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JPH10275381A - 磁気テープの記録及び/又は再生装置 - Google Patents

磁気テープの記録及び/又は再生装置

Info

Publication number
JPH10275381A
JPH10275381A JP10019971A JP1997198A JPH10275381A JP H10275381 A JPH10275381 A JP H10275381A JP 10019971 A JP10019971 A JP 10019971A JP 1997198 A JP1997198 A JP 1997198A JP H10275381 A JPH10275381 A JP H10275381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
magnetic tape
gear
reel shaft
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10019971A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Watanabe
広 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10019971A priority Critical patent/JPH10275381A/ja
Publication of JPH10275381A publication Critical patent/JPH10275381A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープをテープ走行路に引き出すテープ
ローディング機構の小型化を図り、装置全体の小型化を
図る。 【解決手段】 テープローディング機構20による磁気
テープ7のローディング動作中に供給側のリール軸ギヤ
96と巻き取り側のリール軸ギヤ97との間に位置する
中間ギヤ93、99が設けられた切り換え機構153を
備え、この切り換え機構153の中間ギヤ93、99
を、磁気テープ7のローディング完了後に供給側のリー
ル軸ギヤ96と巻き取り側のリールギヤ97とに選択的
に噛合することにより磁気テープ7の走行方向を制御す
ることにより、中間ギヤ93、99の切り換えのみによ
って磁気テープ7の走行方向を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転磁気ヘッド装
置を備えた磁気テープの記録及び/又は再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープを収納したテープカセ
ットを記録媒体に用いる記録及び/又は再生装置が用い
られている。この種の記録及び/又は再生装置として、
テープカセットから引き出された磁気テープあ巻回され
るテープ案内ドライブに磁気テープと摺接する回転磁気
ヘッドを取り付けた回転磁気ヘッド装置を備えたオーデ
ィオPCMテープレコーダやビデオテープレコーダ等が
知られている。
【0003】この記録及び/又は再生装置は、テープ案
内ドラムに巻回されて走行される磁気テープと回転磁気
ヘッドとの相対摺接を図ることによって磁気テープに対
する情報信号の記録及び/又は再生が行われる。
【0004】回転磁気ヘッド装置を備えた記録及び/又
は再生装置にあっては、テープカセットに収納された磁
気テープをテープカセットから引き出し、装置本体内の
所定のテープ走行路に延在させ、さらにテープ案内ドラ
ムに巻回させるローディングを行うテープローディング
機構が設けられている。テープローディング機構は、テ
ープカセット装着位置と回転磁気ヘッド装置との間に亘
って移動する移動ガイドブロックを備える。この移動ガ
イドブロックは、ガイドローラを備え、このガイドロー
ラに磁気テープを引き掛けてテープカセットから引き出
し、テープ案内ドラムに巻回させテープ走行路に自動的
にローディングさせる。テープ案内ドラムに巻回された
磁気テープは、キャプスタンモータによって回転駆動さ
れるキャプスタン軸とピンチローラに挟持されて定速走
行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転磁気ヘ
ッド装置を備えた例えばオーディオPCMテープレコー
ダの如き記録及び/又は再生装置にあっては、磁気テー
プに記録されている記録信号の検索を行う場合や、サブ
コードの書換えを行うため、磁気テープを情報信号の記
録及び/又は再生を行うためフォワード方向に走行させ
るときとは逆転方向のリバース方向に走行させることが
必要な場合がある。
【0006】このような動作を行うため、この種のテー
プレコーダの中には、磁気テープの走行方向に応じて磁
気テープの供給側又は巻き取り側のリール軸を選択的に
駆動する機構を備えている。磁気テープの走行方向に応
じて駆動するリール軸を切り換える機構は、リール軸を
回転駆動させる駆動モータの駆動力をいずれか一方のリ
ール軸に伝託するようにするものであり、磁気テープを
定速走行させるキャプスタンモータとは独立して設けら
れている。
【0007】磁気テープを定速走行させるキャプスタン
モータとリール軸を駆動する駆動モータを独立して設け
た記録及び/又は再生、キャプスタンモータとリール軸
駆動モータとを独立して制御することができるので、磁
気テープの走行方向の切り換えと同時に磁気テープの巻
き取りを行うことができるので、迅速な磁気テープの走
行方向の切り換えを行うことができるが、モータを少な
くとも2つ用いるので、装置自体が大型化してしまう。
【0008】また、上述したような記録及び/又は再生
装置は、テープカセットを装置本体内のカセット装着部
から取り出す際にテープ走行路に引き出された磁気テー
プをテープカセット内に収納させるアンローディングす
るときに次のような不都合が生じる。
【0009】磁気テープを所定のテープ走行路にローデ
ィングする際には、磁気テープをテープカセットから引
き出すため、供給側のリール軸にリール軸を駆動する駆
動モードの駆動力を伝達する駆動力伝達ギヤが噛合しな
いようにする必要がある。また、磁気テープをアンロー
ディングする際には、供給側のリール軸に駆動力伝達ギ
ヤを噛合させる必要がある。
【0010】このように、装置本体内のカセット装着部
からテープカセットをイジェクトした際に、駆動力伝達
ギヤがリール軸に噛合した状態にあることから、カセッ
ト装着部にテープカセットを装着し、磁気テープを所定
のテープ走行路にローディングする際、供給側のリール
軸に噛合している駆動力伝達ギヤをリール軸から離間さ
せる操作が必要となる。このような記録及び/又は再生
装置では、磁気テープをアンローディングした状態から
磁気テープのローディングを行う際、駆動力伝達ギヤを
がリール軸から離間させるための機構が必要となり、テ
ープローディング機構が複雑となってしまう。
【0011】さらには、テープカセットは、テープリー
ルに巻回されている磁気テープの巻き量が多いときに
は、巻き径が大きくなり磁気テープの巻き取り速度が速
くなり、テープリールに巻回されている磁気テープの巻
き量が少ないときには、巻き径が小さくなり磁気テープ
の巻き取り速度が遅くなる。したがって、磁気テープの
テープリールへの巻回された状態により、磁気テープが
テープリールに巻き取られる速度が磁気記録及び/又は
再生装置のテープローディング機構を構成する移動ガイ
ドブロックの回転磁気ヘッド装置側方のローディング位
置からテープカセット装着位置に移動する速度より速く
なり、磁気テープに必要以上にテンションを与え磁気テ
ープを損傷させてしまうおそれがある。
【0012】本発明の目的は、上述したような従来の磁
気テープの記録及び/又は再生装置が有する問題点を解
消することができる新規な磁気テープの記録及び/又は
再生装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、走行操作される磁気
テープの確実な保護を図ることができる磁気テープの記
録及び/又は再生装置を提供することにある。
【0014】本発明の更に他の目的は、装置全体の小型
化を図ると共に操作モードの切り換えのための機構を簡
素化することのできる磁気テープの記録及び/又は再生
装置を提供することを目的とする。
【0015】本発明の更に他の目的は、装置本体に装着
されたテープカセットから磁気テープを引き出し所定の
テープ走行路にローディングするテープローディング機
構の小型化を図り、装置全体の小型化を実現することが
できる磁気テープの記録及び/又は再生装置を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために提案される本発明に係る磁気テープの記録
及び/又は再生装置は、磁気テープを送り出す供給側リ
ールと、供給側リールを回転駆動する供給側リール軸ギ
ヤと、磁気テープを巻き取る巻き取り側リールと、巻き
取り側リールを回転駆動する巻き取り側リール軸ギヤ
と、テープカセットから引き出された磁気テープが巻回
されるテープ案内ドラムと、テープカセットから磁気テ
ープを引き出して上記テープ案内ドラムに巻き付けるテ
ープローディング動作を行うとともに上記テープ案内ド
ラムより磁気テープを離間させてテープカセット内に収
納するアンローディング動作を行うテープローディング
機構と、テープローディング機構によってテープカセッ
トから引き出された磁気テープを走行させる切り換え機
構とを備える。
【0017】切り換え機構は、供給側リール軸ギヤと巻
き取り側リール軸ギヤとに選択的に噛み合って供給側リ
ール軸ギヤと巻き取り側リール軸ギヤのいずれかを選択
的に駆動する位置と供給側リール軸ギヤと巻き取り側リ
ール軸ギヤとの間で、且つ供給側リール軸ギヤと巻き取
り側リール軸ギヤのいずれか一方から離間した位置との
間を移動する。この切り換え機構は、テープローディン
グ機構による磁気テープのローディング動作中は供給側
リール軸ギヤと巻き取り側リール軸ギヤとの間に位置す
る中間ギヤを備える。この中間ギヤには、クラッチ機構
が設けられる。
【0018】そして、切り換え機構を構成する中間ギヤ
は、テープローディング機構によるアンローディング動
作が終了した後供給側リール軸ギヤと巻き取り側リール
軸ギヤとの間で、且つ供給側リール軸ギヤと巻き取り側
リール軸ギヤのいずれか一方から離間した位置に移動操
作される。
【0019】また、テープローディング機構は、テープ
カセットに挿入されテープカセットから磁気テープを引
き出す位置とテープカセットから引き出した磁気テープ
をテープ案内ドラムに巻き付ける位置との間を移動する
一対の移動ガイド部と一対の移動ガイド部を移動操作す
る移動操作機構を有する。この磁気テープの記録及び/
又は再生装置は、更にテープローディング機構の移動操
作機構を駆動する駆動機構を有する。この駆動機構は、
移動操作機構を駆動するカム部を有するカムギヤとこの
カムギヤによって移動操作されて移動操作機構を駆動す
るスライダとを備えている。
【0020】本発明に係る磁気テープの記録及び/又は
再生装置は、更に一対の移動ガイド部がテープ案内ドラ
ムに近接する位置に移動されたときに一対の移動ガイド
部のいずれか一方をテープ案内ドラムから離間する方向
に傾斜させる操作機構を備えている。
【0021】本発明に係る磁気テープの記録及び/又は
再生装置は、更にテープ案内ドラムを回転自在に支持す
る支持手段を備え、この支持手段に操作機構が設けられ
る。
【0022】支持手段に設けられる機構は、支持手段に
設けられ一方の移動ガイド部と当接してこの移動ガイド
部を傾斜させる突出部である。
【0023】本発明に係る磁気テープの記録及び/又は
再生装置は、更に駆動機構によって移動操作され中間ギ
ヤを供給側リール軸ギヤと巻き取り側リール軸ギヤのい
ずれか一方に選択的に噛み合わせる切り換え機構を備え
ている。
【0024】テープローディング機構の移動操作機構を
駆動する駆動機構は、切り換え機構を駆動するカム部を
有するカムギヤとこのカムギヤによって移動操作されて
切り換え機構を駆動するスライダとを備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気テープの
記録及び/又は再生装置を、携帯可能な大きさにまで小
型化した回転磁気ヘッド方式のテープレコーダに適用し
た例を挙げて説明する。
【0026】本発明が適用される回転磁気ヘッド方式の
テープレコーダに用いられるテープカセット1を、図1
乃至図3を用いて説明する。
【0027】このテープカセット1は、図1に示すよう
に、一対の上下ハーフ2、3を突き合わせて接合してな
るカセット本体4に一対のテープリール5、6を回転自
在に収納し、これらテープリール5、6間に亘って磁気
テープ7を巻装して収納して収納してなる。この磁気テ
ープ7は、図3に示すように、カセット本体4の前面側
の両側に形成されたテープ引き出し口8、9を介して、
カセット本体4の前面側外方に延在されて一方のテープ
リール5から他方のテープリール6に亘って巻装されて
いる。また、カセット本体4の前面側には、テープカセ
ット1のテープレコーダへの非装着時にカセット本体4
の前面側に延在される磁気テープ7の保護を図るため前
面蓋11が回動可能に取り付けられている。この前面蓋
11は、前面蓋11の回動軸に取り付けられた図示しな
い捩りコイルバネによりカセット本体4の前面側に延在
される磁気テープ7を覆う閉方向に回動付勢されてい
る。
【0028】さらに、カセット本体4の底面側には、図
2及び図3に示すように、テープカセット1のテープレ
コーダへの非装着時にカセット本体4の底面側に穿設さ
れたリール軸挿通孔12、13を閉塞してカセット本体
4内への塵埃等の進入を防止し、磁気テープ7の保護を
図る閉塞板14が前後方向に摺動可能に取り付けられて
いる。この閉塞板14の主面部には、一対の挿通孔1
5、16が穿設されている。そして、閉塞板14は、カ
セット本体4の後方に相対移動された時、図3に示すよ
うに、これら挿通孔15、16がリール軸挿通孔12、
13と一致され、テープレコーダ側に設けられたリール
駆動軸がカセット本体4内に進入できるようにされる。
そして、閉塞板14がテープカセット1の前方に移動さ
れて、図2に示すように、カセット本体4の前面側に形
成された磁気テープ7をカセット本体4の外方に引き出
し、テープレコーダ側のローディング操作を行うテープ
ローディング機構のテープ引き出し手段が臨む空間部1
7の下方を閉塞する状態になると、閉塞板14の挿通孔
15、16と下ハーフ3のリール軸挿通孔12、13と
が互いに位置をずらされ、これらリール軸挿通孔12、
13が閉塞板14の主面部で閉塞される。
【0029】上述のように構成されたテープカセット1
は、テープレコーダの装置本体に設けたカセット挿脱操
作口より挿入されると、カセットホルダに保持され、装
置本体内に設けられたカセット装着部に装着される。カ
セットホルダに保持されたテープカセット1は、カセッ
トホルダのカセット装着部方向への移動に伴って、装置
本体内に設けられた蓋開閉機構によって前面蓋11が回
動されることによりカセット本体4の前面側が開放され
る。カセット本体4内に収納された磁気テープ7は、テ
ープレコーダ側のテープローディング機構によりカセッ
ト本体4より引き出され、装置本体内のテープ走行路に
延在され回転磁気ヘッド装置のテープ案内ドラムに巻回
されるローディングが行われる。
【0030】上述のように構成されたテープカセット1
を記録媒体に用いる本発明に係る回転磁気ヘッド方式の
テープレコーダは、図4に示すように、テープレコーダ
本体を構成する筐体外方のテープカセット1の挿脱を行
う第1の位置とベース21上に構成されるカセット装着
部22にテープカセット1を装着させる第2の位置との
間に亘って回動可能に支持された図示しないカセットホ
ルダと、このカセットホルダがカセット装着部22側に
回動操作されたときこのカセットホルダを覆って閉塞さ
れる筐体に回動可能に取り付けられた外蓋とを備える。
【0031】テープカセット1は、カセットホルダがテ
ープカセット1の挿脱を可能となす第1の位置からカセ
ット装着部22側に回動操作されることによりカセット
装着部22に装着される。ベース21上に構成されるカ
セット装着部22には、テープカセット1内のテープリ
ール5、6にそれぞれ係合し、これらテープリール5、
6を回転操作して磁気テープ7を何れか一方のテープリ
ール5、6に巻取り操作するリール軸23、24が配設
されている。これらリール軸23、24は、キャプスタ
ンモータ25を駆動源とし、後述する駆動力伝達機構1
52を介して回転される。
【0032】さらに、ベース21上には、リール軸2
3、24が配設されるカセット装着部22と対向してテ
ープカセット1から引き出された磁気テープ7が巻回さ
れる回転磁気ヘッド装置26が配設されている。そし
て、テープカセット1の装着部22と回転磁気ヘッド装
置26との間には、テープカセット1から磁気テープ7
を引き出し、回転磁気ヘッド装置26の回転ドラムを有
するテープ案内ドラムに巻回させ走行させるテープロー
ディング機構20を構成する一対の第1及び第2の移動
ガイドブロック27、28が配設されている。これら第
1及び第2の移動ガイドブロック27、28には、磁気
テープ7が引き掛けられ、この磁気テープ7を回転磁気
ヘッド装置26のテープ案内ドラムに所定角度、例えば
約160度の角度に亘って巻回するようにガイドするテ
ープガイドローラ29及び傾斜ガイドピン31が設けら
れている。そして、第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、ベース21に形成された移動ガイド溝3
2、33にガイドされて、テープガイドローラ29及び
傾斜ガイドピン31がカセット装着部22に装着された
テープカセット1の空間部17に臨む図4に示す位置か
ら回転磁気ヘッド装置26の側方に位置する図5に示す
位置との間に亘って移動操作される。
【0033】これら第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、次のようなガイドブロック移動操作機構
151により移動ガイド溝32、33に沿って移動操作
される。第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
は、上述した磁気テープ7の走行用のキャプスタンモー
タ25とは独立に設けられた駆動モータ34を駆動源と
して移動操作される。ここで、ガイドブロック移動操作
機構151は、駆動モータ34と、ギヤ機構35を介し
て接続されるカムギヤ36と、第1、第2の接続アーム
37、38を有する回動操作部材37aを介して接続さ
れるスライダ39とを有する。
【0034】ギヤ機構35は、駆動モータ34の駆動軸
に取り付けられたウォームギヤ41と、このウォームギ
ヤ41に噛合される第1のギヤ部42aと第2のギヤ部
42bとを同軸に設けた第1のギヤ42と、第1のギヤ
42の第2のギヤ部42bと噛合される第1のギヤ部4
3aと第2のギヤ部43bとを同軸に設けた第2のギヤ
43と、第2のギヤ43の第2のギヤ部43bと噛合さ
れる第1のギヤ部44aと第2のギヤ部44bとを同軸
に設けた第3のギヤ44と、第3のギヤ部44bに噛合
されると共にカムギヤ36に噛合される第4のギヤ45
とを備える。
【0035】ギヤ列35とカムギヤ6間を連結する回動
操作部材37aは、図4及び図5に示すように、第1及
び第2の接続アーム37、38が互いに直交する方向に
突設され、全体をもって略L字状に形成されている。こ
の回動操作部材37aは、第1及び第2の接続アーム3
7、38が連結された基端部をベース21に設けられた
支軸37bに支持され、この支軸37bを中心に回動す
る。
【0036】カムギヤ36には、移動ガイドブロック2
7、28を移動させるための第1のカム溝46が形成さ
れている。この第1のカム溝46は、カムギヤ36の周
縁に沿って形成され、回動操作部材37aから延長され
た第1の接続アーム37に設けられた係合ピン47が係
合される。回動操作部材37aの第1の接続アーム37
に対し直交する方向に延長された第2の接続アーム38
には、その一方の端部に係合凹部48が設けられてい
る。この係合凹部48には、スライダ39に設けられた
係合ピン49が係合される。スライダ39は、図4中矢
印X1方向及び矢印X2方向に移動自在に取り付けられて
いる。スライダ39は、カムギヤ36が回転されること
により第1及び第2の接続アーム37、38を介して図
4中矢印X1方向及び矢印X2方向にスライドされる。こ
のスライダ39は、図4及び図5中矢印X1方向に移動
されたアンローディング位置と図4及び図5中矢印X2
方向に移動されたローディング位置との2つの位置間に
亘って移動する。
【0037】一方、第1及び第2の移動ガイドブロック
27、28は、図6に示すように、第1の連結アーム5
1、51の先端側に支軸51a、51aを介して回転自
在に取り付けられる。これら第1の連結アーム51、5
1は、基端部側を第2の連結アーム52、52の先端側
に支軸52a、52aを介して回動可能に支持されてい
る。第2の連結アーム52、52は、基端部をベース2
1に植立された支軸53a、53aに基端部を回動可能
に軸支された第3の連結アーム53、53の先端側に支
軸53b、53bを介して回動可能に支持されている。
【0038】第3の連結アーム53、53を支持する支
軸53a、53aには、図7に示すように、互いに噛合
されたギヤ部54a、55aを外周部に形成したリミッ
タ板54、55が回動可能に取り付けられている。すな
わち、第3の連結アーム53、53とリミッタ板54、
55は、それぞれ支軸53a、53aを介して同軸に取
り付けられている。各第3の連結アーム53、53とリ
ミッタ板54、55との間には、第1及び第2のねじり
コイルバネ59、60がそれぞれ介在されている。第1
のねじりコイルバネ59は、一方のアーム部59aの先
端を一方の第3の連結アーム53の基端部側に折り曲げ
形成したバネ係止片59bに係止させ、他方のアーム部
59cを一方のリミッタ板54の外周部に形成したバネ
係止片59dに係止させて取り付けられている。第1の
ねじりコイル59は、第1及び第2のアーム部59a、
59cが互いに離間する方向の付勢力が付与されている
ので、一方の第3の連結アーム53は、第1のねじりコ
イル59の付勢力を受けて図7中矢印A方向に回動付勢
されるようになる。
【0039】第2のねじりコイルバネ60は、一方のア
ーム部60aの先端を他方の第3の連結アーム53の基
端部側に折り曲げ形成したバネ係止片60bに係止さ
せ、他方のアーム部60cを他方のリミッタ板55の外
周部に形成したバネ係止片60dに係止させて取り付け
られている。第2のねじりコイル60は、第1及び第2
のアーム部60a、60cが互いに離間する方向の付勢
力が付与されているので、他方の第3の連結アーム53
は、第2のねじりコイル60の付勢力を受けて図7中矢
印B方向に回動付勢されるようになる。
【0040】そして、他方のリミッタ板55には、カム
穴57が穿設されいる。このカム穴57には、スライダ
39に設けられた支持ピン58が係合される。
【0041】ところで、第3の連結アーム53、53
は、これら連結アーム53、53に第2の連結アーム5
2、52を介して連結された第1の連結アーム51、5
1に支持された第1及び第2の移動ガイドブロック2
7、28がそれぞれ移動ガイド溝32、33の終端に移
動されたとき、第1及び第2のねじりコイルバネ59、
60の付勢力を受けてそれぞれ図7中矢印A方向及び矢
印B方向に回動付勢され、第1及び第2の移動ガイドブ
ロック27、28を位置決め部材27a、28aに圧接
させる。
【0042】このようなガイドブロック移動操作機構1
51は、駆動モータ34が駆動すると、ギヤ機構35を
介してカムギヤ36が回転され、第1及び第2の接続ア
ーム37、38を介してスライダ39が移動操作する。
このスライダ39が移動操作されると、スライダ39に
設けられた支持ピン58がカム穴57に係合された他方
のリミッタ板55が支軸53aを中心に回転される。他
方のリミッタ板55が回転することにより、このリミッ
タ板55に設けたギヤ部55aに噛合するギヤ部54a
が設けられた一方のリミッタ板54が支軸53aを中心
に他方のリミッタ板55とは逆方向に回転する。そし
て、第1及び第2の移動ガイドブロック27、28は、
第1乃至第3の連結アーム51、52、53を介して、
移動ガイド溝32、33にガイドされて、カセット装着
部22に装着されたテープカセット1の空間部17に臨
む図4に示す位置から回転磁気ヘッド装置26の側方側
に位置する磁気テープ5のローディング完了位置である
図5に示す位置との間に亘って移動操作される。その結
果、テープカセット1内の磁気テープ7が、テープカセ
ット1から引き出されて図5に示すように回転磁気ヘッ
ド装置26のテープ案内ドラムに巻き付けられる。
【0043】カセット装着部22と回転磁気ヘッド装置
26との間には、磁気テープ7を走行操作するキャプス
タンモータ25の駆動軸であるキャプスタン軸61に圧
着して磁気テープ7を挟持して定速走行を図るピンチロ
ーラ62を先端側に取り付けたピンチローラ支持アーム
63と、先端にテープガイド64が植立されたテープガ
イド支持アーム65と、先端にテープガイド66が植立
されたテープガイド支持アーム67とが回動可能に取り
付けられている。
【0044】ピンチローラ支持アーム63は、基端部を
支軸68に支持させ、この支軸68を中心にして回動自
在に取り付けられている。この支軸68には、ピンチロ
ーラ支持アーム63と同軸にテープガイド支持アーム6
5を押圧操作する押圧レバー69が回動自在に取り付け
られている。この押圧レバー69の一方の先端部には、
テープガイド支持アーム65を押圧する押圧突起71が
設けられている。一方、テープガイド支持アーム65
は、これに設けられた係止突起72とベース21上に植
立された係止突起73との間にトグルバネ74が配設さ
れている。
【0045】ピンチローラ支持アーム63は、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28がテープカセット
1の空間部17に臨む図4に示す位置から回転磁気ヘッ
ド装置26の側方に位置する図5に示す位置である磁気
テープ7のローディング完了位置に移動されると、図示
しないリンク機構により、カセット装着部22側の図4
に示す位置から、ピンチローラ62がキャプスタン軸6
1に圧着された図5に示す位置に回動可能な状態とな
る。このとき、押圧レバー69も、図4に示すカセット
装着部22側の位置から、図5に示すキャプスタン軸6
1側の位置に回動される。すると、押圧レバー69は、
押圧突起71により、テープガイド支持アーム65を押
圧する。テープガイド支持アーム65は、トグルバネ7
4の付勢力を受けて、図4に示す位置から図5に示すよ
うにキャプスタン軸61に磁気テープ7を巻回させる方
向に移動される。
【0046】また、テープガイド支持アーム67は、支
軸75を中心に回動操作されることにより、テープガイ
ド66が図4に示すベース21の内方に向かった位置か
ら図5に示すベース21の外方に向かった位置に移動さ
れる。さらに、テープガイド支持アーム67は、これに
設けられた係止突起82とベース21上に植立された係
止突起83とのに亘って配設されたトグルバネ84によ
り回動位置が制御される。このテープガイド支持アーム
67の回動操作は、回動レバー76を介して行われる。
この回動レバー76は、一方の先端部にガイドピン77
が植立されており、テープガイド支持アーム67に穿設
されたガイド穴85に係合される。さらには、テープガ
イド支持アーム67は、ベース21に植立された支軸7
5を中心に回動される。また、回動レバー76には、そ
の基端部側の側縁に凹状をなすカム部79が形成され、
スライダ39に設けられた押圧ピン81が当接されてい
る。
【0047】このようにスライダ39に関連されたテー
プガイド支持アーム67は、スライダ39が図4中矢印
2方向に移動されると、回動レバー76のカム部79
を押圧ピン81が押圧し、回動レバー76を図4中矢印
3方向に回動させると共に、この回動レバー76と同
方向に回動されることになる。これにより、テープガイ
ド66は、図4に示すベース21の内方に向かった位置
から図5に示すベース21の外方に向かった位置に移動
させる。
【0048】上述したような構成をテープローディング
機構20を備えたテープレコーダは、テープカセット1
がカセット装着部22に装着されると磁気テープ7が第
1及び第2の移動ガイドブロック27、28のテープガ
イドローラ29、傾斜ガイドピン31により引き出され
回転磁気ヘッド装置26に巻回される。磁気テープ7
は、テープガイド66、ベース21に植立されたテープ
ガイド86に掛け渡され、第1の移動ガイドブロック2
7のテープガイドローラ29、傾斜ガイドピン31を介
して回転磁気ヘッド装置26に巻回される。また、回転
磁気ヘッド装置26から送り出される磁気テープ7は、
第2の移動ガイドブロック28の傾斜ガイドピン31、
テープガイドローラ29、さらにベース21に植立され
たテープガイド62aを介してキャプスタン軸61とピ
ンチローラ62に狭持されテープガイドピン64に掛け
渡され、その後テープカセット1内の巻き取り側のテー
プリール24に至る。
【0049】上述したキャプスタンモータ25を駆動源
としてリール軸23、24を回転させる駆動力伝達機構
152を、磁気テープ7が装置本体のテープ走行路にロ
ーディングさせた状態を示す図6を用いて詳細に説明す
る。
【0050】この駆動力伝達機構152は、図6に示す
ように、キャプスタンモータ25の駆動軸であるキャプ
スタン軸61に取り付けられ、キャプスタン軸61と一
体に回転するキャプスタンギヤ87と、このキャプスタ
ンギヤ87に噛合される大径の第1のギヤ部88aと小
径の第2のギヤ部88bが同軸に一体に形成された第1
の駆動力伝達ギヤ88と、この第1の駆動力伝達ギヤ8
8の第2のギヤ部88bと噛合される第2の駆動力伝達
ギヤ89と、この第2の駆動力伝達ギヤ89に噛合され
る第3の駆動力伝達ギヤ91とを有する。さらに駆動力
伝達機構152は、詳細は後述する回動基台98の回動
支点とされる支軸92に軸支される第4の駆動力伝達ギ
ヤ93を有する。この第4の駆動力伝達ギヤ93は、大
径の第1のギヤ部93aと小径の第2のギヤ部93bと
が同軸に一体に設けられ、第1のギヤ部93aは、第3
の駆動力伝達ギヤ91に噛合され、第2のギヤ部93b
は、回動基台98に軸支されるクラッチギヤ99に噛合
される。
【0051】なお、このクラッチギヤ99の詳細は後述
する。
【0052】一方、リール軸23、24には、これらと
同軸に一体にリール軸ギヤ94、95が取り付けられ、
これらリール軸ギヤ94、95には、ベース21に支軸
96a,97aを介して回転自在に軸支されたリール軸
駆動ギヤ96、97が噛合されている。リール軸23、
24は、回動基台98が支軸92を中心に回動され、リ
ール軸駆動ギヤ96、97のいずれか一方に噛合してこ
れを回転させる。
【0053】次に、リール軸23、24のうちのいずれ
か一方を選択するための切り換え機構153について、
図6及び図8乃至図13を用いて詳細に説明する。
【0054】この切り換え機構153は、図6に示すよ
うに、カムギヤ36と、このカムギヤ36の第1のカム
溝46に第1の接続アーム37に設けた係合ピン47を
係合させた回動操作部材37aを介して移動操作される
ガイドブロック移動操作機構151を構成するスライダ
39と、このスライダ39と並列して移動可能に取り付
けられたリール軸選択用スライダ101と、このリール
軸選択用スライダ101に回動可能に取り付けられた回
動レバー102と、リール軸選択用スライダ101に回
動自在に取り付けられ回動基台98とを回動自在に連結
する連結部材103とを備えている。
【0055】カムギヤ36には、上述した第1のカム溝
46の内周側に第2のカム溝104が設けられいる。第
2のカム溝104は、リール軸選択用スライダ101の
一方の端部に植立された係合ピン105が係合されてい
る。リール軸選択用スライダ101は、カムギヤ36が
回転されることにより、図6中矢印X1方向又は矢印X2
方向に移動され、連結部材103を介して取り付けられ
た回動基台98を図6中矢印X3方向又は矢印X4方向に
回動させる。
【0056】リール軸選択用スライダ101は、スライ
ダ39に並んで図6中矢印X1又は矢印X2方向に移動可
能にベース21に取り付けられている。このリール軸選
択用スライダ101は、磁気テープ7をフォワード方向
に定速走行させる図6中矢印X1方向に移動された第1
の位置と、磁気テープ7を逆転方向に走行させる図6中
矢印X2方向に移動させた第2の位置と、これら第1及
び第2の位置の中間位置であるの中立位置の3つの位置
に選択的に移動される。このリール軸選択用スライダ1
01には、これに植立された支軸106を回動支点とし
て回動レバー102が図6中矢印X5方向又は矢印X6
向に回動自在に取り付けられている。また、回動レバー
102とリール軸選択用スライダ101との間には、ト
グルバネ107が取り付けられ、回動レバー102は、
図6中矢印X6方向に付勢されている。回動レバー10
2には、さらに被押圧ピン108が植立されている。こ
の被押圧ピン108は、リール軸選択用スライダ101
の図6中上方側に並列して配設されたスライダ39に設
けられたカム部109に押圧される。カム部109は、
リール軸選択用スライダ101側に突出するような傾斜
面が形成される。被押圧ピン108は、スライダ39が
例えば図6中矢印X1方向に移動されることにより、カ
ム部109に押圧され、回動レバー102を図6中矢印
5方向にトグルバネ107の付勢力に抗して回動され
る。
【0057】リール軸選択用スライダ101には、ベー
ス21側に支軸111が植立され、この支軸111を回
動支点として連結部材103が回動自在に取り付けられ
ている。連結部材103には、規制ピン112が形成さ
れている。規制ピン112は、リール軸選択用スライダ
101の図6中下側に設けられた凹部113とこの凹部
113の一部を覆う回動レバー102の端面により構成
される開口部114を介してより外方に臨まされる。連
結部材103には、支軸111が設けられない側に回動
基台98が支軸110を回動支点にして図6中矢印X3
方向又は矢印X4方向に回動自在に取り付けられてい
る。
【0058】回動基台98は、上述したキャプスタンモ
ータ25を駆動源としてリール軸23、24を選択的に
回転させる駆動力伝達機構152を構成する第4の駆動
力伝達ギヤ93の支軸92を回動支点として図6中矢印
3方向又は矢印X4方向に回動自在に取り付けられる。
すなわち、回動基台98に取り付けられた第4の駆動力
伝達ギヤ93は、クラッチギヤ99とともに、キャプス
タンモータ25をリール軸23、24を選択的に伝達す
る中間ギヤ機構として機能する。
【0059】この回動基台98は、リール軸選択用スラ
イダ101が図6中矢印X1方向又は矢印X2方向に移動
されることにより、連結部材103を介して回動され
る。回動基台98には、上述した第4の駆動力伝達ギヤ
93とクラッチギヤ99とが配設されている。
【0060】クラッチギヤ99は、図7に示すように、
回動基台98に植立された上側軸部116に軸支される
上側ギヤ部117と、支軸92と一体に形成された基台
118に植立された下側軸部119に軸支される下側ギ
ヤ部121とを備える。上側ギヤ部117と回動基台9
8との間には、第1の圧縮コイルバネ122が配設さ
れ、下側ギヤ部119と基台118との間には、第2の
圧縮コイルバネ123が配設されている。上側ギヤ部1
17と下側ギヤ部121とに相対向する面には、摩擦係
数の大きいフェルト等からなる摩擦部材124、125
が設けられている。上側ギヤ部117と下側ギヤ部12
1とは、圧縮コイルバネ122、123により所定の付
勢力を受けて押圧され、摩擦部材124、125とが圧
接されている。上側ギヤ部117は、第4の駆動力伝達
ギヤ93のギヤ部93bに噛合され、下側ギヤ部119
は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれか一方に噛合
される。下側ギヤ部119に大きな負荷が加えられたと
き、下側ギヤ部119摩擦部材125と上側ギヤ部11
7の摩擦部材124間で滑りを発生させ、上側ギヤ部1
17に大きな負荷が加われることが規制されている。
【0061】このようなクラッチギヤ99を備える回動
基台98は、図6に示すように、キャプスタンモータ2
5が駆動されて、リール軸23、24を回転させる駆動
力伝達機構152を介してクラッチギヤ99が回転され
ることにより、図6中矢印X3方向又は矢印X4方向に回
動される。クラッチギヤ99は、リール軸駆動ギヤ9
6、97のいずれか一方に噛合される。また、回動基台
98は、リール軸選択用スライダ101が図6中矢印X
1方向又は矢印X2方向に移動されることにより強制的に
矢印X3方向又は矢印X4方向に回動される。
【0062】次に、以上説明した切り換え機構153の
動作について、図6及び図9乃至図13を用いて説明す
る。
【0063】まず、テープカセット1がテープレコーダ
のカセット装着部22に装着され、磁気テープ7をベー
ス21上に構成された図5に示すテープ走行路にローデ
ィングするローディング開始位置について図9を用いて
説明する。
【0064】この状態において、スライダ39は、図9
中矢印X1方向に移動されたアンローディング位置にあ
る。一方、リール軸選択用スライダ101は、図9中矢
印X2方向に移動された状態にある。このとき、回動レ
バー102は、これに設けられた被押圧ピン108がス
ライダ39のカム部109に押圧され、図9矢印X5
向に回動された状態にある。また、回動レバー102の
端面には、規制ピン112が当接された状態にある。ま
た、回動基台98は、中間位置にあり、クラッチギヤ9
9は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれにも噛合さ
れていない状態にされる。したがって、テープカセット
1のテープリール5、6は、回転可能な状態にあり、上
述した第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
が、テープカセット1の空間部17に臨む位置から図5
に示すように回転磁気ヘッド装置26の側方に当たる位
置まで移動することにより磁気テープ7をテープカセッ
ト1から引き出し、回転磁気ヘッド装置26のテープ案
内ドラムに巻回されて走行可能な状態となす図5に示す
テープ走行路に延在させる。
【0065】磁気テープ7が回転磁気ヘッド装置26の
テープ案内ドラムに巻回されて走行可能な状態となされ
たとき、テープレコーダは、まず停止状態におかれる。
停止状態において、切り換え機構153は、図10に示
すように、スライダ39をアンローディング位置から図
10中矢印X2方向に移動させたローディング位置に移
動させる。一方、リール軸選択用スライダ101は、図
10中矢印X1方向に移動された中間位置におかれる。
このリール軸選択用スライダ101は、図10矢印X1
方向に移動されることにより、回動基台98を図8に示
す状態よりさらに図10中矢印X3方向に回動させて中
立位置に位置させる。したがって、クラッチギヤ99
は、リール軸駆動ギヤ96、97のいずれにも噛合され
ていない状態となる。回動レバー102は、スライダ3
9が図10中矢印X2方向に移動し、リール軸選択用ス
ライダ101が図10中矢印X1方向に移動されること
により、被押圧ピン108がカム部109に押圧されな
い状態にされ、トグルバネ107の付勢力を受けて図1
0中矢印X6方向に回動される。この状態においても、
規制ピン112は、回動レバー102の端面に当接され
ると共に凹部113により規制されている。
【0066】ところで、磁気テープ7をフォワード方向
に高速走行させる早送り操作モード及び磁気テープ7を
リバース方向に高速走行させる巻き取り操作モードのと
きも、上述した停止状態と同様に、リール軸選択用スラ
イダ101は、図10中矢印X1方向に移動された中間
位置におかれ、クラッチギヤ99がリール軸駆動ギヤ9
6、97のいずれにも噛合されていない状態とされる。
【0067】次に、本発明に係るテープレコーダが、磁
気テープ7の走行が停止された停止モードから、磁気テ
ープ7が一方のテープリール23側から他方のテープリ
ール24側に向かって走行する図5中矢印S方向のフォ
ワード方向に定速走行して情報信号の記録及び/又は再
生を行う記録及び/又は再生操作モードが選択されたと
きにおける状態を図11を参照して説明する。
【0068】本発明に係るテープレコーダが、フォワー
ド方向の記録及び/又は再生操作モードが選択される
と、駆動モータ34が駆動され、この駆動モータ34に
よってギヤ列35を介してカムギヤ36が図11中矢印
1方向に回転される。このとき、回動操作部材37a
を介してカムギヤ36に連結されたスライダ39は、図
11に示すように、磁気テープ7をテープ走行路にロー
ディングさせた状態に維持される。このとき、回動操作
部材37aは、カム溝46の同心円部分46aに係合ピ
ン47を係合させた状態に置かれるので、カムギヤ36
が図6中矢印R1方向に回転しても、支軸37bを中心
にした回転が行われない。回動操作部材37aが回転さ
れることがないので、切り換え機構153を構成するス
ライダ39は、磁気テープ7をテープ走行路にローディ
ングさせた状態に維持される。一方、リール軸選択用ス
ライダ101は、係合ピン105をカムギヤ36の第2
のカム溝104に係合されているので、カムギヤ36が
図11中矢印R1方向に回転されることにより、第2の
カム溝104に倣って係合ピン105が移動され、図1
1中矢印X1方向に移動される。リール軸選択用スライ
ダ101が図11中左方端まで移動されると、回動基台
98を図10に示す中間位置から図11矢印X3方向に
回動させ、巻き取り側のリール軸24を回転させるため
にリール軸駆動ギヤ97にクラッチギヤ99を噛合させ
る。また、回動レバー102は、図10に示す状態と同
様に、トグルバネ107の付勢力により図11中矢印X
6方向に回動された状態が維持される。このとき、連結
部材153は、規制ピン113が回動レバー102の端
面に当接されると共に凹部113により移動が規制され
ることにより、リール軸選択用スライダ101の移動に
よって回動することない。そして、回動基台98は、リ
ール軸選択用スライダ101の移動のみによって回動さ
れる。
【0069】磁気テープ7が図5中矢印S方向のフォワ
ード方向に走行されると、巻き取り側のリール軸24に
係合されたテープリール5に巻回される磁気テープ7の
巻き径は、磁気テープ7の巻き取り量によって可変す
る。巻き取り側のテープリール5に巻き取られる磁気テ
ープ7の量が多くなると、磁気テープ7は、キャプスタ
ン軸61により定速走行される速度よりテープリール5
に巻き取られる速度が速くなり、磁気テープ7に必要以
上のテンションが加えられる。このとき、リール軸駆動
ギヤ97に噛合されるクラッチギヤ99の摩擦部材12
4、125間で滑りが発生することにより、磁気テープ
7に必要以上のテンションが加えられることが防止され
る。これは、後述する磁気テープ7が逆転方向のリバー
ス方向に走行される場合についても同様である。
【0070】次に、磁気テープ7が他方のテープリール
24側から一方のテープリール23側に向かって走行す
る図5中矢印T方向のリバース方向に走行させて磁気テ
ープ7に記録された情報のサーチやサブコードの書き換
えを行うリバース方向の走行操作モードが選択されたと
きにおける状態を図12を参照して説明する。
【0071】本発明に係るテープレコーダが、リバース
方向の走行操作モードが選択されると、駆動モータ34
が駆動され、この駆動モータ34によってギヤ列35を
介してカムギヤ36が図12中矢印R1方向に回転され
る。このとき、回動操作部材37aを介してカムギヤ3
6に連結されたスライダ39は、図12に示すように、
磁気テープ7をテープ走行路にローディングさせた状態
に維持される。このとき、回動操作部材37aは、カム
溝46の同心円部分46aに係合ピン47を係合させた
状態におかれるので、カムギヤ36が図6中矢印R1
向に回転しても、支軸37bを中心にした回転が行われ
ない。回動操作部材37aが回転されることがないの
で、切り換え機構153を構成するスライダ39は、前
述したフォワード方向に磁気テープを定速走行させる記
録及び/又は再生モードを選択したときと同様に、磁気
テープ7をテープ走行路にローディングさせた状態に維
持される。一方、リール軸選択用スライダ101は、係
合ピン105をカムギヤ36の第2のカム溝104に係
合されているので、カムギヤ36が図11中矢印R1
向に回転されることにより、第2のカム溝104に倣っ
て係合ピン105が移動され、図12中矢印X2方向に
移動される。リール軸選択用スライダ101が図12中
右方端まで移動されると、回動基台98を図10に示す
中間位置から図11矢印X4方向に回動させ、供給側の
リール軸24を回転させるためにリール軸駆動ギヤ96
にクラッチギヤ99を噛合させる。また、回動レバー1
02は、図10に示す状態と同様に、トグルバネ107
の付勢力により図11中矢印X6方向に回動された状態
が維持される。このとき、連結部材103は、規制ピン
113が回動レバー102の端面に当接されると共に凹
部113により移動が規制されることにより、リール軸
選択用スライダ101の移動によって回動することな
い。そして、回動基台98は、リール軸選択用スライダ
101の移動のみによって回動される。
【0072】リバース方向の走行操作モードだ選択され
た状態は、テープ走行路に引き出された磁気テープ7を
テープカセット1内に巻き取りアンローディングを開始
するときの状態とほぼ同様な状態である。すなわち、ス
ライダ39とリール軸選択用スライダ101は、上述し
た図11に示す位置に置かれる。
【0073】次に、テープ走行路に引き出された磁気テ
ープ7をテープカセット1内に巻き取るアンローディン
グを図13を参照して説明する。
【0074】アンローディングを行うには、駆動モータ
34を駆動させて、ギヤ列35を介してカムギヤ36を
図13中矢印R1方向に回転させる。カムギヤ36が図
13中矢印R1方向に回転すると、第1のカム溝46に
係合した回動操作部材37aの係合ピン47が第1のカ
ム溝46の同心円部分46aから偏心部分46bに至
り、この偏心部分46bに沿って係合ピン47が移動さ
れることにより回動操作部材37aは図5中矢印G方向
に回転される。
【0075】回動操作部材37aが図5中矢印G方向に
回転すると、回動操作部材37aに連結されたスライダ
39が図13中矢印X1方向に移動される。このとき、
カムギヤ36に図示しないリンク機構を介して連結され
たピンチローラ支持アーム63がキャプスタン軸61か
ら離間する方向に回動され、ピンチローラ62をキャプ
スタン軸61から離間させ、磁気テープ7の挟持を解除
する。
【0076】スライダ39が図13中矢印X1方向に移
動すると、スライダ39に連結されたリミッタ板55が
図7中反矢印B方向に回転され、他方の第3の連結アー
ム53を図7中反矢印B方向に回転させる。リミッタ板
55のギヤ部55bにギヤ55aを噛合させた一方のリ
ミッタ板54が他方のリミッタ板55と同期して図7中
反矢印A方向に回転され、一方の第3の連結アーム53
が図7中反矢印A方向に回転される。
【0077】一対の第3の連結アーム53、53が互い
に同期して図7中反矢印B方向及び反矢印A方向に回転
すると、これら連結アーム53、53に連結された第2
の連結アーム52、52が図7中反矢印B方向及び反矢
印A方向に回転し、第2の連結アーム52、52に連結
された第1の連結アーム51、51の先端側に支持され
た移動ガイドブロック27、28が移動ガイド溝32、
33にガイドされて、回転磁気ヘッド装置26の側方側
の位置からカセット装着部22側に移動され、カセット
装着部22に装着されたテープカセット1の空間部17
に臨む位置まで移動される。
【0078】このとき、リール軸選択用スライダ101
は、磁気テープ7をリバース方向に走行させるリバース
方向の走行操作モードが選択された図12に示す位置と
同様に、図13中矢印X2方向に移動された状態にあ
る。リール軸選択用スライダ101が図13中矢印X2
方向に移動された状態にあるので、回動レバー102は
被押圧ピン108がスライダ39のカム部109に押圧
され、図13中矢印X5方向に回動された状態におかれ
る。このとき、規制ピン112は、回動レバー102の
端面とリール軸選択用スライダ101に設けられた凹部
113とによっての構成される開口部114内に位置
し、この開口部114の範囲内で移動可能な状態におか
れる。
【0079】回動基台98は、リール軸選択用スライダ
101が不作動状態ににあることから、図13中矢印X
4方向に回動された状態が維持され、クラッチギヤ99
とリール軸回転駆動ギヤ96とが噛合された状態が保持
される。
【0080】ところで、装置本体のテープ走行路に引き
出された磁気テープ7をアンローディングする動作中キ
ャプスタンモータ25が回転を続け、上述の駆動力伝達
機構152を介しテープ供給側のリール軸23が回転さ
れ、供給側のテープリール6に巻き取られることにな
る。
【0081】磁気テープ7をアンローディングする際、
供給側のテープリール6への巻き取り速度と、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28の移動速度がず
れ、磁気テープ7に大きなテンションが与えられたよう
な場合には、クラッチギヤ99の摩擦部材124、12
5間に滑りを発生させ、磁気テープ7に大きなテンショ
ンが加わることが防止される。
【0082】磁気テープ7をテープカセット1内に巻き
取り、その後テープカセット1を保持したカセットホル
ダをカセット装着部22から離間する方向に移動させ、
テープカセット1をイジェクトした後、再びカセットホ
ルダに新たなテープカセット1を保持させ、カセット装
着部22に装着し、磁気テープ7のローディングを行う
状態を説明する。
【0083】先にカセット装着部22に装着されたテー
プカセット1を取り出した状態にあるときには、上述し
たように、切り換え機構153を構成する回動レバー1
02は、被押圧ピン108をスライダ39のカム部10
9に押圧させ図13中矢印X5方向に回動された状態に
おかれ、規制ピン112が回動レバー102の端面とリ
ール軸選択用スライダ101に設けられた凹部113と
によっての構成される開口部114の範囲内で移動可能
な状態におかれる。
【0084】ここで、キャプスタンモータ25が駆動さ
れると、駆動力伝達機構152を介してクラッチギヤ9
9が回転され、回動基台98が支軸92を中心にして図
13中矢印X3方向に回動され、クラッチギヤ99をリ
ール軸駆動ギヤ96に噛合させた状態から図9に示すリ
ール軸駆動ギヤ96、97のいずれ噛合しない中立位置
に回動される。このように、回動基台98がキャプスタ
ンモータ25の駆動力を受けて回動し、リール軸駆動ギ
ヤ96に噛合した状態から中立位置に移動されることに
より、カセット装着部22に装着されたテープカセット
1から磁気テープ7を引き出し、装置本体内のテープ走
行路に延在させ、回転磁気ヘッド装置26のテープ案内
ドラムに巻回させるテープローディングを可能となす図
9に示す状態となす。
【0085】このように、カムギヤ36、スライダ39
及びリール軸選択用スライダ101等からなる切り換え
機構153を用いることなく、キャプスタンモータ25
により回動基台98を回動操作するのみで磁気テープ7
をアンローディングさせた状態から磁気テープ7のテー
プローディングを行う状態に切り換えることができるの
で、迅速なテープローディングを行うことができる。さ
らに、スライダ39及びリール軸選択用スライダ101
の移動を制御するカムギヤ36に設けられる第1及び第
2のカム溝46、104を簡単にすることができ、テー
プレコーダの操作モードの切り換えも迅速に行うことが
できる。
【0086】次に、フォワード方向又はリバース方向に
走行する磁気テープ7にバックテンションを付与するテ
ンション付与機構200が設けられた回転磁気ヘッド方
式のテープレコーダを図14を参照して説明する。
【0087】この回転磁気ヘッド方式のテープレコーダ
において、上述した回転磁気ヘッド方式のテープレコー
ダと同一部材については、同一の符号を付して詳細な説
明は省略する。
【0088】このテンション付与機構200は、図14
に示すように、供給側のリール軸23を回転させるリー
ル軸ギヤ94に噛合される磁気テープ7にバックテンシ
ョンを付与する第1のクラッチギヤ201と、巻取り側
のリール軸24を回転させるリール軸ギヤ95に噛合さ
れる磁気テープ7にバックテンションを付与する第2の
クラッチギヤ202とを有する。
【0089】第1のクラッチギヤ201は、図15に示
すように、ベース21に植立された軸部203に軸支さ
れる第1のギヤ部204と、この第1のギヤ部204と
同軸に取り付けられる第2のギヤ部205とを備える。
第1のギヤ部204とベース21との間には、押圧バネ
206が配設される。押圧バネ206は、第2のギヤ部
205を第1のギヤ部204の方向に付勢している。ま
た、第1のギヤ部204と第2のギヤ部205との間に
は、摩擦係数の大きいフェルト等からなる摩擦部材20
7が配設けられる。すなわち、第2のギヤ部205は、
押圧バネ206により第1のギヤ部204の方向の付勢
力を受けて押圧され、摩擦部材207が第1のギヤ部2
04に圧接されている。第1のギヤ部204には、供給
側のリール軸ギヤ94が噛合される。
【0090】また、第2のギヤ部205には、第1のク
ラッチギヤ201の回転をロックする第1のロックレバ
ー208が選択的に噛合される。第1のロックレバー2
08は、図14及び図15に示すように、ベース21に
植立された支軸209に回動自在に軸支される。第1の
ロックレバー208には、その先端部に、第1のクラッ
チギヤ201の第2のギヤ部205に係止される係止部
213が設けられる。また、第1のロックレバー208
は、一端がリール軸選択用スライダ101の移動方向を
ガイドするガイド軸211に係止され、他端が第1のロ
ックレバー208に設けられた係止突起212に係止さ
れたねじりコイルバネ216により、第1のクラッチギ
ヤ201の第1のギヤ部205の方向の図14中矢印P
方向に付勢される。
【0091】第1のロックレバー208の基端側には、
カム部214が設けられる。このカム部214は、傾斜
面部214aと水平面部214bとならなる。このよな
カム部214には、リール軸選択用スライダ101の一
方の側に植立された第1の制御突起215が当接され
る。すなわち、第1のロックレバー208は、第1の制
御突起215が水平面部214bに当接されていると
き、図14中矢印P方向への回動が阻止され、第1の制
御突起215が傾斜面部214aに当接されていると
き、図14中矢印P方向へ回動され、第1のクラッチギ
ヤ201の第2のギヤ部205に係止される。そして、
第1のクラッチギヤ201は、第1のロックレバー20
8により回転が制御されているとき、摩擦部材207と
第1のギヤ204及び第2のギヤ部205との間で滑り
を発生させ、第1のギヤ部204に噛合されたリール軸
ギヤ94に負荷を加えることができる。
【0092】なお、第1のロック部材208は、取付部
材217を用いてネジ218によりベース21に取り付
けられる。
【0093】また、第2のクラッチギヤ202は、巻取
り側のリール軸24を回転させるリール軸ギヤ95に噛
合される。第2のクラッチギヤ202は、上述した第1
のクラッチギヤ201と同一の構成のため同一の符号を
付して詳細を省略する。
【0094】第2のクラッチギヤ202には、第2のク
ラッチギヤ202の回転をロックする第2のロックレバ
ー221が選択的に噛合される。第2のロックレバー2
21は、図14に示すように、ベース21に植立された
支軸222に回動自在に軸支される。第2のロックレバ
ー221には、その先端部に、第2のクラッチギヤ20
2の第2のギヤ部205に係止される係止部223が設
けられる。
【0095】第2のロックレバー221は、一端がスラ
イダ39の移動方向をガイドするガイド軸224に係止
され、他端が第2のロックレバー221に設けられた係
止突起225に係止されたねじりコイルバネ226によ
り、第2のクラッチギヤ202方向の図14中矢印Q方
向に付勢される。また、第2のロックレバー221の基
端側には、カム部227が設けられる。このカム部22
7は、傾斜面部227aと水平面部227bとならな
る。このよなカム部227には、リール軸選択用スライ
ダ101の他方の側に植立された第2の制御突起228
が当接される。すなわち、第2のロックレバー221
は、第2の制御突起228が水平面部227bに当接さ
れているとき、図14中矢印Q方向への回動が阻止さ
れ、第2の制御突起228が傾斜部227aに当接され
ているとき、図14中矢印Q方向へ回動され、第2のク
ラッチギヤ202に係止される。そして、第2のクラッ
チギヤ202は、第2のロックレバー221により回転
が制御されているとき、摩擦部材207と第1のギヤ2
04及び第2のギヤ部205との間で滑りを発生させ、
第1のギヤ部204に噛合されたリール軸ギヤ95に負
荷を加えることができる。
【0096】このように構成されるテンション付与機構
200は、次のように動作する。
【0097】磁気テープ7をテープカセット1から引き
出し所定のテープ走行路に延在させる図9に示すテープ
ローディング開始状態において、リール軸選択用スライ
ダ101は、図9中矢印X2方向に移動された状態にあ
る。このとき、第1のロックレバー208は、図14に
示すように、リール軸選択用スライダ101の一方側に
設けられた制御突起215がカム部214の水平面部2
14bに当接され、第1のクラッチギヤ201から離間
された状態にある。
【0098】また、第2のロックレバー221は、リー
ル軸選択用スライダ101の他方側に設けられた制御突
起228がカム部227の傾斜面部227aに当接さ
れ、ねじりコイルバネ226の付勢力を受けて第2のク
ラッチギヤ202側に回動され、第2のクラッチギヤ2
02に係合した状態におかれる。すなわち、供給側の第
1のクラッチギヤ201は、第1のロックレバー208
によりロックされることなく回転可能な状態にあるの
で、第1のクラッチギヤ201が噛合するリール軸ギヤ
94が回転可能な状態にある。
【0099】ここで、移動ガイドブロック操作機構15
1は、前述した図4及び図5に示すように、駆動モータ
34が駆動すると、ギヤ機構35を介してカムギヤ36
が回転され、回動操作部材37aを介してスライダ39
を移動操作する。このスライダ39が移動操作される
と、スライダ39に設けられた支持ピン58がカム穴5
7に係合された他方のリミッタ板55が支軸53aを中
心に回転される。他方のリミッタ板55が回転すること
により、このリミッタ板55に設けたギヤ部55aに噛
合するギヤ部54aが設けられた一方のリミッタ板54
が支軸53aを中心に他方のリミッタ板55とは逆方向
に回転する。そして、第1及び第2の移動ガイドブロッ
ク27、28は、第1乃至第3の連結アーム51、5
2、53を介して、移動ガイド溝32、33にガイドさ
れて、カセット装着部22に装着されたテープカセット
1の空間部17に臨む図4に示す位置から回転磁気ヘッ
ド装置26の側方側に位置する磁気テープ5のローディ
ング完了位置である図5に示す位置との間に亘って移動
操作される。これにより、テープカセット1内の磁気テ
ープ7は、テープカセット1から引き出されて図5に示
すように回転磁気ヘッド装置26のテープ案内ドラムに
巻き付けられる。
【0100】そして、回転磁気ヘッド装置26のテープ
案内ドラムに巻回されて走行する磁気テープ7の走行が
停止されると、リール軸選択用スライダ101は、図1
0中矢印X1方向に移動された中間位置におかれる。こ
のとき、第1のロックレバー208は、図14に示すよ
うに、リール軸選択用スライダ101の一方の側に設け
られた制御突起215がカム部214の水平面部214
bに当接されているので、第1のクラッチギヤ201か
ら離間され状態にある。また、第2のロックレバー22
1は、リール軸選択用スライダ101の他方の側に設け
られた制御突起228がカム部227の水平面部227
bに当接され、第2のクラッチギヤ202から離間され
た状態におかれる。
【0101】ここで、早送り操作モード又は巻き戻し操
作モードが選択され、キャプスタンモータ34が駆動さ
れると、クラッチギヤ99は、キャプスタンモータ34
の回転方向に応じて回動基台98が図10中矢印矢印X
3又は矢印X4方向に回動され、いずれかのリール軸駆動
ギヤ96、97に選択的に噛合され、フォワード方向又
はリバース方向に磁気テープ7を高速走行させる。そし
て、磁気テープ7は、巻き取り側のテープリール6側又
は供給側のテープリール5に巻き取り操作される。この
ときも、切り換え機構153が動作されることがないの
で、第1のロックレバー208及び第2のロックレバー
221は、第1のクラッチギヤ201及び第2のクラッ
チギヤ202の第2のギヤ部205、205に係合され
ることなく、リール軸ギヤ94、95を回転自由な状態
におき、磁気テープ7を高速走行可能な状態となす。
【0102】次に、停止モードから、磁気テープ7が供
給側のテープリール5側から巻き取り側のテープリール
6側に向かって走行するフォワード方向に定速走行して
情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再
生操作モードが選択されると、図11に示すように、係
合ピン105をカムギヤ36の第2のカム溝104に係
合させたリール軸選択用スライダ101は、カムギヤ3
6の図11中矢印R1方向への回転に伴って第2のカム
溝104に倣って係合ピン105が移動することにより
図11中矢印X2方向に移動される。
【0103】このとき、第1のロックレバー208は、
図14に示すように、リール軸選択用スライダ101の
一方の側に設けられた制御突起215がカム部214の
傾斜面部214aに当接され、ねじりコイルバネ216
の付勢力により図14中矢印P方向に回動され、係止部
213が第1のクラッチギヤ201の第2のギヤ部20
5に係合される。また、第2のロックレバー221は、
リール軸選択用スライダ101の他方の側に設けられた
制御突起228がカム部227の水平面部227bに当
接され、第2のクラッチギヤ202から離間された状態
におかれる。
【0104】この状態で、磁気テープ7がフォワード方
向に定速走行されると、第1のクラッチギヤ201は、
第1のギヤ部204がリール軸ギヤ94の回転にしたが
って回転操作される一方、第2のギヤ部205が第1の
ロックレバー208により回転が阻止されていることか
ら、第1のギヤ204と第2のギヤ205との間で滑り
が発生し所定の負荷を発生させる。これにより、磁気テ
ープ7は、巻き取り側のテープリール6に巻き取られる
際、所定のバックテンションが付与された状態で走行さ
れ、巻き弛みを発生させることなく巻き姿を整えてテー
プリール6に巻き取られる。
【0105】次に、磁気テープ7が巻き取り側のテープ
リール6側から供給側のテープリール23側に向かって
走行するリバース方向に走行される場合について説明す
る。この場合、リール軸選択用スライダ101は、係合
ピン105をカムギヤ36の第2のカム溝104に係合
されているので、カムギヤ36が図12中矢印R1方向
に回転されることにより、第2のカム溝104に倣って
係合ピン105が移動され、図12中矢印X2方向に移
動される。このとき、第1のロックレバー208は、図
14に示すように、リール軸選択用スライダ101の一
方の側に設けられた制御突起215がカム部214の水
平面部214bに当接されているので、第1のクラッチ
ギヤ201から離間された状態におかれている。また、
第2のロックレバー221は、リール軸選択用スライダ
101の他方の側に設けられた制御突起228がカム部
227の傾斜面部227aに当接されるので、ねじりコ
イルバネ226の付勢力を受けて図14中矢印Q方向に
回動され、係止部223が第2のクラッチギヤ202の
第2のギヤ部205に係合された状態におかれる。
【0106】この状態で、磁気テープ7がリバース方向
に走行されると、第2のクラッチギヤ202は、第1の
ギヤ部204がリール軸ギヤ95の回転にしたがって回
転操作される一方、第2のギヤ部205が第2のロック
レバー221により回転が阻止されていることから、第
1のギヤ204と第2のギヤ205との間で滑りが発生
し所定の負荷を発生させる。これにより、磁気テープ7
は、供給側のリール軸23により巻取られる際、所定の
バックテンションが付与された状態で走行され、巻弛み
を発生させることなく巻き姿を整えてテープリール5に
巻取られる。
【0107】テープ走行路に引き出された磁気テープ7
をテープカセット1内に巻き取りアンローディングを開
始する場合、図13に示すように、リール軸選択用スラ
イダ101は、図12中矢印X2方向に移動された状態
にある。したがって、第1のロックレバー208の係止
部213は、第1のクラッチギヤ201の第2のギヤ部
205に噛合されていない状態にあり、第2のロックレ
バー221の係止部223は、第2のクラッチギヤ20
2の第2のギヤ部205に噛合された状態にある。この
状態で、移動ガイドブロック操作機構151は、前述し
た図4及び図5に示すように、駆動モータ34が駆動す
ると、ギヤ機構35を介してカムギヤ36が回転され、
回動操作部材37aを介してスライダ39を移動操作す
る。このスライダ39が移動操作されると、スライダ3
9に設けられた支持ピン58がカム穴57に係合された
他方のリミッタ板55が支軸53aを中心に回転され
る。他方のリミッタ板55が回転することにより、この
リミッタ板55に設けたギヤ部55aに噛合するギヤ部
54aが設けられた一方のリミッタ板54が支軸53a
を中心に他方のリミッタ板55とは逆方向に回転する。
そして、第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
は、第1乃至第3の連結アーム51、52、53を介し
て、移動ガイド溝32、33にガイドされて、回転磁気
ヘッド装置26の側方側に位置する磁気テープ5のロー
ディング完了位置である図5に示す位置からカセット装
着部22に装着されたテープカセット1の空間部17に
臨む図4に示す位置に移動操作される。そして、磁気テ
ープ7は、キャプスタンモータ25が駆動され、駆動力
伝達機構152を介してクラッチギヤ99に噛合された
リール軸駆動ギヤ96が回転され、リール軸23が回転
されることにより、テープリール5に巻き取られる。
【0108】ところで、上述したテープレコーダに用い
られる回転磁気ヘッド装置26は、図16に示すよう
に、回転磁気ヘッド26aが取り付けられた回転ドラム
391と回転ドラム391と同軸に回転ドラム391の
下側に配設される固定ドラム392とからテープ案内ド
ラム390と、回転ドラム391を回転駆動するヘッド
駆動モータ394を備える。回転ドラム391及び固定
ドラム391は、略同径の円筒状に形成されている。
【0109】回転磁気ヘッド装置26は、上面側に磁気
テープ7の走行路が構成されるベース21に対し一定の
傾斜角をもって傾斜してベース21若しくは装置本体に
取り付けられた支持基台393の上面側にテープ案内ド
ラム390の固定ドラム392を取り付け、支持基台3
93の下面側にヘッド駆動モータ394を取り付けてい
る。ヘッド駆動モータ394は、支持基台393に取り
付けられたとき、駆動軸395の先端側を固定ドラム3
92を貫通して支持基台393の上面側に突出させてい
る。回転ドラム391は、支持基台393の上面側に突
出した駆動軸395の先端側に一体的に取り付けられ、
ヘッド駆動モータ394が駆動されることにより、回転
磁気ヘッド26aとともに回転操作される。
【0110】このようにベース21に対し傾斜してベー
ス21若しくは装置本体に取り付けられた支持基台39
3に支持された回転磁気ヘッド装置26は、図16及び
図17に示すように、テープ案内ドラム390の中心軸
であるヘッド駆動モータ394の駆動軸395をベース
21に対し傾斜して装置本体内に配設される。
【0111】テープカセット1から引き出された磁気テ
ープ7は、テープ案内ドラム390の外周面に前述した
ように160度の範囲に亘って巻回される。テープ案内
ドラム390は、テープ走行路を走行する磁気テープ7
に対し傾斜して配設されるので、磁気テープ7はテープ
案内ドラム390の外周面に螺旋状に巻回される。
【0112】回転磁気ヘッド23aは、磁気ギャップが
形成された先端側をテープ案内ドラム390の外周面に
わずかに突出させて回転ドラム392に取り付けられ
る。
【0113】テープ案内ドラム390に螺旋状に巻回さ
れた磁気テープ7がキャプスタン軸61とピンチローラ
62に挟持されて定速走行された状態で回転ドラム39
2が回転されることにより、磁気テープ7と回転磁気ヘ
ッド23aとが相対摺接され、磁気テープ7の長手方向
に傾斜した記録トラックを形成するようにして情報信号
の記録が行われ、記録トラックに記録された情報信号の
再生が行われる。
【0114】ところで、磁気テープ7は、ベース21の
上面と平行にテープカセット1から引き出されてベース
21の上面と平行に走行させられ、ベース21に対し傾
斜して配設されたテープ案内ドラム90の外周面に螺旋
状に巻回される。そこで、ベース21と平行に走行する
磁気テープ7をベース21に傾斜して配設されたテープ
案内ドラム90の外周面に螺旋状に巻回されるようにガ
イドする第1及び第2の移動ガイドブロック27、28
に設けられる少なくとも第1及び第2の傾斜ガイドピン
31a、31bは、ベース21に対し傾斜して取り付け
られる。
【0115】ここで、第1及び第2の移動ガイドブロッ
ク27、28の具体的な構成を説明する。
【0116】第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28は、移動ガイドブロック移動操作機構151を構成
する第1の連結アーム51、51の先端に支持され、第
1及び第2の移動ガイド溝32、33にガイドされてカ
セット装着部22側の位置と回転ヘッド装置26の側方
側の位置との間に亘って移動される移動基台399を備
えている。
【0117】移動基台399は、図16に示すように、
下面側に筒状をなす移動ガイド軸401が突設され、こ
の移動ガイド軸401を第1及び第2の移動ガイド溝3
2、33に挿通させてベース21上に配設される。移動
基台99は、移動ガイド軸401が第1及び第2の移動
ガイド溝32、33にガイドされてし、カセット装着部
22側の位置と回転ヘッド装置26の側方側の位置との
間に亘って移動される。
【0118】ガイドローラ29は、移動基台399上に
植立するように取り付けられる。このガイドローラ29
は、基端部側を移動ガイド軸401に挿通して移動基台
399に植立された支軸403に回転自在に挿通された
ローラ397を備える。このローラ397には、磁気テ
ープ7が巻回される。支軸403の基端部側には、下側
フランジ398aが一体に形成され、上端側には上側フ
ランジ398bが取り付けられている。ローラ397に
巻回されて走行する磁気テープ7は、上下の側縁を下側
フランジ398a及び上側フランジ398bによってガ
イドされることにより、ローラ397に対する巻回位置
が規制されて走行される。
【0119】移動基台399は、移動ガイド軸401に
挿通された支軸403を移動ガイド軸401に固定する
ように基端部側の先端に取り付けられる抜け止め部材4
03aにより第1及び第2の移動ガイド溝32、33か
らの抜け止めが図られてベース21に支持される。
【0120】ローラ397を支持する支軸403は、移
動基台399に垂直に支持されているので、ガイドロー
ラ29はベース21に垂直に配設される。
【0121】第1及び第2の傾斜ガイドピン31a、3
1bは、移動基台399に設けたピン取付部399aを
介して取り付けられる。第1の移動ガイドブロック27
に設けられる第1の傾斜ガイドピン31aは、第1の移
動ガイドブロック27が回転軸ヘッド装置26の側方に
位置する磁気テープ7をテープ走行路にローディングさ
せた位置まで移動されたとき、図16に示すように、回
転磁気ヘッド装置26の傾斜方向であるガイドローラ2
9側に傾斜するように移動基台99上に取り付けられて
いる。第2の移動ガイドブロック28に設けられる第2
の傾斜ガイドピン31bは、第2の移動ガイドブロック
28が回転軸ヘッド装置26の側方に位置する磁気テー
プ7をテープ走行路にローディングさせた位置まで移動
されたとき、図16に示すように、回転磁気ヘッド装置
26側に倒れ込むように傾斜して移動基台399上に取
り付けられている。すなわち、第2の移動ガイドブロッ
ク28に設けられる傾斜ガイドピン31bは、傾斜した
テープ案内ドラム390に螺旋状に巻回され、テープ案
内ドラム390からの退出側でテープ案内ドラム390
の下方側から上方側に向かって走行する磁気テープ7の
走行方向を図5に示すように折り返しベース21と平行
となるようにガイドするものであるので、図16及び図
17に示すように、回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込
むように傾斜して移動基台399上に取り付けられてい
る。
【0122】ところで、テープレコーダの小型化を図る
には、一対の第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28の間隔を可能な限り小さくすることが必要となる。
一対の第1及び第2の移動ガイドブロック27、28間
の間隔を小さくすると、回転磁気ヘッド装置26に対す
る間隔も小さくなり、第1及び第2の移動ガイドブロッ
ク27、28が回転磁気ヘッド装置26に向かって移動
するとき、回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込むように
傾斜された傾斜ガイドピン31bがテープ案内ドラム3
90に接触するおそれがある。傾斜ガイドピン31bが
テープ案内ドラム390に接触すると磁気テープ7をテ
ープ案内ドラム390の外周面に巻回させることができ
なくなるばかりか、テープ案内ドラム390を含む回転
磁気ヘッド装置26や磁気テープ7を損傷させてしま
う。そこで、第1及び第2の移動ガイドブロック27、
28は、回転磁気ヘッド装置26に接触しないような間
隔を保持してベース21に配設する必要があるが、第1
及び第2の移動ガイドブロック27、28と回転磁気ヘ
ッド装置26との間隔を大きくすると、テープレコーダ
の小型化を図ることができない。
【0123】本発明に係るテープレコーダは、このよう
な問題点の解消を図ってテープレコーダの一層の小型化
を図ることを可能となすものである。
【0124】本発明に係るテープレコーダは、回転磁気
ヘッド装置26側に倒れ込むように傾斜された傾斜ガイ
ドピン31bを有する第2の移動ガイドブロック28
が、回転磁気ヘッド装置26側に向かって移動する途中
で、テープ案内ドラム390に接触するような軌跡を有
しながら、傾斜ガイドピン31bのテープ案内ドラム3
90への接触を規制しながら磁気テープ7をテープ案内
ドラム390に所定角度範囲に亘って巻回させることを
可能となすものである。
【0125】回転磁気ヘッド装置26側に倒れ込むよう
に傾斜された傾斜ガイドピン31bを有する第2の移動
ガイドブロック28は、ベース21に対し図18中矢印
1方向又は図19中矢印Y2方向に所定角度傾斜し得る
ように支持されている。すなわち、第2の移動ガイドブ
ロック28をベース21に支持する移動ガイド軸401
と、この移動ガイド軸401が挿通される第2の移動ガ
イド溝33との間に余裕を設けることにより、ベース2
1に対し傾斜可能とするものである。
【0126】一方、回転磁気ヘッド装置26側には、第
2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置26
の近傍まで移動され、傾斜ガイドピン31bがテープ案
内ドラム390に接触するような位置に至るとき、第2
の移動ガイドブロック28を回転磁気ヘッド装置26か
ら逃がす方向に押圧操作部396が設けられている。こ
の押圧操作部396は、図16及び図17に示すよう
に、支持基台93の一部を第2の移動ガイドブロック2
8の移動軌跡側に突出するようにして形成されている。
【0127】上述ように第2の移動ガイドブロック28
をベース21に対し傾斜するように支持し、回転磁気ヘ
ッド装置26側に押圧操作部96を設けることにより、
第2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置2
6側に向かって移動され、傾斜ガイドピン31bがテー
プ案内ドラム390に接触するような位置に至ると、移
動基台399が押圧操作部396に当接する。移動基台
399が押圧操作部396に当接した状態から更に第2
の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッド装置26の
側方に至る方向に移動されると、傾斜ガイドピン31b
がテープ案内ドラム390から離間する方向に傾斜さ
れ、傾斜ガイドピン31bのテープ案内ドラム390へ
の接触が防止された状態で移動される。
【0128】第2の移動ガイドブロック28は、押圧操
作部396によって傾斜された後更に移動され、押圧操
作部396による押圧操作が解除され回転磁気ヘッド装
置26側に傾斜されるが、傾斜ガイドピン31bはテー
プ案内ドラム390との間に十分な間隔が保持された位
置に至るので、テープ案内ドラム390に接触すること
はない。
【0129】また、第1の移動ガイドブロック27も、
第2の移動ガイドブロック28と同様にベース21に対
し傾斜するように支持することにより、途中を湾曲させ
た第1の移動ガイド溝32内を容易に移動させることが
でき、第1及び第2の移動ガイドブロック27、28に
より確実に磁気テープ7のローディング及びアンローデ
ィングを行うことが可能となる。
【0130】ベース21に傾斜可能に支持された第1及
び第2の移動ガイドブロック27、28は、磁気テープ
7をテープ案内ドラム390に巻回させたテープローデ
ィング完了位置に至ると、移動基台399、399がベ
ース21に設けた位置決め部材27a、28aに係合す
ることにより傾斜が規制され位置決めされる。移動基台
399、399が位置決めされることにより、第1及び
第2の移動ガイドブロック27、28は、ガイドローラ
29及び傾斜ガイドピン31a、31bにより正確に磁
気テープ7の走行方向をガイドしてテープ案内ドラム9
0に巻回させる。
【0131】上述の実施例では、第2の移動ガイドブロ
ック28を回転磁気ヘッド装置26から逃がす方向に傾
斜させるため、支持基台93に押圧操作部396を設け
るようにしているが、図20に示すように、第2の移動
ガイド溝33の相対向する側面に傾斜面408、409
を形成するようにしてもよい。これら傾斜面408、4
09は、第2の移動ガイドブロック28が回転磁気ヘッ
ド装置26側に向かって移動され、傾斜ガイドピン31
bがテープ案内ドラム390に接触するような位置の前
後に形成される。
【0132】なお、傾斜面408、409は、第2の移
動ガイド溝33の一方の側面にのみ設けるようにしても
よい。
【0133】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る磁気テー
プの記録及び/又は再生装置は、テープローディング機
構による磁気テープのローディング動作中に供給側リー
ル軸ギヤと巻き取り側リール軸ギヤとの間に位置する中
間ギヤが設けられた切り換え機構を備え、この切り換え
機構の中間ギヤを、磁気テープのローディング完了後に
供給側リール軸ギヤと巻き取り側リール軸ギヤとに選択
的に噛合することにより磁気テープの走行方向が制御す
るようにしているので、中間ギヤの切り換えのみによっ
て磁気テープの走行方向を制御することができ、迅速な
磁気テープの走行方向の切り換えを行うことができる。
【0134】また、本発明に係る磁気テープの記録及び
/又は再生装置は、カセット装着部装着されたテープカ
セットから磁気テープを引き出す位置とこの磁気テープ
を回転磁気ヘッド装置のテープ案内ドラムに巻き付ける
位置との間を移動させるテープ引き出し機構の一対の移
動ガイド部いずれか一方を回転磁気ヘッド装置から離間
する方向に傾斜させるようにしているので、傾斜して配
設される回転磁気ヘッド装置に移動ガイド部を一層近づ
けて移動させることができ、一対の移動ガイド部間の間
隔を小さくし、装置全体の小型化を図ることができ、更
に磁気テープ及び回転磁気ヘッド装置の保護を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転磁気ヘッド装置を備えたテー
プレコーダに用いられるテープカセットを上面側から見
た斜視図である。
【図2】上記テープカセットを下面側から見た斜視図で
ある。
【図3】前面蓋が開放されたテープカセットを下面側か
ら見た斜視図である。
【図4】本発明に係る回転磁気ヘッド装置を備えたテー
プレコーダの機構部を示す平面図である。
【図5】磁気テープをテープ走行路に引き出してテープ
案内ドラムに巻回させた状態を示す平面図である。
【図6】駆動モータの駆動力をリール軸ギヤに伝達する
駆動力伝達機構を示す平面図である。
【図7】移動ガイドブロックの移動操作機構によって回
動操作される第3の連結アーム部分を示す平面図であ
る。
【図8】回動基台に取り付けられたクラッチギヤを示す
示す断面図である。
【図9】テープカセットから磁気テープを引き出す状態
を示す切り換え機構の平面図である。
【図10】磁気テープをテープ走行路に引き出した状態
を示す切り換え機構の平面図である。
【図11】テープ走行路に引き出され回転磁気ヘッド装
置に巻回された磁気テープがフォワード方向に定速走行
されているときに切り換え機構を示す平面図である。
【図12】磁気テープがリバース方向に走行されている
ときの切り換え機構を示す平面図である。
【図13】テープ走行路に引き出された磁気テープがテ
ープカセットに巻き取られたときの切り換え機構を示す
平面図である。
【図14】走行する磁気テープにバックテンションを付
与するテンション付与機構が設けられた回転磁気ヘッド
方式のテープレコーダを示す平面図である。
【図15】磁気テープにバックテンションを付与するテ
ンション付与機構を示す断面図である。
【図16】回転磁気ヘッド装置と第1及び第2の移動ガ
イドブロックを示す側面図である。
【図17】回転磁気ヘッド装置と第1及び第2の移動ガ
イドブロックを示す平面図である。
【図18】第2の移動ガイドブロックが一方の方向に傾
斜された状態を示す側面図である。
【図19】第2の移動ガイドブロックが他方の方向に傾
斜された状態を示す側面図である。
【図20】第2の移動ガイドブロックを傾斜させる機構
の他の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット、 4 カセット本体、 5、6
テープリール、 7磁気テープ、 20 テープローデ
ィング機構、 21 ベース、 22 カセット装着
部、 26 回転磁気ヘッド装置、 27 第1の移動
ガイドブロック、 28 第2の移動ガイドブロック、
29 テープガイドローラ、 31a 第1の傾斜
ガイドピン、 31b 第2の傾斜ガイドピン 32
第1の移動ガイド溝、 33 第2の移動ガイド溝、
61 キャプスタン軸、 62ピンチローラ、 87
キャプスタンギヤ、 88 第1の駆動力伝達ギヤ、
89 第2の駆動力伝達ギヤ、 91 第3の駆動力伝
達ギヤ、 93 中間ギヤ機構を構成する駆動力伝達ギ
ヤ、 94、95 リール軸ギヤ、 96、97 リー
ル軸回転駆動ギヤ、 98 回動基台、 99 中間ギ
ヤ機構を構成するクラッチギヤ、 101 リール軸選
択用スライダ、 102 回動レバー、103 連結部
材、104 第2のカム溝、 151 ガイドブロック
移動操作機構、 152 駆動力伝達機構、 153
切り換え機構、 390 テープ案内ドラム、 396
押圧操作部、 399 移動基台。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを送り出す供給側リールと、 上記供給側リールを回転駆動する供給側リール軸ギヤ
    と、 磁気テープを巻き取る巻き取り側リールと、 上記巻き取り側リールを回転駆動する巻き取り側リール
    軸ギヤと、 テープカセットから引き出された磁気テープが巻回され
    るテープ案内ドラムと、 テープカセットから磁気テープを引き出して上記テープ
    案内ドラムに巻き付けるテープローディング動作を行う
    とともに上記テープ案内ドラムより磁気テープを離間さ
    せてテープカセット内に収納するアンローディング動作
    を行うテープローディング機構と、 上記テープローディング機構によってテープカセットか
    ら引き出された磁気テープの走行方向を切り換える切り
    換え機構とを備え、 上記切り換え機構は、上記供給側リール軸ギヤと上記巻
    き取り側リール軸ギヤとに選択的に噛み合って上記供給
    側リール軸ギヤと上記巻き取り側リール軸ギヤのいずれ
    かを選択的に駆動する位置と上記供給側リール軸ギヤと
    上記巻き取り側リール軸ギヤとの間で、且つ上記供給側
    リール軸ギヤと上記巻き取り側リール軸ギヤのいずれか
    一方から離間した位置との間を移動するとともに、上記
    テープローディング機構による磁気テープのローディン
    グ動作中は上記供給側リール軸ギヤと上記巻き取り側リ
    ール軸ギヤとの間に位置する中間ギヤを備えてなる磁気
    テープの記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記中間ギヤは、上記テープローディン
    グ機構によるアンローディング動作時には上記供給側リ
    ール軸ギヤと上記巻き取り側リール軸ギヤのいずれか一
    方と噛み合っていることを特徴とする請求項1記載の磁
    気テープの記録及び/又は再生装置。
  3. 【請求項3】 上記中間ギヤは、クラッチ機構を備えて
    いることを特徴とする請求項2記載の磁気テープの記録
    及び/又は再生装置。
  4. 【請求項4】 上記中間ギヤは、上記テープローディン
    グ機構によるアンローディング動作が終了した後上記供
    給側リール軸ギヤと上記巻き取り側リール軸ギヤとの間
    で、且つ上記供給側リール軸ギヤと上記巻き取り側リー
    ル軸ギヤのいずれか一方から離間した位置に移動操作さ
    れることを特徴とする請求項2記載の磁気テープの記録
    及び/又は再生装置。
  5. 【請求項5】 上記テープローディング機構は、テープ
    カセットに挿入され上記テープカセットから磁気テープ
    を引き出す位置と上記テープカセットから引き出した磁
    気テープを上記テープ案内ドラムに巻き付ける位置との
    間を移動する一対の移動ガイド部と上記一対の移動ガイ
    ド部を移動操作する移動操作機構を有し、上記装置は、
    更に上記テープローディング機構の上記移動操作機構を
    駆動する駆動機構を有することを特徴とする請求項2記
    載の磁気テープの記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動機構は、上記移動操作機構を駆
    動するカム部を有するカムギヤと上記カムギヤによって
    移動操作されて上記移動操作機構を駆動するスライダと
    を備えていることを特徴とする請求項5記載の磁気テー
    プの記録及び/又は再生装置。
  7. 【請求項7】 上記装置は、更に上記一対の移動ガイド
    部が上記テープ案内ドラムに近接する位置に移動された
    ときに上記一対の移動ガイド部のいずれか一方を上記テ
    ープ案内ドラムから離間する方向に傾斜させる操作機構
    を備えることを特徴とする請求項5記載の磁気テープの
    記録及び/又は再生装置。
  8. 【請求項8】 上記装置は、更に上記テープ案内ドラム
    を回転自在に支持する支持手段を備え、上記操作機構は
    上記支持手段に設けられていることを特徴とする請求項
    7記載の磁気テープの記録及び/又は再生装置。
  9. 【請求項9】 上記操作機構は、上記支持手段に設けら
    れ上記一方の移動ガイド部と当接して上記移動ガイド部
    を傾斜させる突出部であることを特徴とする請求項8記
    載の磁気テープの記録及び/又は再生装置。
  10. 【請求項10】 上記装置は、更に上記駆動機構によっ
    て移動操作され上記中間ギヤを上記供給側リール軸ギヤ
    と上記巻き取り側リール軸ギヤのいずれか一方に選択的
    に噛み合わせる切り換え機構を備えていることを特徴と
    する請求項5記載の磁気テープの記録及び/又は再生装
    置。
  11. 【請求項11】 上記駆動機構は、上記切り換え機構を
    駆動するカム部を有するカムギヤと上記カムギヤによっ
    て移動操作されて上記切り換え機構を駆動するスライダ
    とを備えていることを特徴とする請求項10記載に磁気
    テープの記録及び/又は再生装置。
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