[go: up one dir, main page]

JPH10303422A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH10303422A
JPH10303422A JP9125012A JP12501297A JPH10303422A JP H10303422 A JPH10303422 A JP H10303422A JP 9125012 A JP9125012 A JP 9125012A JP 12501297 A JP12501297 A JP 12501297A JP H10303422 A JPH10303422 A JP H10303422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gate electrode
impurity
diffusion layer
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9125012A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Suenaga
淳 末永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9125012A priority Critical patent/JPH10303422A/ja
Publication of JPH10303422A publication Critical patent/JPH10303422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体と金属との低抵抗の化合物膜を形成で
き、簡単な工程でゲート電極の空乏化も抑制できる方法
を提供する。 【解決手段】 不純物のイオン注入及び高温の熱処理で
+ 拡散層52及びP+拡散層54等を形成し、TiS
2 膜56を形成した後、N型不純物58及びP型不純
物62のイオン注入及び低温の熱処理を行う。TiSi
2 膜56を形成する時点では不純物の濃度が低く、N型
不純物58及びP型不純物62に対する熱処理の温度も
低いので、TiSi2 膜56の抵抗が低い。多結晶Si
膜38には不純物が2回イオン注入されるので、ゲート
電極の空乏化も抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、拡散層及びゲ
ート電極の各々の表面に半導体と金属との化合物膜を形
成する半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタ等の半導体装置を微
細化、高速化するためには、半導体基板に形成されてい
る拡散層や半導体膜から成るゲート電極の寄生抵抗を低
減させる必要があり、そのために、拡散層及びゲート電
極の各々の表面に半導体と金属との化合物膜を形成する
構造が考えられている。
【0003】また、半導体装置の動作電圧を低くして消
費電力を低減させるために、CMOSトランジスタで
は、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの
何れもが表面チャネル型であるために、ソース/ドレイ
ン間でパンチスルーが生じにくくて閾値電圧を低下させ
ることができるデュアルゲート構造に対する要求が高ま
っている。
【0004】上述の二つの構造を有するCMOSトラン
ジスタを製造するための最も基本的な方法では、Si基
板上に多結晶Si膜でゲート電極を形成し、NMOSト
ランジスタを形成すべきNチャネル領域及びPMOSト
ランジスタを形成すべきPチャネル領域に夫々N型不純
物及びP型不純物をイオン注入した後、拡散層及びゲー
ト電極の各々の表面に自己整合的に化合物膜を形成す
る。
【0005】図9は、上述の二つの構造を有するCMO
Sトランジスタを製造するために考えられている別の方
法を示している。この方法では、図9(a)に示す様
に、Si基板11の表面にSiO2 膜12を選択的に形
成して素子分離領域を決定する。
【0006】そして、Nチャネル領域13及びPチャネ
ル領域14に夫々Pウェル15及びNウェル16を形成
し、SiO2 膜12に囲まれている素子活性領域の表面
にゲート酸化膜としてのSiO2 膜17を形成した後、
多結晶Si膜18を全面に堆積させる。
【0007】次に、図9(b)に示す様に、Pチャネル
領域14をフォトレジスト21で覆ってNチャネル領域
13の多結晶Si膜18にN型不純物22をイオン注入
する。そして、図9(c)に示す様に、フォトレジスト
21を除去した後、Nチャネル領域13をフォトレジス
ト23で覆ってPチャネル領域14の多結晶Si膜18
にP型不純物24をイオン注入する。
【0008】次に、図9(d)に示す様に、フォトレジ
スト23を除去した後、多結晶Si膜18上に非晶質S
i膜25を堆積させ、この非晶質Si膜25上でフォト
レジスト26をゲート電極のパターンに加工する。そし
て、図示されてはいないが、フォトレジスト26をマス
クにして非晶質Si膜25及び多結晶Si膜18をエッ
チングしてゲート電極を形成し、更に、LDD構造用の
低濃度の拡散層及び側壁スペーサを形成する。
【0009】その後、Pチャネル領域14をフォトレジ
ストで覆い、Nチャネル領域13の素子活性領域及び非
晶質Si膜25にN型不純物をイオン注入し、また、N
チャネル領域13をフォトレジストで覆い、Pチャネル
領域14の素子活性領域及び非晶質Si膜25にP型不
純物をイオン注入して、高濃度の拡散層を形成する。そ
して、拡散層及び非晶質Si膜25の各々の表面に自己
整合的に高融点金属シリサイド膜を形成する。
【0010】一方、第2570292号特許公報には、
拡散層が形成されるべき領域の表面とゲート電極の表面
とに自己整合的に高融点金属シリサイド膜を形成した後
にN型不純物をイオン注入し、温度が1025℃で時間
が20秒の熱処理でN型不純物を活性化させて、N型拡
散層を形成すると共にゲート電極の多結晶Si膜をN型
化する半導体装置の製造方法が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に、N型
不純物としての砒素が高濃度に導入されたSi基板や多
結晶Si膜における線幅の狭い領域つまり細い領域で
は、高融点金属シリサイド膜を形成しても、この高融点
金属シリサイド膜の抵抗が十分には低下しないという所
謂細線効果の生じることが知られている。
【0012】しかし、上述の最も基本的な方法では、細
線効果を抑制するためにN型不純物としての砒素のドー
ズ量を減少させると、Si基板に形成する拡散層の不純
物濃度のみならず、多結晶Si膜から成るゲート電極の
不純物濃度も低下する。この結果、ゲート電極が空乏化
し易くなり、チャネル領域に所望の電圧を印加すること
ができなくなって、電流駆動能力等の特性が劣化する。
【0013】N型不純物としての砒素のドーズ量を減少
させても、ゲート電極が薄ければゲート電極の空乏化が
抑制される。しかし、ゲート電極が薄いと、ゲート電極
の表面に形成した高融点金属シリサイド膜がゲート絶縁
膜に到達してこのゲート絶縁膜を突き抜け易くなり、ゲ
ート絶縁膜の耐圧が劣化して、信頼性が低下する。
【0014】これに対して、図9に示した方法では、N
チャネル領域13のゲート電極である多結晶Si膜18
及び非晶質Si膜25の両方にN型不純物をイオン注入
していてゲート電極の不純物濃度が高いが、Nチャネル
領域13に拡散層を形成するためには非晶質Si膜25
と同じドーズ量のN型不純物しかイオン注入していなく
て拡散層の不純物濃度が低い。このため、拡散層の細線
効果とゲート電極の空乏化との両方が同時に抑制されて
いる。
【0015】しかも、高融点金属シリサイド膜を非晶質
Si膜25の表面に形成しており、非晶質Si膜25で
は多結晶Si膜18に比べてシリサイド化反応が促進さ
れるので、ゲート電極の不純物濃度が高いにも拘らず、
ゲート電極でも細線効果が抑制されている。更に、上述
の様に、ゲート電極の空乏化を抑制するためにゲート電
極を薄くする必要がないので、ゲート絶縁膜の耐圧劣化
による信頼性の低下も抑制されている。
【0016】ところが、図9に示した方法では、ゲート
電極を形成するために多結晶Si膜18の他に非晶質S
i膜25も必要であるので、工程が複雑で、製造コスト
が増大する。
【0017】また、この方法では、図9(d)からも明
らかな様に、ゲート電極を形成するためにN型の多結晶
Si膜18とP型の多結晶Si膜18とを同時にエッチ
ングする必要があるが、N型の多結晶Si膜18はP型
の多結晶Si膜18よりもエッチング速度が速い。
【0018】しかも、最小加工寸法が0.18μmのM
OSトランジスタではゲート酸化膜としてのSiO2
17の厚さが3〜4nm程度しかないので、SiO2
17を多結晶Si膜18のエッチングに対するストッパ
にすることが困難である。このため、Nチャネル領域1
3ではオーバエッチングによってSi基板11が掘られ
て、NMOSトランジスタの特性が劣化する。
【0019】また、多結晶Si膜18にイオン注入した
N型不純物22及びP型不純物24を熱処理で活性化さ
せてキャリア濃度を高くすると、N型の多結晶Si膜1
8とP型の多結晶Si膜18とでエッチング速度が異な
ることによる上述の現象が更に顕著になる。
【0020】一方、図5は、厚さ200nmの単層の多
結晶Si膜でN型ゲート電極を形成するためにこのゲー
ト電極にイオン注入したリンのドーズ量及び加速エネル
ギーと、ゲート電極に空乏層が形成される様に逆方向電
圧を印加した場合のゲート酸化膜容量Coxに対するゲー
ト電極容量Cinv の比との関係を示している。
【0021】また、図6は、厚さ200nmの単層の多
結晶Si膜から成るN型ゲート電極の線幅並びにこのゲ
ート電極にイオン注入したリンのドーズ量及び加速エネ
ルギーと、リンをイオン注入したゲート電極上に形成し
たTiSi2 膜のシート抵抗との関係を示している。
【0022】Cinv /Coxの値が高ければゲート電極の
空乏層幅が狭くてゲート電極が空乏化しにくいことにな
るので、Cinv /Coxとしては一般的には90%以上の
値が必要である。そして、そのためには、図5から、ソ
ース/ドレイン領域の形成と同時に行う砒素のイオン注
入の他に、15keVの加速エネルギー及び5×1015
/cm2 のドーズ量によるリンの追加のイオン注入をゲ
ート電極に対して行う必要のあることが分かる。
【0023】ところが、図6では図6(c)中の黒丸の
データがこの条件に該当するが、このデータから明らか
な様に、この条件では、TiSi2 膜で細線効果が顕著
に生じているばかりでなく、ゲート電極の線幅が広い場
合でもTiSi2 膜のシート抵抗が高い。
【0024】図6中の白丸のデータから、ソース/ドレ
イン領域の形成と同時に行う砒素のイオン注入をゲート
電極に対して行うのみで、リンの追加のイオン注入をゲ
ート電極に対して行わなければ、TiSi2 膜で細線効
果が生じないのみならずTiSi2 膜のシート抵抗も低
いことが分かる。しかし、その場合は、図5から明らか
な様に、Cinv /Coxの値が82%程度にしかならず、
ゲート電極が空乏化し易くて、電流駆動能力等の特性が
劣化する。
【0025】つまり、図5、6から、単層の多結晶Si
膜から成るゲート電極に不純物をイオン注入した後にこ
のゲート電極上に高融点金属シリサイド膜を形成する方
法では、高融点金属シリサイド膜の抵抗値やゲート電極
の空乏化の程度が不純物のイオン注入条件に依存し、し
かも、このイオン注入条件を調整したとしても低抵抗の
高融点金属シリサイド膜を得ることとゲート電極の空乏
化を抑制することとを同時に達成することが困難である
ことが分かる。
【0026】この様な不純物のイオン注入条件に対する
依存性を抑制する方法として、上述の第2570292
号特許公報に記載されている様に、高融点金属シリサイ
ド膜を形成した後に不純物をイオン注入する方法が提案
されている。しかし、この方法では、イオン注入した不
純物を十分に活性化させるために温度が1000℃程度
の熱処理を施しているので、形成済の高融点金属シリサ
イド膜で凝集が発生して、低抵抗の高融点金属シリサイ
ド膜を得ることができない。
【0027】図7(a)は、この方法でN+ 型拡散層及
びその上のTiSi2 膜を形成した場合の、拡散層の幅
及び熱処理の条件とTiSi2 膜のシート抵抗との関係
を示しており、図7(b)は図7(a)の拡大グラフで
ある。また、図8は、拡散層がP+ 型である場合の図7
と同様のグラフである。これらの図7、8から、熱処理
の温度が950℃程度以上の場合や、温度が850℃程
度でも時間が90秒程度以上の場合は、低抵抗のTiS
2 膜を得ることができないことが分かる。
【0028】つまり、上述の何れの方法でも、細線効果
を抑制して低抵抗の化合物膜を形成し、形成済の化合物
膜で凝集が発生することによる化合物膜の高抵抗化を抑
制し、ゲート絶縁膜の耐圧劣化を抑制し、簡単な工程で
ゲート電極の空乏化を抑制することの総てを同時には達
成することができなかった。
【0029】従って、本願の発明は、これらの総てを同
時に達成することができて、微細で且つ高速であり、信
頼性が高く、特性も優れた半導体装置を低コストで製造
することができる半導体装置の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体装
置の製造方法は、半導体膜から成るゲート電極を半導体
基板上に形成する工程と、前記半導体基板及び前記ゲー
ト電極に第1の不純物を導入する工程と、前記第1の不
純物を熱処理で活性化させて、前記半導体基板に拡散層
を形成すると共に前記ゲート電極を導電化させる工程
と、前記拡散層及び前記ゲート電極の各々の表面に半導
体と金属との化合物膜を形成する工程と、前記化合物膜
を形成した後に、前記第1の不純物を導入した領域にお
ける前記半導体基板及び前記ゲート電極に前記第1の不
純物と同一導電型の第2の不純物を導入する工程と、前
記熱処理よりも温度の低い加熱を施して前記第2の不純
物を活性化させる工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0031】この様に、請求項1に係る半導体装置の製
造方法では、化合物膜を形成した後に、第1の不純物を
導入した領域における半導体基板及びゲート電極に第1
の不純物と同一導電型の第2の不純物を導入しているの
で、化合物膜を形成する前に導入する第1の不純物の濃
度が低くてよく、細線効果を抑制して低抵抗の化合物膜
を形成することができる。
【0032】一方、化合物膜を形成した後に第1の不純
物と同一導電型の第2の不純物を導入しているので、ゲ
ート電極を薄くしたり2層の半導体膜で形成したりしな
くても、第1及び第2の不純物の合計でゲート電極の不
純物濃度を所望の値にすることができる。このため、ゲ
ート電極の表面に形成した化合物膜をゲート絶縁膜に到
達しにくくしてゲート絶縁膜の耐圧劣化を抑制すること
ができると共に、簡単な工程でゲート電極の空乏化を抑
制することができる。
【0033】更に、化合物膜を形成する前に第1の不純
物を熱処理で活性化させているので、化合物膜を形成し
た後に導入した第2の不純物を活性化させるための加熱
の温度が、第1の不純物を活性化させるための熱処理の
温度よりも低くてよい。このため、第2の不純物を活性
化させるための加熱を施しているにも拘らず、形成済の
化合物膜で凝集が発生することによる化合物膜の高抵抗
化を抑制することができる。
【0034】請求項2に係る半導体装置の製造方法は、
請求項1に係る半導体装置の製造方法において、前記第
2の不純物の前記導入の後に、前記半導体基板上に層間
絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板に達するコン
タクト孔を前記層間絶縁膜に開孔する工程と、前記コン
タクト孔を介して前記第1の不純物と同一導電型の第3
の不純物を前記半導体基板に導入する工程と、前記第3
の不純物を活性化させると共に前記加熱を施す熱処理を
行う工程とを具備することを特徴としている。
【0035】この様に、請求項2に係る半導体装置の製
造方法では、コンタクト補償のために導入した第3の不
純物を活性化させるための熱処理で第2の不純物も同時
に活性化させているので、第2の不純物を活性化させる
ための専用の工程が不要である。このため、低抵抗の化
合物膜を形成し、ゲート絶縁膜の耐圧劣化を抑制し、ゲ
ート電極の空乏化を抑制することを、工程を増大させる
ことなく行うことができる。
【0036】請求項3に係る半導体装置の製造方法は、
請求項1に係る半導体装置の製造方法において、前記第
2の不純物の前記導入の後に、前記加熱を施しつつ前記
半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程を具備するこ
とを特徴としている。
【0037】この様に、請求項3に係る半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜の形成と同時に第2の不純物も
活性化させているので、第2の不純物を活性化させるた
めの専用の工程が不要である。このため、低抵抗の化合
物膜を形成し、ゲート絶縁膜の耐圧劣化を抑制し、ゲー
ト電極の空乏化を抑制することを、工程を増大させるこ
となく行うことができる。
【0038】請求項4に係る半導体装置の製造方法は、
請求項1に係る半導体装置の製造方法において、前記第
1及び第2の不純物がNチャネルトランジスタの形成領
域における前記半導体基板及び前記ゲート電極に選択的
に導入する夫々第1及び第2のN型不純物であり、前記
半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を露出させ
た状態で前記第1のN型不純物の前記導入を行い、前記
半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を被覆膜で
被覆した状態でこの被覆膜を介してPチャネルトランジ
スタの形成領域における前記半導体基板及び前記ゲート
電極に選択的にP型不純物を導入し、前記熱処理によっ
て、前記第1のN型不純物を含むN型拡散層と前記P型
不純物を含むP型拡散層とを前記半導体基板に形成し、
前記N型拡散層、前記P型拡散層及び前記ゲート電極の
各々の表面に前記化合物膜を形成することを特徴として
いる。
【0039】この様に、請求項4に係る半導体装置の製
造方法では、半導体基板及びゲート電極の各々の表面を
露出させた状態で第1のN型不純物を導入しているの
で、砒素等の様に質量の大きいN型不純物をイオン注入
で導入しても、半導体基板及びゲート電極の比較的深い
位置までN型不純物を導入することができて、N型拡散
層及びN型ゲート電極の表面における不純物濃度を低く
することができる。
【0040】しかも、被覆膜がSiO2 膜等である場合
の様にノックオン効果によって酸素がN型拡散層中及び
N型ゲート電極中に混入するのを抑制することができ
る。これらのために、N型拡散層及びN型ゲート電極の
各々の表面に化合物膜を形成する際の化合反応を促進さ
せることができて、低抵抗で且つ安定な化合物膜を形成
することができる。
【0041】一方、半導体基板及びゲート電極の各々の
表面を被覆膜で被覆した状態でこの被覆膜を介してP型
不純物を導入しているので、フッ化ボロン等の様にP型
不純物と他の不純物との化合物を導入しても、P型不純
物以外の不純物がP型拡散層中及びP型ゲート電極中に
混入するのを抑制することができる。このため、P型拡
散層及びP型ゲート電極の各々の表面に化合物膜を形成
する際の化合反応を促進させることができて、低抵抗で
且つ安定な化合物膜を形成することができる。
【0042】請求項5に係る半導体装置の製造方法は、
請求項1に係る半導体装置の製造方法において、前記拡
散層及び前記ゲート電極の各々の表面を露出させた状態
でイオン注入を行ってこれらの表面に非晶質層を形成し
た後に前記化合物膜の前記形成を行うことを特徴として
いる。
【0043】この様に、請求項5に係る半導体装置の製
造方法では、拡散層及びゲート電極の各々の表面を露出
させた状態でイオン注入を行って非晶質層を形成した後
に化合物膜を形成しているので、ノックオン効果による
酸素の混入を抑制することができると共に十分な厚さの
非晶質層を形成することができる。このため、拡散層及
びゲート電極の各々の表面に化合物膜を形成する際の化
合反応を促進させることができて、低抵抗で且つ安定な
化合物膜を形成することができる。
【0044】請求項6に係る半導体装置の製造方法は、
請求項1に係る半導体装置の製造方法において、前記第
1及び第2の不純物がNチャネルトランジスタの形成領
域における前記半導体基板及び前記ゲート電極に選択的
に導入する夫々第1及び第2のN型不純物であり、前記
半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を露出させ
た状態で前記第1のN型不純物の前記導入を行い、前記
半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を被覆膜で
被覆した状態でこの被覆膜を介してPチャネルトランジ
スタの形成領域における前記半導体基板及び前記ゲート
電極に選択的にP型不純物を導入し、前記熱処理によっ
て、前記第1のN型不純物を含むN型拡散層と前記P型
不純物を含むP型拡散層とを前記半導体基板に形成する
工程と、前記N型拡散層、前記P型拡散層及び前記ゲー
ト電極の各々の表面を露出させた状態でイオン注入を行
ってこれらの表面に非晶質層を形成した後にこれらの表
面に前記化合物膜を形成することを特徴としている。
【0045】この様に、請求項6に係る半導体装置の製
造方法では、N型拡散層及びN型ゲート電極並びにP型
拡散層及びP型ゲート電極の各々の表面に化合物膜を形
成する際の化合反応を更に促進させることができて、低
抵抗で且つ更に安定な化合物膜を形成することができ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、デュアルゲート構造を有す
るCMOSトランジスタの製造に適用した本願の発明の
第1〜第6実施形態を、図1〜4を参照しながら説明す
る。図1〜3が第1実施形態を示している。この第1実
施形態では、図1(a)に示す様に、温度が950℃程
度のウエット酸化を行うLOCOS法によって、Si基
板31の表面にSiO2 膜32を選択的に形成して素子
分離領域を決定する。LOCOS素子分離の代わりに、
トレンチ素子分離等を用いてもよい。
【0047】その後、Nチャネル領域33及びPチャネ
ル領域34に夫々Pウェル35及びNウェル36を形成
したり、トランジスタのソース/ドレイン間のパンチス
ルーを抑制するための埋め込み層(図示せず)を形成し
たり、トランジスタの閾値電圧を調整したりするための
不純物のイオン注入等を行う。
【0048】そして、H2 /O2 を用いる850℃程度
の温度のパイロジェニック酸化等によって、SiO2
32に囲まれている素子活性領域の表面に、厚さが5n
m程度のSiO2 膜37をゲート酸化膜として形成す
る。その後、図1(b)に示す様に、不純物を含まない
多結晶Si膜38を全面に堆積させる。多結晶Si膜3
8の代わりに非晶質Si膜を用いてもよい。
【0049】次に、図1(c)に示す様に、従来公知の
フォトリソグラフィ及び異方性ドライエッチングによっ
て、多結晶Si膜38から成るゲート電極を形成する。
多結晶Si膜38は不純物を含んでいないので、多結晶
Si膜38のエッチング速度はSi基板31の全面で均
一であり、Nチャネル領域13のSi基板11がオーバ
エッチングによって掘られることがない。
【0050】その後、適当なフォトレジスト(図示せ
ず)とSiO2 膜32とをマスクにして、Nチャネル領
域33及びPチャネル領域34の素子活性領域及び多結
晶Si膜38に、夫々N型不純物41及びP型不純物4
2を低濃度にイオン注入する。
【0051】そして、厚さが100〜200nm程度の
SiO2 膜43を堆積させ、異方性ドライエッチング等
によってSiO2 膜43をエッチバックして、このSi
2膜43から成る側壁スペーサを多結晶Si膜38の
側面に形成する。SiO2 膜43の代わりにSiN膜等
を用いてもよい。
【0052】次に、図1(d)に示す様に、Pチャネル
領域34をフォトレジスト44で覆い、このフォトレジ
スト44とSiO2 膜32、43とをマスクにして、N
チャネル領域33の素子活性領域及び多結晶Si膜38
にN型不純物45を高濃度にイオン注入する。例えば、
20〜60keV程度の加速エネルギー及び1〜3×1
15/cm2 程度のドーズ量で砒素をイオン注入する。
【0053】但し、Nチャネル領域33の素子活性領域
及び多結晶Si膜38の表面におけるN型不純物45の
濃度が高過ぎると、後にこれらの表面に形成するTiS
2膜に細線効果が生じる。このため、細線効果が生じ
る加速エネルギーよりも高い加速エネルギー及び細線効
果が生じるドーズ量よりも低いドーズ量で、N型不純物
45をイオン注入する。
【0054】次に、図2(a)に示す様に、Nチャネル
領域33をフォトレジスト46で覆い、このフォトレジ
スト46とSiO2 膜32、43とをマスクにして、P
チャネル領域34の素子活性領域及び多結晶Si膜38
にP型不純物47を高濃度にイオン注入する。例えば、
20〜40keV程度の加速エネルギー及び1〜5×1
15/cm2 程度のドーズ量でフッ化ボロンをイオン注
入する。
【0055】次に、図2(b)に示す様に、温度が95
0〜1100℃程度で時間が10〜30秒程度の高速ア
ニールや温度が850〜900℃程度の炉アニールで、
N型不純物41、45及びP型不純物42、47を完全
に活性化させて、LDD構造のソース/ドレインとして
のN拡散層51、N+ 拡散層52、P拡散層53及びP
+ 拡散層54を形成する。
【0056】次に、図2(c)に示す様に、Si基板3
1及び多結晶Si膜38の各々の表面に形成されている
自然酸化膜をフッ酸で完全に除去した後、厚さが30n
m程度のTi膜55を蒸着法で全面に堆積させる。Ti
膜55の代わりに、Co膜やNi膜等の他の高融点金属
膜を用いてもよい。
【0057】次に、図2(d)に示す様に、温度が65
0℃程度で時間が30秒程度の第1段階の高速アニール
と、アンモニア過水等による未反応のTi膜55の除去
と、温度が800℃程度で時間が30秒程度の第2段階
の高速アニールとから成る従来公知の2段階アニール法
で、N+ 拡散層52、P+ 拡散層54及び多結晶Si膜
38の各々の表面にのみ自己整合的に、低抵抗のC54
相のTiSi2 膜56を形成する。
【0058】なお、ここまでの工程では、N拡散層51
及びN+ 拡散層52を形成するためのN型不純物41、
45しかNチャネル領域33の多結晶Si膜38にイオ
ン注入していないので、図5、6において、ゲート電極
に対して追加のイオン注入を行っていない条件に該当す
る。従って、図6からTiSi2 膜56が低抵抗である
ことが分かるが、図5からCinv /Coxの値が82%程
度にしかならなくて多結晶Si膜38が空乏化し易いこ
とも分かる。
【0059】そこで、この第1実施形態では、次に、図
3(a)に示す様に、Pチャネル領域34をフォトレジ
スト57で覆い、このフォトレジスト57をマスクにし
て、TiSi2 膜56を通して、Nチャネル領域33の
素子活性領域及び多結晶Si膜38にN型不純物58を
イオン注入する。例えば、5〜30keV程度の加速エ
ネルギー及び3〜7×1015/cm2 程度のドーズ量で
リンまたは砒素をイオン注入する。
【0060】また、図3(b)に示す様に、必要に応じ
て、Nチャネル領域33をフォトレジスト61で覆い、
このフォトレジスト61をマスクにして、TiSi2
56を通して、Pチャネル領域34の素子活性領域及び
多結晶Si膜38にP型不純物62をイオン注入する。
例えば、5〜30keV程度の加速エネルギー及び3〜
7×1015/cm2 程度のドーズ量でボロンまたはフッ
化ボロンをイオン注入する。
【0061】次に、図3(c)に示す様に、窒素雰囲気
中またはアルゴン雰囲気中において温度が800〜90
0℃程度で時間が10〜60秒程度の高速アニールを行
って、N型不純物58及びP型不純物62を活性化させ
る。N拡散層51、N+ 拡散層52、P拡散層53及び
+ 拡散層54を形成するためのN型不純物41、45
及びP型不純物42、47は、図2(b)の工程におけ
る950〜1100℃程度という高温の熱処理で既に完
全に活性化させてある。
【0062】従って、この図3(c)の工程では、N型
不純物58及びP型不純物62を活性化させるだけでよ
く、そのために熱処理の温度も800〜900℃程度と
低くてよいので、形成済のTiSi2 膜56で凝集が発
生しなくて、TiSi2 膜56が低抵抗のままである。
そして、それにも拘らず、N型不純物58及びP型不純
物62を多結晶Si膜38にイオン注入しているので、
この多結晶Si膜38が空乏化しにくくなる。
【0063】次に、図3(d)に示す様に、層間絶縁膜
63を形成し、この層間絶縁膜63の表面を平坦化し、
TiSi2 膜56に達するコンタクト孔64を層間絶縁
膜63に開孔する。そして、コンタクト孔64をタング
ステンプラグ65等で埋め、金属配線66等を形成し
て、このCMOSトランジスタ67を完成させる。
【0064】図4は、コンタクト補償を行う第2実施形
態を示している。即ち、図4(a)に示す様に、最小加
工寸法の微細化に伴って、コンタクト孔64を開孔する
ためのフォトリソグラフィにおいて合わせずれが生じる
と、フィールド酸化膜としてのSiO2 膜32がエッチ
ングされ、この状態のコンタクト孔64をタングステン
プラグ65で埋めると、金属配線66とPウェル35と
が短絡する。
【0065】そこで、図4(b)に示す様に、Nチャネ
ル領域33ではコンタクト孔64を介してN型不純物6
8をイオン注入し、また、Pチャネル領域(図示せず)
ではコンタクト孔を介してP型不純物をイオン注入し、
温度が850℃程度の高速アニールでN型不純物68及
びP型不純物を活性化させる。
【0066】そして、この第2実施形態では、コンタク
ト補償用のN型不純物68及びP型不純物を活性化させ
るための上述の高速アニールで同時に、N型不純物58
及びP型不純物62をも活性化させる。従って、既述の
第1実施形態における図3(c)の工程の様にN型不純
物58及びP型不純物62を活性化させるための専用の
工程が不要である。
【0067】次に、第3実施形態を説明する。この第3
実施形態では、既述の第1実施形態における層間絶縁膜
63として、HTO(High Temperature Oxide)と称さ
れるSiO2 膜を、温度:800〜850℃、ガス:S
iH4 /N2 O=20/1200sccm、圧力:80
Paの条件で、数〜100nm程度の厚さに形成する。
【0068】そして、この第3実施形態では、層間絶縁
膜63を形成する際の加熱が形成済のTiSi2 膜56
で凝集を発生させない条件に合致しているので、層間絶
縁膜63の形成と同時に、N型不純物58及びP型不純
物62をも活性化させる。
【0069】次に、第4実施形態を説明する。既述の第
1実施形態では、図1(d)の工程でN型不純物45を
イオン注入する際も図2(a)の工程でP型不純物47
をイオン注入する際も、Si基板31及び多結晶Si膜
38の各々の表面を露出させている。しかし、この第4
実施形態では、全面にSiO2 膜を形成した状態でP型
不純物47をイオン注入する。
【0070】このため、P型不純物47としてフッ化ボ
ロンをイオン注入しても、P+ 拡散層54中及びPチャ
ネル領域34の多結晶Si膜38中にフッ素が混入する
のを抑制することができる。従って、P+ 拡散層54及
びPチャネル領域34の多結晶Si膜38の各々の表面
にTiSi2 膜56を形成する際のシリサイド化反応を
促進させることができて、低抵抗で且つ安定なTiSi
2 膜56を形成することができる。
【0071】次に、第5実施形態を説明する。この第5
実施形態では、既述の第1実施形態における図2(c)
の工程で、Si基板31及び多結晶Si膜38の各々の
表面から自然酸化膜をフッ酸で除去した後、Ti膜55
を堆積させる前に、砒素等を全面にイオン注入して、S
i基板31及び多結晶Si膜38の各々の表面に非晶質
層を形成する。
【0072】このため、N+ 拡散層52、P+ 拡散層5
4及び多結晶Si膜38の各々の表面にTiSi2 膜5
6を形成する際のシリサイド化反応を促進させることが
できて、低抵抗で且つ安定なTiSi2 膜56を形成す
ることができる。
【0073】次に、第6実施形態を説明する。この第6
実施形態では、既述の第1実施形態における図2(a)
の工程で、全面にSiO2 膜を形成した状態でP型不純
物47をイオン注入し、また、図2(c)の工程で、S
iO2 膜をフッ酸で除去し且つ砒素等を全面にイオン注
入してSi基板31及び多結晶Si膜38の各々の表面
に非晶質層を形成した状態でTi膜55を堆積させる。
【0074】つまり、この第6実施形態は、上述の第4
及び第5実施形態を組み合わせたものであり、これら第
4及び第5実施形態の両方の作用効果を奏することがで
きて、低抵抗で且つ更に安定なTiSi2 膜56を形成
することができる。
【0075】なお、以上の第1〜第6実施形態の何れ
も、デュアルゲート構造を有するCMOSトランジスタ
の製造に本願の発明を適用したものであるが、第1〜第
3実施形態及び第5実施形態はNMOSトランジスタの
みまたはPMOSトランジスタのみであってもよい。
【0076】また、以上の第1〜第6実施形態の何れに
おいても、半導体と金属との化合物膜としてTiSi2
膜56等の高融点金属シリサイド膜を形成しているが、
シリコン以外の半導体と高融点金属以外の金属との化合
物膜を形成する半導体装置の製造方法にも本願の発明を
適用することができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1に係る半導体装置の製造方法で
は、細線効果を抑制して低抵抗の化合物膜を形成するこ
とができ、形成済の化合物膜で凝集が発生することによ
る化合物膜の高抵抗化を抑制することもできるので、微
細で且つ高速な半導体装置を製造することができる。
【0078】また、ゲート絶縁膜の耐圧劣化を抑制する
ことができるので信頼性の高い半導体装置を製造するこ
とができ、簡単な工程でゲート電極の空乏化を抑制する
ことができるので特性の優れた半導体装置を低コストで
製造することもできる。
【0079】請求項2、3に係る半導体装置の製造方法
では、低抵抗の化合物膜を形成し、ゲート絶縁膜の耐圧
劣化を抑制し、ゲート電極の空乏化を抑制することを、
工程を増大させることなく行うことができるので、微細
で且つ高速であり信頼性が高く特性の優れた半導体装置
を更に低コストで製造することができる。
【0080】請求項4に係る半導体装置の製造方法で
は、N型拡散層及びN型ゲート電極並びにP型拡散層及
びP型ゲート電極の何れの表面にも低抵抗で且つ安定な
化合物膜を形成することができるので、微細で且つ高速
な上に信頼性の高い相補型の半導体装置を製造すること
ができる。
【0081】請求項5に係る半導体装置の製造方法で
は、拡散層及びゲート電極の各々の表面に低抵抗で且つ
安定な化合物膜を形成することができるので、微細で且
つ高速な上に信頼性の高い半導体装置を製造することが
できる。
【0082】請求項6に係る半導体装置の製造方法で
は、N型拡散層及びN型ゲート電極並びにP型拡散層及
びP型ゲート電極の何れの表面にも低抵抗で且つ更に安
定な化合物膜を形成することができるので、微細で且つ
高速な上に更に信頼性の高い相補型の半導体装置を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第1実施形態の初期の工程を順次
に示す側断面図である。
【図2】第1実施形態の中期の工程を順次に示す側断面
図である。
【図3】第1実施形態の終期の工程を順次に示す側断面
図である。
【図4】本願の発明の第2実施形態の主要な工程を順次
に示す側断面図である。
【図5】ゲート電極にイオン注入したリンのドーズ量及
び加速エネルギーとCinv /Coxとの関係を示すグラフ
である。
【図6】ゲート電極の線幅並びにこのゲート電極にイオ
ン注入したリンのドーズ量及び加速エネルギーと、ゲー
ト電極上に形成したTiSi2 膜のシート抵抗との関係
を示すグラフである。
【図7】N+ 拡散層の幅及び熱処理の条件とN+ 拡散層
上に形成したTiSi2 膜のシート抵抗との関係を示す
グラフである。
【図8】P+ 拡散層の幅及び熱処理の条件とP+ 拡散層
上に形成したTiSi2 膜のシート抵抗との関係を示す
グラフである。
【図9】本願の発明の一先行例の主要な工程を順次に示
す側断面図である。
【符号の説明】
31 Si基板(半導体基板) 38 多結晶S
i膜(半導体膜) 45 N型不純物(第1の不純物) 47 P型不純
物(第1の不純物) 52 N+ 拡散層(拡散層) 54 P+ 拡散
層(拡散層) 56 TiSi2 膜(化合物膜) 58 N型不純
物(第2の不純物) 62 P型不純物(第2の不純物) 63 層間絶縁
膜 64 コンタクト孔 68 N型不純
物(第3の不純物)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体膜から成るゲート電極を半導体基
    板上に形成する工程と、 前記半導体基板及び前記ゲート電極に第1の不純物を導
    入する工程と、 前記第1の不純物を熱処理で活性化させて、前記半導体
    基板に拡散層を形成すると共に前記ゲート電極を導電化
    させる工程と、 前記拡散層及び前記ゲート電極の各々の表面に半導体と
    金属との化合物膜を形成する工程と、 前記化合物膜を形成した後に、前記第1の不純物を導入
    した領域における前記半導体基板及び前記ゲート電極に
    前記第1の不純物と同一導電型の第2の不純物を導入す
    る工程と、 前記熱処理よりも温度の低い加熱を施して前記第2の不
    純物を活性化させる工程とを具備することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の不純物の前記導入の後に、前
    記半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板に達するコンタクト孔を前記層間絶縁膜
    に開孔する工程と、 前記コンタクト孔を介して前記第1の不純物と同一導電
    型の第3の不純物を前記半導体基板に導入する工程と、 前記第3の不純物を活性化させると共に前記加熱を施す
    熱処理を行う工程とを具備することを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の不純物の前記導入の後に、前
    記加熱を施しつつ前記半導体基板上に層間絶縁膜を形成
    する工程を具備することを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の不純物がNチャネル
    トランジスタの形成領域における前記半導体基板及び前
    記ゲート電極に選択的に導入する夫々第1及び第2のN
    型不純物であり、 前記半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を露出
    させた状態で前記第1のN型不純物の前記導入を行い、 前記半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を被覆
    膜で被覆した状態でこの被覆膜を介してPチャネルトラ
    ンジスタの形成領域における前記半導体基板及び前記ゲ
    ート電極に選択的にP型不純物を導入し、 前記熱処理によって、前記第1のN型不純物を含むN型
    拡散層と前記P型不純物を含むP型拡散層とを前記半導
    体基板に形成し、 前記N型拡散層、前記P型拡散層及び前記ゲート電極の
    各々の表面に前記化合物膜を形成することを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記拡散層及び前記ゲート電極の各々の
    表面を露出させた状態でイオン注入を行ってこれらの表
    面に非晶質層を形成した後に前記化合物膜の前記形成を
    行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の不純物がNチャネル
    トランジスタの形成領域における前記半導体基板及び前
    記ゲート電極に選択的に導入する夫々第1及び第2のN
    型不純物であり、 前記半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を露出
    させた状態で前記第1のN型不純物の前記導入を行い、 前記半導体基板及び前記ゲート電極の各々の表面を被覆
    膜で被覆した状態でこの被覆膜を介してPチャネルトラ
    ンジスタの形成領域における前記半導体基板及び前記ゲ
    ート電極に選択的にP型不純物を導入し、 前記熱処理によって、前記第1のN型不純物を含むN型
    拡散層と前記P型不純物を含むP型拡散層とを前記半導
    体基板に形成する工程と、 前記N型拡散層、前記P型拡散層及び前記ゲート電極の
    各々の表面を露出させた状態でイオン注入を行ってこれ
    らの表面に非晶質層を形成した後にこれらの表面に前記
    化合物膜を形成することを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
JP9125012A 1997-04-28 1997-04-28 半導体装置の製造方法 Pending JPH10303422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9125012A JPH10303422A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9125012A JPH10303422A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10303422A true JPH10303422A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14899686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9125012A Pending JPH10303422A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10303422A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248632B1 (en) 1998-12-24 2001-06-19 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of forming gate electrode with polycide structure in semiconductor device
US6268272B1 (en) 1998-12-22 2001-07-31 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of forming gate electrode with titanium polycide

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6268272B1 (en) 1998-12-22 2001-07-31 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of forming gate electrode with titanium polycide
US6248632B1 (en) 1998-12-24 2001-06-19 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Method of forming gate electrode with polycide structure in semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7348636B2 (en) CMOS transistor having different PMOS and NMOS gate electrode structures and method of fabrication thereof
JP3547419B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2751895B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH11111980A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2005072316A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3395263B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US5741725A (en) Fabrication process for semiconductor device having MOS type field effect transistor
US20030151098A1 (en) Semiconductor device having dual-gate structure and method of manufacturing the same
US7141467B2 (en) Semiconductor device having metal silicide films formed on source and drain regions and method for manufacturing the same
JP2006156807A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7714364B2 (en) Semiconductor device comprising gate electrode having arsenic and phosphorus
JP3190858B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH10303412A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20060134874A1 (en) Manufacture method of MOS semiconductor device having extension and pocket
US20020001892A1 (en) Method for fabricating semiconductor device
JP2008047586A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7709911B2 (en) Semiconductor device having silicide transistors and non-silicide transistors formed on the same substrate and method for fabricating the same
JPH1027854A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1012748A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH10303422A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006237425A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09326440A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH11297987A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH10284438A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法
JP2002217193A (ja) 半導体装置の製造方法