JPH10264772A - ワイパ装置 - Google Patents
ワイパ装置Info
- Publication number
- JPH10264772A JPH10264772A JP9072118A JP7211897A JPH10264772A JP H10264772 A JPH10264772 A JP H10264772A JP 9072118 A JP9072118 A JP 9072118A JP 7211897 A JP7211897 A JP 7211897A JP H10264772 A JPH10264772 A JP H10264772A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiper blade
- arm
- wiper
- main arm
- sub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000011521 glass Substances 0.000 abstract description 31
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 abstract 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な構成で広い払拭面積を得ることができ
るワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパ装置10では、メインアーム本体
20に対してスライドアーム32がスライド移動可能に
取り付けられており、ワイパブレード40の上昇回動時
にはブレードラバー42とガラス面との摩擦抵抗によっ
てスライドアーム32がスライド移動し、これにより、
ワイパブレード42の回動半径が大きくなる。また、ワ
イパブレード42の下降回動時には、上昇回動すること
により、両端の直線長さが縮められたサブアーム64に
スライドアーム32が引っ張られ、これにより、スライ
ドアーム32が逆方向へスライド移動する。このため、
ワイパブレード42の回動半径が小さくなり、上昇回動
の際の払拭範囲よりもガラス面の下側が払拭される。
るワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパ装置10では、メインアーム本体
20に対してスライドアーム32がスライド移動可能に
取り付けられており、ワイパブレード40の上昇回動時
にはブレードラバー42とガラス面との摩擦抵抗によっ
てスライドアーム32がスライド移動し、これにより、
ワイパブレード42の回動半径が大きくなる。また、ワ
イパブレード42の下降回動時には、上昇回動すること
により、両端の直線長さが縮められたサブアーム64に
スライドアーム32が引っ張られ、これにより、スライ
ドアーム32が逆方向へスライド移動する。このため、
ワイパブレード42の回動半径が小さくなり、上昇回動
の際の払拭範囲よりもガラス面の下側が払拭される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のウインドシ
ールドガラスを払拭するワイパ装置に関する。
ールドガラスを払拭するワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウインドシールドガラス面上を往復回動
して雨滴等を払拭するワイパ装置は、通常、ワイパブレ
ードがピボット軸周りに往復回動する構成であるため、
ウインドシールドガラスの車幅方向寸法に対する上下方
向寸法の比率が高い場合には、ウインドシールドガラス
の上端側が払拭できない。仮に、ウインドシールドガラ
スの上端側を払拭するために、ワイパブレードのブレー
ド長をより長くしようとしても、下反転位置でワイパブ
レードの先端が車両からはみ出ないようにしなければな
らず、ワイパブレードのブレード長を長尺化には限界が
ある。
して雨滴等を払拭するワイパ装置は、通常、ワイパブレ
ードがピボット軸周りに往復回動する構成であるため、
ウインドシールドガラスの車幅方向寸法に対する上下方
向寸法の比率が高い場合には、ウインドシールドガラス
の上端側が払拭できない。仮に、ウインドシールドガラ
スの上端側を払拭するために、ワイパブレードのブレー
ド長をより長くしようとしても、下反転位置でワイパブ
レードの先端が車両からはみ出ないようにしなければな
らず、ワイパブレードのブレード長を長尺化には限界が
ある。
【0003】このような問題を解決する手段の一例が、
実開昭62−18159号公報 又は実開昭63−57
157号公報に開示されている。
実開昭62−18159号公報 又は実開昭63−57
157号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されているワイパ装置では、ピボットシャフト
の周囲にピボットシャフトの回動と連動する複数のギヤ
を設け、更に、これらのギヤの回動を複雑なリンク機構
によってワイパアームに設けられたスライドアームへ伝
えてワイパアームの全長を伸縮させ、これによって、ワ
イパブレードの回動半径を変えて払拭範囲を広げている
ため、コスト高となる欠点がある。
報に開示されているワイパ装置では、ピボットシャフト
の周囲にピボットシャフトの回動と連動する複数のギヤ
を設け、更に、これらのギヤの回動を複雑なリンク機構
によってワイパアームに設けられたスライドアームへ伝
えてワイパアームの全長を伸縮させ、これによって、ワ
イパブレードの回動半径を変えて払拭範囲を広げている
ため、コスト高となる欠点がある。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、簡素な構
成で広い払拭面積を得ることができるワイパ装置を得る
ことが目的である。
成で広い払拭面積を得ることができるワイパ装置を得る
ことが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワイパ装
置は、駆動軸の往復回動に連動して被払拭面上を往復回
動して前記被払拭面を払拭するワイパブレードと、一端
が前記駆動軸ヘ連結され他端が前記ワイパブレードへ連
結されて、前記駆動軸の往復回動を前記ワイパブレード
へ伝達すると共に、長手方向へ伸縮可能とされたメイン
アームと、前記駆動軸とは異なる軸芯を有する支持軸へ
一端が連結され他端が前記ワイパブレードへ連結され
て、前記メインアームの回動に連動して前記支持軸周り
に回動すると共に、回動により伸長状態の前記メインア
ームを収縮させるサブアームと、を備えている。
置は、駆動軸の往復回動に連動して被払拭面上を往復回
動して前記被払拭面を払拭するワイパブレードと、一端
が前記駆動軸ヘ連結され他端が前記ワイパブレードへ連
結されて、前記駆動軸の往復回動を前記ワイパブレード
へ伝達すると共に、長手方向へ伸縮可能とされたメイン
アームと、前記駆動軸とは異なる軸芯を有する支持軸へ
一端が連結され他端が前記ワイパブレードへ連結され
て、前記メインアームの回動に連動して前記支持軸周り
に回動すると共に、回動により伸長状態の前記メインア
ームを収縮させるサブアームと、を備えている。
【0007】上記構成のワイパ装置では、駆動軸の往復
回動によりメインアームを介してワイパブレードが往復
回動すると、被払拭面がワイパブレードによって払拭さ
れる。
回動によりメインアームを介してワイパブレードが往復
回動すると、被払拭面がワイパブレードによって払拭さ
れる。
【0008】ここで、メインアームが収縮状態で駆動軸
周りに回動すると、ワイパブレードと被払拭面との間の
摩擦抵抗により、ワイパブレードがその位置に止まろう
とするため、メインアームと共に回動するワイパブレー
ドによってメインアームの先端が引っ張られてメインア
ームが伸ばされる。
周りに回動すると、ワイパブレードと被払拭面との間の
摩擦抵抗により、ワイパブレードがその位置に止まろう
とするため、メインアームと共に回動するワイパブレー
ドによってメインアームの先端が引っ張られてメインア
ームが伸ばされる。
【0009】また、メインアームが伸ばされた状態で、
駆動軸の回動が逆転すると、サブアームがメインアーム
を収縮させる。したがって、この場合には、逆転前の回
動時よりもメインアームの回動半径が小さくなり、逆転
前の回動時においてワイパブレードが払拭する払拭範囲
よりも駆動軸側がワイパブレードによって払拭される。
駆動軸の回動が逆転すると、サブアームがメインアーム
を収縮させる。したがって、この場合には、逆転前の回
動時よりもメインアームの回動半径が小さくなり、逆転
前の回動時においてワイパブレードが払拭する払拭範囲
よりも駆動軸側がワイパブレードによって払拭される。
【0010】請求項2記載のワイパ装置は、請求項1記
載のワイパ装置において、前記駆動軸を介して前記ワイ
パブレードの初期停止位置とは反対側へ設けられた前記
支持軸へ連結した前記サブアームが、前記ワイパブレー
ドの復動時に伸長状態の前記メインアームを引っ張って
収縮させることを特徴としている。
載のワイパ装置において、前記駆動軸を介して前記ワイ
パブレードの初期停止位置とは反対側へ設けられた前記
支持軸へ連結した前記サブアームが、前記ワイパブレー
ドの復動時に伸長状態の前記メインアームを引っ張って
収縮させることを特徴としている。
【0011】上記構成のワイパ装置では、駆動軸を介し
て初期停止状態のワイパブレードとは反対側へ支持軸が
設けられており、ワイパブレードが復動するとワイパブ
レードが支持軸から遠ざかり、サブアームの先端(すな
わち、ワイパブレード側の端部)が支持軸周りに回動す
ることによってサブアームがワイパブレードを介してメ
インアームを駆動軸側へ引っ張り、これにより、メイン
アームが収縮されて回動半径が小さくなる。このため、
ワイパブレードの往動時の払拭範囲よりも駆動軸側がワ
イパブレードの復動により払拭される。
て初期停止状態のワイパブレードとは反対側へ支持軸が
設けられており、ワイパブレードが復動するとワイパブ
レードが支持軸から遠ざかり、サブアームの先端(すな
わち、ワイパブレード側の端部)が支持軸周りに回動す
ることによってサブアームがワイパブレードを介してメ
インアームを駆動軸側へ引っ張り、これにより、メイン
アームが収縮されて回動半径が小さくなる。このため、
ワイパブレードの往動時の払拭範囲よりも駆動軸側がワ
イパブレードの復動により払拭される。
【0012】請求項3記載のワイパ装置は、請求項1又
は請求項2記載のワイパ装置において、前記サブアーム
は、一端が前記支持軸周りに回動可能に連結された基端
側アーム部と、一端が前記基端側アーム部の他端へ回動
可能に連結されると共に、他端が前記ワイパブレードへ
回動可能に連結された先端側アーム部と、を備えること
を特徴としている。
は請求項2記載のワイパ装置において、前記サブアーム
は、一端が前記支持軸周りに回動可能に連結された基端
側アーム部と、一端が前記基端側アーム部の他端へ回動
可能に連結されると共に、他端が前記ワイパブレードへ
回動可能に連結された先端側アーム部と、を備えること
を特徴としている。
【0013】上記構成のワイパ装置では、サブアームを
構成する基端側アーム部と先端側アーム部とが回動可能
に連結されており、メインアーム、ワイパブレード、先
端側アーム部、及び基端側アーム部によってリンク機構
が形成される。
構成する基端側アーム部と先端側アーム部とが回動可能
に連結されており、メインアーム、ワイパブレード、先
端側アーム部、及び基端側アーム部によってリンク機構
が形成される。
【0014】ここで、サブアームの先端(先端側アーム
部のワイパブレード側の端部)と基端(基端側アーム部
の支持軸側の端部)との間の直線距離が最も長くなった
状態で、駆動軸周りにメインアームがサブアーム側へ回
動すると、サブアームの先端と基端との間の直線距離が
暫時短くなり、先端側アーム部が基端側アーム部との連
結部分で基端側アーム部に対し相対的に回転する。
部のワイパブレード側の端部)と基端(基端側アーム部
の支持軸側の端部)との間の直線距離が最も長くなった
状態で、駆動軸周りにメインアームがサブアーム側へ回
動すると、サブアームの先端と基端との間の直線距離が
暫時短くなり、先端側アーム部が基端側アーム部との連
結部分で基端側アーム部に対し相対的に回転する。
【0015】この状態で、ワイパの反転位置に達して駆
動軸が逆回転すると、先端側アーム部がワイパブレード
の回動に伴い駆動軸周りに回転しようとするが、基端側
アーム部は慣性により、そのままの状態を維持しようと
するため、先端側アーム部及びワイパブレードを介して
メインアームを引っ張る。したがって、前記反転位置に
達した状態でメインアームが伸びていれば、基端側アー
ム部が先端側アーム部及びワイパブレードを介してメイ
ンアームを引っ張り、メインアームが収縮される。
動軸が逆回転すると、先端側アーム部がワイパブレード
の回動に伴い駆動軸周りに回転しようとするが、基端側
アーム部は慣性により、そのままの状態を維持しようと
するため、先端側アーム部及びワイパブレードを介して
メインアームを引っ張る。したがって、前記反転位置に
達した状態でメインアームが伸びていれば、基端側アー
ム部が先端側アーム部及びワイパブレードを介してメイ
ンアームを引っ張り、メインアームが収縮される。
【0016】請求項4記載のワイパ装置は、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載のワイパ装置において、前記
ワイパブレードの長手方向中間部の近傍で前記メインア
ームへ連結されると共に前記ワイパブレードの一端側で
前記サブアームへ回動可能に連結され、前記ワイパブレ
ードが往復回動した際の前記ワイパブレードの幅方向の
振動を制限する振動制限手段を備えることを特徴として
いる。
至請求項3の何れかに記載のワイパ装置において、前記
ワイパブレードの長手方向中間部の近傍で前記メインア
ームへ連結されると共に前記ワイパブレードの一端側で
前記サブアームへ回動可能に連結され、前記ワイパブレ
ードが往復回動した際の前記ワイパブレードの幅方向の
振動を制限する振動制限手段を備えることを特徴として
いる。
【0017】上記構成のワイパ装置によれば、往復回動
時のワイパブレードの振動が振動制限手段によって制限
される。ここで、振動制限手段がワイパブレードの長手
方向中央でメインアームへ連結されているものの、ワイ
パブレードの長手方向一端部近傍でサブアームへ連結さ
れて支持されているため、ワイパブレードと共に振動制
限手段までが振動することはなく、良好に振動を制限で
きる。
時のワイパブレードの振動が振動制限手段によって制限
される。ここで、振動制限手段がワイパブレードの長手
方向中央でメインアームへ連結されているものの、ワイ
パブレードの長手方向一端部近傍でサブアームへ連結さ
れて支持されているため、ワイパブレードと共に振動制
限手段までが振動することはなく、良好に振動を制限で
きる。
【0018】請求項5記載のワイパ装置は、請求項4記
載のワイパ装置において、前記振動制限手段は、前記ワ
イパブレードの幅方向両側で前記ワイパブレードと対向
する一対の側壁を備えることを特徴としている。
載のワイパ装置において、前記振動制限手段は、前記ワ
イパブレードの幅方向両側で前記ワイパブレードと対向
する一対の側壁を備えることを特徴としている。
【0019】上記構成のワイパ装置によれば、振動制限
手段は、ワイパブレードの長手方向一端側の幅方向両側
でワイパブレードを介して互いに対向した一対の側壁を
備えている。ここで、上述したように、ワイパブレード
が振動しても振動制限手段までもがワイパブレードと共
に振動することがないため、ワイパブレードが振動する
と、ワイパブレードの幅方向両端が側壁に対して相対的
に接離移動し、ワイパブレードが側壁に当接することに
よりワイパブレードの振動が制限される。
手段は、ワイパブレードの長手方向一端側の幅方向両側
でワイパブレードを介して互いに対向した一対の側壁を
備えている。ここで、上述したように、ワイパブレード
が振動しても振動制限手段までもがワイパブレードと共
に振動することがないため、ワイパブレードが振動する
と、ワイパブレードの幅方向両端が側壁に対して相対的
に接離移動し、ワイパブレードが側壁に当接することに
よりワイパブレードの振動が制限される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係るワイパ装置10の斜視図が示されている。この図
に示されるように、ワイパ装置10はメインアーム12
を構成するアームヘッド14を備えている。このアーム
ヘッド14は、ウインドシールドガラス16(図6参
照)の下側の幅方向(図6の矢印X方向)中央部に設け
られた駆動軸としてのピボットシャフト18の半径方向
へ向けて長手方向とされており、基端部がピボットシャ
フト18へ固定され、ピボットシャフト18及びコンロ
ッド等の伝達手段を介して車両に設けられた駆動手段と
してのワイパモータ(何れも図示省略)へ連結され、ワ
イパモータの駆動力によってピボットシャフト18周り
に一体的に往復回動するようになっている。
に係るワイパ装置10の斜視図が示されている。この図
に示されるように、ワイパ装置10はメインアーム12
を構成するアームヘッド14を備えている。このアーム
ヘッド14は、ウインドシールドガラス16(図6参
照)の下側の幅方向(図6の矢印X方向)中央部に設け
られた駆動軸としてのピボットシャフト18の半径方向
へ向けて長手方向とされており、基端部がピボットシャ
フト18へ固定され、ピボットシャフト18及びコンロ
ッド等の伝達手段を介して車両に設けられた駆動手段と
してのワイパモータ(何れも図示省略)へ連結され、ワ
イパモータの駆動力によってピボットシャフト18周り
に一体的に往復回動するようになっている。
【0021】また、アームヘッド14の先端部にはアー
ムヘッド14と共にメインアーム12を構成するメイン
アーム本体20が設けられている。このメインアーム本
体20は、アームヘッド14と同様にピボットシャフト
18の半径方向へ向けて長手方向とされ、長手方向に対
して直交する方向での切断面がウインドシールドガラス
16(図6参照)へ向けて(すなわち、図2の矢印Y方
向へ向けて)開口した略コ字形状とされており、ピボッ
トシャフト18側の端部がリベット22等の締結手段に
よってウインドシールドガラス16に対して接離する方
向(図2の矢印Y方向及びその逆方向)へ向けて所定角
度回動可能にアームヘッド14へ連結されている。
ムヘッド14と共にメインアーム12を構成するメイン
アーム本体20が設けられている。このメインアーム本
体20は、アームヘッド14と同様にピボットシャフト
18の半径方向へ向けて長手方向とされ、長手方向に対
して直交する方向での切断面がウインドシールドガラス
16(図6参照)へ向けて(すなわち、図2の矢印Y方
向へ向けて)開口した略コ字形状とされており、ピボッ
トシャフト18側の端部がリベット22等の締結手段に
よってウインドシールドガラス16に対して接離する方
向(図2の矢印Y方向及びその逆方向)へ向けて所定角
度回動可能にアームヘッド14へ連結されている。
【0022】また、図2に示されるように、メインアー
ム本体20の裏側(すなわち、ウインドシールドガラス
16側)には引張コイルスプリング24が設けられてい
る。この引張コイルスプリング24は、一端がアームヘ
ッド14の先端部に設けられた係止ピン26へ係止さ
れ、他端がメインアーム本体20の裏面側に設けられた
係止ピン28へ係止されており、メインアーム本体20
を常にウインドシールドガラス16側へ付勢している。
ム本体20の裏側(すなわち、ウインドシールドガラス
16側)には引張コイルスプリング24が設けられてい
る。この引張コイルスプリング24は、一端がアームヘ
ッド14の先端部に設けられた係止ピン26へ係止さ
れ、他端がメインアーム本体20の裏面側に設けられた
係止ピン28へ係止されており、メインアーム本体20
を常にウインドシールドガラス16側へ付勢している。
【0023】さらに、メインアーム本体20の長手方向
中間部より先端側は、図3に示されるように、断面矩形
状の筒状に形成された筒部34とされており、更に、図
1及び図2に示されるように、この筒部34の上壁部に
は、メインアーム本体20の長手方向に沿って長手方向
とされたガイド溝30が形成されている。
中間部より先端側は、図3に示されるように、断面矩形
状の筒状に形成された筒部34とされており、更に、図
1及び図2に示されるように、この筒部34の上壁部に
は、メインアーム本体20の長手方向に沿って長手方向
とされたガイド溝30が形成されている。
【0024】また、このメインアーム本体20の先端側
には、メインアーム本体20と同様にピボットシャフト
18の半径方向へ向けて長手方向とされ、メインアーム
本体20と共にメインアーム12を構成するスライドア
ーム32が設けられている。このスライドアーム32の
メインアーム本体20側は、筒部34へ挿入されてお
り、筒部34に沿ってメインアーム本体20の長手方向
へ向けてスライド移動可能とされている。
には、メインアーム本体20と同様にピボットシャフト
18の半径方向へ向けて長手方向とされ、メインアーム
本体20と共にメインアーム12を構成するスライドア
ーム32が設けられている。このスライドアーム32の
メインアーム本体20側は、筒部34へ挿入されてお
り、筒部34に沿ってメインアーム本体20の長手方向
へ向けてスライド移動可能とされている。
【0025】また、スライドアーム32のメインアーム
本体20側の端部には、スライドアーム32の長手方向
へ向けて長手方向とされ、筒部34の上壁部へ向けて突
出したブロック状のストッパ36が形成されている。こ
のストッパ36は筒部34のガイド溝30へ入り込んで
おり、スライドアーム32がメインアーム本体20の長
手方向へ向けて所定ストロークスライド移動すると、ス
トッパ36の長手方向端部がガイド溝30の長手方向先
端部30A或いは後端部30Bへ当接し、メインアーム
本体20に対するスライドアーム32のスライド移動を
所定の範囲内に制限する。
本体20側の端部には、スライドアーム32の長手方向
へ向けて長手方向とされ、筒部34の上壁部へ向けて突
出したブロック状のストッパ36が形成されている。こ
のストッパ36は筒部34のガイド溝30へ入り込んで
おり、スライドアーム32がメインアーム本体20の長
手方向へ向けて所定ストロークスライド移動すると、ス
トッパ36の長手方向端部がガイド溝30の長手方向先
端部30A或いは後端部30Bへ当接し、メインアーム
本体20に対するスライドアーム32のスライド移動を
所定の範囲内に制限する。
【0026】なお、本実施の形態では、筒部34の上壁
部にガイド溝30を形成したが、上壁部と対向する筒部
34の下壁部にガイド溝30を形成し、且つ、スライド
アーム32のストッパ36をガイド溝30に対応して筒
部34の下壁部へ向けて突出させてもよい。
部にガイド溝30を形成したが、上壁部と対向する筒部
34の下壁部にガイド溝30を形成し、且つ、スライド
アーム32のストッパ36をガイド溝30に対応して筒
部34の下壁部へ向けて突出させてもよい。
【0027】一方、図2に示されるように、スライドア
ーム32の先端部には、ウインドシールドガラス16側
(すなわち、図2の矢印Y方向)へ略U字形状に湾曲し
たフック38が形成されており、図1に示されるよう
に、ピボットシャフト18の半径方向へ向けて長手方向
とされたワイパブレード40が取付けられている。この
ワイパブレード40はゴム材や合成樹脂材によって形成
されたブレードラバー42を備えており、ブレードラバ
ー42がウインドシールドガラス16へ接触した状態で
ワイパブレード40を移動させることにより、ブレード
ラバー42がウインドシールドガラス16を払拭する。
ーム32の先端部には、ウインドシールドガラス16側
(すなわち、図2の矢印Y方向)へ略U字形状に湾曲し
たフック38が形成されており、図1に示されるよう
に、ピボットシャフト18の半径方向へ向けて長手方向
とされたワイパブレード40が取付けられている。この
ワイパブレード40はゴム材や合成樹脂材によって形成
されたブレードラバー42を備えており、ブレードラバ
ー42がウインドシールドガラス16へ接触した状態で
ワイパブレード40を移動させることにより、ブレード
ラバー42がウインドシールドガラス16を払拭する。
【0028】また、このスライドアーム32の先端部の
上方(すなわち、ウインドシールドガラス16とは反対
側で図2の矢印Y方向とは反対側)には、ワイパブレー
ド40の長手方向に沿って長手方向とされたステー50
の先端部が一対のリベット52によって固定されてい
る。このステー50は、リベット52によって固定され
た端部とは反対側(ワイパブレード40の後端側)が、
図4に示されるようにウインドシールドガラス16へ向
けて(すなわち、図4の矢印Y方向へ向けて)開口した
断面コ字状とされており、ワイパブレード40の後端側
を包み込んでいる。
上方(すなわち、ウインドシールドガラス16とは反対
側で図2の矢印Y方向とは反対側)には、ワイパブレー
ド40の長手方向に沿って長手方向とされたステー50
の先端部が一対のリベット52によって固定されてい
る。このステー50は、リベット52によって固定され
た端部とは反対側(ワイパブレード40の後端側)が、
図4に示されるようにウインドシールドガラス16へ向
けて(すなわち、図4の矢印Y方向へ向けて)開口した
断面コ字状とされており、ワイパブレード40の後端側
を包み込んでいる。
【0029】また、図4に示されるようにステー50の
各側壁54の内側には、ゴム材や樹脂材によって形成さ
れたストッパ56が側壁54を貫通した状態で固定され
ており、図1及び図2に示されるフック38とワイパブ
レード40との連結部分を中心としてワイパブレード4
0の後端側が側壁54へ接離する方向へ向けて振動した
場合には、ワイパブレード40がストッパ56へ当接す
ることにより、ワイパブレード40の振動が抑制され
る。
各側壁54の内側には、ゴム材や樹脂材によって形成さ
れたストッパ56が側壁54を貫通した状態で固定され
ており、図1及び図2に示されるフック38とワイパブ
レード40との連結部分を中心としてワイパブレード4
0の後端側が側壁54へ接離する方向へ向けて振動した
場合には、ワイパブレード40がストッパ56へ当接す
ることにより、ワイパブレード40の振動が抑制され
る。
【0030】さらに、図4に示されるように、ステー5
0の基端部(ワイパブレード40の後端側の端部)には
円筒状の軸受60がステー50を貫通した状態で固定さ
れており、サブアーム64を構成する細幅板状の先端側
アーム部としてのサブアーム本体66(図1参照)の先
端部66Aを貫通するリベット62が軸受60を貫通し
た状態でかしめられて固定されている。これによりサブ
アーム本体66がステー50に対してリベット62周り
に回動可能とされている。また、図5に示されるよう
に、ステー50と同様にサブアーム本体66のステー5
0とは反対側の端部66Bにも、リベット72が貫通し
ており、サブアーム本体66と共にサブアーム64を構
成する基端側アーム部としてのアームヘッド70の先端
部に設けられた軸受68を貫通した状態でかしめられて
固定されている。これにより、サブアーム本体66がス
テー50に対してリベット62周りに回動可能であると
共にアームヘッド70に対してもリベット72周りに回
動可能とされる。
0の基端部(ワイパブレード40の後端側の端部)には
円筒状の軸受60がステー50を貫通した状態で固定さ
れており、サブアーム64を構成する細幅板状の先端側
アーム部としてのサブアーム本体66(図1参照)の先
端部66Aを貫通するリベット62が軸受60を貫通し
た状態でかしめられて固定されている。これによりサブ
アーム本体66がステー50に対してリベット62周り
に回動可能とされている。また、図5に示されるよう
に、ステー50と同様にサブアーム本体66のステー5
0とは反対側の端部66Bにも、リベット72が貫通し
ており、サブアーム本体66と共にサブアーム64を構
成する基端側アーム部としてのアームヘッド70の先端
部に設けられた軸受68を貫通した状態でかしめられて
固定されている。これにより、サブアーム本体66がス
テー50に対してリベット62周りに回動可能であると
共にアームヘッド70に対してもリベット72周りに回
動可能とされる。
【0031】図1に示されるように、アームヘッド70
は、ウインドシールドガラス16の下側でピボットシャ
フト18の側方(図6の矢印X方向とは反対方向側)に
設けられた支持軸としてのピボットシャフト74の半径
方向へ向けて長手方向とされており、アームヘッド70
の基端部がピボットシャフト74へ固定され、ピボット
シャフト74と一体的にピボットシャフト74周りに回
動可能とされている。このように、アームヘッド14、
メインアーム12、スライドアーム32、ステー50、
サブアーム本体66、及びアームヘッド70はリンク機
構を形成しており、アームヘッド14が回動すると、メ
インアーム12〜アームヘッド70を介してピボットシ
ャフト74が回動するようになっている。
は、ウインドシールドガラス16の下側でピボットシャ
フト18の側方(図6の矢印X方向とは反対方向側)に
設けられた支持軸としてのピボットシャフト74の半径
方向へ向けて長手方向とされており、アームヘッド70
の基端部がピボットシャフト74へ固定され、ピボット
シャフト74と一体的にピボットシャフト74周りに回
動可能とされている。このように、アームヘッド14、
メインアーム12、スライドアーム32、ステー50、
サブアーム本体66、及びアームヘッド70はリンク機
構を形成しており、アームヘッド14が回動すると、メ
インアーム12〜アームヘッド70を介してピボットシ
ャフト74が回動するようになっている。
【0032】ここで、本ワイパ装置10の初期停止状態
は、図6に示されるように、ワイパブレード40が下反
転位置にある状態、すなわち、ワイパブレード40がウ
インドシールドガラス16の下端部と略平行となる状態
とされており、この状態では、スライドアーム32のス
トッパ36がガイド溝30の後端部30Bに当接し、更
に、アームヘッド70とサブアーム本体66の連結部分
であるリベット72がピボットシャフト74とリベット
62とを結ぶ線に対してメインアーム12とは反対側に
位置するように、メインアーム本体20、スライドアー
ム32、ステー50、サブアーム本体66等の寸法が設
定されている。
は、図6に示されるように、ワイパブレード40が下反
転位置にある状態、すなわち、ワイパブレード40がウ
インドシールドガラス16の下端部と略平行となる状態
とされており、この状態では、スライドアーム32のス
トッパ36がガイド溝30の後端部30Bに当接し、更
に、アームヘッド70とサブアーム本体66の連結部分
であるリベット72がピボットシャフト74とリベット
62とを結ぶ線に対してメインアーム12とは反対側に
位置するように、メインアーム本体20、スライドアー
ム32、ステー50、サブアーム本体66等の寸法が設
定されている。
【0033】次に、図6及び図7の模式図を用いて本実
施の形態の作用について説明する。なお、図6及び図7
に示されるように、ピボットシャフト18の側方(図6
及び図7の矢印Xとは反対方向側)のウインドシールド
ガラス16の下端部には、ピボットシャフト18に連動
して回動するピボットシャフト80が設けられ、ワイパ
アーム82を介してワイパブレード84が連結されてい
るが、これらのピボットシャフト80、ワイパアーム8
2、及びワイパブレード84については、従来一般的に
採用されていた通常のワイパ装置と同様の構成であるた
め、これらの構成及び作用についての説明は省略する。
施の形態の作用について説明する。なお、図6及び図7
に示されるように、ピボットシャフト18の側方(図6
及び図7の矢印Xとは反対方向側)のウインドシールド
ガラス16の下端部には、ピボットシャフト18に連動
して回動するピボットシャフト80が設けられ、ワイパ
アーム82を介してワイパブレード84が連結されてい
るが、これらのピボットシャフト80、ワイパアーム8
2、及びワイパブレード84については、従来一般的に
採用されていた通常のワイパ装置と同様の構成であるた
め、これらの構成及び作用についての説明は省略する。
【0034】本ワイパ装置10は、図6に示されるよう
に、ワイパブレード40が下反転位置に位置した状態
で、ワイパモータが作動してメインアーム12がウイン
ドシールドガラス16の上方へ向けて上昇回動すると、
メインアーム12を介してワイパブレード40が上昇回
動される。ここで、ワイパブレード40が上昇回動する
際には、ウインドシールドガラス16とワイパブレード
40のブレードラバー42(図1参照)との間に摩擦抵
抗が生じ、上昇回動に抗してワイパブレード40を停止
させようとする。このため、アームヘッド14が上昇回
動することにより、ワイパブレード40と一体のスライ
ドアーム32がピボットシャフト18と一体のメインア
ーム本体20に対して相対的にメインアーム本体20の
上昇回動方向とは逆方向へ向けて相対的に変位しようと
する。
に、ワイパブレード40が下反転位置に位置した状態
で、ワイパモータが作動してメインアーム12がウイン
ドシールドガラス16の上方へ向けて上昇回動すると、
メインアーム12を介してワイパブレード40が上昇回
動される。ここで、ワイパブレード40が上昇回動する
際には、ウインドシールドガラス16とワイパブレード
40のブレードラバー42(図1参照)との間に摩擦抵
抗が生じ、上昇回動に抗してワイパブレード40を停止
させようとする。このため、アームヘッド14が上昇回
動することにより、ワイパブレード40と一体のスライ
ドアーム32がピボットシャフト18と一体のメインア
ーム本体20に対して相対的にメインアーム本体20の
上昇回動方向とは逆方向へ向けて相対的に変位しようと
する。
【0035】ここで、この状態でのスライドアーム32
は、ストッパ36がガイド溝30のピボットシャフト1
8側の後端部30Bへ当接しているため、メインアーム
本体20の先端側のガイド溝30の端部へストッパ36
が当接するまでの距離Kだけピボットシャフト18の半
径方向外側へ向けて変位できる。したがって、ウインド
シールドガラス16とワイパブレード40のブレードラ
バー42との間の摩擦抵抗が作用しても、上昇回動する
メインアーム本体20による上方への押圧力によってス
ライドアーム32が上昇するが、ウインドシールドガラ
ス16の幅方向(すなわち、図6の矢印X方向とは逆方
向)へはスライドアーム32がメインアーム本体20に
追従せず、メインアーム本体20が所定ストローク上昇
回動するまでの間に、メインアーム本体20の先端側の
ガイド溝30の先端部30Aへストッパ36が当接する
までスライドアーム32がウインドシールドガラス16
に対して変位する。これにより、メインアーム12の全
長が、初期停止状態の全長Lよりもスライドアーム32
の変位量Kだけ長くなる。
は、ストッパ36がガイド溝30のピボットシャフト1
8側の後端部30Bへ当接しているため、メインアーム
本体20の先端側のガイド溝30の端部へストッパ36
が当接するまでの距離Kだけピボットシャフト18の半
径方向外側へ向けて変位できる。したがって、ウインド
シールドガラス16とワイパブレード40のブレードラ
バー42との間の摩擦抵抗が作用しても、上昇回動する
メインアーム本体20による上方への押圧力によってス
ライドアーム32が上昇するが、ウインドシールドガラ
ス16の幅方向(すなわち、図6の矢印X方向とは逆方
向)へはスライドアーム32がメインアーム本体20に
追従せず、メインアーム本体20が所定ストローク上昇
回動するまでの間に、メインアーム本体20の先端側の
ガイド溝30の先端部30Aへストッパ36が当接する
までスライドアーム32がウインドシールドガラス16
に対して変位する。これにより、メインアーム12の全
長が、初期停止状態の全長Lよりもスライドアーム32
の変位量Kだけ長くなる。
【0036】このため、この状態でワイパブレード40
が上反転位置に達するまで(すなわち、図7に示される
状態まで)メインアーム12を介してピボットシャフト
18周りにワイパブレード40を回動させることによ
り、図6に示されるウインドシールドガラス16の上端
側の範囲(図6の一転鎖線で囲まれた範囲E)がワイパ
ブレード40のブレードラバー42によって払拭され
る。
が上反転位置に達するまで(すなわち、図7に示される
状態まで)メインアーム12を介してピボットシャフト
18周りにワイパブレード40を回動させることによ
り、図6に示されるウインドシールドガラス16の上端
側の範囲(図6の一転鎖線で囲まれた範囲E)がワイパ
ブレード40のブレードラバー42によって払拭され
る。
【0037】また、メインアーム12の上昇回動に連動
してサブアーム64が回動する。ここで、ピボットシャ
フト74はピボットシャフト18の側方(図6及び図7
の矢印Xとは反対方向側)に設けられているため、ワイ
パブレード40と共にステー50がピボットシャフト1
8周りに上昇回動することによって、ステー50がピボ
ットシャフト74へ近づく、このため、図7に示される
ように、ワイパブレード40が上反転位置に位置した状
態では、ワイパブレード40が下反転位置に位置した状
態(すなわち、図6図示状態)よりもピボットシャフト
74とリベット62との間の直線距離Mが短くなる。
してサブアーム64が回動する。ここで、ピボットシャ
フト74はピボットシャフト18の側方(図6及び図7
の矢印Xとは反対方向側)に設けられているため、ワイ
パブレード40と共にステー50がピボットシャフト1
8周りに上昇回動することによって、ステー50がピボ
ットシャフト74へ近づく、このため、図7に示される
ように、ワイパブレード40が上反転位置に位置した状
態では、ワイパブレード40が下反転位置に位置した状
態(すなわち、図6図示状態)よりもピボットシャフト
74とリベット62との間の直線距離Mが短くなる。
【0038】次いで、図7に示されるように、ワイパブ
レード40が上反転位置に達し、ピボットシャフト18
が逆転してメインアーム12がウインドシールドガラス
16の下方へ向けて下降回動すると、慣性によりピボッ
トシャフト74とリベット62との間の直線距離Mが短
いままの状態でサブアーム64がメインアーム12に連
動してリベット72周りに下降回動する。したがって、
この状態でメインアーム12が下降回動してステー50
がサブアーム64の回動中心であるピボットシャフト7
4から遠ざかろうとすると、サブアーム64がステー5
0を介してメインアーム12のスライドアーム32をピ
ボットシャフト18側へ引っ張り、ストッパ36がガイ
ド溝30の後端部30Bへ当接するまでスライドアーム
32をピボットシャフト18側へスライド移動させる。
これにより、下降回動の際には上昇回動のときとは異な
り、メインアーム12の全長が短く、ワイパブレード4
0の回動半径が小さくなるため、上昇回動の際の払拭範
囲よりも下側(図7の一転鎖線Fで囲まれた範囲)がワ
イパブレード40の下降回動によって払拭される。
レード40が上反転位置に達し、ピボットシャフト18
が逆転してメインアーム12がウインドシールドガラス
16の下方へ向けて下降回動すると、慣性によりピボッ
トシャフト74とリベット62との間の直線距離Mが短
いままの状態でサブアーム64がメインアーム12に連
動してリベット72周りに下降回動する。したがって、
この状態でメインアーム12が下降回動してステー50
がサブアーム64の回動中心であるピボットシャフト7
4から遠ざかろうとすると、サブアーム64がステー5
0を介してメインアーム12のスライドアーム32をピ
ボットシャフト18側へ引っ張り、ストッパ36がガイ
ド溝30の後端部30Bへ当接するまでスライドアーム
32をピボットシャフト18側へスライド移動させる。
これにより、下降回動の際には上昇回動のときとは異な
り、メインアーム12の全長が短く、ワイパブレード4
0の回動半径が小さくなるため、上昇回動の際の払拭範
囲よりも下側(図7の一転鎖線Fで囲まれた範囲)がワ
イパブレード40の下降回動によって払拭される。
【0039】また、下降回動の途中でストッパ36がガ
イド溝30の後端部30Bへ当接すると、サブアーム6
4がステー50スライドアーム32を引っ張ることがで
きなくなり、逆に、メインアーム12によってサブアー
ム64がピボットシャフト74から離間する方向へ引っ
張られる。これによって、ピボットシャフト74とリベ
ット62との間の直線距離が上反転位置にワイパブレー
ド40が位置した状態(図7図示状態)よりも長くな
る。このようにして、ワイパブレード40が下反転位置
へ戻る。
イド溝30の後端部30Bへ当接すると、サブアーム6
4がステー50スライドアーム32を引っ張ることがで
きなくなり、逆に、メインアーム12によってサブアー
ム64がピボットシャフト74から離間する方向へ引っ
張られる。これによって、ピボットシャフト74とリベ
ット62との間の直線距離が上反転位置にワイパブレー
ド40が位置した状態(図7図示状態)よりも長くな
る。このようにして、ワイパブレード40が下反転位置
へ戻る。
【0040】このように、本ワイパ装置10では、ワイ
パブレード40の上昇回動の際の払拭範囲と下降回動の
払拭範囲が異なり、双方の払拭範囲が上下にずれるた
め、ワイパブレード40の往復回動により広い払拭面積
を得ることができ、雨天時等における視認性を向上させ
ることができる。
パブレード40の上昇回動の際の払拭範囲と下降回動の
払拭範囲が異なり、双方の払拭範囲が上下にずれるた
め、ワイパブレード40の往復回動により広い払拭面積
を得ることができ、雨天時等における視認性を向上させ
ることができる。
【0041】また、ギヤ等の複雑な構成が不要で、しか
も、リンク機構自体も基本的には所謂パンタグラフ式ワ
イパ装置と同じであるため、低コストで実現が可能であ
る。
も、リンク機構自体も基本的には所謂パンタグラフ式ワ
イパ装置と同じであるため、低コストで実現が可能であ
る。
【0042】なお、本実施の形態では、ステー50の長
手方向中間部より基端側を断面コ字状としてワイパブレ
ード40の振動を抑制する構成としたが、ステー50の
長手方向中間部より基端側を断面コ字状とせずにサブア
ーム本体66と同様の細幅板状としてもよい。
手方向中間部より基端側を断面コ字状としてワイパブレ
ード40の振動を抑制する構成としたが、ステー50の
長手方向中間部より基端側を断面コ字状とせずにサブア
ーム本体66と同様の細幅板状としてもよい。
【0043】また、本実施の形態では、ワイパブレード
40が下降回動する際には、上昇回動時の払拭範囲より
も下側を払拭する構成であったが、例えば、支持軸とし
てのピボットシャフト74をピボットシャフト18の矢
印X方向側に設けると共に、ワイパブレード40が下反
転位置にある状態で、スライドアーム32のストッパ3
6がガイド溝30のアームヘッド14側の端部に当接
し、更に、アームヘッド70とサブアーム本体66の連
結部分であるリベット72がピボットシャフト74とリ
ベット62とを結ぶ線に対してメインアーム12とは反
対側に位置するように、メインアーム本体20、スライ
ドアーム32、ステー50、サブアーム本体66等の寸
法を設定して、本実施の形態と逆の払拭パターン、すな
わち、ワイパブレード40が下降回動する際には、上昇
回動時の払拭範囲よりも上側を払拭するようにしてもよ
い。
40が下降回動する際には、上昇回動時の払拭範囲より
も下側を払拭する構成であったが、例えば、支持軸とし
てのピボットシャフト74をピボットシャフト18の矢
印X方向側に設けると共に、ワイパブレード40が下反
転位置にある状態で、スライドアーム32のストッパ3
6がガイド溝30のアームヘッド14側の端部に当接
し、更に、アームヘッド70とサブアーム本体66の連
結部分であるリベット72がピボットシャフト74とリ
ベット62とを結ぶ線に対してメインアーム12とは反
対側に位置するように、メインアーム本体20、スライ
ドアーム32、ステー50、サブアーム本体66等の寸
法を設定して、本実施の形態と逆の払拭パターン、すな
わち、ワイパブレード40が下降回動する際には、上昇
回動時の払拭範囲よりも上側を払拭するようにしてもよ
い。
【0044】さらに、本実施の形態では、ピボットシャ
フト18、74をウインドシールドガラス16の下端側
に設けられていたが、ウインドシールドガラス16の上
端側、左端側、右端側等にピボットシャフト18、74
を設けてもよく、この場合であっても同様の効果を得る
ことができる。
フト18、74をウインドシールドガラス16の下端側
に設けられていたが、ウインドシールドガラス16の上
端側、左端側、右端側等にピボットシャフト18、74
を設けてもよく、この場合であっても同様の効果を得る
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワイパ装
置では、広い払拭面積を得ることができ、雨天時等にお
ける視認性を向上させることができる。また、ギヤ等の
複雑な構成が不要でしかも、リンク機構自体も基本的に
は所謂パンタグラフ式ワイパ装置と同じであるため、低
コストで実現が可能である。
置では、広い払拭面積を得ることができ、雨天時等にお
ける視認性を向上させることができる。また、ギヤ等の
複雑な構成が不要でしかも、リンク機構自体も基本的に
は所謂パンタグラフ式ワイパ装置と同じであるため、低
コストで実現が可能である。
【図1】本発明の一実施の形態に係るワイパ装置の斜視
図である。
図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るワイパ装置の模式
図で、下反転位置での状態及び上昇回動時での払拭範囲
を示す図である。
図で、下反転位置での状態及び上昇回動時での払拭範囲
を示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るワイパ装置の模式
図で、上反転位置での状態及び下降回動時での払拭範囲
を示す図である。
図で、上反転位置での状態及び下降回動時での払拭範囲
を示す図である。
10 ワイパ装置 12 メインアーム 16 ウインドシールドガラス(被払拭面) 18 ピボットシャフト(駆動軸) 40 ワイパブレード 64 サブアーム 66 サブアーム本体(先端側アーム部) 70 アームヘッド(基端側アーム部) 74 ピボットシャフト(支持軸)
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動軸の往復回動に連動して被払拭面上
を往復回動して前記被払拭面を払拭するワイパブレード
と、 一端が前記駆動軸ヘ連結され他端が前記ワイパブレード
へ連結されて、前記駆動軸の往復回動を前記ワイパブレ
ードへ伝達すると共に、長手方向へ伸縮可能とされたメ
インアームと、 前記駆動軸とは異なる軸芯を有する支持軸へ一端が連結
され他端が前記ワイパブレードへ連結されて、前記メイ
ンアームの回動に連動して前記支持軸周りに回動すると
共に、回動により伸長状態の前記メインアームを収縮さ
せるサブアームと、 を備えるワイパ装置。 - 【請求項2】 前記駆動軸を介して前記ワイパブレード
の初期停止位置とは反対側へ設けられた前記支持軸へ連
結した前記サブアームが、前記ワイパブレードの復動時
に伸長状態の前記メインアームを引っ張って収縮させる
ことを特徴とする請求項1記載のワイパ装置。 - 【請求項3】 前記サブアームは、 一端が前記支持軸周りに回動可能に連結された基端側ア
ーム部と、 一端が前記基端側アーム部の他端へ回動可能に連結され
ると共に、他端が前記ワイパブレードへ回動可能に連結
された先端側アーム部と、 を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
ワイパ装置。 - 【請求項4】 前記ワイパブレードの長手方向中間部の
近傍で前記メインアームへ連結されると共に前記ワイパ
ブレードの一端側で前記サブアームへ回動可能に連結さ
れ、前記ワイパブレードが往復回動した際の前記ワイパ
ブレードの幅方向の振動を制限する振動制限手段を備え
ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記
載のワイパ装置。 - 【請求項5】 前記振動制限手段は、前記ワイパブレー
ドの幅方向両側で前記ワイパブレードと対向する一対の
側壁を備えることを特徴とする請求項4記載のワイパ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072118A JPH10264772A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ワイパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072118A JPH10264772A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ワイパ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264772A true JPH10264772A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13480129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9072118A Pending JPH10264772A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ワイパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10264772A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100568678B1 (ko) * | 2004-04-09 | 2006-04-07 | 현대자동차주식회사 | 버스용 와이퍼 암 구조 |
FR2878214A1 (fr) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Balai d'essuie-glace pour vehicule automobile |
JP2007518625A (ja) * | 2004-01-26 | 2007-07-12 | ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー | 道路走行用車両等のためのワイパーシステム |
KR100906636B1 (ko) * | 2007-08-08 | 2009-07-09 | 현대자동차주식회사 | 와이퍼 블레이드 |
US11628808B1 (en) | 2022-03-09 | 2023-04-18 | Valeo North America, Inc. | Wiper arm head dual knuckle |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9072118A patent/JPH10264772A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007518625A (ja) * | 2004-01-26 | 2007-07-12 | ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー | 道路走行用車両等のためのワイパーシステム |
KR100568678B1 (ko) * | 2004-04-09 | 2006-04-07 | 현대자동차주식회사 | 버스용 와이퍼 암 구조 |
FR2878214A1 (fr) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Balai d'essuie-glace pour vehicule automobile |
EP1669265A1 (fr) * | 2004-11-19 | 2006-06-14 | Peugeot Citroen Automobiles SA | Balai d'essuie-glace pour vehicule automobile |
KR100906636B1 (ko) * | 2007-08-08 | 2009-07-09 | 현대자동차주식회사 | 와이퍼 블레이드 |
US11628808B1 (en) | 2022-03-09 | 2023-04-18 | Valeo North America, Inc. | Wiper arm head dual knuckle |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4299136B2 (ja) | 特に自動車に用いられるウィンドガラスワイパ装置 | |
JP4598726B2 (ja) | ワイパ装置 | |
JP5155750B2 (ja) | 車両用ワイパ装置 | |
US5519913A (en) | Windshield wiper blade assembly with elastic cushion joint for allowing spring-resistance rotation of wiper blade relative to windshield surface | |
JP2758453B2 (ja) | アーム圧可変ワイパ装置 | |
JP2976476B2 (ja) | ワイパ装置 | |
WO1992002391A3 (de) | Wischvorrichtung für scheiben von kraftfahrzeugen | |
JP5502990B2 (ja) | フロントガラス用ワイパー装置 | |
JPH10264772A (ja) | ワイパ装置 | |
JPH02136357A (ja) | ワイパ | |
US4245369A (en) | Straight sweep windshield wiper | |
JPH1199911A (ja) | ワイパ装置 | |
JP2004009824A (ja) | ワイパー装置およびこれを備えた車両 | |
JP2009190556A (ja) | ワイパアーム | |
PL167245B1 (pl) | Wycieraczka zwlaszcza przednie] szyby pojazdu samochodowego PL PL PL PL PL PL PL | |
JP7245147B2 (ja) | ワイパ装置 | |
EP1084919A2 (en) | Wiper apparatus | |
JP3013382B2 (ja) | アーム圧可変ワイパ装置 | |
JP4153369B2 (ja) | ワイパ装置 | |
KR0120731B1 (ko) | 차량용 윈드시일드 와이퍼장치 | |
JP3749985B2 (ja) | ワイパ装置 | |
JPH0731526U (ja) | 車両用ワイパ | |
JPH02296560A (ja) | 自動車用ワイパ装置 | |
JP4009398B2 (ja) | ワイパ装置 | |
JP3323818B2 (ja) | 車両用ワイパ装置及び車両用ワイパ装置におけるレバー及び軸の配置関係決定方法 |