JPH10266908A - エンジンの蒸発燃料パージ制御装置 - Google Patents
エンジンの蒸発燃料パージ制御装置Info
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
バルブの流量特性変化を学習して正確なエバポパージ制
御を行うことができる蒸発燃料パージ制御装置を得るこ
と。 【解決手段】 エンジンの蒸発燃料パージ制御装置は、
エンジン動作状態が予め設定されている定常状態でかつ
パージバルブが非動作状態である場合にパージバルブに
対して所定速度で所定のデューティ値を強制的に増加入
力する。そして、強制増加入力によって空燃比が変化す
るまでのバルブ動作開始所要時間を計測し、計測したバ
ルブ動作開始所要時間を用いて無効デューティ値を算出
する。これにより、パージバルブに出力する最終デュー
ティ値を算出し、正確なパージ制御を行う。
Description
料パージ制御装置、特にエンジンの燃料タンクで発生し
た蒸発燃料(以下、単に「エバポ」という)をキャニス
タに蓄え、この蓄えられたエバポをエンジンの吸気系に
パージする蒸発燃料のパージ制御装置に関するものであ
る。
規制する装置として、燃料タンク内にて発生するエバポ
を内部に吸着剤の装填されたキャニスタに蓄え、エンジ
ンの吸気系の吸入負圧を用いて吸引させて通常の燃料と
共に燃焼させるエバポパージ制御装置がある。
において、キャニスタとエンジンの吸気系とを連通する
パージ通路の経路途中にデューティソレノイドバルブを
設けて、エンジンの運転状態に応じてデューティ値を制
御してエバポの流量を調整するエバポのパージ制御を行
う技術が知られている。
ンジン動作状態に応じて得られる各種データに基づいて
電子制御装置(以下、単に「ECU」という)によって
デューティ制御することによりバルブ開度を調整して、
空燃比へのエバポによる影響が大きい低負荷領域ではパ
ージ量を減少させ、エバポによる影響が小さい高負荷領
域ではパージ量を増加させる制御を行う。これにより、
エンジンに吸引されるパージ量を制御し、エンジンの空
燃比が目標空燃比となるように制御している。なお、デ
ューティソレノイドバルブのバルブ開度とは、バルブが
開いている割合をいう。
レノイドバルブは、入力されるデューティ値がある所定
のデューティ値以上でなければ開動作しないという特性
を有しており、この特性は排除することができない。こ
の所定のデューティ値は、いわゆる無効デューティ値と
いわれており、その値はデューティソレノイドバルブ個
体毎に異なり、また、使用により経時的にも変化する。
したがって、デューティソレノイドバルブの流量特性は
個々に異なる。
入力される入力デューティ値とデューティソレノイドバ
ルブのバルブ開度との関係を示したデューティソレノイ
ドバルブの流量特性を示すグラフである。図中、実線で
示したように、入力されるデューティ値が所定値を超え
るまで、すなわち無効デューティ値DT0超えるまでは
デューティソレノイドバルブは動作せず、バルブは閉じ
たままである。そして、その流量特性は個々に異なり、
図中点線で示した範囲内で無効デューティ値に応じたバ
ラツキを有する。
たパージ制御では、上述のようなデューティソレノイド
バルブの流量特性の個体差及び経時変化を考慮せず、あ
る一定の無効デューティ値を用いて決定した最終的なデ
ューティ値によりデューティソレノイドバルブのデュー
ティ制御がなされていた。
機能ブロック図である。図示したように、最終デューテ
ィ値算出手段70は、目標デューティ値算出手段60に
よりエンジン動作状態に応じて設定される目標デューテ
ィ値DTtgtと予め固定値として設定されている無効
デューティ値DT0とを用いて最終デューティ値DUT
Yを算出している。
が同一の条件でデューティソレノイドバルブに同一のデ
ューティ値を出力した場合(図15中、b点)に、デュ
ーティソレノイドバルブのバルブ開度(図15中、a
点)は、無効デューティ値によってバラツキを有し(図
15中、a′点〜a″点間)、正確なエバポパージ量を
得ることができなかった。したがって、空燃比制御によ
って空燃比を正確にストイキオに制御して、排気エミッ
ションの浄化を行うには充分ではなかった。
であり、その目的は蒸発燃料を吸気系に供給する蒸発燃
料パージバルブの流量特性変化を学習して正確なエバポ
パージ制御を行うことができる蒸発燃料パージ制御装置
を提供することにある。
に本発明の請求項1に記載のエンジンの蒸発燃料パージ
制御装置によれば、エンジン動作状態が予め設定されて
いる定常状態でありかつパージバルブが非動作状態であ
る場合に、パージ通路に設けられているパージバルブに
対してデューティ値を所定速度で強制的に増加入力す
る。
比の変化に基づいて、デューティ値の強制的な増加入力
を開始してからパージバルブが実際に開動作を始めるま
でのバルブ動作開始所要時間を計測する。
加入力の所定速度とを用いてパージバルブが開動作する
ことができないデューティ値である無効デューティ値を
算出し、エンジン運転状態に応じて設定されたデューテ
ィ値にこの無効デューティ値を付加した最終的なデュー
ティ値によってパージ量の増減調整を行う。
料パージ制御装置によれば、空燃比センサの検出信号に
基づいて算出される空燃比フィードバック補正係数値を
用いてバルブ動作開始所要時間を算出する。
は、デューティ値の増加入力によってパージバルブが開
動作を行い蒸発燃料がエンジンに供給されることにより
空燃比センサによって検出される空燃比は小さくなり、
それに応じて空燃比フィードバック補正係数値も小さく
なる。
のデューティ値の強制的な増加入力を開始した時点から
空燃比フィードバック補正係数値が予め設定されている
第1設定値以下となる時点まで、デューティ値が強制的
に増加入力される時間である第1デューティ値増加入力
時間を計測する。
第1設定値よりも更に減少する側に設定されている第2
設定値以下となる時点までの第2デューティ値増加入力
時間を計測する。そして、第1デューティ値増加入力時
間と第2デューティ値増加入力時間とを用いてバルブ動
作開始所要時間を算出する。
て容易かつ短時間に無効デューティ値を算出することが
でき、パージバルブの正確な流量特性を把握することが
できる。これにより、パージバルブによるエバポのパー
ジ量を精密に制御することができる。
ジ制御装置によれば、第1デューティ値増加入力時間又
は第2デューティ値増加入力時間の少なくとも一方が各
々設定されている制限時間の範囲を外れる場合には、無
効デューティ値の算出を中止する。
は、例えばキャニスタ内のエバポ濃度が極端に高い場
合、あるいは極端に低い場合である。このようなエバポ
の状況にてデューティ値の強制増加入力を行った場合に
は、パージバルブの流量特性を正確に把握できないの
で、無効デューティ値の算出を中止する。したがって、
パージバルブの流量特性を誤って算出することを防止す
ることができる。
ジ制御装置は、空燃比センサに安価であるO2センサを
用いて、そのON・OFF信号に基づいてバルブ動作開
始所要時間を計測して無効デューティ値を算出し、エン
ジンに供給されるエバポのパージ量を精密に制御するこ
とができる。
ジ制御装置は、空燃比センサとしてO2センサの代わり
に空燃比に対してリニヤな出力特性を有する広域空燃比
センサを用いる。したがって、空燃比を直接計測するこ
とができ、無効デューティ値の算出時間やそれに基づく
パージバルブの制御時間をより短縮することができる。
ジ制御装置によれば、エンジン動作状態が予め設定され
ている定常状態でありかつパージバルブが非動作状態で
ある場合に、燃料タンクとキャニスタとの間を強制的に
閉鎖してパージバルブよりもキャニスタ側のパージ通路
内及びキャニスタ内のエバポの圧力状態を保持する。
に位置するパージ通路内のライン圧力を検出し、記憶し
た後にパージバルブに対してデューティ値を所定速度で
強制的に増加するように入力する。
れた後にパージバルブは開動作を行う。そして、ライン
圧力が圧力状態保持時に記憶したライン圧力よりも低下
した際にパージバルブに入力されているデューティ値を
無効デューティ値として検出する。
出することによって容易かつ短時間にパージバルブの無
効デューティ値を算出することができ、パージバルブの
正確な流量特性を把握することができる。これにより、
パージバルブによるエバポのパージ量を精密に制御する
ことができる。
ジ制御装置は、算出した無効デューティ値を学習する無
効デューティ値学習手段を有する。これにより、無効デ
ューティ値を算出することができないエンジン動作状態
の場合にもパージバルブによるエバポのパージ量を精密
に制御することができる。
ジ制御装置は、デューティ値増加入力手段のデューティ
値の増加入力速度をエンジンの吸入空気量に応じて設定
する増加入力速度設定手段を有する。したがって、請求
項1〜7の作用に加えて、エンジンの冷態時等のアイド
ル回転数が通常時よりも高回転である場合にも無効デュ
ーティ値を正確に算出することができ、パージバルブの
正確な流量特性を把握することができる。
の形態について詳細に説明する。
るエンジンの蒸発燃料パージ制御装置が用いられるエン
ジン装置の概略構成図である。図示のように、エンジン
10は、吸気通路20と排気通路30と連通し、吸気通
路20は上流側よりエアクリーナ21、吸入空気量Qを
検出するエアフローメータ22及び吸入空気量Qを調整
するスロットル弁23を具備している。
10より排出される排気エミッションの浄化を行う触媒
31を有し、触媒31の上流側に排気ガス中の空燃比を
検出する空燃比センサであるO2センサ32を有してい
る。
と燃料タンク40内にて発生したエバポを吸着して蓄え
る吸着剤(図示せず)が充填されているキャニスタ42
とを具備している。燃料タンク40は、連通管41を介
してキャニスタ42と接続されており、キャニスタ42
は、吸気通路20よりも小径の流路面積を持って形成さ
れたパージ通路43を介して吸気通路20のスロットル
弁23下流側に連通して設けられている。
バルブであるデューティソレノイドバルブ44を有して
おり、ECU50から出力されるデューティ値によって
パージ通路43内を通過するエバポのパージ量を調整す
る。
ータを検出するための各種検出器が接続されている。例
えば、エアフローメータ22、スロットル弁23の開度
θを検出するためのスロットル開度センサ24、吸気通
路20内の吸気負圧を検出する負圧センサ29、エンジ
ン水温Twを検出するための水温センサ25、エンジン
回転数Neを検出するためのクランク角センサ26、空
燃比を検出するO2センサ32、車速vを検出するため
の車速センサ27が接続されている。
ンサからの検出信号を受信する電子制御装置(以下、単
に「ECU」という)50は、図2に示すように、各セ
ンサからの信号を受信する入力インターフェース50
a、各部材への駆動制御信号を出力する出力インターフ
ェース50b、主演算装置としてのCPU50c、制御
プログラムや予め設定された固定データを記憶するRO
M50d、各センサからの検出信号等を格納するRAM
50e、さらに学習データ等を格納するバックアップR
AM50f、タイマ50g等をバスライン50hで相互
に接続してなるマイクロコンピュータシステムとして構
成されている。
態の機能ブロック図について説明する。図示したよう
に、本発明において特徴的なことはデューティソレノイ
ドバルブ44の無効デューティ値を算出するために、デ
ューティ値増加入力手段90と無効デューティ値算出手
段80とを設けたことである。
件判定手段91によりエンジン動作状態が所定の条件を
満たす状態であると判定した場合に、バルブ制御手段7
5を介してデューティソレノイドバルブ44に強制的に
所定のデューティ値を所定の設定速度(以下、単に「増
加入力速度」という)Xで増加入力する。
手段81と空燃比フィードバック制御手段82に接続さ
れており、これらの手段より入力されるデータに基づい
て無効デューティ値DT0を算出し、最終デューティ値
算出手段70に出力する。ここで、無効デューティ値D
T0とは、入力しても開動作を行われないデューティ値
である。
ィードバック補正係数値算出手段)82は、O2センサ
32の検出信号から空燃比フィードバック補正係数値L
AMBDAを算出する。
補正係数値LAMBDAの変化時間を計測し、それに基
づいてデューティ値増加入力手段90がデューティ値の
強制的な増加入力を開始してからパージバルブが実際に
開動作を開始するまでのバルブ動作開始所要時間を計測
する。
効デューティ値学習手段83と接続されており、算出し
た無効デューティ値DT0は、無効デューティ値学習手
段83によってECU50のRAM50e内に記憶更新
され、空燃比フィードバック制御手段82から空燃比フ
ィードバック補正係数値(LAMBDA)がフィードバ
ックされてこない場合に、記憶した無効デューティ値D
T0を読み出して最終デューティ値算出手段70に出力
される。
マップ61を有しており、負圧センサ29及びエアフロ
ーメータ22より入力した負圧Pbと吸入空気量Qとを
用いて、データマップ61を参照することにより目標デ
ューティ値DTtgtを設定し、最終デューティ値算出
手段70に出力する。ここで、目標デューティ値DTt
gtとは、デューティソレノイドバルブ44を実際に開
けたいバルブ開度を指示するデューティ値である。
ューティ値算出手段60により算出される目標デューテ
ィ値DTtgtと無効デューティ値算出手段80により
算出される無効デューティ値DT0とを用いてデューテ
ィソレノイドバルブ44を駆動する最終的なデューティ
値DUTYを算出し、バルブ制御手段75を介してデュ
ーティソレノイドバルブ44に出力する。
態の動作について説明する。図4のフローチャートは、
現在のエンジン動作状態からデューティソレノイドバル
ブが正確な無効デューティ値DT0を算出することがで
きる状態にあるか否かを判定する学習実行判定ルーチン
を示している。
という)101では、エンジンが空燃比フィードバック
制御を行っているか否かが判断される。ここで、空燃比
フィードバック制御を行っていない(NO)と判断され
た場合には、無効デューティ値DT0を算出するために
用いられる空燃比フィードバック補正係数値LAMBD
Aを得ることができないので、算出条件を満たさないと
判断して本ルーチンを抜ける(リターン)。
(YES)と判定された場合には、S102に移行し、
S102ではエンジン10がアイドル運転中であるか否
かが判断される。アイドル運転中であるか否かは、スロ
ットル開度センサ24及び車速センサ27の検出信号に
基づいてECU50により判断される。
と判断された場合は、エンジン動作状態が一定でないの
で、算出条件を満たさないと判断して本ルーチンを抜け
る(リターン)。また、アイドル運転中である(YE
S)と判定された場合には、S103に移行し、S10
3では空燃比フィードバック制御手段82にて算出され
た空燃比フィードバック補正係数値LAMBDAがEC
U50のROM50d内に予め設定されているLAMB
DA設定範囲内にあるか否かが判定される。
値LAMBDAが無効デューティ値DT0を算出するこ
とが可能な範囲にあるか否かが判断される。そして、空
燃比フィードバック補正係数値LAMBDAがLAMB
DA設定範囲内にある(YES)場合にはS104へ移
行し、LAMBDA設定範囲内にない(NO)場合には
算出条件を満たさないとして本ルーチンを抜ける(リタ
ーン)。
係数値LAMBDAの平均値NLAMの変化率が設定値
以下であるか否かが判断される。ここで、平均値NLA
Mの変化率が設定値以下である(YES)場合には平均
値NLAMが安定していると判断して平均値NLAMを
ECU50内のRAM50e内に記憶した後に、S10
5へ移行する。
超える(NO)場合には平均値NLAMが安定していな
い、すなわちエンジン動作状態が無効デューティ値DT
0を算出することができる状況にないとして、本ルーチ
ンを抜ける(リターン)。
ブ44が非動作状態であるか否かが判定される。ここ
で、デューティソレノイドバルブ44が非動作状態であ
る(YES)場合には、エンジン動作状態がS101〜
S105の条件を満たしている状態、すなわち定常運転
状態でかつデューティソレノイドバルブ44が非作動状
態であるとして、S106へ移行する。
M50e内にエンジン動作状態等が学習条件を満たして
いることを示すフラグが立てられ(FLAG←1)、本
ルーチンを抜ける(リターン)。また、デューティソレ
ノイドバルブ44が非動作状態でない(NO)場合、す
なわち動作中である場合には、無効デューティ値DT0
を算出することができないとして本ルーチンを抜ける
(リターン)。
値DT0を算出し、最終デューティ値DUTYを得るた
めの制御ルーチンである。また、図6は、図5のルーチ
ンを実行することによって変化する空燃比フィードバッ
ク補正係数値LAMBDA及びその平均値NLAMとデ
ューティソレノイドバルブ44に増加入力されるデュー
ティ値(以下、単に「入力デューティ値」という)との
関係を時間tを用いて示した概略説明図である。
の学習実行判定ルーチンによってECU50のRAM5
0e内にフラグが立てられている(FLAG=1)か否
かが判定される。ここで、フラグが立っている(YE
S)場合には無効デューティ値DT0の算出条件を満た
している、すなわちエンジン動作状態が定常運転状態で
かつデューティソレノイドバルブ44が非作動状態であ
るとしてS202に移行し、フラグが立っていない(N
O)場合には本ルーチンを実行する条件を満たさないと
して本ルーチンを抜ける(リターン)。
90によりデューティソレノイドバルブ44に対して入
力デューティ値を増加入力速度Xで1bitづつ増加入
力する動作が行われる。また、タイマ手段81は、入力
デューティ値の増加入力開始と同時に時間の計測を開始
する。ここで、増加入力速度X(bit/sec)は、
ECU50のROM50d内に予めストアされている設
定値である。
示したように、増加入力速度X(図中、線Bの勾配)で
増加する。したがって、デューティソレノイドバルブ4
4は、入力デューティ値が無効デューティ値を超えたと
きから徐々に開きはじめ(図15参照)、このバルブ開
度の増大によりエンジンに供給されるエバポのパージ量
も増加する。これにより、空燃比フィードバック補正係
数値LAMBDAは徐々に小さくなり、空燃比フィード
バック補正係数値LAMBDAの平均値NLAMnew
は一定の割合で減少することとなる(図6中、線A)。
続ける平均値NLAMnewが前述のS104にてEC
U50のRAM50e内に記憶した平均値NLAMol
dの9割よりも小さくなったか否かを判定する。ここ
で、平均値NLAMnewが平均値NLAMoldの9
割、すなわち平均値NLAMoldの0.9倍よりも大
きい(NO)場合には、S202へ戻り、平均値NLA
Moldの0.9倍以下(YES)になるまでS202
の動作を行う。
wが平均値NLAMoldの0.9倍以下になった(Y
ES)場合にはS204へ移行する。S204では、デ
ューティ値増加入力手段90によりデューティ値の増加
入力を開始した時点から平均値NLAMnewが平均値
NLAMoldの0.9倍以下になった時点までの時間
T9を計測する。この計測した時間T9は、RAM50
e内にデータとして記憶される。
うに、デューティソレノイドバルブ44のバルブ動作開
始所要時間TopenとO2センサ32の応答遅れ時間
Tdとを含んでいる。ここで、バルブ動作開始所要時間
Topenとは、デューティ値増加入力手段90により
デューティ値の増加入力を開始した時点(図中、e点)
から実際にデューティソレノイドバルブ44が動作を開
始する時点(図中、f点)までの時間である。
は、デューティソレノイドバルブ44の動作によりエバ
ポがエンジンに供給された時点(図中、f点)から排気
通路30に設けられたO2センサ32がそのエバポによ
る空燃比の変化を検出する(図中、g点)までのセンサ
の応答遅れの時間であり、エンジン運転状態に応じて予
めECU50のROM50d内に設定されている。
行われる。また、タイマ81も時間の計測を継続する。
したがって、図6に示したように、入力デューティ値は
同一の増加入力速度Xで増加を継続し、エバポのパージ
量も同じ割合で増加を続ける。そして、空燃比フィード
バック補正係数値LAMBDAの平均値NLAMnew
も同様に同じ割合で更に減少を続ける。
MnewがS104にてECU50のRAM50e内に
記憶した平均値NLAMoldの8割よりも小さくなっ
たか否かを判定する。ここで、平均値NLAMnewが
平均値NLAMoldの8割、すなわち平均値NLAM
oldの0.8倍よりも大きい(NO)場合には、S2
05へ戻り、平均値NLAMoldの0.8倍以下(Y
ES)になるまでS205の動作を行う。
wが平均値NLAMoldの0.8倍以下になった(Y
ES)場合にはS207へ移行し、S207では、デュ
ーティ値増加入力手段90によりデューティ値の増加入
力を開始した時点から平均値NLAMnewが平均値N
LAMoldの0.8倍以下になった時点までの時間T
8を計測する。この計測した時間T8は、時間T9と同
様にRAM50e内にデータとして記憶される。
ドバルブ44のバルブ動作開始所要時間Topenの算
出が行われる。バルブ動作開始所要時間Topenは、
以下の(1)式によって算出することができる。
T9を2倍したものからT8とTdを減算することによ
り算出することができる。
算出原理を以下に説明する。図6に示したように、平均
値NLAMnewが0.9倍から0.8倍になるまでの
時間、すなわち時間T9と時間T8との時間差は、デュ
ーティソレノイドバルブ44が増加入力されたデューテ
ィ値に基づいて実際に開動作を行ったことにより平均値
NLAMnewが低下した時間である。
penと応答遅れ時間Tdとを含んだ時間T9を2倍し
たものから時間T8及び応答遅れ時間Tdを除算するこ
とによりバルブ動作開始所要時間Topenを算出する
ことができる。
0を算出する。ここで、無効デューティ値DT0は、以
下の(2)式により算出することができる。
でバルブ動作開始所要時間Topenだけ上昇した入力
デューティ値を無効デューティ値DT0として算出する
ことができる。また、ここで算出された無効デューティ
値DT0は、無効デューティ値学習手段83によって前
回のプログラムサイクル時に記憶した無効デューティ値
DT0を更新し、記憶される。
ティ値DT0と目標デューティ値DTtgtから最終デ
ューティ値DUTYが算出される。ここで、最終デュー
ティ値DUTYは、以下の(3)式により算出すること
ができる。
に、本ルーチンを抜ける(リターン)。したがって、以
上の制御ルーチンを実行することによって、正確な無効
デューティ値DT0を算出し学習することができ、これ
を用いてデューティソレノイドバルブ44を正確に制御
する最終デューティ値DUTYを得ることができる。
るデューティソレノイドバルブ44の流量特性のバラツ
キ又は経時変化を検出して、学習することができ、図1
5に示したように、入力されるデューティ値に対するデ
ューティソレノイドバルブ44のバルブ開度を正確に得
ることができる。これにより、得られた最終デューティ
値DUTYを用いてエバポのパージ制御を正確に行うこ
とが可能となる。
説明する。本実施の形態において特徴的なことは、無効
デューティ値を算出学習するためのパラメータとして、
第1の実施の形態にて用いられていた空燃比フィードバ
ック補正係数値LAMBDAの代わりにパージ通路43
内におけるエバポのパージ圧力の変化を用いることであ
る。すなわち、本実施の形態は、パージ通路内のパージ
圧力を検出して無効デューティ値を算出学習し、入力さ
れるデューティ値に対するデューティソレノイドバルブ
44のバルブ開度を正確に得るものである。
0を用いて詳細に説明する。図7は、本実施の形態にお
けるエンジン装置を示した概略説明図、図8は、その機
能ブロック図である。また、図9は、現在のエンジン動
作状態が正確な無効デューティ値DT0を得ることがで
きる状態にあるか否かを判定する学習実行判定ルーチン
を示すフローチャート、図10は、無効デューティ値D
T0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得るた
めの制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、
第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付
することでその詳細な説明を省略する。
るエンジン装置の構成において特徴的なことは、パージ
通路43に圧力センサ45を設け、圧力保持手段として
連通管41に圧力制御弁48と、キャニスタ42の大気
開放口49に開閉弁47を設けたことである。
ポのパージ圧力Peを検出してECU50に出力し、圧
力制御弁48はECU50からの指示信号によって燃料
タンク40とキャニスタ42との圧力を調整し、開閉弁
47は開閉動作によってキャニスタ42内を大気開放又
は閉鎖する。
は、デューティソレノイドバルブ44が非動作状態であ
る場合に、キャニスタ42内の圧力を一定の正圧状態に
保つ動作を行う。また、図8に示したように、無効デュ
ーティ値算出手段80は、圧力センサ45からエバポの
パージ圧力検出信号Peを入力し、無効デューティ値D
T0を算出する。
用いて無効デューティ値DT0を算出学習し、最終デュ
ーティ値DUTYを算出する方法について説明する。ま
ず最初に、図9に示したルーチンにより、現在のエンジ
ン動作状態が正確な無効デューティ値DT0を得ること
ができる状態にあるか否かが判断される。
は第1の実施の形態におけるS101とS102と同様
であるのでその説明を省略する。そして、S303で
は、デューティソレノイドバルブ44が非動作状態であ
るか否かが判定される。
が非動作状態である(YES)場合には、エンジン動作
状態がS301〜S303の条件を満たしている状態、
すなわち無効デューティ値を算出学習することができる
状態にあると判断して、S304へ移行する。
非動作状態でない(NO)場合、すなわち動作中である
場合には、正確な無効デューティ値DT0を得ることが
できないとして本ルーチンを抜ける(リターン)。そし
て、S304にてECU50のRAM50e内に学習条
件を満たしていることを示すフラグが立てられた後に、
本ルーチンを抜ける(リターン)。
の実施の形態におけるS201と同様にフラグが立てら
れているか否かが判断される。そして、S401でフラ
グが立っていると判断されると、S402では、開閉弁
47及び圧力制御弁48の閉鎖が行われ、キャニスタ4
2内を正圧状態に保持した後に、圧力センサ45により
パージ通路内のライン圧であるパージ圧Peが検出さ
れ、ECU50のRAM50e内にデータとして記憶さ
れる。
ブ44への入力デューティ値が増加入力速度Xで1bi
tづつ増加入力される制御がなされ、S404では、エ
バポのパージ圧Peが予め設定されている圧力値Pより
も小さくなったか否かの判断がなされる。
ている圧力値P以上(NO)の場合には、S403の動
作を継続し、小さくなった(YES)場合には、S40
5に移行し、S405にてそのときの入力デューティ値
を計測し、その入力デューティ値を無効デューティ値D
T0と判断する。
レノイドバルブ44にS403にてデューティ値が徐々
に増加入力され、入力デューティ値が無効デューティ値
DT0を超えてからデューティソレノイドバルブ44は
開動作を開始する。
圧状態に保たれているエバポは、パージ通路43を通過
して吸気通路20内へと流入を開始し、キャニスタ42
内のパージ圧Peは徐々に低下し始める。したがって、
強制増加入力を開始した時点から、パージ圧Peが低下
を開始する時点までの入力デューティ値を無効デューテ
ィ値DT0と判断することができる。
制御により最終デューティ値DUTYが算出され、本ル
ーチンを抜ける(リターン)。
ードバックによる検出値をパラメータとして用いていな
いので、第1の実施の形態と比較して、無効デューティ
値DT0を短時間で算出し学習することができる。した
がって、デューティソレノイドバルブ44の流量特性変
化を学習することができ、正確なエバポパージ制御を行
うことが可能となる。
以下に説明する。本実施の形態において特徴的なこと
は、第1の実施の形態における入力デューティ値の増加
入力速度Xを吸入空気量Qに応じて設定することであ
る。これにより、エンジン冷態時においても、正確な無
効デューティ値を算出学習してより精密なエバポパージ
制御を行うことを目的としている。
ドル運転におけるアイドル回転数は高く設定され、それ
に伴って空燃比フィードバック補正係数値LAMBDA
の反転回数も多くなる。したがって、本実施の形態は、
空燃比フィードバック補正係数値LAMBDAの反転回
数に応じて増加入力速度Xを変更設定することによっ
て、より正確な無効デューティ値DT0を算出学習する
ものである。
いて説明する。図11は、無効デューティ値DT0を算
出学習し、最終デューティ値DUTYを得るための制御
ルーチンを示すフローチャートである。
れているか否かが判断される。このフラグについては、
第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明を省
略する。ここで、フラグが立てられている(YES)場
合にはエンジン動作状態が所定の前提条件を満たしてい
ると判断して、S502へ移行し、フラグが立てられて
いない(NO)場合には前提条件を満たしていないと判
断して、本ルーチンを抜ける(リターン)。
加入力速度Xが設定される。ここで、増加入力速度Xは
吸入空気量Qのデータテーブルを参照することにより設
定される。このデータテーブルは、吸入空気量Qが増加
すると増加入力速度Xも速い速度となるように構成され
ている。
イドバルブ44に対してS502で設定された増加入力
速度Xで1bitづつ入力デューティ値が増加入力され
る。S504〜S511は、S203〜S210までと
同様であるのでその詳細な説明を省略する。
り、エンジン水温が低くアイドル回転数が高い場合、例
えば、エンジン始動後間もないエンジン冷態時において
も吸入空気量Qに応じて増加入力速度Xが設定されるの
で、正確に無効デューティ値を算出することができ、精
密なエバポのパージ制御を行うことができる。
以下に説明する。本実施の形態において特徴的なこと
は、第1の実施の形態において、キャニスタ42内のエ
バポ濃度を考慮して無効デューティ値の算出学習を行う
ことである。
極端に低い場合には、デューティソレノイドバルブ44
を制御してもパージするエバポが少ないために、所定量
のエバポをパージするのに長時間を有する。すなわち、
時間T9や時間T8が非常に長くなり、無効デューティ
値を算出するために行う制御時間が長くなるために、通
常の空燃比制御に不具合を与える可能性がある。
端に高い場合には、デューティソレノイドバルブ44が
僅かに開いただけで大量のエバポがパージされるので、
O2センサによるフィードバック制御が追いつかなくな
る可能性がある。
な不具合を除去するべく、時間T9及び時間T8が予め
設定されている設定時間の範囲を外れる場合には、無効
デューティ値の算出学習制御を中止するものを新たに追
加したものである。
2を用いて説明する。図12は、無効デューティ値DT
0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得るため
の制御ルーチンを示すフローチャートである。
てられているか否かが判断される。このフラグについて
は第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明を
省略する。ここで、フラグが立てられている(YES)
場合にはエンジン動作状態が前提条件を満たしていると
判断して、S602へ移行し、フラグが立てられていな
い(NO)場合には前提条件を満たしていないと判断し
て、本ルーチンを抜ける(リターン)。
におけるS202〜S204と同様であるのでその説明
を省略する。S605では、時間T9が設定時間T2よ
り短いか否かが判断される。設定時間T2は、時間T9
の最短の制限時間としてECU50のROM50d内に
予め設定されているものである。
い(YES)場合には、キャニスタ42内のエバポ濃度
が極端に高いと判断し、無効デューティ値DT0の算出
学習制御を中止した後に本ルーチンを抜ける(リター
ン)。また、時間T9が設定時間T2よりも長い(N
O)場合には、キャニスタ42内のエバポ濃度は設定範
囲よりも高くないと判断してS606へ移行する。
り長いか否かが判断される。設定時間T1は、時間T9
の最長の制限時間としてECU50のROM50d内に
予め設定されているものである。
い(YES)場合には、キャニスタ42内のエバポ濃度
が極端に低いと判断し、無効デューティ値DT0の算出
学習制御を中止した後に、本ルーチンを抜ける(リター
ン)。また、時間T9が設定時間T1よりも短い(N
O)場合には、キャニスタ42内のエバポ濃度は設定範
囲内にあり適正な状態であると判断してS607へ移行
する。
におけるS205〜S207と同様であるのでその説明
を省略する。S610では、時間T9の場合と同様の判
断が行われる。すなわち、時間T8が設定時間T4より
短いか否かが判断され、設定時間T3よりも長いか否か
が判断される。なお、設定時間T4とT3の関係はT4
<T3である。
度が適正な状態で無効デューティ値の算出学習を行い、
それに基づいて最終デューティ値を算出することができ
る。したがって、第1の実施の形態の効果に加えて、キ
ャニスタ42内のエバポ濃度を考慮し、エバポ濃度の異
常時に誤って学習しない制御を行うことが可能となり、
正確なエバポパージ制御を行うことができる。
以下に説明する。本実施の形態において特徴的なこと
は、第1の実施の形態にて空燃比センサとして用いられ
るO2センサ32の代わりに、リニアな出力を得られる
広域空燃比センサ33を用いて無効デューティ値の算出
学習を行うことである。
用いた場合には、無効デューティ値DT0を算出するた
めに、空燃比フィードバック補正係数値LAMBDAの
平均値NLAMを用いなければならない。すなわち、平
均値NLAMは、空燃比フィードバック補正係数値LA
MBDAを用いて算出しなければならず、算出後に平均
値NLAMの変化率が所定の設定値内にあるか否かを判
断しなければならない(図4のS104)。
比センサによって空燃比を直接的に計測することによ
り、無効デューティ値DT0の算出学習を精度良く行
い、かつその算出学習時間をより短くできる。
14を用いて説明する。図13は、現在のエンジン動作
状態が正確な無効デューティ値DT0を得ることができ
る状態にあるか否かを判定する学習実行判定ルーチンを
示すフローチャート、図14は、無効デューティ値DT
0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得るため
の制御ルーチンを示すフローチャートである。
3は、第1の実施の形態におけるS101〜S103と
同様であるのでその詳細な説明を省略する。また、S7
03にて空燃比フィードバック補正係数値LAMBDA
が設定範囲内にあると判断した(YES)場合には、そ
の値を無効デューティ値DT0を算出学習し最終デュー
ティ値DUTYを算出する制御の開始前の空燃比フィー
ドバック補正係数値LAMBDA(以下、単に「LAM
BDAO」という)として、ECU50のRAM50e
内に記憶した後に、S704へ移行する。
デューティソレノイドバルブ44が非動作状態であるか
否かが判定され、非動作状態である(YES)場合には
S705へ移行し、非動作状態でない(NO)場合は、
エンジン動作状態が正確な無効デューティ値を得ること
ができる状態にないとして本ルーチンを抜ける(リター
ン)。S705では、ECU50のRAM50e内に学
習条件を満たしている状態であることを示すフラグが立
てられ(FLAG←1)、本ルーチンを抜ける(リター
ン)。
0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得るため
の制御が行われるが、S801とS802は、第1の実
施の形態におけるS201とS202と同様であるので
その詳細な説明を省略する。S803では、S802の
動作により、空燃比フィードバック補正係数値LAMB
DAがS703にてECU50のRAM50e内に記憶
した空燃比フィードバック補正係数値LAMBDAOの
9割以下になったか否かを判定する(LAMBDA≦L
AMBDAO×0.9)。
LAMBDAが、空燃比フィードバック補正係数値LA
MBDAOの9割よりも大きい(NO)場合には、小さ
くなるまで(YES)S802の動作を繰り返し行い、
9割以下になった(YES)場合には、S804へ移行
する。
90によりデューティ値の増加入力を開始した時点から
S803にてYESと判定されるまで、すなわち空燃比
フィードバック補正係数値LAMBDAが、空燃比フィ
ードバック補正係数値LAMBDAOの9割以下になる
までの時間T9が計測される。
までと同様の制御により空燃比フィードバック補正係数
値LAMBDAが、空燃比フィードバック補正係数値L
AMBDAOの8割となるまでの時間T8が計測され
る。
形態におけるS208からS210と同様に、無効デュ
ーティ値DT0が算出され、最終デューティ値DUTY
が算出される。
ことにより無効デューティ値DT0を精度良く算出学習
することができ、また、平均値NLAMを用いる必要が
ないので算出学習時間を短縮することができる。これに
より、デューティソレノイドバルブ44の流量特性の変
化をより早く学習することができ、正確なエバポパージ
制御を行うことが可能となる。
ンジンの蒸発燃料パージ制御装置によれば、パージバル
ブの無効デューティ値を算出し学習することができる。
これにより、パージバルブが個々に有しかつ使用状況に
応じて変化する流量特性を正確に把握することができ、
正確なエバポパージ制御を行うことができる。
蒸発燃料パージ制御装置が用いられるエンジン装置の概
略構成図である。
ある。
ルブが正確な無効デューティ値DT0を得ることができ
る状態にあるか否かを判定する学習実行判定ルーチンを
示すフローチャートである。
ューティ値DUTYを得るための制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
ドバック補正係数値LAMBDA及びその平均値NLA
Mと入力デューティ値との関係を時間tを用いて示した
概略説明図である。
た概略説明図である。
る。
及びデューティソレノイドバルブが正確な無効デューテ
ィ値DT0を得ることができる状態にあるか否かを判定
する学習実行判定ルーチンを示すフローチャートであ
る。
値DT0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得
るための制御ルーチンを示すフローチャートである。
値DT0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得
るための制御ルーチンを示すフローチャートである。
値DT0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得
るための制御ルーチンを示すフローチャートである。
態及びデューティソレノイドバルブが正確な無効デュー
ティ値DT0を得ることができる状態にあるか否かを判
定する学習実行判定ルーチンを示すフローチャートであ
る。
値DT0を算出学習し、最終デューティ値DUTYを得
るための制御ルーチンを示すフローチャートである。
力デューティ値とデューティソレノイドバルブのバルブ
開度との関係を示したデューティソレノイドバルブの流
量特性を示すグラフである。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 燃料タンク内にて発生した蒸発燃料を蓄
えるキャニスタと、該キャニスタとエンジンの吸気通路
に設けられたスロットル弁の下流側とを連通し途中にパ
ージバルブを有するパージ通路と、エンジン動作状態に
応じて前記パージバルブの開閉制御のためのデューティ
値を設定するデューティ値設定手段と、前記デューティ
値の増減に基づいて前記エンジンに供給される蒸発燃料
のパージ量を増減調整するパージ量調整手段とを有する
エンジンの蒸発燃料パージ制御装置において、 前記エンジン動作状態が予め設定されている定常状態で
ありかつ前記パージバルブが非動作状態であるか否かを
判定する学習条件判定手段と、 前記エンジンが前記定常状態でありかつ前記パージバル
ブが非動作状態である場合に、前記パージバルブに対し
てデューティ値を所定速度で強制的に増加するように入
力するデューティ値増加入力手段と、 前記エンジンの排気通路に設けられ空燃比を検出する空
燃比センサと、 前記空燃比センサにより検出される空燃比の変化に基づ
いて前記デューティ値増加入力手段がデューティ値の強
制的な増加入力を開始してから前記パージバルブが実際
に開動作を始めるまでのバルブ動作開始所要時間を計測
するタイマ手段と、 前記バルブ動作開始所要時間と前記デューティ値増加入
力手段によるデューティ値の増加入力速度とを用いて前
記パージバルブが開動作を行うことができないデューテ
ィ値である無効デューティ値を算出する無効デューティ
値算出手段とを有し、 前記パージ量調整手段は、前記エンジン運転状態に応じ
て設定されたデューティ値に前記算出した無効デューテ
ィ値を付加したデューティ値に基づいて前記パージ量の
増減調整をすることを特徴とするエンジンの蒸発燃料パ
ージ制御装置。 - 【請求項2】 前記空燃比センサの検出信号に基づいて
空燃比のフィードバック制御を行うための空燃比フィー
ドバック補正係数値を算出する空燃比フィードバック補
正係数値算出手段を有し、 前記タイマ手段は、 前記デューティ値増加入力手段がデューティ値の強制的
な増加入力を開始した時点から、前記デューティ値の増
加入力によって前記パージバルブが開動作を開始し前記
蒸発燃料が前記エンジンにパージされることによって前
記空燃比センサにより検出される空燃比が小さくなり前
記空燃比フィードバック補正係数値が予め設定されてい
る第1設定値以下となる時点までの第1デューティ値増
加入力時間と、 前記デューティ値増加入力手段がデューティ値の強制的
な増加入力を開始した時点から、前記空燃比フィードバ
ック補正係数値が前記第1設定値よりも更に小さくなる
側に設定されている第2設定値以下となる時点までの第
2デューティ値増加入力時間とを計測し、 前記第1デューティ値増加入力時間と第2デューティ値
増加入力時間とを用いて前記バルブ動作開始所要時間を
算出することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの
蒸発燃料パージ制御装置。 - 【請求項3】 第1デューティ値増加入力時間又は第2
デューティ値増加入力時間の少なくとも一方が各々予め
設定されている制限時間の範囲を外れる場合に、前記無
効デューティ値算出手段は無効デューティ値の算出を中
止することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジ
ンの蒸発燃料パージ制御装置。 - 【請求項4】 前記空燃比センサにO2センサを用いた
ことを特徴とする請求項1〜3に記載のエンジンの蒸発
燃料パージ制御装置。 - 【請求項5】 前記O2センサの代わりに検出する空燃
比に対してリニヤな出力特性を有する広域空燃比センサ
を用いたことを特徴とする請求項1〜3に記載のエンジ
ンの蒸発燃料パージ制御装置。 - 【請求項6】 燃料タンク内にて発生した蒸発燃料を蓄
えるキャニスタと、該キャニスタとエンジンの吸気通路
に設けられたスロットル弁の下流側とを連通し途中にパ
ージバルブを有するパージ通路と、エンジン動作状態に
応じて前記パージバルブの開閉制御のためのデューティ
値を設定するデューティ値設定手段と、前記デューティ
値の増減に基づいて前記エンジンに供給される蒸発燃料
のパージ量を増減調整するパージ量調整手段とを有する
エンジンの蒸発燃料パージ制御装置において、 前記エンジン動作状態が予め設定されている定常状態で
ありかつ前記パージバルブが非動作状態であるか否かを
判定する学習条件判定手段と、 前記パージバルブよりも前記キャニスタ側に位置する前
記パージ通路内のライン圧力を検出する圧力センサと、 前記エンジンが前記定常状態で前記パージバルブが非動
作状態である場合に、 前記燃料タンクとキャニスタとの間を強制的に閉鎖して
前記パージバルブよりも前記キャニスタ側の前記パージ
通路内及び前記キャニスタ内のエバポの圧力状態を保持
する圧力保持手段と、 前記パージ通路内の圧力状態を保持した際の前記パージ
通路内のライン圧力を記憶するライン圧力記憶手段と、 前記ライン圧力を記憶した後に前記パージバルブに対し
てデューティ値を所定速度で強制的に増加するように入
力するデューティ値増加入力手段と、 前記デューティ値の強制増加入力によって前記パージバ
ルブが開動作を行い前記圧力センサにより検出される前
記パージ通路内のライン圧力が前記記憶したライン圧力
よりも低下した際に、前記デューティ値増加入力手段に
より前記パージバルブに増加入力されているデューティ
値を無効デューティ値として検出する無効デューティ値
検出手段とを有し、 前記パージ量調整手段は、前記エンジン運転状態に応じ
て設定されたデューティ値に前記算出した無効デューテ
ィ値を付加したデューティ値に基づいて前記パージ量の
増減調整をすることを特徴とするエンジンの蒸発燃料パ
ージ制御装置。 - 【請求項7】 前記算出した無効デューティ値を学習す
る無効デューティ値学習手段を有することを特徴とする
請求項1〜6に記載のエンジンの蒸発燃料パージ制御装
置。 - 【請求項8】 前記デューティ値増加入力手段のデュー
ティ値の増加入力速度を、前記エンジンの吸入空気量に
応じて設定する増加入力速度設定手段を有することを特
徴とする請求項1〜7に記載のエンジンの蒸発燃料パー
ジ制御装置。
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JP07415097A JP3872861B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | エンジンの蒸発燃料パージ制御装置 |
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