JPH10284645A - 半導体チップの樹脂封止構造及びその製造方法 - Google Patents
半導体チップの樹脂封止構造及びその製造方法Info
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】回路基板上に固着した半導体チップ及び金属細
線を覆う封止用の樹脂の流れを防止する樹脂封止構造及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】回路基板1上には回路パターン2が形成さ
れ、半導体チップ3が固着され、回路パターン2と半導
体チップ3は金属細線5で接続されている。半導体チッ
プ3及び金属細線5を囲むように土手状のエポキシ系樹
脂6が形成され、土手状のエポキシ系樹脂6で囲まれた
領域内の半導体チップ3及び金属細線5を覆うように封
止用の樹脂7が形成される。土手状のエポキシ系樹脂6
の粘度は封止用の樹脂7のそれよりも高いものである。
また製造方法としては土手状及び封止用の樹脂6,7を
順次に吐出し形成後に、両者を同時に熱処理して硬化す
る。
線を覆う封止用の樹脂の流れを防止する樹脂封止構造及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】回路基板1上には回路パターン2が形成さ
れ、半導体チップ3が固着され、回路パターン2と半導
体チップ3は金属細線5で接続されている。半導体チッ
プ3及び金属細線5を囲むように土手状のエポキシ系樹
脂6が形成され、土手状のエポキシ系樹脂6で囲まれた
領域内の半導体チップ3及び金属細線5を覆うように封
止用の樹脂7が形成される。土手状のエポキシ系樹脂6
の粘度は封止用の樹脂7のそれよりも高いものである。
また製造方法としては土手状及び封止用の樹脂6,7を
順次に吐出し形成後に、両者を同時に熱処理して硬化す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板上に固着
した半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを防止
する構造及びその製造方法に関する。
した半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを防止
する構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(a)及び(b)に、回路基板上に
固着した半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを
防止する従来の構造の例を示す。回路基板11上には回
路パターン12が形成されており、半導体チップ13は
回路基板11に接着用の樹脂14で固着され、回路パタ
ーン12と半導体チップ13とは金線などの金属細線1
5により接続されている。回路基板11上の半導体チッ
プ13を囲むように土手状のシリコーン系樹脂16を形
成する。この土手状のシリコーン系樹脂16はディスペ
ンサー(図示していない)により吐出されて形成され
る。その後、例えばおおよそ100〜150℃で1時間
程度の熱処理をして土手状のシリコーン系樹脂16を硬
化させる。次いで、半導体チップ13及び金属細線15
を封止用のエポキシ系樹脂17で封止する。この封止用
のエポキシ系樹脂17もディスペンサー(図示していな
い)により吐出されて形成される。その後、例えば、1
00〜120℃で1時間程度の熱処理をして封止用のエ
ポキシ系樹脂17を硬化させる。
固着した半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを
防止する従来の構造の例を示す。回路基板11上には回
路パターン12が形成されており、半導体チップ13は
回路基板11に接着用の樹脂14で固着され、回路パタ
ーン12と半導体チップ13とは金線などの金属細線1
5により接続されている。回路基板11上の半導体チッ
プ13を囲むように土手状のシリコーン系樹脂16を形
成する。この土手状のシリコーン系樹脂16はディスペ
ンサー(図示していない)により吐出されて形成され
る。その後、例えばおおよそ100〜150℃で1時間
程度の熱処理をして土手状のシリコーン系樹脂16を硬
化させる。次いで、半導体チップ13及び金属細線15
を封止用のエポキシ系樹脂17で封止する。この封止用
のエポキシ系樹脂17もディスペンサー(図示していな
い)により吐出されて形成される。その後、例えば、1
00〜120℃で1時間程度の熱処理をして封止用のエ
ポキシ系樹脂17を硬化させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、回路
基板11上の半導体チップ13及び金属細線15を囲む
土手状の樹脂16はシリコーン系樹脂を用い、半導体チ
ップ13及び金属細線15を封止する封止用の樹脂17
はエポキシ系樹脂を用いていた。シリコーン系樹脂とエ
ポキシ系樹脂との異なる樹脂を用いており、これらの樹
脂の境界面では樹脂同士の融合はおこらずにただ接して
いるのみである。したがって、両者の樹脂間に僅かな隙
間20が生じてしまうことがあり、この隙間20が水分
等の侵入経路となる。水分等の侵入が生じると半導体チ
ップ13及び回路パターン12などが劣化したりショー
トしたりしてしまうことがある。
基板11上の半導体チップ13及び金属細線15を囲む
土手状の樹脂16はシリコーン系樹脂を用い、半導体チ
ップ13及び金属細線15を封止する封止用の樹脂17
はエポキシ系樹脂を用いていた。シリコーン系樹脂とエ
ポキシ系樹脂との異なる樹脂を用いており、これらの樹
脂の境界面では樹脂同士の融合はおこらずにただ接して
いるのみである。したがって、両者の樹脂間に僅かな隙
間20が生じてしまうことがあり、この隙間20が水分
等の侵入経路となる。水分等の侵入が生じると半導体チ
ップ13及び回路パターン12などが劣化したりショー
トしたりしてしまうことがある。
【0004】また、シリコーン系樹脂を熱処理により硬
化した後でエポキシ系樹脂を熱処理により硬化するが、
両方の熱処理のための炉を共用にすると、エポキシ系樹
脂が硬化しない場合などがあるので、炉を共用にするこ
とはできなかった。このような問題に鑑み、本発明の目
的は、半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを防
止するとともに土手状の樹脂と封止用の樹脂との親和性
の向上を図ることのできる半導体チップの樹脂封止構造
及びその製造方法を提供するものである。
化した後でエポキシ系樹脂を熱処理により硬化するが、
両方の熱処理のための炉を共用にすると、エポキシ系樹
脂が硬化しない場合などがあるので、炉を共用にするこ
とはできなかった。このような問題に鑑み、本発明の目
的は、半導体チップを封止する封止用の樹脂の流れを防
止するとともに土手状の樹脂と封止用の樹脂との親和性
の向上を図ることのできる半導体チップの樹脂封止構造
及びその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段としては、回路パターンを有する回路基板上に固着さ
れ、この回路パターンと金属細線によって接続された半
導体チップの樹脂封止構造において、前記半導体チップ
及び金属細線を囲むように形成された土手状の樹脂と、
該土手状の樹脂で囲まれた領域内で前記半導体チップ及
び金属細線を封止するように形成された封止用の樹脂と
からなり、前記土手状の樹脂と封止用の樹脂とは同系の
樹脂であるものとする。
段としては、回路パターンを有する回路基板上に固着さ
れ、この回路パターンと金属細線によって接続された半
導体チップの樹脂封止構造において、前記半導体チップ
及び金属細線を囲むように形成された土手状の樹脂と、
該土手状の樹脂で囲まれた領域内で前記半導体チップ及
び金属細線を封止するように形成された封止用の樹脂と
からなり、前記土手状の樹脂と封止用の樹脂とは同系の
樹脂であるものとする。
【0006】このようにすると、半導体チップ及び金属
細線を封止する封止用の樹脂の流れを土手状の樹脂によ
って防止することができ、土手状の樹脂と封止用の樹脂
とを同系の樹脂とすることで、不要な化学反応を生じる
ことなく、良く融合した親和性の優れた樹脂封止構造に
できる。また、前記土手状の樹脂の粘度が封止用の樹脂
のそれよりも高いものとすると有効である。前記土手状
の樹脂の粘度及びチクソトロピック性が封止用の樹脂の
それよりも高いものとすると効果的である。そして、前
記土手状の樹脂及び封止用の樹脂は、エポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂およびフエノール系樹脂のうちいずれか
一つであることで良い。
細線を封止する封止用の樹脂の流れを土手状の樹脂によ
って防止することができ、土手状の樹脂と封止用の樹脂
とを同系の樹脂とすることで、不要な化学反応を生じる
ことなく、良く融合した親和性の優れた樹脂封止構造に
できる。また、前記土手状の樹脂の粘度が封止用の樹脂
のそれよりも高いものとすると有効である。前記土手状
の樹脂の粘度及びチクソトロピック性が封止用の樹脂の
それよりも高いものとすると効果的である。そして、前
記土手状の樹脂及び封止用の樹脂は、エポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂およびフエノール系樹脂のうちいずれか
一つであることで良い。
【0007】さらに、製造方法としては、同系の前記土
手状の樹脂及び封止用の樹脂をそれぞれ吐出して形成後
に、同時に熱処理して硬化させることが有効である。
手状の樹脂及び封止用の樹脂をそれぞれ吐出して形成後
に、同時に熱処理して硬化させることが有効である。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1
(a)及び(b)に基づいて説明する。図1(a)及び
(b)は、回路基板上に固着した半導体チップを封止す
る封止用の樹脂の流れを防止する構造を示している。土
手状の樹脂と封止用の樹脂とを同系の樹脂として親和性
の向上を図っている。回路基板としては例えば金属絶縁
基板などがある。
(a)及び(b)に基づいて説明する。図1(a)及び
(b)は、回路基板上に固着した半導体チップを封止す
る封止用の樹脂の流れを防止する構造を示している。土
手状の樹脂と封止用の樹脂とを同系の樹脂として親和性
の向上を図っている。回路基板としては例えば金属絶縁
基板などがある。
【0009】回路基板1上には絶縁層を介して銅箔など
からなる回路パターン2が形成されており、半導体チッ
プ3は回路基板1に接着用の樹脂4で固着され、回路パ
ターン2と半導体チップ3とは金線などの金属細線5に
より接続されている。回路基板1上の半導体チップ3及
び金属細線5を囲むように土手状のエポキシ系樹脂6が
硬化形成されている。その土手の高さは例えば2mm程
度である。土手状の樹脂6の硬化前の粘度はおよそ50
00〜10000Pa・sである。そして土手状のエポ
キシ系樹脂6をチクソトロピック性(せん断力が加わっ
ているときだけ粘度が低下する特性のこと)の高い樹脂
とすると後述するように所望の形状に形成し易くなりさ
らによい。半導体チップ3及び金属細線5は封止用のエ
ポキシ系樹脂7で封止されており、この封止用のエポキ
シ系樹脂7は土手状のエポキシ系樹脂6でせき止められ
た状態で硬化形成されている。封止用のエポキシ系樹脂
7の硬化前の粘度はおよそ1000Pa・sである。
からなる回路パターン2が形成されており、半導体チッ
プ3は回路基板1に接着用の樹脂4で固着され、回路パ
ターン2と半導体チップ3とは金線などの金属細線5に
より接続されている。回路基板1上の半導体チップ3及
び金属細線5を囲むように土手状のエポキシ系樹脂6が
硬化形成されている。その土手の高さは例えば2mm程
度である。土手状の樹脂6の硬化前の粘度はおよそ50
00〜10000Pa・sである。そして土手状のエポ
キシ系樹脂6をチクソトロピック性(せん断力が加わっ
ているときだけ粘度が低下する特性のこと)の高い樹脂
とすると後述するように所望の形状に形成し易くなりさ
らによい。半導体チップ3及び金属細線5は封止用のエ
ポキシ系樹脂7で封止されており、この封止用のエポキ
シ系樹脂7は土手状のエポキシ系樹脂6でせき止められ
た状態で硬化形成されている。封止用のエポキシ系樹脂
7の硬化前の粘度はおよそ1000Pa・sである。
【0010】次に、製造方法について述べる。回路パタ
ーン2が形成されている回路基板1上に半導体チップ3
を接着用の樹脂4により固着する。回路パターン2と半
導体チップ3とは金線などの金属細線5により接続す
る。回路基板1上の半導体チップ3及び金属細線5を囲
むように土手状のエポキシ系樹脂6を形成する。この土
手状のエポキシ系樹脂6はディスペンサー(図示してい
ない)により吐出して形成する。土手状のエポキシ系樹
脂6の粘度はおよそ5000〜10000Pa・sであ
るので、半導体チップ3及び金属細線5を囲む土手状の
エポキシ系樹脂6を所望の形状に容易に形成することが
できる。さらに、土手状のエポキシ系樹脂6をチクソト
ロピック性の高い樹脂とすると、ディスペンサーにより
吐出されるときに、粘度が低下して所望の形状にし易
く、回路基板1上に達すると元の高い粘度に戻るのでそ
の形状が崩れにくく、半導体チップ3及び金属細線5を
囲む土手状の樹脂6を所望の形状により一層容易に形成
することができる。次いで、半導体チップ3及び金属細
線5を封止用のエポキシ系樹脂7により封止する。この
封止用のエポキシ系樹脂7は土手状のエポキシ系樹脂6
により囲まれた領域内で半導体チップ3及び金属細線5
を封止するようにディスペンサー(図示していない)に
より吐出し形成される。この封止用のエポキシ系樹脂7
の粘度はおよそ1000Pa・sであり、粘度の低い、
流れ性の良い樹脂であるので、短時間で吐出し形成する
ことができる。その後、例えば100〜120℃で1時
間程度の熱処理をして土手状及び封止用のエポキシ系樹
脂6、7を同時に硬化させる。このように土手状及び封
止用のエポキシ系樹脂6、7を同時に硬化させると、両
者は同系の樹脂であるからよく融合して親和性が非常に
良く、また不要な化学的反応も起こらない。さらに、両
者は同系の樹脂なので熱処理用の炉を別々に管理する必
要はなく一つでよい。
ーン2が形成されている回路基板1上に半導体チップ3
を接着用の樹脂4により固着する。回路パターン2と半
導体チップ3とは金線などの金属細線5により接続す
る。回路基板1上の半導体チップ3及び金属細線5を囲
むように土手状のエポキシ系樹脂6を形成する。この土
手状のエポキシ系樹脂6はディスペンサー(図示してい
ない)により吐出して形成する。土手状のエポキシ系樹
脂6の粘度はおよそ5000〜10000Pa・sであ
るので、半導体チップ3及び金属細線5を囲む土手状の
エポキシ系樹脂6を所望の形状に容易に形成することが
できる。さらに、土手状のエポキシ系樹脂6をチクソト
ロピック性の高い樹脂とすると、ディスペンサーにより
吐出されるときに、粘度が低下して所望の形状にし易
く、回路基板1上に達すると元の高い粘度に戻るのでそ
の形状が崩れにくく、半導体チップ3及び金属細線5を
囲む土手状の樹脂6を所望の形状により一層容易に形成
することができる。次いで、半導体チップ3及び金属細
線5を封止用のエポキシ系樹脂7により封止する。この
封止用のエポキシ系樹脂7は土手状のエポキシ系樹脂6
により囲まれた領域内で半導体チップ3及び金属細線5
を封止するようにディスペンサー(図示していない)に
より吐出し形成される。この封止用のエポキシ系樹脂7
の粘度はおよそ1000Pa・sであり、粘度の低い、
流れ性の良い樹脂であるので、短時間で吐出し形成する
ことができる。その後、例えば100〜120℃で1時
間程度の熱処理をして土手状及び封止用のエポキシ系樹
脂6、7を同時に硬化させる。このように土手状及び封
止用のエポキシ系樹脂6、7を同時に硬化させると、両
者は同系の樹脂であるからよく融合して親和性が非常に
良く、また不要な化学的反応も起こらない。さらに、両
者は同系の樹脂なので熱処理用の炉を別々に管理する必
要はなく一つでよい。
【0011】上記の実施の形態の場合、土手状及び封止
用のエポキシ系樹脂6,7を同時に熱処理して硬化する
製造方法を示したが、別の製造方法として、土手状のエ
ポキシ系樹脂6を吐出形成し熱処理して硬化した後に、
封止用のエポキシ系樹脂7を吐出形成し熱処理して硬化
することでもよい。ただし、両樹脂6,7の親和性とし
ては同時に熱処理して硬化する方が優れている。
用のエポキシ系樹脂6,7を同時に熱処理して硬化する
製造方法を示したが、別の製造方法として、土手状のエ
ポキシ系樹脂6を吐出形成し熱処理して硬化した後に、
封止用のエポキシ系樹脂7を吐出形成し熱処理して硬化
することでもよい。ただし、両樹脂6,7の親和性とし
ては同時に熱処理して硬化する方が優れている。
【0012】また上記の実施の形態では、土手状及び封
止用の樹脂としてエポキシ系樹脂の例を示したが、この
ほかにアクリル系樹脂、フェノール系樹脂などを用いる
こともできる。フェノール系樹脂では高い耐湿性を必要
とする場合にその表面にワックスを形成することもあ
る。
止用の樹脂としてエポキシ系樹脂の例を示したが、この
ほかにアクリル系樹脂、フェノール系樹脂などを用いる
こともできる。フェノール系樹脂では高い耐湿性を必要
とする場合にその表面にワックスを形成することもあ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、半導体チップ及び金属
細線を囲むように形成された土手状の樹脂と、この土手
状の樹脂で囲まれた領域内で半導体チップ及び金属細線
を封止するように形成された封止用の樹脂とからなり、
土手状の樹脂と封止用の樹脂とは同系の樹脂としたの
で、土手状の樹脂及び封止用の樹脂の境界面は良く融合
して境界面におけるピンホールや隙間のない樹脂封止構
造とすることができる。また土手状の樹脂の粘度を、あ
るいは粘度及びチクソトロピック性を封止用の樹脂のそ
れよりも高くしたので、土手状の樹脂を任意の形状に容
易に形成することができるとともに、封止用の樹脂の流
れ性を良くしたので短時間で容易に吐出形成することが
できる。さらに、製造方法においては、同系の樹脂であ
る土手状及び封止用の樹脂をそれぞれ吐出して形成後に
同時に熱処理をするので、熱処理工程の低減を図ること
ができるとともに熱処理用の炉を一つにできる。
細線を囲むように形成された土手状の樹脂と、この土手
状の樹脂で囲まれた領域内で半導体チップ及び金属細線
を封止するように形成された封止用の樹脂とからなり、
土手状の樹脂と封止用の樹脂とは同系の樹脂としたの
で、土手状の樹脂及び封止用の樹脂の境界面は良く融合
して境界面におけるピンホールや隙間のない樹脂封止構
造とすることができる。また土手状の樹脂の粘度を、あ
るいは粘度及びチクソトロピック性を封止用の樹脂のそ
れよりも高くしたので、土手状の樹脂を任意の形状に容
易に形成することができるとともに、封止用の樹脂の流
れ性を良くしたので短時間で容易に吐出形成することが
できる。さらに、製造方法においては、同系の樹脂であ
る土手状及び封止用の樹脂をそれぞれ吐出して形成後に
同時に熱処理をするので、熱処理工程の低減を図ること
ができるとともに熱処理用の炉を一つにできる。
【図1】本発明の回路基板上に形成された半導体チップ
及び金属細線を囲む樹脂封止構造で、(a)は平面図、
(b)は(a)の平面図のA−A線における断面図
及び金属細線を囲む樹脂封止構造で、(a)は平面図、
(b)は(a)の平面図のA−A線における断面図
【図2】従来の技術の回路基板上に形成された半導体チ
ップ及び金属細線を囲む樹脂封止構造で、(a)は平面
図、(b)は(a)の平面図のB−B線における断面図
ップ及び金属細線を囲む樹脂封止構造で、(a)は平面
図、(b)は(a)の平面図のB−B線における断面図
1、11 回路基板 2、12 回路パターン 3、13 半導体チップ 4、14 接着用樹脂 5、15 金属細線 6 土手状のシリコーン系樹脂 7、17 封止用のエポキシ系樹脂 16 土手状のエポキシ系樹脂 20 隙間
Claims (5)
- 【請求項1】回路パターンを有する回路基板上に固着さ
れ、この回路パターンと金属細線によって接続された半
導体チップの樹脂封止構造において、前記半導体チップ
及び金属細線を囲むように形成された土手状の樹脂と、
該土手状の樹脂で囲まれた領域内で前記半導体チップ及
び金属細線を封止するように形成された封止用の樹脂と
からなり、前記土手状の樹脂と封止用の樹脂とは同系の
樹脂であることを特徴とする半導体チップの樹脂封止構
造。 - 【請求項2】前記土手状の樹脂の粘度が前記封止用の樹
脂のそれよりも高いことを特徴とする請求項1記載の半
導体チップの樹脂封止構造。 - 【請求項3】前記土手状の樹脂の粘度及びチクソトロピ
ック性が封止用の樹脂のそれよりも高いことを特徴とす
る請求項1記載の半導体チップの樹脂封止構造。 - 【請求項4】前記土手状の樹脂及び封止用の樹脂は、エ
ポキシ系樹脂、アクリル系樹脂及びフエノール系樹脂の
うちいずれか一つであることを特徴とする請求項1,2
又は3に記載の半導体チップの樹脂封止構造。 - 【請求項5】前記土手状の樹脂及び封止用の樹脂をそれ
ぞれ吐出して形成後に、同時に熱処理をして硬化させる
ことを特徴とする請求項4記載の半導体チップの樹脂封
止構造の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9082807A JPH10284645A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 半導体チップの樹脂封止構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9082807A JPH10284645A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 半導体チップの樹脂封止構造及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10284645A true JPH10284645A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13784691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9082807A Pending JPH10284645A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 半導体チップの樹脂封止構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH10284645A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8520178B2 (en) | 2006-07-04 | 2013-08-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing display device with electrode having frame shape |
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1997
- 1997-04-01 JP JP9082807A patent/JPH10284645A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8520178B2 (en) | 2006-07-04 | 2013-08-27 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing display device with electrode having frame shape |
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