対して横方向から嵌め込
むようにしてもよい。この場合、正規挿入されていない
端子金具に対してカバーが嵌込み途中で干渉するように
すれば、端子金具の半挿入を検知することができる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではカバーを端子金具の挿入方向と
同じ方向、即ち後から前に向けて嵌め込むようにした
が、本発明によれば、カバーは上下左右のいずれの方
向、即ち端子金具の挿入方向に対して横方向から嵌め込
むようにしてもよい。この場合、正規挿入されていない
端子金具に対してカバーが嵌込み途中で干渉するように
すれば、端子金具の半挿入を検知することができる。
【0016】(2)上記実施形態では雌端子金具が挿入
されるコネクタについて説明したが、本発明は、雄端子
金具が挿入されるコネクタにも適用することができる。
されるコネクタについて説明したが、本発明は、雄端子
金具が挿入されるコネクタにも適用することができる。
【図1】実施形態1においてカバーを外した状態をあら
わす断面図
わす断面図
【図2】実施形態1においてカバーを取り付けた状態を
あらわす断面図
あらわす断面図
【図3】実施形態1において半挿入の雌端子金具にカバ
ーが当接した状態をあらわす断面図
ーが当接した状態をあらわす断面図
10…コネクタハウジング 11…キャビティ 13…挿入口 20…雌端子金具 30…カバー 35…規制部
Claims (2)
- 【請求項1】 端子金具の挿入を可能としたキャビティ
が形成されているとともにこのキャビティの開口部が前
記端子金具の挿入口とされているコネクタハウジング
と、前記挿入口を覆うように前記コネクタハウジングに
取り付けられるカバーとを備えたコネクタにおいて、 前記カバーには、前記コネクタハウジングへの取付け状
態において正規挿入されている前記端子金具に対して係
合することによりその端子金具の抜け方向の移動を規制
する規制部が形成されていることを特徴とするコネク
タ。 - 【請求項2】 前記カバーの前記コネクタハウジングに
対する取付け方向が前記端子金具の挿入方向と同じ方向
とされ、半挿入位置にある前記端子金具が前記カバーの
取付けに伴って前記規制部により正規挿入位置へ押動さ
れる構成としたことを特徴とする請求項1記載のコネク
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12736997A JPH10321281A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12736997A JPH10321281A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10321281A true JPH10321281A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=14958276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12736997A Pending JPH10321281A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10321281A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6948970B2 (en) | 2003-09-05 | 2005-09-27 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Connector having an engaging member for holding a cable |
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JP2016076406A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP2016076408A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP2017147103A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | 住友電装株式会社 | 非防水コネクタ |
JP2018198192A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ用保護カバー |
JP2020098705A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12736997A patent/JPH10321281A/ja active Pending
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