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JPH10302464A - 半導体集積回路とその電源電圧降圧回路 - Google Patents

半導体集積回路とその電源電圧降圧回路

Info

Publication number
JPH10302464A
JPH10302464A JP10043427A JP4342798A JPH10302464A JP H10302464 A JPH10302464 A JP H10302464A JP 10043427 A JP10043427 A JP 10043427A JP 4342798 A JP4342798 A JP 4342798A JP H10302464 A JPH10302464 A JP H10302464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
power supply
transistor
supply voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10043427A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Osawa
隆 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10043427A priority Critical patent/JPH10302464A/ja
Publication of JPH10302464A publication Critical patent/JPH10302464A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の降圧回路は、トランジスタのホットキャ
リア耐性を向上するには有効であるが、ゲート絶縁膜の
耐圧を向上させることが困難であった。 【解決手段】 NチャネルMOSトランジスタMN5は
外部電源電圧を降圧してチップの内部電源電圧(Vint
)を生成する。閾値電圧モニタ回路12はDタイプN
チャネルMOSトランジスタMN5の閾値電圧を検出す
る。抵抗R1、R1とにより反転増幅器を構成する差動
増幅回路10の出力はNチャネルMOSトランジスタM
N5のゲートに接続されている。差動増幅回路10の出
力によりNチャネルMOSトランジスタMN5の閾値電
圧を補償し、内部電源電圧(Vint )を一定とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
に適用される電源電圧降圧回路に係わり、特に、256
MビットダイナミックRAM(DRAM)以降で、トラ
ンジスタのチャンネル長が0.2ミクロン程度の以下の
大規模集積回路(LSI)デバイスに適用される電源電
圧降圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMは、16Mの世代からチップ内
で外部電源電圧Vccをそれより低い内部電源電圧Vin
t に降圧して各回路に供給する方式を採用してきた。こ
の理由は、次のようである。トランジスタの実効的なチ
ャンネル長Leffが短くなり、このようなトランジス
タに外部電源Vccをトランジスタに直接印加すると、
ホットキャリアによる素子の劣化、例えば閾値電圧Vth
の変動や、Gm(トランスコンダクタンス)の劣化が生
じる。このため、10年間のDRAMの使用中に不良と
なる危険性が高くなる。
【0003】従来、DRAMの電源電圧降圧回路は図1
8または図19に示す回路が用いられていた。図18に
示す回路は、降圧トランジスタとしてのPチャネルMO
Sトランジスタ180を使って外部電源Vccから内部
電源電圧Vint を生成する回路であり、PチャネルMO
Sトランジスタ180のゲートを比較器183の比較出
力で制御する。比較器183は基準電位VREFと内部
電源電圧Vint を抵抗181、182で分圧した電位と
を比較する。前記基準電位VREFは温度、外部電源電
圧に依存しない一定電圧であり、チップ内でバンドギャ
ップレファレンス回路などを利用して生成する。比較器
183は内部電源電圧Vint が設定値よりも下がった場
合、PチャネルMOSトランジスタ180をオンさせる
ことで、内部電源電圧Vint を設定値に引き戻すように
設計されている。
【0004】一方、図19は、降圧トランジスタとして
のNチャネルMOSトランジスタ191の閾値電圧Vth
を利用して外部電源電圧Vccから内部電源電圧Vint
を作るものである。NチャネルMOSトランジスタ19
1のゲート電位はVint +Vthに設定されている。この
NチャネルMOSトランジスタ191の動作バイアスは
ソース電圧が内部電源電圧Vint と高い。このため、基
板バイアス効果により閾値電圧Vthは1.5V程度と高
くなるため、NチャネルMOSトランジスタ191のゲ
ート電位はVint +1.5V程度、例えばVint =2.
5Vとすると、4V程度に設定しなければならない。電
源電圧Vccが3.3Vであるとすると、この4Vの電
圧をチップ内で昇圧しなければならず、図示せぬ発振器
を含むポンプ回路192を必要とする。また、閾値電圧
Vthが変動した時でも内部電源電圧Vint は設定値を保
持しなければならない。このため、ゲート電位は閾値電
圧Vthを補償した電位である必要がある。そのため、N
チャネルMOSトランジスタ193によりゲート電位か
ら閾値電圧Vthだけ低い電位を生成し、これを抵抗19
4、195により分圧した電位と基準電位VREFとを
比較器196で比較し、ポンプ回路192を駆動してゲ
ート電位をVthに変動させている。この結果、閾値電圧
Vthの変動に内部電源電圧Vint が影響されないように
設計されている。
【0005】上記いずれの降圧回路も既に実際に64M
ビットDRAMまで使用されており、実用性という観点
からも十分に実証されている。但し、図18の場合、降
圧用のPチャネルMOSトランジスタ180のゲート電
位が0Vに落ちるとき、すなわち、内部回路に負荷電流
が流れてVint の電位が設定値よりも下がったとき、こ
のトランジスタ180のゲートとソース電極間に電源電
圧Vccがかかる。図19の場合、降圧用のNチャネル
MOSトランジスタ191のゲートは電源電圧Vcc以
上の高い電圧になり、これを作るためのポンプ回路19
2または図中のキャパシタ197を構成するためのNチ
ャネルMOSトランジスタのゲートに高い電圧がかか
る。しかし、後述するように、絶縁膜の耐圧について
は、余裕があり問題はなく、それらの素子については実
行チャンネル長Leffをそれら以外の回路のLeff
よりも長く設定することで、降圧回路自体のホットキャ
リア耐性を確保し、DRAM全体の信頼性を確保できて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、256Mビ
ット以降のDRAMを考えた場合、従来の電源電圧降圧
回路ではデバイスの信頼性を確保できなくなることが考
えられる。その理由は、素子の微細化に伴い、信頼性を
求めている要因が変化してくるからである。具体的に述
べると、64MビットDRAMまではホットキャリアに
よる耐圧が素子の信頼性を決めていたが、256Mビッ
トDRAM以降は、この要因よりもトランジスタの絶縁
膜の耐圧不良がDRAMの信頼性を決めるようになるか
らである。
【0007】図20は、微細化と共に電源電圧Vcc、
内部電源電圧Vint がホットキャリア耐圧VBHCと絶縁
膜耐圧VTDDBと共にどのように変化してきているかを示
している。同図から明らかなように、1MビットDRA
M及び4MビットDRAMではホットキャリア耐圧も絶
縁膜耐圧も外部電源電圧Vcc以上であり降圧しなくて
も問題なかった。ところが、16MビットDRAMにな
ると外部電源電圧Vcc=5Vに対してホットキャリア
耐圧VBHCがVccを下回り、Vccを回路の電源とし
て使うと、ホットキャリアの発生でVthやGm(=Id
s/Vgs)の変動をきたし、10年間のDRAMとし
ての仕様を満たせなくなることが判った。このため、D
RAM内部に降圧回路を搭載し、外部電源電圧Vccか
ら内部電源電圧Vint へ電圧を下げて所要の回路に供給
する方法を採った。勿論、降圧回路自体はVccがかか
るため、この回路を構成するトランジスタは、ホットキ
ャリア耐圧を向上させるために実効チャネル長Leff
を大きく設定した。この状況は64MビットDRAMで
も同じである。
【0008】しかし、256MビットDRAMになると
ホットキャリア耐圧も重要であるが、トランジスタの絶
縁膜の耐圧が電源電圧Vccに対して不十分となること
が判ってきた。したがって、従来のように、図18や図
19に示す降圧回路を使って内部電源電圧Vint を生成
し、その実効チャネル長だけを長くしてホットキャリア
耐圧を確保するという方法が適用できなくなってきた。
つまり、ゲート酸化膜厚(tox)が60オングストロ
ームのトランジスタで回路を作る場合、絶縁膜の耐圧が
4.5MV/cm(これ以上の電界がトランジスタの絶
縁膜にかかると、このデバイスを10年間使っている間
に絶縁膜の破壊が起こる)とすると、このトランジスタ
のゲートとチャンネルの間には2.7V以上の電圧は印
加できないことを意味する。したがって、回路に供給す
る電圧を外部電圧3.3Vから2.7Vに降圧して供給
することは必要であるが、図18あるいは図19の降圧
回路では、前述したようにその回路を構成するトランジ
スタ自体に3.3Vが印加される部分が含まれており、
この部分で耐圧不良を起こす危険がある。
【0009】従来は、ホットキャリア耐圧だけを考慮す
れば良く、この部分のトランジスタについては実効チャ
ネル長を長くして耐圧を上げることができたが、絶縁膜
の耐圧を保持するために降圧する場合、降圧回路のトラ
ンジスタのゲート酸化膜を厚くしなければならない。し
かし、この場合、実効チャネル長を長くすると言った設
計的対応ではなく、絶縁膜の異なるトランジスタを2種
類作るといったプロセス的対応を迫られるため、プロセ
スのステップ数の増大、あるいはプロセスの制御性の悪
化に基づく歩留まりの低下により、コストが高騰すると
いう大きな問題を招来する。
【0010】勿論、外部電源電圧そのものを低下するこ
とが根本的な解決法であることには違いないが、これは
システムとしての制限が多々あり、そう簡単に電源を下
げることができないのが実状である。
【0011】この発明は、上記課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、ゲート絶縁膜の膜厚を増
大することなく、実質的にトランジスタの耐圧を向上す
ることが可能な半導体集積回路とその電源電圧降圧回路
を提供しようとすものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
れ、他端が内部回路に接続されたディプリションタイプ
NチャネルMOSトランジスタからなる降圧トランジス
タと、前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、こ
のゲート電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給
し、前記降圧トランジスタに対し前記外部電源電圧から
前記内部回路で使われる内部電源電圧を生成させる制御
回路とを有している。
【0013】また、この発明の電源電圧降圧回路は、電
流通路の一端に外部電源電圧が供給されたディプリショ
ンタイプNチャネルMOSトランジスタからなる降圧ト
ランジスタと、ディプリションタイプNチャネルMOS
トランジスタを含み、前記降圧トランジスタの閾値電圧
を検知する検出回路と、この検出回路により検出された
閾値電圧に対応する電流を電圧に変換する第1の電流電
圧変換回路と、一方入力端に基準電圧が供給され、他方
入力端に前記第1の電流電圧変換回路の出力電圧が供給
された差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力端と前
記他方入力端の相互間に接続され、この差動増幅回路を
反転増幅回路として動作させる前記第1の電流電圧変換
回路と変換率が同一の第2の電流電圧変換回路とを具備
し、前記差動増幅回路の出力端から閾値電圧が補償され
た電圧を出力する。
【0014】さらに、この発明の半導体集積回路は、チ
ップ内に配置されたメモリ回路と、前記チップ内に配置
されたロジック回路と、電流通路の一端に外部電源電圧
が供給され、他端が前記メモリ回路に接続されたディプ
リションタイプNチャネルMOSトランジスタからなる
第1の降圧トランジスタと、電流通路の一端に外部電源
電圧が供給され、他端が前記ロジック回路に接続された
ディプリションタイプNチャネルMOSトランジスタか
らなる第2の降圧トランジスタと、前記第1、第2の降
圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲート電圧
を前記第1、第2の降圧トランジスタのゲートに供給
し、前記第1、第2の降圧トランジスタにより前記外部
の電源電圧から前記メモリ回路、ロジック回路で使われ
る内部電源電圧をそれぞれ生成させる制御回路とを有し
ている。
【0015】すなわち、この発明は、ディプリションタ
イプNチャネルMOSトランジスタを利用したソースフ
ォロワタイプの電源電圧降圧回路である。降圧された電
圧(チップ内の電源電圧:Vint )をディプリションタ
イプNチャネルMOSトランジスタの閾値電圧Vthに依
存せず一定の値とするため、このトランジスタのゲート
電圧をVthに依存して変動させる。この結果、Vint を
一定にすることができ、ディプリションタイプNチャネ
ルMOSトランジスタの閾値電圧Vthを補償できる。従
来の電源電圧降圧回路は電源電圧を降圧することでトラ
ンジスタのホットキャリア耐性を上げる為には有効なも
のであった。しかし、ゲート絶縁膜の耐圧を向上させる
目的には使用できない。この発明は、降圧回路自体にも
外部電源電圧Vccがかからない特徴を有しているた
め、256MビットDRAM以降のトランジスタに関し
て、ホットキャリア耐圧のみならず絶縁膜が外部電源電
圧Vccに耐えられなくなるデバイスにも適用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1
の実施の形態を示している。トランジスタMN1とMN
5はディプリション型(Dタイプ)NチャネルMOSト
ランジスタ、つまり負の閾値電圧を有するトランジスタ
である。トランジスタMN5はMN1よりチャネル幅が
大きなトランジスタである。トランジスタMN5は、電
源電圧Vccより内部電源電圧Vint を生成する降圧ト
ランジスタである。このトランジスタMN5の閾値電圧
をVth、ゲート電圧をV(5) とすると、Vint =V(5)
−Vthと表わせる。但し、トランジスタMN5はDタイ
プであるため閾値電圧Vthは負であり、内部電源電圧V
int はゲート電圧V(5) よりも高い値になる。逆に言う
と、ゲート電圧V(5) は内部電源電圧Vint よりも閾値
電圧Vthの絶対値分だけ低いことになる。
【0017】この降圧方式で重要なのは、内部電源電圧
Vint のレベルの制御性である。LSIの特性は電源電
圧に敏感であり、電源電圧がプロセスや温度変動を受け
ると、メモリのアクセスタイムなどが大きく変動するの
みならず、同期回路などが誤動作する危険がある。した
がって、LSIの電源を供給するVint の値は、プロセ
スや温度の変動に対して、さらには必要に応じて外部電
源電圧Vccに対しても一定であることが望ましい。こ
れらの内、温度と外部電源電圧Vccの変動に対して
は、基準電位VREFが変動しなければ良いため、これ
らの変動対策は従来同様にバンドギャップ基準電位発生
回路などを使って一定にすることができる。しかし、D
タイプトランジスタMN5の特性変動のうち、特に閾値
電圧Vthの変動に対しては別途何らかの対策を施さない
限り、内部電源電圧Vint が大きくばらつくことにな
り、LSIの特性劣化を招く危険性が高い。
【0018】図1において、トランジスタMN5及びこ
のトランジスタのゲートに接続されている平滑キャパシ
タC以外の回路は、内部電源電圧Vint の閾値電圧Vth
に対する変動を補償するための閾値電圧補償回路であ
る。
【0019】PチャネルMOSトランジスタMP1,M
P2、NチャネルMOSトランジスタMN2,MN3,
MN4,インバータ回路INV1、INV2は、差動増
幅回路を構成している。すなわち、トランジスタMP
1,MP2のソース及びバックゲートには外部電源電圧
Vccが供給されている。これらトランジスタMP1,
MP2のドレインは、NチャネルMOSトランジスタM
N2,MN3のドレインにそれぞれ接続されている。こ
れらトランジスタMN2,MN3のゲートはトランジス
タMN2のドレインに接続され、各ソースはNチャネル
MOSトランジスタMN4を介して接地されている。こ
のトランジスタMN4のゲートには、内部電源電圧Vin
t が供給され、このトランジスタMN4及びトランジス
タMN2,MN3のバックゲートにはバックゲートバイ
アスVBBが供給されている。前記トランジスタMP
2、MN3のドレインは、前記インバータ回路INV
1、INV2を直列に介して前記トランジスタMN5の
ゲートに接続されるとともに、キャパシタCを介して接
地されている。前記トランジスタMN5のバックゲート
には内部電源電圧Vint が供給されている。
【0020】DタイプのNチャネルMOSトランジスタ
MN1と抵抗R2によって構成された回路は、Dタイプ
NチャネルMOSトランジスタの閾値電圧をモニタする
閾値電圧モニタ回路12を構成している。前記トランジ
スタMN1のドレインは外部電源電圧Vccに接続さ
れ、ソースは抵抗R2を介して前記トランジスタMP1
のゲートに接続される。前記トランジスタMN1及びト
ランジスタMP1のゲートには基準電圧VREFが供給
されている。
【0021】直列接続された2個の抵抗R1、R1の一
端は、前記トランジスタMN1のソースに接続され、他
端は前記トランジスタMN5のゲーに接続されている。
さらに、これらの抵抗R1、R1の接続点は、前記トラ
ンジスタMP2のゲートに接続されている。抵抗R1、
R1は、前記差動増幅回路10を反転増幅回路として使
うために導入された同一の抵抗値を有する抵抗である。
抵抗R1、R1、及び前記差動増幅回路は、閾値電圧
(Vth)補償回路11を構成している。抵抗R1、R
1は、例えば拡散抵抗やMOSトランジスタを使用して
構成されるが、これらに限定されるもではなく、要は、
電流/電圧変換機能を有する回路要素であればよい。
【0022】上記構成において、抵抗R1、R1、R2
の関係が R1>>R2 (1) であり、基準電圧VREFを発生する図示せぬ回路の出
力インピーダンスが抵抗R2よりも十分小さいことが必
要条件である。
【0023】以下に、この回路の動作を説明する。図2
(a)は、図1中のトランジスタMN1と抵抗R2とか
らなるDタイプNチャネルMOSトランジスタの閾値電
圧モニタ回路部分を抜き出したものである。簡単のため
に、基準電圧VREFを接地電位(GND)と仮定す
る。基準電圧VREFは実際は電源電圧より低い所定の
電圧である図2(b)は、この回路の負荷−駆動曲線を
示している。抵抗R2の値を十分大きく設定することに
より駆動曲線の傾斜を小さくすることができ、負荷曲線
と駆動曲線が交差する動作ポイントV0を十分閾値電圧
|Vth|に近づけることができる。実際、トランジスタ
MN1のチャンネル抵抗よりも抵抗R2を十分大きく設
定することにより、電圧V(2) は、 V(2) =V(3) +|Vth|=VREF+|Vth| (2) となるようにできる。また、抵抗R1の値を抵抗R2よ
りも十分大きく設定することで、外部電源電圧Vccか
ら抵抗R2を通って流れる電流に対して、外部電源電圧
Vccから抵抗R1へ流れ出す電流を十分小さくする。
これにより、図2(b)に示すような負荷−駆動曲線の
形を乱さないように設計されている。
【0024】次に、差動増幅回路及び2個の抵抗R1に
よるフィードバックループについて説明する。2個の抵
抗R1は、差動増幅回路を反転増幅器として動作させる
ものである。トランジスタMP1,MP2,MN2,M
N3,MN4,及びインバータ回路INV1,INV2
からなる回路は差動増幅回路であり、トランジスタMN
1のソースの電圧V(3) と抵抗R1,R1の接続ノード
に現れる電圧V(4) の微少な電位差を増幅して電圧V
(5) として出力する。この電圧V(5) は、具体的には V(5) =κ{V(3) −V(4) } (3) となる。増幅率κを非常に大きくなるように設計すれ
ば、図1に示したフィードバックループにより、トラン
ジスタMP1とMP2のゲート電圧が等しくなるように
制御される。すなわち、(4)式が成り立つように、V
(5) の電圧が制御される。
【0025】 V(3) =V(4) =VREF (4) その時、(2)式と(4)式より、次の関係が成立す
る。 V(2) −V(4) =|Vth| (5) また、外部電源電圧Vccから抵抗R1を通ってノード
N4に流れる電流は抵抗R1を通ってノードV5に流れ
るので(つまり2個の抵抗R1を流れる電流は等しいの
で)、 V(4) −V(5) =V(2) −V(4) (6) が成立する。したがって、(4)式、(5)式及び
(6)式より電圧V(5) は(7)式のようになる。
【0026】 V(5) =VREF−|Vth| (7) このように、電圧V(5) は閾値電圧Vthの変動を受け
て、|Vth|が大きくなると、電圧V(5) がその変動分
だけ低下するように設計されている。したがって、内部
電源電圧Vint は電圧V(5) より|Vth|だけ高いレベ
ルなので Vint =V(5) +|Vth| =VREF (8) となり、内部電源電圧Vint は、結果としてDタイプN
チャネルMOSトランジスタの閾値電圧の変動からはフ
リーとなり、基準電圧VREFの値に制御されることが
分かる。すなわち、閾値電圧補償回路はデプレションタ
イプのトランジスタに閾値電圧の変動に対しても常にV
REF−|Vth|を出力する。したがって、トランジス
タMN5は基準電圧VREFを出力する。このVREF
の値自身をプロセスや温度、外部電源電圧Vccの変動
に対して一定にできれば、内部電源電圧Vint を一定値
に設計することが可能となる。
【0027】図3、図4は図1に示す回路において、V
cc=5V、R1=10MΩ、R2=10kΩ、VRE
F=4V、チャネル幅1cmの場合のシミュレーション
結果を示している。図3はDタイプNチャネルMOSト
ランジスタのVthが−0.7Vの場合であり、図4はV
thが−0.3Vの場合である。これらの結果から分かる
ように、図3から図4にVthが0.4V変動した場合、
V(5) の値は0.37V変動しており、ほぼVthを補償
していることが判る。
【0028】図3、図4の中の曲線はVint の負荷電流
特性であり、Vint の電圧に対してVccから流れ込む
電流をモニターしたものであるが、1mA程度(図3で
は1.64mA,図4では1.08mA)を流すVint
の値で見ると、図3では3.99Vであり、図4では
3.98Vである。すなわち、図3から図4にVthが
0.4V程度変動しても、負荷電流特性は殆ど変化せ
ず、内部電源電圧Vint をほぼ一定に保持できることが
分かる。
【0029】次に、この第1の実施の形態に示す電源電
圧降圧回路を使った場合におけるDRAMの電源設計の
例を示す。先ず、従来の電源電圧降圧回路を適用したと
きの例を図5に示す。この回路において、降圧回路5
1、ワード線の高レベルを作る昇圧回路52、入力部5
3、データの出力回路55、データの入力回路56に内
部電源電圧Vint 以上の高電圧がかかる。入力部53に
高電圧がかかる理由は、入力信号がVccと等しい電圧
となることが有りうるからである。
【0030】図6は、この発明の第2の実施の形態を示
すものであり、上記第1の実施の形態に示す電源電圧降
圧回路を使用した半導体記憶装置、例えばDRAMの構
成を示している。このDRAMは、例えば0.2μm以
下のルールにより設計される。
【0031】このDRAMは、RAS(Row Address St
robe)、CAS(Column Address Strobe )、WE(Wr
ite Enable)等の各種制御信号やアドレス信号(ADD )
が供給される入力部60a、例えばローアドレスのプリ
デコーダからなるロー系回路60b、ワード線駆動回路
及びセルアレー60c、例えばカラムデコーダからなる
カラム系回路60d、図示せぬI/Oパッドに共通に接
続されたデータの出力回路60eとデータの入力回路6
0f、基板バイアス発生回路60gを有している。これ
らの回路にはDタイプNチャネルMOSトランジスタを
介して電源や信号が供給される。すなわち、入力部60
aにはDタイプNチャネルMOSトランジスタ60iを
介して入力信号が供給される。また、入力部60a、ロ
ー系回路60b、カラム系回路60d、データの入力回
路60fには、DタイプNチャネルMOSトランジスタ
60hを介して外部電源電圧Vccを降圧した内部電源
電圧Vint が供給される。さらに、ワード線駆動回路及
びセルアレー60cには、DタイプNチャネルMOSト
ランジスタ60jを介して外部電源電圧Vccを降圧し
た内部電源電圧が供給され、データの出力回路60eに
は、DタイプNチャネルMOSトランジスタ60kを介
して出力回路用の外部電源電圧VccQを降圧した内部
電源電圧が供給される。
【0032】前記DタイプNチャネルMOSトランジス
タ60h、60iはゲート電圧Vgpで制御され、60
jはゲート電圧Vgwで制御され、60kはゲート電圧
Vgoで制御されている。これらゲート電圧は、閾値電
圧(Vth)補償回路60l、60m、60n及びこれ
らに接続され、それぞれ異なる基準電圧を発生する基準
電圧(VREF)発生回路60o、60p、60qによ
り生成される。閾値電圧補償回路60l、60m、60
n及び基準電圧発生回路60o、60p、60qは、図
1に示す構成と同様である。各Dタイプトランジスタに
供給されるゲート電圧を変えているのは、各回路の内部
電源電圧が異なることを想定しているためであり、勿
論、全てが同一の値であることもあり、信頼性、消費電
力の点からそれが理想である。しかし、基準電圧発生回
路60o…60q、閾値電圧補償回路60l…60n
は、各回路の構成に応じて、別々としてもよいし、各回
路で共用してもよい。
【0033】また、完全にVthを補償しなくてもよい
場合、あるいは、その値がそれほど相違しない場合は、
一つのVth補償回路から異なるゲート電圧を生成する
ことも可能である。つまり、図1に示す回路は、抵抗R
1、R1の接続ノードから電位を取り出しているが、抵
抗R1、R1の接続ノード以外で、直列接続された抵抗
R1、R1の両端間のいずれかから電位を取り出しても
よい。勿論、この場合、厳密な意味でVthは補償され
ないが、回路構成を簡単化できる利点を有している。
【0034】また、図6には図示していないが、後述す
るセンスアンプドライバにはビット線の高レベルVbl
k用を生成するゲート電圧Vgbが使用される。近年の
DRAMは4,8,16,32ビットと複数の出力を出
すものが一般的であり、このような多ビット出力製品の
場合には出力段専用の電源(VccQ)とGND(VS
SQ)が設けられている。したがって、出力回路へ供給
する電源降圧回路は外部電源も降圧された電源も、その
他の周辺回路のものとは別系統として設計できる。これ
は、データ出力時に発生する電源ノイズを周辺回路の動
作に影響するのを避ける為に必要である。
【0035】また、DRAMへの入力信号(RAS、C
AS、WE、OE、Address、Dinなど)は最
大で外部Vccと同じ値が入力することが考えられる。
したがって、入力信号を受ける入力部60aもそのまま
では大きなストレスがかかることが避けられない。そこ
で、入力信号を直接ではなく、ゲート電圧Vgpが入力
されたDタイプNチャネルMOSトランジスタ60iを
介して入力するように設計している。これにより、入力
部に入力される信号は最大でもVint と同一となり、耐
圧的に問題がなくなる。
【0036】また、本発明とは直接関係はないが、従
来、ワード線駆動回路あるいはワード線が接続されるセ
ルのトランスファゲートトランジスタにはセルに十分な
電荷を書き込む為にVPPというVcc以上の電源が供
給されていた。このままでは、このVPPが唯一のDR
AM内高電圧として残ることが懸念される。これについ
ては、セルトランスファゲートの基板バイアス効果を低
減し、かつビット線の信号振幅を抑え、VPPのレベル
をできる限り下げることで対処することが考えられる。
実際に、Vcc=3.3VでVint =2.5Vに降圧す
る場合は、VREF=2.5V、Vg=2.0V(各デ
プレションタイプトランジスタのゲート電圧)、VPP
=2.7V程度に設定する必要がある。このようなDR
AMに置いてはtox=60オングストロームで設計す
ることを前提とするため、トランジスタの絶縁膜にかか
る最大電界Eoxmaxは Eoxmax=2.7 ×10-6MV/60×10-8cm=4.5 MV/cm (9) となり、信頼性上も問題無くなる。
【0037】図6に示す回路は、ワード線の高レベル電
圧もVint と同じ値に設計された例である。ワード線駆
動時には大きな電流が流れるため、ワード線専用の降圧
回路を用いている。ワード線の高レベルをVint =2.
5Vに対して2.7Vなどと少し高めに設定したい場合
には、例えば図1に示す回路の接続ノードN5に近い側
の抵抗R1の途中からノードを引き出し、この電圧をゲ
ートに入力することで、値を変えることができる。
【0038】図7は、前記入力部60aの構成を示して
いる。同図は/RAS(Row Address Strobe)信号の入
力バッファ回路(シュミットトリガー型入力バッファ回
路)を示している。この回路ブロックには降圧用のDタ
イプNチャネルMOSトランジスタ60h(ゲート電位
はVgp)によりVccから降圧された内部電源電圧V
int が供給されている。また、入力信号/RASは直接
入力段のゲートに入ることなく、ゲート電位がVgpの
DタイプNチャネルMOSトランジスタ60iを介して
入力段のインバータ回路70eを構成するPチャネル、
Nチャネルトランジスタのゲートに供給されている。こ
れにより、パッド70dに供給される入力信号/RAS
がVcc以上の高い電圧になっても、入力段のインバー
タのゲートにはVint と同じVgp+|Vth|しか電
圧がかからず(ここでVthはDタイプトランジスタの
閾値電圧)、各トランジスタの絶縁膜の信頼性は十分満
足される。
【0039】図8は、前記ロー系回路60bの構成を示
している。図8(a)はロウアドレスのプリデコーダを
示す。この回路は、3つのアドレスA2R,A3R,A
3Rから、ロウデコーダに入力されるアドレス信号であ
るXA0〜XA7を作るものである。この回路は、全部
で7セットあり、アドレスの入力と出力の対応は図8
(b)に示すテーブルによる。これは典型的なロウ系の
回路であり、周辺回路用の共通の降圧トランジスタ60
h(ゲート電位はVgp)によりVccからVint に降
圧された電源を用いて回路が構成されている。
【0040】図9、図10は、前記ワード線駆動回路及
びセルアレー60cの構成を示している。図9、図10
において、この回路は、ワード線を駆動するロウデコー
ダ回路(図9と、図10の左側)とワード線ドライバ回
路(図10の右側)からなり、2段階にワード線を選択
する2段デコード方式である。つまり、図10の回路
で、アドレス信号XAi(i=0〜7)、XBj(j=
0〜7)によってロウデコーダの一つが選択される。一
つのロウデコーダは4本のワード線WLを選択可能であ
るが、図9のデコード回路によって、WDRVn0〜W
DRVn3のうち1本が選択されているため、最終的に
1本のワード線WLが選ばれる。
【0041】因みに、PRCHnはプリチャージ信号
で、/RASプリチャージ時に低レベルを保ち、/RA
Sがアクティブにされて、ワード線WLが選択される直
前に高レベルになる。また、/RSPnはリダンダンシ
に関係した信号である。つまり、ここには図示していな
いリダンダンシ(冗長)ワード線を立ち上げる場合に低
レベルに落ちる信号である(入力されたロウアドレスが
プログラムされた不良アドレスに一致しない場合あるい
は不良アドレスがプログラムされていない場合は高レベ
ルを保つ信号である)。さらに添字nは複数あるセルア
レイブロックを表しており、各ブロック毎にPRCHn
や/RSPn、さらにXAi、XBj(添字が書いてい
ないが)制御される。言い換えると、ブロック選択され
ていないセルアレイに対してはPRCHnは低レベルの
ままであり、/RSPnは高レベルのままであり、XA
i、XBjは低レベルのままであるように制御されてい
る。
【0042】この回路の電源電圧としてVwlhが供給
されている。この電圧はワード線の高レベルに対応する
ものである。ワード線の高レベルは、それ以外の周辺回
路の電源電圧とは違った条件で決まるために、周辺回路
の電源電圧Vint とは別系統の電源に設定することが必
要である。そのために、専用のDタイプの降圧トランジ
スタ60jを設けて外部電源電圧Vccから降圧するこ
とが必要である。従って、ワード線駆動回路専用の降圧
トランジスタ60jのゲート入力される電圧Vgwは周
辺回路のものとは異なるものである。
【0043】ここで、ワード線の電圧を降圧できる理由
について説明する。従来、ワード線はVcc以上の高い
電圧に昇圧していた。ところが、0.2ミクロン程度以
下の微小トランジスタを使うようになるとトランジスタ
の絶縁膜は60オングストローム程度以下と非常に薄い
膜を使い、短チャネル効果(チャネル長が短くなってき
たときに閾値電圧が設定値より小さくなる現象で、これ
が起こると、事実上閾値電圧の制御ができなくなるため
実用性がなくなる)を抑制することが必要である。した
がって、ワード線の電圧といえどもVcc以上はもとよ
りVcc電圧とて印加することは、絶縁膜の信頼性上許
されない。このため、ワード線に印加する電圧は、周辺
回路の内部電源電圧Vint と同じか、あるいは高くとも
絶縁膜にかけうる最大電界を超えない程度の電圧に下げ
る必要がある。理想的には同一であることが望ましい。
【0044】勿論、このようにワード線に印加する電圧
を下げることは、メモリセルに書き込める電圧がその分
下がることを意味し、セルの信号量が低下して、リフレ
ッシュ特性などが劣化する危険がある。そのため、CS
(メモリセルのキャパシタンス)を十分大きくすること
が重要である。
【0045】また、セルが微細化してくると、トランジ
スタとトランジスタを分離する領域もそれに伴い小さく
なってくる。この素子分離領域は従来LOCOS方式が
一般的であった。この方式は、トランジスタなどの素子
を作る領域だけ、SiNなどの酸化防止膜を形成し、シ
リコン基板を熱酸化させることで、素子分離領域のみに
厚い酸化膜を形成するプロセスである。これはよく知ら
れているように、バーズビークと呼ばれている遷移領域
(素子分離領域と素子領域の間に絶縁膜が連続的に変化
する領域ができ、この形状が鳥のくちばしのような形を
しているのでこう呼ばれている)ができるため、微細な
素子分離が原理的にできなくなり、0.2ミクロン程度
以下のLSIには使えないことがわかってきた。
【0046】そこで、近年ではLOCOSに代わる素子
分離形成方法としてSTI(Shallow Trench Isolatio
n)が用いられるようになってきた。このSTIは、素
子分離領域を形成するシリコン基板を浅く掘り、その掘
られた領域にSiO2を埋め込む方式であり、素子分離
領域と素子領域とを確実且つ完全に分離できるため、素
子の微細化に適した方法である。
【0047】この方法の利点として、トランジスタの基
板バイアス効果が全くないか、あるいはあっても非常に
小さいことがあげられる。セルのトランスファゲートの
役目は、ワード線が0Vの時にセルのキャパシタに電荷
を閉じ込めて保存し、高く昇圧して読み出し、且つ、’
1’側の高い電圧を閾値落ちなく書き込むことが必要で
ある。したがって、ワード線が0Vでのサブスレショル
ド電流を十分小さくする必要性から、閾値電圧を十分高
く設定する必要性があった。したがって、読み出し/書
き込み時はその高い閾値電圧に対して、ワード線をVb
lh+Vth以上(VblhはBLの高レベル)に昇圧
しなければならなかった。しかも、’1’書き込みの場
合、セルトランスファゲートの動作状態を考えると、セ
ルトランスファゲートのソースが電圧Vblhと高いた
め、基板バイアス効果(Vbsつまりソースから見た基
板の電圧がマイナス側に大きくなるほど閾値電圧が大き
くなる現象)によってワード線電圧WL=0Vでの閾値
電圧よりもかなり大きくなっている。したがって、この
基板バイアス効果で変動する閾値電圧分はワード線をよ
り高い電圧に昇圧する必要があった。
【0048】このため、LOCOSからSTIに素子分
離方法が変わって、基板バイアス効果が無くなったこと
(あるいは非常に小さくなったこと)は、ワード線の電
圧を従来よりも下げることができる要因となっている。
【0049】このように、トランジスタの信頼性上の必
要性からと同時に素子分離形成方法の変化によって、ワ
ード線を外部電源電圧Vcc以上に昇圧する方法は、
0.2ミクロン程度以下のDRAMではあり得なくなっ
てきている。むしろ、Vcc以下に降圧して使う方式
が、今後一般化すると認識される。
【0050】図11は、シェアードセンスアンプ方式の
センスアンプドライバを示している。図11において、
セルアレイ110a、110bはそれぞれ1024個の
ビット線対BL、/BLを有し、各セルアレイ110
a、110bは256本のワード線を有している。図1
1はワード線WL0、WL1のみを示している。102
4個のカラムは同一の構成であるため、カラム選択線C
SL1023により選択されるカラムの構成について説
明する。このカラムには、2つのセルアレイ110a,
110b、センスアンプ110c、トランジスタ対11
0d、ビット線イコライズ/プリチャージ回路110
e,110f、分離トランジスタ110j、110kが
配置されている。前記ビット線イコライズ/プリチャー
ジ回路110e,110fはイコライズ信号EQLn,
EQLn+1によりそれぞれ制御される。イコライズ信号
EQLn,EQLn+1はビット線のプリチャージ時は高
レベルで、そのセルアレイが選択されて活性化されると
きに低レベルに落ちる信号である。前記分離トランジス
タ110j、110kはタイミング信号φTn、φTn
+1に応じて各セルアレイのビット線対をセンスアンプ
110cから分離する。前記トランジスタ対110dは
カラム選択信号CSL1023により制御され、データ
の読み出し時に前記センスアンプ110cにより検知さ
れたデータをデータ線DQ、/DQに転送し、データの
書き込み時にデータ線DQ、/DQのデータをビット線
対に転送する。
【0051】前記ビット線イコライズ/プリチャージ回
路110e,110fに供給されるVBLはビット線の
プリチャージレベルであり、ビット線の高レベルである
電圧Vblhの1/2に設定されているため、このプリ
チャージレベルVBLは VBL=(1/2)×Vblh である。前記φTn、φTn+1はプリチャージ時に高レ
ベルで、選択されたセルアレイに対しては高レベルを保
ち、逆側の非選択セルアレイに対して低レベルに落ち
て、非選択側のビット線対をセンスアンプから切り離す
役割を持つ。前記カラム選択信号CSLは図示していな
いカラムデコーダにより1024本のうち1本が高レベ
ルにされ、増幅したビット線対BL、/BLをデータ線
DQ、/DQに接続し、読み出しまたは書き込みを行う
ものである。
【0052】各センスアンプはワード線が選択されてビ
ット線対に現れた微少信号を電圧Vss側に増幅するク
ロスカップルされたNチャネルMOSトランジスタと、
前記微小信号を高レベル側に増幅するクロスカップルさ
れたPチャネルMOSトランジスタより構成されてい
る。NチャネルMOSトランジスタにより構成された各
センスアンプのソースは共通接続され、この共通接続さ
れたノードはゲートが信号SENnで制御されるNチャ
ネルMOSトランジスタ110gを介して接地される。
PチャネルMOSトランジスタにより構成される各セン
スアンプのソースも共通接続され、この共通接続された
ノードにはゲートが信号/SEPnで制御されたPチャ
ネルMOSトランジスタ110hを介して電圧Vblh
が供給されている。この電圧Vblhはビット線が最終
的に増幅される高レベルであり、このレベルがDタイプ
のNチャネルMOSトランジスタ110iによりVcc
より降圧されて作られている。この降圧トランジスタ1
10iは電圧Vblh専用のものであり、ゲートもVg
bとして周辺回路やワード線駆動回路の降圧トランジス
タのものとは別に設定されている。
【0053】尚、カラム系回路60dは全体的に電圧が
電源電圧より低い内部電源電圧Vint とされている。こ
のため、ビット線のハイレベルも電圧Vblhとなって
いる。したがって、イコライズ信号EQLn、EQLn
+1、タイミング信号φTn、φTn+1も電圧Vbl
hとすればよい。
【0054】図12は、前記カラム系回路60dの構成
を示している。同図はカラム選択線(CSL)デコーダ
いわゆるカラムデコーダ回路を示している。カラムアド
レスA3CとA4Cでプリデコードされたアドレス信号
YAi(i=0〜3)、カラムアドレスA5CとA6C
でプリデコードされたアドレス信号YBj(j=0〜
3)、カラムアドレスA7CとA8Cでプリデコードさ
れたアドレス信号YCk(k=0〜3)によりカラムデ
コーダが一つ選択される。このカラムデコーダにはまだ
4本のカラム選択線が含まれているが、カラムアドレス
A1CとA2Cでデコードされる/CDRV0〜/CD
RV3によって最終的に1本のCSLが選択されるよう
に構成されるカラムデコーダ回路である。電源電圧は一
般の周辺回路用のVint であり、このVint は電圧Vg
pがゲートに印加されているDタイプの降圧トランジス
タにより外部電源電圧Vccから降圧されたものであ
る。
【0055】図13(a)は、前記出力回路60eを示
している。この回路はI/O(入出力)コモンの場合の
出力回路を示す。近年一般的になってきた多ビット出力
のDRAMの場合、入力信号と出力信号は共通のパッド
に接続されている。したがって、このような場合は、図
6に示したような入力信号対策だけでは不十分であり、
出力回路にも対策が必要となる。すなわち、出力回路の
最終段において、ローレベル信号を出力する回路を2つ
のNチャネルMOSトランジスタを直列接続して構成
し、I/Oパッドに近い側のゲートにDタイプのNチャ
ネルMOSトランジスタで降圧した電圧を印加するよう
にする。こうすることで、I/OパッドにVcc以上の
高電圧が印加されても各トランジスタの絶縁膜には高電
界が印加されないようにできる。
【0056】すなわち、図13(a)において、外部電
源電圧Vccと接地間には前記Dタイプの降圧トランジ
スタ60k、PチャネルMOSトランジスタ130a、
NチャネルMOSトランジスタ130b、130cが直
列接続され、PチャネルMOSトランジスタ130aと
NチャネルMOSトランジスタ130bの接続ノードは
図示せぬI/Oパッドに接続されている。降圧トランジ
スタ60kのゲートには前記電圧Vgoが供給され、こ
の降圧トランジスタ60kで降圧された電圧は制御部1
30dの各部に供給されるとともに、PチャネルMOS
トランジスタ130aのソース、NチャネルMOSトラ
ンジスタ130bのゲートに供給されている。前記Pチ
ャネルMOSトランジスタ130a、NチャネルMOS
トランジスタ130cのゲートには制御部130dの出
力信号がそれぞれ供給される。制御部130dには、リ
ードデータ線対RD、/RD、タイミング信号線/DX
FR、出力制御信号が供給されるイネーブル信号線EN
BLが接続されている。
【0057】上記構成において、トランジスタ130b
は、トランジスタ60kから供給される電圧により常時
導通され、トランジスタ130cにVccレベルの電圧
が印加されることを防止している。したがって、トラン
ジスタ130cを確実に保護できる。
【0058】また、制御部130dにおいて、リードデ
ータ線対RD、/RDには、アクセスされたセルから読
み出されたデータが伝播される。これらリードデータ線
対RD、/RDは高レベル(Vint )にプリチャージさ
れており、信号が伝わってくると、低レベルになるべき
方、つまり’1’信号を読み出したのであればリードデ
ータ線/RDが接地電位、’0’信号を読み出したので
あればリードデータ線RDが接地電位に下がる。その信
号が伝搬するタイミングに合わせて、もともと高レベル
(Vint レベル)であったタイミング信号線/DXFR
が低レベルに下がり、データを出力回路内に取り込む。
この状態は直ちに最終段のPチャネルMOSトランジス
タとNチャネルMOSトランジスタとからなるプッシュ
プル回路に伝わり、I/Oパッドに信号が出力される。
タイミング信号線/DXFRはパルス的に低レベルにな
るだけで、再び高レベルに復帰されるが、制御部内に取
り込まれたデータはラッチされて記憶されているため、
データは次のデータが再び取り込まれるか、もともと高
レベルのイネーブル信号線/ENBLが低レベルに落と
されない限り、データを出力し続ける。イネーブル信号
線/ENBLは、低レベルになると出力端がハイ−イン
ピーダンスとなり、信号を出力する前に高レベルにして
おかなくてはならない。
【0059】図13(b)は、図13(a)の変形例を
示すものであり図13(a)と同一部分には同一符号を
付す。この例では、I/OパッドとNチャネルMOSト
ランジスタ130cの相互間に、エンハンスメントタイ
プの前記NチャネルMOSトランジスタ130bに代え
て、ディプリションタイプのNチャネルMOSトランジ
スタ130eを接続している。このNチャネルMOSト
ランジスタ130eのゲートには前記電圧Vgoが供給
されている。このような構成としても図13(a)と同
様の効果を得ることができる。
【0060】図14は、第1の実施の形態を変形したこ
の発明の第3の実施の形態を示すものであり、図1と同
一部分には同一符号を付す。この実施の形態は、図1に
示すインバータ回路INV1とINV2を除いたもので
ある。この構成は差動増幅回路のゲイン(出力電圧/入
力電圧差)が大きいことが前提である。このように差動
増幅回路のゲインを十分大きく設定できる場合、インバ
ータ回路を除くことができるため回路構成を簡単化でき
る。
【0061】電源電圧降圧回路の構成は、これら2通り
に限らず、一般的に図15に示すように表すことができ
る。同図では、一般的な差動増幅回路150が使われて
おり、この差動増幅回路150の出力端がDタイプのN
チャネルMOSトランジスタMN5のゲートに接続され
ている。
【0062】図16は、基準電位VREFの発生回路の
一例を示している。この回路はNPNバイポーラトラン
ジスタNPN1、NPN2、NPN3、NPN4、抵抗
R1、R2、R3、定電流源回路I1を用いたバンドギ
ャップレファレンス回路BGRと、このバンドギャップ
レファレンス回路BGRにより発生された、温度、電源
電圧に依存しない基準電位VBGRと、抵抗R4とR5
で分圧した基準電圧VREFとを比較するPチャネルM
OSトランジスタMP1,MP2、NチャネルMOSト
ランジスタMN1,MN2,MN3とからなる比較器C
OMによって構成され、この比較器COMの出力信号に
よりPチャネルMOSトランジスタMP3のゲートを制
御することにより、基準電圧VREFを設計値に制御し
ている。
【0063】前記比較器COMを構成するトランジスタ
MP1、MP2、MN1、MN2、MN3、及びトラン
ジスタMP3のゲート、ソース間の電圧は、Vcc未満
の小さな電圧であるため、これらのトランジスタの絶縁
膜が破壊されることはない。
【0064】尚、上記バンドギャップレファレンス回路
は、例えば(P.R.Gray and R.G.Mayer,"Analysis and D
esign of Analog Integrated Circuits",Wiley,New Yor
k,1977,Chapter 4. )に開示されている回路である。
【0065】基準電圧発生回路としては、図16に示す
構成に限定されるものではなく、例えば図16中のバン
ドギャップレファレンス回路BGRに代えて、電源と接
地間に複数の抵抗を直列接続した単純な抵抗分割とし、
基準電圧VREFを外部電源電圧Vccに依存させるよ
にすることも可能である。
【0066】図17は、この発明の第4の実施の形態を
示すものであり、この発明をメモリとロジック回路とを
混載した半導体装置に適用した場合を示している。チッ
プ171には、例えばDRAMからなるメモリ回路17
2とロジック回路173が配置されている。前記メモリ
回路172と外部電源電圧Vccの相互間には降圧用の
DタイプNチャネルMOSトランジスタ174が接続さ
れ、ロジック回路173と外部電源電圧Vccの相互間
には降圧用のDタイプNチャネルMOSトランジスタ1
75が接続されている。このトランジスタ175のソー
スは、ロジック回路173を構成する図示せぬCMOS
ロジック回路を構成するPチャネルMOSトランジスタ
のソースに接続されている。これらトランジスタ17
4、175のゲートには、閾値電圧(Vth)補償回路
176から出力される電圧が供給されている。この閾値
電圧補償回路176は、図1に示す回路と同様である。
【0067】一般に、メモリ回路172を構成するトラ
ンジスタのゲート酸化膜は、ロジック回路173を構成
するトランジスタのゲート酸化膜厚に比べて厚く設定さ
れている。しかし、このような構成とすることにより、
メモリ172を構成するトランジスタのゲート酸化膜厚
をロジック回路173を構成するトランジスタのゲート
酸化膜厚に一致させることができるため、メモリとロジ
ック回路とでトランジスタを共通化でき、設計及び製造
を容易化できる利点がある。
【0068】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、次の効果を得ることができる。 (1)この発明では、ディプリションタイプのトランジ
スタを含む降圧回路により、外部電源電圧を降圧して内
部回路に供給している。このため、外部電源電圧が高
く、そのままではトランジスタの信頼性が保てない場合
においても、信頼性の高い半導体集積回路を構成でき
る。
【0069】しかも、ディプリションタイプのトランジ
スタを使用して降圧回路を形成することにより、従来の
ように、降圧回路を構成するトランジスタと他のトラン
ジスタのゲート酸化膜の膜厚を変える必要がない。した
がって、製造工程の増大を抑えることが可能である。
【0070】また、ディプリションタイプのトランジス
タを形成する方が、従来のように、膜厚の異なる二種類
のトランジスタを形成する場合に比べて、製造が容易で
歩留まりが良好となる利点がある。
【0071】(2)特に、0.2ミクロン以下の半導体
集積回路のように、トランジスタの絶縁膜の耐圧が外部
電源電圧ではもたなくなる場合、従来の降圧回路は使え
なくなるが、この発明の降圧回路を用い、外部電源電圧
を降圧して内部回路に供給することにより、実効チャネ
ル長を長くすることなくホットキャリア耐性のみならず
絶縁膜の耐圧も確保できる。
【0072】(3)この発明の降圧回路を使うことによ
り、半導体集積回路のトランジスタの絶縁膜をより薄く
できるため、トランジスタをより微細化することが可能
となり、より高速動作が可能な半導体集積回路を実現で
きる。
【0073】(4)この発明の降圧回路を使うことによ
り、メモリを構成するトランジスタのゲート酸化膜厚を
ロジック回路を構成するトランジスタのゲート酸化膜厚
に揃えることができるため、メモリのトランジスタをよ
り高性能なもので最初から設計できる。したがって、メ
モリとロジック回路とを混載する場合、トランジスタの
共通化が図れるため、メモリとロジック回路を混載した
半導体集積回路の設計が容易になる。
【0074】(5)今後、仕様に応じて半導体集積回路
の外部電源電圧が低下した場合でも、予測される外部電
源電圧に応じて降圧電圧を設定することにより、回路設
計を共通化でき、低電圧に対応した半導体集積回路を直
ちに製品化できる利点を有している。つまり、この発明
の降圧回路を用いることにより、半導体集積回路は今ま
でと同じ電源電圧で動作させることが可能となり、回路
の再設計を避けることができる。
【0075】(6)降圧回路により、外部電源電圧を降
圧して使用することにより、パワーの少ない半導体集積
回路を実現できる。 (7)ワード線の高レベルの電位を外部電源電圧Vcc
よりも低い値に降圧することにより、信頼性が高く、高
速で、ロジック回路との混載に適したDRAMを設計で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すものであ
り、電源電圧降圧回路を示す回路図。
【図2】図2(a)は、図1に示す一部の回路を示す回
路図、図2(b)は図2(a)に示の回路の動作を説明
するために示す図。
【図3】図1に示の回路の動作を説明するために示す
図。
【図4】図1に示の回路の動作を説明するために示す
図。
【図5】従来のDRAMを示す回路構成図。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示すものであ
り、この発明のDRAMを示す回路構成図。
【図7】図6に示す入力部の一例を示す回路図。
【図8】図8(a)は図6に示すロー系回路の一例を示
す回路図、図8(b)は図8(a)の動作を示す図。
【図9】図9(a)は図6に示すワード線駆動回路及び
セルアレーの一例を示す回路図、図9(b)は図9
(a)の動作を示す図。
【図10】図6に示すワード線駆動回路及びセルアレー
の一例を示す回路図。
【図11】センスアンプドライバの一例を示す回路図。
【図12】図6に示すカラム系回路の一例を示す回路
図。
【図13】図13(a)は図6に示す出力回路の一例を
示す回路図、図13(b)は図13(a)の変形例を示
す回路図。
【図14】この発明の第3の実施の形態を示すものであ
り、電源電圧降圧回路を示す回路図。
【図15】この発明の電源電圧降圧回路の差動増幅器を
一般的に示す回路図。
【図16】この発明の電源電圧降圧回路に適用される基
準電圧発生回路の一例を示す回路図。
【図17】この発明の第4の実施の形態を示すものであ
り、この発明をメモリとロジック回路とを混載した半導
体装置に適用した例を示す構成図。
【図18】従来の電源電圧降圧回路の一例を示す回路
図。
【図19】従来の電源電圧降圧回路の一例を示す回路
図。
【図20】トランジスタの実効チャネル長と電源電圧及
び耐圧の関係を示す図。
【符号の説明】
MN1、MN5、60h、60i、60j、60k…デ
ィプリション型NチャネルMOSトランジスタ、 10…差動増幅回路、 11…閾値電圧補償回路、 12…閾値電圧モニタ回路、 R1、R2…抵抗、 60a…入力部、 60b…ロー系回路、 60c…ワード線駆動回路及びセルアレー、 60d…カラム系回路、 60e…出力回路、 60f…入力回路、 60l、60m、60n…閾値電圧補償回路、 60o、60p、60q…基準電圧発生回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
    れ、他端が内部回路に接続されたディプリションタイプ
    NチャネルMOSトランジスタからなる降圧トランジス
    タと、 前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲー
    ト電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給し、前記
    降圧トランジスタに対し前記外部電源電圧から前記内部
    回路で使われる内部電源電圧を生成させる制御回路とを
    具備することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
    れ、他端が出力回路に接続されたディプリションタイプ
    NチャネルMOSトランジスタからなる降圧トランジス
    タと、 前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲー
    ト電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給し、前記
    降圧トランジスタに対し前記外部電源電圧から前記出力
    回路で使われる出力用電源電圧を生成させる制御回路と
    を具備することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 電流通路の一端に外部から入力される信
    号が供給され、他端が内部回路に接続されたディプリシ
    ョンタイプNチャネルMOSトランジスタからなる降圧
    トランジスタと、 前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲー
    ト電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給し、前記
    降圧トランジスタに対し前記外部より入力される信号か
    ら前記内部回路で使われる信号を生成させる制御回路と
    を具備することを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記内部回路は、0.2μm以下のルー
    ルにより設計されていることを特徴とする請求項1乃至
    3記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
    れ、他端が出力回路に接続されたディプリションタイプ
    NチャネルMOSトランジスタからなる降圧トランジス
    タと、 前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲー
    ト電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給し、前記
    降圧トランジスタに対し前記外部電源電圧から前記出力
    回路で使われる内部電源電圧を生成させる制御回路とを
    具備し、 前記出力回路は、最終段の低レベルを出力する第1のN
    チャネルMOSトランジスタトランジスタと、 この第1のNチャネルMOSトランジスタトランジスタ
    と、入出力端子との間に挿入された第2のNチャネルM
    OSトランジスタを有し、この第2のNチャネルMOS
    トランジスタのゲートに前記内部電源電圧を供給するこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記第2のNチャネルMOSトランジス
    タは、ゲートに前記内部電源電圧が供給されるディプリ
    ションタイプのNチャネルMOSトランジスタであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
    れたディプリションタイプNチャネルMOSトランジス
    タからなる降圧トランジスタと、 前記降圧トランジスタのゲート電圧を生成し、このゲー
    ト電圧を前記降圧トランジスタのゲートに供給し、前記
    降圧トランジスタに対し前記外部の電源電圧からワード
    線の高レベル電位を生成させる制御回路とを具備するこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記NチャネルMOSトランジスタトラ
    ンジスタは、ドレインに電源電圧が供給され、ソースか
    ら内部電源電圧を出力するソースフォロアであることを
    特徴とする請求項1乃至3及び7記載の半導体集積回
    路。
  9. 【請求項9】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給さ
    れ、前記電流通路の他端から半導体集積回路の内部電源
    電圧を出力するディプリションタイプNチャネルMOS
    トランジスタからなる降圧トランジスタと、 基準電圧に基づいて、前記降圧トランジスタの閾値電圧
    の変動を補償したゲート電圧を生成し、前記前記降圧ト
    ランジスタのゲートに供給する制御回路とを具備するこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、前記基準電圧に基づ
    いて、前記降圧トランジスタの閾値電圧の変動を検出す
    る検出回路と、 前記検出回路の検出出力電圧を反転し前記降圧トランジ
    スタのゲート電圧を生成する反転増幅器とを具備するこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 チップ内に配置されたメモリ回路と、
    前記チップ内に配置されたロジック回路と、 電流通路の一端に外部電源電圧が供給され、他端が前記
    メモリ回路に接続されたディプリションタイプNチャネ
    ルMOSトランジスタからなる第1の降圧トランジスタ
    と、 電流通路の一端に外部電源電圧が供給され、他端が前記
    ロジック回路に接続されたディプリションタイプNチャ
    ネルMOSトランジスタからなる第2の降圧トランジス
    タと、 前記第1、第2の降圧トランジスタのゲート電圧を生成
    し、このゲート電圧を前記第1、第2の降圧トランジス
    タのゲートに供給し、前記第1、第2の降圧トランジス
    タに対し前記外部の電源電圧から前記メモリ回路、ロジ
    ック回路で使われる内部電源電圧をそれぞれ生成させる
    制御回路とを具備することを特徴とする半導体集積回
    路。
  12. 【請求項12】 前記制御回路は、 前記降圧トランジスタの閾値電圧を検出する検出回路
    と、 この検出回路により検出された閾値電圧に対応する電流
    を電圧に変換する第1の電流電圧変換回路と、 一方入力端に基準電圧が供給され、他方入力端に前記第
    1の電流電圧変換回路の出力電圧が供給された差動増幅
    回路と、 前記差動増幅回路の出力端と前記他方入力端の相互間に
    接続され、この差動増幅回路を反転増幅回路として動作
    させる前記第1の電流電圧変換回路と変換率が同一の第
    2の電流電圧変換回路とを具備し、 前記差動増幅回路の出力端から閾値電圧が補償された電
    圧を出力することを特徴とする請求項1乃至4、6、9
    及び11の何れかに記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 前記検出回路は、電流通路の一端に外
    部電源電圧が供給され、ゲートに前記基準電圧が供給さ
    れたディプリションタイプNチャネルMOSトランジス
    タと、 このトランジスタの電流通路の他方と前記基準電圧間に
    挿入された抵抗とを具備することを特徴とする請求項1
    2記載の半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 電流通路の一端に外部電源電圧が供給
    されたディプリションタイプNチャネルMOSトランジ
    スタからなる降圧トランジスタと、 ディプリションタイプNチャネルMOSトランジスタを
    含み、前記降圧トランジスタの閾値電圧を検知する検出
    回路と、 この検出回路により検出された閾値電圧に対応する電流
    を電圧に変換する第1の電流電圧変換回路と、 一方入力端に基準電圧が供給され、他方入力端に前記第
    1の電流電圧変換回路の出力電圧が供給された差動増幅
    回路と、 前記差動増幅回路の出力端と前記他方入力端の相互間に
    接続され、この差動増幅回路を反転増幅回路として動作
    させる前記第1の電流電圧変換回路と変換率が同一の第
    2の電流電圧変換回路とを具備し、 前記差動増幅回路の出力端から閾値電圧が補償された電
    圧を出力することを特徴とする電源電圧降圧回路。
  15. 【請求項15】 前記差動増幅回路は、前記出力端と前
    記第2の電流電圧変換回路の相互間に増幅器を有するこ
    とを特徴とする請求項14記載の電源電圧降圧回路。
  16. 【請求項16】 第1、第2の電流電圧変換回路は、同
    一抵抗値の抵抗であることを特徴とする請求項14記載
    の電源電圧降圧回路。
JP10043427A 1997-02-28 1998-02-25 半導体集積回路とその電源電圧降圧回路 Pending JPH10302464A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6252806B1 (en) 2000-05-26 2001-06-26 International Business Machines Corporation Multi-generator, partial array Vt tracking system to improve array retention time
JP2008197723A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toshiba Corp 電圧発生回路
JP2023501636A (ja) * 2019-12-09 2023-01-18 北京集創北方科技股▲ふん▼有限公司 バッファ装置、チップ及び電子機器

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JP2008197723A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Toshiba Corp 電圧発生回路
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