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JPH10274736A - ズームレンズ鏡胴 - Google Patents

ズームレンズ鏡胴

Info

Publication number
JPH10274736A
JPH10274736A JP9079770A JP7977097A JPH10274736A JP H10274736 A JPH10274736 A JP H10274736A JP 9079770 A JP9079770 A JP 9079770A JP 7977097 A JP7977097 A JP 7977097A JP H10274736 A JPH10274736 A JP H10274736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
focusing
lens group
optical axis
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9079770A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kato
隆史 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9079770A priority Critical patent/JPH10274736A/ja
Priority to US09/050,904 priority patent/US5936781A/en
Publication of JPH10274736A publication Critical patent/JPH10274736A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のレンズ群を備えるズームレンズ鏡胴に
おける部品点数を削減し、これによって、鏡胴のコンパ
クト化およびコスト低減を達成する。 【解決手段】 フォーカシング時およびズーミング時に
フォーカス用レンズ群に光軸方向の移動量を与える各カ
ムスロット602、603を同一のカム環600に形成する。フ
ォーカシング時には、カム環600を回動することなく光
軸方向に直進移動させる。そして、フォーカシング時に
おけるカム環の移動方向と平行にズーム用レンズ群のた
めの案内スロット604を該カム環に形成する。フォーカ
シング時にカム環が移動した場合であっても、ズーム用
レンズ群に駆動力が及ぶことはない。すなわち、フォー
カシング時にフォーカス用レンズ群のみを光軸方向に駆
動することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチルカメラやビ
デオカメラ等におけるズームレンズ鏡胴に関し、さらに
詳しくは、ズーム域に応じてフォーカス繰出し量が変更
されるインナーフォーカスタイプまたはリアフォーカス
タイプのズームレンズ鏡胴に関する。
【0002】
【従来の技術】ズームレンズは、任意の被写体に対して
ピントを合わせたまま倍率を変更することができる。つ
まり、ズームレンズを構成する複数のレンズ群はズーミ
ング時に光軸方向に相対的に移動するが、その中のある
特定のレンズ群は、フォーカシング作用を兼ね備えたも
のである(以下、このようなレンズ群をフォーカス用レ
ンズ群と呼ぶ。また、それ以外のレンズ群をズーム用レ
ンズ群と呼ぶ)。逆に言えば、倍率を固定した状態で被
写体までの距離が変化した場合には、ズーム用レンズ群
は移動せず、フォーカス用レンズ群のみがピント合わせ
のために光軸方向に移動することとなる。
【0003】ところで、倍率を固定した状態で、被写体
が最接近端から無限遠端へと移動した場合にフォーカス
用レンズ群に要求される移動量は、フロントフォーカス
タイプのズームレンズにおいては倍率によらずに一定で
あるが、インナーフォーカスやリアフォーカスタイプの
ズームレンズにおいては、倍率が変化すると(すなわ
ち、ズーム域が変化すると)フォーカス用レンズ群に要
求される上記移動量も変化する。
【0004】したがって、ズーミング時に自動または手
動でズーム操作筒を回転または前後動させるズームレン
ズにおいては、ズーム操作筒の同一の回転量または前後
移動量に対するフォーカス用レンズ群の繰出し量をズー
ム域に応じて変化させるためのフォーカスカムが採用さ
れている。
【0005】図1に、4つのレンズ群1〜4から構成さ
れるズームレンズ鏡胴の一例について、その断面図を概
略的に示した。この鏡胴は、米国特許第5144490号明細
書に開示されたものとほぼ同様の構成である。この例に
おいては、第2レンズ群2がフォーカス用レンズ群とし
て使用されており、他の第1、第3、第4のレンズ群
1、3、4は、ズーム用レンズ群として使用されてい
る。ここでは、第2レンズ群2(フォーカス用レンズ
群)および第3レンズ群3(ズーム用レンズ群)に注目
して説明を行う。
【0006】なお、図2は、図1に示されるズーム環2
0、固定筒10、フォーカス環30、第2レンズ群の玉枠4
0、第3レンズ群の玉枠50の部分展開図を示している。
【0007】カメラ本体に対して不動の固定筒10の外側
にはズーム環20が、内側にはフォーカス環30が入子式に
嵌合している。ズーミング時に鏡胴の最外部のズーム操
作筒5を回動させると、これに連動してズーム環20も回
動する。フォーカス環30に固定されたフォーカス環案内
ピン31が、固定筒のズームカムスロット11およびズーム
環のフォーカス環直進案内スロット21の両方に挿通して
いるので、ズーム環20が回動すると、フォーカス環30が
回転しながら前後動する。
【0008】一方、フォーカス環30の内側には第2レン
ズ群の玉枠40が入子式に嵌合しており、玉枠40に固定さ
れた第2群案内ピン41がフォーカス環のフォーカスカム
スロット32に挿通されている。したがって、フォーカス
環30の光軸方向移動量に相当する量だけ、第2レンズ群
も前後動する。このときの移動量をZ1とする。Z1は、
固定筒10に形成されたズームカムスロット11の光軸方向
成分によって規定される。
【0009】ここで、第2群案内ピン41は、固定筒10お
よびズーム環20にそれぞれ形成された逃げ孔を通過し
て、ズーム環20の外側にまで突出して、フォーク状の規
制部材60に係合している。規制部材60は、フォーカシン
グ時にのみ固定筒10に対して回動されるものであって、
ズーミング時には不動である(図1中、61は規制部材60
を駆動するためのモータユニットを示している)。した
がって、ズーミング時にフォーカス環30が回動すると、
不動のフォーク状規制部材60に係合する第2群案内ピン
41は、フォーカス環のフォーカスカムスロット32に沿っ
て移動する。この結果、第2レンズ群は、フォーカスカ
ムスロット32の光軸方向成分に相当する量だけフォーカ
ス環30に対して前後動する。このときの移動量をZ2
する。
【0010】以上のように、ズーミング時にズーム環20
が回動すると、フォーカス環30が固定筒10に対してZ1
だけ前後動し、さらに第2レンズ群の玉枠40がフォーカ
ス環30に対してZ2だけ前後動する。つまり、第2レン
ズ群2は、固定筒10に対してZ1+Z2で示される量だけ
移動する。なお、図中のフォーカスカムスロット32の湾
曲形状から分かるように、規制部材の同一移動量に対す
る第2レンズ群の移動量Z2の具体的な値はズーム域に
よって異なる。
【0011】一方、第3レンズ群の玉枠50に固定された
第3群案内ピン51が、ズーム環の第3群用ズームカムス
ロット22および固定筒の第3群用直進案内スロット12の
両方に挿通している。したがって、ズーム環20が回動す
ると、これに伴って第3レンズ群が回転することなく前
後動する。
【0012】次に、倍率(ズーム域)が固定された状態
で被写体までの距離が変動した場合を考える。手動また
は自動のAF機構に連動して、前記のフォーク状規制部
材60が固定筒10に対して相対的に回動する。このとき、
フォーカス環30は固定筒10に対して不動であるから、第
2群案内ピン41は、規制部材60によって、フォーカス環
のフォーカスカムスロット32に沿って駆動される。そし
て、フォーカスカムスロット32の光軸方向成分に相当す
る量Z2だけ固定筒10に対して前後動して、フォーカシ
ングを行う。このZ2は、前述のごとく、ズーム域によ
って変化する。なお、第1レンズ群1および第4レンズ
群4の駆動機構については、説明していないが、これら
のレンズ群は他の機構によってズーミング時にのみ光軸
方向に移動し、フォーカシング時には移動しない。すな
わち、フォーカシング時に光軸方向に移動するのは、フ
ォーカス用レンズ群としての第2レンズ群のみである。
【0013】図1および図2に示した従来例において
は、フォーカス用レンズ群(第2レンズ群)の光軸方向
移動量は、ズーミング時にはZ1+Z2であって、フォー
カシング時にはZ2のみである。そして、Z1の移動量を
与えるズームカムスロット11とZ2の移動量を与えるフ
ォーカスカムスロット32とが別の部材に形成されてい
る。このような構成が採られているのは以下の理由によ
る。すなわち、ズーミング時にはフォーカス用レンズ群
2のみならずズーム用レンズ群も光軸方向に移動する
が、フォーカシング時に光軸方向に移動するレンズ群は
フォーカス用レンズ群のみだからである。すなわち、フ
ォーカシング時にフォーカス用レンズ群を駆動させた場
合に、それに伴って他のズーム用レンズ群が移動してし
まうことを防止する必要がある。それ故に、フォーカス
用レンズ群のフォーカシング時の移動量Z2を規定する
フォーカスカムスロット32が形成されたフォーカス環30
には、他のスロットは形成されていない。すなわち、フ
ォーカス環20は、フォーカシング時における第2レンズ
群専用の部材となっており、部品点数および鏡胴サイズ
の増大を招いている。
【0014】図1および2に示したものの他にもカムス
ロットの配置に関しては多数の従来技術が存在するが、
いずれも、フォーカシング時に駆動されるフォーカス用
レンズ群専用の環状部材が採用されている。また、特開
平4-184404号明細書および特開平4-184405号明細書に開
示された構成においては、フォーカス用レンズ群用のカ
ムが、ズーム用レンズ群用のカムが形成されたカム環に
形成されているが、連絡筒という環状部材が別途設けら
れており、結局、部品点数という点においては、フォー
カスレンズ群専用の環状部材が採用された上記構成と変
わるところがない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、複数のレンズ群で構成される
ズームレンズにおいて、フォーカシング時にフォーカス
用レンズ群のみを光軸方向に駆動するカムのみが設けら
れたフォーカシング時専用のカム環を廃止し、しかも他
の代替部材が増加することのない構成を提供することに
よって、鏡胴のコンパクト化および部品点数の削減によ
るコスト低減を達成することである。
【0016】
【課題を解決するための手段・作用・効果】本発明は、上
記課題を有効に解決するために創案されたものであっ
て、以下の構成のズームレンズ鏡胴を提供する。
【0017】本発明のズームレンズ鏡胴は、カメラ本体
に対して固定された固定筒と、該固定筒に対して相対移
動可能に入子式に嵌合するカム環と、フォーカシング時
には光軸方向に不動であってズーミング時にのみ光軸方
向に駆動されるズーム用レンズ群と、ズーミング時およ
びフォーカシング時の両方において光軸方向に駆動され
るフォーカス用レンズ群とを含んでいる。そして、ズー
ム用レンズ群およびフォーカス用レンズ群は、それぞ
れ、それらの玉枠に連結された案内ピンを固定筒または
カム環の一方に形成されたカムスロットと他方に形成さ
れた案内スロットとの両方に挿通させるとともに、両ス
ロットの相対移動によって駆動されるズームレンズ鏡胴
である。
【0018】ズーム用レンズ群に対して光軸方向の駆動
力を与えるカムスロットを固定筒に形成するとともに、
該ズーム用レンズ群を光軸方向に案内するスロットを光
軸方向と平行にカム環に形成している。また、フォーカ
ス用レンズ群のズーミング時における光軸方向の駆動力
を与えるカムスロットをカム環に形成するとともに、該
フォーカス用レンズ群を光軸方向に直進案内する直進案
内スロットを固定筒に形成している。そしてさらに、フ
ォーカシング時にカム環を回動不可として光軸方向に直
進案内する案内機構を備えるとともに、フォーカシング
機構の駆動ピンと係合してフォーカス用レンズ群のフォ
ーカシング時における光軸方向の駆動力を与えるフォー
カスカムスロットを上記カム環に形成している。
【0019】上記構成を有する本発明のズームレンズ鏡
胴においては、カム環は、フォーカシング時には回動す
ることなく光軸方向に直進移動する。そして、フォーカ
シング時におけるカム環の移動方向(すなわち、光軸方
向)と平行にズーム用レンズ群のための案内スロットが
該カム環に形成されている。
【0020】したがって、フォーカシング時にフォーカ
ス用レンズ群に駆動力を与えるフォーカスカムスロット
をこのカム環に形成したとしても、フォーカシング時の
カム環の移動によって、上記ズーム用レンズ群に駆動力
が及ぶことない。すなわち、フォーカスカムスロット
を、他のズーム用レンズ群のためのスロットが形成され
たこのカム環に併せて形成したとしても、フォーカシン
グ時にフォーカス用レンズ群のみを光軸方向に駆動する
ことが可能となる。
【0021】したがって、フォーカシング時にフォーカ
ス用レンズ群に駆動力を与えるフォーカスカムスロット
のみが形成されたフォーカシング時専用の環状部材を廃
止することが可能となり、しかも、フォーカシング時に
ズーム用レンズ群が光軸方向に動いてしまうことを防止
するために他の追加部材を採用するといった必要もな
い。
【0022】なお、本発明は、ズーミング作用とフォー
カシング作用とを兼ね備えたレンズ群を備えたズームレ
ンズ鏡胴の全てに適用することができる。すなわち、鏡
胴全体としてのレンズ群の総数に無関係に、上記構成を
適用することによって、環状部材を1つ削減することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
を参照しつつ以下に詳細に説明する。図3は、本発明の
ズームレンズ鏡胴の断面図である。図示のズームレンズ
鏡胴は、4つのレンズ群100、200、300、400から構成さ
れている。第2レンズ群200は、ズーミング作用とフォ
ーカシング作用を兼ね備えたフォーカス用レンズ群であ
り、他のレンズ群はズーミング作用のみを有するズーム
用レンズ群である。すなわち、ズーミング時には4つ全
てのレンズ群が光軸方向に相対的に移動するが、倍率を
固定した状態でピント合わせを行う場合には第2レンズ
群のみが光軸方向に移動する。また、図4は、図3に示
されるズーム操作筒800、第1群保持筒700、カム環60
0、固定筒500の展開図を示している。これらの環状態部
材は、図3に示したように、互いに入子式に嵌合する。
【0024】まず、図3および4を参照して上記4つの
環状部材の各構成を説明する。
【0025】図4(a)のズーム操作筒800は、4つの環状
部材のうちで最も外側に嵌合するものであって、その外
周面に固定された操作部803を操作することによって周
方向に回動させることができる。筒800の内周面には、
光軸方向成分および周方向成分を有して延在する細長い
第1群用ズーミングカム溝801が形成されている。さら
に、筒800には、光軸方向成分のみを有するカム環直進
案内スロット802が形成されている。
【0026】第1群用ズーミングカム溝801には、後述
の第1群保持筒700に固定された第1群保持筒連動ピン7
01が係合する。また、カム環直進案内スロット802に
は、後述のカム環600に固定されたカム環連動ピン601が
挿通される。
【0027】図4(b)の第1群保持筒700は、ズーム操作
筒800の内周側に嵌合するものである。第1群保持筒700
には、ズーム操作筒800に形成された第1群用ズーミン
グカム溝801内に係合する連動ピン701が固定されてい
る。さらに、この筒700の内周面には、光軸方向成分の
みを有する第1群直進案内溝702が形成されている。
【0028】第1群直進案内溝702には、後述の固定筒5
00に固定された第1群案内ピン501が係合する。
【0029】図4(c)のカム環600は、第1群保持筒700
の内周側に配置されているものである。カム環600に
は、ズーム操作筒800に形成されたカム環直進案内スロ
ット802に挿通される連動ピン601が固定されている。さ
らに、カム環600には、フォーカスカムスロット602、第
2群用ズーミングカムスロット603、第3群直進案内ス
ロット604が形成されている。フォーカスカムスロット6
02および第2群用ズーミングカムスロット603は、それ
ぞれ、光軸方向成分および周方向成分を有して延在する
細長いスロットである。一方、第3群直進案内スロット
604は、光軸方向成分のみを有している。
【0030】図4(d)の固定筒500は、カム環600の内周
側に嵌合するものであって、カメラ本体に対して固定さ
れている。つまり、固定筒500は、いかなる場合にもカ
メラ本体に対して相対移動しない。固定筒500には、第
1群保持筒に形成された第1群直進案内溝702に係合す
る第1群案内ピン501が固定されている。さらに、固定
筒500には、フォーカスピン案内スロット502、第2群直
進案内スロット503、第3群用ズーミングカムスロット5
04が形成されている。第3群用ズーミングカムスロット
504は、光軸方向成分および周方向成分を有して延在す
る細長いスロットである。一方、第2群直進案内スロッ
ト503は、光軸方向成分のみを有している。また、フォ
ーカスピン案内スロット502は、周方向成分のみを有し
ている。なお、以上に説明した各環状部材に形成された
ピン、スロット、溝は、それぞれ、環状部材の周方向に
沿って同じもの3個づつ設けられている。
【0031】次に、本発明のズームレンズ鏡胴の要部構
成を説明する。
【0032】第1レンズ群100は、付設されたネジ102に
よって第1群保持筒700の先端部近傍の位置に固定され
ている。すなわち、第1レンズ群100は、第1群保持筒7
00と一体的に移動する。
【0033】第2レンズ群200の玉枠201には第2群用移
動枠202を介して第2群案内ピン203が連結固定されてお
り、この案内ピン203は、固定筒500の第2群直進案内ス
ロット503およびカム環600の第2群用ズーミングカムス
ロット603に挿通されている。
【0034】第3レンズ群300の玉枠301には第3群用移
動枠302を介して第3群案内ピン303が連結固定されてお
り、この案内ピン303は、固定筒500の第3群用ズーミン
グカムスロット504およびカム環600の第3群直進案内ス
ロット604に挿通されている。
【0035】第4レンズ群400は、その玉枠401に固定さ
れた第4群用移動枠402を介して、第3群用移動枠302に
連結されている。第4群用移動枠402には、図5の展開
図に示したように、周面に2つの案内スロット403が形
成されており、第3群用移動枠302に固定された連絡ピ
ン305がこの案内スロット403に挿通されている。
【0036】次に、ズーミング時における各レンズ群の
動作を以下に説明する。前述のように、ズーミング時に
は4つ全てのレンズ群が光軸方向に相対移動する。 (1)第1レンズ群100の駆動 ズーム操作筒800が回動すると、該筒800の内周面に形成
された第1群用ズーミングカム溝801に係合する第1群
保持筒連動ピン701を介して第1群保持筒700に光軸方向
および周方向の力が作用する。しかし、固定筒500に固
定された第1群案内ピン501が第1群保持筒700の内周面
に形成された第1群直進案内溝702に係合しているの
で、第1群案内ピンによって第1群保持筒700の回動が
禁止される。すなわち、ズーム操作筒800が回動する
と、第1群保持筒700は回動することなく前後動する。
そして、第1レンズ群100も第1群保持筒700と一体的に
回動することなく前後動する。 (2)第2レンズ群200の駆動 カム環600に固定されたカム環連動ピン601がズーム操作
筒800のカム環直進案内スロット802に挿通しているの
で、ズーミング時にズーム操作筒800が回動するとこれ
に伴ってカム環600も回動する。
【0037】第2群用移動枠202に連結固定された第2
群案内ピン203が固定筒500の第2群直進案内スロット50
3とカム環600の第2群用ズーミングカムスロット603と
の両方に挿通しているので、カム環600がズーム操作筒8
00の回動に伴って固定筒500に対して相対的に回動する
と、第2レンズ群200は回動することなく前後動する。
このときの移動量をZ1する。すなわち、Z1は、カムス
ロット603の光軸方向成分によって規定される。 (3)第3レンズ群300の駆動 第3群用移動枠302に連結固定された第3群案内ピン303
が固定筒500の第3群用ズーミングカムスロット504とカ
ム環600の第3群直進案内スロット604との両方に挿通し
ているので、カム環600が固定筒500に対して相対的に回
動すると、第3レンズ群300が回動しながら前後動す
る。 (4)第4レンズ群400の駆動 第4群用移動枠402に形成された案内スロット403(図5
参照)には、第3群用移動枠302に固定された連絡ピン3
05が挿入されている。したがって、第3レンズ群300が
回動しながら前後動すると、その力は第4群用移動枠40
2に伝わる。一方、第4群用移動枠402の外周面に設けら
れた係合爪404が固定筒に固定された第4群直進案内キ
ー405と係合している。したがって、第4群用移動枠402
は回動することなく前後動し、これと一体的に第4レン
ズ群400も移動する。
【0038】次に、フォーカシング時における第2レン
ズ群の動作を以下に説明する。前述のように、フォーカ
シング時には、第2レンズ群(フォーカス用レンズ群)
のみが光軸方向に移動する。
【0039】カメラ本体に設けられたAFモジュール
(図示せず)による測距値に基づいてAFモータユニッ
ト410が駆動されると、フォーカスレンズ駆動環411が前
後動することなく回動する。
【0040】フォーカスレンズ駆動環411にはフォーカ
ス連動ピン412が固定されており、このフォーカス連動
ピン412は、固定筒500のフォーカスピン案内スロット50
2およびカム環600のフォーカスカムスロット602の両方
に挿通されている。前述のようにフォーカスカムスロッ
ト602は光軸方向成分および周方向成分の両方を有して
いるので、フォーカスレンズ駆動環411が回転して、そ
こに固定されたフォーカス連動ピン412が固定筒500の案
内スロット502に沿って移動すると、ピン412はカム環60
0に対して光軸方向および周方向の力を及ぼす。一方、
カム環連動ピン601がズーム操作筒800のカム環直進案内
スロット802に挿通されているので、カム環600はピン41
2による駆動力を受けて光軸方向に前後動する。なお、
カム環600は前述のようにピン412によって周方向の力も
受ける(すなわち、カム環連動ピン601がズーム操作筒80
0に対して周方向を力を及ぼす)が、この力は、ズーム操
作筒800と固定筒500と間の摩擦力に打ち消される。結
局、フォーカスレンズ駆動環411の回転に伴って、カム
環600が回転することなく前後動する。つまり、カム環
直進案内スロット802は、フォーカシング時にカム環を
回動することなく光軸方向に直進案内する案内機構とし
て機能する。
【0041】前述のように、第2群用移動枠202に固定
された第2群案内ピン203は固定筒500の第2群直進案内
スロット503およびカム環600の第2群用ズーミングカム
スロット603に挿通されているので、カム環600が前後動
すると、これに伴って第2レンズ群200も前後動する
(第2群案内ピン203は、固定筒500の直進案内スロット
503に挿通されているので、前後動する際に回動するこ
とはない)。この移動量をZ2とする。Z2はフォーカス
カムスロット602の光軸方向成分によって規定される。
フォーカスカムスロット602に沿うフォーカス連動ピン4
12の移動範囲はズーム域によって異なるので、ピン412
の同一の移動量に対するZ2の値はズーム域によって変
化する。
【0042】以上のように構成されたズームレンズ鏡胴
においては、ズーミング時に、固定筒500に対してカム
環600がZ2だけ光軸方向に移動し、このカム環600に対
して第2レンズ群200がZ1だけ光軸方向に移動する。つ
まり、ズーミング時に第2レンズ群200は固定筒500に対
してZ1+Z2だけ光軸方向に移動する。一方、フォーカ
シング時には、第2レンズ群200は、固定筒500に対して
2だけ光軸方向に移動する。そして、第2レンズ群の
移動量Z1およびZ2を規定する各スロット(すなわち、
第2群用ズーミングカムスロット603およびフォーカス
カムスロット602)が同一のカム環600に形成されてい
る。
【0043】このように、第2レンズ群に対して、ズー
ミング時の光軸方向移動量を与えるスロットとフォーカ
シング時に光軸方向移動量を与えるスロットとを同一の
部材に形成することによって、フォーカシング時にのみ
機能するフォーカシング時専用の部材を1つ削減するこ
とができる。すなわち、図2に示した従来例において
は、固定筒10、ズーム環20、およびフォーカス環30の3
つの環状部材で達成していたのと同じ機能を、本発明に
おいては、固定筒500およびカム環600の2つの部材で達
成している。
【0044】そして、フォーカシング時に第2レンズ群
に光軸方向移動量を与えるフォーカスカムスロット602
をズーミング時にも移動するカム環600に設けたことに
よる弊害(すなわち、フォーカシング時に第2レンズ群
のみならず第3レンズ群までも光軸方向に移動してしま
うこと)を防止するために以下のような工夫を行ってい
る。
【0045】すなわち、上述のようにフォーカシング時
にカム環600を回動することなく光軸方向に案内する機
構(カム環直進案内スロット802)を設け、このカム環6
00に設ける第3レンズ群用のスロットとして、第3群用
ズーミングスロット504ではなく光軸方向にのみ成分を
有する直進案内スロット604を選択している。すなわ
ち、フォーカシング時におけるカム環600の移動方向に
一致する方向に延在する第3群直進案内スロット604を
カム環600に形成しているのである。
【0046】なお、第1レンズ群100および第4レンズ
群400は、カム環600とは独立している(何等の係合関係
もない)ので、フォーカシング時に移動することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に係るズームレンズ鏡胴を示す断面
図である。
【図2】 図1のズームレンズ鏡胴において使用される
環状部材の展開図を部分的に示す説明図である。
【図3】 本発明に係るズームレンズ鏡胴を示す断面図
である。
【図4】 図3のズームレンズ鏡胴において使用される
環状部材の展開図である。
【図5】 図3のズームレンズ鏡胴において使用される
第4群用移動枠の展開図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 レンズ群 5 ズーム操作筒 10 固定筒 11 ズームカムスロット 12 第3群用直進案内スロット 20 ズーム環 21 フォーカス環直進案内スロット 22 第3群用ズームカムスロット 30 フォーカス環 31 フォーカス環案内ピン 32 フォーカスカムスロット 40 玉枠 41 第2群案内ピン 50 玉枠 51 第3群案内ピン 60 フォーク状規制部材 61 モータユニット 100 第1レンズ群 101 玉枠 102 ネジ 200 第2レンズ群 201 玉枠 202 第2群用移動枠 203 第2群案内ピン 300 第3レンズ群 301 玉枠 302 第3群用移動枠 303 第3群案内ピン 305 連絡ピン 400 第4レンズ群 401 玉枠 402 第4群用移動枠 403 案内スロット 404 係合爪 405 第4群直進案内キー 500 固定筒 501 第1群案内ピン 502 フォーカスピン案内スロット 503 第2群直進案内スロット 504 第3群用ズーミングカムスロット 600 カム環 601 カム環連動ピン 602 フォーカスカムスロット 603 第2群用ズーミングカムスロット 604 第3群直進案内スロット 700 第1群保持筒 701 第1群保持筒連動ピン 702 第1群直進案内溝 800 ズーム操作筒 801 第1群用ズーミングカム溝 802 カム環直進案内スロット 803 操作部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に対して固定された固定筒
    と、該固定筒に対して相対移動可能に入子式に嵌合する
    カム環と、 フォーカシング時には光軸方向に不動であってズーミン
    グ時にのみ光軸方向に駆動されるズーム用レンズ群と、
    ズーミング時およびフォーカシング時の両方において光
    軸方向に駆動されるフォーカス用レンズ群とを含んでお
    り、 該ズーム用レンズ群およびフォーカス用レンズ群は、そ
    れぞれ、それらの玉枠に連結された案内ピンを固定筒ま
    たはカム環の一方に形成されたカムスロットと他方に形
    成された案内スロットとの両方に挿通させるとともに、
    両スロットの相対移動によって駆動されるズームレンズ
    鏡胴であって、 ズーム用レンズ群に対して光軸方向の駆動力を与えるカ
    ムスロットを固定筒に形成するとともに、該ズーム用レ
    ンズ群を光軸方向に案内するスロットを光軸方向と平行
    にカム環に形成し、 フォーカス用レンズ群のズーミング時における光軸方向
    の駆動力を与えるカムスロットをカム環に形成するとと
    もに、該フォーカス用レンズ群を光軸方向に直進案内す
    る直進案内スロットを固定筒に形成し、 さらに、フォーカシング時にカム環を回動不可として光
    軸方向に直進案内する案内機構を備えるとともに、フォ
    ーカシング機構の駆動ピンと係合してフォーカス用レン
    ズ群のフォーカシング時における光軸方向の駆動力を与
    えるフォーカスカムスロットを上記カム環に形成したこ
    とを特徴とする、ズームレンズ鏡胴。
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