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JPH10309107A - 自動往復式混合機による大量の種子の消毒剤粉衣方法 - Google Patents

自動往復式混合機による大量の種子の消毒剤粉衣方法

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Publication number
JPH10309107A
JPH10309107A JP11977097A JP11977097A JPH10309107A JP H10309107 A JPH10309107 A JP H10309107A JP 11977097 A JP11977097 A JP 11977097A JP 11977097 A JP11977097 A JP 11977097A JP H10309107 A JPH10309107 A JP H10309107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seeds
seed
drum
disinfectant
wet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11977097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Watanabe
久 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokko Chemical Industry Co Ltd filed Critical Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11977097A priority Critical patent/JPH10309107A/ja
Publication of JPH10309107A publication Critical patent/JPH10309107A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】薬剤残液の廃液処理の必要のない、大量の種子
を短時間で効率的に消毒粉衣できる方法を提供する。 【解決手段】ドラム回転型の自動往復式混合機に、スリ
ット部14bから表面が水で濡れた種子を投入するか又
は種子と種子表面を濡らすに足る量だけの水とを投入し
て、覆い体の外向き面とこれに向き合うドラム内壁との
間の空間に種子が進入しない向きで回転ドラム11を回
転させて種子表面を水で濡らし、次いで粉末状又は液状
の消毒剤を投入し、該自動往復式混合機を回動させて種
子を前記の消毒剤と混合することにより粉衣し、制御装
置の作動により回転ドラムを逆回転させ、消毒剤粉衣さ
れた種子を前記覆い体の外向き面とこれに向き合うドラ
ム内壁との間の空間中に移動させて、移動している種子
の運動力で前記の蓋を開き前記のスリット部(排出口)
を開放しここから種子を排出することを特徴とする大量
の種子の消毒剤粉衣方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水稲、麦、野菜な
どの種子を播種前に又は播種時に消毒用の粉末状の薬剤
で粉衣するか又は液状の薬剤で塗抹することによって、
種子に寄生する有害な植物病原糸状菌又は細菌を殺菌消
毒する消毒剤粉衣方法に関するものであり、ドラム回転
型の自動往復式混合機を使用して種子を消毒用薬剤で粉
衣又は塗抹することを特徴とする大量の種子の消毒剤粉
衣方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水稲、麦、野菜などの種子を播種
前に又は播種時に消毒用の薬剤(殺菌剤や種子消毒剤な
ど)で粉衣するか又は種子を消毒用の薬剤溶液中に浸漬
することにより、種子に寄生する有害な植物病原糸状菌
又は細菌を殺菌消毒する種子の消毒方法は周知である
(例えば、特開平2-279609号公報参照)。
【0003】また、従来のドラム回転式の混合機におけ
る水稲種籾の大量種子湿粉衣方法では、従来の水稲乾燥
籾重量の3%の水を添加するか又は3%スラリーとする
ため消毒後種子が加湿になりすぎ、処理作業時にドラム
内に種籾が付着したり、薬剤の均一な種子消毒が困難で
あったり、種子の保管や播種作業上べとついたりするな
どの問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、稲作において
は、農協や水稲生産組合の育苗施設の大型化に伴い、忙
しい育苗時期の作業の集中化のために一度に大量の種籾
を消毒用の薬剤の薬液に浸漬することにより消毒する方
法(浸漬法)が普及している。しかしながら、浸漬法は
大量の薬液が残るために、この大量の薬剤残液の廃液処
理が環境上問題となっている。従って、簡単な操作で大
量の薬剤残液を排出せずに一度に大量の種子を消毒する
方法が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような状況のもと
で、本発明者らは、大量の薬剤残液の廃液処理の必要が
なく簡単な操作で行い得る大量の種子の消毒方法を提供
することを目的として鋭意研究を重ねた結果、育苗土壌
の肥料やコンクリート材料等の混合に使用されているド
ラム回転型の自動往復式混合機を使用して種子を粉末状
又は液状の消毒薬剤で塗抹することにより、意外にも一
度に大量の種子を短時間で効率的に種子消毒できること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、混合機を作動するモ
ーターを設けた架台に横架けした回転ドラムと、前記回
転ドラムの胴部の一部に胴部軸方向に穿穴された開口部
と、前記回転ドラムに内設され、前記回転ドラムの開口
部の一側縁から回転ドラムの内部へ延びて突設されて開
口部を内方から覆う覆い体と、該覆い体に取付軸により
一端を軸着される蓋であって且つ該覆い体と前記回転ド
ラムの開口部の他方の一側縁との間に形成されて投入口
と排出口を兼ねるスリット部を覆う蓋と、ドラム回転中
は蓋がスリット部を閉じる押力を与えるように蓋に設置
されたバネと、前記回転ドラムと前記モーターを接続す
る伝動装置と、前記モーターに接続しモーターの作動時
間を制御する制御装置とを具備したドラム回転型の自動
往復式混合機に、前記スリット部(投入口)から表面が
水で濡れた種子を投入するか又は種子と種子表面を濡ら
すに足る量だけの水とを投入して、覆い体の外向き面と
これに向き合うドラム内壁との間の空間に種子が進入し
ない向きで回転ドラムを回転させて種子表面を水で濡ら
し、次いで粉末状又は液状の消毒剤を投入し、該自動往
復式混合機を回動させて種子を前記の消毒剤と混合する
ことにより粉衣するか、又は乾燥種子を投入後、粉末又
は液状の消毒剤を希釈し、これを種子表面を濡らすに足
る量を直接投入することにより塗抹させた後に前記の制
御装置の作動により回転ドラムを逆回転させ、消毒剤粉
衣された種子を前記覆い体の外向き面とこれに向き合う
ドラム内壁との間の空間中に移動させて、移動している
種子の運動力で前記の蓋を開き前記のスリット部(排出
口)を開放しここから種子を排出することを特徴とする
大量の種子の消毒剤粉衣方法である。
【0007】ドラム回転型の自動往復式混合機のドラム
内に投入した乾燥種籾に薬剤を湿粉衣するために添加す
る水の量は、最初は、ドラム内部が乾燥しているので種
籾重量当たり2.4〜2.0%(種籾100kgに対し水2.4〜2.0
リットル)であり、これを種籾上に均一に付着すればよ
い。2回目からの湿粉衣作業は、水の添加量を減量して
種籾重量当たり1.8〜1.6%に調節することで処理後の種
籾の加湿状態がなくなり、風乾などの乾燥作業が不要と
なると同時に紙袋での長期保管が可能になり、作業コス
トの低減や省力分散ができるメリットがある。
【0008】本発明の方法において使用する前記の構成
をもつドラム回転型の自動往復式混合機は、例えばオー
トリバース混合機という名称で吉徳農機株式会社から販
売されているものであり、その構造は例えば実公平4-51
856号公報及び実公平6-32805号公報に記載されている。
【0009】本発明で使用するドラム回転型の自動往復
式混合機の一つの態様を図1〜図3に示す。図におい
て、11は軸線を横設して架台12に軸着する円筒状の回転
ドラムであって、この回転ドラム11は胴部13と両側板部
13Aから構成され、胴部13の一部に同軸方向に穿穴され
た開口部14aが回転ドラム11の半径方向とほぼ平行に設
けられている。また、回転ドラム11の開口部14aの一側
縁、すなわち胴部13の一側縁には覆い体19が取り付けら
れている。覆い体19は開口部14aを覆うように回転ドラ
ム11に内設された覆い板であって、開口部14aの奥側に一
端19Aを延設し且つ他端19B を胴部13の一側縁に接続し
て、回転ドラム11の内部と連通して開口部14aの内側を
覆う。そしてスリット部14bを形成する。この覆い板19
の外側にあらわれる部分は開閉自在な点検用蓋部20とな
っており、この蓋部20は一端20Aを枢着すると共に他端2
0Bを胴部13に固設した固定金具21により着脱可能に固定
される。
【0010】覆い板19と、前記回転ドラム11の胴部との
間に形成されて投入口と排出口を兼ねるスリット部14b
には蓋15を設け、この蓋15の一端を開口部14aの軸線寄
りに取付軸16により覆い体19に軸着し、他端を自由端と
し、さらに前記取付軸16の側板部13Aより突出した端部
に腕部17を直交して固設する。そして腕部17にバネ18の
一端を接続し、このバネ18の他端を側板部13Aの適所に
接続して蓋15がスリット14bを閉じるように付勢する
か、蓋15が後述する覆い板に添設状態で固定するか或い
は閉成するか選択的に弾発するように設ける。
【0011】12Aはベース12に回動自在に設けたストッ
パーであり、該ストッパー12Aは図2に示すように開口
部14aヘ被混合物Aを投入し易いように回転ドラム11を
固定するために用いられるものであり、混合時は倒して
使用するものである。また前記回転ドラム11の中心部に
横設した回転軸22には従動スプロケット23を固設する。
24は回転ドラム11に内設した混合羽根であり、胴部13よ
り内側へやや浮いた状態に装着したり、また螺旋状等に
装着している。
【0012】前記架台12は車輪25を備えて下部を開口し
た基板26の両側上に側壁27を介して支持台28を設け、該
支持台28に回転軸22を支持する軸受29を固設すると共
に、前記基板26上には傾斜板30を設ける。また基板26上
には商用電源(100V AC)が供給されるモーター31が設け
られ、該モーター31には歯車等の減速装置32を介して駆
動スプロケット34が設けられ、この駆動スプロケット34
と前記従動スプロケット23にチェーン35を懸装する。こ
れらによって伝動装置33が構成される。尚、36はモータ
ー31の制御装置であり、44は電源スイッチである。
【0013】次に図1〜図3を参照して本発明の方法を
説明する。先ず、前記のドラム回転型の自動往復式混合
機の回転ドラム11をあらかじめ手で廻し、ストッパー 1
2Aにより回転ドラムを所定位置に固定状態とした後、蓋
15を持ち上げるとバネ18により蓋15は点検用蓋部20側に
押圧され、スリット部14b(投入口)が開成される。こ
こから回転ドラム11に、あらかじめ種子表面を水で濡ら
しておいた種子を投入し、次いで粉末状又は液状の消毒
用薬剤を投入する。次いで、蓋15を閉じると、蓋15はバ
ネ18によって開成するように付勢される。そしてストッ
パー12Aをはずす。電源スイッチ44を開成すると制御装
置36が作動し、モーター31が回転駆動し、該回転力は減
速装置32、駆動スプロケット34、チェーン35、従動スプ
ロケット23を介して回転ドラム11が時計方向に回転す
る。
【0014】また、乾燥した種子を直接用いる場合に
は、スリット部14b(投入口)から回転ドラム11に、乾燥
種子と種子表面を濡らすに足る量だけの水とを投入して
前記のようにして回転ドラムを回転させてあらかじめ種
子表面を水で濡らす。次いで、回転ドラムの回転を停止
させ、前記と同様にして、この回転ドラムに粉末状の消
毒用薬剤を投入するか、又は乾燥種子を投入後、粉末又
は液状の消毒剤を希釈し、これを種子表面を濡らすに足
る量を直接投入し、回転ドラムを時計方向に回転させ
る。
【0015】これにより、図3(A)に示すように種子と
消毒用薬剤(図中のA)は開口部14aより奥側に常時位
置して回転ドラム11の回転に伴って混合される。この
際、種子と消毒用薬剤(図中のA)は開口部14aの奥側
に位置するためスリット部14b(排出口)から排出しな
い。また、回転ドラムの開口部14aが上位より下位に回
転する場合、種子と消毒用薬剤(図中のA)は覆い板19
上に戴置され、そしてスリット部14b(排出口)より排出
されることなく混合され、種子が消毒用薬剤で粉衣又は
塗抹される。
【0016】前記のように自動往復式混合機を回動させ
て種子を消毒用薬剤と混合することにより粉衣した後、
制御装置36の制御設定に応じてモーター31が停止し、次
いで逆回転する。回転ドラム11が逆回転すると、図3
(B)示すように、消毒用薬剤で粉衣又は塗抹された種子
は、回転ドラム11の回転に伴い前記覆い体19とドラム内
壁13との間に移動し(送り出され)、移動している種子の
運動力で前記の蓋15を押し開き前記排出口14bを開放し
排出口から自動的に排出される。
【0017】本発明の方法により消毒用薬剤で粉衣又は
塗抹された種子は、次いで常法により風乾し、その後
に、所要時に種子に対して約2倍量以下の水に浸すこと
により消毒作業が完了される。
【0018】本発明の方法に使用する消毒用の薬剤とし
ては、下記の薬剤が挙げられるが、これに限定されるこ
となく、催芽した種籾に薬害を与えない種子消毒剤であ
ればいずれでも使用できる。
【0019】ベノミル〔化学名:メチル-1-(n-ブチルカ
ルバモイル)-2-ベンズイミダゾールカーバメート〕、ベ
ノミルとチウラム(化学名:テトラメチルチウラムジス
ルフィド)の混合水和剤;ペフラゾエート〔化学名:ペ
ンタ-4-エニル-N-フルフリル-N-イミダゾール-1-イルカ
ルボニル-DL-ホモアラニナート〕水和剤、乳剤;チウラ
ムとペフラゾエートとの混合水和剤、混合フロアブル;
ペフラゾエートとオキソリニック酸〔化学名:5-エチル
-5,8-ジヒドロ-8-オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5-g]キノリ
ン-7-カルボン酸〕との混合水和剤、混合フロアブル;
ペフラゾエートとフルジオキソニル〔化学名:4-(2,2-
ジフルオロ-1,3-ベンゾジオキソール-4-イル)ピロール-
3-カルボニトリル〕と塩基性塩化銅の3種混合水和剤;
トリフルミゾール〔化学名:(E)-4-クロロ-α,α,α-ト
リフルオロ-N-(1-イミダゾール-1-イル-プロポキシエチ
リデン)-O-トルイジン〕乳剤;トリフルミゾールとオキ
ソリニック酸との混合フロアブル;プロクロラズ〔化学
名:N-プロピル-N-[2-(2,4,6-トリクロロフェノキシ)エ
チル]イミダゾール-1-カルボキシアミド〕乳剤;プロク
ロラツとオキソリニック酸との混合フロアブル;イプコ
ナゾール〔化学名:1RS,2SR,5RS;1RS,2SR,5SR)-2-(4-ク
ロロベンジル)-5-イソプロピル-1-(1H-1,2,4-トリアゾ
ール-1-イルメチル)シクロペンタノール〕水和剤;イプ
コナゾールと水酸化第二銅との混合フロアブルなどが挙
げられる。
【0020】本発明の方法で使用する消毒用薬剤の量
は、種子100kg当たり有効成分量として0.001〜1kg、好
ましくは0.02〜0.4kgである。本発明の方法によれば1
回の作業で50〜150kgの種子を消毒粉衣することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法は、種子粉衣後の種もみに
対する消毒用薬剤の付着均一性が高い、1回の作業で大
量の種子、例えば50〜150kgの種子を粉衣処理できる、
湿粉衣のため種子薬剤の廃液処理の心配がない利点及び
消毒剤粉衣後はサラン製網に入れて種子を保管して育苗
作業に合わせるだけですむ(種子を広げて風乾する必要
がない)という利点を有する。
【0022】
【発明の実施の態様】本発明を以下の実施例により例証
する。しかしながら、本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。
【0023】実施例1 前年度にイネばか苗病の発生が認められた圃場で収穫し
た種籾(品種:コシヒカリ)を、乾燥重量で100kgをド
ラム回転型自動往復式混合機に投入し、水2.4リットル
を加えて混合機のドラムを3分間回転させて種籾を均一
に加湿させた。その後、チウラム・ベノミル水和剤を所
定量加えて、混合機のドラムを3分間回転させ、さらに
1分間逆回転させ、薬剤を種籾に均一に付着させた。混
合機の排出口より取り出した薬剤粉衣処理種籾をサラン
製網袋に3kgづつ余裕をもたせて詰め、風通しのよい日
陰に2日間置き風乾させた。この薬剤湿粉衣処理種籾を
サラン製網袋に詰めたまま、種籾と水の容量比(v/v)を
1:2とした停滞水中に10〜15℃で8日間浸種した。浸
種3日後に水の交換を行った。浸種終了後に30℃で15時
間催芽処理し、鳩胸状態となった種籾を育苗箱(30cm×
60cm×3cm)に充填した呉羽化学株式会社製造のクミア
イ粒状培土に150gを播種した。その後、30℃で2日間出
芽処理し、ビニールハウス内で育苗管理した。発病調査
は、播種28日後に行い、育苗箱当りのばか苗病症状を示
した苗数を調査し、育苗箱当りの平均発病苗数を求め、
無処理区との対比で種子消毒率(%)を算出した。1区
の育苗箱数は10個で行った。
【0024】
【0025】実施例2 イネばか苗病の発生が認められた圃場で収穫した種籾
(品種:あきたこまち)100kgをドラム回転型自動往復
式混合機に入れ、チウラム・ペフラゾエートフロアブル
製剤の5倍希釈液を種籾重量の2%(v/w)用いるか又は
4倍希釈液を種籾重量の1.6%(v/w)用いて種籾を粉衣又
は被覆処理するか、あるいは種籾重量の1.2%の水で加
湿後に原液を種籾重量の0.4%(v/w)用いて粉衣処理し、
処理法と薬剤の種籾への付着率を調査すると同時に、同
一処理法で繰返し処理した場合の付着率の変動について
も調べた。ドラム回転型自動往復式混合機の操作は、実
施例1と同様に混合機のドラムを3分間を回転させ、さ
らに1分間逆回転させることにより行った。薬剤粉衣処
理後の種籾は付着量分析用として100gを任意に取り出
し、その他の処理籾は3kgづつサラン製網袋に詰め、風
乾せずに種籾と水の容量比(v/v)を1:2とした停滞水
中で8〜13℃で10日間浸種した。水の交換は浸種3日後
と6日後の2回行った。浸種後、30℃で15時間催芽処理
し、鳩胸状態となった種籾を育苗箱(30cm×60cm×3c
m)に充填した宇部興産株式会社製のクミアイ粒状培土
に180gづつ播種した。その後は32℃で2日間出芽処理
し、ビニールハウス内で栽培管理した。一方、対照区の
薬剤処理は同一の種籾5gを50mlフラスコに入れ、これ
にチウラム・ペフラゾエートフロアブル剤の7.5倍希釈
液を種籾重量の3%(v/w)用いてよく振り混ぜた。薬剤
処理籾はサラン製網袋に入れ、本発明の方法と同様に浸
種、催芽処理し、播種した。区制はそれぞれ1区(育苗
箱)10連制で行った。発病調査は、播種30日後に実施例
1と同様に育苗箱当りのばか苗病発病苗数を調査し、10
育苗箱での平均発病苗数を求め、無処理区との対比から
種子消毒率(%)を算出した。尚、種籾の付着薬量の分
析はチウラムについては高速液体クロマトグラフィー(H
PLC)法で実施し、ペフラゾエートについてはガスクロマ
トグラフィー(GC)法で実施した。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で使用するドラム回転型の自動往
復式混合機の縦断面図である。
【図2】本発明の方法で使用するドラム回転型の自動往
復式混合機の一部切り欠き斜視図である。
【図3】本発明の方法で使用するドラム回転型の自動往
復式混合機の運転状態を示す断面図であり、(A)は混合
状態を示す縦断面図であり、(B)は排出状態を示す縦断
面図である。
【符号の説明】 11 回転ドラム 12 架台 14a 開口部 14b スリット部 15 蓋 18 バネ 19 覆い板 31 モーター 33 伝動装置 36 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合機を作動するモーターを設けた架台
    に横架けした回転ドラムと、前記回転ドラムの胴部の一
    部に胴部軸方向に穿穴された開口部と、前記回転ドラム
    に内設され、前記回転ドラムの開口部の一側縁から回転
    ドラムの内部へ延びて突設されて開口部を内方から覆う
    覆い体と、該覆い体に取付軸により一端を軸着される蓋
    であって且つ該覆い体と前記回転ドラムの開口部の他方
    の一側縁との間に形成されて投入口と排出口を兼ねるス
    リット部を覆う蓋と、ドラム回転中は蓋がスリット部を
    閉じる押力を与えるように蓋に設置されたバネと、前記
    回転ドラムと前記モーターを接続する伝動装置と、前記
    モーターに接続しモーターの作動時間を制御する制御装
    置とを具備したドラム回転型の自動往復式混合機に、前
    記スリット部(投入口)から表面が水で濡れた種子を投
    入するか又は種子と種子表面を濡らすに足る量だけの水
    とを投入して、覆い体の外向き面とこれに向き合うドラ
    ム内壁との間の空間に種子が進入しない向きで回転ドラ
    ムを回転させて種子表面を水で濡らし、次いで粉末状又
    は液状の消毒剤を投入し、該自動往復式混合機を回動さ
    せて種子を前記の消毒剤と混合することにより粉衣する
    か、又は乾燥種子を投入後、粉末又は液状の消毒剤を希
    釈し、これを種子表面を濡らすに足る量を直接投入する
    ことにより塗抹させた後に前記の制御装置の作動により
    回転ドラムを逆回転させ、消毒剤粉衣された種子を前記
    覆い体の外向き面とこれに向き合うドラム内壁との間の
    空間中に移動させて、移動している種子の運動力で前記
    の蓋を開き前記のスリット部(排出口)を開放しここか
    ら種子を排出することを特徴とする大量の種子の消毒剤
    粉衣方法。
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