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JPH1029279A - 積層シートおよび該積層シートを用いた包装容器 - Google Patents

積層シートおよび該積層シートを用いた包装容器

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Publication number
JPH1029279A
JPH1029279A JP8185718A JP18571896A JPH1029279A JP H1029279 A JPH1029279 A JP H1029279A JP 8185718 A JP8185718 A JP 8185718A JP 18571896 A JP18571896 A JP 18571896A JP H1029279 A JPH1029279 A JP H1029279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
laminated sheet
paperboard
thermoplastic resin
barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8185718A
Other languages
English (en)
Inventor
Kou Ou
紅 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP8185718A priority Critical patent/JPH1029279A/ja
Publication of JPH1029279A publication Critical patent/JPH1029279A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レトルト殺菌が可能で、かつ、ガスバリヤー
性、水蒸気バリヤー性に優れた板紙を主要な構成材料と
する積層シートおよび該積層シートを用いた包装容器を
提供すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂層11、板紙層12、バリヤ
ー層13、シーラント層14がそれぞれこの順序で積層
されている積層シート10であって、熱可塑性樹脂層1
1と板紙層12、板紙層12とバリヤー層13がそれぞ
れ吸湿剤16を配合した接着剤15によって貼着されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レトルト殺菌処理
が可能で、かつ、ガスバリヤー性、水蒸気バリヤー性に
優れた紙を基材とする積層シートおよび該積層シートを
用いた包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、常温で長期流通可能な食品用容器
形態としては、主としてレトルト容器(金属缶、プラス
チック容器)とレトルトパウチ(平パウチ、スタンディ
ングパウチ)がある。固形物、積層物等レトルトパウチ
が向かない内容物食品に対しては金属缶で対応している
が、現在、エコロジー対応の紙容器のニーズが高まって
いる。一方、板紙とガスバリヤー層とを、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の
防湿性を有する熱可塑性樹脂層を内外表面層でサンドウ
ィッチさせた積層シートを用いて、カップや箱体等の包
装容器を形成することが知られている。しかし、この積
層シートにおいては、板紙と水分あるいは湿気との直接
接触は回避されるとしても、板紙は必ず数パーセントの
水分を含有しているので、この積層シートを用いた包装
容器にレトルト殺菌等の加熱処理を施すと、板紙中の水
分が気化して板紙の層間で発泡現象が起こる。また、ガ
スバリヤー層は水蒸気の透過をバリヤーするが、最外面
のポリエチレン等の熱可塑性樹脂層が、温度の上昇に伴
って水蒸気透過係数も増大し、外気からの吸湿もある。
さらに、加熱処理後容器を冷却すると、ポリエチレン等
の熱可塑性樹脂層の水蒸気バリヤー性が復帰し、レトル
ト殺菌時に吸収した水分が板紙に移行して、板紙の水分
率が増大する。このことによって、板紙の層間強度や剛
度等が低下して、包装容器の強度低下が起こるという問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、板紙を主要
な構成材料とする多層構成の積層シートのレトルト殺菌
等の加熱処理時における上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、レトルト殺菌が可能で、かつ、
ガスバリヤー性、水蒸気バリヤー性に優れた板紙を主要
な構成材料とする積層シートおよび該積層シートを用い
た包装容器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
熱可塑性樹脂層、板紙層、バリヤー層、シーラント層が
それぞれこの順序で積層されている積層シートであっ
て、熱可塑性樹脂層と板紙層、板紙層とバリヤー層がそ
れぞれ吸湿剤を配合した接着剤によって貼着されている
ことを特徴とする積層シートである。
【0005】また、第2の発明は、板紙層、バリヤー
層、シーラント層がそれぞれこの順序で積層されている
積層シートであって、板紙層とバリヤー層がそれぞれ吸
湿剤を配合した接着剤によって貼着されていることを特
徴とする積層シートである。
【0006】また、第3の発明は、前記バリヤー層が、
金属箔、金属化合物蒸着薄膜を形成したフィルム、無機
化合物蒸着薄膜を形成したフィルム、またはバリヤー性
プラスチックフィルムのいずれかであることを特徴とす
る積層シートである。
【0007】また、第4の発明は、前記吸湿剤が、酸化
アルミニウムであることを特徴とする積層シートであ
る。
【0008】また、第5の発明は、第1の発明ないし第
4の発明のいずれかに記載の積層シートを、シーラント
層が内表面を形成するように容器状としたことを特徴と
する包装容器である。
【0009】上記のように本発明の積層シートは、熱可
塑性樹脂層、板紙層、バリヤー層、シーラント層がそれ
ぞれこの順序で積層され、熱可塑性樹脂層と板紙層、板
紙層とバリヤー層がそれぞれ吸湿剤を配合した接着剤に
よって貼着されているので、あるいは、板紙層、バリヤ
ー層、シーラント層がそれぞれこの順序で積層され、板
紙層とバリヤー層がそれぞれ吸湿剤を配合した接着剤に
よって貼着されているので、レトルト処理を施しても、
板紙層から発生する水分や外部環境から熱可塑性樹脂層
を透過してきた水分は接着剤中の吸湿剤に吸収、捕捉さ
れ、板紙層に吸収されず、板紙の層間強度、剛度はレト
ルト処理の影響が少ない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の積層シートの一実施例を示す
断面図であり、図3は本発明の積層シートの別の実施例
を示す断面図である。
【0011】本発明の積層シート10は、熱可塑性樹脂
層11、板紙層12、バリヤー層13、シーラント層1
4がそれぞれこの順序で積層され、熱可塑性樹脂層11
と板紙層12、板紙層12とバリヤー層13がそれぞれ
吸湿剤16を配合した接着剤15によって貼着されてな
る多層構成の積層シートである(図1参照)。あるい
は、板紙層12、バリヤー層13、シーラント層14が
それぞれこの順序で積層され、板紙層12とバリヤー層
13がそれぞれ吸湿剤16を配合した接着剤15によっ
て貼着されてなる多層構成の積層シートである(図3参
照)。
【0012】ここで、熱可塑性樹脂層11を構成する熱
可塑性樹脂としては、耐熱性や防湿性を有する熱可塑性
樹脂であれば良く、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が好ましく使
用でき、熱可塑性樹脂層11の厚さは、20〜100μ
m程度が一般的である。
【0013】板紙層12に使用する板紙は、ノーコート
アイボリー、ノーコート両面カード、カップ原紙等抄き
合わせ層の剥離強度が強く、耐熱水性を有する板紙が好
ましく使用でき、その坪量は200〜400g/m2
度が一般的で、用途により適宜選択すれば良い。バリヤ
ー層13と接しない方の面に熱可塑性樹脂層11を貼着
しない場合には、板紙表面にフッ素系樹脂、アクリル系
樹脂等を塗工処理して撥水性を付与する必要がある。
【0014】バリヤー層13は、板紙層とシーラント層
の間に設けられ、積層シートにガスバリヤー性と水蒸気
バリヤー性を付与する役割を担っている。金属箔はアル
ミニウム箔が代表的で、金属化合物蒸着フィルムは、一
般的には、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイ
ロンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム等のプラ
スチックフィルムに、アルミニウム、チタン、ジルコニ
ウム、錫もしくはそれらの複合体等の、例えば、200
〜2000Å程度の薄膜を真空蒸着法により施して形成
されたものが好ましく使用される。また、無機化合物蒸
着薄膜を形成したフィルムとしては、酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウムもし
くはそれらの複合体からなる無機化合物を上記したポリ
エチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム、
ポリビニルアルコール等のプラスチックフィルムに、真
空蒸着法等の方法により、例えば、200〜2000Å
程度の薄膜に形成させたものが好ましく使用できる。さ
らに、バリヤー性プラスチックフィルムとしては、ポリ
塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール等からな
るフィルム、またはこれらの樹脂をコートしたフィルム
が好ましく使用できる。バリヤー層としてどのタイプを
選択するかは、積層シートの使用目的、用途等により適
宜考慮して決めれば良い。また、バリヤー層13の厚さ
は、1〜30μm程度が一般的である。
【0015】シーラント層14は、熱封緘性を有する樹
脂層であれば良く、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン等が好ましく使用でき、アル
ミニウム蒸着無延伸ポリプロピレンフィルムのような蒸
着層を含んでも良い。シーラント層14の厚さは、必要
なシール強度を得るためや耐衝撃性を維持するため、2
0〜100μm程度とするのが良い。
【0016】熱可塑性樹脂層11と板紙層12、ならび
に板紙層12とバリヤー層13を貼着する接着剤15と
しては、耐熱性を有するポリウレタン樹脂やアクリル酸
エステル(メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート等)と種々のコモノマー(アク
リル酸エステル、メタクリル酸、酢酸ビニル等)との共
重合樹脂等が好ましく使用できる。板紙層12に含有さ
れている水分や外部環境から熱可塑性樹脂層11を通し
て吸収される水分を吸収・吸着させる目的で、接着剤1
5に吸湿剤16を配合させる。この目的に使用する吸湿
剤16としては、酸化アルミニウム(アルミナ)、シリ
カゲル、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウ
ム、塩化カルシウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウムおよび内容物に
悪影響を与えない公知の乾燥剤あるいは吸水剤が挙げら
れる。接着剤に配合する吸湿剤の配合割合は、接着剤の
樹脂分あたり2〜40重量%が適当である。配合割合が
2%未満になると、外部環境から透過してきた水分や板
紙の水分を捕捉吸収する性能が劣化してしまい好ましく
ない。また、40%以上になると、接着剤の性能が低下
して好ましくない。
【0017】積層シートの作製は一般的には以下の方法
によって行われる。先ず、熱可塑性樹脂層11と板紙層
12とを吸湿剤16を配合した接着剤15を用いて貼着
する。接着剤の塗布厚は1〜30μm程度が好ましい。
次に、バリヤー層13にシーラント層14を押出しコー
ト法等公知の方法で積層する。なお、シーラント層14
がフィルムの場合はドライラミネート等の方法で二層を
積層すれば良い。次いで、上記シーラント層14を積層
したバリヤー層13のバリヤー層面と、熱可塑性樹脂層
11を積層した板紙層12の板紙層面とを、熱可塑性樹
脂層11と板紙層12の積層と同様に、吸湿剤16を配
合した接着剤15を用いて貼着する。接着剤の塗布厚は
1〜30μm程度が好ましい。
【0018】あるいはつぎのような方法をとることもで
きる。すなわち、先ず、板紙層12の片面をフッ素系樹
脂、アクリル系樹脂等で撥水処理する。別に、バリヤー
層13にシーラント層14を押出しコート法等公知の方
法で積層する。なお、シーラント層14がフィルムの場
合はドライラミネート等の方法で二層を積層すれば良
い。次いで、上記板紙層12の撥水処理を施さなかった
方の面と、シーラント層14を積層したバリヤー層13
のバリヤー層面側とを、吸湿剤16を配合した接着剤1
5を用いて貼着する。接着剤の塗布厚は1〜30μm程
度が好ましい。このようにして、熱可塑性樹脂層11/
接着剤層15/板紙層12/接着剤層15/バリヤー層
13/シーラント層14からなる層構成の積層シート1
0あるいは(撥水処理)板紙層12/接着剤層15/バ
リヤー層13/シーラント層14からなる層構成の積層
シート10aが作製される。
【0019】最後にこの積層シート10、10aのシー
ラント層14面を内表面として、真空成形法、圧空成形
法、インサートインジェクション法等の成形方法によ
り、例えば図2に示すような包装容器20、20aが作
製される。なお、容器に成形した際、板紙層の端面は、
例えば、射出成形によるプラスチック樹脂とか、テープ
貼りによるテープ等により保護される。図2には、カッ
プ状容器を示したが、トレー状容器も好ましく使用され
る。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉先ず、熱可塑性樹脂層11として50μm
厚の未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを、また
板紙層12として坪量280g/m2 のカップ原紙を、
バリヤー層13として7μm厚のアルミニウム箔(A
l)を、シーラント層14としてポリプロピレン樹脂を
それぞれ準備した。別に、ポリウレタン樹脂系の接着剤
LX903H(大日本インキ化学工業株式会社製、樹
脂分50%)に、接着剤の樹脂分に対して7%(重量
比)の酸化アルミニウムを吸湿剤として配合し、良く攪
拌混練し吸湿剤16を配合した接着剤15とした。
【0021】次に、坪量280g/m2 のカップ原紙と
50μm厚のCPPフィルムを、酸化アルミニウムを7
%配合したポリウレタン樹脂系接着剤を用いて貼着し
た。接着剤の塗布厚は20μmとする。別に、7μm厚
のAl箔にポリプロピレン樹脂を押出しコート法によ
り、50μmの厚さに塗布し、ポリプロピレン樹脂(C
PP)を積層したAl箔を作製した。次いで、CPPを
積層したAl箔のAl箔面側と、CPPフィルムを貼着
したカップ原紙のカップ原紙面側を対向させ、別に準備
しておいた酸化アルミニウムを7%配合したポリウレタ
ン樹脂系接着剤を用いて貼着した。接着剤の塗布厚は2
0μmとした。このようにして、CPPフィルム(50
μm)11/酸化アルミニウム16を配合した接着剤
(20μm)15/カップ原紙(280g/m2 )12
/酸化アルミニウム16を配合した接着剤(20μm)
15/Al箔(7μm)13/CPP(50μm)14
からなる層構成の積層シート10を作製した。
【0022】この積層シート10のCPP14面を内表
面としてインサートインジェクション法により、例え
ば、図2に示すようなカップ状の包装容器20を作製し
た。
【0023】〈実施例2〉熱可塑性樹脂層を使用せず、
かつ、片面に撥水性を付与した板紙を用いた以外は実施
例1と同様の素材、方法で積層シート10aを作製し
た。すなわち、先ず、坪量280g/m2 のカップ原紙
の片面に、特殊フッ素系溶液、例えば、スミレーズレジ
ン(住友化学化学工業株式会社製)をコーターを用いて
塗工する。別に、7μm厚のAl箔にポリプロピレン樹
脂を押出しコート法により、50μmの厚さに塗布し、
ポリプロピレン樹脂(CPP)を積層したAl箔を作製
した。次いで、上記カップ原紙の撥水処理を施さなかっ
た方の面と、CPPを積層したAl箔のAl箔面とを、
酸化アルミニウムを7%配合したポリウレタン系接着剤
を用いて貼着した。接着剤の塗布厚は20μmとした。
このようにして、(撥水処理)/カップ原紙(280g
/m2 )/酸化アルミニウムを配合した接着剤(20μ
m)/Al箔(7μm)/CPP(50μm)からなる
層構成の積層シート10aを作製した。
【0024】この積層シート10aのCPP面を内表面
としてインサートインジェクション法により、例えば、
図2に示すような包装容器20aを作製した。
【0025】〈比較例1〉酸化アルミニウムを配合して
ない接着剤を用いた以外は、実施例1と同様の材質、方
法を用いて、CPPフィルム(50μm)11/接着剤
(20μm)/カップ原紙(280g/m2 )12/接
着剤(20μm)/Al箔(7μm)13/CPP(5
0μm)14からなる層構成の積層シート10bと積層
シート10bを用いた包装容器20bを作製した(詳細
な説明は省略する)。
【0026】〈比較例2〉酸化アルミニウムを配合して
ない接着剤を用いた以外は、実施例2と同様の材質、方
法を用いて、(撥水処理)/カップ原紙(280g/m
2 )/接着剤(20μm)/Al箔(7μm)/CPP
(50μm)からなる層構成の積層シート10cと積層
シート10cを用いた包装容器20cを作製した(詳細
な説明は省略する)。
【0027】こうして得られた4種類の包装容器に蒸留
水を適量入れ、包装容器と同材質の蓋材で熱封緘等の方
法により密封し、120°C、30分間のレトルト処理
を行い(熱媒体;水)、レトルト処理前と後の包装容器
の積層シート板紙の水分率、板紙の層間強度、積層シー
トの剛度およびレトルト処理後のCPPフィルムとカッ
プ原紙間あるいはカップ原紙とAl箔間の発泡現象をそ
れぞれ以下に述べる方法にによって測定した。その結果
を表1、2に示す。 紙の水分率 ;JIS P8127による。 紙の層間剥離強度;JIS P8112による。 積層シートの剛度;JIS P8125による。 発泡現象 ;目視による検査。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1、2から明らかなように、吸湿剤とし
て酸化アルミニウムを接着剤の樹脂分に対して7%配合
した接着剤を使用して貼着した積層シートを用いた包装
容器は、レトルト処理を施しても水分の受ける影響が少
なく、紙の層間強度、剛度はレトルト処理前と大差な
く、また、OPPフィルムとカップ原紙の間、あるいは
カップ原紙とAl箔の間からの発泡現象も認められない
(実施例1、2)。一方、酸化アルミニウムを配合しな
かった接着剤を使用して貼着した積層シートを用いた包
装容器をレトルト処理すると、紙の水分率が上がり紙の
層間強度、剛度はレトルト処理前と比較して大幅に低下
した。また、OPPフィルムとカップ原紙の間、あるい
はカップ原紙とAl箔の間から発泡現象が認められた
(比較例1、2)。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、紙容器で
ありながら、外部環境の湿度や紙の水分率に影響され
ず、高温度、高湿度のレトルト処理がなされても発泡す
ることがなく、強度低下の少ない新しいレトルト容器用
の積層シートが作製できた。また、バリヤー層に無機化
合物蒸着薄膜を形成したフィルムやバリヤー製プラスチ
ックフィルムを用いれば、環境に対する負担が少なく、
エコロジー対応の新しいレトルト容器用積層シートとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層シートの一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】同積層シートを用いて作製した包装容器の一例
を示す説明図である。
【図3】本発明の別の積層シートを示す断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b、10c‥‥積層シート 11‥‥熱可塑性樹脂層 12‥‥板紙層 13‥‥バリヤー層 14‥‥シーラント層 15‥‥接着剤 16‥‥吸湿剤 20、20a、20b、20c‥‥包装容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 104 9633−4F B32B 15/08 104A 15/12 15/12 27/00 27/00 H 27/10 27/10 B65D 81/34 B65D 81/34 U

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂層、板紙層、バリヤー層、シ
    ーラント層がそれぞれこの順序で積層されている積層シ
    ートであって、 熱可塑性樹脂層と板紙層、板紙層とバリヤー層がそれぞ
    れ吸湿剤を配合した接着剤によって貼着されていること
    を特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】板紙層、バリヤー層、シーラント層がそれ
    ぞれこの順序で積層されている積層シートであって、 板紙層とバリヤー層がそれぞれ吸湿剤を配合した接着剤
    によって貼着されていることを特徴とする積層シート。
  3. 【請求項3】前記バリヤー層が、金属箔、金属化合物蒸
    着薄膜を形成したフィルム、無機化合物蒸着薄膜を形成
    したフィルム、またはバリヤー性プラスチックフィルム
    のいずれかであることを特徴とする請求項1または2記
    載の積層シート。
  4. 【請求項4】前記吸湿剤が、酸化アルミニウムであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の積層シート。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の積層シートを、シーラント層が内表面を形成するよう
    に容器状としたことを特徴とする包装容器。
JP8185718A 1996-07-16 1996-07-16 積層シートおよび該積層シートを用いた包装容器 Pending JPH1029279A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009154906A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toppan Printing Co Ltd 紙容器用複合シート材料と該複合シート材料を用いて成形した紙容器
WO2017010088A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 凸版印刷株式会社 包装容器
JP2017039541A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 凸版印刷株式会社 液体用紙容器

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