JPH10300595A - 車両用操向装置のトルクセンサ - Google Patents
車両用操向装置のトルクセンサInfo
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- JPH10300595A JPH10300595A JP9336169A JP33616997A JPH10300595A JP H10300595 A JPH10300595 A JP H10300595A JP 9336169 A JP9336169 A JP 9336169A JP 33616997 A JP33616997 A JP 33616997A JP H10300595 A JPH10300595 A JP H10300595A
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Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電磁誘導方式トルクセンサにおける部品数を
減少して、小型化および軽量化を達成することを可能と
する。 【解決手段】 本発明の車両用操向装置のトルクセンサ
は、車両の操向ハンドル30と結合された入力軸31
と、車輪側に結合された出力軸32と、前記入力軸31
と出力軸32とを連結し操向程度によりねじれるように
なるトーションバー33と、前記入力軸31と出力軸3
2との間に設置される第1および第2検出リング35・
36と、前記第1検出リング35と第2検出リング36
との間の外側部に捲線されて磁気回路を形成するトルク
検出用コイル39と、前記第1検出リングの外側部に捲
線されて磁気回路を形成する温度補償用コイル40と、
前記コイル39・40に共通に接続された信号処理部4
1とからなる。
減少して、小型化および軽量化を達成することを可能と
する。 【解決手段】 本発明の車両用操向装置のトルクセンサ
は、車両の操向ハンドル30と結合された入力軸31
と、車輪側に結合された出力軸32と、前記入力軸31
と出力軸32とを連結し操向程度によりねじれるように
なるトーションバー33と、前記入力軸31と出力軸3
2との間に設置される第1および第2検出リング35・
36と、前記第1検出リング35と第2検出リング36
との間の外側部に捲線されて磁気回路を形成するトルク
検出用コイル39と、前記第1検出リングの外側部に捲
線されて磁気回路を形成する温度補償用コイル40と、
前記コイル39・40に共通に接続された信号処理部4
1とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用操向装置に
関するもので、特に電磁誘導方式トルクセンサにおい
て、検出リングの数および検出コイルの数を減少させて
トルクセンサの構造を単純化させることによって、小型
化および軽量化を成就することができるようにした車両
用操向装置のトルクセンサに関するものである。
関するもので、特に電磁誘導方式トルクセンサにおい
て、検出リングの数および検出コイルの数を減少させて
トルクセンサの構造を単純化させることによって、小型
化および軽量化を成就することができるようにした車両
用操向装置のトルクセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動車は、運転者が走行中ま
たは停止時に操向ハンドルを回転させることにより、路
面と接触している車輪が回転して操向される。しかしな
がら、車輪と路面との間には摩擦力が作動しているの
で、動力の伝達過程中の損失によって操向ハンドルの回
転角度ほどには車輪は回転しない。
たは停止時に操向ハンドルを回転させることにより、路
面と接触している車輪が回転して操向される。しかしな
がら、車輪と路面との間には摩擦力が作動しているの
で、動力の伝達過程中の損失によって操向ハンドルの回
転角度ほどには車輪は回転しない。
【0003】従って、操向ハンドルと車輪との回転角度
の違いを測定して補償することが必要であるが、このよ
うな機能を有する装置がトルクセンサである。すなわ
ち、操向ハンドルと車輪との回転角度の偏差をトルクセ
ンサを通じて測定し、測定された偏差程度、別個の動力
手段によって車輪を回転させる。これにより、車両は、
運転者が進行させようとする方向に正確に操向される。
の違いを測定して補償することが必要であるが、このよ
うな機能を有する装置がトルクセンサである。すなわ
ち、操向ハンドルと車輪との回転角度の偏差をトルクセ
ンサを通じて測定し、測定された偏差程度、別個の動力
手段によって車輪を回転させる。これにより、車両は、
運転者が進行させようとする方向に正確に操向される。
【0004】このような機能を有する従来の車両用操向
装置のトルクセンサには、図11および図12に示すよ
うに、一側端が操向ハンドル1と結合された入力軸2
と、一側端が車輪側と結合された出力軸3が具備され、
この入力軸2と出力軸3とを連結し、操向程度によりね
じれるトーションバー4が具備される。このとき、前記
トーションバー4の一端部は入力軸2の他端部と結合さ
れ、トーションバー4の他端部は出力軸3の他端部と結
合されている。
装置のトルクセンサには、図11および図12に示すよ
うに、一側端が操向ハンドル1と結合された入力軸2
と、一側端が車輪側と結合された出力軸3が具備され、
この入力軸2と出力軸3とを連結し、操向程度によりね
じれるトーションバー4が具備される。このとき、前記
トーションバー4の一端部は入力軸2の他端部と結合さ
れ、トーションバー4の他端部は出力軸3の他端部と結
合されている。
【0005】そして、前記入力軸2と出力軸3との間に
は、3個の検出リング5A〜5Cからなる検出リング部
5が設けられている。これら検出リング5A〜5Cは、
磁性体からなり、入力軸2と出力軸3との間に一定の間
隔で設置されている。このうち、第1検出リング5A
は、操向ハンドル1側の入力軸2の外周面に結合されて
おり、操向ハンドル1と同一の角度だけ回転する。第2
検出リング5Bは、トーションバー4の中心部の外周面
に結合されている。そして、第3検出リング5Cは、車
輪側に連結された出力軸3の他端部の外周面に結合され
て、車輪とほとんど同一の角度だけ回転する。
は、3個の検出リング5A〜5Cからなる検出リング部
5が設けられている。これら検出リング5A〜5Cは、
磁性体からなり、入力軸2と出力軸3との間に一定の間
隔で設置されている。このうち、第1検出リング5A
は、操向ハンドル1側の入力軸2の外周面に結合されて
おり、操向ハンドル1と同一の角度だけ回転する。第2
検出リング5Bは、トーションバー4の中心部の外周面
に結合されている。そして、第3検出リング5Cは、車
輪側に連結された出力軸3の他端部の外周面に結合され
て、車輪とほとんど同一の角度だけ回転する。
【0006】また、前記第1検出リング5Aの一面、す
なわち、前記第2検出リング5Bと対向する面には、凹
凸形状の歯部5Dが形成されている。同様に、第2検出
リング5Bおよび第3検出リング5Cにおける互いの対
向面にも、それぞれ歯部5E,歯部5Fが形成されてい
る。また、前記第1検出リング5Aと第2検出リング5
Bとの間の外側面と、第2検出リング5Bと第3検出リ
ング5Cとの間の外側面には、それぞれコイル6・7が
捲線されている。そして、これらコイル6・7は、信号
処理部8と接続される。
なわち、前記第2検出リング5Bと対向する面には、凹
凸形状の歯部5Dが形成されている。同様に、第2検出
リング5Bおよび第3検出リング5Cにおける互いの対
向面にも、それぞれ歯部5E,歯部5Fが形成されてい
る。また、前記第1検出リング5Aと第2検出リング5
Bとの間の外側面と、第2検出リング5Bと第3検出リ
ング5Cとの間の外側面には、それぞれコイル6・7が
捲線されている。そして、これらコイル6・7は、信号
処理部8と接続される。
【0007】このように構成された従来の車両用操向装
置のトルクセンサの動作は次のようである。まず、運転
者が操向ハンドル1を回転させると、入力軸2,出力軸
3およびトーションバー4も回転する。このとき、操向
ハンドル1側と結合されたトーションバー4の一方の端
部が、車輪側と結合されたトーションバー4の他方の端
部より大きくねじれて、たくさん回転する。すなわち、
前記操向ハンドル1を回転させるとき、車輪と路面との
摩擦力によって、第1検出リング5A>第2検出リング
5B>第3検出リング5Cの順に回転角度が大きくな
る。
置のトルクセンサの動作は次のようである。まず、運転
者が操向ハンドル1を回転させると、入力軸2,出力軸
3およびトーションバー4も回転する。このとき、操向
ハンドル1側と結合されたトーションバー4の一方の端
部が、車輪側と結合されたトーションバー4の他方の端
部より大きくねじれて、たくさん回転する。すなわち、
前記操向ハンドル1を回転させるとき、車輪と路面との
摩擦力によって、第1検出リング5A>第2検出リング
5B>第3検出リング5Cの順に回転角度が大きくな
る。
【0008】従って、前記第1検出リング5Aの歯部5
Dと第2検出リング5Bとの対向面積はほとんど変わら
ないが、これに比べて、第2検出リング5Bの歯部5E
と第3検出リング5Cの歯部5Fとの対向面積は変化す
る。これにより、前記第2検出リング5Bと第3検出リ
ング5Cとの間の外側磁束が変化し、第2コイル7を貫
く磁束が変化する。
Dと第2検出リング5Bとの対向面積はほとんど変わら
ないが、これに比べて、第2検出リング5Bの歯部5E
と第3検出リング5Cの歯部5Fとの対向面積は変化す
る。これにより、前記第2検出リング5Bと第3検出リ
ング5Cとの間の外側磁束が変化し、第2コイル7を貫
く磁束が変化する。
【0009】すなわち、第1コイル6と第2コイル7と
のインダクタンス値は、同一に設定されている。そし
て、操向ハンドル1の回転によって、第1コイル6を貫
く磁束は不変であるが、第2コイル7を貫く磁束は変化
する。これにより、第1コイル6の誘導起電力に対する
第2コイル7の誘導起電力の値の変化を測定すれば、操
向ハンドル1と車輪との回転偏差を測定することができ
る。
のインダクタンス値は、同一に設定されている。そし
て、操向ハンドル1の回転によって、第1コイル6を貫
く磁束は不変であるが、第2コイル7を貫く磁束は変化
する。これにより、第1コイル6の誘導起電力に対する
第2コイル7の誘導起電力の値の変化を測定すれば、操
向ハンドル1と車輪との回転偏差を測定することができ
る。
【0010】図13は、従来トルクセンサの信号処理部
8のブロック図である。この図に示すように、この信号
処理部8は、コイル部10の一側接点を通じて第1クラ
ンプ11と第3クランプ13とが発振器9に接続され、
このコイル部10の他側接点を通じて第2クランプ12
と第4クランプ14とが同様に発振器9に接続されてい
る構成である。
8のブロック図である。この図に示すように、この信号
処理部8は、コイル部10の一側接点を通じて第1クラ
ンプ11と第3クランプ13とが発振器9に接続され、
このコイル部10の他側接点を通じて第2クランプ12
と第4クランプ14とが同様に発振器9に接続されてい
る構成である。
【0011】そして、前記各クランプ11〜14の出力
端には、第1乃至第4ピーク検出器15〜18がそれぞ
れ接続されている。そして、これら第1および第2ピー
ク検出器15・16の出力端には、これらの出力の差異
を検出する第1差動増幅器19が接続されている。同様
に、第3および第4ピーク検出器17・18の出力端に
は、これらの出力の差異を検出する第2差動増幅器20
が接続されている。また、前記第1差動増幅器19の出
力端からは、第1電流変換器21を通じてサブが出力さ
れるようなっている。また、第2差動増幅器20の出力
端からは、第2電流変換器22を通じてメインが出力さ
れるようになっている。
端には、第1乃至第4ピーク検出器15〜18がそれぞ
れ接続されている。そして、これら第1および第2ピー
ク検出器15・16の出力端には、これらの出力の差異
を検出する第1差動増幅器19が接続されている。同様
に、第3および第4ピーク検出器17・18の出力端に
は、これらの出力の差異を検出する第2差動増幅器20
が接続されている。また、前記第1差動増幅器19の出
力端からは、第1電流変換器21を通じてサブが出力さ
れるようなっている。また、第2差動増幅器20の出力
端からは、第2電流変換器22を通じてメインが出力さ
れるようになっている。
【0012】このように、従来の信号処理構成において
は、前記発振器9の出力がコイル部10を通じて各クラ
ンプ11〜14に入力されている。そして、第1および
第2クランプ11・12の出力信号から、第1差動増幅
器19を通じて第1および第2ピーク検出器15・16
のピーク値が検出される。また、第3および第4クラン
プ13・14の出力信号から、第2差動増幅器20を通
じて第3および第4ピーク検出器17・18のピーク値
が検出される。そして、それぞれのピーク値が、第1お
よび第2電流変換器21・22を通じて、サブおよびメ
インの出力として送出可能なようになっている。
は、前記発振器9の出力がコイル部10を通じて各クラ
ンプ11〜14に入力されている。そして、第1および
第2クランプ11・12の出力信号から、第1差動増幅
器19を通じて第1および第2ピーク検出器15・16
のピーク値が検出される。また、第3および第4クラン
プ13・14の出力信号から、第2差動増幅器20を通
じて第3および第4ピーク検出器17・18のピーク値
が検出される。そして、それぞれのピーク値が、第1お
よび第2電流変換器21・22を通じて、サブおよびメ
インの出力として送出可能なようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のトルクセンサの機構的装置および回路構成において
は、トーションバー4のねじれのない状態において、周
辺温度変化によってコイル6・7に生じる誘導起電力を
補償しなければならない。そして、上記従来のトルクセ
ンサでは、この周辺温度変化の補償のための構成とし
て、歯部5Dが形成された第1検出リング5Aと第1コ
イル6とを使用するようになっていた。
来のトルクセンサの機構的装置および回路構成において
は、トーションバー4のねじれのない状態において、周
辺温度変化によってコイル6・7に生じる誘導起電力を
補償しなければならない。そして、上記従来のトルクセ
ンサでは、この周辺温度変化の補償のための構成とし
て、歯部5Dが形成された第1検出リング5Aと第1コ
イル6とを使用するようになっていた。
【0014】しかしながら、このような構成では、温度
補償のために多数の部品が必要となってしまう。従っ
て、このトルクセンサには、製造コストが高いと共にサ
イズが大きくなってしまうという問題があった。
補償のために多数の部品が必要となってしまう。従っ
て、このトルクセンサには、製造コストが高いと共にサ
イズが大きくなってしまうという問題があった。
【0015】また、図13に示した信号処理部8が、Fa
il safety 処理のためサブとメインとの2ブロックに分
割して処理するので、多数の部品が必要になるばかりで
はなく、短電源処理のため信号をゼロレベル以上に引き
上げなければならないので、別途のクランプ11〜14
が必要になるという問題もあった。
il safety 処理のためサブとメインとの2ブロックに分
割して処理するので、多数の部品が必要になるばかりで
はなく、短電源処理のため信号をゼロレベル以上に引き
上げなければならないので、別途のクランプ11〜14
が必要になるという問題もあった。
【0016】本発明はこのような従来の諸般の問題点を
解決するためのもので、本発明の第1目的は、検出リン
グを2個のみ設置し、トルク検出用コイルと温度補償用
コイルとを捲線して構造を単純化させた車両用操向装置
のトルクセンサを提供することにある。
解決するためのもので、本発明の第1目的は、検出リン
グを2個のみ設置し、トルク検出用コイルと温度補償用
コイルとを捲線して構造を単純化させた車両用操向装置
のトルクセンサを提供することにある。
【0017】本発明の第2目的は、検出リングを2個設
置するとともに、トルク検出用コイルのみ設置し、信号
処理手段に温度補償用ダイオードを使用して、周辺温度
に影響を受けないながらもトルクセンサの構造を単純化
させることができる車両用操向装置のトルクセンサを提
供することにある。
置するとともに、トルク検出用コイルのみ設置し、信号
処理手段に温度補償用ダイオードを使用して、周辺温度
に影響を受けないながらもトルクセンサの構造を単純化
させることができる車両用操向装置のトルクセンサを提
供することにある。
【0018】本発明の第3目的は、検出リングを2個の
み設置し、トルク検出用コイルと温度補償用コイルとを
捲線し、歯部(歯車)の構造を改善して歯部の対向面積
の変化による誘導電圧の変化を測定して操向ハンドルと
車輪側の回転偏差を測定するようにすることによって、
トルクセンサの構造を単純化させることは勿論のこと、
検出リングの対向する歯部の構造を改善した車両用操向
装置のトルクセンサを提供することにある。
み設置し、トルク検出用コイルと温度補償用コイルとを
捲線し、歯部(歯車)の構造を改善して歯部の対向面積
の変化による誘導電圧の変化を測定して操向ハンドルと
車輪側の回転偏差を測定するようにすることによって、
トルクセンサの構造を単純化させることは勿論のこと、
検出リングの対向する歯部の構造を改善した車両用操向
装置のトルクセンサを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記第1目的を達成する
ために、本発明の第1の車両用操向装置のトルクセンサ
は、車両の操向ハンドルと結合された入力軸と、車輪側
に結合された出力軸と、前記入力軸と出力軸を連結し操
向程度によりねじれるようになるトーションバーと、前
記入力軸と出力軸との間に設置される検出リングと、前
記検出リングの第1検出リングと第2検出リングとの間
の外側部に捲線されて磁気回路を形成するトルク検出用
コイルと、前記第1検出リングの外側部に捲線されて磁
気回路を形成する温度補償用コイルと、前記コイルに共
通に接続された信号処理手段とを備えていることを特徴
としている。
ために、本発明の第1の車両用操向装置のトルクセンサ
は、車両の操向ハンドルと結合された入力軸と、車輪側
に結合された出力軸と、前記入力軸と出力軸を連結し操
向程度によりねじれるようになるトーションバーと、前
記入力軸と出力軸との間に設置される検出リングと、前
記検出リングの第1検出リングと第2検出リングとの間
の外側部に捲線されて磁気回路を形成するトルク検出用
コイルと、前記第1検出リングの外側部に捲線されて磁
気回路を形成する温度補償用コイルと、前記コイルに共
通に接続された信号処理手段とを備えていることを特徴
としている。
【0020】上記の構成によれば、車両用操向装置のト
ルクセンサには、検出リングが2個のみ設置され、トル
ク検出用コイルと温度補償用コイルとが捲線されてい
る。これにより、構造の単純化を成就することが可能と
なり、部品数の節減による原価の節減を図ることができ
る。さらに、上記の車両用操向装置のトルクセンサは、
周辺温度に影響を受けないものとなっている。
ルクセンサには、検出リングが2個のみ設置され、トル
ク検出用コイルと温度補償用コイルとが捲線されてい
る。これにより、構造の単純化を成就することが可能と
なり、部品数の節減による原価の節減を図ることができ
る。さらに、上記の車両用操向装置のトルクセンサは、
周辺温度に影響を受けないものとなっている。
【0021】また、前記第2目的を達成するために、本
発明の第2の車両用操向装置のトルクセンサは、一端部
が車両の操向ハンドル側と連結された入力軸、この入力
軸と一定の間隔に離隔され一端部が車輪側と連結された
出力軸、一端部は入力軸の他端部と結合され、他端部は
出力軸の他端部と結合されて入・出力軸を連結させ操向
ハンドルの操向運動によりねじれるトーションバー、前
記入力軸の他端部に具備されて出力軸と対向する一面に
歯部が形成された第1検出リング、前記出力軸の他端部
に具備されて前記第1検出リングの一面と対向する面に
歯部が形成された第2検出リング、前記第1検出リング
と第2検出リングとの間の外側面に捲線されて磁気回路
を形成する検出コイル、前記検出コイルに誘起される電
圧を信号処理し、誘起電圧を温度補償手段を通じて補償
する信号処理手段を備えていることを特徴としている。
発明の第2の車両用操向装置のトルクセンサは、一端部
が車両の操向ハンドル側と連結された入力軸、この入力
軸と一定の間隔に離隔され一端部が車輪側と連結された
出力軸、一端部は入力軸の他端部と結合され、他端部は
出力軸の他端部と結合されて入・出力軸を連結させ操向
ハンドルの操向運動によりねじれるトーションバー、前
記入力軸の他端部に具備されて出力軸と対向する一面に
歯部が形成された第1検出リング、前記出力軸の他端部
に具備されて前記第1検出リングの一面と対向する面に
歯部が形成された第2検出リング、前記第1検出リング
と第2検出リングとの間の外側面に捲線されて磁気回路
を形成する検出コイル、前記検出コイルに誘起される電
圧を信号処理し、誘起電圧を温度補償手段を通じて補償
する信号処理手段を備えていることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、車両用操向装置のト
ルクセンサには、検出リングが2個設置されているとと
もに、トルク検出用コイルのみが設置されており、さら
に、温度補償手段が備えられている。これにより、周辺
温度に影響を受けないながらも構造が単純化された車両
用操向装置のトルクセンサとなっている。
ルクセンサには、検出リングが2個設置されているとと
もに、トルク検出用コイルのみが設置されており、さら
に、温度補償手段が備えられている。これにより、周辺
温度に影響を受けないながらも構造が単純化された車両
用操向装置のトルクセンサとなっている。
【0023】また、前記第3目的を達成するために、本
発明の第3の車両用操向装置のトルクセンサは、前記入
力軸の他端部に具備されて出力軸と対向する一面に一定
の長さを有するそれぞれの短い突出部と長い突出部が交
互に構成される歯部が形成された第1検出リング、前記
出力軸の他端部に具備されて、前記歯部が形成された第
1検出リングの一面と対向する面に歯部が形成された第
2検出リング、前記第1検出リングの短い突出部と第2
検出リングの突出部との間の外側面に捲線されて磁気回
路を形成する第1検出コイル、前記第1検出リングの長
い突出部と第2検出リングの歯部との間の外側面に捲線
されて磁気回路を形成する第2検出コイル、前記第1検
出コイルと第2検出コイルに接続されてそれぞれの検出
コイルに誘起される電圧を信号処理する信号処理手段を
備えていることを特徴としている。
発明の第3の車両用操向装置のトルクセンサは、前記入
力軸の他端部に具備されて出力軸と対向する一面に一定
の長さを有するそれぞれの短い突出部と長い突出部が交
互に構成される歯部が形成された第1検出リング、前記
出力軸の他端部に具備されて、前記歯部が形成された第
1検出リングの一面と対向する面に歯部が形成された第
2検出リング、前記第1検出リングの短い突出部と第2
検出リングの突出部との間の外側面に捲線されて磁気回
路を形成する第1検出コイル、前記第1検出リングの長
い突出部と第2検出リングの歯部との間の外側面に捲線
されて磁気回路を形成する第2検出コイル、前記第1検
出コイルと第2検出コイルに接続されてそれぞれの検出
コイルに誘起される電圧を信号処理する信号処理手段を
備えていることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、車両用操向装置のト
ルクセンサには、検出リングが2個のみ設置され、第1
および第2検出コイルが捲線されている。そして、検出
リングの対向する歯部の構造が改善されており、歯部の
対向面積の変化による誘導電圧の変化を測定することに
よって、操向ハンドルと車輪側との回転偏差を測定する
ようになっている。これにより、上記の車両用操向装置
のトルクセンサは、構造が単純化されており、かつ、周
辺温度に影響を受けないものとなっている。
ルクセンサには、検出リングが2個のみ設置され、第1
および第2検出コイルが捲線されている。そして、検出
リングの対向する歯部の構造が改善されており、歯部の
対向面積の変化による誘導電圧の変化を測定することに
よって、操向ハンドルと車輪側との回転偏差を測定する
ようになっている。これにより、上記の車両用操向装置
のトルクセンサは、構造が単純化されており、かつ、周
辺温度に影響を受けないものとなっている。
【0025】
〔実施の形態1〕本発明の第1の実施の形態について、
図面を参考にして詳細の説明すると以下のようである。
図1は、本実施の形態にかかる車両用操向装置のトルク
センサ(以下、本トルクセンサとする)と周辺の構成の
概略を示す説明図である。また、図2は、本トルクセン
サの要部である検出リング部34およびその周辺を拡大
して示した説明図である。
図面を参考にして詳細の説明すると以下のようである。
図1は、本実施の形態にかかる車両用操向装置のトルク
センサ(以下、本トルクセンサとする)と周辺の構成の
概略を示す説明図である。また、図2は、本トルクセン
サの要部である検出リング部34およびその周辺を拡大
して示した説明図である。
【0026】これらの図に示すように、本トルクセンサ
は、車両の操向ハンドル30に結合された入力軸31
と、車輪側に結合された出力軸32と、トーションバー
33と、検出リング部34と、トルク検出用コイル39
と、温度補償用コイル40と、信号処理部(信号処理手
段)41とを備えている。
は、車両の操向ハンドル30に結合された入力軸31
と、車輪側に結合された出力軸32と、トーションバー
33と、検出リング部34と、トルク検出用コイル39
と、温度補償用コイル40と、信号処理部(信号処理手
段)41とを備えている。
【0027】トーションバー33は、入力軸31と出力
軸32とを連結し、操向ハンドル30の操向程度により
ねじれるものである。検出リング部34は、多数の凹凸
形状の歯部37を有する第1検出リング35と、前記歯
部37と対向されるように凹凸形状の歯部38が形成さ
れている第2検出リング36とから構成されている。こ
れら第1検出リング35および第2検出リング36は、
それぞれ入力軸31および出力軸32の外側部に形成さ
れた磁性体であり、これら入力軸31および出力軸32
と一体に揺動されるものである。トルク検出用コイル3
9は、第1検出リング35と第2検出リング36との間
の外側部に捲線されて磁気回路を形成しているものであ
る。温度補償用コイル40は、第1検出リング35の外
側部に捲線されて磁気回路を形成しているものである。
これらコイル39・40は、信号処理部41に共通に接
続されている。
軸32とを連結し、操向ハンドル30の操向程度により
ねじれるものである。検出リング部34は、多数の凹凸
形状の歯部37を有する第1検出リング35と、前記歯
部37と対向されるように凹凸形状の歯部38が形成さ
れている第2検出リング36とから構成されている。こ
れら第1検出リング35および第2検出リング36は、
それぞれ入力軸31および出力軸32の外側部に形成さ
れた磁性体であり、これら入力軸31および出力軸32
と一体に揺動されるものである。トルク検出用コイル3
9は、第1検出リング35と第2検出リング36との間
の外側部に捲線されて磁気回路を形成しているものであ
る。温度補償用コイル40は、第1検出リング35の外
側部に捲線されて磁気回路を形成しているものである。
これらコイル39・40は、信号処理部41に共通に接
続されている。
【0028】図3は、本トルクセンサにおける信号処理
部41の詳細な構成を示すブロック図である。この図に
示すように、この信号処理部41は、発振器42と、コ
イル部43と、ピーク検出器44・45と、差動増幅器
46と、V−I変換部47と、電圧オフセット部48と
から構成されている。
部41の詳細な構成を示すブロック図である。この図に
示すように、この信号処理部41は、発振器42と、コ
イル部43と、ピーク検出器44・45と、差動増幅器
46と、V−I変換部47と、電圧オフセット部48と
から構成されている。
【0029】コイル部43は、図1におけるトルク検出
用コイル39および温度補償用コイル40を含んだブリ
ッジ回路である。発振器42は、3kHz,VP-P 4V
の定現波を発生させ、コイル39・40に、それぞれの
インダクタンスに比例した誘起電圧を発生させるもので
ある。これらピーク検出器44・45は、このコイル部
43を通じて発振器42に接続されており、オペアンプ
(OP−AMP),ダイオード(DIODE)および蓄
電器(CAPACITOR)から構成されている精密整
流回路を備えている。そして、ピーク検出器44・45
は各コイル39・40のピーク値を検出するようになっ
ている。この検出は、上記した精密整流回路を使用して
定現波出力を検出することで行われる。差動増幅器46
は、これらピーク検出器44・45の出力の差異を検出
し、この差異を所定のレベルに増幅させるものである。
V−I変換部47は、この差動増幅器46の出力電圧を
電流に変換して出力するものである。電圧オフセット部
48は、発振器42,差動増幅器46およびV−I変換
部47に共通に接続され、これらに一定のオフセット電
圧を与えるものである。
用コイル39および温度補償用コイル40を含んだブリ
ッジ回路である。発振器42は、3kHz,VP-P 4V
の定現波を発生させ、コイル39・40に、それぞれの
インダクタンスに比例した誘起電圧を発生させるもので
ある。これらピーク検出器44・45は、このコイル部
43を通じて発振器42に接続されており、オペアンプ
(OP−AMP),ダイオード(DIODE)および蓄
電器(CAPACITOR)から構成されている精密整
流回路を備えている。そして、ピーク検出器44・45
は各コイル39・40のピーク値を検出するようになっ
ている。この検出は、上記した精密整流回路を使用して
定現波出力を検出することで行われる。差動増幅器46
は、これらピーク検出器44・45の出力の差異を検出
し、この差異を所定のレベルに増幅させるものである。
V−I変換部47は、この差動増幅器46の出力電圧を
電流に変換して出力するものである。電圧オフセット部
48は、発振器42,差動増幅器46およびV−I変換
部47に共通に接続され、これらに一定のオフセット電
圧を与えるものである。
【0030】上記の構成を有する本トルクセンサの動作
について、以下に説明する。まず車両の走行中に、運転
者が方向を変えるために操向ハンドル30を操向する
と、入力軸31,トーションバー33および出力軸32
を通じて、車輪が操向されて車両の走行方向が変わる。
このとき、一定以上の操向力が作用すると、車輪と路面
との摩擦力によって、トーションバー33に連結された
出力軸32の回転角度が、操向ハンドル30と共に回転
する入力軸31の回転角度より減少し、トーションバー
33がねじれる。
について、以下に説明する。まず車両の走行中に、運転
者が方向を変えるために操向ハンドル30を操向する
と、入力軸31,トーションバー33および出力軸32
を通じて、車輪が操向されて車両の走行方向が変わる。
このとき、一定以上の操向力が作用すると、車輪と路面
との摩擦力によって、トーションバー33に連結された
出力軸32の回転角度が、操向ハンドル30と共に回転
する入力軸31の回転角度より減少し、トーションバー
33がねじれる。
【0031】このとき、このねじれによって、第1検出
リング35の歯部37と第2検出リング36の歯部38
との対向面積が変化する。このため、第1検出リング3
5と第2検出リング36との外側面に具備されたトルク
検出用コイル39を貫く磁束が変化し、トルク検出用コ
イル39に生じる誘起電圧も同時に変化する。そして、
トルク検出用コイル39を貫く磁束の変化によって変化
した誘起電圧値は、信号処理部41に入力される。
リング35の歯部37と第2検出リング36の歯部38
との対向面積が変化する。このため、第1検出リング3
5と第2検出リング36との外側面に具備されたトルク
検出用コイル39を貫く磁束が変化し、トルク検出用コ
イル39に生じる誘起電圧も同時に変化する。そして、
トルク検出用コイル39を貫く磁束の変化によって変化
した誘起電圧値は、信号処理部41に入力される。
【0032】信号処理部41においては、入力された信
号を根拠として、操向ハンドル30と車輪との操向偏差
を測定し、出力部を通じて動力部(共に図示せず)を可
動して、この偏差を補償する。
号を根拠として、操向ハンドル30と車輪との操向偏差
を測定し、出力部を通じて動力部(共に図示せず)を可
動して、この偏差を補償する。
【0033】一方、周辺温度変化による測定誤差は、温
度補償用コイル40に入力された信号を回路的に除去す
ることによって補償される。すなわち、トルク検出用コ
イル39と温度補償用コイル40との温度は同一である
ので、周辺温度の変化によりコイル39・40に誘起さ
れる電圧は等しくなる。また、温度補償用コイル40に
は、操向ハンドル30と車輪との操向偏差による誘起電
圧は生じない。従って、トルク検出用コイル39に誘起
される電圧から、温度補償用コイル40に誘起される電
圧を差動増幅器46において差し引くことで、温度変化
による影響のない、操向偏差のみによる誘起電圧を得る
ことができる。
度補償用コイル40に入力された信号を回路的に除去す
ることによって補償される。すなわち、トルク検出用コ
イル39と温度補償用コイル40との温度は同一である
ので、周辺温度の変化によりコイル39・40に誘起さ
れる電圧は等しくなる。また、温度補償用コイル40に
は、操向ハンドル30と車輪との操向偏差による誘起電
圧は生じない。従って、トルク検出用コイル39に誘起
される電圧から、温度補償用コイル40に誘起される電
圧を差動増幅器46において差し引くことで、温度変化
による影響のない、操向偏差のみによる誘起電圧を得る
ことができる。
【0034】また、図3に示したように、電圧オフセッ
ト部48は、発振器42,コイル部43,ピーク検出器
44・45,差動増幅器46およびV−I変換部47に
オフセット電圧を与えている。これにより、Fail Safet
y 処理のために、信号を2つに分割して処理する必要が
ない。すなわち、コイル39・40に誘起された電圧
が、オフセット電圧を基準にして振動する(SWIN
G)ので、レベルシフトする過程が不必要になると共
に、AD変換する過程が一つの段階に減少される。従っ
て、ショート(0V)、オープン(2.5V)、ノーマ
ル(5V)時の状態を区分するための出力を発生でき、
この出力をFail Safety に応用することができる。な
お、これらの状態の区分は、感知回路およびECU(電
子制御装置)(共に図示せず)によって判断される。
ト部48は、発振器42,コイル部43,ピーク検出器
44・45,差動増幅器46およびV−I変換部47に
オフセット電圧を与えている。これにより、Fail Safet
y 処理のために、信号を2つに分割して処理する必要が
ない。すなわち、コイル39・40に誘起された電圧
が、オフセット電圧を基準にして振動する(SWIN
G)ので、レベルシフトする過程が不必要になると共
に、AD変換する過程が一つの段階に減少される。従っ
て、ショート(0V)、オープン(2.5V)、ノーマ
ル(5V)時の状態を区分するための出力を発生でき、
この出力をFail Safety に応用することができる。な
お、これらの状態の区分は、感知回路およびECU(電
子制御装置)(共に図示せず)によって判断される。
【0035】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態について、図面を参考にして詳細に説明すると以下の
ようである。図4は、本実施の形態にかかる車両用操向
装置のトルクセンサ(以下、本トルクセンサとする)と
その周辺の構成とを示す説明図である。この図に示すよ
うに、本トルクセンサは、車両の操向ハンドル30に一
方の端部が結合された入力軸31と、車輪側に一方の端
部が結合された出力軸32と、トーションバー33と、
検出リング部34と、トルク検出用コイル39と、信号
処理部(信号処理手段)49とを備えている。
態について、図面を参考にして詳細に説明すると以下の
ようである。図4は、本実施の形態にかかる車両用操向
装置のトルクセンサ(以下、本トルクセンサとする)と
その周辺の構成とを示す説明図である。この図に示すよ
うに、本トルクセンサは、車両の操向ハンドル30に一
方の端部が結合された入力軸31と、車輪側に一方の端
部が結合された出力軸32と、トーションバー33と、
検出リング部34と、トルク検出用コイル39と、信号
処理部(信号処理手段)49とを備えている。
【0036】トーションバー33の両端部は、入力軸3
1と出力軸32との他端部に連結されており、これら入
力軸31および出力軸32の端面が一定の間隔に離隔さ
れるように、これらを結合させている。検出リング部3
4は、多数の凹凸形状の歯部37を有する磁性体からな
る第1検出リング35と、前記歯部37と対面されるよ
うに凹凸形状の歯部38が形成されている磁性体からな
る第2検出リング36とから構成されている。この第1
検出リング35および第2検出リング36は、それぞれ
入力軸31および出力軸32の他端部の外周面に形成さ
れており、これら入力軸31および出力軸32と一体に
揺動する。
1と出力軸32との他端部に連結されており、これら入
力軸31および出力軸32の端面が一定の間隔に離隔さ
れるように、これらを結合させている。検出リング部3
4は、多数の凹凸形状の歯部37を有する磁性体からな
る第1検出リング35と、前記歯部37と対面されるよ
うに凹凸形状の歯部38が形成されている磁性体からな
る第2検出リング36とから構成されている。この第1
検出リング35および第2検出リング36は、それぞれ
入力軸31および出力軸32の他端部の外周面に形成さ
れており、これら入力軸31および出力軸32と一体に
揺動する。
【0037】トルク検出用コイル39は、歯部37が形
成された第1検出リング35と歯部38が形成された第
2検出リング36との間の外側部に捲線されて磁気回路
を形成しているものである。このコイル39は、信号処
理部49に電気的に接続されている。
成された第1検出リング35と歯部38が形成された第
2検出リング36との間の外側部に捲線されて磁気回路
を形成しているものである。このコイル39は、信号処
理部49に電気的に接続されている。
【0038】図5は、本トルクセンサにおける信号処理
部49の回路構成を示すブロック図である。この図に示
すように、信号処理部49は、AC/DC変換部50,
第1増幅部51,温度補償部(温度補償手段)52,第
2増幅部53およびV−I変換部54を備えている。
部49の回路構成を示すブロック図である。この図に示
すように、信号処理部49は、AC/DC変換部50,
第1増幅部51,温度補償部(温度補償手段)52,第
2増幅部53およびV−I変換部54を備えている。
【0039】AC/DC変換部50は、上記したトルク
検出用コイル39に接続されており、トルク検出用コイ
ル39を貫く磁束の変化によって誘起される電圧を、直
流電圧に変換して出力するものである。このAC/DC
変換部50から出力される直流電圧は、トルク検出用コ
イル39の温度によって変動する(例えば0.2mV/
℃程度)電圧である。第1増幅部51は、この電圧を所
定のレベル(例えば10倍)に増幅して出力するもので
ある。
検出用コイル39に接続されており、トルク検出用コイ
ル39を貫く磁束の変化によって誘起される電圧を、直
流電圧に変換して出力するものである。このAC/DC
変換部50から出力される直流電圧は、トルク検出用コ
イル39の温度によって変動する(例えば0.2mV/
℃程度)電圧である。第1増幅部51は、この電圧を所
定のレベル(例えば10倍)に増幅して出力するもので
ある。
【0040】温度補償部52は、電源Vccと、各抵抗
Ra〜Rdと、ダイオードDとを備えている。そして、
ダイオードDから出力される電圧が、例えば−2mV/
℃となるように、電源Vccの電圧,各抵抗Ra〜Rd
の値およびダイオードDの抵抗対温度特性が選択されて
いる。そして、ダイオードDからの出力電圧により、上
記第1増幅部51から出力される電圧から温度変化によ
る成分を相衰させ、第2増幅部53に出力する。
Ra〜Rdと、ダイオードDとを備えている。そして、
ダイオードDから出力される電圧が、例えば−2mV/
℃となるように、電源Vccの電圧,各抵抗Ra〜Rd
の値およびダイオードDの抵抗対温度特性が選択されて
いる。そして、ダイオードDからの出力電圧により、上
記第1増幅部51から出力される電圧から温度変化によ
る成分を相衰させ、第2増幅部53に出力する。
【0041】第2増幅部53は、前記温度補償部52か
ら出力された電圧を所定のレベルに増幅し、電圧信号と
して出力するものである。V−I変換部54は、この第
2増幅部53から出力された電圧信号を電流信号に変換
し、図示しない動力部に出力するものである。また、信
号処理部49には、実施の形態1に示したトルクセンサ
における発振器42と同様の、図示しない発振器が備え
られており、トルク検出用コイル39に、例えば3kH
z,Vp-p 4Vの定現波を発振している。
ら出力された電圧を所定のレベルに増幅し、電圧信号と
して出力するものである。V−I変換部54は、この第
2増幅部53から出力された電圧信号を電流信号に変換
し、図示しない動力部に出力するものである。また、信
号処理部49には、実施の形態1に示したトルクセンサ
における発振器42と同様の、図示しない発振器が備え
られており、トルク検出用コイル39に、例えば3kH
z,Vp-p 4Vの定現波を発振している。
【0042】以下に、本トルクセンサにおける動作につ
いて説明する。本トルクセンサにおいては、車両の走行
中に運転者が方向を変えるために操向ハンドル30を操
向させると、入力軸31とトーションバー33および出
力軸32を通じて車輪が操向されて走行方向が変えられ
る。このとき、一定以上の操向力が作用されると、車輪
と路面との摩擦力によって、トーションバー33に連結
された出力軸32の回転角度が操向ハンドル30と共に
回転する入力軸31の回転角度より減少し、トーション
バー33がねじれる。このため、第1検出リング35の
歯部37と第2検出リング36の歯部38との対向面積
が変化するので、第1検出リング35と第2検出リング
36との外側面に具備されたトルク検出用コイル39を
貫く磁束が変化し、トルク検出用コイル39に誘起され
る電圧も同時に変化する。
いて説明する。本トルクセンサにおいては、車両の走行
中に運転者が方向を変えるために操向ハンドル30を操
向させると、入力軸31とトーションバー33および出
力軸32を通じて車輪が操向されて走行方向が変えられ
る。このとき、一定以上の操向力が作用されると、車輪
と路面との摩擦力によって、トーションバー33に連結
された出力軸32の回転角度が操向ハンドル30と共に
回転する入力軸31の回転角度より減少し、トーション
バー33がねじれる。このため、第1検出リング35の
歯部37と第2検出リング36の歯部38との対向面積
が変化するので、第1検出リング35と第2検出リング
36との外側面に具備されたトルク検出用コイル39を
貫く磁束が変化し、トルク検出用コイル39に誘起され
る電圧も同時に変化する。
【0043】そして、トルク検出用コイル39を貫く磁
束の変化によって変化した誘起電圧の信号は、信号処理
部49に入力される。信号処理部49においては、AC
/DC変換部50は、入力された誘起電圧の信号を直流
電圧信号に変換し、第1増幅部51に出力する。このA
C/DC変換部50から出力される直流電圧は、温度に
よって変動する(例えば0.2mV/℃)電圧である。
第1増幅部51は、この電圧を所定のレベル(例えば1
0倍)に増幅して出力する。そして、第1増幅部51か
ら出力された電圧は、温度補償部52に入力される。
束の変化によって変化した誘起電圧の信号は、信号処理
部49に入力される。信号処理部49においては、AC
/DC変換部50は、入力された誘起電圧の信号を直流
電圧信号に変換し、第1増幅部51に出力する。このA
C/DC変換部50から出力される直流電圧は、温度に
よって変動する(例えば0.2mV/℃)電圧である。
第1増幅部51は、この電圧を所定のレベル(例えば1
0倍)に増幅して出力する。そして、第1増幅部51か
ら出力された電圧は、温度補償部52に入力される。
【0044】ここで、周辺温度と第1増幅部51からの
出力電圧との関係を、図6(a)に示す。この図に示す
ように、第1増幅部51から出力される電圧は、温度と
共に上昇する。また、図6(b)は、温度補償部52か
らの出力電圧の温度との関係を示すグラフである。温度
補償部52におけるダイオードDの抵抗は温度によって
変化するので、ダイオードDからの出力電圧は、このグ
ラフに示すように温度に依存する。
出力電圧との関係を、図6(a)に示す。この図に示す
ように、第1増幅部51から出力される電圧は、温度と
共に上昇する。また、図6(b)は、温度補償部52か
らの出力電圧の温度との関係を示すグラフである。温度
補償部52におけるダイオードDの抵抗は温度によって
変化するので、ダイオードDからの出力電圧は、このグ
ラフに示すように温度に依存する。
【0045】従って、第1増幅部51から温度補償部5
2に入力された電圧は、ダイオードDからの出力電圧に
よって、温度変化分を相殺(相衰)される。従って、ト
ーションバー33がねじれていない場合、第2増幅部5
3に入力される電圧は、図6(c)に示すように一定に
なる。従って、第2増幅部53に入力される電圧は、周
辺温度の変化の影響が除去された電圧、すなわち、トー
ションバー33のねじれによってトルク検出用コイル3
9に誘起された成分のみの電圧(純粋出力電圧)とな
る。
2に入力された電圧は、ダイオードDからの出力電圧に
よって、温度変化分を相殺(相衰)される。従って、ト
ーションバー33がねじれていない場合、第2増幅部5
3に入力される電圧は、図6(c)に示すように一定に
なる。従って、第2増幅部53に入力される電圧は、周
辺温度の変化の影響が除去された電圧、すなわち、トー
ションバー33のねじれによってトルク検出用コイル3
9に誘起された成分のみの電圧(純粋出力電圧)とな
る。
【0046】すなわち、前記トルク検出用コイル39の
誘起電圧と温度との関係が0.2mV/℃であれば、第
1増幅部51で例えば10倍に増幅されたこの誘起電圧
と温度との関係は2mV/℃となる。そこで、前記温度
補償部52におけるダイオードDからの出力電圧と温度
との関係が−2mV/℃となるように、電源Vcc,各
抵抗Ra〜RdおよびダイオードDの抵抗対温度特性を
選択し、温度補償部52を構成すれば、周辺温度によっ
て変化したトルク検出用コイル39の出力電圧を補償す
ることができる。
誘起電圧と温度との関係が0.2mV/℃であれば、第
1増幅部51で例えば10倍に増幅されたこの誘起電圧
と温度との関係は2mV/℃となる。そこで、前記温度
補償部52におけるダイオードDからの出力電圧と温度
との関係が−2mV/℃となるように、電源Vcc,各
抵抗Ra〜RdおよびダイオードDの抵抗対温度特性を
選択し、温度補償部52を構成すれば、周辺温度によっ
て変化したトルク検出用コイル39の出力電圧を補償す
ることができる。
【0047】以後、前記第2増幅部53で増幅され、出
力された純粋電圧の信号は、V−I変換部54によって
電流信号に変換され、出力される。そして、この電流信
号を利用して、図示しない測定部が操向ハンドル30と
車輪との回転角度の操向偏差を測定し、この測定結果に
基づいて、駆動部および動力部(共に図示せず)が車輪
を操向させる。これにより、上記の回転偏差を補償する
ことができるので、運転者は、車両を安全に操向するこ
とができる。
力された純粋電圧の信号は、V−I変換部54によって
電流信号に変換され、出力される。そして、この電流信
号を利用して、図示しない測定部が操向ハンドル30と
車輪との回転角度の操向偏差を測定し、この測定結果に
基づいて、駆動部および動力部(共に図示せず)が車輪
を操向させる。これにより、上記の回転偏差を補償する
ことができるので、運転者は、車両を安全に操向するこ
とができる。
【0048】以上のように、本トルクセンサは、温度補
償部52を備えているので、検出ココイルとしてトルク
検出用コイル39をひとつ備えているだけであっても、
操向ハンドル30と車輪との操向偏差の補償と、周辺温
度変化による測定誤差の補償とを行うことが可能となっ
ている。
償部52を備えているので、検出ココイルとしてトルク
検出用コイル39をひとつ備えているだけであっても、
操向ハンドル30と車輪との操向偏差の補償と、周辺温
度変化による測定誤差の補償とを行うことが可能となっ
ている。
【0049】なお、本トルクセンサは、トーションバー
を介在して連結された入力軸および出力軸と、前記入力
軸の他端部に具備されて前記出力軸と対向する一面に歯
部が形成された第1検出リングと、前記出力軸の他端部
に具備されて前記第1検出リングの一面と対向する面に
歯部が形成された第2検出リングと、前記第1,第2検
出リングとの間の外側面に捲線され、前記第1、第2検
出リングと電磁結合されて磁気回路を形成する検出コイ
ルと、前記検出コイルに電気的に連結されて前記検出コ
イルに誘起される電圧を信号処理して温度補償してやる
信号処理手段とから構成され、前記信号処理手段が、検
出コイルに接続されてインダクタンス変化に因って誘起
される電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換部と、
前記AC/DC変換部から変換された直流電圧に包含さ
れた温度による電圧を所定のレベルに増幅する第1増幅
部と、前記第1増幅部から増幅された検出コイルの出力
電圧に包含された温度上昇による電圧を相衰させる温度
補償手段と、前記温度補償手段から出力される検出コイ
ルに誘起された純粋出力電圧のみを所定のレベルに増幅
する第2増幅部と、前記第2増幅部から出力された電圧
を電流に変換するV−I変換部とから構成されていても
よい。
を介在して連結された入力軸および出力軸と、前記入力
軸の他端部に具備されて前記出力軸と対向する一面に歯
部が形成された第1検出リングと、前記出力軸の他端部
に具備されて前記第1検出リングの一面と対向する面に
歯部が形成された第2検出リングと、前記第1,第2検
出リングとの間の外側面に捲線され、前記第1、第2検
出リングと電磁結合されて磁気回路を形成する検出コイ
ルと、前記検出コイルに電気的に連結されて前記検出コ
イルに誘起される電圧を信号処理して温度補償してやる
信号処理手段とから構成され、前記信号処理手段が、検
出コイルに接続されてインダクタンス変化に因って誘起
される電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換部と、
前記AC/DC変換部から変換された直流電圧に包含さ
れた温度による電圧を所定のレベルに増幅する第1増幅
部と、前記第1増幅部から増幅された検出コイルの出力
電圧に包含された温度上昇による電圧を相衰させる温度
補償手段と、前記温度補償手段から出力される検出コイ
ルに誘起された純粋出力電圧のみを所定のレベルに増幅
する第2増幅部と、前記第2増幅部から出力された電圧
を電流に変換するV−I変換部とから構成されていても
よい。
【0050】〔実施の形態3〕本発明の第3の実施の形
態について、図面を参考にして詳細に説明すると以下よ
うである。図7は本実施の形態にかかる車両用操向装置
のトルクセンサ(以下、本トルクセンサとする)および
その周辺の構成を示す説明図である。この図に示すよう
に、本トルクセンサは、車両の操向ハンドル30に一方
の端部が結合された入力軸31と、車輪側に一方の端部
が結合された出力軸32と、トーションバー33と、検
出リング部74と、第1検出コイル80と、第2検出コ
イル79と、信号処理部(信号処理手段)55とを備え
ている。
態について、図面を参考にして詳細に説明すると以下よ
うである。図7は本実施の形態にかかる車両用操向装置
のトルクセンサ(以下、本トルクセンサとする)および
その周辺の構成を示す説明図である。この図に示すよう
に、本トルクセンサは、車両の操向ハンドル30に一方
の端部が結合された入力軸31と、車輪側に一方の端部
が結合された出力軸32と、トーションバー33と、検
出リング部74と、第1検出コイル80と、第2検出コ
イル79と、信号処理部(信号処理手段)55とを備え
ている。
【0051】トーションバー33の両端部は、入力軸3
1と出力軸32との他端部に連結されており、これら入
力軸31・出力軸32との他端部の端面が一定の間隔に
離隔されるように、これらを結合させている。
1と出力軸32との他端部に連結されており、これら入
力軸31・出力軸32との他端部の端面が一定の間隔に
離隔されるように、これらを結合させている。
【0052】検出リング部74は、入力軸31と出力軸
32との間に具備されており、ともに磁性体からなる第
1検出リング75と第2検出リング76とから構成され
ている。この第1検出リング75および第2検出リング
76は、それぞれ入力軸31および出力軸32の他端部
の外周面に形成されており、これら入力軸31および出
力軸32と一体に揺動する。
32との間に具備されており、ともに磁性体からなる第
1検出リング75と第2検出リング76とから構成され
ている。この第1検出リング75および第2検出リング
76は、それぞれ入力軸31および出力軸32の他端部
の外周面に形成されており、これら入力軸31および出
力軸32と一体に揺動する。
【0053】また、第1検出リング75には、出力軸3
2と対向する面に、一定の長さを有する多数の短い突出
部77と長い突出部77Aとが交互に形成されてなる歯
部が設けられている。また、同様に、第2検出リング7
6にも、第1検出リング75の短い突出部77と対応す
るように、長い突出部78Aが形成されている。さら
に、第2検出リング76には、長い突出部78Aの下端
部の両側面に、切開部76Aが形成されている。この切
開部76Aは、検出部位と温度補償側との温度による傾
向性(傾き)を等しくするために設けられている。ここ
で、検出部位とは、第1検出リング75における短い突
出部77と第2検出リング76における長い突出部78
Aとが対向している部分である。また、温度補償側と
は、第1検出リング75における長い突出部77Aと、
第2検出リング76における長い突出部78Aでない部
分とが対向している部分である。切開部76Aは、第2
検出コイル79が覆う第1・第2検出リング75・76
の面積が等しくなるように設けられている。
2と対向する面に、一定の長さを有する多数の短い突出
部77と長い突出部77Aとが交互に形成されてなる歯
部が設けられている。また、同様に、第2検出リング7
6にも、第1検出リング75の短い突出部77と対応す
るように、長い突出部78Aが形成されている。さら
に、第2検出リング76には、長い突出部78Aの下端
部の両側面に、切開部76Aが形成されている。この切
開部76Aは、検出部位と温度補償側との温度による傾
向性(傾き)を等しくするために設けられている。ここ
で、検出部位とは、第1検出リング75における短い突
出部77と第2検出リング76における長い突出部78
Aとが対向している部分である。また、温度補償側と
は、第1検出リング75における長い突出部77Aと、
第2検出リング76における長い突出部78Aでない部
分とが対向している部分である。切開部76Aは、第2
検出コイル79が覆う第1・第2検出リング75・76
の面積が等しくなるように設けられている。
【0054】第1検出コイル80は、第1検出リング7
5の短い突出部77と第2検出リング76の長い突出部
78Aとの間の外側部に捲線された磁気回路である。ま
た、第2検出コイル79は、第1検出リング75の長い
突出部77Aと第2検出リング76の長い突出部78A
でない部分との間の外側部に捲線された磁気回路であ
る。これら検出コイル79・80は、それぞれ信号処理
部55に電気的に接続されている。
5の短い突出部77と第2検出リング76の長い突出部
78Aとの間の外側部に捲線された磁気回路である。ま
た、第2検出コイル79は、第1検出リング75の長い
突出部77Aと第2検出リング76の長い突出部78A
でない部分との間の外側部に捲線された磁気回路であ
る。これら検出コイル79・80は、それぞれ信号処理
部55に電気的に接続されている。
【0055】図8は信号処理部55の回路構成を示すブ
ロック図である。この図に示すように、信号処理部55
は、発振部60,位相遅延部61,コイル部62,差動
増幅器64およびV−I変換部65を備えている。
ロック図である。この図に示すように、信号処理部55
は、発振部60,位相遅延部61,コイル部62,差動
増幅器64およびV−I変換部65を備えている。
【0056】コイル部62は、第1抵抗R1,第2抵抗
R2,および上記の第1検出コイル80と第2検出コイ
ル79とから構成されている。発振部60は、オフセッ
ト電圧3.5Vで、3kHz,Vp-p 4Vの定現波を発
振するものである。位相遅延部61は、第1抵抗R1と
第1検出コイル80との接点に接続され、発振部60の
出力の位相を所定の時間だけ遅延させるものである。差
動増幅器64は、第1抵抗R1と第2抵抗R2との接点
と、第1検出コイル80と第2検出コイル79との接点
とに接続されている。
R2,および上記の第1検出コイル80と第2検出コイ
ル79とから構成されている。発振部60は、オフセッ
ト電圧3.5Vで、3kHz,Vp-p 4Vの定現波を発
振するものである。位相遅延部61は、第1抵抗R1と
第1検出コイル80との接点に接続され、発振部60の
出力の位相を所定の時間だけ遅延させるものである。差
動増幅器64は、第1抵抗R1と第2抵抗R2との接点
と、第1検出コイル80と第2検出コイル79との接点
とに接続されている。
【0057】この差動増幅器64は、これら両接点から
の出力の差異を検出することによって、第1検出コイル
80と第2検出コイル79とに誘起される電圧の差異を
検出し、この差異を所定のレベルに増幅して出力するも
のである。V−I変換部65は、上記差動増幅器64が
出力する電圧信号を電流信号に変換して出力し、図示し
ない動力部を駆動させて車輪を操向させ、車両を安全に
操向させるものである。
の出力の差異を検出することによって、第1検出コイル
80と第2検出コイル79とに誘起される電圧の差異を
検出し、この差異を所定のレベルに増幅して出力するも
のである。V−I変換部65は、上記差動増幅器64が
出力する電圧信号を電流信号に変換して出力し、図示し
ない動力部を駆動させて車輪を操向させ、車両を安全に
操向させるものである。
【0058】以下に、本トルクセンサの動作について説
明する。本トルクセンサにおいては、車両の走行中に運
転者が方向を変えるために操向ハンドル30を操向させ
ると、入力軸31とトーションバー33および出力軸3
2を通じて車輪が操向されて走行方向が変えられる。こ
のとき、一定以上の操向力が作用されると、車輪と路面
との摩擦力によって、トーションバー33に連結された
出力軸32の回転角度が操向ハンドル30と共に回転す
る入力軸31の回転角度より減少し、トーションバー3
3がねじれる。
明する。本トルクセンサにおいては、車両の走行中に運
転者が方向を変えるために操向ハンドル30を操向させ
ると、入力軸31とトーションバー33および出力軸3
2を通じて車輪が操向されて走行方向が変えられる。こ
のとき、一定以上の操向力が作用されると、車輪と路面
との摩擦力によって、トーションバー33に連結された
出力軸32の回転角度が操向ハンドル30と共に回転す
る入力軸31の回転角度より減少し、トーションバー3
3がねじれる。
【0059】このとき、第1検出リング75の長い突出
部77Aと第2検出リング76の長い突出部78Aでな
い部分との対向面積はほどんど変わらないので、これら
の外側面に具備された第2検出コイル79の誘起電圧は
変わらない。
部77Aと第2検出リング76の長い突出部78Aでな
い部分との対向面積はほどんど変わらないので、これら
の外側面に具備された第2検出コイル79の誘起電圧は
変わらない。
【0060】一方、トーションバー33のねじれによっ
て、第1検出リング75の短い突出部77と第2検出リ
ング76の長い突出部78Aとの対向面積は変化するの
で、第1検出コイル80に誘起される電圧は変化する。
て、第1検出リング75の短い突出部77と第2検出リ
ング76の長い突出部78Aとの対向面積は変化するの
で、第1検出コイル80に誘起される電圧は変化する。
【0061】従って、前記操向ハンドル30の回転によ
って第2検出コイル79を貫く磁束は変化せず、第1検
出コイル80を貫く磁束のみ変わるようになる。従っ
て、信号処理部55において、第2検出コイル79に誘
起される電圧に対する第1検出コイル80に誘起される
電圧の変化を測定すれば、操向ハンドル30と車輪との
回転偏差を測定することができる。
って第2検出コイル79を貫く磁束は変化せず、第1検
出コイル80を貫く磁束のみ変わるようになる。従っ
て、信号処理部55において、第2検出コイル79に誘
起される電圧に対する第1検出コイル80に誘起される
電圧の変化を測定すれば、操向ハンドル30と車輪との
回転偏差を測定することができる。
【0062】このとき、前記第2検出リング76の長い
突出部78Aの両側に形成された切開部76Aによっ
て、検出部位と温度補償側との温度による傾向性(傾
き)が同様になる。
突出部78Aの両側に形成された切開部76Aによっ
て、検出部位と温度補償側との温度による傾向性(傾
き)が同様になる。
【0063】図9(a)〜(d)は、トーションバー3
3がねじれていないとき、発振部60,位相遅延部6
1,差動増幅器64およびV−I変換部65の各部材か
ら発生する信号を示すグラフである。また、図10
(a)〜(d)は、トーションバー33がねじれたとき
の上記各部材から発生する信号を示すグラフである。
3がねじれていないとき、発振部60,位相遅延部6
1,差動増幅器64およびV−I変換部65の各部材か
ら発生する信号を示すグラフである。また、図10
(a)〜(d)は、トーションバー33がねじれたとき
の上記各部材から発生する信号を示すグラフである。
【0064】初期には、図9(a)に示すような発振部
60の出力は、位相遅延部61によって所定の時間遅延
され、図9(b)に示すような信号となって第1検出コ
イル80に入力される。一方、第2検出コイル79に
は、この発振部60の出力は直接入力される。従って、
トーションバー33がねじれていない場合には、第1検
出コイル80の出力値と第2検出コイル79との出力値
が相殺(相衰)され、差動増幅器64およびV−I変換
部65からの出力は図9(c)および図9(d)に示す
ようになる。
60の出力は、位相遅延部61によって所定の時間遅延
され、図9(b)に示すような信号となって第1検出コ
イル80に入力される。一方、第2検出コイル79に
は、この発振部60の出力は直接入力される。従って、
トーションバー33がねじれていない場合には、第1検
出コイル80の出力値と第2検出コイル79との出力値
が相殺(相衰)され、差動増幅器64およびV−I変換
部65からの出力は図9(c)および図9(d)に示す
ようになる。
【0065】一方、トーションバー33がねじれた場合
には、上述のように、第2検出コイル79を貫く磁束は
変化せず、第1検出コイル80を貫く磁束のみ変化す
る。このため、差動増幅器64に入力される第1検出コ
イル80の出力は、この磁束の変化のために、第2検出
コイル79の出力と異なる値となる。従って、差動増幅
器64からの出力は図10(c)に示すようになり、ト
ーションバー33のねじれに応じて生じた検出コイル8
0・79の出力差が、所定増幅されて電圧信号としてV
−I変換部65に出力される。V−I変換部65は、こ
の電圧信号を電流信号に変換して、図10(d)に示す
ような信号を出力する。
には、上述のように、第2検出コイル79を貫く磁束は
変化せず、第1検出コイル80を貫く磁束のみ変化す
る。このため、差動増幅器64に入力される第1検出コ
イル80の出力は、この磁束の変化のために、第2検出
コイル79の出力と異なる値となる。従って、差動増幅
器64からの出力は図10(c)に示すようになり、ト
ーションバー33のねじれに応じて生じた検出コイル8
0・79の出力差が、所定増幅されて電圧信号としてV
−I変換部65に出力される。V−I変換部65は、こ
の電圧信号を電流信号に変換して、図10(d)に示す
ような信号を出力する。
【0066】そして、この電流信号を利用して、図示し
ない測定部が操向ハンドル30と車輪との回転角度の操
向偏差を測定し、この測定結果に基づいて、駆動部を通
じて動力部(共に図示せず)が可動されて車輪が操向さ
れ、操向ハンドル30と車輪との回転偏差が補償され
る。これにより、運転者は、車両を安全に操向すること
ができる。
ない測定部が操向ハンドル30と車輪との回転角度の操
向偏差を測定し、この測定結果に基づいて、駆動部を通
じて動力部(共に図示せず)が可動されて車輪が操向さ
れ、操向ハンドル30と車輪との回転偏差が補償され
る。これにより、運転者は、車両を安全に操向すること
ができる。
【0067】なお、トーションバー33がねじれた場合
に、第2検出コイル79のインダクタンスを変化させ、
この第2検出コイル79に誘起される電圧が変化するよ
うにしてもよい。
に、第2検出コイル79のインダクタンスを変化させ、
この第2検出コイル79に誘起される電圧が変化するよ
うにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用操向装置
のトルクセンサは、従来では3個必要であった検出リン
グを2個のみ使用して、車両用操向装置のトルクセンサ
の機能を遂行することができるようになっている。さら
に、本発明の車両用操向装置のトルクセンサは、周辺温
度に影響を受けないものとなっている。これにより、部
品数の節減による原価の節減を得ることができ、第1検
出リングと第2検出リングとの間の一定の間隔を一度に
設定することができるので、構造の単純化を成就するこ
とができる。
のトルクセンサは、従来では3個必要であった検出リン
グを2個のみ使用して、車両用操向装置のトルクセンサ
の機能を遂行することができるようになっている。さら
に、本発明の車両用操向装置のトルクセンサは、周辺温
度に影響を受けないものとなっている。これにより、部
品数の節減による原価の節減を得ることができ、第1検
出リングと第2検出リングとの間の一定の間隔を一度に
設定することができるので、構造の単純化を成就するこ
とができる。
【0069】また、本発明の車両用操向装置のトルクセ
ンサにおいては、オフセットを発振器、増幅器、電流変
換器に追加している。従って、別途のクランプ過程が必
要ない。さらに、ショート、オープン、ノーマル等のセ
ンサ状態を監視するための信号を得ることができる。
ンサにおいては、オフセットを発振器、増幅器、電流変
換器に追加している。従って、別途のクランプ過程が必
要ない。さらに、ショート、オープン、ノーマル等のセ
ンサ状態を監視するための信号を得ることができる。
【0070】そして、ダイオードの電圧特性を利用して
周辺の温度変化による測定誤差を補償することによっ
て、周辺温度が変化しても正確な操向偏差を測定して温
度補償を行うことができる。
周辺の温度変化による測定誤差を補償することによっ
て、周辺温度が変化しても正確な操向偏差を測定して温
度補償を行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態1にかかる車両用操向装置
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示した車両用操向装置のトルクセンサの
要部である検出リング部およびその周辺を拡大して示し
た説明図である。
要部である検出リング部およびその周辺を拡大して示し
た説明図である。
【図3】図1に示した車両用操向装置のトルクセンサに
おける信号処理部の構成を示すブロック図である。
おける信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2にかかる車両用操向装置
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
【図5】図4に示した車両用操向装置のトルクセンサに
おける信号処理部の回路構成を示すブロック図である。
おける信号処理部の回路構成を示すブロック図である。
【図6】図6(a)は、図4に示した車両用操向装置の
トルクセンサにおける第1増幅部からの出力電圧と周辺
温度との関係を示すグラフであり、図6(b)は、図4
に示した車両用操向装置のトルクセンサにおける温度補
償部からの出力電圧の周辺温度との関係を示すグラフで
あり、図6(c)は、トーションバーのねじれがない場
合の、図4に示した車両用操向装置のトルクセンサにお
ける第2増幅部に入力される電圧と周辺温度とを示すグ
ラフである。
トルクセンサにおける第1増幅部からの出力電圧と周辺
温度との関係を示すグラフであり、図6(b)は、図4
に示した車両用操向装置のトルクセンサにおける温度補
償部からの出力電圧の周辺温度との関係を示すグラフで
あり、図6(c)は、トーションバーのねじれがない場
合の、図4に示した車両用操向装置のトルクセンサにお
ける第2増幅部に入力される電圧と周辺温度とを示すグ
ラフである。
【図7】本発明の実施の形態3にかかる車両用操向装置
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
のトルクセンサおよびその周辺の構成を示す説明図であ
る。
【図8】図7に示した車両用操向装置のトルクセンサに
おける信号処理部の回路構成を示すブロック図である。
おける信号処理部の回路構成を示すブロック図である。
【図9】図9(a)は、トーションバーがねじれていな
い場合に、図7に示した信号処理部における発振部が出
力する信号波形を示すグラフであり、図9(b)は、同
じく位相遅延部が出力する信号波形を示すグラフであ
り、図9(c)は、同じく差動増幅器が出力する信号波
形を示すグラフであり、図9(d)は、同じくV−I変
換部が出力する信号波形を示すグラフである。
い場合に、図7に示した信号処理部における発振部が出
力する信号波形を示すグラフであり、図9(b)は、同
じく位相遅延部が出力する信号波形を示すグラフであ
り、図9(c)は、同じく差動増幅器が出力する信号波
形を示すグラフであり、図9(d)は、同じくV−I変
換部が出力する信号波形を示すグラフである。
【図10】図10(a)は、トーションバーがねじれて
いる場合に、図7に示した信号処理部における発振部が
出力する信号波形を示すグラフであり、図10(b)
は、同じく位相遅延部が出力する信号波形を示すグラフ
であり、図10(c)は、同じく差動増幅器が出力する
信号波形を示すグラフであり、図10(d)は、同じく
V−I変換部が出力する信号波形を示すグラフである。
いる場合に、図7に示した信号処理部における発振部が
出力する信号波形を示すグラフであり、図10(b)
は、同じく位相遅延部が出力する信号波形を示すグラフ
であり、図10(c)は、同じく差動増幅器が出力する
信号波形を示すグラフであり、図10(d)は、同じく
V−I変換部が出力する信号波形を示すグラフである。
【図11】従来の車両用操向装置のトルクセンサおよび
その周辺の構成を示す説明図である。
その周辺の構成を示す説明図である。
【図12】図11に示した車両用操向装置のトルクセン
サの要部である検出リング周辺を拡大して示した説明図
である。
サの要部である検出リング周辺を拡大して示した説明図
である。
【図13】図11に示した車両用操向装置のトルクセン
サの信号処理部の構成を示すブロック図である。
サの信号処理部の構成を示すブロック図である。
30 操向ハンドル 31 入力軸 32 出力軸 33 トーションバー 34,74 検出リング部 35,75 第1検出リング 36,76 第2検出リング 37,38 歯部 39 トルク検出用コイル 40 温度補償用コイル 41,49,55 信号処理部(信号処理手段) 44,45 ピーク検出器 46,64 差動増幅器 47,54,65 V−I変換部 48 電圧オフセット部 50 AC/DC変換部 51 第1増幅部 52 温度補償部(温度補償手段) 53 第2増幅部 77 短い突出部 77A,78A 長い突出部 79 第2検出コイル 80 第1検出コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガク ヒュン,ハン 大韓民國,キョンギ−ドウ,ナムヤンジュ −シ,ワブ−エウブ,デュクソ−リ 95
Claims (8)
- 【請求項1】トーションバーを介在して連結された入力
軸および出力軸と、 前記入力軸の他端部に具備されて前記出力軸と対向する
一面に歯部が形成された第1検出リングと、 前記出力軸の他端部に具備されて前記第1検出リングの
一面と対向する面に歯部が形成された第2検出リング
と、 前記第1,第2検出リングとの間の外側に捲線され、前
記第1、第2検出リングと電磁結合されて磁気回路を形
成するトルク検出用コイルと、 前記第2検出リングの外側に捲線され、前記第2検出リ
ングと電磁結合されて磁気回路を形成する温度補償用コ
イルと、 前記トルク検出用コイルと温度補償用コイルに接続され
て電気的な制御を遂行する信号処理手段とから構成され
たことを特徴とする車両用操向装置のトルクセンサ。 - 【請求項2】前記信号処理手段が、発振器にブリッジ回
路を成すコイル部を通じて接続されてピーク値を検出す
る多数のピーク検出器と、 前記ピーク検出器の出力差異を検出して所定のレベルに
増幅させる差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力電圧を電流に変換させる電流変換
器を具備し、前記発振器、差動増幅器、電流変換器に共
通に電圧オフセット部を接続して構成されたことを特徴
とする請求項1記載の車両用操向装置のトルクセンサ。 - 【請求項3】トーションバーを介在して連結された入力
軸および出力軸と、 前記入力軸の他端部に具備されて前記出力軸と対向する
一面に歯部が形成された第1検出リングと、 前記出力軸の他端部に具備されて前記第1検出リングの
一面と対向する面に歯部が形成された第2検出リング
と、 前記第1,第2検出リングとの間の外側面に捲線され、
前記第1、第2検出リングと電磁結合されて磁気回路を
形成する検出コイルと、 前記検出コイルに電気的に連結されて前記検出コイルに
誘起される電圧を信号処理して温度補償してやる信号処
理手段とから構成されたことを特徴とする車両用操向装
置のトルクセンサ。 - 【請求項4】前記信号処理手段が、検出コイルに接続さ
れて、検出コイルを貫く磁束の変化に因って誘起される
電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換部と、 前記AC/DC変換部から変換された直流電圧に包含さ
れた温度による電圧を所定のレベルに増幅する第1増幅
部と、 前記第1増幅部から増幅された検出コイルの出力電圧に
包含された温度上昇による電圧を相衰させる温度補償手
段と、 前記温度補償手段から出力される検出コイルに誘起され
た純粋出力電圧のみを所定のレベルに増幅する第2増幅
部と、 前記第2増幅部から出力された電圧を電流に変換するV
−I変換部とから構成されたことを特徴とする請求項3
記載の車両用操向装置のトルクセンサ。 - 【請求項5】前記温度補償手段が、温度に対する電圧特
性が、負(−)であるダイオードで構成されたことを特
徴とする請求項4記載の車両用操向装置のトルクセン
サ。 - 【請求項6】トーションバーを介在して連結された入力
軸および出力軸と、 前記入力軸の他端部に具備されて前記出力軸と対向する
一面に一定の長さを有する短い突出部と長い突出部が交
互に構成される歯部が形成された第1検出リングと、 前記負荷軸の他端部に具備されて前記第1検出リングの
一面と対向する面に長い突出部が交互に構成される歯部
が形成された第2検出リングと、 前記第1検出リングの短い突出部と第2検出リングの長
い突出部との間の外側面に捲線され、前記第1,第2検
出リングと電磁結合されて磁気回路を形成する第1検出
コイルと、 前記第1検出リングの長い突出部と第2検出リングの歯
部との間の外側面に捲線され前記第1,第2検出リング
と電磁結合されて磁気回路を形成する第2検出コイル
と、 前記第1,第2検出コイルに接続されてそれぞれの検出
コイルに誘起される電圧による信号を処理する信号処理
手段とから構成されたことを特徴とする車両用操向装置
のトルクセンサ。 - 【請求項7】前記第2検出リングの長い突出部の両側の
下端部に、検出部位と温度補償側の温度に対する傾きを
同じくするための切開部が形成されたことを特徴とする
請求項6記載の車両用操向装置のトルクセンサ。 - 【請求項8】前記信号処理手段が、 第1抵抗と第1検出コイルの接点に接線されて発振部の
位相を所定の時間遅延させる位相遅延部と、 第1,第2抵抗の接点と第1,第2検出コイルの接点に
接続されて出力差異を検出してから所定のレベルに増幅
させる差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力電圧を電流に変換させて出力させ
るV−I変換部とから構成されたことを特徴とする請求
項6記載の車両用操向装置のトルクセンサ。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019970015601A KR100226633B1 (ko) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 차량용 조향장치의 토오크 센서 |
KR1019970022701A KR100230037B1 (ko) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 차량용 조향장치의 토오크 센서 |
KR97-22701 | 1997-06-02 | ||
KR97-15601 | 1997-06-02 | ||
KR1019970022702A KR100230038B1 (ko) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 차량용 조향장치의 토오크 센서 |
KR97-22702 | 1997-06-02 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10300595A true JPH10300595A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=27349518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9336169A Pending JPH10300595A (ja) | 1997-04-25 | 1997-12-05 | 車両用操向装置のトルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10300595A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1167935A2 (en) * | 2000-06-30 | 2002-01-02 | Tokyo Sintered Metal Co., Ltd. | A magnetic core for a non-contact displacement sensor |
KR100747999B1 (ko) * | 2002-12-20 | 2007-08-08 | 주식회사 만도 | 토크센서의 검출링 구조 |
CN102205851A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 本田技研工业株式会社 | 电动动力转向装置的控制装置 |
CN103403501A (zh) * | 2011-03-02 | 2013-11-20 | Ksr科技公司 | 转向定位和扭矩传感器 |
KR101517147B1 (ko) * | 2014-12-17 | 2015-05-04 | (주)한나루이엔지 | 다중 열전대 기준 접점 구조의 금속 블록 모듈 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP9336169A patent/JPH10300595A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1167935A2 (en) * | 2000-06-30 | 2002-01-02 | Tokyo Sintered Metal Co., Ltd. | A magnetic core for a non-contact displacement sensor |
EP1167935A3 (en) * | 2000-06-30 | 2003-10-08 | Tokyo Sintered Metal Co., Ltd. | A magnetic core for a non-contact displacement sensor |
KR100747999B1 (ko) * | 2002-12-20 | 2007-08-08 | 주식회사 만도 | 토크센서의 검출링 구조 |
CN102205851A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 本田技研工业株式会社 | 电动动力转向装置的控制装置 |
CN103403501A (zh) * | 2011-03-02 | 2013-11-20 | Ksr科技公司 | 转向定位和扭矩传感器 |
KR101517147B1 (ko) * | 2014-12-17 | 2015-05-04 | (주)한나루이엔지 | 다중 열전대 기준 접점 구조의 금속 블록 모듈 |
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