JPH10265397A - 肥満予防剤 - Google Patents
肥満予防剤Info
- Publication number
- JPH10265397A JPH10265397A JP9071491A JP7149197A JPH10265397A JP H10265397 A JPH10265397 A JP H10265397A JP 9071491 A JP9071491 A JP 9071491A JP 7149197 A JP7149197 A JP 7149197A JP H10265397 A JPH10265397 A JP H10265397A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- obesity
- extract
- deoxynojirimycin
- agent
- preventing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 (−)−ハイドロキシクエン酸含有のガルシ
ニアカンボジア果皮抽出物の有する酸味が強い等の問題
点を解決した天然物系の肥満予防剤を提供する。 【解決手段】(−)−ハイドロキシクエン酸含有のガル
シニアカンボジア果皮抽出物と1−デオキシノジリマイ
シン含有の桑葉抽出物とを併用してなる、より低濃度で
食欲減退をもたらすことなく、優れた肥満抑制効果を発
揮する肥満予防剤。
ニアカンボジア果皮抽出物の有する酸味が強い等の問題
点を解決した天然物系の肥満予防剤を提供する。 【解決手段】(−)−ハイドロキシクエン酸含有のガル
シニアカンボジア果皮抽出物と1−デオキシノジリマイ
シン含有の桑葉抽出物とを併用してなる、より低濃度で
食欲減退をもたらすことなく、優れた肥満抑制効果を発
揮する肥満予防剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギーの過剰
摂取を原因として発症する肥満を予防するための肥満抑
制剤に関するものである。
摂取を原因として発症する肥満を予防するための肥満抑
制剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年増加傾向にある肥満は、日常的な食
生活が大きく関係し、特に食事エネルギーの過剰摂取と
運動不足が重要な原因として指摘されている。肥満者に
は、高血圧、糖尿病、動脈硬化症等の成人病疾患が多
く、肥満の予防は成人病予防の観点からも重要な健康対
策上の問題となっている。このような状況の中で、肥満
の予防は、食生活の改善が重要な課題として認識されて
おり、低カロリー処方の食品の提供の必要性は言うに及
ばず、脂肪の吸収生成を抑制する物質や糖の吸収を抑制
する物質の開発が強く望まれている。肥満の予防と治療
には、食欲抑制剤、消化吸収阻害剤、脂肪蓄積阻害剤、
代謝促進剤等の医薬品が使用されているが、これらの医
薬品を日常の食品へ利用することは、食品衛生法で禁止
されているため、これらの医薬品に代わる食品への使用
可能な天然物質が求められている。肥満の原因となる脂
肪酸の生成を抑制する天然物の例として、(−)−ハイ
ドロキシクエン酸が知られている(A.C.Sullivan,Amer.
J.Clinic Nutrition,30, 767(1977)) 。本物質はクエン
酸誘導体であって、体内における脂肪酸の合成経路のう
ちグルコースから生成するクエン酸をアセチルCoA へ変
換する酵素ATPクエン酸リアーゼを阻害することによ
って脂肪酸の生成を抑制し、脂肪の蓄積を抑制すること
が明らかにされている。この際、残余のグルコースはグ
リコーゲンとして蓄積されるため、満腹感を与え、疲労
感を緩和するとされている。本物質は南アジア産の植
物、ガルシニアガンボジア、別名マラバールタマリンド
の果皮に豊富に含まれ、その抽出物が多くの食品や飲料
にダイエット素材として使用されている。糖類の吸収を
抑制する天然物の例として、インド原産の植物ギムネマ
シルベスタが注目され、これを利用した各種の健康食品
が商品化されている。また、糖の分解吸収を阻害する物
質として1−デオキシノジリマイシンがその例として知
られている。1−デオキシノジリマイシンは桑植物に含
まれる物質であって、乾燥桑葉には0.1 〜0.2 %含まれ
ている。本物質は二糖類の分解酵素であるα−グルコシ
ダーゼの作用を強力に阻害することによって、腸管内に
おけるグルコースの吸収を遅延させ、血糖値の上昇を抑
制する効果のあることが明らかにされている(Y.Yoshik
uni, Agric. Biol. Chem.,52,121(1988)) 。
生活が大きく関係し、特に食事エネルギーの過剰摂取と
運動不足が重要な原因として指摘されている。肥満者に
は、高血圧、糖尿病、動脈硬化症等の成人病疾患が多
く、肥満の予防は成人病予防の観点からも重要な健康対
策上の問題となっている。このような状況の中で、肥満
の予防は、食生活の改善が重要な課題として認識されて
おり、低カロリー処方の食品の提供の必要性は言うに及
ばず、脂肪の吸収生成を抑制する物質や糖の吸収を抑制
する物質の開発が強く望まれている。肥満の予防と治療
には、食欲抑制剤、消化吸収阻害剤、脂肪蓄積阻害剤、
代謝促進剤等の医薬品が使用されているが、これらの医
薬品を日常の食品へ利用することは、食品衛生法で禁止
されているため、これらの医薬品に代わる食品への使用
可能な天然物質が求められている。肥満の原因となる脂
肪酸の生成を抑制する天然物の例として、(−)−ハイ
ドロキシクエン酸が知られている(A.C.Sullivan,Amer.
J.Clinic Nutrition,30, 767(1977)) 。本物質はクエン
酸誘導体であって、体内における脂肪酸の合成経路のう
ちグルコースから生成するクエン酸をアセチルCoA へ変
換する酵素ATPクエン酸リアーゼを阻害することによ
って脂肪酸の生成を抑制し、脂肪の蓄積を抑制すること
が明らかにされている。この際、残余のグルコースはグ
リコーゲンとして蓄積されるため、満腹感を与え、疲労
感を緩和するとされている。本物質は南アジア産の植
物、ガルシニアガンボジア、別名マラバールタマリンド
の果皮に豊富に含まれ、その抽出物が多くの食品や飲料
にダイエット素材として使用されている。糖類の吸収を
抑制する天然物の例として、インド原産の植物ギムネマ
シルベスタが注目され、これを利用した各種の健康食品
が商品化されている。また、糖の分解吸収を阻害する物
質として1−デオキシノジリマイシンがその例として知
られている。1−デオキシノジリマイシンは桑植物に含
まれる物質であって、乾燥桑葉には0.1 〜0.2 %含まれ
ている。本物質は二糖類の分解酵素であるα−グルコシ
ダーゼの作用を強力に阻害することによって、腸管内に
おけるグルコースの吸収を遅延させ、血糖値の上昇を抑
制する効果のあることが明らかにされている(Y.Yoshik
uni, Agric. Biol. Chem.,52,121(1988)) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】肥満の予防には低カロ
リー食事の摂取が重要であるが、低カロリー食事のメニ
ューでは、摂取する食物の内容が限定されてしまい、豊
かな食生活を楽しむことができない。これに対して、あ
る特定の天然物を同時に摂取することにより糖の吸収抑
制や脂肪の生成蓄積抑制がはかられ、これにより肥満の
予防が可能となれば、低カロリー食事への配慮を必要と
せずに肥満の予防に有効な手段を提供することができ
る。前述の(−)−ハイドロキシクエン酸含有のガルシ
ニアカンボジア果皮抽出物は、すでにダイエット素材と
して多くの健康食品に使用されているが、風味の点で改
良すべき問題がある。即ち、(−)−ハイドロキシクエ
ン酸はクエン酸の誘導体であるため、酸味が強く、食品
に使用するには量的限界があり、また、製品コストの点
からも、使用量の低減が望まれている。一方、桑植物に
含まれる1−デオキシノジリマイシンは澱粉から生ずる
マルトースや砂糖などの二糖類をグルコースへ分解する
α−グルコシダーゼを強力に阻害し、腸管からのグルコ
ースの吸収を抑 制する効果があるが、これを日常の食
品へ利用する場合には、作用有効量の点で問題がある。
即ち、1−デオキシノジリマイシンのラットにおける1
回投与量は、6〜60mg/ラット体重kg(Y.Yoshikuni, A
gric. Biol. Chem.,52,121(1988)とされており、これを
ヒトの場合に換算すると、1回0.3 〜3g の摂取量とな
る。ところが、1−デオキシノジリマイシンを含有する
桑葉抽出物を利用する場合は、1−デオキシノジリマイ
シン含量から計算して、1回当たりの摂取量は75〜750
g が有効量となる。このような量を日常の食品へ利用す
ることは不可能である。
リー食事の摂取が重要であるが、低カロリー食事のメニ
ューでは、摂取する食物の内容が限定されてしまい、豊
かな食生活を楽しむことができない。これに対して、あ
る特定の天然物を同時に摂取することにより糖の吸収抑
制や脂肪の生成蓄積抑制がはかられ、これにより肥満の
予防が可能となれば、低カロリー食事への配慮を必要と
せずに肥満の予防に有効な手段を提供することができ
る。前述の(−)−ハイドロキシクエン酸含有のガルシ
ニアカンボジア果皮抽出物は、すでにダイエット素材と
して多くの健康食品に使用されているが、風味の点で改
良すべき問題がある。即ち、(−)−ハイドロキシクエ
ン酸はクエン酸の誘導体であるため、酸味が強く、食品
に使用するには量的限界があり、また、製品コストの点
からも、使用量の低減が望まれている。一方、桑植物に
含まれる1−デオキシノジリマイシンは澱粉から生ずる
マルトースや砂糖などの二糖類をグルコースへ分解する
α−グルコシダーゼを強力に阻害し、腸管からのグルコ
ースの吸収を抑 制する効果があるが、これを日常の食
品へ利用する場合には、作用有効量の点で問題がある。
即ち、1−デオキシノジリマイシンのラットにおける1
回投与量は、6〜60mg/ラット体重kg(Y.Yoshikuni, A
gric. Biol. Chem.,52,121(1988)とされており、これを
ヒトの場合に換算すると、1回0.3 〜3g の摂取量とな
る。ところが、1−デオキシノジリマイシンを含有する
桑葉抽出物を利用する場合は、1−デオキシノジリマイ
シン含量から計算して、1回当たりの摂取量は75〜750
g が有効量となる。このような量を日常の食品へ利用す
ることは不可能である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題を解決するために、(−)−ハイドロキシクエ
ン酸を含有するガルシニアカンボジアの果皮抽出物の肥
満抑制に対する他物質の増強効果を研究した結果、
(−)−ハイドロキシクエン酸を含有するガルシニアカ
ンボジアの果皮抽出物と1−デオキシノジリマイシン含
有の桑葉抽出物とを併用することにより、より低濃度で
肥満抑制効果が発現することを見い出し、本発明をなす
に至った。即ち、本発明は(−)−ハイドロキシクエン
酸を含有するガルシニアカンボジアの果皮抽出物と1−
デオキシノジリマイシンを含有する桑葉抽出物との混合
物からなる肥満予防剤である。
うな問題を解決するために、(−)−ハイドロキシクエ
ン酸を含有するガルシニアカンボジアの果皮抽出物の肥
満抑制に対する他物質の増強効果を研究した結果、
(−)−ハイドロキシクエン酸を含有するガルシニアカ
ンボジアの果皮抽出物と1−デオキシノジリマイシン含
有の桑葉抽出物とを併用することにより、より低濃度で
肥満抑制効果が発現することを見い出し、本発明をなす
に至った。即ち、本発明は(−)−ハイドロキシクエン
酸を含有するガルシニアカンボジアの果皮抽出物と1−
デオキシノジリマイシンを含有する桑葉抽出物との混合
物からなる肥満予防剤である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用する成分である(−)−ハイドロキ
シクエン酸は、必ずしも純粋なものである必要はなく、
(−)−ハイドロキシクエン酸を含有するガルシニアカ
ンボジア果皮の抽出物の形態で用いてもよいことは勿論
である。本発明では市販の(−)−ハイドロキシクエン
酸50%含有の当該抽出物(株式会社オルトコーポレーシ
ョン製品、シトリマックス)を使用した。本発明で使用
するもう一方の1−デオキシノジリマイシンは、植物に
おいては桑に含まれ、桑以外の植物にはその存在は確認
されていない。本発明では1−デオキシノジリマイシン
を純粋に取り出して使用する必要はなく、1−デオキシ
ノジリマイシン含有の桑葉抽出物を用いても十分の効果
を得ることができる。1−デオキシノジリマイシン含有
の桑葉抽出物を得るには、桑葉の乾燥粉末に水又は含水
エタノール等のアルコール類を加えて抽出する。この抽
出液を遠心分離にかけて不溶物を除去し、減圧濃縮した
後、凍結乾燥して桑葉抽出物を得ることができる。この
抽出物中には1−デオキシノジリマイシンが0.4 〜1%
含まれている。
する。本発明で使用する成分である(−)−ハイドロキ
シクエン酸は、必ずしも純粋なものである必要はなく、
(−)−ハイドロキシクエン酸を含有するガルシニアカ
ンボジア果皮の抽出物の形態で用いてもよいことは勿論
である。本発明では市販の(−)−ハイドロキシクエン
酸50%含有の当該抽出物(株式会社オルトコーポレーシ
ョン製品、シトリマックス)を使用した。本発明で使用
するもう一方の1−デオキシノジリマイシンは、植物に
おいては桑に含まれ、桑以外の植物にはその存在は確認
されていない。本発明では1−デオキシノジリマイシン
を純粋に取り出して使用する必要はなく、1−デオキシ
ノジリマイシン含有の桑葉抽出物を用いても十分の効果
を得ることができる。1−デオキシノジリマイシン含有
の桑葉抽出物を得るには、桑葉の乾燥粉末に水又は含水
エタノール等のアルコール類を加えて抽出する。この抽
出液を遠心分離にかけて不溶物を除去し、減圧濃縮した
後、凍結乾燥して桑葉抽出物を得ることができる。この
抽出物中には1−デオキシノジリマイシンが0.4 〜1%
含まれている。
【0006】本発明の肥満予防剤における上記混合物
は、(−)−ハイドロキシクエン酸含有ガルシニアカン
ボジア果皮の抽出物と1−デオキシノジリマイシン含有
桑葉抽出物とを混合することにより調製することができ
る。その際の混合比率は、(−)−ハイドロキシクエン
酸含有ガルシニアカンボジア果皮の抽出物の1(重量
比)に対して1−デオキシノジリマイシン含有の桑葉抽
出物の0.2 〜5を添加することが有効であり、相乗効果
が発揮される。この場合、1−デオキシノジリマイシン
含有の桑葉抽出物の重量比が0.2 未満及び5を越える場
合は用量と効果の関係から有用性は認められない。
は、(−)−ハイドロキシクエン酸含有ガルシニアカン
ボジア果皮の抽出物と1−デオキシノジリマイシン含有
桑葉抽出物とを混合することにより調製することができ
る。その際の混合比率は、(−)−ハイドロキシクエン
酸含有ガルシニアカンボジア果皮の抽出物の1(重量
比)に対して1−デオキシノジリマイシン含有の桑葉抽
出物の0.2 〜5を添加することが有効であり、相乗効果
が発揮される。この場合、1−デオキシノジリマイシン
含有の桑葉抽出物の重量比が0.2 未満及び5を越える場
合は用量と効果の関係から有用性は認められない。
【0007】上記の如く調製した混合物の肥満抑制効果
は、ゴールドチオグルコース処置した肥満モデルマウス
を用いて評価することができる。ゴールドチオグルコー
ス処置により脳内の満腹中枢が破壊され、過食を生じて
肥満を誘発することが知られている。このマウスに上記
により調製した混合物を0.3 〜1.5 %配合した飼料を8
週間自由摂取させた後、体重抑制効果を測定した。その
結果、(−)−ハイドロキシクエン酸含有ガルシニアカ
ンボジア果皮抽出物単独の場合に比べて、1−デオキシ
ノジリマイシン含有桑葉抽出物を併用すると、約1/5
の量で同等の肥満抑制効果を発現することが認められ
た。
は、ゴールドチオグルコース処置した肥満モデルマウス
を用いて評価することができる。ゴールドチオグルコー
ス処置により脳内の満腹中枢が破壊され、過食を生じて
肥満を誘発することが知られている。このマウスに上記
により調製した混合物を0.3 〜1.5 %配合した飼料を8
週間自由摂取させた後、体重抑制効果を測定した。その
結果、(−)−ハイドロキシクエン酸含有ガルシニアカ
ンボジア果皮抽出物単独の場合に比べて、1−デオキシ
ノジリマイシン含有桑葉抽出物を併用すると、約1/5
の量で同等の肥満抑制効果を発現することが認められ
た。
【0008】このようにして得られた肥満予防剤は、水
溶性有機高分子化合物、例えばデキストリン、CMC、
アラビアガム、ゼラチン等の賦形剤とともに噴霧乾燥し
て得られる粉末状あるいは顆粒状に成型しても好適に使
用できが、タブレット状又はカプセル状にしてもよい。
この肥満予防剤を使用する場合は、食前又は食中に摂取
するのが効果的である。
溶性有機高分子化合物、例えばデキストリン、CMC、
アラビアガム、ゼラチン等の賦形剤とともに噴霧乾燥し
て得られる粉末状あるいは顆粒状に成型しても好適に使
用できが、タブレット状又はカプセル状にしてもよい。
この肥満予防剤を使用する場合は、食前又は食中に摂取
するのが効果的である。
【0009】本発明の肥満予防剤の食品への使用は、特
に食品群を指定するものではなく、例えば菓子として分
類されるビスケット、クッキー、チューインガム、チョ
コレート、キャンディー等があげられる。又、ビタミン
剤などの他の栄養素と共に使用することもできる。その
他に、アイスクリーム、シャーベット等の氷菓子及び冷
菓子又は各種果汁飲料をはじめコーヒーやスープ、健康
ドリンク等に使用される。本発明の肥満予防剤は、上記
の如き天然物を使用しているので急性毒性においても全
く問題はない。
に食品群を指定するものではなく、例えば菓子として分
類されるビスケット、クッキー、チューインガム、チョ
コレート、キャンディー等があげられる。又、ビタミン
剤などの他の栄養素と共に使用することもできる。その
他に、アイスクリーム、シャーベット等の氷菓子及び冷
菓子又は各種果汁飲料をはじめコーヒーやスープ、健康
ドリンク等に使用される。本発明の肥満予防剤は、上記
の如き天然物を使用しているので急性毒性においても全
く問題はない。
【0010】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 調製例1 桑葉の乾燥粉末1kgに蒸留水5リットルを加えて加温し
ながら撹拌抽出した。この抽出液にエタノール5リット
ルを加えて1晩放置し、生じた沈殿物を遠心分離により
除去した。この液を45℃以下で減圧濃縮後、凍結乾燥
して150 g の1−デオキシノジリマイシン含有桑葉抽出
物を得た。この抽出物中の1−デオキシノジリマイシン
含有量は、ガスクロマトグラフィー法により測定した。
即ち、抽出物の一定量を10倍の蒸留水に溶かし、Dow
ex50X4(H型)カラムにかけ、蒸留水で十分に洗
浄して酸中性部を除去した後、2Nのアンモニア水で溶
出した。この溶出液を減圧濃縮した後、トリメチルシリ
ル化してガスクロマトグラフィー装置で分析した。その
結果、得られた桑葉抽出物中の1−デオキシノジリマイ
シン含有量は、0.4 〜1%であった。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 調製例1 桑葉の乾燥粉末1kgに蒸留水5リットルを加えて加温し
ながら撹拌抽出した。この抽出液にエタノール5リット
ルを加えて1晩放置し、生じた沈殿物を遠心分離により
除去した。この液を45℃以下で減圧濃縮後、凍結乾燥
して150 g の1−デオキシノジリマイシン含有桑葉抽出
物を得た。この抽出物中の1−デオキシノジリマイシン
含有量は、ガスクロマトグラフィー法により測定した。
即ち、抽出物の一定量を10倍の蒸留水に溶かし、Dow
ex50X4(H型)カラムにかけ、蒸留水で十分に洗
浄して酸中性部を除去した後、2Nのアンモニア水で溶
出した。この溶出液を減圧濃縮した後、トリメチルシリ
ル化してガスクロマトグラフィー装置で分析した。その
結果、得られた桑葉抽出物中の1−デオキシノジリマイ
シン含有量は、0.4 〜1%であった。
【0011】調製例2 肥満抑制試験に用いるマウスの基本飼料は、表1に示す
組成のものを使用した。
組成のものを使用した。
【0012】
【表1】
【0013】この組成の飼料に、(−)−ハイドロキシ
クエン酸50%含有のガルシニアカンボジア果皮抽出物
(株式会社オルトコーポレーション製品、シトリマック
ス)と調製例1の桑葉抽出物を表2に示す割合で配合
し、十分混合した後、固形状に成形してマウスの肥満抑
制試験用飼料とした。
クエン酸50%含有のガルシニアカンボジア果皮抽出物
(株式会社オルトコーポレーション製品、シトリマック
ス)と調製例1の桑葉抽出物を表2に示す割合で配合
し、十分混合した後、固形状に成形してマウスの肥満抑
制試験用飼料とした。
【0014】
【表2】
【0015】実施例1 5週令のICR 系マウスの腹腔内に、生理食塩水に溶解し
たゴールドチオグルコース(0.6 g/体重 kg)を投与し
た後、2週間にわたり体重を測定し、体重増加の順調な
マウスを選び肥満抑制試験に用いた。飼料投与開始時の
体重が、各群でほぼ均等になるように群編成を行い、全
群1ケージに6匹飼いとし、1群2ケージ計12匹とし
た。飼料及び飲水は自由摂取とし、8週間飼育した。そ
の間、週1回の体重測定と週2回の摂餌量測定を行い、
その都度新しい飼料に交換した。測定値は平均値±標準
誤差で示した。体重抑制試験の結果を表3に示した。
たゴールドチオグルコース(0.6 g/体重 kg)を投与し
た後、2週間にわたり体重を測定し、体重増加の順調な
マウスを選び肥満抑制試験に用いた。飼料投与開始時の
体重が、各群でほぼ均等になるように群編成を行い、全
群1ケージに6匹飼いとし、1群2ケージ計12匹とし
た。飼料及び飲水は自由摂取とし、8週間飼育した。そ
の間、週1回の体重測定と週2回の摂餌量測定を行い、
その都度新しい飼料に交換した。測定値は平均値±標準
誤差で示した。体重抑制試験の結果を表3に示した。
【0016】
【表3】
【0017】表3の結果から判るように、ガルシニアカ
ンボジア果皮抽出物と桑葉抽出物を併用して投与した場
合は、ガルシニアカンボジア果皮抽出物を単独に投与し
た場合に比べて、より低濃度で体重抑制効果が認められ
た。即ち、この併用は、ガルシニアカンボジア果皮抽出
物の単独投与の場合の1/5の量で同等の体重抑制効果
を発現した。ガルシニアカンボジア果皮抽出物と桑葉抽
出物の配合割合は、ガルシニアカンボジア果皮抽出物の
1重量に対して桑葉抽出物は0.2 〜5重量であった。そ
の際の体重抑制効果は、表3から判るように、総食餌摂
取量に各試験群間で差が認められないことから、食餌摂
取量の抑制に起因するものではないことは明らかであ
る。
ンボジア果皮抽出物と桑葉抽出物を併用して投与した場
合は、ガルシニアカンボジア果皮抽出物を単独に投与し
た場合に比べて、より低濃度で体重抑制効果が認められ
た。即ち、この併用は、ガルシニアカンボジア果皮抽出
物の単独投与の場合の1/5の量で同等の体重抑制効果
を発現した。ガルシニアカンボジア果皮抽出物と桑葉抽
出物の配合割合は、ガルシニアカンボジア果皮抽出物の
1重量に対して桑葉抽出物は0.2 〜5重量であった。そ
の際の体重抑制効果は、表3から判るように、総食餌摂
取量に各試験群間で差が認められないことから、食餌摂
取量の抑制に起因するものではないことは明らかであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 茂雄 東京都中野区中野6−25−7 (72)発明者 長谷川 誠 東京都町田市森野5−13−1−306
Claims (2)
- 【請求項1】 (−)−ハイドロキシクエン酸を含有す
るガルシニアカンボジア果皮抽出物と1−デオキシノジ
リマイシンを含有する桑葉抽出物との混合物からなる肥
満予防剤。 - 【請求項2】 (−)−ハイドロキシクエン酸を含有す
るガルシニアカンボジア果皮抽出物と1−デオキシノジ
リマイシンを含有する桑葉抽出物との混合割合が、重量
比で、(−)−ハイドロキシクエン酸を含有するガルシ
ニアカンボジア果皮抽出物1に対し1−デオキシノジリ
マイシンを含有する桑葉抽出物0.2 〜5である請求項1
の肥満予防剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071491A JPH10265397A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 肥満予防剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071491A JPH10265397A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 肥満予防剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265397A true JPH10265397A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13462193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9071491A Pending JPH10265397A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 肥満予防剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265397A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000012080A1 (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-09 | Amway Corporation | Diet composition and method of weight management |
JP2000281583A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-10 | Gotoo Corporation:Kk | 桑の葉を含有する健康補助製剤及び健康補助飲食品 |
JP2001103928A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Fancl Corp | 食品組成物 |
JP2001181192A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Alps Yakuhin Kogyo Kk | 防湿性生薬エキス |
JP2001213796A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-07 | Tokiwa Yakuhin Kogyo Kk | 桑の葉およびアガリクス抽出混合物を含むインスリン非依存型糖尿病の予防、治療用の医薬組成物および健康食品 |
US6376002B1 (en) * | 1999-08-05 | 2002-04-23 | Hong Young Food Co., Ltd. | Method for preparation of mulberry leaf powder and ice cream containing thereof |
EP1254209A2 (en) * | 2000-08-17 | 2002-11-06 | Sabinsa Corporation | Bioavailable composition of natural and synthetic hca |
WO2002102362A1 (en) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Numico Research B.V. | Dietetic preparation and use of an alpha-hydroxy carboxylic acid (citric acid for the treatment of obesity |
JP2006061117A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Ls Corporation:Kk | ダイエット用健康食品 |
JP2007031415A (ja) * | 2004-09-24 | 2007-02-08 | Showa Denko Kk | ヒドロキシクエン酸誘導体類及びこれを含む皮膚外用剤 |
JP2008222701A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Kangwon National Univ Industry Cooperation Foundation | 肥満予防及び治療用発酵物、糖尿病予防用発酵物、肥満予防及び治療用発酵食品および糖尿病予防用食品 |
JP2011055759A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Marudai Food Co Ltd | 香辛料組成物 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9071491A patent/JPH10265397A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000012080A1 (en) * | 1998-09-01 | 2000-03-09 | Amway Corporation | Diet composition and method of weight management |
JP2000281583A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-10 | Gotoo Corporation:Kk | 桑の葉を含有する健康補助製剤及び健康補助飲食品 |
US6376002B1 (en) * | 1999-08-05 | 2002-04-23 | Hong Young Food Co., Ltd. | Method for preparation of mulberry leaf powder and ice cream containing thereof |
JP2001103928A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | Fancl Corp | 食品組成物 |
JP2001181192A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Alps Yakuhin Kogyo Kk | 防湿性生薬エキス |
JP4524018B2 (ja) * | 2000-01-27 | 2010-08-11 | 常盤薬品工業株式会社 | 桑の葉およびアガリクス抽出混合物を含むインスリン非依存型糖尿病の予防、治療用の医薬組成物および健康食品 |
JP2001213796A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-07 | Tokiwa Yakuhin Kogyo Kk | 桑の葉およびアガリクス抽出混合物を含むインスリン非依存型糖尿病の予防、治療用の医薬組成物および健康食品 |
EP1254209A2 (en) * | 2000-08-17 | 2002-11-06 | Sabinsa Corporation | Bioavailable composition of natural and synthetic hca |
EP1254209A4 (en) * | 2000-08-17 | 2004-09-08 | Sabinsa Corp | BIODEGRADABLE COMPOSITION OF NATURAL AND SYNTHETIC HCA |
JP2008110996A (ja) * | 2000-08-17 | 2008-05-15 | Sabinsa Corp | 体脂肪低減用組成物 |
WO2002102362A1 (en) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Numico Research B.V. | Dietetic preparation and use of an alpha-hydroxy carboxylic acid (citric acid for the treatment of obesity |
JP2006061117A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Ls Corporation:Kk | ダイエット用健康食品 |
JP2007031415A (ja) * | 2004-09-24 | 2007-02-08 | Showa Denko Kk | ヒドロキシクエン酸誘導体類及びこれを含む皮膚外用剤 |
JP2008222701A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Kangwon National Univ Industry Cooperation Foundation | 肥満予防及び治療用発酵物、糖尿病予防用発酵物、肥満予防及び治療用発酵食品および糖尿病予防用食品 |
JP2011055759A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Marudai Food Co Ltd | 香辛料組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3548102B2 (ja) | 高血圧症予防・治療剤 | |
JP6093425B2 (ja) | 肥満の処置のための、サフランおよび/またはサフラナールおよび/またはピクロクロシンおよび/またはクロシンおよび/またはそれらの誘導体の使用 | |
WO1997023210A1 (fr) | Agent anti-obesite dont le principe actif est la procyanidine | |
JP4025578B2 (ja) | 痩身用食品 | |
WO2005074962A1 (ja) | 筋張力増強剤 | |
US20010018090A1 (en) | Calorie reducing agent | |
JPH10265397A (ja) | 肥満予防剤 | |
JP6999175B2 (ja) | 経口組成物 | |
US20120269913A1 (en) | Crude caffeine complex, improved food products using the crude caffeine complex, and methods of use thereof | |
TW200939975A (en) | Dietary compositions for promoting weight loss | |
JPH11180869A (ja) | 血中脂質改善剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤、飲食品および皮膚外用剤 | |
JP2008266223A (ja) | 冷え性改善用組成物 | |
JP2008069095A (ja) | 血中脂質改善剤 | |
JP2002308766A (ja) | 生活習慣病予防・改善剤 | |
JP2006104181A (ja) | ブナ科植物由来の糖質分解酵素阻害物質、及びその用途 | |
JP4233645B2 (ja) | リパーゼ阻害剤 | |
JP2002193823A (ja) | 悪酔い・二日酔い予防剤 | |
JP2003286180A (ja) | 肥満抑制剤及びそれを含む食品 | |
JP3059795B2 (ja) | 精神安定用食品 | |
JP2006104094A (ja) | α−グルコシダーゼ阻害剤 | |
JP4542765B2 (ja) | 酵素阻害剤 | |
JP2005022994A (ja) | 血糖上昇抑制用組成物 | |
JP2003095941A (ja) | 糖質消化酵素阻害剤、血糖値上昇抑制剤、肥満治療予防剤、糖尿病治療予防剤、健康飲食物 | |
JP2006104182A (ja) | 体脂肪低減組成物 | |
JP4520602B2 (ja) | 高血圧症予防・治療剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070703 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071030 |