JPH10273453A - 臭素化インダンの製造 - Google Patents
臭素化インダンの製造Info
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- JPH10273453A JPH10273453A JP10063923A JP6392398A JPH10273453A JP H10273453 A JPH10273453 A JP H10273453A JP 10063923 A JP10063923 A JP 10063923A JP 6392398 A JP6392398 A JP 6392398A JP H10273453 A JPH10273453 A JP H10273453A
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- brominated
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- phenylindane
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C25/00—Compounds containing at least one halogen atom bound to a six-membered aromatic ring
- C07C25/18—Polycyclic aromatic halogenated hydrocarbons
- C07C25/22—Polycyclic aromatic halogenated hydrocarbons with condensed rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
- C07C17/10—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
- C07C17/12—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2602/00—Systems containing two condensed rings
- C07C2602/02—Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
- C07C2602/04—One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring
- C07C2602/08—One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring the other ring being five-membered, e.g. indane
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インダン類の芳香族炭素原子の臭素化方法。
【解決手段】 92重量%以上の純度をもつ芳香環−臭
素化インダンが、改良された方法により、再結晶されず
に生成される。その方法は、(a) 下記の添加が1.
5時間内に終結する速度で,芳香環−臭素化触媒の存在
下で、臭素の有機溶媒溶液に、インダン化合物を添加す
ること、ただし、インダン化合物及び溶媒の割合は、反
応中のインダン化合物に対する溶媒の重量比が、インダ
ン化合物1グラムに対して溶媒20グラム未満であるよ
うに選ばれること、並びに次に、(b) 前記の多−芳
香環−臭素化インダン生成物を生成するために、反応混
合物を少なくとも75℃の温度に加熱すること:の段階
を含んでなる。
素化インダンが、改良された方法により、再結晶されず
に生成される。その方法は、(a) 下記の添加が1.
5時間内に終結する速度で,芳香環−臭素化触媒の存在
下で、臭素の有機溶媒溶液に、インダン化合物を添加す
ること、ただし、インダン化合物及び溶媒の割合は、反
応中のインダン化合物に対する溶媒の重量比が、インダ
ン化合物1グラムに対して溶媒20グラム未満であるよ
うに選ばれること、並びに次に、(b) 前記の多−芳
香環−臭素化インダン生成物を生成するために、反応混
合物を少なくとも75℃の温度に加熱すること:の段階
を含んでなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概括的に、プラスチ
ック製品中の難燃性物質として有用な製品を製造するた
めの、芳香環化合物の臭素化に関する。より具体的に
は、本発明は、高純度の、フェニルインダンのような臭
素化インダンの、改良された製法に関する。
ック製品中の難燃性物質として有用な製品を製造するた
めの、芳香環化合物の臭素化に関する。より具体的に
は、本発明は、高純度の、フェニルインダンのような臭
素化インダンの、改良された製法に関する。
【0002】
【従来の技術】多臭素化フェニルインダン、及びそのよ
うな化合物を含有する難燃性ポリマー組成物は、欧州特
許出願第571,036号明細書に記載されている。多
臭素化フェニルインダンは、鉄又は塩化アルミニウムの
ような、金属又はハロゲン化金属のルイス酸触媒を使用
する溶媒中で、1,3,3−トリメチル−1−フェニル
インダンのようなフェニルインダン、及び臭素を混合す
ることにより製造される。この過程中に、ベンジル性の
炭素における5−員環の分解により、望ましくない不純
物が生成される。更に、その生成物は、再結晶後です
ら、部分的に臭素化された物質(Br5〜7異性体)を1
0パーセント以上含有する。これは収率を減少させ、そ
して製品中に有色物質を導入させる可能性がある。
うな化合物を含有する難燃性ポリマー組成物は、欧州特
許出願第571,036号明細書に記載されている。多
臭素化フェニルインダンは、鉄又は塩化アルミニウムの
ような、金属又はハロゲン化金属のルイス酸触媒を使用
する溶媒中で、1,3,3−トリメチル−1−フェニル
インダンのようなフェニルインダン、及び臭素を混合す
ることにより製造される。この過程中に、ベンジル性の
炭素における5−員環の分解により、望ましくない不純
物が生成される。更に、その生成物は、再結晶後です
ら、部分的に臭素化された物質(Br5〜7異性体)を1
0パーセント以上含有する。これは収率を減少させ、そ
して製品中に有色物質を導入させる可能性がある。
【0003】
【発明の構成】今や、高純度(>95%)の生成物が再
結晶の必要なしに得られるような、望ましくない不純物
及び/又は部分的に臭素化された物質の生成を最小にし
ながら、多臭素化インダンを高収率で生成する、改良さ
れた溶媒による、臭素化の方法が見いだされた。
結晶の必要なしに得られるような、望ましくない不純物
及び/又は部分的に臭素化された物質の生成を最小にし
ながら、多臭素化インダンを高収率で生成する、改良さ
れた溶媒による、臭素化の方法が見いだされた。
【0004】本発明により、多−芳香環−臭素化インダ
ン生成物の製法が提供される。その方法は、(a) 添
加が1.5時間以内に終結するような速度で、芳香環−
臭素化触媒の存在下において、臭素の有機溶媒溶液にイ
ンダン化合物を添加すること、ただし、インダン化合物
及び溶媒の割合が、反応中のインダン化合物に対する溶
媒の重量比が、インダン化合物1グラム当たり溶媒20
グラム未満であるように選ばれること、次いで(b)
前記の多−芳香環−臭素化インダン生成物を生成するた
めに、反応混合物を少なくとも75℃の温度に加熱する
こと:の過程を含んでなる。
ン生成物の製法が提供される。その方法は、(a) 添
加が1.5時間以内に終結するような速度で、芳香環−
臭素化触媒の存在下において、臭素の有機溶媒溶液にイ
ンダン化合物を添加すること、ただし、インダン化合物
及び溶媒の割合が、反応中のインダン化合物に対する溶
媒の重量比が、インダン化合物1グラム当たり溶媒20
グラム未満であるように選ばれること、次いで(b)
前記の多−芳香環−臭素化インダン生成物を生成するた
めに、反応混合物を少なくとも75℃の温度に加熱する
こと:の過程を含んでなる。
【0005】本明細書で使用されるように、芳香環−臭
素化(ar-bromination)、芳香環−臭素(ar-bromine)
及び多−芳香環−臭素化された(poly-ar-brominate
d)、はすべて、芳香族炭素上の臭素置換に関する。こ
れはアルキル炭素への臭素付加と区別するためである。
素化(ar-bromination)、芳香環−臭素(ar-bromine)
及び多−芳香環−臭素化された(poly-ar-brominate
d)、はすべて、芳香族炭素上の臭素置換に関する。こ
れはアルキル炭素への臭素付加と区別するためである。
【0006】更に、生成物を除去後に、再利用のための
過程への反応混合物の再循環の、効率のよい方法、並び
に再結晶せずに、少なくとも92重量%、そして通常は
95重量%以上の純度のオクタブロモフェニルインダン
を含有する臭素化フェニルインダン生成物、が提供され
る。
過程への反応混合物の再循環の、効率のよい方法、並び
に再結晶せずに、少なくとも92重量%、そして通常は
95重量%以上の純度のオクタブロモフェニルインダン
を含有する臭素化フェニルインダン生成物、が提供され
る。
【0007】本明細書で使用される術語「インダン化合
物」は、インダン、並びにインダン核、すなわち縮合5
−及び6−員環構造を含む芳香族及びヒドロ芳香族化合
物を意味する。このようなインダン誘導体の限定される
ものでない例は、3−(ジフェニルメチレン)インデ
ン、1−フェニル−3−ベンジリデンインデン、スピロ
(シクロペンタン−1,1’−インデン)、1,1’−
スピロビインデン、及びフルオレンである。このような
化合物は、下記の一般式:
物」は、インダン、並びにインダン核、すなわち縮合5
−及び6−員環構造を含む芳香族及びヒドロ芳香族化合
物を意味する。このようなインダン誘導体の限定される
ものでない例は、3−(ジフェニルメチレン)インデ
ン、1−フェニル−3−ベンジリデンインデン、スピロ
(シクロペンタン−1,1’−インデン)、1,1’−
スピロビインデン、及びフルオレンである。このような
化合物は、下記の一般式:
【0008】
【化1】
【0009】[式中、Rは個々に、水素、C1ないしC
20アルキル又は置換アルキル、C1ないしC20アルケニ
ル又は置換アルケニル、C6ないしC30アリール又は置
換アリール、C3ないしC20シクロアルキル又は置換シ
クロアルキル、C1ないしC30アルキルアリール又は置
換アルキルアリールであり、そして各R’はRについて
定義されたとおりであり、そして更にハロゲンを含み、
そしていずれの2個のR及び/又はR’は結合してC5
ないしC13環又は置換環状構造を形成することができ
る]のどちらかにより表すことができる。
20アルキル又は置換アルキル、C1ないしC20アルケニ
ル又は置換アルケニル、C6ないしC30アリール又は置
換アリール、C3ないしC20シクロアルキル又は置換シ
クロアルキル、C1ないしC30アルキルアリール又は置
換アルキルアリールであり、そして各R’はRについて
定義されたとおりであり、そして更にハロゲンを含み、
そしていずれの2個のR及び/又はR’は結合してC5
ないしC13環又は置換環状構造を形成することができ
る]のどちらかにより表すことができる。
【0010】プラスチック製品中の難燃性物質としての
使用のための、本発明の方法により臭素化することがで
きる、好ましいインダンは、一般式:
使用のための、本発明の方法により臭素化することがで
きる、好ましいインダンは、一般式:
【0011】
【化2】
【0012】[式中、各Rは個々に、水素又はC1ない
しC10アルキルである]により表されるフェニルインダ
ンである。このような化合物の限定されるものでない例
は、1−メチル−3−フェニルインダン、及び1,3,
3−トリメチル−1−フェニルインダンを含む。
しC10アルキルである]により表されるフェニルインダ
ンである。このような化合物の限定されるものでない例
は、1−メチル−3−フェニルインダン、及び1,3,
3−トリメチル−1−フェニルインダンを含む。
【0013】フェニル環はまた、例えば、6−クロロ−
1,3,3−トリメチル−1−(4−クロロフェニル)
インダンのように、低級アルキル及び/又はハロゲンで
置換されることができるが、しかし置換されていないも
のが好ましい。当該技術分野で既知のように、1−メチ
ル−3−フェニルインダンは2分子のスチレンを縮合さ
せることより、そして1,3,3−トリメチル−1−フ
ェニルインダンはアルファ−メチルスチレンの二量化に
より、製造することができる。
1,3,3−トリメチル−1−(4−クロロフェニル)
インダンのように、低級アルキル及び/又はハロゲンで
置換されることができるが、しかし置換されていないも
のが好ましい。当該技術分野で既知のように、1−メチ
ル−3−フェニルインダンは2分子のスチレンを縮合さ
せることより、そして1,3,3−トリメチル−1−フ
ェニルインダンはアルファ−メチルスチレンの二量化に
より、製造することができる。
【0014】本発明の方法において使用される臭素は本
質的に無水である、すなわち、100ppm未満の水を
含有し、そして10ppmを越えない有機不純物、例え
ば油、油脂、炭化水素を含むカルボニル、及び鉄を含有
することが好ましい。このような臭素純度により、多臭
素化インダン生成物の色彩の特質に対して、たとえ存在
したとしても僅かな影響しか与えない。入手できる、市
販の等級の臭素はこのような純度を有するであろう。し
かし、このような等級が入手出ない場合でも、臭素の有
機不純物及び水の含量は、3対1容量比の臭素及び濃硫
酸(94〜98パーセント)を混合することにより好都
合に減少させることができる。2相混合物が形成され、
それを10〜16時間撹拌する。撹拌及び静置後、不純
物及び水を含む硫酸相を臭素相から分離させる。臭素の
純度を更に高めるために、回収された臭素相を蒸留させ
ることができる。
質的に無水である、すなわち、100ppm未満の水を
含有し、そして10ppmを越えない有機不純物、例え
ば油、油脂、炭化水素を含むカルボニル、及び鉄を含有
することが好ましい。このような臭素純度により、多臭
素化インダン生成物の色彩の特質に対して、たとえ存在
したとしても僅かな影響しか与えない。入手できる、市
販の等級の臭素はこのような純度を有するであろう。し
かし、このような等級が入手出ない場合でも、臭素の有
機不純物及び水の含量は、3対1容量比の臭素及び濃硫
酸(94〜98パーセント)を混合することにより好都
合に減少させることができる。2相混合物が形成され、
それを10〜16時間撹拌する。撹拌及び静置後、不純
物及び水を含む硫酸相を臭素相から分離させる。臭素の
純度を更に高めるために、回収された臭素相を蒸留させ
ることができる。
【0015】臭素化過程のために使用される有機溶媒は
実質的に反応物に対して不活性で、無水でなければなら
ない。好ましい溶媒は、ハロゲン化低級アルキル、例え
ば、四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロロエタン、
塩化メチレン、トリクロロエタン、ジブロモエタン、及
びジブロモメタンのような、ハロゲン化飽和脂肪酸炭化
水素である。使用することができるその他の溶媒の例
は、二塩化エチレン(EDC)、ブロモクロロメタン及
びテトラクロロエチレンを含む。これらの溶媒の混合物
を使用することができる。
実質的に反応物に対して不活性で、無水でなければなら
ない。好ましい溶媒は、ハロゲン化低級アルキル、例え
ば、四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロロエタン、
塩化メチレン、トリクロロエタン、ジブロモエタン、及
びジブロモメタンのような、ハロゲン化飽和脂肪酸炭化
水素である。使用することができるその他の溶媒の例
は、二塩化エチレン(EDC)、ブロモクロロメタン及
びテトラクロロエチレンを含む。これらの溶媒の混合物
を使用することができる。
【0016】本発明の方法に従って、高収率の完全に臭
素化されたインダンを得るためには、溶媒対インダン反
応物比率がインダン化合物1グラム当たり溶媒20グラ
ム未満、そして好ましくはインダン1グラム当たり溶媒
10から18グラムにしなければならない。
素化されたインダンを得るためには、溶媒対インダン反
応物比率がインダン化合物1グラム当たり溶媒20グラ
ム未満、そして好ましくはインダン1グラム当たり溶媒
10から18グラムにしなければならない。
【0017】使用される臭素の量は好ましくは、所望の
程度にインダン化合物を芳香環−臭素化させるのに必要
な化学量論的な量を僅かに越える(例えば、10か25
%)量である。好ましくは、インダン化合物は完全に芳
香環−臭素化されているものであろう。例えば、フェニ
ルインダンの場合、オクタブロモフェニルインダンが生
成されるであろう。このような臭素含量の高い物質はプ
ラスチック製品中への難燃性添加剤としての使用のため
に好ましい。フェニルインダンは9個までの置換の可能
性のある芳香環炭素原子を有するが、フェニル基上の炭
素原子の1個はフェニルインダン分子の折れ曲がった配
置のための立体効果により遮蔽され、そしてそのため通
常非置換のままである。オクタ臭素化生成物を得るため
に必要な、芳香環−過臭素化をもたらすためには、強力
なルイス酸臭素化触媒系が使用される。
程度にインダン化合物を芳香環−臭素化させるのに必要
な化学量論的な量を僅かに越える(例えば、10か25
%)量である。好ましくは、インダン化合物は完全に芳
香環−臭素化されているものであろう。例えば、フェニ
ルインダンの場合、オクタブロモフェニルインダンが生
成されるであろう。このような臭素含量の高い物質はプ
ラスチック製品中への難燃性添加剤としての使用のため
に好ましい。フェニルインダンは9個までの置換の可能
性のある芳香環炭素原子を有するが、フェニル基上の炭
素原子の1個はフェニルインダン分子の折れ曲がった配
置のための立体効果により遮蔽され、そしてそのため通
常非置換のままである。オクタ臭素化生成物を得るため
に必要な、芳香環−過臭素化をもたらすためには、強力
なルイス酸臭素化触媒系が使用される。
【0018】アルミニウム粉末、鉄粉末、FeCl3、
FeBr3及びZrCl4を単独で又は三ハロゲン化アル
ミニウムと組み合わせて使用することができるが、臭素
化触媒を含有するアルミニウム又は鉄、例えば、AlC
l3、FeBr3、及び/又はAlBr3が好ましい。鉄
含有触媒を使用すると、通常有色製品をもたらす。その
他の強力なルイス酸臭素化触媒は、所望の芳香環−臭素
化をもたらすのに十分な触媒活性を有する場合は適宜で
あろう。触媒作用をもたらす量が使用される。具体的に
は、触媒は、インダン反応物の重量の0.1から20重
量%の範囲内の量で存在するであろう。使用される量は
概括的に、選択された触媒の触媒活性、反応温度、及び
使用された臭素の量に依存するであろう。好ましい量は
インダンの重量の2から15重量%の範囲内にある。例
えばAlCl3が触媒である場合、3.0から5.0重
量%が最も好ましいであろう。
FeBr3及びZrCl4を単独で又は三ハロゲン化アル
ミニウムと組み合わせて使用することができるが、臭素
化触媒を含有するアルミニウム又は鉄、例えば、AlC
l3、FeBr3、及び/又はAlBr3が好ましい。鉄
含有触媒を使用すると、通常有色製品をもたらす。その
他の強力なルイス酸臭素化触媒は、所望の芳香環−臭素
化をもたらすのに十分な触媒活性を有する場合は適宜で
あろう。触媒作用をもたらす量が使用される。具体的に
は、触媒は、インダン反応物の重量の0.1から20重
量%の範囲内の量で存在するであろう。使用される量は
概括的に、選択された触媒の触媒活性、反応温度、及び
使用された臭素の量に依存するであろう。好ましい量は
インダンの重量の2から15重量%の範囲内にある。例
えばAlCl3が触媒である場合、3.0から5.0重
量%が最も好ましいであろう。
【0019】臭素化触媒、臭素及び溶媒はどんな順序で
も又は一緒に反応容器に充填することができる。再循環
過程の最初のサイクルにおいて、インダン化合物は、不
活性有機反応溶媒中の溶液として、又は固体もしくは溶
融供給物としてのどちらとしてでも、反応容器に供給す
ることができる。再循環過程の次のサイクルにおいて、
追加的溶媒による反応物の希釈を回避するために、イン
ダン化合物は好ましくは、固体又は溶融物として、希釈
しないままで供給される。このような場合には、インダ
ン供給物は溶融されそして、浸漬チューブを使用するこ
とによるように、反応混合物の表面下に導入することが
好ましい。これにより、より早い速度及びより有効な混
合により、より多量の臭素化をもたらす。しかし溶融イ
ンダンはまた上部から反応混合物中に供給することもで
きる。
も又は一緒に反応容器に充填することができる。再循環
過程の最初のサイクルにおいて、インダン化合物は、不
活性有機反応溶媒中の溶液として、又は固体もしくは溶
融供給物としてのどちらとしてでも、反応容器に供給す
ることができる。再循環過程の次のサイクルにおいて、
追加的溶媒による反応物の希釈を回避するために、イン
ダン化合物は好ましくは、固体又は溶融物として、希釈
しないままで供給される。このような場合には、インダ
ン供給物は溶融されそして、浸漬チューブを使用するこ
とによるように、反応混合物の表面下に導入することが
好ましい。これにより、より早い速度及びより有効な混
合により、より多量の臭素化をもたらす。しかし溶融イ
ンダンはまた上部から反応混合物中に供給することもで
きる。
【0020】高純度の生成物の良好な収率を達成するた
めに、添加速度は、インダン添加時間が1.5時間未満
であるようにすることが重要である。従来の当該技術
の、より遅い添加速度は、10重量%を越える、不完全
な臭素化物質を含有する芳香環−臭素化生成物をもたら
すと考えられる。該添加速度は、その添加過程中、その
反応温度を30℃以上に維持しなければならない。イン
ダン化合物の添加後、HBr放出の終結により示される
ように反応が終結するまで、反応混合物を少なくとも7
5℃の温度に、そして好ましくは、少なくとも90℃に
加熱する。75℃から100℃以上までの温度を使用す
ることができる。
めに、添加速度は、インダン添加時間が1.5時間未満
であるようにすることが重要である。従来の当該技術
の、より遅い添加速度は、10重量%を越える、不完全
な臭素化物質を含有する芳香環−臭素化生成物をもたら
すと考えられる。該添加速度は、その添加過程中、その
反応温度を30℃以上に維持しなければならない。イン
ダン化合物の添加後、HBr放出の終結により示される
ように反応が終結するまで、反応混合物を少なくとも7
5℃の温度に、そして好ましくは、少なくとも90℃に
加熱する。75℃から100℃以上までの温度を使用す
ることができる。
【0021】臭素化インダン生成物は反応混合物から固
体として分離しそして濾過のような通常の方法により回
収することができる。次いで、残りの反応混合物(すな
わち、濾液)を、本発明のその他の態様に従い、過剰な
臭素又は触媒の中和及び除去をせずに、反応容器中に直
接再循環させることができる。新鮮なインダン反応物に
より反応の次のサイクルのための望ましい化学量論的な
量を提供するために、更なる臭素を添加する。この方法
により、触媒及び過剰な臭素の再使用を可能にさせ、そ
して従来の当該技術の方法におけるような、各サイクル
後の中和廃棄物の廃棄の必要を回避させる。前記のよう
に、インダン化合物は好ましくは溶融されて、20/1
未満の、必要な溶媒対インダン化合物重量比が達せられ
るように反応物に添加される。更なる触媒もまた必要に
応じて添加される。以前のバッチからの濾液の再循環
は、不純物の蓄積により生成物の質(特に色)が低下し
始めるために、永久に継続することはできない。4〜5
回の再循環後、濾液は望ましくない不純物の除去及び廃
棄のために処理する必要がある。この時点で、新鮮な溶
媒及び臭素、並びに触媒を使用する新鮮なバッチが使用
される。
体として分離しそして濾過のような通常の方法により回
収することができる。次いで、残りの反応混合物(すな
わち、濾液)を、本発明のその他の態様に従い、過剰な
臭素又は触媒の中和及び除去をせずに、反応容器中に直
接再循環させることができる。新鮮なインダン反応物に
より反応の次のサイクルのための望ましい化学量論的な
量を提供するために、更なる臭素を添加する。この方法
により、触媒及び過剰な臭素の再使用を可能にさせ、そ
して従来の当該技術の方法におけるような、各サイクル
後の中和廃棄物の廃棄の必要を回避させる。前記のよう
に、インダン化合物は好ましくは溶融されて、20/1
未満の、必要な溶媒対インダン化合物重量比が達せられ
るように反応物に添加される。更なる触媒もまた必要に
応じて添加される。以前のバッチからの濾液の再循環
は、不純物の蓄積により生成物の質(特に色)が低下し
始めるために、永久に継続することはできない。4〜5
回の再循環後、濾液は望ましくない不純物の除去及び廃
棄のために処理する必要がある。この時点で、新鮮な溶
媒及び臭素、並びに触媒を使用する新鮮なバッチが使用
される。
【0022】本発明は下記の実施例により更に具体的に
説明するが、それらに限定することを意図するものでな
い。
説明するが、それらに限定することを意図するものでな
い。
【0023】
実施例1 反応容器は、機械的撹拌機、温度監視計の付いた温度
計、添加用漏斗、苛性洗気ビンへHBr/Br2蒸気を
排出させる装置の付いた還流コンデンサー、及び加熱マ
ントルを備えた、1リットル入り4つ口フラスコであ
る。反応容器に臭素(66.2mL、205.2g、1.
282モル)、ジブロモメタン溶媒(200mL)及び鉄
粉末(0.9g)をその順序で充填する。ジブロモメタ
ン20mL中1,3,3−トリメチル−1−フェニルイン
ダン(TMPI)(30.0g、0.127モル)の溶
液を製造しそして添加用漏斗に充填する。臭素対TMP
Iのモル比は10.1/1である。TMPI溶液は35
分間かけて、撹拌された臭素/溶媒/鉄スラーリーに滴
下する。添加中の温度は35℃ないし38℃である。添
加が終結後、反応混合物を1.5時間75℃に加熱す
る。スクラバー増加はHBr78.5gである(理論値
82.3に対し)。この時点で、反応混合物を冷却し、
更に鉄粉末0.5gを添加しそして次いで反応混合物を
75℃に加熱しそしてその温度で1時間維持する。次い
で反応混合物を冷却し、残りの臭素と反応させるため
に、水250mL、続いて水100mL中メタ重亜硫酸ナト
リウムの水溶液及び次に、更に固体のメタ重亜硫酸ナト
リウム10.8gを添加する。反応スラーリーを1リッ
トル用分離漏斗に移しそこで、層が分離し、有機層を除
去しそして、すべての溶媒が濾過されるまで重力を利用
する、粗い多孔性ガラス漏斗を通して濾過する。次いで
真空を利用して残りの流体を除去する。濾取ケーキを、
水(2×100mL)、炭酸ナトリウム水溶液(10g/
水100mL)、水(2×100mL)、次いでアセトン
(2×100mL)で連続して洗浄する。アセトン洗浄物
は緑色である。固体を一夜乾燥させる。薄い黄褐色〜オ
フホワイトの結晶固体生成物の収量は70.3g(0.
081モル、63.8%、m.pt.248〜252
℃)である。GC分析によるオクタブロモ−1,3,3
−トリメチル−1−フェニルインダンの純度は、Br7
異性体の主要不純物を伴って、96.4面積%である。
計、添加用漏斗、苛性洗気ビンへHBr/Br2蒸気を
排出させる装置の付いた還流コンデンサー、及び加熱マ
ントルを備えた、1リットル入り4つ口フラスコであ
る。反応容器に臭素(66.2mL、205.2g、1.
282モル)、ジブロモメタン溶媒(200mL)及び鉄
粉末(0.9g)をその順序で充填する。ジブロモメタ
ン20mL中1,3,3−トリメチル−1−フェニルイン
ダン(TMPI)(30.0g、0.127モル)の溶
液を製造しそして添加用漏斗に充填する。臭素対TMP
Iのモル比は10.1/1である。TMPI溶液は35
分間かけて、撹拌された臭素/溶媒/鉄スラーリーに滴
下する。添加中の温度は35℃ないし38℃である。添
加が終結後、反応混合物を1.5時間75℃に加熱す
る。スクラバー増加はHBr78.5gである(理論値
82.3に対し)。この時点で、反応混合物を冷却し、
更に鉄粉末0.5gを添加しそして次いで反応混合物を
75℃に加熱しそしてその温度で1時間維持する。次い
で反応混合物を冷却し、残りの臭素と反応させるため
に、水250mL、続いて水100mL中メタ重亜硫酸ナト
リウムの水溶液及び次に、更に固体のメタ重亜硫酸ナト
リウム10.8gを添加する。反応スラーリーを1リッ
トル用分離漏斗に移しそこで、層が分離し、有機層を除
去しそして、すべての溶媒が濾過されるまで重力を利用
する、粗い多孔性ガラス漏斗を通して濾過する。次いで
真空を利用して残りの流体を除去する。濾取ケーキを、
水(2×100mL)、炭酸ナトリウム水溶液(10g/
水100mL)、水(2×100mL)、次いでアセトン
(2×100mL)で連続して洗浄する。アセトン洗浄物
は緑色である。固体を一夜乾燥させる。薄い黄褐色〜オ
フホワイトの結晶固体生成物の収量は70.3g(0.
081モル、63.8%、m.pt.248〜252
℃)である。GC分析によるオクタブロモ−1,3,3
−トリメチル−1−フェニルインダンの純度は、Br7
異性体の主要不純物を伴って、96.4面積%である。
【0024】実施例2 実施例1におけるものと同様な付属物を備えた3リット
ル用三つ口フラスコに、臭素(398mL、使用TMPI
1モル当たり10.1モル)、次いで鉄粉末(5.4
g)及びジブロモメタン溶媒(1170mL)を充填す
る。添加漏斗に、ジブロモメタン溶媒150mL中TMP
I(180g、0.763モル)の溶液を充填する。T
MPI/ジブロモメタン溶液を、55分間かけて、30
〜40℃の温度で、撹拌Br2/CH2Br2/Feスラ
ーリーに滴加する。反応混合物を更に5分間周囲温度で
撹拌し、次いで加熱する。激しいHBr発生を伴って5
0℃において、還流が開始する。70分後に温度は94
℃に上昇し、次いで熱を遮断して反応混合物を放置冷却
させる。水(50mL)、次いでメタ重亜硫酸ナトリウム
水溶液(水250mL中75g)を撹拌しながら添加す
る。大部分のBr2は分解されるが、いくらか橙色が残
る。更に固体のメタ重亜硫酸ナトリウム25.3gを撹
拌しながら添加する。反応スラーリー温度は、発熱によ
り、水及びメタ重亜硫酸ナトリウム処理中に65℃に達
する。スラーリーを撹拌しながら、周囲温度まで冷却さ
せる。上部の水層は濃く着色されている。水層の部分を
デカントし、残りのスラーリーを、残りの水層から有機
層を分離しないで、濾過する。濾過ケーク(暗色)を水
(2×225mL)、ジブロモメタン(2×100mL)、
次にアセトン(5×200mL)で洗浄する。アセトン洗
浄物はすべての色を除去し、そして濾過ケークはオフホ
ワイト色である。ケークを一夜空気乾燥させる。乾燥生
成物の収量は405.7gである。更なる固体を、ジブ
ロモメタン洗浄物から沈澱させそして濾過により回収
し、そしてアセトン(5×100mL)で洗浄し、次いで
20分間100℃で乾燥させる。生成物の追加収量はオ
フホワイトの固体54.1gである。オクタブロモ−
1,3,3−トリメチル−1−フェニルインダンの総収
量は459.8g(69.4%)で、GC分析によるそ
の純度は99.3面積%である。
ル用三つ口フラスコに、臭素(398mL、使用TMPI
1モル当たり10.1モル)、次いで鉄粉末(5.4
g)及びジブロモメタン溶媒(1170mL)を充填す
る。添加漏斗に、ジブロモメタン溶媒150mL中TMP
I(180g、0.763モル)の溶液を充填する。T
MPI/ジブロモメタン溶液を、55分間かけて、30
〜40℃の温度で、撹拌Br2/CH2Br2/Feスラ
ーリーに滴加する。反応混合物を更に5分間周囲温度で
撹拌し、次いで加熱する。激しいHBr発生を伴って5
0℃において、還流が開始する。70分後に温度は94
℃に上昇し、次いで熱を遮断して反応混合物を放置冷却
させる。水(50mL)、次いでメタ重亜硫酸ナトリウム
水溶液(水250mL中75g)を撹拌しながら添加す
る。大部分のBr2は分解されるが、いくらか橙色が残
る。更に固体のメタ重亜硫酸ナトリウム25.3gを撹
拌しながら添加する。反応スラーリー温度は、発熱によ
り、水及びメタ重亜硫酸ナトリウム処理中に65℃に達
する。スラーリーを撹拌しながら、周囲温度まで冷却さ
せる。上部の水層は濃く着色されている。水層の部分を
デカントし、残りのスラーリーを、残りの水層から有機
層を分離しないで、濾過する。濾過ケーク(暗色)を水
(2×225mL)、ジブロモメタン(2×100mL)、
次にアセトン(5×200mL)で洗浄する。アセトン洗
浄物はすべての色を除去し、そして濾過ケークはオフホ
ワイト色である。ケークを一夜空気乾燥させる。乾燥生
成物の収量は405.7gである。更なる固体を、ジブ
ロモメタン洗浄物から沈澱させそして濾過により回収
し、そしてアセトン(5×100mL)で洗浄し、次いで
20分間100℃で乾燥させる。生成物の追加収量はオ
フホワイトの固体54.1gである。オクタブロモ−
1,3,3−トリメチル−1−フェニルインダンの総収
量は459.8g(69.4%)で、GC分析によるそ
の純度は99.3面積%である。
【0025】実施例3 機械的撹拌機、温度計、グリコール−冷却還流コンデン
サー、添加用漏斗及び苛性洗気びんを備えた、3−L用
3つ口丸底フラスコに、臭素(398mL、使用TMPI
1モル当たり10.1モル)、次に鉄粉末(5.4g)
及びジブロモメタン溶媒(1170mL)を充填する。ジ
ブロモメタン溶媒150mL中TMPI(180g、0.
763モル)の溶液を添加用漏斗に充填する。TMPI
/ジブロモメタン溶液を60分間かけて、30℃〜40
℃の温度で、撹拌Br2/CH2Br2/Feスラーリー
に、撹拌しながら滴加する。今度は反応温度は還流を維
持する速度で上昇させる。還流は最初50℃で開始し、
そして、次第に、より多量の臭素が反応中に消費される
に従って、1.5時間かかって94℃に上昇する。反応
混合物を15〜30分間94℃に維持し、次いで50℃
に放置冷却させ、そして直接濾過する。濾液を次のバッ
チへの再循環のために気密性容器(窒素下)中に保存す
る。固体を、水(2×200mL)及び次いでアセトン
(5×200mL)で洗浄する。これらの洗浄からの濾液
は廃棄する。固体をオーブン中で125℃で2時間乾燥
させると、白色のオクタ臭素化生成物を70%の期待収
率で得る。
サー、添加用漏斗及び苛性洗気びんを備えた、3−L用
3つ口丸底フラスコに、臭素(398mL、使用TMPI
1モル当たり10.1モル)、次に鉄粉末(5.4g)
及びジブロモメタン溶媒(1170mL)を充填する。ジ
ブロモメタン溶媒150mL中TMPI(180g、0.
763モル)の溶液を添加用漏斗に充填する。TMPI
/ジブロモメタン溶液を60分間かけて、30℃〜40
℃の温度で、撹拌Br2/CH2Br2/Feスラーリー
に、撹拌しながら滴加する。今度は反応温度は還流を維
持する速度で上昇させる。還流は最初50℃で開始し、
そして、次第に、より多量の臭素が反応中に消費される
に従って、1.5時間かかって94℃に上昇する。反応
混合物を15〜30分間94℃に維持し、次いで50℃
に放置冷却させ、そして直接濾過する。濾液を次のバッ
チへの再循環のために気密性容器(窒素下)中に保存す
る。固体を、水(2×200mL)及び次いでアセトン
(5×200mL)で洗浄する。これらの洗浄からの濾液
は廃棄する。固体をオーブン中で125℃で2時間乾燥
させると、白色のオクタ臭素化生成物を70%の期待収
率で得る。
【0026】次のサイクルにおいて、前記の機器を同様
な方法で準備して、反応容器に前記の第1のサイクルか
ら保存された濾液を充填する。新鮮な臭素(7.63モ
ル、393.8g、1221mL)を添加しそしてスラー
リーを撹拌しそして60℃に加熱する。添加用漏斗を、
溶融TMPI(180g)を含有しそしてテフロンの浸
漬チューブの付いた加熱されたチューブと取り替えて、
60分間かけて、60〜70℃の温度で、溶融TMPI
(m.p.≒52〜53℃、しかし60℃に加熱され
た)をBr2/CH2Br2/触媒スラーリー中の表面下
に供給する。第1のサイクルのように、反応温度94〜
95℃が1.5〜2時間で達せられるまで、反応温度を
上昇させて還流を維持する。反応混合物を50℃に冷却
し、濾過して固体生成物を除去し、そして第2のサイク
ルで消費された量を補う新鮮な臭素7.63モルを添加
することにより、濾液を同様な方法で、次の(第3の)
バッチに再循環させる。固体生成物を水、次に、前記の
ようにアセトンで洗浄しそして乾燥させる。このサイク
ルからの生成物の収率は95%と期待されそして第3の
サイクルにおいて一定である。
な方法で準備して、反応容器に前記の第1のサイクルか
ら保存された濾液を充填する。新鮮な臭素(7.63モ
ル、393.8g、1221mL)を添加しそしてスラー
リーを撹拌しそして60℃に加熱する。添加用漏斗を、
溶融TMPI(180g)を含有しそしてテフロンの浸
漬チューブの付いた加熱されたチューブと取り替えて、
60分間かけて、60〜70℃の温度で、溶融TMPI
(m.p.≒52〜53℃、しかし60℃に加熱され
た)をBr2/CH2Br2/触媒スラーリー中の表面下
に供給する。第1のサイクルのように、反応温度94〜
95℃が1.5〜2時間で達せられるまで、反応温度を
上昇させて還流を維持する。反応混合物を50℃に冷却
し、濾過して固体生成物を除去し、そして第2のサイク
ルで消費された量を補う新鮮な臭素7.63モルを添加
することにより、濾液を同様な方法で、次の(第3の)
バッチに再循環させる。固体生成物を水、次に、前記の
ようにアセトンで洗浄しそして乾燥させる。このサイク
ルからの生成物の収率は95%と期待されそして第3の
サイクルにおいて一定である。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法は、8重量%を越えない不
完全臭素化異性体そして、通常は1〜5重量%のみのB
r7及びそれ以下の不完全臭素化異性体を伴う、少なく
とも92重量%、そして通常は95重量%以上の純度の
Br8異性体を有する、粗製の芳香環−臭素化インダン
生成物を70%以上の収率でもたらす。それに比して、
従来の当該技術の溶媒の臭素化方法は、再結晶後です
ら、不完全臭素化生成物を10重量%以上を含有する、
87%のみの純度の生成物を50%の収率でもたらす。
完全臭素化異性体そして、通常は1〜5重量%のみのB
r7及びそれ以下の不完全臭素化異性体を伴う、少なく
とも92重量%、そして通常は95重量%以上の純度の
Br8異性体を有する、粗製の芳香環−臭素化インダン
生成物を70%以上の収率でもたらす。それに比して、
従来の当該技術の溶媒の臭素化方法は、再結晶後です
ら、不完全臭素化生成物を10重量%以上を含有する、
87%のみの純度の生成物を50%の収率でもたらす。
【0028】本発明の特徴と態様を以下に示す。
【0029】1. 多−芳香環−臭素化インダン生成物
を形成するための、インダン化合物の芳香環の臭素化方
法であって、(a) 添加が1.5時間以内に終結する
ような速度で、芳香環−臭素化触媒の存在下で、臭素の
有機溶媒溶液に前記のインダン化合物を添加するが、た
だしインダン化合物及び溶媒の割合は、反応中のインダ
ン化合物に対する溶媒の重量比が、インダン化合物1グ
ラムに対して溶媒20グラム未満であるように選ばれる
こと、並びに次に(b) 前記の多−芳香環−臭素化イ
ンダン生成物を生成するために、反応混合物を少なくと
も75℃の温度に加熱すること:を含んでなる方法。
を形成するための、インダン化合物の芳香環の臭素化方
法であって、(a) 添加が1.5時間以内に終結する
ような速度で、芳香環−臭素化触媒の存在下で、臭素の
有機溶媒溶液に前記のインダン化合物を添加するが、た
だしインダン化合物及び溶媒の割合は、反応中のインダ
ン化合物に対する溶媒の重量比が、インダン化合物1グ
ラムに対して溶媒20グラム未満であるように選ばれる
こと、並びに次に(b) 前記の多−芳香環−臭素化イ
ンダン生成物を生成するために、反応混合物を少なくと
も75℃の温度に加熱すること:を含んでなる方法。
【0030】2. インダン化合物に対する臭素のモル
比が、所望の臭素化の度合を達成するために必要な臭素
の化学量論的量を僅かに越える、第1項記載の方法。
比が、所望の臭素化の度合を達成するために必要な臭素
の化学量論的量を僅かに越える、第1項記載の方法。
【0031】3. インダン化合物が有機溶媒溶液とし
て添加される、第1項記載の方法。
て添加される、第1項記載の方法。
【0032】4. 前記インダン化合物が溶媒なしで添
加される、第1項記載の方法。
加される、第1項記載の方法。
【0033】5. 前記インダン化合物が溶融されそし
て反応混合物の表面下に添加される、第4項記載の方
法。
て反応混合物の表面下に添加される、第4項記載の方
法。
【0034】6. インダン化合物に対する溶媒の前記
重量比が10ないし18(グラム/グラム)である、第
1項記載の方法。
重量比が10ないし18(グラム/グラム)である、第
1項記載の方法。
【0035】7. 段階(b)における最大温度が少な
くとも90℃である、第1項記載の方法。
くとも90℃である、第1項記載の方法。
【0036】8. 反応混合物から、固体の多−芳香環
−臭素化インダン生成物を分離すること並びに、次い
で、段階(a)及び(b)を繰り返すために残りの反応
混合物を、追加的インダン化合物及び臭素とともに使用
すること、の段階を含む、第1項記載の方法。
−臭素化インダン生成物を分離すること並びに、次い
で、段階(a)及び(b)を繰り返すために残りの反応
混合物を、追加的インダン化合物及び臭素とともに使用
すること、の段階を含む、第1項記載の方法。
【0037】9. 追加触媒を添加することを含む、第
8項記載の方法。
8項記載の方法。
【0038】10. 前記の臭素化触媒がルイス酸であ
る、第1項記載の方法。
る、第1項記載の方法。
【0039】11. 前記の触媒が、鉄並びに、鉄、ア
ルミニウム及びジルコニウムのハロゲン化物からなる群
から選ばれる、第10項記載の方法。
ルミニウム及びジルコニウムのハロゲン化物からなる群
から選ばれる、第10項記載の方法。
【0040】12. 前記のフェニルインダンが、1,
3,3−トリメチル−1−フェニルインダンであり、そ
して前記の多臭素化フェニルインダン生成物が、オクタ
ブロモ−1,3,3−トリメチル−1−フェニルインダ
ンである、第1項記載の方法。 13. 前記のフェニルインダンが1−メチル−3−フ
ェニルインダンであり、そして前記の生成物がオクタブ
ロモ−1−メチル−3−フェニルインダンである、第1
項記載の方法。
3,3−トリメチル−1−フェニルインダンであり、そ
して前記の多臭素化フェニルインダン生成物が、オクタ
ブロモ−1,3,3−トリメチル−1−フェニルインダ
ンである、第1項記載の方法。 13. 前記のフェニルインダンが1−メチル−3−フ
ェニルインダンであり、そして前記の生成物がオクタブ
ロモ−1−メチル−3−フェニルインダンである、第1
項記載の方法。
【0041】14. その生成物が、再結晶又はその他
の精製をせずに、少なくとも92重量%のオクタ−芳香
環−ブロモフェニルインダンの純度を有する、フェニル
インダンの臭素化により製造された生成物。
の精製をせずに、少なくとも92重量%のオクタ−芳香
環−ブロモフェニルインダンの純度を有する、フェニル
インダンの臭素化により製造された生成物。
【0042】15. オクタブロモ−1,3,3−トリ
メチル−1−フェニルインダンである、第14項記載の
オクタ−芳香環−ブロモフェニルインダン。
メチル−1−フェニルインダンである、第14項記載の
オクタ−芳香環−ブロモフェニルインダン。
【0043】16. オクタブロモ−1−メチル−3−
フェニルインダンである、第14項記載のオクタ−芳香
環−ブロモフェニルインダン。
フェニルインダンである、第14項記載のオクタ−芳香
環−ブロモフェニルインダン。
【0044】17. 少なくとも92重量%のオクタ−
芳香環−ブロモフェニルインダンを含有する生成物。
芳香環−ブロモフェニルインダンを含有する生成物。
【0045】18. オクタ−芳香環−ブロモフェニル
インダンが、オクタブロモ−1,3,3−トリメチル−
1−フェニルインダンである、第17項記載の生成物。
インダンが、オクタブロモ−1,3,3−トリメチル−
1−フェニルインダンである、第17項記載の生成物。
【0046】19. 少なくとも92重量%のオクタブ
ロモフェニルインダンを含有する、再結晶されていない
生成物。
ロモフェニルインダンを含有する、再結晶されていない
生成物。
【0047】20. オクタ−芳香環−ブロモフェニル
インダンがオクタブロモ−1,3,3−トリメチル−1
−フェニルインダンである、第19項記載の生成物。
インダンがオクタブロモ−1,3,3−トリメチル−1
−フェニルインダンである、第19項記載の生成物。
【0048】21. 少なくとも92重量%のオクタ−
芳香環−ブロモフェニルインダン及び8重量%を越えな
い、オクタ未満−芳香環−臭素化フェニルインダンを含
有する生成物。
芳香環−ブロモフェニルインダン及び8重量%を越えな
い、オクタ未満−芳香環−臭素化フェニルインダンを含
有する生成物。
【0049】22. オクタ未満−芳香環−臭素化フェ
ニルインダンが、ペンタブロモフェニルインダン、ヘキ
サブロモフェニルインダン、ヘプタブロモフェニルイン
ダン又はこれらのいずれの2種以上の混合物をも含む、
第21項記載の生成物。
ニルインダンが、ペンタブロモフェニルインダン、ヘキ
サブロモフェニルインダン、ヘプタブロモフェニルイン
ダン又はこれらのいずれの2種以上の混合物をも含む、
第21項記載の生成物。
【0050】23. オクタ未満−芳香環−臭素化フェ
ニルインダンの重量%が1から5重量%の範囲内にあ
る、第22項記載の生成物。
ニルインダンの重量%が1から5重量%の範囲内にあ
る、第22項記載の生成物。
【0051】24. 生成物が1から2重量%のヘプタ
ブロモフェニルインダンを含む、第22項記載の生成
物。
ブロモフェニルインダンを含む、第22項記載の生成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 21/08 C09K 21/08
Claims (5)
- 【請求項1】 多−芳香環−臭素化インダン生成物を形
成するための、インダン化合物の芳香環の臭素化方法で
あって、(a) 添加が1.5時間以内に終結するよう
な速度で、芳香環−臭素化触媒の存在下で、臭素の有機
溶媒溶液に前記のインダン化合物を添加するが、ただし
インダン化合物及び溶媒の割合は、反応中のインダン化
合物に対する溶媒の重量比が、インダン化合物1グラム
に対して溶媒20グラム未満であるように選ばれるこ
と、次いで(b) 前記の多−芳香環−臭素化インダン
生成物を生成するために、反応混合物を少なくとも75
℃の温度に加熱すること:を含んでなる方法。 - 【請求項2】 再結晶又はその他の精製をせずに、少な
くとも92重量%のオクタ−芳香環−ブロモフェニルイ
ンダンの純度を有する、フェニルインダンの臭素化によ
り製造された生成物。 - 【請求項3】 少なくとも92重量%のオクタ−芳香環
−ブロモフェニルインダンを含有する生成物。 - 【請求項4】 少なくとも92重量%のオクタブロモフ
ェニルインダンを含有する、再結晶されていない生成
物。 - 【請求項5】 少なくとも92重量%のオクタ−芳香環
−ブロモフェニルインダン及び8重量%を越えない、オ
クタ未満−芳香環−臭素化フェニルインダンを含有する
生成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US81177097A | 1997-03-07 | 1997-03-07 | |
US08/811770 | 1997-03-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10273453A true JPH10273453A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=25207523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10063923A Withdrawn JPH10273453A (ja) | 1997-03-07 | 1998-03-02 | 臭素化インダンの製造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0863118B1 (ja) |
JP (1) | JPH10273453A (ja) |
DE (1) | DE69802578T2 (ja) |
IL (1) | IL123105A0 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL126695A0 (en) * | 1998-10-22 | 1999-08-17 | Bromine Compounds Ltd | Improved process for the preparation of tmpi derivatives |
CN106883093B (zh) * | 2017-02-14 | 2020-05-08 | 山东润科化工股份有限公司 | 一种高纯度溴代三甲基苯基氢化茚合成方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL101913A (en) * | 1992-05-18 | 1996-11-14 | Bromine Compounds Ltd | Compounds that are flame retardant additives in the process of preparation and polymeric preparations containing them |
-
1998
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